「ていうか、それ首輪みたいだね」

「女の子にそういう事いうんだ？　ごしゅじんさまー、とかがいいの？」

「いや、単純にそう思っただけ」

「大体、監禁してるのに、今更首輪とかってどうなの？　抜けてるよね　君」

「そこまで縛るつもりないし、どうせここから出ないだろ？」

「出ないけど、死んじゃうかもよ？　兎みたいに」

「寂しいから自殺すんのかお前」

「冗談だって、冗談」

「知ってる」

「でも、私が何してたかはしってるでしょ？　縛っておかないと、勝手に死んじゃうかもね」

「練炭は手の届かない場所にある」

「舌噛むかもよ？」

「衰弱死したがる奴が舌噛んで死ねるかよ」

「……むぅ」

「じゃあ、ご飯食べないで衰弱死！　無理矢理食べさせないと」

「オムライスとハンバーグ、どっちがいい？」

「ハンバーグ！」

「……それで？　今日はハンバーグ食って、明日死ぬの？」

「うぐっ……きょ、今日のごはんがまずかったら、人生詰まんないから死んでやる！」

「はいはい、明日もよろしくお願いします」

眠いから寝ます
書いて欲しいお題とかあったら多分書く
そんなに長くない　おやすみ

おつ
この空気感好きだぜ

期待

「それで、ハンバーグのお味はどうでした？」

「…………」

「不味かったら死んじゃうんだったかなー、怖いなー、大丈夫かなー」

「……明日は」

「ん？」

「明日はオムライス！　オムライスが不味かったら死んでやるからな！」

「はいはい」

　いつも通りのつまらない日々。
　毎日毎日、代わり映えのしない光景。
　何の為に生まれてきたのだろう。何のために生きているのだろう。
　それが頭の中に浮かんだ時に、何も残せないのだとわかってしまった。

「……こんな軽い気持ちで、死んでみようとか、考える奴もいるのかな」

　自分の心境を表す何かが欲しかった。
　何気なく、自殺サイトなんてものを開いたりしたのだ。

「ただいま」

「……何、お帰りって言ってほしいの？」

「言ってくれよ、家にいるんだろ」

「他人なんだけど」

「俺はその他人に、ただいまって言っちゃったんだけど」

「……寂しい？」

「うん」

「……そっか」



「――――おかえり」

「思ったんだけどさ」

「なに？」

「返ってくるの早くない？」

「学生だよ、今日は2限」

「へー、大学行ってるんだ」

「ここから近くの」

「まず、ここがわかんないんだけど」

「そこのカーテン開ければ景色は見えるけど」

「……開けた所で、ここわかんないよ」

「じゃあ聞けば教えるけど」

「監禁でしょ？　場所も分からない方が雰囲気ってでるんじゃないの？」

「既に雰囲気もあったもんじゃねーだろこの状況」

「監禁した人と仲良くお話できるなんて、神経太いよなお前」

「死のうとしてたんだもん、今更怖くないよ」

「そういわれちゃそうだけど」

「それに、布団は柔らかいし、ご飯美味しいし、漫画とか本もいっぱい置いてあるし」

「そうだな、そこ俺の部屋だし」

「……ん？　あれ？」

「……用意できなかったの」

「真っ黒で、コンクリートな部屋の事？」

「そうだよ、できなかったんだよ」

「……まあ、見た感じマンションだもんね、ここ」

「それなりにいい場所なんだよ！　3LDKのマンションなの！」

「あ、それは凄いかも！　じゃあ結構裕福なんだね」

「そういう事じゃねえんだけど……」

「じゃあ、部屋が暗い感じなのは？」

「電球が常に寝る前の明るさだから」

「紐は？」

「切った」

「この黒いシャーってして窓ふさいでるのは？」

「買ってきた」

「……わー、くらいへやでかんきんされてるー、こわいー」

「やめろ、惨めになるからやめろ」

黒いシャーってのは本当に名前がわからない
でもそう言った方が可愛い感じしないですか

プロット見直したいからここまで　またあとで

乙
黒いシャーって何なんだろう…ブラインドではなさそうだが

そもそも30分プロットに見直す所なんてなかった

「最低限の頑張りはわかりました」

「……なんだこの流れ、まあいいけど」

「つまり、本当に行き当たりばったりだったんだね」

「そうだよ、偶々睡眠薬飲んでるお前を見つけただけだよ」

「止めなくてもよかったのに、こっそりやってるんだし、迷惑じゃないでしょ」

「どうせ死ぬんなら付き合えよ、やってみたかったんだから」

「……それ、軽く犯罪……もう犯罪だったね、これ」

　そこにあったのは、俺みたいな気楽な、能天気な考えなんかじゃなかった。
　絶望した人達の苦悶の声、立ち直れそうもない人生のあらすじ。
　共感を得る為に書いているのに、理解されても死ぬだけ。
　かけられる言葉なんかないのが、余計悲しくなった。
　そんな絶望の羅列の中に、一つ、短く、感情がひしひしと伝わる物があった。
　

　俺は、なんとなく、それが自分と似ていると思った。

「それで、今日のオムライスはどうでしたか」

「……」

「これがまずかったら死なれるんだろうなー、舌でも噛まれて死ぬんだろうなー」

「……ねぇ」

「ん？」

「これ、いつまで続けるの？」

「これって？」

「監禁、いつまで私を此処に閉じ込めておくつもりなの？」

「飽きるまで」

「……食費とか、大変なんじゃないの？」

「少し裕福だから、俺」

「……今はどうなの？」

「楽しいよ、なんでかはわかんないけど。だから大丈夫じゃね」

「……そっか」

「じゃあさ」

「はい」

「私が監禁されてたのー、助けてーとか飽きた後にいうっていったら、どうする？」

「お前身寄りないんだろ」

「で、でも私可愛いじゃん？　可愛いは正義じゃん？　だから警察とかも相手にするかもしれないじゃん？」

「自分で言うかよそれ」

「それはいいの！　……それで、どうするの？」

「言いたきゃ言えば？　相手されるかわかんねーけど」

「一周回って肝が据わってるよね、君」

「それに、死にたいんだろ？　追い出したらさっさと死ぬんじゃないの？」

「……そうだね、そう、すると思う」

　誰にも必要とされなかったのが、私だった。
　パパもママも、いない振り。暴力とか、そういう事をされた訳じゃなくて、ただいない扱い。
　いつもお金だけ置いてあって、最初は忙しいのかなって思った。

　構ってほしくて、家出した。怒られるかなとか、少し期待した。
　見てくれるかなって、期待したのに。
　二日ぶりに家に帰った。そこはいつもの空間だった。
　テーブルの上には、いつものようにお金が開いてあるだけ。
　私が二日受け取らなかったから、その分上乗せしてあったけど。

　そこで気づいた。忙しいわけじゃなくて、私に無関心なんだって。

「……んぅ……」

　夢を見た、嫌な夢だった。思い出したくない事だった。
　部屋には私一人、寂しくなった。怖くなった。
　
「……」

　彼に言われた言葉を思い出す。飽きるまで、どうせ逃げないし、死なないだろう。
　何を根拠にそんな事を言うのだろう。大体、私の、もとい彼の部屋の中に、電話線がつながった電話が置いてあるじゃないか。
　このまま外にだって逃げられる。彼は寝てるのだから。
　何を根拠にいっているんだろう。

「……ばっかみたい」

　誰に呟いたんだろう。もう一度、眠りにつくことにした

見ての通りながらです
疲れたからまた後で

金もらえるだけ幸せなんだよなぁ

乙

支援

期待して舞ってる

気になる

支援

「……何でそわそわしてんの？」

「え、えっとね、その……」

「お前のそれ、監禁される漫画だったっけ」

「……ねぇ、酷い事、しないよね？」

「酷い事？」

「その……あれだよ、ｺﾞﾆｮｺﾞﾆｮとか……ｺﾞﾆｮｺﾞﾆｮとか……」

「聞こえないんだけど」

「女の子が！　言えない事！　察せよ馬鹿」

「いや察してるけど」

「さいってーだよこいつ……いや監禁なんてするんだからそうだよね」

「んで、なんだよ酷い事って」

「……えっちな事、とか？　痛い事、とか？」

「何でいまさら」

「これにはされてたの！　それにその……」

「？」

「……いや、私可愛いのに何もされないって、変じゃん？」

「まだ言うか」

「だってさ、監禁ってあれじゃん？　やばい恋の形、みたいな……そういうのを独占する為にやったり、復讐とかでしょ？」

「まあ、一般的には」

「じゃあこのまま何もされないっておかしいじゃん！」

「死ぬんだから怖くないっていっただろ」

「それとこれとは別！　そういうの嫌だから死のうとしたの！」

「……ふーん」

「え……何、その顔」

　彼女と俺が似ているって思ったのは、境遇とかそういう事は一切関係ない。
　ただ、そう思ってしまった、ある意味じゃ思考回路が似ていたんだろうって、そう思っていたのだけれど
やっぱりというか、予想通りだった。

「なあ」

　だから、気になった事が一つある。
　それを聞いてみようと、声を翔けなおす。

「な、何？」

「――お前、恋人にするなら、どんな人がいい？」



「――はい？　ここで聞く話？」



「いや、大真面目なんだけど」

「ただいま」

「おかえり……今日も早いね」

「部活とか、やってないからな」

「大学生って、そんな消極的なの？　青春真っ盛り、みたいなイメージだったんだけど」

「俺がそうなだけだろ、周りは楽しそうだよ」

「……こんな冷めた事するのに、行動は大胆なんだから」

「それに適当してるお前って滅茶苦茶図太いよな

「大体、家にいる時の方が楽しいし」

「いや、君が家で何してるか知らないから」

「お前その部屋から出てこねーからな」

「何？　監禁とかいっておいて部屋出るの自由のつもりだったの君」

「手錠してる訳でも首輪してる訳でもねーんだし、動きたきゃ動けばいいだろ」

「あ、あれ、おかしいな、監禁じゃないじゃんこれ、同棲の方が近くない、これ」

もうさっさと話進めて終わりでよくねって気持ちと
いやもう少しぐだつきながらゆっくりやろうか悩んでる
そのせいでちょっと変だけど許してね！

それじゃ、また後で

ゆっくりでいいよ
待ってるから

　　　結局、彼女を監禁してから、一週間が経った。

　何が起きたという訳でもない。
　くだらない会話をして、ご飯を作ってん……少し食費がかさむようになった。
　部屋に少し女物の服が出来た。生理が来たらどうするつもりだ、と最近問い詰められたりもした。
　ただ、それだけだ。何も変わらない、いっつも通りの日常にそれがあてはめられるだけ。

「なあ、お前最近何かあった？」

　筈なんだけど、なんだかいつもより変な事になってきた。

　大学の講義が終わり、帰ろうとしていた時の事だ。
　友達がいない訳じゃない。たまには遊んだりもするし。
　でも、最近はそういう付き合いとは遠ざかっていた筈だ。

「いや、何も」

　だから、心配するようじゃない、嬉々とした口ぶりでそう聞かれればこっちが逆に不安になってしまう。

「いやあったな、俺には分かる。だってお前楽しそうだしな」

「答えは無視かよ」

　こいつはジタン。あだなだ。
　馬頭は探偵、それで探偵を自称しているから、自称探偵……略してジタン。
　本人はと言えば、響きがよくて気に入ってるらしい。馬鹿にされてるんだけどな、それ。

馬頭ってなんだだろう、　馬頭は探偵→夢は探偵　になおしておいてください

「それで、何を根拠に楽しそうっていうんだよ」

「お前が授業を聞いているから」

「なんだそりゃ、俺が普段は聞いてないっていうのか」

「どっちかっていうとそうだろ」

「そのお前が真面目に聞いているって事は、何か機転があったって事だ」

「……こじつけじゃないのか」

「いや、俺もそうじゃないと授業聞かないからわかる」

「おい」

支援

「ていうかよ」

「ん？」

「つまりそれは俺の様子を観察していたって事か？」

「まあ、そうでもないとわからんだろう」

「……そっちの気でもあるのか？」

「なんでそうなる」

「だって、男に自分の事観察されてたと思うと……いや、なんかな」

「夢は探偵っていっただろ、人間観察してただけだって」

「じゃあ、他にも見てたのか」

「あそ子の女の子とか、あっちの女の子とかもな、前の席だし」

「……今の発言、すごい危ないけど大丈夫か」

「いやまあ俺の事なんかどうだっていんだよ、それで、何かあったか？　気になるだろ？」

「なんもねーよ、気にするなって」

「……まあ、そういうならそういう事にしておくか：

「だから、本当に何もないって」

　そういって、ジタンと話を終えた。
　まさか楽しそうだなんて言われるとは思っていなくて、少し焦りを覚えているのが本音だ。
　……楽しんでいるのだろうか。恋人という訳でもない、ただの他人を監禁して。
　何をしている訳でもない。ただ家に住まわせているだけ。

「……ただいま」

　結局、家に帰っても分からなかった。
　確かに興味はあった。したい事があった。だからやったし、それの途中だ。
　でも、楽しんでいる、なんて……。

「おかえりー」

　彼女の声が返ってくる。今ではそれも一つの日常になってしまった。
　これを日常だなんて思う辺り、感覚が狂ってしまったのかもしれない。

「なあ」

　俺の部屋。今では彼女の物になっているが、そこに入る。
　相変わらず本を読んでいた。もうそろそろ読む物も無くなってきそうなものだが、どうしようか。

「……なに？」

　本に目を向けたまま答える。その声の調子は軽い。もう完全に同居人のような、そんな様子。

「俺って、楽しそうに見えるか？」

　ぴた、と彼女の動きが止まった。
　意図が伝わらなかったのかもしれない。それもそうだ。聞いている質問自体がまず変なのだから。
　その後、顔を上げて俺の顔を見る。じいーっと見つめた後、彼女は少しだけ目を伏せた。

「凄く、辛そうに見えるよ、私には」

「……辛そうに？」

「何かあった？」

「……いや、何も」

「わかった。そういう事にしておくね」

その声はいつもより優しかった。
とっても、とっても優しかった。
俺がそれを否定すれば、彼女は悲しそうに目を逸らした。
すぐさま本へと目を戻す。俺もそれを見た後に、リビングへと戻った。

　――そういう事にしておく。

　まるで俺が強がっているみたいじゃないか。
　しかも、二人とも意見も一致しない。
　楽しそうで辛そうって、なんなんだよ。


「……なんなんだよ」


　わからなかった。何もわからなかったのに、心が少しだけ痛かった。

１００レスまでには終わるかなあって所。
これからはもーすこしはやく更新できるといいなあと思っています。頑張ります。
それでは、また後で。

しえそ

　今朝、俺が起きたのは、携帯の着信音だった。
　既に俺の携帯は、電話としての役割をあまりはたしてはいなかったからか、張り切って振動しているように見えた。
　寝ぼけた頭で携帯を取り、もしもしと尋ねるようにして出たところで、ふと思い出した。

「やっほー、元気元気ー？」

「……何の用だよお前」

　その声は、随分と期限がよさそうに見える元カノだった。
　そいつだって知ってたら、絶対出なかったんだが、もう仕方ない。

「いやー、暇してたから電話しちゃったー、たまには声くらい聞きたいしー？」

「直進拒否していいか？」

「やぁーんもうつれないなぁー、通算２０回目にしてやっと出てくれたのにー」

「何で出なかったかわかってるだろ。いちいち嫌がらせしてくるなよ」

「あ、やっぱり居留守ー？　……まあ普通そうだよね、普通かけなおすよね、２０回もかけたらさ、２０回もかけたらさ！」

「何でそこばかりおすんだよ」

「いや、少し落ち込んだだけ……いや、うん、本当に少し」

「それで、切っていい？」

「……ちっ、乗ってこないか。随分と冷めた奴だぜぇ」

「お前逞しくなったよな、いい意味で」

「そういう君は前より冷めてきたよね。それに、私だって少しは貪欲になる」

「…貪欲って？」

「そりゃあもう、ここではいえないことを君にされるんじゃないかっていろいろな」

　電話を切った。話にならなかった。

直進拒否w

機嫌とかも2回ぐらい間違えてる気ガス

あ、着信拒否です。いわずとも分かると思うけれど

「……ねぇ」

　溜息をついた所で、後ろから声がした。
　後ろにいたのは彼女だった。部屋から出る気がない、と最初にいっていた筈なのだが。

「……向こうの部屋からでたの、初めてだな」

「そんなのはいいから……彼女、いたんだね」

　何処か、諦めたような、当然、みたいな。
　わざわざ部屋から出てまで尋ねたかった事と考えれば――どういう意味なのかも、それなりにわかった。

④

しーえーん

この様子だと、パンツは履いておいた方がいいですね！

二日間舞っています。
もうそろそろ体力が尽きそうです

なんだ、ファッション自殺か…

「一人や二人いてもおかしくないだろ」

「……そうだよね、うん、それが普通だよ」

「お前だっていただろ、それ位は」

「いたって、いうのかな……うん、居たと思うよ」

「……聞かないでおこうか」

「なんだ、意外と優しいじゃん」

「自分から喋って不幸自慢したいっていうんなら、してもいいけど？」

「うるさいなぁ、もう」

いいねー

「私ね」

「……おう」

「未だに君が何を考えてるか、わからない」

「いや理解されても困るんだけど」

「そうじゃなくて……あるでしょ？　大体どういうことがしたいのかな、とか」

「……まあ、それなりには」

「それが未だに読めないの。……さっきまで出かかった答えも、消えちゃった」

「なんだよそれ」

「ううん、言わない……惨めに、なるから」

「ねぇ」

「ん？」

「貴方にとって、私は必要なの？」

「……ごめん、意味が分からない」

「どうして私を助けたの？　貴方なの？」

「何も言わない、何も聞いてくれない。どうして？」

「……」

「…ごめんね、こんな事言われても、分からないよね」

　彼女はそういうと、俺の部屋に戻っていった。
　俺の部屋っていうか、もうあいつの部屋みたいなものだけど。
　……分かってる。何を言いたかったのか。そんな気もするけど。
　今その言葉を貰っていいのか。俺には分からなかった。卑怯なんじゃないかって思った。
　俺はそれで、いいのかなって、思った。

手遅れになるまで何も言わないで
自分を責めて話聞かなくなるパターン

ハッピーエンド期待してる