【ラブライブ】みんなで紡ぐ恋物語【安価】 (40)
◆ラブライブの安価SSです
◇最初は破局から書いていきます
◆安価で失恋から復縁、別の人との成就が分かれます
◇よければ最後までお付き合いください
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りょーかい
……ここで別れなきゃいけない。
もう、彼女を泣かせないために。
……ここで手を離さなきゃいけない。
もう、これ以上縛り付けないために。
「ねぇ……っ、やっぱりっ」
強く握られる手をそっと離し首を横に振る。
「なんで……なんで!」
……泣かないで。
そう言って抱きしめたかった。
でも、自分にはそんなことできないから。
だから、もう一度首を横に振った。
彼女の綺麗な瞳から大粒の涙がこぼれ落ちる。
>>3のことは今も好き。
それはこの先もずっと変わらない。
けれど、このままでいては自分たちが駄目になる。
わたしは彼女の手をもう一度強く握ってから、そっと離した。
すみません>>5でお願いします!
お母さん
すみません……出来ればμ’sメンバーだと進行がしやすいです…
あえてツバサさんとかは?
ライバル同士の許されざる恋的な
主人公はだれなのか
安価なら真姫
「……バレたら。」
ふぅ、と息をついて未だに泣き止まない彼女を見る。
私の言葉にビクッと、体を震わせてまた涙を溜めた。
「仕方ないじゃない……!これ以上誰かにこの恋を邪魔されるなら、私はA-RISEなんてやめる!
人気スクールアイドルの綺羅ツバサなんてやめる!」
「……っ!」
パンッと乾いた音がした。
衝動的に彼女の頬を平手で打ってしまった。
「……なんで、なんで>>10が泣くのよ…、別れようっていったのはそっちじゃない…」
「自分が何を言ってるかわかってるの……?」
ツバサの相手→>>10
μ’sメンバーでお願いします
のぞみ
「なんで、なんで希が泣くのよ!言い出したのは希じゃない!」
「せやけどウチはツバサちゃんにそんなこと言って欲しくて別れようって言ったわけじゃない!!」
「じゃあ、なによ!?あの金髪の生徒会長のことでも好きになっちゃったわけ!?」
「それは違う!ウチはツバサちゃんのことっ」
「じゃあなんでそんな話するのよ!?」
もう売り言葉に買い言葉だった。
お互いまくしたてる言葉しか出てこない。
私は口をつぐんだ。
「なんで……何も言わないの…」
「ホントに……ごめん……」
そう言って私は彼女に背を向けて歩き出した。
声を殺して涙を流しながら。
……出会ったときのことを思い出していた。
あの日、キラキラしたツバサちゃんに褒められた日のこと。
A-RISEのことは前から……μ’sが9人になる前から知っていたし憧れていた。
あんなふうに堂々と自分を表現できる人たち。
もちろんリーダーである綺羅ツバサも例外ではなかった。
「すごい……」
UTXという大きな学校の電光掲示板でみた彼女は誰よりも輝いてキラキラしていて。
自分とは無縁の世界にいて、こうして憧れを抱いてみているだけだと思っていた。
けれど、9人になったμ’sは驚くべき力を発揮してラブライブ出場校でもA-RISEと並ぶぐらいの知名度を持った。
あの日、穂乃果ちゃんをツバサちゃんが見つけて連れ出して全員が彼女たちと対面した。
画面越しでしか見たことがなかった彼女が、今私たちの目の前で、私たちのことについて話している。
興奮とドキドキで心臓が破裂しそうになったのを今でもしっかり覚えている。
「大変じゃない?」
ラブライブ予選を中継する私達を見てUTXをライブ会場にと提供してくれたツバサちゃんの発言に穂乃果ちゃんは考えることなく乗っかって。
ワイワイガヤガヤと、彼女たちに見送られた玄関でツバサちゃんは一言私に質問を投げかけた。
「……大変?」
「そう。あなた、いつも彼女たち……μ’sを見守っているでしょ?
さっき言った通りμ’sは一人一人が個性的で、上手くまとめるのが大変そうだなって思ったの。
一見高坂さんや絢瀬さんがまとめているように見えるけど……実際東條さん…希さんがいるからμ’sはひとつなってるんじゃないかって話してたのよ」
「そんな。ウチは何もしてないです。本当に何も…
ただ、こうしてみんなを見守りながら支えたいっていう気持ちは誰よりもあるかもしれません」
「ふふっ、あなたも面白い人よね!
ねぇ、私とお友達にならない?」
「……!」
こうして私とツバサちゃんの交流はスタートした。
ハラァ・・
これは期待せざるを得ない
◇
……!…さ、……バサ
「おい、ツバサ!」
「!!!」
「さっきからボーッとしてどうしたんだ、らしくもない。何か悩み事でもあるのか?」
「ここ最近ツバサおかしいわよ?さっきもステップ間違えてたし…」
「ご、ごめん……英玲奈、あんじゅ…」
練習に身が入らない。
完璧でなければいけない数少ない練習時間の中でリーダーの私がこんなことではいけないのに。
「な、にもないの…本当にごめん…」
2人に隠し事はしたくなかったけど、スキャンダルになりそう…かつ2人の心を揺らすような事は避けたい。
「隠し事はナシだぞツバサ」
「そうよ〜?ツバサはなんでも自分で解決しようとするから」
「……っ」
そうは言っても、こんなこと言えない。
『ウチらな、別れた方がいいと思うんよ。
……ううんウチ、ツバサちゃんと別れたい』
彼女…希は、そう言うと理由も言わずに去ってしまった。
涙をこらえていたことは気づいていたし、だからこそ引き止めれば考え直してくれると思っていたけど……それは浅はかな考えだった。
叩かれたほっぺたが、ひりひりと痛むのを感じた。
もう、あの日から3日も経って赤みだってとっくに引いているのに。
「…わたしたちにも言えないこと?」
「………」
「…ハァ」
「ごめんなさい…」
無言の肯定を受け取った2人が同時にため息をつくのを感じて心が痛い。
「まぁ頼りたくなったら頼ってこい」
「そのためのわたしたちなんだからね」
意外な言葉に顔を上げると優しく微笑む2人がいて不覚にも涙がこぼれ落ちた。
「!?つ、ツバサ!?どうして泣くんだ!?!」
「あーあー英玲奈、泣かせた〜」
「わ、私じゃない!」
焦る英玲奈とそれを弄るあんじゅ。
そんな2人が可笑しくて笑いが出てくる。
「笑ったり泣いたり忙しいなツバサは…」
「あらーそれがツバサの可愛いところよ」
A-RISEやめるなんて言ってごめんね2人とも。
◆
「はぁ……」
あの日から3日。
ツバサちゃんからは当たり前だけれど連絡がない。
言い出したのはわたしなのに…一向に心は晴れない。
しかも今日は雨降りで練習も運悪くお休み。
こんなん考え込まない方が無理やん……
誰かと一緒に寄り道でもしていこうかな。
「誰がいいかな……あ、>>17なんてどうやろ」
ぱなよ
「よっし、花陽ちゃんと一緒に帰ろう!そうと決まれば一年生の教室にれっつごーや!」
ガラッ
「あれっ希ちゃん!?1年生の教室に何か用事?」
「あれ?花陽ちゃん一人なん?他の2人は?」
「凛ちゃんは今日家族みんなでどこかに行くらしくて先に帰っちゃって、真姫ちゃんは海未ちゃんと音楽室。
わたしは今アルパカのお世話して帰ろうかなーって思ってたところだよ!」
「そうなんや。じゃあ、花陽ちゃんウチと帰ろ?」
「ええ!?いいの?」
「うんっ、だってそのためにここに来たわけやし♪」
「希ちゃんからのお誘いなんてなんだか嬉しい!」
……可愛いなあ花陽ちゃん。
ほわほわしてて、めっちゃ癒される。
「んー、じゃあせっかくやし何処か寄っていく?」
「あ、じゃあ>>19がいいな!」
「おお、ええやん♪じゃあ、れっつごー!」
アライズのグッズが多いアイドルショップ
メイド喫茶
「(ええやん♪なんて言ってノリノリ出来てしまったけど………)」
「わああっ、A-RISEの新商品今日入荷だったんだ!!やっぱりすごいなあ〜っ!希ちゃんついてきてくれてありがとうっ」
「べ、別にいいんよこんなこと」
思いっきり地雷やん!!!
なんでウチ気づかんかったんやろ!?
花陽ちゃんやったらこうなるってわかったはずやん…!
「希ちゃん見てみてっ、ツバサさん可愛いよね〜っ」
「そ、そうやねー……はは…」
花陽ちゃんは悪くない。
花陽ちゃんは悪くないんや。
ああ、でも顔を見たらやっぱり会いたい。
泣きそうになってくる。
「希ちゃん……?どうかした?」
「ううんっ、なんでもないんよ〜」
不安そうに見てくる花陽ちゃんを悲しませることはできないし、だからといってこのままA-RISEグッズに身を囲まれるのはきついやん……
うう……誰か助けて!
「あれ?あそこにいるのって>>22ちゃんじゃない?」
「え?あ、ほんとやん!(た、助かった!)」
ツバサ
「な、生で見れるなんて……!希ちゃん行こうっ」
「え!?いや、えぇ!?」
助かった!って何がやん自分!?
なんでこんなに自分今日運悪いん!?
「つ、ツバサさんっ……!」
「?あら、あなたμ’sの小泉さん?久しぶりね。どう?練習頑張ってる?」
「は、はいっ!!!今日はたまたま練習がお休みで…希ちゃんと一緒にここに来ていたんです!ツバサさんは……」
「……希?……わ、私は今日グッズが入るって聞いたからちょっと偵察に……」
「そうなんですね!ご、ごゆっくり……!」
「あの…希……東條さんは?」
「?希ちゃんならそこに……。あれ?」
………………
「はぁ……」
気まずい。
自分から花陽ちゃんのこと誘ったのに置いてきてしまった。
きっと今頃花陽ちゃんは悲しんでいるだろう。
…もしかしたら探してるかもしれない。
「何してんやろウチ……」
会いたくないわけじゃなった。
でもそれでも顔をあわせるのはきつい。
自分からあんなことを言って、ツバサちゃんから逃げた。
「ただのファンでいたかったな……」
あの日の、憧れのままで。
そうすればこんなに苦しくならずに済んだのに。
ふ、と視界が暗くなる。
「……?」
顔を上げると、そこにはーー……
「どうしたの?」
「>>24ちゃん……」
あんじゅ
「あんじゅ……さん」
ついてない。
ツバサちゃんに引き続いてまたもやA-RISEのメンバーだなんて。
「スクールアイドルがこんなさびれた公園で浮かない顔して。どうしたの?悩み事かしら?」
「えぇ……まぁ」
はい、ツバサちゃんのことです。なんて口が裂けても言えるわけない。
ツバサちゃんも他の2人には話してないみたいだし。
「……あんじゅさんこそ、どうしてここに?」
「んー……考え事がしたくなって」
「考え事?」
「そう。なんていうか…わたしたちって他の人より自由になれないんだなあ、って」
いまいち具体性に乏しいあんじゅさんの発言に頭の上に?が浮かぶ。
そんな私を見てか
「自分の気持ちや、行動をね?思ったまま実行出来なくて、誰かに話すこともできなくて。……秘密が多いって言ったほうがいいのかしらね。」
と、付け足す。
「そう……ですね」
もし。
もしも私もツバサちゃんもスクールアイドルじゃなかったら。
確実に2人で居られる時間は増えた。
……そんなことを言ったって仕方ないけれど。
「……ツバサがね」
「!」
「最近、ずっと元気なくて。どれだけ問い詰めても何でもないって無理して笑うの。
私たちA-RISEは3人でひとつなのに、何も出来ない自分が本当に悔しい。
まぁ、こんな話あなたにしても仕方のないことなんだけれど」
髪の毛をくるくるといじりながら俯いて呟くその言葉に胸がズキン、と痛む。
「(わたしの、せいだ。)」
握ったままの手のひらに爪が食い込む。
痛みが走っても変わらずに力を込め続けた。
自分のせいだ、何もかも。
……話してしまおうか。全部。
そうしたらあんじゅさんがツバサちゃんを守ってくれるかもしれない。
そんなことしたら今までやってきたことが水の泡になるかもしれないけど。
どうする?↓
1.話す
2.やめておく
2
……ううん。
ここで言ったら全てが水の泡。
わたしとツバサちゃんが守ってきたもの全部なくなっちゃう。
そんなのはダメだよね。
「どうしたの?」
「いえ…なんでもないです。じゃあ、ウチはこれで」
「えぇ、また会いましょう」
そう言ってわたしはあんじゅさんがいた公園を後にした。
……このまま帰ってもいいけど、どうせ一人だしどこかによって行こうかな。
どこにいこう?
1.μ’sメンバーの家(名前も)
2.どこかのお店(詳しく)
3.おとなしく帰る
1希
それ帰るって言うんやで
おとなしくは帰らない、ということか
……いいや、誰にも今は会いたくないし。
でもむしゃくしゃする。
言いたいけど言えない。
こんなに苦しくて辛いのに。
ほんとに自分の行動がこれでよかったのか、なんて解らないよ。
「……っ」
気づけばわたしは駆け出していた。
脇目も振らずただ、真っ直ぐに。
誰にも頼らないと誓いながら。
「結局……嫌な思いしただけやったわ」
家に帰って重たいカバンを肩から下ろしてベッドになだれ込む。
『最近ずっと元気なくて』
『問い詰めても無理して何でもないって笑うの』
頭の中でぐるぐると、ただただあんじゅさんの言葉が巡る。
原因が自分なことは分かってる。
けど、これは譲れなかった。
だって、だって別れた理由はーー……
1.他に好きな人ができた(名前も)
2.μ’sメンバーにばれた
3.その他自由に(あまりにもひどい場合は他)
2
そう。
わたしたちの関係がμ’sメンバーの1人にばれてしまった。
口止めはしたけど、このままこの関係を続けていれば関係悪化に繋がることだってある。
わたしとツバサちゃんは、友達でも恋人でもある以前にライバルだった。
それに、
こんなこと疑いたくはないけれどもしわたしたちの関係が他のメンバーにも伝わったら……
「……偵察を頼まれるかもしれない」
サインぐらいなら可愛いものかもしれない。
けれど、相手の練習状況などをもしツバサちゃんに聞いてみてほしいと言われたら。
「恋人じゃなくて、……それじゃあスパイやんな」
ツバサちゃんのことは好きだ。
今でも変わらず好きだ。
だけど、わたしはこの関係を続けるのが怖い。
ライバルであるA-RISEの、ましてやリーダーと恋仲であれば、この先メンバーの反感や不信感を持たれる原因にもなるかもしれない。
「結局……弱いだけ、やん」
戦う意思も、気持ちを押し通す力もない
ただ恐れてどっちつかずのまま逃げ出した。
最低なのは……分かってる。
〜〜♪
「…メール?誰……、……タイミング、いいなあ」
携帯を操作しボックスを開くと寄りによって、わたしたちの関係を知っている唯一のメンバーの名前が。
『本文:ちゃんとツバサ(ちゃん)と別れられた?』
メールの差出人は?
(花陽以外のμ’sメンバーでお願いします。)
海未
ウミチャーそんなにゲスじゃねえと思うからのんたん安心させたい
「……海未、ちゃん」
返事も出来ずに携帯の電源を切る。
逃げてるだけだって、分かっていても。
「こんなんじゃ、だめ……やんな」
目を固くつむり、もう一度携帯の電源を入れてメールを開く。
未だに消せていないツバサちゃんとのやりとりが視界に入って胸を痛めたけれど、先ほど受信したメールをもう一度読む。
「……あれ?」
『ツバサさんとは別れられましたか?
希がよければこの後少し会いたいのですが。』
スクロールせずにメールを閉じたせいで読み逃してしまっていた。
危うく海未ちゃんの誘いを無下にしてしまうところだった……
『ええよ。どこ集合にする?』
『ーーにしましょう』
1.公園
2.海未の家
3.希の家
4.その他(場所も)
1
海未ちゃんからの提案を受けて、さっきあんじゅさんとも会った公園に足を運ぶ。
「希、」
そこにはもうすでに着いてわたしを待っていた海未ちゃんの姿があった。
「海未ちゃん、ごめんなあ。待たせた?」
「いえ、私も今来たところですし。わざわざ足を運ばせてしまってすみません」
「いやいや、大丈夫よ。……それで、さっきのメールの返事やけど」
「えぇ」
「別れた、よ。」
シン、と公園に静寂が訪れた。
海未ちゃんは苦虫を噛んだような、なんとも言えない顔をしている。
「海未ちゃんにツバサちゃんとの付き合いを見られて別れた方が良いって言われてから……ウチもいろいろ考えて。
自分からツバサちゃんに別れを告げた。」
「理由は……言ったのですか?」
「……ううん。ただ、一方的に」
「そう……ですか」
ー海未ちゃんにツバサちゃんと一緒にいるところを見られてしまったのは一週間前のこと。
その日は、たまたまウチらもツバサちゃんも練習がなかった。
予め決まってたお休みだったから、前々から放課後会おうと約束もしていた。
自分で言うのもアレやけど、μ’sはA-RISEと並ぶぐらいのスクールアイドルやと思ってる。
そんな2つのグループのメンバーが会って街中をうろつくのは、ちょっとなってことになって、一駅ほど離れた隣町の公園で2人でお話をしていた。
ほしゅ
ほ
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