安価で昔ばなし (82)

むかし、むかし、あるところに>>2がいました。

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若者

ある日のこと、若者が>>4に行くとたいへん>>5>>6を見つけました。

若者「こりゃあ、大変だぞ!」

ディズニーランド

篦棒な

ピカチュウ

ディズニーランドにピカチュウがいるなんて、若者は考えもしませんでしたから、とてもびっくりして腰を抜かしてしまいました。

さらにそのピカチュウはとんでもなくピカチュウなのですからたまりません。

若者「なんてことだ。ディズニーランドにピカチュウがいるなんて」

若者「ミッキーマウスに見つかったらとんでもないことになるぞ!」

そのとき、物陰から>>7があらわれました。

ふなっしー

ふなっしー「ディズニーランドは楽しいなしなー」

ふなっしーはピカチュウに気づいていないようでのんきに歩いています。

しかし、ピカチュウの方はそうもいきません。ピカチュウはふなっしーに近寄ると、>>9をしました。

ピカチュウ「……」


安価ミスりすぎだわ
>>11

10万ボルト

ピカチュウ「ピッカー……チュウウウウウ!」

ピカチュウの10まんボルト!

ふなっしー「こうかはいまひとつなっしー」

ふなっしーは草タイプ。電気タイプの技の効果は薄いようです。

ふなっしー「いきなりやってくれたなしなー。今度はこっちから行くなっしー」

ふなっしー「梨汁ブシャー!」

辺りに甘い匂いが漂うなか若者はなんとか立ち上がりました。

若者「バトルが始まってしまった。このままこうしているのも危ない」

若者「>>13しなくては」

修行

若者はディズニーランドからなんとか抜け出しました。

背後では戦闘音が鳴り続けています。

若者「今の俺には力が足りない。もっと力が……。圧倒的な力が必要なんだ!」

>>15「力が欲しいか……」

若者「……!? 誰だ!」

コンボイ司令官

コンボイ司令官「私だ」

若者「あ、あんたは……。コンボイ司令官!」

そこにいたのはサイバトロン総司令官のコンボイでした。

若者「あんたが俺に力をくれるのか」

コンボイ司令官「うむ」

コンボイ司令官「私にいい考えがある!」

コンボイ司令官「>>17だ!」

DNA改造手術

若者「DNA改造手術……」

若者は思わず息をのみました。この手術を受けてしまえば、二度と元の姿には戻れないことを直感したからです。

しかし、若者には力が必要でした。若者は誰にも負けない力を求めていました。

若者「受ける。受けてやるよ。DNA改造手術……!」

そして若者は手術を受けました。

数時間後、若者の前の鏡には>>19が映っていました。

若者「こ、これは……」

鎧騎士

鎧騎士「本当に鎧騎士になったんだな……」

鎧騎士の体は自分の思う通りに動きます。心には様々な感情が湧きあがりました。

鎧騎士「この体さえあれば……、きっと……」

鎧騎士「きっと、>>21だってできるはずだ!」

空も飛べるはず

鎧騎士「アイキャン、フラーイ!」

鎧を着ているとは思えないほど軽やかな動きで、屋上から鎧騎士が飛び出しました。

鎧騎士は空を飛べるはずだと信じていたのです。

ピカチュウ、ふなっしー、コンボイ司令官、彼らに出会った奇跡がその胸に溢れていました。

鎧騎士「きっと今は自由に空も飛べるはず」

はたして、鎧騎士は……>>23

着地したら地面に亀裂が入る

その一瞬確かに鎧騎士は空を飛んでいました。

しかし、奇跡は終わります。鎧騎士は重力に絡めとられ、その身を大地に落としました。

轟音、その衝撃は地面に亀裂を入れるほどのものであったそうです。

鎧騎士の落ちた跡からは>>25が漏れだしてきました。

しかし、鎧騎士は気絶しているのか気づけません。

ブレーキオイル

これを昔話として読んでる奴は一体いつの時代を生きてるんですかね

鎧騎士が落ちた場所は地面にカモフラージュされた巨大な機械のブレーキシリンダの上でした。

さっきの衝撃でヒビが入ってしまったのか、ブレーキオイルはじわりじわりと漏れていきました。


鎧騎士が地面に激突した音を聞きつけたのか、人がやってきます。

気絶している鎧騎士は身を隠すこともできず、>>28に見つかってしまいました。

ダルビッシュ

鎧騎士が目を覚ましたとき、目の前には野球選手のダルビッシュ有がいました。

特に野球のファンというわけではありませんでしたが、有名選手くらいは知っています。

ダルビッシュ「大丈夫ですか?」

鎧騎士「えっと。あ、はい。大丈夫です」

鎧騎士はダルビッシュに助け起こされました。

鎧騎士は空を見上げ、地面を見て、空を飛ぶことに失敗したことを悟りました。

万能に思えたこの体にも不可能はある。鎧騎士を無力感が襲います。

自分がなんのためにDNA改造手術受けたのかわからなくなってしまいました。

ダルビッシュは鎧騎士に一礼すると走り去っていきました。余計なトラブルに巻き込まれるのを避けたのかもしれません。

鎧騎士はぼんやりとダルビッシュを見送っていると、ある看板が目に付きました。

看板「>>30

モスバーガー

鎧騎士「モスか……」

緑色の背景に赤いエムの文字。それはモスバーガーの看板でした。

鎧騎士はしばらくその看板を見つめていましたが、ふと自分がずいぶんと長い間食事をとっていないことにきづきました。

モスバーガーに行きたい。鎧騎士の目に力が戻ります。

しかし、モスバーガーで食事をするためにはお金が必要です。

鎧騎士は自分がいくら持っているか確かめることにしました。

鎧騎士「>>32円か……」

1129

1129円……。

いいにく。良い肉。

なんだか幸先が良い感じです。

モスバーガーで腹を満たすのに十分だと考えた鎧騎士はモスバーガーに入店しました。

店員「いらっしゃいませー。ご注文をどうぞ」

鎧を着た客にも動じず店員は接客します。

鎧騎士「>>34ください」

ビックマックセット

店員「ビッグマックセットでございますか……?」

店員の笑顔が引きつりました。やっかいな客が来たと思っているのでしょう。

しかし、鎧騎士も心の中で頭を抱えていました。ビッグマックをビックマックと行ってしまったからです。

鎧騎士になってからの初注文で言い間違えるなんて。鎧騎士を後悔が襲います。

店員「申し訳ございませんお客様。当店ではビッグマックセットは扱っておりません」

鎧騎士は自分が間違えてマクドナルドのメニューを注文しようとしていたことに気づきました。

さらなる恥ずかしさで押しつぶされながらも、注文をやり直しました。

鎧騎士「あっ、えっと。じゃあ、>>36で」

店員さんのオススメ

鎧騎士に注文を考え直す余裕なんてありませんでした。

店員「モスバーガーのポテトLセットなどいかがでしょうか」

店員はスタンダードなメニューを提案してきました。

鎧騎士は値段に目を走らせます。モスバーガーが340円、ポテトLセットがプラス410円。合計750円。

鎧騎士は無言で頷きました。

店員「セットドリンクはいかがなさいますか?」

鎧騎士は適当に一番上のコーラを選びました。


鎧騎士はやっとの思いでモスバーガーのセットを手に入れましたが、店内に空いている机がありません。

店員に「やっぱりテイクアウトで」と言いたくなかった鎧騎士は相席を頼むことにしました。

鎧騎士「すみません。相席良いですか?」

>>37>>38

石川賢

いいですよ。あ、ポテト一本貰いますね

鎧騎士「あ、はい。ありがとうございます。ポテトもどうぞ」

石川賢「どうも」

鎧騎士は相席した男の人と他愛無い話をしました。

漫画を描いているだとか、その鎧は何だとか、そんなお話です。

先に食べ終わった男の人は鎧騎士に挨拶して去っていきました。

その少し後のことです。鎧騎士が席でまったりしていると。

ドワォ!

外ですごい音がしました。鎧騎士は音の発生源の>>41に向かいます。

鎧騎士「いったい、何が……?」

地下鉄の駅

地下鉄の駅の出入口からは人が溢れていました。

何かが起きたことは間違いなさそうです。

逃げ惑う人々の声が鎧騎士の耳に届きます。

逃げ惑う人1「助けてくれー! 突然>>43が!」

逃げ惑う人2「待って! まだ中に>>44が!」

オークの大群

私の娘

鎧騎士はオークが駅にあらわれたこと、そして女の子が駅に残されていることを聞き取りました。

鎧騎士は悩みます。鎧騎士は正義の味方ではありませんが、人の心を失った怪物でもありません。

この力はなんのために手に入れたのか。誰にも負けない力は何のために使うべきなのか。

駅の出入口は封鎖されようとしていました。

もう時間は残されていません。

逃げ惑う母「誰か、誰か私の娘を助けてください……」

鎧騎士は――>>46

断った

逃げ惑う母「誰か、娘を。娘を……」

鎧騎士はその場から去りました。

ヒーローでない鎧騎士には見知らぬ女の子を助ける理由はありませんでした。

これは当たり前、当たり前のことなのです。鎧騎士は一般人なのですから。

警察とか、自衛隊とかが何とかしてくれるだろう。鎧騎士はそう思いました。

地下鉄の入口は完全に封鎖されました。普通の人間が開けることはもはや不可能でしょう。

背後には娘を失った母親の慟哭が響きます。

鎧騎士は騒然とした街を歩いていました。街の人は鎧騎士に気をかける余裕がないようで奇異の目で見られることはありません。


鎧騎士は目的が無いことが気づきました。

自分は何をすべきなのか。悩みながら歩いていると不審な>>48を見かけました。

鎧騎士「鎧?」

その鎧は街中に置かれていました。明らかに周りの風景が浮いているのですが、鎧騎士と同じく行きかう人々に怪しまれている様子はありませんでした。

鎧騎士はふらふらと鎧に向かっていきます。

鎧を見ていると、初めて鏡で今の自分の姿を見たときのことを思い出しました。

そこから記憶はどんどん巻き戻ります。コンボイ司令官との出会い、ディズニーランドでの出来事。

そして……、自分の原点である――>>50へ。

靴下

若者「そう、俺は靴下からはじまった」

なぜ、こんな大事なことを忘れていたのだろう。

ディズニーランドでピカチュウとふなっしーの戦いを見て、コンボイ司令官に出会って、DNA改造手術を受けて……。

非現実的な出来事の連続で見失っていたのかもしれない。

俺の人生は靴下から始まり、そして靴下の中にあるというのに。

なんで俺は鎧騎士なんかになってはしゃいでいるんだ。

こんな鎧じゃ……、靴下が履けないじゃないか!


鎧を脱ぎ捨てた若者の身体はDNA改造手術で>>52になっていました。

ゴリラ

サンタクロース

カブトムシ男

鎧を脱ぎ捨て、自分の体を確かめた若者が感じたのは……、安堵でした。

若者「この体なら靴下が履ける。」

若者はもう自分を見失いません。若者にとって、ゴリラになったことなど些事でした。

若者「まずは靴下を探さなければ」

ゴリラの姿になった若者は>>56に向かいました。

蕎麦屋

若者はゴリラの嗅覚で蕎麦の香りを捉えました。

若者「人がいるな」

若者は蕎麦屋に入ろうとしましたが扉が閉まっていました。

札「ただいま仕込み中」

しかし、若者は閉店中だろうと構いません。ゴリラパワーで扉を破壊して入店します。

店主「な、なんだお前は!」

厨房から店主が飛び出してきましたが、ゴリラの姿に恐慌してしまいます。

若者は靴下を手に入れるために>>58をしました。

家捜し

若者はまず店主の足を確かめました。

若者「ちっ、裸足か」

店主が靴下を履いていないことを認めると、若者は辺りを見回しました。

飲食店なので見える場所には靴下はなさそうです。

若者「あるとすれば……、2階か」

この蕎麦屋の2階部分は住居となっていました。

奥に行こうとする若者の前に店主が立ちふさがりましたが、ゴリラパンチで粉砕しました。

若者「ここもダメか」

店主の私室と思わしき部屋のタンスを荒らしますが靴下は見つかりません。

若者「裸足派なのか?」

若者が廊下に出ると隣の部屋から>>60が出てきました。

┌(┌^o^)┐

┌(┌^o^)┐ 「ホモォ」

若者は廊下で四本足の白い異形と鉢合わせしました。

若者「ふむ、靴下は、……履いていないか」

┌(┌^o^)┐ は突如現れたゴリラをじろじろと見ています。

┌(┌^o^)┐ が目を閉じました。

┌(┌^o^)┐ 「ホモォ……」

┌(┌^o^)┐ はこのゴリラの性別が>>62であると見抜いたようです。

いい男

両性具有

┌(┌^o^)┐ 「ホモォ! ホモクレェ!」

┌(┌^o^)┐ は狂喜し、乱舞しました。

┌(┌^o^)┐ は壁を、天井を走り回り始めました。彼女(?)の脳内ではゴリラと店主などのカップリングが乱舞しているのでしょう。

若者は異形を無視し、異形が出てきた部屋に入りました。

若者「ふむ、ここは……>>64か」

ミス。
若者「ふむ、ここは……>>66か」

ラピュタ

天空の城ラピュタにやってきた若者ですが、その顔に喜びはありません。

若者の目的は靴下を履くこと。滅んだ文明の遺産に靴下があるとは思えないからです。

戻ろうとした若者ですが、廊下に┌(┌^o^)┐ ともう一人、>>68がいることに気づきました。

この階最後の部屋から出てきたのでしょうか。

高田純次

ロボット兵

高田純次「どうも、ロボット兵です」

突然現れた高田純次の自己紹介も2人の男性を視界に入れ盛り上がる┌(┌^o^)┐ も無視し、靴下を確認する。

履いている。高田純次は靴下を履いている。

もはや交渉する余裕はない、靴下を履いていない時間が長すぎた。

ゴリラの筋力を靴下を手に入れることだけに用いる。

高田純次を気絶させることは容易かった。ただの芸能人がゴリラに敵うはずがない。

高田純次から靴下を剥ごうとしたとき、ゴリラの鋭敏な感覚が接近する気配に気づく。

若者「何者だ……?」

┌(┌^o^)┐ は2人の絡みを見て昇天しかけていた。


若者の居る蕎麦屋に>>71が近づいていました。

ゴリアテ

空中戦艦ゴリアテから一筋の光が蕎麦屋を射していました。

ムスカ「この光が射す方向にラピュタが……」

若者は空中戦艦が近づいてくることに気づきました。

ゴリアテはずいぶんと近くまで来ています。もたもたしているとゴリアテが突っ込んでくるでしょう

高田純次から靴下を脱がして、若者が靴下を履く。

石田純次は靴を履いていますし、若者はゴリラの指に慣れていません。

ゴリアテが突っ込んでくるまでにできるかは五分五分でしょうか。

若者「どうするべきか……」

若者はわずかに考えると、>>73することに決めました。

バルス

若者はラピュタを先に排除することに決めました。

ラピュタをバルスの呪文で崩壊させるためには飛行石を手に入れる必要があります。

若者は窓を突き破り外に出ました。

外はゴリアテの陰で暗くなっています。若者はゴリラジャンプで空中戦艦に突入しました。

兵士などは着陸に備えていて、ゴリラに反応できません。

ムスカ「な、何だ貴様は!?」

時間がありません。若者はムスカに目つぶしすると飛行石を奪い、蕎麦屋の2階にもどりました。

ムスカ「目がぁ~。目がぁ~」

ラピュタにつながる扉をくぐり、若者は滅びの呪文を唱えます。

若者「バルス」

天空城は崩壊を始めます。

若者が蕎麦屋に戻ると蕎麦屋の周囲に兵士が集まりつつありました。

今から高田純次の靴下を奪うのは簡単ではなさそうです。

若者に悩んでいる暇はありません。

直感的に>>75しました。

びっくりするほどユートピア

若者はまず全裸になり、

自分の尻を両手でバンバン叩きながら白目をむき

若者「びっくりするほどユートピア!」

若者「びっくりするほどユートピア!」

若者は10分ほど続ける予定でしたが、兵士に周りを囲まれ辞めざるを得ませんでした。

銃を持った兵士十数人の相手、DNA改造手術を受けたゴリラといえども辛い戦いになるでしょう。

しかし、この戦いに勝てば軍用靴下が人数分手に入るのです。

若者は奮い立ちました。

そして、戦いは始まります。

ゴリラと軍隊の戦いは苛烈を極めました。


そして、最後に立っていたのは、――>>77でした。

ゴリラ

倒れる兵士、そして一人立つ傷だらけのゴリラ。

蕎麦屋の2階、そこは地獄でした。


若者が動き始めます。

しゃがみこみ、手近な兵隊の足をつかみました。

まずは、邪魔なズボンや靴を引き裂きます。血に汚れていない綺麗な靴下が若者の視界に映りました。

靴下に指をかけ、裏返らないように脱がします。ゆっくり、ゆっくり脱がしていきます。

やがて、若者の手にはほのかにかおる靴下がありました。

若者のゴリラ心臓は早鐘を打つようでした。

ゴリラの足を靴下に入れていきます。多少サイズは合いませんでしたが若者は気にしませんでした。

そして、ついに若者は両足に靴下を履いたのです。

自分の原点への到達。若者の心に靴下が満ちていきました。

若者と靴下は永遠に離れることはありませんでした。

めでたしめでたし

糞SSにお付き合いいただき、ありがとうございました
依頼だしてきます。


どうしてこうなった

乙 靴下に~包まれたなら~きっと~目に映る全てのことはメッセージ~♪

乙!
ずいぶん頭の回転が早いんだな、>>1
それにしても面白かったwww

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