、 (5)
フィクションと言う誰でもわかる。
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野村辰夫が、広島エネルギー研究所の隠居永田に呼ばれたのは、
ニ月の午前六時半のことだった。
この時期の早朝は昨日から降り続いた雪が支配し、
時が奪われたような道が地平線が見えなくなりそうな位長い漆黒が沈んでいた。
フード越しにその光景をみながら心が薄れそうな野村に場違いと思える物に目が向いた。
「いやーこれ程降ると心配ですから迎えに来ましたよ。」
「へー、俺の為にこんな事をしてくれるなんてなヨンバイザー」
思いがけない流れに縛る様な眼差しを隠居に向けた。
それを感じた隠居は「何ですかそんな顔をして」
「あ?全ての思いを奪って置いてそれはないだろ」
と言い返した「まあ、犯罪者ですしねフェアに行きましょうよ。」
野村にとって深いな言葉をさした。「一応、許可はとってるし第一あれ俺の物がないと動かねぇよ。」
不快感が目だけではなく顔までも濁したが、隠居はきにすることはなく案内してくる。
数分後怪しげな蔦が絡まる見覚えがある建物が見えたこれが広島エネルギー研究所だ、
広島エネルギー研究所はそのなの通り「残りのパイより自分のパイ」を所長が掲げ三次元を越えた、
四次元に入りワームホールの元である物を使い現実的なエネルギーにする研究等の、
仕事を近い内に直ぐ奪うものとして電気関係の会社の幹部達が門から抗議をされている。
「今日も要るんだな抗議団体が」と昔の風景を見るように話を振った。
「何時もの事ですからね僕達には関係無いけど」何時ものことの様に言いながらおもむろにマンホールを開けて入る。
そして降りると一人の男が待っていた。
それはイースター島のモアイをそのまま飛び出した顔をしている広島エネルギー研究所 所長の松岡である。
「来ることを待っていたぞ野村」
顔に似合わない台詞だと思いながら「渡した金庫とか壊してないよな?」
「ああ、早く開けてくれ」とトーンを落とし重い空気を含んだまま所長室に案内された。
黒光りする金庫が目立つ所長室には「残りのパイより自分のパイ」と書かれたポスターがあちらこちらと散りばめられている。
それが、どんなかと言うと無数のモアイが慣れない顔をして接客するファミレスである。
「相変わらずむさ苦しいな」機嫌が悪い顔を濁らせて松岡を見る。
「ふん、隠居お前はもういいぞ出ていけ」
「は、はい」舐めるような息づかいをして存在を忘れかけていた隠居を追い出した。
「まあ、座れよ。」とソファに誘われたが松岡の意思に会わないような脚を組む座り方をした。
何故かソファは濡れていたがそんなもの野村は気にしなかった。
それは、松岡が自分から何から何まで奪った張本人だからだ。
ああ
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