鬱注意、救いはないです。
フィクションです。
巣でやって
交際5年、結婚して5年、交際していた頃と変わらず、いや、それ以上に愛してきた。自分には勿体無い位によく出来た妻だった、器量もよく、家事も子育ても手を抜かず、空いた時間にはパートもして、家庭を支えてくれる。それに、お互いの両親ともうまくやれていた。それどころかお互いの両親すらも仲良くなって、大所帯での旅行なんて事もあった。
娘は妻に似て器量がよく、まだ小さくて碌に話せもしないけれど、手の掛からず、僕らふたりを思いやってくれる心優しい子で、たまにおどけたりなんかして、世界で一番可愛いくて、天使なんじゃないだろうかとよく嫁に問いかけてしまう。
自分は学もないし、人に自慢出来るような仕事もしてない、生活は決して裕福なわけではないけれど、それでも幸せだった。有り余る程に幸せだった。こんな幸せがあるものかと信じられない程に幸せだった。その幸せに呆けてしまわないように、いつの日もずっと、これからもずっと、今日よりもずっと、明日は幸せなんだろう。
そう思っていた。
なんカス死ね
長いから3行で
ある日、迫る結婚記念日に向けて、普段なんか飲めないような高価なシャンパンと、シンプルだけれど記念日の誕生石をあしらったネックレスを買った帰り道。幸せを声高々に叫び、今にも踊り出しそうな身体を抑えて、どこに隠して置こうかと考えながら歩いていた。どこをどう通ったのかも覚えてないが、気付けばもう家が見えていた。ポストの中身を確認し、水道光熱費の料金表やらカード会社の明細やら封筒やらを手に取ってドアを開ける。
「ただいま」
いつもなら聞こえてくる妻と娘の元気いっぱいの「おかえりなさい」が聞こえなかった、何かあったのかと心配になって、靴も揃えずにリビングへと急ぐ。ソファで妻が泣いていた。娘は泣き疲れたのか妻の腕の中で目を腫らして眠っていた。
「ごめんなさい」
よく思い出せないので何を言っていたのかはわからないが、なんでも浮気をしていたそうだ。それが相手の奥さんに気付かれてしまったとの事だった、慰謝料を請求書するとかなんとか。そしてこれからカフェで話し合いをするとかなんとか。どうでもよいのだけれど、いつの間にか指をすり抜けた鞄が床に落ちていて、中でシャンパンが割れて、包装されたネックレスも書類も何もかもを濡らしていた。
その時だったか、僕の中で何か大事な物が壊れた気がした、汚れた気がした。きっとシャンパンの瓶と一緒に壊れて、包装されたネックレスと一緒に汚れてしまったのだろう。
もう夜も遅かったが、ファミリーレストランで集合した。相手夫婦を待っている間「そういえば付き合った頃はこのファミレスにもよく来ていたなあ」だとか「娘が季節限定のデザートが食べたくて泣いていたっけなあ」だとか、どうでもよい事を考えては笑っていた。
それを妻は不安そうな顔をして覗き見ていた、僕と目が合うと顔をくしゃくしゃにして泣き出してしまった。僕はそんな妻を見ながら「最初に泣いたのは初めて大きな喧嘩した時だったっけ」だとか「いや、デートで映画を観た時だったな」だとか「でも一番泣いたのはプロポーズだったなあ」だとか、またどうでもよい事を考えて笑っていた。隣で妻の泣き声がまた大きくなった気がした。
暫くして相手夫婦がやって来た、そういえば話し合いをしに来たんだったと思い出してまた笑う、奥さんは怪訝な顔をして無機質な挨拶と会釈を済ませると席へ着く。浮気相手さんも座るのかと思いきや、土下座をして謝り出した。少ない周囲の客や店員の視線が刺さる。とりあえず、僕はチキンステーキが食べたくて呼び出しボタンを押した。
「……はい、それではご注文お伺い致します」
一瞬、浮気相手さんに目を向けるも関わり合いになりたくないであろう状況を考えて、深夜のアルバイトらしい淡々とした接客を始めた。
「チキンステーキとドリンクバーをお願いします……あ、皆さんも何か頼んだりします?」
妻は俯いている、浮気相手さんは依然土下座をしている。
「はい、チキンステーキ、と、ドリンクバー、ですね……こちらソースがトマトソースとガー」
「ガーリックで」
「はい、ガーリックソースですね」
「じゃあ私もコーヒーを、ホットで」
「はい、こちらの商品ですが、ドリンクバーに含まれますが、単品でよろしかったでしょうか、2杯以上飲まれるのであればドリンクバーの方がお得になっております」
「単品で、お願いします」
「はい、かしこまりました、それではご注文繰り返させて頂きます、チキンステーキガーリックソースをおひとつ、オリジナルコーヒーをホットでおひとつ、ドリンクバーをおひとつ、以上でよろしかったでしょうか」
頷く。
「はい、それでは少々お待ち頂けますか、ドリンクバーはあちらになりますのでご自由にどうぞ」
沈黙。
「じゃあちょっと飲み物取って来ますね、すみませんね、なんか」
氷を注ぐ音がやけに響く、視線を感じて振り返ると何人かの客が目を逸らす。特別飲みたい物もなかったので、いつも飲んでいた野菜ジュースを選び、席に戻る。
いつの間にか奥さんにコーヒーが届いていて、ミルクと砂糖を入れて混ぜている所だった。
「……失礼ですが、ふたりの関係はどこまでご存知ですか?」
「えっ……ああ、浮気ですか?」
「はい」
「いや、全く、なんにも気付いてませんでした……本当、いや、もう全然、本当、わかってませんでした、妻の事、なんにもわかってませんでした……いや、なんですかね、本当、なんて言うんですかね、なんかよくわからないですね、すみませんなんか、本当、もっと僕がちゃんとしていたら、よかったんでしょうけど、なんか、本当、ね……なんですかね、浮気って、なんですかね」
奥さんが何度か口を挟みそうになるも、その度に僕は言葉を続けた。さっきの野菜ジュースじゃ取り戻せないくらいの涙を流して。こんな時になって「もしかしたら妻の嘘なんじゃないか」だとか「これはドッキリなんじゃないか」だとか考えてたのが、奥さんの言葉によって全て「現実ですよ」と、言われてしまう様な気がして。
何も言えなくなって、黙って泣いていると、奥さんが口を開いた。
「……お気持ちはわかります、私も最初は信じたくありませんでした」
そう言って大きな封筒を取り出す、どこか冷静な自分が「ああ、証拠写真だ」だとか「ホテルの出入りならまだしもキスとか最中だとかだったらどうしよう」だとか考えている。
最悪な写真だった。
自宅、相手自宅、ホテル、車、多目的トイレ、公園。
頭がどうにかなりそうだった、むしろどうにかなった、ていうかさっきの時点でなってたんだった。頭の中で「あの家でヤってたのか、ていうか子供はどうしてんだ、向こうは子供とかいるのか、まさか子供がいる時にヤってないよな、ていうか外って高校生かよ、盛りのついた高校生かよ、ていうか車のやつ浮気相手さんの尻めっちゃ白いな、この公園のやつはふたりでデートしてとこじゃんその時に買ったワンピースじゃん、なんだよこれなんだよマジで本当なんだよふざけんなよ糞がマジでもう本当マジでなんだよ意味わかんねなんだこれ合成とかじゃないよなふざけんなよなんだよなんなんだよ」ほんの一瞬、走馬灯の様に思考が流れて、吐いた。
盛大に吐いた。
記憶があやふやだけれど、結局チキンステーキは食べられず、野菜ジュースも飲まず、只管に謝ってお店を後にした。奥さんが僕を心配して「今日はこの辺にしましょう、体調も優れないようですし……念の為連絡先を交換しておきましょう、それぞれの意見の擦り合わせや事実確認に役立つでしょうから」と、僕は携帯を渡して地面に座り込んだ。妻が水を買って来たが、その手を振り払ってしまった。ペットボトルの水は車道へと転がり、トラックに踏まれて破裂した。4人でそれを眺めていた。そして奥さんは思い出したように連絡先を僕の携帯に打ち込んで、自分に空メールを送り、電話を掛けていた。
「……はい、登録しておきました、一応アドレス帳の確認……後でも構わないのでしておいて下さいね」
なんとか「ありがとうございます」と絞り出すと、奥さんは少しだけ微笑んで車へと乗り込んだ。それをぼんやりとみつめていた、隣で妻が小さく「ごめんなさい」と言ったが、聞こえない振りをして、その車が見えなくなるまで見送った。僕はそこから動けなかった。ファミレスにいた客だろうカップルが店から出て、ぎょっとしたように僕らを見る。黙って見ていると、気まずそうに目を逸らし、そそくさと車に乗ってどこかへ行ってしまった。
「……あー、帰ろっか」
「……ごめんね」
また、聞こえないふりをした。
妻の運転で家に帰り、玄関へと足を踏み入れると、最悪な写真を思い出してまた吐いてしまった。しかし、胃にはもうなにも残っておらず、胃液だけが出る。胃は痙攣し、鼻を突くような酸い臭いがする。妻がキッチンへと走り、常備してあるミネラルウォーターを取ってくる。やはりそれを振り払うと、自分の足で洗面台へと向かい、顔を洗って、また吐いて、顔を洗って、うがい用のコップで水を飲んで、また吐いて。
また、僕の頭は「ああ、明日あたり逆流性食道炎になりそうだなあ」だとか「そういえば娘はちゃんと寝ているからなあ、今ので起こしてしまっていないかなあ」だとかそんなくだらない事を。
「……娘、娘は……僕の子?」
後ろに妻がいるのはわかっていた、鏡越しに問い掛ける。妻はとても哀しそうな顔をして、俯く。
「……ねえ、娘は僕の子……?」
「……ごめんなさい、わかりません、ごめんなさい……」
絶望した、縋り付く藁すらもない。
「………………………今日はもう遅いから、寝よう……僕はリビングで眠るから、君はベッドで……」
「い、一緒に」
また吐き気がした。
「……嫌だ、あの人と寝たベッドなんて……ソファは、ソファでもヤったの……?」
「……ごめんなさい……」
吐いた。
「もういい、もういい、車で寝るから……お願いだから、もう放っておいて、本当、もういい……」
無言。
「…………………………後、話し合いたい事もあるし、明日はパート、休んで……僕も仕事休むから、それと娘も幼稚園休ませて……」
「……はい、ごめんなさい……」
「ああ、でも、一応、娘の、寝顔だけ、見て、おこう、かな」
無言。
自分の子ではないかもしれないけれど、やっぱり可愛かった。また泣きそうになったので、娘を起こしてしまう前に車へと戻る。背中で「ごめんなさい」と聞こえた気もしたが、やはり聞こえない振りをして、僕は歩みを進めた。
朝、会社に連絡した後、両親に電話を掛け、簡単な説明をして、娘を預かって欲しいと伝えると、母は途中で泣き出してしまい、途中で父へかわり「わかった、何かあったらまた連絡しなさい」と言って貰えた。また泣いた。妻の浮気が哀しいんだか、両親の優しさが嬉しいんだか、自分が情けないんだか、娘にこうしてやれない事を悔やむのか、それがなんなのかはわからないけれども。
お互いに必要な連絡を済ませ、リビングにて朝食を摂る。妻の作った料理は食べれなかったので、自分でパンを焼いた。娘は子供向けアニメのキャラクタープレートで、半分に切ったトーストとサラダ、娘の好きなマッシュルーム入りのスクランブルエッグ、これもまた子供向けアニメのキャラクタージュースとプリンを、そのアニメのBD録画を観ながら黙々と食べていた。ようやく食べ終わると、幼稚園を休んだ事と、夫婦で家にいるのを不思議に思ったのか「今日は、お出掛け、するの?」と、ニコニコしながら聞いてきた。
「うん、ジジとババのとこに行くんだよ、もしかしたらジジとババからプレゼントもあるかもしれないよ」
娘は言葉通り跳ねて喜んだ、自然と顔が綻ぶ。妻も微笑んでいた。平日だけれど、昨日より前の、日曜日のようだなあと、思った。そうならいいのに、そうならよかったのに。
車で1時間半、妻は助手席には座らせず、後部座席にてチャイルドシートの娘とポータブルプレイヤーでアニメを観ている。途中、娘は疲れて眠ってしまい、車の中に静寂が訪れる。僕はそれを気にするでもなく、ひさしぶりの地元の風景を眺めながらアクセルを踏む。
「よく来たね、よく来たね、また大きくなったんじゃないか?え?」
「本当、また大きくなってるわ、ほらほら、お菓子買ってあるからあっちに行きましょ、ね、ほらおいで」
母が娘を連れていってくれた、妻はそれをもう二度と会えないかの様に哀しそうにみつめている。父はそんな妻を、哀しそうにみつめている。
「……父さん、いきなりごめん、ありがとう……」
「構わないよ、ひさしぶりにあの子にも会えたからな……その、さっきの電話だが……」
「申し訳ありませんでした」
妻が土下座をした。
「そうか、本当なのか……なんて言ったらいいかはわからないが、落ち着いて、よく話し合うんだよ……あの子の事なら面倒は見ておくから、心配しなくていい」
「本当ありがとう、後これ……アニメの……とりあえずうちにあるの全部持ってきたから、ぐずったら、観せてあげて……」
「わかった、何かあったら連絡しなさい……幼稚園は」
「幼稚園は連絡した、数日休むっては伝えてある」
「そうか、ならいい……気を付けて帰るんだよ……その、なんだ」
「いいよ、わかってる、また連絡するよ……本当、ありがとう」
終始土下座していた嫁に声を掛け、車へ戻るように促す。ふと振り返ると、父さんがなんとも言えない表情で頭を掻いていた、そしてその手を軽く降ったので、僕も手を上げて返した。妻はまた深々と頭を下げていた。
帰り道。
「……ひさしぶりにさ、ふたりで、デートでもしよっか」
「……えっ?」
「……あのさ、最初のデート覚えてるかな……地元でさ、なんにもないからさ、電車乗ってさ、離れた駅のさ、ショッピングセンターにあるさ、映画館でさ、感動モノのさ、チケットをさ、カップル割で買ってさ、時間までウィンドウショッピングしてさ、フードコートでごはん食べてさ……ハンバーガーだっけ、ポテトはんぶんこしてさ、食べたばっかりなのにキャラメルとバターのハーフアンドハーフのポップコーン買ってさ……僕がカルピスで、君がアイスコーヒーだっけ、買ってさ、もちろんそれもカップル割でさ、映画観てさ、君ったら泣いちゃってさ、ポップコーン全然食べれないの、僕も釣られて泣いちゃってさ、君より泣くもんだから恥ずかしくてさ、映画終わってさ、広場で告白してさ、初めてキスしたんだよね……だからさ、やり直すって訳じゃないけど、またあそこ行こうよ、デートしようよ……」
妻はいつからか泣いていた、僕も泣いていた。車を停めてふたりで泣いた。
ショッピングセンターへ着いて、4時間先のチケットを買って、ウィンドウショッピングへと向かった。最初はお互いぎこちなかったが、何も考えず、妻の好きそうな可愛い物を見付けては報告したり、昔よく着ていたブランドの新作を合わせてみたり、ふたりで新しい家具を見ては「リビングに合いそう」「これ買うならこれも買おうよ」「うん、これあってのこれだね」「でもセットで買うならこっちかな」「あーでもこれなら前暮らしてたアパートのが合うと思う」「あ、なんか今そっちで考えちゃってた」「なんでよ」なんて、笑ったりした。まだふたりで笑えるんだなあ、なんてぼんやり考えていた。そしてフードコートでハンバーガーとテリヤキバーガー、ポテトのL、カルピスとアイスコーヒーを頼んだ。
「そろそろ始まるね、映画」
「当たりだといいね」
「でも映画館来るとさ、当たりハズレ交互に来てる気がするんだよね」
「そうかも、前回は?」
「だいぶ前だよ、三谷監督の」
「……待って、それかぐや姫の前じゃない?」
「あ、かぐや姫!」
「今日はハズレかなあ」
「高畑監督ってあんまり高評価ないけど、キャラクターの動きもいいし世界観も宮崎監督とは別方向で面白いよね」
「ね、宮崎Jrは論外だけど」
「でもコクリコの世界観っていうか、時代観っていうか、あの雰囲気はよかったと思うよ……ストーリーはあれだしごはんは美味しそうじゃないけど」
「ストーリーは元ネタがあれだから仕方ないよ……ていうか始まる始まる、ほら急いで、トレー重ねて……ポップコーンとか買ってくるから片付けお願いね」
自然と手を繋いだ。
映画はハズレだった。それでも僕らふたりは、妻が同じかどうかわからないけれど、僕はこのやり直しのデートに、なんだか、どう表現したらいいのかわからないけれど、涙を流した。
2時間の映画が終わり、全ての観客が出た後、僕らはゆっくりと立ち上がった。後少しでこのデートも終わってしまう。結局あまり食べなかったポップコーンを見て、こんな所まで再現しなくても、と笑った。
そして広場へと向かった、外は少し肌寒く、もう陽は落ちていた。
「ちょっと、この辺りにいて、忘れ物したから取って来る」
僕は急いで階段を駆け上がり、最上階の妻を見下ろせるレストランへと入った。
そこで、窓をこじ開け、身を乗り出した。
「愛してたよ」
そう叫んで、飛んだ。
僕の死を聞いた父さんは、心臓発作を起こし、葬式を上げる前に死んでしまった。
母さんは妻を責めて、全てを済ませてから後を追うように自殺した。
奥さんと離婚した浮気相手が、娘を自分の子だと主張するも、妻は僕の子だと言い張り、ストーカー紛いの行動の末、幼稚園へ迎えに行き警察へと捕まった。奥さんとの間には子供が出来なかったそうだ。
奥さんは今回の騒動で精神を病んでしまい、今はカウンセリングを受けながら実家で引きこもりのように暮らしているらしい。
妻は事情を知った全ての友人を失い、パートも事前申請していた休みを過ぎて無断欠勤して首になってしまった。娘を義両親に預け、家も売り払い、アルバイトを掛け持ちして娘の為に貯金をしていたようだが、身体を壊してしまって入院。極度のストレスと過労のせいか、見た目は義両親と同じくらいにまで老け込んでしまい、アルコールに溺れて脳が萎縮してしまい、若年性アルツハイマーを患う。孫を思ってか、義両親は妻を施設へと入居させた。しかしその後すぐに義母が倒れて、ふさぎ込んだ義父は娘に手を出して、娘は二度と子供を作れない身体になってしまう。義父は娘を病院に連れて行って逮捕され、義母はショックのあまり病院のベッドで首を釣った。
妻は、ベッドの上で、初デートで観た映画の主題歌を、楽しそうに歌っている。
ひえぇ…
これがふたりが可哀想過ぎて復讐出来ないまま終わったラスト。
で、これから載せるのがガチ復讐のラスト、ちょろっとグロ表現があるので耐性がない人は読むのを辞めて下さい。
ちなみになんカスだとみんなが開いてくれると思ってあんなタイトルにしましたが僕はなんカスではありません。
これは実話じゃない…よな…?
あ、若干のエロもあります。
>>20
どういうことか分かんねぇや
終始土下座していた嫁に声を掛け、車へ戻るように促す。ふと振り返ると、父さんがなんとも言えない表情で頭を掻いていた、そしてその手を軽く降ったので、僕も手を上げて返した。妻はまた深々と頭を下げていた。
帰り道。
「ねえ、浮気相手さんの職場、教えてよ」
「……えっ?」
「教えてよ」
「あの……どうして、ですか?」
「君が嫌なら相手の奥さんに聞くまでだけど、そんな権利はないと思うな……でも、教えてくれたらその質問にも答えてあげるよ」
「…………………………○○、です」
「雑貨屋さんね、場所は?」
「……駅ビルの中です」
「ありがとう……興味があって話してみたいなって思ったからさ、許される事ではないけれど、同じ女性を好きになったなら、何かしら通ずるものもあるかなって……あ、もちろん今回の件について今後の方向性やら落とし所も話すけどね」
妻はあからさまに安堵の表情を浮かべていた、こちらに気付かれないように外を向いてはいたが、その顔はしっかりと窓に映っていた。
自宅前。
「じゃあ、こんな時に頼むのもなんだけど、ちょっとそのお店覗いてくるから家の事お願いね」
「……はい、あの……本当に、ごめんなさい……」
僕は何も答えず微笑み、ギアをドライブに入れて走り出す。目的地は雑貨屋ではなく、ホームセンター。
「あ、領収書お願いします」
「はい、領収書、ですね……えー宛名、但し書きは……」
「宛名は○○工科大学……○○学科、○○ゼミ……あ、そこはカタカナで大丈夫です……但し書きは、備品代で……はい、大丈夫です」
店員が判を押し、レシートを当て、ひらひらと領収書を振っている。
「はい、お待たせしました」
「すみません、これもお願いします、こっちはレシートだけで大丈夫なんで、すみません」
「はい……えーこちら一点で298円になります、テープでよろしかったでしょうか?」
「あ、こっちの袋にまとめちゃいますから大丈夫ですよ」
駅ビル。
「いらっしゃいませーどうぞーご利用ーご覧下さーい」
誰に言うでもなく、淡々と繰り返される呼び込みの反復。耳障りのよいインストに乗せて、季節の物を紹介する館内放送。友達、恋人、夫婦、家族の喧騒。それらに包まれてフロア案内を見る、雑貨屋は地下にあるようだ。
「いらっしゃいませー」
店内整理をしながら、気配に応じて声を出すボブカットの店員。その子に声を掛けると。
「すみません、こちらに……」
浮気相手が奥の棚から姿を見せた、向こうもこちらに気付いたようでバツの悪い顔をしていた。
「……大丈夫です、見付けました」
「はい、どうぞどうぞ、ゆっくり見ていって下さいね、またなんかお探しの物があれば気軽にお声掛け下さい」
その砕けたような丁寧語のような接客を通り過ぎながら聞き流す。
「……すみません、お時間よろしいですか?」
「……10分程度なら、外に喫煙所もあるのでそこで……」
「いえ、出来れば……まあ、そうですね、とりあえず喫煙所へ行きましょうか」
喫煙所。
「すみません、昨日の今日で私が言うのもなんですが……妻が不安定になってしまって、よければうちに来て頂けないかと……不安であれば奥さんを呼んで頂いても結構です、突然、すみません……」
「あー、いえ……出来る事ならなんでもします、とりあえずバイトの子達にシフトの相談をしてくるのでまた少し店に戻ります……荷物もありますし」
「……本当、すみません……」
浮気に関してはよくないが、基本的には筋の通った人なんだろう。開き直りもせず、とても申し訳なさそうに小さくなっている。エスカレーターから遠目に見た印象では、バイトにも慕われていて、爽やかで、センスもよく、服装は年相応ながらもコアなサブカルチャーファンといった、面白みのある人間だった。きっと身近にいたら、友達になっていたに違いない。
車内。
「迷惑掛けてすみません……奥さんは、大丈夫ですか?」
「迷惑だなんてそんな……元はと言えば、俺……私がいけないので、そんな……気にしないで下さい、こたらこそ本当に申し訳ないです……」
「あの、奥さんは、連絡しなくて大丈夫ですか?」
「あっはい、あー遅くなりそうなら連絡しますが、大丈夫です」
「一応、家に着いたら僕から連絡しておきますね」
「すみません……」
なんとなく、彼の事が知りたくて趣味について話し掛けてみた。最初こそ遠慮していたが、やはり似たような趣味で車内は盛り上がった。
「あさりさんの漫画で、女の子に宇宙人が寄生して戦闘になるとおしりから出てくるやつ、なんでしたっけ」「え、エマノン好きなんですか」「やっぱり、この流れってエヴァ繋がりじゃないですか」「ピューリツァー賞取れるよってなんでしたっけ」「あー女の穴の人もなんか絵面似てますよね」「田村マリオの世界観も好き」「群青の人の短編の下ネタには笑ったなー、ていうか群青ってどうなりました?」「アンダルシアってなんでまたアニメ化されたんですかね、なんかルパンっぽい絵面になってるし、食わず嫌いで観てないですけど」「フリクリからピロウズ入った奴はぶっとばす、自分の事なんですけどね」「えっ丸尾大越駕籠が好きってガチの人なんですか」「確かに早見は僕も駄目でした」「氏賀堀骨は、物によっては使えます」「あー確かに、グルメはなんか谷口さんが持ってった感がありますよね」「そうです、とりあえずカッコイイスキヤキ読めって事ですよね」「流れ的にズボラかと思ったらマコちゃんが来るんですね、いやいやいやLOは嗜みですよ」
友達になれていたらな、そんな事を改めて思った。
>>30
こたら→こちら
自宅前。
「……あ、荷物取ってから行くんで先に降りちゃって下さい」
「わかりました……」
家に着いた事で改めて現実を認識したのか、埋まったかのようにも思えたふたりの溝は、より深くなってしまった。これでいい。先程のホームセンターの袋からひとつ、荷物を取り出し、パンツの腰のあたりに差し込む。服越しに手で確認して、彼に声を掛ける。
「どうぞ」
無言で会釈をしたので僕もそれを返し、玄関のドアを開ける。
「ただいま、帰ったよ」
彼の背中越しに妻を呼ぶ。
「はーい、おかえりなさっ……」
妻は動きを止め、引き攣った顔で僕らを交互に見る。彼は気まずそうに妻を見ていた、そして沈黙に耐え切れず振り返った時には。
僕は腰からゴムハンマーを取り出して彼の頭を殴り付けた。
気絶したかどうかも確認せず、呆気に取られた妻に駆け寄る。振り向き、逃げ出そうとした妻の左足首を掴み、引き上げる。手をついたが間に合わず、顔を打ったようでパタタっと鼻血が床に水玉模様を作る。呻き声を上げる前に、ゴムハンマーは振り下ろされた。背後で唸っていた彼の髪を掴み、念の為もう一度ゴムハンマーで側頭部を叩き、車へと戻る。
ホームセンターの袋ごと持って玄関へ入り、靴棚の上で探る。ビニール紐で片方の手首のみを何重にも縛る、そして長い方の紐で腕の付け根に縛り付ける、同じように何重にも。それを両手に行うと、次は片方の足首と太腿の付け根を同じ要領で縛る。そして、四肢を独立した状態での拘束の完成。両手両足で縛るよりも色々するならばこちらの自由が効く上に、拘束を解くのは不可能に近い。
とりあえず声を出されても面倒なので、妻は男の靴下を片方口に入れ、その上から薄手のタオルで塞ぎ。男も同じように残った靴下を使い、口を塞ぐ。ベルトを胴に巻き、金具はホールに通さず余った部分を掴み、引き摺りながら寝室へと向かう。ふたりをベッドに寝かせる。
冷蔵庫からミネラルウォーターを取り出し、キャップを外しながら奥さんへと電話を掛けた。
「…………………………あ、突然すみません、僕です……あ、はい……その、なんて言えばいいか……彼が突然うちに来まして、はい……それで、妻に合わせろ、と……はい、今はふたりで寝室に居ます……警察も考え、あっいえ……はい、僕も大事にはしたくなかったので……いえ、内々で解決できたらなによりかと思いまして……はい、すみません……よかったら、はい……場所は、あっわかりますか……よければ迎えに行きま、あーでもなんか……心配ですよね、知らない男の車って……あ、わかりました、じゃあ……はい、その辺にコンビニありましたよね、そこまで車で行きますので……いえいえ、大丈夫です、はい……失礼します、はい……」
ミネラルウォーターをコップに移して、キャップを閉めて冷蔵庫へと戻す。廊下に出て姿見で身嗜みを整える、よし行こうかと思った所で妻の血を発見。トイレットペーパーで拭き取り、トイレに流す。そしてホームセンターの袋を靴棚に隠し、車のキーを指で回しながら軽快に歩き出した。
コンビニ前。
「すみません、わざわざありがとうございます……」
「いえ、お互い様ですから……とりあえずうちに向かいましょう」
静かに車を走らせる、車内には沈黙が流れ、なんとも気まずい雰囲気だった。しかし、不意に笑みが漏れたのを奥さんに見られた気がした。なので、唇を噛み締め、泣くのを堪えようとしている振りをした。益々笑い出したくなり、肩が震えてしまったが、それらしいからよしとする。
「っ……んで、こんなっ……事、なったん……です、かね……ぐっ」
「なんで、ですかね」
奥さんは静かに泣いていた。
僕はわざとらしく鼻を啜って「今からこんなんじゃ駄目ですね」と、窓を開けて目を拭った。涙など、欠片も流れてはいないが。
自宅前
「どうぞ」
玄関を開けると、奥さんは入る前に彼の靴をみつめて立ち止まった。
「……入りましょう」
「そう、ですね……おじゃまします」
靴を脱いで、丁寧にも屈んで向きを揃えていた。胸元が緩み、淡いピンクのレースが付いたブラが見える。すぐに目を逸らし、僕も靴を脱いで揃え、ふたりで寝室へと向かった。
「……ねえ、いるんでしょ」
妻の呻き声が聞こえる、目を覚ましたか。彼は二発殴ったからまだ起きてないのか、まあいい。
「……声、聞こえません?」
奥さんがドアに耳をあてる、目が見開かれた。聞こえたか。
「ちょっと!何してるの!」
ドアノブに手を掛ける。
「……開いてる、みたい、ですね」
「……開けて、下さい」
開けると同時に奥さんが入る、もちろん中には緊縛されたふたりが転がってるだけだ。
「…………………………えっ」
後頭部にゴムハンマーの打ち付けられる鈍い音が響いた。妻が絶望の眼差しでこちらを見ている。
床に転がったふたりを尻目に、カメラをセットし、奥さんを脱がして縛り上げる。下着を鼻に当て、肺いっぱいに匂いを吸い込む。仄かに香る柔軟剤、そして汗と尿の混ざったような、スルメにもにた濃厚な香りが脳を満たす。肛門あたりは若干の便臭がする。そしてクロッチ部分を舐めると、上品なお吸い物のような塩みと微かな苦みが。それを堪能すると、奥さんの口にねじ込み、同じように薄手のタオルで塞ぐ。
冷蔵庫から先程のミネラルウォーターを取り出し、寝室へと戻る。そして彼の顔へ掛ける、何度かむせると目を覚ましたようだ。頭が痛むのか顔をしかめている。
「……起きたね、これだーれだ」
裸で縛られた奥さんを後ろから抱きかかえるようにして見せる。
不自由な手足をバタつかせて、何かを喚いているが、口も塞がれていてわからない。
「えっ?何?なんだって?」
録画ボタンを押す。
「パパでちゅよー」
はははと笑って、彼から目を離さずに奥さんの頬から耳をゆっくりと舐める。意識はないが、奥さんが声を漏らす。彼は顔を真っ赤にして何か抗議していたが、途中から泣き出してしまった。妻は呆然と僕を見ている。
「自分の大切な人を取られる気持ち、経験してみよっか……ね?」
リビングから椅子を持ってきて、ふたりを座らせる、もちろん落ちないようにベルトで固定した。彼は泣いていたが、観念したようにおとなしくなった。妻は相変わらず放心状態でなすがままだった。秘密道具はベッドにこっそり隠してある。
「よし、これでよく見えるね」
ベッドに戻り、服を脱ぎ、奥さんの顔を舐め回す。視線を送ると彼は目を逸らしていたので「見ていろ」と言うと、憎悪のこもった瞳で睨み付けた。
「……ねえ、自分に出来ることならなんでもするって言ってたよね、見る事くらい出来るでしょ……滅茶苦茶に犯されるのは奥さんなんだから、それもこれも浮気した自分のせいなんだからね?ちゃんと自覚してる?」
彼を煽り、奥さんへ向き直す。白く柔らかな肌に指を滑らせながら、耳を舌でなぞる。そして、首筋へと進み、キスマークを付けながら鎖骨へ。鎖骨を辿り、反対の耳も丹念に舐める。指で首筋、肩、二の腕、前腕、手の甲と撫で、折り返す。時折身体がひくひくと反応する。腕を上げ、脇の匂いを嗅ぐ、若干汗の匂いはするが、女性特有の甘い香りがした。そっと、優しく舌を這わせる。
肋骨に沿って舐め、乳房へと辿り着いた。若干くすんできたピンク色の頂点を中心に、円を描くように、その円を縮めながら、ゆっくりと舐め上げる。少し顔を上げて観察する、まだ頂点に達していないはずなのにそこは硬くなっていた。それどころか触れていない方すらも。
「敏感なのかな、触ってもいないのに乳首立ってるよ……さっき脱がせた時は立ってなかったし、寒いわけでもないから、そういう事だよね」
「んー!んぐ!んー!」
「何言ってるのか全然わかんない」
もう片方の頂点をつまむと身体をびくんと震わせた。笑い声が漏れる。左手でそれをこねくり回しながらさっきの続きとばかりに頂点てんを舐め回す、身体をびくびくと痙攣させる。体勢を変えて反対を舐める、右手は喉元から胸の間を通り、へその周囲を回り、腰の骨盤のあたりを優しく撫でる。骨盤から太腿の付け根を沿って薄い茂みへと到達する。少し膨らんだ恥丘を撫で、中心を押しながらゆっくりと這わせる。
小さな、コリコリとした感触を指先に感じた。その少し上を円を描くように弄る。縛られて不自由な足を擦り合わせながら、微かに声を漏らし始めた。下に移動し、足を開き、ふたりを少し見てからゆっくりと頭を埋めた。下着よりも濃厚な雌の香りがむわっと広がる。若干小○唇がはみ出てはいるが、綺麗なピンク色をしている。下から上へ、ゆっくりと舐め上げると、一段と激しく身体を震わせた。
一通り舐め、軽く絶頂すると、力が抜けて脱力してしまった。軽く腰を持ち上げ、肛門にも舌を触れる。ひくひくと収縮を繰り返すが、じっくり舐めているとピンク色の割れ目から少しだけ汁が溢れてきた。
僕の下半身もカ○パーで溢れ、限界だったが、楽しみはもう少し取っておきたい。立ち上がり、頭の方へ向かい、その滑らかな指通りの髪を自分のモノに巻き付け、擦る。綺麗な髪に、僕のその体液が混じり、なんとも言えない快感だった。
そして奥さんの下半身をふたりに向けて足を抱え、自分のモノを当てがった。ちょうどふたりの結合部が見えるだろう、快感で今にも射精しそうだ。しかし焦らず振り返る。
「ちゃんと見えるかなー?」
途中から放心状態だった彼も僕の行為に気付き、より一層喚いた。
「うるさいなーじゃあそれではなんの罪もないどころか旦那さんに浮気されたあげくその浮気相手の夫に殴られて縛られて好き放題されて可哀想な奥さんのマ○コにー?同じく浮気された可哀想な僕のチ○ポをー?生挿入したいと思いまーす!」
妻の号泣と、その浮気相手の怒号という最高のBGMに乗せて、ふたりの前で、子宮にキスをした。
その時になって、奥さんがようやく目を覚ました。
突然の事でパニックになってしまったようだが、拘束されて何も出来ないので足を押さえ付けて全力で腰を打ち付けた。
「ねえねえ!奥さん起きたよ!他人チ○ポ受け入れて起きたよ!僕が子宮にキスしたからかな!王子様とお姫様みたいだね!ははははは!」
奥さんも号泣していた。しかし、時間を掛けてならしたおかげで感度も最高潮のままのようだ。ビンビンのクリ○リスを攻めると中でうねるように締まって刺激する。胸の先端も充血する程に勃たせている。
オーガズムの波がきたのでストロークの速度を上げる、すると奥さんの中が膨らんでいく。
「あ!イきそう!奥さんもイきそうだね!出すよ!中に出すよ!」
先端で子宮を叩き続けると一気に締め上げられ、奥深くで射精した。中イきしたのだろう。全身を硬直させ、泣きながら痙攣している。優しく出し入れしながら髪を撫でる。
振り返るとふたりとも泣いていた。
奥さんを抱きかかえ、僕の肩越しにふたりを見ると、また静かに泣き出してしまった。
「……もっかいしよ?」
奥さんを四つん這いにして、ふたりへと顔を向ける。ふたりの体液でぬるぬるのそこへ当てがい、ふたりの顔を見ながら挿入した。汗で若干べたついた尻を叩くと、中が締まる。
「奥さんっ……Mかなっ……叩くとっ……締まるんだよっ……」
ふたりとも顔を背けていた、奥さんは俯きながらも嬌声を上げる。
少し動きを止め、奥さんの股から垂れそうなくらいの愛液を親指に絡めて、肛門をマッサージする。強張っていたが、解れてくるとなんなく入った。根元まで入れて、腸壁越しに自分のモノを触る。そしてストロークを開始すると、リズミカルに親指を締め付けた。
「ねえ、こっちはヤった?」
奥さんは小さく首を振る。
「じゃあ、初めて、もらっちゃおうかな」
本来なら1週間掛けてやるような解しやならし、グリセリン浣腸なんかは手間なので、ストロークをゆっくり続けながら肛門を解す。人差し指と中指よ2本を入れてみる、すんなりと奥まで入った。ゆっくり、優しく、こねる。
指を抜くと閉じるまでに間を置くまでは拡がった、モノを抜いて肛門に当てがう。若干キツイような気もするが、潤滑油替わりの愛液のおかげで裂ける事もなく、挿入。入り口は痛い程に締め付けるが、中はふわふわで心地よかった。
「奥さんのア○ルバージンもらっちゃったー、旦那さんはこっちに興味なかったのかな?」
ふたりとも俯いて大粒の涙を流していた。後背位の為奥さんの顔は見えなかった、どうしても顔が見たくて抱えて回転させ、正常位にする。泣いてはいたが、顔を上気させ、感じているようだった。足を開かせると自然と開いたままになったので、クリ○リスと月窒を刺激しながら傷付けないようにゆっくりとストロークを続けた。奥さんも何度か絶頂を迎えたところで、僕も奥さんの腸内に射精した。
奥さんを起こして、ふたりに向かって股を開かせた。月窒から溢れる精液を見て、またふたりは泣いた。
「ね、もっかいしよ、これで最後」
あらかじめ用意したタオルでモノを綺麗にして、また正常位で奥さんに挿入した。妻の名前を呼びながら、何度も愛してると伝えた。後ろで聞こえるふたりの嗚咽が大きくなった気がした。マットの下にある秘密道具に手を伸ばしながらオーガズムに向けて全力で突いた。
「あ!イく!」
奥さんの心臓に包丁を突き立てながら、最初の射精よりもずっと多くの量を中に出した。すごく締まった。
奥さんは何が起こったのか理解出来ずに目を見開いていたが、程なくして絶命。うしろのふたりもよく見えていなかったのか、鳩が豆鉄砲を喰らったようなをしていた。わからせてあげようと、抜いた包丁と、僕の浴びる鮮血を見て、理解したようだった。
妻は気絶し、彼は放心していた。
「……とりあえず、妻を起こさないとね、君のを見てもらうわけだし」
彼の顔が絶望に歪む。
「起きて、起きてーって……口塞いでるから目覚めのキスが出来ないな……」
妻ごと椅子を蹴飛ばす、痛みと衝撃で目が覚めたようだ。しかしまた取り乱して気絶する、そして失禁してしまったようだ。
「……あーもう、汚しちゃって……起きてよ……」
ベルトを外し、なんとか壁に寄り掛からせる。そして向き直ると、身体をがくがく震わせ、彼も失禁してしまった。
「大丈夫、僕は殺したりしないよ」
そう微笑んで靴棚へと向かった。
スタンドを準備して、コンセントにタコ足配線を繋ぐ。彼は一体何をしているのかと不思議そうに眺めていた、僕は時々振り返っては、彼に笑い掛ける。そして時々キッチンに物を取りに行っては、紙袋の陰で、彼に見えないように着々と準備を進めていく。
準備が整ったので彼のパンツをキッチンバサミで股の部分を分断する。驚いた事に、彼のそれは破裂せんばかりに勃起していた。奥さんとの情事に興奮したのか、生命の危機を感じて本能的に種を残そうとしているのかはわからない。とりあえず根元を輪ゴムできつく縛る。
妻が彼の絶叫で起きた時に目にしたものは、そういう知識もないし、とても理解し難かったろうなあ。
僕は、充分に熱くなったそれを、彼の先端に近付けてゆく。
しかし、いきなりそれをやってしまってはもったいない。
とりあえず、ゆっくりとそのハンダゴテを太腿に刺してみた。
瞬時に皮膚が膨らみ、血と皮下脂肪が沸騰しながら吹き出してくる。なんだか焼肉のような芳ばしい匂いが鼻をくすぐる。
「んぐっんんんんんんんんんんんんんんん!!!!!!!!!!」
じゅぶじゅぶと音を立てながら突き進む、ある程度進むと血肉に熱を奪われて止まってしまった。
「ぐぷっ!!!んぶっ!!!んんんんんんんんん!!!!!!!!!!」
「こんなもんか、でも結構刺さるなあ……それに焼かれて止血されてるし……うん、これなら大事なとこの根元まで届きそうだ……って、汚いなあ」
吐いてしまったようだ、タオルから胃液が滲み出している。
「こんな時の為に……お、起きたみたいだね、もう気絶しないでねー」
家庭向けの医学書を本棚から取り出し、ページを捲る。
「あった!」
本を開いたまま、彼の元へと近寄ると、馬乗りになり、奥さんを刺した包丁を手に取る。
「……えーっと、男だと、この辺の……あーもう暴れないで!死んじゃうよ!めっ!」
気道を確保するように顎を上げて、包丁を当て、刺す。
「成功かな?失敗かな?」
わくわくしながらタオルを解いて、靴下を出す。
彼の口からは「ひゅー」だとか「きゅー」だとか掠れた音しか出ない。
「やった!成功だ!」
声帯に切り込みを入れ、声を出なくした。これにより、猿轡は必要なくなり、吐瀉物が詰まる心配もない。念の為、癒着しないように台所スポンジをキッチンバサミで小さくして挟む。
「君も、吐いたらこれやるからね」
妻は全力で縦に頭を振った。
「そんなに振ったら吐いちゃうよ」
楽しくて笑ってしまった。
「……はー、じゃあ……続きね」
改めて彼のそれを握り、新しいハンダゴテを手に取る。先程のも合わせて、5本がスタンドで真っ赤に熱されている。その時、紙袋にぶつかって中身が出てしまった。
予備の、15本のハンダゴテが。
彼は絶望した。泣き叫ぼうにも、怒鳴ろうにも、謝り許しを乞うにも、声は出ない。自分の意思を伝えられないのがこんなにも苦痛だなんて。
「じゃあ、いくよ……うわ、なんかドキドキするね!」
ハンダゴテをスタンドに戻し、手汗をタオルに拭く。そして、持ち直して、ゆっくり。
丁度先端の割れ目に当てる、パチパチと粘膜が焼け爛れ、さあ進もうと言う時だった。
よし、ちょっと書き上げたテンションでスレ立てたからちょっと休憩してきますね。
フィクションですよ。
小説王ってコテじゃないよね?
あ…フィクションか良かった
微妙だが読んでる
>>55
本当だ
すまんな
再開します。
「うわっ!汚っ!うーわっ!」
根元が膨らみ、ゴムを物ともせず射精したのだった。
「なにこれ?!なんで射精してんの?!」
またしてもハンダゴテをスタンドに戻し、タオルで手を拭く。一応、彼のそれも拭く。そしてハンダゴテの熱が充分なのを彼の太腿で軽く試して、再度挑戦。
先端に出来た水泡をハンダゴテで破り、中へと進む。太腿と違い、若干精子の焼ける匂いがする。身体をがくがくと痙攣させて、顔は青ざめている。相変わらず声は出せずに「ぶひゅーぶひゅー」と無様に鳴っている。そろそろ根元だ。
「よし!」
勢い良く引き抜く。輪ゴムのおかげで勃起は維持されたままだ。
「じゃあ、このいけないチ○ポ……次はこれでお仕置きだ!」
おろし金。
使った事はなくとも、誰もが知っているであろう、キッチン用品だ。主に大根や、生姜、にんにくを摩り下ろす際に使用する。
彼の青ざめた顔が、文字通り血の気の引いたような白い顔になった。
「……ねえ、君の好きだったこのチ○ポ、お別れしな?もうなくなっちゃうよ?」
妻は目を瞑って号泣していた。
「……そっか、哀しいよね、辛いよね、いつも一緒だったもんね……」
僕も顔を伏せる。
「はい!じゃあいつまでもしんみりしていられないので!スタート!」
根元の方を握り、力任せに全力で摩り下ろす。中で圧迫されていた血液が勢い良く溢れ出す。彼はまた身体をがくがくと痙攣させている。
「毎回!同じ!リアクション!僕も!頑張ってるんだから!ほら頑張って!つまんないよ!」
しかし、残念な事に血液を解放されて、亀頭を摩り下ろしたあたりで萎んでしまった。
「……あーあ、本当つまんない」
>>20
??
読みにくい 以上
輪ゴムで留めてはいるが、失血死なんてもっとつまらない事にならないようにハンダゴテで止血する。
「この後さ、生きられるのか死んじゃうのかわかんないけどさ、とりあえず、肛門でも男は気持ち良くなれるわけだしさ……それも未然に防いでおこうね?」
どれだけそんなに涙があるんだという程、彼はまた泣いた。僕は「こんなに泣いたら明日頭重いだろうな」なんて考えながら、彼を四つん這いにした。
バードキスのように、小刻みに彼の肛門へハンダゴテを当てる。その度に爛れさせながらひくひくと動いている。
「……臭いな、ちゃんと拭いてる?ていうかうんこしないでね?絶対だからね?」
反応もつまらないので一気に奥まで差し込む。すると「ぶじゅっぶじゅっぶじゅるるるっ」と、泡立てながら黒い血に混じってコロコロとした便を吹き出した。
「もー!さっきのはフリじゃないから!どんだけ笑いに貪欲なの!」
そして「ね」と、同意を求めようと妻を見ると気絶していた。
「……またかよ……まあいいや、とりあえずこっち進めちゃお」
下血を避けて、新しくハンダゴテを手に取り、コンセントから抜いてベッド側のコンセントに刺し直した。赤くなった先端を彼の鼻に差し込んで温度を確認する、何を言っているのかわからないが、これだけ暴れたので大丈夫だろう。
「次は耳ね」
頭を横に向け、膝で体重を掛けて固定する。ハンダゴテが真っ赤になったのを確認して、耳に差し込む。耳は思っているより浅いので、あんまり深くまで刺しすぎると脳まで達してしまう。なので2cmくらいだろうか、もっと奥まで入れてみたいが我慢するしかない。反応はあまり変わらないが衰弱してきているのか、痙攣が小さくなっている。頭を返して反対の耳も同じように焼く。そして思い出したように、さっき入れなかった方の鼻にも入れておく。
「後は味覚と視覚、大詰めだね……触覚は神経とかわからないし、オマケで勘弁してあげようじゃないか」
口を開き、舌を引っ張り出し、片方を針金で閉じたステンレス製の菜箸で舌を挟み、全力を込めてもう片方も針金で閉じる。そして、ハンダゴテの山を漁り、取り出したるは。
「テッテレレッテ、テーッテテー!小型ニッパ~!ビンブン!」
彼は弱々しい目でニッパーをみつめる。しかし、もう反抗する気力もないのか目を閉じてしまう。
「あ、違う違う、ビンブンって商品名とかじゃないよ……あの、テッテレレッテ、テーッテテーに続く締めの効果音のやつだよ」
「シカトかよ……って、舌固定されとるやないかーい!」
パチリ、小気味良い音が響く。少しだけ、眉をしかめる。舌先に小さな切り込みが入った。同じ様な位置で角度を変えて、パチリ。小さな舌の切れ端が落ちる。
「出来るとこまでやっちゃうぞー」
パチリ、パチリ、パチリ、パチリ、パチリ、パチリ、パチリ、パチリ、パチリ、パチリ、パチリ、パチリ、パチリ、パチリ、パチリ、パチリ、パチリ、パチリ、パチリ、パチリ、パチリ、パチリ、パチリ、パチリ、パチリ、パチリ、パチリ、パチリ、パチリ、パチリ、パチリ、パチリ、パチリ、パチリ、パチリ、パチリ、パチリ、パチリ、パチリ、パチリ、パチリ、パチリ、パチリ、パチリ、パチリ、パチリ、パチリ、パチリ、パチリ、パチリ、パチリ、パチリ、パチリ、パチリ、パチリ、パチリ、パチリ、パチリ、パチリ、パチリ、パチリ、パチリ、パチリ、パチリ。
ここまでやって痛みでショック死または気絶しないもんかな
「あー、これ……思ったよりしんどいな、地味だし、反応ないし……」
舌はもう原型を留めていない、子供がハサミで遊んだ折り紙のようになっている。床には小さな小さな、ピンク色のウジのような肉片が散らばっている。箸で挟まれ、引っ込められないのもあるが、止血の役割も行なっているらしく出血は少ない。
「一気にやっちゃうか!」
箸の手前まで合わせ、キッチンバサミに力を込める。
ヂョギ。
「マー坊みたいだね、チ○コピアス……は、出来ないな、ないもんなチ○コ……ソンナトコキッタラシンジャウヨ……似てるでしょ、映画版のあの大陸スケコマシの真似……なんで昇とキャラ合体させたかね、それを言い出したらあのマンションカチコミア○スピストルグルグルもカットされちゃうし……あ、とりあえず舌の止血しないとな」
ハンダゴテ。
もう…
「ようやく目だな……やっぱり魚みたいに白くなるのかな、それとも水分多いから破裂するのかな……まあものは試しだ!試してガッテン!」
舌の止血に使ったハンダゴテを彼の頬で試し、熱を確認してから瞼を開かせて狙いを定める。弱々しかった反応が少し大きくなる。
「こら!目を動かさないの!失敗したらやり直しだよ!」
諦めたように一点をみつめる、焦点すら合っていない。それでもやはり瞳は小刻みに揺れる。そして、改めて狙いを定め。
「おお!おお!白くなった!焼き魚の目みたい!……ってうわ!」
パスッという軽やかな音がして、眼球は小さく破裂し、硝子体が流れ出した。
「……すげー、じゃあ……もう片方の目も……あ、その前に」
思い出したようにキッチンへ向かい、使用済みのハンダゴテを水を貯めてあるシンクに置いて、寝室に戻るとまた新たにハンダゴテをコンセントに繋いでゆく。
「……この部屋やっぱり臭いな、そりゃひとり死んでるし、うんこしっこ塗れだしな……ん、そろそろあったまったかな?」
もう片方の目も開く、瞳孔はまだ開いていないが、気のせいか目に光がない。
「レイプ目ってこんな感じかな、ていうか死んでないよな……あ、大丈夫生きてる生きてる」
微かにだが呼吸もしているし、弱いが脈拍もある。
「はい、仕切り直して……いや、待てよ……確かこの辺に、あった!」
ローション。
「いや、完璧に視力奪う前にさ、奥さん見せとこうっていう、優しさ……みたいな……ってお前両耳死んでるやないかーい!」
引きずり起こして壁に立て掛ける。
「もう汚いし、椅子とかいいよね、そこでも見えるよね……ていうか奥さんの体温ぬるいな、関節が固い気もする……死後硬直……は、違うの……かな、よくわかんないや……あ、死んでるし解いちゃお……ハサミハサミ、ほいっほいっほいっほぉいっ……あ、若干固まってるわ……あ、口のも外しとこ……うわパンツ喉まで入ってるよ……マ○コ乾いてるし……ローションあってよかったー」
妻が「お!起きた!」目を覚ました。が、屍姦している僕を見て「あーダメダメ!気絶しないで!」気絶しそうになるも「よーし!堪えた!」隣の彼の凄惨な姿を見て「あー!ダメだってば!」気絶した。
「はい、じゃあ、よく見ておくんだよ……最期の奥さんの晴れ姿……」
自分と奥さんのモノにローションを塗り、挿入。綺麗な人だが、目を見開き、口を開いているのはどうしても頂けない。
「萎えちゃうな……あっち向いて、旦那さんに見てもらいな」
抱えて、ベッドから頭だけを落とす。丁度顔が旦那の方を向いた、僕に突かれてがくがくと揺れている。旦那は片方の目で静かに泣いた。
「感動的だなーうんうん……あ、出る!」
一番奥で、射精した。
死体、生命の終わった結果。性交、生命を宿す神秘。そのふたつの相反する交わりに、僕はまた興奮してしまい、続けてもう一度射精した。
「はー、新しい扉開いちゃった……よし、興奮冷めやらぬうちに、さっそく残った目もやっちゃいますかっ」
パスッ。
「反応ないなーつまんないなー」
太腿にいくつも穴をあけている、しかしぴくぴくと震えるくらいで反応らしい反応はない。
「鼻ピーラーとかも試してみたかったのになー、でも脛ピーラーとかも捨てがたいなー、舌にシェーバーもやればよかったかなー……そうだ、生き残られた場合も考えて……睾丸もハンダゴテしちゃ……でも睾丸は死んじゃうかな……よし」
妻を起こす。
「起きて、起きて……ねえ、起きてってば!もう!」
ハンダゴテを膝の関節部分に突き刺す、彼とはまた違った匂いがした。
「んんっ!!!ぐぶっ!!!ぐぼろっ!!!」
「……あー吐いちゃったか……じゃあ、声帯切るね、ごめんね……」
開いたままの医学書を確認しながら妻の喉を探る。
「この辺りかな……ほら!危ないって!動かないで!死ぬよりも苦しい拷問するよ!じっとして!」
包丁を拾い上げると、刃先に下血が付いていたので彼の太腿に何度か刺して汚れを落とした。ような気がするので大丈夫。
「……破傷風とか、心配だけれど……まあ大丈夫っしょ、僕じゃないしね……よいしょっ」
血で鈍ったか、少しだけ刃の入りが悪かった気がした。僕は「あーやっちゃったかなー」なんて呟きながらタオルを外す。
「ぜひゅー、ぜひゅー」
「お、大丈夫大丈夫……って吐いてるの血じゃん、何もしてないのに……ストレス性胃潰瘍かな……可哀想に……でも気絶しないように、ハンダゴテは、刺しっぱでいっか……いいよね」
「きゅっぜひゅー、ぴるる」
「あ、スポンジ噛ませてないから変に空気漏れてるのか……ごめんごめん、恥ずかしいね」
「ひゅー、ひっ、ひゅー、ひっ」
「よし、じゃあ彼の心臓にハンダゴテ刺してあげて」
「ひゅっ!ぜひゅっ!ひゅっ!」
「だってほら、こんなんじゃすぐ死んじゃうし……助かっても可哀想だよ、だから……最愛の君が殺してあげな……僕は殺さないよって約束したし……はい、ハンダゴテ」
「ぜひゅっ!きゅっ!ぜっ!」
「あ、やらないっていう悪い子はやるまで足にハンダゴテ刺していくからね、わかった?」
観念したのか首を縦に振った。
「じゃあ右手だけ解くね、ハンダゴテを彼に刺す以外の事をしようとしてもハンダゴテだからね、お尻は効くみたいだよ」
固定されていたせいかうまく動かせない、ようやく腕を開くも震えている。なんとかハンダゴテを掴み、振りかぶる。殆ど彼とは判別出来ない、その物体に。どんな事をされたらこんな風になるのかと、涙が止まらなかった。
きっともう何も感じられないのだろう。
心臓に突き立てる。
深く、息を吐く。
それは、眠りにつくように。
穏やかに。
その胸がまた膨らむ事はなかった。
声が出るものならば、声を上げて泣いたのだろう。
喉を鳴らしながら、静かに泣いた。
「感動的だね、涙がちょちょぎれちゃうね、いい話だ、純愛物のラブストーリーだね」
妻が力強く睨む。
「よし、セックスしよっか、仲直りセックス……あ、でも君じゃもう勃たないから、ちんちんの代わり……ってのもなんだけど、ハンダゴテ入れてあげるね」
その目もまた、絶望に歪む。
「あ、その顔は興奮するかも……またあの奥さん使えばいっか」
僕は奥さんとの代替セックスを終えて、シャワーを浴びていた。
部屋では死体が3体。
ベッドで血と精液塗れで、心臓を一突きされた奥さんの死体。
壁に寄り掛かり、人としての尊厳を全て無視された浮気相手の死体。
部屋の隅で苦悶の表情を浮かべ、右腕はゴムハンマーで骨を粉々に粉砕され、乳房と性器は元がわからなくなる程に隙間なく焼け焦げた穴があき、さながら蜂の巣のようになっている。コンセントに繋がれたハンダゴテをゴムハンマーで額に打ち込まれ、沸騰した脳漿が溢れている。
汗と返り血を流し、新しい服に着替え、TVを点けると丁度朝の情報番組が始まった頃だった。2Fの窓から覗くと、東の空が薄っすらと紫に染まって見える。
「…………………………いい空だなあ、もう夜も明けちゃうのか」
朝の情報番組を楽しみ、ゆっくり朝ご飯を作って、実家に「落ち着いたからそろそろ帰るよ」と連絡を入れた、父はゆっくりと考えてから「よかったな」とだけ。そして、10時頃、あるサービスを受ける為に家を出て、帰りの快速で跳ねられて死んだ。
15年後。
私は小さな頃に両親に捨てられたらしく、父の祖父母の元に引き取られた。アルバイトをしては給料を生活費に、と渡すのだが「将来の為にとっておきなさい」と、返されてしまう。感謝してもし切れない。
そしてある日、私宛に小さな小包が届いた。
「……メモリアル、タイムカプセル……?」
中身はなんの変哲もない、BDだった。
最近は新しく普及した記録メディアばかりだが、祖父の部屋にはまだBDプレーヤーがあったはず。小さな頃はよくアニメのBDを観たものだ。
「おじいちゃーん、部屋のBD使ってもいーい?」
「おー、あのアニメでも観るのかー?」
「ちーがーうー、なんかタイムカプセルー」
「おー、使ったらしまっておけよー 」
「わかったー」
ディスクを挿入し、再生を押す。
「パパでちゅよー」
おわり
乙
批評とかいるのか?
ちょっとはちゃめちゃだけど、純粋な男のラブストーリーでしたっ!
登場人物も全て魅力的で、全てのキャラクターのファンになりそうです!
>>79
あ、批評でも批判でもあったら欲しいです。
よく読みにくいだとか言われたりするので、改行しないといけないのはわかるのですが……
手間でなければ、バリゾーゴンでも幸いです。
読み返しながらレスも返せるものは返したいです。
読んで頂いてありがとうございます。
純粋に面白かった
スレ主はなんで書こうと思ったの?
>>83
ありがとうございます。
>>51あたりでもなんとなく書いていますが普段はハッピーエンドの日常、コメディ、ラブコメ、糞ssなどが好きで書いてるのですが
グロテスクにも挑戦してみようと思って、思いついたものを書きました
グロテスクなのは苦手なので、至らない所もあったとは思いますが、読んで頂いて嬉しいです
>>81
読みにくいとまでは言わないけど
残虐場面でそう読ませようとするのがあからさまだったかな
あと嫁さん視点に一瞬切り替わったのはいらなかったかも
個人的に拷問にリアリティが感じられなくて残念だ
質問、綾辻の殺人鬼は好き?
あと今日ID:0gLGIcYzCってIDだった?
>>5
僕浮気された
復讐してやる
フィクション
>>24>>53
フィクションったらフィクション
>>26>>60
わかりづらくてすみません
>>52
コテは普段は↑です。
1のところはコロコロ変わりますが酉は変わりません
ついでに宣伝させてもらうと……
コナン「光彦が妊娠したら日本が世界から孤立した」
ジャムパンマン「ジャムおじさん!それではパトロールに行ってきます!」
そんな書いてませんし、ミスもひどいですが……よかったら
>>85
ありがとうございます!!!!!
すみません、表現方法もちゃんと構成から考えて推敲してから出すようにします。
書き物読み物っていうよりも、もっと掲示板で、読み易く書けるよう精進します。
綾辻さんは食わず嫌いで読んでないです、今度図書館で冒頭読んで気に入ったら買ってみます。
今日オープンに触れたのはこのスレだけですよ。
>>87
いや俺が殺人鬼の残酷場面の怖さが好きなだけだから
特にグロ系話が好きじゃないなら見る必要はないよ
じゃ、乙
>>89
あ、自分で書くのは苦手なだけで読むのは大好物です!!!!!
ありがとうございます!!!!!
それでは、読んで頂いたみなさん、感想批評批判を書いて頂いたみなさん、どうもありがとうございました。
これからまたどこかで見て頂けたら、その時はよろしくお願いします。
それでは。
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