男「キャラが薄い」 (16)
友「はっ?」
男「だから、キャラが薄いんだ」
友「誰の?」
男「俺の」
友「薄いって言うか、普通と言うか」
男「だよな」
友「てかいきなりどうしたんだ?何か悩みでもあるんか?」
男「最近わかったんだ、俺の周りやけにキャラ濃いのばっかだってことに」
友「例えば?」
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男「身近なところで言うとまず兄弟達からかな」
友「お前兄弟多いよな」
男「5人兄弟の真ん中だからな」
友「5人もいたんだ」
男「下に男と女の双子がないるから俺中途半端なんだ。しかも上も兄と姉だなら余計な」
友「兄なんだか弟なんだかわからんな」
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友「でっ?」
男「まず兄貴から言うとまずこの高校の生徒会長やってるだろ」
友「あぁあのお前をクソ真面目そうにした」
男「顔が似てるからよく間違われる。そのせいかやけに廊下で挨拶されるんだよ」
友「そういやされてたな」
男「しかも成績優秀、眉目秀麗、運動神経抜群と優れすぎててさ、まさに完璧超人なんだよ」
友「なんだ?劣等感でも感じてるんか?」
男「いや、叶わないと知って諦めてる。しかしだ、そんな兄貴にも弱点がある」
友「あの完璧超人ターミネーターな生徒会長にか!?」ワクワクドキドキ
男「あぁ、実はあぁ見えてな」
友「それはいったい?」
男「実は、シスコンなんだ」
友「はっ?」
男「だからシスコンなんだ」
友「えっ?シスコンってあの妹を溺愛しちゃうってやつ?」
男「世間一般ならそう言うのかは知らんがな。やたらと姉や妹に甘い」
友「意外だな」
男「いや驚くのはまだ早い。実はブラコンでもあるんだよ」
友「えっ?」
男「恥ずかしながら、なぁキャラ濃いだろ?」
友「て言うかそんなカミングアウトを恥ずかしげもなく言うお前に引くわ」
友「て言うか当初の話からやけに脱線してねぇか?これじゃただの暴露大会たぞ?なんの罰ゲームだよ」
男「いや、俺もこんな事誰にも言いたくなかったが、今ごろになって俺の存在の薄さに焦りを感じてしまいついな」
友「まぁ俺だからまだいいが、会長のファンなんかが聞いたらスゲー暴動起きそうだぜ」
男「やっぱりファンクラブとかあったんだ」
友「知らんかったんかい!結構有名だぞ」
男「いや、兄貴なんかまだ序の口だろ?」
友「まだ上がいるんかい」
男「あぁ、次は姉貴だな」
友「あぁあの無駄に乳デケェエロい姉ちゃんな」
男「確かに巨乳だな。こないだまたサイズアップしたとか言ってたし」
友「詳しく教えたまえ」ハァハァ
男(キモいな。そして近い)
男「なんか癪に触るからやだな」
友「そんなつれないこと言わないでくれよ。俺とお前の仲だろ」キリッ
男「キモいからせめても鼻血ふいてからにしろよ」つテッシュ
友「すまん、つい興奮してだな」フキフキ
男(こいつも十分キャラ濃いよな)
友「でっ?お姉さん今何カップ?」
男「おい、脱線させてるのお前じゃねーか」
友「いいから!!教えろ!いや教えてください!!お願いします!!」ドゲザ
男(なんでこいつこんなに必死なの?)
男「とりあえず胸の話はまた今度な」
友「ふっ、なら仕方がない。ちゃんと後で話せよ」
男「あぁ(機会があればな)。でだ、あの姉貴だが、風紀委員をやっとる」
友「いかにも見た目からして風紀委員だよな。ただ、あの容姿のせいで全く風紀乱しまくりだよ、特に男子の下腹部が」
男「話を蒸し返すなよ。まぁ姉貴は正義感の固まりみたいで、みんなのお姉ちゃんみたいに慕われてるからな」
友「あぁ、あの包容力(胸)に包まれたらそら誰だって慕うさ」ダラダラ
男(こいつ今エロい事考えてるな)
友「ただ、なんか女子の後輩に特に支持が高いと言うから百合疑惑が浮上したな」
男「一時期あったが、そんな疑惑すら吹き飛ばすある事件が起きた」
友「あぁ、あれはまだ俺たちが一年の時だったか」
思いついたまま書いてるだけなんですが、眠くなったので今日はここまでにします。
おうおもしろいから続きはよ
友「あれは忘れもしない、今から半年くらい前、俺たちは昼休みに購買で昼飯を買いにいった帰りだったな」
半年くらい前
友「まったくこの学校の購買のパンはしけてるよな。なんで惣菜パンしかねーんだよ!菓子パン食いてぇよ」
男「文句があるなら朝買ってくればいいじゃん」
友「俺が朝弱いの知ってるだろ?」
男「なら早く寝ればいいじゃん」
友「家から徒歩5分のやつには分からねーんだよ。5分て言う貴重な睡眠時間を」
男「道草してねーでさっさと教室帰るぞ」スタスタ
友「って待ってくれよ。んん?」
男「どした?」
友「なんかあそこから煙が」
男「煙?」
男達から少し離れた空き教室
「はぁーっ学校なんてたりーな」
「まったくだよな」
「まぁ仕方なく来てるが、とりあえず午後バックレてゲーセンいかね」
「んだな」
友「あれは不良だな」ヒソヒソ
男「校章の色からして同学年だな」ヒソヒソ
友「ヤバくね。そろそろあのお方の巡回だぞ」ヒソヒソ
男「一応忠告しとくか」
友「そだな」
男「おーいお前ら、さっさとどいた方がいいぞ」
「「「あぁん?」」」
友「うわっ見たまんまの不良だな」
スキン「んだテメェラは」
モヒ「まさかチクる気じゃねーよな」
アフロ「そうだよ。やめた方がいいよ」
友「いや、お前(アフロ)が不良やめた方がいいぞ。なんで不良のくせにしゃべり方がナヨナヨしてんだよ」
スキン「テメェアフロ君の悪口言うなよ!!」
モヒ「こう見えてアフロ君は俺たちグループのリーダーなんだぞ!!」
男友「「えっ?」」
アフロ「えっ?俺がリーダーなの?」
アフロ以外「「「「えっ?」」」」
友「どう言うこと?」
男「さぁー?つーかさっさとどいた方が身の為だぞ。なんつったってそろそろ番長が」
スキン「番長?」
モヒ「この学校俺以外に不良がいるのか?」
友「いや番長は不良じゃねーよ。むしろ善良な模範生だぜ」
スキン「じゃなんで番長なんだよ!!」
友「それは、見た目?」
「「はぁ?」」
男「まぁ実際見た方がいんじゃね。ちょうど来たし」
番長「呼んだか?」
姉「・・・」
スキン「ゲェェェッ!?番長ってあの!?」
モヒ「あの2年の風紀委員長!?」
番長「んん?お前ら煙草吸ってたな?」
スキン「いや、そのこれは」
モヒ「クソっこうなったら自棄だ!ヤッちまうぞ!!」
男「あぁーあいつら知らねーぞ」
友「いいんじゃね?あいつらの為だし。それに説教されればあいつらも改心しちまうだろうしさ」
男「つーか見た目番長だけど本名剛田た〇しとかどこのガキ大将だっての」
友「まったくだよな」
姉「あぁまったくだ」
男「あれ?」
友「えっ?」
姉「ん?」
「「アンタいつからいたのー!?」」
短いですが、夜あたりにまた投下に来ます。
乙
姉「いたわよ。呼んだか?ってあたりから」
男「あっよく見たら本当だ」
友「よく見たら?」
男「友、細かいことは気にしてはいけない」
友「ん?まぁいいか。姉先輩も巡回なんすか?」
姉「そうよ。あと少しで終わるって言うのに、なんかトラブってるし。まぁ、彼にまかせとけばなんとかなるし」
その後、10分くらい番長による有難いお言葉(説教)を貰った不良三人はたちまち更正したと言う。
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