友「あ、悪いけど飲み物」

男「ふざけんなよ」

男「誰の家だと思ってやがる……！」

友「俺だろ」

男「お客様に取りに行かせるのか？」

友「いいからはよ行ってこい」

男「麦茶でいいな」

……

男「ほんとにもうやになっちゃう」

男「お客様は神様なのよ？ 取りに行かせるかしら？」

ふとテーブルに置いてある手紙に目が行った

男「……あいつ宛に届いてる」

男「持ってってやるか」

男「麦茶に胡椒を入れて……っと」

……

男「おーい」

友「そこ置いといて」

男「いや今飲めよ」

友「喉乾いてない」

男「……」

男「あ、これ」

友「なにさ」

友「……ウソだろ」

男「どうした？」

友「……たった」

男「やめてくれ俺には婚約した女がいるんだ……」

友「勃ったじゃねーよ当たっただよ！」

男「何が？」

友「招待状」

男「ハッテン場の？」

友「おフランスのパーリィだよ」

男「……フランス？」

友「そうそう」

友「３人まで一緒に行けるから、幼馴染ちゃん連れて行こうや」

男「……」

友「行きたくないのか？」

男「い、いや」

男「行くのはいいけど幼馴染はやめとこうぜ」

友「いやいや、この刺激で記憶戻ったりして」

男「戻らせない方がいい……」

友「はぁ？」

男「とにかく、今は期末テストのことだけ考えよう」

……

男「俺買い出し行ってくるわ」

友「おー」

……

男「しかしフランスか……」

男「なんでまたピンポイントに……」

幼馴染「あ、どもー」

男「あ……よ、よう」

幼馴染「買い出しですか？」

男「うん、幼馴染も？」

幼馴染「はい、一人暮らしなんでちょくちょく買いに来るんです」

男「近くにスーパーあってよかったな」

幼馴染「はいっ」

男「あ、今から友の家来る？」

幼馴染「え？」

男「泊まり込みで勉強してんだ」

男「で、良かったら夕飯とかどう？」

幼馴染「友さんに失礼じゃ……」

男「いいっていいって」

男「六時辺りに来てな」

幼馴染「あ、はい……」

……
男「幼馴染が来るので丁重にもてなせ」

友「いやいいけどまずは俺に断れよ」

男「サプライズ的な」

友「じゃあ言うなよ……」

男「俺一眠りするから六時くらいに起こして」

友「ﾊｧﾊｧ」

男「ﾊｧﾊｧ」

友「うわキモッ」

男「……」