響「?」
千早「いえ……ちょっと言いたいことがあるのだけれど」
響「なんだ?…………はっ!?もしかして千早の誕生日今日じゃなかったか!?自分早とちりしちゃったのか!?」
千早「いえ今日よそれはあってるわええ大丈夫よ」
響「ほっ……よかったさー」
千早「私が言いたいのは、聞きたいのは……今何時かわかる?」
響「そうねだいたいね~」
千早「そう言うのはいいのよ」
響「00:41だぞ!」
千早「そうね真夜中ね」
響「うん」
千早「………………我那覇さんどうやって私の家まで来たの?」
響「徒歩だぞ!」
千早「その行動力は素晴らしいと思うけれども……私の誕生日を祝う為だけにここまで?」
響「うん!」
千早「嬉しいけどちょっとどうかと思うわよ私……」
響「そう?」
千早「えぇ……」
千早「そもそもアイドルが、女の子がこんな時間に一人でいるのは相当危ないわよ」
響「ハム蔵もいるぞ!」
千早「問題はそこじゃないのよ……」
響「そうなの?」
千早「そうなの」
響「そっか……今度から気を付けるぞ」
千早「そうして頂戴」
響「まぁ取り敢えず誕生日おめでとう千早!これプレゼントとケーキ。後で食べてね!」
千早「……ありがとう我那覇さん」
響「うん!じゃあね!」
千早「ちょっと待て」
響「?」
千早「我那覇さん私の話本当に聞いてたの?」
響「?……あぁ!今夜は冷えるな確かに!」
千早「そんな話は全くしてないわよ!」
響「ちょ、千早、こんな時間にそんな大声出しちゃダメだぞ?」
千早「あ、そうね。ごめんなさい……」
響「うんうん」
千早「…………だからそうじゃないでしょ!?」
響「おお、小声で怒鳴る人初めて見たぞ自分」
千早「女の子がこんな時間に一人歩きは危ないって言ったのよ私は!」
響「確かに」
千早「本当にわかってるのかしら……」
響「じゃあ……どうしよう?」
千早「いや、そう……泊まっていったらいいじゃない」
響「やーだけど自分ネカフェって苦手で」
千早「私の家に決まってるでしょう……」
響「……いいのか?」
千早「この時間に人の家訪ねる癖にその遠慮はなんなのか私にはよくわからないわ……いいのよ。どうせ一人だったから」
響「あれ?他の人来てたりしないの?」
千早「するワケが……取り敢えず上がってお話ししましょう?寒いわ」
響「んー……じゃあ、お邪魔します」
千早「はい。いらっしゃい」
響「ケーキ冷蔵庫入れておくね?」
千早「あ、ごめんなさい。ありがとう」
響「どういたしましてー…………わ、冷蔵庫すっかすか」
千早「最近あまり家で食べることが無いから……」
響「夜お腹空いたらどうするんだ?」
千早「カロリーメイトとか……春雨スープとかね。それも無ければ寝て誤魔化すわ」
響「ダイエット?」
千早「これ以上痩せる予定は今の所無……どこ見てるのよ」
響「胸板」
千早「上着ひん剥いて外に投げるわよ」
響「じょ、冗談さー」
響「さて……」
千早「…………」
響「何する?」
千早「普通に寝ればいいと思うわ」
響「寝る以外で」
千早「この時間に寝る以外の選択肢を提示するのは中々に厳しいでしょう……」
響「千早は寝る前にすることとか無いの?」
千早「歯を磨く以外で?」
響「あ、それいい。歯を磨こう」
千早「もう磨いたに決まってるでしょう……寝るつもりだったのよ?私」
響「自分まだ磨いて無いぞ。家帰ってお風呂入ってからにしようと思ってたから」
千早「なら先ずお風呂に入って来なさい!」
千早「…………なんで私も入ってるのかしら」
響「お風呂入ってから歯磨くんでしょ?」
千早「我那覇さんだけでいいじゃない……私もうどっちも済ませたから」
響「まぁまぁ。ほら、自分背中流してあげるから」
千早「そう言うなら……お言葉に甘えて」
響「よーしじゃあおっぱいスポンジだな」
千早「それは何?私への当てつけ?」
響「?当てないと洗えないぞ?」
千早「その通りだけれども……」
響「…………あ」
千早「な、何?」
響「歯磨くとか言ったけどよく考えたらこの家自分の歯ブラシ無いね」
千早「私の家だもの……そうでしょうね。どうしましょうか……新しいの丁度切らしてるし」
響「そーだなぁ……千早の使えばいいか」
千早「…………そうね」
千早「磨くなら私が磨いてあげましょうか?」
響「えっ、と……そう言うプレイ?」
千早「どんなプレイよ!普通に磨いてあげるだけでしょう!?」
響「いや、この歳になって他の人の歯を磨くってそう言う事なのかなって……」
千早「そんな事言ったら他の人の歯ブラシを使う時点で何かしらのプレイな気がしないでもないわ。それ後で私も使うのよ?」
響「千早はあれか?同性でも間接キスとか気にするタイプ?」
千早「歯ブラシスワップは最早間接ベロチューでしょう……」
響「ベロチューだなんて……おませさんだなぁ……」
千早「高校生におませさんも何も遅いわよ……」
響「凄いな自分。ファーストキスもまだなのに千早と間接ベロチューだって」
千早「まだなの?」
響「自分まだまだ子供だぞ?千早は?」
千早「私もまだよ。意外ね。沖縄の人って早いイメージがあったわ」
響「あー……確かに、周りはそうだったかも。まぁけど自分みたいにまだな人も普通に居ると思うぞ」
千早「そう……あ、コップここね」
響「んー」
響「ふぁー……はふ。お風呂入ったらいい感じに眠いぞ……」
千早「それじゃあ寝ましょうか。お布団無いから、申し訳ないけれど私と同じベッドでいい?」
響「自分押しかけた身だからなー文句なんて無いぞ」
千早「押しかけた自覚あったのね?」
響「さぁ?」
千早「……壁側がいいとかあるかしら?」
響「特に無いぞ。寝相別に悪くない……と思うし多分落ちない」
千早「そう。じゃあ枕代わりのクッション持ってくるわ。先に横になってて頂戴」
響「あいさー」
千早「電気消すわね」
響「うん」
千早「……んしょ。はぁ、暖かい」
響「私めが暖めておきました」
千早「素晴らしいわ……」
響「千早の手足冷たい」
千早「心が暖かいからね…………我那覇さんの手足は暖かいわ」
響「自分クールだからな」
千早「ギャグセンスが?」
響「違う」
千早「今日は本当にありがとう我那覇さん」
響「ん?」
千早「誕生日祝う為だけにこの時間家まで来てくれて。初めてよこんな経験」
響「自分千早の初めて奪っちゃったな……」
千早「そうね。嬉しい……わ」
響「なんなら来年も来るぞ」
千早「それは遠慮願いたいわね」
響「じゃあ普通に泊まるつもりで前日から遊びに来るさー」
千早「なんでそれを今年出来なかったのよ……」
千早「……真面目に寝ましょうか」
響「ん、もうこんな時間だ」
千早「明日起きれる?」
響「よゆーだぞ。自分完璧だからな」
千早「そうね。そうだったわ」
響「そうそう。じゃあおやすみ千早。おめでとう」
千早「ありがとう。おやすみなさい」
千早「………………………………我那覇さん?」
響「zZZ」
千早「いびきとかしないのね。意外」
千早「さて…………ごめんなさい」
響「ZZ……zZZ」
千早「ん…………は」
千早「…………ふふ、私も奪っちゃった。我那覇さんの初めて」
千早「……おやすみなさい」
響「zZZ」
千早「…………zZZ」
おわり
乙ゥ~
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