絵里「合宿での出来事」 (14)

※SS二回目の投稿となります。

※ラブライブSSです。

※大幽霊屋敷というゲームをもとにお話を書いています。

それでは下からスタート

SSWiki : http://ss.vip2ch.com/jmp/1410290125

合宿が行われたのはあるお寺、真姫の別荘が改装工事中でどこも使えなかったみたいで、真姫の知り合いにお願いして私たちが来ているお寺を開放してくれたそうよ。
まぁ開放といってもお寺の方も仕事があるみたいだから奥にある広間を開放してもらったの。

私たち9人でも少しスペースが余るくらい広い広間よ。

海未「たまにはこういう雰囲気の場所での合宿もいいですね、心が洗われるような気がして。」

穂乃果「やっぱり海とか山とかがよかったよー!いっぱい遊びたかったよー!」

真姫「しょうがないじゃない。どこも工事で使えなかったんだから。」

ことり「あはは…」

絵里「もう・・・遊びに来たわけではないのよ?こうして場所が借りられただけでも良しとしなきゃ。」

穂乃果「ぶぅ…はーい」

凛「あぁー!これ木魚!しかも凛の顔より大きい!はじめてみたにゃー!」

花陽「凛ちゃん・・・勝手に触らない方が…」

にこ「こっちはこっちで楽しんでるみたいね…」

絵里「そ、そうね…」

希「んー・・・」

絵里「どうかしたの希?」

希「んー…ん!?いやぁ、何でもないんよ~」

絵里「?ならいいんだけど」

廊下と広間の間には障子が何枚か閉じられてて、その障子には光を取り入れるために一番上の段と一番下の段に横長の板ガラスがはめてあった。

部屋の中から見ると下のガラス越しからは廊下が見えて、上のガラス越しからは廊下の天井が見えるといった具合に。

私たちは昼間は歌やダンスのレッスンに基礎トレーニング、夜はワイワイと遊んでいたわ。




そんな合宿生活何日目かの夜にそれは起こったの。

絵里「ん…?んん…」

私は深夜に目を覚ましてしまった。

昼間はレッスン、夜は穂乃果と凛のバカ騒ぎに付き合ったりで疲れているはずなのに、なぜか目が覚めてしまったの。

特に思うこともなく結局もう一度寝ようと思って寝入りかけたんだけど、その時に音に気が付いたの。



      タッタッタッタッタッタッタッタッタッタッタ・・・



廊下を誰かが小走りで走っていくの。

目が覚めたのはその音のせいじゃないの。その時には音は聞こえてなかったから。

けどその時の私は


絵里「そっか・・・この音で目が覚めちゃったんだ…」


と妙に納得してしまったの。

私の布団は廊下側の一番端に敷かれていた。要するにすぐ目の前が障子、その向こうが廊下になるの。
それで足音はかなり近いとこにあった。

障子を一枚隔てただけのすぐ外側の廊下を誰かが走ってるみたいなの。

廊下の板の間を裸足で走ってるみたいな音よ。

私はお寺の誰かが急いで走ってるんじゃないかって思った。急いでるんだけど合宿中の私たちを起こさないように気を遣ってる、そんな感じに思えたの。

ウトウトしながらタッタッタッタッタッと走る音を聞いてたんだけど


絵里「え・・・これ違うんじゃ・・・」


そう思ったの。

大人の人が何か用事があって走ってる音ではないの。
なぜかっていうと広間の前の廊下って確かに長いんだけど、でもそれくらいの速度で走ったらほんの一瞬で走り抜けちゃうのよ。
それくらいの距離なのよ。

なのに足音が遠ざかっていかないの。
延々と広間の前の廊下を行ったり来たり往復してるの。

それで私は完全に目が覚めちゃって。


絵里(これは変じゃない・・・?)


もしメンバーの誰かに用事があれば障子を開けて入ってくるはずだし、ほかの部屋に用事があればそっちに行っちゃうし。



なのに延々とひたすら広間の前の廊下を行ったり来たり往復してるの。



絵里(いったいなんなのよ…これ変よ…)



で私は暗闇の中で目を凝らしたの。正直ちびりそうだったけど…

すぐ目の前には障子があって、その障子の下がガラスでしょ?だからそのガラス越しに目の前に廊下が見えるのよ。薄暗いけど…

足元だけは見えるんじゃ・・・と思って目を凝らした。





       タッタッタッタッタッタッタッタ





足音が近づいてきて、いったい誰なんだろうってそのまんま目を凝らしていた。

もしかしたらメンバーの誰かがいたずらでもしてるんじゃないかってそうも思った。

次第に足音が近づいてくる。そしてその足音が目の前まで来た。

絵里(!?・・・足が…ない!?)

どういうわけか足がない、足音だけなの。
ガラス一枚越しにしか見てないのに足がないの。
足音だけが行ったり来たりしてるの。



絵里(ウソでしょ…勘弁してよ…)



私はとても怖くなって頭まで布団を被って耳をふさいでもぐりこんだ。


でもその足音は私の意識が遠のくまで走っていたわ。




そして朝になって全員が起きてきた。

穂乃果「ねぇ…夜中の足音聞いた?」


私ではなく穂乃果が最初に足音のことを口にしていた。


真姫「聞いたわよ、うるさくて目が覚めちゃったわよ。」

にこ「二人もそれ聞いてたのね。」


話を聞くと私以外のメンバー全員も夜中にあの足音を聞いてたみたい。


海未「にしても夜中に誰がそのようなことを・・・」

花陽「なんか・・・気持ち悪いね…」


そして私は夜中の出来事を話した。


絵里「私ね、少し怖かったんだけど下のガラスから廊下を覗いたの。」
  
  「でもね…足音だけで誰も通らなかったのよ…」

凛「えぇー!ウソでしょ…」

にこ「ちょっとやめてよ…」

ことり「それじゃ・・・幽霊とか・・・?」


すると穂乃果が


穂乃果「んじゃ・・・誰か見なかったの?足見てた人いないの?」


と話し出したの。そしたらいままで一人黙ってた希が


希「うち・・・見たんよ…」

希は部屋の一番奥で寝てて、いままで黙ってたのにうち見たって言ったの。


穂乃果「えっ!?どんなだったの?どんな足だったの?」

にこ「いったいどんなやつだったのよ?」


希は首を横に振って


希「足じゃない・・・」


と言って黙って視線を上に向けたの。みんなもつられて上を見た。

希が見ているのは障子の一番上の段のガラス。要するに部屋の中から廊下の天井が見えるそのガラス。





希「あそこからな…一番上のガラスからな…でっかいおばあさんの顔がこっち見てたんや…」

以上です。終わり方がパッとしなくてすみません

うーん…

乙乙
面白いんだけど別にスレ分けなくてもよかったんじゃない?

この時間だとなかなか…

このSSまとめへのコメント

1 :  SS好きの774さん   2015年11月15日 (日) 16:33:24   ID: YMR32zQK

ワクワクしてきたのに、、、

2 :  SS好きの774さん   2015年11月15日 (日) 16:37:11   ID: YMR32zQK

そりゃないよー

3 :  SS好きの774さん   2016年12月18日 (日) 18:27:23   ID: ZLGRS7rY

まぁよかった

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