スマイルプリキュア!のSSです
この話は遊戯王ZEXALの完全なパクりです
SSWiki : http://ss.vip2ch.com/jmp/1426565228
ジョーカー「ふむ、結局ワタシはプリキュアを倒せていませんね」
ジョーカー「これでウルフルンさん達に偉そうにしているんですからワタシも中々滑稽です」
ジョーカー「ま、気を取り直して人間界のアニメでも見ましょうか」
ジョーカー「ん?」
ジョーカー「おお!」
ジョーカー「コレ行けますよ……」
ジョーカー「これさえあれば今度こそプリキュアに勝てる!」
ジョーカー「フッフッフ」
あかね「またアンタかいな、ジョーカー!」
なお「何度も何度も、いい加減しつこいよ!」
れいか「何度来ようと私たちは決して負けません」
やよい「わたしだってがんばるもん!」
みゆき「みんな行くよ!」
「プリキュア・スマイルチャージ」
サニー「今日こそアンタをボッコボコにシバいたるからな! 覚悟しぃや!」
ジョーカー「おお、恐い恐い」
ピース「後ろがガラ空きだよ」
マーチ「プリキュア・マーチシュート!」
ピース「プリキュア・ピースサンダー!」
ジョーカー「いいえ、後ろは空いていませんよ」
ジョーカー「アナタ達の必殺技は効かない、学習してないんですか?」
マーチ「それはどうかな?」
ジョーカー「何ぃ!?」
ビューティ「プリキュア・ビューティブリザード!」
ジョーカー「な、足元を!」
サニー「どや! これがウチらのチームワークや!」
ビューティ「さぁ! ハッピー!」
ハッピー「うん!」
ハッピー「プリキュア・ハッピーシャワー!」
ビューティ(それにしても少し上手く行き過ぎでは……?
あのジョーカーがこんなあっさり……)
ビューティ(それにバッドエンド空間も生み出していない、それならこの戦いの目的は……?)
ジョーカー「くぅ」
ハッピー「やった!」
ジョーカー「くっそー これでもくらいなさい」
ハッピー「うわっ!」
「ハッピー!」
ハッピー「あれ? 何とも無い……?」
ジョーカー「なにぃ~ なんて強さだスマイルプリキュア これは逃げるしかない」
マーチ「待てっ!」
ピース「わたし達に恐れをなして逃げるなんてジョーカーも意外と大したことないね!」
サニー「ははは! せやなー」
マーチ「ねぇビューティ」
ビューティ「マーチも不審に思いますか」
マーチ「うん、ジョーカーがあんなあっさり逃げるなんて……」
ビューティ「攻撃という攻撃は最後にハッピーに向かって放った光くらい、」
マーチ「でもハッピーは無傷だよ?」
ビューティ「ええ、ですからもしかしたら考え過ぎなのかもしれません」
マーチ「確かに、勝ちは勝ちだよね」
あかね「帰るでー、みゆきー」
みゆき「……」
やよい「みゆきちゃん?」
みゆき「あ、うん」
次の日
あかね「よっ! みゆき!」
みゆき「あっ……お、おはよう ひ、ひ、日野……さん」
あかね「『日野さん』ってなんやねんソレー!」
みゆき「うわぁぁぁぁぁぁ! ごめんなさいごめんなさい!」
あかね「だからもーなんやねんソレ、新手のコントかいな?
早く行かんと遅刻やでー」
みゆき「は、はい! 失礼します!」
あかね「あっれー、遅刻ゆーてもあんな速く走ること無いやろー」
教室
みゆき「はぁはぁ、」
みゆき(なんで、なんで『日野さん』あんなに仲良さげに話しかけてきたの……?)
やよい「あっ、みゆきちゃーん おはよー」
みゆき「あ……お、おはよう」
なお「どうしたのみゆきちゃん? 元気無いね、風邪でもひいた?」
れいか「まぁいけませんね風邪は万病の元ですよ お大事に」
みゆき「あ、あ、あ……」
みゆき(どうしようどうしようどうしよう、こんなに人がいっぱい……
『青木さん』にお礼言うべきかな? それとも普通に世間話した方が? あっまだ『緑川さん』にあいさつしてないし……)
なお「みゆきちゃん?」
あかね「みんなおっはよー!」
やよい「もうあかねちゃんうるさ
みゆき「いやぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁ!」
れいか「どうされましたみゆきさん!?」
みゆき「あ……………………」
みゆき「あ、あのごめん、びっくり びっくりしただけだから! あの、あのね、何でも、そう何でも無いの! だから……だからね……」
みゆき「わたしのことほっといて」
みゆき「」
みゆき(あの人たち、何話してるんだろ?)
日野『あのさ、アイツ頭おかしいんちゃう?』
緑川『ああ、確かに 普通あいさつしただけであんなにならないよね』
みゆき「ひっ」
黄瀬『ほんと弱虫だよねー、わたし自分より低レベルな人間初めてみちゃった』
青木『よく考えれば前からおかしかったですよね、何でしたっけ? あの口癖のXXXXXXXXってあったじゃないですか』
みゆき(え?)
緑川『あぁあれ? ほんと変な言葉だよね』
日野『アイツのどこがXXXXXXXXやねんって話や』
黄瀬『ほんと、あんな言葉使うなってカンジ』
青木『触らぬ神に祟りなし、まぁあの子が神だとは思いませんがね この場合は臭いものに蓋でしょうか』
4人『あはははは』
みゆき(いや、いや、いや、)
僕遊馬ならぬわたしみゆきってか
やよい「絶対おかしいよ! 今日のみゆきちゃん」
なお「うん、わたし達が話しかけただけであそこまで取り乱すなんて普通じゃない……」
あかね「ああなったのは今日の朝からか」
れいか「ですとやはり原因は昨日のジョーカーの放った謎の光でしょうか?」
みゆき「嫌ぁぁぁぁぁぁぁぁ!」
あかね「みゆきっ!」
やよい「ど、どうしよう、みゆきちゃんいきなり走ってどっか行っちゃったよ!?」
なお「取り敢えず手分けして探そう!」
れいか「いえ! 待ってください!」
あかね「なんやねんれいか!」
れいか「今みゆきさんは軽いパニック状態に陥ってるのかもしれません」
れいか「もしそうならパニックの原因である私たちがみゆきさんに接触するのは逆効果なのではないでしょうか?」
あかね「んー…………」
なお「言ってることはわかるんだけど……」
あかね「うん、やっぱウチただ待つだけって耐えられんわ、ちょっとみゆきのこと探してみるわ
大丈夫、話しかけたりせんから 様子見るだけや」
れいか「そうですか……」
やよい「そうだ! キャンディ!」
やよい「キャンディに話聞いてみない?」
なお「そっか、キャンディならみゆきちゃんのこと何か知ってるかも」
れいか「HRまで少し時間があります、外に出ましょう」
やよい「キャンディ?」
キャンディ「クルぅ?」
なお「どうしたの? キャンディまで元気無いの?」
キャンディ「みんなにはキャンディが見えるクル?」
れいか「『みんなには』とはどういうことですか?」
キャンディ「昨日からみゆきに話しかけてもみゆき何も答えてくれないクル」
キャンディ「キャンディがどんなにぶつかっても叩いてもみゆきは何も言ってこないクルぅ~」
やよい「それって……
なお「みゆきにはキャンディが見えないし触れられないってこと?」
れいか「やはりこれはジョーカーの仕業と考えるのが
みゆき「いやぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁ!」
やよい、なお、れいか「!」
なお「今、校庭からみゆきちゃんの声が!」
キャンディ「この感じ……」
れいか「ジョーカーですね」
やよい「みゆきちゃんが危ない!」
あかね「みゆき!」
なお「あかね!」
ジョーカー「おやおやみなさんお揃いで……」
みゆき「あぁ……………………」
れいか「みゆきさんに何をしたのですか!」
ジョーカー「ふふふ、教えて欲しいですか? 教えて欲しいですかぁ!?」
みゆき「いやぁぁぁぁぁ!」
あかね「みゆきっ!」
みゆき「こないでこないでこないでぇぇぇぇぇぇ!」
あかね「っ、」
あかね「くっっっっっそ、変身や!」
「プリキュア・スマイルチャージ」
ジョーカー「おやおや今日は四人ですか?」
ジョーカー「アナタは戦わないんですか、星空みゆきさん」
ジョーカー「ねぇぇぇぇぇぇぇぇぇぇ!」
みゆき「嫌ぁぁぁぁぁぁぁぁ!」
サニー「みゆきに近付くなって言ってんやろぉ!」
ジョーカー「おお、恐い恐い」
サニー「プリキュア・サニーファイヤー!」
ビューティ「いけませんサニー! 熱くなっては相手の思うツボです!」
ジョーカー「その通り」
サニー「なっ!?」
ジョーカー「はぁっ!」
サニー「うわぁぁぁ」
ピース「サニー!」
マーチ「ならわたしが!」
ビューティ「ダメです!」
ジョーカー「アナタ達は本当にいいチームです」
ジョーカー「そう、『いいチーム』であるからこそ、たった一人欠けるだけでこんなことになってしまうんですよ?」
サニー、ピース、マーチ、ビューティ「」
ジョーカー「変身が解けてない、ということはまだ息はありそうですね」
みゆき「あぁ……あぁ……」
ジョーカー「さて、それではみゆきさんに何をしたのかお教えしましょうか」
ジョーカー「私がみゆきさんにある言葉を忘れさせたんですよ」
ジョーカー「」
ジョーカー「ふむ、オーディエンスからの反応が無い演説というのは意外とつまらないものですね」
ジョーカー「さて話を戻すと、ワタシはみゆきさんからXXXXXXXXを奪ったのですよ」
ビューティ「XXXXXXXXを……?」
ジョーカー「おや、まだ意識がありましたか」
ジョーカー「そうですXXXXXXXXを奪った瞬間、それまでのみゆきの強靭な精神力はなりを潜め」
ジョーカー「ただの腰抜けに成り下がりましたねぇぇぇぇぇぇぇ!」
みゆき「いやぁぁぁぁぁぁぁぁ!」
ジョーカー「今のままでも十分でしょうが念には念を、二度と立ち上がれぬようもう少し恐怖を与えておきましょうか」
みゆき「嫌……こないで……」
ジョーカー「ふふふ、まずは耳ですね」
ジョーカー「ハイ、今アナタの耳は引き裂かれました もうアナタには何も聞こえません」
みゆき「嫌ぁぁぁぁぁぁぁぁぁ痛い痛い痛いよぉ!」
ジョーカー「うるさい、だまれ」
みゆき「げほっ……」
ジョーカー「おっと、今日は催眠術だけにして直接殴るのはやめようって思ってたのにうるさくてつい足が出てしまいましたぁ
まぁ手は使って無いから殴ってはいませねぇ アーハッハッハッハッハァ」
みゆき「……」
ジョーカー「次は目、ですね このナイフが見えますか?」
ジョーカー「よーく見てて下さいね? 左目が見えるのはあと少しなんですから」
みゆき「嫌ぁ……やめて……」
ジョーカー「刺さるまで、3,2,あっよく考えたらこの声は聞こえないんですよね えい」
みゆき「嫌ぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁ!」
ジョーカー「ひゃははははははは」
ジョーカー「楽しい! 楽しい! 次は何処を壊してやりましょうかねぇ!?」
ジョーカー「四肢ですかぁ? 口ですかぁ? そ れ と も こころですかぁ!?」
みゆき「嫌ぁぁぁぁぁぁぁぁ!」
サニー「やめろぉぉぉぉぉぉ!」
ジョーカー「ん? まだ立ち上がる気力がありましたか」
サニー「プリキュア・サニーファイヤー!」
ジョーカー「おおっと」
サニー「くそぉ! 避けんなやぁ!」
ジョーカー「ふふふ、そんなことよりみゆきさんの心配をしたらどうですか?」
みゆき「熱い! 熱いよぉ!」
サニー「しまった! みゆき今助けたるからな」
みゆき「嫌ぁ! こないでこないでぇ!」
サニー「!?」
ジョーカー「どうやら今のみゆきさんにとってはワタシもアナタも等しく恐怖の対象みたいですねぇぇぇぇ?」
ジョーカー「まぁ今日はこのくらいにしてあげましょうか」
ジョーカー「まだ立ち向かう勇気があるならまた相手してあげますよ」
ジョーカー「バイバーイ」
ふしぎ図書館
れいか(ジョーカーが帰った後、私たちはみゆきさんを家に帰し、放課後にこれからのことを考えるため集まることにしました)
あかね「……」
やよい「……」
なお「……」
れいか(誰も……口を開きませんね……)
キャンディ「クルぅ……」
なお「ジョーカーを倒せばみゆきちゃんは元に戻るんじゃないかな」
やよい「でも……わたし達四人じゃプリンセスフォームもロイヤルクロックも使えないしジョーカーに勝てないよ……」
あかね「せや! みゆきになんとかして恐怖を乗り越えてもらって」
なお「それこそ無理だよ! あかねも見たでしょ!? 今のみゆきちゃんを!」
なお「あれを見てみゆきちゃんに戦わせようって言うの!?」
あかね「……ごめん」
なお「……私も……ちょっと熱くなりすぎた、ごめん」
やよい「わたし達……友達にも戻れないのかな……」
れいか「きっと……そんなことないはずです」
あかね「せや、ウチらの絆はこんなことで切れたりせぇへん」
なお「ねぇやよいちゃん今だけは笑っていよう、笑えなくなったみゆきちゃんの分まで」
やよい「うん……わかった……」
ここまででAパート終了です
続きは夜書きます
福圓さんの迫真の悲鳴が幻聴した
???「なにやってんだぁ?イギー」
???「ガムやるから早くこっちきな」
???「……コイツこんなに目がキラキラしとったか?なんか全体的にピンクっぽいのう」
???「目の調子が悪いみたいですね???さん、ピンク色の犬なんているわけないじゃないですか。ファンタジーやメルヘンじゃあ無いんですから」
次の日
みゆき(学校……行かなきゃお母さんに心配かけちゃう)
みゆき(昨日の…… っ!)
みゆき「はぁっ、はぁっ、はぁっ、」
みゆき(ダメ……昨日のこと思い出しただけで体が震えて……)
日野「よっみゆ、じゃなかったな
おはよう星空さん」
みゆき「日野……さん?」
日野「うん……今はそれでええわ
じゃ先学校行ってるな」
みゆき「待って!」
日野「うん?」
みゆき「あのさ……昨日は日野さん達がわたしのこと助けてくれたんだよね……?」
日野「あぁー、まぁな……」
みゆき「わたしのこと『みゆき』って呼んでたよね?」
みゆき「わたし達って友達だったの?」
日野「まさか思い出したんか!?」
みゆき「ううん……だけどね……」
みゆき「『こころ』が、感じてるの」
みゆき「だからね、」
みゆき「『あかねちゃん』って呼んでも……いい?」
あかね「みゆき……」
あかね「やっぱりみゆきはみゆきやぁ!」
みゆき「うわぁぁぁぁぁ! ダメ! まだ半径3メートル以内は禁止!」
あかね「えー! 固いこと言うなやー」
みゆき「ご、ごめん……まだ色々整理がついてなくて……」
あかね「うん、今はそれでもええ」
あかね「行こう! みゆき!」
みゆき「うん!」
教室
やよい「それじゃ元に戻ったの!? みゆきちゃん!」
なお「やった! やっぱりわたし達の絆は最強だったんだ そうだよねみゆきちゃん!」
みゆき「い、いや……あの、あのね」
あかね「あー、今のみゆきは皆で喋るのあんま慣れて無いんや、だからいっぺんに話すのはNGや」
やよい「あ……ごめん」
みゆき「あっ! ううん! こっちこそごめんごめんね!」
なお「それじゃわたし達は居ない方が」
みゆき「あっ、ううん! 大丈夫大丈夫、居ていいっていうか皆に居て欲しいの!」
みゆき「なんか……皆と居るとね……『幸せ』なの」
やよい「もうみゆきちゃん『幸せ』って」
なお「そこはXXXXXXXXでしょ」
みゆき「え?」
なお「いやだからXXXXXXXX」
みゆき「ごめんなおちゃん最後なんて言ってるかわかんなかった……本当にごめんね!」
なお「ああっ! そんな謝んなくていいから!」
れいか(みゆきさんに一切聞こえないようになっているのですか、それなら)
れいか「みゆきさん、こちらの文字は読めますか?」
みゆき「えーっと……ごめんなさい これ何語?」
れいか「やはりこれもダメですか」
あかね、やよい、なお、れいか「!」
なお「この感じ……」
やよい「ま、またジョーカー!?」
あかね「おっしゃ! 今度こそぶちかましたるわ!」
れいか「みゆきさんはここに居てください、ジョーカーはきっとあなたを狙ってきます」
みゆき「待って!」
やよい「え?」
みゆき「あ、いやえっとごめんね……」
みゆき「わたしも……行っていい……?」
あかね「あ、アカンって めっちゃ危険なんやで!?」
みゆき「でも、わたしみんなと一緒に戦ってたんだよね?」
みゆき「だったら……」
なお「でも……」
れいか「とても……危険なんですよ?」
みゆき「それでも行きたいの」
やよい「そうだね、みゆきちゃんがそう言うなら」
なお「私たちは絶対みゆきちゃんを守るよ」
あかね「うん、うちらはスマイルプリキュアやったな、いつだって一心同体や!」
れいか「ええ、共にジョーカーに、彼の卑劣な策に打ち勝ちましょう!」
みゆき「うん!」
ジョーカー「ごきげんようプリキュアの皆さん、本日はワタシにやられに来てくださって誠にありがと、ん?」
ジョーカー「おやおや、みゆきさんも来られたのですねぇこれは少し予想外です」
やよい「わたし達の友情パワーはあなたなんかに負けないんだから!」
ジョーカー「昨日の時点で完全に心は折れたと思いましたが」
なお「みゆきちゃんは強い子だ! あんたなんかに負けやしない!」
ジョーカー(とは言え)
あかね「ジョーカー! 今日こそ ってみゆき!?」
みゆき「う、うううううう」
れいか「ど、どうされたのですかみゆきさん!」
ジョーカー「あーひゃっひゃっひゃ」
ジョーカー「アナタ達、本当に大バカ者ですねぇぇぇぇ!」
ジョーカー「あの恐怖を! たった一日で乗り越えられると! 本気で思っているんですかぁ!?」
れいか「くっ、」
みゆき「ごめん、ごめんみんな」
みゆき「恐くて、恐くて、体の震えが止まらないの」
みゆき「自分から来たいって言ったのに……」
みゆき「こんな役立たずで本当に……ごめんね……」
あかね「みゆき、下がっててええで」
みゆき「え?」
やよい「誰だって恐いって気持ちはあるもんね、わたしだって戦うのは恐いよ」
みゆき「やよいちゃん……」
なお「だけどわたし達は戦うよ」
れいか「守りたいモノが後ろにあるから!」
「プリキュア・スマイルチャージ」
サニー「はぁぁぁぁぁ!」
ジョーカー「フフフ、昨日と同じです」
ジョーカー「結局アナタ達は四人じゃ勝てない」
ビューティ「それはどうでしょうか?」
ピース「わたし達は四人で戦ってるわけじゃない」
マーチ「みゆきちゃんだって今あんたの恐怖と必死に戦ってるんだ!」
サニー「ウチらの気持ちは何時だって一つ!」
ビューティ「だからこの拳は五人分の思いがこもっているのです!」
ジョーカー「ぐはっ」
ピース「プリキュア・ピースサンダー」
ジョーカー「うわぁ」
ジョーカー(確かに昨日より格段に動きが良くなっています、五人で戦っているというのもあながち間違いでは無いのでしょう)
ジョーカー(ですが)
ジョーカー「五人で戦っているということは」
ジョーカー「みゆきさんを狙ってもいいということですよねぇぇぇ!」
サニー「何っ!」
ビューティ「しまった!」
ピース「後ろにいるみゆきちゃんに攻撃するなんて!」
みゆき「嫌ぁぁぁぁぁぁぁぁ!」
みゆき(……アレ? 痛くない……?)
マーチ「ほんと、ほんと筋が通ってないよあんた」
みゆき「なおちゃん……」
ジョーカー「ほう……みゆきさんの壁になるとは、」
ジョーカー「大した友情ですねぇ!」
マーチ「うわぁぁぁぁぁ!」
ビューティ「マーチ!」
ジョーカー「『四人で戦ってるわけじゃない』?」
ジョーカー「笑わせるなぁっ!」
ピース「きゃあっ!」
ジョーカー「足手まとい一人増えた所で」
サニー「ぐはっ……」
ジョーカー「何か変わるわけねぇだろうがぁ!」
ビューティ「はぁぁぁぁぁ!」
ジョーカー「確かこれは『五人分の思いの拳』でしたっけ?」
ビューティ「くっ、」
ジョーカー「思いなんて、こんなにも軽い!」
ビューティ「っ……」
ジョーカー「フフフ、あーひゃっひゃっひゃ」
ジョーカー「何も! 何も変わらない」
ジョーカー「てめぇらの負けは決まってるんだよぉ!」
みゆき「みんな……」
ジョーカー「見ていてくださいね、みゆきさん」
ジョーカー「大切なお友達が消えて無くなる瞬間をねぇ!」
みゆき「嫌、いやぁ!」
みゆき「プリキュア・スマイルチャージ!」
ハッピー「わたし、戦う……」
ジョーカー「な、なにぃ! もうあの恐怖から立ち直ったですってぇ!」
ジョーカー「なーんて言うとでも思いましたかぁ!?」
ハッピー「ひぃ……」
ジョーカー「足の震え、止まってないじゃないですか」
ハッピー「くっ」
ジョーカー「今のアナタを動かしているのは強い信念ではない」
ジョーカー「大方このままでは自分が殺される、そういった防衛本能のようなものでしょう?」
ハッピー「あぁぁぁぁ!」
ジョーカー「そんなものじゃワタシは倒せませんよぉ!」
ハッピー「はぁ!」
ジョーカー「なんですかそれは? パンチですか?」
ジョーカー「パンチっていうのはもっと、こう!」
ハッピー「ぐはっ……」
ハッピー「まだ、まだまだぁ!」
ジョーカー「当たりませんよぉ!」
ジョーカー「キックならこう!」
ハッピー「きゃぁぁぁぁぁ!」
ジョーカー「そんな震えた手足じゃワタシに勝つなんて不可能ですよ?」
ハッピー「くそっ! くそっ!」
ハッピー「止まれ! 止まれぇ! わたしのふるえぇ!」
ハッピー「みんながこんなに頑張ったんだからわたしが頑張らなくちゃいけないんだぁぁぁぁ!」
ジョーカー「なんでそこまで頑張るのです?」
ハッピー「っ!?」
ジョーカー「アナタはこいつらのこと知らないのでしょう?」
ピース「ああっ!」
ハッピー「やめろぉぉぉぉぉぉ!」
ジョーカー「おおっと」
ハッピー「みんなは……わたしの友達だぁ!」
ジョーカー「それはこの人達が勝手に言ってることでしょう!」
ビューティ「きゃあっ!」
ジョーカー「本当はアナタを騙してるんですよ」
サニー「うわぁ!」
ジョーカー「アナタをプリキュアとして戦わせるために友達ゴッコをしてるだけなんですよ!」
マーチ「あがっ……」
ハッピー「違う!」
ジョーカー「なんでそんなことが言えるんですかぁ!?」
ハッピー「だって……だって!」
ハッピー「短い時間だったけど、わたし皆と居れて楽しかったから! 嬉しかったから!」
ハッピー「幸せだったから!」
ハッピー(アレ?)
ジョーカー「そうですか、最期に幸せな思い出が残せて良かったですねぇ!」
ハッピー「ぐっ、」
ハッピー(『幸せ』? 違うそうじゃない)
ハッピー(『ハッピー』? 惜しい、そうじゃなくて)
ハッピー(もっと、もっと大事な、きらきらした言葉)
ハッピー「そうだ、思い出した」
ハッピー「はぁ!」
ジョーカー「ぐぁっ!」
ハッピー「わたしは、わたしはみんなと居れて、みんなと居ることが」
ハッピー「『ウルトラハッピー』なんだぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁ!」
ジョーカー「まさか! ワタシの封印がとかれ……」
ジョーカー「ですがまだ」
ビューティ「はぁ!」
ジョーカー「ぐっ」
ピース「えい!」
ジョーカー「アナタ達倒れていたハズじゃ!?」
サニー「んなもん死んだフリや!」
マーチ「ハッピーがこんなに頑張ってるのに私たちが寝てるわけいくか!」
ハッピー「みんな……」
ハッピー「ごめん! みんな」
サニー「あーもう『ごめん』は聞き飽きたわ」
ピース「元に戻ったんだね」
マーチ「じゃあとっととジョーカーを倒そう!」
ビューティ「私たち五人が揃えば無敵です!」
ハッピー「うん!」
ハッピー「きらきら輝く未来の光 キュアハッピー!」
サニー「太陽サンサン熱血パワー キュアサニー!」
ピース「ぴかぴかぴかりんじゃんけんポン キュアピース!」
マーチ「勇気リンリン直球勝負 キュアマーチ!」
ビューティ「しんしんと降り積もる清き心 キュアビューティ!」
「五つの光が導く未来 輝け! スマイルプリキュア!」
「ペガサスよ! 私たちに力を!」
ハッピー「プリンセスハッピー!」
サニー「プリンセスサニー!」
ピース「プリンセスピース!」
マーチ「プリンセスマーチ!」
ビューティ「プリンセスビューティ!」
「プリキュアプリンセスフォーム!」
ハッピー「開けロイヤルクロック!」
キャンディ「みんなの力を一つにするクル!」
ハッピー「届け希望の光!」
「羽ばたけ未来へ!」
「プリキュア・ロイヤルレインボー・バースト!」
ハッピー「輝け!」
「ハッピースマイル!」
ジョーカー「っは……」
ジョーカー「今回もワタシの負けということですか……」
ハッピー「わたしの記憶も、わたし達の絆もあなたなんかには絶対壊せない!」
ハッピー「あなたが何度来ようと、どんな作戦を立てようと」
ハッピー「わたし達プリキュアは絶対に負けない!」
ジョーカー「フンっ」
ハッピー「勝った、よね……」
「ハッピー!」
ふしぎ図書館
みゆき「ん?」
キャンディ「みゆき!」
やよい「みんな! みゆきちゃん目を覚ましたよ!」
あかね「ホンマか!」
なお「みゆきちゃん!」
れいか「良かった……」
みゆき「心配かけたね、みんな」
やよい「ホントだよ……」
みゆき「あのさ、今何時?」
れいか「4時、ですが?」
みゆき「あ、やっぱり? いや~お腹空いちゃって~」
なお「は、ははっ いつものみゆきちゃんだ!」
あかね「もう、みゆきのアホ! ちょっと待ちぃや今から死ぬほどお好み焼き食わしたるわ!」
キャンディ「キャンディも食べるクルー!」
みゆき「うん、みんな一緒に食べよう!」
れいか「あ、ごめんなさい 私夕御飯の前に間食するのは」
やよい「もうれいかちゃーん!」
みゆき(ありがとう、みんな)
みゆき(みんなと居れてわたし)
みゆき「う~ん! 今日も一日『ウルトラハッピー』!」
おしまい
レスをくれた方、読んでくれた方ありがとうございます。
今後の参考のために聞きたいのですが、こういうシリアスって需要あります?
前にシリアス書いたら驚くほど不評だったので
うーん‥人によると思うけれど、個人的には溜められたらいつまで続くんだろうって思うけれど、今回みたいにサクサクいってたら普通にいい感じに読める。最後は救われたし
今回ジョーカーが行ったのは
みゆきちゃんから「ウルトラハッピー」という単語を奪い取り、
さらに「ウルトラハッピー」を知らずにヘタレでコミュ障に育った星空みゆきの記憶と人格を植え付け、
「ウルトラハッピー」という単語を認識出来なくさせました。
>>54
参考になりました。ありがとうございます。
(本来の意味での)SSと呼ぶにちょうど良い長さ、(最近では減ってしまった)ゴールを見据えた上での展開
とってもおいしく(読ませて)いただきました
大半のプリキュアがネガティブシンキングからの救済だから相性もバッチリで良いと思います
私は年中無休でホワイト推しです
乙
プリキュアのSS 自体少ないからシリアスでもギャグでもなんでも大歓迎
でもスイートプリキュアがオススメって聞いたよ
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