友「ボクは男のことが大好き」 (10)
友「やっと今日の授業も終わったねー」
男「そうだなぁ。この後どうする?」
友「まだ夕方ぐらいだしご飯には少し早いよね。それじゃあ男のバイト先に行っていい?」
男「俺のバイト先か。……いいけど今日俺はシフト入ってないぞ」」
友「男がシフト入ってようが関係ないって。あそこのコーヒー、ボク好きなんだ」
男「お、嬉しいこと言ってくれるな。店長も喜ぶよ」
友「へへー。それに大体男もいるしねー。あの喫茶店すごく居心地いいよ」
男「確かにな。それじゃあ自転車取ってこようか。友はどこに止めてる?」
友「ここから真逆の西口かなー。男は東口?遠くないし面倒だから2人乗りしようよー」
男「お巡りさんに怒られるから駄目。待ってるから取ってこい」
友「は〜い……」
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ホモスレ?
友「取ってきたよー」
男「それじゃ行こうか。俺が前行くな」
友「ん。わかった。エスコートよろしくね」
男「お前は何回も来てるだろうに……」
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カランコロン
店員「あ、男さん。いらっしゃいませ」
男「どうも。店員さん。今日もいつもの2名で」
店員「かしこまりました。いつもの席も空いてるんでどうぞ」
友「こんばんは!店員さん今日もかわいいねー」
店員「いらっしゃい友ちゃん。ゆっくりしていってね」
男「俺はもう決まってるけど、友は何頼む?」
友「んー、飲み物だけじゃ寂しいからホットケーキでも頼もうかな」
男「この時間から頼むと晩御飯食べれなくなるぞ」
友「うー……確かに。けど甘いモノが食べたいんだよー」
男「……そうだな。俺も言われてみれば小腹が空いたから分けて食べないか?」
友「ホントッ?それじゃ頼むね!店員さーん!」
店員「はーい」
友「ブレンドコーヒーとキャラメルマキアート、あとホットケーキ1つお願いしまーす」
男「おい、俺のを勝手に頼むなよ」
友「合ってるでしょ?」
男「……まあな」
友「ボクって男のことよくわかってるよねー」
男「9割ぐらいはそれ頼むからな。当たりの確率が高いだけだ」
店員「相変わらず仲がいいですね。注文は以上で?」
男「はは。本当騒がしくてすいません。あ、あと店員さん」
店員「はい?」
男「ホットケーキのシロップ多めでお願いします」
店員「……はい。ふふっ、男さんも友ちゃんのこと、よくわかっていますね」
男「……まぁ、結構一緒にいますから」
店員「あ、男さん照れてますね」
男「もうっ、早く注文通してくださいよ!」
店員「はーい」
男「まったく、店員さんも意地が悪い」
友「へー、男もちゃんとボクのことわかってるじゃん」
男「少なかったらお前ブーブー言うだろ。店員さんに迷惑掛かるしな」
友「そんなこと言うのは男だけだよー」
男「はいはい。そら、待ち時間はレポート進めるぞ」
友「えー、おしゃべりしようよー」
男「そんな話すネタもないだろ。それに今回提出期限近いんだからやれる時にやっておこうぜ」
友「はーい……」
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店員「お待たせしました。キャラメルマキアートとブレンドコーヒーとホットケーキです」
男「お、きたきた」
友「おー、このホットケーキ……すっごいふっくらしてる……」
店員「ちゃんとシロップも多めですよ」
友「店員さんありがとー!男もね。褒美として……」
男「ん?なんだ?」
友「はい、あーん」
男「お、おい……」
友「あーん」
店員「……それでは私はこれで」
男「あ、店員さん!ちょ、店員さんも苦笑いで去っていったじゃないか!」
男か女か、それが問題だ
男であってくれ
ボクっ娘だろ?
ちゃうのか?
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