幼馴染「幼馴染は負けフラグって言うじゃない?」男「うん?」 (18)


幼「あれって割と失礼だと思わない?」

男「あー、確かに最近じゃあ鳶に油揚げというか後から出たヒロインとかの引き立て役になること多いもんな」

幼「うん、それもあるけど私が怒ってるのはそうじゃなくって」

男「じゃなくって?」

幼「そもそも幼馴染=恋愛感情を持ってる、という前提が腹立つのよ」

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幼「そりゃあ確かに話を盛り上げるためにライバル役が必要なのは分かるわよ?」

幼「でもそれなら別に幼馴染じゃなくてもいいじゃない。ヒロインみたいに何かきっかけがあって主人公の事好きになった子でさ」

男「そりゃあ、メインヒロインっていうのは最初に出てくる子って決まってるから後半に出たライバルじゃ勝ち目ないからじゃね?」

幼「フローラの悪口はやめてよ」

男「リメイク版じゃビアンカより先に会ってるけどな」


男「てか何で急にそんな話になったわけ?」

幼「ほら、男ってこの前隣のクラスの女さんに告白されたんでしょ?」

男「うん」

幼「あれを聞いた性悪さんに『ざまあwww』みたいな目で見られたのよ!」

男「ああ、そりゃあ酷い」


幼「周りがどう思ってるかは知らないけど確かに私達は世間一般では幼馴染の間柄よ」

男「家は隣同士、幼稚園から中学までクラスは全て同じ。名前も一文字違いだから基本1番違い。その所為で席や組み合わせでは大抵近く。高校も別に示し合わせてもいないのに同じになってて部活も男バスと女バスだからよくつるむもんな」

幼「住所確認した先生が一瞬間違えたか?って首かしげてたわね」

男「おまけにウチの母さんが飯マズだから昼の弁当は幼からもらってるしな」

幼「そんな風に昔から一緒にいるから仲がいいって思われるのは別にいいけどだからって恋愛感情があるとは限らないでしょうに」

男「ごもっともで」

幼「大体私彼氏いるし」

男「え?」

幼「え?」


男「え? 何それ聞いてない」

幼「あれ? 言ってなかった? 今月の頭くらいに生徒会の、ほらあのイケメンさんに告白されて」

幼「特に断る理由もなかったしイケメンさんいい人だしまあいいかなって」

男「えー、マジで―、うわー」

幼「……あれ? もしかしてこんな話してて何だけどまさか男私の事が好きでショックを受けてたり」

男「ねーよ」

幼「ですよねー」

男「俺が驚いてんのは彼氏いるのにお弁当俺に毎日作って一緒に食ってることにだよ」

幼「え? なんで?」

男「え?」

幼「え?」


幼「私に彼氏いるのと男にお弁当作って一緒に食べるのになんの問題があるの?」

男「そりゃあ、彼氏としては自分ほったらかして別の男優先してるようで気分悪いんじゃないか?」

幼「そりゃあそうかもしれないけど私男の事まったく恋愛対象としてみてないわよ?」

幼「むしろ家族としか思えてないしそれで嫉妬されても」

男「あー、言われてみればそうか。俺も別に幼と食ってても他意はないし」

幼「でしょ」

男「そっか。あーよかった。もし遠慮すべきだったら明日からの飯どうしようかと思った」

幼「無用な心配ね」

男「いやホント、女さんにでも頼んでみようかなとか思ったくらいだわ」

幼「え?」

男「え?」

期待せざるを得ない

幼「あれ? もしかして」

男「ああ、あの告白OK出したんだよ」

幼「へー、おめでとう。いつ?」

男「先週だな」

幼「じゃあまだ初々しい感じかー、このこの!」

男「茶化すなよ」

幼「……あれ? でも先週からって言ってたけど男毎日私と一緒に登下校してない?」

男「何を今さら。してない日なんてほとんどないだろ?」

幼「女さん一緒に行きたがったりしてないの?」

男「前に誘われはしたけど朝練はめっちゃ早いから付き合わせるのは悪いし帰り道は反対方向だから効率悪いだろ?」

幼「私をいつも荷台に載せてるけどそれはいいの?」

男「トレーニングになるから丁度いいって言ったら納得してくれたぞ。なんか顔ひきつってたけどお前の体重にどん引きしたのかね?」

幼「おいコラ」

男「冗談だって。まあそんな理由で別に登下校一緒でも問題ないだろ? 第一それ言ったらお前もイケメンさんと一緒じゃないだろ?」

幼「それもそっか。なら何の問題もないね」

男「だな」


幼「……ん? よくよく考えたら私達二人とも別の人と付き合ってるなら負けフラグもなにもないってこと?」

男「そもそも互いの事家族のようにしか思ってないんだから恋愛感情もないけどな」

幼「そんなの分かり切ってるけどそれは他の人たちとしては信用できないみたいじゃない?」

男「ああ、何度『お前らホントに付き合ってねえの?』と聞かれたか」

幼「私も。何故か男と付き合ってるって思われてたせいで今まで彼氏1人作れなかったし」

男「まったく同意だな」

幼「何でだろうね?」

男「何でかね?」

幼「まあ過去はもういいわ。とにかくこれはチャンスよね。私達がただの幼馴染であり大衆的創作のようなどちらか一方でも恋愛感情を抱いているという先入観を砕くいい機会だわ」

男「いいね。俺もそろそろいちいち聞かれるの嫌になってきてたし丁度いい」

幼「よーし、お互い頑張りましょう! もう幼馴染は負けフラグだなんて言わせないわ!」

男「おー!」

幼「じゃあ私明日イケメンさんとデートだから8時に起こしてね」

男「自分で起きろよ」

幼「私の寝起きの悪さ知ってるでしょ? 今日明日お母さん町内会の旅行でいないし1人じゃ起きられないのよ」

男「そういや家のおふくろも行ってたな。親父さんは?」

幼「出張」

男「ったくしゃーねえな。ほら、布団2枚敷くから手伝え」

幼「あ、泊ってくの?」

男「朝起きてこっち来るの面倒だろ」

幼「それもそうね。あ、寝ながら何かする? モンハン? それともポケモン?」

男「寝ろ」

幼「はーい」

男「ちゃんと起こしてやるからデート頑張って来い」

幼「うん、目指せ負けフラグ回避!」

男「俺もせっかくだし女さん誘ってどっかいくかな」




翌週

男「俺もお前もなぜ振られた?」

幼「ホント、どうして振られたのかしら?」

友「お前らそれマジで言ってんの?」

男「あ、友」

幼「友君それってどういうこと?」

友「分かり切ってることを説明するのは難しいんだが強いて言うなら」

友「幼馴染がいた時点で負け(振られる)フラグたってたんだろ」

完!




男が友人に相談したところ

友「幼馴染が原因だろ」



完!


幼馴染が勝つにしろ負けるにしろ幼馴染=恋愛感情ありってのが疑問だったので唐突に書きたくなった
なお、自分の知り合いにリアルでこんな奴らがいました
結局別の人と結婚したらしいですが

あとで依頼出してきます


この二人はもう結婚するしかないんじゃないだろうか…

>>10なんか変な事になってた修正



幼「まあ過去はもういいわ。とにかくこれはチャンスよね。私達がただの幼馴染であり大衆的創作のようなどちらか一方でも恋愛感情を抱いているという先入観を砕くいい機会だわ」

男「いいね。俺もそろそろいちいち聞かれるの嫌になってきてたし丁度いい」

幼「よーし、お互い頑張りましょう! もう幼馴染は負けフラグだなんて言わせないわ!」

男「おー!」

幼「じゃあ私明日イケメンさんとデートだから8時に起こしてね」

男「自分で起きろよ」

幼「私の寝起きの悪さ知ってるでしょ? 今日明日お母さん町内会の旅行でいないし1人じゃ起きられないのよ」

男「そういや家のおふくろも行ってたな。親父さんは?」

幼「出張」

男「ったくしゃーねえな。ほら、布団2枚敷くから手伝え」

幼「あ、泊ってくの?」

男「朝起きてこっち来るの面倒だろ」

幼「それもそうね。あ、寝ながら何かする? モンハン? それともポケモン?」

男「寝ろ」

幼「はーい」

男「ちゃんと起こしてやるからデート頑張って来い」

幼「うん、目指せ負けフラグ回避!」

男「俺もせっかくだし女さん誘ってどっかいくかな」




翌週

男「俺もお前もなぜ振られた?」

幼「ホント、どうして振られたのかしら?」

友「お前らそれマジで言ってんの?」

男「あ、友」

幼「友君それってどういうこと?」

友「分かり切ってることを説明するのは難しいんだが強いて言うなら」

友「幼馴染がいた時点で負け(振られる)フラグたってたんだろ」

完!

幼馴染とか普通はどこかで疎遠になるけど、そんなに長く付き合いがあったり弁当作ってる時点で多少は恋愛感情あるんじゃない?

おつんつん
せっかくだからこのままうだうだ続けていいのよー

現実じゃなくて創作の話なら
恋愛感情ない幼馴染を用意すると
ヒロインになれる素材を一つ潰すことになる
開発に注ぎ込めるリソースは限られてるから
異性の幼馴染はヒロイン(恋愛感情があるということ)にしておいた方が
効率がいい

商業的な理由

そして量産型負け犬幼馴染が出来上がると

脇役幼馴染がいても良い気はするけど
なんでも知ってる素材を放り出しておくのもなぁ

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