西住みほ「艦娘やウィッチ達と一緒に戦います!」 (29)

オラーシャ東部、ネウロイ包囲網、前線



???「~~♪」

???「~~~~♪」

広い雪原にどこかしら少女たちの歌声が聞こえる

???「―――は冷たく顔覗き込む~♪」

その歌声がしだいに大きくなり



秋山優花里「命捧げて、出てきた実ゆえ~♪」

宮藤芳佳「死ぬる覚悟で吶喊(とっかん)すれど~♪」

優花里「武運つたなく討ち死にせねば」

芳佳「義理にからめた恤兵真綿(じゅっぺいまわた)

優花里「そろりそろりと~♪」

芳佳「首絞めかかる」

両者見詰め合って

由花里&芳佳「「どおせ生かして返さぬつもり~♪」」



優花里「あはははは」

芳佳「えへへへ///…ちょっと恥ずかしかったかな」

優花里「いやあでも上手でしたよ?」

芳佳「そうかな?ありがとう優花里さん」

優花里「でも宮藤殿が雪の進軍を知っているなんて」

芳佳「扶桑の音楽の授業で一度だけ習ったんだ」

優花里「そうなんでありますか?」

芳佳「うん、ネウロイとの戦争が始まってなぜか禁止にされちゃったけど、なんか印象に残ってて」

優花里「私も軍歌の中では大好きな部類であります」

芳佳「そうなんだ。そういえば優花里さんは―――」

ガサガサ

芳佳「?」

優花里「どうしたでありますか?宮藤殿」

芳佳「今何か聞こえたような?」

優花里「?私は何も聞こえなかったでありますよ?」

ガサガサガサ

芳佳「ほら、今の」

優花里「私も、はっきり聞こえたであります…」

芳佳「なんだろう…動物かな?」

優花里「もしかしたらネウロイかも知れません」






芳佳「ね、ネウロイ?今は何も武器を持ってないし戦えないよ」

ガサガサガサ

優花里「どんどん近づいてくるであります…」

芳佳「とりあえず今は逃げよう優花里さん!」

優花里「は、はい!」

林の中に入り


ガサガサガサ!

優花里「だめです!は、早い!」

芳佳「追いつかれる!」

ガバッ!!

優花里&芳佳「「わー!!」」

???「コラ!」

芳佳「わわわわわわ!」

優花里「わ、私たち捕虜の扱いはジュネーブ条約によってぇ!!」

???「何言ってんダヨ、私ダ、私」

芳佳「へ?」

エイラ・I・ユーティライネン「まったく。大声出すなヨナー、敵に気づかれるダロ?」

芳佳「エイラさん!」

優花里「ユーティライネン殿!?」

芳佳「なんでエイラさんがここに?」

エイラ「ハァ…斥候狩りで林の中を巡回してたら、変な歌が聞こえてきたからもしかして、と思って近づいたんダヨ」

優花里「あー…」

エイラ「まったくーいくらキルゾーン(殺傷有効範囲)外だからって歌うなヨナ!敵の斥候がいたらドウスンダヨ」

芳佳「ご、ごめんなさい…」

優花里「申し訳ありませんでした…」

これは俺得

しかしガルパン勢は魔力や艤装みたいな特殊な力が無いが大丈夫かな?
まあ謎カーボンが守ってくれるか

エイラ「マッタクー」

芳佳「でもエイラさんが進んで斥候狩りなんて珍しいですね」

エイラ「何ィ?どういう意味ダヨ、それはー」

ズィッ!

芳佳「べ、別に深い意味はー…」


優花里「そういえば今日はサーニャ殿がプラウダ部隊から戻ってくる日でしたね」

芳佳「そういえばそうだね。サーニャちゃんあっちではどうだったかな?」

エイラ「ソウナンダ!今日はサーニャが戻ってくる日で、私はどれだけ待ち望んだこトカ!」

エイラ「あの北部訛り田舎物達にちょっかい出されてないだろうかとか、プラウダ隊長のチンチクリンに虐められてないだろうかとか」

優花里「いやーカチューシャ殿やプラウダ校の人たちはそんなことする人物ではー」

エイラ「心配で心配で夜も眠れなかったンダ!」

芳佳「最近寝不足気味でしたもね」

優花里「あーだから今日はサーニャ殿か帰ってくる日だから斥候狩りを…」

「ぬぬ!」

ギラッ!

優花里「ひぃ!」

エイラ「さ、サーニャは関係ないゾ!」

エイラ「いつもアヒル小隊がやってくれてるし今日くらいは斥候狩りでもしてやろうかなーって///」

優花里「そ、そうでありますか…」

芳佳「エイラさん!サーニャちゃん早く帰ってくるといいですね」

エイラ「あぁ!サーニャァ…サーニャァァァ早く帰って来イ………ハッ!」

優花里&芳佳(ニコニコ&ニヤニヤ)

エイラ「そういう意味じゃなぁああああい!」

二人は逃げるようにその場を立ち去って

扶桑大洗義勇軍、前哨地


坂本美緒「あの二人遅いな…」

西住みほ「なにかあったんでしょうか…?」

角谷杏「何も心配することないよあの二人だし…」ホシイモモグモグ

河嶋桃「会長、それは少々楽観視し過ぎでは?」

角谷「大丈夫だよ。エイラちゃんが斥候狩りに巡回に出てるし」

坂本「エイラか…多少は不安があるが、最近シールド魔法も使えるようになったからな」

小山柚子 「そういえば今日はサーニャちゃんが帰ってくる日ですね」

坂本「そういえばそうだったな」

角谷「だからアヒルさんチームと交代したんだねー」

西住「あー」ナットク

坂本「まったくアイツのサーニャに対する溺愛ぶりには参る」


坂本「以前の作戦ももサーニャを守るために独断で行動し陣形を崩し往生したなぁ」

角谷「でも結果的にエイラのおかげでサーニャを守れて作戦成功につながったよね~」

西住「誰か一人を守るために力を発揮することはすごい事です」

坂本「たしかに素晴らしいが、しかし軍人向けじゃないな」

小山「軍人じゃなくなったらあの二人いつでも一緒にいられますね」

西住「そうですね。だからあの二人の為にも、いやそういった人たちのためにも早くこの戦いを終わらせないと…」

角谷「そうだね…」

河嶋「まずは一刻も早く学園艦を…大洗女子学園をネウロイや深海艦から取り戻さなければ…」

角谷「…」

小山「大洗の人たちは全員脱出しましたけど…」

西住「避難する人たちを守ってくれた搭載艦の艦娘達は大丈夫でしょうか…?」

坂本「はっはっはっは!大丈夫だ!心配するな!」

坂本「扶桑の帝国海軍の艦娘は精鋭ぞろいだ。私が保証する!」

優花里「すいません遅くなりましたぁ」

坂本「おぉ待っていたぞ!」

河嶋「遅かったじゃないか?何していたんだ?」

優花里「すいませんちょっと道草を…」

坂本「まったく、まっすぐ帰ってこいと言ったはずだぞ?」

芳佳「すいません坂本さん…」

河嶋「敵の動きはどうだった?」

優花里「動く気配はなく…陣地に引きこもっている状態であります」

角谷「動きは無しか…」

小山「守りを固めているのかも」

芳佳「数は以前偵察していたものと変わらず。KVタイプが3匹T-38(新砲塔)タイプが4匹です」

優花里「歩兵タイプのネウロイが数人…約60人規模」

坂本「そうか…さしずめ小規模な中隊クラスの戦力だな」

西住「ありがとう、優花里さん、芳佳さん」

ワラタ

>>12
なんか誤字あった?

これは期待(´・ω・`)


小山「いっぱい歩いて疲れたでしょ?はいコーヒー」

優花里「わぁ////有難うございます小山殿」

芳佳「ありがとう!小山さん」



坂本「近々来ると思うか?」

河嶋「わかりません、ここ数日は敵の斥候も出ていないそうです。」

坂本「空のほうも空戦型ネウロイは確認されていないな」

河嶋「ネウロイの動きは不明な点が多いからな。」

西住「歩哨も通常通りの数で行えばいいと思います」


坂本「そうか、そうだな」

坂本「しかし…ストライカーユニットさえマトモなのがあれば航空偵察に出れるのだが…」

芳佳「大洗決戦で殆どが壊されてしまいましたから……」

オラーシャ、大洗義勇軍の戦力

部隊本部(HQ)
車両:Sd Kfz 223(フンクワーゲン)
http://i.imgur.com/7uRVwMH.jpg
部隊長:角谷 杏
部隊長補佐:河嶋 桃
部隊書記及び人事担当:小山柚子

鮟鱇小隊
車両:四号戦車F2(鮟鱇スペシャル)
http://i.imgur.com/acslHWa.jpg
車長:西住 みほ
操縦手:冷泉 麻子
砲手:五十鈴 華
通信手 武部 沙織


アヒル小隊
車両:八九式中戦車甲型
http://i.imgur.com/TlxdwfF.jpg
車長:磯辺典子
砲手:佐々木あけび
装填手:磯辺典子
通信手:近藤妙子
操縦手:河西忍

整備小隊(レオポンさんチーム)
車両:ISUZUトラック(94式)
整備隊長:ナカジマ
整備員:ホシノ
整備員:スズキ
整備員:ツチヤ



航空隊
坂本美緒 零式艦上戦闘脚(修理中)
宮藤芳佳 九三式中間練習脚 赤とんぼ(オリジナル)
サーニャ・V・リトヴャク Mig60 (現在プラウダ隊に編入中)
エイラ・I・ユーティライネン メッサーシャルフ Bf109G-2

ちょいと休憩

坂本「私の零式もまともに飛べず…残っているのは、訓練用の九三式``赤とんぼ``しかないのだからな…情けない…」


角谷「まぁない物を悔やんでも仕方ないよ。今はあるものをフルに使わないとね」

西住「そうですねそのとおりです。」

芳佳「そうです!訓練用でも飛べる事や魔法を使えないわけではないんですから!」


坂本「日ごろの訓練の積み重ねと後は気合と根性だな」

西住「フフッ…なんだかバレー部の人たちみたい」

坂本「そうか?そういえばそうだな。はっはっはっは!」



小山「今日の歩哨は…えーと……」

西住「鮟鱇小隊から、確か麻子さんと沙織さんでしたね」


小山「あぁそうだったわね。大丈夫かな冷泉さん、途中で寝ないかしら」

坂本「うむ、技術的適応能力は天才なのだがなぁ…いかんせんマイペースというか抜けているというか…」

芳佳「まこちゃん、低血圧だから…」

優花里「朝起きれないから、朝練の時は冷泉殿には参りましたねぇ」

西住「クスクス、そうだったね懐かしいなぁ」

坂本「全くまるでどっかの誰かみたいだな」



エーリカ・ハルトマン「ヘックチ!」

ゲルトルート・バルクホルン「どうした?ハルトマン風邪か?」

ハルトマン「んー?何だろう?」

バルクホルン「全く…カーストランド軍人が健康管理を怠って風邪を引くなど物笑いの種だぞ!」

ハルトマン「むー」

ズズッ

バルクホルン「大体お前はなぁ…―――」

ハルトマン「えい!」

ふき取った鼻水をバルクホルンにねじり

バルクホルン「うおわぁ!!私にねじつけるな!馬鹿者ぉおおお!!」

修正

小山「あぁそうだったわね。大丈夫かな冷泉さん、途中で寝ないかしら」

坂本「うむ、技術的適応能力は天才なのだがなぁ…いかんせんマイペースというか抜けているというか…」

芳佳「まこちゃん、低血圧だから…」

優花里「朝起きれないから、朝練の時は冷泉殿には参りましたねぇ」

西住「クスクス、そうだったね懐かしいなぁ」

坂本「全くまるでどっかの誰かみたいだな」


西部戦線ガリア地方

エーリカ・ハルトマン「ヘックチ!」

ゲルトルート・バルクホルン「どうした?ハルトマン風邪か?」

ハルトマン「んー?何だろう?」

バルクホルン「全く…カーストランド軍人が健康管理を怠って風邪を引くなど物笑いの種だぞ!」

ハルトマン「むー」

ズズッ

バルクホルン「大体お前はなぁ…―――」

ハルトマン「えい!」

ふき取った鼻水をバルクホルンにねじり

バルクホルン「うおわぁ!!私にねじつけるな!馬鹿者ぉおおお!!」

普通の軍事力による攻撃が効かないネウロイや深海棲艦相手に普通の戦車で出来る事なんかないやろ

>>22
最初に言うべきだったのかもしれないけど
設定を多少改変してるのでご了承くだされ

オラーシャ大洗義勇軍陣地

第一歩哨壕

0100時

武部 沙織「こちら歩哨組、提示連絡です。異常なし」

河嶋『了解では引き続き監視されたし』

沙織「了解」

通信機(有線) カシャン

冷泉 麻子「うぅ…」


沙織「麻子?大丈夫?」

麻子「お、おぉ…夜は強いのだが…強いのだが…さ、寒さが…」

グラリッ


沙織「ちょ、ちょっと麻子!」

麻子「寒さが…眠気を…」

その頃すこし時間を遡って、
オラーシャ前線プラウダ部隊

カチューシャ「じゃあバーニャ(サーニャのロシア語読み)ミホーシャによろしく伝えてね」

サーニャ・「はい、短い間でしたがお世話になりました。」

ノンナ「お世話になったのはこちらも一緒、あなたの夜間監視能力がなかったら陣地防衛はなせませんでしたから」


サーニャ「有難うございますノンナさん」


プラウダ生徒A「サーニャさんがもう行っちまうなんて寂しくなるだぁ…」

プラウダ生徒B「サーニャさん、またきてくんろ!」


サーニャ「有難う皆///」

KV子ことニーナ「サーニャさん!」

サーニャ「ニーナさん…」

ニーナ「これ部隊で、かき集めた懐中汁粉だ。大洗の連中に分けてあげてくんろ」

サーニャ「こんなにたくさん…有難う…」


アリーナ「サーニャさん、また首長くして待ってるから」

サーニャ「ニーナさんアリーナさん…有難うみんな。親切にしてくれて本当に有難う」

プラウダ生徒C「サーニャさーん」

プラウダ生徒D「偉大な同志サーニャさーんさよーならー」

プラウダ生徒一同「「さよーならーサーニャさーん、さよーならー同志ー」」

サーニャ「スパシーバ!ダスビダーニャ(有難う!さようならまた会いましょう)」



カチューシャ「何よ!みんなしてバーニャの事ばっかり!!」

ノンナ「焼いてるんですか?カチューシャ」

カチューシャ「違うわよ!///」

オラーシャ上空

ブーン


サーニャー「♪~~♪~~」

サーニャー「♪~~」


キュィィィィン ザザッ


サーニャー「!?」

ザリザリザリ

サーニャー「これは…ネウロイの反応…」


サーニャー「あの雲の中からする…」



急上昇

ブィィィン

サーニャー「!!」

サーニャー「ネウロイ!?」


ゴウンゴウンゴウン……

サーニャー「大きい…」



サーニャー「密集体系で移動している…爆撃機タイプ」

サーニャー「こっちには気づいてないみたいだけど…」

サーニャー「数は3機……」

「サーニャー進行方向は…たしか大洗義勇軍の方角!」

tes

はよ

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