八幡「これまでのこと」 (24)
総武高校奉仕部部室
放課後。グラウンドから聞こえてくる運動部の掛け声をバックグラウンドにしながら、いつものように
文庫本のページを捲る俺と雪ノ下。最近は相談に来る人間も全くおらず、先週あたりからはほぼ毎日、部
室で下校時間まで本を読むか、由比ヶ浜と雪ノ下の談話を眺めながら、ボーっと取り留めのない事を考え
たりして過ごしている。
ちなみに、今日のシンキングテーマは新しいプリキュアがこれから先登場するとしたら、どんなプリキュア
がいいか、だ。例えば、キュアシスターなんかどうでしょうかね。全国のお兄ちゃん(大きなお友達含む)大歓喜!
決めゼリフは、「全てのお兄ちゃんは私が守る!ポイント貯めれば愛も育む!キュアシスター!」勿論、声優は
悠木 碧さんで確定な。……え、センス無い?
そんなことばかりを次から次へと考えたりしながら、いつもと変わらない、いつか変わってしまうであろうこの時間
を過ごす。
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キュア小町
キュアワカメ
キュア材木座
キュア彩加
キュアスノー
キュアブラックサン
シスターって英語は妹に限らず姉の意味もあるんだけど。
キュア黒レース
>>7
だからなんだよ
そこはせめて修道女って意味もあるんだとか言えよ
姉キャラなら陽乃や川崎を挙げられるけど、修道女は原作に出てきてないからなあ。
なにこれ
キュアサンダーとかキュアファイヤーとかってもう居る?
キュアアラサー
>>7
それがどうしたんだよ
本文の意味が妹だとだめなの?
ヤンガーシスターかリトルシスターって書いて欲しいだけなんだろ(震え声)
ミスターバブルス!
……え、なに?考えることもっと他にねーのかよって?
いや、ほら、あれだ。俺くらいのカリスマぼっちになると悩みが多すぎて逆に悩まなくなるんですよ。
友達がいないこととか、目が腐ってることとか、……目が腐ってることとか。……悩み少なっ!
やはり普段から人と関わらないぼっちこそ、悩みなんてないアルカディアに辿り着くことが出来るんですね。
ぼっちこそ正義!(KONAMI感)
俺が改めてぼっちの何たる素晴らしきことかを実感していると、勢いよく部室のドアを引きながら
由比ヶ浜が入ってきた。
「やっはろー!」
「こんにちは、由比ヶ浜さん」
「おう」
挨拶をするやいなや、ゆきのーん、とこちらに見向きもせず定位置である雪ノ下の隣に腰掛け、
何やら鞄を漁り始めた。
……俺のことはナチュラルに無視ですかそうですか。でも、ハチマンナカイヨ。ダッテイツモノコトダモン!
「ゆきのん、見て見て!これ、猫ちゃんの写真!」
そう言って、由比ヶ浜が鞄から取り出したのは猫の写真集だった。
いろいろな種類の猫が写真に収めてあり、ボールで遊んでいるところや、ご飯を食べている姿、あとは親子
だろうか、親猫と仔猫が一緒にお昼寝している様子などが写っている。
「かわいい……」
「でしょ、でしょ!」
由比ヶ浜が持ってきた写真集は猫好きである雪ノ下のお眼鏡に適ったらしく、ほっこりした
顔で写真を眺めている。普段からそんな優しい顔をすれば俺も氷の女王なんて呼ばないんだがな。
そう思って見ていた俺の視線に気づいたのか、雪ノ下の方もこちらに顔を向けてきた。
「なにかしら?悪いのだけれど、あまり貴方のその腐った目で長時間私を見ないで欲しいのだけど。
私の体の一部が腐敗してしまう恐れがあるかもしれないから」
「しねぇから。なに、俺の目の腐りって誰かに感染すんの?それどこのバイオハザード?」
「貴方もしかして、比企谷家の突然変異種なのではないのかしら。小町さんはあれだけ綺麗な目を
しているというのに、貴方のその目は人の領域を超えているわよ」
「サラっと人外認定してんじゃねーよ」
俺はどこのエヴァンゲリオン初号機なんだよ。チヴァンゲリオンか。
……なんかいいな。そこはかとない千葉愛を感じる名前かも。
「それで、舐め回すように私を見ていたようだけど何か言いたいことでもあるのかしら?」
「お前らって本当――」
「ごめんなさい。私の素敵な美脚を舐めたいといった貴方の特殊な性的嗜好には、応えることが出来ないわ」
「人の話は最後まで聞け」
てっきりプリキュアスレだと思ったのん…
小さい頃に先生に教わっただろ。人の話は最後まで聞きましょうって。
……まぁ、俺の話は誰も聞いちゃくれなかったんだけど。……え、俺ってもしかして人じゃなかったのん?
「ごめんなさい。まさか、貴方が普通の話題を提供してくるとは思わなくて少し早とちりしてしまったわ」
「なんでいきなり俺が性癖を暴露すると思ったんだよ!」
名誉毀損で訴えてやる!……訴えられる名誉なんて元々持ってないけど。なんなら、この学校での存在感すらないまである。
「それなら、一体なんなのかしら」
全く、しょうがないわね。といった感じに長い黒髪をスっと耳に掻き分けながら、雪ノ下は少しだけ椅子に深く腰掛直した。
なんでそんな上から目線なのかは知らないが、こいつはそう言う奴だなと思いつつさっき言いかけたことを話す。
「大したことじゃねぇけど、お前らって最初の頃と比べるとすげぇ仲良くなったよな」
もうね、仲良くなったっていうか最近じゃ友達以上の関係なんじゃないかってくらいのレベル。
由比ヶ浜からのボディタッチとか多い気がするし。なんで女の子同士ってそういうスキンシップ多いの?
一人じゃないと寂しくて死んじゃうの?いいぞ、もっとやれ。ゆりゆり。
期待
「当たり前じゃーん!ゆきのんとはもう友達なんだからね!」
「ええ。そうね」
今まで携帯をポチポチやっていた由比ヶ浜が、一応隣で話だけは聞いていたのだろう、バフっと雪ノ下に
抱き着きながら誇らしげに応えた。
そんな由比ヶ浜に対して特に顔をしかめることもなく、むしろ慈愛に満ちた表情で由比ヶ浜の手に
自分の手を重ねまでしている。
それだよ、それ。もうどこからどう見ても完全にデキてるよね?恋人同士にしか見えないんですが?
おい、雪ノ下。お前、前までは抱き着かれたりしたら、『暑苦しいのだけど……』とか言ってたじゃねぇか。
なんでこう、俺ガイルのSSはエタるかなぁ…
このSSまとめへのコメント
はい屑作うー
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