初投稿です。書きたいことを書き殴っているだけなので駄文かと思います。


希　(東京ゆうても夜中になればここいらの住宅街は静かなもので、遠くを走る車のエンジン音だけが響く。
　　そんな眠る街並の中をうちはさながら忍者のように屋根から屋根へと渡っていく)

希　(ちらりと夜空を見上げるとあいにくの曇り空でお星さんは見えんかった)

希　(人目につかないようにして仕事せなあかんうちからすれば、真っ暗といっても差し支えないこんな日は
　　むしろ都合がいいんやけど、それでもなんだか嫌な感じがする)

希　(周りにはいっぱい人はいるのに、うちとの間には黒々とした闇が居座って、みんなからは見えない)

希　(誰もがうちのことを知らない、そんな世界に紛れ込む)

希　(転校ばかりして友達がうまく作れずにいたころの、小さなうちがよく見ていた嫌な夢を思い出すからだろう)

希　(なんて、益体もないことを暇つぶしがてら考えながら目的地にむかう)

希　(とーん、とーんと跳ぶようにしてむかうのは)

希　(首にかけた水晶からのびる一条の光が指し示す場所)

希　(そこにはうちの仕事のターゲットがおる)

希　(どこぞやのモンスター狩りのゲームみたいなもんや。うちがハンターでペイントされたモンスターを見つけ
　　倒す)

希　(ちなみに個人的に狩猟笛がすきなんやけど、残念ながらうちの相方は無骨な剣。たしか真姫ちゃんがこんな大
　　剣ふりまわしてたっけ。んで、ランスのにこっちに当てては痴話喧嘩していた)

希　(『なんでにこにあてるのよ！』『にこちゃんが邪魔なのよ！』なんていって)

希　(そんで痴話喧嘩しているうちに二人仲よくやられてた)

希　(二人とも似た者同士なんやから仲良くすればいいのに)

希　(そのあとはやられたのが悔しかったのか見事なチームプレイで倒してたんやけど)

希　(倒したムービーが流れて、よっぽど嬉しかったのか真姫ちゃんはにこっちに抱きついてた。
　　そんでそのあと顔真っ赤にして走り去っていったんだっけ)

希　(あん時の二人、ビデオで撮っときたかったなあ)

希　(と、水晶の光がつよなった。目的地、ターゲットのおる場所が近いらしい)

希　(考え事していたら結構な距離を行っていたみたい)

希　(これからは光が指し示す方に向かってゆっくりと移動する)

希　(屋根から道路に飛び下り、そして「立つ」)

希　(こっからさきは一軒一軒しらみつぶしに行くしかない)

希　(光が指し示す方にある家を探しあてるのだ)

希　(光が指し示すのは11時の方向。だからそっちに向かって歩き始めたんやけどー)

希　「・・・ええっ？」

希　(光が動き始めた！？)

希　(・・・ちゅうことは、どうやら今回のターゲットになるんはこんな夜中に出歩くようなそんな子らしい)

希　(うちが言えたことやないんやけどとんだ不良娘みたいや)





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