あかり「スターライト予備校?」 (5)
あかり「落ちた…やっぱり落ちた」
あかり「うう…」
共通一次試験は足切り+2点
本当なら志望校を落とさなきゃいけないんだけどどうしても諦めきれなかった
志望学部を文学部に変えて特攻して大逆転を狙う…
当然そんな上手くはいかなくて…
あかり「…」
あかり「とりあえず記念写真撮ろう…」
SSWiki : http://ss.vip2ch.com/jmp/1442027722
あかり「あはは…英語が半分もない…」
あかり「数学なんて1/4もなかった…笑うしかないね」
箸にも棒にもかからないってのはこんなことかな
あかり「まだまだ、だったんだなぁ…」
その夜、私は一晩中泣いた
大学への逆恨みに近い感情、溢れてくる一年間のあの時あの時こうすれば…という後悔
なにより、この先自分はどうなるのか…という不安
それでも、どうしても行きたい、東大に行きたいという憧れか執着かは積もり積もって増していき…
数日後
行く気のない大学の後期試験をすっぽかして、私はここにいるのだった
あかり「ここがスターライト予備校…」
期待
【オリエンテーション】
あかり「……」キョロキョロ
あかり「30人くらい? あんまり多くないのかな」
がららっ
スタッスタッスタッ
蘭「今からオリエンテーションを始める」
蘭「…さしずめ不合格オリエンテーションといったところか」ボソッ
ザワザワ…
蘭「こほん、私はSクラス担任の紫吹蘭だ」
蘭「同時にスターライト小論文科、現代文科所属の講師でもある」
蘭「昨年度まではクラス担任専用の職員がいたんだがな…」
蘭「DA塾の台頭により我がスターライト予備校は縮小」
蘭「生徒の減少に伴い人員も大幅に削減」
蘭「そしてどういうわけだか小論文が必要な生徒がやけに少ないそうなので私がクラスの担任をすることになった」
あかり(きれいな人だなあ…)
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