ゼルダ無双発売からおよそ半年を記念しての短編です。
キャラ崩壊してます。
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ゼルダ「…事をお祝いして、本日は改めてお茶会の席を用意いたしました」
ゼルダ「場所は、城とは名ばかりの屋根すら無いハイラル城大広間です」
ゼルダ「影の宮殿の方がよほど城らしいってなんだか私、腑に落ちません。とても」
リンク「わー!」
プロクシィ「ヘーイヘーイ!」
ラナ「ひゅーひゅー!」
ルト「大儀であるゾラ!」
ミドナ「キャハハハッ!」
シア「ま、悪くは無いわね」
アゲハ「アゲハ、感激でもう…もう…!」
インパ「……」パチパチ…
ゼルダ「皆様は既にお互い既知の間柄ではありますが、普段なかなかお話する機会が無い方もおられるかと思います」
ラナ「次元を超える設定って色々便利だからね。制作側的に」
プロクシィ「プロクシィ、妖精だからよくわかんないけどそれ以上いけない」
ゼルダ「ですので、本日の集まりを機会に、今後のより良い関係を築くため、親睦のため、次回作のた…ごほん、とにかく、どうぞ皆様おくつろぎ下さい」
ゼルダ「お茶とお菓子はどこからか湧いて出てくる便利な兵士たちが持ってきますのでご自由に。もみじの葉っぱからイカ大王までなんでもお申し付け下さい」
ラナ「気のせいかな。ゼルダ姫の発言に、お菓子の要素が微塵もないような」
ハイラル城・お茶会会場
リンク「しかし百万本達成は本当に嬉しいよなぁ」
インパ「うむ、非常に感慨深い。我々の苦労が実ったというものだな」シミジミ
ゼルダ「インパの言うとおりです。まぁ、日本だと十万本と少しのようですが」
インパ「やめましょう姫様」
ラナ「だってハードがWiiUだ」
インパ「やめろって言ってるのが聞こえないかああっ! それでもPS4のそこらのソフトの販売累計より圧倒的なんだぞっ! 誇りに思いこそすれ、何も恥じることは無いっっ!」
ゼルダ「うふふ。そんなに頭に血を上らせると」
インパ「まつげも上腕二頭筋も唇も増えません。体脂肪も減りません」
ゼルダ「あら、一本取られましたわ。おざぶをあげましょうか?」
インパ「いりませんからとにかく普通に進めましょう。今回の趣旨は別に私をいじることではないでしょう。せっかく追加DLキャラも落ち着いて登場キャラ全員把握できたのですから」
ゼルダ「貴女もメタってますが、その通りですね。楽屋ネタで盛り上がるのは噺家として下の下です」
インパ「噺家って…」
インパ「……」
インパ「ぶふぉっ!」
リンク「?!」ビクッ
ラナ「わっ?! 何っ?! インパが口を抑えて涙目で震えながら床をバンバン叩いている!」
インパ「ちち、違うぞ? 別に私は、姫様が真っ黄っ黄の着物を着て、重なった座布団の上に座ってハゲヅラを被ってくねくねしながら、いや~んばか~ん♪とか歌っている姿なんて想像してにゃいぞっ!」
リンク「……」
プロクシィ「……」
ラナ「……」
ルト「……」
ミドナ「……」
シア「……」
アゲハ「……」
リンク「ぶばっ!」
プロクシィ「ブーッ!」
ラナ「ぶぼっ!」
ルト「ぶごっ!」
ミドナ「ぶふっ!」
シア「ぶおっ!」
アゲハ「ぶげっ!」
ゼルダ「えっ!? ど、どうしました? 皆さん揃って涙目になりながら、みぞおちにフックを食らったみたいに悶えて…?」
インパ「なんでもwwwwwwww」
リンク「ないwwwwからwwww」
ゼルダ「何かその言い方、ものすごくイラっとくるのですが」
プロクシィ「げほげほ。そ、そろそろマジメにー」
リンク「いや、もう最後まで無理な気がする」
インパ「姫様の視線が痛い! 怖い! と、とにかくもう素作れ素!」
ラナ「素」
ハイラル城・お茶会会場
ミドナ「そういやさぁ、結局リンクってあくまでもこの世界のリンクなんだよなぁ」
リンク「ん? ああ、自分で言うのも変だけど、俺はこの世界で生まれて育った、この世界のリンクだからな」
ミドナ「やっぱり、ワタシの世界で一緒に戦ってくれたあのリンクには、もう逢えないのかなぁ…。
リンク「……」
ミドナ「ワタシのリンクは、幼なじみっていうだけがアイデンティティの、田舎もん丸出しの垢抜けない尻デカ女に取られちゃったのかなぁ…」
インパ「隠す気のない刺があるな」
リンク「……」ダッコ
ミドナ「え? ちょ! な、なにワタシを気安くだっこなんかしてんだよ! ちょ! コラ…!」
リンク「ミドナ…」ミミモトササヤキ
ミドナ「ハイ」
リンク「俺は、ミドナが知っているリンクじゃない」
ミドナ「……」
リンク「でも、勝手な考えだけど、ミドナの世界のリンクなら、俺なら、一緒に命をかけて戦ったミドナがそんな顔をしていたら、きっと、いや、必ずこうすると思ったんだ」
小ミドナ「リンク…」ウルウル
リンク「よしよし」ノドナデナデ
ミドナ「リンクぅ…リンクぅ…」ゴロゴロ
ゼルダ「…まぁ、オトナは…が、我慢してさしあげて…」アオスジミシミシ
シア「そ、そうね。おこちゃまのやっている…こ、ことだわ…ふん」ハギシリギリギリ
ルト「わ、わらわのしっとりお肌が最後には勝つゾラ」ドドドドド
アゲハ「わぁ、ルトさん、ゾーラ王の背後霊が浮かんでますわ」
ルト「お父様は存命ゾラ」
ラナ「いいなぁ…。わたしもぎゅーってして欲しいなぁ…」
ミドナ「…おい、誰がおこちゃまだと?」
シア「あら聞こえたかちらぁ?」
ゼルダ「おねむだった? ごきげんぷんぷん? ごめんなちゃいねー?」
ルト「子猫ちゃんはミルク飲みまちゅゾラ?」
ミドナ「ふん」ヘンシン
ゼルダ「はっ!? し、しまった!」
シア「くっ! 忘れていた、こいつ…!」
ルト「お、大きくなった…! 色んな所がっ!」
ミドナ「ククク…。そう、オマエ達は大切な事を忘れていたようだね。ワタシの本当の姿はこっちだってことを!」ボヨヨヨン!
ラナ「ううっ! な…なんてスタイルの良さ! まるでリンダ・エヴァンジェリスタみたい!」
インパ「誰だよ!」
ミドナ「ククク…。リンク。さぁ、さっきの礼だ。今度はワタシがオマエをイイコイイコしてあげまちゅよ?」フニュン
リンク「ふおおおお! さ、さっきまでのミドナとはまた違うふにふにのあったかやわらかダブルマウンテン(頂上にお社付き)の感覚が顔にににに! そそそ、それにもんげーいい匂いずらああああっ!」
ラナ「だめぇっ! それ以上は、チェリーなリンクが壊れちゃう!」
ファイ「警告。マスター(仮)の血圧、血流に大きな変化が起きています。特にマスターの海綿…」
インパ「邪っ!」
ファイ「」
プロクシィ「あ、死んだ」
インパ「全くどいつもこいつも! ミドナもたいがいにしろ! リンクが鼻血を出しているぞ! お陰でしぼんだけど! どこがとは言わんが!」
ミドナ「ククッ。まったくどこの世界でもリンクはやっぱり可愛いな。ま、子供にゃ毒だ。これくらいにしておいてやるよ」
ゼルダ「くっ…! 妙に余裕な態度が気に入らない…!」
シア「む、胸なら私だって…」
ラナ「……(私もある方だと思うけど、この世界だと並なのが辛い)」
ルト「胸は自信ないゾラ…」
ミドナ「ククッ。今日のところは私の勝ちだな」
ゼルダ「くっ…! 永井豪キャラみたいな極悪な吊り目のくせに…」
シア「常に裸足だから絶対足の裏の皮膚カッチカチやでのくせに…」
ミドナ「なぁ、戦争したいのか? お前ら戦争したいのか? なぁ、したい? 戦争」
プロクシィ「みんな、落ち着こうよぉ。せっかくのお茶会なのに」
リンク「て、天国のような地獄だった…」ゼエゼエ
ミドナ「リンク」コソッ
リンク「な、何?」
ミドナ「今夜…な?」ミミモトフッ
リンク「」
ゼルダ「リンクの部屋のマスターキーどこだったかしら」
シア「キータンのお面のキーホルダー付きの奴よ、確か」
ラナ「抵抗できないようにガード破壊薬作っておくね」
アゲハ「よく分かりませんけどしびれ毒蛾さんお貸ししましょうか?」
インパ(今のうち、中から貫抜かけられるように改造させておこう)
リンク「そ、そういえばさ、ガノンとかギラヒムとかは? あいつらも来ているんだろう?」
ゼルダ「彼らは彼らなりに普段ではお話できないことをじっくりお話して親睦を深めたいそうです」
ラナ「あいつらがぁ?」
ゼルダ「ええ。もう一つの会場を用意したら、そちらで集うとのことでしたわ。ですのでお邪魔しては無粋と言うものです」
リンク「へぇ、あいつらもやっぱり腹を割って話し合いたいこともあるんだろうな」
シア「あんな連中、腹を割ったら真っ黒なだけだけどね。ふふっ」
ミドナ「このコーヒーみたいにかい? あいつらと同じは嫌だから、ミルクくれるかい?」
リンク「ミルクといえば…そろそろかな」
ルト「何がゾラ?」
???「おにーちゃーん!」
リンク「あ、来た来た」
同時刻。平原北の砦・お茶会第二会場。
ダルニア「ウッホッホ~♪ この国産ロース岩のステーキは極上ゴロ~! 今日はいい日ゴロ~♪」
ガノン「……」
ザント「」
ギラヒム「」
ヴァルガ「」
ウィズロ「」
ザント「…お、おいギラヒム」ヒソヒソ
ギラヒム「何だよ」
ザント「この糞重い空気何とかならんのか? まるで海王星にいるみたいだ!」
ギラヒム「知るか! なんだよ海王星って!」
ザント「お前なら知ってるだろうが! ナントカ星人と戦っていたのだろう?」
ギラヒム「中の人繋がりの話じゃねーか! 新作映画で復活しますけどネ! ホッホッホッ! じゃなくて! て言うかワタシに振るな! ガノン様のあの顔見てお前こそ話しかけられるのか?」
ザント「出来るか阿呆! 視線で殺されるわ! いや例えじゃなく! あのドス黒い墨みたいなオーラ見てそれを言うか?」
ウィズロ「ええい、第一なんでここはこんなにむさ苦しいのだ? シア様すらおられぬではないか! ハイラルの綺麗どころが集まると言う話だったのに…!」
ヴァルガ「忘れたか? 会場に入りきらないからくじ引きでと言う話だっただろう」
ギラヒム「それだよ! それぜっったいに不正あったよな? そもそもあっちの会場、めっちゃ空いていたぞ! 考えてみれば招待客二十人居ないのに城の広間に入りきらないなんて事有り得ないだろ! て言うかここハイラル城の対極じゃねぇか! どんだけ隔離されてんだ俺たち!」
ヴァルガ「ならばくじ引きの時にそれを言えばよかっただろうが」
ギラヒム「あの姫さんに、満面の笑みで喉元に細剣つきつけられながら殆ど自動的にくじと言う名のハズレ指定券引かされた状態で何を言えってんだよ!」
ウィズロ「…うむ」
ザント「嗚呼、今は耐え忍ぶ時…」
ヴァルガ「そういえば、あの時のゼルダの気迫は侮れなかったな。一体何があの女をそこまで駆り立てていたのか…。流石は一国の王女よ」フフフ
ザント「なーんにも分かってない奴が一人居たぞおい」
ギラヒム「スゲェなこいつ。駄目な方の意味で」
ウィズロ「所詮は大脳皮質の薄い火吹き武人(笑)よ」
ヴァルガ「ちょっと主に出ろ口臭野郎!」
ウィズロ「く、口臭くないわい! ちょっと話しようとするとモリブリとかが顔を背けるだけじゃい!」
ヴァルガ「それを口臭と言うのだ! いっちばん婦女子に嫌われる要因だろうが! そういえば口と目が一緒なんてもしかして貴様目も臭いだろ!」
ウィズロ「目、目なんて臭くなんてないわいっ! 多分!」
ギラヒム「多分かよ! 目が臭いって新しいなオイ!」
ザント「やーいやーい目クサ口クサー!」
ヴァルガ「ダッシュするとおならしながら走ってるー!」
ギラヒム「せんせー。ザントくんとヴァルガくんがウィズロくんに本当のこと言ってまーす」
ウィズロ「ぶぎいいいいいっ!」
ガノン「やかましいッッッ!」
全員「」
ダルニア「ゴロ? なんかあったゴロ?」ガツガツボリボリ
ギラヒム「アイツ羨ましい…」
ガノン「まったく! 望んで集った席ではないにせよ発売半年と百万本達成を祝う場で何を言い争っておるか!
ザント「ひいい…。も、申し訳ありません…!」
ガノン「仲良くしろとは言わん! せめて互いを知ることに努め、茶を楽しめ! 会費タダだしな!」
ザント「あ、ガノン様今すごいまともな事仰った」
ギラヒム「うん。最後にしょっぱい事も言われたけど」
ウィズロ「どうしよう。ワシ惚れそう」
ヴァルガ「やめろ」
ギラヒム「と言いますかガノン様、仰ることはごもっともですが、それにしてもあのゼルダの提案によく素直にご賛同されましたな?」
ザント「もしや、何か裏に策略が? ククク、このザント、お手伝いしますぞ」
ガノン「…フックショット」
ザント「は?」
ガノン「宿敵に向かってふざけるな、と変身して暴れたのだ。トライフォースを奪う計画がまた失敗して、うっぷんも溜まっていたしな
ギラヒム「ああ」
ガノン「いや、本気じゃなくて、ちょっと暴れて清々したら、たまには慣れ合いに乗ってやろうかと思っていた」
ザント「おお、お優しい…」
ガノン「だがな、そうしたらな、奴ら…リンクとゼルダとラナとインパが、フックショットと爆弾と弓矢とブーメラン全部構えて四方を取り囲んできた」
ギラヒム「あらやだ」
ガノン「今更冗談だとか言えなくてな…、引込みがつかなくなってな、それでやけくそになって攻撃したら…案の定瞬殺されてな、それで光らせたくないのに額の宝石が勝手に光って、そこに矢を射られまくってな」
ザント「おお、恐ろしい…」
ガノン「俺が分かった。分かった、悪かったって言ったのに…奴ら…奴ら…やつ…ら…」
ギラヒム「わーっ! わーっ! 今日もいい天気ですなーっ! ほらガノン様空を見上げて下さい!」
ザント「そうそう! うわーっ! 太陽が眩しいっ! あっ、眩しくって目が眩んでちょっと目が痛いっ! 目が痛いんじゃあ、アレが出てもこりゃ仕方がない!」
ガノン「…ああ、太陽が眩しいな。…おっと、なるほど、眩しすぎて…涙が…。ハハハッ! 滑稽だな」
ザント「ガノン様!」ガシッ!
ギラヒム「ガノン様!」ガシッ!
ガノン「お前たちっ!」ガシッ!
ヴァルガ「うむ、美しい漢の友情だ」
ウィズロ「むさ苦しくてケーキが腐ったぞ」
ダルニア「お? 相撲ゴロ? やるゴロ?」
ウィズロ「オマエは岩食っとれ」
ハイラル城・お茶会会場
リンク「よう! 来たな!」
???「こんにちは! お兄ちゃん!」
ゼルダ「そっ! そそそそそその子はっっ!」
シア「ま、ままままままさかっ!」
ラナ「ああ…っ! あ…あああああっ!」
ルト「だだだ、ダーリンゾラっっっ!」
アゲハ「リンクさんの幼虫時代ですわっ!」
インパ「虫から離れろ」
アゲハ「では、リンクさんのリンクさんがまだサナギですわっ!」
インパ「悪化したぞおい!」
子リンク「おねえちゃんたちみなさん、こんにちは!」ペコリ
ゼルダ「リーサル・ウェポンキターーーーーーっ!」
シア「ハラショーーーーーっ!」
ラナ「生足いただきましたああっ!」
ゾーラ「責任とってゾラーーーっ!」
子リンク「」ビクッ
リンク「おいおい、みんな驚かすなよ」オヒザダッコ
子リンク「お、お兄ちゃん…」ギュ
リンク「よしよし。大丈夫だよ。みんなお前が可愛いからびっくりしただけさ」
子リンク「え? そうなの?」テレテレ
リンク「そうさ」ナデナデ
子リンク「えへへ…」
プロクシィ「初めて子リンク見た時、お姫様たち全員がダーク化して襲いかかってきたのと比べれば慣れたよね」
インパ「あの時はほんっとに正気に戻すのに苦労したな…」
ゼルダ ●REC
ルト マイク構え
シア スチル連写
ミドナ レフ板構え
ラナ 『お静かに』
プロクシィ「で、ゼルダ姫がなんかコピーロッドの像と一緒にでっかいテレビカメラを構えてる…」
インパ「城の予算で落とした4Kカメラ…」
アゲハ「ルトさんは、プス・キャタピラーちゃんみたいな集音マイクを吊り下げてますぅ。ヘッドフォンつけてますけど、そういえばお耳はどこなんでしょう?」
インパ「お前の固有名詞は専門的すぎてわからん」
プロクシィ「で、シアが錫杖を一脚代わりにして、棍棒みたいに大きいレンズの一眼で連写しまくって、ラナはゴルフによくあるプラカードを見せて、ミドナが鏡をいくつも浮かべてレフ板にしてる」
アゲハ「皆さん真剣っていうか鬼気迫る覇気ですぅ」
インパ「王様…王妃様…。申し訳…申し訳ありません…」シクシク
アゲハ「リアルで血の涙ですぅ」
プロクシィ「て言うか姫様達、リンクから子リンクを奪おうとはしないのね」
ゼルダ「いえ、勿論拉致して監禁して生足をぺろぺろしたいのはやまやまですよ。リンクごと」
インパ「姫っ! 口! よだれ!」
シア「ただ、リンクとあの子とその生足の対比は、どこか宗教画にある聖母と天使にすら通じる、これ以上ない美しさと畏れ多さがあるのよねぇ」
ラナ「うんうん! 正確には違う世界だけど、子供のリンクのあどけなさと生足と、青年リンクのかっこよさを、合成じゃなく同時に脳細胞に刻むことが出来るなんて、これ以上の僥倖は無いもんね」
ミドナ「ああ、あの小さな体で生足をさらけ出してちょこちょこ一生懸命走り回るかわいい姿と、鬼神に変身した時のギャップなんて気が遠くなりそうになるくらいだ」
ルト「全くゾラ! わらわは青年のダーリンを賢者になってからしか見ていないので、こうやって間近で生足をと大きくなったリンクをお自由に見て触れるなんて夢のようゾラ!」サワサワ
インパ「お前ら生足大好きだな」
ルト「つつー」
子リンク「きゃはは! おねえちゃん膝がくすぐったい!」
ゼルダ「ルト姫! 抜け駆けはいけません!」
シア「リ、リンク、そのリンクを抱っこしていいかしら?」
リンク「いいかい?」
子リンク「うん、いいよ! お姉ちゃん! よいしょっ」チョコン
シア「か、軽い…。柔らかい」ムギュー
子リンク「お姉ちゃん…なんだかいい匂い♪」テヘッ
シア「はぁうぅっ!」ズギューン
ゼルダ「もう、仕方ありませんね、順番ですよ!」
リンク「ははっ。あいつ、大人気だな。なんか微笑ましいぜ」
プロクシィ「見えない火花が散ってるけどね。そういえばどうしてあっちのリンクは遅れてきたの?」
リンク「マロンと先に遊んできたんだってさ」
プロクシィ「ああ、ロンロン牧場」
子リンク「うん。マロンと牧場けいえいごっこしたの!」
ゼルダ「まぁ、可愛らしい」
子リンク「げんかけいさんとおろしね交渉と、じんけんひの帳簿づけが難しかったなぁ」
ラナ「なにそれおかしい」
子リンク「それでね、しょうらいは牧場をほんとうに一緒にけいえいしようねって言われて、ほっぺにちゅーされちゃった! ゆびきりげんまんもしたの!」エヘヘ///
ゼルダ「あ゛?」
シア「い゛?」
ラナ「う゛?」
ルト「え゛?」
インパ「余計な事を…」
ゼルダ「…インパ」
インパ「聞こえません」
ゼルダ「ハイラル平原の、どことは別に言いませんが、中央あたりにあるケシズミみたいなボロ農場あたりにドドンゴ数匹…」
インパ「聞こえませんっ!! 第一別世界ですからそれっ!」
ゼルダ「ちっ」
インパ「王族が舌打ちしないでくださいっ! 子供の言うことに本気で反応しないでくださいっ!」
ルト「ふふっ。リンクは本当にちっちゃいゾラ。まるであの時のダーリンみたいゾラ」ダッコ
子リンク「お姉ちゃんのお肌ってすべすべ!」
ルト「ホホホ。ゾーラ族の肌のきめ細かさはハイラル無双ゾラ」
シア「肌ぁ?」
ラナ「駄目よ、シア」
子リンク「じー」
ルト「どうしたゾラ? お姉ちゃんの顔が美しすぎて目が離せないゾラ?」
子リンク「…あのね、ルトお姉ちゃんの目って…どっちなの?」
リンク「あ」
ミドナ「言っちゃだめだろそれ…」
ゼルダ「そ、それはちょっと…」
ルト「ホホホ、リンクは素直ゾラな」ニコニコ
シア「あら、そうでもないかしら」
ラナ「おっとなー!」
ルト「リンク」
子リンク「うん」
ルト「目は二つって…一体誰が決めたゾラ…?」クスクス
子リンク「え…」ゾクッ
アゲハ「ああ、虫さんなら、お目目が二つなんて少ない方ですからねぇ」
インパ「やめろおおっ!」ゾゾゾッ!
ルト「そーら、大波に波乗りゾラー!」
子リンク「やったー! 秘伝技だー!」
シア「ふふっ。無邪気なものね」
リンク「…無邪気、か」
シア「ん? どうしたの?」
リンク「気を悪くしないで欲しいんだけど、シアってラナの悪しき心の具現化なんだよな?」
シア「そう、ね。悪の塊みたいな言われ方は心外だけど」
リンク「てことは、ラナにとって悪いことっていうのがシアなイメージって事なんだよな」
シア「そういう理屈になるわね」
リンク「つまり、ガングロっぽくて胸がおっきくて自信過剰なイケイケギャルっぽいのが、ラナの頭のなかでの精一杯の悪いこと、悪の象徴ってことになるのか…と思って」
シア「…そう考えると、あの子の頭の中ってお花畑レベルね。ちょっと心配になるくらい。まぁ、純なのは悪いことじゃ無いわ。私が言うのもおかしいけど」
リンク「でも俺は、シアの外見も考え方もそれ自体は嫌いじゃない。シアは、シアだからな」
シア「! リンク…。私は…貴方にとって嫌いな存在じゃないって、思っていいの?」
リンク「さっき言ったとおりさ」ニコッ
シア「リンク…! あ、あの、あのね、私、私、貴方が…す」
ミドナ「おーっとレーザーが滑ったぁ!」
リンク「あぶねっ!」
シア「ひぃっ!」
ゼルダ「きゃあっ! トライフォースアタックが滑りましたっ!」
ラナ「うわっと! デクの樹様がすべったあぁっ!」
ルト「ゾラっ! 津波が滑ったゾラ!」
アゲハ「なんとなくカブトムシさんが滑りましたぁ♪」
シア「あ、あんた達ぃっ! 死にたいのかいっ!?」
全員 ギャーギャー
子リンク「お兄ちゃん…」
リンク「ん?」
子リンク「女の人って、怖いんだね…」
リンク「だろ?」
インパ「こいつを尻込みさせているのが姫様達ご本人のせいだと、どうして気づかれないのか…」
プロクシィ「美人さん揃いなのにどうしてみんなこうも残念なんだろう?」
リンク「彼女たちが言い寄ってきたら落ちない男なんて居ないだろうにな」
プロクシィ「リンクが言うと皮肉にしかならないんだけど」
インパ「本っ当にな!」
リンク「ん?」
ゼルダ「リンク! もう我慢できません! そろそろ普通にヒーローとヒロインとして結ばれてもいいですよね! 国を好きにできますよ! 側室は許しませんが!」
ミドナ「悪のヒロインと正義のヒーローの駆け落ちなんて王道だしみんな大好物だよな!」
シア「それなら本作の悪のヒロインの私がそのポジションよ!」
ラナ「悪の自分に苦しむ薄幸のヒロインこそ最後に結ばれる立ち位置だもん!」
ルト「わらわは子供の頃に婚約しているゾラっ!」
アゲハ「今気づきましたけど、貴方バッタさんみたいな顔で好きですぅっ!」
ガノン「貴様と俺の腐れ縁こそ最後に絆と呼ぶに相応しくなるのだっ!」
リンク「なんでお前まで来てんだよおぉっ!」
インパ「………………」
プロクシィ「インパ、空を見よ? とっても太陽が眩しいよ。だから、ね?」
インパ「ああ…。眩しくて、目が痛くて…だからかな、涙が…。ははは…」
ファイ「本日のお茶会の成功率、ゼロパーセントと断言します」
完?
ポストマン「ハイラル城でのお茶会の招待状、確かに渡したよっ!」
チンクル「お城でのお茶会?! やったぁ! ぼくちゃんお城に招待されちゃったぁ! どの妖精さんの服を着て行こうかな~。ぼくちゃん何を着ても似合うから困っちゃうな~♪」
チンクル父「おい。日付…昨日だぞ?」
チンクル「」
本当に完
おわりです。
10月頃らしい本編が楽しみだなっと!
乙、面白かった
揚げ足取りで悪いんだがギラヒムの声優はフリーザの人じゃないぞ、とてもよく似てるけど
滑ったですまないものが飛んできてるww
乙 面白かった
乙
ゼルダ無双ほんと好きだからもっとSS増えてほしいな
インパさん大好き
乙
鬼神さんにはムジュラパック発売からお世話になりっぱなしだ
乙 面白かった
このSSまとめへのコメント
ゼルダがそんな ブハッ! まさか俺がリバース ウボッ! リ、リバースさせるとはなかなか面白いな。(や、やべぇ)