れんげ「新作の仮面ライダーの映画を観るのん!」蛍「パラダイス・ロスト!?」 (807)

のんのんびより×仮面ライダー555パラダイス・ロストのクロスssなん



れんげ「新しい仮面ライダーが始まるのん!」 蛍「BLACK?」

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れんげ「新しい仮面ライダーが始まるのん!」 蛍「BLACK…RX?」

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れんげ「スーパーヒーロー大戦を観るん!」蛍「…」

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れんげ「スーパーヒーロー大戦Zを観るん!」蛍「…」

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過去のシリーズなん、よければこちらもどうぞご覧くださいなん

SSWiki : http://ss.vip2ch.com/jmp/1400591084



~バス内~


((ブロロロロ!))


蛍「みなさんどうもお久しぶりです。一条蛍です。
今私たちはのんのん村(名称不明)を離れて隣町の映画館に来ました。
その理由は隣町の映画館で上映されている仮面ライダー大戦の映画を観る為です。
詳しい事情は前スレで確認してくださいね!」

小鞠「蛍は一体誰と話をしているの?」

夏海「まあまあ、こまちゃんは気にしなくていいの!」

れんげ「ようやく映画館に着いたのん!」


((ピカッ!ゴロゴロ!))



蛍「キャッ!雷が!?」

小鞠「もう…せっかく映画観に来たのに最悪だよ!早く映画館に入ろ!」

卓「」コクッ



~映画館~


夏海「え~と新作の映画の…仮面ライダー大戦だっけ?早く観ようぜ!」

小鞠「うん!楽しみだね!」

卓「」コクッ

蛍「アハハ、そうですね。さて、今回はどうなる事やら…」

((ビーーーーー!))

れんげ「さっそく映画が始まるんな!」

蛍「タイトルが出ましたよ、これは…」



【爆竜戦隊アバレンジャー アバレサマーはキンキン中!】


蛍「あ…あれ?アバレンジャー!?」







【30分経過】

『この後は555だよ!』

『555に出してやるぅ!!』

夏海「アハハ!アバレンジャー面白かったね!」

れんげ「ダイノガッツなん!」

小鞠「仲代先生もイケメンでカッコよかったね!」

卓「」コクッ

蛍「何でしょうか…このいつもの感じは…これはまさか…!?」

夏海「お、次の映画も始まるよ!」

蛍「そ…そうですね!気を取り直して次こそはライダー大戦を!」

小鞠「あれ?なんか企業ロゴが出てきたよ。これは…」

夏海「ウチ…日本語は得意だけど英語は苦手なんだよ。兄ちゃんあれなんて読むの?」

卓「……」

蛍「あ…これは『SMARTBREIN』と読むんですよ、……あれ?スマートブレイン!?」

夏海「なるほどスマートブレインか!今度はその会社っぽいのが映ってるよ。」

れんげ「なんかオリーブオイルな顔をしたお兄ちゃんが現れたん!」

蛍「この人って確かオリーブオイルでお馴染みの速水もこみちさん!?
ライダー大戦のゲストで出演してくれてたんですね!けど今よりちょっと若い気がするのは何でだろ…?」


((ジャキッ!)) ((ガシャンッ!))


夏海「あ…あれ!?スーツを着た連中が途端にテロリストに早変わりだ!?」

小鞠「しかもOLさんを人質にしてるし!?」

『キャー!?』

『騒ぐな、帝王のベルトはどこにある?』


「「帝王のベルト!?」」


れんげ「なっつん!帝王のベルトって何なん?」

夏海「さあ?ウチも知らないなぁ?」

『帝王のベルトは…』

小鞠「それにしてもOLさん可哀想だよ!誰か助けに来て!」


((オォォォォ!))


「「えぇぇぇぇぇぇぇぇ!!???」」


れんげ「OLのお姉さんが灰色の怪人に変わったんな!?」

小鞠「どうなってんの!?」

れんげ「な…なっつん!これはどういう事なん!?」

夏海「ウチにもさっぱりだー!!」

卓「」コクッ

蛍「この灰色の怪人って確か…オルフェノクじゃ…?」

『ハッ!』

『うわぁぁぁぁぁ!?』

小鞠「キャァァァァァ!?怪人に襲われた人間が…灰になっちゃった!?」

『ハ~イ♪人間解放軍のみなさんですね。いらっしゃ~い♪突然来るものだからお姉さんビックリしちゃった!』

れんげ「今度は青い服を着たお姉さんが現れたん!」

蛍「この人は確か…スマートレディー!?
中の人は仮面ライダー龍騎で島田さんを演じていた人ですよ!」

夏海「うぇぇ…なんかやばそうな雰囲気だよ…」

『でも大歓迎で~す!歓迎の印にみなさんを天国に御招待しちゃいま~す♪』

『ふざけるな!!』


((ダンダンダンッ!))


蛍「人間解放軍のみなさんはありったけの銃弾を撃ち込んでますけど効果ゼロですね。」

『うわぁぁぁぁ!』

『クソッ!』

れんげ「みんな街の中に逃げてきたん!」

夏海「しかもオルフェノクまで追いかけてきたよ!街のみんな!早く逃げろー!?」



『………』


小鞠「へ…変だよ?いきなり銃を持ったテロリストや怪人のオルフェノクが現れたのに街の人たち誰も見向きもしないなんて…?」

『うわっ!?』

((ガシャン!))

蛍「あ、人間解放軍の一人がカップルが座っている座席にぶつかりましたね。」

れんげ「カップルもオルフェノクだったん!?」

『助けてくれー!』

蛍「結局もこみちさん以外全員死んじゃいました…」

小鞠「ひ…酷い…」

夏海「なんだよこれ!ライダー早く来てくれー!!」



((ブオオオオン!!))


れんげ「そこにバイクが一台やってきたん!」

蛍「けど生き残りはもこみちさんしかいないんですけど…正直手遅れですよ…」

小鞠「この人何か取り出してる…?これは…携帯電話!?」

蛍「あ、この人確か…仮面ライダーカイザの草加雅人さん!?」


『standyng by』


『変身!』


『complete』


((ビシュゥゥゥン!))


れんげ「仮面ライダーが現れたんな!」

蛍「彼は草加雅人さんが変身する仮面ライダーカイザ!
カイザフォンに913の変身コードを入力する事で変身できる戦士ですよ!
ちなみにこのカイザギアは劇中で『呪われたベルト』と言われて、
不適合者の人間たちが尽く死んでいった曰く付のベルトなんですけど…
まあ装着者の草加さん自体が歴代ライダーでも1、2を争うほどの曰く付なんでピッタリなんですけどね。」

夏海「とにかく頼むぞライダー!…ってあれ?」

『キャー!?』 『うわー!?』

れんげ「ライダーが現れたら人が蜘蛛の子散らした状態になってるん。」

夏海「さっきは怪人がいても動じなかったのにどうなってんだ?」

『exeed charge』

『ハッ!』

『グハッ!?』

れんげ「ライダーのパンチを喰らってオルフェノクが灰になったん!?」

蛍「間髪入れずに怪人をグランインパクトで一発!相変わらず容赦ない戦い方ですね…」

小鞠「けどおかしいよね?
人間がオルフェノクに襲われている時は知らんぷりだったのに…」

夏海「ライダーが現れたら逃げ出すんだもんな、何がどうなってるんだろ?」

れんげ「ウチわかったん!この街は……オルフェノクの街なん!!」


「「オルフェノクの街!?」」


夏海「いやいや…さすがにそれはないっしょ…
仮面ライダーは子供向けのヒーロー番組の特撮モノだしそこまで本格的な訳が…」

小鞠「ちょっと待って!モノローグが語られてるよ!?」



『遠くないない未来、どこかの国』


『全世界は人類の進化形、<オルフェノク>によって支配されていた』


夏海「マジかよ!?」

小鞠「ここまで本格的なの!?」

蛍「おかしい…これ明らかに仮面ライダー大戦じゃない気がする!?」

れんげ「あ、タイトルが出てきたん!」



【仮面ライダー555 パラダイス・ロスト】


れんげ「仮面ライダー555…?」

夏海「パラダイス…?」

小鞠「ロスト…?」

卓「」コクッ

蛍「な…なんという事でしょうか…
私たちののんのん村は25年遅れていましたが……隣町は……10年遅れていました!!??
これじゃまたいつもの展開じゃないですかーーー!!!??」

小鞠「蛍がいつもみたくまた訳のわからない事を喚いてる…」

蛍「もうヤダー!
10年前の映画を上映だなんて詐欺ですよこれ!?映画館の人にお金返してもらってさっさと出ましょう!!」

夏海「まあまあほたるん落ち着いて、今から出てもしょうがないし…
大体こんな中途半端で観るのやめたら後味悪いしこのまま観続けようよ。」

小鞠「そうだね、これからどうなるのかちょっとワクワクしてきたし!」

卓「」コクッ

れんげ「ほたるん!一緒に観るん!」

蛍「うぅ…グスッ…わかりました。
まあ私もこの映画は正直観た事ないのでいい機会ですので観てみましょう…
でもこの映画館にはあとでちゃんと文句入れておかないと!」

パラロスに釣られてきた
確かに最初のは唖然としたわな

とりあえずここまでなん

常連の方々&初めての人たちもゃんぱす~なん

このssは前作の

れんげ「スーパーヒーロー大戦Zを観るん!」蛍「…」
れんげ「スーパーヒーロー大戦Zを観るん!」蛍「…」 - SSまとめ速報
(http://ex14.vip2ch.com/test/read.cgi/news4ssnip/1397830589/)

の続きなん

ラストで仮面ライダー大戦見ようと隣町に行ったら隣町は10年遅れていてやっていたのは
仮面ライダー555パラダイス・ロストだったと…

いい加減ほたるんもこのssの展開になれてほしいのん


まさかパラダイスロストが始まるなんて思わないじゃないですかー!やったー!

わーい!
たっくんがでるぞー!

パラダイスロストはヒロサガの前日譚で何故社長が生首だったのかとデルタ不在の理由が説明されて地味に有り難かったな

仮面ライダー555(ファイズ) パラダイス・ロスト(予告編)
http://www.youtube.com/watch?v=H3X_fuXuguk

最近DC版を見た俺には実にタイムリー

木場さん…

555がくるとは予想外です。けど続きが楽しみ。カブトや電王などもやってほしいな。乙。

エキストラで参加した
あのときは終了まで出られないからアリーナ内部のロッテリアだったかが売るものなくなって面白かった
「シェイク以外売り切れです」

救いがあるとすれば木場が劇場版限定ライダーの中で数少ない主人公と共闘したライダーだってことだな

れんげ「生き残ったもこみちがアジトに帰ってきたん。」

蛍「あのオルフェノクだらけの街をたった一人で歩くって正直恐いですよね…
ちなみに解放軍には555のヒロインの園田真理さんに菊池啓太郎さん。
それとギャグキャラの野村博士がいます。」

『水原…あんた…!』

((バシッ!))

小鞠「あ、殴った。」

夏海「殴られたね。」

『なんだよ!何か文句あるのかよ!?』

『アンタ…自分のやった事がわかっての!
アンタの所為で仲間が無駄に死んでったんだよ!?アンタの勝手な行動の所為でね!!』

蛍「なるほど、殴られるにはもっともな理由ですね。
もこみち…じゃなく速水さんはオルフェノクに勝つために帝王のベルトを奪おうとしました。
けどこうして失敗して今に至ると…」

『水原…アンタやっぱ何にもわかってないよ!
私たちに必要なのは帝王のベルトでもなければ新しい武器でもない!』

『…555か?また乾巧って野郎の話かよ!?
真理、いい加減目を覚ませ。現実を見ろよ。555は死んだんだ。』


「「555…?」」


夏海「その前に555って何?」

蛍「え~と簡単に説明すると平成ライダー4作目の仮面ライダーですね。
携帯電話を使って変身する仮面ライダー555、その変身する人が乾巧さんなんです。」

夏海「お、過去の回想シーンだ!……ってなんじゃこりゃ!?」


((ブオン!)) ((ブオン!)) ((ブオン!))


れんげ「仮面ライダーがいっぱいいるん!」

小鞠「これざっと見ただけで千人以上いるんじゃ…!?」

蛍「彼らはライオトルーパー部隊、スマートブレイン社に与するオルフェノクたちが変身した量産型仮面ライダーです。
カブトのゼクトルーパー隊や鎧武の黒影トルーパーの元祖ですね。
泥棒ライダーの海東さんに兵隊として扱われるだなんてこの時まだ思ってもみなかったでしょうね…
ちなみにTV版でも47~48話に出演しています。」


『うわぁぁぁぁ!?』


夏海「あ、555がやられた!」



『真理…』


『巧!!』


夏海「巧と真理さんが手を繋ごうとしてるけど…」


((ブオオオオン!!))


小鞠「ライオトルーパーの連中に連れて行かれちゃったよ…可哀想…」

蛍「ここで回想は終わり、そこへ草加さんが出てきました。」

『草加さん!?』

『スープのお代わりをもらえるかな?』

蛍「スープのお代わりなのに何でお皿キレイなんだろ?」

夏海「それにしてもオルフェノクは悪いヤツらだな!」

小鞠「けどオルフェノクにもいい人はいるみたいだよ!
木場さんとか長田さんとか海堂が人間に味方してくれるオルフェノクなんだって!」

『アンタらオルフェノクなんだろ…』

れんげ「けど迫害されてるん、何でなん?」

蛍「まあ…人間を殺す化け物が味方だなんて信じられないんだろうね…」

小鞠「元は同じ人間なのに酷いよ!」

夏海「でも靴売りの女の子のミナだけ味方っぽい!隆って男の人と一緒に暮らしてるんだってさ。」

小鞠「男の人と…一緒に暮らすだなんて…大人だ!」

『ただいま隆!』

『あぁ、お帰り。』

れんげ「んな?この隆って男の人見た事あるん!」

蛍「あ、ちょっと髪が伸びてますけど彼は乾巧さんですよ!?やっぱり生きてたんだ!!」

『ミナちゃんのお父さんには子供の頃からお世話になりっぱなしだったからね。』

小鞠「でもなんか様子がおかしいね、どうなってるんだろ?」

『ズズー』

蛍「しかも熱いお茶を飲んでるし…」

蛍「そんな三人がスマートブレイン社に招かれました、一体何の目的があってでしょうか?」

『これが最後の警告です。キミたちは今…非常に危うい立場にいる。』


「「うわわわわわ!!??」」


夏海「く…首だけのおっちゃんが出てきた!?」

小鞠「これは気持ち悪いよ!なんなの~ん!?」

蛍「え~と確か彼はスマートブレイン社の村上社長ですけど…身体はどうしちゃったんでしょうか?」

『我々には愛がありますから…我々は人間を襲うことで、
彼らをオルフェノクにすることが出来る…人を襲うことは、愛ゆえの行為なのです。』

『ふざけんな…ほとんどの人間は死んじまうじゃねぇか!』

『仕方ありません…オルフェノクになれない人間など、死んだ方がいい。』

小鞠「何か子供番組とは思えないくらいとんでもない事言ってるよ…」

蛍「この頃のライダーのスタッフさんたちは子供番組のイメージを払拭しようとしてたって話ですから…
でも今見るとこれはさすがにやり過ぎでは…?」

夏海「そこにスマートブレインの社員たちが現れたよ!
木場たちが許せないってんでオルフェノクになって襲い掛かろうとしてる!?」

『レオ!』

小鞠「そこにレオって人が帝王のベルトを持って現れた!」


『ヘンシン!』

蛍「確かこのライダーは仮面ライダーサイガだったような。
それにしてもさすがは劇場版ライダー…あっという間に雑魚フェノクを一掃してしまいました。」

小鞠「うん…確かに強くてカッコいいけどこの人何でカタコトなの?」

蛍「それは中の人がピーター・ホーという台湾の役者さんだからですよ。」

れんげ「あ、レオが置いた帝王のベルト…もうひとつあるん!一体誰が使うんな?」

『帝王のベルトの力は見事だった。』

『あのベルトがあればどんな反乱分子でも抑える事が出来るだろう。』

『だがあと一本のベルトは誰に与えるつもりなのだ?』

蛍「スマートブレイン社の幹部っぽい人たちが出てきました。」

夏海「なんかどっかで聞いた事ある声のような…」

れんげ「ショッカーの首領とゴルゴムの大神官ダロム、それにクライシス帝国のジャーク将軍なん!」

蛍「中の人たちの友情出演なのでしょうか?」

蛍「木場さんたちは帝王のベルトの事を解放軍の人たちに説明しました。
けどみんな木場さんたちの言う事には疑心的です…」

小鞠「けど真理さんが!」

『オルフェノクだって、もともとは私達と同じ人間だったんだ…
オルフェノク全体を憎むのは、おかしいよ…たぶん…オルフェノクとか人間とか、関係ないんだと思う…
人間の中にだって人間らしさを失っている奴らもいる訳だし…私は木場さん達を信じるよ…私たち仲間だって…』

夏海「いやー、良い事言うねぇ真理さん!」

蛍「今の話ってこの映画のテーマですよね。人間とオルフェノクが共存し合えるかどうかの…」

小鞠「そんな時にライオトルーパー部隊が人間解放軍のアジトに攻め込んできたよ!」


((ブオン!)) ((ブオン!))


『何故この場所が!?』

『ヤツらのせいだ!』

蛍「速水さんは木場さんたちの所為だと主張しましたけどこれだけ人が集まっているところなんだからバレて当然じゃ?」

夏海「さっき555ってライダーを倒した1万人のライダーたちだ!」

小鞠「人間たちはバスに乗って応戦して…」

『海堂!』

『わーってるよ!』


((オォォォ!))


れんげ「木場たちもオルフェノクになって戦ってるんな!」

蛍「木場さんはホースオルフェノク、結花さんはクレインオルフェノク、海堂さんはスネークオルフェノク、
それぞれオルフェノクに変化しました。
それにしてもホースオルフェノクたちのデザインですが子供には受けにくいでしょうけど…
これ結構カッコいいですよね!」

夏海「確かに、ちょっと中2心を燻るね!」

卓「」コクッ

『ワー!』 『キャー!』

蛍「激戦が繰り広げられていた中で一人のライオトルーパーの変身が解けてしまい…
それからライオンオルフェノクに変化してしまいました。」

『フンッ!』

((ブロオオオオ!))

れんげ「そこにサイガが加わってバスが壊れちゃったん…」

蛍「そこへ草加さんが駆けつけました。」

『雅人…』

『変身!フン…』

れんげ「サイガとカイザの戦いが始まったのん!」

『ハッ!ホッ!ハァッ!!』

『グッ…!?』

小鞠「そんな…カイザが全然刃が立たないよ!?」

蛍「劇場版ライダーの噛ませ犬役に2号ライダーあたりが担当させられるのはいつもの事ですから。」

『ビークルモード!』

れんげ「カイザのバイクがロボットになったん!」

小鞠「スゴい!ロボットに変形するバイクなんて初めて見たよ!!」

夏海「しかもミサイル連発とか何気にスッゲー!?」

卓「」コクッ

蛍「これの前の年の龍騎はドラゴンがバイクに変形してましたよ。
でもブレイド辺りであまり特徴のない地味なバイクになってたような…」



((ドドドドドド!!))


夏海「けど足の部分をやられちゃって動けなくなった!?」

蛍「そこへサイガがカイザを上空に持ち上げて…
これは容赦ないですね、壊れたバスに突っ込ませて大爆発です。」


((ドッカァァァァァァン!!))


『うわぁぁぁぁ!?』

れんげ「カイザの変身が解けてしまったん!」

『After all, you are only human.』

夏海「レオが英語で言ってるけど…何て言ってんの?」

小鞠「もう!英語の授業ちゃんとやってないからだよ!
これはね………え~と………蛍わかる?」

蛍「たぶんこの訳しは『所詮、キミはただの人間だ』という意味でしょうか?」

夏海「小5に教わるとかウチら立場無いよね…」

小鞠「帰ったら英語の勉強頑張ろうね…」

卓「」イモウトタチヨ、アニハハズカシイ



((ドシュッ!))


『草加さ…!?』


「「えぇぇぇぇぇぇぇ!!??」」


夏海「か…仮面ライダーが!?」

小鞠「し…死んじゃった…」

れんげ「ヒーローが死ぬってあり得るん!?」

卓「」ブルブル

蛍「私も詳しくは知りませんが555と龍騎は平成ライダーでもかなりの鬱展開らしいですから。
それにしてもヒーロー大戦みたく変身した姿じゃなく人間の姿でガチで殺される姿はえぐいですね…」

『Give me the Belt.』

小鞠「これはわかるよ!啓太郎たちにベルト寄こせって言ってる!」

『ハァァ!』

蛍「そこへ先ほどライオトルーパーたちと交戦していた木場さんたちが駆けつけてくれました。」

『Good to see you,guys.Taking care of all of you, It's part of my job.』

蛍「え~と訳すと『やあ諸君、キミたちの相手をするのも僕の仕事でね』と言っております。」

『ヘンシン!Let the game begin!』

蛍「『さあ、ゲームを始めよう』とそう言っているようですね。」

夏海「まったく一人だけ英語喋ってわかりづらいよ!ここは日本だからちゃんと日本語喋れー!」

小鞠「もしくは字幕つけてほしいね…」

『うおおお!』

『ハッ!ホッ!』

夏海「うおお!サイガと正義のオルフェノクたちの戦いだ!」

小鞠「サイガが三人のオルフェノクたちと互角に戦ってるよ!」

蛍『木場さんと結花さんは疾走態に変化して徐々にサイガを追い込みます。』

れんげ「でも何で海堂は疾走態にならないん?」

蛍「え~と確か…オルフェノクにはオリジナルとそうじゃないのがあって…
オリジナル、つまり一度何らかの理由で死んだ人がオリジナルで劇中で
オルフェノクに使徒再生能力で殺されて甦ったのが一般のオルフェノクなの。
海堂さんはその後者になるんだよ。
でもTV本編じゃオリジナルとかの描写があまり深く描かれなかったような…」

夏海「けど海堂も負けてないよ!カイザが使ってたサイドバッシャーに乗って反撃だ!!」


『どけぇ!木場ぁぁぁぁぁぁ!!』


((ドドドドドド!!))


夏海「ミサイル攻撃だ!これで…!」

小鞠「ダメ!?サイガが逃げちゃったよ…」

『怪我はないかー!』

『しっかりしろー!』

れんげ「戦いは終わったけど人間解放軍とライダー部隊と被害は酷過ぎるん…」

蛍「画面に映っているライオトルーパーの亡骸…
スーツの中身が人じゃなく灰が詰まっているのが妙に生々しいですね…」

れんげ「人間とオルフェノクの戦いは虚しいだけなん…」

とりあえずここまで

今のとこ映画のストーリーはカイザ死亡までやったん

こうして見直すとこの映画は年齢指定にしないといけなかったんじゃと思うのん…




ブルースペイダーは轢き逃げがかっこよかったけど、響鬼は…うん
カブトは何故かバイクで宇宙に行ったなぁ

乙。続きが楽しみな作品。

http://www.youtube.com/watch?v=-P2c-JuWCMQ

カブトは劇場版か?クロックアップ使用した上でバイクで加速して軌道エレベーターを駆け上がったんだっけか。
剣のブルースペイダーは、ラウズシステム積んでるから応用が効くハズなんだが…、
いかんせん描かれ方が地味だった。1話の砂浜とかカッコいいんだがなあ…。

ブレイドはバイクは地味でも活躍は多かったからわりと印象に残ってるけどな

パラロスの海堂さんは一段とかっこいいと思うの

>>50
長田さんと幸せになって欲しかったな

早く!早く続きを!

長田さんはTVでも映画でも幸せになってほしかった・・・それは555のキャラ全員にいえるか?

乙。
タートルネックとかもこもこな衣装が印象的だった長田さんの中の人、紳士向け雑誌で水着グラビアとかやってて軽くショックだったな。今どうしてんだろ?

蛍「その夜、真理さんは予てよりの仮面舞踏会を開催したのですが…」

『やっぱり…誰も来ないよね…』

小鞠「あんな戦いの後だもん、誰も来るわけが…」

蛍「真理さん…木場さんたちは呼ばなかったんでしょうか?」

『巧…私もうどうしていいかわかんないよ…』

小鞠「真理さんの気持ちわかるなぁ…いくら解放軍のリーダーでも女の子だもんね!」

蛍「その頃、啓太郎さんは野村博士が開発した変身一発とかいう怪しげなドリンクを受け取っていました。」

『これを…俺に…?』

『それを飲めばお前はカイザのベルトを使い変身する事が出来る。』

夏海「やったじゃん!」

蛍「本編でもカイザのベルトは誰でも変身する事は出来るんですよ…けどすぐ死んじゃいますけどね…」


「「マジで!?」」


蛍「けど野村博士が作った変身一発ですが『飲んだら変身できるけど死ぬよ!』って…それドリンク飲む意味ないですよね…」

『う…うぅ…』

小鞠「会場で一人泣いている真理さん…そんな真理さんの下に隆さんがやってきたよ!」

『いらっしゃい…あたし一人なんだけど…いいかな?』

((♪~))

小鞠「レコードを流しながらダンスする男女…ロマンチックだよねぇ♡」

蛍「私も先輩と一緒にダンスしたいです♡」

夏海「なんかこのシーン退屈なんだけど…」

れんげ「ウチもなん!早くバトルしてほしいん!」

卓「」コクッ

小鞠「このロマンスもわからないお子ちゃまどもめ!
あ、二人のダンスを見てたミナさんがせっかく作ったドレスを捨てちゃった…」

蛍「青春時代にありがちな失恋ですね。けど隆さんが作った赤い靴は残しておいたみたいですけど…」



((ブオン!))  ((ブオン!))


れんげ「そこにさっきのライオトルーパーたちがやってきたん!」

小鞠「もう!いい雰囲気のとこを邪魔して!?」

『うわぁっ!?』

『巧!』

『真理…真理…!?』

蛍「ライトルーパーのバイクに撥ねられたショックで記憶が甦ったようです。
やはり隆さんの正体は行方不明になっていた乾巧さんでした!
それにしてもなんという唐突な展開…まあ映画だからと割り切るしかないけど…」

夏海「けど敵は大勢だよ!どうやって戦うんだよ!?」

『巧こっち!』

『お前こんな時にゴミ拾いか!何考えてんだ?』

れんげ「真理がゴミの中を漁ってるん!」
 
小鞠「こんな時にもギャグシーンやるゆとりがあるんだね…」

蛍「ゴミの中から出てきたのは555ギアでした、そして遂に…」


『お前ら、そういや随分虐めてくれたっけな!今度はこっちの番だ!』


『Standyng by』


『変身!!』


『Complete』


((シュィィィィン!))


蛍「巧さんが変身しました、そして…遂に…遂に…現れました!」

れんげ「仮面ライダー555の復活なのん!!」

夏海「うおお!スーツが光っててカッコいい!!」

卓「」コクッ

小鞠「555の復活で喜んでる真理さん、それに引き替え…
なんかがっかりした表情で見つめるミナさんの姿が対比してるね。」

蛍「その辺りドラマ性が感じられますよね。」


『Start up』


れんげ「555の装甲が開いたん!」

蛍「これは…仮面ライダー555アクセルフォーム!
TV版第21話『加速する魂』にて初登場した仮面ライダー555の中間の強化フォームです!
ファイズアクセルに搭載されているアクセルメモリーをファイズフォンにセットする事で発動します。
このアクセルフォームは仮面ライダーカブトのクロックアップの元祖とされており使用するとこの通り…」


((ビシュンッ!))  ((ビシュンッ!))


『ダァァァッ!!』


夏海「スッゲー!」

れんげ「ライオトルーパーたちをあっという間に倒したんな!」

蛍「目にも見えない速さで敵を瞬殺する事が出来ます。」

『3、2、1、Time out』

小鞠「あ、元に戻った。どうして?」

蛍「アクセルフォームは10秒の制限時間が設けられていてそれを過ぎるとスーツが耐えられなくて自壊しちゃうらしいです。
しかも自壊するだけならまだしも装着者は大量のフォトンブラッドを直接浴びて消滅して、
さらに周囲3km四方は空気に触れて劣化したフォトンブラッドによって汚染されるとか。
設定だけだと本当に危険なんです…」

れんげ「けど敵はまだ残ってるん!」

夏海「そうだバイク!555のバイクは無いの!?」


((ドッカーン!))


れんげ「ゴミ置き場からロボットが出てきたん!」

蛍「あれは…555の専用ビークルオートバジン!
けどゴミと一緒に捨ててるとか真理さん…オートバジンの扱いが酷くないですか?」

小鞠「オートバジンがロボットからバイクに変形したよ!」


((ブロロロロロン!))


((ドッカァァァァァン!!))


夏海「スッゲー!オートバジンの体当たりで残りのライオトルーパーもやっつけた!!」

れんげ「555スゴいん!」

蛍「アクセルフォームやオートバジンがあるなら555はどうして冒頭の1万人ライダーに負けちゃったんでしょうか?」

『フーッ、フーッ』

れんげ「お茶飲むのにフーフーし過ぎなん!」

夏海「ていうかさっきは飲めてたはずなのに何で急に飲めなくなってんの?」

蛍「巧さんは元々極度の猫舌なんで…」

小鞠「けど解放軍のみんなは巧の事あんまりよく思ってないみたい…
水原なんて敵意丸出しだよ!」

『乾巧、もしかしてアンタ…オルフェノクじゃないのか?』

夏海「ハッハッハ!何をバカな事を言ってんだこいつ?」

小鞠「ライダーが怪人なわけないじゃん!」

れんげ「見当違いなん!」

卓「」コクッ

蛍「……意外とするどい発言を…」



『私にはわかる!そして555は闇を斬り裂き、この世に光をもたらすのよ!!』


蛍「後の伏線になりそうな台詞ですね。」

小鞠「真理さんに髪を切ってもらった巧はミナさんのとこに…
何で隆の記憶を持っているのか疑問を持っていたんだね。」

『行けよ!どこでも好きなとこに!?』

『ミナ!』

小鞠「メロドラマだよねぇ、こういう男女のドラマを描いてるとこ私好きだよ♪」

夏海「そっかな、ウチは退屈なんだけど…」

れんげ「ウチもなん、早くバトルしてほしいん!」

蛍「お子さまはこういうシーン本当退屈ですから…」

『ミナ、教えてくれ!俺には乾巧としてじゃなくもうひとつ別の記憶がある。
小さい頃、お前の親父さんに世話になった記憶が…お前と一緒に遊んだ記憶が…どうしてなんだよ?』

『それは…親父が…アンタの頭に植え込んだ記憶だよ…知り合いの医者に頼んで…』

蛍「どうやら巧さんの『隆』としての記憶はミナさんのお父さんが知り合いのお医者さんに頼んでやってもらったそうな…
そんな記憶操作とかとんでもない事をやってのけたのはどこのお医者さんですか?」

『私…わがままでガサツで友達もいないから…』

れんげ「ミナはずっと一人ぼっちだったんな…」

『いるさ…俺がいる。』

小鞠「真理さんがいるのに!巧の浮気者!!」

蛍「先輩落ち着いてください!別に巧さんと真理さんは付き合っている訳じゃないですから…」

『それからこれ…返さなくちゃな!』

れんげ「ミナが鞄から武器を出したんな!」

蛍「これは確か…ファイズブラスター?」



((パーンッ!))


『お前に救世主は務まらない!こいつは俺が貰っとくぜ!』

夏海「速水だ!555のベルトを奪おうとしている!?」

『隆!』

((パーンッ!))

れんげ「み…ミナが…」

夏海「速水に撃たれて死んじゃった…」

蛍「なんとスピーディーな展開でしょうか…本当にこれ子供向けなのかと疑いたくなりますよ。」

『ミナー!?』

小鞠「ミナは…うぅ…愛する隆と一緒に踊る夢を見ながら…死んじゃった…うえぇぇぇぇん!!」

蛍「あぁ…もう泣かないでください先輩!先輩が泣いちゃうと私まで…うぇぇぇぇぇん!!」

れんげ「二人ともうるさいのん!」

夏海「そうだよ!他のお客さんの迷惑だよ!」

卓「」ミンナウルサイ

夏海「ベルトを持って逃げた水原の前に木場が現れた!
木場は水原がベルトを持っていても何の役にも立たないって言うけど…」

『変身!』

『error』

『うわっ!?』

れんげ「弾かれてしまったん!」

蛍「555のベルトは不適合者が装着するとああやって弾かれちゃうんですよ。
ちなみにライダーになれる適合者というのは…オルフェノクなんですけどね。」

『うるさい!』

『うわっ!?』

夏海「オルフェノクになった木場に速水が手榴弾を投げつけた!」

れんげ「速水もう許せないんな!」

『ハハハ!ハッハハハハハ!!……うん?』

蛍「そんな速水さんにも天罰が下ったようです。
先ほどの手榴弾の威力で吹き飛んだホースオルフェノクの剣が彼の身体に突き刺さってしまいました。」

夏海「うわぁ…本当容赦ないわ…」

蛍「ちなみに翌日、巧さんと木場さんは再会を果たします。
そこで先ほど速水が奪ったファイズギアも木場さんが取り戻してくれました。
けど…」

小鞠「木場さんたちは解放軍の人たちに疑われて帝王のベルトを取ってくるように命じられちゃったよ!」

蛍「ですが真理さんが別れ際に…」

『あたし…人間もオルフェノクも関係ないって言ったけど、水原が言ってたでしょう…
巧がオルフェノクかもしれないって…あの時すごく嫌な気分だった…だから…うそつきかもしれない…』

蛍「真理さんのこの言葉に木場さんがなんとも絶妙な表情を浮かべていますね。これはもしかしたら…」

れんげ「それから木場たちはスマートブレインのビルに侵入したん!けどこれは罠だったん!?」

『キミたちは再三の警告にも拘らず私の期待を裏切った、終りです。』


『ガァァァァ!!』


夏海「うわあああ!でっかいオルフェノクが現れた!?」

小鞠「もしかしてこいつって…」

れんげ「さっきアバレンジャーで出番のなかったギガノイドなん!!」

蛍「たぶん違うと思うよ。
この怪物はエラスモテリウムオルフェノクといって人の心を失くしてしまったから常にこの巨大化状態なままなの。」

夏海「木場たちを圧倒している…このままじゃやられちゃうよ!」

『キャァァァァ!?』

小鞠「あぁー!?結花さんが…」

『俺はまだお前に何も本当の事言ってねぇ!好きなんだよ俺…ずっと…お前の事…好きだったんだよ…』

『バカ…知ってたわ…そんな事…ずっと前から……』

小鞠「うぅ…瀕死の結花さんに海堂が告白してる…泣けるよ!」

蛍「映画ではこうして海堂さんが愛の告白してますけどTV版じゃ啓太郎さんとくっ付いてるんですよね結花さん…」



『あぁ…結花ぁぁ!うわああああああ!!』


れんげ「海堂が泣き叫びながらエラスモテリウムオルフェノクに挑んだん!」

蛍「けどオルフェノクとしては大した戦闘力の無い海堂さんはまさに蟻と像。
力の差は歴然としていて相手にもなりません…」


『結花…』


((ガツッ)) ((ガツッ))


小鞠「そ…そんな!?
海堂があの大きなオルフェノクに…かみ殺されちゃった…」

蛍「本当に酷い…脚本家が平成ライダーシリーズでも色んな意味で定評のある井上敏樹さんとはいえ容赦なさ過ぎます。
この頃の平成ライダーは内容が黒すぎますよ…」

『キミたちは人間にもオルフェノクにもなりきる事が出来なかった。
そして…人間に裏切られたのだ。』

夏海「クビだけ社長の近くに真理さんが現れたぞ!」

『どういう事だ…?』

『ゴメンね木場さん、でも…どうしようもなかったんだ。』

『嘘だ…キミが俺たちを裏切ったっていうのか!?』

『だって…信用できないから…あなたたちの事…いつ人間の敵になるかもしれないし…だから…早く死んでよ。』


「「うわぁ…」」


夏海「なんというか酷い展開だね…」

れんげ「この前見たヒーロー大戦の映画よりも酷い事になってるんな。」

小鞠「この映画人間関係ドロドロ過ぎだよ…」

卓「」コクッ

蛍「555は人間関係のドロドロさに定評がありますからね。
TV版はたまにギャグが入って良い塩梅が取れてましたけど映画は展開早いから…
ちなみにこの真理さんはスマートレディが化けた偽物でした。
そして木場さんは誤解したままこの後とんでもない展開に…」



((ドカーン!)) ((ドカーン!))


れんげ「人間解放軍のアジトにサイガとライオンオルフェノクが攻めてきたのん!」

蛍「巧さんは555に変身してサイガに応戦しますがライオンオルフェノクが真理さんを襲おうとしています!」


『啓太郎!お前…死ぬ気か!?』

『男には、やらなきゃならない時があるんだ!』

卓「」コクッ

夏海「啓太郎が覚悟を決めた!まさか…」

小鞠「啓太郎が変身一発を飲んでカイザに変身しようとしてる!」


『変身!』


『complete』


夏海「やったー!啓太郎がカイザに変身出来たぞ!」

小鞠「行っけー!啓太郎!」

蛍「ですからTV版でも変身だけならできるんですけど…」

『うわぁっ!このっ!ちきしょっ!』

夏海「なんかもうヤケクソみたいな戦い方してるよね。」

蛍「一般人がいきなり怪人と戦わせられたらあんなものですよ。
そんな啓太郎カイザが止めの一撃を放ちます、カイザの必殺技ゴルドスマッシュです!」


『うわぁぁぁぁ!?』


『嘘…やった…やったーーーー!』


れんげ「啓太郎がライオンオルフェノクを倒したのん!」

夏海「けどカイザのベルトが砂になっちゃった。」

蛍「『変身一発』はその名の通り一発勝負だったという事ですね。貴重なカイザのベルトが勿体ない…」

小鞠「けど真理さんがサイガに連れて行かれちゃったよ!」

蛍「巧さんはたった一人で真理さんを救いに行こうとします。
ちなみに途中まで啓太郎さんが付いて行ってますけどすぐに置いてっちゃいました。」

小鞠「そしてコロシアムじゃさっきのエラスモテリウムオルフェノクが真理に襲い掛かろうとしてるん!」

蛍「コロシアムってここ…平成ライダーでもお馴染みのロケ地の埼玉アリーナなんですけど…」

小鞠「それにしてもコロシアムの観客たち多過ぎだよ!一体何人いるの!?」

蛍「よくぞ聞いてくださいました。
この観客こそ番組が公募で集めた視聴者参加型のエキストラさんたちなのです!
ちなみにその数は1万人、日本映画史上では空前の数でギネスにまで載ったとか!」



『5!』 『4!』 『3!』 『2!』 『1!』 『0!!』


小鞠「きゃー!真理さんが危ないよ!?」

夏海「も…もうダメなんかー!?」


『待たせたな、こんなとこでお前を死なせはしない!変身!!』


れんげ「巧なん!巧が間一髪で間に合ったのん!!」

蛍「ヒロインの絶体絶命のピンチに駆けつけるヒーローとか…王道の展開とはいえこれは熱すぎますよ!!」



((ドシュドシュッ!))


れんげ「あぁー!オートバジンが壊れちゃったのん!?」

夏海「そんな…ライダーのバイクが…」

小鞠「BLACKのバトルホッパーだって最終話まで壊れなかったのに…」

蛍「オートバジンはTV版でも555に蹴られたりと扱いが酷いですからね。
バトルホッパーはむしろ愛されていた方なんですよ…」

夏海「けど555も負けてないよ!
オートバジンにある剣を取り出して反撃だ!それからキックだぜ!!」

蛍「これ使い終わったファイズエッジを簡単に投げ捨ててるし…
そういえばさっき変身した時もファイズブラスターを捨てちゃってるしアイテムをもっと大事に使ってくださいよと…」

れんげ「でもそこにサイガが現れたん!サイガは555を外に連れ出してしまったんな!」

小鞠「555とサイガがいなくなった会場はエラスモテリウムオルフェノクが滅茶苦茶に…
その所為で一端檻の中に入れられちゃったよ!」

『Either you, or me!』

『ハァッ!』

蛍「そして555はアクセルフォーム、サイガはフライングアタッカーで激しいスピード対決が行われたのです!
その結果は…」

『タァッ!』

『グォッ!?』

れんげ「555アクセルのパンチを喰らってサイガが吹っ飛んだんな!」

夏海「555の勝ちだ!やったー!」

蛍「けど喜ぶのは早いですよ。
サイガはフライングアタッカーを排除してトンファーエッジを装備、けど555はアクセルフォームが時間切れに…」

夏海「やばいって!555フルボッコにされてるよ!?」

蛍「そして場面は再びコロシアムの中へ、けど武器の無い555は不利です!」


『巧!』


小鞠「真理さんが555に剣を投げ渡した!」


((バチィツ!バチバチッ!))


蛍「そしてファイズエッジとトンファーエッジの鍔迫り合い!」

夏海「オオッ!555が競り合いの隙をついて剣をサイガのベルトに当てた!?」


『Exeed charge』


蛍「ここでファイズエッジの必殺技スパークルカットが発動です!
そしてサイガの身体にφマークが浮かび上がりサイガは青い炎と共に消滅してしまいました。」

れんげ「555の勝利なのん!」

夏海「よっしゃー!これで終わりだー!!」

小鞠「けど待って?会場がおかしいよ…?」


『オーガ!』 『オーガ!!』 『オーガ!!!』


れんげ「会場がオーガコールなん!」

蛍「それに会場のスクリーンに『Ω』の文字が!これはまさか…」

小鞠「見て!木場さんだ!木場さんが帝王のベルトを付けてる!?」


『standyng by』


『変…身…』


『complete』


れんげ「木場がライダーに変身したのん!」

蛍「あれは…仮面ライダーオーガ!もう一つの帝王のベルトが遂に姿を現したようですね!!
ちなみにオーガはスマートブレインが作った仮面ライダーの中では最強の力を誇るとか…
こんなラスボスを相手に555はどう戦うんでしょうか?」



『ようやくわかったんだよ…俺が生きていく道は一つしかない…俺はオルフェノクとして生きていく!!』


『『オオオオオオオオオオオ!!!!!!!!』』


れんげ「木場の決意表明と同時にスッゴい歓声なん!」

小鞠「そして555はボコボコにやられてとうとう変身が解けちゃったよ…」

夏海「これじゃ巧が危ないよ!どうすんだよ!?」

れんげ「待つん!巧の顔に何かが浮き上がったん!?」

蛍「あぁ、これは…」



((オォォォォ!))


「「えぇぇぇぇぇぇ!!???」」


『巧が…オルフェノクに…何で…?何でよ!?』


蛍「そうです、ここで衝撃の真実が明かされました。なんと巧さんはウルフオルフェノクだったのです!!」



「「か…仮面ライダーが怪人だった!!???」」



小鞠「し…信じられない…」

夏海「確かに1号の頃から仮面ライダーは悪の組織の改造人間だけどさ…」

卓「」コクッ

れんげ「でもこれで納得がいったん!
人間じゃ変身できないはずの555に巧が変身できたのはオルフェノクだったからなのん!」

夏海「けどそれだと草加は何で変身できたんだろ?」

蛍「草加さんが変身できた理由はTV版で語られています。
なんでも草加さんや真理さんの流星塾生は同窓会で一度殺されてしまい、
その後スマートブレイン社のある実験体にされてしまいその時にオルフェノクの記号を植え付けられたとか。」

れんげ「真理は呆然とウルフオルフェノクとホースオルフェノクの戦いの光景を眺めてるん…」

小鞠「信じてた者に裏切られた気分なんだろうね。」

夏海「気持ちはわかるわ、ウチらだって驚いたし…」

卓「」コクッ

蛍「真理さんは呆然としながらスマートブレインの親衛隊に捕えられて赤い檻に入れられてしまいました。
ちなみに会場では巧さんと木場さんの問答が…」


『木場…本気か?本当に理想を捨てたのか!?』


『そうだ!その証拠にお前を倒す!たとえお前がオルフェノクであっても…』


『いいぜ!お前がやれなかった事を、俺がやる!!お前の理想を俺が継ぐ!!』


『うおおおおお!!』


『うわああああ!!』


((バシィッ!!))


蛍「そして巧さんと木場さんはオルフェノク→人間→ライダーの段階の変身を経て殴り合いに…
けどスペックの差でオーガが圧倒的に有利です!」

小鞠「真理さんは再びエラスモテリウムオルフェノクの生贄に…
もうダメなのん…お終いなのん…奇跡も救世主も現れないのん…」

蛍「諦めるのはまだ早いですよ先輩!」

れんげ「そうなん!巧が真理に語りかけてるん!」


『おい真理、救世主は何をするんだっけ?』


『闇を切り裂き…


『聞こえねーよ!』


『闇を切り裂き、この世に光をもたらす!』


『きっついなー、お前の期待に応えんのは…』


『できるよ巧!だって巧は…巧だから…!!』


れんげ「555はまだ絶望してないん!立ち上がったん!」

夏海「けど555にはオーガを倒せる力はないんじゃ…?」

蛍「ここで555はこの会場に入った時に落としたファイズブラスターを持ち出しました。」


『Standyng by』


『Awakening』


((ビシュンッ!)) ((ビシュンッ!)) ((ビシュンッ!))


蛍「そして現れました!仮面ライダー555の最強フォーム、仮面ライダー555ブラスターフォームです!!
強化変身ツール・ファイズブラスターに変身コードを再入力する事で発動する555最強の力!
しかもお披露目の撮り方が凝ってて最高にカッコいいです!!」

れんげ「これは文句無しにカッコいいんな!」

夏海「オォー!燃える!これは燃えるよ!!」

小鞠「555頑張れー!真理さんを救い出せー!!」

卓「」コクッ



『ハッ!ハッ!』


『うわぁっ…!』


夏海「スッゲー!さっきまで手も足も出なかったのにオーガを圧倒してる!」

れんげ「パワーアップスゴいんな!」

蛍「最初からこのフォーム使えばよかったのに…
ボタン押せばすぐ使える力を出し惜しみするとか舐めプし過ぎですよ。」


『ダァァァァ!!』


『ハァァァァ!!』


蛍「そして555ブラスターフォームの必殺技であるブラスタークリムゾンスマッシュと、
オーガの必殺技オーガストラッシュが炸裂して会場内には
二人のライダーのフォトンブラッドのエネルギーが駆け巡り建物を壊しました!」

小鞠「そして決着は…」


『うおおおおお!!!!!』


夏海「やったー!555が押し勝った!!」

れんげ「555スゴいん!」

蛍「スペック差だとオーガの方が上なんですけどね…」



『グガァァァァ!』


小鞠「キャーッ!?
忘れていたけど真理さんがオルフェノクに食べられちゃうよ!
555早く真理さんを助けてあげて!?」


((ドスッ!)) ((ドスッ!))


『木場さん!?』


『うおー!』


小鞠「けどそのピンチを木場さんが救ってくれた!」

れんげ「でもエラスモテリウムオルフェノクの毒針を受けてしまったん!」

夏海「それでも渾身の力を振り絞ってエラスモテリウムオルフェノクを投げ飛ばした!」


『Exeed charge』


((バシュッ!))


『グォォォォォォォ!?』


蛍「そしてファイズブラスターのフォトンバスターを喰らい、
エラスモテリウムオルフェノクは砂と化して消滅しました。
強敵なはずなのに倒され方がこんなあっさりとか何か納得がいきませんね…」

『木場…お前…』

小鞠「真理さんを庇った木場さんはその場で倒れちゃった…」

れんげ「木場の最期の言葉を巧が聞きとってるん。」

『約束して…俺の…出来なかったこと…君が…』

蛍「巧さんは何も言いませんが無言で頷いてくれました。
そして木場さんは帝王のベルトとともに青い炎により消滅したのです。」

『バ…バカな…帝王のベルトが…二本とも!?』

蛍「一方その頃、別室でこの光景を眺めていた村上社長。彼にも残酷な結末が訪れようとしていました…」

『ざ~んねんでした。ゴメンなさい社長さん。こういう場合あなたを処刑するように上の方から言われてるんです。』

『何…?おい!やめろ!!』

小鞠「処刑って…」

夏海「この首だけの状態でも充分処刑されてると思うけど…?」

れんげ「スマートレディーがボタンを押したん!」



『うわー!?』


((グシャッ!))


「「うわぁ…」」


夏海「うげっ、こいつは酷い…!れんちょんや姉ちゃんは見るな!」

れんげ「なっつん!何でウチの目を隠すん?何が起きたかウチも知りたいのん!」

小鞠「そうだよ!私はアンタよりも大人なんだからね!!」

卓「」コクッ

蛍「首だけの状態で何も抵抗できない哀れな村上社長はその首を潰されてしまったのです。
これが本当のクビというブラックジョークなのでしょうか?」

555は見てたから支援

蛍「赤い檻から真理さんを助けた巧さん…
この赤い檻ですが555TV版のOPを観ると暗示めいたシーンなのがわかりますね。」

小鞠「けど二人の前には観客席にいた大勢のオルフェノクたちが…」

夏海「まさかこのオルフェノクたち襲い掛かる気じゃ…!?」


『どけ……俺が歩く道だ……』


蛍「その巧さんの言葉を聞いて道を開けるオルフェノクたち。
手を取り合いこの場を去る人間とオルフェノクの姿を見て彼らの心境はどうだったのでしょうか?」

小鞠「そして二人は会場の外に出ようとしてる…」


『巧…どこに行くの?』


『さぁな…行けるとこまで…行くさ…』


蛍「巧さんと真理さんが会場を抜け出すところでこの映画は終わりですね。」

れんげ「これは…面白かったのん!」

夏海「うん!最高だね!
ライダーたち全員カッコよかったしなによりも予想を裏切る展開ばっかりでハラハラドキドキさせられたよ!!」

卓「」コクッ

小鞠「けど…これからこの世界はどうなって行くんだろ?」


「「あ…」」


夏海「そうだよね、まだスマートブレインは黒幕がいるっぽいし…」

れんげ「スマートレディーも怪しいのん!」

蛍「みなさんそんな事あまりいうモンじゃありませんよ。そんな事を言ってると…」



子供たちがこのパラダイス・ロストの世界はこれからどうなっていくのかと疑問に思った時であった。


((ピカッ!ゴロゴロ!!))


映画館に突然落雷が落ちた!
そして映画のスクリーンのラストシーンで巧と真理が会場を出ようとするシーン。
その出口の先から溢れ出る光がこの劇場内に満ち溢れた!!
(ナレーション:鈴木英一郎)

とりあえずここまでなん

この後は毎度恒例のオリジナルのお話の始まりなのん

どんな話になるんだろう。続き期待だ。乙。

555復活からのアクセル無双は本当に爽快

なかなかブラスターにならないのって舐めプじゃなくてリスクがあったんじゃなかったっけ

平成1期ライダー映画では個人的に1番好きだわ。
巧がウルフェになった瞬間の映画館の静まり返った空気は未だに忘れられない。

ブラスターは全身にフォトンブラッド(毒)巡ってるから寿命削ってた筈

他の最終フォームリスクだとクウガとオーズが暴走、ブレイドが怪人化くらいしか覚えてないわ

他の平成サブライダーの方がリスクでかいのが多い気がする。
ギルス…老化、龍騎勢とビースト…モンスター維持しないと死ぬ、ゼロノス…周りの記憶消滅とか

海堂さんが食われるところは今でもトラウマ
サイガとアクセルのシーン見てサイガの速さに驚いたなぁ

>>98
玩具の売れ行きが良くて販促の必要がないとかで出番が殆ど無かったと聞いて切なくなったなぁ

たっくん幸せになってほしいん

速さもそうだけどサイガってけっこうチートだよな。出力もアクセルの次に高いしツール無しでインパクト、スマッシュ可能とか

だったら今の脚本はバッドエンド大好き血だまりスケッチだぞ……
案外デルタ出るかもね
後こいつらもリスクありちゃありか
響鬼勢→服燃える
カブト勢→ゼクターが見捨てる可能性あり

オーズはどちらかいうと恐竜メダルがリスクか

オーズはタトバと派生コンボ以外のコンボは全部体に負担かかるんじゃなかったっけ

ほたるんはウルトラマンにさっさとスペシウム撃てって言うタイプか

しかしほたるん。それは負けフラグと言うのだ

啓太郎の「あっそうか、一回変身したら死ぬんだっけ」が忘れられない。
TV本編での長田さんとはライダー史上に残る名シーンだったのに、映画の啓太郎はただのあほ…
ちなみに中の人は現在は地道にミュージカルとかやってるみたい。

映画の啓太郎は巧が処刑場に行くシーンで死ぬかもしれないのに着いていこうとしたくだりが好き。
あの世界、人間もオルフェノクも詰みだよなあ、TVの設定を考えると

巧と真理のラストシーンのあとは
まず啓太郎と合流してると僕は今でも信じてます

どうしてもオルフェノク3人組が幸せになれないのが辛い…

555とサイガとの鍔迫り合いは最高だった!
ノーマルの555で倒したってのがよかったなあ



~???~


れんげ「さっき突然眩しい光に襲われてウチらどうなったん?」

蛍「あ…あれ?こ…ここは…映画館…の中…じゃない…?」

夏海「まるで野球やってるドームみたいな場所だね…しかもぶっ壊れてるし…」

れんげ「あ!あそこに何か壊れたのが置いてあるん!?」

蛍「これは…まさか…!」

れんげが見つけたのは…それは先ほどの映画でボロボロになったオートバジンの残骸であった。
それに…
(ナレーション:鈴木英一郎)

蛍「このロボットは…オートバジンですよ!?
それにこの場所は…よく見たらさっきの映画の決戦の場所じゃないですか!!」

夏海「本当だ!じゃあつまりウチらは…」

れんげ「映画の世界に来てしまったのん!?」


小鞠「そんなーーーーー!!??」


あまりに突拍子の無い話に思わず驚きを露わにする子供たち。
既に廃墟と化し人の気配も無いこの場所で驚きの声だけが響き渡った。
(ナレーション:鈴木英一郎)

小鞠「もう…変な気分!早くここから出ようよ!?」

夏海「賛成だね!ここにいても退屈だし…」

れんげ「この世界を冒険したいのん!」

小鞠「え…?でもオルフェノクがいる世界だから危険じゃ…?」

夏海「大丈夫っしょ!
555がオーガとかエラスモテリウムオルフェノク倒してからこの世界も平和になってるはずだし!」

蛍「そうですね…ってあれ?
オートバジンの残骸の辺りに何か落ちてる…?これは…ベルト?」

夏海「そのベルトってもしかして555のベルトじゃん!何でここにあるん?」

蛍「きっと巧さんが置き忘れて行ったんですよ。
あの人TV版の最終話でもアークオルフェノクとの戦いで最終兵器のファイズブラスターを、
置き忘れていくような大ポカをやらかしてましたから。
その所為でTV版のオートバジンが壊れてたから…」

夏海「こっちにはそのファイズブラスターもあるよ。」

れんげ「555はドジっ子なんな、ウチらが届けてあげるのん!」

夏海「賛成!きっとお礼とか貰えるかもしれないよ♪」

蛍「巧さんにそんなお礼を言うほどの節操は無いと思うけど…」

小鞠「あれ…?これは…」

蛍「先輩どうかしたんですか?」

小鞠「ううん、なんでもない!」

蛍「?」

小鞠は灰のあった場所から何か小さなモノを取り出しそれを蛍たちに気付かれずに隠した。
こうして仮面ライダー555こと乾巧に忘れ物である変身道具一式を届けてあげようと施設を出る子供たち。
だがその背後に怪しい人物が…
(ナレーション:鈴木英一郎)

???「フフフ、小さな観客さんたちがこの【劇場版仮面ライダー555 パラダイス・ロスト】の世界に入り込むとは…
これは面白い事になってきましたねぇ♪」

ここまでなん

>>98
>>100

あれ?ブラスターフォームってそんなリスクあったん?
劇中じゃそんな設定語られてなかったから知らなかったのん

vsサイガでのラストのスパークルカットは今まで見た全ライダーの技の中で一番かっこいいと思う
確か赤い部分全部がフォトンブラットになってるから使用者もフォトンブラットベットリ状態だった気がする

たっくんはツンデレだからお礼は言わないハズ!

続ききたー。

ブラスターフォーム

いわゆる最強フォーム。
マルチツールボックス「ファイズブラスター」にファイズフォンをセットしブラスター本体にコードを入力することで、SMARTBRAIN社の人工衛星からエネルギーを注入させて変身する。
(ちなみにこのファイズブラスター、差出人不明の宅配便で送られて来るという、前代未聞の入手方法であったことが一部で有名)
フォトンブラッドがフォトンストリームから抜けてスーツ全体を覆うように循環するため、フォトンストリームが黒く、全身が赤くなるのが特徴。この形態は、スーツ自体にフォトンストリームが流れており、ファイズはフォトンブラッドのエネルギー体その物になったとも言える為、下級オルフェノクは近づいただけでダメージを受け、触れた瞬間灰化・死亡する。
本来フォトンブラッドは、人間のみならずオルフェノクにとっても諸刃の剣と呼べる物である為に、当然誰でも変身できるわけではなく、上級のオルフェノクで無ければ即座に死亡してしまう危険性を持っている。事実、この形態を使用し続けていた巧は、確実に命を削られる事になっており、徐々に灰化の傾向が見られていた。
スピードに究極特化したアクセルフォームとは逆に、パワー出力・防御力・武器の火力に対して強化が施されている。その進化は、通常形態のファイズを軽々殴り飛ばした仮面ライダーオーガ相手に肉弾戦で競り勝った程。
クリムゾンスマッシュも当然強化されており、自身を包み込む程度の大きさだったマーカーも野球場1つを覆い尽くさんばかりに巨大化している。

背中のユニットによって空中浮翌遊も可能。
ファイズブラスターは「フォトンブレイカーモード」で斬撃、「フォトンバスターモード」でエネルギー弾による射撃攻撃ができる。
作中での登場シーンの少なさと、巧のファイズブラスターの扱いのぞんさいさが有名。
また、スペックだけで見れば平成ライダーの最終フォーム中最弱で、必殺技のクリムゾンスマッシュ(ブラスタークリムゾンスマッシュ)は仮面ライダーキバエンペラーフォームのキック一発と(数値上は)同等の威力。
ただし、555の真価はフォトンブラッドによる毒殺なので、戦闘力の高低に関しては一概には言う事ができない。

>555の真価はフォトンブラッドによる毒殺なので
実際にそうだが、改めて文面に起こされるとショッキングだな、この設定ww

テレビのブラスターは出番少ないけどかっこよかった
でもスペックは黒影以下なんだよな

オルフェノクが燃えていく演出って毒殺場面だったのか……

巧が1度照夫に殴りかかって止められた時灰化してたのはブラスターフォームの影響だよね。

てかあんまり登場シーンが少なくて忘れてたけどブラスターフォームの飛行ユニットってサイガのフライングアタッカーみたいなものなのか?
だとするとサイガ並のスピードも出せるのか?

>>124
それ以上じゃね、わからんが

さて、誰がオルフェノクになって変身するんだろうな?

???「薄汚いオルフェノクごときが主人公だなんてどういうことかな?」

カイザもそうだけどデルタもかなりやばいよな…

脳内麻薬ドバドバで闘争本能刺激されて草食系男子とオルフェノク以外は凶暴化、力も多少残留する。

流星塾生同士の殺し合いは途中からつけた時どこかの火サスかと思った



~街~


コロシアムの会場を出た蛍たち、しかし辿り着いた先は人気の無い街の中であった。
(ナレーション:鈴木英一郎)


(………)


夏海「兄ちゃんはオートバジンの修理をしたいってんでさっきのコロシアムに残っちゃったよ。
まったく我が兄ながら物好きだよね…」

蛍「それにしても人の気配がありませんね?」

小鞠「おっかしいよねえ、確か555がこの世界を平和にしてくれたはずじゃないの?」

れんげ「なんだか不気味なくらい静か過ぎるん、そこが逆に恐いのん…」

不気味なまでに静まり返っている街中、するとそこに悲鳴が…!?
(ナレーション:鈴木英一郎)




「「う゛わあああああ!?」」



蛍「ひ…悲鳴!?」

夏海「こいつは事件だぜ!みんな行ってみよう!」

小鞠「えぇ~!?危ないのは嫌だよぉ…」

れんげ「なっつんに賛成なん!こまちゃんも行くのん!」

小鞠「嫌だぁ~!絶対恐い事に巻き込まれちゃうよお!!」

蛍「大丈夫です!先輩は私が命に代えても守ってみせます!!」

こうして悲鳴のあった場所に向かう子供たち、しかしそこには恐るべき光景が!
(ナレーション:鈴木英一郎)



フロッグオルフェノク「た…助けてぇ!?」


シーキュカンバーオルフェノク「お願いだ見逃してくれぇ!」


マンティスオルフェノク「アンタらだって同じオルフェノクだろ!」


ライオトルーパー(A)「黙れこのオルフェノクの恥晒しめ!」


ライオトルーパー(B)「大人しく連行されるのなら殺しはしない、いい加減諦めるんだな!」


蛍たちが見たのは何とも奇妙な光景であった。
スマートブレインの親衛隊であり人間狩りが目的であったライオトルーパー部隊。
それが何故か今はオルフェノクを捕らえていた!
(ナレーション:鈴木英一郎)

蛍「ライオトルーパーたちがオルフェノクを捕まえていますね?」

れんげ「おかしいのん!何でライオトルーパーたちがオルフェノクを捕まえてるん?」

夏海「きっとあれだよ!連中改心して555の仲間になったんだ!それで今は悪いオルフェノクを捕まえてるんだよ!!」

小鞠「そ…そうなのかなぁ…とてもそうには思えないけど…?」

小鞠が疑問に思ったその時、ライオトルーパーたちを指揮する二人の人間が現れた。
その二人について蛍は見覚えがあった。
(ナレーション:鈴木英一郎)

北崎「やぁ、随分と手間取らせてくれたねぇ。」

冴子「まったく…村上くんが死んで私たちまでこうして雑務を押し付けられるとはね…」

マンティスオルフェノク「ひぃぃっ!?お…お前たちは!?」

夏海「何あの二人…?ヨレヨレのシャツを着た兄ちゃんと…」

小鞠「大人っぽい女の人が出てきたよ!」

れんげ「あの二人もオルフェノクなん?」

蛍「あの二人…まさかラッキークローバーの北崎さんと影山冴子さん!?」

そう、この二人はTV版仮面ライダー555でもお馴染みのオルフェノクのエリート集団。
そのメンバーたちは他のオルフェノクなどまる蟻んこの如く捻じ伏せる力を兼ね備えており、
オルフェノクたちの憧れでもある中心的存在である。
ちなみに構成メンバーはクローバーの花を肖って4人のはずだが何故かこの場には二人しかいなかった…
(ナレーション:鈴木英一郎)



シーキュカンバーオルフェノク「た…頼む!アンタらだって俺たちと同じ立場のはずだろ!?」


フロッグオルフェノク「そ、そうだ!いくらなんでも心までは失いたくは…」


夏海「あいつら何言ってるんだろ?」

れんげ「事情が全然わからないのん…?」

オルフェノクたちは必死に懇願しているがその理由が皆目見当もつかない子供たち。
しかしそんなオルフェノクたちの願いを北崎はまるで面倒臭そうな顔で見つめていた。
(ナレーション:鈴木英一郎)

北崎「もういいや、面倒だし…そんなに嫌ならさぁ…」

冴子「北崎くん?」

北崎「死んじゃいなよ♪」



「「え…?」」



((バサァッ!))


その瞬間、戦いの動作など何も起こらなかった。
ただ北崎がオルフェノクたちに手をかざしただけであった。
しかしそれだけで充分なのだ、彼らオルフェノクたちは悲鳴を上げる間もなく灰となって消滅した…
(ナレーション:鈴木英一郎)

冴子「北崎くんやり過ぎよ。オルフェノクたちは出来るだけ生け捕りにしろっていう命令でしょ!」

北崎「だって面倒なんだもん、それにあいつら従いたくなかったみたいだしこれで良かったんじゃないかな?」

まるで駄々を捏ねる子供を諌める母親のような冴子と北崎。
その光景を目撃していたれんげたちはただ呆然と見つめていた…
(ナレーション:鈴木英一郎)

夏海「え?あ…あれ?今いたオルフェノクたちどうした…の…?」

小鞠「あの北崎って人が触っただけで灰になっちゃったよね…?」

れんげ「まさか戦いもせずにこんなあっけなくやられるなんて信じられないのん!」

呆気に取られるれんげたち、だがその時蛍は急いで行動に移った。
(ナレーション:鈴木英一郎)

蛍「みなさん急いで逃げますよ!」

夏海「うわっ!ほたるん!?」

小鞠「ど…どうして逃げるの!」

れんげ「そ…そうなん!あれは味方じゃないのん?」

蛍「何言ってるんですか!あの人たちが味方なわけありませんよ!
彼らはラッキークローバー!つまり…え~と…私たちの敵ですよ!?」

みんなを連れて急いで逃げ出す蛍、その気配に北崎たちが気付かないはずがなかった。
(ナレーション:鈴木英一郎)

北崎「あれ?さっきまでいたあの女の子たち逃げちゃった。」

冴子「まあ当然よね、それでもさっきの命乞いする連中よりはマシだけど。」

北崎「じゃあ冴子さん、後はよろしくね。僕はもう飽きちゃった…ファ~ァzzz」

冴子「まったく…そういう飽きっぽいところは子供なのね…」

その場で眠りこける北崎、残った冴子はライオトルーパーたちを指揮して蛍たちの後を追った!
(ナレーション:鈴木英一郎)

ライオトルーパー(A)「待て!」

ライオトルーパー(B)「逃がさんぞ!」

夏海「うひぃ!あいつらウチらを追ってくるよ!」

れんげ「どういう事なん!この世界は平和になったんじゃないのん!?」

蛍「たぶん平和にならなかったっていう事なんでしょうね!」

小鞠「ど…どうしよ…このままじゃ追いつかれちゃうよ!?」

夏海「しょうがない!あの元いた場所まで戻ろう!兄ちゃんが心配だし!」

夏海の言う通りコロシアムの会場に戻ろうとする子供たち、だがその途中…
(ナレーション:鈴木英一郎)

小鞠「ふぎゃっ!?」

れんげ「こまちゃんしっかりするん!」

夏海「しまった!こまちゃんが転んじゃったぞ!」

蛍「先輩!?」

ライオトルーパー(A)「よし!このちっこいのは捕まえたぞ!次はあっちの女たちだ!」

夏海「逃げるぞほたるん!ウチらじゃどうしようもない!」

蛍「そ…そんな!せ…先輩~!?」

ライオトルーパー(B)「それにしてもなんてヤツらだ、年下の子供たちを置いて行くとは…」

小鞠「私の方が年上だよぉ~!」

れんげ「こんな時でも自分は年上だと主張するこまちゃんは大したモンなのん。」



~コロシアム内~


卓「」カチャカチャ

その頃、このコロシアム内でオートバジンの修理を行っていた卓。
そこへ蛍と夏海が急いで卓の下へと駆け寄ってきた。
(ナレーション:鈴木英一郎)

夏海「大変だ兄ちゃん!かくかくしかじかコレコレウマウマなんだよ!」

卓「」コクッ

蛍「今のでわかったんだ、越谷家の情報伝達とは一体…ってそうじゃない!急いで先輩たちを助けに戻らないと!?」

夏海「だから待ちなってほたるん!ウチらが行ったって返り討ちにあうのがオチだよ!?」

蛍「でもこのままだとこまちゃん先輩が…!」

卓「…」

夏海「えぇー!?喜べほたるん!なんと兄ちゃんがこのオートバジンを完璧に修理したんだってよ!!
よっしゃ!動けオートバジン!!」

オートバジン『…』


(シーン)


夏海「ちょ…ちょっと!何で動かないんだよ!?」

卓「?」

ライオトルーパー(A)「あ、こんなとこにいたぞ!」

ライオトルーパー(B)「捕まえろ!」

蛍「あぁぁ、追っ手が…もう!動いて!先輩たちが危ないの!?」ポカポカッ

夏海「そうだ動け!このポンコツ!」ゲシゲシッ

ライオトルーパー(A)「こいつら…壊れたオートバジンを動かそうとしているぞ?」

ライオトルーパー(B)「馬鹿な子供たちだ、そんな叩いたくらいで動く訳が…」


((ガ…ガガ…))


「「ナニィッ!?」」



~野外~


その頃、先ほど捕まったれんげと小鞠はライオトルーパーたちの手により冴子の下へと連行されていた。
(ナレーション:鈴木英一郎)

小鞠「「ウエェェェェン!」」

れんげ「こまちゃん、泣いちゃダメなん!」

冴子「そうよ、そのお友達の言う通りよ。ほら、鼻チーンして泣くのはおやめなさい。」

小鞠「う…うぅ…(チーン)」

冴子「よく頑張ったわね、もう幼稚園の年長さんなんだからこんな事で泣いちゃダメよ。」

小鞠「「ビェェェェェェ!!私…中2なのにぃぃぃぃぃーーー!!??」」

れんげ「泣き止んだと思ったらまた泣き叫んでるのん…」

冴子「まあいいわ、あなたたちもこれから選ばれたオルフェノクとなって生きていくのよ。」


れんげ、小鞠「「オルフェノク!?」」


小鞠「私たちあの灰色の怪人にされちゃうの!?」

れんげ「けどオルフェノクになれなかったら灰になって死んじゃうのん…」

冴子「あら、そんな心配をしていたの?
大丈夫、明日になればその心配も無くなるから。明日全ての人間がオルフェノクとなるのよ。」

れんげ、小鞠「「?」」

冴子の言う言葉に思わず疑問を抱くれんげと小鞠、その時であった!
(ナレーション:鈴木英一郎)



((ゴォォォォ!))


コロシアムの会場内から猛スピードで何かが飛んできた。そこから聞き覚えのある声が…
(ナレーション:鈴木英一郎)

蛍「先輩~!」

夏海「おぉー!こまちゃんれんちゃん二人とも無事だったか!今すぐ助けてやるからな!」

卓「」コクッ

小鞠「夏海!蛍!」

れんげ「みんな無事だったのん!」

冴子「アレは確かオートバジン?壊れていたはずだけどいつの間に修理されたのかしら?」

夏海「驚いたかおばさん!ウチが叩いたらオートバジンは甦ったのだ!!姉ちゃん!こまちゃん!今助けるからな!!」

冴子「お…おば…!?」

蛍「妙齢の女性におばさんは禁句ですよ!」

やってきたのは卓によって修理されて再起動したオートバジン、それに乗ってきた蛍たちであった。
オートバジンはライオトルーパーたちを跳ね除けて急いでれんげと小鞠を連れ出そうとした、だが…
(ナレーション:鈴木英一郎)



((バシッ!))


オートバジン『!?』

夏海「うわっ!何だこの攻撃!?」

蛍「あ、あそこ見てください!新手のオルフェノクが!?けどあれは…」

冴子「あら、あなたは…新人の…」

ライオンオルフェノク「グゥゥッ!」

そこに現れたのはライオンの姿を模ったライオンオルフェノクであった。
(ナレーション:鈴木英一郎)

蛍「あのオルフェノクは確か仮面ライダーディケイドの555の世界で出てきたライオンオルフェノク…
確かあの555の世界のラッキークローバーの一員だからもしかして…」

夏海「へっへーん!オルフェノクなんか恐くないし!
こっちにはオートバジンがいるもんね!やっちゃえバジン!!」

オートバジン『…!』


((ドルルルルル!!))


オートバジンはバスターホイールのガトリングをライオンオルフェノク相手に連射する!
だが…
(ナレーション:鈴木英一郎)

夏海「どうだ!」

ライオノルフェノク「…」

れんげ「む…無傷なん!」

ライオンオルフェノク「ガァァ!」


((ドガッ!))


オートバジン『!?』

バスターホイールの連射を喰らっても無傷のライオンオルフェノク。
そして今度はライオンオルフェノクがオートバジンに反撃の一撃を喰らわす。
その一撃でオートバジンは吹っ飛んでしまう…
(ナレーション:鈴木英一郎)

夏海「そんな…オートバジンが!?」

蛍「やっぱり…この世界のライオンオルフェノクも強キャラだったんですね…!」

冴子「あの新人の子やるわね、それじゃああとはあの子たちも捕まえるだけ。
けど…さっき私の事をおばさん呼ばわりした…わ・る・い・子は…お仕置きよ!!」

蛍「やっぱり気にしてたんだ…」

れんげ「女の執念は凄まじいのん!」

小鞠「これが大人の女!」

卓「」コクッ

夏海「だ…誰だ!?このおばさんをおばさん呼ばわりしたのは!!
夏海ちゃん怒ってないから出ておいでー!!」

蛍「夏海先輩!あなたはアホですか!?」



((オォォォ!))


夏海「やっべぇ…あのおばさんもうマジ切れだよ!だって顔スッゲェ事になってんだもん!?」

蛍「あれは…オルフェノクになる時に顔に模様が起きてるんですよ!
けどどうしましょう…このままじゃ私たち殺されちゃう!?」

まさに絶体絶命のピンチ!しかしその時…
(ナレーション:鈴木英一郎)

オートバジン『!』

夏海「うおお!オートバジンが立ち上がった!」

蛍「あ…あれ…?私と夏海先輩とお義兄さんを連れて…え…えぇぇ!?」


((ゴォォォォォ!))


再び立ち上がったオートバジンであったが戦局が不利であると察したためにその場を一時撤退する判断に至った。
(ナレーション:鈴木英一郎)

冴子「逃がさないわよ…ってキャッ!?」


(ガシッ!)


れんげ「ウチらは大丈夫なん!」

小鞠「今だよみんな逃げてー!」

冴子「あ…あなたたち!」

蛍「そ…そんな!先輩!?」

夏海「二人とも!絶対に助けに来るからな!それまで待ってろよー!」

れんげと小鞠が冴子の足を掴み追うのを止めていた。
その甲斐あってかオートバジンはその場から蛍たちを脱出する事に成功した。
(ナレーション:鈴木英一郎)

冴子「逃げられたわね…」

小鞠「よ…よかったぁ…これで一安心。」

冴子「何をバカげた事を言ってるの?逃げたのはむしろあの子たちにとって不幸だったのよ。」

れんげ「それはどういう事なん!?」

思わず冴子に聞きよるれんげ、だがそんなれんげたちの前に先ほどのライオンオルフェノクが現れた。
(ナレーション:鈴木英一郎)

ライオンオルフェノク「…」

冴子「お疲れ様、初めての戦いにしてはまあこんなものかしら。」


((シュゥゥゥ))


小鞠「そ…そんな!あなたは!?」

冴子が労いの言葉を掛けると同時にライオンオルフェノクは自らの変化を解いた。
しかしその正体を見た小鞠は思わず驚きの声を上げてしまう!
(ナレーション:鈴木英一郎)

とりあえずここまで

ほたるん誕生日おめでとう

いくら、のんのんメンバーをオルフェノクにしたくないからとはいえバジンさん強すぎやしませんか?

おぉう、面白い展開に
それとお誕生日おめでとう!

続ききたー。展開が気になるな。もしかして、あの人たちも出てくるのかな。

ディケイドに出てきたのはタイガーじゃなかったっけ・・・?
しかし後にこいつが主役級の怪人になるとは思いもしなかったなぁ

>>153

そうだったん!

やばい間違えたんな

以後ライオンじゃなくタイガーオルフェノクに訂正なのん!

わかりました。この人作品は面白い。

バジンさん、ドジっ子だけどスペックはノーマルファイズ以上だから強くても問題ない…筈

琢磨くんはどこかしら…

555の命の井上イズムが足りない…

残った戦力を考えると新旧ラッキークローバー、タイガーオルフェノク、アークオルフェノク
対するはバジンたんと555のみ。きつくね?

ライオンオルフェノクはχ太郎に倒されたやつだった気が…

デルタも一応いるはず

あれ?デルタドライバー崩してオーガとサイガのベルト作ったんじゃなかったっけ?この世界

マジで!?初めて聞いたよその話

Yahoo知恵袋より
?ディオラマストーリー・「ロスト・ワールド」でパラダイス・ロストの前日談が語られています。これはスマートブレインの「人類総オルフェノク化計画」が進む中での戦いを描いたもので、この戦いの中、三原=デルタは真理に横恋慕したと草加に勘違いされ、草加の策略によって敵陣に取り残された挙句、村上=ローズオルフェノクとの戦いで絶命します。デルタギアはこの時スマートブレインに回収され「帝王のベルト」のベースになったとされています。(そうだとすると劇場版での草加の最後は因果応報・・・?)
ちなみにこの戦いの最後、村上はファイズ・ブラスターフォームとの戦いでクビを斬りおとされ、レオによって助けられました。その報酬としてレオに「天のベルト」を与えたとされています。
だそうです。なお公式ではないそうですが
長文すみません

人間関係に起因する大抵の問題が「草加のせい」でカタがつくのが、ファイズの分かり易い所ww

他に味方になりそうなのピザ屋の店長位しかうかばねぇよ…

蛍の首が折れる音

>>143
ここからちょっと訂正を入れます



((バシッ!))


オートバジン『!?』

夏海「うわっ!何だこの攻撃!?」

蛍「あ、あそこ見てください!新手のオルフェノクが!?けどあれは…」

冴子「あら、あなたは…新人の…」


タイガーオルフェノク「「グゥゥッ!」 」


そこに現れたのはライオンの姿を模ったタイガーオルフェノクであった。
(ナレーション:鈴木英一郎)

蛍「あのオルフェノクは確か仮面ライダーディケイドの555の世界で出てきたライオンオルフェノク…
確かあの555の世界のラッキークローバーの一員だからもしかして…」

夏海「へっへーん!オルフェノクなんか恐くないし!
こっちにはオートバジンがいるもんね!やっちゃえバジン!!」

>>168
間違えました



((バシッ!))


オートバジン『!?』

夏海「うわっ!何だこの攻撃!?」

蛍「あ、あそこ見てください!新手のオルフェノクが!?けどあれは…」

冴子「あら、あなたは…新人の…」


タイガーオルフェノク「「グゥゥッ!」 」


そこに現れたのはタイガーの姿を模ったタイガーオルフェノクであった。
(ナレーション:鈴木英一郎)

蛍「あのオルフェノクは確か仮面ライダーディケイドの555の世界で出てきたタイガーオルフェノク…
確かあの555の世界のラッキークローバーの一員だからもしかして…」

夏海「へっへーん!オルフェノクなんか恐くないし!
こっちにはオートバジンがいるもんね!やっちゃえバジン!!」

オートバジン『…!』


((ドルルルルル!!))


オートバジンはバスターホイールのガトリングをタイガーオルフェノク相手に連射する!
だが…
(ナレーション:鈴木英一郎)

夏海「どうだ!」

タイガーノルフェノク「…」

れんげ「む…無傷なん!」

タイガーオルフェノク「ガァァ!」


((ドガッ!))


オートバジン『!?』

バスターホイールの連射を喰らっても無傷のタイガーオルフェノク。
そして今度はタイガーオルフェノクがオートバジンに反撃の一撃を喰らわす。
その一撃でオートバジンは吹っ飛んでしまう…
(ナレーション:鈴木英一郎)

夏海「そんな…オートバジンが!?」

蛍「やっぱり…この世界のタイガーオルフェノクも強キャラだったんですね…!」

冴子「あの新人の子やるわね、それじゃああとはあの子たちも捕まえるだけ。
けど…さっき私の事をおばさん呼ばわりした…わ・る・い・子は…お仕置きよ!!」

蛍「やっぱり気にしてたんだ…」

れんげ「女の執念は凄まじいのん!」

小鞠「これが大人の女!」

卓「」コクッ

夏海「だ…誰だ!?このおばさんをおばさん呼ばわりしたのは!!
夏海ちゃん怒ってないから出ておいでー!!」

蛍「夏海先輩!あなたはアホですか!?」



((オォォォ!))


夏海「やっべぇ…あのおばさんもうマジ切れだよ!だって顔スッゲェ事になってんだもん!?」

蛍「あれは…オルフェノクになる時に顔に模様が起きてるんですよ!
けどどうしましょう…このままじゃ私たち殺されちゃう!?」

まさに絶体絶命のピンチ!しかしその時…
(ナレーション:鈴木英一郎)

オートバジン『!』

夏海「うおお!オートバジンが立ち上がった!」

蛍「あ…あれ…?私と夏海先輩とお義兄さんを連れて…え…えぇぇ!?」


((ゴォォォォォ!))


再び立ち上がったオートバジンであったが戦局が不利であると察したためにその場を一時撤退する判断に至った。
(ナレーション:鈴木英一郎)

冴子「逃がさないわよ…ってキャッ!?」


(ガシッ!)


れんげ「ウチらは大丈夫なん!」

小鞠「今だよみんな逃げてー!」

冴子「あ…あなたたち!」

蛍「そ…そんな!先輩!?」

夏海「二人とも!絶対に助けに来るからな!それまで待ってろよー!!」

れんげと小鞠が冴子の足を掴み追うのを阻止ていた。
その甲斐あってかオートバジンはその場から蛍たちを脱出する事に成功した。
(ナレーション:鈴木英一郎)

冴子「逃げられたわね…」

小鞠「よ…よかったぁ…これで一安心。」

冴子「何をバカげた事を言ってるの?逃げたのはむしろあの子たちにとって不幸だったのよ。」

れんげ「それはどういう事なん!?」

思わず冴子に聞きよるれんげ、だがそんなれんげたちの前に先ほどのタイガーオルフェノクが現れた。
(ナレーション:鈴木英一郎)

タイガーオルフェノク「…」

冴子「お疲れ様、初めての戦いにしてはまあこんなものかしら。」


((シュゥゥゥ))


小鞠「そ…そんな!あなたは!?」

冴子が労いの言葉を掛けると同時にタイガーオルフェノクは自らの変化を解いた。
しかしその正体を見た小鞠は思わず驚きの声を上げてしまう!
(ナレーション:鈴木英一郎)



~廃墟~


((ゴォォォォ!)) ((ドンガラガッシャン!))


「「フギャッ!?」」


一方その頃、命辛々逃げ切った蛍たちはとある施設へと逃げ込んでいた。
(ナレーション:鈴木英一郎)

夏海「痛てて…みんな大丈夫かい?」

卓「」コクッ

蛍「それよりも先輩たちが捕まったままですよ…もう一度助けに行かないと…」

夏海「無理だって、あのオルフェノクめっちゃ強いし!オートバジンじゃ太刀打ちできないし!」

オートバジン『………ビークルモード』

蛍「あ、オートバジンが拗ねてしまったのかバイクに戻ってしまいました。」

夏海「こいつ…意外と傷つきやすいな。」

卓「」キカイハダイジニアツカワナイトダメ




((ブオン!)) ((ブオオン!))



卓「?」

夏海「これってバイクの音…?」

蛍「ま…まさか…!?」

そのまさかであった。
ライオトルーパー部隊は蛍たちの追跡を諦めてはいなかった。
専用ビークルジャイロアタッカーでその後を追っていたのだ。
(ナレーション:鈴木英一郎)

ライオトルーパー(A)「見つけたぞお前ら!」

ライオトルーパー(B)「我々から逃げられるとでも思ったか!」

蛍「そ…そんなぁ!」

夏海「こうなったらもう一度バジンに…」

オートバジン『…』

卓「」フルフル

夏海「なにー!?さっきのウチの暴言にヘソを曲げただと!?」

蛍「も…もうダメー!?」

迫りくるライオトルーパーたち!だが…
(ナレーション:鈴木英一郎)



((ドシュッ!))  ((ズバッ!))


ライオトルーパー(A)「うわっ!」

ライオトルーパー(B)「ぎゃぁっ!?」


クロコダイルオルフェノク「ヌンッ!」


G3-X「GX-05アクティブ!」


((ドガガガガガッ!!))


ライオトルーパー「「うわぁぁぁぁぁ!?」」


G3-X「ターゲット全て鎮圧、民間人の子供を保護して帰投します。」


夏海「た…助かった!」

蛍「けどこの人たちは…」

氷川「ふぅ、ありがとうございますミスタージェイ。それにキミたちも、もう安全ですよ。」

J「Are you OK?」

蛍「やっぱり!仮面ライダーアギトに出てきたG3-X!?その氷川誠さんですよ!?
それにもう一人はラッキークローバーのミスタージェイ!?」

夏海「何で仮面ライダーとオルフェノクが共闘してるの!?」

卓「?」

そう、蛍たちを助けたのはなんとTV版でのラッキークローバーのメンバーであるクロコダイルオルフェノク。
変化を解いて現れたのは筋骨隆々な黒人のミスターJ。
それにもう一人はG3-X、
かつて仮面ライダーアギトとともにアンノウンと戦った警視庁の特殊装甲服G3-Xを着込んだ氷川誠であった。
そして保護された蛍たちはある場所へと連れて行かれた、そこは…
(ナレーション:鈴木英一郎)

そう言えばSICだとアギトと555の世界つながってたな(非公式)

クロコダイルは何Jさんなんだ…

とりあえずここまで

>>143
昨日ご指摘のあった>>143からちょっと訂正、それとアギトキャラが登場します。



ぶきっちょ氷川(G3ーX)さんやないか!(°□°;)

アギトの世界と繋がってたんだ、知らんかった…
クロコダイルさんて命3~4あったせいでラッキークローバーはみんなそんくらいあんのか、勝てねぇwって思ってたなぁ

拗ねちゃうバジンたんかわいすぎw

うわぁ氷川さんだ!
ということはたっくんと津上さんの夢の共演もワンチャン!?

>>184
555はアギトで利用されなかったと言われる没設定が使われていたりアギト又はオルフェノクの能力を持った人間がいたりで結構有名
ただ非公式であったりパラレル設定でTV版には繋がりはない

平成ライダーが色々でてくるのかな。個人的には、キックホッパーとかでてほしいな。

アギトキャラが登場すると、アギト化する人間とオルフェノクの間で争いが起こっても不思議じゃないと思ってしまう。
まあ、前者は後者に比べて数が少なさそうだけど。
その辺についても突っ込んでくれるのかな?

>>186
さんくす
そーだったんだ
まぁ龍騎は確かに(剣までで)他とは違うからアギトの設定使えなかったとかなのかな

SICヒーローサーガ、「仮面ライダーアギト」編
「HEAVEN'S DOOR」での設定。
ミラージュアギトの飼い犬がオルフェノク化してドッグオルフェノクになった。
ミラージュが能力に目覚めたのは使徒覚醒を受けたため。
有る意味アギトオルフェノク。
単行本SICヒーローサーガ2に収録されているが、
雑誌掲載時から内容が変更、こちらではドッグロードでアンノウンになっている。
超能力者を殺さず導く、異色のアンノウンとなっている。

てかG3-Xが出てきたことよりもJが一緒に戦ってくれてるってのがすごいうれしい!
TVのチャコのシーン見ててJ仲間になってくれないかなと思ってたくらい

これってつまりオーヴァーロード(闇の力)さん一同も味方になるのかな?人類の危機だし



~秘密のアジト~


かつての旧警視庁跡地、その地下に人間たちはオルフェノクたちへの対抗するための準備を着々と進めていたのだ。
そこに蛍たちは案内されていた。
(ナレーション:鈴木英一郎)

夏海「うわっ、スッゲー!
あの映画じゃB級映画のテログループしかいなかったけど他にもこういう組織があったんだ!?」

蛍「まあ映画は一時間弱の話ですからね。
あの人間解放軍よりももっと大規模な組織があっても不思議じゃないですから…」

卓「」コクッ

三人が施設内を見て周っている時であった、誰かが蛍たちの下へ急いで駆けつけてきた。
(ナレーション:鈴木英一郎)

啓太郎「あ…あの!たっくんのバイクを拾ったのはキミたちなのかい!?」

夏海「そ、そうだけど…あー!この兄ちゃんは!?」

蛍「あなたは…確か啓太郎さん!けど何であなたがここに…?」

啓太郎「そ…そんな事より!たっくんは!?」

啓太郎はたっくんこと乾巧の居場所を探しているようであった。
仕方なく蛍たちは自分たちが追われていた理由を啓太郎や氷川に説明した。
(ナレーション:鈴木英一郎)

蛍「…というわけで私たちも巧さんが何処にいるのかなんて知らないんですよ。」

啓太郎「そんな…キミたちが見つけたのはこの555のベルトとバイクだけだなんて…」

夏海「ていうかウチらもライオトルーパーたちに捕まったれんちょんや姉ちゃんを助けたいんだよ!
お願いだから力を貸してくれよ!」

卓「」コクッ

啓太郎「そ…そうだったんだ…ゴメンね。キミたちの事情も知らずに…」

氷川「なるほど、ご家族や友人の方々がスマートブレインに…事情はわかりました。ですが…」

事情を聞いた氷川はなんとかしてあげたいと思っているようだが何やらこちらも込み入った事情があるようだ。
そこへ四人の人物が蛍たちの下へとやってきた。
(ナレーション:鈴木英一郎)

小沢「氷川くん、こんな時に何をしているの?」

一条「その子たちが先ほど保護した子供たちか?」

北条「全員まだ中学生くらいの子供といったところでしょうか。」

夏海「誰だよアンタたち!ウチらはこまちゃんたちを助けてほしいだけだかんね!」

蛍「待ってください夏海先輩!この人たちは…氷川さんの上司である小沢澄子さんや北条透さん!
それにもう一人は…仮面ライダークウガの相棒の一条薫さんじゃないですか!!」

小沢「何この子?何で私たちの事を知っているの!?」

北条「まったく…何なのですかこの子たちは?」

一条「クウガだと…?何故五代の事を!?」

平成ライダーを見ていた蛍にとってこの二人の事を知っているのは当然である。
だが、いきなり初対面の少女に名指しで呼ばれるとなると不審に思われても仕方がなかった。
そこへ遅れてやってきた一人の男がある疑惑を抱いた。
(ナレーション:鈴木英一郎)

南「怪しいですねこの子供たち、もしかしたらオルフェノクではありませんか?」

啓太郎「オルフェノク…?この子たちが!?」

夏海「おいおい!ウチらを疑っているのかよ!?ウチらはただの子供だって!?」

卓「」コクッ

蛍「あれ?確かこの人は…」

蛍はTV版仮面ライダー555の記憶を辿りこの男の事を思い出していた。


【南雅彦】


TV版では警察庁の高官で非公式の対オルフェノク機関を秘密裏に組織していた。
拉致したオルフェノクを実験材料に利用してクラブオルフェノクを機械化させたり、長田結花を死なせる原因を作った張本人でもある。
数々の実験の結果、オルフェノクについてある事実を突き止めるが最期は木場勇二の変化するホースオルフェノクに殺害された。
(ナレーション:鈴木英一郎)

蛍(そっか、この世界ではこの人も存在してるんだ…)

夏海「南…?おっちゃん南って名前なの!?
それなら親戚に『光太郎』って名前の人いるかな?」

南「いや…いないが…?
それよりも今自分たちが疑われている事に危機感くらい持てないのかね?」

氷川「南長官!この子たちはスマートブレインに追われていたんですよ!
それに…たとえオルフェノクであったとしても我々が保護すべきではありませんか!?
もう人間だオルフェノクだと言っている場合じゃないんですよ!」

南「まったく氷川主任、キミはどうも人ならざる者に対して好意的な印象があるようだ。
それでは明日の戦闘に支障をきたすのではないのかね?」

氷川「そ…それは…」

小沢「長官!彼は…氷川誠は優秀な戦士です!!彼の判断は的確であると私は判断します!!」

夏海「な…何だろ?大人たちがよくわかんない口論してんだけど…」

蛍「いきなりこの世界に連れて来られたばかりの私たちにはチンプンカンプンな話ですね…」

卓「」コクッ

その場では大人たちが険しい顔をして蛍たちの処遇について言い争っていた。
だがそんな矢先、緊張感をへし折るような事態が…
(ナレーション:鈴木英一郎)



((グゥゥ~))


夏海「あ、やばっ!?お腹の虫が…」

蛍「夏海先輩!空気を読んでください!?」

小沢「あら…?あなたたちお腹が空いてたの?
啓太郎くん、悪いんだけどこの子たちに何か食べさせてくれないかしら。」

啓太郎「あ、わかりました!」

氷川「そうですね、あそこに連れて行ってあげてください。」

一条「では我々は明日の作戦会議があるのでこれで失礼する。」

南「フンッ!」

こうして南たちは施設の奥の作戦会議室へと行ってしまい、蛍たちは啓太郎に連れられてある場所へやってきた。
(ナレーション:鈴木英一郎)

ここまで
暑いのん

そうかアギトとクウガはそもそもつながってたね

乙です!

前作、前々作を読んで555でやってくれないかなーと思ってたら本当にキター!

ちなみにテレビ版の巧がのんのん村に来て、
蛍の買った555のブルーレイBOXの視聴に巻き込まれて自分の言動に悶絶するってのは妄想した。 

あれ?オムロン…


書き込み時刻が17×4なんだが新しい変身コードかと思った……

面白い。色々繋がって、違和感がない。乙。

剣以降は555の映画だからいいとして唯一はぶられてる龍騎ェ…

龍騎は世界観や設定が繋がってないから仕方ない

>>192
オルフェノクは結局進化した人類だから手は出さないでしょ



~レストラン???~


啓太郎「さぁ、着いたよ。このレストランでお腹いっぱい…という訳にはいかないけど召し上がれ!」

夏海「レ…レストラン?確かに看板には『レストラン』って書いてあるけどさぁ…」

蛍「そのちょっと…ていうかかなりボロボロですね、レストランの看板のとこも塗装がボロボロで読めなくなってますし…」

夏海「『レストランア……』ダメだ、残りの二文字が全然読めないよ!
まったくこんなボロッちいなら修理でもすればいいのにさ…」

卓「」コクッ

啓太郎とジェイに案内されて辿り着いたのは一件のボロボロになったレストランであった。
恐らくオルフェノクとの戦いでボロボロになったのであろうレストランに、
この店の主人である一人の若い男が厨房からやってきた。
(ナレーション:鈴木英一郎)

哲也「やあいらっしゃい、啓太郎くんにジェイさん。おや?今日はまた小さなお客さんたちが一緒だね!」

啓太郎「この人は哲也さん、この店のコックさんだよ。」

哲也「あぁ、遠慮せずにドンドン食べてね!今日は畑で美味しい野菜がたくさん採れたし!」

夏海「よかったぁ!ようやく食い物にあり付ける!
実はウチ…今日まだ何も食べてなくってさぁ。お腹ペコペコだったんだよねぇ!」

野村「おぉー!啓太郎!帰ってきたか!丁度今新作の発明である『変身二発!』が完成したとこなんじゃよ!
どうじゃ?また試してみるか?」

蛍「あなたは…確か野村博士?」

啓太郎「博士…それよりも頼んでおいたサイドバッシャーの修理はどうなってるんですか?」

野村「いや、あれはさっぱりでなぁ…スマートブレインの技術はワシにはチンプンカンプンじゃ!」

まず出迎えたのはこの店の主人である哲也という若い男性。
それに映画で啓太郎に『変身一発』を渡した野村博士であった。
(ナレーション:鈴木英一郎)

蛍「あ、奥の部屋から誰か出てくる…?あれは…!」

??「ワンワン!」

奥の部屋から出てきたのは一匹のチワワの犬であった。
その犬はご主人であるミスターJの下へ早足で駆け寄って行った。
(ナレーション:鈴木英一郎)

J「チャコ!」

チャコ「ワンワン!」

夏海「うわぁ、マッチョな黒人のおっさんにチワワ…なんとも変な組み合わせだよ…」

蛍「やっぱりあのワンちゃんはJさんの愛犬であるチャコちゃんだったようですね。」

哲也「Jさん、チャコは今日もお利口さんでしたよ。」

J「Thank you テツヤ。」

そしてもう一人、このレストランのウェイターらしきメガネの男が奥の部屋からやってきた。
(ナレーション:鈴木英一郎)

琢磨「ど…どうぞ…お…お水です…」

夏海「あ、サンキュー!あれ…?おっちゃんは…さっき会った北条っておっちゃんじゃ…?」

琢磨「ひっ!?」

哲也「もう!北条さん!じゃないや、琢磨さん。こんな子供たち相手に恐がらないでくださいよ!」

蛍「こ…この人は…ラッキークローバーの琢磨逸郎さん!?何でこのレストランで働いているんですか!?」

蛍の言う通り彼の名は琢磨逸郎。
実は彼もラッキークローバーの一員なのだがどうも様子がおかしい。
まるで何かに怯えているようで蛍たちを見ただけで恐怖に震え上がっていた。
(ナレーション:鈴木英一郎)

夏海「いっただきまーす!うんめぇー♪」

卓「」コクッ

蛍「本当に、美味しいです。」

哲也「本当かい?これはね今研究中の新メニューなんだよ。口に合ってよかった!
あとは名前だけど何がいいかな?」

出された料理をペロリと食べ尽くす子供たち。
そして食べ終った後に蛍はあの映画の後にこの世界で何が起きたのかを啓太郎たちに聞いてみた。
(ナレーション:鈴木英一郎)

夏海「ごっちそうさま~!美味しかったよ!」

卓「」コクッ

蛍「本当にごちそうさまでした。あの…ところでそろそろお聞きしたい事があるんですけど…
この世界で一体何があったんですか?」

蛍の疑問の問いかけに思わず店内にいた啓太郎たちは気まずい雰囲気に陥った。
(ナレーション:鈴木英一郎)

啓太郎「それってどういう事?キミたちはあの放送を観てなかったの?」

夏海「あの放送…?」

蛍「そのえ~と…実は私たちずっと田舎にいたものでして世間の情報に疎いもので…
(一応本当の事だし間違っちゃいないよね)」

夏海「そ…そうそう!せっかく街まで来たのにオルフェノクがライオトルーパーに襲われてビックリしたよ!!」

卓「」コクッ

さすがに異世界から来たとは言えないので少し事実をぼかす蛍。
こんな言い訳では納得してもらえないかもと疑念を抱いたが意外にも…

啓太郎「なるほど、田舎から…それじゃあ仕方ないよね。」

哲也「そうですね!田舎じゃしょうがないですよね!ハッハッハ!!」

…と何故だか知らないがすぐに納得してもらえた。
(ナレーション:鈴木英一郎)

蛍「よかった、納得してもらえました。」

夏海「けどな~んかバカにされてる気がするんだけど…」

卓「」プンプンッ!

啓太郎「まあキミたちの事情はわかったよ。それじゃあ、一から説明するけど…」

そして啓太郎は蛍たちに何故この世界が再び混沌としてしまったのか説明した。
それはあの映画パラダイス・ロストで巧と啓太郎が別れた直後の事であった…
(ナレーション:鈴木英一郎)







【回想】


啓太郎「たっく~ん!どこ行っちゃったんだよ~!?」

啓太郎はたった一人、道端で彷徨いながら乾巧の名を叫んでいた。
その理由は映画でスマートブレインのコロシアムに向かう途中で乾巧によって、(バイクの車輪を外されてしまい)
啓太郎は置いてけぼりを喰わされてしまったからだ。
しかしそんな事で凹んでいる啓太郎ではなかった。
バイクが使えなくても自力でコロシアムに向かおうとしていた。
そこへ…
(ナレーション:鈴木英一郎)


((ブロロロロロ!))


啓太郎「と…トラック!?」

啓太郎の目の前に一台の青い大型トレーラーが現れる。
そのトレーラーは立ち止まり一人の女性が啓太郎に声を掛けてきた。
(ナレーション:鈴木英一郎)



((ジャキッ!))


啓太郎「じゅっ…銃!?」

小沢「質問にのみ答えなさい、あなたオルフェノク?それとも人間?」

氷川「小沢さん!それはやり過ぎですよ!?」

啓太郎「に…人間!僕は人間です!?」

啓太郎が人間とわかった瞬間、ホッと一安心して銃を降ろす小沢。
無理もない、こんな時代だ。
オルフェノクに狙われれば同類にされるか灰になるかの二択しかない。
だからこの世界の人間は常に命懸けなのだ。
(ナレーション:鈴木英一郎)

氷川「驚かせてしまいすみません、ところでこんな所でたった一人とは危険過ぎます。
我々と一緒に行動してください。」

小沢「早くGトレーラーに乗りなさい、行くわよ!」

啓太郎「行くって何処へ?僕も行かなきゃところが!」

小沢「私たちが向かうべき場所はあそこよ!」

氷川「我々はこれからあそこに乗り込んで園田真理さんを救出するのが任務なんです!」

啓太郎「よかった、それなら僕と目的が一緒ですね!」

小沢が指した場所はスマートブレインのコロシアム、つまり啓太郎がこれから向かおうとしている場所であった。
(ナレーション:鈴木英一郎)

そして啓太郎は小沢たちと一緒にコロシアムの会場に向かうのだが、
その途中でスマートブレインのTVの生中継が映し出された。
そこに映っていた光景は…
人類の救世主である555とそして帝王のベルトを持つサイガとオーガの激戦であった。
そして啓太郎はその中継シーンで巧がオルフェノクであった事を知るが、それでも人間のために戦う555に希望を見出した。
(ナレーション:鈴木英一郎)


巧『退け、俺の歩く道だ。』


啓太郎「たっくん!」

氷川「彼は…555は…オルフェノクでありながら人間のために戦うのか!」

小沢「555もまた…真の戦士のようね。まるでかつての彼のようだわ…」

啓太郎「か…彼…?」

そしてサイガ、オーガを撃破してコロシアムを出ようとする巧と真理。
だが二人の行く手に待っていたのは…
(ナレーション:鈴木英一郎)



~レストラン~


啓太郎「…そう、僕はあの後小沢さんや氷川さんたちに助けられて(?)たっくんたちのところへ向かっていたんだ。
けど…ようやく着いたそこには…」

琢磨「わ…私たちラッキークローバーが待ち構えて…いたんです…」

J「That's right」

蛍「そんな…!激戦の末疲労していた巧さんにラッキークローバーを差し向けるなんて!?」

夏海「それじゃ555は勝ち目なかったんじゃ…」

卓「」コクッ

啓太郎「ところがそうでもなかったんだ。
あのたっくんの戦いを目撃したオルフェノクの観客たちがスマートブレインに反旗を翻したんだ。
きっとオルフェノクも人間と共存できると思い始めたんだろうね。
けど…」

琢磨「お…恐ろしい…私たちは…あんなモノのために戦っていたとは…」

夏海「あん?琢磨のおっちゃんが随分震えてるけど…どったの?」

哲也「琢磨さんはあの後から常に異常なまでに怯えてしまってね…」

蛍「一体何があったんですか?」

啓太郎「それは…」



【再び回想】


「「俺たちはもうスマートブレインの言う事なんか聞かない!」」


「「そうだ!人間とオルフェノクは共存し合えるはずだ!!」」


巧「お前ら…」

真理「よかった、私たちの戦いは無駄じゃなかったんだ!」

ラッキークローバーとスマートブレインの親衛隊のライオトルーパー部隊に囲まれながら、
巧の戦いを観戦していたオルフェノクたちはそう叫んでいた。
しかし物事はそううまく行くものではなかった。
これだけ大勢のオルフェノクでもスマートブレインの精鋭ラッキークローバーを相手にどれだけ戦えるか…
(ナレーション:鈴木英一郎)



北崎「なんだか面倒な事になっちゃったね。僕面倒臭い事嫌いなのに…」


琢磨「まったく世迷言を、人間とオルフェノクが互いに共存なんて不可能ですよ。」


J「…」


冴子「私たちラッキークローバーは、オルフェノクの使命を果たす。それだけでいいのよ…」


真っ向から彼らの意見を否定するラッキークローバー。
だがここにいる大勢のオルフェノクたちはそんなラッキークローバーたちの言葉に耳を貸しはしない。
この乾巧と園田真理に希望を持っていた。
そう…今この瞬間までは…
(ナレーション:鈴木英一郎)



((ブゥンッ!))


「「な…なんだ?」」


「「会場のスクリーンが突然映り出されたんだ!」」


それは突然の出来事だった。
このコロシアムでの中継をLIVE中継するために会場の各場所に設置されていたスクリーンが自動的に動き出した。
そこから三人の老人の姿が映し出された。
彼らは納谷、加藤、飯塚という名のスマートブレインを取り仕切る影の黒幕。
その権力はあの村上社長を操るほどであると言われていた。
(ナレーション:鈴木英一郎)


納谷『我らが同胞であるオルフェノクの諸君、我らはスマートブレインの幹部だ。』


飯塚『オルフェノクこそがこの地球の真の支配者…なのにお前たちは愚かな人間どもと共存の道を歩もうとしている。』


加藤『我らの聞き違いという事もある、もう一度問うとしよう。
お前たちオルフェノクは人間と共に生きていけると本気で信じているのか…?』


「「そうだ!!」」


「「さっきの戦いを見てわかった!俺たちは人間と手を取り合えるはずだ!!」」


「「希望は目の前にあったんだ!!」」



オルフェノクたちの屈託のない返答…
だが彼らスマートブレインの真の黒幕たちはそんなオルフェノクたちの言葉をまるで戯言をと嘲笑っていた。
(ナレーション:鈴木英一郎)



納谷『愚かだ、実に愚かな選択だ。』


飯塚『我らはお前たちオルフェノクを正しく導いてやったというのに…』


加藤『よかろう、ならば…お前たちにオルフェノクの真実を話してやろう。
そうすればお前たちの信じる希望とやらが戯言であると…そして深い絶望を知る事になるだろう。』


「「真実…?」」


納谷『真実とは…すなわちお前たちオルフェノクの寿命についてだ!』


「「寿命!?」」


加藤『お前たちオルフェノクは人類が進化した存在だ。人間どもよりもはるかに優れた存在ではある、だが…』


飯塚『進化とは本来、生物が長い年月を掛けて進化せねばならない。それが自然の摂理。
だがお前たちは死と同時に己が力に急激に目覚めてしまった…』


納谷『その結果、お前たちの細胞には負荷が発症しており寿命が大きく縮んでしまうのだ!』


加藤『そしてお前たちはもうじき…その寿命の所為で死ぬであろう!!』


そう、これはTV版仮面ライダー555でも語られていたがオルフェノクは人間が急激に進化した生命体。
だがその代償は大きく、オルフェノクたちはその力を使い続ける事により寿命が著しく減っていった…
これまで自分たちこそが人類の進化した姿と疑いもしなかったオルフェノクたちにとってこの真実は、
あまりにも衝撃的で…そして絶望的であった。
(ナレーション:鈴木英一郎)



「「そ…そんな…」」


「「もうじき俺たちは…」」


「「し…死ぬ…?」」


「「うわぁぁぁぁぁぁぁぁぁ!!???」」


真実を告げられたオルフェノクたちは叫び声を上げた。
ある者はショックを受け混乱し、またある者は絶望的なまでの怒りから暴れ出す者までいる始末。
だが話はこれで終わりではなかった…
(ナレーション:鈴木英一郎)



加藤『だが、お前たちが助かるたったひとつの手段がある。』


飯塚『それはオルフェノクの王に忠誠を誓うのだ!』


納谷『さすれば王はお前たちに永遠の命を与えるであろう!!』


「「オルフェノクの…王…? え…永遠の命!?」」


突然告げられたオルフェノクの王の存在。
そして王こそが自分たちが存命できる唯一の方法である事を…
(ナレーション:鈴木英一郎)


加藤『今こそその姿を明かそう!』


飯塚『見るがよい、オルフェノクたちよ!』


納谷『これこそがお前たちの希望、オルフェノクの王だ!!』


((ザッ!))


???「「ハァァァァ…」」


「「あ…あれが…」」


「「俺たちの…オルフェノクの…王…!」」


スマートレディ「ハ~イ♪よい子のオルフェノクのみんな~♪スマートブレインのお姉さんで~す♡
今私が連れているこの御方こそあなたたちの希望であるオルフェノクの王ですよぉ♪♪」

そしてスマートレディに連れ添われてそこに一体のオルフェノクが現れる。
そのオルフェノクとは、外見は三本のベルトである555、カイザ、デルタに姿が酷似している
バッタの特性を持つオルフェノクの王、アークオルフェノクであった。
(ナレーション:鈴木英一郎)



「「あれが…オルフェノクの王…!」」


「「俺たちに永遠の命を授けてくれる存在!」」


オルフェノクたちはまるで神にすがる殉教者の如くアークオルフェノクに近寄った。
だが…次の瞬間!!
(ナレーション:鈴木英一郎)




アークオルフェノク「「ガァァァァ!!」」



「 「 「うぎゃぁぁぁぁぁ!?」 」 」



((ガブッ!)) ((バクッ!)) ((ゴックンッ!!))


巧「な…なんだこりゃ!?」

真理「嘘…信じられない…!」

北崎「へぇ、これは…」

冴子「なるほど、そういう事ね。」

J「oh…」

琢磨「あ…あわわ…お…オルフェノクの王が…オルフェノクを喰っている!?」

その場にいた巧や真理、ラッキークローバーの面々ですら正気を疑いたくなる光景であった。
寿命の事実を知ったオルフェノクたちはアークオルフェノクにすがろうとする。
だがアークオルフェノクはそんな救いを求めて近付いてきたオルフェノクたちを捕食してしまった!
(ナレーション:鈴木英一郎)



加藤『あぁ、そういえば言い忘れていた事があったわい。』


飯塚『目覚めたばかりの王はまだ完全ではなくてな、生贄が必要であったのだが…』


納谷『まさか諸君が進んで生贄になってくれるとはな。見上げた忠誠心であったぞ!』


『 『 フハハハハハハハ!! 』 』


巧「ふざけんな!お前ら…命をなんだと思ってやがる!!」

真理「巧!ダメ!?」

オルフェノクたちの死を嘲笑うスマートブレインの黒幕たち。
そんな彼らに怒りを感じた巧は真理の制止も聞かずにウルフオルフェノクに変化して単身アークオルフェノクに挑んだ!
だが…
(ナレーション:鈴木英一郎)



アークオルフェノク「「ウ゛ゥゥゥゥ!!」」


((ガブッ!))


ウルフオルフェノク「うわぁぁぁぁぁ!?」

真理「そんな…巧が!」

たった一人でアークオルフェノクに立ち向かった乾巧ことウルフオルフェノクであったが…
逆にアークオルフェノクに襲われて喰われかけていた。
(ナレーション:鈴木英一郎)


加藤『こうも我らの思い通りに動いてくれるとは礼を言うぞ、乾巧。』


ウルフオルフェノク「ど…どういう事だ!?」


飯塚『帝王のベルトとはオルフェノクの頂点に立つ者に与えられるベルト。
…というのは建前で本当の目的はオルフェノクの中でもより強いオルフェノクを選び、
そのオルフェノクを王の生贄として捧げるための謂わば生贄を釣るための餌という事よ!』


ウルフオルフェノク「そんな…それじゃあ木場は知らないうちにこいつの生贄にされていたのか!?」


納谷『村上はその事を知らずに帝王のベルトをレオと木場に与えたようだ。
しかしヤツは失敗して我らの命により処刑された…
だが、こうして代役は残ってくれた。
そうだ、帝王のベルトであるオーガとサイガを倒したオルフェノクである乾巧よ!
お前こそが王の生贄に相応しい!!』


巧「「うわぁぁぁぁぁぁぁ!?」」


真理「巧ぃぃぃぃぃぃぃぃぃ!!」


アークオルフェノクは牙を立ててさらにウルフオルフェノクを捕食しようとする。
その影響でウルフオルフェノクの変化が解かれてしまい巧の姿へと戻ってしまった。
真理は巧の壮絶なまでの悲鳴に居ても立ってもいられず巧の下に駆け寄った。
(ナレーション:鈴木英一郎)



加藤『ほう、あの娘は園田真理。』


飯塚『あの小娘を捕まえろ!かの娘はオルフェノクの記号を持っている!』


真理「記号…?一体何の事!?」


飯塚『かつて我らが流星塾生を利用して行わさせた人工オルフェノクを作り出す人体実験。
その実験は澤田亜紀以外の者はオルフェノクとなれずに実験は失敗に終わった。』


加藤『だが、オルフェノクの王が覚醒した今ならばお前の体内に眠るオルフェノクの記号が王の意志を感じ取り覚醒を促すはず!
だが肝心の実験のデータは当時この実験に異を唱えた花形により全て抹消されてしまった…』


納谷『だが園田真理、お前がいれば話は別だ!
お前の体内に埋め込まれているその記号を他の人間にも植え付けて全ての人間どもをオルフェノクにする!!』


冴子「仰せのままに。」

北崎「まあ、仕方ないよね。面倒臭いけどこれも仕事だし…」

J「Yes, sir.」

渋々ながらも黒幕たちの命令を受けるラッキークローバーの面々。
だがその時、たった一人だけ命令に異を唱えた者がいた。
(ナレーション:鈴木英一郎)

琢磨「ま…待ってください!」

冴子「琢磨くん…?」

北崎「もう、琢磨くんたら何で邪魔するのかな?また虐められたいの?」

琢磨「ひぃっ!?ち…違います!あの御三方の言う事はわかりました!
確かにオルフェノクの王に忠誠を誓わねば我々オルフェノクに生きる道が無い事も…
け…けどですね…疑う訳ではありませんが僕たちは本当に王に忠誠を誓うだけで生き延びる事が出来るのですか?」


飯塚『ほう、我らを疑うのか?』


加藤『まったく卑しい男よ、心配せずともお前たちは生き延びる事が出来るわい!』


琢磨「ホッ、よかった…」


納谷『但し、オルフェノクとして…だがな。』


琢磨「え…?」

J「What?」


加藤『お前たちの寿命の原因は未だに完全なオルフェノクではない事にある。』


飯塚『つまり、お前たちの中にある人間の部分を完全に消し去ってしまえばよいのだ!』


琢磨「そ…それは…つまりどういう事なのですか…?」


納谷『お前たちは王から永遠の命を授かる代わりに身も心も完全にオルフェノクと化せと言っておる!
そして完全なるオルフェノクと化した後は王の僕として生きていくのだ!!』


「「そ…そんな…」」


「「俺たちには死ぬか…」」


「「完全なオルフェノクと化して生きていく道しかないのか…」」


これはオルフェノクたちにとって究極の選択であった。
彼らオルフェノクとて元は感情ある人間だった存在…
それを完全なるオルフェノクと化して生きて行けというのは到底受け入れられモノではなかった。
(ナレーション:鈴木英一郎)

巧「ふざけんな!んな事させるか!!」

アークオルフェノク「?」

真理「巧!?」

巧「真理逃げろ!こいつは俺が引き止める!!」

巧は自分を捕食し続けているアークオルフェノクを身体を張って止めようとする。
そして同じくラッキークローバーでもメンバー内である亀裂が生じていた。
(ナレーション:鈴木英一郎)


琢磨「い…イヤだ…人間の心を失ってまでオルフェノクの王に忠誠を誓わなきゃいけないなんて…
ぼ…僕はゴメンだ!?」


冴子「あらやだ、琢磨くんたら何をそんなに怯えているのかしら?」


北崎「僕たちはもう人間じゃない、オルフェノクだよ。
今更人間の部分を完全に消す事なんてどうでもいい事じゃないか。
まあ…誰かに従うってのだけは嫌な気分なんだけどね…」


琢磨「僕は嫌だ!このまま身も心も完全な化け物になるなんて…嫌だ…嫌だぁぁぁぁぁぁ!!」


北崎「まったく、我が儘だなぁ琢磨くんは…」


冴子「悪い子ね、お仕置きしなきゃダメかしら。」


冴子はオルフェノクの力を使い琢磨に自らのサーベルで斬りつけようとする。
だがそれをある男が止めてみせた。
(ナレーション:鈴木英一郎)


J「No!」


冴子「ミスターJ?あなた…何のつもり?」


J「オルフェノクニナル、ニンゲンノココロウシナウ。チャコノコトワスレタクナイ!」


そして琢磨とJは北崎たちの下を去り、ラッキークローバーの勢力はふたつに分散されてしまった。
(ナレーション:鈴木英一郎)


============================================



【回想は終わり現在】


琢磨「それから私とJは園田真理を連れて遅れてGトレーラーで現地にやってきた啓太郎さんと合流して、
今はこうして人間側に匿ってもらっているんです。
全てはオルフェノクの王から自分の身を守るために…」

J「…」

哲也「その光景が全世界に向けて生中継されていたんだ…」

啓太郎「そしてオルフェノクたちは行動を起こした。今のオルフェノク社会には三つの勢力がある。
ひとつはスマートブレインに従うオルフェノクたち。
そしてもうひとつはJさんのように僕たち人間と協力してスマートブレインを倒そうとする勢力。
けど…最後のひとつは…」

蛍「最後のは…?」

琢磨「スマートブレインにも人間にも属さないバカな連中ですよ…
王の僕と化したくはない…けど人間と共にスマートブレインに立ち向かう勇気も無い…
そんな連中はどうなると思いますか?」

夏海「ど…どうなるの…?」

啓太郎「今…巷じゃ人間狩りだけじゃなくオルフェノク狩りも行われているんだ。
街の中で見なかったかい?
スマートブレインの親衛隊があちらこちらで自分たちの意志に従わないオルフェノクを捕まえて…
彼らをスマートブレイン本社の地下に放り込むんだ。
運命の日に備えてね…」


蛍、夏海「「運命の日?」」

卓「?」


啓太郎「スマートブレインに忠誠を誓っているオルフェノクたちが勝手にそう呼んでいるだけだよ。
彼らが言うにはその日、オルフェノクの王から永遠の命を貰えるらしいんだ。
勿論…『オルフェノク』としてだけどね…」

琢磨「王の僕と化せばその後はどうなるのか…うぅ…考えただけでも恐ろしい…」

J「…」

蛍「ちなみにその運命の日っていうのはいつなんですか?」

啓太郎「それが…丁度明日なんだよ。」

夏海「あ…明日!?」

啓太郎「そう、だから僕たちは明日死にもの狂いで真理ちゃんを守らなければならないんだ…」

蛍「それってどういう事なんですか?」

啓太郎「こういう事さ。」

そう言うと啓太郎はこの店の奥の部屋にあるベッドに寝そべっている一人の女性を紹介する。
それは蛍たちも映画のスクリーンでその顔を何度も見ていた人物、それは…
(ナレーション:鈴木英一郎)

蛍「この人は…ま…真理さん!?」

夏海「けどこの姉ちゃんは何で寝てんの?」

啓太郎「あの時、たっくんは命懸けで真理ちゃんだけをあの場から脱出させたんだ。
たぶん真理ちゃんはその時に自分だけ助かった事を責めてその所為で寝込んでしまったんだ…」

哲也「お医者さんに診せたら過労だとか言ってたから命に別状はないはずだよ。
ただ…いつ目覚めるのかはわからないんだけどね…」

静まり帰る店内、そんな中で夏海は唯一人意を決してある事を聞いた。
(ナレーション:鈴木英一郎)

夏海「まあそっちの事情は大体わかったよ。
それで…さらわれたウチの姉ちゃんやれんちょんが何処にいるのかはわかるのかな?」

蛍「そうでした!?
話がスケールアップし過ぎて付いて行くのがやっとでしたが先輩たちは…」

啓太郎「キミたちの友達がいる場所なら大体の見当は付いているよ。
恐らく…スマートブレインの本社ビル。そこの地下にある最下層にいると思うんだ。」

夏海「最下層…?」

琢磨「私も以前一度だけ行った事があるのですが…
スマートブレイン本社の地下35mの最下層にはかつての流星塾の跡地があるようです。
どうも前社長の花形さんがそこで何かの研究を行っていたとかいう話なのですが…」

蛍「あぁ、TV版でその話が語られてましたね。
ちなみにそこで研究されていたのがライオトルーパーのベルト製作だったわけですけど。」

琢磨「ですが現在は捕らえたオルフェノクや人間たちを閉じ込める牢屋の役割を担っているとか…
まあ誰かを閉じ込めるなら絶好の場所ですからね、地下35mから抜け出せる者なんているわけが…」

啓太郎「たぶんそこにキミたちの友達がいるはずだよ、それに…俺の友達も…」

蛍「そんな…先輩たち大丈夫でしょうか?」

とりあえずここまで

書きためしてたら遅くなってしまったん ゴメンなのん

ちなみにスマートブレインの黒幕の納谷、加藤、飯塚って誰と思う人いるけど
これは映画パラダイスロストでチラッと出てきた歴代の悪役の方々が顔出し出演してたん
役名が無かったんで仕方なく中の人たちのお名前を拝借したのん


闇の力が愛するのはあくまでもただの人間、
但し、アギト本編で人の行く末を見守ると決めたので、
オルフェノクであろうと、アギトであろうと手は出さないだろうな。


話が壮大になってきたな
オラワクワクしてきたぞ

乙。凄い展開が気になる。

人類から急激に進化した存在だから、体が着いて行かずに早死にするって設定が最初に出たのって何?


劇場版とTV版が綺麗に繋がってて続きが気になる

進化云々で短命ってのはTVが先だった筈

足をやられただけのバッシャーさんならすぐ直りそうだけどな…



~流星塾~


その頃、れんげと小鞠は冴子に連れられてスマートブレインの最下層にあるかつての流星塾へやってきていた。

冴子「さあ、暫くここにいなさい。」

れんげ「暗いのん、ここは一体何なのん?」

小鞠「ここって机が置いてあるけどもしかして学校…?」

冴子「ちょっと違うわね、ここは流星塾。
かつてスマートブレイン社の花形社長が身寄りのない子供たちを引き取って育てていた児童養護施設。
その施設がこの地下に埋没されたのよ。」


((ガサッ ゴソッ))


小鞠「キャッ!?だ…誰かいるの…?」

小林「うぅ…」

野間「新人か…?」

れんげ「人がいたのん!」

小鞠「なんだぁ…ビックリさせないでよぉ…」

野間「人間…?」

小林「俺たちが…?」


((オォォォォ!))


二人が変化をするとそこにはドルフィンオルフェノクとラビットオルフェノクの姿があった。
(ナレーション:鈴木英一郎)

ラビットオルフェノク「俺たちはオルフェノクだ。」

ドルフィンオルフェノク「この中で人間なのはお嬢ちゃんたちとあとは一人だけだ…」

小鞠「お…オルフェノクってこれどういう事なのん!?」

冴子「紹介してあげるわ。
小林義雄、ラビットオルフェノク。野間茂久、ドルフィンオルフェノクよ。仲良くやりなさい。
あぁ、そうそう。あとであなたたちの面倒を見る人を寄こしてあげる。
新人だけど若い子だから気が合うかもしれないわよ。それじゃあね…」

小鞠「え…ちょっと待って!あ、行っちゃった…」

野間「心配しなくてもいい、取って食おうなんて思っちゃいないよ。」

小林「どうせ明日…俺たちみんな完全なオルフェノクにされちゃうんだからな…」

れんげ「それってどういう事なん?」

それかられんげと小鞠もこの野間と小林から先ほど蛍たちが啓太郎から聞いた同じ話を告げられた。
さすがにショックを隠せなかった…
(ナレーション:鈴木英一郎)

小鞠「そ…そんな…」

れんげ「運命の日が明日なんて…」

小林「わかったか…もう人間だとかオルフェノクなんて関係ないんだよ!?俺たちは明日全員王の奴隷にされちまうんだ!!」

小鞠「で…でもライダーがきっと助けてくれるはずじゃ…」

小林「何だよライダーって?救世主の555の事か?あいつは…
チクショー!こうなったら憂さ晴らしだ!お前たちだけでも!!」

れんげ「な…何をするん!?」

小鞠「やだ!やめてー!!」

野間「おいやめろ!相手はまだ子供だぞ!?」

小林「知るか!人の神経逆撫でしやがって!喰らえ!!」

小林はラビットオルフェノクに変化してれんげと小鞠に襲い掛かろうとする。
だが、そんな二人の危機を救った者がいた!
(ナレーション:鈴木英一郎)

五代「待って!」

小林「ハァ…ハァ…何だお前は!?」

五代「あ、俺は五代雄介。2003の技を持つ男です。」

れんげ「五代…?」

小鞠「雄介…?」

れんげ、小鞠「「2000の技を持つ男!?」」

野間「こいつだよ、この中でお嬢ちゃんたちと同じ人間なのは!この前マヌケにも捕らわれた新人さ。」

小林「そんな事どうでもいい!どうして俺を止めるんだ!?
俺たちはもうじき本物の化け物にされちまうんだぞ!なら今ここでこのガキたちを…」

五代「待って、確か名前は…小林くんだよね?キミは今生きている?」

小林「当たり前だ!こうしてお前の目の前に立っているじゃねえか!」

五代「なら生きている事を自分で楽しくした方がいいと思うけどな…
こんな小さな子を虐めても面白い事なんて何もないと思うよ!」

小林「ハァ?訳わかんねえ…殺る気も萎えちまったしもういいよ…」

小鞠「行っちゃった…ありがとうございます。助かりました!」

れんげ「お兄ちゃん恐くなかったのん?」

五代「う~ん、確かに恐い時もあるかもね。
けど、友達が大変な時に黙って見ている訳にはいかなかったからね。」

れんげ、小鞠「「友達…?」」

五代「そ、友達!俺とキミたちが!」

会ってまだ数分程度しか経ってないれんげと小鞠を友達と称して満面の笑みでサムズアップする五代。
その時である、奥の部屋からドンッ!という音が聞こえてきた。
(ナレーション:鈴木英一郎)




((ドンッ!)) ((ドンッ!))



?「うるせーぞお前ら!静かに出来ねえのか!?」

小鞠「こ…これって都会でよく聞く壁ドンってヤツ!?」

れんげ「ウチらそこまでうるさくした覚えはないのん?」

?「俺がうるさいって言ったらうるさいんだよ!黙って静かにしてりゃいいんだよ!」

れんげ「身勝手な人なん、ちょっと文句言ってやるん!」

この隣から苦情を言ってくる人物に自分たちも文句のひとつくらい言ってやろうと奥の部屋に行こうとするれんげ。
だがそれを野間に止められてしまう。
(ナレーション:鈴木英一郎)

野間「やめろ!お前さんたちのような小さな子供が…今のあの男を見ちゃダメだ!」

れんげ「それってどういう事なん?」

小林「俺たちはオルフェノクになる前の人間や王に忠誠を誓えないオルフェノクの集まりだ。
けどこの奥の部屋に居るヤツはたった一人で王に逆らった重罪人なんだってよ…」

野間「それにあいつは…」

れんげ「とにかくウチ見てみるのん!」

れんげは奥の部屋を覗こうとしていた。
しかしその奥の部屋は厳重な牢屋になっており簡単に入れるような場所ではなかった。
(ナレーション:鈴木英一郎)

れんげ「入れないのん…」

??「やめておけ、こんなとこ子供が見るようなモンじゃないぞ。」

小鞠「あ…あなたは…?」

葦原「俺は葦原涼、スマートブレインの連中にこの牢屋の番をやらされている。」

れんげ「ウチ、この牢屋にいる兄ちゃんに一言文句言ってやりたいのん!」

小鞠「え…?やめなよれんげ!恐そうだし…」

葦原「まったく…いいだろう。だが後で後悔しても知らないぞ。ほら…」

葦原は観念したのか、それとも何か考えがあったのか牢屋の中をれんげと小鞠に見せた。
そこには傷つきボロボロであるたった一人の囚人が居た。
(ナレーション:鈴木英一郎)

れんげ「何でこの牢屋にはあのお兄ちゃんしかいないのん?」

葦原「あいつがこの中で一番危険だからさ。スマートブレインにとってな…」

小鞠「なんかボロボロだよ…可哀想…
でもなんかあのお兄さん見覚えがあるような…?」

牢屋の中は薄暗いためにその囚人の顔がよく見えなかった。
そこで葦原が牢屋の灯りを付けて二人に囚人の顔を見せた、するとそこには…
(ナレーション:鈴木英一郎)

?「うおっ!?勝手に灯りを点けるな!」

れんげ「このお兄ちゃんは…!」

小鞠「そんな…嘘でしょ!何でこの人がここに…!?」

葦原「お前たちはこいつを知っているのか。
そうだ、こいつの名は乾巧。オルフェノクでありながら王に逆らった罪人だそうだ。」

そう、彼こそがこの物語の主人公でもある乾巧。
かつては555として人間たちを救う救世主と言われていたが…
現在はこの流星塾の牢屋に閉じ込められている囚人に過ぎなかった。
(ナレーション:鈴木英一郎)

巧「余計な自己紹介は要らねーよ!それとガキども!俺は静かなのが好きなんだ!早く出て行け!!
………クッ……」

れんげ「巧…なんだか苦しそうなん…」

葦原「無理をするな、お前はオルフェノクの王にオルフェノクの力の殆どを吸い取られてしまったんだ。
残り少ない寿命だ、大事にするんだな。」

巧「フンッ!」

小鞠「けど出て行けと言われても…」

れんげ「こんな地下でどこに行けというのん?」

巧「だったら大人しくしてろ!まったく…だからガキは嫌いなんだよ!」

れんげ「うぅ…口の悪いヒーローなのん…」

巧「ハァ?アンタ何言ってんだ?」

五代「さっき壁を叩いたのはこの子たちが危ないのを知ってわざとやったんでしょ?
そうしなきゃ危なかったもんね。」

巧「ケッ…」

葦原「素直じゃないな乾、周りに心配してくれる人がいるのはどれだけありがたいか…」

五代「葦原さん…あなたも何か心に抱えているみたいですね。」

れんげ「そうなん?」

葦原「まあ…俺もオルフェノクと同じような存在だ。
正体を知られて他人から拒絶されて…それでも仲間が出来て…そして大切な人が…
しかしみんな死んでいった…だから今はこうして同じ境遇であるオルフェノクの下に身を寄せているんだ。」

小鞠「そんな…けどスマートブレインの人たちは悪い事してるんだよ!それなのにどうして…」

葦原「俺にはスマートブレインが悪だとは思えない。
もしこのまま人類が勝てたとしたらオルフェノクたち人外の者たちはどうなる?
きっとこれから先迫害されて行き場を失うはずだ。
かつての俺と同じ目に合う連中が出るのなら人類全体がオルフェノクになるのも悪くはないのかもしれん…」

小鞠「うぅ…難し事はわからないけど…」

葦原涼の問いかけに答えられない小鞠。
そんな葦原であるが彼にもかつて夢があった、大学の水泳選手として将来を期待されていたが…
ある日、突然力が覚醒してしまいその所為で他人から拒絶されてしまい孤独となった。
やっと理解してくれる大切な存在が現れたかと思えばすぐにその命を奪われ…
だからこそオルフェノクたちの境遇が葦原には自分の事のように理解出来ていた。
(ナレーション:鈴木英一郎)

五代「本当にそう思っているの?」

葦原「何…?」

五代「俺…思うんだけど葦原さんの言うようにたぶん人間もオルフェノクも関係ないんだと思う。
問題なのは人を平気で傷つけちゃう事なんだよ。だから…」

五代が言い掛けたその時であった。一人の女がこの場に現れ会話を中断した。
(ナレーション:鈴木英一郎)

スマートレディ「ハ~イ!みんな仲良しさんになったところで悪いんだけど葦原さんはお仕事ですよ!
上でえっら~い人たちがお待ちかねで~す♪」

葦原「わかった…」

小鞠「いいとこだったのに…」

れんげ「文字通り邪魔が入ったのん!」

この場を立ち去ろうとする葦原、だが五代はそんな葦原にこう言い残した。
(ナレーション:鈴木英一郎)

五代「葦原さん、さっき俺が言った事は綺麗事なのかもしれません!
けど…諦めないでください!少なくともここにいる俺たちはあなたの味方ですよ!!」

葦原「…」

葦原は無言のままその場を後にする。さて、残ったスマートレディはというと…
(ナレーション:鈴木英一郎)

スマートレディ「それじゃお嬢ちゃんたち、お姉さんが楽しいアニメを見せてあげる!
スマートブレイン社がスポンサーを兼ねてる最新のアニメ『明日のナージャ』よ!」

れんげ「明日のナージャ?」

小鞠「まったく知らないんだけど…」

スマートレディ「あらあら、それならみんなで見ましょうか♪」

こうしてれんげと小鞠にアニメを見せつけるスマートレディ。
そして一方その頃、スマートブレインの上層部に呼ばれた葦原は…
(ナレーション:鈴木英一郎)

ここまでなん

平成ライダー1期の人たちを描くと自分の中2心が疼いてやばいんな

うわぁ不幸な2人がそろってる…

乙。
そう言えば以前何処かでクウガ・アギト・555×なのは・らき☆すたのSSを閲覧した記憶が…

話は変わるが、そろそろスマートブレインにとって迷惑な存在になりそうな「彼」の出番かな?

五代さんや翔一くんもいるんだし大丈夫…だよね?

皆同じ種族になれば争いは起きないってのはカブトでもやってたな。人類ネイティブ化とか

でも今度はオリジナルと使徒再生で軋轢できそう

絶対許さないさん馬鹿にすんな
あれは世界名作劇場と並んでも遜色のない名作なんだぞ

つうかストーリーものでおもちゃ売ろうなんて考えんなよ……


まあ同じ種族しかいなくてもお互いに争い合えるのは人間やその他生物が証明済みだしな
それにしてもナージャって……

クウガが来たか。誰が出てくるか楽しみだな。



~会議室~


冴子「やっと来たわね。」

北崎「待ちくたびれたよまったく…ふぁ~ぁ…」

??「…」

葦原が向かった会議室には既に北崎たちラッキークローバーの面子が揃っていた。
そして中央のモニターには納谷、加藤、飯塚の三人のスマートブレインの黒幕たちの姿が映し出されていた。
(ナレーション:鈴木英一郎)

納谷『これでラッキークローバーが全員揃ったな。』

葦原「全員だと…?どういう事だ!?」

冴子「あら、察しの悪い坊やね。」

北崎「キミが4人目のラッキークローバーだよ。よろしくね♪」

葦原「何!?」

自分が4人目のラッキークローバーだという事を告げられて驚きを隠せない葦原。
しかしその時、この会議の場にある男が怒りに満ちた剣幕で怒鳴り込んできた!
(ナレーション:鈴木英一郎)



速水「「ふざけんな!?」」


葦原「お前は…速水!」

冴子「礼儀のなっていない子ね、ここをどこだと思っているの?弁えなさい!」

速水「そんな事関係ねえ!何故だ…何故こいつがラッキークローバーの一員に選ばれるんだ!?」


((オォォォォ!))


速水は顔に文様を浮かび上がらせてオリーブオルフェノクへと変化する。
そしてそのまま葦原へと向かってきた!
(ナレーション:鈴木英一郎)

オリーブオルフェノク「うおおおお!」

葦原「やめろ!変身!」

しかし葦原もすぐに変身して応戦。だがその姿は…
(ナレーション:鈴木英一郎)


ギルス「「ガァァァァ!」」


オリーブオルフェノク「へっ!正体を見せやがったな!
こんなオルフェノクでもないヤツがラッキークローバーに選ばれるなんてよおかしいだろ!?」

そう、葦原涼はオルフェノクではない。
彼はかつてのアンノウン事件で『ある能力』に覚醒してしまったギルスと呼ばれる個体。
しかしその力は凄まじく並のオルフェノクなど相手にもならない程だ。
(ナレーション:鈴木英一郎)

ギルス「ウガァァァァ!!」

オリーブオルフェノク「な…なんだと!?」

勝負は一瞬で決まった、瞬時にオリーブオルフェノクにギルスクロウを突き立てて戦意喪失させたのだ。
(ナレーション:鈴木英一郎)

速水「こ…この…まだだ!」

冴子「諦めなさい、所詮オリジナルのオルフェノクでないあなたにラッキークローバーになるのは無理なのよ。」

北崎「キミは木場勇治に使徒再生の力でやられた時にオルフェノクに覚醒してしまったからね。
オルフェノクっていうのはオリジナルじゃないとあんまり強くないんだよ。ゴメンね。」

速水「クソッ!クソッ!?俺はオルフェノクになっても…」

苛立ちながらこの場を去って行く速水、それを見つめるもう一人のラッキークローバーのメンバー…
(ナレーション:鈴木英一郎)

冴子「そういえば…あなたは彼に…」

??「…」

北崎「それにしても速水って元は人間解放軍の一員だったんだよね。
それが今じゃスマートブレインで地位に就こうと必死になったり変われば変わるモノだよね…」

葦原「…」

どうやら速水は映画で木場勇治に殺された際に使徒手再生の力でオルフェノクとして甦った。
しかしその力はオリジナルとして覚醒したわけではないので並のオルフェノクと同等の力でしかなかった。
それが彼を苛立たせる原因となっていた。そんな中、黒幕たちは更なる話を進めた。
(ナレーション:鈴木英一郎)

加藤『さて、明日は運命の日だ。
人類全てをオルフェノクとして覚醒させ、そして全てのオルフェノクたちを王の僕とする!』

飯塚『そのためには邪魔な存在がひとつだけある、それは…』

冴子「人間どもね。」

加藤『そうだ、連中は未だにしぶとく抵抗しておる。
警視庁跡地に潜伏し生き残った人間どもを掻き集め我らに対抗しようと策を練っておるようだ。』

北崎「そんな事わかっちゃうんだ?」

納谷『これを見よ、我がスマートブレインが開発した偵察用の青い蝶。これでヤツらの企みなど全て筒抜けよ!』

そこに映し出されていた光景は生き残った人間たちによる会議の場であった。
(ナレーション:鈴木英一郎)

納谷『愚かな人間どもよ、お前たちの魂胆など文字通り見え見えだというのに無駄な事をしておるわ!』

葦原「俺にはどちらも醜いとしか思えないが…」

冷ややかに人間とオルフェノクの両者を見つめる葦原…
その頃、旧警視庁跡地での会議では重大な決定が下されていた。
(ナレーション:鈴木英一郎)



~旧警視庁跡地~


ここは旧警視庁跡地、その会議室。
今この会議の場では警察庁の南長官を筆頭にかつてのG3ユニットの小沢管理官、氷川主任、
それに警視庁捜査一課の北條透、最後に未確認生命体事件において活躍した一条薫による作戦会議が行われていた。
(ナレーション:鈴木英一郎)

南「明日、情報によるとオルフェノクたちは運命の日と称して全ての人間をオルフェノクにするとか…
しかしそれこそが我々にとっての勝機でもある、その場にてオルフェノクの王を抹殺すれば後はオルフェノクたちの死を待つだけ!
そうすれば我々人間の勝利となるはず!!」

南の考えはこうである。
明日の運命の日、オルフェノクたちの前にオルフェノクの王は必ず現れる。
それこそが勝利の時、王を抹殺すれば人類は勝てると!
だが…
(ナレーション:鈴木英一郎)

一条「なるほど、オルフェノクの王が現れたその時を狙ってヤツを始末すると。しかし危険では…?
連中も厳重な警戒体制を取るはずですよ。」

南「さすがはかつての未確認生命体事件の英雄である一条警部補、確かにその通りだ。
しかしこちらとていつまでも手を拱いているわけではない。
既に警察、自衛隊などかつての国家の安全を守る者たちを再結集させて対オルフェノク戦における訓練を重ねた。
それに…」

小沢「私が警察に復職してから滞っていたG3システムの次世代型G5システムの製造、量産に成功しました。
現在は隊員の全てに支給が完了して訓練も良好、戦闘においては良い結果が期待されるはずよ。」

北条「それに旧式ながら氷川さんのG3-Xや私のV-1システムなど、
かつてのアンノウン事件で活躍した装備も既に現場で復帰して活躍しています。
こちらの対オルフェノク戦への備えは万全といっても過言ではありませんよ。」

南「頼もしい、これで我々かつての人間側の備えは完璧となった訳ですね。
氷川主任と北条主任のG3-XとV-1システムの率いるG5ユニット!
これならばスマートブレインのライオトルーパー部隊に引けは取らないはずでしょう!!」

氷川「けど…」

小沢「氷川くん、どうかしたの?」

氷川「いえ…これで本当にいいのかなと…」

一条「それは一体どういう意味なんだ?」

氷川「仮に我々人間が勝てたとしても…オルフェノクは全滅…
彼らとて元は僕たちと同じ人間なんです!
そんな彼らを全滅させていいはずがない…なんとか彼らと共存できる道を!」

南「何をバカげた事を…
我々人類は絶滅の危機にある!今ここで立ち上がらなければ我々は間違いなく全滅だぞ!
現に園田真理が率いていた民間人のレジスタンスである人間解放軍は壊滅状態に追い込まれ一部の連中が我々警察組織と合流した!
それに…ヤツらは最早人間などではない、オルフェノクという化け物だ!
共存などあり得ない!それを忘れるな、氷川主任!!」

そんな怒鳴り声を上げて南は会議室を出て行った。
南の言う事はもっともだ、このままでは間違いなく人間は滅ぶ。
そうなる前に自分たち人間がオルフェノクを滅ぼすしかないと…
(ナレーション:鈴木英一郎)

氷川「本当にこれでいいのでしょうか…
人間とオルフェノク、本当にどちらかしか生き残れないなんて…」

氷川の疑問に誰も答える事は出来なかった。
この場で明確な答えを持つ者など誰もいるはずがない。
こんな先の見えない戦いに希望に満ちた未来を手に入れられるとは考えられないのだから…
そんな中、唯一人小沢は氷川にある助言を告げた。
(ナレーション:鈴木英一郎)

小沢「まったく、相変わらずそういうところが女々しいわね氷川くん。
愚図って悩むのなら何でもいいからお腹いっぱい食べてらっしゃい。
もう夕食時だし明日に備えて英気を養ってもらわなくちゃ!
そうね、さっき啓太郎くんが子供たちを連れて行ったレストランに行って来たらどうかしら?」

氷川「え…?でも会議が…」

一条「会議はもうお終いだ、後は実戦あるのみだよ。」

北条「ですからもうあなたはさっさとレストランでも何処でも行ってしまってください。」

氷川「わ…わかりました。」

こうして氷川も会議室を出て行った。残った三人はというと…
(ナレーション:鈴木英一郎)

一条「しかし氷川主任の気持ちもわからなくはない。」

北条「それは…かつてあなたもあの未確認生命体4号と共に戦っていたからですか?」

一条「あぁ、4号…いやクウガは力を持っていたが決してそれに溺れずに人々を守っていた。
それにかつて俺の目の前で未確認生命体B1号がこう言っていたんだ。
『リント(人間)も我々と等しくなったな』と…
あいつはもしかしたらこうなる事をわかっていたんじゃないかと今になって思うよ。」

小沢「けれど人間はそこまで愚かじゃないはずだわ、氷川くんの言う通りまだ他に選択肢はあるかもしれない。」

北条「なるほど、だから氷川さんをあそこに行かせたわけですね。」

小沢「ところであのレストランにいる琢磨って人だけど…
前から気になってたんだけど北条くんの生き別れになった双子の兄弟とかじゃないわよね…?」

北条「失敬な、この私があのようなヘタレた男と一緒にしてもらっては困ります。第一全然似てないじゃないですか!」


小沢、一条「「いや…どう見ても瓜二つなんだけど…」」


一条「それにしても南長官の強硬姿勢にも困ったものだ。
警察庁の長官だから現場の我々も強く口出しできないからな…」

小沢「せめてウチの警視総監がいてくれれば…総監はいつも気まぐれでどこかいなくなっちゃうし…まったく!」

そんな三人の様子を冷ややかに見つめるスマートブレインの偵察用の青い蝶。
だがこの時、誰も知らなかった。
人間や、それにスマートブレインのオルフェノクたちでさえも…
警察庁長官の南がある企みを企てていた事を…
(ナレーション:鈴木英一郎)


南「まったく共存などと馬鹿げた話を…
やはり最後に頼れるのは自分だけか、かつて回収を命じておいたこれが今こそ役立てるとは。」


南はとある秘密裏に建てられた倉庫にいた。その倉庫の門に記されているコードは『G4』
それはかつて起きたとある事件において自衛隊が小沢澄子のデータを盗用して開発したG3システムの次世代型システム。
だがそれはあまりにも危険で凍結されていたはずの禁断の兵器であった…
(ナレーション:鈴木英一郎)

速水なにやってんですか・・。

瓜二つ吹いた

オリーブさん水原じゃなかったっけ?
G4あっても水木さん死んでるものな…マイルドや無印くるー?

警視総監ってまさか来るのか!?

>>273
G4はそれこそ水城とか啓太郎みたいに死を恐れなければ誰でも装着出来るんじゃなかった?
予知無いし、いつ死ぬか分からんロシアンルーレットだけどな

>>273の指摘を受けたので>>259からちょっと修正するん
たびたび間違ってだらけでゴメンな



~会議室~


冴子「やっと来たわね。」

北崎「待ちくたびれたよまったく…ふぁ~ぁ…」

??「…」

葦原が向かった会議室には既に北崎たちラッキークローバーの面子が揃っていた。
そして中央のモニターには納谷、加藤、飯塚の三人のスマートブレインの黒幕たちの姿が映し出されていた。
(ナレーション:鈴木英一郎)

納谷『これでラッキークローバーが全員揃ったな。』

葦原「全員だと…?どういう事だ!?」

冴子「あら、察しの悪い坊やね。」

北崎「キミが4人目のラッキークローバーだよ。よろしくね♪」

葦原「何!?」

自分が4人目のラッキークローバーだという事を告げられて驚きを隠せない葦原。
しかしその時、この会議の場にある男が怒りに満ちた剣幕で怒鳴り込んできた!
(ナレーション:鈴木英一郎)



水原「「ふざけんな!?」」


葦原「お前は…水原!」

冴子「礼儀のなっていない子ね、ここをどこだと思っているの?弁えなさい!」

水原「そんな事関係ねえ!何故だ…何故こいつがラッキークローバーの一員に選ばれるんだ!?」


((オォォォォ!))


水原は顔に文様を浮かび上がらせてオリーブオルフェノクへと変化する。
そしてそのまま葦原へと向かってきた!
(ナレーション:鈴木英一郎)

オリーブオルフェノク「うおおおお!」

葦原「やめろ!変身!」

しかし葦原もすぐに変身して応戦。だがその姿は…
(ナレーション:鈴木英一郎)



ギルス「「ガァァァァ!」」


オリーブオルフェノク「へっ!正体を見せやがったな!
こんなオルフェノクでもないヤツがラッキークローバーに選ばれるなんてよおかしいだろ!?」

そう、葦原涼はオルフェノクではない。
彼はかつてのアンノウン事件で『ある能力』に覚醒してしまったギルスと呼ばれる個体。
しかしその力は凄まじく並のオルフェノクなど相手にもならない程だ。
(ナレーション:鈴木英一郎)

ギルス「ウガァァァァ!!」

オリーブオルフェノク「な…なんだと!?」

勝負は一瞬で決まった、瞬時にオリーブオルフェノクにギルスクロウを突き立てて戦意喪失させたのだ。
(ナレーション:鈴木英一郎)

水原「こ…この…まだだ!」

冴子「諦めなさい、所詮オリジナルのオルフェノクでないあなたにラッキークローバーになるのは無理なのよ。」

北崎「キミは木場勇治に使徒再生の力でやられた時にオルフェノクに覚醒してしまったからね。
オルフェノクっていうのはオリジナルじゃないとあんまり強くないんだよ。ゴメンね。」

速水「クソッ!クソッ!?俺はオルフェノクになっても…」

苛立ちながらこの場を去って行く速水、それを見つめるもう一人のラッキークローバーのメンバー…
(ナレーション:鈴木英一郎)

冴子「そういえば…あなたは彼に…」

??「…」

北崎「それにしても速水って元は人間解放軍の一員だったんだよね。
それが今じゃスマートブレインで地位に就こうと必死になったり変われば変わるモノだよね…」

葦原「…」

どうやら水原は映画で木場勇治に殺された際に使徒手再生の力でオルフェノクとして甦った。
しかしその力はオリジナルとして覚醒したわけではないので並のオルフェノクと同等の力でしかなかった。
それが彼を苛立たせる原因となっていた。そんな中、黒幕たちは更なる話を進めた。
(ナレーション:鈴木英一郎)

とりあえず>>259>>263までの修正なん

この後は引き続き本編>>270からの本編に戻るのん



~レストラン???~


啓太郎「ほら、みんな脱いで!脱いで!」

夏海「むっきー!離せー!?」

蛍「イヤです~!や~め~て~!!」

卓「」コクッ

哲也「啓太郎くん…女の子を脱がそうとかちょっとどうかと思うなぁ…」

啓太郎「でもこの子たちの服がライオトルーパーたちに追いかけ回されて汚れているのがどうも気になって…
元洗濯屋の血が騒いで服をきれいにしなきゃという使命感に駆られちゃったんですよ!」

蛍「うぅ…これでもうこまちゃん先輩のとこにしかお嫁に行けません…」

夏海「何で姉ちゃんとこにお嫁に行くんだよほたるん?
つーか用意してくれた替えの服だけど…まんまレジスタンスみたいな服でウチちょっとカッコいいかな!」

卓「」コクッ

哲也「じゃあ着替えも終わったし子供はアニメでも見てた方がいいね。
ほら、この辺りで唯一放送しているキテレツ大百科が始まるよ!」

蛍「うぅ…こんな異世界でもキテレツやってるんですね…」

夏海「つーかウチら姉ちゃんたち助けなきゃいけない事すっかり忘れてね?」

蛍たちがこのレストランで啓太郎たちとのんびりとくつろいでいるところへある男が訪ねてきた。
氷川である。
(ナレーション:鈴木英一郎)

夏海「あ、さっきの…え~と確か氷川さんだっけ?気難しい顔してるけどどうしたんだろ?」

氷川「…」

哲也「…」

啓太郎「哲也さんも急に黙り込んじゃった。哲也さんが無口になるなんて珍しいですね。」

蛍「これはもしや…」

氷川「あのみなさん…申し訳ないんですが…」

哲也「氷川さんと二人きりで話がしたいからちょっと外に出ててくれないかな?」

そして氷川と哲也は二人でレストランの客席で話し合う事に…
しかし夏海は我慢できずに二人の会話をちゃっかりと盗み聞きしていた。
(ナレーション:鈴木英一郎)

夏海「へへっ、どんな話か気になるモンね~♪」

蛍「盗み聞きなんてお行儀悪いですよ夏海先輩、けど私もちょっと気になってたりして…」

卓「」コクッ

啓太郎「結局みんな盗み聞きするんだね…」

さて、一方氷川と哲也はというと…
(ナレーション:鈴木英一郎)

氷川「お久しぶりですね。」

哲也「はい…」

氷川「まだ…お店の看板を直してなかったんですか?」

哲也「まあ…ちょっと忙しかったし…って氷川さんがそんな事聞きに来たわけないじゃですよね…?」

氷川「そうですね、まずはお久しぶりと言うべきでしょうか。
沢木哲也さん、いえ………津上翔一さん!!」

夏海「津上…翔一…?」

啓太郎「哲也さんは…あれ?どうして名前が違うんだろ?」

蛍「やっぱり…あの人は…!」

聞き耳を立ててさらに会話を一言一句聞き逃さずにいる蛍たち。
そして二人の会話は続いた。
(ナレーション:鈴木英一郎)

哲也「やめてください!俺はもう…沢木哲也です!
それにその名前は…本来俺の名前じゃなく俺の姉さんの恋人だった人の名前です。
だからもう…」

氷川「いいえ、僕にとってあなたは津上さんです!
それにあなたは…かつてアンノウン事件で我々警察に力を貸してくれた『アギト』じゃないですか!!」


「「アギト!?」」


哲也、氷川「「?」」

夏海「やべっ!聞こえちゃったかな…?」

啓太郎「アギト…聞いた事がある!
数年前に変な化け物による殺人があってその時に活躍したっている謎の戦士だよ!
けどまさかその正体が哲也さんだったなんて…」

蛍「哲也さんの正体が翔一さんでアギト…かなりの急展開ですね!」

哲也の正体を知り驚く蛍たち。だが話はそれだけではなかった…
(ナレーション:鈴木英一郎)

氷川「今まで何度かここに立ち寄ってあなたにもアギトとして戦ってほしかったと説得しましたが…
あなたは頑なに僕たちの要請を受けてくれませんでしたね。
どうしてなんですか!?」

哲也「俺は…オルフェノクを倒す事は出来ません、彼らは元は人間なのでしょう?
俺だって同じです、俺はアギトです。オルフェノクと同じような存在…
彼らを攻撃するって事は同じ人間を倒す事になるじゃないですか!
そんなの…」

氷川「しかし僕たちが戦わなければ人間は確実に滅びます!
そうなれば何の罪もない人たちが死んでしまうんですよ!?」

哲也「わかってます…わかってますけど…俺には…」

夏海「哲也さん何を悩んでるんだろ?戦えるなら戦えばいいのに…」

蛍「たぶん彼にも何らかの事情があると思いますよ…」

氷川「もしかして三杉教授たちの事が心配なんですか…?」

哲也「はい…」

夏海「美杉教授って誰…?」

蛍「確かしょうい…じゃなくて哲也さんがお世話になっていたお家の人たちの事だったはず…?
そういえばあの人たちの姿がありませんけどどうなったんでしょうか?」

氷川「オルフェノクたちが世に出回った頃、美杉教授一家の行方が分からなくなりましたね。
けどそれなら僕たちに任せてもらえばすぐにでも見つけて…」

哲也「見つけてほしくないんです!!」

氷川「な…何故ですか?」

哲也「わかりませんか?
もし美杉教授や真魚ちゃんがオルフェノクになっていたら…
俺はあの人たちを倒さなきゃいけないんですか!?」

氷川「そんな事は…」

哲也「あり得ないと言い切れますか!?
オルフェノクになった人たちは人間たちを襲い続ける!
もしもオルフェノクになった教授たちが俺の目の前に現れたら…俺は…俺は…
だから俺はもう戦えないんです!
自分と同じ存在だけじゃなく家族同然に接してくれた美杉教授や真魚ちゃんたちを倒すだなんて…」

氷川「だから店の看板も修理しないで放ったらかしなんですね。
教授一家がこの店を探し出さないために…
このお店の名前は『レストランアギト』、かつてあなたが開いていたお店でしたね…」

哲也「そうです…だから俺はもう…」

そんな二人のやり取りを盗み聞きしている蛍たち。二人の会話を聞いてショックを隠せずにいた…
(ナレーション:鈴木英一郎)

啓太郎「哲也さんにそんな過去が…」

夏海「う~ん…ウチにはそのアギトっていうのがイマイチよくわかんないんだけど?」

蛍「簡単に説明すると平成ライダー2番目の仮面ライダーです。
ある日突然仮面ライダーの力に目覚めた仮面ライダーになる男、津上翔一さん。
次に強化装甲服G3を装着して仮面ライダーになろうとする男が氷川誠さん。
そして最後に仮面ライダーになってしまった男、葦原涼さんがいるはずなんですけど…
葦原さんは何処に…?」

そんなやり取りが行われている最中、一人の男がこのレストランに足を運んできた。
(ナレーション:鈴木英一郎)

??「ここがレストランアギトか。」

夏海「あれ?なんかごっついおっちゃんが現れたよ!」

蛍「本当ですね、あの…どういった御用で?今ちょっと立て込んでいるんですけど…」

??「ハッハッハ、レストランに足を運ぶ理由なんて唯一つだよ。腹が減ったから!
さあ、キミたちも遠慮せずに入りなさい!!」

啓太郎「え?え?いいのかな?」

卓「…」

そして突然現れたこの男の強引さに押し切られ再び店の中に入った蛍たち。
さすがに哲也と氷川も何事かと驚いたが氷川はこの男について思いっ切り心当たりがあった!
(ナレーション:鈴木英一郎)

氷川「あ…あなたは…警視総監!?」

哲也「警視総監さん!あ、そういえば…お久しぶりです!」

総監「やあ氷川くん!以前から行こうかと思っていたレストランアギトだがようやく時間が取れてやってきたよ!!」

夏海「ねえねえほたるん、警視総監って何?」

蛍「夏海先輩…本当に空気読んでくださいよ…
けど警視総監って…え~と確か…警察で一番偉い人だと聞きましたが…?」

総監「いやいや、俺なんてそんな偉くもなんともないよ。
ところで氷川くん、キミはまだ夕食を食べていないようだね。すぐに用意してもらおうか!」

哲也「は…はい!」

氷川「ちょっと待ってください総監!僕はまだ用事がすんでは…」

総監「まずは食べて英気を養う!全てはそれからだ!!」

夏海「そうそう!腹ペコじゃイライラするだけだからね!」

蛍「夏海先輩はさっき食べたばかりでしょ…」

卓「」コクッ

結局後からやってきたこの警視総監のごり押しで氷川や蛍たちは一緒に夕食を取る事に。
その後も氷川は哲也に戦う事を要請する事も出来ず結局そのまま帰る事になった。
(ナレーション:鈴木英一郎)

氷川「結局何も進展無しだった…」

哲也「すいません氷川さん、今の俺には…」

警視総監「いいや、謝る事は無い。本来キミにまで戦ってもらうのはどうかと思うからな。
我々のような警察の人間が率先してやらねばならんのだ、そんな戦いにキミを撒き込むわけにはいかん。
それが人類とオルフェノクのどちらかの生き残りを賭けた戦いとなれば尚更だ…」

哲也「警視総監さん…」

警視総監「だが…これだけは覚えておいてほしい。
もしも…キミの目の前で助けを求める小さな声が聴こえたのならその子たちを助けてやってくれないか。
人類だの世界だの大それたモノを守ってほしいわけじゃない…
目の前にある小さな命、それだけでも救ってくれ!」

哲也「小さな命…?」

そして氷川と警視総監は店を後にしようとする。
しかしその帰り際、氷川からたった一言こう呟かれた。
(ナレーション:鈴木英一郎)

氷川「津上さん、忘れないでください。
たとえどんな事があろうと僕はまだアギトの会のメンバーですからね。」

哲也「氷川さん…」

こうしてそれぞれの想いが交錯しながら夜が更けていった。
そして翌朝…
(ナレーション:鈴木英一郎)



~スマートブレイン社~


スマートブレインの本社ビル。
その前には既にライオトルーパー部隊、それにラッキークローバーの面々が集結していた。
(ナレーション:鈴木英一郎)


納谷『時は来た!我々はこれより人間どもに最後の総攻撃を仕掛ける!!』


飯塚『そして園田真理を奪取しこのスマートブレイン本社ビルの屋上に居られる王と同調させて、
残りの人類と現存するオルフェノクたちに永遠の命を与えてもらうのだ!!』


加藤『行け者ども!我らの希望はすぐ目の前だぞ!!』



「 「 オォーーーーーー!! 」 」


北崎「みんな張り切ってるねぇ…」

冴子「自分たちの寿命が掛かっているんですもの、どんな手を使っても生き残りたいのはみんな一緒よ。」

??「…」

そんなライオトルーパーたちを見下ろすラッキークローバーの三人。
するとそこへライオトルーパーの隊員が二本のベルトを持ってやってきた。
(ナレーション:鈴木英一郎)

ライオトルーパー(C)「冴子さんこれを、修理したカイザのベルトです。
それとこちらが以前北崎さんが使用されていたデルタのベルトです。」

北崎「このベルトは…懐かしいねえ。でも冴子さんはこんなのを用意してどうする気なの?」

冴子「今度の戦い、私たちオルフェノクは絶対に負けられないわ。万全の備えで挑まないと足元を巣食われるわよ。」

そして冴子はカイザのベルトを手にした。残ったデルタのベルトはというと…
(ナレーション:鈴木英一郎)

北崎「僕はこの玩具飽きたからいらないや、キミが使いなよ。」

??「…」

そう言うと北崎は新入りにデルタのベルトを与えた。
そして二人はベルトを装着すると変身コードを入力する。
(ナレーション:鈴木英一郎)


『standyng by』


「「変身!!」」


『complete』


そこに現れたのは影山冴子の変身する仮面ライダーカイザ、そして謎の新入りが変身する仮面ライダーデルタであった!
(ナレーション:鈴木英一郎)



~流星塾~


れんげ「…」

小鞠「…」

五代「…」

巧「…」

スマートレディ「ハ~イ、明日のナージャのアニメはどうだったかしら?勿論面白かったわよね?」

五代「結局一晩中アニメを見せられたね…」

巧「まったく…何で俺まで…見なきゃいけないんだよ?」

スマートレディ「さあ、お嬢ちゃんたち。感想を言ってみて!
お姉さんは視聴者の子供の声を直にちゃ~んと聞きたいの?」

小鞠「いや…どうと聞かれても…まあ面白かったけど…これは小さな子には絶対向かないと思うな…」

れんげ「ウチはどうもこういうのは苦手なのん。
やっぱり怪人が出てきてそれを倒すヒロインモノの方が面白いと思うんな!
ローズマリーとかぶっちゃけ引いてしまうん…」

小鞠「そうだね、たとえば女の子二人が変身して戦うアニメの方が面白いよね!
セーラームーンみたいな変身ヒロインモノの方が面白いし!!」

巧「俺も…この性格の悪いローズマリーってキャラを見るとどこかの根性が腐った潔癖の性悪野郎を思い出すぜ…」

五代「これ以上はどこかのアニメ作っている会社に怒られそうだね…」

スマートレディ「もう!アニメ会社の人たちが寝る間も惜しんでお子さまが喜びそうなアニメ作ったのに…
文句ばっかり言われてお姉さんガッカリです…けど今の意見は参考にしておくからね♪」

葦原「どうやら子供たちと仲良くやっているようだな。」

巧「上が騒がしいが何かあったのか?」

葦原「……遂に今日スマートブレインが生き残った人間たちに総攻撃を仕掛けるんだ。
全オルフェノクに招集命令が掛かった、俺も出なきゃならない。」

巧「なんだと!?それじゃあ真理が…くっ…」

葦原「無理はするな、寿命が減るぞ。要件はそれだけだ…じゃあな。」

五代「葦原さん、何でわざわざその事を伝えに…?」

葦原「……さあな…ただ…何かのきっかけになればと思っただけさ…」

れんげ「待つのん!行っちゃダメなん!」

小鞠「そうだよ!人間とオルフェノクの戦いなんてダメだよ絶対!」

葦原の行く手を止めようとするれんげと小鞠、だが葦原は…
(ナレーション:鈴木英一郎)



葦原「いいだろう、俺の本当の姿を見せてやる!変身!!」


((シュゥゥゥ!))


ギルス「どうだ、これが俺の本当の姿だ。恐かったら近付くな!」

小鞠「え?恐いって…だってこの姿って…」

れんげ「か…仮面ライダーなん!」

巧、五代、ギルス「「仮面ライダー?」」

れんげ「世界の平和を守る正義のヒーローの事なん!」

小鞠「メッチャクッチャ強いんだよ!」

ギルス「悪いが俺はそんなモノじゃない、じゃあな…」

そう言ってギルスはライオトルーパーたちの下へ向かった。
そしてスマートレディもその道化のような芝居を止めて部下のオルフェノクたちを呼びつけた。
(ナレーション:鈴木英一郎)

スマートレディ「ハ~イ、オルフェノクのみなさん。ちょっと来てくださ~い♪」

ライノセラスビートルオルフェノク「ハッ!」

スタッグビートルオルフェノク「なんなりとご命令を!」

スマートレディ「あなたたちは乾巧を本社ビルの屋上に居られる王の前に護送してほしいの!
これから乾巧の処刑を開始しちゃいま~す♪」


「「えぇーーーーー!?」」


小鞠「酷いよ!そんなのってあんまりだよ!?」

スマートレディ「何を今更…長い事スマートブレインの邪魔をしてきたんですもの、当然の報いでしょ?」

れんげ「ダメなん!絶対に行かせないのん!」

スマートレディ「邪魔しちゃダメよお嬢ちゃん♪」

れんげは巧のいる牢屋に近付こうとするが…


((ガッシャンッ!)) ((ギゴゴゴゴゴ!))


スマートレディ「バイバ~イ♡」


牢屋はエレベーターの機能が付いておりそのまま屋上にいる王の下へ上がっていった。
そして地下の流星塾に取り残されるれんげたち…
(ナレーション:鈴木英一郎)

れんげ「巧が…急いで追いかけるのん!」

小鞠「ど…どうやって!私らだけじゃ無理だよ!?」

モールオルフェノク「そうだ、諦めろ!」

ムースオルフェノク「どうしてもというなら我々がお前たちの相手になってやろうか!」

れんげは急いで巧の後を追おうとするがモール&ムースオルフェノクにその行く手を阻まれてしまう。
小鞠の言う通り子供二人でどうにかできる問題ではなかった。
オルフェノクたちの本拠地であるスマートブレイン社にいる事自体危険だというのに巧を救う手立てなどあるはずがない…
そう、『子供二人』だけならの話だが!
(ナレーション:鈴木英一郎)

五代「大丈夫、俺も力を貸すよ!」

小鞠「五代さん!け…けど…」

れんげ「危ないのん!オルフェノクたちに襲われたら灰になってしまうん…」

モールオルフェノク「そうだ、普通の人間は大人しくするんだな!」

ムースオルフェノク「このまま大人しくしていればありがたい事にオルフェノクになれるんだぞ!」

れんげの言う通り、オルフェノクの力は壮絶だ。
常人がオルフェノクと戦えば灰となって死ぬか、それとも生き残りオルフェノクとして覚醒するかのどちらかしかない。
だが五代は…
(ナレーション:鈴木英一郎)



五代「大丈夫!俺、クウガだから!!」


れんげ、小鞠「「クウガ!?」」


五代「「変身!!」」


((ピキィン!!))


れんげ、小鞠「「五代さんが…か…仮面ライダー!?」」


クウガ「うん!俺はクウガ、仮面ライダークウガ!!」


そして変身したクウガは二人の前でサムズアップしてみせた。
れんげと小鞠はこの時まだ知らなかった。
自分たちの目の前にいるこのクウガこそがかつて起きた未確認生命体事件で殆どのグロンギを倒した歴戦の戦士である事を…
(ナレーション:鈴木英一郎)



~警視庁跡地~


同じ頃、警視庁跡地。
そこには既に大勢のG5ユニットが出撃準備を整え整列していた。
そして先頭には氷川、北条、一条、それにオルフェノクであるミスターJに琢磨の姿も…
(ナレーション:鈴木英一郎)

氷川「南長官!G5ユニット、全員揃いました。出撃許可を!」

南「うむ、それではこれより我々人類は反撃を開始する!
この戦いが我々人類が生き残るかそれともオルフェノクが生き残るか最早そのどちらかしかない!
勿論生き残るのは我々人類だ!私たちはなんとしてでも勝つ!!」

そして遂にスマートブレインのライオトルーパー部隊、それに人類が率いるG5ユニットに出撃の命令が下された!


「「ライオトルーパー部隊出撃!!」」


「「G5ユニット出撃!!」」


氷川「結局…戦うしかないのか…」

小沢「氷川くん、今は余計な事は考えないで!G3-Xアクティブ!!」


G3-X「了解、G3-X出撃します!!」


こうして生き残った人類対オルフェノクの壮絶なる戦いが今始まる!!


…のだが…その頃、蛍たちはというと…
(ナレーション:鈴木英一郎)

五代最後の戦いでベルト破壊されてたと思うんだが・・・そこらへんの事情はどうなんだろう?

夏海「よっしゃ!ウチらもれんちょんと姉ちゃんを助けに行くぞー!」

蛍「うぅ…けど大人の人たちは忙しいみたいで結局誰も私たちの事を助けてくれないし…」

卓「…」

結局この世界の大人たちの協力を求められなかった蛍たち。
さすがに人類とオルフェノクの生き残りを賭けた戦いの時に捕らわれになった子供を助ける余裕は無い…と思われたのだが…
(ナレーション:鈴木英一郎)

啓太郎「お待たせみんな!」

蛍「啓太郎さん!」

夏海「よかった、一人はきてくれた。あれ…?啓太郎さん随分とカッコいいバイク乗ってるね?」

蛍「確かそのバイクは草加さんの…?」

啓太郎「あぁ、これはサイドバッシャー。
草加さんが乗っていたバイクだけど壊れてたのを卓くんが一晩かけて直してくれてね。
こうして動けるようになったんだよ!」

卓「」コクッ

夏海「さっすが兄ちゃん!」

啓太郎「それにたっくんのバイクであるオートバジンも用意したし準備は万全だよ!」

蛍「けど…啓太郎さんは寝たきりの真理さんを守らなくて大丈夫なんですか?」

啓太郎「大丈夫、真理ちゃんの事は野村博士やここに残る小沢さんに任せてあるから。
たぶん蛍ちゃんたちの友達が捕らわれている場所に俺の友達のたっくんもそこにいる。
俺とキミたちの行く道は一緒さ。
それに…困っている子供を放っておくなんてそれこそ真理ちゃんに怒られちゃうよ!!」

夏海「そうだね、姉ちゃんたちを助け出してこの555のベルトを巧に返してあげて555を復活させるんだ!!」

卓「」コクッ

そしてオートバジンをバトルモードに変形させ、全員サイドバッシャーのサイドカーに乗り込もうとした時であった。
(ナレーション:鈴木英一郎)



((ブロロロロ!))


一台の大型バイクが蛍たちの目の前に現れる、そのバイクには哲也が乗ってい!
(ナレーション:鈴木英一郎)


哲也「どうやら間に合ったね、俺も一緒に行くよ!」


「「哲也さん!?」」


夏海「哲也さんも来てくれるの?」

哲也「あぁ、確かに俺は人類とオルフェノクの生き残りを賭けた戦いなんて出来やしない…
けど…そんな俺にも…キミたちのような小さな子供を助ける事くらいは出来るからね!」

蛍「哲也さん…!」

哲也「それと今の俺は哲也じゃない…
俺のもう一つの名前は津上翔一!そしてまたの名を……変身!!」


((カッ!!))


津上翔一の腹部より賢者の石と呼ばれる変身ベルトが眩い光を照らす!
その瞬間、翔一はある異形の戦士へと変身を遂げた!!
(ナレーション:鈴木英一郎)

アギト「俺の名はアギト。
アギトとはオルフェノクと同じく人間の進化した姿。
本来なら俺はオルフェノクの側にいなきゃいけない者なのかもしれない…
けど俺は…人間を滅ぼす事もオルフェノクとなった者たちを攻撃する事も出来ない!
だけど…キミたちのような子供の居場所を守る事くらいはしてあげたいんだ!それが今の俺に出来る事だから!!」

夏海「やったー!仮面ライダーが仲間に加わってくれたぜ!!これで姉ちゃんたちを助けられるぞ!!」

蛍「本当ですね!これでようやく希望が出てきました!!」

卓「」コクッ

このパラダイス・ロストの世界は現在人間とオルフェノクの両陣営に別れている。
一時はわかり合おうとしたが…オルフェノクの寿命による宿命…
結局両者はわかり合う事が出来ずに最後の戦いが行われる事となった。
既に人々の絶望が蔓延しているこの世界…
だが、わずかに残った希望が存在する事をまだ…誰も気づいていなかった…
(ナレーション:鈴木英一郎)

とりあえずここまでなん

書き貯めした分を全部投下したんでまたお休みする期間が長くなってしまうかもしれないけど勘弁してほしいのん

>>304
ssなんで細かい事は無しでと言いたいけどベルトの損傷は直ったという事でひとつ納得してほしいん


希望はどこに

お疲れ様。
警視総監の正体はやはり、
右京「特警?」竜馬「特命?」
のラストにも出てきた「あの人」かな?

一応ヒビだけだったし13年後には普通に変身してたから大丈夫じゃね?
アークルなら年単位の時間かければ治っていても不思議ではないし

くっ胸熱なん泣いてなんか無いんだからね

平成剣までと響鬼からキバまでに世界観絞って映画だしてくれんかなあ・・・

乙です。
ギルスとアナザーアギトは普通に初代ライダーの色合いだよね。
野性的だからアマゾンの要素もあるし。

はいはい、どうせディケイドが通りすがるんだろ

そういやスマートレディーの人って龍騎にも出てたよな
555の冒頭だとインペラーとタイムピンクが木場にぬっころされてたような

乙なん
翔一のレストランは「ビストロアギト」だったと思う

クウガ…ポレポレ
アギト…レストランAGITΩ
龍騎…花鶏(あとり)
555…西洋洗濯店菊池
剣…ハカランダ
響鬼…甘味処たちばな
カブト…ビストロ・ラ・サル
電王…ミルクディッパー
キバ…カフェマルダムール
ディケイド…光写真館
W…鳴海探偵事務所
OOO…クスクシエ
フォーゼ…ラビットハッチ
ウィザード…面影堂
ガイム…ドルーパーズ、シャルモン

平成ライダーの主な飲食店やたむろしてた場所はこの位

アギトに関しては普段が焼き肉や翔一の家だったりしたから最後の店にした

壮大な話になるな。乙。

オルフェノクとの真の意味での共存はどうなるのか気になるところだな・・・

ディケイドや電王などもでるのかな。

あいつら出てくるとシリアス成分が薄まるからこれくらいがちょうどいいなあ。完全に世界観も別物だし

>>317

そしてそのタイムピンクの兄であるアルマジロさんは後の歌舞鬼さん…



((ブオンッ!)) ((ブオンッ!))


((ザッ!ザッ!ザッ!))


ここは戦場…
人類側のG5ユニット、それにオルフェノク側のライオトルーパー部隊がそれぞれの陣地に集結しつつあった。
その光景を遠くから見つめる男が一人、警視総監だ。
(ナレーション:鈴木英一郎)


警視総監「…」


警視総監「ハァ…」


まるで諦めたかのような表情でため息をつく警視総監、そこへ一人の青年が現れた。
(ナレーション:鈴木英一郎)



???「どうしたんですか?あなたがため息なんて珍しいですね。」


警視総監「いや…出来ればこんな戦いを避けたかったのだが…こればかりは俺の至らなさが原因だな。
もしかしたら今日で全てが滅びてしまうのではないかと思ってな…」


???「何を言っているんですか!あなたがいなければ人類はとっくに滅びていたかもしれませんよ!
それに…まだ諦める必要はありません、あそこを見てください!」


警視総監「あそこだと…?」


青年が指した方角には一台の赤い大型バイクが颯爽と走っていた。
そのバイクはアギトが乗るマシントルネイダー、アギトがこの戦地に現れたのだ!
(ナレーション:鈴木英一郎)



警視総監「アギト…か。どうやらようやく闘う決意を固めてくれたようだな。」


???「それに…あの子たちも。まだ希望はありますよ!」


その青年がアギトの他にも注目したのは…
アギトのマシントルネイダーど同行しているサイドバッシャーに搭乗している蛍たちであった。


警視総監「あの子たちが希望…?」


???「はい!俺は何度かあの子たちと会っていますからもしかしたら今回もたぶん…」


警視総監「そうか、ところでヤツらの正体だがやはり俺たちの睨んだ通り…」


???「間違いありません!ヤツらでした!」


警視総監「やはりそうだったか、よし!俺たちも動くぞ!!」


そして警視総監と青年は誰にも気づかれずにその場から姿を消した。
(ナレーション:鈴木英一郎)

とりあえずここまでなん


>>317
>>322

ゴメンだけどウチのssではディケイドや電王なんて便利キャラは用意されてないのん

その代わり…他のあるヒーローに対する特別枠ならあるのん

>>318

ゴメンなのん
作者のアギトの知識が13年前のTVシリーズ見ただけのうろ覚えだから記憶がおぼろげなん

ググってみましたが
>>319で合ってましたよ
正確には『レストランアギト』でしたが

1は正義の系譜も押さえてくれてるのか、もしかして。
あれは良いゲームだ…。

特別枠、一体誰なんだ。


謎の男……一体何者なんだ

いったい何をさん何だろう…?

今更だけどドルフィンとラビットってキンタロスっぽいピザ屋の店主と後のパンチホッパーだっけ?

おお 前にあってるというからにはblackrxキター!!! これで勝てる!!
しかも本郷猛がいるからにはほかの昭和ライダー勢も参戦してくれるのか、昭和ライダー×平成ライダーの共闘が
また前シリーズに続いて見られるかの! オルフェノクと人類の戦いをあおるものがいる以上は、そうかショッカーかbadanが黒幕かな、スマートブレインの奴らも何者かが仕組んでいる以上はやっぱ昭和ライダーの悪の組織でしょ!

しかし、blackrxの不思議な力を使うならまだしも昭和ライダーならいざとなったら[ピーーー]んじゃないかな? 本編と違って避けられたとはいえ人を殺したくなくても人々を守りたい、そういったおもいから後悔にさらされながらも南光太郎も50億人殺したんだし、昭和ライダーの敵組織の場合全てが全てではなく自主的参加者もいたとはいえらちった人間を洗脳して戦闘に使っててそれを容赦なく倒してるし・・・・
いざとなったら昭和ライダー勢はたとえ望んでなかったとしてもオルフェノク抹殺を図らないかな?




「「うおおおおおお!!!!」」



((ドーーーーン!))


((ドッカーーーーーーン!!))




G5ユニット「「一斉掃射!!」」


ライオトルーパー「「こちらも同じく一斉掃射!!」」


G5ユニットとライオトルーパーの銃撃戦。
戦場には戦士たちの雄叫びが響き渡り、そして激しい爆音が絶え間なく続いていた。
(ナレーション:鈴木英一郎)

そのG5ユニットの中にはかつて未確認生命体事件で活躍した杉田と桜井の姿もあった。
(ナレーション:鈴木英一郎)


杉田「クッ…こう数が多いとな…!」


桜井「杉田さん大丈夫ですか!」


杉田「あぁ、大丈夫だ。けど…」


桜井「どうしたんですか?」


杉田「今度の敵は未確認みたいな化け物じゃない、元は普通の人間だったヤツらだ…
時々思うよ、今俺がしている事はただの殺人じゃないのかって…
俺は…娘のような何の罪もない人たちを守るためとはいえこんなくだらない戦争をしてもいいのかってな…」


桜井「杉田さん…そうですね。こんな時、五代さんがいてくれたら…」


杉田「五代くんか、そうだな…彼ならこんな時どうするのかな…」


二人はかつて共に戦った勇敢な戦士の事を思い出していた。
彼ならこんな時どうすべきなのか、もしかしたらこんな悲惨な戦いを止める術を知っているのではないかと…

そして…

(ナレーション:鈴木英一郎)

戦況は混戦状態に陥った、ライオトルーパー部隊とG5ユニットは性能においてその差は大してない。
だが、ライオトルーパーの方はオルフェノクである。
たとえ変身が解除されてもオルフェノクとして立ち向かえるので、戦力的にはスマートブレイン側が有利かと思われた。
(ナレーション:鈴木英一郎)


クロコダイルオルフェノク「ヌンッ!」


センチピードオルフェノク「くっ…来るな!あっち行け!」


しかし、オルフェノクでありながら人類側に付いたクロコダイルオルフェノクとセンチピードが善戦!
それに…


一条「隊列を乱さないで!落ち着いて一体ずつ撃破するんだ!」


V1「その通りです、冷静に挑めば必ず勝てます!下手に焦る必要はありません!」


かつての未確認生命体事件で活躍した一条とV1システムを装着した北條が陣頭指揮を執り、均衡に渡り合っていた。
(ナレーション:鈴木英一郎)


((ブオオオン!))


G3-X「GX-05アクティブ!」


((ドルルルルル!!))


ライオトルーパー「「うわぁぁぁぁぁ!?」」


そして555亡き今の人類を支える象徴ともいえるかつてのアンノウン事件で活躍したG3-X!
専用バイクであるガードチェイサーを駆ってGX-05で大勢のライオトルーパーたちを撃退させていく!
彼らの活躍が人類側を優位に立たせていた。

だがしかし…

(ナレーション:鈴木英一郎)



ギルス「ハァッ!!」


「うわー!」


「ぎゃぁー!」


ギルスレイダーを駆るギルスが颯爽と現れるとG5ユニットをまるで赤子の如く蹴散らしてライオトルーパーたちの危機を救った!
(ナレーション:鈴木英一郎)


G3-X「葦原さん!」


ギルス「氷川!」


G3-X「何故あなたがここに…!?あなたもかつては人のために戦っていたはずだ!!」


ギルス「俺と同じ運命を背負うオルフェノクたちを放っておくわけにはいかない!
今はここが俺の居るべき場所なんだ!!」


G3-X「そんな…!戦う事でしか僕たちは決着を付けられないというんですか!?」


ギルス「覚悟を決めろ氷川!所詮お前たち人間とはわかり合えない運命だったんだ!」


「「うおおおおおお!!!!」」


激しく己の主張をぶつけ合いながら激突するG3-Xとギルス!
かつては同じく人類に敵対するアンノウンを倒すための仲間だった二人。
しかし今では種族の違いにより対立する立場となってしまった…
(ナレーション:鈴木英一郎)



ギルスの出現で勢いを盛り返すライオトルーパーたち。
だが戦場に現れたのはギルスだけではない…


カイザ(冴子)「ハッ!!」


デルタ(??)「フンッ!」


ライオトルーパー(D)「た…助かった!」


ライオトルーパー(E)「あれは…ラッキークロバーの方々だ!」


カイザとデルタ、ラッキークローバーがベルトを装着した姿で現れた事によりG5ユニットの隊列が大幅に乱れてしまった…
(ナレーション:鈴木英一郎)



センチピードオルフェノク「あ…あぁ…冴子さん…」


カイザ(冴子)「あら?誰かと思えば逃げ出したお馬鹿さんたちじゃない。
あなたたちも愚かね、このまま行けば間違いなく死が待っているのに…
けれど王は寛大よ。今からでも遅くは無いわ、こちら側に戻ってらっしゃい。
そうすれば死ぬ事は無いわ。そう、永遠にね…」


センチピードオルフェノク「い…嫌だ!?
確かに私はオルフェノクとして覚醒した…
しかし…人としての意志を消し去り完全な化け物になるだなんて耐えられるわけがない!」


クロコダイルオルフェノク「YES!」


カイザ(冴子)「けど人間側にあなたたちの居場所はあるのかしら?
もしも、この戦いで人類が勝てばあなたたちのように人類に協力したオルフェノクはどうなるのかしらね?
きっと迫害される、そして死ぬわ!それも酷い死に様で…」


クロコダイルオルフェノク「…」


センチピードオルフェノク「…」


冴子の言葉を聞き、思わず武器を収めてしまう二人…
冴子の言う事もあながち嘘という訳でもない。
現にTV版においてクレインオルフェノクに変化する長田結花やクラブオルフェノクは、
人間にその正体を知られた際にその身体を生体実験に利用されてそれが死亡する原因ともなった。
そんな混戦状態に見舞われる戦場。

一方その頃、蛍たちはというと…

(ナレーション:鈴木英一郎)

とりあえずここまでなん

毎度毎度オリジナルストーリーになるとのんのんびより関係ない展開になるのはゴメンなのん

だがそれがいい!!

乙でした


冴子さんの言葉通り、人類側が勝った場合の方が戦後が悲惨そうだな

そもそも>>1はなんで日常系なのんのんびよりと仮面ライダーをクロスさせたの?

とても良い。乙。

青春恋愛物と格闘マンガをコラボさせたのよりはって言おうと思ったらどっちもどっちだった

以前にもけいおん!とヒーロー物のクロスが結構あったから、今のんのんびよりでやられてもそちら側のキャラの死さえ描かれなければどうという事はない。


面白いからいいじゃん(いいじゃん)

いーじゃん!!すげーじゃん!!かっこいーじゃん!!

乙です。

仮面ライダーが守る/守りたいのは特に何でもない“日常”、
そして“子供たちの笑顔”なんだからこのクロスで良い。
むしろクロスしなきゃダメだ!

蛍「ハァ…ハァ…なんとか辿り着きましたね。」

夏海「ここがスマートブレインのビル…でっかー!?」

卓「」コクッ

啓太郎「早くたっくんにファイズギアを渡さないと!」

アギト「さあ、みんな行くよ!」

アギトを先頭にスマートブレイン本社に乗り込もうとする蛍たち、だが…
(ナレーション:鈴木英一郎)


((ガカッ!!))


「「うわぁぁぁぁぁ!?」」


アギト「この衝撃波は何だ!?」

蛍「あ!ファイズギアが吹っ飛ばされて…」



((ガシッ!))


夏海「それを誰かがキャッチした!?」

北崎「やあ、見つけたよ。」

蛍「あ、あなたは…ラッキークローバーの北崎さん!?それにその手に持っているのは…」

そこに現れたのはラッキークローバーの北崎であった。
彼は吹っ飛ばされたファイズギアを腰に装着させファイズフォンに変身コードを入力していた。
(ナレーション:鈴木英一郎)


『Standyng by』


北崎「変身…」


『Complete』


アギト「そんな…」


夏海「う…嘘…」


卓「…」



啓太郎「たっくんのファイズギアを…」


蛍「北崎さんが装着して変身しちゃった!?」


夏海「えぇー!?正義のヒーローに悪役もなれちゃうわけ!?」


555(北崎)「まだこの玩具で遊んだ事は無くてね。さぁ、僕を楽しませてよ!」


アギト「くっ…!」


555に変身した北崎はそのままアギトに襲い掛かった。
どうなるアギト!?
(ナレーション:鈴木英一郎)

とりあえずここまでなん

>>344-350

思えばどこで道を間違えたのやら…

最初のBLACK、RXのssまではたぶんのんのんも結構関わっていたと思うん

それが今ではかなりのんのん置いてけぼりな展開に…

それでも良いという意見を頂きありがとうなのん!


そうだ
のんのんびよりのSSとライダー同士のクロスSSの二本立てなんだと考えよう(提案)



~スマートブレイン本社(地下非常通路)~


((ドルン!)) ((ドルルルルン!!))


小鞠「キャー!?ウギャー!?」

れんげ「こまちゃん!うるさいのん!」

小鞠「だ…だって!このバイク…こんな階段上がって行くんだも…キャー!?」

クウガ「ゴメンね!けどしっかり掴まってて!」

そしてクウガと行動を共にしていたれんげと小鞠はクウガの駆るマシンであるビートチェイサー2000に乗っていた。
その目的は乾巧の救出である!
だがそう簡単にはいくはずもなく、地下35mを上がるための非常階段をバイクで駆け上ぼっている最中であった。
(ナレーション:鈴木英一郎)

クウガ「ここに捕まった時にバイクも地下に運ばれていてよかった。これですぐに上に行けるはずだよ。」

小鞠「うぇぇ…でもバイクで階段駆け上がるのってスッゴイ恐いんだけど…しかも後部座席なら尚更だよ!?」

れんげ「クウガ!大変なん!追っ手が迫っているのん!」

そう、れんげの言う通りBTCS2000の後方から追っ手が迫りつつあった。
その追っ手とは…


モールオルフェノク「待てー!」


ムースオルフェノク「俺たちから逃げられるモノかー!」


先ほどの流星塾でれんげたちの前に立ちはだかったモールオルフェノクとムースオルフェノク!
二体のオルフェノクがジャイロアタッカーに乗ってクウガたちの後を追って来ていた!!
(ナレーション:鈴木英一郎)

小鞠「どうしよう!?このままじゃ追いつかれちゃうかも…」

クウガ「それはちょっと困るなぁ…よし!ちょっと俺行ってくるから!」

小鞠「え?えぇっ!?」

クウガ「アクセルしっかり握ってて!絶対戻ってくるからね!」

れんげ「わかったのん!しっかり頼むんな!」

小鞠「ま、待って~!私たちを置いてかないでぇ!?」

クウガはBTCS2000の操縦をれんげたちに任せて自分はたった一人でオルフェノクたちの足止めに行った!
(ナレーション:鈴木英一郎)



クウガ「ハッ!超変身!!」


クウガはBTCS2000から飛び降りるとドラゴンフォームへとフォームチェンジする。
ドラゴンフォームはスピード特化の戦士だ。
それに階段の横にある手すりを壊してそこからクウガドラゴンフォームの専用武器ドラゴンロッドを出現させる。
この力を使い追ってくる連中の前に行き、そして…
(ナレーション:鈴木英一郎)


クウガ(ドラゴン)「ハッ!」


モールオルフェノク「うおっ!?」


ムースオルフェノク「何っ!?」


((ガッシャーン!?))


追ってくるオルフェノクたちのジャイロアタッカーに必殺技のスプラッシュドラゴンを放つ。
これによりオルフェノクたちのバイクを破壊した!
(ナレーション:鈴木英一郎)



モールオルフェノク「お前よくも!」


クウガ「お願いです、俺たちを行かせてください!」


ムースオルフェノク「バカめ!行かせるものか!」


そう言うと二体のオルフェノクはクウガを目掛けて一斉に攻撃を仕掛けた!
(ナレーション:鈴木英一郎)


「「ガァァァァァ!!」」


クウガ「超変身!!」


しかしクウガも負けてはいない。
オルフェノクたちが攻撃を仕掛ける瞬間、生体装甲の厚いタイタンフォームへと超変身していた。
そしてドラゴンロッドをカラミティソードに変形させてオルフェノクたちに斬撃を放つ!


クウガ(タイタン)「おりゃぁぁぁ!」


((ドシュッ!))


「「うわぁぁぁぁぁ!?」」


クウガ(タイタン)「峰打ちです、たぶん死なないと思いますから…」


クウガはまるで申し訳ないように謝罪しながら階段から落ちていく先ほどの峰打ちで、
階段から落下していくオルフェノクたちを見届けた。
(ナレーション:鈴木英一郎)



れんげ「ウチ、バイクを運転するの初めてなん!」


小鞠「うわぁぁぁぁん!クウガ早く戻ってきてー!?」


れんげ「大丈夫なんこまちゃん!もうじき地上なのん!」


一方、BTCS2000に乗っていたれんげと小鞠。
小鞠は半狂乱になりながらも、もうすぐ地下35mを脱出できると思ったまさにその時であった!
(ナレーション:鈴木英一郎)


バットオルフェノク「安心するのはまだ早いぞ!」


小鞠「キャー!また何か出てきた!?」


れんげ「コウモリのオルフェノクが現れたのん!」


バットオルフェノク「そうだ、俺はバットオルフェノク!
たまにこうしてお前たちのような脱獄者を待ち伏せて始末するのがこの俺の役目!
さあ、わかったら大人しくやられてしまえ!!」

小鞠「ひぃー!?殺されるぅぅぅぅぅ!!??」

地上への出口で待ち伏せていたのはバットオルフェノクであった。
バットオルフェノクはその特性を生かしBTCSに飛び乗りれんげたちに直接手を下そうとした!
(ナレーション:鈴木英一郎)



((ブォォォォン!!))


バットオルフェノク「ぐわっ!?」

小鞠「な…何!?」

れんげ「大っきなクワガタ虫が出てきたのん!」

そんなれんげと小鞠のピンチに現れたのは…
かつて古の部族リントがクウガの支援用に作ったとされる装甲機ゴウラムであった。
そのゴウラムの足には一人の男がいた、それは…


れんげ、小鞠「「クウガ!?」」


クウガ「うん!」


バットオルフェノク「おのれ…!お前たちを地下から出すわけには…」


クウガ「すいません!俺たちにはやる事があるんです!だから、行かせてください!!」


クウガは、超変身して感覚特化のペガサスフォームになった。
そしていつの間にか先ほどゴウラムがバットオルフェノクにタックルした際に落とした銃を持ちだしてその銃をペガサスボウガンへと変形させる。
(ナレーション:鈴木英一郎)



クウガ(ペガサス)「ハッ!」


バットオルフェノク「ぐふっ!?」


そしてクウガペガサスフォームは必殺のブラストペガサスを放った!
これにより封印エネルギーがバットオルフェノクの体内を駆け巡り苦しみ出した。
(ナレーション:鈴木英一郎)

クウガ「お待たせ!」

小鞠「遅いよクウガ!もう、恐かったんだからね!?」

クウガ「ゴメンよ、けどもう離れたりしないから安心して!」

れんげ「あいつは、死んだのん?」

クウガ「加減してあるから死にはしないはずだよ、けどもう時間が無い。早く行かなくちゃ!」

れんげたちが待つBTCS2000に飛び乗ったクウガは再び自らの手でバイクを走らせようとしたその時だった!
(ナレーション:鈴木英一郎)

ここまで

ちょっと所用なん、すぐにまた書き込むのん


五代さんはほんといいキャラしてるな




バットオルフェノク「「待てぇぇぇぇぇぇぇ!!」」



れんげ「バットオルフェノクなん!あいつまだ動けるのん!」


小鞠「そんな!あんな苦しそうだったのに何で動けるの!?」


バットオルフェノク「お前たちのようなオルフェノクに害を及ぼしそうな者を地上に出すわけに行くか!
俺の命に代えてもここからは出さんぞ!」


クウガ「わかりました、それなら…!」


己の命に代えても地上には出さないと言い放つバットオルフェノク。
その言葉を聞いたクウガはBTCS2000のアクセルを最大にしてバットオルフェノクに突っ込んで行った!
(ナレーション:鈴木英一郎)



クウガ「二人とも、BTCSにしっかり掴まってて!絶対に離しちゃダメだからね!」

小鞠「う、うん!わかった!」


れんげ「けどどうする気なん?」


クウガ「あの人の決意は固い。
説得しても無理、加減してどうにかなる相手でもない、こうなったら…本気で行く!!」


アクセルを最大にしたBTCS2000はバットオルフェノクの前で大ジャンプをする。
それと同時にクウガはバイクから飛び降りて空中で回転を行っていた、そして!


クウガ「「おりゃーーーーー!!」」


((バシィッ!!))


バットオルフェノク「ぐわぁぁぁぁぁ!?」


クウガの必殺技マイティーキックがバットオルフェノクに炸裂!
苦しむバットオルフェノクの胸には先ほどのマイティーキックの封印エネルギーの紋様が浮かび上がった!
(ナレーション:鈴木英一郎)


バットオルフェノク「ま、まさか俺を倒すとは…だがまだだ!
俺を倒せてもそのゲートが決してお前たちを通しはしないぞぉぉぉぉぉ!!」


((ドーーーーーン!!))


断末魔の叫びを上げて爆散するバットオルフェノク!
しかしその叫び通りクウガたちの行く手の前に分厚いゲートがそびえ立っていた。
多少の攻撃ではビクともし無さそうなこのゲートをどう打ち破るのか?
(ナレーション:鈴木英一郎)

れんげ「一難去ってまた一難なのん!」

小鞠「これどうしたらいいの!?」

クウガ「大丈夫、ゴウラム!」

ゴウラムはその身体を変形・分離させるとBTCS2000と合体してビートゴウラムになった。
そしてビートゴウラムはそのままゲートに突っ込み…
(ナレーション:鈴木英一郎)



((ドッガァァァァァン!!))



れんげ「スゴイのん!バイクであのゲートを破ったのん!」

小鞠「やったねクウガ!………あれ?クウガ?」

クウガ「…」

見事にバットオルフェノクを倒し、それにゲートを破り地上へ出たクウガ、れんげ、小鞠の三人。
だがせっかくの勝利だというのにクウガの顔はまるで罪悪感に満ちているようでもあった。
(ナレーション:鈴木英一郎)



クウガ「やっぱり、嫌だな。こういうの…」


れんげ、小鞠「「?」」


五代雄介の暴力を嫌う生来の性格がこの勝利を純粋には喜べずにいた。
だが今は嘆く暇は無い、三人は急いで屋上に搬送される巧の下へと急いだ!
(ナレーション:鈴木英一郎)

とりあえずここまでなん

こまちゃんやれんちょんにバイクの運転させるのはいいけど
ギアに足届かないだろとかいう細かいツッコミは無しの方向で

今日はゴルフインベスという恐ろしい敵の所為で鎧武やらなかったんでこうして数回に渡っての更新になったのん

これでゴルフインベスの所為で番組観れなかった分楽しめればと…

乙てす
お心遣いありがとうございます
ゴルフインベス以外にも駅伝インベスや甲子園インベスが…

細かいようですがカラミティソード→タイタンソードではないかと(技がカラミティタイタン)

乙ー
たっくんって地味に未成年なんだよな…
18だっけ

凄く続きが気になる。乙。

今更だけどオリーブって動物いましたっけ?

五代の優しすぎる故の葛藤はヒーローだなと思う。

オリーブは中の人ネタかと

植物モチーフは他にもいるので問題ないと思う。

ローズ、オクラ、マタンゴ

てかG3-Xとギルスの戦いは熱いな。
エクシード状態じゃなければ張り合えるか?

オルフェの姿はそれぞれの力の象徴がモチーフになるそうだ。
何故にオクラ…。いやまあ、一般募集作品だから仕方ないけれども(笑)

逆にギルスはエクシードじゃないとモノリス(胸の板)がないから老化現象マッハ…

野暮だけどクウガが撃破したときの爆発ってグロンギの石に反応してるんじゃなかったっけ?

オルフェノクどうしでも灰になって崩れてたし

五代さんの精神的ダメージはよりキツいだろうけど



~スマートブレイン本社内部~


555(北崎)「♪」


アギト「クッ…!」


れんげたちが地下の流星塾から脱出に成功した頃、アギトと行動を共にしていた蛍たちはピンチに追い込まれていた。
(ナレーション:鈴木英一郎)

夏海「つえ~!あの北崎ってのが変身した555メッチャ強いわ!どうなってんの?」

蛍「北崎さんはTV版じゃ終盤まで強キャラでしたからね、そんな彼が555になって戦えば強いのは当たり前ですよ…」

啓太郎「そんな感心してる場合じゃないよ!なんとかしないとアギトが危ないよ!?」

啓太郎の言う通りアギトは北崎の変身した555によってピンチに追い込まれていた。
しかしアギトも負けてはいない!
迫りくる555を前にベルトの右側のスイッチを押してストームフォームへとフォームチェンジする!


アギト(ストームF)「ハッ!」


555(北崎)「キミも中々やるね。けど、僕の方が強いんだよ。」


555(北崎)はファイズショットを取り出しグランインパクトを叩き込もうとする。
しかしアギトもアギト(ストームF)の専用武器であるストームハルバードを取り出し応戦する!
(ナレーション:鈴木英一郎)



((バシッ!))


アギト(ストームF)「互角か!」


555(北崎)「なら次はこれだね。」


両者の技は互角で555(北崎)はオートバジンの左ハンドルであるファイズエッジを引き抜きフォトンブラッドの刀身を出した!
(ナレーション:鈴木英一郎)


『Ready』


蛍「オートバジンに搭載されているファイズエッジを引き抜いちゃいました!」


夏海「コラー!オートバジン!お前なんで悪い555に武器与えちゃうんだよ!?」


オートバジン『…』


卓「」セメナイデヤッテ


アギト(ストームF)「そっちが剣ならこっちだって、フンッ!」


アギトはベルトの右側のスイッチを押す。
するとアギトの右肩が赤くなりアギトフレイムフォームが発動した!
そしてベルトから炎の力が宿るフレイムソードが飛び出しアギトも剣を使い戦いだした!!
(ナレーション:鈴木英一郎)



アギト(フレイムF)「ハッ!」


555(北崎)「♪」


((ガキィンッ!!))


夏海「スッゲー!お互い剣でぶつかり合うたびに火花散ってるよ!」


蛍「それにスペックなら一応アギトの方が555より勝っているしこれならなんとかなるかもしれませんね!」


戦況は優勢という訳ではないが北崎一人なら何とかなるかもしれない。
そう思っていた矢先…
(ナレーション:鈴木英一郎)



「「ハッ!!」」


アギト(フレイムF)「うわっ!?」


啓太郎「アギトが吹っ飛ばされた!?」


夏海「何が起きたん!?」


蛍「あ、あれは!!」


突如攻撃を受けたアギト。
そこに現れたのは北崎の応援に駆け付けたラッキークローバーのメンバーが変身したカイザとデルタであった!
(ナレーション:鈴木英一郎)


カイザ(冴子)「北崎くん、応援に来たわよ。」


555(北崎)「別に僕一人でも大丈夫なんだけどなぁ。」


カイザ(冴子)「この戦いは絶対に負けられない戦いよ。今は個人の主張は自重しなさい!」


デルタ(??)「…」


この人類とオルフェノクの命運を分ける戦いでも子供っぽい無邪気さを忘れない北崎。
そんな北崎を戒める冴子、さすがに北崎もそんな冴子の言葉を聞き入れたのか…
今度は555、カイザ、デルタの三人の戦士たちがアギトに対して一斉に襲い掛かってきた!
(ナレーション:鈴木英一郎)



555(北崎)「♪」


カイザ(冴子)「ハッ!」


デルタ(??)「ヌゥッ!」


アギト(フレイムF)「くっ…この!」


この555、カイザ、デルタ、のベルトは王を守るためのベルトである。
それが開発者であるスマートブレイン社の花形社長の手により流星塾生たちの手元に届けられてしまい…
王やオルフェノクを倒すために使われる事になった。
しかし幾多の使い手に巡り合いこうしてラッキークローバーの面々の手に渡り本来の役割を担う事となった。
(ナレーション:鈴木英一郎)


夏海「うわわ、ライダーが三人掛かりって卑怯じゃん!どうにかしないと…」


蛍「こういう時は強化フォームになるべきなんですけど…アギトの強化フォームといえば…」



アギト「こうなったら…ムンッ!」


アギトはベルトの左右のスイッチを同時に押した。
すると胸はグランドフォーム、それに右肩がフレイムフォーム、左肩がストームフォーム、
三つの力を同時に引き出せるトリニティフォームへとフォームチェンジを行った!
(ナレーション:鈴木英一郎)


アギト「ハッ!」


蛍「あれはアギトトリニティフォーム!
三種類のフォーム全ての能力を兼ね備えていて劇中では26話と27話で使用されたんですよ!!」


夏海「二度…?なんかそれ出番少なくない?」


蛍「まあトリニティフォーム自体は特別なモノですから。
当時記憶喪失だった翔一さんが一時的に記憶を取り戻したから使えただけで、
それに元々玩具で再現可能というだけの形態でしたし…」


アギト(トリニティ)「ハッ!フンッ!」


((ガキッ!)) ((バシッ!))


アギトはストームハルバードとフレイムソードの二つの武器を手にして555、カイザ、デルタの三人の戦士を相手に互角に渡り合っていた!
(ナレーション:鈴木英一郎)



555(北崎)「へぇ、僕たち三人を相手に互角に戦うなんて大したものだね。」


カイザ(冴子)「感心しないで!こうなったら一気に行くわよ!」


そして三人の戦士たちはそれぞれのポインターを装備、キックの態勢に入った!
(ナレーション:鈴木英一郎)


『Exeed charge』


三人のフォトンブラッドのエネルギーが集中されアギトに放たれる!
だがアギトも負けるわけにはいかない。
アギトも頭のクロスホーンを展開、力を高めて必殺のライダーキックを放つ!!



「「「「ハァーーーーーーーッ!!!!」」」」



激突するそれぞれのライダーキック!
アギトのライダーシュートに対して555のクリムゾンスマッシュ、カイザのゴルドスマッシュ、
さらにデルタのルシファーズハンマーがぶつかり合った!
三対一の不利な戦いにも関わらず両者の必殺技はほぼ互角であった!
(ナレーション:鈴木英一郎)



555(北崎)「やるね、随分と楽しませてくれたけど…そろそろ終わりにしようか。」


アギト「ハァ…ハァ…」


蛍「あぁ…やっぱりアギトの方が負担が激しいですよ!」


夏海「三対一だかんね、こっちにも助っ人がいてくれたらいいのに…」


さすがのアギトもオルフェノクの最高位であるラッキークローバー三人、
しかも全員がライダーズギアを装備しているとなると負担が激しく体力はピークに達していた。
だが、その時であった!


「「ハッ!」」


4人の戦士たちが戦っている最中に二体のオルフェノクが現れた。
(ナレーション:鈴木英一郎)



センチピードオルフェノク「…」


クロコダイルオルフェノク「…」


啓太郎「Jさんに琢磨さんだ!」


夏海「やったー!アギトの助っ人に来てくれたんだな!さあ、やっちゃってよ!!」


センチピードオルフェノク「…」


クロコダイルオルフェノク「…」


蛍「な、何か様子がおかしくありませんか?」


蛍の指摘する通り二体のオルフェノクは現れてからというものの無言のまま立ち尽くしていた。
しかし次の瞬間!
(ナレーション:鈴木英一郎)



センチピードオルフェノク「ハッ!」


クロコダイルオルフェノク「ヌンッ!」


アギト「う、うわぁぁぁぁ!?」


なんと人間の味方であったはずの二体のオルフェノクたちは突如アギトに襲い掛かった!
これは一体どういう事なのか!?
(ナレーション:鈴木英一郎)


アギト「そ、そんな…」


啓太郎「Jさん!琢磨さん!一体なんで!?」


センチピードオルフェノク「何故ですって?命が惜しいからですよ!それ以外に何があるというんですか!?
あなたたちは我々に好意的ですが所詮は人間だ、いつ裏切るかわからない!
それに…もしこの戦いで人類が勝てたとして私たちに生きる場所はあるんですか!?
いいや、絶対にあるはずがない!!散々迫害されて…そして最期は…灰と化して死ぬ…
そんな惨めな死に様を晒すくらいなら…もうオルフェノクとして生きていくしかないじゃないか!!」


クロコダイルオルフェノク「ウオオオオ!!」


アギト「なっ!二人ともやめてください!?」


センチピードオルフェノク「ならばあなたもこちら側に来ればいい!
あなたも我々と同様に人間を超越した者、スマートブレインはきっと喜んで迎え入れてくれるはずですよ!!」


カイザ(冴子)「ラッキークローバーの葉が二つも増えるだなんて…」


555(北崎)「出戻りとはいえウチも大所帯になったものだね。」


デルタ(??)「…」

どうやら二人は先ほど冴子に言い包められた様で再び敵として立ちはだかる事となった。
こうしてラッキークローバーに再び加わったクロコダイルオロフェノクにセンチピードオルフェノク。
さすがに五対一はアギトにとって明らかに不利であった…


「「ハッ!」」 「「タァッ!」」


アギト「ぐふっ…がはっ!?」


数の多さに次第に劣勢へと追い込まれるアギト、そんなアギトに対してさらに追い打ちが続く。
それは駆けつけたライオトルーパーたちからの報告であった。
(ナレーション:鈴木英一郎)


ライオトルーパー(F)「報告します、別働隊の準備は既に完了しました!
あとは命令をくださればいつでも開始できます!」


カイザ(冴子)「そう、ありがとう。」


デルタ(??)「…」


ライオトルーパー(G)「それと555の追加装備です、技術部が新たに開発したファイズサウンダーという物らしいのですが…」


555(北崎)「いいよこんなの、要らないからその辺に捨てといて…」



蛍「別働隊って一体何の話をしているんですか!?」


カイザ(冴子)「あら、あなたたちも知っているはずでしょう?
私たちオルフェノクの目的は人間を襲い仲間を増やす事にあるわ。
今日、全ての人間をオルフェノクにするためにはある人間が必要なの…つ・ま・り・…」


夏海「え~と…どういう事?おばちゃんケチケチしないで教えてよ~!」


カイザ(冴子)「お…おば…」


啓太郎「それって…まさか…!」


蛍「あなたたちの本当の目的は真理さんなんですか!?」


カイザ(冴子)「そっちの髪の長い子は理解が早くて助かるわ。
そう、私たちは派手に囮を演じただけ。この戦いの真の目的は園田真理の奪取にあるの。
園田真理を王の下に献上させて彼女を通じて全人類をオルフェノク化させる。
そうすれば…この世界は争いの無い平和なオルフェノクたちだけの楽園となるわ!!」


夏海「ら…楽園…?」


蛍「つまり…まさにパラダイス・ロスト…あの映画のタイトルそのものですね!」


この壮絶な戦い自体が既に計画の内であった。
スマートブレインは人類側にライオトルーパーやラッキークローバーの面々を戦わせる一方で、
実は密かに別働隊を園田真理の身を確保させるために仕向けていた!

一方その頃…

(ナレーション:鈴木英一郎)

とりあえずここまでなん

>>376-377

一応中の人ネタという事で納得してほしいん
オルフェノクには一応植物モチーフもいるからありかなと思ったん

>>379

まあクウガの封印エネルギーが色々と頑張って爆発が起こったとかで納得してほしいん
ぶっちゃけそこまで深く考えてないのん

大ピンチだ。続きが気になる。乙。

>>391
パラダイスロストは『失楽園』
本編と違い『オルフェノクが多数派となり人間にとっての楽園であった地上が失われた』という意味だと思ってます
オルフェノク側との会話の流れだとオルフェノクが失楽園すると言う意味に取れるんですが…

ほんと敵キャラになったライダーは手ごわい・・・
デルタの中身が三原であることを祈る。

アギトのバーニングとシャイニングってなんか条件とかリスクあったっけ?



~レストラン???~


ここは沢木哲也こと津上翔一が営むレストラン。
その部屋の奥では深い眠りにつく園田真理の看病をしながら野村博士がある新作の発明品を開発している最中であった。
(ナレーション:鈴木英一郎)

野村「出来たー!これぞワシの新作『変身913発』じゃー!!
これさえ飲めば以前作った『変身1発』みたくベルトが砂になって消滅する事は無いはずじゃ!!
じゃが…」


「「………」」


チャコ「ワンワン!」

野村「せっかく作ったというのに誰も試す者がおらん、犬しかおらんわい…
それに使うにしても肝心のベルトもないしのう…ハァ…無駄じゃったかなぁ…」

思わずため息をして落ち込む野村博士、だがしかしそこへ思わぬ輩が現れた!
(ナレーション:鈴木英一郎)



((ガサッ)) ((ガサッ))


野村「な…何だお前らは!?ここをどこだと思ってる!?」


いきなり店内に現れる重装備の男たち、博士はその男たちの中に一人だけ顔見知りな男を見つけた!
(ナレーション:鈴木英一郎)


水原「よぅ、久しぶりだな博士!」


野村「お、お前は水原!死んだはずじゃなかったのか!?」


水原「生憎、オルフェノクになって甦っちまったんだよ。
ところで久しぶりに会った早々だが命令を受けてな、そこに眠っている園田真理を連れて行くぜ!」


野村「バカな!そんな事許さんぞ!?」


水原「黙れ!!」


((オォォォォ!))


オリーブオルフェノク「ガアアア!」

野村「おわぁぁぁ!?」

水原はオリーブオルフェノクに変化すると野村を吹っ飛ばすとそのまま眠り続けている真理をさらっていこうとした。
なんと水原たちこそが先ほど冴子が言っていた別働隊であった!
(ナレーション:鈴木英一郎)



チャコ「ワンワン!」


オリーブオルフェノク「あ゛ん?何だこいつは?」


野村「おお!犬が吠え立てておるわい!
よし、犬よ!この変身913発を持って真理ちゃんを守るんじゃぞ!!」


チャコ「ワンワン!」


オリーブオルフェノク「チッ、こいつ園田真理から全然離れやしねえ!こうなったら仕方ねえ、こいつも一緒に連れてくか。」


こうして水原によって園田真理は連れ去られてしまう。だが水原の本当の目的は別にあった!
(ナレーション:鈴木英一郎)


隊員(A)「よし、園田真理を奪取した。」


隊員(B)「あとは園田真理を本社ビルに連れて行くだけか。うん…何だ?」




「「うぎゃぁぁぁぁぁ!?」」



彼らが園田真理を連れ帰る事は無かった。
帰還する途中で彼らは水原の裏切りにあって全員殺害されてしまった…


水原「馬鹿なオルフェノクたちめ!俺はお前たちを利用していたにすぎないんだよ!
これでこの女は手に入った、後は…ククク!ハハハハハ!!」


水原の本当の目的とは一体…?
(ナレーション:鈴木英一郎)



~警視庁跡地~


オペレーター(A)「G5ユニット、第2、第4小隊壊滅!」


オペレーター(B)「V1システムの北条主任は第1、第5小隊の生き残りを編成して前線の指揮に当っています!」


オペレーター(C)「現場の指揮に当っている一条警部補からの連絡です。
ラッキークローバーは戦場を離れて本社の方に向かっていると!
一条主任は数名ほど連れてラッキークローバーの後を追うために現場の指揮を北条主任に一任しました!」


オペレーター(D)「G3-Xはギルスと交戦中!現在こちらとの通信は不能!」


ここ警視庁跡地の地下にある作戦司令室では、一連の戦況を作戦指揮に当っている南長官に全て報告されていた。
(ナレーション:鈴木英一郎)



小沢「まったく、戦場は混乱していますね。このままじゃ氷川くんたちが…」


さすがの小沢も今回ばかりは思わず弱音を漏らしてしまう、だが南は…


南「なるほど、今こそ絶好の機会かもしれませんね。」


小沢「え?長官…何を…?」


南「これより我々人類の最後の切り札を戦場に投入します!」


そして南の命令が下り戦場に一台のヘリコプターが現れる。
そこから一人の黒い重圧な装甲を身に付けた戦士がヘリから飛び降りた!
(ナレーション:鈴木英一郎)



~戦場~


((ズシャァァァァァン!!))


??「…」


ライオトルーパー(H)「な…なんだあれは?」


ライオトルーパー(I)「構わん!人類は全て敵だ!排除しろ!」


((ダンッ!ダンッ!ダンッ!))


突如出現したその者に対して一斉射撃を行うライオトルーパーたち!
だが…


ライオトルーパー(H)「やったか…?」


ライオトルーパー(I)「いや…まだだ!その前に待て!あ、あれは…」


??「…」



「 「 「ギャァァァァァァァ!!」 」 」



戦場に響き渡るライオトルーパーたちの悲鳴!この戦場に一体何者が出現したというのか!?
(ナレーション:鈴木英一郎)



~警視庁跡地~


場面は変わり再び警視庁跡地の地下の作戦司令室、小沢は南長官を問い詰めていた。
(ナレーション:鈴木英一郎)


小沢「南長官!あなたは一体『何』を!いえ、『誰』を投入したのですか!?」


南「『誰』…?その言葉は不適切ですよ小沢管理官。そもそもアレは人ではありませんからねぇ。」


小沢「あなた一体何を…?」


オペレーター(A)「出ました!現場の映像です!」


そして司令室のモニターに戦場の光景が映し出されていた。
そこに映し出された映像は…


「「うわぁぁぁぁぁ!?」」


「「キャァァァァ!?」」


思わずこの司令室内部に悲鳴が響いた。
何故ならそこには人類に敵対するオルフェノクといえどあまりにも残忍な光景が映されていた。
ライオトルーパーたちはその者に挑もうとするが誰もが敵わず、ある者は身体を踏み潰され、そしてある者は頭を砕かれ…
その後、ライオトルーパーの砕かれた装甲には肉片ではなく灰が詰まった屍が無数に転がっていた…
そして小沢はオルフェノクたちに殺戮を行う者の姿を見て驚愕する、それはかつて自分が作った兵器であったからだ!
(ナレーション:鈴木英一郎)



小沢「あの兵器は凍結されたはずじゃ…!?」


南「申し訳ない、あなたにとっては事後報告になってしまったが…
あの兵器は私が極秘に回収していてね、オルフェノクたちを全滅させるためにはどうしても稼働させたかったのですよ。」


小沢「あなた…!自分のした事が分かっているの!?
あの兵器は…装着者である人間を死なせる危険な代物よ!すぐに解除させなさい!」


南「ご心配なく、そもそもアレの装着者は人間ではないので。」


小沢「なんですって!?」


装着者は人間ではない、その南の発言に驚きを隠せない小沢。
そして画面に映し出される黒い戦士、その左肩にはG4の文字が…
これこそかつて自衛隊がG3ユニットから盗み出したデータを盗用し作り出した禁断の兵器であるG4システムであった!
(ナレーション:鈴木英一郎)


オペレーター(A)「南長官。確認できるライオトルーパー、及びオルフェノクは既に確認できません。
現場の北條主任からは全滅したという報告が…」


南「うむ、ではG4及びG5ユニットに新たな指令を伝えます!
これより全員スマートブレイン本社に乗り込み全てのオルフェノクたちを全滅させるのです!!」


そして新たな指令を受けたG4システムは戦場にいたライオトルーパーたちを一掃するとスマートブレイン本社へと向かった!!
(ナレーション:鈴木英一郎)

とりあえずここまで
やばいのん、ドンドン物語が膨らんでいくん
これちゃんと物語の風呂敷畳めるのか不安になってきたのん…


>>394
書いてるうちにそういやそうなんなとか思うようになったん
けどまあ所詮は子供の解釈なのん、大目に見てやってほしいん…(作者が咄嗟の思い付きでやっただけなん、勘弁してほしいん)

>>395
残念なお知らせをするん、このssに三原は登場しないのん

>>396
バーニングは真魚ちゃんのお弁当食べるとなれるん
シャイニングは光浴びるとなれるん

乙なん
何か今までにない大作になりそうな予感なん!


三原じゃないとなると、やっぱりあの人なん?
どうやって生き残ったのか気になるんな

お疲れ様。
三原はHERO SAGAで描かれたパラロス前史の中で、草加の策略により死んでしまったからな。
儂はデルタの中身はGふぉ…ゲフンゲフン
おっといかんいかん。

すげーワクワクする。乙。


一体何が起こっているというんだ……!

マジ物の映画レベルの話になってきたぞ……

そういえば龍騎の編集長も出てきてたよな映画に

いまさらだけど昭和慣れしてるれんちょん達にとって555は一番刺激が強すぎるんじゃないかな…

すげー面白いけどなっつんのリアクション見てると軽いカルチャーショック受けてるなと思って



~スマートブレイン社(エレベーター内)~


スマートレディ「あらぁ?おかしいわね、何で止まったままなのかしら?」


巧「ハンッ!アンタらの日頃の行いが悪いからじゃないのか?」


スマートレディ「ムッ!意地悪言う子はお姉さん嫌いです!」


ライノセラスビートルオルフェノク「黙れ!反逆者の分際で生意気な!」


スタッグビートルオルフェノク「これ以上無駄口を叩くなら王の下に付く前に我々が殺すぞ!」


流星塾~スマートブレイン社屋上にある王の玉座へ直行する特別エレベーター。
通常ならすぐにも屋上へと上がれるはずなのだが下でアギトたちが戦闘を行っている所為で途中で止まっていた。
(ナレーション:鈴木英一郎)



巧「…」


スマートレディ「恐い顔しちゃって、その顔は何か企んでいる顔ね?」


巧「あぁ!俺はどうせオルフェノクの王に殺されるんだろ?なら、最後っ屁にヤツを道連れにしてやるよ…!」


ライノセラスビートルオルフェノク「貴様、我らの前でそのような戯言を!」


スタッグビートルオルフェノク「いい度胸だ!だがその前に我々がお前を…!」


スマートレディ「…」


巧は残された力を振り絞り王を倒そうと考えていた。
その言葉に怒りを感じるオルフェノクたち、だが巧はスマートレディから意外な事を言われてしまう…
(ナレーション:鈴木英一郎)


スマートレディ「いいわよ倒しても…」


巧「何?」


スマートレディ「別にいいのよ、あんなの倒しちゃっても。
もう私たちがこの世界でするべき事は全部やっちゃったんだもん♪」


巧「お前…一体何を言って…?」


スマートレディ「黒幕の方々はそもそもオルフェノクたちの世界を本当に作る事が目的じゃないのよ。
そうね、ただこの世界を混沌に陥れたかっただけなの。そしてそれはもう成功した!
後はこの世界がどうなろうが知った事ではないわ♪」


巧「ふざけんな!この世界をメチャクチャにしただけじゃなく訳の分かんねえ事言いやがって…
お前ら一体何者なんだ!?」


巧がスマートレディに疑問を投げかけた時であった。
(ナレーション:鈴木英一郎)



((ブオン!)) ((ブオン!))


外から突然バイクの排気音が聞こえてきた。
その音はドンドン強くなり近付いてくるのが嫌でもわかるほどであった。
そして…



((ガッシャァァァァァン!!))



特別エレベーターの扉が破壊された!そこに現れたのは…


小鞠「巧さん!」

れんげ「助けに来たのん!」

クウガ「さぁ、行くよ!」

巧「お前ら…ちょっとタイミングが悪いぞ!」

れんげ「助けに来たのに文句言われたのん!」

小鞠「本当に口の悪い人だよ…」

クウガ、れんげ、小鞠がビートゴウラムでこのエレベーター内の扉を破り巧を助けにやってきたのだ!
しかしそう簡単には行かない、二体のオルフェノクたちが巧の救出を妨害してきた!!
(ナレーション:鈴木英一郎)

とりあえずここまで

物語が中々進展しないのん

スマートレディ一体何を企んでいるんだ。黒幕の正体はもしかして・・。乙。

たっくんって意外とツッコミしてくれるキャラだよね
乙なん

>>350
かなり遅レスだが
そのコンセプトだと守るべき子供が戦場にいるのは絶対におかしい
仮面ライダーなら守るべき善良な一般市民は(まして子供なら)なんとしてでも安全な場所(今回なら、G5隊の後ろ、作戦指令本部のある辺り)にいてもらわなきゃならない
その上で子供の独断行動は絶対に駄目だと教えなきゃならないだろ

少年ライダー隊「……」
jrライダー隊「……」

>>420
SSLは本当に空気読まないな



ライノセラスビートルオルフェノク「行かせるものか!」


スタッグビートルオルフェノク「お前たちはここで死ね!」


クウガ「ここは俺が喰い止めるから!みんなは逃げて!」


れんげ「わかったのん!」


小鞠「巧さん!早く行こうよ!」


巧「待て、俺はあの女にまだ聞かなきゃいけない事が…!?」


巧はスマートレディから事の真相を聞き出そうとしたが当のスマートレディは既にその場から立ち去っていた。
(ナレーション:鈴木英一郎)



((ダダッ))


クウガ「よし、三人とも行ってくれたか。」


ライノセラスビートルオルフェノク「馬鹿なヤツだ!俺たち二人を相手にたった一人で挑むとは…」


スタッグビートルオルフェノク「俺たちはスマートブレインのエリート社員!
ラッキークローバーと同等の力を持っているのだぞ!!」


二体のオルフェノクたちは武器を手にしてクウガに襲い掛かる。


((ウィィィィン!))


それと同時にエレベーターが再び動き出して屋上に上がろうとしていた。
(ナレーション:鈴木英一郎)


スタッグビートルオルフェノク「ほぅ、エレベーターが動き出したか。」


ライノセラスビートルオルフェノク「屋上に辿り着くまで3分程度、どうやらお前の命もそこまでのようだな。」


オルフェノクたちはクウガを3分以内に倒すと宣言する。
しかしクウガにとってこの状況は好都合であった、既にれんげたちはエレベーターから降りて誰の危険もない。
今なら全力で戦えると!!
(ナレーション:鈴木英一郎)



クウガ「今なら金の力を使える!超変身!!」


((バチバチッ!))


クウガの身体に電流が流れ出しまずはライジングドラゴンへと超変身する!
そしてオルフェノクたちの武器を奪いライジングドラゴンロッドに形成させて必殺技を放つ!
(ナレーション:鈴木英一郎)


クウガ(ライジングドラゴン)「うおりゃっ!」


スタッグビートルオルフェノク「ぐふっ!?」


ライノセラスビートルオルフェノク「お前…よくも!」


まずはスタッグビートルオルフェノクにライジングスプラッシュドラゴンを叩き込む!


クウガ(ライジングペガサス)「ハッ!」


そして次にライジングペガサスに超変身、ライジングブラストペガサスを放った!
(ナレーション:鈴木英一郎)


ライノセラスビートルオルフェノク「クッ…このままでは…」


スタッグビートルオルフェノク「だがまだだ!まだやられはせんぞ!」



クウガ(ライジングペガサス)「まだやるのか!なら、超変身!!」


だが未だに立ちはだかろうとするオルフェノクたち、クウガはライジングタイタンフォームへと超変身する!
ライジングタイタンソードを片手にライノセラスビートルオルフェノクに対して、
ライジングカラミティタイタンによる刺突を喰らわせる!!


クウガ(ライジングタイタン)「オリャァァァ!!」


((ドシュッ!!))


ライノセラスビートルオルフェノク「グハァァァ!?」


スタッグビートルオルフェノク「おい!?この…よくも!」


クウガ(ライジングマイティ)「最後はこれだ!フンッ!」


そしてクウガはライジングマイティフォームへと超変身。
右足にある金色の足甲・マイティアンクレットに力を込めて必殺技のライジングマイティキックを放った!!
(ナレーション:鈴木英一郎)


クウガ「オラァァァァァ!!」


((バシィッ!!))


スタッグビートルオルフェノク「うぎゃぁぁぁぁ!?」



((ガシャンッ!))


そしてエレベーターは屋上に辿り着く、それと同時にクウガはビートゴウラムに乗り込みエレベーターから脱出。
破壊された扉を閉めてエレベーターを密室にした。
そしてエレベーター内部にいる二体のオルフェノクの体内にクウガの金の力による封印エネルギーが爆発を起こす!
本来なら周囲に大爆発を起こすはずなのだが皮肉にも囚人を逃がさないために頑丈に製造した、
この頑丈な特別エレベーターが爆発を内部で喰い止めたので周囲の被害は無かった。
(ナレーション:鈴木英一郎)


((ドッガァァァァン!!))


クウガ「ホッ、さすがに頑丈だったね。エレベーターは壊れちゃったけど…
けどこれでもう地下の流星塾から王の生贄は差し出される事もないしよかったかな。」


完全に破壊されたエレベーターを見つめてそう呟くクウガ。
だが彼は肝心な事を忘れていた。既にここは屋上、王の玉座だという事を…
(ナレーション:鈴木英一郎)



??「「ハァァァァ…」」


クウガ「!?」


((バシッ!))


クウガ「うわぁぁぁぁぁぁ!?」


突然辺りに響き渡る唸り声、そしていきなり吹っ飛ばされるクウガ!
そこで彼が目にしたのは…
(ナレーション:鈴木英一郎)


アークオルフェノク「「うぉぉぉぉぉ!!」」


クウガ「こ、これが…オルフェノクの王…!?」


そう、クウガの目の前に現れたオルフェノクこそ…オルフェノクの王であるアークオルフェノクであった!
そしてアークオルフェノクは力を解放し、スマートブレイン本社ビルを一気に半壊させてしまう!!
(ナレーション:鈴木英一郎)

ここまで

555とのクロスなのにクウガばかり活躍してる気がするん…

主役は遅れてやってくるものさ!!

一番楽しみな作品。乙。


555もベルトは活躍してますよ、うん
……早くベルトを取り返すんだー!(出番が)どうなってもしらんぞー!

正直アークオルフェノクの不気味さは平成ライダーの中でも異常だと思ってる。
目覚めたてでオートバジン破壊のライダー3人ふるぼっこはあの短い尺でどないすんねんと思った。

特別エレベータってどれくらいの広さだろう?




((ドッガァァァァァン!!))



「「うわぁぁぁぁ!?」」


「「キャァァァァ!?」」


「「一体何なんだぁ!!」」


「「頼む!助けてくれ!!」」


本社ビルは幸いにも崩壊こそしなかったものの、
ビルの内部は今の衝撃で崩壊寸前までに破壊されてしまい…
内部にいた者たちでもオルフェノク化してなかった者の大半が負傷するほどであった。
その頃、蛍たちはというと…
(ナレーション:鈴木英一郎)




* * * * * * * * * * * * *



蛍「あれ…?私たちはどうなったんですか…?」

夏海「さっき天井が落ちてきたりでビックリしてそれで気絶して…でも何で無事なんだろ?」

卓「?」

夏海「あ、あぁ…」

蛍「夏海先輩、まるで鳩が豆鉄砲喰らったように驚いた顔してますけどどうしたんですか?」

夏海「ままままま…前!前見て!?」


蛍「前…あぁっ!?」


思わず声を上げる蛍。
子供たちの前にはクロコダイルオルフェノクが上から降り落ちる瓦礫から身を挺して守ってくれていた!
(ナレーション:鈴木英一郎)



クロコダイルオルフェノク「…フンッ!」


蛍「な、何で!?」


夏海「そうだよ!おっちゃん敵になった筈じゃ!?」


クロコダイルオルフェノク「コドモニツミハナイ…ダカラマモッタ…」


それだけ呟くとクロコダイルオルフェノクは再びアギトとの戦いを始めていた。
アギト対ラッキークローバーの戦いは最悪な状況であった。
5対1など最早勝負になるはずがない…
(ナレーション:鈴木英一郎)



アギト「ぐはぁぁぁぁ!?」


555(北崎)「もうゲームーオーバーだね。」


カイザ(冴子)「残念だわ、あなたにはこちら側に来る資格があるのに…」


デルタ(??)「…」


センチピードオルフェノク「哲也さん…あなたとは知らない仲じゃない。
せめてもの情けです、私たちの手で葬ってあげますよ。」


クロコダイルオルフェノク「…」


夏海「うわわわ!?アギト大ピンチだよ!!どうすんの!?」


蛍「何か解決手段があればいいのですが…」



卓「」クイクイッ


夏海「どしたん兄ちゃん?え?あそこ見ろって…?あれは…!」


卓が指を差したのは気絶して倒れていたライオトルーパーの隊員であった。
どうやら先ほどのラッキークローバーへ報告を行った後に崩壊に巻き込まれてしまい変身が解けて気絶してしまったようだ。
(ナレーション:鈴木英一郎)


蛍「さっきの報告に来てた隊員の人たちですね。
それにさっき北崎さんに渡しそびれたファイズサウンダーですね、貰っておきましょう。」


夏海「それにしても…こいつら気絶してるんだ。そうだ!ウチにいい考えがある!!」


蛍「夏海先輩のいい考え…ですか?不安ですね…」


果たして夏海のいい考えとは一体…?
(ナレーション:鈴木英一郎)



アギト「うわぁぁぁぁぁぁ!?」


一方アギトはというとラッキークローバーたち5人を相手に苦戦を強いられていた。
(ナレーション:鈴木英一郎)


アギト「う…うぅ…このままじゃ…」


カイザ(冴子)「無駄よ、諦めなさい。」


555(北崎)「バイバイ、キミとの戦いはとても面白かったよ。今度キミが生まれ変わったら一対一で戦いたいな。」


そしてラッキークローバーたちはアギトに対して一斉に攻撃を仕掛けようとした…
まさにその時であった!
(ナレーション:鈴木英一郎)


??「お…お待ちくださ~い!」


??「そうそう!待って!待って!」


??「…」


スマートブレインの三人の隊員たちがラッキークローバーの下へとやってきた。
(ナレーション:鈴木英一郎)



555(北崎)「今良いところなんだけど、何の用なの?くだらない用事なら殺しちゃうよ?」


??「あ、その…」


??「いや~、実はウチら本部から命令を受けてみなさんのベルトを持ってこいって言われたんすよ。
それなんでちょっとベルトこっちに渡してもらえますかね?」


??「さすが先輩!息をするかの如く嘘を吐きますね!」


「「ハァ!?」」


この土壇場でベルトを渡せ。思わず不満を露わにするラッキークローバーたちであるが…
本部からの命令とあればという事で渋々ながらベルトを渡す事にした。


北崎「まったく…せっかく楽しんでたのに…」


冴子「それで本部がベルトを何に使う気なの?」


??「さぁ~?ウチらに下っ端は何も言われてないので知りませんねえ。」


そしてベルトを回収した隊員たちは恐る恐るその場を去ろうとしたその時であった!
(ナレーション:鈴木英一郎)



隊員(F)「そ…そいつは俺じゃない!偽物だ!?」


冴子「キャッ!何よあなた!?変態!?」


下着姿の男がいきなり冴子の前に現れた先ほどベルトを渡した隊員たちを偽物だと告げた!
(ナレーション:鈴木英一郎)


??「うげっ!バレた!逃げろー!?」


冴子「待ちなさい!まさかあなたたちは…」


急に逃げだす隊員たち、すかさず冴子はその隊員たちの帽子を脱がしてみせる。
その素顔は…
(ナレーション:鈴木英一郎)


夏海「えへへ…バレちゃった…かな?」


蛍「いい手だと思ったのに…」


卓「」コクッ


なんと隊員に扮していたのは蛍たちであった!
ラッキークローバーからベルトを取り戻すまでは良かったが肝心なところで正体がバレてしまい今に至る事に…
(ナレーション:鈴木英一郎)



北崎「アハハハ、中々面白かったよ!」


冴子「まったく…お子さまたち。少しお痛が過ぎたわね…」


((ヴァァァァ))


冴子の手から光弾が浮かんできた、これで蛍たちを攻撃しようというのだ。
(ナレーション:鈴木英一郎)


蛍「キャー!もうダメです!」


((ブオオオン!))


冴子「な…何!?」


啓太郎「みんな!行って!」


蛍「啓太郎さん!?」


啓太郎はサイドバッシャーでラッキークローバーたちを相手に体当たりを仕掛けた!
(ナレーション:鈴木英一郎)



啓太郎「そのベルトをたっくんに…555を復活させて!」


冴子「愚かね、今更555が現れたところで劇的な事は何も起こらない。そう、何もね…」


啓太郎「そんな事はない!555は…いや!
たっくんはどんな時にも諦めずに俺たちのために戦ってくれた!!
人間だとかオルフェノクだとかっていう問題じゃない!俺たちはたっくんだからこそ信じてられるんだ!!
もうたっくんをたった一人で戦わせるもんか!俺だって戦ってやるんだ!!」


センチピードオルフェノク「…」


クロコダイルオルフェノク「…」


冴子「まさに綺麗事ね…」


北崎「悪いけど、今の僕たちは手加減できないんだ。」


((オォォォォォ!))


ベルトを奪われた北崎たちは次々とオルフェノクへ変化する。
そしてドラゴンオルフェノク、ロブスターオルフェノク、タイガーオルフェノクの三体が出現。
三体のオルフェノクたちは啓太郎とサイドバッシャーに対して一斉に攻撃を仕掛けようとした!
(ナレーション:鈴木英一郎)



蛍「啓太郎さん危ない!?」


夏海「待った!空から何か来るよ!何だろあれ?」


((ゴォォォォォ!))


アギト「ハァッ!」


蛍、夏海「「ア…アギトだ!!」」


しかしそうはならなかった!
危機を察知したアギトはマシントルネイダーを呼び寄せてスライダーモードで体当たり技ドラゴン・ブレスを仕掛けて、
ラッキークローバーたちを翻弄させる!
(ナレーション:鈴木英一郎)


アギト「早く行って!
ここは俺たちが抑える、だからキミたちはそのベルトを本当の持ち主に渡してあげるんだ!」


啓太郎「頼んだよ!今度こそたっくんとそれにキミたちの友達を助けてあげて!」


蛍「わかりました!」


夏海「ウチらに任せなって!」


卓「コクッ」


そしてオートバジンがバトルモードに変形して蛍たちを担いでそのまま巧たちがいると思われる上の階に飛んで行った。
(ナレーション:鈴木英一郎)



タイガーオルフェノク「555を復活…?させない!」


だが、今まで沈黙を守ってきたタイガーオルフェノクが急にその感情を露わにして、
仲間たちの制止も聞かずに後を追いかけて行ってしまった。
(ナレーション:鈴木英一郎)


ドラゴンオルフェノク「あ~ぁ、行っちゃった。新人は勝手だなぁ…」


センチピードオルフェノク「勝手って…北崎さんに言われたくは…ひぃぃっ!?
ごめんなさい!なんでもありません!!」


ロブスターオルフェノク「まあしょうがないわ。
元々あの子がラッキークローバーに入った理由は…乾巧を…」


啓太郎「そんな事より!これでそっちはベルトと仲間がいなくなったんだ!」


アギト「今度はこちらの番だ!」


確かにベルトは持ち去られ一人欠いたラッキークローバー、だが…


ドラゴンオルフェノク「そんな、調子に乗ってほしく…ないなぁ…!」


アギト、啓太郎「「おわぁぁぁぁぁ!?」」


ドラゴンオルフェノクの攻撃で吹っ飛ばされる二人!
やはりラッキークローバーは強敵である事に変わりは無かった!!
(ナレーション:鈴木英一郎)

とりあえずここまで

これでようやくベルトを取り戻せたん、けどまだまだ先は長いんな…

そして今日はバトライドウォーⅡの発売日なん!

けど作者はまだ買ってないのん…

続ききた。タイガーの正体だれだろう?

まさか・・・リイマジのタクミ?



((ブオオオン!))


ギルス「ハッ!」


G3-X「このっ!」


ギルスとG3-X、二人もまた激しいバイクチェイスを展開させながら、
戦場を抜け出してこのスマートブレインの本社ビルへとやってきていた!
(ナレーション:鈴木英一郎)


G3-X「いつの間にかスマートブレイン社の前まで来てしまった…こうなったら連中の本拠地に突っ込んでやる!」


ギルス「行かせるか!」


G3-Xの行く手を阻もうとするギルス、するとそこへ爆撃が!
(ナレーション:鈴木英一郎)


((ドッガァァァァァァン!!))


「「うわぁぁぁぁぁぁ!?」」


突然の爆発に吹っ飛ばされるG3-Xとギルス。
二人が飛ばされた先はなんとアギトとラッキークローバーたちの戦いの場であった!
(ナレーション:鈴木英一郎)



啓太郎「な、だ…誰ですか!?」


アギト「氷川さん!それに葦原さんまで!?」


ギルス、G3-X「「津上(さん)!!」」


戦場にてかつての戦友たちといきなりの再会に驚く三人の戦士たち。
だがそんな暇は無い、先ほど二人に攻撃を仕掛けた者が爆炎の中から姿を現した。
その正体は…
(ナレーション:鈴木英一郎)


G4「…」


G3-X「G4システム…上はこんなモノを持ち出したのか!?」


ギルス「さっきはよくもやってくれたな…おい!こいつは俺が倒す!
お前らラッキークローバーたちは手を出すな!!」


果敢にもたった一人でG4に立ち向かうギルス、だが…


G4「フンッ!」


ギルス「グフッ!ガハッ…!?」


アギト「そんな!あの葦原さんが手も足も出ないだなんて…!?」


ロブスターオルフェノク「これは一体どういう事なの…?」

G3-X「まさかあの封印された兵器が使われるなんて…装着者の人!すぐに離脱してください!?」


G4「…」


氷川はすぐにG4を脱ぎ捨てるように呼びかけるがG4の装着者はそんな氷川を無視して再度ギルスに攻撃を仕掛ける。
しかしギルスも負けたままではいられなかった。
再び立ち上がると怒りに満ちた雄叫びを上げながらエクシード化した!
(ナレーション:鈴木英一郎)


エクシードギルス「「ガァァァァァッ!!」」


そしてギルススティンガーがG4の首を狙って放たれた!


((ガシャーーーン!!))


G4は間一髪避ける事には成功したもののギルススティンガーの威力は凄まじく、
頭部パーツのバイザーを霞めてしまいそこから素顔が垣間見えてしまう。
だが…
(ナレーション:鈴木英一郎)


「「なにぃっ!?」」


G4の装着者の素顔を見たその場にいた者たちは思わず驚きを隠せなかった。
何故ならその者は人間の顔をしていなかったからだ…
(ナレーション:鈴木英一郎)



~警視庁跡地~


その頃、G3-Xとの通信が復活して小沢もG3-Xのカメラ越しからG4装着者の素顔を見て驚愕していた。


小沢「な…なんなのこれは…!?」


南「G4システムが禁断の兵器と呼ばれる理由は、
AIが戦闘に最適な動作の為に装着者の限界を無視した、
挙動・稼働を強要する事となり、限界を突破した挙句に装着者が負荷に耐えられず死に至る事になる。
しかもたとえ装着者が死亡した場合でもAI制御が自動的にシステムを動かそうとする禁断の兵器。
そんなシステムを人間に扱わせるような非人道的な行いは私には出来ません。
ですが…」


小沢「オルフェノクなら別って事ね…」


南「その通り、彼らは既に人間ではない!
よって!このG4システムを装着したオルフェノクが同類のオルフェノクを倒す!
我々人類が犠牲失くして勝つにはこれしかないのですよ!!」


小沢「狂ってる…あなた狂ってるわ!?」


唯一人、作戦司令室で南長官の行いを非人道的だと罵る小沢。
司令室のモニターに大きく映っていたのはG4の装着者の素顔…
その素顔は人間のモノではない、それはオルフェノクの顔。
南長官はTV版と同じくかつて捕獲したクラブオルフェノクをG4装着者として操り、
彼の意志とは関係なく同胞であるオルフェノクたちを殺害させていたのだ!
(ナレーション:鈴木英一郎)

ここまで

ようやくアギトライダーたちが再会したのん

けど再会喜んでる場合じゃないんな…


ろ、ロクでもねぇ……えげつなさ過ぎるぜこいつは……

クラブオルフェノクということは、コウモリと契約してるな

恐ろしいことするな。



~スマートブレイン本社上階~


れんげ「道に迷ってしまったん。」

小鞠「ここ…どこなんだろ?」

巧「さあな、わかんねーよ。」


クウガと別れたれんげ、小鞠、巧の三人はスマートブレイン社の中を彷徨っていた。
先ほどの衝撃で建物は半壊してしまい、下までの通路は満足に行き来する事が出来ず途方に暮れていた。
(ナレーション:鈴木英一郎)

巧「まったくよぉ、どうせ死ぬなら王のヤツと刺し違えてと思ったんだが…」

小鞠「ダメだよ!真理さんが待ってるんだから!?それに…」

巧「それに…何だよ?」

小鞠「あ、うぅん…なんでもないよ!」

巧「?」

何か言い掛けようとする小鞠に疑問を抱く巧。その時、反対側から武装した数人の男たちが現れた!
(ナレーション:鈴木英一郎)




「「止まれ!!」」



れんげ「待ち伏せなのん!?」

巧「よせ!こっちは子連れだ!抵抗したくてもできねーよ!」

小鞠「子連れって…子ども扱いしないでよ!」

??「キミは…もしかして乾巧か?」

巧「アンタは?」

一条「俺は一条、警察の者だ。」

杉田「それと杉田だ。」

桜井「桜井です。」

なんと武装した男たちの正体は既にスマートブレイン社内部に潜入した一条たちであった。
一条たちと合流した三人はそのまま共に行動する事となった。
(ナレーション:鈴木英一郎)

小鞠「じゃあ夏海や蛍たちがここに来ているんですか?」

一条「あぁ、キミたちを助けると言ってたからな。もしかしたらこの建物内部にいるかもしれん。」

杉田「すまないな、こちらもオルフェノクとの戦いを優先してしまってキミたちの事を疎かにしてしまって…」

れんげ「平気なん!だってこうして助けに来てきてくれたのん!」

桜井「ハハ、ありがとう。」

巧「…」

一条「乾くん、さっきから黙ったままだがどうかしたのか?」

巧「いや、アンタたちは人間で俺の正体を知っているのにあまり気味悪がったりしないのが妙に不思議に思えたんでな…」

一条「何だ、そんな事を気にしていたのか。
実は…我々にもキミと同じく人間でありながら化け物と同じ力を手にして人のために戦った男を知っているからさ。」

杉田「その彼の名は五代雄介、またの名をクウガ。」

桜井「そんな彼と同じキミを気味悪がる事なんて出来ないよ!」

巧「クウガ…?五代だと!」

れんげ「クウガならもう来てるのん!」

小鞠「上の階に行ってるはずだよ!たぶん…王のところに行ったと思うけど…」

一条「なんだって!?そうか…五代が…」

杉田「よし!すぐに彼の下へ行こう!」

一条「待ってください!我々が今すべき事は五代と合流する事じゃない!」

桜井「そうですね、我々は…」

巧「おい…何言ってやがる!仲間なんだろ?助けに行ってやれよ!」

かつての仲間なら助けに行ってやれと叫ぶ巧。だが一条たちはここへは別の目的でやってきていた。
(ナレーション:鈴木英一郎)


一条「俺たちがここへ来た目的は王の背後にいる黒幕たちを倒すためにあるんだ!」

巧「黒幕って…あの爺さんたちか?」

桜井「そうです、あの時オーガを倒した直後のキミの前に現れたスマートブレインの黒幕たち!」

杉田「ヤツらがスマートブレインを裏で操っていると睨んだ俺たちはこうして社内に潜入してヤツらの居所を探っていたんだ!
そして調べた結果、ヤツらはこの階に居る事がわかったんだ。」

巧「そうか…あいつらがここに…ならあいつらを倒すのは俺がやる!
アンタらは五代のところに行ってやれ、あいつだけで王を倒すのはきついぜ?」

一条「キミは…優しいな。」

巧「ハァ?優しい?俺が?」

一条「会ったばかりの五代の事を心配するとは、かつて五代と一緒に戦った者として礼をする。
だが、今はあいつを助けに行く事は出来ない。
あいつにはあいつの、俺たちには俺たちのやらなきゃいけない事をしなきゃならない!」

巧「やらなきゃいけない事…?」

れんげ「なんかカッコいいのん!」

小鞠「うん!カッコいい大人の人ってこういう感じだよね!」

一条「それに俺はあいつを信頼している、五代は簡単にくたばったりするような男じゃない!
だから…」


「「…」」


五代を心配する一条、しかしその場にいる誰もがわかっていた。
本当は彼こそが真っ先に五代の下へ駆けつけたいと…
だがその時であった!
(ナレーション:鈴木英一郎)

とりあえずここまで

一難去らないうちにまた一難なのん


前回と合わせて人の光と闇というものを見た気がする

仮面ライダーってこんなにかっこよかったのか…
乙ー

やはりライダー一人一人の生き様は映えるな。

続きが気になる。乙。




(( ゴ ゴ ゴ ゴ ゴ ゴ ゴ ゴ ))



奥の部屋の隠し扉が急に開かれたのだ。
警戒しながら中に入るとそこにはスマートレディと三人の老人の姿があった!
(ナレーション:鈴木英一郎)


スマートレディ「ようこそみなさん!いらっしゃ~い♪」


巧「お前!?」


一条「それにお前たちは黒幕の…!」


杉田「遂に探し出したぞスマートブレインの黒幕どもめ!ようやく正体を見せたな!」

加藤「探し出しただと?何を勘違いしておる?」

飯塚「お前たちは我々の手によりわざと誘き寄せられたにすぎん!」

納谷「その通り、もはや我々の計画は既に達成されたも同然なのだ!」

れんげ「計画…?一体どういう事なのん!?」

加藤「そもそもオルフェノクとは何者なのか?
それは我らがこの世界の人間どもにある因子を植え付け、それが見事に覚醒した者たちの事なのだ!」


飯塚「やがて連中は仲間を増やし、今では人類よりも数が増えた!」


納谷「そしてヤツらを束ねるためのオルフェノクの王!
すべては我らがこの世界の人間どもを苗床にしてオルフェノクの怪人軍団を作り上げる壮大な計画であったのだ!!
【三本のベルト】、【スマートブレイン】、これらもその壮大な計画を支えるための要素でしかない。」


巧「なんだと!?」


遂に明かされた黒幕たちの目的!
それはこの世界に生きる人間たちをオルフェノクに変えて強大な怪人軍団を作り上げようという計画であった!!
しかしれんげは黒幕たちが告げたこの計画にひとつだけ疑問を感じだ。
(ナレーション:鈴木英一郎)


れんげ「なんか…おかしいのん?」


飯塚「おかしい?何がだ?」


れんげ「さっきから黒幕のお爺ちゃんたちはまるで自分たちはオルフェノクじゃないみたいな言い方なん!
これはどういう事なのん!?」


小鞠「そ、そういえば…」


一条「そうだ!オルフェノクでないならお前たちは一体何者なんだ!?」


加藤「我らの正体か、よかろう!今こそ明かしてやろうではないか!」


納谷「だが後悔するな、我らの正体を知ればお前たちを…」


「「絶対に生かして帰さんぞ!!」」


((バッ!!))


そして三人の老人たちはその仮初の姿を脱ぎ捨てれんげたちの前で本性を露わにする!
その正体は…!?
(ナレーション:鈴木英一郎)



((シュゥゥゥゥゥ!))


「「フハハハハハハ!!」」


れんげ「そんな…お前たちは…!?」


小鞠「嘘…何でアンタたちがこんなところにいるの!?」


巧「お前ら…あいつらの事知ってるのか?」


一条「何なんだこいつらは…!」


ダロム「我らはこの世界とは異なる世界よりやってきた者たち!」


れんげ「暗黒結社ゴルゴムの大神官ダロムなのん!」


ジャーク「我らは本来異なる組織であるが『ある者たち』に対抗するために同盟を組みこの世界でオルフェノクを生み出す計画を立てた!」


小鞠「クライシス帝国のジャーク将軍!?」


ショッカー首領「そしてこの世界に進化の種を撒き、オルフェノクという強力な怪人軍団を生み出したのだ!!」


れんげ、小鞠「「ショッカー首領!?」」


一条「化け物どもめ!お前たちがこの世界を狂わせたのか!?」


なんとこのスマートブレインの真の黒幕とは…
かつて仮面ライダーたちと戦った悪の組織の幹部たちであった!
彼らはこの世界の人類を利用してオルフェノクを作り出し混沌に貶めようとしていたのだ!!
(ナレーション:鈴木英一郎)

遂にでてきたか。



ダロム「スマートレディ、例の光景をこの世界の全ての者たちに見せてやるのだ!」


スマートレディ「ハ~イ♪」


そしてダロムはスマートレディに命じてこのビルで行われている二つの戦いの状況をモニターに映した。
そこに映っていた光景は…
(ナレーション:鈴木英一郎)


クウガ『くぅぅっ!?』


アークオルフェノク『ハァァァァ!』


アギト、G3-X、ギルス『『うわぁぁぁぁぁ!?』』


ドラゴンオルフェノク『アハハ!』


G4『…』


クウガ、アギト、G3-X、それに今は敵になってしまったギルスと若き仮面ライダーたちが苦しめられている光景が映っていた。
単身、オルフェノクの王に戦いを挑み苦戦を強いられるクウガ。
4人のラッキークローバーを相手に不利な戦いにあるギト。
それに強力な力を持ったG4に捕まり一方的にやられるギルス、その光景をただ愕然と見つめるG3-X。
そしてこの戦いの光景がスマートブレインだけでなく生き残っている人類、それにオルフェノクの双方に伝わった。
(ナレーション:鈴木英一郎)



クウガ『ハァ…ハァ…黒の金の力まで使っているのに…手も足も出ないだなんて…』


一条「五代!?」


杉田「なんという事だ…クウガが…」


アギト『やっぱり…強いなこの人たち…』


れんげ「クウガにそっくりな金色のライダーが苦戦しているのん!」


ギルス『クッ…人間たちめ!まさかオルフェノク同士で殺し合わせるなんて許さんぞ!』


小鞠「それに葦原さんも大ピンチだよ!?」


G3-X『そんな…上層部がこんな事をするなんて…僕は一体どうすれば…』


桜井「G3-Xは呆然としている…装着者は何をしているんだ!?」


巧「お前ら!こんなモン見せてどうする気だ!?」


ショッカー首領「知れた事!この世界の人間どもから全ての希望を奪い去ってやるのだ!!」



巧「ふざけやがって!」


((オォォォォ!))


ウルフオルフェノク「「ウォォォォォ!!」」


れんげ「巧がウルフオルフェノクに変化してジャーク将軍たちに立ち向かったのん!」


小鞠「頑張れ巧さん!」


そう、事の真相を知った巧はウルフオルフェノクに変化して三大幹部を倒そうとする!
だが…
(ナレーション:鈴木英一郎)

ここまでなん

ようやく黒幕たちの正体が判明したのん

予想してた人たちもいたと思うけど中の人同じ悪役さんたちなのん

乙。展開が楽しみだ。


ギルスとG4のとこが特に気になる

来るなよ・・・絶対ブラックさんとか来るなよ・・・
この物語はここにいるライダーたちで乗り越えてほしい

そういや平成対昭和ライダーの映画、たっくん本人出るな

マジで見たい

>>477
ブラックならまだいいよ
RXは絶対来んなよ!
てつをだよ、全員集合!とか絶対止めろよ!

なんか今まで一番シリアスだな




((バリッバリッバリッ!!!))



ウルフオルフェノク「うわぁぁぁぁぁ!?」


れんげ「あぁっ!巧がやられてしまったん!?」


小鞠「そんな…」


スマートレディ「あらあら♪ヤンチャねぇ。」


ダロム「愚かな、お前如きが我らに歯向かったところで無駄なのだ!」


ジャーク「それにお前はアークオルフェノクにその命を搾り取られてしまい最早搾りカスも同然!」


ショッカー首領「諦めよ、お前の敗北は最初から決まっていたのだよ。」


ウルフオルフェノク「クソッ!全部お前らの計画通りだってのかよ!?」


スマートレディ「けど、あなたの所為で計画が大きく変更してしまったのは事実なのよ。」


ウルフオルフェノク「あ゛ぁ?」



ダロム「本来ならばこの世界に生まれるはずのなかった仮面ライダーの存在。
計画当初から仮面ライダーの誕生を恐れた我らは三本のベルトに人間には変身できない
細工を仕掛けておいた……はずだった!」


ジャーク「しかし、誤算が生じてしまった…
まさかオルフェノクの中から裏切り者が出るとは思ってもみなかった。
まずは花形、我らがこの世界で組織したスマートブレインの社長であり、
そして人間どもの中で最初にオルフェノクとして覚醒した先兵でありながら我らを裏切り流星塾の子供らにベルトを授けおった憎き裏切り者!
それにあの失敗したかに思えた流星塾生のオルフェノク化の実験でベルトの力を使えるようになった草加雅人たち!
こやつらの所為で我らの計画に狂いが生じてしまい、
本来なら何の問題もなくこの世界の人間どもをオルフェノクにするはずがこうして人間どもの反乱を招いておるのだからな!」


ショッカー首領「そして最後にお前だ、乾巧!
お前はオルフェノクでありながら新たな仮面ライダーとなりオルフェノクの手から人間どもを守る救世主となってしまった。
これが我らにとっての一番の誤算、本来人間に味方をするオルフェノクなどいるはずがない。
だが一部のオルフェノクどもが正義と称して人間どもに味方をしおった…
最早許すべき事ではない!」


「「「よって、我らの手で今この場において裏切り者である乾巧の処刑を開始する!!」」」


れんげ「そんな…酷いのん!?」


小鞠「巧さん!」




((キィィィィィン!!))



ショッカー首領の目から放たれる眼光!
その威力は凄まじくウルフオルフェノクの変化が解かれ巧は人間の姿に戻ってしまうほどであった!
(ナレーション:鈴木英一郎)


巧「クソッ!?もう力が…入らない…」


れんげ、小鞠「「巧ーーー!?」」


ショッカー首領「終わりだ!死ね!!」


ショッカー首領の眼光がさらに光を増大させた!巧に止めを刺そうというのだ!
(ナレーション:鈴木英一郎)



「「そうはさせん!!」」


((ドガッ!))


一人の男がショッカー首領目掛けて強烈なキックを放つ!
そのキックを受けてしまいショッカー首領の眼光は途中で遮られてしまった…
(ナレーション:鈴木英一郎)


ショッカー首領「おのれ…何者だ?」


一条「あ、あなたは…警視総監!?」


警視総監「よう、一条くん。それにみんな無事だったか!」


小鞠「顔の濃いおじさんが助けに来てくれたよ!」


れんげ「おかげで巧も助かったのん!」



巧「うぅ…」


桜井「けどさっきの攻撃でかなり消耗してますね、このままじゃ危険ですよ!」


警視総監「よし、この場は俺に任せてキミたちは脱出しろ!」


杉田「しかし…総監お一人では…!」


警視総監「フフフ、安心しろ!ヤツらを倒すのは俺の役目だ!!」


ジャーク「何を世迷言を!?」


ダロム「人間め…返り討ちにしてくれる!」


たった一人でこの悪の幹部たちの相手をするという警視総監。
その警視総監の言葉を聞き苛立つ大神官ダロムとジャーク将軍、
しかしショッカー首領は警視総監の名をまるで忌まわしい宿敵かのようにこう叫んだ!
(ナレーション:鈴木英一郎)



ショッカー首領「おのれ本郷猛!貴様もこの世界にやってきていたのか!?」


本郷「そうだ!お前たちのような悪が異世界にも蔓延るのなら我らもまたお前たちを倒すために現れるのだ!!」


小鞠「本郷…猛…?その名前って…!?」



本郷「そうだ!俺は…ライダーァァァァ変身!!トォッ!!」



(カァァァァァ!!)



警視総監の腹部から変身ベルトタイフーンが現れ、彼は異形の戦士へと変身を遂げた。


れんげ「仮面ライダー1号の名前なのん!!」


巧「仮面ライダー…1号だと?」


そう!彼こそ最初の仮面ライダーである男、仮面ライダー1号こと本郷猛!!
この世界にやってきて長年警視総監としてスマートブレインの裏で暗躍している悪の幹部たちを追っていたのである!!
(ナレーション:鈴木英一郎)

※ここでうちのssの特別枠のヒーローが出るためナレーションが正宗さんに変更になるのん



一条「まさか警視総監が五代のような戦士だったとは…」


れんげ「あの1号ライダーが現れるとは思わなかったのん!」


小鞠「わ、私…越谷小鞠っていいます!まさかお目に掛かれるなんて光栄です…」


1号「れんげちゃんに小鞠ちゃんだね。キミたちの事は蛍ちゃんたちから聞いている。
既に蛍ちゃんたちがキミたちを助けに他のライダーと一緒にこのビルにやってきている。
それにキミたちの事はあいつも心配してたからね!」


れんげ、小鞠「「あいつ?」」


ショッカー首領「本郷猛よ!今更お前が現れたところで何が出来る?
既にこの世界は破滅の未来へと進んでおるのだぞ!」


ダロム「それにお前一人で何が出来る?この事態をどう対処するというのだ?」


ジャーク「その通りだ!我ら三人を相手にタダで済むと思うでないぞ!」


一号「俺一人だと…?フフフ、どうやらお前たちはとんだ勘違いをしているようだな!」


「「なんだと!?」」


((ガ…ガガガ…ザ…ザザー…))


その時、先ほどまで全ての戦いの中継を映していたモニターが映らなくなってしまった。
これはどういう事なのかと思ったまさにその時であった!
(ナレーション:正宗一成)



「「トゥァッ!!」」


一人の男が突然この場にやってきたのだ!
その男はれんげと小鞠がよく知るあの男であった!!
(ナレーション:正宗一成)


光太郎「やぁ、れんげちゃん!小鞠ちゃん!」


れんげ、小鞠「「こ、光太郎!?」」


本郷「光太郎、やってくれたか!」


光太郎「本郷さん、指示通りにこのスマートブレイン社の中継機器は破壊しました。
これでもう映像は流れないはずです!」


ダロム「おのれ南光太郎!まさか貴様まで来ていたとは…!?」


ジャーク「なんという事だ!
そもそもこの計画は貴様ら仮面ライダーに対抗するためにオルフェノクの製造を行っていたのにそれがバレるとは…」


光太郎「大神官ダロム!ジャーク将軍!お前たちが何処で何を企もうと俺は地の果てまで追ってくるぞ!!
そしてこの世界をこの様な破滅に導こうとは…許さん!!変……身!!」



((シュゥゥゥゥゥ!))



BLACK「「仮面ライダーBLACK!!」」


れんげ「仮面ライダーBLACKなん!」


小鞠「やったー!これでもう平気だね!」


BLACK「ここは俺たちが引き受ける!」


1号「キミたちは今の内に逃げるんだ!」


一条「わかりました!」

※とりあえず正宗さんのナレーションはここまで

またBLACKの活躍シーンになるとちょいちょい出るん



そして1号とBLACKが残り、れんげたちは急いでその場を後にする。
その途中で…


巧「一条さん!アンタはクウガのとこへ行け!」


一条「し、しかし…」


小鞠「行ってほしいの!いくらライダーでも一人じゃ…」


れんげ「お願いなのん!クウガを助けてほしいん!
それとクウガに伝えてほしい事があるん、………って。お願いなのん!」


一条「わかった!杉田さん、桜井さん、みんなをよろしく!」


杉田「オゥッ!」


桜井「任せて!」


そして一条はれんげたちと別れて屋上へ。
れんげたちはというと一室だけ空いている巨大な扉のある部屋へと入った、そこには…
(ナレーション:鈴木英一郎)

ここまでなん

という訳で1号とBLACKの昭和ライダーが自分たちの敵を倒すためにやって来てくれたん

>>477-479
ゴメンなのん、BLACK出してしまったん
けど安心してほしいん、今回はあくまで主役は555たちなんでRXになってリボルケイン無双はしないん
さすがにそこまで空気読めない事はしないん

できればXがよかったなでも昭和対平成見てないからしょうがないか

ブラックが来たか。乙。

555=アギト=クウガ
     \   >フォーゼ=平成二期ライダー
      一号=昭和ライダー
繋がるとしてもここまでか?


決着は自分の手でつけてこそだもんな

本郷猛登場!

「1号出たぁぁぁ!歓喜!」

てつを登場!

「アイェェェェ!?テツオナンデ!?」

なんだろうこの期待と恐怖が入り混じった状態ww
でも物語の軸をずらさずやってくれるみたいだからうれしい

アギト視点だと正義の系譜繋がりで昭和もイケるか

邪眼とかバイクのミニゲームがきつかった…



~???~


杉田「何だここは…巨大な部屋だな?」


れんげ「ここ映画で見覚えあるのん!」


小鞠「確か海堂さんと結花さんが死んじゃった場所だよ!」


巧「海堂たちが死んだ場所だと!?」


そう、この場所は映画でスマートブレイン社に潜入した木場たちがエラスモテリウムオルフェノクと戦い、
その戦いで海堂と結花が死んだ巨大ホールであった。
そして巨大ホールの正面から一人の女が出てきた。
(ナレーション:鈴木英一郎)



スマートレディ「ハイハ~イ、みなさんようこそ♪」


れんげ「スマートレディなん!先回りしてたんな!」


巧「クソッ!まんまと罠に掛かっちまったようだな…」


杉田「だがお前一人しかいないじゃないか!」


桜井「悪いが今は容赦する気は無いぞ!」


杉田と桜井は銃口をスマートレディに向ける。
だがスマートレディーはまるでそれが些細な事であるかのように話を続けた。
(ナレーション:鈴木英一郎)


スマートレディ「ごめんなさい、お姉さんは戦闘とか好きじゃないの。
そ・の・代・わ・り・この子が相手をしてくれるわぁ♪」


((ガコンッ!)) 


((ゴ ゴ ゴ ゴ ゴ ゴ ゴ ))


そして奥の扉が開き厳重管理されていた巨大な怪人が姿を現した。
その正体は…?
(ナレーション:鈴木英一郎)



「「ア゛ァァァァァ!!」」


巧「で…デケェ…何だこいつは!?」


れんげ「けどこの姿…ウチどっかで見覚えがある気がするん!」


小鞠「そういえば、私も何か見たような気が…」


スマートレディ「あら?あなたたちこの子の事知っているの?
この子はねぇ、不憫な事に出番をもらえなかった可哀想な子なの。うえ~ん、うえ~ん。」


巧「つまんねえ嘘泣きはやめろ!それにしても一体何の話だよ!?」


れんげ「活躍出来なかった…可哀想な子…?ま…まさか…!?」


小鞠「もしかして…同時上映の爆竜戦隊アバレンジャーの映画に出ていたあの…!」


スマートレディの言葉で何かを思い出したかのようなれんげと小鞠。
そしてスマートレディはこう呟いた。
(ナレーション:鈴木英一郎)

なあここって深夜からなんて思われてるか知ってるか?
クソスレ乱立
安価スレパートスレに制圧されている
書き手の完結能力の無さ
読み手のクソガキの多さ、くさいから書き込みすんなクズ
深夜を見下してるのが笑える速報は深夜以下

ソクホオオオオオwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwww



スマートレディ「邪命体エヴォリアンとか言ったかしら。
そこの幹部さんから『是非ともうちのギガノイドを使ってくれ!』って言われてたんだけど…
うちも持て余していたんだけど、まさかこんなとこで出番があるなんてお姉さんも驚きの意外です!
え~とこのギガノイドさんのお名前は…幻のギガノイド『うっかり者』さんで~す☆」


うっかり者「「ア゛ァァァァァ!!」」


れんげ、小鞠「「本当に555に出しちゃったのん!!??」」


なんとその場に現れたのは爆竜戦隊アバレンジャーの敵である邪命体エヴォリアン。
その幹部である無限の使徒ヴォッファが生み出した究極の巨大邪命体・ギガノイド、幻のギガノイド『うっかり者』であった!
映画『爆竜戦隊アバレンジャー DELUXE アバレサマーはキンキン中!』のラストのシーンで、
『555に出してやる~!』と言っていたヴォッファの言葉がまさかこのような形で実現しようとは誰も予想できなかったであろう。
(ナレーション:鈴木英一郎)


れんげ「そんなの予想できるわけないのん!」


小鞠「れんげは一体誰と話してるの?」


スマートレディ「悪の組織は裏で色んなとこで繋がってるのよ♪」



巧「チクショウ…こっちはもう戦う力なんか残っちゃいないんだぞ!どうすりゃ…」


杉田「ここは逃げるしかない!元来た道に戻るんだ!」


桜井「待ってください杉田さん!俺たちが入ってきた扉にオルフェノクが!?」


巧「あいつは…」


スマートレディ「あの子ったら持ち場を離れちゃったのね、いけない子だわ☆」


タイガーオルフェノク「グゥゥ…!」


そこに現れたのは先ほどラッキークローバーたちの下を離れて蛍たちを追っていたタイガーオルフェノクであった。
どうやら先回りして巧たちのところへ辿り着けたようだ。
(ナレーション:鈴木英一郎)



杉田「なんてこった!敵が二体もだと!?まさに前門の虎、後門の狼だな!」


巧「狼は俺で…逆に追われてる身だけどな!」


桜井「クッ!オルフェノクの方がこっちに向かって襲い掛かってきますよ!」


タイガーオルフェノク「「ガァァァァッ!!」」


そしてタイガーオルフェノクは雄叫びを上げながら正面に向かって突進を仕掛けてきた!


巧「や…やられる!?」


なんとか子供たちだけでも守ろうと傷ついたその身を挺して守ろうとする巧。
だが…


((ガシィッ!!))


タイガーオルフェノク「「グゥゥゥ!!」」


うっかり者「ア゛ァァァァァ!!」


桜井「あれ?オルフェノクとあのエヴォリアンとかいう化け物が戦ってるぞ!
あいつら仲間同士で何をやっているんだ?」


小鞠「これって…もしかして!」



スマートレディ「ちょっと!どういうつもりなの!?」


タイガーオルフェノク「聞きたいのはこっちの方だ!何故乾巧を殺そうとする!?
あいつを助けるために私はお前たちの命令を聞いていたんだぞ!!」


巧「なんだと…?どういう事だ!?」


スマートレディ「しょうがないでしょ!乾巧はスマートブレインに敵対する悪い子なんだから!
あなたもこれ以上反逆するならお姉さんは容赦しません!!
うっかり者さん、やっちゃってください☆☆☆」


うっかり者「ウ゛ゥゥゥゥゥ!!」


タイガーオルフェノク「何!?」


うっかり者はさすがにエヴォリアンが丹精込めて作ったギガノイドだけあってその力は強大であった。
タイガーオルフェノクは持てる力を振り絞り立ち向かうが…


うっかり者「「グガァァァァ!!」」


タイガーオルフェノク「ぐわぁぁぁぁぁ!?」


相手にもならずに吹っ飛ばされてしまった!
うっかり者の力は強大であり、まさに究極のギガノイドの名に相応しいモノであった。
(ナレーション:鈴木英一郎)



小鞠「キャァァァァ!?建物が壊れちゃうよ!!」


杉田「大丈夫だ!なんとかだが崩壊せずにはすんだようだ…」


スマートレディ「もう!今の攻撃でこの特別製のホールがボロボロじゃないの!
これ修理するのと~ってもお金掛かるんですからね!お姉さんプンプンです!!」


タイガーオルフェノク「う…うぅ…」


なんとか無事なタイガーオルフェノク、しかしその身体は傷つきボロボロとなり立っているのがやっとの状態であった。


巧「あ、あいつ…何で俺を助けようとしたんだ?俺はあいつの事なんか全然知らないんだぞ!?」


小鞠「そんな事ないよ!あの人は…あなたの知ってる大事な人なんだよ!!」


巧「なんだって!?」


小鞠「だって…あの人は…あの人は…!」


れんげ「ハッ!こまちゃんに巧!タイガーオルフェノクが…」


ここまでなんとか立ち上がっていたタイガーオルフェノク。
だがそれも限界だったようで立ち尽くしたまま、その変化が解けようとしていた。
(ナレーション:鈴木英一郎)

父親?




((シュゥゥゥゥ))



そして変化が解かれたタイガーオルフェノク。
その正体は凶悪なオルフェノクの姿とは裏腹に人間態は一人の少女であった。
それも…まるで美しい薔薇のような赤いドレスにその赤いドレスに似合う赤い靴。
その少女の姿を見て巧はかつて救えなかった一人の少女の事を思い出す。
(ナレーション:鈴木英一郎)


巧「嘘だ…何で…何であいつが……オルフェノクになってここにいるんだよ!?」


小鞠「そうだよ、あの人は………ミナさんだよ!ミナさんがタイガーオルフェノクだったんだよ!!」


【ミナ】


小鞠が今までずっと巧に言えずにいたタイガーオルフェノクの正体…
そのタイガーオルフェノクの正体は、
このパラダイス・ロストの世界で巧が一時的に記憶喪失になり『隆』として生きていた頃に、
一緒に生活をしていた心優しき少女であるミナだった!
(ナレーション:鈴木英一郎)

とりあえずここまでなん

こまちゃんがタイガーオルフェノクの正体を知っていたのはこのssを最初から読んでもらうといくつか伏線があったん

オルフェノクは死んだ人間が覚醒、映画を観たこまちゃんが>>175でタイガーオルフェノクの正体に驚いたとかちょこっと含めてあったのん


うっかり者については…アバレン本編でも出番無かったから可哀想だからウチのssで出してあげたん

まさかこんなssで出番があるとはエヴォリアンも驚きなのん!

555&アバレン、映画見に行った事あるけどすっかり失念していたわ。
ギガノイドにバジンとかバッシャーとかで相手するのは流石に無理があるから、「彼ら」も来るかな?

す…すげぇ…
祭の場所はここだったか…

>>493
実はウチも最初はX出した方がいいんじゃとか思ったん
けどのんのんの子たちともあんまり接点無いし昭和ライダーこれ以上来られても収拾憑かないし今回はお見送りになったん
今度またssを書く機会があったら出してあげるん


>>494-498

やっぱり決着は自分の手で付けてほしいのん
それは先輩ヒーローだってわかってるはずだと思うん

れんげ達が、仮面ライダーSPIRITSと新仮面ライダーSPIRITS読んだ話をいつか書いてほしいのん


なんだかいろんな意味で大変なことになってきた!

凄すぎ。ぜひ映像で見てみたい。乙。



そして傷つき倒れるミナ、巧はすぐに駆け寄り抱き上げた。


巧「おいミナ!しっかりしろミナ!?」


ミナ「た、隆…ようやく会えたな…
ハハ、本当はもっと早く会いたかったのに…
恥ずかしかったんだ…どうやってお前に会えばいいのかわからなくて…
あ、これ…お前が作ってくれた靴に…舞踏会の時に着ようとしてた服なんだ…
やっぱアタシには…こういう女らしいドレスは似合わないかな…?」


小鞠「大怪我してるんだよ!無理に喋っちゃダメだよ!?」


ミナ「…………ゴメン…お前の事…守ってやれなくて…」


巧「守るだと…お前…何を言って…?」


突然現れたタイガーオルフェノクの正体がミナであった事に驚きを隠せない巧。
そんな巧にスマートレディがミナのこれまでの経緯について説明した。
(ナレーション:鈴木英一郎)



スマートレディ「あらあら、片思いの彼氏は何も知らなかったなんて可哀想なミナちゃん♪
そんな可哀想なミナちゃんに代わってお姉さんネタバレしちゃいま~す☆
実は…あの夜、ミナちゃんが人間として亡くなった日の事です。
お姉さんはこの監視用の蝶を使ってあなた方の行動を全部目撃していました~♪
そしたら、あら大変!水原くんに撃たれたミナちゃんんは実はオリジナルのオルフェノクへ覚醒していたんです!!
お姉さんはビックリしたものだからすぐに回収班に頼んでミナさんを回収しました、ついでに覚醒した水原くんと一緒にね…」


巧「じゃあ…あの日…ミナはオルフェノクになったのか!だが何故だ!何故お前らの仲間に…!?」


スマートレディ「そ・れ・は・あなたのためよ、乾巧♪」


巧「お、俺のため…?」


スマートレディ「あなた、自分がどうしてすぐに処刑されずに今日まで生かされていたか疑問に思った事は無いの?」


巧「そういえば…俺を殺そうと思えばいつでも出来たはずじゃ…?」


スマートレディ「それはね、この子の涙ぐましい努力の結果なの。女冥利よねぇ♪」


小鞠「ミナさん…」



ミナ「あたし…あいつらと…約束したんだよ…
水原に殺された後…目が覚めたらいきなりお前はオルフェノクだから仲間になれって言われるし…
おまけにお前は反逆者で捕まってるわでわけわかんなくてさ…
それで…隆を助けるためにスマートブレインの連中にお願いしたんだよ…
そしたら冴子さんって人が上の連中に取り入ってくれてさ…
『ラッキークローバーに入れば乾巧の命だけは助けてやる』って…
だから今日までラッキークローバーの一員としてやってきたんだけど…こんな事になるなんて…
ゴメン…隆…本当にゴメンな…」


れんげ「でもスマートブレインはその約束を破ったのん!」


小鞠「ミナさんの願いをよくも!許せない!!」


スマートレディ「私だって直前まで乾巧の処刑を中止しようと頑張ったのよ。
けど…人間たちは邪魔するし…計算外な事は起こるしで…まあ所謂アクシデントなわけ♪」


巧「お前らぁぁぁぁぁ!!」


スマートレディのふざけた言葉に怒りを露わにする巧!
だが既に巧には戦う力など殆ど残ってなどない。
オルフェノクに変化しようとすると身体の灰化が起きてしまうほどであった…
(ナレーション:鈴木英一郎)



巧「ぐ…うぅ…!」


ミナ「や…やめろ!これ以上無理したらお前の身体は…!?」


巧「俺の…俺の大事な友達を傷つけて…このまま黙っていられるか!
たとえこの命が尽きようとも絶対に許さないんだ!!」


うっかり者「ガァァァ!」


巧は既にホロボロで満足に動けるはずのない身体でギガノイドの前に出る。
最早勝ち目の無い戦い、それでも戦う事をやめようとはしなかった。


ミナ「やめてくれ隆!」


小鞠「そうだよ!これ以上戦ったら…」



((ゴオオオ!!))


れんげ「ちょっと待つのん!………何か近付いてくる音がするん!」


杉田「本当だ!どんどんこっちに近付いてくるぞ!?」


桜井「この近付く音は…真下からですよ!」


((ゴオオオオオ!!))


それは下の階から先ほど出来た床の亀裂より突然猛スピードで現れた。
その正体はなんと…


((ドルルルルル!))


うっかり者「グガガガガ!?」


オートバジン『!』


巧「俺のバイク!」


れんげ「オートバジンなのん!」


夏海「ウチらもいるよ!」


卓「」コクッ


蛍「こまちゃん先輩!れんちゃん!よかった、みんな無事だったんですね!!」


小鞠「蛍!それに夏海に兄ちゃんも…!」


スマートレディ「ちょっと何!何なのこれ!?誰かお姉さんに説明して~!?」


思わず動揺するスマートレディ、無理もない。
床の亀裂から現れたのは下の階から飛んできたオートバジンとそのオートバジンに乗っかっていた蛍たちであった。
突然姿を見せたオートバジンは前輪のバスターホイールを連射してギガノイドを攻撃、ギガノイドはたまらず怯んでしまう!
(ナレーション:鈴木英一郎)



夏海「いやぁ~!姉ちゃんたちを探し回っていたらこんなに遅くなるとは…」


蛍「夏海先輩が自分の勘を頼りにあっちだこっちだとんちんかんな方向へ誘導したから余計迷子になってしまいましたけど…
結局最後はお義兄さんが誘導してくれて無事に合流できたわけですが。」


卓「」コクッ


巧「おいお前ら!俺はこれ以上ガキのお守はゴメンだ!ミナを連れてさっさと逃げろ!!」


夏海「ムッ!夏海ちゃんちょっとカチンときたよ。そんな事言ってると、これ上げないぞ!」


小鞠「夏海…それって!」


れんげ「555のベルトなのん!」


夏海が取り出したのは先ほどまでラッキークローバーの手にあったファイズギアであった。
(ナレーション:鈴木英一郎)



夏海「でも夏海ちゃんも鬼じゃないよ、さっきの悪口をちゃ~んと謝ってくれるなら…」


小鞠「そんな事言っている場合じゃないよ!」


れんげ「いいからなっつん!ベルトを巧に渡してあげるのん!!」


夏海「ちぇ~ッ!わかったよ、夏海ちゃんだって空気読めるしホラ行くよ。」


夏海が巧にファイズギアを渡そうとしたその時であった。


ミナ「待って!隆をこれ以上戦わせないでくれ!」


小鞠「ミ、ミナさん…?」


ミナ「スマートブレインのヤツらから聞いたんだ。
隆の身体は王に力を根こそぎ奪われてもう限界だって…これ以上戦ったら確実に死ぬって…
だからもう…!」


ミナの言葉は本当だ。
今この瞬間でも巧の手から若干の灰が零れ落ちているほど残りの寿命は迫っていた。
だがそれでも巧の意志は変わらなかった!
(ナレーション:鈴木英一郎)




巧「おいれんげ!ベルトをこっちに投げてくれ!」



れんげ「わかったのん!受け取るん巧!」


れんげからファイズギアを渡される巧、そして巧は腰にベルトを装着してファイズフォンに変身コードを入力する!


『Standyng by』


ミナ「ダメだ!これ以上戦ったらお前は本当に…」


巧「ミナ、今まで俺を守ってくれてありがとうな。
けどな、俺は戦う!人間のために、それにオルフェノクを守るために!!
この世界をこれ以上こんなヤツらの好きにはさせるもんか!!」


泣き叫びながら最後まで戦うのを止めるよう訴えるミナ、だがそれでも巧の意志は変わらない!
巧は最後の力を振り絞りファイズフォンを頭上に掲げて力強くこう叫んだ!!
(ナレーション:鈴木英一郎)




巧「変身!!」



『Complete』


((バシュゥゥゥゥ!))


蛍「フォトンストリームの光が辺り一面に光り輝いて…遂に巧さんが変身しました!」


小鞠「こ…これが…正真正銘…本物の…」


夏海「仮面ライダー…」


ミナ「そんな…隆…隆!?」


叫びながら巧の下へ近付くミナ、しかしそこへギガノイドがミナへ攻撃を仕掛けた!
(ナレーション:鈴木英一郎)



うっかり者「ヴゥゥゥゥ!」


ミナ「うわっ!?」


小鞠「ミナさん!危ないよ!?」


((ガッ!!))


しかしそこに光り輝く戦士がギガノイドの強靭な刃からミナを守った。
その戦士こそ…


ミナ「お…お前…その姿は…バカ…!バカヤロウ!?」


れんげ「555!仮面ライダー555の復活なのん!!」


555「待たせたなミナ!俺はもうお前を死なせない、今度こそ絶対に守ってみせる!!」


杉田「あれが…555…」


桜井「かつて人類を救った救世主…!」


そこに現れた光り輝く戦士、その名は555!
乾巧のもうひとつの姿であり、かつて園田真理から『闇を切り裂き、光をもたらす者』として伝えられた救世主伝説の姿がそこにあった!!
(ナレーション:鈴木英一郎)

とりあえずここまでなん

ようやく555の登場なのん
ss開始から1ヶ月近く経ってようやく主人公の見せ場到来とか、
主役は遅れてやって来るの展開にも限度があるぞとか怒るのは勘弁な!

>>511
いやいやヒーロー大戦じゃあるまいし戦隊の人たちはこないのん
このssのヒーローたちが自力で解決するのん

乙なん
そろそろだと思って555のサントラ引っ張り出しておいて正解だったん

お好きなBGMでお楽しみください
https://www.youtube.com/watch?v=qwP2_rPXu20
https://www.youtube.com/watch?v=8j5nZD-elDo
https://www.youtube.com/watch?v=F_EO3cXjZog
https://www.youtube.com/watch?v=F6q4XMHjVYE
https://www.youtube.com/watch?v=r_uDgLeyhB8

人の為に戦うヒーロー…やっぱ仮面ライダーかっけえ。

うおお…
たっくん頑張れ!!


メインヒーロー来た!これで勝つる!

かっこいい。あとミナがメインヒロインなのかな。乙。

ダブルライダー編の1号カムバックから、ヒーローの復活は無条件て燃える



スマートレディ「もう…555が復活しちゃうなんて!?
こんな事が上層部に知られたら大変!うっかり者さん!やっちゃって!!」


うっかり者「ア゛ァァァァァ!」


555「アー!アー!うるせえんだよ!いい加減黙りやがれ!」


『Exceed Charge』
 

555「うおおお!!」


うっかり者「ガガッ…!?」


555はファイズショットを装備し、ギガノイド目掛けて渾身のグランインパクトを放つ!
だが一撃ではない、まるで今までの借りをまとめて返すような連打の応酬であった!!
(ナレーション:鈴木英一郎)



夏海「よっしゃー!やっちゃえー!555!!」


れんげ「ギガノイドを倒すのん!」


555「「ウラァァァァァァァァァ!!」」


((ドゴッ!)) ((ドガッ!)) ((バキッ!))


うっかり者「ウ…ガガ…!?」


得意の喧嘩殺法でギガノイドを圧倒する555!
次に装備をファイズエッジに切り替えて斬撃を加え続ける!!
怒りに燃える555の前にギガノイドの苦戦は免れなかった。
この状況を見ていたスマートレディも敗色が濃いと悟ると応援を呼ぼうと連絡を取ろうとするが…
(ナレーション:鈴木英一郎)


スマートレディ「もしもし、誰でもいいからこっちに救援を…キャッ!?」


((バシッ!))


555「させるか!」


フォンブラスターでスマートレディの携帯を狙い撃ち救援が来るのを妨害するが…
だがこれが思わぬ事態を招いた。
(ナレーション:鈴木英一郎)



うっかり者「ア゛ァァァァ!!」


555「何!?」


555がスマートレディを狙い撃っていたその隙をついてギガノイドが反撃に出た。
フォンブラスターを吹っ飛ばしてそれから床に向けて強力な衝撃波を放とうとする!


((ガガガガガガガ!!))


ギガノイドが発生させた強力な衝撃波!
その衝撃波の威力に巻き込まれてしまいれんげたちが…


小鞠「あわわわわ…!?」


れんげ「もう立っていられないん!」


蛍「さっき私たちが入ってきた亀裂が広がってこっちまで来ちゃいます!?」


杉田「まずいぞ…このままだと全員…」


夏海「お…落ちるーーーー!?」



「「うわぁぁぁぁぁぁ!?」」



555「おい!お前ら!?」


何という事だろうか…
ギガノイドが床に放った衝撃波に巻き込まれてしまいれんげたちは下の階へと落下してしまった!?
(ナレーション:鈴木英一郎)




………

…………

……………


蛍「う…うぅ…ん…ここは…?」


小鞠「私たち下の階に落ちちゃったんだね。」


杉田「まったくあの高さから落ちてよく無事だったな、みんな大丈夫か!」


桜井「怪我は無いかい?」


れんげ「ウチ大丈夫なん!」


夏海「ウチも平気だよ!」


卓「」コクッ


ミナ「あれ…?隆…隆は!」



ミナ「そ…そんな!?」


蛍「まずいですよこれは!
何がまずいかというと実はさっき巧さんにベルトを渡したのは良いんですけど…
肝心のパワーアップアイテムのファイズブラスターを渡してないんですよ!
だからもし苦戦してたら勝ち目が無いかも…」


夏海「大丈夫だって、ジャッジャーン!!
こんな事もあろうかと夏海ちゃんはさっき咄嗟に555の携帯電話を拾っておいたのだ!
これで555と連絡を取って助けに来てもらえるよ!」


れんげ「さっすがなっつん!」


小鞠「いざという時は頼りになるね♪」


卓「」コクッ


夏海「そうだろそうだろ!みんなウチを褒め称えるがいい♪」



蛍「…な…」


蛍「……な…!」


蛍「………な…!?」


夏海「あれ?どったのほたるん?ほたるんも早くウチを褒めていいんだよ?」


蛍「「なんて事してんですかぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁ!!????」」


れんげ「ほたるんが激怒なん!」


小鞠「ど、どうしたの蛍!?」



蛍「555の携帯電話は必殺技の発動をするために絶対に必要なツール装備なんですよ!
それが無いと555は必殺技は使えないし変身が解かれたら再度変身する事も出来ないんですからね!?」


夏海「えーーーー!!そんなのウチ知らないよ!?」


杉田「なるほど、現代人に携帯電話が必需品なようなものか。」


桜井「五代さんはその辺のモノを武器に変えていたのに555は随分と不便ですね。」


れんげ「なっつん、とんでもない事してくれたのん…」


小鞠「本当にアンタはいっつも肝心な時に余計な事を…」


卓「」コクッ


夏海「うおおー!?何だこの掌返しは!?
でもまだ夏海ちゃんには考えがあるし!この携帯電話を使って555に助けを呼ぶよ!!」


蛍「その555の携帯電話がこっちにあるのにどうやって呼ぶ気ですか?」



夏海は出鱈目に番号を押して555と連絡を取ってみようとする。
すると何故か連絡が繋がるのだが…


夏海「お、繋がった!もしもし、夏海ちゃんだよ!すぐに助けに来てよ!」


『う…うぅ…』


夏海「あれ?誰だコレ?ていうか何か変な声が聴こえるんだけど?」


だが電話に出た相手は明らかに別人であった。
それに聞こえてくる声もまるで苦しむような呻き声が伝わってくるのだが…


杉田「おい…一体どこに連絡したんだ?」


夏海「いや、知らないよ!出鱈目に番号押したら勝手に掛かっただけだし!」


れんげ「ウチが代わりに出るん!もしもしれんげなん、そっちは誰なのん?」


『た…助けて…』


れんげ「あれ?どっかで聞いた事ある声なのん?」


『た…助けてくれー!!』


ファイズフォンから掛かってきたのは助けを乞う声であった。

その声の主とは…

(ナレーション:鈴木英一郎)



野間『つ…繋がった!その声は確かさっきの子供たちだな!』 


小林『頼む、助けてくれ!実は…』


なんと声の主はれんげと小鞠が地下の流星塾で出会った野間と小林の裏切り者のオルフェノクたちであった。
彼らの話によるとアークオルフェノクやギガノイドによる建物の破壊でオルフェノクたちは、
地下の流星塾に避難しようとしたが建物の崩壊により殆どのオルフェノクたちが瓦礫に埋もれてしまったという話だ。
(ナレーション:鈴木英一郎)


野間『もうダメだ…このままじゃ我々も持ちそうにない!』


小林『俺たちオルフェノクだって不死身じゃないしよ…うわぁぁぁぁぁ!?』


れんげ「二人ともしっかりするん!?………ダメなのん、連絡が切られたんな。」


杉田「この本社にいるオルフェノクの殆どが地下に避難してたのか。」


桜井「この事を本部に連絡します。」


本部にこれまでの経緯を報告する桜井、だがこの判断は間違いだった。
何故なら桜井の報告を受けた本部から全隊員に恐ろしい指令が下されたからだ!
(ナレーション:鈴木英一郎)

とりあえずここまでなん

ようやく555が復活したというのにすぐにフェードアウトしてまったん

しかもなっつんがファイズフォン持ってるから必殺技も無理なん

ピンチを脱したと思ったらまたもや大ピンチとか我ながら忙しい展開なのん

ほんと、ドキドキする展開、続きが気になる。



~警視庁跡地~


オペレーター(A)「…以上が現地の桜井捜査官からの報告です。」


南「なるほど、スマートブレインのオルフェノクたちは全員地下で生き埋め状態とは…
それでは現場指揮に当っている北條主任に至急スマートブレイン社に向かうように連絡を取ってください。」


オペレーター(B)「長官…一体何をお考えなのですか?」


南「ではこれから全ての隊員、いえ…生き残っている人間たちに最重要命令を下します!」


ここ、指令室では現地の桜井より事の詳細が全て伝えられていた。
そして南長官より全隊員に通達される恐ろしい指令が命じられる、それは…
(ナレーション:鈴木英一郎)








南「今こそ我々人間の勝利の時!
これより総員スマートブレイン本社ビルに突入し、地下に生き埋めになっているオルフェノクを全て殲滅せよ!!」






ここまで

物語も佳境なのん

なんて恐ろしいことをするんだ。


長官……てめぇの血は何色だぁぁぁぁぁっ!



~スマートブレイン本社内部~


ロブスターオルフェノク「なんですって!?」


センチピードオルフェノク「やはり人間は…私たちを殺そうとして…」


クロコダイルオルフェノク「…」


アギトと戦うラッキークローバーたち。
彼らにも南長官によるオルフェノク殲滅の情報が伝えられていた。
しかし北崎は…


ドラゴンオルフェノク「別にいいじゃないか。」


センチピードオルフェノク「何を言ってるんですか北崎さん!?
僕たちは生き残るか滅びるかの瀬戸際なんですよ!何でそんな悠長な事を言って…」


ドラゴンオルフェノク「ヤダなぁ~琢磨くん。
所詮オルフェノクだろうが人間だろうが強い者が勝てばいいんだ。
弱い者がどうなろうかだなんて…正直どうでもいい事じゃないか。
たとえオルフェノクだって弱ければ見捨てればいい、それだけの事だよ?
それよりも今は楽しもうよ、この戦いをさぁ♪」


センチピードオルフェノク「き…北崎さん…?」


ロブスターオルフェノク「いいわ、私たちだけで行きましょう!」


クロコダイルオルフェノク「Yes!」


その場にドラゴンオルフェノクのみを残して地下に急ぐラッキークローバーたち。
北崎にとって人類とオルフェノクの生き残りを賭けた戦いなど実はどうでもよかった。
彼にとって戦いなど所詮は遊びでしかないのだから…
(ナレーション:鈴木英一郎)



アギト「お前…こんな戦いを楽しんでいるのか!?」


ドラゴンオルフェノク「キミも楽しもうよ、そんな力を持て余しているなんて勿体ないよ。」


アギト「お前………許さないぞ!!」


((ゴオオオオオ!!))


北崎の言葉に怒りを感じたアギト!
アギトは再びベルトのスイッチを左右両方押す、するとまるで今の感情が現わされたかの如く身体が炎に包まれた!!
それはアギトの強化形態であるバーニングフォーム、
その力はアギト自身ですら制御困難で暴走の恐れもある諸刃の剣のような力だ。
(ナレーション:鈴木英一郎)


アギト(バーニングF)「ハァァァァ!!」


ドラゴンオルフェノク「アハハハハハハ!!」


アギト(バーニングF)のバーニングライダーパンチとドラゴンオルフェノクの龍頭装甲の激しいぶつかり合い!
両者のパワー勝負は激しさを増し、この場が跡形も無く全て吹っ飛ぶほどであった!!
(ナレーション:鈴木英一郎)



ドラゴンオルフェノク「やっぱり、キミって面白いね。じゃあ今度はこれで行くね!」


パワー比べが互角と判断したドラゴンオルフェノクはパワー主体の魔人態からスピードを誇る龍人態に姿を変える。


ドラゴンオルフェノク(龍人態)「アーッハハハハハ!!」


アギト(バーニングF)「ぐわぁぁぁぁぁ!?」


龍人態のスピードは目にも止まらぬ速さでアギトを追い詰めて行った!
(ナレーション:鈴木英一郎)



ギルス「ハァ…ハァ…ウガァァァ!!」


G4「ヌンッ!」


そしてその隣ではギルスとG4の戦いが行われていた。
度重なるG4の強力な攻撃でギルスのエクシード化は既に解かれてしまい、
それに消耗も激しくギルスの頭部の角・ギルスアントラーは萎縮しておりパワーダウンしている事が一目でわかるほどだった…
(ナレーション:鈴木英一郎)


G3-X「葦原さん!?……クッ…」


そんなギルスとG4の戦いを唯見守るしか出来ない氷川、無理もない…
彼は警察官であり今は人類側の先兵として戦っている。
いくらギルスがかつての戦いの仲間であっても今は敵である彼に加勢など許されるはずがない。
しかしいつまでもこの戦いを黙って見ている訳にもいかなかった。
そんな時、南長官から直々にある任務が言い渡された。
(ナレーション:鈴木英一郎)



南『氷川主任、あなたに特別任務を伝えます。』


G3-X「南長官!?特別任務とは一体…?」


南『先ほどの指令は受けているはずですね。
氷川主任、G4と協力してその場にいる人間以外の者たちを全て殲滅するのです!!』


G3-X「そんな…!?
……?待ってください!人間以外ですって…?それはまさか………アギトも………?」


南『その通り、今やアギトも殲滅対象です。
氷川主任、キミは以前アギトと協力してアンノウン事件を解決しましたが…
既にアギトは我々の敵だと思ってください。
アギトもまたオルフェノクと同類、いつ人類に牙を向けるかわかりませんからね。』


G3-X「ですが…アギトは!」


南『確かに、アギトはかつて我々の味方であった!
しかし今はオルフェノクと同等の存在なのです。
氷川主任、あなたは今や我々人類の象徴ともいうべき存在!
つまらぬ情けは捨てて全人類のために行動しなさい!!』


そう冷たく言い放つ南長官、その言葉に戸惑いを隠せない氷川。
上層部の言い分はわからなくもない、これは人間とオルフェノクの生き残りを賭けた戦争だ。
だが、かつては同志であったアギトやギルスに銃を向ける事などいくら命令とはいえ安易に従える事ではなかった…
(ナレーション:鈴木英一郎)



~スマートブレイン社屋上~


クウガ(アメイジングマイティ)「グゥッ!ハァ…ハァ…!」


アークオルフェノク「フンッ!」


スマートブレイン社屋上で戦うクウガとアークオルフェノク。
アークオルフェノクの壮絶な力に対抗するためにクウガはアメイジングマイティフォームを駆使して戦っているがそれでも太刀打ちできずにいた。


クウガ(アメイジングマイティ)「こうなったら…究極の闇の力を使うしか…!超変身!!」


遂にクウガは自身が禁じている究極の姿、アルティメットフォームに超変身しようとしたが…

(ナレーション:鈴木英一郎)



((バチッ!バチバチッ!))


クウガ「う…うぅ…な…何だこれは!?うわぁぁぁぁぁぁ!!??」


自らの巨大な闇の力に心が呑み込まれそうになってしまう。
それもそのはず、クウガも先ほどのオルフェノク殲滅の指令をBTCS2000の無線を経由して知ってしまったからだ。
その所為で五代雄介の心に『こんな醜い人々を守る必要があるのか?』という疑問が生まれてしまい、
かつて古代リント族がクウガになりし者の心を『聖なる泉』と例えたようにその聖なる泉が枯れ果てようとしていた…
(ナレーション:鈴木英一郎)


クウガ「だ…ダメだ…このままじゃ…俺が究極の闇に…」


意識が次第に怒りに支配され始める。そしてクウガにも異変が起きた。
身体が先ほどよりも全身真っ黒な状態になり、頭部には4本の角が増えて身体にも至る所に棘状のパーツが…
それに全身に浮き出た血管状組織にクウガの変身ベルトであるアークルの色が黒へと変化する。
これこそかつて未確認生命体第0号を倒したクウガアルティメットフォームなのだがあの時とはひとつだけ違う箇所があった。
(ナレーション:鈴木英一郎)




クウガ(アルティメット)「目…目が黒くなってる…?う、うわぁぁぁぁぁ!!???」



クウガはガラスに映った自分の姿を見て驚愕する、かつて0号を倒した時のクウガは目が赤かった。
しかしこのクウガは目が闇のように真っ黒な状態になっていた。
それは古代リントの伝承にある『聖なる泉枯れ果てし時、凄まじき戦士雷の如く出で、太陽は闇に葬られん。』
とあるように五代雄介の心から優しさが失われようとしていた…
(ナレーション:鈴木英一郎)

ここまで

大ピンチなん


おいおいどうすんだこんな状態……

五代さんの目が黒くなるとか絶望以外の何者でもないな

ライジングアルティメットクウガになってしまうのか。

てかバーニングと拮抗してる北崎とアメイジングマイティを圧倒している王つええ・・・



~スマートブレイン社幹部ルーム~


悪の幹部たちと戦う1号とBLACKの前に再びモニターに映し出される映像の数々。

アークオルフェノクとの戦いで究極の闇となりつつあるクウガ。

ドラゴンオルフェノクとの戦いでバーニングフォームのまま暴走状態に陥るアギト。

G4に苦戦するギルス、そして上層部からの無情な命令に困惑するG3-X。

この世界の仮面ライダーたちが苦しむ光景が映し出されていた。
(ナレーション:鈴木英一郎)


『 『うわぁぁぁぁぁぁぁ!?』 』


1号「みんな…!」


BLACK「おのれ!お前たち絶対に許さん!!」


ダロム「黙れライダー!まだ肝心な場面を見せてはいないぞ!」


ジャーク「よいモノを見せてやろう、この光景を見るがいい!」


そしてモニターに映し出される一つの光景、それは…

(ナレーション:鈴木英一郎)



((ザッ!ザッ!ザッ!))


ショッカー首領「今このスマートブレイン本社に人間どもの軍が押し寄せてきている。
ヤツらの目的は、先ほどの警察上層部が決断した地下にいるオルフェノクどもの殲滅だ!」


モニターに映し出された光景、V1システムの北條がG5ユニットを引き連れてスマートブレイン社に突入する場面であった。
戦場では既にライオトルーパーたちは壊滅状態に陥りスマートブレインに与する大半のオルフェノクたちも、
現在は地下に生き埋めの状態と大局的に見れば人間側が有利な状況だ。
(ナレーション:鈴木英一郎)


1号「ならばお前たちの勝利は最早あり得んぞ!大人しく降伏したらどうだ?」


ショッカー首領「降伏だと?フフフ、そんな事はあり得ん!」


BLACK「何!?」


ダロム「わからんのか!この戦いでオルフェノクが負けようと最早どうでもよい事なのだ!」


ジャーク「そうだ、既にオルフェノクに代わり我らの配下となる邪悪な者たちがいるのだからな!」


オルフェノクの代わりとなる者たち、一体何の事かと疑問に思ったが…
(ナレーション:鈴木英一郎)



1号「待てよ…お前たちまさか!?」


ダロム「そうだ、ようやく気付いたようだな!」


ジャーク「オルフェノクに代わる邪悪な心を持った者たちとは…」


ショッカー首領「即ち、これまでオルフェノクに虐げられてきた者…そう!それは!」


1号「に…人間…」


BLACK「なっ…!?」


ダロム「その通り!この世界の人間どもの心は既に憎しみで満ちている!」


ジャーク「当然だ、平和な日常をオルフェノクどもに奪われ長い間虐げられてきた。
人間どもにしてみれば今程絶好の機会はなかろうて!」


ショッカー首領「我らは憎しみに駆られたこの世界の人間どもをオルフェノクに代わる軍団として取り込む。
さあ、どうするライダーどもよ!お前たちが相手をしなければならんのは人間だぞ?
化け物でもなんでもないただの人間だ。
今までお前たち正義を愛するライダーが必死に守ってきた人間をお前たちは倒せる事が出来るかな?」



「「「フハハハハハハハ!!!!」」」



オルフェノクに代わりこの世界の人間たちを悪の軍団に引き入れようとする幹部たち!
確かにヤツらの言う通りこの世界の人間たちは今、憎しみと怒りに満ちていた。
そんな彼らがショッカー首領たちの手駒となるのは容易い事なのであろう。
やはりこの世界は滅亡への道を突き進むしかないのか…?
(ナレーション:正宗一成)



BLACK「いいや、そんな事はない!」


「「「なんだと!?」」」


1号「BLACK!それはまだこの世界に希望があるという事か…?」


ダロム「ありえん!この世界の希望であるライダーどもをお前も見たはずだ!」


ジャーク「既にこの世界のライダーたちも人間どもに失望し始めておる!」


ショッカー首領「それなのにどうして希望なぞ残っておるというのだ!?」


BLACK「お前たちは肝心な事を見落としている!
人々の希望とは俺たち仮面ライダーだけではないという事だ!!そう、それは………」


BLACKの告げる希望。
それは本来ならこの世界に現れる事のなかった、
そしてこの場にいる悪の幹部たちにとっては取るに足らないと思っていたれんげたちの事であった…!
(ナレーション:正宗一成)

ここまで

そろそろ反撃の兆しを見せるん


正直もうこの世界はダメかと思ったぜ……

れんげ達がどんな活躍するのかな。

最近555とクウガ見直したけどオルフェノク側も元現代人だとして人間側にグロンギより質の悪い連中が多かった気がする…

バルバ曰わく「リントはいずれ我々と近くなる」って言ってる訳だし越えてもおかしくは無い

これ以上皆の笑顔を理不尽に奪われたくない!!と今まで(一条さん達と一緒に)一生懸命やったのに、数年たって今度はその奪われてた側が嬉々として(特に南長官)味方だった連中に対してもヤリ始めようとしてるんだしな…

そりゃ聖なる泉だって濁ったりするわ

守るべき対象があいまいになった時ヒーローの本当の真価が発揮されるな。



~地下ゲート~


れんげ「ここなん!」


小鞠「ここが地下の流星塾に通じる場所だよ!」


杉田「だがここは…」


桜井「天井から瓦礫が落ちてきて入れないな。」


その頃、れんげと小鞠は先ほどビートゴウラムで突き破った地下ゲートの前にみんなを案内していた。
しかし地下ゲートは崩落した瓦礫の所為で入る事は不可能であった。
(ナレーション:鈴木英一郎)


杉田「こんなの人間の手じゃ無理だ、重機でも持ってこないと中に入る事すら出来ないぞ!」


桜井「かといってここにはそんな機材はないし、そもそも俺たちだけじゃどうしようもありませんよ…」

困り果てた杉田と桜井、するとそこへラッキークローバーのオルフェノクたちがやってきた。


夏海「おばちゃんたち!」


冴子「お、おば…」


ミナ「冴子さん!」


れんげ「大変なん!ここにオルフェノクのみんなが閉じ込められてしまったん!」


琢磨「まったく…これだから内勤の連中は使えないんですよ!」


J「…」


ラッキークローバーたちはオルフェノクに変化して瓦礫を一気に吹き飛ばそうとする。
だがそこへ…


ギルス「うわぁぁぁぁ!?」


小鞠「葦原さん!」


れんげ「何か黒いロボットみたいなのがこっちに近付いてくるのん!」


蛍「あ、あれは…G4!?」


G3-X「葦原さん!それに…あの子たちは!!」


夏海「あ、氷川さんまで来た!」


ギルスと戦っていたG4、その後を追ってきたG3-Xまでもが現れてしまった。
ラッキークローバーたちは変化して一斉にG4へと挑んでいくが…


G4「ハッ!」


「「ぐわぁぁぁぁぁ!?」」


G4の力は三人のラッキークローバーたちの力をはるかに上回っており手も足も出なかった。
(ナレーション:鈴木英一郎)



ミナ「そんな…あの冴子さんたちがこんなあっさりやられるなんて…」


れんげ「なっつん!どうしたらいいん!?」


夏海「う~ん…そうだ!確か555のベルトを取り返した時に拾ったベルトが二本余ってたんだ!
これを使ってウチらがライダーに変身して戦えば…」


蛍「カイザとデルタのベルト…
こんなの私たちが使ったら半狂乱になるか灰になって死んじゃいますよ!?」


夏海「もう、ほたるんは一々うるさいなぁ!じゃあどうしたらいいんだよ!?」


((ザッ!!))


その時であった!


V-1「本部へ、現地に到着しました。これよりG4と合流します。」


G3-X「北條さん!それにG5ユニットまで!?」


そこに現れたのは南長官の命令を受けてスマートブレイン社に突入したG5ユニットの面々であった。


小鞠「あわわ…なんかロボットみたいなのがたくさんやってきたよ!」


南『それでは全員配置についてください、全火力を一点集中させこの場にいるオルフェノクどもを一掃するのです!!』


G4「ヌンッ!」


V1「……了解、G5ユニットは全員攻撃態勢に入ってください…」


G5ユニット「「Gランチャー装備、いつでも攻撃指示を!」」


ロブスターオルフェノク「この…人間たちめ…!」


センチピードオルフェノク「や…やっぱり人間は私たちを滅ぼす気で…」


クロコダイルオルフェノク「……」


南長官からの無線指示で攻撃態勢に入る人間たち。
G4はG4用強化体携行用多目的巡航4連ミサイルランチャー『ギガント』を装備し、
G5ユニットも量産型のGランチャーを装備してすぐにも攻撃可能な態勢に入った!
(ナレーション:鈴木英一郎)



蛍「このままじゃ…地下に生き埋めになっているオルフェノクの人たちは全滅させられちゃいますよ!」


れんげ「……!?そんなのダメなん!!
オルフェノクの人たちだって良い人いっぱいいるのん!死なせちゃダメなのん!!」


小鞠「けど私たちはどうしたら…?」


卓「」チョイチョイ


夏海「兄ちゃんが何か持ってるけど…何だこのステレオ?」


蛍「それは確か…」


卓が取り出したのは先ほど555のベルトを取り返した際に偶然入手したファイズサウンダーであった。
(ナレーション:鈴木英一郎)


蛍「さっき北崎さんがいらないって言ったのを私たちが持ってきたんですね。
けどこれをどう使えと…?大体これの扱い方わからないし…?」



れんげ「………こうなったらウチ!ヤケクソなん!!」


れんげは何を思いついたのかG5ユニットの面々の前に立ちはだかった。



れんげ「「みんなやめるん!!」」



蛍「れ…れんちゃん!」


夏海「れんちょんが大人たちの前に立った…!」


小鞠「な…何!?どうするの!?」


卓「…」


れんげ「「お願いなん!こんな事しちゃダメなん!」」


杉田「れ、れんげちゃん…?いかん!攻撃するな!!」


桜井「そうだ!相手は子供だぞ!!」


オルフェノクたちが閉じ込められている地下ゲート前に立つれんげ。
一人の少女が我が身を盾に立ちはだかる光景を目の当たりにしてさすがにG5ユニットも銃口を降ろそうとするが…
(ナレーション:鈴木英一郎)



南「何をしているのですか!」


V-1「南長官!?」


そこに現れたのは南長官、それに小沢が現地に到着して地下ゲートにやってきていた。


南「まったく、現地で直に指揮を取ろうと来てみればこのような事態になっていたとは…」


小沢「あの子たちは…長官、どう説得なさるおつもりですか?」


V-1「相手は子供です、力づくで立ち退かせる事も可能ですが…」


南「いいえ、その必要はありません!
あの子供も我々人間の不穏分子としてオルフェノク共々殲滅するのです!!」




「「!?」」




杉田「何をバカげた事を!?」


桜井「あんな小さな子をどうして!」


南「考えてみればおかしいではありませんか。
我々人類は今日までオルフェノクの脅威に怯えながら生きてきたというのにあの少女はオルフェノクと普通に接している。
つまりあの少女は実はオルフェノクかもしくはオルフェノクの回し者かと考えるべきです!
となれば少女もオルフェノク共々殲滅すべきなのです!!」


小沢「あなた…なんて事を…」


既に狂気に満ちた表情を見せる南長官。
彼にとってこの機会はまさに千載一遇のはず、ここでオルフェノクたちを全滅させなければ人類に未来はないと…
そして南長官の狂気は他のG5ユニットの隊員たちにも伝わってしまう。
(ナレーション:鈴木英一郎)



「そ、そうだ!」


「ここでやらなきゃ俺たちは…」


「尾室教官だってこいつらの所為であんな事に…!」


「これは人間とオルフェノクの生き残りを賭けた戦いなんだ!」


センチピードオルフェノク「人間たちが何か騒いでいますね…」


ロブスターオルフェノク「あんな小さな子供たちまで殺さなきゃいけないなんて、人間って本当に醜い存在ね…
見てて吐き気がするくらいよ。」


クロコダイルオルフェノク「……」


??「ワンワン!」


クロコダイルオルフェノク「!?」


一度は降ろした銃口を再び向けようとするG5ユニットたち。
そしてG5ユニットの銃口が今度は地下ゲートだけでなくれんげに向けられていく…
(ナレーション:鈴木英一郎)



れんげ「…」


れんげ「…やめ…」


れんげ「…もう…やめ…」


蛍「れんちゃんが…何か言ってますよ?」


夏海「あ、そうだ!
ここにいる人たち全員にれんちょんの声を聴いてもらうために今こそこのファイズサウンダーを使えば!!」


夏海はこの使いどころの無さそうであったファイズサウンダーを拡声器代わりに使い、
れんげの声をここにいる全ての者たちに聴ける様にセットする。そして…





れんげ「「「もう!こんな戦いやめるのん!!」」」





夏海「うわっ!音量大きい!?」


小鞠「耳がキンキンするよー!!」


卓「」フルフル


蛍「夏海先輩!一体音量どこまで設定したんですか!?」







れんげ「「「お願いなん!地下に閉じ込められたオルフェノクのみんなを助けてほしいのん!!」」」






れんげの声はこの建物全体…いやひょっとしたらこの世界全てに行き渡っていたのかもしれない。
何故なら偶然ではあるがこのファイズサウンダーはスマートブレイン社が新開発した試作品で、
音波を発して敵を攻撃する機能があるのだが…
実はその他にもその音を対象の相手に使う事でその相手の心に影響を及ぼす事も理論上可能だ。
しかしその事実は今回使用したれんげは勿論、開発者たちですらこんな機能があるとは予想すらしていなかった。
(ナレーション:鈴木英一郎)


南「地下にいるオルフェノクを助けろだと…?
何を言うのかと思えば馬鹿げた事を、もう聞く必要はありません!G4!ギガントを撃ちこみなさい!!」


G4「フンッ!」


蛍「あぁ…G4のミサイルが!」


小鞠「やっぱりダメなの!?」



「「キャァァァァァ!?」」



G4のギガントが子供たちに向かって発射された!




((ドンッ!)) ((ドンッ!)) ((ドンッ!))



れんげ「…あれ?」


小鞠「私たち…無事だ!助かった!」


夏海「何だー!何がどうなってんだ!?」


蛍「けどどうして…?…あぁー!?あなたたちは…!!」


蛍が叫びながら正面に注目した。そこには三人の大人の後姿があったからだ。
(ナレーション:鈴木英一郎)


杉田「まったく、無茶をして…」


桜井「もう大丈夫だよ!」


G3-X「GX-05でG4のミサイルは全部落としました、これでもうキミたちに危害は加えさせませんよ!!」


小鞠「杉田さんに桜井さん!」


蛍「それに氷川さんことG3-X!」


蛍「三人がウチらを庇ってくれたんな!」


卓「」コクッ


南「氷川主任、何のつもりだ!?こうなればキミの手でそこにいる子供たちを始末するんだ!!」


南長官は今度はG3-Xに直接手を下すように命じる。
だがG3-Xはそんな命令を無視してGX-05を投げ捨てると地下ゲートの瓦礫を除去する作業を始めた。
(ナレーション:鈴木英一郎)



南「な…何をしている…?それでは地下にいるオルフェノクを助ける事になるぞ!?」


G3-X「…そうです。僕は今、地下にいるオルフェノクたちを助けるために動いているんです!」


南「バ…バカな…一体何を考えている!?オルフェノクたちは人類の敵だぞ!それを何故助けるんだ!?
それに子供たちだって…」


G3-X「何故…ですって?傷ついた彼らが救いを求めているからですよ!
僕は警察官です!警察官なら助けを求める人々を守るのが務めのはずです!
そして子供たちも…」


れんげ「?」


G3-X「この戦いが始まる前に本郷警視総監がこう仰ってたんです。
『キミの目の前で助けを求める小さな声が聴こえたのならその子たちを助けてやってくれないか』って!」


蛍「確か警視総監さんがアギトの翔一さんに送った言葉ですね。」


G3-X「この世界…確かにもう正義も悪も無いに等しいのかもしれません。
それでもたったひとつだけ、踏み躙ってはいけない…僕たち大人が絶対に守らなきゃいけないモノがあります!!」


南「絶対に守らなきゃいけないモノだと…?それは一体何だ!?」





G3-X「「「子供たちの命と…願いです!!」」」





氷川の声もまたファイズサウンダーを介してここにいる者たち全てに伝わった。
そしてこの一部始終の展開を見届けていた人間たちもまた行動を起こそうとする!
(ナレーション:鈴木英一郎)



V-1「退いてください氷川さん。
こういった瓦礫の除去作業はデリケートなんですからあなたみたいな不器用は引っ込んでいてください。」


G3-X「ほ…北條さん!?」


なんと北條と彼が率いるG5ユニットの面々がG3-Xに協力して瓦礫の除去が開始した。
だがそれを行ったのは人間たちだけではなかった。


クロコダイルオルフェノク「フンッ!」


G3-X「ミスターJ!あなたも!」


センチピードオルフェノク「ぼ…僕も…」


ロブスターオルフェノク「た…琢磨くん!何であなたたちまで!?」


センチピードオルフェノク「僕は…寿命で死ぬのも人間に殺されるのも嫌です…」


ロブスターオルフェノク「そうよ!だからこそオルフェノクの世界を作るのよ!」


センチピードオルフェノク「けど…それはあの残酷な王に支配される世界ですよ!
仮に永遠の命が与えられたとしてもきっといつかは僕らも王の生贄にされる!!」


ロブスターオルフェノク「それは人間たちも同じよ!
人間たちだって私たちオルフェノクを滅ぼすためにこうして子供を殺そうとしてまで生き残ろうと…」


クロコダイルオルフェノク「No!!サエコ、ソレハチガウ!ニンゲンタチマダキボウモッテイル!
ヒカワガコドモタチスクッタ、ソレニチャコモ…」


チャコ「ワンワン!」


クロコダイルオルフェノクの足元にはチャコの姿が…
どうやら先ほどオルフェノクたちの前に現れたのはチャコだったようだ。
(ナレーション:鈴木英一郎)



センチピードオルフェノク「冴子さん…僕はラッキークローバーに入り自分が強いと確信していました。
けどそうじゃない、本当は弱さを誤魔化していただけなんです…
王はこんな僕を間違いなく生贄にするでしょうね。」


ロブスターオルフェノク「それは…」


センチピードオルフェノク「このまま残酷な王に仕えるか、それとも共存を望む人間たちと一緒に残り少ない寿命を全うするか…
僕は後者を選びますよ。それが弱い僕の考え方です。
情けないと思うなら存分に罵ってもらっても構いませんよ…」


冴子は何も言い返せなかった。
再び琢磨たちと袂を分かつ事もショックであったがそれよりも、
人間とオルフェノクが協力してオルフェノクを助け出そうとするこの光景に驚きを隠せなかったからだ。
(ナレーション:鈴木英一郎)



南「何だこれは…お前たちはどうかしている…!?
何故オルフェノクたちを助ける!今まで我々はヤツラに虐げられてきたはずだぞ!?」


桜井「どうかしているですって?
子供に銃を突きつける警官の方がどうかしていますよ!」


杉田「俺にもれんげちゃんみたいな娘がいましてね!
一人の子を持つ親として子供を撃つなんて事…それにオルフェノクだから全てを殺して解決なんて方法を取ったら、
娘に会わせる顔が無いんですよ!!」


V-1「私たち警察官は『全ての偏見を排除し、事実を事実のまま直視する』という事を信条としなければなりません。
この信条で考えるならば南長官、今のあなたはオルフェノクへの偏見で満ち溢れている。
そんなあなたの命令には従えませんね!」


南「き…貴様ら…!」


既にG5ユニットの大半が南長官の命令を無視してオルフェノクたちと共に瓦礫の撤去作業を始めた。
そしてもう一人、そんな南長官に鉄槌を下す人物が…
(ナレーション:鈴木英一郎)


小沢「オラァッ!!」


南「グハッ!?」


夏海「うわっ!酷い…グーって殴った…!?」


小鞠「痛そう…」


小沢「ふぅ、気に喰わない男は殴るに限るわね!」


G3-X「小沢さん…まったくあなたって人は上官をグーで殴るなんて!」


南「そ…そうだ…貴様ら何を考えて…このままでは我々は滅びてしまうんだぞ…!」


小沢「いいえ、きっと今の攻撃を仕掛けた時点で私たち人類もオルフェノクも滅びていたはずよ。
殺し合いの道を選ぶ種族に未来なんてないものね…
さぁ、氷川くん!もうあなたの邪魔をする者はいないわ!自分の思う通りにやりなさい!!」


G3-X「了解!!」



~スマートブレイン社幹部ルーム~


ダロム「馬鹿な…こんな事が…」


ジャーク「何故だ!何故…人間どもは立ち直れたのだ!?」


ショッカー「我らの計画は完璧ではなかったのか!?」


そして同じ頃、悪の幹部たちもこの人間とオルフェノクの共同作業を目の当たりにしていた。
彼らにはいくら考えてもわからなかった。
何故自分たちの計画は失敗したのか、そして彼らが共存の道を歩もうとするのかを…
(ナレーション:正宗一成)


1号「それは人間がお前たちが考えているほど愚かではなかったからだ!」


BLACK「それだけじゃない、子供たちが想う純粋な平和な願い!
それを叶えてあげるのが俺たち仮面ライダーの…いや!大人の役目だからだ!!」



1号「行くぞ!」


BLACK「喰らえ!」



1号、BLACK「「ライダー!ダブルパンチ!!」」



「「「ぐわぁぁぁぁぁ!?」」」



1号、BLACK「「ライダー!ダブルキック!!」」



「「「ギャァァァァァァァ!?」」」


ダロム「おのれ…ライダーども…!」


ジャーク「このままでは…こうなればこの世界から手を引くしかない!」


ショッカー「だが憶えておれ!我らはいずれまた甦る!今度は全ての悪の組織を従えた大ショッカーとしてな!!」



「「「さらばだ!仮面ライダーの諸君!!」」」



仮面ライダー1号、BLACKのライダーパンチとライダーキックの必殺技を受けてダメージを負った悪の幹部たち。
彼らは傷を負いながらも、後年現れる全ての悪の組織を従えた『大ショッカー』の存在を予見しながらこの世界を去って行った。
残った1号とBLACKはというと…
(ナレーション:正宗一成)



1号「俺たちも奴らの後を追うぞ!」


BLACK「待ってください、まだこの世界には問題が…」


1号「それはこの世界の仮面ライダーたちが解決する問題だ。
本来俺たちが手を出していい事じゃないはずだろう!」


BLACK「…ですが…」


1号「しかしだ、この世界を守るライダーたちに力を送る事くらいはしてやるべきだろうな!」


BLACK「ハイ!この世界を守る仮面ライダーたちよ!
この世界の平和をキミたちに託す、受け取ってくれ!キングストーンフラッシュ!!」



((パァァァァァァァ!!))



仮面ライダーBLACKが体内のキングストーンの力を発したキングストーンフラッシュ。
それは今この場で苦しみながらも戦っているこの世界の仮面ライダーたちに力を与えた!
(ナレーション:正宗一成)


1号「行くぞ、もうこの世界で俺たちがやるべき事は終わった。」


BLACK「けど…警視総監の職はどうするんですか?」


1号「安心しろ、ここに来る前にデスクに辞表を叩きつけてきた!」


BLACK「それはそれで問題あるんじゃ…?
まあともかく、れんげちゃん。それにみんな。キミたちもしっかりな!!」


こうして1号とBLACKはこの世界の仮面ライダーとれんげたちに未来を託して、
誰に知られる事もなくこのパラダイス・ロストの世界を立ち去っって行った。
(ナレーション:正宗一成)

とりあえずここまでなん

まさかのファイズサウンダー大活躍なん

ちなみにファイズサウンダーの機能に関してはssオリジナル要素があるから細かいツッコミは無しで頼むん

それと1号とBLACKも今回のssではこれで退場なのん、いずれ次回作をやる時にまた活躍させたいんな

さあ、反撃開始なのん!!

凄く熱くなる展開だ。乙。

乙ー
作内最強武器のファイズサウンダーじゃないですか!
てかキングストーンフラッシュの力すげぇ


色々あったけど辞表置いといたから大丈夫に全部持ってかれてしまったww
問題有りすぎだろそれww

>「尾室教官だってこいつらの所為であんな事に…!」

オムロンまさか…

オムロンの事だから、きっとドジって滑って転んで頭打って病院で唸ってるんだろうな



~スマートブレイン社屋上~


クウガ「ハァ…ハァ…このままじゃ…心が究極の闇に支配されてしまう…それだけは…ダメだ!」


アルティメットフォームの影響で究極の闇に支配される寸前にまで陥るクウガ。
このままでは自らが究極の闇をもたらす存在になる事を危惧したクウガは、
自らの命とも言えるベルトのアークルを砕こうとする!
だが…
(ナレーション:鈴木英一郎)


((パァァァァァ!))


クウガ「こ、この光は何だ…?」


突然クウガの注がれる光、それは先ほどのBLACKのキングストーンの光であった。
その光でアルティメットFの変身が解けて先ほどまでの怒りの感情が嘘みたく和らいでいた。
(ナレーション:鈴木英一郎)


アークオルフェノク「グゥゥゥゥ!」


しかし安心したのも束の間、そこへアークオルフェノクが襲い掛かってきた!
(ナレーション:鈴木英一郎)


((バキューンッ!))


五代「誰が撃ったんだ…?」


その時であった、何処からともなく銃声が…
五代はその銃声があった方向を見るとそこには一人の人物がいた。
それは彼にとってとても懐かしく、そしてかつては命すら預けられると思った戦友の男であった。
(ナレーション:鈴木英一郎)



一条「五代!大丈夫か!」


五代「一条さん!?」


アークオルフェノク「ウグッ…」


一条「どうやらこの銃弾は効果があるようだな!
科捜研の榎田さんが開発した新型の神経断裂弾だ、これなら倒せなくてもなんとかいけるぞ!」


銃弾の効果に満足する一条、しかし五代はその銃弾の威力を見て一条にある願いを打ち明けた。


五代「一条さん…お願いです…その銃弾を俺のベルトに撃ちこんでください!
もう…今の俺には究極の闇を抑える事が…このまま誰かの笑顔を俺自身が奪う事になるなんて耐えられない…
だから一条さんの手で俺を…!」


必死に懇願する五代、先ほどのキングストーンの光でなんとか立ち直ったが、
いつまた究極の闇に心を支配されるかわからないからだ。
だが一条は…
(ナレーション:鈴木英一郎)



一条「悪いがその願いは聞き入れる事は出来ない。」


五代「どうして…!このままじゃ俺は究極の闇を!?」


一条「聞いてくれ五代!
俺はここに来る前にお前が助けたれんげという少女からお前に伝えてほしい事があると言われたんだ。
それは…」





『無理をしちゃダメなん!!一人で全部背負いこんじゃダメなのん!!』





五代「あの子がそんな事を…」


一条「…だそうだ、いいか五代!もう一人でなんでも背負い込もうとするな!
俺はあの時、第0号をお前一人で戦わせた事を今でも後悔しているんだ!
お前を心配する人たちのためにも、この戦いを終わらせてお前の笑顔をみんなに見せてあげてくれ!!」


五代「一条さん…そうか、よし!」


一条の言葉を聞いた五代は先ほどとは違いいつもの落ち着いた表情を浮かべた。
そして再び変身ポーズを取った!
(ナレーション:鈴木英一郎)



五代「わかりました一条さん!
みんなの笑顔を守るため、それに俺自身の笑顔を大事にしてくれと言ったあの子たちのためにも!
俺は!絶対に生きます!だから見ててください!俺の、変身!!」


((ピキィン!!))


再びクウガへと変身した五代。
その姿は先ほどと同じくアルティメットFの姿だが、ひとつだけ違う部分があった。
(ナレーション:鈴木英一郎)


一条「目が赤い…これはあの時九郎ヶ岳で見たクウガの姿だ!」


クウガアルティメットF「ハァッ!」


そう、このクウガアルティメットFは目が赤かった。
それはかつて第0号ことン・ダグバ・ゼバを倒した究極の力を持ちながらも心清き戦士の姿。

『清らかなる戦士 心の力を極めて戦い邪悪を葬りし時 汝自らの邪悪を除きて究極の闇を消し去らん』

この碑文の通り、かつての闇の伝説を塗り替えた戦士が再び甦った!
(ナレーション:鈴木英一郎)




クウガアルティメットF「オリャァァァァァ!!」



アークオルフェノク「うぐわぁぁぁぁ!?」


炎を纏ったクウガアルティメットFのパンチで吹き飛ばされるアークオルフェノク。
その力は凄まじき戦士の名の通りオルフェノクの王ですら太刀打ちできない程であった!


一条「あのオルフェノク!床の亀裂に落ちて行くぞ!下の階に逃げる気だな!」


クウガアルティメットF「逃がすか!一条さん乗ってください!」


((ドルルンッ!))


クウガと一条はビートゴウラムに乗り込むとアークオルフェノクを追って下の階に向かった。
(ナレーション:鈴木英一郎)



~スマートブレイン社内部~


ドラゴンオルフェノク(龍人態)「アハハハハ♪」


アギトバーニングF「クッ…うおおお!!」


ドラゴンオルフェノク(龍人態)「鈍い、鈍すぎるねキミ。」


アギトバーニングF対ドラゴンオルフェノク(龍人態)の戦い。
確かにパワーではバーニングFの方が有利だがスピードではドラゴンオルフェノクが圧倒的に有利で、
アギトの攻撃は殆どが空振りに終わっていた。
それにアギト自身もバーニングFの暴走状態の所為で周りが見えなくなっておりその事に気付けないでいるという最悪な状況であった。
(ナレーション:鈴木英一郎)


ドラゴンオルフェノク(龍人態)「もう飽きてきちゃった、悪いけど終わりにするね。」


((ググッ!))


アギトバーニングF「うぐ…あぁぁぁぁ!?」


アギトの首を握り潰そうとするドラゴンオルフェノク、このままではアギトは殺されてしまう!
(ナレーション:鈴木英一郎)




((パァァァァァ!))



そしてここにもBLACKのキングストーンの光が…


アギトバーニングF「これは…ひ…光!うおおおお!!」


ドラゴンオルフェノク(龍人態)「?」


((ピシッ!パキッ!))


その光を浴びたアギトの身体から業火の炎に焼かれたバーニングFの装甲が剥がれ落ちて行った。
そしてその下から光り輝く装甲が姿を見せた!


アギトシャイニングF「ハァッ!!」


ドラゴンオルフェノク(龍人態)「な、何これ!?」


キングストーンの光を浴びてパワーアップしたアギトの姿。
これこそ仮面ライダーアギト最強の姿、アギトシャイニングフォームである!!
(ナレーション:鈴木英一郎)



ドラゴンオルフェノク(龍人態)「へぇ、キミも姿を変えられるんだ。けど、僕よりは弱いんだよね!」


ドラゴンオルフェノクは目にも止まらぬ速さでアギトに攻撃を仕掛けようとする。
だが…!
(ナレーション:鈴木英一郎)


アギトシャイニングF「ハァッ!」


ドラゴンオルフェノク(龍人態)「がはっ!?」


シャイニングFはドラゴンオルフェノクの速さよりもさらに超スピードで打撃を浴びせて行く。
そして!
(ナレーション:鈴木英一郎)


アギトシャイニングF「タァァッ!」


ドラゴンオルフェノク(龍人態)「うおわぁぁぁぁ!?」


アギトの攻撃を喰らい吹っ飛ばされるドラゴンオルフェノク。
吹っ飛ばされたのはれんげたちがいる地下ゲートの方であった。
(ナレーション:鈴木英一郎)



~巨大ホール~


スマートレディ「えぇーっ!?幹部のみなさんはもうこの世界から出て行っちゃったの!?
じゃあ私置いてけぼりに…!そんなぁ…」


555「なんだか知らねえが当てが外れたようだな!ざまぁ見ろ!!」


スマートレディ「もう!そんな強がり言ってもダメよ!あなただってうっかり者さんに押されてるじゃないの!!」


うっかり者「ア゛ァァァァァ!」


555に襲い掛かるギガノイド!
そんな時、555にもキングストーンの光が届けられた。
(ナレーション:鈴木英一郎)




((パァァァァァ!))



555「どうやらこっちにも希望の光ってのが来たようだな!………あん?」


スマートレディ「あら?あなただけ何も変わらないのね…?」


555「おいどうなってんだ!?何で俺は何も変わんないんだよ!?」


スマートレディ「ああ、ほら555ってそういう奇跡的な感じでパワーアップする系じゃないからじゃないの?」


555「なんだよそれ!意味わかんねーよ!?」


うっかり者「ウ゛ゥゥゥゥゥ!」


そんなやり取りが行われている間にギガノイドが555目掛けて突進を仕掛けてきた!

危うし555!?

(ナレーション:鈴木英一郎)



555「クッ…………うん?」


うっかり者「!?」


((ググググググ!))


しかしギガノイドの突進は555に届く事は無かった。
何故なら突進を仕掛ける寸前で何らかの力が作用してギガノイドは動けなくなってしまったからだ。
(ナレーション:鈴木英一郎)


555「どうなってんだ?」


??「おい乾、負けてんじゃねえ!
この俺さまがわざわざあの世から遥々救援に駆けつけてやったんだぞ!!」


??「こんな怪人に負けないでください!」


うっかり者「ガガガッ!?」


スマートレディ「ちょっと…何アレ?何で灰がギガノイドの身体を覆ってるの!?」


スマートレディの言う通り、ギガノイドの周囲に突如灰が蔓延してそれがギガノイドの行動を抑制していたみたいだ。
そして先ほど555に語りかけてきた灰の塊がまるで人間のような形を形成していく。
その姿に555は見覚えがあった!
(ナレーション:鈴木英一郎)



555「お前ら…海堂に結花!?」


海堂「久しぶりだな乾!
ちゅーかっ!こんなヤツに負けるとかありえねえからな!お前は木場の理想を受け継ぐんだろ!!」


結花「この怪人は私たちが抑えています、その隙に倒してください!」


555「あぁ、わかった!お前らの意志も俺が受け継いでやるよ!!」


その灰の塊の正体はかつてオルフェノクでありながら人間の味方をして、
この巨大ホールで無残な死を遂げた海堂直也と長田結花の二人だった。
どうやらキングストーンの光は灰と化した二人の魂を具現化したようだ。
(ナレーション:鈴木英一郎)


555「オオオオオ!!」


((ズバッ!))


うっかり者「ウギャギャギャギャッ!?」


555は海堂と結花がくれた唯一のチャンスを生かしギガノイドにファイズエッジの斬撃を与える!
強烈なダメージを受けたギガノイドは先ほどれんげたちが落下した亀裂に同じく落下していった。
(ナレーション:鈴木英一郎)



スマートレディ「ちょっとちょっと何よこの状況は!
乾巧たちは復活しちゃうしラッキークローバーの連中は人間たちと仲良くなっちゃうし、
おまけに黒幕の方々は何処かへ行くなっちゃうし………もうイヤーーーー!?」


最早この状況が自分にとって最悪だと悟ったスマートレディはわき目もせずにこの建物から逃げるように去って行った。
そして555は…
(ナレーション:鈴木英一郎)


555「ありがとな、お前らのおかげで助かったぜ。」


海堂「気にすんな、ちゅーかこうやって苦しんでいる人間を見捨てられないのが俺さまのいいとこだ!」


結花「海堂さんったら、けど乾さん。私たちが成し遂げられなかった想いを…」


555「わかってる。
木場やお前たち、それに俺のようなオルフェノクや人間が共に生きていける世界を作る理想を必ず成し遂げてやるからな!」


結花「お願いします、もうこれ以上私たちのような悲しい運命を背負ったオルフェノクを生み出さないで…」


海堂「バッキャロー!せっかく会ったのに湿っぽい事言うんじゃねえ!
乾、俺さまからは特に何も言う事はねえが…まあその…ちゅーかあれだ!
絶対に負けんじゃねーよぞ!じゃあな!!」


その別れの言葉を最後に海堂と結花の魂はこの場から消えた。
一人残った555は亀裂の中へと入り落下したギガノイドの後を追った!
(ナレーション:鈴木英一郎)

とりあえずここまでなん

別々の場所で戦っていたライダーたちがようやく合流するのん

そしてスマートレディは上司が蒸発したから職場放棄なん、退職金なんか一切出ないのん

スマートブレインはとんだブラック企業なんな!


灰が動き出す・・・キン肉マンか!(違
フェイスフラッシュとキングストーンフラッシュはどっちがチートだろうか

乙。クライマックスが近いな。


悪の秘密結社に福利厚生の四文字はないと知れ!

フロシャイム、ペンギン帝国「!?」ガタッ

スマートブレインは文字通り社員が身を粉(灰)にして働いてるのに…

スマートレディ、ライダーキックでぶっ飛ばしてほしかった。

泣いた



~地下ゲート~


G3-X「さぁ、もうひと踏ん張りですよ!」


クロコダイルオルフェノク「OK!」


V-1「ちょっと琢磨さん!そんな撤去の仕方がありますか!?もっと秩序よく…」


センチピードオルフェノク「いえ、北條さんんあなたこそ!ここは最後に撤去すべきでしょ!」


れんげ「人間とオルフェノクが仲良く瓦礫を片付けてるんな!」


夏海「一時はどうなるかと思ったけどこれでこの世界はもう大丈夫だね!」


蛍「極一部なんかそっくりさん同士で喧嘩してる人たちもいますけどね…」


小鞠「あとは地下に閉じ込められているオルフェノクのみんなを助け出せばめでたしめでたしだよ!」


卓「」コクッ


人間とオルフェノクの共同作業を見てホッと一安心しているれんげたち。
しかしそれを快く思わない人物が…
(ナレーション:鈴木英一郎)



南「おのれ…こうなれば最後の手段だ!G4!この場にいる者たち全てを殺せ!!」


G4「!」


((ギ…ギギ…))


「な、何だ!?」


「G4が再び動き出したぞ!」


「お、おい!俺たちは味方なのに…うわぁぁぁぁ!?」


再起動したG4は敵味方関係なく攻撃を開始する。
これはどういう事なのか?
小沢は唯一人、理由を知る南長官の胸ぐらを掴み問い詰めた!
(ナレーション:鈴木英一郎)



小沢「アンタ!一体何をしたの!白状しなさい!!」


南「く、苦しい…まあいい…冥土の土産に教えてやろう!
G4を暴走状態にしてやったんだ、これでもうG4は誰も止める事の出来ない修羅と化した!
人間とオルフェノクが共存なんて出来るわけが無い…
人間は間違いなくオルフェノクに殺される…そうなる前に…この場にいるオルフェノクを全て殺せば…」


小沢「そんな事をしたらこの場にいる人間たちだって死んでしまうのよ!それにアンタだって…」


南「構うものか!
無様にオルフェノクに殺されるくらいならここで全員道連れにしてやるんだ!アーッハハハハハハ!!」


G3-X「うわぁぁぁぁぁ!?」


V-1「グゥッ!?」


蛍「あぁ…氷川さんや北條さんがやられちゃいました!」


小鞠「そんな…せっかくここまでなんとかなったのに…もうダメなの!?」


既に発狂して支離滅裂な発言を繰り返す南。
主人の命令を一切受け付けなくなり暴走状態に陥ったG4、その力は依然健在だ。
このまま人間もオルフェノクも滅んでしまうのだろうか?
(ナレーション:鈴木英一郎)



ギルス「させるか!」


小鞠「葦原さん!?」


暴走状態に陥ったG4に対して今まで横たわっていたギルスが挑もうとしていた。
しかしギルスはこれまでのG4の猛攻の前に激しいダメージを負っていて満足に戦える状態ではなかった…
(ナレーション:鈴木英一郎)


小鞠「無茶だよ!葦原さんだってボロボロじゃ…」


れんげ「そうなん!大人しくしてるん!」


ギルス「フンッ、子供が遠慮する様な事を言うな!
せっかく希望が出てきたんだ、それなのに大人しく寝ていられるか!!」


G3-X「葦原さん…あなたは…」


ギルス「俺は…これまでずっと裏切られてばかりだった。
だが…そこにいる人間とオルフェノクの共存を望む子供たちの姿を見てもう一度信じてみたくなったんだ!
希望ってヤツをな!!
立て氷川!戦いはこれからだぞ!!」


G3-X「ハイ!うおおおお!!」


ギルスの励ましを受けて再び立ち上がるG3-X!
そんな彼らにもキングストーンの光が届けられた!
(ナレーション:鈴木英一郎)




((パァァァァァ!))



れんげ「これは…BLACKのキングストーンの光なん!」


小鞠「あれを見て!二人が!」


ギルス「この光は…」


G3-X「身体に力が漲る!」


二人もまたキングストーンの光を浴びてパワーアップする。
ギルスは再びエクシードギルスに、
G3-Xもガードチェイサーから超高周波振動ソードのGS-03デストロイヤーとアンカーのGA-04アンタレスを装備して、
G4に再度挑もうとする!
(ナレーション:鈴木英一郎)


エクシードギルス「「ガァァァァ!!」」


G3-X「GS-03、GA-04アクティブ!」


小沢「氷川くん、そんな接近戦の武器を持ち出してどうする気なの?まさか…」


G3-X「小沢さん、僕はあのG4の装着者のオルフェノクを助け出したいんです!
彼は南長官の所為で無理矢理兵器に改造された被害者です、彼を助け出す責任は僕たち警察にあるはず…
だからこの場を僕に預けてもらえませんか?」


氷川はこの状況下にも関わらず、G4の装着者であるクラブオルフェノクを助けようとする。
だがこの状況下ではさすがにそんな無茶な要求は通らないと思った氷川は自分一人でやろうとしたが意外にも…
(ナレーション:鈴木英一郎)



小沢「さっき私は言ったはずよ、『自分の思う通りにやりなさい』って。
あのオルフェノクを助けたいというのがあなたのやりたい事なら構う事は無いわ!やりなさい!!」


V-1「まあ、私たちも援護くらいはしてあげますよ。
氷川さんの我が儘に付き合うのも昨日今日の事じゃありませんからどうぞお好きなようにやってください。」


G3-X「ハイ!!」


蛍「それでいいんですか警察の方々…?」


夏海「いいんだよ!こういう時はノリと勢いで解決だよ!!」


れんげ「大人は結構適当なのん。」


エクシードギルス「「ガァァァァァ!!」」


G3-X「アンカー射出!」


G4「!」


エクシードギルスはギルススティンガーを、それにG3-XもGA-04のワイヤーをG4の身体に縛り付けて身動きが取れないようにした!


エクシードギルス「今だ!俺がヤツの動きを止めている内に早くあのオルフェノクを助け出せ!」


G3-X「ハイ!」


小沢「助け出すならベルトのGバックルよ!
あれに付いている緊急解除スイッチを作動させればG4は動かなくなりオルフェノクを救い出す事が出来るわ!」


G3-X「了解!!」


G4「グゥゥ!!」


身体を固定され身動きの取れないG4に接近するG3-X。
だがG4の戦闘意識は健在で、GM-01改四式を連射してG3-Xが近付くのを阻止する!
(ナレーション:鈴木英一郎)



G3-X「今だ!」


((ガシャンッ!))


G4の緊急解除スイッチを作動させたG3-X!
G4の中から出てきたクラブオルフェノクを受け止めて急いで脱出しようとする。

だが…

(ナレーション:鈴木英一郎)


((ガシッ!))


G3-X「何だ!?」


既に装着者が離脱したというのにG4の腕がG3-Xの身体を掴んで離そうとしなかった。
(ナレーション:鈴木英一郎)


小鞠「そんな…何であのアーマーみないなのが勝手に動いてるの!?」


夏海「恐っ!まるでホラーだよ!?」


V-1「小沢さん、これはどういう事ですか!」


小沢「これは…G4のAIの所為ね…」


小沢の言う通りこれはG4の仕業であった。
クラブオルフェノクという装着者を失ったG4は新たな装着者を求めてG3-Xこと氷川に目を付ける。
そして彼に憑りつくように迫ってきた。
(ナレーション:鈴木英一郎)



エクシードギルス「このままじゃ氷川が!」


蛍「氷川さん逃げて!」


G3-X「ダメだ…身動きが取れない!」


G4は装着者を失ったとはいえその力は未だに健在である。
このまま氷川はG4の新しい装着者と化してしまうのか?…と思ったその時であった!
(ナレーション:鈴木英一郎)


((ドーン!))


((ドシーンッ!!))


蛍「今度は一体何なんですか!?」


夏海「なんか上から落ちてきたよ!」


小鞠「上からって…あーーー!?」


れんげ「あれは確か…」



上から落下してきたのはクウガと戦っていたアークオルフェノク。
アギトと戦っていたドラゴンオルフェノク、それに555が戦っていたギガノイドの三体であった。
ちなみにこの怪人たちが落下してきたおかげでG4の拘束が解けてG3-Xはクラブオルフェノクを連れて脱出する事が出来た。
(ナレーション:鈴木英一郎)


G3-X「助かった、けどこの怪人たちは…?」


小鞠「上でクウガや555たちが戦っていたオルフェノクたちだよ!」


蛍「そうなるともしかして…」



((ブオンッ!))



その時、この地下ゲートにバイクの排気音が響き渡る。
それはこの場所にクウガ、アギト、555のバイクが集結する音であった!
(ナレーション:鈴木英一郎)


クウガアルティメットF「金のゴウラム合体ビートチェイサーボディアタック!」


一条「相変わらずその名前長過ぎだぞ五代!」


小鞠「クウガに一条さんだよ!」


アギトシャイニングF「今度こそあいつを倒す!」


夏海「アギト!」


555「これでこの戦いに決着を付けてやるよ!」


れんげ「555なん!これでこの世界の仮面ライダーたちが全員集結したのん!!」


G3-X「葦原さん!僕たちも行きますよ!」


エクシードギルス「そうだな、あいつらにだけ任せておけるか!」


そしてG3-Xとエクシードギルスもそれぞれのバイクに乗り込み、ライダーたちはバイクで怪人たちに突進を仕掛けた!!
(ナレーション:鈴木英一郎)




((ブオオオオオンッ!!))





「「「「ぐわぁぁぁぁぁぁ!?」」」」





蛍「この世界の仮面ライダーたちのオールライダーブレイクが決まりました!」


夏海「よっしゃー!けどまだ怪人たちは生きているよ!」


ライジングビートゴウラム、マシントルネイダー、ガードチェイサー、ギルスレイダー、
そしてオートバジンによるライダーブレイクを決めたライダーたちはバイクから飛び降りて空高くジャンプする!
(ナレーション:鈴木英一郎)



((バッ!))


クウガアルティメットF「え~と、初めましてな人も結構いますよね?」


アギトシャイニングF「そうですね、まだ自己紹介すらしてないような…」


エクシードギルス「そんなのは戦いが終わってからでいいだろ。」


G3-X「えぇ、戦いが終わったらいくらでも時間がありますからね!」


555「じゃあ行くか!!」



蛍「あ、そうだ!今ならファイズブラスターで…」


夏海「こんな時にほたるんが玩具で遊んでる!まったく子供だなぁほたるんは…」


蛍「ち、違います!
このファイズブラスターに夏海先輩が持っていたファイズフォンを取り付けて変身コードを再入力すれば…」


『Standyng by』


『Awakening』


555ブラスターF「うおおっ!俺もパワーアップした!?」


蛍「ハイ完成しました!仮面ライダー555ブラスターフォームです!!」


小鞠「映画で観たのと同じ姿だね!」


れんげ「カッコいいのん!」


卓「」コクッ


パワーアップを終えて既に最後の攻撃の態勢に入るライダーたち。
最後にれんげたちはファイズサウンダーを通じて大きな声である言葉を送った…
(ナレーション:鈴木英一郎)









「「「「「頑張れーーーー!!仮面ライダー!!!!!」」」」」









『頑張れ、仮面ライダー!』


その声援はこの世界の仮面ライダーたちの心に伝わった。そして…
(ナレーション:鈴木英一郎)



555ブラスターF「仮面ライダー…?俺たちが?」


クウガアルティメットF「いいんじゃないかな、みんな仮面ライダーで!」


アギトシャイニングF「そうですね!俺は仮面ライダーアギトで!」


G3-X「僕は仮面ライダーG3-Xですか、悪くはありませんね!」


ギルス「無駄口はもういいだろ!さっさと決めるぞ!」


蛍「ライダーたちが最後の攻撃を仕掛けるみたいですね!」


小鞠「それじゃあ必殺技だね!」


夏海「ライダーの必殺技といえば…」


れんげ「ライダーの必殺技といったらあれっきゃないのん!」




「「「「ライダーキックだね!!!!」」」」




卓「」コクッ



クウガアルティメットF「「うおりゃぁぁぁぁぁぁぁぁ!!」」


アギトシャイニングF「「ハァァァァァァァァァァ!!」」


エクシードギルス「「ウガァァァァァァァァ!!」」


G3-X「「うおおおおおおおお!!」」


仮面ライダーたちの必殺技ライダーキックが放たれた!
クウガアルティメットFのアルティメットキックを先頭に、
アギトシャイニングFのシャイニングライダーキック、エクシードギルスのエクシードヒールクロウ、
G3-Xのキックと必殺技が…
アークオルフェノク、ドラゴンオルフェノク、ギガノイド、それにG4と怪人たちに次々と炸裂する!!
(ナレーション:鈴木英一郎)



そして最後に…


蛍「それじゃあ555も…
私がファイズブラスター持っているからボタン押さないと必殺技放てないんですよね。
え~と…確か[5532]のコードを入力してENTERと…」



555ブラスターF「「ダァァァァァァァ!!」」



れんげ「555のライダーキックなのん!」


蛍「あれは…555ブラスターFの超強化クリムゾンスマッシュですね!!
その威力は30tと正直他のライダーと比べると微妙な威力ですが、
ブラスターFのより強化されたフォトンブラッドを叩き込んだ技なのです!!!!」


小鞠「蛍はこんな時でも説明頑張ってるね、えらいえらい♪」


蛍「うへへ、先輩に褒められちゃいました♡」


555ブラスターFの超強化クリムゾンスマッシュが止めの一撃として放たれた!




((ドッガァァァァァァン!!))




仮面ライダーたちの攻撃を喰らい怪人たちは爆散、そこにはオルフェノクの死の証である大量の灰が残っていた…
(ナレーション:鈴木英一郎)



一条「終わったな五代…」


クウガアルティメットF「一条さん、俺…思うんです。
戦ってみてわかったんですけどあのオルフェノクの王はたぶんまだ子供だったんじゃないのかなって…」


一条「子供だと…?」


クウガアルティメットF「はい、それもたぶん善悪も区別できない程の子供じゃあ…
だからあの王はあそこまで冷酷になれたんじゃないのかなって。
でもいつか彼が生まれ変わったら…その時は…」


そんな悔いの言葉を遺すクウガ、それはアギトたちも同じであった。
(ナレーション:鈴木英一郎)


G3-X「終わりましたね、これでG4システムは跡形も無く破壊できました!」


エクシードギルス「あぁ、これでもう不幸な目に合う人間もオルフェノクもいなくなったわけだ…」


アギトシャイニングF「あのオルフェノク…救う事は出来なかった。」


センチピードオルフェノク「仕方ありませんよ、北崎さんはオルフェノクの中でも特殊な人だったから…」


小沢「全ての者たちを救えるほどアギトもまた全能ではないのよ。
あなたは今回救えるべき者たちを救えた、今はそれだけを考えなさい。」


それぞれの戦いに決着がついた。
彼らのおかげで大勢の者たちが救われた、だが…
もっと他に良い解決の仕方があったのではないかと悔いてならない者たちも少なくはなかった。
そんな中555たちも…
(ナレーション:鈴木英一郎)



555ブラスターF「まったく、道理であれだけ探してない訳だ。
お前らが俺の携帯持って行っちまったんだからな…」


夏海「あはは、ゴメンね…」


れんげ「けど555も勝ててよかったんな!」


555ブラスターF「あぁ、もしかしたらこれはお前らの…」


ロブスターオルフェノク「まだよ!まだ終わってないわ!!
私はオルフェノクと人間が共存する道なんて認めたくないわよ!!」


センチピードオルフェノク「冴子さん…あなたはまだ…」


夏海「おばちゃんまだあんな事言ってるよ、ウチの母ちゃんみたいな更年期障害なんかね?」


ロブスターオルフェノク「それとそこの失礼な子供も許せないわ!!」


蛍「夏海先輩は冴子さんに後でちゃんと謝っておいてください。」


555ブラスターF「まあ何にせよだ、これで全部終わった。あぁ、全部終わったんだ…」


クロコダイルオルフェノク「Yes.チャコオイデ。」


チャコ「ワンワン!」


全ての戦いに決着が着き、これで何もかもが終わった…
(ナレーション:鈴木英一郎)

ここまで、これでめでたしめでたしなん

あと何か残ってたような…残ってないような…?

おい、もこみち忘れてるぞ。あと、逃げたスマートレディも。

お、乙なん…


更年期障害って恐ろしい(違)

てか王を倒したら寿命が…

でーじょーぶ、KSFがある



一条「では我々はこの瓦礫の撤去作業を再開しよう!」


クウガアルティメットF「俺たちも手伝います。」


小沢「蛍ちゃん、あなたたちはここで待っているのよ!」


瓦礫の撤去作業を始める大人たち、そんな彼らの姿を見守る中で蛍は何か引っ掛かるものを感じていた。
(ナレーション:鈴木英一郎)


蛍「…」


蛍「そういえば何か引っ掛かっているような…?」


蛍「何でしょうか、このまるで何かがしっくりこないような違和感は…?」


蛍「はて…?」



何か心に引っ掛かるモノが残る蛍、そんな時…


夏海「どーよ姉ちゃん、これチャコって犬なんだ。ウチらの村じゃ見た事ない犬っしょ!」


小鞠「うわぁ、可愛い♪おいでチャコ!」


チャコ「ワンワン!」


蛍「……チャコと戯れている先輩可愛い♡
じゃなくて!そういえば………翔一さんのレストランにいたはずのチャコがどうしてここにいるんですかーーー!?」


夏海「そりゃ勿論自力でここまで来たんじゃないの?ほら、犬って忠犬多いじゃん!
きっと飼い主を捜して三千里とかって感じだよ!」


蛍「あのレストランからこのスマートブレイン社まで何キロあると思ってるんですか!
私たちだってバイクに乗ってきたのにこんな運動が不向きなチワワが一匹で走ってこられる距離じゃありませんよ!?」


小鞠「え~とつまりどういう事?」


蛍「つまり…誰かがチャコをここに連れて来たんですよ!!」


ようやくチャコがこの場所にいる事に疑問を感じた蛍。
その頃、戦いを終えた555はミナに話しかけようとするが…



555ブラスターF「ミナ、これで全部終わった。さあ、帰ろうぜ。」


ミナ「まだ…なんだ…」


555ブラスターF「何…?」


ミナ「まだ終わっちゃいないんだ!」


まだ終わってはいない、それはどういう事なのかとミナに問おうとしたがそこに驚く声が…
(ナレーション:鈴木英一郎)



夏海「「おわぁぁぁぁぁ!?」」



れんげ「なっつん!どうしたん!?」


夏海「い、いや…大した話じゃないんだけど…ベ…ベルトがひとつだけ無くなってるんだよね…?」


蛍「それ思いっ切り大した事じゃないですか!無くなったのはデルタのベルト…一体誰が…!?」


不審に思った蛍は辺りを見回すが、大人たちは全員瓦礫の撤去作業をしておりベルトを盗むような者などいるはずがなかった。
(ナレーション:鈴木英一郎)



蛍「おかしいですね、誰も盗んだような素振りないんですけど…」


夏海「じゃあ一体誰が…?」


蛍「そういえば…
さっきアギトがラッキークローバーの人たちと戦っていた時に真理さんのとこに別働隊を送ったと言ってましたよね!
もしかしてチャコをここに連れて来たのはその別働隊の人たちじゃ…!?」


小鞠「それじゃあ真理さんが危ないよ!?」


夏海「けど別働隊って一体何処の誰なんか全然わかんないじゃんかよー!」


小鞠「ちょっと待って!そういえば確か…」


れんげ「スマートレディが言ってたのん、ミナさんが生き返った時に水原も生き返ったって…
もしかしたら!」


蛍「じゃあまさかベルトを盗んだ犯人は!?」


蛍たちがベルトを盗んだ犯人を突き止めたその時であった。
(ナレーション:鈴木英一郎)




水原「ハーッハハハハハハ!やった!遂に俺は…王のベルトを手に入れたぞ!!」



蛍「あれは…水原さん!?」


555ブラスターF「お前…どうして…!?」


確かに先ほどのスマートレディとの会話で巧は水原の生存を何気に耳にしていたが、
こうして直で彼が生きている光景を目の当たりにすると驚きを隠せなかった。
(ナレーション:鈴木英一郎)


水原「その女から聞いたはずだろ、俺もオルフェノクとして生き返ったんだよ!
俺はこのベルトが欲しくてスマートブレインに入ったんだよ!変身!!」


『standyng by』


『complete』


デルタ「これだよ、この力!これが欲しかったんだ!!」


そして三本のベルトのひとつであるデルタのベルトを手にした水原は仮面ライダーデルタに変身。
手にした力に実感して喜びに浸っていた。
(ナレーション:鈴木英一郎)


ロブスターオルフェノク「とにかくよくやったわ!
ベルトを取り戻せば私たちオルフェノクにももう一度勝機があるはずよ!!」


センチピードオルフェノク「冴子さん…いい加減に!」


デルタの力を手にした水原を引き入れようとするロブスターオルフェノク。
ベルトさえあればオルフェノクだけの世界を再び作り出せると確信していたからだ。
だが水原の真意は…違った…!
(ナレーション:鈴木英一郎)



デルタ「Fire!」


((ダンッ!ダンッ!ダンッ!))


ロブスターオルフェノク「イヤァァァァァ!?」


センチピードオルフェノク「冴子さん!?」


クロコダイルオルフェノク「サエコ!!」


デルタ「今まで散々俺の事を見下して扱き使いやがって!誰がお前らオルフェノクどものための世界なんか作るかよ!
それにしてもミスターJ、アンタが飼っているバカ犬の所為で多少面倒な目にあったんだぜ。
俺の事を噛みつくは吠えるわで、まあ飼い主のアンタを見るなりこっちから離れて行ったがな。」


クロコダイルオルフェノク「What?」


れんげ「チャコを連れて来たのは水原だったんな!」


蛍「それにしてもオルフェノクのための世界を作るのが目的じゃないなら水原さんの目的は一体…?」


デルタムーバーでロブスターオルフェノクを撃ったデルタ。
オルフェノクとなった水原が何故同類であるオルフェノクを撃つのか?
疑問を感じる蛍たちだが…
(ナレーション:鈴木英一郎)



ミナ「あいつは…水原の目的は…オルフェノクの世界を作る事なんかじゃない!」


555ブラスターF「ミナ!お前…あいつのやろうとする事がわかるのか?」


ミナ「あたし…あいつが以前呟いてた事を思わず聞いちまったんだ。水原の目的は救世主になる事なんだ!」




「「救世主!?」」




蛍「救世主って真理さんが言っていたあの救世主ですか?」


小鞠「けどこの世界の救世主は…」


れんげ「この世界の救世主は555なのん!」


ミナ「そうだ、だから水原は555…いや隆に代わって人間たちの救世主になろうとしているんだ!」



夏海「ちょ…ちょっと待ってよ!それ意味わかんないよ!?」


555ブラスターF「そうだ、オルフェノクが人間の救世主とか…あいつがそんなお人好しには見えないぞ!?」


デルタ「心外だなおい!
俺は…姿形はこの通りオルフェノクになっちまったが心はずっと人間のままだ!
だからずっと待っていたのさ、ベルトを手に入れてオルフェノクたちを根絶やしにするこの時をな!!」


れんげ「な、何を言っているのか訳がわかんないのん…?
もう戦う必要なんてないのん!みんな仲良くなったのん!!」


れんげの言う通りであった。
少なくともこの場にいる人間とオルフェノクは共存の道を歩もうとしているのだが…
(ナレーション:鈴木英一郎)


ミナ「あいつは…オルフェノクになった時に狂っちまったんだ!だからあんなわけのわかんない事を…」


555ブラスターF「おい水原!お前の事情なんてどうでもいい!さっさとベルトだけ置いてここから消えろ!!」


水原にベルトだけ置いてこの場から立ち去るように諭す555。
戦力的に見れば今の555ブラスターFにデルタが勝てる見込みは無い。
状況的には水原の不利ではあるが水原とて何の策も無くこの場に現れた訳ではなかった。
(ナレーション:鈴木英一郎)



デルタ「こいつを見てまだそんなデカい口を叩けるか?」


れんげ「デルタが女の人を抱えてるん!」


蛍「あの女の人は!?」


夏海「おいおい!どうなってんだよこれ!?」


小鞠「そ、そんな…!?」


デルタが抱えている少女の顔を見て驚くれんげたち。
そして攻撃を仕掛けようとした555もデルタが抱えている少女を見て思わず躊躇してしまう!
(ナレーション:鈴木英一郎)



555ブラスターF「おい…嘘だろ…何でこんな事に…」


デルタ「わかったか。
この女を無事に返してほしければ大人しくしているんだな!3821、来いジェットスライガー!!」


呼び出したジェットスライガーに乗り込みその場を後にする。
555は追いかけようとするがデルタの支配下に置かれた5機のジェットスライガーがその行く手を阻んだ!
(ナレーション:鈴木英一郎)


デルタ「わかったら追いかけてくるなよ!うん…?何だこの灰は!?あっち行け!!」


555ブラスターF「おい待て!」


555ブラスターF「頼む…行くな!」


555ブラスターF「真理…真理ぃぃぃぃぃぃぃぃぃぃ!!!!!!!!!!!」


デルタが連れて行った少女、それは巧の友である園田真理であった。
力強く真理の名を叫ぶ555、しかし非情にもデルタを乗せたジェットスライガーは飛び去ってしまった…
(ナレーション:鈴木英一郎)

とりあえずここまで

ラスボス倒してもまだまだ油断できないのん

>>615
ウチもそれを考えていたんだけどただのお姉さんをライダーキックで倒すのはあまりにも絵面が酷そうなので却下したのん

>>636
いやー、ウチとした事がまだ問題山積みのまま危うくss終わらせるところだったのん
ごめんなー


まさかこんな隠しダンジョンとボスがいるとは……

何だろうこの、オロチ現象の後のコダマと言うか…乃木や坊ちゃまの後の根岸と言うか…ユートピアの後にエナジードーパントを見たような感覚は…

乙。続き楽しみ。

木場さんをだました報いは受けてほしいから、スマートレディが真の姿になった時にライダーキックなんてどうだろう。

>>655
基本的にこのシリーズって原作のチグハグを上手く縫い合わせて一つにする感じだからオリ設定はやめて欲しい

まあ、どこかで報いを受けて欲しい人物ではあるな、スマートレディ

スマートレディは行きすぎない小物だし本人もそれを自覚して楽しんでるようだし世渡り上手ではあるよな。
報いと言ってもなにで償わせればいいのかわからん。

クウガアルティメット
アギトシャイニング
555ブラスター

こんなメンツに喧嘩売ってよく生きて帰れると思うな水原。

退職金受け取れない&失業保険出ないの福利厚生なくなったコンボで一つ

木場来るかな?

真理の危機なんだ、灰になった草加にもワンチャン…

TV版はともかく映画の草加は真理の危機にかけつけるだろうか・・・

このssじゃ草加さん灰になってるのにどうやって復活するんだ?

KSFっ!!

の余波で生身はむりでも海堂達みたいにスタンドとかで?



蛍「そんな、真理さんが…」


れんげ「連れて行かれてしまったのん!」


夏海「大変じゃん!急いで助けに行かなきゃ!」


小鞠「けど…あ…あれ!?」


((ドンッ!)) ((ドンッ!)) ((ドンッ!))


 
「「うわぁぁぁぁぁ!?」」


一難去ってまた一難、その言葉通りにジェットスライガーの攻撃が迫ってきた!


555ブラスターF「クソッ!こいつら邪魔すんな!」


チャコ「クゥ~ン…」


((ガシャンッ!))


れんげ「あぁーっ!チャコが持ってた小瓶を落っことしたん!?」


夏海「今はそんな事気にしてる場合じゃないって!」


卓「」コクッ


そう言いながられんげとチャコを抱えて逃げる夏海と卓。
しかしジェットスライガーは自動操縦で容赦なく襲い掛かってきた!
(ナレーション:鈴木英一郎)



夏海「もうダメー!夏海ちゃん走れない!?」


れんげ「なっつん!諦めちゃダメなん!こういう時こそ…」


クウガアルティメットF「俺たちの出番だね!」


アギトシャイニングF「ハァッ!」


蛍「クウガにアギト!」


エクシードギルス「俺たちも!」


G3-X「忘れないでください!」


小鞠「G3-Xにギルス!」


そして反撃が始まった。
(ナレーション:鈴木英一郎)





「「「「ハァァァァッ!!」」」」




クウガアルティメットFの超自然発火能力!
アギトシャイニングFのシャイニングカリバーによるシャイニングクラッシュ!
G3-XのGXランチャー!エクシードギルスのギルススティンガーが炸裂!!


『Blaster Mode』



555ブラスターF「こいつで最後だ!!」



((ドヴァァァァァァ!!))



そして最後に555ブラスターFのエクシードチャージした、
ファイズブラスター・フォトンバスターモードのフォトンバスターが命中!
駆けつけたライダーたちの活躍で5機のジェットスライガーは見事に大破した。
(ナレーション:鈴木英一郎)



555ブラスターF「ようやくぶっ倒したぜ!けど真理が…」


クウガアルティメットF「早く後を追って!」


アギトシャイニングF「そうだ、大切な人は絶対に守らなきゃ!」


G3-X「僕たちはまだ救助活動をしなければいけないので行けませんが…」


エクシードギルス「大事な人なんだろ、行け!!」


555ブラスターF「ありがとな、じゃあここは任せたぜ!」


小鞠「待ってよ~!」


れんげ「ウチも付いて行くのん!!」


夏海「みんな、兄ちゃんがオートバジンに乗れって!これでウチらも真理さんの後を追うよ!!」


卓「」コクッ


蛍「けどさっきのジェットスライガーが足止めした所為で時間が過ぎちゃいましたよ。
もしかしたら既に真理さんはもう…」


こうして555ブラスターFとオートバジン、それにオートバジンに乗り込んだれんげたちはデルタの後を追って飛び立った。
(ナレーション:鈴木英一郎)



===

=====

=======


その少し前の事である。
ライダーたちがジェットスライガーを撃破している最中の事であった。


啓太郎「もう…翔一さんも蛍ちゃんたちも…みんなどこ行っちゃったんだよ~!?」


みんなと逸れてしまい、たった一人でスマートブレイン社内を彷徨っていた啓太郎。
するとチャコが小瓶を落とした場所から聞き覚えのある声が…それも…恨みがましく聞こえる奇妙な声が聞こえてきた…


「おのれ…水原ぁ!」


「よくも…」


「よくも真理を…許すものか!絶対に………!!」


啓太郎「なっ…何だあれ!?ひぃぃぃぃっ!?」ガクッ


その得体の知れない何かを目撃してしまい思わず気絶する啓太郎。
実はチャコが落とした小瓶は先ほど野村博士がチャコに託した『変身913発』であった。
その小瓶から流れ出た液体は先ほどデルタに纏わりついていた灰に触れてしまい、
そこからまるで人の形をした何かに姿を変えようとしていた。
そしてそれは蛍たちが持っていた最後のベルトであるカイザギアを手にすると、
サイドバッシャーに乗り込み誰にも知られずに何処かへ立ち去ってしまった。
(ナレーション:鈴木英一郎)

とりあえずここまで

555のssであの男を出さないとかありえないのん

ここで今まで無駄に伏線にしていた変身913発の出番なのん!

ヒエッ…
ヤンデレが復活してしまうん…

盛り上がってきたな。木場さんやついでにレオもでてほしいな。

このチートにチートを上塗りしたハイパーチート共に対抗できるのは幻のブレイクフォームさんしかいないな!


なんという執念
流石すぎだww



~コロシアム~


ここは蛍たちがこの世界に最初に現れた場所であるコロシアム。
既に荒れ果てたこの場所に水原は昏睡状態の園田真理を連れてきていた。
(ナレーション:鈴木英一郎)


水原「ここはあの時、お前が死に損なった因縁のある場所だ。
お前の死に場所に最も相応しい場所だな!さぁ、ここで死ね!園田真理!!」


水原が真理を手に掛けようとしたその時であった!


((ダーンッ!))


一発の銃弾が水原を目掛けて放たれた!
水原はすぐにデルタに変身して難なく避けたがこれは一体誰の攻撃なのかと辺りを見回した。


デルタ「555!今のは555か!?」


今、自分の邪魔をする者は555しかいないと思った。だが…
(ナレーション:鈴木英一郎)

↑の書き直すん、ゴメンな



~コロシアム~


ここは蛍たちがこの世界に最初に現れた場所であるコロシアム。
既に荒れ果てたこの場所に水原は昏睡状態の園田真理を連れてきていた。
(ナレーション:鈴木英一郎)


水原「ここはあの時、お前が死に損なった因縁のある場所だ。
お前の死に場所に最も相応しい場所だな!さぁ、ここで死ね!園田真理!!」


水原が真理を手に掛けようとしたその時であった!


((ダーンッ!))


一発の銃弾が水原を目掛けて放たれた!
水原はすぐにデルタに変身して難なく避けたがこれは一体誰の攻撃なのかと辺りを見回した。


水原「555!今のは555か!?」


今、自分の邪魔をする者は555しかいないと思った。だが…
(ナレーション:鈴木英一郎)




((ブオンッ!)) ((ブオンッ!))



??「よくないなぁ、女の子を虐めようとするなんて…」


水原「こいつは…555じゃない…?」


サイドバッシャーの排気音を響かせて一人の男がこのコロシアムに現れた。
その姿はかつてエラスモテリウムオルフェノクの魔の手から真理を救出しに来た巧とまさに同じシチュエーションなのだが…
たったひとつ違う事があった。
それは…
(ナレーション:鈴木英一郎)



??「555?失礼だなキミは、この俺をあんなヤツと見間違えるとは…」


水原「待てよ…お前は!?」


まるで幽霊でも見るような顔で驚く水原!
それそものはず、今水原の目の前にいるこの男は本来なら既に死んでいるはずのあの男なのだから!!
(ナレーション:鈴木英一郎)


水原「な、何でお前がここにいる!?お前は死んだはずじゃ…」


??「さあね、気が付いたら生き返っていたんだ。
まあそんな事はこの際どうでもいい、ところでキミ…オルフェノクになったんだって?
俺の目の前に現れた薄汚いオルフェノクがどうなるか知らないはずじゃないよな…」


そう言って男はサイドバッシャーからカイザギアを取り出す。
それもテキパキといつも使い慣れている動作でベルトを腰に装着させてカイザフォンに変身コードを入力する。
(ナレーション:鈴木英一郎)



水原「お前は…お前は…何で生きているんだ!草加雅人ーーーーーー!!??」


『standyng by』


草加「だから、知らないと言っているだろうが!変身!!」


『complete』


そして黄色に光るフォトンブラッドに包まれ仮面ライダーカイザがその姿を現す。
装着者の名は草加雅人。
かつて三本のベルトのカイザギアの所有者でもあったが帝王のベルトである仮面ライダーサイガによりその命を断たれた。
しかし野村博士が新開発した『変身913発』の偶然の効果によりこうして意外な形で復活を遂げたのであった!
(ナレーション:鈴木英一郎)



水原「草加…アンタ本当に草加雅人なのか!?」


カイザ「さっきからそう言っているだろ、まったく相変わらず鈍いんだよキミは…」


水原「あぁ、アンタが復活してくれるなんて願ったり叶ったりだ!
オルフェノクを嫌うアンタなら俺の同志になってくれるはずさ!!」


カイザ「キミの、同志だと…?」


水原「そうだ!
かつて俺たち人間解放軍はオルフェノクたちに何度も襲撃を受けて散々な目に合わされてきた!
あの屈辱の日々はオルフェノクになっても忘れられねえ…
だが今は違う、俺は王のベルトを手に入れてどんなヤツにも負けない強さを手に入れた!
それにアンタのカイザの力があれば俺たちは無敵だ、手を取り合って一緒に戦おうぜ!!」


そう言って水原はカイザに手を差し伸べた。しかしカイザは…


カイザ「……どうもキミの話は矛盾だらけで理解に難しいんだが…
では何故そこにいる園田真理を捕まえてきたんだい?」


水原「あぁ、この女は…
この女の体内にあるオルフェノクの因子はオルフェノクのヤツらが仲間を増やすらしいからな。
生き残っている人間たちが全員オルフェノクになったら大変だから殺しておこうと思ったんだ。
それがどうかしたのか?」


カイザ「なるほど、真理を殺すためにか…ハァ…」


まるで呆れた声でため息をするカイザ、彼は水原に近付きながら誘いに対する返答をする。
それも鉄拳制裁の形で…
(ナレーション:鈴木英一郎)



カイザ「フンッ!」


((バキッ!))


デルタ「がはぁっ!!草加…一体何を!?」


カイザショットを装備して水原にグランインパクトを決めようとするカイザ。
しかし水原も瞬時にデルタに変身したおかげでなんとかそのダメージを防いだ。
(ナレーション:鈴木英一郎)


デルタ「な、何をするんだ草加!俺たちは共にオルフェノクを憎む者!敵じゃないはずだ!?」


カイザ「いいや、お前は既に俺の敵だ!
何故ならお前は既に………俺がこの世で最も忌み嫌う薄汚いオルフェノクじゃないか!!!!」


『ready』


腰に装備されているカイザブレイガンを取り出し斬りかかるカイザ!
最早交渉の余地無しと判断したデルタも応戦、デルタムーバーで撃ち返しながらジェットスライガーのミサイルでカイザを撃とうとしていた!
(ナレーション:鈴木英一郎)



デルタ「馬鹿なヤツだ草加雅人!こうなればお前を殺すだけ、やれーーーー!!」



((ドーーーーーンッ!!))



ジェットスライガーから放たれたミサイルがカイザを目掛けて命中しようとする。
だが…


カイザ「舐めるな!この程度の修羅場、今までどれだけ乗り越えてきたと思っている!!」


『exceed charge』


カイザブレイガンからミサイルに対して黄色の光弾を放たれ目標をポイントする。
そして動きを拘束されたミサイルにカイザブレイガン・ブレードモードのカイザスラッシュが炸裂した!
(ナレーション:鈴木英一郎)


カイザ「「イィィィィヤァァァァァァ!!」」


((ズバッ!))


((ドッカァァァァァン!!))


ミサイルを逆に攻撃してその身を守ったカイザ、それにジェットスライガーも…


サイドバッシャー「!」


((ガシッ!))


サイドバッシャーがバトルモードとなりジェットスライガーを拘束してその動きを止めていた。
(ナレーション:鈴木英一郎)



カイザ「これでもう小細工は使えないな。まったく解放軍に居た頃からキミは姑息な事ばかりしていたね。
正直見苦しいなと思っていたけどなぁ…」


デルタ「黙れ!!
何故だ…?俺は人間のために行動をしているのに…
俺こそが救世主のはずなのに…どうして誰も俺のやる事をわかっちゃくれないんだ!?
草加!アンタなら…俺と同じオルフェノクを嫌うアンタなら俺の同志になってくれると思っていたのに!!」


カイザ「何を勘違いしているのか知らないが…
俺はキミが救世主になろうがオルフェノクを憎もうが正直どうでもいいんだ。
だがな、たったひとつだけ…お前はやってはいけない事をしてしまった…!」


デルタ「や、やってはいけない事…?」


カイザ「俺の目の前で、真理を殺そうとした事だ!!」



『exceed charge』



カイザ「「ディィィィヤァァァァァァ!!!!」」



デルタ「う…う…うおおおおお!!」


((ガカッ!!))



そしてカイザのゴルドスマッシュとデルタのルシファーズハンマーの互いのライダーキックが激突する!
威力だけならデルタの方が有利なのだが真理を傷つけようとした水原に対して草加の怒りが爆発!!
(ナレーション:鈴木英一郎)




水原「ぐわぁぁぁぁぁぁぁ!?!?」



カイザのゴルドスマッシュに負けた水原は変身が解けてしまいデルタのベルトは吹っ飛ばされてしまった。
(ナレーション:鈴木英一郎)


草加「フンッ、デルタのベルトは返してもらうぞ。これは父さんが俺たち流星塾生にくれた物だ。
お前如き薄汚いオルフェノクが扱っていい代物じゃない。そして真理もな…」


真理とデルタのベルトを取り返した草加。
真理を連れてさっさとこの場から立ち去ろうと思ったその時であった。
(ナレーション:鈴木英一郎)


((ザザーッ))


草加「は…灰が…どういう事だ!?」


実は草加が復活する際に使われた変身913発だが未完成であった。
本来なら灰と化した人間を甦らせるなど出来るはずもない事をやってのけただけでも奇跡のはずだが…
それもわずかの時間だけだったようだ。
草加雅人の身体は再び元の灰に戻ろうとしていた。
(ナレーション:鈴木英一郎)


草加「おのれ…せっかく甦ったと思ったのに!」


忌々しく己の身に起こった事を嘆く草加。
だがその傍らには想いを寄せる真理が静かに眠っていた…


草加「真理…忘れないでくれ…俺の事を…お前を救ったのは乾じゃない。この俺…草加雅人だという事を…」


その事だけを言い残して草加は再び灰と化した。
結局このカイザの活躍は誰にも知られる事もなく終わる。
そして眠っている真理の傍らには灰に塗れたカイザのベルトだけが残った…
(ナレーション:鈴木英一郎)

とりあえずここまで

草加さんの登場&即退場なん

ぶっちゃけ草加さんは子供たちと会わせても悪影響しか与えないのですぐにお引き取り願ったのん

おつのん
さすが草加さんとしか言えないwww

もこみち、見事なやられっぷりだ。乙。

乙なん
たっくんもいいけど草加さんのかけ声も好きだな


ぶっちゃけすぎだろ>>1ww草加さんカワイソスww



水原「うぅ…草加雅人め!よくも…」


先ほどのカイザの攻撃を喰らいながらもなんとか立ち上がった水原…
普通なら間違いなくやられていたはずだったがデルタに変身していたために悪運強く生き残っていた。
するとそこへ後を追ってきた555たちがやってきた!
(ナレーション:鈴木英一郎)


555ブラスターF「「水原ぁぁぁぁぁぁぁぁ!!」」


蛍「よかった、真理さんは無事ですよ!」


夏海「それにデルタのベルトと…あれ?何でカイザのベルトまで?」


小鞠「なんかカイザのベルトだけ灰だらけだよね、どうしてだろ?」


卓「?」


れんげ「しかも水原に至っては既にボコボコなのん!一体誰にやられたのん?」



水原「うぅ…このままじゃやられる…!」


((オォォォォ!))


555ブラスターF「オルフェノクに変化したな!
だがなぁ、真理にまで手を出したお前を許しちゃおけるか!叩き潰してやる!!」


『Blade Mode』


555ブラスターF「ウラァァァァァッ!」


オリーブオルフェノク「ぐっ…!?」


怒りに燃える555はファイズブラスターをフォトンブレイカーモードに切り替え、
水原が変化したオリーブオルフェノク斬りかかる!
さすがの猛攻にオリーブオルフェノクはあっという間に追い詰められてしまい…
(ナレーション:鈴木英一郎)



555ブラスターF「これで終わりだ!」


蛍「555が足にファイズポインターを装備しました、止めの必殺技にクリムゾンスマッシュを放つ気ですね!」


夏海「よっしゃー!行け555ー!!」


小鞠「真理さんを酷い目に合わせようとしたんだもん!やっちゃえー!!」


れんげ「555!一気に決めるのん!!」


卓「」コクッ


そして555は手に持っていた武器を投げ捨てて、
空高くジャンプしてそのままオリーブオルフェノク目掛けて一気に必殺のクリムゾンスマッシュを決めようとした!
(ナレーション:鈴木英一郎)


555ブラスターF「「ダァァァァァァァッ!!」」



オリーブオルフェノク「まだだ!俺はまだ…終ってたまるか!?」


最後まで足掻こうとする水原。
既に555ブラスターFのクリムゾンスマッシュはあと少しで命中寸前にまで達しようとしていた。
だが次の瞬間、誰もが予想しえないとんでもない事態が起きてしまう…
(ナレーション:鈴木英一郎)




((グシャッ!))



「「なっ!?」」



蛍「そ、そんな…」


小鞠「555の足が…足が…」


れんげ「グシャッて潰れてしまったのん!?」


夏海「まるで袋に詰めた砂が形を崩したみたいだよ…!」


卓「」コクッ




555ブラスターF「「う…ぐ…うわぁぁぁぁぁぁぁ!!??」」




蛍「なっ…!?」


れんげ「555が急に苦しみ出したのん!」


((バタッ!))


555「う…うぅ…」


蛍「ブラスターFが解除されて元の555に戻ってしまいました!」


れんげ「一体どういう事なのん!?」


まさかの展開、あと一歩でオリーブオルフェノクにクリムゾンスマッシュが命中するかと思っていたが…
突然身体に不調を来した555、これは一体どういう事なのだろうか!?
(ナレーション:鈴木英一郎)



オリーブオルフェノク「「ハハハハハハ!!」」


れんげ「水原が笑ってるん!何が可笑しいのん!?」


オリーブオルフェノク「これが笑わずにいられるか!こいつはな、この肝心な時に寿命がきちまったんだよ!!」



「「寿命!?」」



蛍「オルフェノクの寿命…そういえば巧さんはアークオルフェノクに大半の生命力を奪われて…」


小鞠「おまけにここまでかなりの戦闘を行って消耗したからそれで…」


555「ふざけんな!こんな肝心なところで寿命が尽きてたまるか…」


なんとか立ち上がろうとする555。
しかし既に右脚に感覚が無かく立ち上がる事は出来なかった、それもそのはず…
乾巧の右脚は既に灰と化してしまい存在してはいなかったのだから。
(ナレーション:鈴木英一郎)

とりあえずここまで

またもや大ピンチ

このss書いてて思うけど我ながら忙しい展開ばかりなんな

いつになったら息つく暇が出来るのやらなのん…

乙なん
たっくん幸せになれずに死んでまうん…?


KSFで生命力を補充されたから大丈夫だと思って安心していた……俺が甘かったというのか

続きが気になる。乙。

Jさんみたいに複数命があるやつって他にいないのかな…



オリーブオルフェノク「まったくツいてないな。
運に見放されて最期は園田真理じゃなくこんな縁も無いガキどもに見届けられながら死ぬなんてよぉ!」


((ジャキッ!))


れんげ「水原が555の武器を手にしたのん!」


蛍「あれはさっき555がクリムゾンスマッシュを決めようとした際に投げ捨てたファイズブラスター!?
だから武器は投げ捨てちゃダメなんですよー!!」


オリーブオルフェノク「せっかくの武器だ!有効に使わせてもらうぜ!!」



((ドガァッ!)) ((バシィッ!!))



555「うっ…ぐがぁぁぁぁぁ!?」


オリーブオルフェノク「どうだ!苦しいか!だがなぁ、俺が殺された時の痛みははこんなモンじゃなかったぜ!!」


オートバジン『!』


オリーブオルフェノク「屑鉄が、お前は引っ込んでろ!」


((バシッ!))


オートバジン『…』


蛍「555を助けようとしたオートバジンが撃たれて吹っ飛ばされてしまいました!」


れんげ「555が一方的にやられているのん!」


小鞠「やめてよー!555に何の恨みがあるの!?」


オリーブオルフェノク「ざまぁ見ろ!この力…そうだ!やはり俺こそが人類の救世主なんだ!!」


ファイズブラスターを手にしたオリーブオルフェノクは、倒れた555に追い打ちを掛けるように攻撃を続ける。
一方的にやられるだけの555、この状況を目の当たりにしている子供たちには目を覆いたがるような光景であった…
(ナレーション:鈴木英一郎)



蛍「水原さん…一体何でそこまで救世主に拘るんですか!?」


蛍の疑問は最もであった。
既に水原は人間ではなくオルフェノクと化した者、
そんな水原が人間の救世主でありたいという理由が子供たちには理解出来なかった。
(ナレーション:鈴木英一郎)


オリーブオルフェノク「いいさ、教えてやろう。
この世界がオルフェノクによって支配され…人間はまるで捨てられたペットのようにゴミ溜めのような場所に追いやられた。
誰もが絶望に陥った、そんな時にそこで呑気に寝てやがる園田真理がこう言ってたんだ!」



『555は闇を切り裂き、この世に光をもたらす!』



オリーブオルフェノク「そんな言葉を俺は信じちゃいなかった!
くだらねえ!唯の夢物語だ!この世に救世主なんていやしない!ってな…
だがそんな時…救世主が現れた、この男…乾巧がな!!」


555「俺が…?」


小鞠「それなのにどうして…!」



オリーブオルフェノク「だがこいつは何だ!?
今まで俺たち人間解放軍がオルフェノクたちを相手に血みどろになって戦っていたのに…
何処か戦いとは関係ない場所でぬくぬくと生きていやがった!
俺が…俺の方が…一番戦ってきたんだ!オルフェノクたちとどれだけ戦ってきたと思っていやがる!!」


蛍「それは記憶喪失の所為で…」


オリーブオルフェノク「しかもそれだけじゃない!
こいつは木場勇治たちと同じオルフェノクだったじゃねえか!?
その事をずっと隠していやがった、つまりこいつは仲間の振りをしてずっと俺たち人間の事を嘲笑っていたんだよ!!」


555「…」


オリーブオルフェノク「全てを知った俺は自分がオルフェノクになった身でもオルフェノクたちへの恨みを忘れなかった!
だから俺は決意したんだ!全てのオルフェノクを滅ぼそうとな!!
そうだ、この俺こそが人類の救世主なんだ!!!!」



水原の真意を知った555、それにれんげたち。
だがそれはあまりにも…


れんげ「勝手なん!」


オリーブオルフェノク「なん…だと…?」


小鞠「そ、そうだよ!そんな理由自分勝手過ぎるよ!?」


夏海「だねぇ、ウチよりも自分勝手な人見た事ないわ!」


卓「」コクッ


オリーブオルフェノク「身勝手だと…?ふざけるな!!俺の何が身勝手だと言うんだ!?」


蛍「そんな訳のわからない理想を押し付けている時点でかなりの身勝手じゃないですか!!
私も…転校生だから巧さんの疎外感はなんとなくわかるんです!
自分だけが他の人たちとちょっと違うとこがあるなって、けど…
こまちゃん先輩やれんちょん、それに夏海先輩やお義兄さんはそんな事気にもしないで私を受け入れてくれました!
けど…あなたたちは…
オルフェノクなのに人間との共存の道を選んだ木場さんたちを蔑んでいたじゃないですか!?」



蛍「あの時、解放軍の中で真理さんと啓太郎さん以外みんながオルフェノクの人たちの事を煙たがっていました!
そんな人たちの中でどうやって自分の正体を晒せというんですか!?」


小鞠「蛍の言う通りだよ!
正義のヒーローだって人間だよ!人に言えない事のひとつやふたつくらいあるもん!」


れんげ「巧たちだけが悪かったわけじゃないのん!
歩み寄れなかった解放軍の人たちにも責任はあると思うのん!」


卓「」コクッ


555「お前ら…」


オリーブオルフェノク「何も知らないくせによくも言ってくれたな!こうなったらお前たちから…」


オリーブオルフェノクは標的を555から子供たちに変えようとしていた。
このままでは子供たちの命までもが危うい、だが…
(ナレーション:鈴木英一郎)

本当に映画化してほしい。



((ガシッ!))


オリーブオルフェノク「あん?」


555「ま、待ちやがれ!」


「「555!?」」


そう、今までオリーブオルフェノクに一方的にやられていた555が…
オリーブオルフェノクの足を掴んで離そうとしなかった。
足蹴にしてなんとか離させようとするがそれでも離さない555!
(ナレーション:鈴木英一郎)


オリーブオルフェノク「この死にぞこないが…何のつもりだ!?」


555「やっぱお前…ツラが気に喰わないなと思ってな…
小学校の頃、俺を班長にしたヤツに本当に似てるよ…いや…本人かもな。
そいつの名前も確か……水原くんだった気がするぜ。」


オリーブオルフェノク「ふ、ふざけるなぁぁぁぁぁぁぁぁぁ!!??」



555の煽りに釣られて怒りを露わにし、さらに足蹴を加えるオリーブオルフェノク。
さすがに蛍も呆れ返ってしまうが…


蛍「何故この状況で煽るんですか!?」


夏海「そうだね、ウチもあそこまで煽る事はしないわ…」


小鞠「ちがうよ…たぶんだけど今の内に私たちを逃がそうとしているんじゃ…?」


れんげ「巧は素直じゃないのん!」


卓「」コクッ


しかし555を見捨てて自分たち逃げる事などれんげたちに出来るわけが無かった。
子供たちはこの状況をなんとかできないかと知恵を絞るが…
(ナレーション:鈴木英一郎)


蛍「何か武器になりそうなものがあればいいんですけど…」


夏海「武器っといっても…水原が555の武器使ってるし…」


れんげ「オートバジンも撃たれてお寝んねしてるん。」


オートバジン『…』


蛍「武器が無いんじゃもう本当に打つ手が無いですよ…」


半ば諦めムードと化す蛍たち。
だがその時、小鞠は懐から今までずっと隠し持っていたある物を取り出した!
(ナレーション:鈴木英一郎)



小鞠「武器ならこれがあるよ!これを使って!」


蛍「そ、それは…」


夏海「姉ちゃん!こんな物を一体何処で手に入れたんだよ!?」


小鞠「この場所に最初に来た時に見つけて拾ったの!」


それは確かにこのコロシアムにやって来た時に小鞠が見つけて今まで隠していた物であった。
これを555に渡せば形勢逆転になる、そう考えた子供たち!
(ナレーション:鈴木英一郎)


れんげ「これを555に渡すん、そうすれば逆転なんな!」


蛍「けどこれを使うにはファイズフォンが必要です。」


夏海「また携帯かよ!?
ヒーローって普通武器とか自動的にどこかから勝手に出てくるものじゃないの!?」


蛍「まあそんなメタ発言はともかく、
今ファイズフォンはオリーブオルフェノクが持っているファイズブラスターに付いています。
つまり555にファイズフォンを渡すにはまずオリーブオルフェノクの注意を引かなきゃいけません!」



れんげ「注意を引くといってもどうすればいいのん…?」


夏海「そこは夏海ちゃんにお任せだね!おーい!水原!!これが何かわかる~?」


夏海が手にしたのは先ほど取り戻したデルタギアであった。
それを夏海はブンブン振り回し乱暴に扱ってみせた。


オリーブオルフェノク「おいやめろ!ベルトが壊れたらどうするんだ!?」


夏海「へっへ~ん!お前なんかに使われるくらいなら壊した方がマシだよ!」


小鞠「さっすが夏海!お母さんに買ってもらった玩具をその日のうちに壊すなんて得意中の得意だもんね!!」


卓「」コクッ


蛍「それは全然褒められるべき事ではありませんけど…
でも水原さん!早く何とかしないと夏海先輩が本当にデルタギアを壊しちゃいますよ!」


オリーブオルフェノク「このクソガキどもが…!」


さすがにベルトを壊させるわけにはいかない。
そう思ったオリーブオルフェノクが叩きのめした555をそのままに夏海に近付こうとした時であった。
(ナレーション:鈴木英一郎)



れんげ「今なのん!」


((ガチャガチャ!))


オリーブオルフェノク「お前…何を!?」


蛍たちがオリーブオルフェノクの注意を逸らしている隙になんとれんげが後ろから回り込んで、
ファイズブラスターに付いているファイズフォンを外していた!
そして外したファイズフォンを急いで倒れていた555のベルトに射し込んだ!
(ナレーション:鈴木英一郎)


れんげ「555、携帯電話取り返してあげたのん!」


555「お前…けどこれだけでどうしろってんだよ?」


確かにファイズフォンだけでこの状況をどうにか出来るわけにはいかない。
だがそれだけでは終わらない、小鞠が『ある物』を555に投げ込んだ!
(ナレーション:鈴木英一郎)



小鞠「555!これを使って!」


((バッ!))


555「こ、これは…」


蛍「早くそれを使ってください!急いで!」


オリーブオルフェノク「お前ら…もう許さねえ!全員まとめて殺してやる!!」


子供たちの一連の行動に手を焼きとうとう555だけでなく子供たちにまで魔の手を伸ばそうとするオリーブオルフェノク!
だがその時、小鞠から『ある物』を受け取った555がそれにミッションメモリーを装填し展開させた!!
(ナレーション:鈴木英一郎)


『Ready』


555「水原!!」



((ドスッ!))



オリーブオルフェノク「な…何だ…?」


555がオリーブオルフェノクの腹部を目掛けて何かを刺した!
突如腹部に奇妙な感覚が走るオリーブオルフェノク、それは以前にも感じた事のある感覚であった。
オリーブオルフェノクは恐る恐る先ほど自分の腹部に視線を送る、すると彼が目にしたのは…
(ナレーション:鈴木英一郎)





オリーブオルフェノク「「あ…あぁ…あぁぁぁぁぁぁぁぁぁ!!???」」




今までにない叫び声を上げるオリーブオルフェノク。
なんと腹部に刺されたのは剣!それもただの剣ではない。
その剣の名はオーガストランザー!
このコロシアムの地にて死んだ木場勇治が変身する仮面ライダーオーガが使う武器であった!!
(ナレーション:鈴木英一郎)


オリーブオルフェノク「な…何でこの剣が…あの時…木場が死んだ時に消滅したんじゃ…?」


小鞠「最初にここへ来た時に灰の中から拾ったんだよ!
たぶん木場さんが巧さんのために命を懸けて遺してくれた物なんだよ!!」


オリーブオルフェノク「き…木場だと…?」


555「木場が…俺のために…」


映画の終盤、身を挺して真理を救ったが自らを犠牲にした木場勇治。
青白い炎に包まれ死に行く瞬間、こうなる事を予期していた木場が巧のために命を懸けて武器を遺してくれた。
そしてその武器がオリーブオルフェノクに、かつて誤った事とはいえ木場自身が殺した水原に一撃を加えた。
しかもその木場勇治に刺された時と同じ個所を刺されたとは運命と言っても過言ではないはず…
(ナレーション:鈴木英一郎)



??(運命とはまさに皮肉だね…)


オリーブオルフェノク「だ、誰だ!?」


れんげ「水原が叫んでいるのん!」


夏海「誰に向かって喋ってるんだろ?」


それは他の者たちにはまったく聞こえない声であった。
しかし水原にだけは間違いなく聞こえる声、その声の主は水原の目の前に姿を現した…
(ナレーション:鈴木英一郎)



木場(やぁ、久しぶりだね。)


オリーブオルフェノク「お、お前は…木場勇治!?」


555「な、何を言ってやがる!木場なんかどこにいるんだ…?」


木場(俺は前にも言ったはずだよ、ベルトはキミには無理だと。乾くんにこそ相応しいってね。)


オリーブルフェノク「うるさい!黙れ!死人が!俺の前にまとわりつくんじゃねえ!?」


木場(やはり、俺やキミじゃダメなんだ。何故ならキミは…)


何か大事な事を言い掛けて木場勇治の幻は消えてしまった。
そしてこの隙に555は最後の力を振り絞り一気に勝負に出た!!
(ナレーション:鈴木英一郎)



『Exeed charge』



555「「うおおおおおお!!!!」」



((ドバッ!))



オリーブオルフェノク「「なっ…うわぁぁぁぁぁぁ!?」」


555はオーガストランザーの必殺技であるオーガストラッシュを発動!
この技はオーガギアでのみの発動であり、ファイズギアでは本来の力を発揮できないが…
先ほどのカイザとの戦闘で消耗していたオリーブオルフェノク相手にはそれで十分な威力であった!
(ナレーション:鈴木英一郎)



巧「ハァ…ハァ…ありがとな木場、お前のおかげで助かったぜ…」


れんげ「やったのん!555が勝ったのん!」


夏海「これでもうお終いだね!」


水原「ま…待て…」


蛍「待ってください!まだ水原さんが!?」


小鞠「青い炎に包まれながらまだ生きてる!」


卓「」コクッ


巧「しつこいヤツだな、いい加減にしておけよ。」


水原「黙れ…まだ死ねるか…教えろ…何故だ!何故俺は救世主になれない!?
俺だってオルフェノクになってベルトを手にしてそれでも救世主になれないとは…
俺と乾巧…一体何が違うんだ!!」


水原はこの死ぬ間際まで救世主の座に拘っていた。
確かに巧と水原、同じくオルフェノクであってベルトを手にした二人。
一見境遇は似通っているのだがそれでも二人には決定的な違いがあった。
(ナレーション:鈴木英一郎)



れんげ「だって555は…巧は人のために戦ったからなのん!」


小鞠「そうだよ!ここに真理さんを助けにきた時だって…
それに今まで戦ってきたのだって全部誰かのためだもん!!」


夏海「水原は全部自分のためにしか戦ってないじゃん。」


卓「」コクッ


蛍「たぶん真理さんは誰かのために戦う人を救世主だってそう言いたかったんじゃないのでしょうか?」


水原「誰かのために戦う…それが救世主だというのか…?」



((ボォォォォォ!))



落胆したような表情を見せて青白い炎に包まれる水原。
その顔はまるで今まで何かに憑かれていたモノから解放され穏やかな表情を見せていた…
(ナレーション:鈴木英一郎)



巧「あいつは…水原は救世主とかいう実体のない何かに憑りつかれていたんだろうな。
もしかしたらあいつは俺自身、もう一人の俺だったのかもしれないな…」


小鞠「そんな事ない!巧さんは巧さんだよ!他の誰でもないもん!!」


蛍「水原さんは自分でも知らない内に身も心もオルフェノクになってしまったんでしょうね。
けど巧さんは身体はオルフェノクでも心は人間だった、それが一番の違いだったんですよ!」


巧「そうか…そうかもな…」


夏海「でもまあ、これで全部終わったね!」


れんげ「でも…巧の身体が…」


巧「どうやら…俺もそろそろらしいな…」


そう言って巧は倒れ込んでしまった。
巧の身体は既に右脚の灰化が止まらずそれが徐々に身体全体に広がり始めている。
最早どうにもならない状況、そこへ先ほどまでスマートブレイン本社地下で救助作業を行っていた啓太郎とミナたちがやってきた。
(ナレーション:鈴木英一郎)



啓太郎「「た…たっくうううううん!!??」」


ミナ「隆!?」


蛍「啓太郎さんにミナさん!」


琢磨「やはり我々はオルフェノクの寿命から逃れられない運命なのですね。」


J「oh…」


夏海「それに琢磨とJのおっちゃんも…」


小鞠「ねえ!なんとかならないの!?
せっかく世界が救われたのにヒーローが死んじゃうなんてこんなの酷過ぎるよ!?」


泣きじゃくりながら必死に巧の事を助けたいと思う小鞠、しかし現実は非情であった。


冴子「助かる手ならあったわ、オルフェノクの王に忠誠を誓ってさえいれば…
けど乾巧はそれを選ぼうとしなかった。これはその選択の当然の結果なのよ…」


夏海「ムッ!おばちゃん!それはいくらなんでも…」


冴子「だからおばちゃんじゃないって言ってるでしょ!」



((ガシッ!))


思わず苛ついた冴子は夏海に手を上げようとした。するとどうだろうか、冴子の手が…


((バサァッ))


琢磨「さ、冴子さんの手が灰に!?待ってください!私の手も灰に…」


J「What!?」


蛍「Jさんの手からも灰が!?」


れんげ「どうしてなのん!」


冴子「やはりね、幹部の連中から聞いた通りだわ。
私たちオルフェノクは王が死ぬとまるで連鎖反応を起こすみたいにこうして灰となって死ぬらしいわ。
今頃この世界にいる全てのオルフェノクが同じような目に合っているはずよ。
だから必死だった、たとえ王の奴隷と化そうと生き延びられればそれでいいじゃない!?」


その場にいた全員が静まり返った。
冴子とて好きで王の僕となろうとしたわけではなかった。
オルフェノク全体の未来を想えば王の僕となるのは当然だったのかもしれない…
(ナレーション:鈴木英一郎)



巧「だけどよ、そんなの生きていると言えるのか…?」


れんげ「巧!」


冴子「あなた…この期に及んでまだ!」


巧「俺だって死ぬのは恐いさ。
だがな、完全なオルフェノクになったらどうなる?
それは自由も何も無い世界だ、そんな世界で一生懸命生きる事なんて出来るのか?」


小鞠「一生懸命…?」


巧「こんな説教臭いの柄じゃないがよ…
人ってのは生まれてきたからには一生懸命夢を叶えるために生きてかなきゃいけないらしいぜ。
オルフェノクの世界じゃ…それができないだろ…」


ミナ「た…隆!隆!!」


啓太郎「真理ちゃん!起きてよ!たっくんが…たっくんが!?」


言い終えると巧の身体が更に灰化が迫っていた。
啓太郎は真理を一刻も早く起こそうと必死だったが真理はまるで呪いをかけられたように目を開けようともしなかった…
(ナレーション:鈴木英一郎)



小鞠「このままじゃ誰も報われないよ!」


夏海「なんとかならないの!?」


れんげ「でも…もうウチらには何も手がないのん…」


卓「」コクッ


蛍「何か手があれば…555本編をよ~く思い出してみないと!
……ダメです!人を甦らせるなんてそんな事他のライダーシリーズだって出来ませんでしたよ!?
あれ…?待ってください、他のライダーシリーズ?
………そういえば……けどあれはリ・イマジの世界だから可能だったわけだし…この世界でも使えるかどうか…」


小鞠「蛍!何か名案があるの!?」


啓太郎「教えて!何だってするから!」


蛍「一応案はあるといえばあるんですけど…
正直充てになるかどうかわかりませんけどそれには…まず…ミナさんの力が必要なんです。」


ミナ「あたしの力だって…?」



そして…


タイガーオルフェノク「本当にこれで大丈夫なのか?」


蛍「た、たぶん。私も初めてですのでどうなるのかわかりませんけど…」


蛍の指示でタイガーオルフェノクに変化したミナ。
タイガーオルフェノクは手から触手を出してそれを巧の身体に括り付ける、すると次の瞬間…


((パァァァァァ!))


巧「う…うぅ…身体が元に戻ってる!?」


啓太郎「よかった!たっくううううん!もう離さない!どこにも行かさないよ!?」


巧「やめろバカ!誤解されるだろ!」


小鞠「けど巧さん元気になって良かった!」


夏海「でもこれどういう事なん?ウチにはさっぱりなんだけど?」


蛍「説明しますとタイガーオルフェノクは本来この映画のパラダイス・ロストの世界じゃなく、
仮面ライダーディケイドの9つのリ・イマジ世界に現れたオルフェノクなんです。
その世界に住むタイガーオルフェノクはラッキークローバーのリーダーで、
なんと死んだオルフェノクを甦らせる力を持っていました!
正直ここはそのリ・イマジの世界とは別世界だからうまくいくか微妙でしたが成功してなによりです!!」



琢磨「詳しい事情はよくわかりませんが、それなら私たちにも…!」


冴子「他のオルフェノクたちにもその力を出せないの!」


ミナ「ダメだ…さっきので力を使い切っちまった…」


ミナもこの戦いで相当消耗していた。これ以上酷使すれば彼女の寿命も危なかった…


巧「なんてこった…オルフェノクを助ける事は出来ないのかよ!」


このままでは全てのオルフェノクたちが死に絶えてしまう…
最早何の手段も残されてはいないのか、そう思った時であった!
(ナレーション:鈴木英一郎)



クウガ「それなら俺たちの力を使ってよ!」


れんげ「クウガ!」


アギト「そうそう、こういう時こそ俺たちを頼りにしてほしいですね!」


夏海「アギト!」


ギルス「俺たちの力を使えば全てのオルフェノクを救えるかもしれんぞ。」


G3-X「急ぎましょう、もうあまり時間が…」


小鞠「ギルスにG3-Xまで…」


蛍「みなさん…力を貸してくれるんですね!」


「「あぁっ!!」」


クウガ「これ以上誰かの涙を見たくないから!」


アギト「みんなの居場所を守るために!」


ギルス「人間のために!それにオルフェノクのために!」


G3-X「生きる事が…素晴らしいとその事をオルフェノクの人たちにも伝えたいから!」



現れた4人の仮面ライダーたちがミナに力を送る、それに巧も…


ミナ「おいバカ!お前はさっき元に戻ったばかりなんだぞ!?」


巧「……せっかくなんとかなるかもしれないんだ。残りの命が少なかろうが、そんなの関係ねぇ!
俺は、俺の今、やれることを!やるだけだ!!だから俺の力も受け取れミナ!!」




((ヴィィィィィィィィ!))




巧の力も受け取りミナの身体は黄金に光り輝いた。
そしてみんなから受け取った力を使いミナはそれをこの世界の至るところに光を届けた。
するとどうだろうか、その光を浴びた者たちの灰化がまるでピタリと止まったではないか!
(ナレーション:鈴木英一郎)


琢磨「と、止まった!僕たちオルフェノクの灰化が止まったぞ!?」


冴子「まさか…あり得ない…」


J「…」


巧「いいや、嘘でも幻でもなんでもねえよ。ミナがやってくれたんだ!」


ミナ「ハハ…こんなあたしでもやれるんだな…」

氷川「えっ!本当ですか…?小沢さんから連絡です!
地下に生き埋めになっていたオルフェノクの人たちも身体の灰化が止まったそうです!
これでオルフェノクの全滅は避けられましたよ!!」




「「やったーーーーーー!!」」




オルフェノクの全滅が避けられた事をこの場にいる全員が喜んだ。
それと同時に、恐らく先ほどの光の影響なのだろう…
今まで深い眠りに陥っていた一人の少女が目を覚まそうとしていた。
(ナレーション:鈴木英一郎)


真理「う…うぅ…」


巧「真理!おい真理!しっかりしろ!」


真理「た…巧…?よかった、無事だったんだね!」


小鞠「よかった!真理さんが目を覚ました!」


れんげ「これで本当にめでたしなん!」


夏海「あれ?こういう時ってチューして目覚めるモンじゃないの?」


蛍「平成ライダーの主人公ライダーが恋愛とかあり得ませんから…」



ミナ「大事な人が目を覚ましてよかったな隆…これであたしもまた独りに戻れるよ…」


巧「馬鹿言うな!お前みたいなヤツ、一人にしておけるわけないだろ!」


ミナ「え…?でも…」


巧「お前だって俺の大事な友達だ!」


ミナ「バカ…!」


小鞠「なんだかまだ恋の一波乱がありそうな予感が…大人だ!」


蛍「でも平成ライダーで恋愛とかやると受けが悪いんですよね。」


夏海「姉ちゃんは純情過ぎでほたるんは夢無さ過ぎだよ。」


卓「」コクッ



れんげ「けどよかったんな!巧!」


巧「あぁ、さっきも言い掛けたがこれも全部お前らの…」


巧が言い掛けたその時であった。


翔一「じゃあみなさん!もう敵も味方も関係ないですし!
これからうちのレストランアギトで平和記念のパーティーをやりませんか!
今日は腕によりをかけてごちそうを作りますからね!!」


啓太郎「哲也さ…いや翔一さんの御馳走か!そういえば翔一さん…あの新作メニューの名前考えましたか?」


翔一「そうだね、実は戦いの最中で決めたんだけど『555スペシャル』ってのはどうかな?
今回の戦いの功労者である555から取ったんだ!」


啓太郎「いいですねそれ!よかったねたっくん!」



巧「別に俺は功労者と呼ばれるような事は何もしちゃいねえよ。
本当の功労者っていうならむしろこのガキたちだろ………あれ?」



「………」



五代「れんげちゃんたちが…」


翔一「消えた…?」


葦原「一体何処へ行ったんだ?」


氷川「きっと家に帰ったんじゃないんでしょうか。
あの子たち何処かの田舎から来たと言っていましたから…」


翔一「残念だな、あの子たちにも俺の新作メニューを食べてほしかったのに…」


巧「あいつら…」


このパラダイス・ロストの世界における全ての問題は解決された。
だがそれと同時にれんげや蛍たちの姿がまるで最初からこの世界にいなかったように消えてしまった。
子供たちは何処へいなくなったのだろうか?
(ナレーション:鈴木英一郎)

とりあえずここまで

途中寝落ちしてゴメンな

ちなみにこまちゃんがいつオーガの剣を拾ったのかだけど>>115をちょっとだけ読み返してもらうとわかるのん

これで物語は一気に解決したのん

でも子供たちは何処へ?


めでたしめでたし……になるのかどうかは子供たちの状況次第か
一体どこへ行ったんだあの子たちは……

灰になって消えた・・・とかだとライダー達のトラウマになるな

乙。どうなるかな。



~映画館~


蛍「…」


れんげ「…」


小鞠「…」


夏海「…」


卓「」


気が付けば子供たちは全員、最初に映画パラダイス・ロストを上映していた映画館にいた。
映画館の中は相変わらず蛍たちだけしかいなかったが…
(ナレーション:鈴木英一郎)



蛍「あれ?私たちさっきまでコロシアムで巧さんたちと一緒にいたはずじゃ?」


れんげ「巧たちは一体どうなったのん?」


小鞠「それに他のみんなは?」


夏海「一体何がどうなってんだ!?」


卓「」コクッ


突然映画の世界に行かされたと思ったら今度は何の前触れも無く映画館に戻され…
最早訳のわからない子供たち、するとスクリーンから曲が流れてきた。


蛍「この曲は…仮面ライダー555のOP曲のJustiφ's!
でもちょっと違うかも…もしかして映画用にアレンジされたJustiφ's -Accel Mix-!?」


夏海「カッコいい曲だねぇ。」


卓「」コクッ


小鞠「あれ?曲と同時にテロップが流されてく、もしかしてエンドロールなのこれ?」


れんげ「それだけじゃないのん!映像が流れてくるん!」


れんげの言う通り、ED曲Justiφ's -Accel Mix-と一緒にある映像が流れてくる。
それはれんげたちが去ったパラダイス・ロストの世界のその後の光景であった…
(ナレーション:鈴木英一郎)



~医務室~


尾室「「痛だだだだ!?」」


椿「うるさい!このくらい我慢しろ、男だろ!」


小沢「まったく情けないわね、出撃前の最終訓練で足を骨折して入院だなんて。」


北條「まあG5ユニットの指揮は私や一条さんが代わりにやりましたので特に問題は無かったのですが…」


尾室「アハハ、お二人ともわざわざお見舞いに来てくれてすいません…」


夏海『北條のおっちゃんに小沢さんだ!けどこの病室にいるのは誰だろ?』


蛍『尾室さん…さっきは見かけなかったと思ったらまさかそんな理由で不参加だったなんて…
ちなみに治療に当っているお医者さんは椿さん、仮面ライダークウガに出てきた監察医さんですね。
何で監察医の人が治療しているのかはこの際置いておきましょう。』



氷川「失礼します、尾室さん大丈夫ですか?」


沢村「どうも。」


小沢「あら氷川くん、あなたも尾室くんのお見舞いに来たのね。けどそっちの彼は誰?」


氷川「彼は沢村刑事、今度僕の直属の部下になった新人です。」


沢村「初めまして、沢村です。
今まではベテランの添野さんの下で働いていたんですけど添野さんが引退したので今度から氷川さんの直属で働く事になりました!
よろしくお願いします!」


北條「添野さん…そういえば彼も定年でしたね。」


小沢「まったく先の戦闘で警察組織も多くの人材を失ったわ。
おまけに南長官はその際に上層部を失脚して本郷警視総監も突然の退職と、
警察組織のトップが二人もいなくなってこれからどうしたらいいのかしら…」


杉田「失礼するよ。」


桜井「みなさん、大変なモノが見つかりました!」


氷川「杉田さんに桜井さん!一体何を見つけたんですか!?」



杉田「実は本郷警視総監のデスクに辞表の他に後任についての指示があってな。それによると…」


桜井「後任はあなたなんですよ、小沢さん!」


尾室「小沢さんが本郷警視総監の後任ですって!?」


北條「馬鹿な…いくらなんでもそんな人事はあり得ませんよ!」


杉田「俺もそう思ったが…しかしオルフェノクとの戦いで警察上層部も壊滅状態だからな。
それに下手にオルフェノクに対して差別意識を持つ他の官僚にやらせるくらいなら…」


氷川「そうですね、以前にもアギトを規制する法案が作られそうになったりしましたし…
本郷警視総監の人事もあながち間違ってはいないかもしれませんよ!」


北條「お山の大将とはあなたらしい…」


小沢「あら北條くん、あなたは警視総監の座に興味が無いのかしら?」


北條「結構、あなたが警視庁の警視総監になるなら私は警察庁の次期長官の座を狙うだけですよ。」


尾室「本当、この二人は仲が良いんだか悪いんだか…」


氷川「…ですね、けど小沢さんや北條さんなら人間とオルフェノク分け隔てない世の中を作ってくれますよ!」


夏海『なんか難しい話でよくわかんないけどどういう事なの?』


蛍『夏海先輩にもわかりやすく説明すると小沢さんがスッゴく偉くなったという事です。』


卓『』コクッ



~レストランアギト~


((トンカントンカン)) ((カンコンカンコン))


翔一「ふう、こんなモンですかね。ありがとうございますJさん!」


J「OKショウイチ!」


チャコ「ワンワン!」


恵子「二人ともお疲れ様、チャコはお利口だったよ。」


翔一「恵子ちゃん、チャコのお世話してくれてありがとう!」


J「Thank you」


小鞠『アギトの翔一さんとラッキークローバーのJさんだ!お店の看板直してるよ!』


蛍『どうやら翔一さんも心の中にある葛藤を吹っ切れたようです。
それとこの恵子ちゃんも555本編では555に倒されたJさんに代わってチャコの飼い主になった子ですね。
まあパラダイスロストは555の世界ですし彼女が居てもおかしくはないでしょう』



れんげ『あ、向うから三人の家族連れがやってくるのん!』



「「「翔一くん!」」」



翔一「あ、みんな…ようこ…いや…お帰りなさい!!」


夏海『この人たち誰なんだろ?』


小鞠『翔一さんの知り合いっぽいけど家族なのかな?』


蛍『この人たちこそ美杉教授一家ですよ、ちなみに真魚さんは後年デンライナーの乗務員になるんですけど…』



~レストランアギト(店内)~


冴子「まさか私たちラッキークローバーの生き残りがこうしてレストランアギトで働く事になるなんてね…」


琢磨「翔一さんはここを人間とオルフェノクの架け橋の場にしたいらしいですよ。」


夏海『冴子のおばちゃんと琢磨のおっちゃんだ!』


冴子「……今何か不愉快な事を言われた気が…?」


琢磨「ところで厨房の人たち、早く注文した料理を出してもらえますか!」


野間「ただいま!おいまだか新人!?」


小林「トホホ、何で俺まで…」


れんげ『あの二人ウチとこまちゃんが地下の流星塾で会ったオルフェノクの人たちなん!
よかったのん、二人とも無事だったん!』


小鞠『けど小林って人は野間さんに扱き使われてるんだね、ちょっと可哀想かも…』


蛍『そして彼は後年地獄兄弟に…』



~東○アニメーション~


井○「いいかお前ら!世の中平和になったが俺たちアニメ屋の仕事は変わらねえ!
今度の新作アニメはふたりはプ○キュアだ!心して励めよ!!」



「「ハイッ!脚本家の井○敏樹大先生!」」



夏海『何かアニメ作ってる会社が映ってるんだけど?』


蛍『何でこんな場面が映されてるんでしょうね。
それにしてもこのアニメ会社は何で平成ライダーの脚本家がアニメの製作仕切っているんでしょうか?』


スマートレディ「…」


れんげ『あ、スマートレディなのん!』


小鞠『何か机で大量の絵を描いてるね?』



○上「コラ新人!何眠り込んでやがる!!」


スマートレディ「あの…お姉さんここに来てからもう三日も徹夜でアニメのセル画描かされてるんですけど…」


井○「馬鹿野郎!ウチじゃ三日徹夜はいつもの事だ!
いいか!今日から新作アニメの製作に1ヶ月は缶詰だからな、覚悟しておけ!!」


スマートレディ「うぅ…
あの子供たちの意見を取り入れて新しいアニメの企画を持ち込んだまでは良かったけど…
その企画をこの会社の連中に奪われてお姉さんは単なる動画マンにされちゃうなんて…
お姉さんは何処で人生を間違えちゃったのかしら…?」


れんげ『スマートレディのお姉さんちょっと可哀想なん…』


夏海『うん、あの脚本家のおっちゃんマジで恐いもんね…ありゃヤクザだよ!』


蛍『そのヤクザこそ平成ライダーの名物脚本家であられる井○敏樹大先生なんですけど…』



~海岸~


((ブオンッ!)) ((ブオンッ!))


五代「本当にいいんですか?」


葦原「あぁ、お前に付いて行った方が面白そうだからな。」


小鞠『五代さんと葦原さんだ!二人ともバイクに乗って旅支度してるね。』


れんげ『一体何処へ行く気なのん?』


葦原「俺の事は気にするな、勝手に付いて行くんだからな。それよりも…本当にいると思うのか?」


五代「はい。俺、あのオルフェノクの王の生まれ変わりが絶対にこの世界の何処かにいると思うんです。
あの時は戦う事しか出来なかったけど…もし彼が生まれ変わっていたのなら彼を探して…」


葦原「どうする気だ?」


五代「わかり合えたらいいなって!そう思うんです!」


小鞠『五代さん…』


夏海『あれ?後ろからまたバイクが来るよ、あれは…一条さんだ!それと…後ろに誰か乗ってる?』



一条「まったく、二人だけで行く気だったのか?俺も一緒に同行させてもらうぞ!」


五代「一条さん!?けど一条さん警察の仕事は…?」


一条「休職願いを出してきた、今までずっとまともな休みを取ってなかったからな。
それに…お前と冒険の旅に一度は行ってみたいと思っていたんだよ。」


五代「一条さん…ところでこのバイクってTRCS2000ですよね、懐かしいなあ!」


一条「科捜研の榎田さんに頼んで借りたんだ、まだこの世界は何が起こるかわからんからな。」


葦原「まったく俺もだがみんな物好きだな。
ところで…さっきから気になっていたんだが後ろに乗っている子供は誰なんだ?」


??「…」


一条「それがさっきこの辺りで迷子になっていたのを保護したんだが何も喋ってくれなくてな。
どうしたものやら…」


れんげ『ウチと同じくらいの男の子が一条さんのバイクに乗ってるんな!』



五代「子供かぁ。俺は五代雄介、よろしくね!キミは?」


照夫「照夫……鈴木……照夫……」


一条「喋った!」


蛍『鈴木…照夫…?どこかで聞いた事あるような名前だけど…まさか!?』


五代「照夫くんかぁ。お父さんかお母さん、それか自分の家はわかるかな?」


照夫「わかんない、気付いたら一人だった…」


五代「そっか、じゃあ俺たちと一緒に行こうか?」


照夫「うん…」


((ブオン!)) ((ブオオオン!))


蛍『そして五代さんのBTCR2000を先頭に三台のバイクが走り出しました。』


れんげ『けど最後に出てきたあの子は何者なのん…?』


蛍『それは、たぶん五代さんは薄々気づいているんじゃない事かな?』


小鞠『どういう事?』


夏海『さあ?よくわかんないなぁ?』


卓『』コクッ



~美容院~


ひかる「今日からまた一緒に働けるね、よろしく真理!」


真理「ひかるさん、お久しぶりです!」


ひかる「けどあの真理が解放軍のリーダーやってたなんて驚きだよ!
私なんかあの時はずっと逃げ回っていたのにね…」


真理「いえ…私だって…最終的に全てを解決してくれたのは巧たちのおかげだし…」


添野「おい!早くしてくれんか!こっちはこの店のお客第一号なんだぞ!?」


ひかる「はいはい、わかりました!」


小鞠『真理さんだ!けど何で床屋さんで働いてるの?』


蛍『真理さんの夢は美容師になる事ですから。
現にパラダイスロストの映画でも巧さんの髪を切っているシーンがありましたからね。
ちなみにこのひかるさんとそのお父さんは555本編に出てきた人たちです。』



~西洋洗濯舗 菊池~


啓太郎「フンフンフ~ン♪」


夏海『啓太郎だ!でも何でアイロンかけてんの?』


蛍『啓太郎さんの実家は洗濯屋さんですから、けど一人でやってるみたいですけど他には誰もいないのかな?』


「…!」


「…!?」


啓太郎「隣からか…もう、あの二人また喧嘩してるのかな?」


小鞠『喧嘩って何だろ?』


夏海『もしやまだオルフェノクとの戦いが!?』



~靴屋~


巧「こうして…こうっと!」


ミナ「隆!今日もお前の作った靴が売れたぜ!お前もううちの跡継になれって!マジで!」


巧「バカ!俺は臨時でやってるだけだ。まあたまには靴作りも悪くはないけどな…」


真理「ちょっとミナ!また巧をそっちに引っ張り込んで!
巧は啓太郎の店の従業員なの!いつもいつも巧をそっちに連れ込むのやめなさいよね!
ていうか隆じゃなくて巧なんだから!いい加減隆って呼ぶの直しなさいよ!」


ミナ「うるさいな!あたしにとってこいつは隆なんだよ!
ていうかあの洗濯屋で働いても時給100円にしかならないじゃんか!
そんなぼったくりの店ならうちで働いた方がよっぽどマシじゃないかよ!?」


れんげ『100円は酷いのん…』


夏海『ウチだってお小遣い1000円は貰ってるからね。』


蛍『ちなみに巧さんの時給が異様に低いのは555本編でバイクの違反の罰金を啓太郎さんに肩代わりしてもらったからです。』



啓太郎「ハイハイ!ストップ!ストーップ!!
真理ちゃんもミナちゃんもそこまで!もう、たっくんも二人の喧嘩を止めてよ!?」


巧「こいつらの喧嘩なんていつもの事だろ。
それよりもお前…その洗濯の終った服持ってどうしたんだ?配達にでも行けってのかよ?」


啓太郎「あぁ、これは…蛍ちゃんたちの服だよ。」


夏海『あぁーーーー!?間違いない!あの服はウチらの服だ!!』


蛍『そういえば私たち啓太郎さんに半ば無理矢理着替えさせられて元の服は預けっぱなしでした!?
どうしょー!お洋服失くしたなんて知られたらママに怒られちゃう!?』


卓『』コクッ


巧「あいつらか、結局れんげたちが何処へ帰ったのかわからないんだよな。今頃どこでどうしているのやら…」


蛍『こうして元の世界に戻ってあなたたちの映画を観ていますよ~!』


夏海『お願いだから服返して~!このままだと母ちゃんに怒られるよぉ~!?』


いつの間にか元の世界に戻ってきた蛍たち。
自分たちの服を返せと映画館で大声で叫んでいた時であった。
(ナレーション:鈴木英一郎)





「「ええいっ!うるさいぞ!!映画は静かに観るものだろう!!」」




小鞠「うわわっ!?ご…ゴメンなさい!」


夏海「やべっ!怒られちゃったよ!」


蛍「おかしいですね、私たち以外の観客なんていないと思っていたのに…?」


れんげ「みんな最前列を見るん、三人の人影があるのん!」


れんげの言う通り、先ほどはいなかったはずのスクリーンの最前列に三人の人影があった。
その正体は…
(ナレーション:鈴木英一郎)



レイト「レイナお姉ちゃん、今の映画面白かったね!
あの仮面ライダー555パラダイス・ロストの続編が観られるなんて最高だよ!!」


レイナ「そうねレイト。私にはよくわからないけど、こういうモノなのかしら?」


そこにいたのはレイトとレイナと呼ばれる二人の少年と少女の姿があった。
そしてもう一人は…


シネマ「どうだったレイトにレイナ、あの仮面ライダー555パラダイス・ロストの続編。
今度は人間だけでなくオルフェノクまでがスマートブレインに追われる身になってしまい…
主人公乾巧はあのパラダイス・ロストの映画の後、突然囚われの身に!?
人々は絶望に追い込まれるがかつての仮面ライダーたちが駆けつけて巧を助け出し555が復活するというまさに渾身の出来!
そしてこの映画のタイトルはその名も『仮面ライダー555・運命の日』だ!!」


レイト「アハハ!凄いやシネマ!!」


それにシネマと呼ばれるシルクハットを被った奇妙な怪人の姿まであった。
これはどういう事なのだろうか?
(ナレーション:鈴木英一郎)



夏海「な、何…あいつら?ここってただの映画館じゃないのかよ!?」


小鞠「ここって確か『テトラ座』っていう映画館だよね。この辺りで昔からやってる唯一の映画館だし…」


れんげ「あのレイトとレイナは姉弟なん?」


蛍「たぶんそうだろうね、レイトっていう男の子がお姉ちゃんって呼んでましたし…
それにしても今の会話の内容を聞くとあのシネマとかいう怪人が映画を作ったという話ですけど…
それならちょっと話があります!」


小鞠「え?ちょ…ちょっと蛍!近付いちゃダメだよ危ないよ!?」



シネマたちの前に近寄った蛍は意を決してある事を言ってのけた。


蛍「あの!ちょっといいですか!!」


シネマ「おや?お前たちは…
先ほど出演者が不足しているからエキストラ代わりに映画の世界に入れた子供たちじゃないか!
そうか、映画が終わったからこっちの世界に戻ってこれたんだな!」


夏海「ハァ?それじゃあアンタがウチらを映画の世界に連れて行ったわけ!?」


レイナ「そうよ、シネマの目的は子供たちが見て楽しめる映画を作る事。
そのためならシネマはどんな手段も厭わないわ…」


れんげ「じゃあウチらは…」


小鞠「その映画作りの手伝いをさせられていたって事!?」


事の真相を知り驚くれんげと小鞠。
だが蛍はそんな事よりも大事な事をシネマに問い質していた!
(ナレーション:鈴木英一郎)



蛍「そんな事はどうでもいいです!それよりも…
どうして最初に私たちに10年前の映画を観せたんですか!?
本当なら私たちは今日、仮面ライダー大戦の映画を観に来たはずなんですよ!!
その分の料金を返してください!!」


夏海「そういえばすっかり忘れていたけどウチら本当は仮面ライダー大戦っていう映画を観に来たんだっけ?」


シネマ「まったく何を今更…
お前たちだって存分に楽しんだんだろう、だから料金の返却は認められない!」


蛍「そんな…」


夏海「まあウチら、一応最後まで観ちゃったからね…」


レイト「それにこの映画館じゃその仮面ライダー大戦って映画はやってないよ。」


レイナ「このテトラ座で取り扱っている映画は『仮面ライダーアギトPROJECT G4』~
『仮面ライダー×仮面ライダー 鎧武&ウィザード 天下分け目の戦国MOVIE大合戦』までよ。
その映画は取り扱っていないわね。」


蛍「そんなあ~、
じゃあこの映画館に来たのは最初から無駄足だったんじゃないですか…う゛え゛え゛え゛~ん!」


小鞠「ほらほら、蛍泣かないの。」


蛍「先輩~♪」



れんげ「ウチは面白かったんな、知らないヒーローたちとお話できて楽しかったのん!」


レイナ「そう、良い事だわ。」


シネマ「どうだった、私の最高傑作は?さあ、大勢の観客たちよ!盛大なる拍手を送ってくれ!!」




「………」




レイト「誰も拍手をくれないね。」


夏海「ていうか観客もウチらしかいないし…」


シネマ「な、何故だ?どうしてダメなんだ!?
一体何が駄目だというんだ?敵が弱すぎたか…?それとも脚本に問題があったか!?」


れんげ「シネマが何かブツブツ呟いてるのん?」


レイナ「これは…まずいわ!あなたたち早くここから逃げなさい!?」


夏海「逃げろってどういう事?」


シネマ「いいや!もう遅い!!」



((ガシャンッ!))


何かが閉まる音が館内に響いた。
それはこの映画館の出入り口の扉が固く鍵を閉められた音であった。
つまりシネマの手によりれんげたちはこの映画館に閉じ込められてしまったのだ!
(ナレーション:鈴木英一郎)


蛍「大変です!この映画館から出られなくなっちゃいました!?」


夏海「ちょっとちょっと!何するんだよ!?」


シネマ「何をするだと?お前たちの所為だろうが!お前たちが俺が作った最高の映画の邪魔をするからだ!!」


れんげ「映画の邪魔をしたってどういう事なん?」


シネマ「本当ならこの映画は人間とオルフェノクは和解などせずオルフェノクを滅ぼして終わるはずだった!
それなのにお前たちが要らぬ介入をした所為でオルフェノクまで助かる事になってしまい…
その所為で観客が入らなくなってしまったに違いないからだ!!」



「「えぇーーーーーっ!?」」



とんでもない言いがかりを付けられるれんげたち。
さらにシネマは自らの力である者たちを召喚しようとしていた、その者たちとは…
(ナレーション:鈴木英一郎)

とりあえずここまでなん

その後の展開は所詮ssなんで本気にしないでほしいん

スマートレディは…本編琢磨くんのオマージュだと思ってほしいん、ぶっちゃけこの人の落としどころはこんなもんかと…

それとシネマたちの正体だけどバトライド・ウォーⅡをプレイした人たちならたぶんわかると思うん

さあ、ほたるんたちはどうなるんな!?

乙です
エンドロール部分をJustiφ's accel mixを聞きながら見ると感慨深い気持ちになったぜ


ライダー大戦見に来てたってすっかり忘れてた

もう一波乱あるのかな。乙。


おばさんの地獄耳は怖いなぁ

次の書く作品は、アギトか鎧武なのかな?

乙でした
今度は龍騎勢を見てみたい気もする。あのマルチバッドエンディングに救いを…



シネマ「出でよ!仮面ライダーサイガ!そして仮面ライダーオーガ!!」


サイガ『…』


オーガ『…』


蛍「あれは…帝王のベルトの…劇場版ライダーの仮面ライダーサイガに仮面ライダーオーガ!?
けどどうしてここに?」


レイナ「彼らは本物ではないわ。
あれはシネマが作り出した本物に瓜二つな『シャドウフィルムライダー』たちよ。」


レイト「そんな…シネマやめてよ!僕はこの映画面白かったよ!?
それなのにこの子たちを虐めるなんてそんな事しちゃダメだよ!!」


シネマ「いいや、映画は完璧でなければダメだったんだ。
その証拠に観客は誰も集まりもしない…これではダメだ!ダメなんだ!!
それに、こうなったのもこの映画館に勝手に入り込んできたお前たちの所為だ!
この償いは命で贖ってもらおうか!!」


夏海「ちょっとちょっと!それタダの濡れ衣じゃん!?
大体こんな寂れた映画館に大勢の観客が集まるとかかなりの無茶ぶりだよ!!」


小鞠「だよね、この辺り少子化の影響で子供も減ってきてるし…」


れんげ「大体ウチらだって子供なのん!!」


蛍「そうですよ!子供たちに楽しい映画を観せたいのにその子供たちを襲うっておかしいじゃないですか!!」


卓「」コクッ



シネマ「黙れ!こうなったのも全部お前らの所為だ!オーガ!サイガ!やれ!!」


オーガ、サイガ『『ア゛ァァァァ!!』』


蛍「あわわ…オーガとサイガが…」


れんげ「心配ないのんほたるん!これを使って555に助けを呼ぶん!」


小鞠「そ、それって…」


れんげたちの前に迫りつつあるオーガとサイガ!
だがその時、れんげはある物を持ち出して子供たち全員が声を高くしてこう叫んだ!!
(ナレーション:鈴木英一郎)





「「「「助けて555!!」」」」




シネマ「馬鹿め!ここは既に現実世界、お前たちの声など映画世界にいるライダーに届くはずがないだろ!」


夏海「それはどうかな?れんちょんが持ってる物をよ~く見てみ!」


レイナ「アレはもしかして…携帯電話?」


レイト「ただの携帯電話じゃないよ!あれは555の使うファイズフォンだ!けどどうしてファイズフォンがここに…?」


れんげ「あの戦いが終わった後、ウチが間違って持ってきてしまったのん。」


シネマ「だから何だというのだ?俺の許可なくしてライダーが現実世界にやってくるはずがない…!」



その時であった!



((ドルンッ!)) ((ドルンッ!))



スクリーンから激しい排気音が唸りを上げていた。
その音は次第に高くなりそして…



((ブオオオオン!))



巧「待て!!」


れんげ「巧!」


小鞠「本当!巧さんだ!」


夏海「やったー!連絡が繋がったんだ!」


卓「」コクッ


蛍「巧さんがオートバジンに乗ってスクリーンの中から出てきました!!」



シネマ「馬鹿な…この俺の許可もなく映画の世界からやって来ただと?一体何故だ!?」


巧「さあな、だがこれだけはわかるぜ。お前が子供たちを虐めようとする悪い怪人だって事はな!」


れんげ「巧!ファイズフォンを返すのん!」


ファイズフォンを返してもらった巧。
そして腰にファイズのベルトを装着すると映画のスクリーンにあったように変身ポーズを取ろうとする!
(ナレーション:鈴木英一郎)



『Standyng by』


巧「れんげ、お前たちには借りを作りっぱなしだからな!今からまとめて全部返してやる!変身!!」


『Complete』


レイト「見て見て!お姉ちゃん!仮面ライダー555だよ!あの仮面ライダー555が僕の目の前で変身したよ!!」


レイナ「よくわからないけど、嬉しいのねレイト。」


シネマ「お前!俺の映画の登場人物のくせにこの子供たちの味方をする気か!?」


555「映画はもうエンドロールに入ってるんだろ。
ならいつまでも観客の子供を映画館に閉じ込めておくな!さっさと家に帰してやるんだな!!」



シネマ「うるさい!黙れ!こうなれば子供たちは後回しだ、まずは555を倒せ!オーガ!サイガ!!」


オーズ『アァァァァ!』


サイガ『ウゥゥゥゥ!』


れんげ「映画に出てきたライダーたちが555に襲い掛かろうとしてるのん!」


小鞠「さすがに2対1じゃ不利なんじゃ…」


555に襲い掛かるオーガとサイガ!
だが二人の劇場版ライダーを相手に555は互角の戦いをしてみせた!


555「ダァッ!オラァッ!」


オーガ『グゥッ…!』


サイガ『ヌゥッ…』


シネマ「何故だ?この劇場版ライダーたちは魂こそないが力は本物と一緒なはず…
それなのに何故555一人を満足に倒せんのだ!?」



蛍「そんなの簡単です!ここにいる555が本物の仮面ライダーだからですよ!!」


小鞠「そうだよ!偽物のオーガやサイガなんて555の敵じゃないよ!」


夏海「大体ヒーローモノで再生怪人なんて弱っちいのが相場じゃん。」


卓「」コクッ


れんげ「555!悪いライダーたちをやっつけちゃうんな!!」


555「あぁ、こんなヤツら10秒で蹴りをつけてやる!」


そして555は右手に装備されている腕時計型コントロールデバイスのファイズアクセルのミッションメモリーを、
ファイズフォンに装填させて仮面ライダー555アクセルフォームを発動させる!
(ナレーション:鈴木英一郎)



『Complete』


555アクセルF「ハッ!」


蛍「555の胸の装甲が開いて…555アクセルFが現れましたよ!」


れんげ「555!行っくのん!!」


555アクセルF「行くぜ!」



『Start Up』


ファイズアクセルから発せられる電子音と共に555アクセルF以外の者たちの動きが全て止まった。
いや、止まったのではない。555アクセルFだけが超高速で動いているのだ。
555アクセルFはファイズショットを装備してオーガとサイガ目掛けてアクセルグランインパクトを放つ!
(ナレーション:鈴木英一郎)


555アクセルF「ラァッ!!」


((ドガッ!))


超高速で吹っ飛ばされる二人のライダーたち、恐らく自分たちが何故吹っ飛ばされたのかそれすらもわからないのだろう。
そして次に555アクセルFは武装をファイズエッジに変えて標的をサイガに定めた!


555アクセルF「デヤァッ!」


((ズバッ!))


超高速の中で無数の斬撃がサイガに襲い掛かる。
次の瞬間、サイガは自分でも気付かぬうちにアクセルスパークルカットに一刀両断されていた!!
(ナレーション:鈴木英一郎)



555アクセルF「最後はお前だ!」


オーガ『…』


武装をファイズポインターに装備して555アクセルFはオーガに突進していった!
だがオーガも負けてはいられない、なんとかこの超高速の中で防御の構えを取ろうとする。
だがそれは…まったくの無駄だった…


555アクセルF「「ダァァァァァァッ!!」」


オーガ『!?』


オーガの周囲に突然円錐状の赤い光が連続で出現した。
そしてその赤い光はオーガ目掛けて四方から全て叩き込まれた!!


オーガ『ガ…グゥ…!ヌヌヌ…』


555アクセルF「無駄だ!お前なんざ本物の木場とは全然違うんだよ!この空っぽの人形野郎が!!」




『3』 『2』 『1』



『Time Out』



オーガ『グワァァァァ!?』


サイガ『ガァァァァァ!?』



アクセルフォームの10秒間の起動が終わった。
それと同時に赤い二つのφマークがオーガとサイガに浮かび上がり、
次の瞬間二人は555の赤いフォトンブラッドのエネルギーにより消滅した!
(ナレーション:鈴木英一郎)



シネマ「な…オーガが!サイガが…!?おのれ…555!よくも俺の邪魔をしてくれたな!!」


巧「まだやるなら相手になってやる、だがその前に子供たちはもう家に帰してやれ。」


レイナ「そうね、この子たちは偶然この映画館に迷い込んできただけよ。
シネマ、あなただってこれ以上自分の映画作りを邪魔されたくないのならここは大人しく帰してあげるべきだと思うわ。」


レイト「そうだよシネマ、きっとこの子たちの家族も心配しているよ。」


シネマ「フンッ、まあいいだろう。おいお前たち!特別にこの映画館から出してやろう!」


夏海「やれやれ、これで帰れる。母ちゃんの雷が落ちずにすみそうだよ…」


レイナ「それはどうかしら?たぶんあなたたちの親御さんたちは今頃血相変えていると思うわ。」


卓「?」


蛍「それってどういう事ですか?」


レイナの奇妙な言葉に疑問を抱く蛍。
そんなやり取りが行われている中でれんげと小鞠が巧にお別れの言葉を告げていた。
(ナレーション:鈴木英一郎)



れんげ「じゃあ…今度こそ本当にお別れなんな…巧…」


小鞠「なんだか寂しくなるね…」


巧「よせよ、湿っぽいのは嫌いなんだ。それと啓太郎から預かってきた物があるが…
ほら、汚れてたお前らの服だ。」


蛍「よかった、ありがとうございます!うわぁ、スッゴイピカピカですね!
こんなに真白く洗濯なんてうちのママだって出来ませんよ!?」


夏海「本当だ!ウチの母ちゃんに見習わせたいくらいの驚きの白さだよ!」


卓「」コクッ


巧「俺の夢は世界中の洗濯物を真っ白にする事だからな。今度店に来たらまた洗濯してやるよ。」


れんげ「ウチも洗濯してほしかったんな。」


巧「また今度な、それとスクリーン観てみな。面白いモンが映ってるぜ。」


「「面白いモノ?」」


エンドロールが映し出されているスクリーン。
そこにあるテロップが出された、それは…



~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~


[特別出演]


一条蛍

宮内れんげ

越谷小鞠

越谷夏海

越谷卓


~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~


夏海「何これー!映画のエンドロールにウチらの名前が出されてるよー!?」


れんげ「凄いん!ウチ感激なのん!!」


小鞠「映画に私たちの名前が載ってるとか村中の自慢になるね!!」


卓「」コクッ


蛍「でもどうせこの映画はこの映画館でだけ公開されてるだけだから誰にも知られないと思いますよ…」


エンドロールに記載された自分たちの名前に驚く子供たち。
だがそれだけではない、あのパラダイスロストの映画と同じく最後に観客たちにあるメッセージが綴られていた。
そのメッセージこそ…










【THANK YOU!  Non Non Biyori!】












小鞠「私たちに向けてのメッセージだ!」


れんげ「サンキューなのん!」


卓「」コクッ


夏海「けどのんのんびよりって何だよ?」


蛍「夏海先輩、自分たちが出演している作品の名前くらいちゃんと憶えておきましょうね…」


巧「これで借りは全部返したぜ、じゃあもう帰れ。親が心配してるぞ。」


レイナ「急いでここを立ち去りなさい、シネマの気が変わらないうちにね…」


レイト「でも僕たちはこれからどうなるの?」


レイナ「心配要らないわレイト。
この子たちみたいに私たちにもきっと助けに来てくれるヒーローが現れるはずよ。」


れんげ「じゃあバイバイなのん。」


小鞠「また会おうね巧さん!」


夏海「映画面白かったよ!」


卓「」コクッ


巧「あぁ、じゃあな!」


別れの言葉を告げながらこの映画館の扉を閉めようとするれんげたち。
そんな中、シネマは未だに先ほどの映画についてブツブツと文句を呟いていた。
(ナレーション:鈴木英一郎)



シネマ「何故だ…一体何故…!?」


蛍「あの、ちょっといいでしょうか?」


シネマ「うん?何だ?」


蛍「さっきの映画なんですけどクウガ、アギトとあったのにどうして龍騎は出なかったのかなって疑問があったので。
何か理由があるなら聞いてみようかなと…」


シネマ「龍騎!?平成ライダー3番目の仮面ライダー龍騎か!!
確か物語を作る段階で龍騎の世界観は合わなかったので除外してしまったが…
そうか、わかったぞ!観客たちが集まらなかったのは全てのライダーたちが集まらなかったからだ!!
ならば次に作る映画は全てのライダーたちが集結する映画を作ればいいのだ!!」


蛍の助言を聞いて新たな映画作りに意欲を出すシネマ、果たしてシネマは理想の映画を作る事が出来るのだろうか?
(ナレーション:鈴木英一郎)



~外~


夏海「いやぁ、やっと映画館から出られたよ。
うわっ!もう夕方じゃん!?こりゃ家に付く頃には真夜中だな…」


小鞠「それにしてもこのテトラ座の映画館だけど…あのレイトくんとレイナさんはどうなっちゃうのかな?」


れんげ「きっと仮面ライダーたちが解決してくれるんな!」


蛍「そうだといいんですけど、あれ?向うから三人の男の人たちがやってきましたよ?」


蛍たちが言うように三人の男たちがやってきた。
その男たちの内の一人は青い服に『鎧武』という文字が書かれた服を着た青年。
もう一人が同じく青いパーカーを着た高校生くらいの少年。
それに黒と赤のロングコートを羽織った青年の奇妙な出で立ちをした三人組であった。
(ナレーション:鈴木英一郎)


小鞠「何だろ?あんな格好した人たち村じゃ見た事も無いね?」


夏海「本当だ、何かお祭りの時の踊りの衣装みたいだね。」


れんげ「踊り?ウチも踊りしたいのん!」


蛍「シッ!みなさんあまり大声で言うと聞こえちゃいますよ!?」



三人の男の奇妙な出で立ちに驚きを隠せない子供たち。
その時であった、青い服を着た青年が蛍に話し掛けてきた。
(ナレーション:鈴木英一郎)


??「なあお嬢ちゃん、俺たち『テトラ座』って映画館を探してるんだけど何処にあるか知らないか?」


蛍「テトラ座?それって今さっき私たちが居た映画館の名前じゃ?」


??「紘汰さん、ちゃんと前を見た方がいいですよ。
ほら、正面にある古い建物。ここが僕たちが探していた映画館テトラ座ですね。」


??「フンッ!いかにも弱者が営んでいそうな映画館ではないか!
葛葉!この俺をこんな弱者が蔓延る映画館に連れてきてどうしようというのだ!?」


??「いや…俺はただこの映画館のタダ券のチケットが手に入ったから舞とミッチの三人で観ようと思ったけど…」


??「舞さんが病気で来られなくなってしまったので偶然暇を持て余していたあなたを連れて来ただけですよ。」


??「まったく貴様らは…
この俺をそんなしょうもない理由で連れて来たというのか!?
俺は忙しい身だ、貴様らみたくそんなくだらん事に時間を割いている暇など無い!!」


??「落ち着けって戒斗!今から帰ったってしょうがないだろ!
ほら、上映時間も差し迫ってるし帰るなら映画観てからにしようぜ!」


??「よかろう、精々この俺を楽しませる映画を観せてみるがいい!!」


そんなやり取りをしながら三人の男たちは映画館に入って行った。
小鞠はこの男たちを止めようとするが…
(ナレーション:鈴木英一郎)



小鞠「入っちゃダメだよ!この映画館には…」


蛍「待ってください先輩!」


小鞠「何で止めるの蛍?だってシネマが…」


蛍「もしかしたらですけど、それはあの人たちが解決してくれるかもしれませんよ!」


小鞠「へ…?」




シネマ「「来たな、新たな仮面ライダーたちよ!
それでは始めようか!今度こそ子供たちを楽しませる最高のライダー映画をな!!」」




((カタカタカタカタッ!))



シネマの言葉通り、テトラ座の映写機が再び動き出し新たな映画が始まる。
そして先ほどこの映画館に入った三人の男たちはこの映画館に纏わる事件を解決する事になるのだが…
それは別の物語へと繋がる。


【仮面ライダー バトライド・ウォーII】へと続く→



~のんのん村~


雪子「「このお馬鹿ぁぁぁぁぁぁぁ!!!!!!」」


夏海「うひぃぃぃぃ!何で帰って来て早々夏海ちゃん怒鳴られなきゃいけないんだよ!?」


小鞠「そうだよ!いくらなんでも今回は夏海悪い事何もしてないよ!」


卓「」コクッ


蛍「今回って…いつもはしてるって事ですよね。」


帰宅早々、子供たちは何故か大人たちに囲まれて盛大に怒られていた。
その理由は…



雪子「怒って当然なんよ!無断で外泊して一体何考えてんの!?」


れんげ「外泊?どういう事なのん?」


一穂「どういう事って昨日映画館に行くとは聞いたけどそのまま一泊するとは聞いてなかったよ。」


蛍「一泊!?まさか…なるほどそういう事ですか!」


小鞠「蛍…これってどういう事なの!?」


蛍「たぶんですけど私たちはあの映画の世界でなんだかんだで一泊しちゃったじゃないですか。
だからたぶんこの現実世界でもそれに準じていたとするとこっちでも1日経過しちゃった事になってるんですよ。
つまり何も知らない大人たちには私たちが何処かで外泊してきたのではと思われてるんです!」


夏海「なんじゃそりゃぁぁぁぁぁぁぁ!?」


小鞠「レイナさんが言ってたのはこの事だったんだね…」



雪子「まったく夏海!アンタ年上のお姉ちゃんなのに蛍ちゃんやれんちゃんみたいな年下の子たちを連れ回して!
一体何処で何をしてたんよ!?」


一穂「テメッ!この夏海!昨日私がどれだけれんげを探し回ったと思ってやがる!
このDXバナスピアーの錆びにしてやる!!」


蛍「駄菓子屋さん…まだそれ売れ残ってるんですか…?」


夏海「誤解だって!ウチらはテトラ座って映画館に行ってきただけなんだよ!?
それで無理矢理映画の世界に連れて行かれただけなんだって!!」


蛍「夏海先輩…一応本当の事だけどそんな事誰も信じませんって…」




「「テトラ座!?」」



雪子「テトラ座って…バカ言わないの!だってあの映画館は…」


一穂「ウチらが子供の頃からやってる映画館だよね。
年老いたお爺ちゃんがたった一人で営んでる映画館だったのを憶えてるよ…」


楓「あの爺さんよく子供向けのヒーロー映画を上映してくれたっけな。でも…」


れんげ「みんな一体どうしたのん?顔が真っ青なのん!」


一穂「そりゃ真っ青にもなるよ。
大体あの映画館は今年の1月で閉館してるんだからね…」


小鞠「へ…閉館!?でも何で…?」


楓「そりゃたった一人で切り盛りしてた爺さんが亡くなったからだよ。
あの爺さん身内が昔亡くなったお姉ちゃんしかいないから葬式も身近な人たちで行われてな…」


雪子「それで映画館も閉館する事になったんだけど…
業者が建物を取り壊そうとしたらまるで呪いみたいに次々と不幸な目に合って建物は未だに手付かずの状態だってきいたんよ。」



蛍「じゃあまさか…」


夏海「ウチらが会ったのって…」


小鞠「ゆ、幽霊…?」


卓「」コクッ



「「ぎゃぁぁぁぁぁぁぁぁ!!??」」



蛍「今年の1月で亡くなったって事は…
だから仮面ライダー大戦があの映画館ではやってなかったからなんですね!?」



楓「ま、何にせよ無事に帰ってきてよかったなれんげ。」


れんげ「駄菓子屋、ウチ…駄菓子屋に聞きたい事があるのん…」


楓「どうした改まって…何が聞きたいんだ?」


れんげ「あんな、もしウチが変な化け物になったら駄菓子屋はどうするん?ウチを退治しちゃうん?」


楓「何だそれ?何の影響か知らないけど…そんな事には絶対にならないよ。」


れんげ「どうしてなん?」


楓「だって、れんげはれんげだろ?」


れんげ「駄菓子屋…うん!ウチはウチなのん!!」


お し ま い ♪ ♪ ♪

これでこのssはお終いなん


まさか5月から初めて2ヶ月近く掛かる事になるとは開始当初は予想すらしてなかったのん

こんな無駄に壮大な物語とか風呂敷を広げ過ぎたんな、反省なん…


それと最後にあの現在放送中の『彼ら』とかバトライド・ウォーⅠⅠの重大なネタバレが含まれてるん

知らない人はご注意してほしいん

けどまさか前作で力尽きてもうあれ以上のモノ書けないと思ってたら意外と書けて自分でも驚いたのん

でも555放送当時の自分の中二心全開のssになってしまって少々恥ずかしさもあるん…

それと最初の辺りは設定や人物の名前間違えまくってゴメンな

ssを書く時はちゃんと手元に資料用意した方がいいのん、放送当時のおぼろげな記憶だけを頼りに書くと酷い目に合うのん

お疲れ様でした
本当に楽しませて貰った、ありがとう

お疲れ様でした。
次に何か書くとしたら、のんのん×ライダーから離れてみるのもいいかもね。

乙。とても面白かった。この人の特撮作品はすごい。また新しい作品楽しみに待ちます。

乙です

おつー
面白かったし懐かしかった
やっぱパラダイスロストは必見やね

乙 バトライドウォーもだしてくれてすごい嬉しい

あの3人のライダーを主役に据えてやってくれるだけで本当に感謝。
やっぱライダー大好きだ。

乙っした
そういえばのんのん村って霊木に使えそうな木って生えてそうたな…


大大大大大乙

ただ一点だけ、555は作品名であって
ライダー名としてはファイズってカタカナ表記の方がしっくり来る気がする

作者なのん

みんな感想ありがとうなんな!

このssで何が苦労したかといえば主なライダーたちが全然必殺技叫んでくれない事なのん。

「うおおお!」とか「ダァァァァ」とか叫び声しか言わないからどうにも迫力不足に…

それに敵と味方のパワーバランスも…

中盤の時点でライダーたちを最強フォームにしたからラスボスの水原一人で太刀打ちなんて出来るわけがない

だからあえてクウガたち先輩ライダーと別れさせてたっくんを寿命切れにさせるとか、

それでようやく互角の形に持ってこさせたんな…

それとのんのんびより7巻の発売記念を兼ねて新スレを立てたのん。

こっちもよろしくなんな!


れんげ「新しい仮面ライダーの漫画が始まるん!」 蛍「SPIRITS?」

れんげ「新しい仮面ライダーの漫画が始まるん!」 蛍「SPIRITS?」 - SSまとめ速報
(http://ex14.vip2ch.com/test/read.cgi/news4ssnip/1406127316/)

新スレ乙です

今回も面白かったぜー!
新作も楽しませてもらうさねノシ

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