プリズマ☆イリヤのssです。
勢いで書いただけなのと、
一部fate本編の設定も混ざっているので、
ツッコミどころ満載だと思いますが予めご了承ください
SSWiki : http://ss.vip2ch.com/jmp/1415005400
はよ
期待
続けて
衛宮家・玄関前
切嗣「ただいまー」ガチャ
セラ「え・・・?旦那様!?どうなされたのですか、突然帰って・・・」
切嗣「セラ。イリヤの顔が見たくなってね」
セラ「イリヤさんなら先に帰られた奥様とどこかへ出かけたようですが」
切嗣「なに、アイリに取られただと・・・?仕方ない、それなら士郎はいるか?」
セラ「士郎でしたら自室にいますよ」
切嗣「そうか。・・・お邪魔するよ」
セラ「・・・」
セラ(今夜のメニューは豪華なものにしなくちゃ)
切嗣「士郎、いるかー?入るぞ」ガチャ
クロ「ふふふ、お兄ちゃん。気持ちいいでしょ・・・?」
士郎「クロ・・・ああっ・・・そこはらめぇ・・・」
切嗣「」
士郎「」
クロ「え・・・、おとーさん?」
切嗣「士郎、これはどういうことだ?」
士郎「えっと、誤解だって!」
切嗣「イリヤよりもその子を選ぶなんて!」
士郎「そっちかよ!! てか、そういう問題じゃないって!」
クロ「パパ、私はお兄ちゃんにマッサージしてただけよ。勘違いしないで」
切嗣「なんだ、そうだったのか。ええっと、君がアイリが言っていたクロエちゃんだね」
クロ「そうよ、おとーさん。一応あなたの子なんだから、ちゃん付けでいいわ」
切嗣「そうか、ならそう呼ばせてもらおう。君にはいろいろとすまないことをしたな」
クロ「もういいわ。私はここではイリヤの従妹として暮らしているんだから」
切嗣「そうか・・・」
切嗣(イリヤもいないし、ちょうどいいな。この子と少し仲良くなっておくか)
切嗣「クロ、良かったらお父さんとこれから遊びに行かないか?」
クロ「ほんと!?・・・もちろんいくわ!!」
士郎「待ってくれ、親父!俺も行くよ」
士郎(久しぶりの親父だ!男女比が少しでも変わった今、少しでも親父のそばにいたい!)
士郎「親父とクロと公園にやってきた」
雀花「ふふっ……」
那奈亀「ほんとそういうの好きよね」
龍子「なになに?それおもしろいの?」
美々「あれ?クロちゃんと、士郎さん?それに隣にいるのは・・・」
クロ「イリヤのお父さんよ」
切嗣「どうもこんにちは。君たちはイリヤとクロの友達かい?」
美々「はい」
切嗣「そうか・・・。イリヤのこと、これからもよろしくたのむよ」
美々「まかせてください!えっと、それでおじさんと士郎さんはどんな関係ですか?」
切嗣「え?」
士郎「え?」
クロ「やれやれね」
切嗣「ここは士郎やクロが通っている学園か」
クロ「そうよ、さっきの子達もここに通っているわ」
桜「あれ、先輩?」
士郎「桜。あれ、今日部活あったっけ?」
桜「いいえ、自主練の帰りですよ」
士郎「そっか、桜は真面目だなぁ」
桜「あの。先輩、その子とその方は?」
士郎「ああ、この子は俺の妹の従妹のクロエで、こっちは俺を引き取ってくれた親父、切嗣だ」
クロ「こんにちは」
切嗣「こんにちは。君は士郎の部活の後輩ってことでいいのかな?」
桜「はい、弓道部の間桐桜です」
士郎「桜、今度自主練するときは俺も付き合うよ。また声かけてくれるか?」
桜「もちろんです!先輩が練習につきあってくれるなんて、うふふ・・・」
切嗣(なんかちょっとヤバイ感じの子に見えるなぁ)
切嗣「士郎はああいうのがタイプなのか?」
士郎「ぶぶぅ!!な、なにを言い出すんだよ、親父!」
切嗣「随分と仲がいいなって思ってさ」
クロ「は、お兄ちゃんはやっぱりああいうボインな人が好きなのね!?」
士郎「クロまで何言ってるんだよ。桜はただの弓道部の後輩だよ、それ以上の関係なんて・・・」
凛「あら、桜がなんですって?」
士郎「と、遠坂!」
切嗣「・・・」
凛「はぁ、衛宮くんの主人公属性にはほんと呆れるわ。それでそちらは?」
士郎「親父だよ。親父、同級生の遠坂だイリヤやクロのことでいろいろ世話になってもらっているらしい・・・」
凛(私がイリヤをあんなことに巻き込んだとは言えないわね)
凛「衛宮くんのお父様。初めまして、遠坂凛です」ペコリ
切嗣「どうも。士郎の父親、切嗣です。遠坂さんはクロのことをご存知で?」
クロ「ご存知も何も元はいえば全部こいつのせー」モガモガ
凛「あはは、まあ大体の事情は聞いてますわ」
切嗣(なるほど、彼女がイリヤやクロのことで深く絡んでいそうだな。まああまり深く問い詰めるのはやめておこうか)
クロ「ねーねー、おとーさん!おやつ買ってよ!」グイグイ
切嗣「うん?こんなところにスーパーマーケットが出来ていたのか」
士郎「ここ安いからセラのお気に入りのお店なんだ」
切嗣「なんだ、お金に困っているのか?言ってくれれば仕送り増額するのに」
士郎「いや、そうじゃなくてさ、余計な出費を出したくはないだろ?安く済むなら安く済ませる方がいい。セラはお金のこともちゃんと考えてくれているんだ」
切嗣「なるほど、さすがアインツベルンに仕えるメイドだけあってしっかりしているな」
クロ「お菓子買ってよー、おとーさん!」
切嗣「ははは、まったくしょうがないなー」
士郎「イリヤだけでなくクロにも甘いんだな、親父は」
切嗣「士郎、お前もお菓子買っていんだぞ?」
士郎「いや、俺はいいよ・・・」
ルヴィア「・・・あら?シェロ!こんなところでなにをしていますの!?」
士郎「ルヴィア!俺は・・・見ての通りさ」
ルヴィア「あら、なんですの?その辛気臭いオヤジは?シェロに不幸が移りそうですわ」
切嗣「」
クロ「これ、私のおとーさん」
士郎「ルヴィア・・・、この人、俺の親父なんだ・・・」
ルヴィア「へぇ、シェロのおとうさ・・・・・ええ!?シェロのお義父さん!!」
クロ「おい」
ルヴィア「まあなんてダンディな方!さすがシェロのお義父さん!大人のオトコって雰囲気を感じますわね、オホホホ」
切嗣「士郎・・・お前の友達はなんというか・・・変わってるな」ボソボソ
士郎「おかげで退屈しないけどさ」シクシク
クロ(お父さんがルヴィアの義理の父親になっていることには2人ともつっこまないのね)
切嗣「それにしてもイリヤとアイリ、どこにもいないな」
士郎「映画でも観に行ったんじゃないのか?」
クロ「多分、夕方まで帰ってこないんじゃない?」
士郎「それはそうとクロ。なんでおまえ、親父に肩車してもらっているんだよ?」
クロ「えーいいじゃん、おとーさんに肩車されるの、一度経験してみたかったんだー」エヘヘ
切嗣「あはは、どうだクロ。お父さんの肩の上は高いだろう!?」
クロ「うん、おとーさん!これが親子なんだね!」
切嗣「・・・ああ!」
士郎「まったく・・・」
切嗣「あ、わかったぞ!さては士郎、お前も肩車して欲しいんだな!?」
士郎「なんでさ」
クロ「あ、ゲームセンターだ!ねえ、おとーさん!ゲーセン行こっ?」ニコニコ
切嗣「ああ、クロ・・・」ニコニコ
俺もクロを肩車したい
士郎「やれやれ」
一成「おや、衛宮じゃないか。そちらは、いつしか話していたお前の父親か?」
切嗣「士郎の友達か?」
士郎「ああ、そうだけど」
一成「衛宮、すまんが来週生徒会室に来てくれるか?」
士郎「雑務か?」
一成「ああ、先週生徒会休むやつが多くてちょっと手に負えない状態になっているんだ」
士郎「分かった、それじゃあまた手伝いに行くよ」
一成「すまんな、ほんとお前には感謝してもしきれん」
士郎「それじゃあまた学校で」
一成「ああ、またな」スタスタ
切嗣(士郎は僕とちがって友達が多いんだな)
ギャーギャーワーワー
切嗣「ゲームセンターってところはうるさくてどうも落ち着かない。クロは1人でどっか行っちゃったしなぁ」
美遊「うーん」バンバン
士郎「あれ、美遊?」
切嗣「なんだ士郎。あんな子どもとも友達なのか?」
士郎「俺のというよりは、イリヤの友達だよ」
切嗣「なるほど。・・・僕の仕事仲間を幼くしたらあんな感じになるのかな」
士郎「え、なんだって?」
切嗣「いや、なんでもない。忘れてくれ」
美遊「さすがにこれ以上はダメね・・・。あ、士郎さん・・・とその方は?」
士郎「俺とイリヤ、それからクロの親父だよ」
美遊「お父さん・・・?」
士郎「ああ、俺、養子だから血は繋がってないんだけどな」
美遊「そうですか」
士郎「どうかしたのか?」
美遊「いえ・・・。あ、そうだ。おじさんはガンシューティングって得意ですか?」
切嗣「え?ああ、まあ・・・」
美遊「それなら私と一緒にあのゲームで遊んでくれませんか?」キラキラ
士郎「あれは銃でゾンビを撃ち[ピーーー]ゲームか」
切嗣「ああ、いいよ」
ウー バンバンバン
士郎「すごい、最終ステージだ」
美遊「おじさんって本当に銃の使い上手ですね!」
切嗣「それほどでもあるよ。ほら、まだラスボスがいるじゃないか」
ヨノナカヲ…ウッ…ガエダイ! バンバンバン ウアア
士郎「なんだ、ラスボス倒したけどまだクリアじゃ・・・あ、ジャンボ機が飛んでる」
美遊「あれには大量のゾンビとウイルスが乗っているんです。あれをロケットランチャーで撃ち落としたらクリアです!」
切嗣「え、そうなのかい?」
美遊「はい、一発しかないんで外したらそこでゲームオーバーです」
士郎「小さな的だなぁ・・・」
切嗣(・・・)
切嗣(ああ、思い出すな・・・)
切嗣(・・・でも!)
ヒュー ドカーン ゲームクリアデス!
美遊「今日は本当にありがとうございました」ニコニコ
切嗣「僕も楽しかったよ」
美遊「それじゃ!」タッタッタ
士郎「親父、まるで子どもみたいだったな」
切嗣「そうか?あはは、イリヤがいなくてよかった」
士郎「俺の前ではいいのかよ」
切嗣「ははっ、士郎。僕がゲームセンターで夢中になって遊んでいたことは、イリヤには内緒だぞ。男と男の約束だ」
士郎「・・・ったくしょうがないなぁ」
士郎(親の威厳なんて最初から無いのに・・・)
クロ「口封じはお兄ちゃんだけでいいのかしら?」
切嗣「クロ!いつからそばにいたんだ?」
クロ「ゾンビのゲームをするあたりから?」
士郎「美遊と遊び始めた頃からずっと見られていたみたいだな」
切嗣「」
クロ「おとーさんも可愛いところあるんだね♪」
切嗣「ああ、父親の威厳が・・・」
士郎(だから最初からないって。今更何を言っているんだろう・・・)
スタスタスタ カーカーカー
カレン「すっかり遅くなったなぁ。街を歩けば、ダルマ状態にされた人間や首から上が吹き飛んだ人だったもののひとつやふたつ見れるかと思ったのに」
カレン「つまらないわね」
クロ「あ、エセ保健の先生」
カレン「あら、あなた達は・・・」
士郎「ん、初等部の保健室の先生か。こんにちは」
切嗣「ど、どうも」
カレン「あら、あなた、今にも死にそうな顔ね」
切嗣「」
カレン「あなたなら首が真っ二つになったり腕がちぎれたりしそうね、12回ぐらい」
士郎「12回!?」
カレン「ま、期待しているわ、それじゃ」スタスタ
切嗣「なあ、あれ、本当にクロの学校の先生なのか?」
クロ「おとーさん、気にしない方が身の為だと思うわ」
切嗣「最近の学校の先生は怖いなぁ」
ガチャ
リズ「あ、おかえりー。遅かったね」
切嗣「リズ、イリヤとアイリは?」
リズ「まだ帰ってきてないよ」
切嗣「どういうことだ・・・?」
士郎「親父、イリヤと母さんが遅くまで遊び歩いたことなんて別に珍しくないだろ?」
切嗣「いや待て!もしかしたら、ヤバイ感じの男に捕まって蟲の餌食とかになっているかもしれん!」
クロ「おとーさん、きっとヤバイ感じの小説の見過ぎね」
士郎「また始まったよ、親父の無駄な心配性」
リズ「おりゃー」ガツーン
切嗣「あひんっ!」バタリ
クロ「あ、中華鍋で殴った」
士郎「まあパニックに陥った親父をおとなしくさせるにはこれが一番だけどさ」
セラ「ちょっと、何の音ですか・・・って旦那様!?一体なにが!!」
切嗣「きゅ~」
リズ「シロウ、あとは任せた」ヒョイ
士郎「え、あ、ちょっと!」
セラ「シロウ!あなた、まさかそれで自分の父親を・・・!あなたは自分が拾われた身であることを忘れているのではないですか!」
士郎「ちょっと誤解だって!クロ!助けて!」
クロ「じゃあこうしちゃえばいいじゃない」ヒョイ
士郎「えっ?」
クロ「せーの!」ガツン
セラ「ひんにゅっ!」バタリ
士郎「クロ、さすがに気絶させるまでしなくても良かったんじゃ・・・」
クロ「いいのいいの。興奮したセラを食い止めるのはこうするしかないよ、お兄ちゃん」
士郎「仕方ない、晩御飯は俺が準備するか」スタスタ
リズ「つんつん」
切嗣「きゅ~」
イリヤ「ただいまー!」
アイリ「ただいまーってキリツグ!?どうしたの!?」
切嗣「う~ん、あれ?僕はどうしてたんだ?」
セラ「きゅ~」
アイリ「セラは気絶しているみたいね。まあ裏庭にでも置いときましょ。よいしょっと」ドサッ
イリヤ「ママ、それはさすがに可愛そうだよ・・・」
アイリ「だって、こんなところで寝られたら邪魔だもん」
切嗣「あはは、アイリは相変わらず容赦がないな~」
イリヤ「せめてベットにねかせてあげてよー!」
イタダキマース
士郎「今日は親父と母さんが帰ってきたから、夕食はいつもよりも豪華にしてみたんだ」
クロ「わぁ~、おいしそう!お兄ちゃん大好き!」ギュッ
士郎「ちょ、ちょっと、クロ!!」
イリヤ「あーこら!お食事中でしょ!?お兄ちゃんに抱きつくの禁止!」
クロ「ふふふ、イリヤ羨ましいんでしょ?悔しかったらイリヤも抱きついてみたらー?」
イリヤ「ぐぬぬ・・・」
アイリ「こら、お兄ちゃんが困っているでしょ?やめてあげなさい?分かってるわよね?」ゴゴゴ
クロ「はい・・・」
クロ(なんなの、この見えない恐怖・・・)
ルビー「あーもう、せっかくおもしろそうな場面だったのに。空気が読めませんね、アイリさんは」
アイリ「そういえば、明日はなんのゴミの日だったかしらー?」
ルビー「クロさんもイリヤさんも士郎さんとイチャつくのはご飯食べてからにしましょうね」アセアセ
イリヤ「ルビーですらママの圧力には屈してしまうのね・・・」
リズ「もぐもぐ」
セラ「ちょっと、リズ!あなたさっきから肉ばっかり取りすぎですよ!」
リズ「だっておいしいんだもん」
セラ「ああ、アインツベルンのメイドとあろうものが、こんな欲望のままに肉にむしゃぶりつくなんて・・・」
アイリ「肉ならいっぱいあるから遠慮しなくていいわよ」
リズ「わーい」
セラ「奥様!」
アイリ「まあまあ」
切嗣「・・・ふふっ」
切嗣(平和だなぁ・・・)ポロポロ
イリヤ「おとーさん?」
士郎「なんだよ、また泣いているのか」
切嗣「え?ああ、鍋が美味しすぎて涙がね・・・」
クロ「おとーさん、なら私がお肉食べさせてあげる。ほら、あーんして?」
切嗣「あーん・・・」パク モグモグ
切嗣「うっ・・・ぐすん・・・娘の味がする・・・」グスン
クロ「」
イリヤ「もうおとーさんはほんと泣き虫なんだから。ほら、私からもお豆腐食べさせてあげるね。あーん」
切嗣「あーん」パクッ モグモグ
切嗣「・・・うっ、なんて、おいしんだ!こんなおいしい鍋は食べたことない!」シクシク
士郎「まったく、親父は本当に家族の団欒に弱いんだな」
切嗣「クロ、イリヤ、後で3人で一緒にお風呂入ろうな」
クロ「それはいや」
イリヤ「ごめんね、おとーさん」
切嗣「」
アイリ「あらあら、2人とも年頃ねぇ」
チャポン アーイイユダナー
士郎「・・・で、なんで親父は俺と一緒に風呂入っているんだ」
切嗣「狭い風呂に息子と一緒。親子の絆も深まるってもんだ」
士郎「はぁ、まあいいけどさ」
切嗣「なあ士郎」
士郎「なんだよ?」
切嗣「士郎・・・『衛宮』になって、楽しいか?」
士郎「・・・そんなの、答えるまでもないだろ」
切嗣「それもそうか」
士郎「・・・あのさ、親父。ありがとな、その・・・俺を養子として迎え入れてくれて」
切嗣「・・・ぐすん・・・シロォ・・・それは反則だぞ・・・」グスン エッグ
士郎「ああもう、いちいち泣くなよ親父・・・」
切嗣「風呂上がりの裏庭は涼しいな・・・」
切嗣「ふう・・・やっぱり僕は家族というものに弱いみたいだな・・・」
??『ケリィはさ、どんな大人になりたいの?』
??『世界を変える力、だよ。いつかキミが手に入れるのは』
切嗣「・・・遠い記憶、か」フッ
クロ「イリヤの記憶を封じて得られた平和がそんなにも幸せなものなのね」
切嗣「クロ・・・やっぱり君は・・・そのことを根に持っているのかい?」
クロ「そんなのもうないわよ。今は衛宮家という居場所がある。それに・・・私、今の生活も悪くないと思っている」
切嗣「そうか」
クロ「アインツベルン家で魔術師として育っていたらどうなっていたか私には分からないけど・・・」
クロ「・・・だけど、イリヤがいてお兄ちゃんがいて、セラやリズ達がいる今の生活がとっても楽しいの」
切嗣「やっぱり、あのときのアイリの判断は間違いじゃなかったんだろうな」
クロ「・・・おとーさん、寝るならちゃんと布団に行ってよ?」
切嗣「ああ、大丈夫だよ」
クロ「? どうしたの、おとーさん?」
切嗣「クロ・・・お父さんな、子どもの頃は正義の味方に憧れていた」
クロ「憧れてた? 諦めちゃったの?」
切嗣「うん、残念ながらね。大人になると、名乗るのが難しくなるんだ」
切嗣「そんなこと、もっと早くに気づけばよかった」
クロ「そう、おとーさんは正義の味方になりたかったんだ。それじゃあしょうがないよね」
切嗣「そうだね、本当にしょうがない・・・」
クロ「うん、しょうがないから、正義の味方のことはもう忘れちゃいなよ」
切嗣「ん?」
クロ「おとーさんは大人だからもう無理だけど、その代わり家族の味方になら今からでもなれるじゃない」
切嗣「家族の・・・味方・・・?」
クロ「そうよ、正義の味方なんて大きな夢は無理だったけど、今はもっと大事なものがこんなに近くにあるじゃない!」
切嗣「・・・そっか、そうだったね」グスン
クロ「あ、もう、ほらまた泣いて・・・。もう、しょうがないんだから」
ガラガラ
切嗣「んっ?二階の窓が開いた?」
イリヤ「あーっ!クロとおとーさんがなんかちょっといい感じになってるー!お兄ちゃんのみならず、今度はお父さんまで攻略するつもりなのー!?」
ルビー「イリヤさん!これはピンチですよ!」
クロ「うふふ、羨ましかったらイリヤもなんかしてみたらー?」
アイリ「あらあら、私というものがいながら娘に手を出すなんて、うふふ」
セラ「お母様!そんなに身を乗り出したら落ちますよ!」
リズ「キリツグはロリコン?」
士郎「親父ー!クロー!風邪引く前に戻って来いよ!」
ワイワイ ガヤガヤ
切嗣「ふふっ、今夜はなかなか寝られそうにないな」
切嗣(ああ、家族って、本当にいいもんだな・・・)
切嗣(――、もし君が生きていたら今の僕を見て、一体どんな顔をするだろうね。僕は、正義の味方にはなれなかったけど、その代わりもっと大切なものの味方になったんだ)
切嗣(これでも、良かったよな。なあ、――・・・。)
おわり
~おまけ~
切嗣(なんだ、これは夢か・・・?)
??「来い、人形・・・」
イリヤ「嫌だっ!」
切嗣(あれは、どういうことだ・・・?)
??「ふん・・・」グサッ
イリヤ「うっ・・・!あ・・・」
切嗣「――はっ!」ハアハア
切嗣「なんだ・・・イリヤが殺される夢を見た・・・。・・・午前2時か・・・」
コンコン
切嗣「イリヤ・・・いるか・・・?」
イリヤ「んっ・・・なあに、おとーさん・・・」ムニャムニャ
切嗣「一緒に寝ないか・・・」
イリヤ「えっ・・・?」
切嗣「すまん、イリヤが・・・いなくなりそうな気がしてな」
イリヤ「私はいなくならないよ・・・。でも、一緒に寝たいんならいいよ・・・」ゴロゴロ
切嗣「ありがとう、イリヤ・・・」ゴソゴソ
切嗣「イリヤ・・・温かいな・・・」
切嗣「ああ、このぬくもりをいつまでも守っていきたい」
切嗣「僕は、正義の味方にはなれなかったが、家族の味方にはなれたんだからね・・・」
イリヤ(暑苦しい・・・)
おわり
~おまけ2~
切嗣「士郎、たまには一緒に鍛錬しないか」
士郎「鍛錬?」
切嗣「ランニングだ。まさか士郎、筋トレしかしてないんじゃないだろうな」
士郎「いや、さすがに走ったりもするけどさ、いいのか?」
切嗣「もちろん」
固有時制御使ってランニングとか
コケコッコー
切嗣(夜明けだ・・・。息子相手だから手加減はできんな)
士郎「よし、行くぞ親父」タッタッタ
切嗣「タイムアルター・・ダブルアクセル!!」ピュー
士郎「待て親父!それは反則だって!!」
切嗣「息子相手に手加減はできないんだ、すまないな、士郎!」ピュー
士郎「なんでさ!この外道!!」
切嗣「ははは・・・あ」プップー ガシャン
士郎「親父が死んだ!」
~おまけ3~
クロ「ねえおとーさん、ここの問題教えてくれない?」
切嗣「え?ああ、いいよ。ええっとここの問題はね・・・」
カキカキ
クロ「あ、ほんとだ!これで解けるのね!ありがとう、おとーさん!」
切嗣「いえいえ、これくらいはお安い御用だよ・・・くっ」グスン
クロ「ちょっと、なんで泣くのよ」
切嗣「だって、ひっく、こうやって宿題教えられるのも親子ならではだなぁって思うと、涙が・・・ね・・・」グスン エッグ
いい歳こいたおっさんが寿命が縮むレベルの魔術使ってまで見えを張りたいお年頃とか厄介だな
クロ「ねえ、イリヤ」
イリヤ「なにー?」
クロ「おとーさんってさ、なんであんなに涙もろいの?」
イリヤ「んー、よく分かんないけど、なんか昔いろいろあったらしいよ」
切嗣『クロ・・・お父さんな、子どもの頃は正義の味方に憧れていた』
クロ「ふ~ん」
クロ「・・・おとーさんにどんな過去があるか、詳しくは知らないけどさぁ」
切嗣「家族ってイイナアアアアアアアアア↑↑↑アァン!!!!!!アゥッアゥオゥウア゛アアアアアアアアアアアア!!」ウエーン
クロ「これはひどい」
~おまけ4~
士郎「今日の朝食は目玉焼きにしよう」ジュー
士郎「洗濯物に掃除・・・と」サッサッ
士郎「お昼の買い出しは・・・よし、今日はここへ行こう」スタスタ
士郎「洗濯物を取り込んで、畳んで・・・」
セラ「ちょっと待ったああああああああ!!」
士郎「わっ、なんだよセラ。今日は1日俺に仕事させてくれるって言ったじゃないか」
セラ「それ以上はダメです!なんというか、私のメイドとしての立場がなくなります!」
セラ(まさかシロウがここまで家事万能キャラになるとは・・・)
おまけと言わず、まだまだ書き続けてもよいのですよ(ゲス顔)
切嗣「ん、何をしているんだ、セラ」
セラ「あ、旦那様。いえ、私ってこの家のメイドとして本当に必要なんでしょうか?」
切嗣「え?・・・ああ、そういえばセラはこの家のメイドだったな」
セラ(旦那様に忘れられたー!?)
切嗣「まあアインツベルン城にいた頃とは違うんだから、もっと肩の力を抜いてもいいんじゃないか。リズぐらいに」
リズ「fate/zeroおもしろい」ボリボリ
セラ「あれは肩の力を抜きすぎでは?」
切嗣「・・・・・・」
~おまけ5~
士郎「遠坂、それ・・・!」
遠坂「ど、どうして衛宮くんが屋上に・・・!?」
士郎「いや、それよりも手に持ってるそれって・・・」
士郎「エロゲじゃないか・・・」
遠坂「・・・」
遠坂(まずい、見られた!このままじゃ衛宮くんに嫌われる!)
士郎「遠坂、おまえって・・・」
遠坂(もうダメ・・・!)
士郎「欲求不満だったんだな!」
士郎「・・・」シュウウウウウ
遠坂「つい勢いあまって、ヤム○ャみたいな状態にしちゃったわ」
桜「先輩!!」
遠坂「げ、またアイツ・・・!」
士郎「さ、桜・・・」
桜「あれ、このエロゲ・・・もしかして先輩も買ったんですか?」
遠坂(しまった、あれ落としてきちゃった!)
士郎「え、これ俺のじゃ・・・」
桜「うふふ、私もそのゲーム買ったんですよ」
士郎「桜が?」
桜「それってストーリーがいいんですよね」
士郎「え、そうなのか?」
桜「先輩、そのゲーム遊んだらまた感想聞かせてくださいね」
士郎「え、あ、ああ・・・」
遠坂(結局、あの後ゲームは返してもらったけど、どうやら衛宮くんのお父さんがゲーム持ってたらしい)
遠坂(衛宮くんはお父さんからゲームを借りて遊び、間桐桜と会話する時間が増えたらしい)
遠坂「ううっ・・・」
美遊「ねえ、そのゲームっておもしろいの?」
遠坂「子どもはまだだめだからね!?」ヒョイ
美遊「え?あ、はい・・・」
~おまけ6~
リズ「キリツグ、何をしているの?」
切嗣「Twitterだよ。誰とも話せないとき、こうやってぽちぽち独り言を呟くとすっきりするんだ」
リズ「フォロワー少ないね」
切嗣「僕は友人は数より質だと思っているんだ。ほら、この人とはよく絡んでいる」
『トッキー@常に優雅たれ』
切嗣「あとはこの人とかこの人とか」
『アハトたそ@寂しいなう』
『タイガっち@JK3』
切嗣「Twitterってニックネームで絡めるから、これがまたFacebookよりも利用しやすいんだ」
切嗣「トッキーはなんだか気が合うし、アハトはなんか家族に逃げられてさみしいらしいし、タイガは元気な女子高生っぽいんだ」
リズ「ふーん」
リズ(何も見なかったことにしよう)
イリヤ「・・・・・・」
『愉悦部公式アカウント』
『イリヤ@JS5さん。貴様に愉悦とは何たるかを教えようではないか。』
イリヤ「なに・・・これ・・・?」
~おまけ7~
雀花「あー温泉行きたいなぁ」
龍子「温泉!!いいねぇ!!混浴風呂で男たちと相撲やりたい!!」
那奈亀「やめろー!なんていうか、相撲取らされたほうの人生が終わりそうだから!!」
美々「温泉でゆっくりするのもいいよね」
美遊「ルヴィアさんに頼めば多分連れて行ってくれるよ?」
雀花「まじで!うへへ、やっぱ持つべきものは友だねぇ」
龍子「げへへ、俺、今すっげえ気分がいい。イきそうだ!」
那奈亀「タッツンはもう黙ってなよ」
美々「あはは・・・」
美遊「あなたたちといつ友達になったの?」
美々「美遊ちゃんもいつもの反応だね・・・」
イリヤ「温泉かぁ」
クロ「ちょうどおとーさん帰ってきてるし頼んでみる?」
イリヤ「あーでもおとーさん、あんまり開放的な場所とか好きじゃなさそう」
クロ「あー分かる。なんかおとーさんってこそこそしてそうな人だよね。台所の冷蔵庫の隅にいるゴキブリみたいな」
イリヤ「うん、そのたとえはちょっとどうかと思うけどね」アセアセ
切嗣「温泉?いいね、行こう」
イリヤ(おとーさんは即答でした)
切嗣(貸切風呂のあるところ予約すればイリヤと一緒にお風呂に入れるな)ウヘヘ
そろそろ舞弥さんにケーキを食わせる展開をだな
以上で終わりです
またなんか思いついたら続けて書くかもしれないので
このスレはしばらくこのまま残しておこうと思います
ここまで読んでくれた方ありがとうございました
乙
ちょいダメ親父なケリィがカワイイ
偶然見つけて開いたら面白かった
乙乙
乙乙
続ける事を許すぞ
SSF
乙
セラって奥様つってなかったっけ
まだ書いて欲しい
乙乙ゥ
切嗣が一番可愛いとはどういうことだ
全て遠き理想郷はここにあったんやな・・・
プリヤ切嗣の強さってどの位なんだろうか
野々村がラスボスのゲームに誰かつっこめよww
乙
家族団らんイイ……
素晴らしい
某カラオケ店
切嗣「光をかざしてェー!ためらいを消したァー!!」
切嗣「あげたかったのは、みーらーいーでェー!!」
アイリ「うふふ」シャカシャカ
続き書いたので少しずつ更新します
イタダキマース
士郎「温泉旅行?」
切嗣「そうだ、今朝アイリと旅行会社に行って旅館を手配してきた」
切嗣(全てはイリヤとクロと一緒のお風呂に入るために!)ムフー
士郎「へえ、いいじゃん。親父も母さんも海外では大変な思いをしているようだからたまにはこういう息抜きも必要だと思うよ」
アイリ「シロウも行くのよ」
士郎「俺は部活があるから今回はいいよ」
セラ「シロウ、残念ながらこれは強制のようです。私たちもメイドの身分でありながら、奥様達の旅行に同行させていただくことになったのです」
アイリ「勝手に全員分予約しちゃった、てへっ」
士郎「そ、そう。ありがと、母さん、親父」
クロ「ねー、家族風呂って普通の風呂とどう違うの?」
アイリ「簡単にいうと家族で混浴ってことかしらね」
イリヤ「こ、混浴ウウウウウウウ!?」ガタンッ
士郎「い、イリヤ?」
イリヤ「そ、そんな、だって私も一応年頃の女の子だし、そ、そりゃまだ育つところ育っていないかもしれないけど、でもお兄ちゃんと同じ湯につかるなんて、なんてご褒美というか、天国というか・・・」
クロ「なんだ、嬉しいんじゃない」
イリヤ「ち、違うよ!恥ずかしいんだからね!」
アイリ「あらあら、イリヤもすっかり年頃ねぇ」
士郎「てか、セラやリズはいいのか?」
リズ「別にシロウやキリツグに見せるくらいなんでもない」
セラ「奥様がみんなでお風呂入る気満々なら私から申し上げることはなにもありません」
士郎「セラ、無理するなよ。アイリやリズの前じゃセラは女としての自信が・・・」
セラ「あら、シロウの股間に明日の朝ごはんが実ってますね」ジャキン
士郎「わああああ!!悪かった!!俺が悪かったから!!」
切嗣「ああ、家族っていいなぁ」グスン
ルビー「ほんとにぎやかですねぇ」
セラが士郎のミルクを搾り取るだって?(難聴)
ポチャン イイユダナー
切嗣「ふう、生き返るぅ~」
切嗣「そういえば、イリヤを連れて旅行に行くのは久しぶりだなぁ」
切嗣「ま、海外で仕事してたらなかなかイリヤの相手もしてやれないな」
ガラガラ
切嗣「ん?」
クロ「あ」
切嗣「」ムクムク
クロ「ま、いっか。おとーさんだし」
切嗣「って、いいのか!」ボッキーン
ジャー
クロ「~♪」
切嗣(まずいな、僕のジャイアントディルドが完全にたってしまったようだ)
切嗣(いくらクロとはいえ、娘の身体に欲情しただなんて知られたらきっと幻滅するだろうな・・・)
クロ「ふんふ~ん♪」
切嗣(俺は・・・娘との絆を守るためなら手段を選ばん!)
切嗣「タイムアルター・・・トリプルアクセル!!」シコシコシコシコシコ
切嗣「うっ・・・!・・・あ、はあはあ」ドゴーン ドゴーン
クロ「おとーさん、どうかしたの?」
切嗣「はあはあ、な、なんでもないよ」
切嗣(命の危機を感じたせいか、いつもより早く出てくれた。ちんぽも萎えたし、これならクロに嫌われることもないだろう)
プカプカ
クロ(なんか浮いてる・・・。入浴剤が固まったのかな?)
ガラガラ
切嗣「あー、いい湯だった」
イリヤ「・・・」
切嗣「あ、イリヤ。どうしたんだい?」
イリヤ「おとーさん、クロとお風呂に入ってたの?」
切嗣「ああ、クロから入ってきたんだ」
イリヤ「もうクロったら!おとーさんを困らせるようなことをして!」
切嗣「どこへ行く気だ?」
イリヤ「決まってるでしょ!クロにガツンと言ってやらなくちゃ!」
切嗣「なっ・・・もったいないことをするな!!」
イリヤ「え・・・?」
切嗣「あ、いや・・・、せっかくリラックスできる入浴タイムを邪魔するのはお父さん感心しないぞ。言うならお風呂から出てからにしなさい、イリヤ」
イリヤ「そ、それもそうだね。ごめんなさい、おとーさん」
切嗣(ふう、危なかった。クロがイリヤの言うこと真面目に聞いたらもう僕とお風呂に入ってくれなくなるところだった・・・)
切嗣、ロリコンが確定
これはダメなケリィ
イリヤ『おとーさん、大好きー♪』
切嗣『イリヤぁ~♪』
イリヤ『だから、私の身体好きなようにしてもいいよ?』
切嗣『イリヤは実の娘・・・。だが、許可が下りたならヤるしかないな』ガバッ
イリヤ『その代わり・・・死んでね、キリツグ?殺っちゃえ、―――』
??『■■■■―――!!!!』
バキッ ドカ グシャ
切嗣『ぐはっ・・・!イ、イリヤ・・・何故・・・?』ドサリ
切嗣「・・・はっ!夢か・・・」
シュッシュ
切嗣「・・・おほー、なんか僕のちんぽが気持ちいいんだが」
アイリ「おはよう、キリツグ」シュッシュ ピュッピュ
切嗣「おはよう、アイリ。で、これは一体どういうことかな?」
アイリ「昨日、深夜番組で男の人が喜ぶ行為にこれが含まれていたの」シュッシュ ピュッピュ
アイリ「でも朝からお口でするのは抵抗あったから手でさせてもらうことにしたのよ」シュッシュ ピュッピュ
切嗣「あの・・・分かったからそろそろやめてもらえるかな?出しすぎて僕の鉄パイプが悲鳴をあげているんだが」シュッシュ ピュッピュ
那奈亀「え、イリヤんとこ旅行行くことになったの?」
イリヤ「そうなんだ、今週末なんだけどね」
龍子「イリヤ、旅行にゴムは欠かせないらいいぞ!」
イリヤ「ゴム?ヘアゴムならいつも持ってるけど」
龍子「違う違う、これだって」ヒョイ
イリヤ「これがゴム?なんか袋に入ってるけど・・・」
雀花「そんなもん学校に持ってくんなああああああ!!」ガシッ ポイッ ヒュー
龍子「あー、俺のゴムがああああああ!!」
ヒュー
クロ「あはは、それでね、昨日ママったら――」
美々「うふふ」
ピトッ
美々「きゃっ!なんか落ちてきた!」
クロ「なにこれって・・・」
クロ「」
美々「なぁに、この袋。中に入ってるのは風船?」
大河「ちょっとそこの二人!何を学校に持ってきてるの?」
美々「え?」
大河「ミミちゃん・・・。先生、ミミちゃんはもっと純粋な子だと思っていたのに、まさか友達にそれを見せるほどヤることヤってたなんて・・・」
クロ「先生、最近のJSはヤることヤってるんですよ。ほら、先生なんかまだ男とキスすらしたことないでしょ?」
大河「う・・・うあーん!クロがいじめるー!私の初めて奪ったくせにィー!」ピュー
美々「えっと・・・もしかして私、とんでもない勘違いされた?」
クロ「強く生きるのよ、ミミ」
夜・衛宮家
切嗣「なあ、イリヤ達。温泉以外にどこ行きたい?」
イリヤ「私、動物園!」
クロ「やっぱここは遊園地でしょ!」
士郎「俺はどこでもいいかな」
セラ「私もどこでもかまいません」
リズ「アニメイト」
アイリ「地元の観光名所巡るのもいいわね」
切嗣「なるほどな」
イリヤ「おとーさんは行きたいところある?」
切嗣「うーん、お父さんは銃扱っている店に行きたいな」
士郎「それはさすがにないと思うぜ、親父」
切嗣「なんでさ」
士郎「それ、俺の台詞・・・」
原因お前だww
翌日の昼・学校屋上
凛「え?衛宮くん、旅行行くの?」
ルヴィア「本当ですの?てか、シェロと弁当!?」
士郎「ああ。イリヤが行きたいって言ったら親父があっさり承諾したんだ」
凛「衛宮くんのお父さんって娘に甘そうだもんね」
士郎「まあな・・・」
ルヴィア「苦労してるのですね。てか、シェロと弁当!?」
凛「ふーん、まあ、お土産よろしくね」
士郎「ああ、分かったよ」
ルヴィア「まあシェロのお土産なんて楽しみですわ。てか、シェロと弁当!?」
凛「あんた、さっきからうっさいわよ」
放課後・弓道部
桜「え、旅行に行かれるんですか?」
士郎「家族で急に行くことになったんだ」
桜「そうですか、それじゃあ土曜日の部活はお休みですか?」
士郎「ああ、悪いな、桜。練習に付き合ってやれなくて」
桜「そんな、私の心配なんかしなくていいんですよ。それよりも決して近親相姦とかに走らないでくださいね。先輩ならやりかねませんから。うふふ」
士郎「なんでさ!?」
夕方・エーデルフェルト家
ルヴィア「シェロが温泉旅行・・・。いいですわねぇ」
凛「なによ、あんたも温泉行きたいの?」
ルヴィア「それですわ!私たちも今週末温泉旅行に行きましょう!」
美遊「今から予約取れるの?」
ルヴィア「問題ありませんわ。いざとなれば裏でちょっとあれこれしますもの」オホホ
美遊(悪い人の目だ・・・)
旅行前日・イリヤの部屋
イリヤ「明日は旅行かぁ。クロ、荷造りはもう出来たの?」
クロ「んーまだよ」
イリヤ「何でそんな時間かかってるの?」
クロ「旅行に行くってことはお兄ちゃんとのハプニングイベントがあるわけじゃん?だから、下着何にしようか迷ってるの」
イリヤ「もう!そういうことばっかり考えて!そんなの何でもいいじゃん」
クロ「いや、これは重要よ。だってあのお兄ちゃんだよ!エロゲの主人公並にフラグ立てるあのお兄ちゃんだよ!」
クロ「転んだ拍子にパンツが見えるかもしれないし、浴衣がはだけて上半身をさらけ出すかもしれないじゃない!」
イリヤ(クロがなんか熱く語り始めたー!?)
クロ「イリヤの下着も見てあげるわ」ゴソゴソ
イリヤ「勝手に見ちゃだめー!!」
クロ「・・・クマのプリントパンツって」
イリヤ「だから見ちゃダメだって言ったのに」
クロ「最近のエロゲでもクマのプリントパンツのエロCGなんかあんまりないわよ」
イリヤ「もう! お兄ちゃんをエロゲの主人公みたいに扱うのやめてよね」
クロ「・・・え、ごめん。ちょっと何言ってるのか分からないわ」
リビング
セラ「リズ、何をしているのです?」
リズ「旅行の準備」ゴソゴソ
セラ「あなたゲームや漫画ばかりではないですか!旅行先にゲームや漫画を持ってきてはいけません!」
リズ「・・・修学旅行?」
士郎「セラ、あんまりけちけちするなよ」
セラ「シロウ・・・」
士郎「リズもゲームや漫画はほどほどにしなよ。荷物が多いと、お土産とか買って帰れなくなるぞ」
リズ「そっか。ならそうする」ゴソゴソ
セラ「シロウの言うことは素直に聞くんですね・・・」
士郎「あはは・・・。さて、俺も準備しないとな」ワクワク
衛宮夫婦の部屋
アイリ「うーん、うーん」
切嗣「どうした、アイリ」
アイリ「本屋さんで観光地のパンフレット買ってきたんだけど、どこに行こうか迷っちゃうわね」
切嗣「どれどれ・・・はは、確かに気になるところがいっぱいあるな」
アイリ「ほんとよね、それにやっぱり仕事で旅するのとはまた違うわね」
切嗣「そうだな、イリヤや士郎達を連れてどこかへ旅行に行くのは特別な感じがするな」モワンモワン
イリヤ『あははー』
アイリ『うふふー』
士郎『なんでさ』
クロ『はははー』
リズ『・・・』
セラ『こらこら』
ワハハ ワハハ
切嗣「うっ・・・ひっく・・・家族っていいなぁ」ウエエエン
アイリ「あらあら、また泣いちゃって。ほら、こっちへいらっしゃい。頭、なでなでしてあげるね」ナデナデ
切嗣「ひっく、アイリ。僕は幸せだよ。こんなクズな僕にこんなにも暖かく大切な家族が出来るなんて・・・。僕は・・・僕は・・・」エッグ グスン
アイリ「ふふっ、私も幸せよ、キリツグ。やっぱり、私の判断に間違いはなかったのよ」ナデナデ
切嗣「ああ、本当に、そうだね・・・アイリ・・・」グスン
モワンモワン
切嗣(・・・夢か?)
士郎『ある日あるところに切嗣じいさんとアイリばあさんがいました』
切嗣(なんか士郎が解説し始めた)
士郎『ある日、アイリばあさんが川から桃を拾ってきてみじん切りに切りました』
カカカカカカ
アイリ『あらあら、なんか引っかかってみじん切りに出来ないわ』
士郎『なんと桃の中から1人の女の子が出てきたのです』
イリヤ『おぎゃーおぎゃー(棒)』
切嗣(全裸のイリヤだ。やっべ、鼻血でそう・・・)プシュー
士郎『イリヤはすくすくと育ちました』
士郎『ある日、イリヤは鬼ヶ島の鬼達に村人達が苦しめられていることを耳にします』
イリヤ『私、鬼退治に行って来る!』
アイリ『ならこのきびだんごを持って行きなさい!魔力を回復できるわ!』
イリヤ『ありがとう、ママ!』
士郎『イリヤは旅に出ました。その道中でイヌ・サル・キジに出会います』
切嗣(イリヤが1人で旅なんてそんなの無茶だ!))
美遊『わんわん、おこしにつけたきびだんごはいらないので、あなたのキスをください』
クロ『魔力供給しなきゃうっきー。イリヤの唇ちょうだいね?』
ルビー『そりゃ私飛びますが、いくらなんでもこれは配役が雑ですよ』
切嗣(なんか、見ていて微笑ましいなぁ。てか、きびだんごとはなんだったのか)
士郎『なんだかんだでイリヤ達は遂に鬼ヶ島にやってきました』
凛『ふはははー!そこを動くなー!こいつがどうなってもいいのかー!』
美々『きゃー、助けてー』
切嗣(原作以上に下種な鬼だ)
イリヤ「くっ・・・卑怯な!」
クロ「まさかミミが人質に取られるなんて!」
美遊「どうでもいい。とりゃー」バコーン
凛「きゅー」バタリ
美々「」
切嗣「」
士郎『こうしてイリヤ達は無事に鬼を始末してじいさんとばあさんの下へ島の宝を持ち帰りましたとさ』
凛『ああ、せっかくバイト代で買った宝石達が・・・』
士郎『めでたしめでたし』
切嗣「・・・はっ!」バッ チュンチュン
切嗣「やっぱり夢か。なんともカオスな夢だった」
アイリ「」zzz
コンコン
セラ「奥様、旦那様。朝食の用意が出来ておりますので、そろそろ起きられてはいかがでしょうか?」
切嗣「ああ、分かった!そうする」
切嗣「・・・さて、いよいよ旅行だな。家族と楽しめる今を僕はいつまでも大切にしていこう」
おわり
乙
基本ヘンタイのくせにときどきしんみりさせやがって切嗣……
とりあえず実娘は止めとけ人として
とりあえずきりのいいところで一旦おわりにしました
また続きが思いつけばこのまま書き続けていきます
まああまり期待はしないで気長に待っていてください
乙
つまりちゃんさんは突然魔法少女三人に襲撃され自衛の為に用意した人質も容易く突破されさらに宝石まで持って行かれたと
飛行機を爆撃で撃ち落とすとかケリィのトラウマ突くようなことはやめたげてね…
ストック溜まってきたのでちょっとずつ更新します
飛行機内
切嗣「1時間ぐらいか・・・」
イリヤ「わぁ、飛んでる飛んでるー!」
ルビー「イリヤさんいつも飛んでるじゃないですか」
イリヤ「魔法少女と飛行機は違うの!」
切嗣(ふう、行きの飛行機、クロとイリヤ、どっちを乗せるかでアイリとジャンケンしたが、なんとか勝ててよかったぁ)
ガラガラ
乗務員「お菓子はいかがですかー?」
リズ「あ、お菓子ー」モグモグ
セラ「リズ、ほどほどにしなさい」
士郎「リズ、俺にもちょっとちょうだ・・・」
リズ「」サッ
士郎「・・・」ヒョイ
リズ「」サッ
士郎「」シュッシュッシュッシュ
リズ「」サッサッサッサ
士郎「気に入ったんだな。ならいいよ」シクシク
クロ「」ボー
アイリ「」ボー
クロ「飛行機の中って退屈ね、ママ」
アイリ「ええ、本当に退屈ね」
クロ「」ボー
アイリ「」ボー
モワンモワン
切嗣「うーん、なんだ夢か」
切嗣「はっ、夢だと気づいた!ってことは明晰夢に成功したんだな!」
切嗣「はっはっは、それじゃあ早速出てこい、イリヤ~♪」
ボオオオンン
士郎「・・・」
切嗣「イリヤの格好をした士郎だと・・・?」
切嗣「うっ、吐き気が・・・」
士郎「うわあ、なんだこの格好!?」
切嗣「僕が聞きたいよ!!僕のイリヤをどこへやった!!返さないと・・・タイムアルター・・・スクエアアクセル!!」
ドドドドド
士郎「ぐああああああああ!!」ドサリ
切嗣「夢の中だから大技も出したい放題だな」
切嗣「・・・はっ!夢か。嫌な夢だった・・・」
切嗣「もうすぐ着きそうだな」
空港・駐車場
ゾロゾロ
切嗣「迎えの車を呼んでいるはずだが・・・」
舞弥「お待ちしておりました、みなさん」
切嗣「いたいた。彼女には先に現地に着いてもらって車を手配してもらったんだ」
イリヤ「車ってどんなの?」
クロ「黒塗りとかやばい人が乗りそうな車じゃないわよね」
切嗣「ははは、ただのワンボックスカーだよ」
舞弥「どうぞこちらです」
テクテク
クロ「なんだただのワンボックスカーか」
士郎「一体何を期待してたんだ!?」
士郎が死んだ!
学校・弓道場
一成「衛宮いるかー?」ガラガラ
桜「先輩ですか? 先輩なら旅行に行かれましたよ」
一成「ああ、そういえばそうだったか」
桜「先輩・・・可愛い妹とイケナイことしてなければいいですが・・・」ウフフ
一成「あの・・・顔が怖いんだが・・・」
桜「うふふふふ・・・。先輩の純潔は私のものですから・・・」
一成(うわぁ、これはやばい人の目だ・・・)
今日はここまで
次回もお楽しみに
やっばり団らんはいいな
乙ゥ
つ[缶コーヒー]
>>121
いけね
×やっばり→やっぱり
乙
団らん……のわりには士郎が直視出来ない惨状になっていたような……いや気のせいだなうん
ブロロロロロン キー ガチャ
舞弥「動物園に到着しました」
切嗣「さ、みんな着いたぞ」
ゾロゾロ
イリヤ「舞弥さんはついてこないんですか?」
舞弥「私は運転手という任務があるので、今日は同行いたしません」
イリヤ「そっかぁ」ショボーン
舞弥「そう残念がらないでください。旅館では私も同じ場所へ泊まらせていただきますから」
イリヤ「いや、むしろ旅館まできて舞弥さんだけ車内泊とかだったら、私おとーさんのこと今度からキリツグって呼ぶからね」
切嗣「家族の味方がそんなことするわけじゃないか、イリヤー」
切嗣『危なかった。車内で結構ですっていう舞弥を説得していなかったらイリヤの父親失格だった・・・』
舞弥「はい。それでは行ってらっしゃいませ」
バイバーイ
舞弥(ふふ、キリツグから貰ったお小遣いで街のケーキバイキングに行きましょう)ウヘヘ
ガオー
モブ男「ほう、これはなかなか。ライオンを見ながら麻婆豆腐を食べると気分が高翌揚するな。はっ・・・これが愉悦か・・・?」ガツガツ
クロ「ママー、変な人がいるよ」
アイリ「見ちゃだめ!」
セイバーライオン「がおーがおがおーん」
イリヤ「わあ、あのライオンかわいいー」
セイバーライオン「がおおーん」ポリポリ
切嗣「ほんとだねぇ、イリヤー」
セイバーライオン「えくすかりばー」ドゴーン
ライオン「あひん」バタリ
イリヤ「やっぱりこわい」
切嗣「そうだね、イリヤ・・・」
セラ「そもそも、あれライオンなの・・・?」
リズ「変わった生物がいるみたい」
士郎「ここの動物園は変わった動物がいるんだなぁ」
動物園・別の場所
凛「・・・で、まさか動物園に来るなんて」
美遊「サファイアの力でイリヤの後を追ったの」
サファイア「あんまり気は進まなかったんですけどねぇ」
ルヴィア「さあシェロはどこかしら?シェロ!シェロオオオオオ!!」
凛「ちょっと恥ずかしいからやめてよ!!」
シェロオオオオオ シェロオオオオ
士郎「ん、なんかあっちのほうが騒がしいな」
イリヤ「お兄ちゃん!ソフトクリーム買ってきたー」
士郎「お、それじゃあ親父達と合流しようか」
イリヤ「あ、その前にお兄ちゃんにちょっとあげる」
士郎「お、くれるのか?ありがとな、イリヤ」ペロペロ
イリヤ「・・・」
イリヤ「はっ!」
イリヤ(このアイスクリームを食べたら、お兄ちゃんと・・その、か、間接キスになるんじゃ///)
切嗣「イリヤ、早くソフトクリーム食べないと溶けるぞ?」
イリヤ「う、うん・・・」ペロ・・・ペロ・・・
切嗣「ははは、大事に置いておきたくなるほどおいしかったのか?」
イリヤ「///」
切嗣「顔真っ赤にしてどうしたんだろう?」
クロ「」ジー
イリヤ「な、なに!?」
クロ「それくらいで顔赤くなるんだぁ。私なんかもっとすごいことできるよ?」
イリヤ「ううっ・・・クロのえっち!」
お、来てたか!
支援!
ゴリラ「うほォ♪」
ルヴィア「なんですの?ゴリラが私に熱い視線を送ってきますわ!」
ゴリラ「チュー♪チュー♪」
ルヴィア「唇、キスの形にしないでくださる?」
ゴリラ「カモンベイベー♪」
ルヴィア「」
美遊「じー」
ゴリラ「・・・」
美遊「じー」
ゴリラ「・・・しこっていいのよ?」クネクネ
美遊「」
凛「あー、もうあの2人なにゴリラと遊んでるのよ」
アイリ「あら、あなたは」
凛「イリヤのお母さん?ど、どうも・・・」
アイリ「こんなところで会うなんて奇遇ね。いや、奇遇でもないかしら・・・ね?」
凛「・・・大体察しはついているようですね」
アイリ「ええ。だってうちにもおたくと似たようなステッキがあるもの」
凛「ええ、その通りです。はぁ」
アイリ「ねえ、あなたはシロウのこと、好きなんじゃないの?」
凛「はい・・・って、え?」
アイリ「え?」
凛「え?・・・え?」
アイリ「好きなんでしょ?」
凛「な、なんでそれを・・・」
アイリ「母親になるとね、息子を好きになっている子が誰か分かるようになるの」
凛「なんだそりゃ・・・」
凛「え、衛宮くんとはその、同級生ですけど、好きかどうかなんてその・・・なんというか・・・///」
アイリ(そこまで動揺したら肯定しているのと一緒だと思うんだけど・・・)
凛「し、失礼しました///」ピュー
アイリ「あ、逃げちゃった。好きな人がばれて顔を赤くするなんてまだまだ若いわね」
クロ「そういうママはおとーさんのこと好きじゃないの?」ヒョコ
アイリ「クロ!?急に後ろから出てくるとびっくりするじゃない!」
アイリ「キリツグのことはもちろん好きよ。だって、あの人、私がいなかったらきっと幸運Eよ?」
アイリ「私がいないと幸福の欠片もつかめないとか、想像しただけで哀れでみすぼらしくて、なんか守ってあげなきゃって気持ちになるじゃない!」
クロ(おとーさんってよっぽど不幸な人なのね・・・)
タッタッタ
凛「はぁはぁ、全くなんなのよ・・・」
ゴリラ「お嬢さん、結婚してくれ」
凛「くたばれ、変態ゴリラ」
ゴリラ「」
夕方・遊園地退場ゲート
切嗣「ははは、楽しかったなぁ」ズキズキ
イリヤ「小動物に餌をあげるコーナーでまさかおとーさんの手が食べられそうになるとは思わなかったけどね」
士郎「ははは、なんだよそれ」
セラ「そうですよ、旦那様を傷つける生き物は肉にしなければなりません」ジャキン
リズ「セラ、それはかわいそう」
アイリ「ああ、やっぱりキリツグはちょっと不幸な目に遭うぐらいが一番かわいいわ」
クロ(ママの愛が歪んでる・・・)
舞弥「おまちしておりました、みなさん」モグモグ
イリヤ「何を食べてるの?」
舞弥「気のせいでしょう。さ、早くお車にお乗りください。旅館へ向かいますよ」モグモグ
クロ「なによ、すごいもぐもぐしてるじゃない。ねえ、おとーさん?」
切嗣「え?ああ、そうかい?」
舞弥「・・・はぁ、仕方ないですね。車の中にお菓子ありますので、みんなで食べてください」
舞弥「ただし一箱だけですよ!」
リズ「わーい、おかしー」
アイリ「でも食べすぎちゃだめよ?旅館についたらお食事があるんだから」
切嗣(舞弥もこういう一面があるんだなぁ。仕事やってるときじゃ全然想像もつかないが・・・)
ブロロロロン キー ガチャン
舞弥「つきました」
ホテルの人「いらっしゃいませ。衛宮様ですね?お部屋の準備は出来ていますので、フロントで手続きのほうをお済ませください」
テクテク
旅館・客室1
切嗣「たまにはこういう古風の旅館もいいな」
アイリ「中も綺麗ね」
セラ「では、私とリズ、それから舞弥さんは隣の部屋にいますので、何かあったら気兼ねなく申しつけてください」
アイリ「その必要はないわ。だって、旅館だからあなたたちもここではお客様よ?」
セラ「はっ?じゃ、じゃあ私はメイドクビなんですか?」オロオロ
アイリ「ううん、旅行中はあなた達のメイドのお仕事はお休みよ。羽を伸ばしてもいいのよ?」
切嗣「そうだ、セラとリズにはいつもイリヤ達の面倒を見てもらっているからな。僕たちのことは忘れてのんびり過ごしてくれて全然構わないよ」
切嗣(というか、僕、たまにこの2人がメイドであることを忘れてるんだよなぁ・・・)
アイリ(メイドというかもはや代理ママと代理お姉ちゃんよね)
イリヤ「お兄ちゃん!ちょっとその辺散歩しにいこう?」
士郎「いいね、イリヤ。行こう」
クロ「あ、ちょっと待ってよ・・・」
リズ「私も行く」
イリヤ「あはは、やっぱり2人きりにはなれないよね・・・」
切嗣「・・・ついにこの時が・・・」
家族風呂・脱衣所
切嗣「女性陣はみんな先に入っているか」
士郎「親父、やっぱ俺達は後から入ったほうが!」
切嗣「だめだよ、シロウ。家族の絆は大事にしないとね」ビンビン
士郎(説得力・・・)
切嗣「さて、僕はトイレに行ってから風呂に入るから、先行っててくれ」ビンビン
士郎「ア、ハイ」
切嗣「さて、急がねば」シュッシュッシュ ビュルル
父親の威厳……
家族風呂
ザアアアアア チャポン
切嗣「ふうー、生き返るぅー」
イリヤ「・・・」ブクブク
切嗣(明らかに恥ずかしがってるな、アイリ!)サッ
アイリ(了解)サッ
アイリ「キリツグー、家族風呂もいいわねぇ」ギュッ
切嗣「そうだろう、アイリ。普段なかなか出来ないもんな。家族みんなでお風呂に入るなんて」ナデナデ
イリヤ「・・・」ブクブク ジー
切嗣「イリヤ、そんなに警戒しなくても・・・」シクシク
切嗣(作戦A失敗か。なら作戦Bだ!)ササッ
舞弥(ラジャー)ササッ
舞弥「わははー、かくごー(棒)」モニュモニュ
リズ「んっ・・・そこ・・・感じちゃ・・・やあん///」
イリヤ「・・・」ブクブク
切嗣(作戦B失敗!)
セラ(意味が分かりませんわ!)
切嗣(次、作戦C!)サササッ
クロ(ラジャー)サササッ
クロ「お兄ちゃん///」
士郎「な、なんだよ、クロ。あんまり近づかれると、その・・・どこに目をやっていいか・・・」
クロ「へぇ、娘の身体が気になるんだ・・・。イリヤも恥ずかしがって浴槽でぶくぶくしているだけだしぃ」
クロ「お兄ちゃんと仲良くするなら、今のうち、だね!」
イリヤ「・・・」ザバンッ
切嗣「立ち上がったああああ!!」ビンビン
娘?
切嗣の中ではクロも(イリヤから分裂した1人の)娘だと扱っているという解釈で書いたのですが
所々で原作通り従妹とも言っているのでこの辺結構曖昧かもしれません
なんせ勢いで書いたもので・・・
アイリ「いけない!!余計なものまで立ってるわ!!」ドスッ チーン
切嗣「ああああああああ、痛いいいいいいいい!!そこは叩いちゃだめだああああ!!」ザバン ザバン ヘニャーン
アイリ「ふう、キリツグの性癖がばれずに済んで良かったわ」
切嗣「」ザバンザバンザバン ピクピク プカー
イリヤ「お兄ちゃん!」グイッ
士郎「い、イリヤ!!」
イリヤ「そうよ、よく考えたらこれは私が心の片隅でちょっとこうなったらいいなぁって思ってたら良かった展開だもの!」
切嗣(ひ、開き直ったのか!)ザバン ジンジン
イリヤ「そうでしょ、おにいちゃ・・・」
士郎「・・・どうした、イリヤ。俺の下半身、なんか変か?」
イリヤ「ぶぼぼぼおおおおお!!」プシュー
クロ「いけない、イリヤが鼻血を!シロウのアソコはイリヤには刺激が強すぎたのね!」
士郎「なんでさ」
切嗣「イリヤの裸・・・」プシュー
アイリ「いけない!キリツグまで鼻血を!」
旅館廊下
切嗣「何故か僕だけ風呂から追い出されてしまった・・・」テクテク
切嗣「ここは休憩室か」
時臣「風呂上りには優雅にコーヒー牛乳」グビッグビッ
切嗣「お隣いいですか?」
時臣「ああ、構わないよ・・・」
切嗣「・・・」
時臣「・・・先ほど家族を連れて歩いているところを見かけたよ」
切嗣「そうですか」
時臣「正直、羨ましいなって思ったな」
切嗣「あなたにもお子さんが?」
時臣「ああ。だが、私の考えが気に食わないようで、反抗期のようなんだ・・・」
時臣「今回の旅行も本当は娘を連れていくつもりだったのに、妻との2人きりになってしまったのだ」
切嗣(イリヤにも反抗期とか来るのかなぁ。僕、そうなったら鬱になりそうだなぁ)
時臣「魔術師として確固たる信念と価値観を持っていたが、それがむしろ娘との絆の障害となってしまったのかもしれんな」
切嗣(魔術師・・・か・・・)
切嗣「ふっ・・・どこの誰かは知りませんが、これも旅の縁・・・。よかったら、僕と少し身体を動かしませんか?」
時臣「いいだろう、その話、乗ろう」
卓球場
時臣「私は遠坂の家長。たとえ卓球であっても、常に優雅でなくてはならん。故にこの戦い、優雅に勝たせてもらう」パコーン
切嗣「僕、負けず嫌いなんでね!」パコーン
時臣「ほう、簡単には勝たせてくれぬか」パコーン
切嗣「なあ、優雅とかそういう価値観が娘に嫌われる原因になっていると思わないのか?」パコーン
時臣「なっ・・・」コトン
時臣「な、なんだと・・・!」
時臣「うっ・・・」
凛『もうなんなのよ!この頑固ジジイ!加齢臭!AV男優!』
時臣『』
凛『お父さんが変わらない限り、もう顔も合わせるつもりないから!』
葵『ちょっと凛!待ちなさい!!』
時臣「そうか・・・私がこだわりを持ちすぎてしまったが故に、凛に嫌われてしまったというのか!」
切嗣「なんだ・・・?」
時臣「ならば、よかろう。価値観に囚われずにこのゲーム、純粋に楽しみ、優雅に勝たせてもらう!」キリッ
切嗣(なんかあんまり価値観抜けてない!?)
10分後
時臣「うおおおおおおおおお!!いくぜ、おい!!」パコーン
切嗣(いくらなんでもキャラ変わりすぎだろう・・・)
切嗣「だがこの試合!勝たせてもらう!!」パコーン
時臣「まだまだああああああああ!!」パコーン
切嗣「だんだんうまくなってきたな!でも、まだまだ負けないよ!」パコーン
更に10分後
切嗣「はあはあ・・・」
時臣「はあはあ・・・」
切嗣「ふう、僕ももう若くないな・・・」ハアハア
時臣「同感だ・・・でも・・・いい汗かいたな」
切嗣「あんた、いい顔してると思う。その顔で娘に会ったらきっと口ぐらいは聞いてくれるようになるんじゃないかな?」
時臣「そうだな・・・。・・・ああ、そうしてみるよ」
時臣「ふふっ、魔術師なんぞに囚われない生活がこんなにも気持ちがいいものだったなんてなぁ。この歳になって気づくとは・・・」
時臣「私もまだまだだなぁ・・・」ハアハア
時臣「ならば次はアーケードのマ○オカートで勝負だ」
切嗣「望むところだ」
時臣「私はマ○オにしよう」
切嗣「じゃあ僕はヨッ○ーで」
スリー ツー ワン ゴー ブオオオオオオン
時臣「はは、ロケットスタートに成功したぞ!」
切嗣(アーケードのロケットスタートってタイミングが未だによく分からんのだよ)
切嗣(だが・・・!)
ブオオオオオン
切嗣(きついコーナーリング!ここで一気に間を詰める!)
時臣「ふむ、後ろにぴったりくっついてきたか!だが、ここでぬかされるわけにはいかぬ!」
ブオオオオン
切嗣(2週目になったか。あと少しで抜けそうだが、そう簡単にはいかないか)
時臣「マ○オ!もっと優雅に頑張ってくれ!!よし、キノコだ」
マ○オ『ホホホホホ、ヤッホオオオオオオ』
切嗣「だが、娘に27連勝の僕が負けるわけにはいかない!」
時臣(うわぁ、大人げなさそう・・・)
キリツグマジ大人げない
そんなんだからセラと士郎に両親の座を奪われるんや……
27連勝って………
切嗣「最後のコーナーリング!ここで、チェックメイトだ!!」
キイイイイ
時臣「しまった!ドリフトが少し浮いてしまった!」
切嗣「もらったああああああ!!」
時臣「く、くっそおおおおおおおおおおおおお!!」
ピューン ヨッシー
切嗣「ははっ、なんとか勝ったな」
時臣「なら次はもぐら叩きだ」
時臣「ランサーという青タイツの男が10個の穴から出てくるから、次々にハンマーでたたけばいいのだな」
時臣「ふっ!はっ!とうっ!でやああああ!!」ピコピコピコ
ゲームシュウリョウデス
時臣「35体か。まあまあだな」
切嗣「次は僕だな」
切嗣「はっ!んっ!とうっ!とうりゃあああああ!!」ピコピコピコ
ゲームシュウリョウデス
切嗣「30体・・・」
時臣「やったぜ!ついに私が勝ったぞ!」
切嗣「まだだ、まだ終わらんよ。次はエアホッケーだ!」
今回はここまでです
おっさん達の無駄に熱い戦いはまだまだ続きます
そして切嗣が衛宮家の女性達と・・・お楽しみに!
可愛いダメ親父共め
乙
ゲームしてるとこだけみたらほほえましいけど娘で抜いてるんだよなこのダメ親父……
この切嗣もしかしてひろやまひろしじゃね?
ちょっとだけ続きを更新
カン カン カン ガシャン ゴール
時臣「どうだ! 私、なかなか強いだろう?」
切嗣(相手に3点先攻された)
切嗣「いや、まだまだこれからさ!」
カン カン カン
時臣「しまった!甘く打ち返してしまった」
切嗣「チャンスだ!ここで確実に決める!!」
ガツン ガシャーン ゴール
切嗣「よっし!」
時臣「ふ、1点返されたぐらいじゃ動じん!とうっ!
カン カン カン ガシャン ゴール
切嗣「これで1点差」
時臣「くっ・・・時間はあと10秒」
時臣(10秒耐え抜けば勝ちだ・・・。こうなった秘策を使うしかない)カン
切嗣(かなり動揺しているな。あいつの手の動きを読んで逆をつけば!)
切嗣「・・・見えた!!」ガツン
時臣「そうはさせん!!」スッ
切嗣「なに!? マレット2つだと!?」
時臣「ははっ、マレットを両手で1個ずつ持つことにより私の防御は二倍になるのだ!」
切嗣「卑怯だぞ、この外道!!」
時臣「なんとでも言うがいい!」
切嗣「お前が今やっていることは、世界を救うために妻や子どもですら自らの手にかけるぐらい外道のやることだ!!」
時臣(エアホッケーと世界を救うことが同列に考えられるだと・・・?意味がわからん!)
切嗣「今頃、奥さんも娘さんも泣いているぞ」
切嗣(精神攻撃は基本だな)
時臣「ははは、馬鹿な。エアホッケーごときでそんなこと・・・」
葵「あなた?」
時臣「」
切嗣「・・・」
時臣「そりゃ」ガシャーン ゴール
ブー シアイシュウリョウデス
切嗣「あ、卑怯だぞ。このこのォ」
時臣「勝負中に意識を他に傾けるからだ」
葵「あなた、友達が出来たの?」
時臣「ああ、この旅館で知り合ったんだ」
切嗣「どうも、えみ―」
時臣「いや、自己紹介はいい。これも旅の縁。私たちはあえて匿名の人物として知り合ったことにしないか」
切嗣「・・・なるほど。どうやら、名乗る必要はなさそうだ」
葵(なんか活き活きしてるわ)
時臣「私はこの男と出会って、ひとつからを破ったのだ。ありがとう」
切嗣「娘さんと仲直りできるといいな」
時臣「ああ、がんばってみる」スッ
切嗣「これは?」
時臣「旅の縁で知り合った、記念の握手をしてほしい」
切嗣「・・・喜んで!」
ギュッ ブンブン
葵(私がお風呂入っている間に何があったのかしら?)
とりあえずここまで
朝からサンクス
つ[缶コーヒー]
だらだら更新してきます
一気に読みたい人は寝る前に見に来たほうがいいかもしれません
某高級ホテル・客室
凛「・・・ねえ、これメールどうやって開くんだっけ?」
美遊「これはこうしてこうやるの」ポチポチポチ
凛「あ、出てきた。・・・お父さん?」
ルヴィア「あら、珍しいですわね。どのようなご用件か聞かせてもらえるかしら?」
凛「今度家族全員でご飯食べに行こうだって」
ルヴィア「いいじゃないですの。行ってさしあげたら?」
凛「んー、でも最近全然口利いてないのよね」
ルヴィア「でもうまくご両親と話がつけば、仕送りがもらえるんじゃないですの?」
凛「あんな糞親父のお世話になるくらいなら、あんたの家で働いたほうがマシよ」
ルヴィア「あなた、よっぽど父親のことお嫌いなのですね」
美遊「お父さん、大事にしないとだめだと思います・・・」
凛「そんなの言われなくても分かってるけど、でも気が合わないのよ」
美遊「・・・」
ルヴィア「・・・」グウ
ルヴィア(お腹が空きましたわ)
旅館・小宴会場
イリヤ「これが旅館の料理・・・」
士郎「ご、豪華だ・・・」
セラ「未成年は梅酒飲んじゃ駄目ですからね。代わりに私が飲みます!」ムフー
リズ「旅行に来てだんだんテンション上がってきた?」
クロ「あ、私、オレンジジュース欲しい!」
アイリ「はいはい、注文するからちょっと待ってね」
舞弥「・・・プリンがある・・・」
切嗣(イリヤとクロの浴衣姿・・・すんごくイイ!)
モグモグ グビグビ
セラ「フウー、もう一杯!」ダンッ
リズ「まだ飲むの?」
アイリ「あらあら、ちょっとお酒すすめただけなのにこんなにも飲むなんて」
セラ「奥様がわるいんでしゅよー」ヒック
アイリ「うふふ、だって普段お酒飲まない人に飲ませたらおもしろくなりそうじゃない!」
セラ「そういえばロリコン」
切嗣「」ニヤニヤ
セラ「こっち向けよ、ロリコン!」ダンッ
切嗣「え、もしかして僕のことを言ってるのかい?」
セラ「そーだよ、イリヤさん見てにやにやしやがってよぉ」
切嗣「え、ちょっと何を言ってるのか分かんないなぁ。アイリ、セラはどうしちゃったんだい?」
アイリ「どうやら抑制されていた自分が出てきちゃったみたい」テヘペロ
セラ「うっせーロリコン。お前、今もどうせアレだろ?股間のピストルおっきくさせているんだろ?」
アイリ「どれどれ・・・」ゴソゴソ
切嗣「おいおい、子ども達の前で・・・」
アイリ「いや、たってはないわ」
切嗣(さっきトイレで一発抜いておいて正解だった)ヤレヤレ
セラ「なんだよ、おもしろくねーな。ほら、私のおっぱいでも触ってさっさと股間のピストルおっきさせやがれ」
切嗣「僕、貧乳が許されるのは15歳までだと思うんだ」
(セラに胸の話は)いかんでしょ
セラ「あーほら、やっぱりロリコン!キリツグロリコン!はい決定!今のもうくつがえらないからねー」
切嗣(なっ・・・僕が嵌められただと!?)
セラ「聞いてくださーい!キリツグはなんとロリコンでしたー!」
アイリ「知ってたわ」
リズ「元からだもんね」
舞弥「ついでに家族に対しては涙もろいですね」
切嗣(知られてたー!!)
切嗣「断じて違う!僕は家族を・・・特に娘を愛しているだけだ!!」
セラ「かっこ性的に、が抜けてるぞー」
切嗣「くっ・・・ウワアアアアアアアアアアン」ダッダッダ
アイリ「あ、キリツグが逃げたわ!」
セラ「追えー!追えー!」ダッダッダ
リズ「これおいしい」モグモグ
舞弥「旅館のデザートもなかなか美味ですね」モグモグ
イリヤ「おとーさん達、はしゃぎすぎー。もう子どもの私達のほうが大人しいってどうなの?」
クロ「まあおとーさん達も羽を伸ばしたいんじゃない?子どもの私達には責任ないし、好きにさせたら?」
士郎「そうだな。で、それはそうとして・・・」
ピッタリ
士郎「なんで2人とも俺にひっついているのかなぁー?」
イリヤ「え?それはその・・・ク、クロがひっつくから!私もひっつかないといけないの!」
士郎「なんだそりゃ・・・」
クロ「ね、お兄ちゃん。両手に花だね?」
士郎「クロ・・・確かにそうだな・・・。それになんかちょっと、いい匂いだ・・・」
クロ「ほら、食べさせてあげる。はい、あーん」
イリヤ「あ、クロだけずるい!私も!」
士郎「あはは・・・こっちはこっちで大変かも・・・」
客室
切嗣「ちょっと飲みすぎたか・・・」ヒック
アイリ「久しぶりのお酒だったから、つい調子に乗っちゃった」ヒック
士郎「親父も母さんも吐くなら外行ってくれよ」
クロ「ヤることヤる時は隣に行ってね」
イリヤ「や、ヤること!?」
切嗣「うひー、そうするか」
アイリ「はぁーい」
切嗣「アイリ、今夜は寝かせないよ」
アイリ「もう///」
スタスタ バタン
士郎「・・・え、マジ?」
クロ「さて、邪魔者は消えたし、なにする?」
イリヤ「とりあえず窓開けていいよね?お酒臭い・・・」ガラガラ
イリヤ「あ・・・。ねえ、ちょっと外に出てみない?」
士郎「こんな時間にか?セラとかに見つかったら怒られるぞ?」
イリヤ「大丈夫だよ、あんなに酔ってたし」
士郎「それもそうか。よし、じゃあ行くか」
旅館前の湖
士郎「月明かりに照らされて湖が綺麗だ」
イリヤ「すごい・・・」
クロ「・・・」
ルビー「イリヤさん、告白するなら今ですよ?」
イリヤ「しないよ!!」
士郎「どうかしたのか、イリヤ」
イリヤ「な、なんでもないよ、お兄ちゃん」
士郎「そうか・・・」
士郎「・・・俺、みんなで旅行いけて良かった」
イリヤ「そうだね・・・ってまだ始まったばかりだよ」
士郎「あはは、そういえばそうだったな」
イリヤ「もう、お兄ちゃんったら」
アハハハハ
クロ「・・・」
イリヤ「クロ?どうしたの?」
クロ「なんか、誰かに見られているような気がする」
イリヤ「誰かって誰もいないよ、ねえルビー?」
ルビー「」zzz
イリヤ「あ、寝てる」
クロ「まあ襲ってくる気配はないし、気にすることはないわ」
イリヤ「でも、なんだかそれって怖い」
士郎「心配するな、イリヤ。いざって時は俺が守ってやるから」
イリヤ「お兄ちゃん///」
クロ「えー私はー?」
士郎「もちろん、クロもだ」
クロ「えへへー///」
旅館・客室2
セラ「誰が一番キリツグを満足させられるか勝負よ~」ヒック
リズ「パイズリー」
切嗣「おほ、おほお・・・」ビクン ビクン
舞弥「すやすや」zzz
アイリ「あー、他の女で気持ちよくなるなんてこの浮気亭主!私だって負けないんだから!お口で気持ちよくしてあげるね♪」ジュッポジュッポ
切嗣「さすがアイリ。僕の身体を一番知っているのは君だね」ビクン
『えへへー///』とか可愛い!
セラ「2人ともおっぱいでキリツグを気持ちよくさせるなんてずるいー」
セラ「じゃあ、私とはディープキスね!あむっじゅるっ」
切嗣「じゅるじゅる、ちゅぱぱ!」ジュルジュル
アイリ「それそれ♪」ジュップジュップ
切嗣「ああん!うっ・・・あんあん!くる!きちゃう!」
アイリ「いいのよ、あなた。元気な赤ちゃんの素、いっぱい出して!」ジュップジュップ
リズ「我慢しないで」
セラ「キリツグの顔、かわいい・・・」
舞弥「むにゃむにゃ、スペシャルケーキが・・・たくさん・・・」zzz
切嗣「ああああああん!!もうだめええええ!!あー、イクイクいっくうううううう!!」ビュルル ビュッ ビュッ ビュー
アイリ「いっぱい出たね♪」
リズ「幸せ?」
セラ「美女3人に囲まれて不幸なわけないわよね?ほらほら、さっさとちんぽ大きくしてよ!次が控えているんだからね!」
切嗣「ああ・・・いやん・・・やめてくれぇ・・・。イッたすぐのちんぽは敏感なんだ」ビックンビックン
夜中・家族風呂脱衣所
士郎「あったあった。旅行前に桜がくれたお守り、ここに忘れてたか」
士郎「ん?なんか触り心地のいい布がある。暗くてよく見えないな・・・」
士郎「なんだろう、これ」クンクン
士郎「小便臭っ!」
切嗣「遂にやってしまったか、士郎」カッ
士郎「LEDライト!?そして親父!」
切嗣「士郎、今手に持っているのもがわかるか?」
わお!過激ー♪
でも、そこがイイ
士郎「え・・・?」チラッ
士郎「イリヤの水色のパンツ・・・」
切嗣「家族の忘れ物がないか見に来たらまさか士郎がイリヤのパンツで遊んでいるなんてな」
士郎「誤解なんだ、親父!俺も今、たまたま拾って!」
切嗣「まあ待て士郎。別にどうこうするつもりはないさ」
切嗣「このことを家族会議に出したところでイリヤが気を悪くさせるだけだ。せっかくの旅行に水を差すようなことはしたくない」
士郎「いや、だから、本当に拾ったんだって」
切嗣「とりあえず、そのパンツは預かろう」ハアハア
士郎「ほらよ」
切嗣(これが、イリヤのパンツ・・・、小便臭いのがまたいい///)クンクン
士郎「」
切嗣「これで俺たちは共犯だな」ドヤッ
士郎「なんでさ」
旅館・客室1ドア前
切嗣「士郎、作戦だ。今から客室に潜入する」
士郎「いや、普通に入ってイリヤの鞄に入れればいいじゃんか」
切嗣「待て、士郎。もし途中でばれたらどうなると思う?」
士郎『あったあった、イリヤの鞄』ゴソゴソ
イリヤ『おにいちゃん、なにやってるの?』
士郎『待て、イリヤ!これは違うんだ!!』
イリヤ『おにいちゃんの変態!嫌い!!もうおとーさんのところ行くもん!!』ウワーン
士郎『待ってくれ、イリヤー!!』
イリヤ『おとーさん、大好き///お兄ちゃんなんてもうどうだっていいの、私にはおとーさんさえいればそれでいいんだから///』
切嗣『イリヤー///』テレテレ
切嗣「・・・と、こんな感じにな」
士郎「いやいや、なんでさ!?最後おかしいだろ!!」
切嗣「細かいことは気にしない!それっ、いくぞ!!」
ガチャ キー
切嗣「士郎、まずはイリヤの鞄を見つけてLEDライトを点滅させてくれ」ヒソヒソ
切嗣「絶対にイリヤやクロを起こさないようにな」ヒソヒソ
切嗣「それから、僕がイリヤのパンツをもってそのカバンへ入れる」ヒソヒソ
切嗣「あとは僕がドアから出て、士郎は何事もなかったかのように寝る」ヒソヒソ
士郎(最初から俺がパンツ持っていけばいいとか、そういうツッコミはもうなんかめんどうなのでしないことにしよう)
切嗣「それじゃあまずは作戦Aだ」ヒソヒソ
士郎「ラジャー」スタスタ
クロ「おにいちゃん・・・かおがちかいよ・・・」ムニャムニャ
士郎「なっ!?」
クロ「あー、もう、しょうがないな……。ほら、好きにしていいよ///」ムニャムニャ
切嗣「動揺するな、ただの寝言じゃないか」
士郎「お、おう・・・」
士郎(どんな夢見ているんだろう・・・)
ゴソゴソ
士郎「イリヤの鞄見つけた」チカチカ
切嗣「よし、次は作戦B。このパンツを鞄に入れれば・・・」スタスタ
イリヤ「おとーさん、だっこ・・・」ムニャムニャ
切嗣「プシュー!!」プシュー
イリヤ「おとーさんの匂い・・・」ムニャムニャ
切嗣「プシュプシュー!!」プシャー
士郎「親父、鼻血抑えて!」
切嗣「くっ・・・」フキフキ
切嗣「・・・よし、このカバンだな」ゴソゴソ
切嗣「よし、カバンを入れたぞ」
士郎「やったな、親父!」グッ
切嗣「ああ!あとは外に出るだけ・・・」
クロ「トイレー」ムクリ
切嗣「」
士郎「」
クロ「誰かいるの?」
士郎(イリヤの鞄をまだ閉めていない。このままじゃ絶対に怪しまれる!)
切嗣(・・・まだだ、なにか・・・なにか手があるはず・・・!・・・そうだ!!)
今日はここまでです
さてパンツハプニングの行方はどうなるのでしょうか?
次回をお楽しみに
プリヤSS発見
深夜あたりで
イリヤ「ん………あれ?」
イリヤ「ん………あれ?」 - SSまとめ速報
(http://jbbs.shitaraba.net/bbs/read.cgi/internet/14562/1407898010/)
イリヤ×2「………」
イリヤ×2「………」 - SSまとめ速報
(http://jbbs.shitaraba.net/bbs/read.cgi/internet/14562/1408109432/)
こんなのあったけど落ちちゃったし。
最近だとプリヤSSってどんなのありましたか?
こんな養父の姿を見たアーチャーの反応が見てみたい
>>208
最近、でんぶん2ちゃんねるSSまとめのほうに新しいプリヤSSが更新されましたね
乙
>>209
大丈夫だ、ロリコンはしっかり受け継がれている
磨耗で少しマシなってしまってるが
>>210
これかな?
リズ「ねぇシロー」士郎「ん~?」
何かこの展開ロウきゅーぶで見たぞw
切嗣「・・・にゃ」
士郎「!?」
切嗣「にゃーお、にゃーお」
士郎(いくらなんでもそれは無理があるって!!)
クロ「にゃんこかぁ・・・。最近、家の近くも夜にネコが集まってニャーニャーうるさいのよね」
クロ「漏れる前にトイレ行こ」スタスタ
士郎「・・・え?やったの?」
切嗣「よし、今度こそ・・・」
イリヤ「ん、話し声・・・?」ムクリ
切嗣「うー、わんわん」
イリヤ「・・・」
切嗣「くぅーん、くぅーん」
イリヤ「なんだー、わんちゃんかー。ねむい・・・」パタリ
切嗣「ふう、完璧だな」
士郎「わけがわからないよ」
翌朝・客室1
チュンチュン
士郎「う、うーん」
士郎「柔らかいなぁ・・・」プニプニ
??「うっ、ひゃうん!」
士郎「つるつるしてて手触り最高だぁ」ナデナデ
??「あ・・・ひんっ・・・」
士郎「ん、なんか湿ってる?」スリスリ
??「へ、へんな感じ・・・電気が走ったみたいに・・・ピリピリ・・・」
士郎「それになんかほのかにおしっこの臭いが・・・」
??「ううっ・・・どこか・・・とんでっちゃいそ・・・」
士郎「まさか漏らした!!!!???」ガバッ
士郎「・・・ってない。ってことは」チラッ
士郎(イリヤの浴衣がはだけてパンツ一丁で寝てて、更に俺の手がイリヤのパンツの中に・・・)
士郎「なんでさああああああ!!!!???」
士郎「はっ!」
士郎(反対側ではクロが全裸になって寝ているだと・・・?)
クロ「んー、おはよ、お兄ちゃん。昨日は激しかったね」
士郎「は、はげ!!!???」
クロ「ふふふ、動揺してる。ねえ、私の身体、どこも変じゃない?」
士郎「え、いや、その・・・あ、朝風呂いってきまーす!!」ピュー ガチャ ダッダッダ
クロ「あれ絶対妹達と過ちを犯したみたいな顔してたわね。ちょっと過激すぎる冗談だったかしら」
クロ「イリヤったらパンツぐしょぐしょにしちゃって・・・」
クロ「・・・」
クロ「ちょ、ちょっとだけ、魔翌力供給させてもらおっかなぁ///」
ジュル ジュルル
イリヤ「うっ・・・はぁん・・・やめて・・・おかしくなりそぉ・・・・・」zzz
男湯・露天風呂
ポチャン
士郎「ふう・・・。まさか、いや、そんなわけ・・・」
士郎「えっと、従妹までなら大丈夫なんだっけ?・・・って、なに言ってんだ俺!?」
時臣「おや、若いもんが早起きしてお風呂とは珍しいな」
士郎「わあ!あ・・・おはようございます」
時臣「朝から元気な青年だ」
時臣「せっかく変わるきっかけを掴んだというのに・・・」
時臣「娘から返事がないとは何事か・・・」
士郎「・・・」
時臣「それと、昨日はやっぱりああは言ったものの、やはり『常に優雅たれ』という遠坂家の教訓を無粋にすることは出来ないな・・・」
士郎(遠坂・・・?)
時臣「おっと、すまない。見知らぬ人につまらないことを聞かせてしまったな」
士郎「いえ、そんな・・・」
時臣「ああ、いい湯だ」
士郎「・・・」
旅館・レストラン
切嗣「ふわああああ・・・。頭ががんがんするし、やけに疲れが取れないな・・・」
アイリ「昨日はきっと飲みすぎたのね」ツヤツヤ
セラ「なんだか、とんでもないことをしたような・・・してないような・・・」
リズ「お酒の飲みすぎは怖い」
イリヤ「朝はバイキング!好きなの取っていいんだよね?」
士郎「食べ過ぎるなよ、イリヤ。あと少しは野菜も取れよ」
クロ「お兄ちゃんは心配症ね」
舞弥「ケーキ♪ケーキ♪あ、ごほん。調子に乗りました」
某高級ホテル・レストラン
モグモグ
美遊「昨日のメール、結局どうしました?」
凛「あー、保留にしといたわ」
ルヴィア「あら、てっきりもう削除したんだと思っていましたわ」
美遊「削除したいなら私に言ってくれれば・・・」
凛「んー、まあもう少し考えてみようかなって」
凛「断るのならいつでも出来るしね」フッ
ルヴィア「・・・」
美遊「それがいいと思います」ニコッ
車の中
ブロロロロオン
舞弥「今日はどこへ行きますか?」
クロ「昨日動物園だったから今日は遊園地に行こうよ!」
舞弥「ラジャー」
ブロロロロロン
今日の午前の部はここまで
おつ
遊園地・入り口
切嗣「今日は舞弥にも同行してもらう」
イリヤ「舞弥さん、一緒に遊ぼう!」タッタッタ
舞弥「あ、ちょっと待ってください!イリヤ!」
アイリ「ふふっ、あの人もいい顔するようになったじゃない」
切嗣「ああ、本当にそうだね」
アイリ「それはあなたもよ」
切嗣「・・・そうだね」
クロ「お兄ちゃん、行こ?」
士郎「ちょっと待てよ、クロ」
セラ「気持ち悪い・・・」
リズ「吐くならトイレに行ってね」
セラ「2014/11/02 - 毛利蘭死ね キモい毛利蘭死ね ブサイク毛利蘭死ね ゴリラ毛利蘭死ね 彼女気取り毛利 蘭死ね 毛利蘭死ね ...」
セラ「2014/11/02 - 毛利蘭死ね キモい毛利蘭死ね ブサイク毛利蘭死ね ゴリラ毛利蘭死ね 彼女気取り毛利 蘭死ね 毛利蘭死ね ...」
セラ「2014/11/02 - 毛利蘭死ね キモい毛利蘭死ね ブサイク毛利蘭死ね ゴリラ毛利蘭死ね 彼女気取り毛利 蘭死ね 毛利蘭死ね ...」
↑
気にする必要なしッ!
支援ッ!
イリヤ「ねえねえ、あれ乗ろうよ!」
士郎「ジェットコースター?」
切嗣(これはイリヤと隣り合わせになるチャンスだ!)
イリヤ(お兄ちゃんとジェットコースター///)
クロ「順番どうするの?」
アイリ「ジャンケンで買った順にしましょう」
一同「最初はグー!じゃんけん・・・」
ゾロゾロ
イリヤ「私が1番、次にお兄ちゃん、その後ろに、クロ、おとーさん、ママ、セラ、リズ、舞弥さん」
イリヤ(ktkr!!)
係員「それでは前の方から詰めてお座りください」
イリヤ「わくわく、わくわく、わく・・・わく・・・」
雁夜「お嬢さん、パパママとわかれちゃったみたいだね」
イリヤ「なんで知らないおじさんの隣に・・・」
雁夜「いやぁ、1人で遊園地もどうかと思ったけど、これがなかなか楽しい」
イリヤ「しかも1人で勝手に喋ってるし」
カタカタカタ
雁夜「わお、この緊張感!たまらねぇ!!」
イリヤ(テンション上がり過ぎィ!)
雁夜「やべえ、めっちゃ楽しいじゃん!!」ニコニコ
イリヤ(めっちゃ笑顔輝いているんですけど・・・)
ゴオオオオオ
雁夜「イヤッハアアアアアアアアアアアアアアアアアアアア!!キエエエエエエエエエエエエエエエエエ!!」キャーキャー
イリヤ「きゃあああああああ!!」
ブウウウウン
クロ「わーこわーい」
士郎「クロ、余裕だな。あっ」フニッ
クロ「もう、どさくさにまぎれて胸触らないでよ、おにいちゃん///」
士郎「これは誤解だ!手が滑った、悪かった!!」
クロ「昨日の・・・物足りなかった?」
士郎「うわあああああ!!それは言わないでくれええええええ!!」
クロ「必死で焦るおにいちゃん、かわいい///」
クロ(冗談のつもりだったけど、しばらくこのネタ使えそうね)
ゴオオオオオオオ
切嗣「うわああああああああ!!」
切嗣「んぎゃあああああああ!!」
切嗣「おえええええええええ!!」ビチャビチャビチャ
アイリ「あらあら、空中でキリツグの嘔吐ショーなんて誰得かしら?」
切嗣「げぼぼおおおおおお!!」ビチャビチャビチャ
ビュウウウウウウン
セラ「おえええええ!!」ビチャビチャビチャ
リズ「汚い・・・キリツグの嘔吐物と混ざってより一層汚い」
セラ「んぼぼぼぼぼお!!」ビチャビチャビチャ
ゴオオオオオオオ
舞弥「キャアアアアアアアア!!たのしいいいいい!!」
ケイネス(隣の女がうるさい)
ペチャペチャペチャ
凛「・・・」ペチャペチャ
ルヴィア「くさっ!なんですの、それ?」
凛「・・・」ペチャペチャ
ルヴィア「ちょっとこっちまでかかってるじゃありませんの。トオサカ・リン、今すぐ降りてくださいまし!」
凛「ここで降りたら死ぬわ!!」ペチャペチャ
学校・弓道場
一成「衛宮はいるか?」
桜「先輩ならまだ旅行中ですよ?」
一成「む、そういえばそうだったな。・・・それはなんだ?」
桜「あ、納豆ですよ」
一成「それは分かるが、弓道場で納豆?」
桜「私、今、毎日納豆食べるようにしているんです。あ、良かったら食べます?」
一成「そういえば今朝は何も食べていなかったな。それじゃあご一緒させていただこうか」
桜「朝食代として先輩の話、いろいろ聞かせてくださいね、ふふふ」
遊園地
美遊「・・・あ、帰ってきたって、臭っ!!」
凛「」プーン
ルヴィア「」プーン
凛「シャ、シャワーどこかにないかしら?」
ルヴィア「業務員用でも構いませんわ」
美遊「ううっ・・・」ズルズル
凛「あら、美遊ちゃん。なんでそんな後ずさりしてるのかな?」プーン
ルヴィア「私たちは旅の友。振りかかった不幸は共有すべきだとは思いませんこと?」プーン
美遊「いや・・・そんなのいや・・・!!」タッタッタ
切嗣「やばい・・・山積みになった大量のアイリが見える・・・」
アイリ「キリツグ、大丈夫?それは幻覚よ?」
セラ「ああ、私も遂に念願の巨乳に・・・」
リズ「おーい、帰ってきてー」
舞弥「二日酔いでダウンしている2人は広場のベンチにでも寝かせて起きましょう。私が面倒を見ますので」
アイリ「そう?それじゃあお願いね」
イリヤ「一発目からジェットコースターはおとーさん達にはきつかったみたいだね・・・」
クロ「ま、元気になれば戻ってくるでしょ?それよりも次はここに行こう?」
士郎「お化け屋敷かー」
アイリ「それじゃあ、シロウを先頭にレッツゴー!」
士郎「なんでさ!?」
お化け屋敷
ゾンビ「うがああああああ!!」
イリヤ「きゃああああああああ!!」
口裂け女「見たなあああああ?」
クロ「きゃああああああ!!」
オバQ「うがー」
リズ「うわー」
ジバニャン「おどろけニャン!!」
アイリ「きゃーこわーい♪」
バゼット「うおりゃああああああ!!」
士郎「イリヤ、危ない!!」ドスッ
バゼット「ぐほお!!何故、私だけこんな目に・・・」ドサリ
遊園地・外
アイリ「あーおもしろかったわね」
士郎「母さん、殆ど驚いてなかったじゃないか」
アイリ「だってあんなの子どもだましじゃないの?」
リズ「途中から変なのもいたね」
口裂け女「マジやばかったよねー、めっちゃ怖かったねー」
イリヤ「うわーん、うわーん」シクシク
ルビー「あまりの怖さに泣いてますね」
クロ「よしよし」ナデナデ
士郎「いや・・・そりゃ・・・泣くだろ」
アイリ「はいはい、そろそろ持ち場に戻ってねぇ」
ザバーン
アイリ「急流滑りいきましょ!」
イリヤ(今度こそお兄ちゃんと・・・!)
ジャンケンポン
士郎「俺とクロ、アイリとリズ、イリヤか」
イリヤ「よりによって私1人・・・」
ルビー「いやですね、私がいるじゃないですか」
イリヤ「ルビー・・・」
ルビー(私、少し存在感薄すぎるんですかね)
係員「あのぉ、混雑しているので1人の方と同じ船に乗ってもらっていいですか?」
イリヤ「え、まあ、はい」
ケイネス「よろしく頼む」
イリヤ(なんだろう、この人。無表情でなんだか怖い)
ケイネス「遊園地というのも悪くないな」ニヤニヤ
イリヤ(なんかニヤニヤし始めた!?)
プカプカ
クロ「お兄ちゃん、前に乗ってくれてありがとう・・・」
士郎「水、思いっきりかかるからな。これぐらいはお安い御用さ」
クロ(あえて水に濡れて服が透けて、お兄ちゃんにラッキースケベさせてあげようと思ったけど残念)
クロ(でもまあいっか。やっぱり、お兄ちゃんは優しくてかっこいい///)
ゴオオオオ ザブーン
クロ「きゃあああああああ!!」
士郎「うわあああああああ!!」ビチャビチャビチャ
プカプカ
アイリ「ねえリズ?」
リズ「ん?」
アイリ「最近、不自由してない?」
リズ「んー、そういえば非常食の賞味期限と蛍光灯のストックがもうなかったかも」
アイリ「そう、それは買っておかなきゃいけないわね」
リズ「うん」
ゴオオオ ザブーン
アイリ「ふー気持ちよかった♪」
リズ「びちゃびちゃだわ」ビチャビチャ
プカプカ
ケイネス「・・・」ニヤニヤ
イリヤ(早く終わって欲しい・・・です・・・)
ゴオオオ サブーン
ケイネス「ほう、これはなかなか楽しいな」ニタニタ
イリヤ「・・・」ビチャビチャ
ケイネス「ふふ、楽しいな。私は今、とても幸せだ」フフッ
凛「ふう、やっと綺麗になった」
ルヴィア「そうですわね」
美遊「ほっ」
凛「臭い残ってないわよね」
ルヴィア「ええ、大丈夫だと思いますわ・・・」
美遊「」ズルズル
凛「美遊にすっかり警戒されちゃってるわね」
ルヴィア「しばらくは我慢するしかありませんわね」
イリヤ「次はこれ!」
アイリ「ボート?」
イリヤ(これでお兄ちゃんと一緒になれば、それこそまさにデートだわ!)
ジャンケーンポンッ
イリヤ「・・・」
リズ「・・・」
イリヤ「・・・」ハア
リズ「私と乗るの、嫌だった?」
イリヤ「ううん、そうじゃないけど・・・」
リズ「・・・」
スイー
クロ「えへへー、お兄ちゃん♪」
士郎「あまり揺らすなよ?引っくり返るからな」
クロ「はぁーい///」
士郎「よーし、進むぞ・・・ん?」
ビューン バチャバチャバチャ
士郎「凄い速さでボートが近づいてくる!?」
クロ「あれは・・・ママ!?」
アイリ「やっほー、2人共!楽しんでる?」グイグイグイ
ビューン
士郎「行っちゃった・・・」
クロ「もうなんでもありね」
士郎「うっかりバランス崩して転倒しなければいいんだがな」
アイリ「あはは・・・」ビチャビチャ
係員「お客さん!あれほど気をつけてって言ったのに!!」
アイリ「すいませ~ん」ビチャビチャ
士郎「やっぱり落ちてるし」
リズ「シロウ」クイクイ
士郎「なんだ、リズ?」
リズ「アイリに近づかないほうがいい。こっちまで恥ずかしい」
士郎「そうだな、母さんとは後で合流しよう」
切嗣「・・・ん?ここは?」
舞弥「切嗣、気がつきましたか?」
切嗣「そうか、二日酔いで・・・」
セラ「うーん・・・私としたことが・・・」
切嗣「くっ、イリヤとアトラクションを楽しもうと思ったのに!」
切嗣「ふざけるな!ふざけるな!ばかやろー!!」
切嗣「うっ・・ひっく・・・オエ!!オロロロロロ!!」ビチャビチャ
雁夜「うえっ、汚いな。おっさん、吐くならトイレに行ったほうがいいよ」
切嗣「す、すいま・・・オエエエエエ」ビチャビチャビチャ
雁夜「全くどうしたってんだ?」
切嗣「実は二日酔いで・・・」
雁夜「あー・・・、ならこれ」ヒョイ
切嗣「いいんですか・・・?」
雁夜「ああ、酔うほど飲まないし、念のため持ってきたけど必要なくなったからあげるわ」
切嗣「知らないおじさんから薬を貰ってしまった」
セラ「やばそうなもんじゃありませんよね?蟲をすりつぶして作った麻薬とか?」
雁夜「んなもん持ってないよ。それじゃあ俺はこれで」スタスタ
舞弥「念のため私が確認します」ペロッ
舞弥「これは!?」
切嗣「青酸カリか!?」
舞弥「ラムネです」
切嗣「え、なに?プラシーボ効果でも期待したの!?」
ゾロゾロ
イリヤ「おとーさーん!!」
切嗣「イリヤ!そのネコ耳カチューシャどうしたんだ?」
イリヤ「えへへ、買っちゃった。どうかな///」
切嗣「可愛すぎて吐きそうだ・・・」
士郎「親父、まだ気分良くならないのか」
アイリ「もう腹パンして身体の中の消化物を胃液ごと出したほうがいいんじゃないかしら」
切嗣「ちょっ、それだけは勘弁してくれ」
リズ「」シュッシュ
切嗣「ちょっとリズさん?パンチの練習始めなくていいからね!?」
クロ「ねえ、おとーさん。私のうさ耳カチューシャは無視・・・?」ウルウル
切嗣「わああ、かわいいよ!クロ!!」ニコニコ
クロ「えへへー///」
切嗣(ふう、男女比率に偏りがあると大変だなぁ)
旅館
切嗣「戻ってきたのはいいが、まだ午後3時か」
舞弥「チェックインまではまだ2時間ありますね」
クロ「ねえねえ、それならこれ行ってみない?」
切嗣「ウォークラリーか。この辺は自然が多いからいいかもしれないな」
セラ「コースが3つありますけど、どうしますか?どれも1、2時間で終わるみたいですが」
アイリ「グーチョキパーで3グループに分かれましょう!」
切嗣(これは・・・イリヤと一緒にウォークラリーを楽しむチャンス!)
イリヤ(今度こそお兄ちゃんと一緒に・・・!)
士郎「グー」
リズ「チョキ」
舞弥「パーで」
一同「「「別れましょ!!」」」
グループA
セラ「これではまるで衛宮家の雇われグループですね」
舞弥「しかも一番短いコースですね」
リズ「1時間もあれば終わっちゃう」
セラ「最短距離で1時間でしょうから、この通っても通らなくてもいいコースも通ればプラス1時間でしょうね」
舞弥「それなら私に提案があるのですが」
セラ「はい?」
舞弥「実は道中にある喫茶店で凄いおいしいケーキがあるので、良かったら途中でそこに寄ってゆっくり休憩しませんか?」
セラ「・・・そうですね、あまり早く着いても退屈ですし、喫茶店で少しゆっくりしましょう」
リズ「はーい」
グループB
アイリ「私たちは湖をぐるっとまわるコースね」
クロ「2時間でボーナスコースを歩けばプラス30分くらいね」
アイリ「ついでだからそこもまわっちゃいましょう!なんかそこもまわると景品がもらえるらしいわ!」
クロ「さんせーい!あ、ママ、手、繋いでもいいかな?」
アイリ「うふふ、もちろん」
クロ「ありがとう///」ギュッ
アイリ(ふふふ、クロにも可愛いところがあるのね)
グループC
切嗣(やった!!遂に、遂にイリヤと同じグループだ!!)バンザーイ
イリヤ(お兄ちゃんだ!!やっとお兄ちゃんと一緒に!!)バンザーイ
士郎「俺たちがまわるのは・・・うわ、山の中に入るのか。しかも3時間って書いてあるし。誰だよ、2時間で終わるって言ったやつ」
イリヤ「しかもボーナスステージも通ってたら4時間だね」
士郎「これ、全部まわって戻ってたら日が暮れちゃうな」
切嗣「いいじゃないか、ナイトウォーク」
士郎「しかし、夜の山の中は危ないと思うんだが」
切嗣「大丈夫だ、問題ない」
イリヤ(うわぁ、それ死亡フラグ・・・)
午後4時半・山の中
切嗣「ここからボーナスコースか」
イリヤ「なんかさっきよりも道が悪いね」
士郎「イリヤ、滑らないように気をつけろよ?」
イリヤ「うん」
切嗣「手、繋ぐか?」
イリヤ「うん」ギュッ
切嗣(ああ、イリヤの手はかわいいなぁ。1週間ぐらい手洗いたくないな)
午後5時過ぎ
切嗣「なんかもはや道じゃなくなってきたな」
イリヤ「うわぁ、服が泥だらけだよ・・・」
士郎「大丈夫か、イリヤ・・・」
切嗣「・・・ん?」
イリヤ「どうしたの、おとーさん?」
切嗣「いや、なんか視界が悪くなってきた気がする。まだ日没までは時間があるというのに・・・」
士郎「霧じゃないか?」
切嗣「霧?・・・これ以上進むのは危険な気がするが、かといって来た道を戻っていると、このまま進むよりも倍の時間がかかる」
イリヤ「とりあえず、このまま進んでみればいいんじゃないかな?」
ルビー「いざというときは私が居ますので!」
士郎「そっか、それなら安心だな」
切嗣「よし、行こう・・・」
午後5時15分
切嗣「おかしい・・・」
切嗣「目印を参考に進んだはずだが、この分かれ道はメインルートとは違うな」
切嗣「・・・ん、イリヤ?士郎!?」キョロキョロ
切嗣「しまった、手が離れていることに気がつかなかった!」
切嗣「途中で別れたってことは、途中で分かれ道があったということか?それで向こうも僕に気づかずに先へ行ってしまったのか」
切嗣「くっ・・・とりあえずここがどこなのかよく確認しよう」
ジー
切嗣「ここをこう来たとすると、ここでこう進んで・・・」
切嗣「なるほど、この先へ進んでも神社があるだけだ。ということは逆へ進めばいいのか」
切嗣「よし、分かれ道に気をつけて戻ってみよう」
午後5時半
切嗣「ん、この辺りだけ少し霧が薄くなってるな」
切嗣「ちょっと広いところに出てきたみたいだが・・・って、目の前にあるのは神社じゃないか!」
切嗣「どういうことだ!?まさかコンパスが狂っているのか?」
切嗣「いや、多少のずれがあったとしても道なりに進んでいるのだから、逆方向に進んでいるとは考えにくい」
切嗣「一体、僕はどう進んでここまで来たんだ!?」
切嗣「それに、イリヤと士郎はどこにいるんだ?イリヤー!士郎ー!!」
??「見つけた・・・」
??「ふふっ、キリツグ・・・こんなところで会えるなんて・・・」
今回はここまで!
次回、切嗣が遂に現実世界で戦う!?
そして2日目の家族風呂タイムは!?
がんばれ切嗣!!
負けるな切嗣!!
・・・娘には手を出すなよ?
それではまた会いましょう!ノシ
乙
キリツグさんのダメさ加減がすさまじすぎて草を生やさざるを得ない
ガサガサ
??「キリツグ・・・?」
切嗣「イリヤ!?」ガバッ
イリヤ「あ・・・」
切嗣「イリ・・・ヤ・・・?」
切嗣(いや待て。それにしては妙な感じがする。僕の知っているイリヤじゃないのか?)
イリヤ?「本当にキリツグだ。シロウは死んだって言ってたけどまさかこんなところで会えるなんて」
切嗣「お前は誰だ?」
イリヤ?「・・・そう、忘れちゃったんだね。私はイリヤスフィール・フォン・アインツベルン。どう?思い出した?」
切嗣「僕の知っているイリヤはそんな殺気立ってない」
SNイリヤ「本気でそんなことを言っているの?私とお母様を裏切ったのはキリツグでしょ?」
切嗣「裏切った?」
切嗣(そうか、この子はもしかするとアイリが選ばなかった世界のイリヤか?)
SNイリヤ「そう。だから私がキリツグを殺したくなるのは当然でしょう?バーサーカーはもういないけど、キリツグは私自らの手で[ピーーー]わ!」
ササッ
切嗣「来る・・・!」
SNイリヤ「それっ!」ブウン
切嗣(鳥型の使い魔が2体!銃で撃ち落とせるか!)バン バン
SNイリヤ「まだまだこんなもんじゃないわ」ブウン
切嗣「次から次へと・・・!」バンバンバン
旅館・客室2
アイリ「・・・」
セラ「・・・」
リズ「・・・」
舞弥「切嗣達はまだ帰ってこないのでしょうか?」
クロ「山のほうがすごい霧・・・」
セラ「探しに行きましょう!」ダンッ
リズ「だめ、セラ」
セラ「なぜです?」
アイリ「山のほうは凄い霧だわ。今、無理に助けに行ったら逆に私たちが道に迷ってしまうかもしれないのよ」
セラ「しかし、黙ってみているわけにも!イリヤさんやシロウだって危ない目に遭っているのかもしれないのですよ!?」
アイリ「セラ、落ち着きなさい」
セラ「何故そんなことがいえるのですか!?」
アイリ「・・・私はキリツグを信じている。必ず、シロウやイリヤを連れて、降りてくるわ」
セラ「・・・」
セラ「私だってそうあって欲しいと思ってます・・・」
ドゴーン ドゴーン
切嗣「あの使い魔、光線を出してくるのか!こりゃ厄介だな」バンバンバン
SNイリヤ「いつまでこそこそ逃げ回っているつもりかしら?」シュン
切嗣「くっ・・・」バンバン カチカチ
切嗣「弾切れか」ポイ カチャ
SNイリヤ「そこね!」ビューン
切嗣「・・・」バンバン
SNイリヤ「何体倒したってまだまだいるんだから!」ブウン
切嗣(更に4体出してきた)バンバンバン
SNイリヤ「私の使い魔はね、形を変えることが出来るのよ!」シュン
切嗣(使い魔が剣の形に変わった!?)
SNイリヤ「あなたじゃこの剣のスピードにはついてこれない!これで終わりよ、キリツグ!あなたの死体はアインツベルン城のエントランスに飾ってあげるわ!!」
旅館・客室2
クロ「お風呂の時間、どうする?時間決まっているんだよね?」
舞弥「先ほどロビーに事情を話して時間を変えさせてもらいました」
アイリ「・・・」
クロ「私、お兄ちゃんやイリヤの身になにかあったら・・・ううっ・・・」グスン
アイリ「よしよし」ナデナデ
セラ「イリヤさんにシロウ、大丈夫でしょうか」
アイリ「キリツグ・・・。あなたは今どこで何をしているの?」
神社周辺
SNイリヤ「へぇ、私の使い魔の攻撃をかわすなんて、キリツグもさすがアインツベルンを裏切っただけはあるわね」
切嗣「確かに、僕はアインツベルンを裏切った。それは間違いない」
SNイリヤ「・・・」ギリッ
切嗣「だが、アイリと共に裏切ったし、イリヤから恨みを買うようなことは何もしていない・・・」
クロ『おとーさん』
切嗣「いや、そうでもないか・・・」フッ
SNイリヤ「何よ、その笑み!気に入らない!!キリツグ、殺す!絶対に殺してやる!!」ブウン
シュン
切嗣「タイムアルター・・・ダブルアクセル!!」サッ
SNイリヤ「かわしたですって・・・!?」
切嗣「念のために持ち歩いていたハンドガンも弾切れ寸前だ。これ以上は時間をかけられない」
SNイリヤ「なら諦めなさい!キリツグじゃ今の私には勝てないわ!!」ブウン ブウン
切嗣(ざっと10体の剣型の使い魔・・・。これほどの魔力を持つ相手に戦いを長引かせればこちらが不利なのは明確だ。・・・なら!)
切嗣「ここで一気に勝負をかける!」タッタッタッ
SNイリヤ「ふふっ、その距離から接近してくるなんて愚かにもほどがあるわ!」
切嗣「・・・」タッタッタッ
SNイリヤ「おとなしく剣の餌食になりなさい!死んじゃえ、キリツグ!!」ブウン
切嗣(イリヤが接近してきた僕に対して全力で殺しにかかる!チャンスは今しかない!!)
切嗣「タイムアルター・・・トリプルアクセル!!」シュン
SNイリヤ「な、早いっ・・・!」
サッ サッ サッ ガシッ
SNイリヤ「うっ、いつの間に!?」
切嗣「ぐっ・・・!はぁはぁ・・・身体への負担が・・・」
切嗣(なんとか剣をかわし、イリヤの背後に回りこんだ!後はこの銃で・・・!)カチャ
切嗣「この銃に入っている球は特殊でね。僕の"起源"の所為で魔術回路が壊れて、デタラメに繋がる。魔術回路は暴走してショートする・・・。魔術師としても人間としても再起不能だ」
SNイリヤ「ひっ・・・いや・・・」ビクッ
切嗣「君がどういうつもりで僕に攻撃してきたかは知らないが、僕は家族だろうがなんだろうが容赦はしない主義でね」
SNイリヤ「あ・・・ああ・・・」ビクビク ショワショワ
切嗣(あまりの恐怖で失禁したか・・・)
切嗣「最後に言い残したいことはあるか?」
SNイリヤ「・・・いや・・・いやぁ・・・。私、死にたくない・・・。シロウが家で私の帰りを待っているの・・・!」
切嗣「同情を狙っているつもりか?僕を恨んでいるなら、僕の養子である士郎も恨んでいるはずだろう?」
SNイリヤ「シロウはあんたみたいな外道とは違うもん!そうやって、お母様も裏切ったのね!このクズ!キリツグなんか、死んじゃえばいいのに!!」
切嗣「・・・」
切嗣(恨みや憎しみがこもった目。この子はこの子のいる世界の僕のせいで、こんなにも傷ついてしまったのか)
切嗣(・・・ふっ、僕も甘くなったものだな・・・)スッ
ガバッ
SNイリヤ「えっ・・・」
切嗣「・・・」ギュッ
切嗣「これで終わりだ、イリヤ・・・」
SNイリヤ「ちょっと!後ろから抱きついてなによこの変態!!離して!!」ジタバタ
切嗣「ダメだ。悪い子におしおきするのは親の務めだからな」
SNイリヤ「わ、私に何をしようって言うの・・・?」
切嗣「すまなかった、イリヤ・・・」ギュッ
切嗣「どうやら君のいる世界の僕は・・・イリヤに辛い思いをさせてしまったようだね。本当にごめん」
SNイリヤ「・・・君のいる世界?」
切嗣「ここは平行世界なんだ。君がいる世界じゃない」
SNイリヤ「・・・そっか、やっぱりここは並行世界なのね」
SNイリヤ「なんとなく、そんな気はしていた。でも、キリツグを見たら殺してやりたいって気持ちが我慢出来なくなっちゃった」
切嗣「そうだろう、君の目は本気で私を殺しにかかってくる目だった」
切嗣「どうかな、まだ僕を殺すつもりかな?」
SNイリヤ「・・・いえ、気が変わったわ。この世界のキリツグを殺したってしょうがないもの」
SNイリヤ「それに私、元の世界に変える方法が分からないの。だから、キリツグの住んでいるところに連れて行ってもらえる?」
切嗣「残念ながら今は旅行中でね。代わりに宿泊地に案内しよう」
切嗣「で、僕もこの霧のせいで、帰り道が分からないんだ。連れともはぐれてしまったしね」
SNイリヤ「・・・」
SNイリヤ「分かったわ、それなら私についてきて。北の方向と周囲を明るく照らすことぐらいは出来るから」
切嗣「ありがとう」
SNイリヤ「ふんっ、キリツグにお礼言われたって嬉しくないわ」スタスタ
ここで少し解説
SNイリヤ:Fate/stay nightのイリヤ
並行世界について触れる台詞は今後もありますが
どのルートのイリヤかまではそれほど考えていません
どれかのルートからやってきたか
あるいはどのルートにも関係しない並行世界からきたか
その辺は読者の解釈におまかせします
イリヤが3人…!?
SNイリヤはダメ親父モードの切嗣見てどう思うか
今から愉悦が止まらんな
スタスタ
切嗣「結局、山を一周したな。ウォークラリーの番号も全て埋まってしまった」
SNイリヤ「人探しているのに、そんな遊びを続けているなんて信じられない。切嗣はどの世界でも外道なのね」
切嗣「そうは言うけど、これはイリヤが――」
イリヤ「あ、おとーさん!」タッタッタ
士郎「いたいた!ふう、やっと見つかったか・・・」タッタッタ
SNイリヤ「あれが、この世界の私?」
切嗣「ああ、あの子は魔術師じゃない。もっといえば、この世界の『君』は別にいる」
イリヤ「おとーさ・・・って誰、その人!?」
SNイリヤ「こんにちは、私。私の名前はイリヤスフィール・フォン・アインツベルン」
イリヤ「え、私と同じ名前・・・。どういうこと?」
SNイリヤ「私はあなた。別世界・・・平行世界に存在する私なの」
士郎「なにがどうなっているんだ?」
SNイリヤ「こんにちは、おにいちゃん。この世界では本当におにいちゃんなのね」
切嗣「さ、話はとりあえず後にして、旅館に戻ろう。きっとアイリ達が心配している」
旅館・客室
SNイリヤ「・・・」
SNイリヤ(ここへ来ながらキリツグからいろいろ話を聞かせてもらったけど、まさか聖杯戦争そのものが起きない世界だなんて)
イリヤ「・・・」
クロ「・・・」
SNイリヤ「なによ、ジロジロ見て」
イリヤ「いやぁ、なんか本当に並行世界の私に思えなくて」
SNイリヤ「そう・・・」
クロ「・・・へぇ、あなたが私がアインツベルン家の一員として生き続けた結果なのね」
クロ(昨日の気配は多分、この人から感じたものね)
SNイリヤ「あなた、封印された『私』なんでしょう?なら、そういうことになるわね・・・」
セラ「ということは、イリヤ・・・様の世界では私たちはあのメイド服を着て仕事をしているのですね」
SNイリヤ「ええ」
リズ「温泉まんじゅうおいしい」モグモグ
士郎「な、なんだかあれだな。平行世界のイリヤってちょっと怖いな・・・」
SNイリヤ「この世界のシロウは弱そうね」
士郎「むっ、そっちの世界の俺は強いのか?」
SNイリヤ「そうね。まああなたよりは強いわ。弓に自信があるなら、そっちでは勝てるかもしれないけど」
士郎「弓道部員だけど、弓道なら勝てるのか。なんだそりゃ。平行世界の俺はサボり魔なのか」
SNイリヤ「聖杯戦争がなくなっただけで、人はこんなにも変わるのね」
イリヤ「戦争だなんてそんな恐ろしいことしないもん!」
イリヤ(まあ魔法少女はやってるけど)
ルビー(魔法少女も結構恐ろしいものとは思うんですけどね)
SNイリヤ「それに、今にも殺してやりたいキリツグが、まさかこんな家族に囲まれる普通のお父さんになっちゃうなんて・・・」
イリヤ「どうしておとーさんを殺さなくちゃいけないの?そんなのおかしいよ!」
クロ「この世界のイリヤはそこら辺にいるような普通の女の子。あなたに近いといえばイリヤよりも私のほうだと思うわ」
SNイリヤ「その割には随分とこの家族に溶け込んでいるのね」
クロ「まあ私も変わったからね。魔術師としての生はもう諦めちゃったし」
ガチャリ
士郎「あ、母さんと親父だ」
切嗣「ほら、この子が並行世界からきたイリヤだ」
アイリ「あなたが並行世界のイリヤ・・・?」
SNイリヤ「お母様・・・?」
アイリ「どうしたの?そんな驚いたような顔をして?」
SNイリヤ「お、お母様・・・お母様ぁ!うわああああああん!!」ガバッ
アイリ「よしよし、イリヤ。もう何も怖くないからね、ほーらよしよし」
SNイリヤ「お母様ぁ!お母様ぁ!!」ウワアアアン
切嗣「ああ、アイリは羨ましいなぁ。どの世界のイリヤからも愛されて・・・うっ・・・」ヨロヨロ
イリヤ「おとーさん!?」ギュッ
切嗣「はは・・・、久しぶりの本気の戦闘で少し疲れすぎてしまったみたいだ。それにしても、アイリはどの世界のイリヤからも愛されているんだなぁ」
クロ「おとーさん・・・」
切嗣「まったく、別世界の僕はイリヤを苦しめているというのか。とんでもないダメ親父だな」グスン
イリヤ「おとーさん!おとーさんにはイリヤ達がいるよ」
クロ「そうだよおとーさん!私たちはおとーさんのことが大好きだよ!」
切嗣「ううっ・・・お前たち・・・。ありがとう、イリヤ・・・クロ・・・!」ウワアアアン
士郎「そういえば、並行世界のイリヤが親父におしおきされるって言ってたけど、何するんだ?」
切嗣「ああ、そりゃもちろん――」
貸切露天風呂
切嗣「家族風呂に一緒に入ってもらう!」ビンビン
SNイリヤ「」
イリヤ「あ、私が背中流してあげるよ!」
SNイリヤ「あなた平気なの!?」
ルビー「イリヤさん、もう裸の付き合いに慣れましたね」
SNイリヤ「信じらんない。キリツグってロリコンだったのね」
SNイリヤ「まあいいわ。別に減るもんじゃないし・・・ね」フフフ
クロ「じゃあ私、ママの背中流すね」
アイリ「ふふっ、ありがとう、クロ」
セラ「私たちはあちらでゆっくり湯に浸かりましょう」
リズ「はーい」
切嗣「さて、僕も身体洗って湯に浸かるか」ビンビン
士郎(誰も親父のちんこが勃っていることに反応しないんだな)
士郎(まさか、親父のちんこってあれがデフォルトなのか?)
士郎(あれがデフォルトだとすると、発射体勢になったときはどうなるんだ!?)オロオロ
切嗣(士郎が熱い眼差しで俺のチョコバナナを見て動揺している)ビンビン
切嗣「士郎!同性愛と近親相姦の組み合わせは絶対にダメだ!!」ビュルル
士郎「なんでさ!? てか出すな!!」
SNイリヤ「」
この切嗣はダメおやじ
SNイリヤ「なるほど、年齢は私のほうが随分と上なのね」ゴシゴシ
イリヤ「え、そんなに年上に見えないけど・・・」
SNイリヤ「それはそうよ。だって私は第二次性成長の段階で停止しているもの」ゴシゴシ
イリヤ「そうなの?私ももしかして大人になれないのかな?」
SNイリヤ「さあそれは分からないわ。この世界と私のいる世界じゃいろんなことが大きく違う。お母様もキリツグも生きてて、シロウもセラもリズも、みんなが一緒にいる・・・」
イリヤ「『私』?どうしたの?」
SNイリヤ「あれ、なんで泣いているんだろう、私・・・」ポロポロ
SNイリヤ「私ね、あなたが羨ましすぎる。こんな幸せな生活が送れる世界があるなんて・・・」ウルウル
イリヤ「・・・」
ルビー「だったら並行世界のイリヤさんも今日1日は衛宮家に混ざってみればどうですか?」
イリヤ「ルビー?」
ルビー「明日には元の世界に返してあげますし、あなたもここに泊まれるように私がなんとかしましょう」
イリヤ「いいの?」
ルビー「こんな面白可笑しい展開、お風呂に入っただけで終わったんじゃ詰まらないじゃないですか」
SNイリヤ「まあ、私はどっちかっていうと早く帰りたいんだけどね」チラチラ
ルビー「まあまあ、そういわずに」
SNイリヤ「・・・分かったわ、そこまで言うならまあ1日ぐらい付き合ってあげるわ///」テレテレ
イリヤ(素直じゃないなぁ)
切嗣「イリヤ達、一緒に湯につかろう」
ザアアアア
切嗣(両手に花・・・じゃなくて、両手にイリヤ・・・か)ニタニタ
SNイリヤ「イリヤの実年齢を考えるに、この世界はかなり前から分岐している並行世界のようね」
クロ「あなたは今何歳なの?」
SNイリヤ「あなた達よりはずっと年上よ」
イリヤ「え、じゃあお姉ちゃん!?」
SNイリヤ「そうね、じゃあイリヤお姉ちゃんって呼ぶ?」
イリヤ「自分のことをお姉ちゃんって呼ぶのはちょっと・・・」
切嗣「いやぁ、それにしてもびっくりしたなぁ。あんなに強力な魔術を使うなんてね」
クロ「そんなに強かったの?」
SNイリヤ「ふふっ、キリツグもまだまだね」
切嗣「僕もかなり本気出したんだけどなぁ。おかげで身体の負担が・・・うっ!」
イリヤ「おとーさん!?大丈夫?」
切嗣「あ、ああ・・・大丈夫あふんっ///」
SNイリヤ「どうしたのよ、キリツグ?」
切嗣(誰かが僕のマシンガンをしごいているんだが・・・)
アイリ「まあ、キリツグ。年頃の女の子に囲まれて随分と楽しそうね」
切嗣「アイリ・・・あはんっ///」シコシコ
アイリ「どうしたの?」
切嗣「んっ///な、なんでもないよ。湯が気持ちよかっただけさ」
イリヤ「ちょっとおとーさん、あまり変な声出さないでよ?」
アイリ「ねえ、他所の世界のイリヤちゃん。お風呂あがったらゲームコーナー行ってみましょうか?」
SNイリヤ「え、いいの・・・?」
アイリ「もちろんよ。ねえ、キリツグ」
切嗣「あぁ~///あ、いいんじゃないかな?今日一日は僕ら家族の一員だと思って自由に過ごすといいよ・・・おう!!」ビクン
切嗣(やばい、勃起してしまった)
クロ「そうだよ~。ねえねえ、そっちの世界の話も聞かせてよ?」
SNイリヤ「でも、聞いてもあんまり面白くないわよ。多分、旅行のテンションに水を差すことになるからやめておいたほうがいいかもね」
切嗣「そ、それは随分と過酷な世界なんだ・・・ああふんっ///」ビックン
SNイリヤ「元はいえばキリツグのせいなんだから!そこのところだけはちゃんと分かってね」
イリヤ「おとーさんはイリヤ達のことを第一に考えてくれるいい人だよ!」
SNイリヤ「この世界のキリツグはまるで別人ね。私が知ってるのと全然違うんだけど」
切嗣「はぁはぁ・・・うふうっ///」ビクンビクン
アイリ「ちょっと、大丈夫?」
切嗣(くそっ、誰だ。僕のちんぽをしごいているのは?イリヤ・・・はまず考えられないな。アイリも気持ちよくなってから来たから違う。そうなると、クロか並行世界のイリヤってことになるが・・・)
クロ「ねえ、おとーさん、顔が真っ赤だよ?もうあがったほうがいいんじゃない?」
切嗣「そうだけどぉ~、今出たら・・ダメなんだ・・・」
SNイリヤ「どうして?熱いなら出ればいいじゃない?」
切嗣「はぁはぁ、確かに出そうだけど、でも出たらダメだ・・・」
クロ「わけわかんないんだけど。出たいなら出ればいいじゃん?何か理由でもあるの?」
切嗣「ああっ!!」ビックン
切嗣(手の動きが早くなった!これ、絶対に出しにきてる・・・!)
イリヤ「おとーさん・・・熱いなら無理せず出たほうがいいよ?」
切嗣「ああっ!だめぇ・・・こんなところで出るわけには・・・」ビクビク
アイリ「出るなら出ればいいじゃない。キリツグも強情ね」
切嗣「あっ・・・あっ・・・あー!もうだめだあああああ!!出るうううううう!!」
SNイリヤ「いや、出せばいいじゃん!」
クロ「そうだよ、我慢はよくないよ、おとーさん!」
切嗣「ぴくぴくって!!だめ!!出る!!マジ出ちゃう!!」
クロ「もういいのよ、我慢しなくて!思い切って出しちゃいなよ」
SNイリヤ「思い切って出したらきっと気持ちいいよ!」
切嗣「分かった、あっあっあああああああああ///」ビクンビクン
切嗣(やっちゃった・・・)
アイリ「キリツグ・・・大丈夫?」
イリヤ「おとーさん、もうあがろ?ほら、私も熱くなってきちゃったから、ね?」
切嗣「うっ・・・」ポロッ
切嗣「うああああああああ!!家族風呂はもうこりごりだあああああ!!」ザバーン タッタッタ
SNイリヤ「あらら、逃げちゃった」
クロ「どうしたのかしら?ふふっ」
イリヤ「私もそろそろあがろうかなぁ。この浮いている白いのなんなんだろう?」
アイリ「あ、きっとそれ温泉の成分が固まったものよ。きっといろんな成分が凝縮されているのね」
イリヤ「そうなの?じゃあこれ身体にいっぱい塗ってからあーがろっと」ヌリヌリ
ルビー「なんとまあえろおもしろおかしいのでしょうね」
舞弥「平和になると人はバカになるんですね」
某高級ホテル・客室
ルヴィア「いきますわよ・・・。ツーペア!」サッ
凛「フォーカード!」サッ
ルヴィア「くぅ、また負けましたわ!」
凛「これで10勝9負。私の勝ち越しね」
美遊「あの・・・いつまで続けられるんですか?」
ルヴィア「そりゃもちろんトオサカ・リンが夜も眠れないくらい私の前に屈するまでですわ」
凛「は?屈するのはあんたよ!」
ルヴィア「ふふ、今に見てなさい。次は勝ちますわ」
凛「今、ちょっと運がこっちに傾いてるからね。こちらも負けられないんだから」
美遊「あの、私、お風呂入ってきますね」スタスタ
ホテル・バスルーム
美遊「ふぅ~」ポチャン
美遊「イリヤと同じ旅館に泊まれるかと思ったのに・・・」
美遊「イリヤのこと考えたら、身体が熱く・・・」モゾモゾ
凛「美遊ー?スポブラ忘れてるでしょ?」
美遊「ひゃっ!」ザバン
凛「あら・・・?もしかしてお取り込み中だった?」ニヤニヤ
美遊「うっ・・・///」
凛「美遊も年頃ね。長風呂し過ぎてのぼせないようにね」
美遊「・・・もう死にたい・・・///」ブクブク
ゲームセンター
時臣「葵と優雅に頭○字Dで勝負だ」ブイイイイン キイイイイ
葵「やった!これで5連勝!」
時臣「なん・・・だと・・・?」
時臣「も、もう1回勝負だ!!頼む!!」
葵「ふふふ」
切嗣(仲いいなぁ。邪魔しないでおこう)
切嗣(しかし、さっき僕のボルグをしごいていたのは一体誰だったんだろう)
切嗣(まあいいか。この後は食事だし、酒でも飲んでこのことは忘れよう!!)
葵「」ジー
時臣「UFOキャッチャか。その虫みたいな人形が気になるのか?」
葵「雁夜くんのお土産にって思って。あの人、こういうの好きそうだから」
時臣(どんな趣味してるんだ・・・?)
時臣「だが葵の頼みとあれば断れまい。どれ、私が優雅にその人形を取ってみせよう」
ウイーン スカッ
時臣「」
ウイーン スカッ
時臣「」
ウイーン スカッ
時臣「」
時臣「なにこれ、難しい」
ウイーン スカッ
時臣「ぬうううううう!これは遠坂家史上最大の屈辱!!このこのっ!!」 ガンガン
葵(遠坂家にとって機械は天敵なのかしらね)ニコニコ
SNイリヤ(あれは・・・)
イリヤ「あっちで遊ぼうよ!」
士郎「イリヤ、あまりはしゃぐなよ」
SNイリヤ「え?」
士郎「あーいや、お前じゃなくてだな・・・」
士郎(ややこっしいな・・・)
クロ「あなたにも名前をつけるべきね」
SNイリヤ「は?私にはイリヤって名前があるんだけど・・・」
士郎「いやだってその、紛らわしいじゃん」
SNイリヤ「士郎は私のこと、名前で呼ぶの嫌・・・?」ウルウル
士郎「うっ・・・。わ、分かったよ。その代わり、呼ばれたとき自分のことかどうか、ちゃんと考えて反応してくれよ?」
SNイリヤ「うん、ありがとう!シロウ!」
クロ(うわっ、あざとい・・・)
旅館・宴会場
SNイリヤ「・・・これが日本の旅館のお食事・・・」
アイリ「旅館の料理だから口に合わないものは無理して食べなくてもいいのよ?」
SNイリヤ「あの、本当にいいの?」
切嗣「ああ、なんなら僕の刺身とかちょっと取っていってもいいんだぞ?」
イリヤ「あ、ジュースいる?」
クロ「ウーロン茶もあるよ」
士郎「遠慮しなくていいんだぞ」
SNイリヤ「う、うん・・・」
セラ「どうかしましたか?」
リズ「ジュースもウーロン茶もイヤだった?」
舞弥「・・・ケーキいる?」チラッ
SNイリヤ「うっ・・・ひっく・・・」ウルウル
切嗣「い、イリヤ?どうしたんだい、気に入らなかったかい?」
SNイリヤ「ううん、そうじゃないの。でも、なんだかね、涙が出てくるの」グスン
SNイリヤ「あれ、どうしちゃったのかな、私・・・」ウッグ ヒック
イリヤ「別世界の私・・・」
クロ「・・・」
アイリ「はいはーい」パンパン
一同「!?」
アイリ「辛気臭いムードはここまでにしてビンゴ大会しましょう!」
舞弥「ビンゴ・・・ですか・・・?」
アイリ「売店で買ってきたカステラもあるわよ」
舞弥「やりましょう!今すぐに!」
アイリ「イリヤの写真もあるわよ」
切嗣「これはもうやるしかないな!」
イリヤ「そんなもの景品に出さないでよ!」アセアセ
アイリ「図書カード5000円分もあるわよ」
リズ「それ当てたら漫画がたくさん買えるー」ワーイ
SNイリヤ「・・・なんていうか、もうなんなの?」
士郎「あはは。母さん、イリヤの様子を見て気を使ったんだよ」
SNイリヤ「シロウ・・・」
士郎「母さんなりの優しさなんだ。出来れば分かってやってくれないかな?」
SNイリヤ「・・・ふふっ、母さん、ね・・・」
士郎「な、なんだよ・・・。さすがにママとは呼ばないぞ」
SNイリヤ「ふふ、そうじゃないわ。でも、本当に羨ましいわ」
SNイリヤ「こんな平和な世界があったなんて思わなかった」
士郎「俺はイリヤの世界がどんなものか分からないけど、とりあえず親父と母さんには感謝してるかな」
士郎「今の親父や母さんがいて、俺たちがいるわけだからさ」
士郎「だから、イリヤも今日は思う存分親父や母さんに甘えてもいいと思うぞ。世界が違うから、あんまり両親って感じじゃないかもしれないけどさ」
SNイリヤ「・・・うん、ありがと、シロウ。シロウはどの世界でも優しいね」
ガラガラガラ
アイリ「出ました、65番です!」
切嗣「よしっ、これで3つ目!」
リズ「むう、まだひとつも開けれない」
セラ「ダメですわ、まだひとつだけです」
舞弥「カステラまでまだまだ遠いか・・・」
ガラガラガラ
アイリ「次は23番!」
イリヤ「やっと1個開けれたー!」
クロ「ふっ、私なんかもう3つよ?」
イリヤ「むう、負けないんだから!」
ガラガラガラ
アイリ「次は31番!」
SNイリヤ「んー」
士郎「イリヤ、リーチじゃないか」
SNイリヤ「え?」
士郎「ほら、ここ開けるの忘れてる」
SNイリヤ「あ、ほんとだ」
ガラガラガラ
アイリ「4番」
切嗣(リーチか。イリヤゲットに大手だな)
舞弥(リーチだ。カステラまでもうちょっと・・・)
SNイリヤ(ビンゴになったら何もらおうかなぁ)
ガラガラガラ
切嗣「こい!こい!ネットのニュースの占い、1位だったんだ!!絶対に来る!!」
クロ(うわぁ、あたらなそう)
アイリ「18番!」
SNイリヤ「やったわ!私、ビンゴよ!」
切嗣「なんだと・・・!」
アイリ「おめでとう!景品どれにする?」
SNイリヤ「じゃあこの写真にするわ」
イリヤ「私の写真!?」
切嗣「」
SNイリヤ「こっちの世界に遊びに来た記念にしたいの」
アイリ「はい、じゃあこの写真ね。大事にしてあげてね」
イリヤ「その前に私の写真景品に出さないでよ~」
アイリ「まあ、まだクロの写真もあるからね」
切嗣「やる気でた!」シャキーン
クロ「おい」
イリヤ「クロの写真ゲット!」
切嗣「トリプルリーチまでいったのにビンゴが出ないとは・・・」
クロ「でかしたわ、イリヤ!」
士郎「うん、このハマチ、新鮮でおいしいな」
SNイリヤ「このお肉もおいしいね」
リズ「シロウは何当てたの?」
士郎「カップ麺1週間分だよ」
リズ「あー」
士郎「食事毎回きちんと作っているっていうのにこんなのどうすればいいんだよ・・・」
士郎「カップ麺好きの近所の小学生にでもあげるか」
セラ(誰?)
グビグビグビ
セラ「ぶはぁ!!」
アイリ「はい、どんどん飲んじゃってー」
切嗣「アイリ、昨日のセラの酒癖を見てまだ飲ませようとするのかい?」
アイリ「当然よー、おもしろいじゃない」
セラ「もっと酒持ってこーい!」
リズ「はい」ドンッ
切嗣「ああ・・・セラ、もうやめといたほうが・・・」
セラ「キリツグー、私ね、身体が熱いの///」
切嗣「」
セラ「どうせキリツグのことだから、いっつもイリヤちゃんのこと想像してシコシコしてんでしょ?」ムニムニ
切嗣「そんなことは・・・あっ・・・」ビンビン
士郎「・・・さ、俺たちは部屋に戻ろう」
イリヤ「そ、そうだね・・・」
クロ「あなたはどうするの?」
SNイリヤ「私も戻ろうかなぁ」
士郎「じゃあ、後は任せました」
舞弥「はい、お気をつけて」
アイリ「あはは、もう王様ゲームでもしましょうか!」ゲラゲラ
切嗣「アイリ、君も結構酔ってるだろう?」
リズ「うーひっく」ゲプー
切嗣「リズまで!?」
切嗣(二日酔いだったから控えめにしたのに、女性陣ときたら・・・)
切嗣「舞弥!舞弥はいないのか?」
舞弥「はい、いますけど」
切嗣「助けてくれ」
舞弥「ごめんなさい、いくら切嗣の頼みといえどこればかりは・・・」
アイリ「あら、余計なことしたら、どうなるか分かるわよね?」
セラ「うふふ、邪魔したら全裸で宴会場一周の刑よ?」ゲラゲラ
舞弥(セラさん、完全にキャラが壊れてるわね・・・)
切嗣「ううっ・・・助けてくれー!イリヤー!クロー!シロウ!!」
切嗣「あああああああああ!!」
旅館・ロビー
時臣「ふっ、夜に1人で優雅にいちごミルク」
時臣「なっ、うまい!今まで飲んだ中で3番目においしいいちごミルクだ・・・!」
時臣「葵の分も買って帰ろう!」ダッダッダ
士郎「元気なおじさんだなぁ」
SNイリヤ「ねえシロウ、お部屋に戻ったらどうするのかしら?」
士郎「何かやりたいこととかあるのか?」
イリヤ「私は特にないよー」
クロ「私もー」
SNイリヤ「じゃあ、私やりたいことがあるんだけど、それしましょ?」
旅館・客室1
士郎「やりたいことって・・・」
イリヤ「えへへー」ベッタリ
クロ「大人たちが楽しんでいる間に」ベッタリ
SNイリヤ「子どもは子どもで楽しみましょ?」ベッタリ
士郎「・・・まったく、しょうがないな~」
士郎(イリヤ達にくっつかれると温泉の香りがするな)クンクン
客室・宴会場
セラ「筋肉バスター!!」バキッ
切嗣「あああああああああ!!シロウ!!イリヤ!!たすけてぇ!!」
アイリ「おしりスパンキングしましょ?」
リズ「えいえい」ペチペチ
切嗣「どうしてこんな目にいいいいいい!!」
舞弥(カステラおいしい)モウモグ
時臣「遠坂は常に優雅たれ」ガラッ
時臣「おっとすまない、部屋を間違えた」ブフッ
切嗣「いやいや、ちょっと待ってくれ。今の絶対わざとじゃないか?」
時臣「なぁに、ちょっとしたうっかりさ」ワハハ
切嗣「指差して笑うなー!」
セラ「うっせーぞ、ロリコン萌豚加齢臭!おら、ぶひぶひ泣きやがれ!」
切嗣「ひっ!ぶ、ぶひぶひ!!」
時臣「はっはっは、まさかこんなに愉快な男だとは」ワハハ
切嗣「お前はもう帰れー!」
時臣「おっと、うっかり写真を撮ってしまったよ」カシャカシャ
切嗣「捨てろー!」
切嗣「うわああああああ!!もうやじゃああああああ!!」ウワアアアン
旅館・客室1
イリヤ「すうすう」zzz
クロ「すうすう」zzz
SNイリヤ「すうすう」zzz
士郎「ははは、3人とも寝ちゃったなぁ」
士郎「別の世界から来たイリヤ。ちょっと怖い感じがしたけど、寝顔はかわいいなぁ」
士郎「うっかりなでたら怒られそうだな」
イリヤ「おにいちゃん」ゴソゴソ
士郎「よしよし・・・」ナデナデ
SNイリヤ「あ、私にはしてくれないんだ?」
士郎「起きたのか」
SNイリヤ「一人でぶつぶつ言ってたら嫌でも目が覚めるわ」
士郎「ごめん、謝るよ」
SNイリヤ「・・・あーあ、この世界の私が羨ましい」
士郎「よく分からないけどそうなのか?」
SNイリヤ「お母様もキリツグも生きてて、みんなが家族として楽しく過ごしてる」
SNイリヤ「私の世界のキリツグは私とお母様を裏切って死んだの」
SNイリヤ「あなたを引き取ってね」
士郎「じゃあそっちの世界で俺とイリヤは直接の面識はないのか?」
SNイリヤ「最近まではね。聖杯戦争ってのが起きて私とシロウは出会ったわ」
SNイリヤ「今は聖杯戦争に負けたからシロウの家に住んでるの」
士郎「そうなんだ。聖杯戦争ってのがどんなものか、俺にはよくわかんないけど、苦労してきたんだな」
SNイリヤ「・・・うん。結局、聖杯戦争が全てを滅茶苦茶にした。でも、皮肉なことに聖杯戦争がなかったら、私もお母様も生まれなかったかもしれない」
ルビー「それで聖杯戦争がありながら、戦いを放棄した世界がここってことですね」
SNイリヤ「その代わり、アインツベルン家からは追い出されたんでしょ?」
SNイリヤ「10年前・・・アインツベルン家の1000年の悲願より生まれて間もない子どもの生命が勝つなんてね」
士郎「イリヤ・・・もしかして、悲しいのか?」
SNイリヤ「え、なにを言ってるの?」
士郎「だってお前、泣いてるぞ」
SNイリヤ「えっ・・・」グスン
SNイリヤ「あ、ほんとだ。私、一体どうしちゃったのかしら」ポタポタ
SNイリヤ「私の世界でも聖杯戦争を放棄していたらこんな未来があったかもしれないのに」ポタポタ
SNイリヤ「うぐっ・・・ぐすん・・・」
士郎「イリヤ・・・」
士郎「おいで」
SNイリヤ「シロウ・・・!!」ガバッ
士郎「悪い、どう答えていいか分からないからさ、こうしてやることしか出来ないんだが・・・」ナデナデ
SNイリヤ「ううん、そんなことないわ。それにね、どの世界でも変わらないものがあるの」
士郎「ん?」
SNイリヤ「シロウが・・・おにいちゃんが優しいってこと///」エヘヘ
ガチャッ バタン カチャ
切嗣「はあはあ・・・」
士郎「親父!」
ドンドン
セラ「おいこら、出てこいや!」
アイリ「あらあら、せっかく電気マッサージ機持ってきたのに」ブイーン
リズ「観念しろー」
SNイリヤ「あらあら、せっかくのお楽しみが邪魔されちゃった」
切嗣「なっ、士郎!お前、別の世界のイリヤならいいと思ったのか!」ガシッ
切嗣(なんて羨ましいんだ!)
士郎「え、ちょ、ご、誤解だって!」
SNイリヤ「おにいちゃん、さっきは気持ちよかったね?」
切嗣「おまえー!!」
士郎「なんでさー!!」
ドタドタバタバタ
イリヤ「うるさーい!!」ガバッ
切嗣「」
士郎「」
SNイリヤ「」
クロ「え?なになに、何事?」ガバッ
イリヤ「もうなにやってるの!?おとーさん!!」
切嗣「そ、それは、ほら外が・・・」
シーン
切嗣(アイリ達、空気を読んで隣の部屋に帰りやがったな・・・)
イリヤ「おとーさん、そこに正座!」
切嗣「え、でも・・・」
イリヤ「でも、じゃないよ!!」
切嗣「はい・・・」シュン
クロ「私、もう一度温泉行ってこようかな」
SNイリヤ「じゃあ私も一緒に行くわ」
士郎「俺も湯に浸かってくるか」
切嗣「待ってくれぇ、みんなぁ」
深夜・客室1
切嗣(結局、アイリは隣の部屋でそのまま寝たみたいだな)
切嗣(しかし酷い目にあったなぁ)
SNイリヤ「キリツグー」
切嗣「イリヤ?」
SNイリヤ「疲れた顔してるから一緒に寝たあげる。別に一緒に寝たいわけじゃないんだから」モゾモゾ
切嗣「・・・ありがとう」
SNイリヤ「今日、だけだから。こうしてキリツグといられるの」
切嗣「そうだね」
SNイリヤ「・・・その、キリツグのこと・・・許せない部分はあるけど、それでも・・・」
切嗣「ん?」
SNイリヤ「・・・嫌いじゃ・・・ないから・・・」
切嗣「・・・」
切嗣「そっか」
SNイリヤ「・・・キリツグはイリヤのこと、好き・・・?」
切嗣「・・・ああ、大好きだよ」
SNイリヤ「そっか、安心・・・した・・・」zzz
切嗣「おやすみ、イリヤ」ナデナデ
翌朝・レストラン
イリヤ「わぁ、バイキングだー!」
セラ「あたまいたいれすぅ・・・」ヨロヨロ
士郎「セラ、まだ二日酔いか?」
アイリ「あらあら、困った人ね」
セラ「昨日の記憶、あんまりないんですけど、私何もしてませんよね?」
切嗣「え、覚えてないのか?」
セラ「え?」
リズ「え?」
セラ「・・・なんか、申し訳ございませんでした」
切嗣「ああ、まあいいよ。ああいうのも悪くなかった」
SNイリヤ「キリツグが遂にMに目覚めた!」
切嗣「そ、そういう意味じゃないよ!僕はただ、楽しく家族で過ごせる時間がいいと言っただけで・・・」
舞弥(え、昨日のあれが楽しかったの・・・?)
イリヤ「・・・なんだか別世界の私、すっかり溶け込んじゃったね」
クロ「まあ、旅行中でみんなテンション上がってるし、なおさら変わったものでも受け入れやすい空気になっているんでしょうね」
イリヤ「ルビー、あの人いつ元の世界に帰らせるの?」
ルビー「飛行機に乗る前にここで降ろせばいいんじゃないですか?あとは私がぱぱっと元の世界に帰しちゃいますので」
イリヤ「そう、よろしくね」
イリヤ(やっぱり同じ外見をした人がもう1人いるって落ち着かないなぁ)
SNイリヤ「どうしたの、『私』?」
イリヤ「ドッペルゲンガーに遭遇してしまったときの気持ちってこんなのかなって思ってね」
SNイリヤ「ふーん?」
時臣「朝から優雅にステーキを食べよう」ヒョイ
葵「私はサラダとパンにしようっと」
時臣「それからアメリカンドッグとフライドポテトと・・・おっとうっかりサラダにマヨネーズをかけてしまった・・・」ヒョイヒョイヒョイ
葵「・・・」
葵「朝はコーヒーでいいかしら」
時臣「うっかり朝から重そうな物ばかり取ってしまったな」
葵(遠坂家のうっかりもいよいよ末期症状ね)
切嗣「ふむ、ハンバーガーうまい」モグモグ
セラ「旦那様、朝からそんなアメリカンなものばかり食べては身体に悪いですよ?」
切嗣「アイリもそうだよ」
アイリ「チキンナゲットおいしいわね」モグモグ
セラ「2人とも、一体海外でどんな食生活を送っていたのでしょうか・・・」
SNイリヤ「ほんと、自由人ね」
舞弥「シュークリームおいしい」
リズ「あ、いいな~」
舞弥「まだ残っていたと思うので、ご自分で取ってきてはいかがですか?」
リズ「そうする」
クロ「あーあ、もう旅行も最終日かぁ」
SNイリヤ「あら、今日最終日だったの?」
イリヤ「そうだよ、あなたはいつ帰るんだっけ?」
SNイリヤ「さっきステッキさんから飛行機に乗る前にここで降ろしてもらえばいいって言ってたわ」
イリヤ「じゃあ今日は1日私たちと観光だね!」ニコニコ
SNイリヤ「ええ、よろしくね」
クロ「うっかりおとーさん殺さないでね?」
SNイリヤ「どんなうっかりよ・・・」
葵「あ、うっかりコーヒーが服の上に!!」ビチャビチャ
時臣「ふっ、遠坂は常に優雅たれ・・・やっぱアチチチチチチ!!」ジタバタ
SNイリヤ「・・・」
イリヤ「気にしないほうがいいと思うよ」
SNイリヤ(あれ、凛の夫婦ね・・・。何も見なかったことにしておきましょう)
某高級ホテル・レストラン
ルヴィア「結局、シェロに会えないままですわ」ガツガツ
凛「そもそもこんな高い旅館に泊まるわけないじゃない。あんな一般庶民が」モグモグ
美遊「・・・」モグモグ
サファイア「観光地でばったり出くわすようにうまく動くしかありませんね」
美遊「士郎さん、イリヤ・・・」
車内
舞弥「どこへ行かれますか?」ブロロロロオン
切嗣「そうだな・・・国立公園に行こう。なんかイベントやってるらしい」
アイリ「そうね、それじゃあそこに行きましょうか」
国立公園・第1駐車場
ルヴィア「着きましたわ!ここにシェロの反応が・・・!」
サファイア「間違いないですね」
凛「まったく、なんで私が荷物持ちなのよ」ヨイショッ
美遊「・・・イリヤ・・・」
国立公園・広場
ガヤガヤ
イリヤ「わぁ、屋台が並んでるー」
クロ「凄い賑わいね」
切嗣「せっかくだし少しだけ遊んでいこうか」
アイリ「わーい、じゃあ私、あれやるー!」
士郎「母さんが一番はしゃいでるな」
SNイリヤ「お母様ってあんな性格だったのね」
セラ「・・・イリヤ様の世界の奥様とは一緒にしないほうがいいのかもしれません。私にはそちらの世界のことはよくわかりませんが」
SNイリヤ「普段からあんな感じなのね・・・」
ガヤガヤ
ルヴィア「なんですの、この人ごみは?」
美遊「今日イベントがあるみたいです」
凛「これじゃあどこに衛宮君がいるのか分からないじゃない」
サファイア「近くにいることは確かなんですけどね」
ルヴィア「えーい、探しますわよ!車で待機しているオーギュストにも電話して!」
凛「はいはい」
美遊「イリヤ・・・もうすぐ会えるね・・・」
アイリ「やった!!ダーツで280点!!」
士郎「残念だな、母さん。俺は290点だ!」
アイリ「さすが士郎ね。叶わないわ」
切嗣(ダーツと弓道って結構違うと思うんだが、応用が利くものなのか)
イリヤ「お兄ちゃん、すごーい」
切嗣「ふっ、銃で百発百中の僕なら300点だな!」
シュッシュッシュ
切嗣「70点・・・。しかもそのうちの二本は景品として並べられた青タイツの男のフィギュアの胸に刺さってしまった」
リズ「むしろすごい?」
店番「アチャー、70点じゃ景品はこれだね」
切嗣「って、青タイツの男のフィギュア70点でもらえるのか!どんだけ価値ないんだよ、これ!」
切嗣「・・・いるかい、イリヤ」
SNイリヤ「いらないわ。不幸な顔しているキリツグにぴったりじゃない」
切嗣「え!?これ、不幸のフィギュアなの?・・・パスだ、士郎!!」ヒョイ
士郎「ちょっ、やめろよ!か、母さん!!」ヒョイ
アイリ「クロ、パス!」ヒョイ
クロ「うわ、やだ!セラ!!」ヒョイ
セラ「え?え?え?と、とりあえず舞弥さん!」ヒョイ
舞弥「いや、こんなのいりませんよ。リズにあげます」ヒョイ
リズ「イリヤ」ヒョイ
イリヤ「うわ、いらないよこんなの!!」
ヒュー
イリヤ「こないで!こないで!!」
オーギュスト「見つけましたぞ」ドドド ベキッ
切嗣「青タイツの男のフィギュアの首が折れた!!」
士郎「親父が手に入れたフィギュアだぞ!この人でなし!!」
SNイリヤ「それよりもなによ、こいつ!?」
オー「ささ、お嬢様たちがお待ちですぞ」ヒョイヒョイ
士郎「わわ、ちょっと!」
SNイリヤ「な、なんで!?」
オー「はーはっはー、さーらばー!」ドドド
クロ「完全に悪い奴の台詞だった!!」
イリヤ「いやいや、それよりもなんかさらわれちゃったんですけど!」
切嗣「舞弥!」
舞弥「はっ!」
アイリ「待ちなさい、追う必要はないわ」
切嗣「なぜ!?」
アイリ「だってあの人、向かいの家の人よ?」
切嗣「・・・な、なんだってー!!」
アイリ「しばらくしたら取り返しに行きましょうか」
イリヤ「こ、これでいいのかな・・・」
ルビー「いいんじゃないですか?それに平行世界のイリヤさんを連れて行ったのはちょっと面白くなりそうですね」
ドドド
ルヴィア「戻ってきましたわ」
オー「お二人を連れてきました」ドサドサ
士郎「うっ・・・ここは・・・」
凛「衛宮君!?本当に、衛宮君?」
士郎「遠坂がここにいるってことは、ルヴィアの仕業か・・・」
ルヴィア「シェロ!!シェロ!!」ブンブン
士郎(発情期のゴリラ並のテンションだ・・・)
SNイリヤ「うー・・・ん・・・?」
美遊「イリヤ、ちょっと見ない間に成長したのね」
SNイリヤ「えっと・・・あなたは誰かしら?」
美遊「そんな、私、美遊よ?忘れちゃったの?」
SNイリヤ「・・・忘れたもなにも、私、この世界のイリヤじゃないわ」
ルヴィア「は、どういうことですの?」
SNイリヤ「私、平行世界から来ましたイリヤスフィール・フォン・アインツベルンです。どうぞよろしく」
美遊「平行世界・・・」
凛「平行世界?・・・ああ、別の世界から来たイリヤね・・・って、ええ!?」
SNイリヤ「随分とラフな格好をしているのね、凛」
凛「そりゃ旅行中だからよってことは、平行世界にも私はいるのね」
SNイリヤ「ええ。この世界の凛はちょっと気が短そうね。全然優雅じゃないわ」
凛「なんですってー!!」ムキー
美遊「平行世界・・・」
ルヴィア「どうかされましたの?」
美遊「いえ・・・イリヤはどの世界でもかわいいなぁっと」スタスタ ギュッ
SNイリヤ「え?・・・な、なによ、あなた」
美遊「イリヤ、ちょっと成長しているけど、かわいい///」
SNイリヤ「なによ、あなた。気持ち悪いわね」
美遊「イリヤに私の愛が伝わらない・・・」シュン
SNイリヤ「愛、重すぎだし歪んでるわ」
美遊「」ショボーン
士郎「こらイリヤ、あんまりこの世界のイリヤの友達をいじめてやるなよ。後で困るだろう?」
SNイリヤ「そうね、いじわるして悪かったわ。でも、私、別にそういう趣味ないからあなたの気持ちは受け取れないわ。ごめんなさいね」
美遊「」ショボーン
ルヴィア「傷ついてますわ」
凛「傷つけたわね」
士郎「傷ついたな」
SNイリヤ「ええ!?これ、私が悪いの!?」
美遊「」ショボーン
ガヤガヤ
クロ「焼きそばおいしー!」ズルズル
イリヤ「お兄ちゃんと『私』、大丈夫かなぁ」
クロ「飽きたら返してくれるでしょ」
イリヤ「レンタルじゃないんだけど・・・」
国立公園・フラワーガーデン
ルヴィア「花が美しいですわ!」ギュー
士郎「ルヴィア、あんまりくっつきすぎると歩きにくい・・・」
凛「・・・」ムッ
SNイリヤ「手、繋ぐだけだからね!?」ギュッ
美遊「ありがとう、イリヤ」ギュッ
SNイリヤ「まったく、この世界の私がまさかレズだったなんて・・・」
凛「いえ、美遊の愛が重いだけよ」
SNイリヤ「そ、そうなんだ」
美遊「でもキスした・・・」
SNイリヤ「」
SNイリヤ(私なんかファーストキスすらしたことないのに、キスを済ませたですって!?)
SNイリヤ(JS相手になんという敗北感・・・)
時臣「葵と優雅に花を見る。うーん、なかなかいいものだな」
葵「うふふ」
凛「あ」
学校・弓道場
一成「はあはあ、ちょっと中に入れてくれないか」
桜「またですか。一体どんだけ出番に飢えているんですか?」
一成「外が雨なのだ。仕方ないだろう」
桜「雨?通り雨ですかね」
ザー
国立公園・フラワーガーデン
時臣「凛・・・」
葵「凛!」
凛「まさかこんなところでお父さんに会うとはね」
時臣「どうして、メールの返事をくれなかったんだ?お父さん、夜も眠れなかったんだよ?」
葵「旅行だとテンションあがっちゃって眠れないタイプなだけよね?」
凛「なによ、用がないなら邪魔しないで」
時臣「どうしたんだ凛。そんなにお父さんのことが気に入らないのか?」
凛「そりゃそうよ、私とお父さんじゃ根本的に考え方に食い違いがあるじゃない」
時臣「お父さん、もう自分の考えを凛に押し付けたりしない。葵だって凛に会いたがっていたんだよ?」
葵「主に会いたがっていたのはこの人だけどね」
凛「・・・」
時臣「久しぶりに家族みんなで食事でもしないか?」
凛「・・・」
美遊「行ってあげたらどうですか?」
凛「美遊・・・」
美遊「こうして家族で集まってご飯が食べられるのもみんなが元気で過ごしている間ですよ」
美遊「お父さんもお母さんも死んじゃったらもう会えないんです。後悔したんじゃ手遅れですよ」
凛「・・・はぁ、分かったわ。お父さん、メールの食事の件、前向きに検討してみるわ」
時臣「本当か!?」
凛「遠坂は常に優雅たれ!つまらないことで睨んでいては優雅じゃないわ」
時臣「おお・・・」
時臣「やったぜ」グッ
凛(お父さん、ちょっと性格変わった?)
学校・弓道場
雁夜「桜ちゃんいるー?」
一成「何者だ?本校は部外者禁止だぞ?」
桜「雁夜おじさん!旅行から帰ってきたんですね!」
雁夜「ああ。それでさ、この後良かったら食事行かない?朝から何も食べてなくてさぁ」
桜「あ、いいですね。ぜひ行きましょう。私、オススメのお店知ってるんです!」
雁夜「それは楽しみだねぇ」ニコニコ
一成「おや、どうやら雨は止んだようだな・・・」
国立公園
SNイリヤ「これはいいものが見れたわ」
士郎「ん、どうした?」
SNイリヤ「私の世界では凛の親はとうの昔に死んでるから。まあ、原因となった聖杯戦争がないんじゃ生きてて当然よね」
士郎「そっか。・・・俺も聖杯戦争なんてもの、なくてよかったと思ってる。イリヤの世界もそうだったらいいと思ったけど、もう手遅れなんだよな」
SNイリヤ「ええ。まあこっちのほうはなんとかするわ。今の生活も案外悪くないって思ってるから」
士郎「そっか。・・・がんばれよ、イリヤ。俺からはこれくらいしか言ってやれないが・・・」
SNイリヤ「十分よ、ありがとう。シロウ」
切嗣「ようやく見つけたぞ、2人とも」
ルヴィア「お義父様!」
切嗣「ははっ、まさかこんな美人なお友達と一緒だったなんてね」
ルヴィア「友達・・・」ショボーン
美遊「ルヴィアさん、元気出して?」
SNイリヤ「もうキリツグ遅いわ。もっと早く助けにきなさいよ!」
切嗣「ははっ、悪かったよ」
SNイリヤ「でも今度は来てくれたわ」ボソッ
切嗣「ん?」
SNイリヤ「さ、早く行きましょ。私もそろそろ元の世界に戻らなきゃ」
士郎「その前に・・・遊ぶぞ、イリヤ!」ギュッ
SN入りや「え?ああ、ちょっと・・・!」タッタッタ
切嗣「はは、やっぱりどの世界のイリヤもかわいいなぁ~」カシャカシャ
SNイリヤ(それから私は衛宮家に混ざって、国立公園でたくさん遊んだわ)
切嗣「ふふっ、楽しいなぁ」
アイリ「ええ、ほんとうね!」
舞弥「屋台のたい焼きもなかなかおいしいですね」モグモグ
リズ「いか焼きもおいしー」
セラ「もう、食べすぎはダメですよ?」
士郎「ほら、イリヤ。お兄ちゃんの肩車はどうだ?」
イリヤ「あはは、高ーい!でもちょっと恥ずかしいかなぁ」
クロ「あーずるーい!私もやってよー」
アハハハハ
SNイリヤ(私、忘れないわ。こんな平和で幸せな平行世界が存在していること・・・)
旅館周辺
ルビー「あ、この辺で車停めてください」
キイイイイ ガチャ
切嗣「ここから元の世界に帰れるのか」
ルビー「はい。あ、一旦イリヤさんと山に入りますが、後で追いかけますので先に行っててくださいね」
舞弥「どのみちのんびりしていたら帰りの飛行機に間に合わなくなるので。この車も返さないと行けませんし」
クロ「この車、レンタカーだったの?」
アイリ「そうよ。車返したらバスで空港まで行ってみんなで一緒に冬木へ帰るのよ」
SNイリヤ「・・・それじゃあみんなとはここまでね」
イリヤ「・・・」
SNイリヤ「そんな顔しないの。私は自分のいる世界でも今は幸せなのよ」
SNイリヤ「あなたと一緒でシロウがいるから」
イリヤ「・・・」
士郎「俺のことじゃないってのは分かるけど、なんか照れるな」
SNイリヤ「それじゃ」
イリヤ「待って!」
SNイリヤ「ん?」
イリヤ「私、とっても楽しかった!だから、並行世界の『私』のこと、忘れないから!」
SNイリヤ「私も忘れないわ。イリヤ・・・自分で自分の名前呼ぶのも変だけど、あなたには自分の家族がいるんだから、大事にするのよ?」
イリヤ「うん・・・分かってる」
SNイリヤ「たまにはキリツグと一緒にお風呂も入ってあげてね」
イリヤ「うん、そうする」
イリヤ「おとーさん、いなくなったら嫌だもん」
SNイリヤ「お母様、セラ、リズ、クロ、それからシロウのことも、みんな大事にするのよ」
イリヤ「うん・・・うん!約束する!」
SNイリヤ「それじゃあ今度こそ行くね。それじゃあさようなら、『私』、シロウ、お母様、セラ、リズ、クロ、舞弥・・・」
SNイリヤ「・・・お父様・・・」タッタッタ
ルビー「あ、ちょっと走らないでくださいよ!あ、それじゃあ空港で再開しましょう」ピュー
イリヤ「行っちゃった」
切嗣(イリヤ、元気で生きるんだぞ・・・)
ホワンホワン
切嗣「・・・ここは・・・夢か?」
切嗣「夢に気づいたということは、またやった!明晰夢に成功だ!夢日記書き続けた成果だな」
切嗣「今度こそ出てこい、イリヤ!そして今回はクロも呼ぼう」
ボオオン
士郎「・・・」
切嗣「またおまえか」
士郎「・・・え、じいさん?本当にじいさんなのか?」
切嗣「おいおい、いつから僕は士郎のおじいさんになったんだ。まだそんな歳じゃないぞ」
士郎「よく分かんないけど、俺、じいさんに会いたかったんだ」
切嗣(また平行世界とかそんなのかな?)
士郎「なあじいさん。俺、強くなったんだ。鍛錬の成果、見てくれないか?」
切嗣「唐突に何を言っているんだ?」
士郎「トレース、オンーーーー」
切嗣「魔術か・・・。どうやら、やるしかないようだな」カチャ
士郎「いくぞ!うおおおおおおお!!」タッタッタ ガキンッ
切嗣「とっとっと、思ったより早いな。なんとか拳銃で受け止めたが」
士郎「はぁ!!」ブンブンブン
切嗣「ふっ!」サッサッサ
士郎「でやぁ!!」カキン
切嗣「なっ!手に持っていた銃が弾かれた!!」
士郎「もらったぁ!!」
切嗣「ふっ!」スッ ブンッ
士郎「なっ!しゃがんでからの足払い!!」
切嗣(体勢を崩した!今のうちに距離を置く!)タッタッタ
士郎「ぐっ!うおおおおおおお!!」タッタッタ
切嗣「・・・!」バンバン
士郎「はああああ!!」カキンカキン
切嗣(僕の銃を剣で弾くとは・・・!)
切嗣「なら、これでどうだ!!」ババババババ
士郎「うおおおおおおおおお!!」カキンカキンカキン
切嗣「正面からじゃダメか。ならまわりこんでから隙をついて攻撃する」タッタッタ
士郎「くっ、どこから来る・・・!」
切嗣「・・・今だ!」タッタッタ
士郎「なっ!突撃してきた!?」
切嗣「その油断が命取りだよ・・・士郎!!」バンバン
士郎「ぐっ!!」カキンカキン
切嗣「至近距離からの銃を防いだか」ズザザ
士郎「やっぱじいさんは強いな」
切嗣「とても僕が知っている士郎からは想像もつかない強さだ」
士郎「そう言ってもらえると嬉しいけど、まだまだこんなもんじゃねぇ!!」タッタッタ ブンブン
切嗣(さっきよりも早く!かわしきれないか!!)
切嗣「こうなったらこっちも!タイムアルター・・・ダブルアクセル!!」サッサッ
士郎「これがじいさんの魔術・・・!」ブンブン
切嗣「まだまだ!タイムアルター・・・トリプルアクセル!!」サッサッ
士郎「早く動くなら、それを見越してこちらも動きを取るだけだ!!」タッタッタ
切嗣「間合いをおいても無駄だ!」バンバン
士郎「これくらい!!」カキンカキン バキン
士郎「しまった、折れたか!トレース・・・」
切嗣(投影をしている今がチャンスだ!!)タッタッタ
切嗣「タイムアルター・・・スクエアアクセル!!」タッタッタ
切嗣(夢の中だからこそできる大技!これで一気に士郎との間合いを詰め・・・)タッタッタ
切嗣(銃をつきつける!)カチャ
切嗣「詰みだ!士郎・・・」
士郎「・・・くっ、俺の負けだ」
切嗣「士郎がこんなに強くなるとは思わなかった」
切嗣(弓道はどうしたって気もするが)
士郎「俺なんてまだまだだ。じいさんの言ってた正義の味方にはまだまだ遠い」
切嗣「なるほど、士郎は僕の夢を引き継いでくれているのか」
士郎「もちろん」
士郎「ん?なんか、視界が透けて・・・」
切嗣「そろそろ時間だな。士郎、お前にひとつだけ、言っておきたいことがある」
士郎「な、なんだよ」
切嗣「正義の味方を目指すのはいいことだし、僕も嬉しい。だが、自分の身も大事にするんだぞ。士郎を失って悲しむ人間だっているのだから」
切嗣(これもきっと・・・今の僕だからこそ、言える言葉なんだろうな・・・)
士郎「・・・ああ、努力はする」
切嗣「了解はしてくれないのか。まあいい。士郎、元気でな」
士郎「ああ、じいさんも・・・」
ユサユサ
切嗣「んんー、もうちょっと、もうちょっとだけ待ってくれ・・・」
イリヤ「おとーさん!いつまで寝てるの?飛行機来たよ!」
切嗣「え!?」ガバッ
切嗣「空港の待合室・・・。ふう、なんだか夢なのに夢じゃなかった感じがする」
イリヤ「早く行こ?おとーさん」スッ
切嗣「手・・・繋いでくれるのか?」
イリヤ「うん」ニコッ
切嗣「うっ・・・ぐすん・・・いりやぁぁぁぁぁ」ウエエエン
イリヤ「もう、おとーさんったら、本当にすぐ泣くんだから」ヨシヨシ
アイリ「早くしないと置いていくわよー?」
ルビー「そうですよ、そんなところでイチャイチャしないでくださいよ」
切嗣「早く行こうか」ギュッ
イリヤ「うん!」
飛行機内
切嗣「帰りはクロか」
クロ「えへへー、おとーさん♪」
切嗣「悪くないな」
イリヤ「ママ、機内食買ってもいい?」
アイリ「そうね、お腹すいちゃったわね。すいませーん」
ルビー「食べ過ぎて太っても・・・あひん!!」ビクビク
リズ「」モグモグ
セラ「食べ過ぎちゃだめですよ?」
士郎「リズ、今度こそお菓子分けてくれ」スッスッスッスッス
リズ「だめー」ヒョイヒョイヒョイヒョイヒョイ
舞弥「クッキーおいしい」モグモグ
時臣「優雅に砂糖入りミルクコーヒーでも飲むか」
葵「あ、私のもお願い」
凛「なんで帰りの飛行機でみんな一緒になるのよ」
ルヴィア「何故シェロと席が離れているんですの?納得がいきませんわ!」
美遊「ルヴィアさん、落ち着いて・・・!ああ、でもイリヤの隣じゃないのは、納得いかないわ!」
サファイア「あはは・・・みなさん、帰りの飛行機でもテンション高いですね・・・」
切嗣「また行きたいな、温泉旅行」
クロ「イリヤの裸が見れるから?」ニタニタ
切嗣「ち、違う!決してそんな娘の裸がみたいだの・・・」
クロ「あ、私のかぁ。私、イリヤの従妹だもんね」ニタニタ
切嗣「いやいやいや」
クロ「はい、おっぱいタッチ」フニッ
切嗣(この柔らかい感触は・・・!)ビクビク ビュルル
切嗣「あっ・・・」
クロ「やっぱりおとーさんってロリコンだね」
切嗣「ううっ・・・もうやだあああああああああああああああああ!!」ウワアアアアン
並行世界・公園
SNイリヤ「ふう、楽しかったなぁ」スッ
SNイリヤ「あっちの世界の『私』の写真。宝物にしようっと」
SNイリヤ「さあ早く帰らなくちゃね。きっとシロウ達が心配してるわ」タッタッタ
~おわり~
以上です
数日前に下書きは完成していたので様子を見ながら更新していましたが
今日日曜日なので全部更新しました
もう続きはありません
またなんか思いついたら書くかもしれません
ここまで読んでくださった方ありがとうございました
乙
面白かったよ
乙
保存保存乙
乙。なんだろうすごく感動した。
乙です
アイリと切継の暴走が最高だった
乙乙
乙乙
これは久しぶりの名作
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