先輩「えっと、ごめん……? 私なにかしたっけ。そんな言われるようなこと」
後輩「謝るようなことじゃないですけども、あ、みかん剥いてください」
先輩「こたつはみかんがほしくなるね。……はい、どうぞ」
後輩「あったかいですねー、そういうことじゃなくって」
先輩「え、じゃあなによ」
後輩「いや私、今日ゼミの発表で散々失敗して帰ってきたじゃないですか」
先輩「そうだね」
後輩「帰り道、ずーっとべそかきながら先輩に電話かけてたじゃないですか」
先輩「そうだね、あ、みかんちょうだい」
後輩「どうぞ。それで先輩今日もお仕事疲れてるだろうし、さらに私の愚痴なんて聞いたから怒ってるか疲れてるかなあって思ってたんですけど、ご飯用意して優しく出迎えてくれたときはあれですよ、もう」
先輩「なによ」
後輩「惚れ直しました」
先輩「お、おう」
後輩「いやそろそろ離縁の危機かなって思いながら電話切って帰り道歩いてたんですけど」
先輩「きみ時々急に真顔になるもんね」
後輩「なんていうか、私がしんどいときとか疲れた時とかいっつも優しくしてくれるじゃないですか、先輩。そういうとこ、」
先輩「そういうとこ?」
後輩「ずるいなあって」
先輩「なにそれ」
支援
あ、ごめんsageたほうがよかったのか
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