ナンジョルノspirits_maximum (19)

初めてです。アイドルマスターCGの二次創作です。

世界観等色々違うのでそういうのが嫌な人はご容赦下さい

SSWiki : http://ss.vip2ch.com/jmp/1408980498

子供達「ねーねーまた救いようのないバカの話を聞かせてよー」

レイナ「またぁ!いい加減他のお話にも興味もちなさいよ!まあいいわ!話してあげるから自分の周りをお片付けして席についてなさい!」

子供たち「はーい!」

ここは児童養護施設。今日もバタバタとした生活!


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レイナ「そうそう、そこで救いようのないあのバカはこう言うの『みんなの笑顔のために!』ってそう言っては敵いそうもない相手にも立ち向かっていくの」

レイナ「そしてどんなにボコボコにされても最後には勝ってみんなの笑顔を守り切るの。その途中にどんな絶望があってもね。」

レイナ「カッコイイヒーローではないでしょうね。でもカッコイイヒーローなの。世界で一番」

レイナ「違うって?でもねハハッアタシにとっては古今東西最高のヒーローなのよ」

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アイツの英雄譚を子供たちは喜んで聞いてくれる。本当にあった話だけれども、その話を語るときそれはおとぎ話となる。

英雄は誰も知らないところで戦って、誰もしらないうちに人知れず消えていく。それはアイツも望んでいたことだったから。『英雄はいらないんだ』アイツは最後にそう言って何処かへと消えちゃった。


でも、今どこで、何をして、それくらいの便りはよこしなさいよ、バカ。

威が蔓延っていたあの頃からすると今はどんなに平和だろうか。この平和も一人の英雄の犠牲を礎として成り立っている。

でも、そのことを知っている人は少ない。

多くの人からすればあれは台風のように突如現れては去っていったものなのだろうか。

厄災の日は終わったでも、私達が生きる日々は終わらない。ようやく訪れた平穏の後には寄る辺を失った、自分では生きる術を持たない小さな者たちが残されていた。

アタシはそんな子達を引き取って児童福祉施設を経営していた。アイツの勇気に報いるために。

>威が蔓延っていた
俺がバカなだけかもしれんがこれどういう意味なん?
そもそも「いがまんえんってた」って読めばいいの?
カッコイイ表現にしたい気持ちもわかるけど、相手に伝わらなきゃ意味ないと思うよ

脅威がはびこっていたですね。脱字ってました

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今日は久しぶりに晴れの日だ。今年は雨が多くて、ウチのようなところではただでさえ洗濯物が多くて大変だったけど、休日ということもあって子供達に干すのを手伝ってもらって早々に済ます事ができた。

燦々と降り注ぐ太陽の光にほっとする。この日差しなら今日中に全部乾きそうね。暑くはなりそうだけど。
手伝ってくれた子にお礼のジュースを振るまい、昼食のそうめんを茹でる。ウチでは夏の昼はそうめん。何を言われようとも。

昼食の片付けなど、ひとしきり仕事を終えてふうと一息をつく。

いつもの仕事が一息ついた時のコーヒーを入れる。砂糖は3つでクリームはひとつ。気分しだいで牛乳を少々。この一杯が終わったら夕食の献立を考えながら買い物に出かけて、賑やかな食卓を思い描く。



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今日は久しぶりに晴れの日だ。今年は雨が多くて、ウチのようなところではただでさえ洗濯物が多くて大変だったけど、休日ということもあって子供達に干すのを手伝ってもらって早々に済ます事ができた。

燦々と降り注ぐ太陽の光にほっとする。この日差しなら今日中に全部乾きそうね。暑くはなりそうだけど。
手伝ってくれた子にお礼のジュースを振るまい、昼食のそうめんを茹でる。ウチでは夏の昼はそうめん。何を言われようとも。

昼食の片付けなど、ひとしきり仕事を終えてふうと一息をつく。

いつもの仕事が一息ついた時のコーヒーを入れる。砂糖は3つでクリームはひとつ。気分しだいで牛乳を少々。この一杯が終わったら夕食の献立を考えながら買い物に出かけて、賑やかな食卓を思い描く。



そんな平和な日々は突然に、音を立てて崩れ去る。ナンの予兆もなしに。あの頃のように。

ラジオの緊急速報が喚き立てる。

『先ほどOO地区に未確認生命体が発生しました!未確認生命体はOO地区の住民を襲い、現在は南下しています。付近の皆様に関しては十分な注意とともに迅速な避難をお願いします!』

なんで、なんで未確認が。あのバカが、自分を犠牲にして片がついたんじゃなかったの?
しかもOO地区ってこのすぐ近くじゃないの!

レイナ「みんな!今すぐ園舎に入って!泥だらけでも砂だらけでもいいから早く!」
声の限りを叫ぶ。
いつもの、イタズラで騒ぎ立てる様子と明らかに違うレイナを見て皆ただならぬ雰囲気を感じたのか遊具を放り園舎へと入っていく。

続けて慌てながら事務室で今日の外出簿を見る。

二人が親戚との面会だった。幸い両名ともここからは離れた地域で、朝から出て行っている。すぐさま連絡を取りこちらに近づかないように伝えた。園舎に入った皆には食堂に集合するよう放送した。全員の無事を確かめるため食堂へと向かう。

食堂についた時、持ってきた携帯ラジオがなおも鳴り響いた『緊急ニュースをお伝えします。先ほど伝えられた未確認生命体は通報により駆けつけた警察官2名他を持っていた銃のようなもので殺傷しなおも南下している模様です。付近の皆様に・・・・・・・』

事態は更に悪化していく。明らかに未確認生命体は人間への殺意を持って行動している。園舎の中、皆が集合している食堂でその報は鳴った。

ここにいる子は9歳~15歳。皆前に出た未確認生命体の犠牲者の遺族だ。全員の安全を確保するための情報源だったが配慮が足りなかったと言うしかない。皆に見る間に不安が広がっていく。

『警官には銃で打たれたような跡があり、警察では詳しい死因を捜査しています。
先ほど現れた未確認生命体を警察庁ではXX年までに現れた未確認生命体47号に続き第48号として東京都を含む広域手配としました』

ラジオ越しのアナウンサーは淡々と事実を押し述べた。

異形の怪人が園に迫る。緊急のラジオ放送はそう喚き立てる

見えない恐怖に子供達は震え上がる。

子供たち「レイナがいつも言ってる『アイツ』は来ないの?」
子供たちは泣きながら訴える。いつも麗奈が言っている『南条』はこないの?

レイナ「今ここに居ない人の事を当てにするのはやめなさい!今ここにはアタシ達しか居ないんだから!自分の命を守ることだけ考えてなさい!ここは私に任せて皆は逃げなさい!」

そんな必死に、全力で引き出した言葉にはお構いなしに園へと現れた怪人はその歩みを進める。悲痛な、年はかも行かない子の声を聞こうものなら、それがもし人ならば多少の情もかきたられることだろうが相手は人間の形をしたなにかだ。子供達の避難は間に合わなかった。

両手を広げ子供達を守るように怪人に対峙するレイナへ向けて凶弾が放たれた。

『この子ら守って私だけが死ぬなら別にいい。でもまた、皆の居場所がなくなるのは嫌だ。!』そんな思いでレイナは立つ。

記憶の回転灯が回る。生まれてから今までの。その中でレイナはヒーローの姿を一瞬見た。子供達との大切な日々を見た。かけがいのない日々を見た。なるほど、これが走馬灯だと理解した。

レイナ「いつもイタズラで迷惑かけて面白がって……どっちが子供なんだって笑い合って……そうやって笑うことを忘れたあいつらに笑って欲しくて…守りたいのは本当なのよ……あの子もこの子もみんな……でもアタシは間違ってたっていうの…あの子達に銃を持たせて自分を守れなんてなんて……そんなこと……出」


「間違ってないぞ!レイナ!」

懐かしい声がした。同時に聞き間違えかとも思った。でも確かに、たとえ本人がそう呼ばれることを望んでいなくても、「英雄」がそこにいた。少し背が伸びた――。

「うぉぉぉおぉぉぉぉぉおぉぉぉぉっぉぉ!!!!!!!」

雄叫びを上げているアイツが分けの分からない動きをして銃弾をすべて叩き落としていた。

その姿が滲んで見難くなる。

レイナ「アンタはふらっと居なくなったくせに、一番居て欲しい時には来てくれるのね」
そう言っては不覚にも涙が止まらない。嬉しくて、嬉しくて。そして、今でも戦い続けて
いるアンタが…アンタが…アンタは…

ヒカル「遅れて済まない!レイナ、立てるか?行けるか?」

レイナ「へっ?アタシが戦えるはずないでしょ!!」

ヒカル「んっとハカセの4次元ポッケをゴソゴソ……あった!これだ!」

レイナ「へっ!ハカセも生きているの!てっきりあの時アンタの最終決戦のまえにと…ってそれただのバッグじゃない!」

ヒカル「ああ!そうだ!危なかったけど何とかなったんだ!そして前から悪ぶってはヒーローの素質があるレイナのために変身アイテムを実は作っていたんだ!」

光からベルトとUSBメモリっぽいものを渡される。ナンナのこれ?

でも今、これが守る力になるのなら迷うことはない。ハカセの技術はアタシも知っている。

ベルトを腰に巻くと不思議と心が高翌揚する。ホントに、ハカセは私を知っている。
いざというときに拳をふるう躊躇を取り除いてくれているのだろう。たとえそれが敵であっても相手は人の形をしているのだから。これで私は、躊躇わない、皆を、守る、ためなら。

「ハーハッハッハー見ててなさい!アタシの変身をねっ!」カチッ
\\ロワイヤルJOKER//

ヒカル「今日はアタシとレイナでWヒーローさ!誰にも負けない!」



「バソルウハブクウガタエウツ!ヘゴソミリアルヤン!」
(ははっこの時代に正義を語るのか!お前らの行動目的と識別IDは何だ!)

ヒカル「な、なんて言ってるんだこいつ!知っている未確認の言葉と違う!」

レイナ「そんなこと言われてもあたしが知るはずないわ!でも大方お前は何者だとか言ってんじゃないの」
レイナ「いい度胸ね、それじゃあ名乗ってやろうじゃないの!!ヒカル!」

ヒカル「ああっ!」
ヒカル「戦うことが出来ない、すべての人の……ミンナノミカタ!南条光!」

レイナ「そんなバカのお守役、小関麗…名乗るほどじゃないわね!アタシ自身がっ!切札よっ!」


『行くぞ!!!!!!!』 

改めて対峙してわかることがある。なんて怖いんだろう。さっきは行くぞなんて勢いのいい事を言ったけど、未確認生命体は。アイツはいつもこんな奴らを相手にしていたっていうの?人の形をしていながら人でない。
アタシとヒカルを前にして口角が上がっている。心底闘争というものが好きなのだろう。アタシには理解できない。背筋がざわざわとする。

「拳を振るう度に痛みが走る。アイツはいつもこんな気持で戦っていたのね」

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