蘭「身体が大きくなる薬……?」 (151)


俺の名前は、高校生探偵の工藤 真一。

“真”実は、いつも“一”つだと信じている、

何処にでも居る高校生探偵だ。

幼馴染で同級生の毛利 蘭と遊園地に遊びへ行って、

黒ずくめの男の怪しげな取り引き現場を目撃した。

取り引きを見るのに夢中になっていた俺は、

背後から近付いてくる、もう一人の仲間に気付かなかった。

俺はその男に毒薬を飲まされ、目が覚めたら──



身体が大きくなってしまっていた!




名探偵コンナン
       ディフィカルト
─江戸川沿いの困  難─




 

期待

バルバエキス-!


~翌日 工藤邸前~


真一「取り敢えず学校いくか」ガチャ

蘭「あ、真一」

真一「おう」

蘭「昨日の帰りから、また大きくなったね」

真一「そうなんだ、身体中が痛くてさ」

蘭「病院で診てもらったら?」

真一「バーロ、こんなの放っときゃ治るよ」

蘭「なら良いけど……」



【現在の身長:192cm】


~放課後 教室~


クラスメイト「ヒソヒソ」

真一「……」

蘭「アンタ、また大きくなってない?」

真一「そんな気がする」

蘭「もー、病院が嫌なら阿笠博士に診てもらえば良いじゃない」

真一「べ、別に病院が嫌な訳じゃ……」

蘭「早く行きなさい!」

真一「は、はい!」


【現在の身長:215cm】

真一って…

大きくなりすぎだろwwwwww

>>2
御期待に感謝!

>>3
ごめん、分かんないや!
でも有難う!!

期待


~同日 阿笠邸~


真一「着いた」ピンポーン

阿笠≪……はいはい、どちらさんかね≫

真一「オレだ、真一だ」

阿笠≪おぉ、真一か≫ガチャ

阿笠「……は?」

真一「助けてくれ、博士。

 身体が大きくなっちまった」

阿笠「それは見りゃ分かるんじゃが……

 ま、まぁ、とにかく入りなさい」

真一「あぁ、御邪魔しm」ゴン
 

……

阿笠「ふむ、つまり、

 遊園地で怪しげな連中の取引を見ていたら、

 妙な薬を飲まされ──

 気が付いたら大きくなっていた、と」

真一「そう言う事なんだ。

 何とかならねぇか?」モゾモゾ

阿笠「ふーむ……身体が大きくなる、

 と言うのは聞いた事がない。

 チイサクナルナラトモカク」

真一「は?」

阿笠「いや、何でもない」

真一「所で、博士」モゾモゾ

阿笠「何じゃ、そんなモゾモゾして」

真一「服がキツい」バツン

阿笠「……取り敢えずタオルで隠しなさい」

真一「///」

阿笠「ま、まぁ、とにかく、

 暫くの間、ウチに居なさい。

 蘭君と学校には、上手く言っておこう」

真一「済まねぇな……」



【現在の身長:257cm】

一つのセリフの中なのに句点でいちいち改行されてると読みづらい
内容は面白いが

ほう

>>6
真実は、いつも一つ!!!

>>7
レスあざす!

>>9
期待に感謝!

続きはよ


~翌日 阿笠邸~


???「おっ、ここか」ピンポーン

阿笠≪……はい、どちら様で?≫

???「あぁ、私、テレビ局の者です。

 こちらに高校生探偵の真一君が居ると聞いて御邪魔しました!」

阿笠≪真一君が……?≫ドキッ

ナレーター「こちらに居ることも大きくなってることも分かってるんですよ!

 是非、お話を聞かせて頂きたくて!!」

阿笠≪誰に聞いたのかね?≫

ナレーター「それはお答えできません!

 我々にも守秘義務がありますから!」

阿笠≪ともかく、ウチに彼は居ないよ。お引き取り願おう≫ブツッ
 

期待


ナレーター「あ! 阿笠さん! あがささーん!?

 ……チッ」

カメラマン「どうするっスか」

ナレーター「この家にいるのは間違いねえんだ。

 張り込んで、周りから屋内を撮るに決まってんだろ」

カメラマン「うっス」
 

……

阿笠「さっそくマスコミに嗅ぎ付けられたようじゃな」

真一「博士、オレ……」

阿笠「数々の難事件を解決した高校生探偵が謎の巨大化──。

 そりゃ格好のネタじゃろうて」

真一「……」

阿笠「──まぁ、悩んでも仕方あるまい。

 ワシは解毒薬の研究を急ごう」

真一「……済まねぇな」

阿笠「それより真一、ずっとタオルだけでは辛かろう。

 これを着なさい」スッ

真一「これは……?」

阿笠「ワシの発明した、

 ウルトラフリーサイズのスーツじゃ」

真一「……何で全身タイツなんだよ。

 しかも白って」

阿笠「素敵なフィット感じゃよ。

 適度な締め付けが心地良いぞ」ゾクゾク

真一「……ま、まぁ、

 この格好で居る訳にもいかないしな」ゴソゴソ

阿笠「似合うじゃないか」(良いなぁ……)

真一「そ、そうかな……///」
 
 

【現在の身長:312cm】

モゾモゾわらた

>そ、そうかな……///

照れるなwwwwwww

ウルトラフリーサイズって、どういうことだよ!

ナレーター?リポーター?

3メートル越えたぞ

>>12
御指摘に感謝!
SSの読み易い様式は難しいです……
今回は御勘弁ください!!

>>13
フゥー!!

>>15
はっ、はひぃっ!!

>>17
御期待に感謝!


~翌日 阿笠邸~


真一「」ゴン

真一「」ゴンゴン

真一「」ガシャァ

阿笠「……何をやっておる」

真一「あ、は、博士! 済まねぇ!」パリンパリーン

阿笠「」

テレビ≪……次のニュースです。

 2日前より男子高校生が行方不明になっている事件で、

 警察が本格的に捜査を開始しました≫

真一,阿笠「「!?」」

テレビ≪当局の取材班が独自に入手した映像です。

 米花町の或る民家に、軟禁されているようです。

 不鮮明な映像ではありますが……

 男子高校生は、巨大化しているようにも見えます≫
 

阿笠逮捕フラグ


阿笠「……!」カーテンシャッ

テレビ≪一部では、この男子高校生は、

 数々の難事件を解決した有名探偵ではないかと言う声もあり、

 軟禁の容疑者と、

 彼の推理により逮捕された犯人との関係などからも捜査が進められて──≫

真一「博士、ホント済まねぇ……

 オレ、迷惑かけちまって──

阿笠「……真一」

阿笠「これを、渡しておこう」ドサッ

真一「これは何だ?」

阿笠「ウルトラフリーサイズの探偵キットじゃ。

 本当は、君の高校卒業祝いのつもりじゃったが……

 今、渡しておくのが良いかと思う」

真一「博士……」

阿笠「君は、大きくなっても探偵じゃ。

 それを、忘れるんじゃないぞ」
 

天窓壊してんだろうなこれ


ブロロロロロロロ

真一「……」

キィーッ

阿笠「……おや、どうやらお客のようじゃな」

バタンバタンバタン

真一「チラッ」

真一「警察……!」

阿笠「ここはワシが引き受けよう。

 裏口から行きなさい」

真一「博士、そんな!」

阿笠「行くんじゃ!

 必ず──必ず助けてやる」

ドタドタガヤガヤ

阿笠「だから、今は」

ピンポーン

阿笠「行くんじゃ」



【現在の身長:427cm】

>ウルトラフリーサイズの探偵キット

なぜそんなものを卒業祝いに作ったwwwwwwww

こういうスレマジできもいわ キモオタどもは ブヒブヒ楽しめるかもしれんが、一般人からしたら苦痛でしかない

四メートルとか走れんwwwwwwww

4m越え

>>32
そのレスどっか他のところでで見たことあるwwwwwww

キモオタがブヒブヒする要素まるで無くてワロタ

続きまだ?

>>20
御笑覧を頂き感謝です!

>>21
そりゃ年頃のオトコノコですから!

>>22
凄いフリーサイズってことです!!

>>23
うわあああああ!
脳内変換オナシャスオナシャス!!

>>24
育ち盛りですね!

>>27
付き合ってくれて有難う有難う(´;ω;`)

>>29
阿笠さん宅に詳しいっすね!!

支援


~翌日 毛利家~


蘭(真一……どうしちゃったの……)

蘭(あのデートから、何かが狂った……)

蘭(真一……)

カランカラン

蘭「しんいt」

阿笠「済まんな、真一君ではないんじゃ」

蘭「博士! 真一は!?

 真一は、どうなったの?

 どうなっちゃったの?

 ねぇ! 博士!!」エリクビグイー

阿笠「」パクパク

蘭「あっ」パッ

阿笠「おおう///」

蘭「ご、ごめんなさい」

阿笠「いや、良かったよ……///」

蘭「え?」

阿笠「何でもない」

蘭「博士は、大丈夫だったの?

 警察に疑われてたはずじゃない?」

阿笠「当の真一君自身がワシの手を離れたどころか、

 警察からも逃亡してしまったからな。

 ワシは証拠不十分で即日釈放と言う訳じゃ」

阿笠マゾ疑惑

蘭ねーちゃん……


阿笠「それより、真一君のことじゃがな、」

蘭「……!」

阿笠「今は、無事じゃよ」

蘭「本当!?」

阿笠「あぁ、彼に着て貰ったスーツは、

 彼の生命反応、現在の位置、身長を、

 リアルタイムで送信する装置がある」

蘭(変態かな?)

阿笠「ついでに撮影機も搭載している。

 彼の視界を見ることもできるぞ」カタカタ

蘭(変態だー!!)
 

なんで全レスはじめたの
気持ちわりい


阿笠「ほれ、これが、

 真一君のデータと、視界だ」

蘭「あっ、危ない!」

ガイロジュボキー

阿笠「真一!?」

クルマグシャア

蘭「そんな……真一、どうして……」

阿笠「恐らくじゃが……

 身体が大きくなって、

 完全にコントロールできていない可能性がある」

蘭「だったら……」

阿笠「あぁ、まだ今は理性も残っているだろう。

 しかし、このままでは──」


蘭「警官!?」

トマレ!トマラナイトウツゾ!

蘭「こんな、ことって……」クラッ

阿笠「……そうか、

 今まで警察に協力して事件を解決した。

 その彼が図らずも街を破壊している。

 警察にとっては、

 威信に関わる問題じゃ……」

キサマハホウイサレテイル!

阿笠「躍起になって、

 彼を止めようとする訳じゃが……」

蘭「博士! 真一が……!!」

バンバンバンバン!!

蘭「きゃあああぁぁ!!」

阿笠「そこまで……するのか……」

蘭「しん……いち……」

阿笠「──いや、待つんじゃ。

 真一君の生命反応は消えていない……!」

蘭「それどころか、身長が……!?」

ウワアアアァァァ!!バケモノダアアアァァァ!!

バンバンバンバン!!

阿笠「真一君……逃げるんじゃ……!!」

蘭「にげ……て……」



【現在の身長:508cm】

変態だー

何が起きてんだこれ

新一の漢字が違う

しんいちー!

>>49
嘘www

>>49>>51
自演楽しい?

>>31
きっと突貫で作り直したんです!!

>>32
御笑覧を頂き感謝です!

>>33
気合いと根性があれば何とか……!

>>34
育ち盛りです!

>>35
フヒヒ

>>36
ブヒブヒ

>>37
御待たせしております!!

>>39
御支援に感謝!

>>41
紳士です!

>>42
ねーちゃんションボリ

>>44
御笑覧を頂き感謝です!
全レスさせて頂いております!!

>>47
紳士です!!


~翌日 阿笠邸~


蘭(しんいち……)

蘭「しんいち……」

蘭「真一!?」ハッ

阿笠「おぉ、蘭君。起きたかね」

蘭「ごめん、博士。

 私、寝ちゃって……」

阿笠「精神的に疲れとるだろうからのう。

 無理もないわい」

蘭「真一は……?」

阿笠「生きておるよ」

蘭「……良かった」ホッ

阿笠「しかし、そうも言っておれん。

 見たまえ」
 

>>52
自演ちゃうで
最初の設定忘れてただけ


蘭「現在身長──1,015cm!?」

阿笠「あぁ、昨日の倍にまで大きくなっておる」

蘭「そんな……何で……」

阿笠「あらかじめ彼の身体から

 サンプルを取っておいて調べてみたんじゃが、

 どうやら例の薬と言うのが、

 細胞分裂を異常活性化させるものらしい」

蘭「それって……」

阿笠「異常に活性化した細胞は、

 彼の身体自身を巨大化させた。

 それに、」

蘭「?」

阿笠「一般的に身体組織は、

 損傷を受けると過剰に再生する。

 身体を鍛える際に、

 筋肉を痛める理屈だ」

めちゃくちゃシリアスになってきた


蘭「まさか、昨日の……」

阿笠「そう、警察隊の銃撃が、

 彼の巨大化を促進した恐れがある」

蘭「そんな……!」

蘭「!」ハッ

蘭「現在位置は──?」カタカタ

阿笠「こうなると、警察が、

 この事件を解決するのは──」

蘭「──江戸川」

阿笠「コンナン、だ」



【現在の身長:1,025cm】

打たれても生きてるわけか

1kmきた

ついに1キロ越えwwwwww

なぜ江戸川って言った蘭

>>48
身体が大きくなっています!

>>49
>>51
>>55
真実は、いつも一つ!!!

>>50
しんいちムクムク

>>52
うわあああああ!
トゲトゲしないでえええええ!!

>>57
軽い気持ちで御覧ください!!

>>59
打たれ強い若者です!

>>62
現在位置サーチしたからじゃね


~同刻 江戸川周辺~


真一「ハァハァ」

警官A「あっちに逃げたぞー!」バタバタバタ

真一(公園の林に逃げ込めた。

 やり過ごせたか……?)チラッ

警官B「隠れられる場所は多くない!

 手分けして探せ!!」

真一(クソッ……)

真一(あ、博士の探偵キット!)

真一(今の内に開けておくか)

>>64
ああそうかありがとう
阿笠の会話と交じって混乱した



〈シューズ力増強キック〉

 この装置を着けてキックすると、

 シューズ力が増強されるゾ☆ あがさ


真一(シューズ力……?

 女子力みたいなもんか)パチッ


〈変声機型蝶ネクタイ〉

 変声機の形をした蝶ネクタイ。

 出来る探偵は、御洒落を忘れない。 あがさ


真一(何が御洒落なんだろう)クイッ



〈麻酔型時計銃〉

 麻酔の形をしているが、時計を撃ち出す強力な銃。

 一発必中、一撃必殺の最終兵器。 あがさ


真一(物騒すぎんだろ)カチャカチャ

真一(次で最後か)


〈サスペンダー〉

 スーパーフリーサイズのサスペンダー。

 物を吊り上げるような機能はない。

 程良い締め付けが堪らない。 あがさ


真一(全身タイツでサスペンダー?)

真一(……)パチンパチン

真一(あっ///)



【現在の身長:1,205cm】

しんいちwwwwww


~夕方 阿笠邸~


阿笠「ら、蘭君!」

蘭「どうしたの!?」

阿笠「江戸川周辺に避難命令……!

 自衛隊の出動──有害鳥獣駆除目的の災害派遣──

 が決定したんじゃ!!」

蘭「そ、んな……」ガクッ

阿笠「幾ら異常再生するとは言え、

 自衛隊の攻撃には耐えられまい。

 いや、耐えたとしても、

 更に真一君が大きくなってしまう……!」
 

10mだぞ。よく見ろ


蘭「何か! 何か方法はないの!?」

阿笠「薬の解析までは何とかなったが、

 解毒薬を作るには、

 時間が足りない……!」

蘭「真一……!」



【現在の身長:1,457cm】

>真一(あっ///)
変態さんwww

>>71
1桁間違えてたwwwww
1キロじゃ動けないもんなwwww


~翌朝 江戸川周辺~


真一(ん……寝てたのか)

真一(身体が痛い)

ガヤガヤガヤ

真一(!?)

キュラキュラキュラ

真一(なん……だ……?)

キサマハホウイサレテイル!

真一(もう、おしまいか……)

リョウテヲアゲテオトナシクデテコイ!

真一(……)ザッ!ガサガサガサ!

ウワアァ!デ、デカイ!ムカッテクルゾ!

テ、テイコウスルナラバヨウシャナクホウゲキスル!


真一(抵抗は、もう、しない)

真一「テイゴオオウウイアアアー!!」

真一(!? 声が、出ない……!?)

キサマノイシハワカッタ!カクゴ!!

ウチィーカタァー!

真一(ま、待ってくr)

ハジメ!!

ドゴオ!ドゴオ!ドゴオ!!

真一「ヤベベグエエエエエエエ!!」

ウチカタ、ヤメ!!

真一(……)
 

マスゴミ集まりまくりの予感


オ、オイ!サッキヨリオオキクナッテナイカ!?

ソ、ソンナバカナ!!

ヒ、ヒルムナ!!

ウチカタ、ハジメ!!

ドゴオ!ドゴオ!ドゴオ!!

真一「グワアアアアアアア!!」

??(……コロセ)

ドゴオ!ドゴオ!ドゴオ!!

??(……コロセ!)

ドゴオ!ドゴオ!ドゴオ!!

??(コロセコロセコロセコロセ)

真一(──はっ!?

 い、今のは一体……うぅっ!!)

ドゴオ!ドゴオ!ドゴオ!!

真一(ま、麻酔型時計銃で……!)

パシュッ!パシュッ!パシュッ!!

ト、トケイガフッテキタアアアァァァ!!

セ、センシャガイチゲキデ!?

真一(や……やっちまった……!?

 くそっ!!)ダッ

クソッ!ヤツヲニガスナ!!



【現在の身長:3,916cm】


~同刻 阿笠邸~


蘭「何とか、逃げ切ったみたいね……」

阿笠「しかし、自衛隊に攻撃してしまった。

 彼は、もう──」

テレビ≪江戸川より中継です。

 出動した74式戦車3輌が瞬く間に破壊されました。

 乗員は全て無事との事ですが、

 黒煙の立ち込める現場は

 生々しい爪痕が残っています≫


蘭「真一……」

阿笠「いや……

 もう、彼は、真一君では──ない」

蘭「どう言う、こと……?」

阿笠「さっきの彼を見たじゃろう。

 既に声帯に異常を来たしていた。

 人の言葉を操れなくなれば、

 早晩、人の心を失うじゃろう」

テレビ≪戦車を破壊した高校生は、

 周辺の市街地へ逃走≫

阿笠「そうでなくても、

 脳に影響がないとは思えない。

 精神も、同じじゃ」

テレビ≪車両や建物を破壊しながら、

 ビル街に立て籠もっているとの情報です≫

阿笠「巨大化と過剰再生を繰り返す彼の身体に、

 彼自身が付いて行けていないんじゃ」

テレビ≪幸いにして人的被害は出ていませんが、

 予断を許さない状況です≫
 


阿笠「“新”たな、

 もう“一”つの生命体。

 つまり、工藤──」

蘭「──新一」



【現在身長:4,254cm】


~夕方 阿笠邸~

蘭「博士……私、行くね」

阿笠「真一──いや、新一君の所へ、かね?」

蘭「……えぇ」

阿笠「君が行って、彼を救えるとでも──」

蘭「分かってる。

 私には、きっと、救えない。

 でも……」

阿笠「──それでも、行くのか」

蘭「……」コクッ

阿笠「……」フウ

阿笠「彼の為に、全てを捨てる──

 覚悟が有るかな」

蘭「……え?」

阿笠「……」ゴソゴソ

阿笠「使いたければ、使うといい」コトッ
 

つまりどういうことだってばよ

新一キターーーー!!!!




蘭「身体が、大きくなる薬……?」


 

スレタイか


阿笠「あぁ、解析が済んで、

 精製までは完了したんじゃ。

 解毒薬までは、やはり間に合わんかった……」

蘭「……」ブルッ

阿笠「飲めば戻れる保証はない。

 君が、決めるんじゃ」

蘭「もら、って……いい、か、な」

阿笠「……あぁ。一匙で、

 彼と同じ効果を得られる」

蘭「日数と過剰再生を考えたら、

 同じ、じゃ、」ガッ

阿笠「ら、蘭君……!?」

蘭「足りない、よね……」ゴクッ

阿笠「飲み干しおった……」

蘭「……う」コトン

阿笠「大丈夫かね……?」

蘭「それじゃあ、わたし、」

蘭「いってくるね」ニッコリ



【現在の身長:5,172cm】

スレタイきた!!!!

阿笠「使いたければ、使うといい」

阿笠「わしの…アナルを」

ちょっと休憩

>>89
>>89
>>89

マジか
待ってる

待ってるぜ!!!

待ってる

なんこれ

>>60
>>61
>>74
1キロセンチですね!
読み辛くて済みません!!

>>62
>>64です!!

>>66
分かり難い書き方で済みません!!

>>69
しんいちムクムク

>>71
あざます!
その通りです!!

>>73
紳士です!

>>77
マスコミは何とかなりませんかね!!

>>83
身体が大きくなっています!

>>84
新一ムクムク

>>86
ですです!!

>>88
読点を入れ忘れて少し憂鬱なのは内緒

>>89
紳士ですね!!!

巨大せっくる来るか?


 一歩。一歩。

 踏み締める毎に、鼓動が高鳴る。


 一歩。一歩。

 踏み締める毎に、腹の底が熱くなる。


 一歩。一歩。

 踏み締める毎に、心が宙に浮いて行く。

 

こんな巨大なやつが射精したらやばいだろ



 彼は、もう、人の心を失ったのか。

 そんな事を考える。


 私は、まだ、私で居られているのか。

 そんな事を考える。


 ──結局、アイツの好奇心に振り回されてる。


 苦笑した、つもりだった。

 まだ、口角の上がる感覚がある。


 ──それでも、


 アイツを止めなきゃ。


 

>>99
僕の海に何をするんだ(´;ω;`)

再開来てた


~深夜 江戸川周辺~


 《蘭君、新一との接触まで1,000mじゃ》

 耳元で、博士の声が聞こえる。

 ウルトラフリーサイズの制服に仕込まれた装置が、耳小骨を直接揺する。

 彼の現在位置は炎の海の中心に違いない。そうでなくても、今の蘭にとって、新一の場所は手に取る様に分かった。

 《新一君の現在身長は、10,801cm。蘭君も、ほぼ同じじゃ》

 100mの巨人にとって、1kmの距離は目と鼻の先だ。
 


 彼が、蘭に気付いて振り向き──彼女は驚愕する。

 贔屓目を抜いても、モデル並と謳われた彼の容姿は、既に原型を留めていなかった。

 過剰再生を繰り返し、醜く膨れ上がった顔面の中で、口元が僅かに動く。

 らん、と動いた──様に見えた。見違える程の畜生と堕して尚、その奥に彼の面影を見てしまう。

 故に、蘭の反応は遅れた。

 新一が大地を蹴ったかと思うと、蘭との距離を一気に詰める。格闘技の心得こそ蘭に分があるものの、彼にもサッカー仕込みの足技がある。

>>101
海は生命の母だから、つまり?

なんか戦闘始まった


 不意を突かれた蘭は、膝から下を狙う──棍棒の様な──脚を凌ぐのが精一杯だった。

 二度、三度目の蹴打を受け止める。

 彼の脚が振り回される度に、脚部に着けられた装置が場違いに光る。

 四度目の脚を躱し、掌を打ち込む。

 直撃の手応え。内蔵と肋骨を破砕する感触。

 それでも彼は倒れなかった。ぱきぱき、と言う音が、彼の身体を醜く修復する。

 《蘭君! アレがシューズ力増強キックじゃ!!》

 何処か嬉しそうな博士の声。成程、キックに呼応して足元のグリップ力を高める装置らしい。
 


 ならば、と拳打を見舞う。

 夜の空を拳が裂く。右、左、と彼の胸部に吸い込まれ、趣味の悪い蝶ネクタイを引き千切った。

 ≪あぁっ! 変声機型蝶ネクタイが!!≫

 何の為の装置かは分からないが、無力化する事は出来た様だ。

 連撃を受けた新一は、倒れこそしなかったものの、半歩、一歩と身体を退く。

 蘭は、その隙を見逃さない。追撃せんと左足を踏み込む。
 

いや、何で戦ってんだよwwww


 その瞬間──衝撃と言う一言では済まない激痛が走り、彼女の脇腹は半円状に抉り取られた。

 勿論、稽古の中で痛みを受ける事は少なくない。しかし今のこの痛みは、どれとも違う物だった。

 強力な敵意と、明確な殺意。

 痛みよりも、彼が彼女に向けた意志に、足の力が抜ける。

 ≪蘭君、危ない! 麻酔型時計銃じゃ!!≫

 気の抜ける様な音と共に、二発、三発目を撃ち出す新一。左の腿と右の肩が弾け飛ぶ。

 支点を失った彼女が崩れる。咄嗟に左手を地に着くが、彼女の巨体を支えるには敵わなかった。
 

怪獣大決戦!!


 ≪大丈夫か! 立ち上がるんじゃ!!≫

 ──大丈夫じゃ、ないよ。

 ──そもそも、こんな状況が大丈夫じゃないもの。

 ──何で。こんなことに。なっちゃった。かな。

 四肢に力が入らない。

 ──あぁ、もう駄目なんだ。

 新一の咆哮が闇を震わせる。

 ──しん、いち。

 勝利の雄叫びを上げて、立ち去らんと背を向ける。

 ──新、一……?

 平伏した蘭の視界で、何かが蠢く。

 彼女から引き剥がされた──肉体の一部。

 既に本体から別離したとも知らずに、何度も何度も再生を試みている。
 

兵器強すぎwwww

ここでコナンのメインテーマ


 ──そう、だ。

 小さな肉の欠片さえも、彼に立ち向かわんとしている。

 それは、彼女の意志だ。

 ──あのバカを、止めなきゃ。

 手に力が戻る。握る──握れる。

 撃ち抜かれた三か所は、既に完全に──いや、完全以上に再生していた。

 脳の意志が、身体に伝わる。立ち、上がる。

 しんいち、と叫ぶつもりが、自らの喉からは獣の声しか発せられなかった。

 再び振り向く新一に、今度は蘭が先手を取った。

 振り上げられた左脚が、彼の右側頭部を強打する。頭蓋の中で脳が暴れる。

 ──新、一。

 眼窩から零れんばかりに肥大した彼の眼球が、焦点を失う。

 ──いや、違う。

 右手を握り直す。最も得意な、必殺の拳。
 


 ──真一。

 頭を揺らしながら、彼が銃口を突き付ける。

 ≪蘭君! 危ない!!≫

 構わない。純然たる気合を真っ直ぐに突き出す。

 時計銃が炎を上げ、拳から肩までを違わず撃ち抜く。

 構わない。全ての骨が砕けて、肉を撒き散らす。

 それでも、

 「しんいちいいいぃぃぃ!!」

 声帯を叱咤して、人の言葉を吐き出す。一瞬──彼が動きを止めた。


 破壊された組織は、それと同時に再生を始める。勢いを失わない裂帛の凶器が、新一の左胸に突き刺さる。

 蘭の右腕が、真一の体内で再生を続ける。真一の左胸は、蘭の右腕を咥え込んだ侭で再生を始める。

 ≪い、いかん! 融合してしまうぞい!!≫

 構わない。右腕を、更に押し込む。再生途中の指が熱い何かに触れる。

 怪物と化した今も、強く脈打つ、心の臓腑。

 刹那の躊躇と決意。捻じ込んで、握り潰す。同時に再生が始まる。

 心臓は一拍の休息を経て脈を取り戻す。鼓動の度に、彼女の血液を吸い上げ、彼の血液を押し込まんとする。

 最早、獣や怪物ですら無い。生物としての定義を放棄して、互いの発する音が轟く。

 左腕を彼の右サスペンダーに滑り込ませる。彼の抱擁にも似た、程良い締め付けが心地良い。
 


 新一は抵抗を諦めたのか、甘える様に彼女に身体を預ける。

 ──こんな形で、抱き合うなんてね。

 苦笑した、つもりだった。

 もう、口角の上がる感覚が無い。


 そして彼女は、川下に向けて歩き出した。

 愛しい彼を連れて。




 

これコナンでやる必要あるか?

ふむ


夜が明ける。


朝日が昇る。


この美しい光景を、


私達は、もう二度と見られないだろう。


それでも、最期に、


二人で一緒に見られて良かった。


川を下って、海に出る。


沖へ向かって、歩き続ける。


頭の先まで、海面に没する。


酸素を失って細胞が死ぬ。


その瞬間から再生が始まる。


死と生とを、永遠に繰り返す。


 






新に、一つの存在として。


真に、一つの存在として。




 






真実は、



いつも、



一つ。





─完─
 

あれ?

なんと



なかなか面白かった

これで終わり?
えっ?

なんぞこれ


???「実験は大成功じゃな」ホッホッホッ

???「巨大化のみならず、

 大量投与体のデータ、

 それに、巨大化体同士の戦闘記録、

 いやはや、貴重な情報が手に入ったわい」ホッホッホッ
 

ん?


???「データこそが真実──

つまり、





真実は、いつも一つ





じゃからな」ニヤア





─了─
 

よっしゃ終了!

読んでくれた貴方に!
届け、感謝の気持ち!!

なんだあのお方か

乙でした!!!
ギャグに見せかけた真面目なのもまた良かった

今度こそ乙

面白かったです
おつでした

>>97
御希望が叶わず申し訳無い!

>>99
そらもう凄いでしょうよ

>>101
>>105
紳士的な会話ですね!

>>102
御待たせしました!

>>106
何事にも始まりがあるものです!

>>109
運命、とでも申しましょうか……

>>111
火を吐けなかったのが心残りです!

>>113
阿笠博士の特注品ですからね!

>>114
てれてーれーてれてーてーててー

>>119
コナン以外では出来ませんでした!

>>120
フム

まとめられるときには不自然な改行直されてるかもなwww

>>124-128
>>130
御付き合い頂き感謝感謝です!


>>133-137
おつありがとござます!!
最後まで読んでくれて感謝感謝!!

>>139
まとめて頂けるなら、
改行の手直しなど望むところです!!

>>1のレスがいちいちウェットに富んでて吹くwwwwww

>>142
湿っておられるようですが大丈夫でしょうか?

滑った!!!!!

ごめん、ウェットに富むって元ネタわかんないよな……
滑ったのは俺だ、すまん

スキー場はここですか

>>146
いいえ、まっすぐ行って左です

>>145
元ネタっつーか、言葉が間違ってるな。
正しくは「ウィットに富む」だ。

>>148
いやだからね、「ウェットに富む」っていうネタがあるの……
すみません、わかりづらいネタで……

乙!!
なかなか面白かったぞ!!

暇つぶしの※欄、自演荒らしが湧いててワロタ

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