神様「何でも願いを一つ叶えてやろう」(15)

ある日、いきなり神様が僕たち夫婦の前に現れてこう言った

「願いを一つ叶えてやる」と

僕たちは、半信半疑ながらも願いを言うことにした。

僕は『妻である彼女と、永遠に一緒にいること』を

彼女は『夫である僕と、一生を過ごすこと』をそれぞれ願った。

願いは正直叶ったかどうかわからなかった。 それはそうだ、今目に見える願いでは無いから、叶っている証明ができない

でも、神様と名乗る人物は

「それなら、おやすいご用さ」

と僕たちを指さしながら言った。 しかし僕はこの願いを一生後悔することになる

願いを言った最初の年に、僕たちの間に子どもができた。 その子どもに、僕と彼女から一文字ずつ取った名前にした。

次の年には、子どもが捕まり立ちをするようになり、翌年には歩けるようになった
僕はその時、とても幸せに感じた。

その次の年からは、幼稚園に行かせた。 幸せだと、とても時間が経つのが早く感じた。

その次の年は、幼稚園の運動会で、元気に走ってた

その次の次の年には、幼稚園を卒園し、小学校に入学した。相変わらず時間が経つのが早く感じ、気づくと僕たちの子どもは小学校を卒業し、中学生になった。

僕たちの子どもは、彼女に似たのかとても賢く成績がとてもよかった。

そして、小学校より短い中学校を卒業して、僕たちの子どもは有名な高校に入学した。

たぶん彼女に似たおかげだろう。 その頃から、僕たちの子どもは笑うようになった。

僕は、子ども生まれてからこの方、自分の子どもの笑顔なんて見たことがなかったから、とても嬉しかったのを覚えている。

そして僕たちの子どもは急に『警察官になる』と言い出して勉強し始めた。

その翌年、僕たちの子どもは高校を卒業し、警察学校に行くことになった

その10ヶ月後には、無事警察官になり働いていた

それから僕たちは、GWや元旦、お盆などに自分たちの子どもが帰ってくるのを楽しみにした

そんな生活が20年以上続いたある年、僕たちの子どもはまた笑わなくなってしまった

その年から、彼女は僕たちに笑顔を見せることは無くなった

それから20年くらい経ったけど、自分たちの子どもは一度も笑顔を見せることは無かった。

その次の年に、僕の妻が死んだ。 僕はその時に神様に自分が願ったことの本当の意味を知った

まず、彼女の遺体は燃えないし腐らなくなった。

僕はこの時に、自分たちが新婚だった時に神様を名乗る人に、お願いをしたことを思い出した。

彼女は『僕と一生過ごす』これは言うまでも無く叶った。

では、僕の願いは叶ったのだろうか?

僕の願いは『彼女と永遠に一緒にいる』これがもし叶ってしまったとしたら……

僕は彼女と『永遠』の時を過ごすことになる。つまり僕は死ねない、彼女の肉体も消えない……

僕の願ったことは、途轍もない物だった……

僕はこれに気づいたときには、自分の子どもが死んでしまっていた。

僕は、年を取りシワが増え、老いるのに死なない。

例え地球が滅びても死なない

もし手足がもげ、目や耳が使えなくなったとしたら……

僕はそう考えると、怖くなった

僕は『不死』と言う、『世界で一番良い物』を神様に送って貰った『世界一の不幸者』である

気づいてくれ若い頃の僕、君が願っていることは、きっと後悔することになる……

そんなことを伝えるために僕は、時間を戻そうと必死に努力した

この行動が、歴史を大きく変えるとも知らずに……

     ~fin~

また超短くなっちゃった……
紙に書いた時は長かったのにな……

はい、このSSは今日書いた奴の続きと言うか、違う視点からの物です。

次こそは長くしてやる……

歴史がどう変わったのか知りたい

感情かない女の両親か?

>>11 それは今書いてますよ~

>>12 それはちょっとお答できません……

>>13
楽しみに待ってる

男の方の両親?

>>13 酉ミスです

>>14 ありがとうございます

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