唯「あずにゃん師範!」(16)
梓「私の弟子の唯先輩じゃありませんか。どうしました?」
唯「あのねぇあずにゃん師範、あずにゃん師範に言われたようにギターの練習をしてきたよー!」
梓「それは結構!どうでしたか?」
唯「うん!あずにゃん師範に言われた通りに『ロックとは何か?』を考えながらギー太を弾いてみたんだ」
梓「はい、素晴らしいです唯先輩!」
唯「それでね、今からその成果を見て欲しいんだー」
梓「もちろんです唯先輩。是非見せてくださいっ!」
梓「前回の失敗を踏まえて、唯先輩はどんな結論に至りましたか?」
唯「ご覧あれ我が師よ。工夫が尽きまして候・・・」
梓「ほう?」ニヤリ
ゴゴゴゴゴゴ・・・!!
唯「我、ロックの道を極めたりっ!!」ニヤリ
平沢の顔に不敵な笑みが浮かぶ。
梓「フッ、大それた事をぬかしよる・・・」
対する師範・中野、弟子の増長をやや厳しく見つめる
唯「これを見よ!!これこそがロック!!」ブワッ
その瞬間、平沢が己のギターを天高く振り上げた・・・!
唯「どりゃあああああああああああっ!!」
バギーン!!
平沢はあろうことかギターを地面に叩きつけ破壊した
梓「ッ!!」
中野も驚きを隠せない
唯「おらぁ!どりゃあ!!んおりゃああっ!!」
バキッゴキっメキ!
幾度もギターを地面に叩きつける平沢
唯「ハァ・・・ハァ・・・」
息を切らす平沢
梓「何という事を・・・!」
中野が驚くのも無理は無い
ギターと言えば、ロッカーにとっては己の分身そのもの
いくら前日にバンドメンバー3人を素手でバラバラに殺害し、その生首を食いちぎった平沢と言えども
自分のギターを破壊するのは明らかに「異常」であった
唯「我が師よ!これがロックだっっ!!」
梓「頭に乗るなヒヨコがぁあああああ!!!」
唯「ククク、ロックとは『破壊』!!ロックとは『暴力』!!
そして真なる破壊と暴力は相手を選びませぬ・・・例え己のギターでさえ!!」
梓「貴様、己が何をしたかわかっているのか?」
これは酷い
唯「何か問題が?我が師よ」
梓「貴様、楽器も無しにどうロックを奏でる気だ?」
唯「ククククク、笑止!!」
梓「なにぃ!?」
唯「愚かなり師よ!!己には楽器など無くともこの声がある!!歌がある!!!」
梓「なんだと・・・!?」
唯「故にギターなど不要!!バンドメンバーなど不要!!曲も!観客も!!舞台さえも不要なのだ!!
この身一つでロック!!!それこそ我が『軽音道』なりっっ!!」
梓「この女・・・ここまでっ・・・!!」
梓「バンドメンバーなど不要、か。貴様今そう言ったな?」メキメキ・・・
唯「ククク、いかにも・・・」メリメリメリメリ
梓「フッ、決着をつけるしかあるまい。どちらがよりロックなのかを!!」
唯「応とも!!いざ参るぞあずにゃん師範!!!」バッ
梓「来い!!我が馬鹿弟子よぉおおお!!」バッ
唯「うおおおおおおおおお!!!」
梓「うおおおおおおおおお!!!」
ズドオオオオオオオオオオオオオオン
~けいおん!!!第三部・激闘編 完~
乙ッッッ!!
知り合いのロッカーに「ロックってギター壊すやつ?」って聞いたら「それはパンクです」って怒られたことがある。
>>14
今度バンドメンバーの生首食うのは何か聞いてみてくれ
きっとヘヴィメタだ
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