アルミン「ミ、ミカサなんて嫌いだっ!」 (52)
エレン(ん、アルミンの声・・・?)
エレン「どうしたアルミン…?」ソー・・・
アルミン「ミカサの、バカーッ!」
ミカサ「!?!?」ズガアアアアアン
エレン「!?!?!?!」ピタッ
アルミン「ううっ・・・」ダッ
ミカサ「あ、アルミ・・・」
エレン「ちょっ・・・え?どうした!?何だ!?」
ミカサ「え、エレン」オロオロ
エレン「何だ、おまっ・・・、今の・・・!」
ミカサ「どうしよう・・・アルミンに嫌われた・・・」オロオロ
ミカサ「泣きながら逃げられてしまった・・・!」ハラハラ
エレン「嘘・・・だろ!?」アセアセ
エレン(あ、あの温厚なアルミンが!?一体どうして・・・!)
ミカサ「エレン・・・エレン・・・」
ミカサ「私は・・・私は一体、どうしたら・・・」ギュッ
エレン「と、とりあえず、何があったのか説明してくれ、・・・な、泣くな!こらえろ!」
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ミカサ「っ・・・っ・・・・・・っっ!!」プルプル
エレン(うわあーーあんなタイミングで通りかかるなんてーーー!!!もっと速くかけつけるべきだったあああーー!!!)うおお
スタスタ
アニ「・・・何やってんのこんなところで」
アニ「さっきアルミンがそこを走り抜けてったけど」
エレン「アニ!」
アニ「・・・どーせまたミカサが構いすぎたんでしょ」
ミカサ「」
エレン「ど、どういうことだよ・・・?」
アニ「知らないとは言わせないけど。ミカサがアルミンに過保護だったのはアンタも知ってるでしょ」
エレン「過保護・・・って」
アニ「食事は絶対残させずに食べさせてる、体力増量のためとかで」
アニ「甘味が出た日にはアルミンに捧げる」
アニ「特に食事に汁物が出たら、最後の一口までふーふーして冷ましてスプーンで飲ませてる」
ミカサ「・・・」ビクッ
エレン「・・・そんなことしてたか?」
アニ「あんた隣にいたじゃない…」
アニ「訓練後はいつもいの一番に駆けつけてありとあらゆるところを撫でまくるとか」
アニ「いつだったかな。アルミンが眠そうな時、抱き抱えて子守唄と一緒に部屋で寝かしつけてたことあったよね、しかもミカサの自室で」
エレン「ミカサ・・・?」(軽蔑のまなざし)
ミカサ「だ、だって・・・!心配で・・・」
ミカサ「アルミンはかわいいから」
アニ「かわいいって・・・アイツもいつまでも子どもじゃ・・・」
エレン「まあ、俺にとってもアイツは弟みたいなもんだ!ミカサの気持ちは分かるぜ!だがな」
エレン「風呂に入るのはやめろよ!あいつにだって1人になりたいときはあるだろうし!」
アニ(・・・)ドン引き
ミカサ「で・・・でも、時々にしている・・・」
アニ「この年でそれはマズイ、ていうかいつ一緒に入ってるの・・・・・・寮違うでしょ」
ミカサ「奇襲をかけている」
アニ「予告なしかよ絶対ビビるわ」
アニ「・・・乳幼児を子どもに持つ親じゃないんだからさ」
ミカサ「いつまでも・・・見守っていたい」ポッ
ミカサ「ちゃんと、成長を・・・身近で」
アニ「何役のつもりなのさ」ハァ・・・
アニ「あといつまで抱き合ってんの・・・」
ミカサ「!!」バッ
ミカサ「ごめんなさい、エレン」
エレン「?お、おう」
アニ(・・・特に気にもしない関係、なのか)
―昼休み
ミカサ「ひそひそ」ズーン
エレン「ひそひそ」
ジャン(お、ミカサじゃねえか)
ジャン(っまったエレンの野郎隣に・・・ひそひそなに話してんだ・・・)
ミカサ「ひそひそ」ズーン
エレン「ひそひそ」
ジャン「・・・よ、アルミンはどーしたんだよ」
エレン「わ!!・・・なんだジャンかよ」
ミカサ「・・・」ズーン
ジャン「何ひそひそ話してんだよ、・・・ミカサはなんかあったのか、いつも異常にくら・・・いや・・・静かだけど」
ミカサ「ひそひそ話をしていたのだから・・・静かなのは当然・・・」ズーン
ジャン「いや、強がるなよ・・・。」
ミカサ「なんでもない・・・別になんでも」
ジャン「く、暗いって言いかけたのは謝るからよ。・・・エレン、どーしたんだよミカサ・・・てかアルミンは」
エレン「なんか・・・ミカサが構いすぎてるせいでアルミンのやつが怒ったんだってよ」
エレン「気持ちはわからんでもない」
ミカサ「!!!」がーーーん
ジャン「おい追い打ちかけてどーすんだよバカ!!」
エレン「いやー、でもアルミンとミカサの距離感なんてそれこそ昔っからあんな感じだろ?急にアルミンのやつが嫌がったんだよ」
ジャン(てかアルミンのやつまでミカサに構われてたのかよおおおお完全にエレンだけだと思ってたわああああマークし損ねてたジャン!?!)
ジャン「幼馴染って・・・いいなあああ・・・」ギリギリ
ミカサ「・・・」
ミカサ「でも・・・幼馴染でも・・・わからないことはある」
ミカサ「今回がそう・・・。何故アルミンが急に怒ったのか・・・わからない。今までそんな素振りはみせなかった・・・」
ミカサ「・・・エレンは嫌なら嫌という」
ジャン「・・・いや、それがアルミンの性格なんじゃねーの」
ジャン「断り切れないだろ、あいつ・・・お人よしだし」
ミカサ「・・・今までずっと、嫌だと思われてきたの・・・だろうか」フルフル
ジャン「そんなわけねえだろ!!!」ズバッ!!!
ミカサ「!!」
エレン「!?!」
ジャン「ミカサに世話やかれてうれしくないやつがいるかよ!!(こんなにかわいくて俺の理想の女神の)ミカサに!!!」くわっっ
アニ(いやそれ完全にジャンだからでしょ)通りすがり
アニ(・・・)
アニ(ジャンだからジャン)去る
ジャン(願わくば俺が世話やかれてえわああああってアホジャン俺はアホジャン・キルシュタイン)
ミカサ「その自信はどこから出てくるの・・・」
エレン「なんか・・・あつっくるしー野郎だな・・・」
ジャン「うっせー!!!!!お前はお前の立場の素晴らしさをわかってねーんだよ!!アルミンもそうだけどよ!!」
エレン「な、なんだこいつ」
ミカサ「わからない、けれどとても必死」
エレン「い、いこーぜ。ここじゃ作戦会議できやしねえよ」すたすた
ミカサ「あ、エレン・・・」
ミカサ「・・・ジャン、・・どうも」ぺこ
ジャン「・・・」
ミカサ「」 たったった
ジャン「たまにはいいことも・・・あるじゃん」
―――
――
―
ミカサ「私は一体これから、どうしたら・・・」
エレン「そこまでかよ」
ミカサ「生き甲斐をなくした・・・」ハァ
エレン「とりあえず遠くから見守ろうぜ」
エレン「要は距離が近すぎたんだろ、遠くから支援すりゃいーじゃねえか」
ミカサ「見つめていればいいの・・・?」
エレン「まずは見守りだろ」
エレン「にしてもあいつどこいったんだ、アルミン」
ミカサ「待って、エレン、練習させて」
エレン「・・・見守りの?」
ミカサ「誰か・・・あ、あそこにサシャがいる」
―10メートル先―
サシャ「もぐもぐ」
ミカサ「サシャをアルミンと思って、見守りの練習をする・・・」
エレン「おう、やってみろよ」
ミカサ「・・・」ジー
ミカサ「・・・・・・・」ジーー―
ミカサ「・・・・・・・・・・・・・・・」ジーーーーー
サシャ「・・・?」ゾゾ
ミカサ「<●><●>」
サシャ(なんです・・・この視線は・・・)ドキドキ
サシャ(・・・森で出会う猛獣たちの殺気をひとまとめにしたような・・・!)クルッ
ミカサ「<●><●>」
サシャ「ひい!!!!?!」ビクゥゥ
ミカサ「・・・エレン、気付かれた」
サシャ「ミミミカサ!?な、なんです!?何か用ですか!?」パンをギュッ
ミカサ「・・・練習していた。すまない」
サシャ「練習って・・・獲物を目で[ピーーー]練習ですか」
ミカサ「違う、見守り」
サシャ「赤ん坊なら確実に殺せる視線でしたけど・・・」
エレン「サシャ、かくかくしかじかまるまるうしうしなんだ」
サシャ「ははあ・・・。それにしてもさっきのは・・・」
ミカサ「失敗・・・?」
エレン「同意を求めずとも明らかに失敗だろ・・・」
ミカサ「私に見守りは出来ないという事?」
サシャ「目で射抜かれますもん・・・」
ジャンwwwwwwww
アルミンは可愛いからね仕方ないね
サシャ「うーん・・・なんですかねえアルミン」
ミカサ「わからない、急すぎて」
サシャ「・・・嫌い、ですか」
ミカサ「」ざくっ
サシャ「逃げられた、と」
ミカサ「」ザックウウ
サシャ「しかも泣きながら」
ミカサ「」ザグシャアアアアア
エレン「ミカサが致死量だ、サシャ・・・」
ミカサ「な、なかせてしまった、アルミンを、私が」
エレン「ミカサ落ち着け」
ミカサ「あんなにかわいがってきた・・・私のアルミンが・・・」
ミカサ「エレンよりもか弱くて・・・小さくて・・・だから守らないとと・・・」
ミカサ「まるで宝物のように大切に愛で、大切にしてきたつもりだった」
ミカサ「アルミンを泣かしたのは・・・初めてだ・・・」
ミカサ「何をしてしまったのだろう・・・」
エレン「・・・」
サシャ(ミカサが饒舌です)
エレン「・・・もう、話すしかないんじゃねえの」
ミカサ「!!」
エレン「考えても始まらねえだろ・・・」
ミカサ「で、でも」オロオロ
ミカサ「アルミン・・は」オロオロ
ミカサ「私を見て、泣いた、ので」
ミカサ「私と会っては・・・」
ミカサ「・・・」ポロリ
エレン「な、泣くなって」
サシャ(エレンが世話焼きです)
サシャ「でも、ミカサ、話さないことには何も分からないと思います」
ミカサ「・・・」
サシャ「動物だってコミュニケーションをとって生きているんですよ。言葉のある人間が話さないでコミュニケーションをしてどうするんですか」
エレン「さ、サシャが・・・あの芋女がこんなまともなことを」
サシャ「心の声にとどめておいてくださいよ」
ミカサ「・・・」
エレン「そもそも、なんでアルミンが泣く流れになったんだよ?
ほっしゅ
ミカサ「…今日、アルミンが怪我をしていた」
エレン「怪我か」
ミカサ「おそらく訓練で」
エレン「どんくらいの怪我だったんだよ?」
ミカサ「それは…」
エレン(腕とか足か?)
ミカサ「左手の中指の損傷」
エレン「骨折か?」
ミカサ「つきゆび」
エレン「立体起動と筋トレでどうしたら突き指すんだよあいつ…?」
ミカサ「アルミンは元々体を動かすことに向いていない。やはりこんな所に入っていれば生傷が絶えない。アルミンの選択でここにいるとわかっていても、あの玉のような肌に消えない傷がついたらと思うと私は気が気でない」
サシャ(ミカサってエレンにしろアルミンにしろ母的な目線で愛を捧げてますよね)
~3日後
ミカサ「はあ・・・アルミン」ショボーン
エレン「憔悴しきってんな・・」
エレン(あれからミカサとなぜか俺はアルミンに何かと避けられつづけ、昼も訓練でも会話を交わすことがなくなっている)
エレン「なあ、なんとか手はねえのかな・・・」
ミカサ「エレンごめんなさい、私のせいで・・・あなたまで・・・」
ジャン「まだ喧嘩してんのかお前ら・・・」
ミカサ「けん、か」
ミカサ「」フラっ
ミカサ「」魂の抜け殻
エレン「お、おい、現実を突きつけてやるなよ!」
ジャン「な、なんかすまん」
ジャン「いやよ、アルミンの野郎が近くにいてよ」
ミカサ「」フッ
ミカサ「」帰還
ミカサ「アルミンが・・」
ジャン「・・・んでよ、俺引き留めておいてやるからよ」
ジャン「・・・お前らがそんなんだとアルミンの方もトゲトゲしてやりずれーし」
ジャン「ミカサも元気ねえし」ぽそっ
ジャン「そろそろ仲直りしろよって話だ」
エレン「ジャン、お前」
ミカサ「ジャン・・・」
アニ(・・・) 通りすがり
アニ(やるジャン)
ミカサ「な、なかなおり」
ミカサ「」ガタガタフルフル
ミカサ「なかなおっり」
ミカサ「・・・!」
ミカサ(逃げ出したい)
ミカサ(またアルミンに拒絶されてしまったら私は・・・!)走るフォーム
エレン「おいミカサ!!」がしっ
ミカサ「ぐっ」
ミカサ「ま、マフラーをつかまないで」
エレン「今逃げようとしたろ・・・!
ミカサ「う、うう」
エレン「ジャン、頼む!」引っ張り
エレン「こっちはミカサの背中押しとくからよ!!」プルプル
エレン「こら逃げるなミカサ!!!」
ジャン「おい、アルミン!」
アルミン「・・・ジャン?どうしたの」にこ・・・
ジャン「最近顔色よくねーぞ」
アルミン「そんなことないよ、そんなことないジャン?」
アニ(・・・)遠くから
アニ(アルミン、使い方がなっていないね)
アニ(あの子には~ジャンを使いこなすにはまだ早いみたいだね)フッ
アニ(それはおいといてジャン)
アニ(せいぜい頑張りな)クル
アニ(応援してるじゃん?)ドヤ顔
ジャン(さっきからアニの野郎、こっち見てうろちょろ・・・なにしてんだ・・・?)
ジャン「アルミン、無理すんなって」
ジャン「俺らは分かってんだぞ」
アルミン「・・・」
ジャン「今までずっと一緒にいた幼馴染と離れたら、そりゃ元気もなくなるってもんだよな」
アルミン「・・・ちがう、そんなんじゃ」
ジャン「素直になれよ」
アルミン「・・・っ」フルフル
エレン「アルミン!!」
アルミン「!?エレン・・・」
ジャン「よし、来たようだな」
アルミン「ジャン、君はもしかして、僕を足止めしようと・・っ」
ミカサ「アルミン・・・!」
アルミン「・・・!ミカサ・・・」
ジャン(さて・・・俺はお役御免ジャン?)すたすた
ミカサ「あ、アルミン・・」
ミカサ「その・・・久しぶり」
ミカサ「・・・あの、私は・・・過保護・・・だったのだろうか」
エレン(ゴクリ・・・)ハラハラドキドキ
ミカサ「アルミンに・・・嫌われてしまったのだろうか」
アルミン「・・・」
ミカサ「・・・アルミン」しょぼ・・・
アルミン「ぼくだって」
アルミン「ぼくだって、僕だって男だ・・・っ!」
アルミン「あんなに心配されなくって、大丈夫だったんだ・・っ」
アルミン「馬鹿に・・・しないでよっ!!」ウルウル
ミカサ「そ、そんな!」ガーーン!!!!!!
ミカサ「馬鹿に、馬鹿になんてしていないっ・・・!エレン、何とか言って!」アワテアワテ
エレン「そ、そんなこといってもよお!」
アルミン「だいたいっ・・・」ウルウル
アルミン「ミカサは僕のいうこと聞かないくせにぃっ・・・!」プルプル
ミカサ「い、いうこと・・・?」アワテアワテ
アルミン「いっつも言ってるじゃないか!!」クワッ
アルミン「ミカサはっ!美人なんだからさあ!しかも、ちょっと皆と毛色の違う美人なんだよ!すごい皆の目を引いてるの分かってるの!?」
アルミン「ウルトラ強いしさあ!?そいでイケメン気質だろう君!!女の子褒めたりちょっと守ったりしたらさ!!?」
アルミン「惚れられるよ!」グワッッッ
アニのジャン力の高さにワロタ
エレン(あ、アルミンが壊れた・・・)
ミカサ(とても鋭い眼光だ)コクコク
アルミン「ちょっと押しに弱いところあるし!」
アルミン「強すぎるおかげで男子はちょっと遠巻きだけど、ほんとよかったよ!!!これでミカサが強くなかったら対人格闘申し込まれ度NO1かもよ!?!!?」フスーーッ
エレン(何いってんだこいつ)白目
ミカサ「・・・っ」フルフル
ミカサ「あ、アルミンだって!そんなにかわいいのに、不用意に隙を見せてはいけない!!!」カッ
アルミン「隙なんてないよっ!!」ガーー
ミカサ「くっ」
エレン(ひ、ひるむなミカサ!)
ミカサ「ある!訓練後、少し着衣が乱れていたりする!」
アルミン「そんなの仕方ないだろっ!とくに対人格闘だったりしたら、当たり前のことじゃないかっ!?」ガーー
ミカサ「違う、終わった後その姿のままグッタリして壁によりかかったりして!!思わず心配したくなるようなか弱さ!!」
ミカサ「そうしてアルミンのフェロモンにまんまと引き寄せられた同期が心配すると、大丈夫だと言って笑って見せるけど、あれがいけない!!!」グッ・・・
ミカサ「あの一連の流れがダメ!!!」バッ!
アルミン「心配してくれる人に感謝の気持ちを伝えるのは当たり前だろお・・・っ!」
ミカサ「好色のやつに、目を付けられるかもしれない・・・!」フルフル
ミカサ「貴方は細身だし小柄!男に襲われて抗うことなんて出来ないに決まってる・・・っ!!」フルフル・・・
ミカサ「ああ・・・・!!エレンに見張ってもらわないと・・・っ!ああでもそうしたらエレンの睡眠が損なわれる・・・!けれどそれ以外にアルミンを守る方法なんて・・・女子は男子寮に入れないし・・・・・・・・」ブツブツ
エレン(こわ)
アルミン「そ、そういうのがイヤなんだよっ!」
ミカサ「じゃあ、私はどうすれば・・・!」
アルミン「何もしなくていい!」
ミカサ「嫌、何もしない訳にはいかない、何かしたい!」
エレン「何だこの流れ」
アルミン「お、女の子に心配されるほど・・、弱くないやい!」
ミカサ「っ・・・!でも、心配で・・・!」
アルミン「だから!ミカサは女の子なんだから!自分のことをもっと心配してよ!!」
ミカサ「・・・どういうこと・・・。私は強い・・・、女子とか・・・男子とか関係ない、私は自分のことを心配する必要はない」
アルミン「あるってば!だから・・・っ」
アルミン「・・・好かれたり・・っ!好意を向けられるかもしれないし!狙われるかもしれないから!」
アルミン「そんな容姿で!そんなポテンシャル秘めてて!女子にも男子にも・・・だから!」
ミカサ「・・・??」
アルミン「とっ・・・取られたくない・・・」
アルミン「・・・し、・・・」カアア
アルミン「そん・・・」
アルミン「・・・・・っ」ハァ
アルミン「・・・」スー
アルミン「世話、焼かれてる・・・けど、僕をそんなに頼りない男だなんて思わないでほしい・・・」ジッ
ミカサ「アルミン・・・」キュン・・・
エレン(えーなんか・・・なにこいつら?どういう会話?)
アニ(・・・)物場の影からコッソリ
アニ(・・・)ドキドキランラン
ミカサ「・・・アルミン!」
ミカサ「・・・私も同じ」
ミカサ「アルミンが変な奴に狙われたり、近寄られたり、言い寄られたりするのは、嫌」
ミカサ「・・・アルミンは、私の」ジッ
エレン(!?・・・!?!)
ミカサ「そして、エレンの。・・・わたしたちのもの」
エレン(ああ・・・。うん・・・・んんん・・・??!)混乱
ミカサ「だから、・・・ごめんなさい。世話を焼いてしまうのは、アルミンのことが可愛くて、私が思うように他のやつらもかわいいと思っている、と、思っていて・・・」
ミカサ「だから・・・私が一番そばにいれば、それも避けられる・・・」
ミカサ「可愛いアルミンは私だけが知ってればいいと・・・正直思っていた」
アルミン「可愛いって・・・うれしくないな」ガックリ
ミカサ「ご、ごめん。でも、それは本当・・。かわいくて、」
ミカサ「いとしい・・・」ポッ
アルミン「!!」ボッ
エレン(いやまてよくわからんがおかしいだろ)
エレン「あ、あのさ」
2人「??」クルっ
エレン「お、お前らの関係性をひとことであらわすと・・・?」
2人「親友!」パアァァッ
エレン「だ、だよな?なんかだってちょっと・・・」
アルミカいいね
アルミン「…ミカサ!君の気持ちはわかったよ。ありがとう」
ミカサ「アルミン。私たちは同じ気持ちだった」
アルミン「うん…そうだね、ミカサ」ニコ…
ミカサ「アルミン…」きゅん
ミカサ「やっと笑ってくれた…」
ミカサ「やっぱりアルミンは笑顔が一番だ」
アルミン「ミカサ…」きゅん
ミカサ「今まで、ごめんなさい。世話を焼きすぎた」
アルミン「ううん、僕も酷い態度とってごめんね…」
エレン「なあこいつらどんな関係?」
ジャン「胸ときめかせあってんな」ゲッソリ
サシャ「幸せそうです」
アニ「エレン、ドンマイジャン」ポソッ
ジャン「!?!!?!」ビクッ
エレン(ーーーーそれからというもの)
エレン(仲直りしたアルミンとミカサはいい距離を保ちつつ仲良くやってるみてえだ)
エレン(仲良いのはいいんだが)
エレン(親友ってなんだろう、そう思ってジャンの野郎に相談しちまうくらい中良い)
エレン(……)ヒュウ〜…
サシャ(最近なんかエレン寂しそうですよね)ヒソヒソ
アニ(ミカサとアルミンだね)ヒソヒソ
ジャン(くおおおおれだってえええ!!何だあいつらの仲の良さ!?!親友てなんだよ!?!またライバルジャン!?!!せっかく株上げたジャン!?!ご破算ジャン!)ヒソヒソブルブル
アニ(エレンぼっちジャン?)ニヤッ
サシャ(最近さりげなく組み込んできますよねアニ。ドヤ顔やめてください)
エレン(別にあいつらなんていなくても、俺は……)
エレン()シュン
ミカサ「エレン?」
エレン「!!」ビクッ
エレン「ミ、ミカサ…何の用だよ」
ミカサ「特に用はないけど、エレンがいたから」
エレン(…同情のつもりかよ)ヒネクレ
エレン「…アルミンはどーしたんだよ」
ミカサ「図書室」
エレン「いいのかよ、いかなくて」
ミカサ「私は図書室に用事があるわけではない」
エレン「アルミンがいるじゃねーかよ」
ミカサ「アルミンの行くところにどこでもついていったら、また過保護と言われてしまう…から」シュン
エレン(我慢してるってか)
エレン(なんでこんなイライラすんだ…!)
ミカサ「…エレン、怒っているの」
ミカサ「…何か、あった」
エレン「!」カチン
エレン(くそ…!なんで俺が心配されんだよ…!)
エレン「お前には関係ねーだろ!」
ミカサ「やっぱり、何かあったの」
エレン(気付けよ、クソ…)
エレン(って、…何に気付いて欲しいってんだ俺は!)
ミカサ「心配。エレン、何かされたの?」
エレン「…ちげえよ」
ミカサ「じゃあ、何。力になりたい。話して…」
エレン「うるせえよ!!だから、お前は過保護だっつってんだろ!!」
ミカサ「!!!」ガーーーン
エレン「お前らなんて…!ッ、クソ…」クルッ
エレン「」ダッ
ミカサ「!!エレン!!」
なんというループ
めんどくさかわいい三人だ
ミカサ「…というわけなのだけど、アルミン」
アルミン「エレンがそんなことに…」
ミカサ「みたことのある展開」ウル
アルミン「あ、あのときはごめんね、なかないでミカサ」
ミカサ「二人は私から離れていく」グス
ミカサ「どうして三人でいられないのか」グスン
ミカサ「私のせいだ…」
アルミン「ミカサ!ミカサ落ち着いて!!」
ミカサ「この前はアルミン、今回はエレン…これが治ったらまた次アルミンが…」
アルミン「つ、つづけちゃいけないよね!!負のループだね!そうだよね!!」あせあせ
ミカサ「私の心は張り裂けそうだ」シュン
ミカサ「大好きな二人はいつもかけてしまう」
ミカサ「かけがいのないものなのに」
ミカサ「はあ…」
アルミン「…」
アルミン(ミカサが落ち込んでしまった…僕のせいでもある…情けない、いったいどうしたらいい?何を捨てたらミカサが喜ぶ?)ドッドッド
ジャン「よお、追い詰められたような顔してどうしたアルミ…」
ジャン「ってミカサ!?!」ザザッ!
ミカサ「」シュン
ジャン「う、うなだれまくりじゃねえか」
3人とも可愛い
アルミン「ジャン、ちょうどよかった…少し僕らの相談に乗ってくれないかな」
ジャン「アルミン…」
ジャン(くっ、こいつも最近ライバルの疑いがかかってきたからな…ひたすらミカサと仲良くしやがって…許せん)ギリリィ
アルミン「…ジャン?」
ジャン(エレンの野郎が疎外感を感じたんだか何なんだか輪から外れて、アルミンといることが多くなってんだよおオォオ……)ギリリリリリィ!!
アルミン「ジャン!!血が!唇から血が!!」
ジャン(くう…)
ジャン(しかし…いつもアルミンには世話になってるからな…くそ…)
ジャン(こいつら3人は迷惑ばっかかけやがってよ、ちくしょう…)
ジャン(……)
ジャン「おう、…話してみろよ」フッ
ジャン(俺ってばいいやつ…)
アルミン「く、唇大丈夫かい」
ミカサ「……」ダンマリ
アルミン「ジャン、ありがとう…恩にきるよ。
きっとみんなも気づいてるだろうけど…。エレンのこと、さ」
ジャン「なんか機嫌悪いんだろ?お前らにより付いてねーな」
アルミン「そう…。僕らが仲直りしたのに、今度はエレンが、さ…」
ミカサ「…」
ミカサ「私たちはどうしたらあの頃のように戻れるの…」
ジャン(ミカサ!)
ジャン「…そーだな、お前らのバランスの良かった頃ってのがミカサのいうあの頃、なのか?」
ミカサ「…そう。昔は…3人仲良くいられた」
ジャン「あの頃…とか、今まで通りじゃなくていいんじゃねーか?」
ミカサ「…!」
アルミン「……」
ジャン「ミカサがアルミンに過保護で、最近爆発したよな。まあそれはアルミンのせいじゃねえ。ミカサのせいばかりじゃねーけどよ。でも昔っからミカサは世話焼いてて、昔のアルミンは許せたんだろ?お前ら成長してんだ、昔とは違う。今まで通りの形に当てはめるなんて、もう無理だろ」
ジャン「アルミンが爆発して、お前ら3人の均衡は一度崩れたんだよ」
ジャン「だからよ、これからのお前らが収まりのいい形を見つけていくことが大事なんじゃねーの」
ミカサ「…」ジーン
アルミン「……」フルフル
ジャン「……おう」
ジャン(こいつらなんか感動してるんジャ?)
ミカサ「…ジャン、…貴方は凄い人だ」
アルミン「ジャンに相談してよかった…っ」
ジャン「お前ら…普通からずれすぎなんだよ、一つの形にこだわりすぎだ」
ミカサ「とらわれていた、過去の優しい記憶に」
ミカサ「…ありがとう」
ジャン(可愛い)
ミカサ「…ところでジャン…」じっ
ジャン(みみみつめられた!?!)ドキィ
ミカサ「唇から血が」すっ
ジャン(!?!!?)
アルミン(!!!!)
ミカサ「痛そうだ」
ジャン「」
ジャン(ミカサの指が俺の唇を…)
ジャン(夢か!!?!)フルフル
ミカサ「荒れているの」
ジャン(その指をどけてくれええええまともにしゃべれねえええ)フルフル
ミカサ「…?」首かしげ
ジャン(首をかしげないでくれえええ天使かあああああああ)
アルミン「ミカサ、彼は今キャパシティを超えてしまっていて情報処理が追いついてないよ…」ポン
ジャン(夢のようなひとときだった…このことは一生忘れないジャン…)
ジャン(ハッ…意識が……)フッ
ジャン「」バタン!!!
ミカサ「と、いうことで、収まりを探そう」
アルミン(幸せそうだからあのまま置いてきたけど…まあいっか)
ミカサ「おさまりとは」
アルミン「エレンと話してみないことには、やっぱり決められない形だよね」
ミカサ「…」コク
アルミン「エレンを、呼んでみよう」
ミカサ「……」フルフル
アルミン「ミカサ!ミカサ勇気を出すんだ!」
ミカサ「エレンは、何処…だろうか」
アルミン「部屋…かな?見てきてみるよ!」ダッ
〜エレンの部屋〜
エレン「くそ…イライラする」イライラ
エレン「なんなんだよ…」
エレン「…ああ〜〜くそ」グシャグシャ
エレン「…」ムカムカ
トントン!
アルミン「エレン…いる?」
エレン「っ!!」
エレン「アルミン!?」
アルミン「…入って、いいかい?」
エレン「…好きにしろ」
アルミン「ありがとう、エレン」
ガチャ
アルミン「…」
エレン「…」
アルミン(かなり怒ってるな…目も合わせてくれないし、目つきがヤバイ。僕の枕でも引裂きそうな勢いだけど…)
アルミン「あのさ、エレン…。話したいことがあるんだ」
エレン「お前だけか?」
アルミン「いや、勿論、ミカサも…3人で。」
アルミン「これからの僕たちの形について…話し合いたいんだ!!」
アルミン「頼む!!」
エレン(これからの僕たちの形!?!)
エレン(どういうことだ…!?)
エレン(改まって言うってことはもしかして、アルミンとミカサは…)
エレン(ハンナフランツみたいな…そういうことか!?!)
エレン(ああ…もうわかんねえ!!仕方無え説明してもらうしか…!)
エレン「ああ…行くよ」
アルミン(混乱した顔してる…)
〜集合〜
アルミン「ミカサー!」トットッ
エレン「…」トットッ
ミカサ「!アルミン、エレン…」
エレン「……」ブスッ
ミカサ「来てくれて良かった、…エレンの話すのは、なんだか久しぶり」
エレン「だからなんだよ」
アルミン「エ、エレン…」
ミカサ「エレン…」
ミカサ「…私はエレンに嫌われることが怖い」
ミカサ「だから…最近は生きた心地もしなかった」
エレン(大げさなんだよ)イライラ
ミカサ「私の気持ちを押し付けて悪いのだけど…」
ミカサ「…、勇気を出して言う」
ミカサ「私たちから、離れていかないで…」
エレン「…!」
エレン(ミカサ、震えてやがる)
アルミン「僕の気持ちも聞いてほしい!」
アルミン「初めは、僕が元凶だった…。だから僕が偉そうに言えたことじゃないけど…」
アルミン「エレン!僕は君が大切なんだ!大切な、親友だって思ってる…!」
アルミン「もう一度…3人でやり直そうよ…」
エレン「…!!」
エレン(アルミン…)
アルミン「僕とミカサの関係は、昔と変わった。少なくとも、少しは自立的になった…と思う」
エレン「…そうか?前より仲良くなったろうが」
アルミン「エレン…」
アルミン「嫉妬、してたの?」
エレン「ちげーよ!!!」ガーッ
アルミン(あ、なんだ、成る程…でもつっつくとまた意地をはるからやめとこう)コホン。
アルミン「さっき、3人の新しい形なんて言ったけどさ…」
アルミン「僕たち、昔と変わってないことがあるんだよ」
アルミン「それは、僕もミカサも、君が大切だってことさ」
アルミン「根底の思いは変わってない…。だから、その気持ちを基盤にまた、3人で仲良くしていきたいんだ」
アルミン「初心を思い出す、新しい関係…とも言えるよね」
ミカサ(さすがアルミン、良いことを言う)コクコク
ミカサ「エレン、私達にはあなたが必要」
エレン(…)
ミカサ「貴方と私とアルミン、これは私の世界で最も大切な輪」
ミカサ「誰1人として欠けてはならない」
ミカサ「…私は言葉で表すことが下手だ。だから行動で示しすぎているのかもしれない」
エレン(…こいつら)
エレン(くそ…)
エレン「お前らの言いたいことはわかった」
エレン「1つハッキリさせてえ」
エレン「…新しい形ってのは、お前らがベタベタしてそれを俺が見てる形なのか?」ギロ
このSSまとめへのコメント
面白い
ミカサとアルミンが喧嘩しても可愛くなる…すごい可愛いです…!期待です…!アルミカの親友は無限の可能性を秘めていますね…!ごちそうさまです‼︎‼︎‼︎‼︎
アルミン・・・アルミン可愛いよぉぉぉ!
可愛い