大日本帝国で連合国に勝つとかまじ無理ゲー【変更部分多々有り】 (34)

大日本帝国で連合国に勝つとかまじ無理ゲーを書いたものですが、
途中で設定など変えないといけない変更部分が出てきたため
一回全部綺麗にやり直して書いていきたいと思います。
ご迷惑をかけると思いますがよろしくお願いします。

「貴様はなぜ神聖たる陛下の寝室にいるのだァ!?・・・・まさか米英のスパイかァ!?」

「いえ・・日本生まれ九州育ちの日本人ですけど?・・・後床に押し付けながら質問しないでくれませんか?」

「黙れェ小僧ォ!!陛下の寝室に侵入しといて何たる言い草ァ!!それでも日本人かァ??衛兵侵入者だァ!!援軍を頼むぅ!」

数人の衛兵に床に押し付けられた青年と寝間着姿の男が話していた。

「・・・・・・・・ (取り敢えず自己紹介しとくか・・・) 」

「・・・自分は霧島と申します。貴方の名前は?」

「朕は天皇だ」

(今何て言った・・・?天皇・・・)

「よく聞こえなかったのでもう一度お願いします」

「だから朕天皇だ」

「・・・・本当に?」

「本当」

「本当に本当?」

「陛下に何と不適切な質問をしているのだァ!!衛兵この者を連れて行けェ!!」

天皇と名乗る男が力強くうむうむ、と頷いているが天皇には見れない。それに何処かで見た事ある顔だ。

「まぁまぁ、待ちたまえ・・衛兵よ」

「ハッ!」

「それで霧島よ、何故朕の寝室にいるのだ?」

「その者は米英のスパイであります。」

「衛兵には聞いておらんのだよ?少しは静まり給え」

自称天皇が衛兵を静める。

「ハッ!」

「それでどうなのだ?霧島よ」

「・・・・・・・・・・・(・・・これは所謂タイムスリップか・・・?それなら何故俺を・・?・・・・多分偶然又は必然か・・・)・・・・ 」

「何とか言わんかァ!!」

「まぁ・・待て、もう一度言う。何故朕の寝室にいるのだ!答えろ」

またも自称天皇が衛兵を静める。

「それがどうしても自分には分からなくて・・・何ででしょうね?」

「ふむ」

「何が分からなくてだッ!ふざけるな!」

「・・・・・(まぁ、誰でもそう思うわな、でも分からないんだよな、うーんこの人が天皇陛下だったら陛下って呼べばいいのだろうか・・・?まぁ、いいや取り敢えず質問をしよう。)」

「何でと言われましても・・・そうだ!陛下つかぬ事をお聞きしますが今何年の何月何日ですか?」

「うむ・・・変なことを聞くのだな・・・?昭和十一年二月二十日であろう」

不思議そうに言う

「ほぇ~・・・」

「・・・・・(昭和十一年と言う事は・・1936年で・・・二月二十日ッ!?二・二六事件事件の六日前!?) ・・・・」

「どうしたのだ?」

「陛下・・・ちょっと二人だけでお話をしません?・・・・・(もしも、俺の知ってる大日本帝国の事を話すとしたら衛兵がじゃまになるからなぁ)」

「何を言うのだァ!!貴様陛下とお二人になった時に陛下を殺そうと言う魂胆だなッ!!」

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「・・・(的確に言ってくるなぁ)」

「朕を狙っておるのなら既に朕の命はないのでないか?」

「ハッ!・・・しかし・・・」

「もう下がっておれ!!」

天皇が手を振り払う動作をして衛兵を下げる。

「それで?何故朕と話をするのだ?答えろ霧島よ」

「そうか・・それなら君が反乱を起こす人物ではないのか?それなら六日後に反乱が起きると言ってるのも頷ける」

「・・・(ひぇ~結構冴えてるみたいだな・・・こぇ~)」

「それなら自分を刑務所・・・独房に入れてはみませんか?それに陛下なら自分の素性を探ることができるでしょう? まぁ・・万が一にもそれはないでしょうがね」

「何故素性が分からないと言えるのだ・・?」

「自分が未来人だからです」

「ほぅ~もしお前の言ってることが違ったら即死刑だぞ?それでもいいのか?」

面白そうに天皇が俺を見てくる。だがこれはある意味賭博だ。もし俺の知ってる大日本帝国じゃなかったら家もない、食料もない、金もない、どっちにしろ死ぬしかない。
なら賭けてみようではないか

「勿論、丁重にお願いします。」

「衛兵ッ!!!衛兵は居らぬか?」

天皇が大声を出し衛兵を呼びつける。衛兵は慌てるように入ってきた。

「ハッ!!ただいま」

「衛兵よ、霧島を独房に連れて行け。決して朕の客人に手荒ぬ真似はしないように」

これで一時的に衣・食・住を手に入れた。路上生活よりは数段マシだろうけどな

今日は不思議な青年出会った。
朕が寝ようとした時に突然現れた。
その霧島と言う青年は

「自分は未来から来た」

「六日後には青年将校達による反乱が起きる」

「それなら自分を独房に入れてみてはどうですか?」

青年ながら面白い事を言う 。されど朕に近付く為に朕の将校達(民)を愚弄する事は怪しからん 朕は六日後が楽しみである 。 何故なら霧島が本当に未来人であるかどうかが分かるからである

さて、朕は寝るとするか



霧島と言う青年が来て五日がたった。

あれから朕は鈴木(鈴木貫太郎侍従長)に霧島と言う男を調べさせた。

結果は分からないと言うことだった。

軍にも在籍していなかったのだ、戸籍にも見受けられなかったと、本当に不思議な男よの。 鈴木から報告を受けて朕は期待を込めてグッスリ寝た。

「陛下ァァァァ!!!」

朝から煩いのう

「どうしたのだ?鈴木よ」

霧島が言ってたように反乱が起きたのか?

「た、大変でございます!!しょ・・一部将校達が・・・」

「達が?」

「反乱です!!反乱を起こしましたァ!!!」

「それは誠かッ!!!!!」

「本当ですッ!!今陸軍が鎮圧しようと反乱地点に向かっていますッ!!!」

霧島は誠に未来人であったか・・・・

「鈴木よ独房に入れてある。 霧島と言う青年を独房から出してあげよ、そして朕の元にこさせよ 至急岡田・広田・川島・大角も朕の元に集めよッ!!!」

「ハッ!!!」

「……貴様が未来から来たとか抜かした日本人かァ。私は陸軍大臣の川島義之だッ」

「私は総理大臣の岡田啓介だ」

「私は大角岑生海軍大臣だッ」

「ぼ・・僕が・・広田弘毅です・・よろしくお願いします・・・」

「・・・・(独房から出てきてこれかよ・・・陸軍大臣が『貴様が未来から来たとか抜かした日本人かァ』と言ってるから天皇陛下から説明を受けたみたいだけど、それに広田弘毅さんに限ってはボクっ子ッ!???) ・・・・はぁ、僕の名前は霧島と申します。こちらこそよろしくお願いします。」

「天皇陛下、何の御用で僕をこの場に呼んだので?(まあ、大体検討は付いてるけどね・・)」

「霧島よ・・・君は陸軍将校達が反乱を喫する事を予測して実際に起きてしまった。まずは霧島を疑ってすまんかった・・・・そして本題だが
霧島は自分が未来人だということは実証できたわけだ。それで次は朕の国に何が起きる?」

「簡潔に言うと東京が焼け野原になって軍人が約二百三十万人死んで民間人も約八十万人ほど死んで大日本帝国が負けて、米国から独立して
米軍が日本に駐屯しています。独立って言ってもアメリカの犬とか言われてますけどね」

「いい加減にしろッ!!大日本帝国が米国に負けるだとッ!?それも天皇陛下の前でそんな戯言をッ!!」

川島陸軍大臣激怒

「そうやって陛下に近づいて陛下を操る気だろッ!!!そうはさぜんぞッ!!!」

「違うんだけど・・(誰だってそう思うよなぁ)・・・」

「落ち着かんかッ!!!川シィマァ!!!」

陛下激怒

「しかし!!陛下ッ!!突然こんなこと言われて落ち着けますかッ!!!」

「なら霧島が言った通りに将校たちが反乱を起こしたではないかッ!!」

「へ、陛下・・・」

「僕は・・信じてみるよ」

広田君、君は有能だな史実では使えないポンコツ政治家だがな

「霧島と言ったな?」

「はい・・」

「我が帝国海軍は米国・英国に次ぐ海軍だ!!そう安安と米海軍に負けるはずがないどうやって帝国海軍は負けたのだ?」

「米国の物量やパイロットや現場指揮官の邁進による原因ですかね・・・根本的に言うと米国に喧嘩吹かっけた時点で負けてますがね」

「取り敢えず霧島の事を信じてやって欲しい。この通りだ・・・」

陛下が広田·川島·大角達に頭を下げる。

「「「へ、陛下ツ!!頭を上げて下さい!!」 」」

「日本を破滅の危機から救いたいのだツ!」

(僕が空気なんですが・・・・)

「陛下、霧島が未来人だと言うことはコヤツの実績を見てからで、宜しいでしょうか?」

「分かった。しかし将校の反乱を見抜いた実績は?」

「もともと陛下、陸軍でも警戒していましたので、将校たちの裏切り者ではないのか?それにただ未来を予測するしか能の無いやつでは使えませんしな」

「分かった。」

「霧島よ、日本を破滅の危機から救うためにはどうすればいいか?具体的案はないのか?」

「無いけ『貴様嘘をついたなァッ!!』ど」

突っかかるのはやめようね川島さん

「川島さん落ち着いてくださいよ?一応あるんですが陸軍と海軍と天皇陛下の力が必要です」

「ほう・・・それな何かな?」

「まず陸海軍の武器・弾薬を統一してドイツから工作機械を買います」

「陸海軍の武器・弾薬は分かるが、ドイツから買う金は?日本にはそんなにお金はないぞ?」

「簡単ですよ?一回海外領土への資金を減らしてそこから半分ほど満州の油田開発に金を回して残りの金で・・・」

『満州に油田があるのかッ!!!!?????』

「言ってませんでしたっけ?まぁ・・・掘削技術が英国や米国に遅れているから余り取れないけど少しは外貨不足が解消されるでしょう」

「なるほど・・・後今後の未来についてだが次は何が起きる?」

「簡潔に言うと日華事変が起きます・・・言わば日中戦争ですね」

「なぜ日華事変が起こるのだ?」

「中国軍が上海租界に攻め込んできて盧溝橋事件が起きたからですね。まぁ元々軍人さんがねぇ~」

「あっ・・・なるほど・・・」

大角さんが納得した顔でこっちを見てくる。
多分軍人達が政治に干渉していることが分かって言ってるのだろう。

「まっそんな先の話よりもまずは日本の基礎工業力と掘削技術向上などを出来るだけ米英に近づけるように頑張りましょう」

「「「そうじゃの」 」」

「もうこんな時間じゃ・・・・・あっ・・・・」

「どうかしましたか・・・?」

「反乱・・・・忘れておったわ」

「あああああああああああああああああ・・・・・天皇陛下その件はすみませんでしたあああぁァッッ!!!」
川島さんは記憶力は乏しいようだ

おもちろい
続けて

期待

2.26事件が終結した翌日の昼頃に帝国ホテルに昨日と同じメンバーが集結していた。

「それで霧島よ今後の日本の方針はどうするのだ?」
周りのメンバーもシワを寄せながら俺を見てくる

「まず肝心な工業面はイギリス・アメリカ・オランダ・ベルギー・フランス・ドイツから大量に買い取ります」

「日本は資金が余り無いから無理なのでは?」
そんなの分かってるさ、

「満州にある大慶油田があるから石油の輸入も減りますし逆にイタリア・ドイツに逆輸出出来る可能性もありますし輸入を減らして浮いた金で、多少は工作機械を買えるでしょう!」

「それでも石油を産出するまで時間が掛かるのではないか??」

「最低でも9月から稼働出来るでしょう!それまでは莫大な費用が掛かる戦車を生産を止めれば大丈夫だとおもいますが・・・・・」

「陸軍が賛成すればの案だな?」

「そのとうりです・・・・」

「それに付いては問題ない。世論が2.26事件での陸軍の失態を深く追及してきておる・・・・・・一時的に陸軍全体の再編成もしなくては成らんから霧島の案を円滑に進めよう」

「光栄の極みです。岡田総理にちょっとしたお願いがあるのですが....いいでしょうか?」

さてここからが俺の人生の分岐点だ。

「ん?・・・何だね?」

「会社を創設したのですが.....ちょっと資金とか人材を融通してくれませんかね?」

「むぅ?何故かね?」

「大慶油田を国主体ではなく民間の方でやったほうが色々といいですし・・・ね?」

今俺にあるのは人脈だけでありお金なんて全くもっていないし、それに権力すら持っていない。

「ふむ、まぁ、別にいいだろ」

「ありがとうございます」

期待

お久しぶり

いいね

再放送か

ちょっと歴史に詳しい程度の一般人が会社を作ってもあまり上手く行く気がしないな
素直に天皇陛下の相談役とかにおさまってればいいのに、実は元起業家とかなのかな

日銀第13代総裁:深井英五(ふかいえいご)

経歴:深井英五は、ジャーナリストとして活躍した後に日本銀行に入行するという異色の経歴を持つ。

特に営業局長時代以降は、第1次世界大戦、関東大震災、昭和金融恐慌といった歴史的大事件に相次いで遭遇して円滑な金融の確保に努めたほか、金輸出解禁および金輸出再禁止という2つの通貨制度の下での金融政策の舵取りにも尽力し、昭和10年に総裁に就任
昭和11年に起こった2・26事件に際しては巧みに金融界の動揺を押えましたが、その後軍事費増大による赤字国債の発行増には抗し得ず、昭和12年に総裁職を辞任。

俺は今、深井英五と言う男の出身地・この人の行った1936年~1938年までの経歴を頭をフル活動して思い出してる。
そもそも何で深井英五について調べているかというと・・・・・・


●●●

岡田(現)総理の一言によって始まった。

「融資の件もあるが一度深井に会ってもらうぞ?」

「えーと・・・深井って、日銀第十三代総裁:深井英五さんですか?」

「そうだが?何か不満でもあるのか?」

ちょっと大物じゃないですかーもうやだー

「いやぁ・・・ちょっと大物過ぎてビックリしただけですよー?」

「そうか、ならばいいが、それじゃあ、明日の昼に帝国ホテルで会おう」

「アッハイ」


●●●

――帝国ホテル:特別室――


「日銀第13代総裁深井英五だ。よろしく頼む。岡田総理のお願いで私に会いたいと言っていたのが君かね?」

「はいそうです。僕が霧島です。宜しくお願いします。」

初めて生で見た深井英五総裁は目が死んでいて体も痩せこけていてスーツ姿が滑稽に見える。それに気迫と言う物が全く感じられなかった。
近衛文麿でも気迫というものが感じられたのにこの人にはもう...何かを諦めているように俺には見えた。


「それで?要件は何かね?私には時間が少ないのだよ?今喋ってる一分一秒でも惜しい」

「まぁまぁ、そう言うでない?君は少し働き過ぎだ。少しは休んだらどうかね?」

「あぁ、そうだな、それよりも早く用件を言ってくれ」

岡田総理に向けて深井総裁が嫉妬・・・と言うよりも殺意を向けて喋ってる。

「そうだな、融資をしてもらいたいのだが」

「ほぅ~どの会社にかね?まさかと思うが・・・」

「そのまさかだよ?霧島君の会社『大日本昭和資源』に融資をしてもらいたいのだよ?」

昨日のうちに作ってました。
ネーミングセンスの欠片もない会社名だけどね

「別にいいが、財政状態、経営の状況、業務内容、信用情報、担保の価値はどれくらいだ?」

「財政状態は良好、経営状況も今は赤字だが黒字になる模様、業務内容は資源の採掘、信用情報としては完璧だ。」

財政状態⇒五千万円(借金)

経営状況⇒人材を国から引き抜き中&機材発注&土地を買収中

業務内容⇒資源採掘(まだ採掘してない模様)

信用情報⇒国に作ってもらっているので完璧

こんなの丸々ギリシャじゃねえか



期待
ここからどう転ぶか

「駄目だ。黒字になってから来るんだな、それに資源関係の会社の融資は自然と金額がでかくなる。いま日本にそんな余りある金額はない。」

そりゃそうだよな一般的に「雨に濡れている者には傘を貸さない」「晴れている者に対して傘を貸す」と言われるぐらいの状態にしなきゃいけねえもんな

「まぁ、絶対黒字になるから融資を通してあげなさい。」

「絶対はない。そもそも、お前が軍部を押さえ込めばぁ...軍事費増大した分を回せるんだぞ?ふざけるなッッ!!!私はもう帰るぞ赤字国債をどうにか処理せならばきゃならん・・クソ・・・」

絶対はないもんな

――ここから深井総裁には聞こえてません――

「岡田総理ヤバイですよ、帰ってしまいそうですよ?」

融資してもらわないと俺がヤバイ

「うーむぅ・・・コレばかりはな」

さて俺の出番かな

「岡田総理。深井総裁は貴方に敵意を向けているみたいですよ、僕自身が説得するんでちょっと席を外してもらえますか?・・・(ハッキリ言って邪魔)・・・」

「そうだな、」

――ここから聞こえてます――

「私はちょっとトイレに行くんで席を外す。」

「フンッ、私はもう帰るから遠慮はいらんぞ」

「まぁまぁ、そう言わずに少しお話ししましょうよ、ジャーナリストから日銀総裁まで上り詰めた日銀第十三代:深井総裁。」

まぁ、これだけ言われて興味を持たつに帰らないといいが

「ふん、岡田のクズよりは使えそうだな、よし、いいだろう。若僧よ少しお前の話とやらに付き合ってやろう。」

よし、引っ掛かった。交渉の始まりだな

「最近物騒ですなぁ?深井総理、何やら軍部が反乱を起こしたようで?」

「そうだなぁ・・・本当に迷惑な事をやってくれたなぁ・・・ドレダケオレが金融界の動揺を鎮火させたか知らないくせにィ・・・」

深井英五総裁の経歴で金融界の動揺を押さえたことを紹介したが・・・深井総裁にとっては地雷原みたいだ。

「ふ~ん、結構苦労してらっしゃるようですね?」

「何がッ!!結構苦労してるだッッ!!お前が思っている結構ぐらいの苦労ではないんだぞッッ!!!それに加えて軍事費増大ッ!!!ハァ!!???」

油田の開発ってどんなにはやくても採掘まで三年、下手すれば十年は掛かるはずだけど...
あと、戦略物資の開発は軍部の息のかかった公営企業がやるのが通例だから陸軍どころか海軍も所有権を主張しそう

「相当お疲れになってるんですね」

俺なら国外逃亡するレベルのお話だもんなぁ、

「私は疲れたよ」

「そんなに疲れたなら総裁を辞めればいいんじゃないんですかね?」

「それは出来ない話だ。私は生まれつきに体が弱いから力仕事ができないんだ。それに家族五人を養わないといけない。これがわかるかね?」

なるほどなぁ~それに加えて年も食ってるからなぁ・・・

「それじゃあ、貴方のストレスの原因・・・貴方が疲れる原因を削減することができたら・・・?」

「そんな事が出来たら君に惜しみなく融資をしてあげるよ・・・アハハはっハハッはハハッはハッは・・・」

よし、言質を取った。

「分かりました。それなら融資お願いしますね?軍事費を国家財政に今占めている47%から出来るだけ削るんでよろしくお願いしますね」

「ま、待って・・・若造がそんな事を出来るのかッ!???」

まぁ、俺が何も言わなくても陸軍が起こした事件が原因で少しは削られるから基本的に俺は何もしなくて融資してもらえるんだよなぁ

「それじゃあ僕はこれで失礼しますね」

「今戻った。うむ?話し合いをしておったのか?まぁいい、霧島の様子からして融資を取れたようだが」

グットタイミング

「岡田総理、お話は終わったんで帰りましょう」

「そうだなぁ」

それからの陸海軍の行動は早かった。
武器やネジなどと言った。武器部品などを統制しドイツ・イギリス・アメリカの工作機械を少しながらも徐々に買っている。
第三十一代岡田内閣は三月九日に史実道理に内閣を解散する。
その次の後任の第三十二代広田内閣が成立する。

『閣僚メンバー』
【内閣総理大臣】   廣田弘毅     
【外務大臣 】 廣田弘毅

【内務大臣 】 潮 恵之助

【大蔵大臣 】 馬場鍈一

【陸軍大臣 】 寺内寿一

【海軍大臣 】 永野修身

【司法大臣 】 林 頼三郎

【文部大臣 】 潮 惠之輔

【農林大臣 】 島田俊雄

【商工大臣 】 川崎卓吉

【逓信大臣 】 頼母木桂吉

【鉄道大臣 】 前田米藏

【拓務大臣 】 永田秀次郎

【書記官長 】 藤沼庄平

【法制局長 】 次田大三郎


とこれまた史実道理の内閣メンバーになったのである。



















だが、三月九日までに岡田内閣はある法案を可決させた。
その法案とは【資源採掘補助法案】である。
霧島の強い動きによって岡田総理が動かされ、実現された法案である。
法案の内容としては

資源採掘を政府が支援する法案である。

第一条・資源採掘に当たる施設に於て毎営業年度に於ける益金が、建設費に対し1年5分の割合に達せざるときは、政府は該鉄道営業開始の日より5年)を限り其の不足額を補給することを得。但し営業収入の営業費に不足する金額に対しては、之を補給することを得ず。

第二条・初年度(1936年)の金額は二億円で毎年二億円ずつ累計六億円

と言った内容である。

こうゆう動きがある中、霧島は・・・・【船川製油所】を買収したのである。

史実では日本鉱業が1939年に船川製油所を買収して石油精製事業に進出するのだが・・・・

――捏造設定を一つ絡めます。今後は捏造設定など絡めないのでご了承ください――

それに大慶には政府が一回試堀した時に使った石油採掘施設多く点在していた。

それを岡田(前)総理に内密に格安で売って貰ったのである。

霧島も最初は、二~三年掛かると思っていたが嬉しい誤算である。

しかし史実ではそんな史実はなくて少し歴史が違うかもしれないと少し危惧を抱いた霧島であった。

――皇居――

「広田さん・・・いや・・・広田総理、おめでとうございます」

「いえ・・・僕に総理と言う役職が相応しいかどうかすらわからないままなのに・・・」


何ともぎこちなく、オロオロした声で答える。

――おう、そうだな、無能なお前を史実より有能な奴に俺が操ってやるよ、

「総理とある者、威厳を持ち接するべきだぞ?広田は威厳がないと朕は思うぞ?」

「と言われましても・・・・」

「陛下もそんなに言わずに・・・これから威厳を持って接すればいい。それに未来の知識を持っている僕が居るのですから・・・・ね?」

「そうですね・・・・未来の日本のためにも頑張らないといけませんね」

「朕も同意見じゃぞ・・」

「まぁ、そんな暗い話などせずに気楽に頑張って行きましょう?」

「「だな」」

「陛下と広田総理、僕はちょっと満州に飛びますので、国政は宜しくお願いします。」

前回、陸軍や海軍の事や国政に口を出しているから、余りにも口を出し続けると将校たちに殺されそうでかなわんからな・・・・それに赤のスパイがウジャウジャいる日本に居すぎると感知されて叶わん

「もちろん、重要な事は電話を介して伝えますんので」


せめて各海軍工廠や民間造船所にブロック工法を教えようぜ。これで造船にかかる時間は大分減るから

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