穂乃果「Garden」 (114)

注意、鬱描写あります!

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第一話
【White】

穂乃果「ねぇ、みんな」

にこ「どうしたのよ?」

穂乃果「私達はどうして集まったのかな?」

真姫「はぁ?急に何言い出すのよ」

穂乃果「ううん!何となくそう思っただけ!」

希「まぁでも、奇跡が起きたんやろなぁ・・・」

穂乃果「うんうん!そうだよね!」








海未「確かに、地球上には何億人もの人がいるって考えると確かに不思議ですね」

ことり「私達がこうして出会えたのは奇跡・・・何だか素敵だね」

穂乃果「私がここに入学するようになってから絵里ちゃんとか怖いなぁーって思ってたから尚更奇跡だよねー」

絵里「えぇ私怖かった?」

凛「怖かったにゃー!」

希「ツンツンしてたもんなぁ」

穂乃果「でも怖かった絵里ちゃんも今はこんなに仲良しなんだよ?それって凄いよね!」

絵里「ちょっとショックだけど、私もみんなとこうしてアイドルやるとは思わ無かったわね」

花陽「あ、私も!私も、まさか憧れてるアイドルになるだなんて思いもしなかったなぁ。アイドルは見る物なんだってずっと思ってた!」

にこ「まぁにこは産まれてすぐ自分の天職はアイドルだって分かってたもんね」

真姫「それはさすがに嘘でしょ」

にこ「嘘じゃないわよ!」

凛「あ、凛はラーメン屋さんが天職だと思うなぁー!」

花陽「私は洗米機になりたいって思ってた」

海未「機械になりたかったんですか!?」

花陽「うん!洗米機って凄いんだよ!どんなお米もピッカピカに!」

凛「で、そのあとに洗米機になれないって凛に泣き付いて来たんだよねー」


花陽「あっ!凛ちゃんそれは内緒!」

穂乃果「あはは、いいなぁみんな色々な夢持ってて」

ことり「穂乃果ちゃんも色々なりたいって言って無かった?」

穂乃果「うん、でもね。夢とかじゃなくてただの憧れかなぁ。本気でなろうとして無かったし、でも今はラブライブがある!これは、みんなと叶えたい夢だよ!」

絵里「えぇ、頑張りましょう」

海未「その為には練習あるのみですね!」

真姫「それと、私の作曲もね」

穂乃果「うん!みんなのおかげでここまで来れたんだよ!みんなありがとう」

絵里「さぁ、そうとなれば練習よ練習」

海未「はい、じゃあみんな今日のスケジュールは・・・」

真姫「・・・雨降って来たわね」

凛「えぇ~っ。タイミング悪いにゃ」

穂乃果「でも、歌のレッスンは出来るよ?音楽室に行こ?」

希「ん~無理やと思うよ?」

海未「そうですね。合唱部が使ってますよ」

穂乃果「えぇ~っ!じゃあ今日の練習どうしよう!?」

ことり「何も出来ないね。どこかスペース借りれないかなぁ?」

穂乃果「ちょっと先生に聞いてみる!」

絵里「えぇ、お願いね」

穂乃果「うん!・・・本当に雨やまないなぁ・・・じゃあ!」

みんなに手を降り、階段を降りる。
今は少しでも練習したい。
その、気持ちが私を高ぶらせる。

穂乃果「うわっ!」

多分、雨水で靴の底が濡れてしまったのだろう。

私は大きく体制が崩れて、世界がスローモーションになって・・・それからそれから。

ただ確かな事は私は死んでしまうって事。

「これは流石に無いかなぁ・・・」

ゴシゴシゴシゴシゴシゴシ。
ゴシゴシゴシゴシゴシゴシ。

穂乃果「うん!・・・本当に雨やまないなぁ・・・じゃあ!」

みんなに元気良く手を降って階段を下った。

外は雨で空気はどよーんとしてたけど、私は別に気にして無かった。
みんながいるから!

終わり。
次回へ続く。

穂乃果「ふぅ・・・」

鉛筆をおいて、真っ直ぐ背伸びをする。

穂乃果「うーーーんっ」

見える色は殆ど白だ。
精神科閉鎖病棟。
ここが私の家みたいな物だ。

手に持ったノートをペラペラとめくる。
このノートは私の自作の小説が書いてあり、この中の私はミューズと言うアイドルの一員だ。

今、その続きを書き終わった所で途中私が死んでしまう場面を書いてしまったが、よくよく考えると話が重くなるので消しゴムで消して別のを考えた。

穂乃果「はぁ・・・」

このノートの中の私はとても幸せそうで、書いてると、涙がでる。

私もこんな日々を送りたいなぁとか学校に行きたいなぁとかそういう事を思うとやっぱり涙は抑えられない。
だから、私が泣きながら書いてる時はいつも雨の描写を入れる。

だから、ミューズのみんなの練習風景を書いたのは両手で数えられるぐらいしかない。

(゚〇゚;)

勿論、私とみんなはこんなに仲良しじゃないからお話しも余りしない。

でも、実在してる人達ばっかりで。
ここの病棟の一員でもある。

勝手にみんなを出しているから誰にも読ませる事は出来ないし、完全に一人だけの楽しみだ。

あ、でもこの前、翼先生に見せたら穂乃果はお話し書く才能があるねって褒められた。

ことり「ちゅんちゅん」

穂乃果「あ、ことりさんこんにちは」

ことり「ちゅん」

扉の小窓から覗いてるのはことりさんだ。

小説ではことりちゃんなんて言ってるけど、ここでは余り話した事ないからちゃん付けはちょっと出来ない。
だからことりさんって呼んでる。
他のみんなもそうだ。

ことり「ちゅんちゅん」

ことりさんは少しお辞儀をして、何処かに行ってしまった。
その様子が本当の小鳥みたいでちょっと可愛い。

穂乃果「あぁもう。私、死んだ方がいいのかなぁ・・・」

まだ、続きを書きたかったんだけどもうすぐお昼ご飯の時間だ。

穂乃果「今日のご飯何かなぁ」

もう、みんなは揃っている筈だから急ごう。

それにしても私。

死んだ方がいいのかな。

第一話
【White】
END

今日はここまで
近い内に続きを

おつ

他のみんなどうなってるんだろう・・・
期待

第二話
【angel】

他の患者との交流を深める為に食事会が週に何度かある。
と言っても、会話はあんまり無いからただ黙々とお昼ご飯を食べる会になってしまってはいるが私には貴重な時間だ。

オートロック式の扉は今の時間は開いておりすぐにデイルームへと急いだ。

サイズが一回り大きいスリッパは歩く度にペタペタと音がする。

不意に後ろからはお前なんか死んでしまえと声が聞こえて振り返る。

当然、誰もいない。

希「まだー?まだなのー???うち、早くご飯食べたぁーい」

ことり「ちゅんちゅん」

希さんとことりさんの声が聞こえて来て私は更に急ぐ。

みんなはもう揃っており大きなテーブルを囲むようにして座っている。

ツバサ「あら?時間ギリギリじゃない」

穂乃果「えへへ。みんなごめんなさい。さぁいただきますしよ?」




席に着くと同時にみんな思い思いのタイミングで手を合わせていただきますと言った。
少し遅れて、私もそうした。

今日はポテトサラダに大根のお味噌汁。
ミートスパゲッティにデザートのリンゴが二切れだ。

希「うわぁーい。リンゴだぁ!うちリンゴ大好き!」

この人は希さん。
私の一個上だけど子供っぽい人でキャラメルが嫌いらしい。

真姫「・・・」

人形を抱いているのは真姫さん。
とっても無口な人だけど真姫さんの部屋からはよく独り言が聞こえる。

絵里「はぁあんまり美味しくないわね」

と言ってるのは絵里さん。
よくご飯に文句を言ってるし、見た目がちょっと怖いから話しかけ辛い人。
でも、希さんと仲良し。

期待

花陽「ガス釜で炊いたご飯が食べたいな・・・」

花陽さん。
お米にうるさいのは私の小説と一緒。
でも、花陽ちゃんがご飯を口に運ぶと見える手首の傷が痛々しい。

凛「うん。今日もご飯おいしいにゃー」

凛さん。
凄く明るい子で私もちょくちょく話しかけられる。
ツバサ先生に一番仲良しは誰?と聞かれたら凛さんと答えてる。

ことり「ちゅんちゅん」

ことりさん。
彼女の事はよくわからないし話しかけてもちゅんちゅんと鳥の真似をしてるから会話のキャッチボールが出来ない。
でも、よくみんなに挨拶するいい子。

海未「はぁー・・・」

今、深々と溜息したのは海未さん。
左手が無く、右手だけでご飯を食べている。
ちなみに、私とことりさんと海未さんはこの閉鎖病棟の古株だ。

小説では、三人幼馴染って事になってるけどそんな事は無い。
ただ昔から知ってるよく知らない人って表現が似合う。

にこ「・・・」

そして、にこさん。
真姫ちゃんとはまた違った意味の無口で、彼女の場合。
ただ人見知りすると言うより、人と話す気力すらないと言った感じだ。
だからいつも食べるのが遅い。

最後にツバサ先生。
良くしてくれる先生で、みんなの事を親身になって考えてくれている。
あなた達は私の天使だよと良くみんなに言っている。

ツバサ「最近、何か良いことは?」

大抵、会話の始めはツバサ先生からだ。
いや、会話と言うより質疑応答。

絵里「無いわ」

真姫「・・・」

ことり「ちゅん!」

ツバサ「そう、ことりは合ったみたいよ?他には?」

花陽「あっ、そう言えばここのリストカットした跡。治って来ました。ほら見てここここ」

花陽さんは隣にいる凛さんに腕を見せ付けた。

凛「にゃ・・・」

凛さんはそれを嫌そうに見ている。

凛「凛は今嫌な事が一つ増えたにゃ」

ツバサ「あまり人に見せたらダメよ?」

花陽「うぅ、ごめんなさい」

希「うちはなー昨日えりちにオセロ勝った!えりちよわい!よわすぎやん!えりち・・・がんば!」

絵里「ふふっ。ありがとう」

二人は本当に仲良しさんだねっ!
と小説の私なら言えただろうが、私はただ羨ましいと思いながら見てるだけ。

海未「わざと負けたんじゃ無いですか?」

絵里「えっ?それは・・・」

海未「希、この人わざと負けたらしいですよ」

希「えりちほんと?」

絵里「そんなわけないじゃない。ちょっと無いこと言わないでよ」

海未「有る事を言ったのですが」

穂乃果「あわわ・・・」

今日はここまで

なんか読んでてこわい
けど続き気になる悔しい

ほぉ~っ

絵里「なに?なんなの!?私達に突っかかって何か得でもあるの?」

海未「損得の問題では無く私はただそう思ったから言っただけですが」

希「えりち・・・喧嘩やめよ?」

希さんは小さく震えていて、かく言う私も言い合う二人をただ目で追ってるだけで止める事は出来なかった。

絵里「で、でも・・・」

にこ「ごちゃごちゃうっせぇんだよ![ピーーー]ぞ犬や猫みたくお前ら[ピーーー]ぞ」

海未「何ですかあなた」

sagaェ…

にこ「はぁぁ?」

希「うぅぅ・・・」

海未「馬鹿みたいにそんな言葉使って、何を勝手に怒ってるのですか?」

にこ「死ねよゴミカス。お前の墓石に、にこにこにーしてやろうか?」

絵里「もう何なのよ。私はただ希とご飯が食べたいだけなのに」

凛「って言うか猫や犬みたいにって何?君、もしかして」

にこ「殺したって事だよ。わかんねぇの?」

凛「何でそんな事・・・」

にこ「語尾ににゃーとか付けて媚び売ってるような奴には分かんないだろ?言ったって、馬鹿かよ」

ツバサ「や め な さ い」

その瞬間、みんな静かになった。

すごい好きな発想だなぁ...

犬とか猫殺しただけで捕まるとかwww

病院じゃねーの

別に犬猫殺したからここにいるとは一言も書かれていないわけだが

すまん俺は拘置所まで行った

よかったね

特定した

これ乗っ取りなのか何なのかわかんねえな
トリップつけてくれよ

穂乃果は重度の自殺願望持ちなのかな
だいぶまともな方に見えるし、だけど古参なのか

穂乃果絵里凛はまともに見える
海未ちゃんは謎

ツバサ「みんなで食事してる理由わかる?」

絵里「交流を深める為ですよね」

ツバサ「知っていたのなら何で喧嘩するの?」

海未「さっきも言ったように、思った事を聞いただけですが」

絵里「余計なお世話よ」

ツバサ「やめなさいって言ってるでしょ!怒るわよ!」

穂乃果「あわわ・・・」

にこ「ちっ」

ツバサ「とにかくみんな仲良くしない!分かった?」

全員、頷き思い空気の中残っている食事を食べ始めた。

第三話【child】

非常に困った。

食事会が終わった後は自由時間だ。
デイルームには私の他に希さんしかいない。

いつもなら絵里さんと楽しげな会話をしているんだけど、絵里さんの姿は見当たらない。
きっと自分の部屋に戻っているんだろう。

希さんはと言うと、私の隣で絵本を読んでいる。

そう、私の隣でだ。

希「ふんふん」

鼻歌を歌いご機嫌な様子の希さんは食事会が終わった後、絵里さんに何か言われたのだろう寂しげな表情をしていた。

そして、そのまま自分の部屋に帰ったかと思えば絵本を持って来て一人で読み始めた。
この時はまだ隣にはいなかったのだが、私が希さんを見ていると視線を感じたのか顔を上げ目が合ってしまい。
そのままにっこりと笑って私の隣に座った。

希「この先どうなると思う?」

穂乃果「ひゃい!?」

穂乃果「えーとうんと・・・えーと」

希「お姫様は王子様とめでたく結婚するんよ?」

穂乃果「あ、はい。あはは・・・」

希「絵本・・・嫌いなん?」

穂乃果「あ、多分好きですよ!」

希「多分・・・?」

穂乃果「あ、好きです!」

希「うちも絵本好き!気が合うね!」

穂乃果「でへへ・・・あ、ありがとございます!」

続きが気になる!

まーた誰がまともで誰がキチガイとか言い出すのか

まーた誰がまともで誰がキチガイとか言い出すのか

希「はぁ・・・えりちお部屋閉じこもっちゃった」

穂乃果「は、はぁ・・・そうですね」

希「やから今日はお姉ちゃんに相手してもらおうと思ったのにお姉ちゃんなんかつらなさそうやんな・・・」

穂乃果「お、お姉ちゃん?」

言動や行動が子供っぽい人は私達の年代じゃそんなに珍しい事ではない。
だけど、希さんは年上だ。

穂乃果「あ、あの・・・希さんの方が年上ですよ。だからそのお姉ちゃんって言うのは私の方なんじゃないかと思います。すみません」

希「えっ!?何言うてるん?お姉ちゃんの方が年上やん!うちまだ10歳やし」

穂乃果「えぇっ!?み、見えませんね」

希「お姉さんに見える言うこと?」

穂乃果「は、はい・・・あ、別に老けてるってわけじゃないですよ!いい意味で大人っぽいって事です。でゅふふ」

緊張しているからか変な笑いが出る。
思えば人とこんなに話すのは久しぶりだ。

希「あはは変な笑い方やねー」

穂乃果「あ、ありがとございます」

希「でもええなー。早くうちもお姉ちゃんみたいな大人になりたい」

穂乃果「あはは・・・私まだ17何ですけど・・・」

希「そっか・・・良い意味で大人っぽい」

穂乃果「あ、それさっき私が言った・・・」

希「うふふ。褒めてくれたから同じ言葉でおかえしやんな?」

穂乃果「ありがとうございます!」

>>1しね

希さんはまたニコニコして絵本に視線を移した。
その表情は何処か寂しげで、やはり大人っぽく見える。
体も胸も大きいし、10歳にはとても見えない。

特殊な場所だからあまり詮索は出来ないし、気になるけどグッと飲み込む。
彼女のトラウマをほじくり出してしまうかもしれない。

希「ねぇ、お姉ちゃんは何の病気?」

穂乃果「ふぇっ!?」

私の気遣いと飲み込んだ言葉が口から飛び出たような気がした。
そう思わせるぐらい希さんは私がここにいる理由を自然に聞いて来た。

穂乃果「わ、私は・・・幻覚です。ちょっとした幻覚ですよ。それが見えるからここにいるんです」

希「幻覚・・・?」



穂乃果「例えば死んだ人とか・・・」

希「怖い話しは嫌いやないよ!」

言った事は現実だけど、こう言えば希さんは怖がって深く聞いて来ないかと思ったけど、さらに話に乗っかって来た。

穂乃果「えーとね。お化け私お化けが見えるんです。でもね。私の年齢でお化けが見える事は病気何ですよ」

希「だからここにいるんやねー納得!」

穂乃果「あはは・・・」

本当はそんな非現実的な話ではない。
死んだ人は見える。見えるが幻覚。
現実的な話なんだ。
私は、元麻薬中毒者。
その後遺症で、幻覚が見えているだけだ。

ここには色々な患者が入院してくる。
私の場合は麻薬中毒者として入院した。

今は症状も薄れて来て、まともな状態に近付いているが、死んだ妹が幻覚として現れてはお前が何で一緒に死ななかったの?と言って消える。

繰り返し、繰り返し、繰り返し。
朝起きたら一緒に死んでくれ。いただきますの変わりに一緒に死んでくれ。

だから、私は死んだ方が良かったんじゃないかと良く考える。
私を必要としているのは雪歩だけで、雪歩も私を必要としていた。

お互いお父さんとお母さんの虐待に耐えながら死にたい日々を過ごした。

そんな時、お父さんの麻薬がお菓子に見えた。
本当に、お菓子に見えたんだ。
一口食べればヨダレを足らして、スキップし一日中走れるような魅力あるお菓子を妹と二人で食べてしまったんだ。

名前間違ってるで~

初めては良かったよ。
多分、私の人生でこれ以上の幸せは訪れ無い。
例えあの小説のような世界にいても絶対に無いと言い切れる。

こう考えている内にも、欲しくなる。
快感、快楽、目覚めが。

希「大丈夫?目が変ななってるよ?」

穂乃果「あ、はい。大丈夫ですよ。うふふ」

雪穂。
確かに私はあの時、二人で死んでしまえば良かった。
絶対に抜け出す事の出来ない縄で縛られたまま生きるぐらいなら楽な方を選んでしまえば良かったと悔む。
こんな私を必要としてくれる人なんて雪穂以外に現れる事も無いだろう。

希「なぁー?」

穂乃果「は、はい?」

希「うち達もう友達やんな!よろしく!」

ちょっとだけ泣きそうになった。

雰囲気がこわい…

期待

期待

まだかな?

第四話
凛【chocolate】

凛はこれまで一度もチョコレートを食べた事が無い。
匂い形は知っているし食べると凄く甘い事も知っている。

よく、チョコレートを食べている姿を見ては美味しそうに食べるので、一度食べてみたいなぁと思ってはいた。
だけど凛にはチョコレートが毒らしい。
これを食べると死ぬ。
そう教わってきた。

最初は何で凛と同じような形をしているのに凛だけチョコレートが食べられないと思ったが、そう言う疑問を口に出すとご主人様からぶたれるので言わなかった。




物心ついた時から凛はご主人様と一緒にいた。

恐怖の対象であり生きて行くには欠かせない存在であり、微かに残る母親と父親の記憶がこの人は凛の両親ではないと確信させた。

語尾にはにゃーを付けろそしてご主人様と呼べ。
お前は猫、俺は飼い主。
ご主人様は毎日のように言ってきては凛に復唱させた。

何か口答えをすればぶたれるし、ご主人様
が好きな時に凛は犯された。
生理が来てからはピルを飲む事も命じられた。

そう、これが凛の日常だった。

世間一般の女の子達は好きな女の子、顔に出来たニキビに悩みながらポップなラヴソングを聞いて宿題をやっている時ににご主人様に凛は犯されていたんだ。




みてるよ

女の子が好きな女の子に悩むのが世間一般とな

ネコ(意味深)

まだか

性格歪んだクズたちが集まるスレはここですか?

キャラにこんなことをして、さらてるの読んで楽しむ己の下劣さを恥じなさい

さらてる→されてる

待ってる

ちゅんちゅん

設定凝り過ぎると完結しないね

ちゅんちゅん

凛が10歳の頃かなぁ。
ある日の晩に警察がご主人様の家に入って来た。

警察の人はみんな怖い顔をしていて本当に正義の味方なのかなと疑問に思った。

どちらかと言えばそうあの太った警官はご主人様が好きだったアニメの悪役に見える。

他にも目付きが悪い人もヒゲを生やしたおじさんもみんな悪い人に見えるしとても怖い。

ご主人様は凄く怯えていて、凛を何度も何度見た。

時折、あぁ終わりだとかごめんなさいとか呟いていた。

ヒゲを生やしたおじさんが凛に手を差し伸べて来た。

シワシワで大きな手。
さっき、このおじさんが怖い人にも見えたがその手を見ると何だかそうは思えなくなって来る。

まるで、私を守るかのように差し伸べられた手に凛の手を重ねるとおじさんに優しく抱き締められた。

おじさんはもう大丈夫。もう大丈夫と凛の耳元で囁く。

毎晩、ご主人様が凛の耳元で囁く声色とは違う優しい言葉。

あぁ、凛はもう大丈夫なんだそう思った。

実際には何が大丈夫なのかは分かっていなかったけど。

そうして凛はご主人様から解放されて両親と再開した。

だけど、見ず知らずの人からハグをされたらみんなはどう思う?

びっくりするし、警戒する。

凛は小さな頃からご主人様と一緒にいてもしご主人様がハグをして来たらあぁまた今夜もご奉仕をしなければならないのかみたいテレビあるのになぁと思いガックシ来た。

だから凛はびっくりして警戒した後、お父さんのズボンのチャックを開いた。

そしたら今度はお父さんもお母さんもびっくりして、警戒はせずに泣いた。

その場に泣き崩れてただ泣いていた。



何か酷い事をやったって自覚は無かったけど、あまりに二人共号泣するものだから凛も一緒に号泣した。

『辛かったねぇ』

『もう安心していいぞ』

『これからはみんなで暮らそう』

『学校にも行ける』

『毎日美味しい物を食べさせてあげよう』



凛の頭を撫でながらお母さんが言ったと思えばお父さんが言って涙がポロポロと凛の頭に落ちて来て頭だけがびしょ濡れになりそうだった。

だけどお父さんもお母さんも泣く事はやめなくて、そのまま枯れて死んでしまうんじゃないかと心配した。

だけど凛は考えた。

まさか、新しいご主人様なのかなって。

これからはこの二人に奉仕をしなくちゃならないのかなって。
当時はそう思ってた。
今はちゃんとお父さんとお母さんって認識している。

だけど、やっぱり。
凛にはご主人様の教えがびっしりと体に刻み込まれているから無理だよ。

今更、普通だなんて。

これは当時じゃなくて今も思っている事だ。


おまたせしました
再開します

待ってたぜ

乙ちゅん

怖いけど期待

穂乃果【MUSE】

穂乃果「ない!ない!ない!!!」

どこを探してもない。

私のあの。あの。ノートがない!

あのノートにはMUSEの日常や感動的なライブが書いてあるし時間も掛けて書いたのにどこにもない。

あそこのテーブルの下に置いていたのに・・・。

穂乃果「ほんと、どこ行ったちゃったんだろ・・・」



誰かが盗んだ可能性も考えていたが、部屋にはちゃんとロックが掛かっている。

それに盗むにしたってもっと他にあるだろう例えば鉛筆なんかは尖ってて危険だ。
ツバサ先生に許可を貰ってやっと手に入れた物だから盗まれないで本当によかった。

穂乃果「はぁ・・・せっかく続きを書こうと思ったのになぁ」

希ちゃんと話した後、何だか創作意欲が湧いて来て凄く面白そうな話を書けそうだった。

だけど、ノートがないんじゃ何も出来ない。
鉛筆だけあっても仕方がないし壁に書くわけにも行かないし。

穂乃果「早くしないと早くしないと話も忘れちゃうし誰かに見られちゃう!」


ことり「ちゅん」

穂乃果「あ、ことりさん!」

ことりさんの声が扉の奥から聞こえて名前を呼んで見る。

ことり「ちゅん!ちゅん!」

さっきよりも少し大きな声でことりさんは返事をした。

扉を開けて見るとことりさんがニコニコしながら立っていて、私もつられてニコニコした。

ことり「ちゅん!」

ことりさんは手に何かを持っていてそれはノートのようで私の顔にそのノートをバッと広げた。

穂乃果「えーとなになに。海未ちゃん練習キツイよ~もう足動かないよ!・・・こ、これ私の!」

ことり「ちゅん!」

穂乃果「ことりちゃんが何で持っているんですか?」

ことり「ちゅん!」

ことりさんは頭を横に振った後に床を指差した。

穂乃果「まさか落ちてたんですか?」

ことり「ちゅん!」

今度は頭を縦に振る。

穂乃果「でも何で落ちてたんだろ・・・持ち出して無いのになぁー」

ことり「ちゅんちゅん」

穂乃果「あ、もしかして。みました?」

ことり「ちゅん」

ごめんなさいと言う感じで頭を下げる。

穂乃果「はぁーそっかぁ見ましたかぁ・・・」

身体中が火照って来て額に汗が滲む。
恥ずかしさが体を支配して、枕に顔をうずめたくなる。

ことり「ちゅん」

深々と頭を下げたままのことりさんを見てると急に申し訳なくなって来た。
興味本位にしろ持ち主を確かめる為に見たにしろことりさんはちゃんと謝っているし、何だかこの姿を見ていると餌の前でまたをされた子犬のようだ。

穂乃果「あ、大丈夫ですよ!気にしないで下さい!落としたのは私の不注意ですから!そらよりも届けてくれてありがとうございます!」

ようやく頭をあげたことりさんはまったから解放され、目の前の餌。と言うか私に抱き付いて来た。

穂乃果「わわぁ~っ!ど、どうしたんですか?」

書いてくれたか!

ちゅんときた

ことり「ちゅん~」

ことりさんは私にスリスリと頬ずりをしている。
私は反応に困って動けず手のやり場にも困ったので何と無く両手に頭を乗せた。
これじゃあまるで有名な銅像みたいじゃ無いかと思った。

穂乃果「ことりさん!離して下さいよー!」

ことり「ちゅん~」

離す気配すら感じないことりさんはひたすら私に頬ずり。
髪が鼻をくすぐりくしゃみが出そうになるがなんとか耐える。

凛「あー!いたにゃー!」

ビクッと体が跳ねる。
この声は凛さんだろう。
見てみると、凛さんはこちらに向かっている。
彼女はこの状況を見て何を思うだろうか?
ただ仲良しこよしをしていると思ってくれればいいがこの状況はどうも誤解が発生しかね無い。

凛「何やってるのー?」

あれこれ言い訳を考えている間に凛さんはもう私達の近くにいて、せっかく思いついた言い訳もどこかへ消えてしまった。

ことり「ちゅん。ちゅん」

凛「ほーほーなるほど」

穂乃果「何言ってるか分かるんですか?」

凛「わかるわけないよー」

これは凛さん流のボケかと思った私は、少し愛想笑いをした。

凛「それより!ことりちゅんノート返すにゃ!まだ途中しか見てないのに!」

ことり「ちゅん!」

大きく首を横に振る。

凛「なんでー?それすっごく面白いのに!」

そのノートと言うのはもしかして私のだろうか?
いや、私のだろう。
それに途中までしか見てないと言った。

穂乃果「え、もしかして見たんですか」

凛「中々面白いよーこれ」

穂乃果「お、面白い?」

その言葉にびっくりした。
途中までしか見てないと言う言葉よりも更に。

凛「うん!病棟のみんながアイドルになって廃校になる学校を救うって設定凄く好き!一体誰が書いたのかなぁ」

あ、私ですと言えなかったし、声に出して言うのなら挙手はどうだろうかと言う頭の中の意見も却下した。
どっちにしろ恥ずかしいからだ。

ことり「ちゅん」

ビシッと効果音が聞こえたような気がした。
それくらい華麗にことりさんは私を指差したのだ。
人に指を指すな。後の3本の指はあなたに向いてますよ。
そう言いたくなったが、顔が真っ赤になるのが先だった。

凛「えーっ!これ穂乃果ちゃんが書いたのー!?」

穂乃果「あ、あ、しーーっ!」

人差し指を口元に、その行動をことりさんも真似をする。

ことり「ちゅーん!」

凛「あっ、ごめんね。あまり人に言っちゃいけないやつだったのー?」

穂乃果「は、はい。なんだか恥ずかしいですし・・・」

凛「でもでも。凛はこの小説気に入ったよ!ご主人様から漫画しか読ませられ無かったけど文字だけの本も中々いいものって思ったもん!」

真姫「あぁぁぁぁぁぁぁっ!!!」

隣の部屋から真姫さんの叫び超えが聞こえるが何時もの事なので気にはするがこれが日常だ。

凛「また始まったねー。それよりももっと見たいなー」

私をガン見してくる凛さん。
目線をそらす私。
それよりも真姫さんが叫ぶ前に凛さんが言ったご主人様とはなんなのか。
それが気になったが、ここは特殊な場所。
気になるが聞き逃しているフリをした。

穂乃果「あ、あの。他に何処が面白かったんですか?」

凛「んーそうだにゃー」

このにゃーと言う口癖はどうしたのだろうか?
彼女はどっちかと言えば犬だ。
ワンの方が似合う。

ことり「ちゅん」

ことりさんはこれが一番似合う。
もっともちゅんとしか言わないが、彼女はこれが一番だ。

凛「やっぱりみんなが仲良しで学校にも通ってるし、正直言ってこの小説のラストを一番始めに見たけどそれでも面白いよ!過程が面白い!」

穂乃果「はぁ・・・それはまだ一部なのですが」

凛「えっ!?そうなの!続きは?」

穂乃果「今、4部の途中なのですがその1部意外は何処かに行ってしまってて」

天使枠

乙です!
続きが楽しみ次の更新待ってます

凛「そ、そうなの?続きが気になるにゃー」

穂乃果「そ、そんな。見ていて楽しい物でもないですよ!」

凛「楽しいよ!これ!ね、ことりちゃん?」

ことり「ちゅん!」

穂乃果「で、でも・・・」

凛「続きみたいなぁー」

凛ちゃんは期待の眼差しで私を見て来ます。
ことりちゃんも勿論同じ目をしています。

穂乃果「こ、困ったなぁ」

ことり「ちゅーん」

穂乃果「も、もう。わかりました!二人共そんな目で見ないで下さい!」

凛「いいの!?」

私はこくりと頷きました。
二人の目はキラキラして表情が笑顔に変わって行きます。

真姫「嫌ぁぁぁぁぁぁぁぁ!!!」

穂乃果「でもさっき言ったように2部からが見当たらないんです。もし見付けたら私に渡して欲しいんですがいいですか?」

凛「うん!読んだらね!」

穂乃果「よ、読んだらですか・・・・はぁ」

でも、なんだか不思議な気分だった。
ほんの暇潰しに書いた小説が誰かに評価されるだなんて思っても見なかった。

そもそも、評価される為に書いたのでは無く、こうであったら楽しそうだなって願望をただ書いた物だから誰かに見せる予定も無かった。
だから恥ずかしいし、少し嬉しかった。

凛「ところで、アイドル名はなんでMUSEなの?」

穂乃果「あ、それは私が好きなバンドにMUSEってバンドがいるんですよ」

凛「なるほどにゃー」

穂乃果「でも、小説の中ではギリシャ神話から名付けてますよ。そっちの方がなんだかよさそうですし丁度そのギリシャ神話のMUSEも9人ですしね。よくは知らないんですが」

凛「でも結構いいと思うよ!そのグループ名!アイドルっぽい!」

穂乃果「えへへ・・・」

凛「でも、あ、話変わるよ?あのね。さっき小説全部無くなったって言ってたけど、もう誰かに拾われて読まれてるんじゃないかなぁ?」

穂乃果「ひょぇっ!?」

確かに、そう考えてみればそうだ。
もしかしたら誰かに読まれてるかも知れない。

例えば絵里さんに読まれてたとしよう。
あの人怖いから名前を勝手に借りた事に怒りそうだ。
それに海未さんやにこさんも怒りそうだ。

穂乃果「これは一大事です!」

ことり「ちゅん」

穂乃果「あ、あの!二人共一緒に小説探して下さい!」

凛「そう来ると思ったにゃー!続き読みたいからいいよー!」

ことり「ちゅん!」

もしかしたら誰かに読まれてるかも知れないけど、もしかしたら誰かに読まれていないかも知れない。

きっと何処かで、例えば机の下なんかにひっそりと身を隠している可能性もある。

穂乃果「じ、じゃあ早く探しましょう!」

凛「うん!いっくにゃー!」

凛さんは意気揚々と走り出しました。
私も早く行かなきゃと思い、走り出そうとしましたが誰かが腕を掴ました。
この場にいるのは私かことりさん。
振り返らなくてもこの手の正体は誰か分かります。

穂乃果「とうされましたか?」

ことり「ちゅん」

ことりさんはページをめくって、そのページを見せて来ました。

そのページには隅っこに、こう書かれていました。

もっと近くで語り合いたいな。

ことりさんはにっこりと笑いました。

続きはよ

乙ちゅん

面白いちゅん

花陽【loser】

私は負け犬だ。
私は負け犬だ誰か殺してくれ。

ロックミュージシャンの父親とジャズシンガーの母親の間に生まれた私。

まだ何も喋れない猿だった頃からチンパンジーになったら音楽で地球を魅了したいと思ってた。

洗練されたメロディーに私にしか理解出来ない歌詞。

私の曲を聴いた人達はメロディーに心を打たれ、理解出来ない歌詞を必死で理解し分かったフリをする。
頭が空っぽな猿とチンパンジーに私の音楽を詰めてやるのが目標だった。

あの子は私の曲をiPodに入れてる。
あ、あの子は私の曲をウォークマンに入れてるいる。
メーカーの境界線なんかなく、あの人この人みんな音楽プレーヤーで私の曲を聴いている。

で、時々話すんだ。
あーこの曲やっぱいいなって。



だけど現実は違った。
打ちのめされて、必死にぴょんぴょん跳ねてた。
馬鹿みたいに羽ばたいていたんだ。
翼なんて初めから無かったのに。

ロックミュージシャンとジャズシンガーの間に生まれた私は運が無かった。
才能が無い事に気付いたんだ。

コンビニとかで流れている流行りの曲、その曲を馬鹿にしている私はこの人よりも劣った曲しか作れない。

父親は言った。
道はいくつもある。ゆっくりと考えて進めばいいと。
本当に良いお父さんだ。
だけど私はどうしても音楽で食べて行きたかった。

母親は言った。
大丈夫。ピアノが弾けなくてもギターが弾けなくても他に良い所いっぱいある。
本当に良いお母さんだ。
だけど私はどうしても音楽で食べて生きたかった。

もちろん翌日、手首を切ったよ。

あの時は本当に焦ったなぁ。
血がいっぱいでるし熱いし痛い。
死ぬつもりなんて無かったからひたすら神様に祈った。

それと、もし万が一死んでしまったらまたこの両親の元に生まれて今度はちゃんと二人の才能を与えて下さいと祈った。

まぁそれもそれでありかなって少しは考えたけど、手首がやっぱり痛い。

結局の所、私は助かった。
お母さんが見付けて救急車呼んでくれた。
救急車が来るまでは意識が飛んで覚えていないけど、私の血で滑ってお父さんが転んだのはしっかり見ていた。

自殺した理由はもちろん聞かれた。
泣き付いて来て、何でこんな事をしたのって。

だから私は答えた。
音楽で生きたいからってそれが無理なら死ぬ。

才能が無い私に音楽意外の道を示したお父さんお母さんにまた音楽を教えて貰う唯一の方法だった。

ピアノも下手。
二歳下の子に追い抜かされ、ギターも追い抜かされ。

唯一の取り柄は歌声だったが、歌声だけなら上手い人なんて沢山いる。

私はいっつも誰かに追い越されて負け犬当然だ。

自殺した後、音楽を教えて貰ったけどやっぱり上手くならない。
センスが無いんだろうね。

ある日、お母さんとお父さんに呼び出されリビングに行くと二人共神妙な顔付きで座ってた。

あぁーなるほどと思った。
どうやら私は養子らしい。

だから私は何やってもダメなんだ。

そう言えば家にはへその緒なんて無いし、顔を何だか似てないような気がする。

そう言う事は夢を持つ前に言って欲しかった。
音楽で生きていくって二人に言った時にそれを言って欲しかった。

その時はショックかもしれないけど、時が癒してくれて成人式を迎えた時に育ててくれてありがとうと言えたのに。

来年、高校生になる私にその現実はキツすぎるよ。

それに自殺した後に言う事なのそれはこの事実でまた自殺をしてしまうかもって考えなかったの?
いや、自殺したからこそ時期が早まったかもしれない。
大事な事は大きな出来事の後に打ち明ける物だし、お父さんやお母さんは私に諦めて貰いたかったのかもしれない。
音楽を。

あー。
私は音楽をやる側じゃなくて聴く側だって事か。

もういいやそれで。
それでもういい。

お父さんやお母さんに怒りの感情は一切ない。
私を捨てた本当のお母さんやお父さんに会いたいだなんて思わない。

ただ、小さな頃から目指してた夢を諦める時、人生なんかどうでも良くなって。
これから何を目指して生きて行けばいいんだろうなって思う。

妥協なんてするつもりは無かったけど、するしかない。

あぁ、私は負け犬だ。
誰か私を殺してくれ。

それから私は自殺を何度か繰り返した。
そして、音楽がやりたいと言い両親は音楽を教えくれた。
結局、妥協なんて出来ないし聴く側にもなれないって事だ。
クラスメイト達も優しく接してくれる。
千羽鶴を折ってくれたり先生は果物を持って来てくれたり。

いつの間にか、自殺が私の趣味になり。
音楽を教えて貰う事よりも、自[ピーーー]ると誰かが私を優しく接してくれる事のほうが目的となっていた。




おつ…

ちゅん

ほしゅ

あ…

このSSまとめへのコメント

1 :  SS好きの774さん   2014年12月23日 (火) 20:04:50   ID: Vha25Ta1

期待

2 :  SS好きの774さん   2015年01月24日 (土) 21:02:46   ID: ajdzK3lO

期待

3 :  SS好きの774さん   2015年01月25日 (日) 01:42:49   ID: OnqrwZ_Y

これは期待

4 :  SS好きの774さん   2015年01月25日 (日) 14:35:35   ID: D8iJDJq-

はよ

5 :  SS好きの774さん   2015年01月26日 (月) 02:00:30   ID: 3gE_kmi_

まじで参考になった。家族にこれがいるから
心が分からなくてな

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