妹「お姉ちゃん大好き!」(32)
姉「はいはい、私も妹が大好きよ」
妹「本当!じゃあボク達、恋人同士だね!」
姉「そうねー。分かったから、お姉ちゃんの勉強の邪魔しないでねー」
妹「じゃあじゃあ、お姉ちゃんはボクの彼女さんかな?それとも彼氏さんかな?ねぇ、どっちだと思う?」
姉「妹の好きな方でいいわよー」
妹「むぅ……お姉ちゃん、ボクの話ちゃんときいてる?」
姉「聞いてるわよ。xかyかでしょ…それよりここはaに代入すべきよ」
妹「なんの話してるのさ!やっぱり聞いてないんだぁ……」
姉「だから聞いてるってば…えぇと、夕飯の話よね…今日は生姜焼きの予定よ」
妹「全然違うよ!もぉ、お姉ちゃんのお馬鹿!夕飯楽しみにしてるんだからねっ!」だっばたんっ
姉「なんだったのかしら……あっ、ここ間違えてる……」けしけし
ボクっ娘シスコン妹…ありだと思います!
妹「はぁ…お姉ちゃんってば折角のお休みなのに、勉強ばっかりで全然ボクの相手をしてくれない……」
妹「さっきも、頑張ってお姉ちゃんに大好きって伝えたのに……絶対上の空で聞いてたよ」
妹「やっぱり、ボクって変なのかなぁ……女の子同士で、それも実の姉に恋愛感情を抱いてるなんて……」
妹「一応お姉ちゃんも、ボクのこと大好きって言ってくれたけど、それって妹としてって事だろうし……」
妹「………」ずーん
妹「いやいや!落ち込んでいても仕方ないよね!なさねばならぬ何事も!元より大変な道だっていうのは覚悟の上!」
妹「よーし、頑張ってお姉ちゃんに振り向いてもらうぞー!」
妹「まずは、勉強で疲れるお姉ちゃんのために差し入れだね。そうと決まればキッチンへごー♪」
妹「さてさて、キッチンについたわけだけど……何を作ろうかなぁ」
妹「何があるかなぁ……」がさごそ
妹「んー…砂糖に薄力粉にベーキングパウダー……冷蔵庫には牛乳に卵……」
妹「ホットケーキが作れるね!」
妹「まずは、薄力粉とベーキングパウダーを混ぜて振るって……」ふりふり
妹「卵と砂糖を油を混ぜて、牛乳を加えてさらに混ぜる……」まぜまぜ
妹「そこに振るった粉を入れて、軽く混ぜる」まぜ…
妹「後はフライパンで焼くだけだね!」
妹「えへへ…お姉ちゃん、褒めてくれるかなぁ」じゅー
姉『まぁ、私のために態々ホットケーキを作ってくれたの?』
妹『うん!お姉ちゃんのために、ボク頑張って作ったよ!』
姉『嬉しいわ。食べてもいいのよね?』
妹『もちろんだよ!』
姉『いただきます。はむっ………』
妹『ど、どうかな…もしかして、美味しくなかったかな……?』
姉『ふふっ、妹が作ったものが美味しくないはずがないわ。大丈夫よ、とっても美味しいわ』
妹『良かったぁ』
姉『こんなに美味しく作れるなんて、妹はいつでもお嫁に行けちゃうわね』
妹『ふえっ!?』
姉『妹の旦那さんになる人は羨ましいわねー』
妹『お、お姉ちゃんが…!///』
姉『なぁに?』
妹『お姉ちゃんが…望むなら、その……ボクは、お姉ちゃんの…お嫁さんに……///』
姉『!』
妹『むしろ…ボクは、お姉ちゃんのお嫁さんに…なりたいなって///』
姉『妹……お姉ちゃん嬉しいわ。妹みたいな可愛い子が、私のお嫁さんになってくれるなんて』
妹『お姉ちゃん……///』
姉『結婚しましょう』
妹『はい……///』
妹「え、えへへぇ……ボクがお姉ちゃんのお嫁さん……///」じゅーっ!
いいね、うん
姉「……ん?すんすん……なんか、焦げ臭い…?」
姉「そして焦げ臭さの中に、微かに甘い匂いが……」
姉「今、家には私と妹しかいない……」
姉「まさかあの子!!」だっ
姉「ちょっと妹!アンタなにか焦がしてる!?」がちゃ
妹「ふえっ?お姉ちゃん…?」
姉「お姉ちゃん…?じゃない!前を見なさい前を!煙あげてるじゃない!!」
妹「えっ…うわあっ!焦げてるぅ!?」あたふた
姉「いいから火を止めなさい!」
妹「う、うん!」かちっ
ボクっ娘+ドジっ娘……だと
ボウッ
妹「わわわっ!火力アップ!?」びくっ
姉「このお馬鹿!回すのが逆よ!もう、退きなさい」
妹「わわっ……」
姉「はぁ……」かちっ
妹「うぅ…ごめんなさい……」
姉「いつも言ってるでしょ…火を使うときは、私かお父さんがそばにいる時だけって……」
妹「うん……」
姉「お母さんがいなくてよかった……いたら家が無くなっていたわ……」
姉「それで、何を作ろうとしていたの?」
妹「ホ、ホットケーキを……」
姉「はぁ…それくらい、言ってくれれば作ってあげるわよ…」
妹「違うの!ボクが食べたくて作ろうとしたんじゃなくて、お姉ちゃんにあげようと思って……」
姉「私?」
妹「うん…お姉ちゃんずっと勉強してて疲れてると思ったから…甘いものでも作って少しでもお姉ちゃんの疲れを癒せたらって……」
姉「………」
妹「でも、結局お姉ちゃんに迷惑かけて……本当にごめんなさい!」
姉「顔をあげなさい」
妹「………」
姉「もう、そんな今にも泣きそうな顔しないでよ」
妹「だって…えぐっ……お姉ちゃん、怒って…ぐすっ……私の事、嫌いになっちゃったかもって、思って……ひっく」
姉「はぁ……ほら、よしよし」ぎゅっなでなで
妹「あっ……///」
間違えた
>>14の妹のセリフの一人称は「ボク」
姉「私が妹の事を嫌いになんてなるわけないでしょ。安心しなさい」なでなで
妹「……うん///」
姉「じゃあ、もう泣かないわね」すっ…
妹「あっ、ま、待って!泣かないけど…もう少し、このままでいたい…かな///」
姉「…まったく…しょうがないわね」ぎゅなでなで
妹(お姉ちゃんに抱きしめられて、なでなでまでされることなんて滅多にないからね。心行くまで堪能しなくちゃ!)
妹「えへへぇ///」
姉「…そろそろいいかしら?流石に腕が疲れるわ」
妹「うん。もう大丈夫だよ」
妹(本当はずっとがいいんだけど…お姉ちゃんにこれ以上、迷惑をかける訳にもいかないしね)
姉「それにしても……見事に真っ黒ねぇ…とりあえず、換気扇回さないと…部屋中焦げ臭いわ」
妹「面目ないです……」
姉「こんなになるまで気づかないって…何してたのよ?」
妹「そ、それは……///」
妹(言えない……お姉ちゃんといちゃいちゃする妄想をしてたからなんて……)
妹「ちょっと…ボーっとしてて……」
姉「本当に気を付けてよね……さて……はむっ」
妹「ちょっ、お姉ちゃん!?ダメだよ、そんな真っ黒焦げなもの食べちゃ!」
姉「だって、折角妹が私のために作ってくれたものじゃない。捨てるなんて勿体ないわ」
妹「そ、それは嬉しいけど……でもダメ!そんなの食べたら体に悪いよ!」
姉「そうね……全部食べたいけど、流石に苦くて無理ね……」
妹「うん。もう捨ててもいいから……」
姉「これは洗っても落ちそうにないわねぇ……お父さんに、帰りにフライパン買ってきてって連絡しないと…」
妹「本当にごめんさない…ボクのせいで……」
姉「気にしなくていいわよ。このフライパンもう古くて替えようと思ってたし…ちょうどよかったわ」
妹「うぅ……」
妹(お姉ちゃんに気を使わせちゃってる……)
ニヤニヤ④
姉「そんなしょぼくれた顔しないでよ。さ、私はこれの処理をするから、妹はホットプレート用意して!」
妹「えっ…なんで?」
姉「何でって、ホットケーキ作るからに決まってるでしょ?」
妹「で、でも…お姉ちゃんは勉強が……」
姉「勉強よりも今は、妹の作った、ちゃんとしたホットケーキが食べたいのよ」にこっ
妹「あっ……」ぱぁ
姉「さぁ、急いで急いで!早くしないと日が暮れちゃうわ!」
妹「…うん♪」
男が出ないとなると中田氏はないのか
上手に焼けました~
姉「うん♪程よい甘さに、モチフワッとした生地……上出来ね妹♪」
妹「もう、ほめ過ぎだよぉ///」
姉「ほら、見てないで温かいうちに食べなさい」
妹「うん!」
姉「はむっ……あっ、妹、これから出かける用事とかある?」
妹「もぐもぐ……んーんー。特にないよ?」
姉「そう…だったらこの後、一緒にdvdでも見ない?」
妹「えっ……」
妹(お、お姉ちゃんと休日の昼下がりにdvd鑑賞なんて……夢じゃないよね!?)
妹「お姉ちゃん!ボクの頬っぺた引っ張って!」
姉「え……なんで?」
妹「いいから!」
姉「う、うん……えい」ぎゅ
妹「いはい…ゆめじゃないんら……もういいよおれえちゃん」
姉「なんだったの……?」
妹「なんでもないよ!」
姉「それで、dvdなんだけど、嫌ならいいのよ」
妹「ううん!もちろん見るよ!絶対見るよ!」ずいっ
姉「そ、そう…わかったわ……というか、顔が近いわ妹」
妹「!///」
妹「ご、ごめんお姉ちゃん…///」
姉「別にいいんだけどね」
妹「あ、あぁ!そ、そうだ!お姉ちゃん、dvdって何見るの?ジャンルは?」
姉「んー……ホラーよ」
妹「え゛っ……」ぴきっ
姉「リングって知ってるでしょ?今、新作が上映してるらしいから、見に行く前に最初から見直しておこうと思ってさー」
妹「ひっ……」がくぶる
妹(リ、リングって、今話題の凄く怖いやつだよね……うぅ、こわいのいやこわいのいやこわいのいやこわいのいやこわいのいやこわいのいやこわいのいやこわいのいやぁ!)
姉「本当は、夜に一人で見ようと思ってたんだけどねー。折角だから、妹と一緒に見ようかなって」
妹「うっ……」
妹(怖いの嫌だけど……こんなチャンス、またいつあるかなんて分からないし……かくごをきめるしか……)
妹「う、嬉しいなぁ…ボ、ボクも見たいと思ってたんだぁ!誘ってくれてありがとうお姉ちゃん!」に、にこぉ
姉「まぁ、それなら良かったわ♪」
妹「あ、あはは……はぁ…」
妹「もぐもぐ……ふー、ごちそうさま」
姉「ん…じゃあ食器は私が洗っておくから、妹は先に私の部屋に行ってて」
妹「お姉ちゃんの部屋で見るの?」
姉「えぇ、だってこの部屋、焦げ臭いのと甘い匂いが混ざって大変だから…窓を開けて換気しなくちゃ」
妹「別に窓を開けるならここでも……」
姉「それじゃあ部屋を真っ暗にできないじゃない」
妹「え゛っ……ま、真っ暗にするの…?」
姉「明るい部屋で見たって雰囲気でないでしょ?さ、妹は先に行って準備お願いね。dvdは鞄の中に入ってるから」
妹「う、うん……」がくがくぶるぶる
シエンタ
妹「………」がちゃ
妹「うぅ…普段なら、お姉ちゃんの部屋に入れるだけでも嬉しいのに……」しゃー
妹「お姉ちゃんの匂いに包まれて、幸せな気分になれるはずなのにぃ……」しゃー
妹「今回ばかりは……憂鬱だなぁ……」
妹「……真っ暗」
妹「今は…電気つけてもいいよね…?」ぱちっ
妹「………」
妹「お、お姉ちゃんのベッド……」じーっ
妹「お姉ちゃんは食器を洗っていて、もうしばらくは戻ってこない……」じーっ
妹「ちょっと……ちょっとくらいならいい…よね?///」じーっ
妹「………///」もぞ…
姉「お待たせー!」がちゃ
妹「ひゃう!?」
姉「うわっ!吃驚したぁ……どうしたのよ変な声あげて?」
妹「な、なななななんでもないよ!ボクは何もしてないよ!」
妹(ギリギリセーフ……)
姉「…?変な妹……まっ、いいや。さぁ、早く見ましょ♪」ぱちっ
妹「……うん」
妹(真っ暗ぁ……)がくぶる
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