赤城「加賀さん!空から人が!」 (476)
※艦これのssです
※といっても艦これだけじゃなくエスコンネタやbfネタもあります
※オリジナル設定多数あります
※その上に文章力ないです
※挙げ句の果てに初投稿でルールも全くわかっていません
※それでも見てやるよって酔狂な方はお付き合いください
SSWiki : http://ss.vip2ch.com/jmp/1391437268
…600ノット、高度30フィート。
水面ギリギリを水しぶきを上げて飛翔する。
レーダーに反応、大型機8機、中型機が16機。
大型はおそらく爆撃機だろう。酸素マスクのしたで一度深呼吸をする。
大丈夫だ…そう自分に言い聞かせ操縦桿を握り直す。
自分の愛機がステルス機でよかったと彼はホッとしていた。幸いこちらに気づかれた様子はない。
キーンという遠雷のような音が聞こえてきた。
彼女は空を見上げ問を発する。
赤城「加賀さん、この音はなんでしょう?」
加賀「おそらく飛行機だと思いますよ。でもなんでこんな遠洋で?」
音の聞こえてきた方向を眺めていると黒い影が見えてきた。
1、2…多い。合計24機の飛行機が編隊を組んで飛行をしていた。
赤城「大分多いですね。何かの演習でしょうか?」
加賀「さあ…私には分かりかねますが…それにしても今の飛行機はうるさいですね。耳に響きます」
赤城「確かにきーんって音はなんか不快ですよね」
会話がそこで途切れる。いや遮られたといった方が正しいだろう。
彼女たちの後方、飛行機たちが進む方向から聞こえてきた爆音にかき消されたのだ。
なんだ!?と考えるよりも早く`何かが`頭上スレスレを通過していった。
直後、猛烈な水しぶきと風が二人を襲う!
赤城「な、ななんですか!?今のは!?」
加賀はその問には答えず通過していった何かを目で追っていた。
立て逃げダメ絶対
目標頭上、操縦桿を思いっきり引き急上昇する。
海面に人がたっていたような気がしたが、おそらく緊張のあまり見た幻覚だろう。
強烈なGが全身にかかり思わず声が出る。
「くぅっ!」
ミサイルロック…発射!
機体側面の兵装ベイが開き、槍が放たれる。
爆撃機に吸い込まれていった槍は、機体に深々と突き刺さったあと爆発した。
爆撃機さえ撃墜すれば、あとはどうとでもなる!そう思考し、敵編隊の真ん中を突き抜ける。
護衛機のSu-35がすぐさま後ろをとってくる!
いい反応だ、彼はそう思いながらチャフをばら撒きつつ機体を旋回させる。
突然の奇襲に対応しきれていないのか敵の反応はあの一機を除いてまだ鈍い。
敵編隊へ再突入しすれ違いざまに機関砲弾を浴びせかける!
命中した爆撃機が火を吹き出しやがて爆散した。
これで二機。そう考えた瞬間コックピット内にアラートが鳴り響いた!
ミサイルロックされたと一瞬で判断し、フレアを撒きつつ回避行動に移る。
「まだまだ行くぞッ!」
加賀「戦闘…?実戦ですよね…これって」
赤城「ええ…どうやら私たち戦闘空域の真下に迷い込んじゃったみたいですね…」
彼女たちは先程から頭上で行われている空戦に見入っていた。
戦闘機同士が複雑に絡み合い、空に綺麗なリボンを描いていく。
だが見入っている理由はそれだけではなかった。
赤城「さっき単機で突入していった飛行機、動きが尋常じゃないですね…」
加賀「ええ、戦闘機同士のドッグファイトなら数多く見てきましたが、これほどまでにキチガイな軌道をしているのは
初めて見ました」
赤城「キチガイって…でも確かに鋭い軌道をしていますよね。あ、また一機撃墜した」
加賀「これで8機目ですね…爆撃機を全部落としましたね…」
赤城「あれだけの護衛機がいる中で…あっ!?」
突然赤城が変な声をあげる。
彼女たちの話題の種でもあった機体が被弾したのだ。
機体はみるみる火に包まれすぐに爆発したが、パイロットが脱出したのがここからでも確認できた。
赤城「加賀さん!空から人がっ!」
加賀「一部始終を見ていたのでわかってますよ!」
赤城「どうしますか?もちろん救助しますよね?あ、着水しました」
加賀「一択じゃないですか…まあ私もそのつもりでした。先に提督に連絡します」
加賀「こちら加賀です。提督?聞こえていますか?」
提督『あー、あー、聞こえてるよ。どうした加賀、寂しくでもなったのか?』
加賀「帰投中に空戦に遭遇、パイロットがベイルアウトしたため救助にあたろうと思いますが、よろしいですか?」
提督『スルーですかそうですか。愚問だな。わかってるだろ?』
加賀「失礼しました。これより救助活動を開始します」
目を覚ますと白い天井が目に入った。
蛍光灯が部屋を照らし輝いている。
確かオレは戦闘中に撃墜されてベイルアウトしたはずだったが…
天国?なわけないよな、体中痛いし…
そこまで思考してようやくとなりに誰かがいることに気がついた。
???「あ、気がつかれましたか?良かったです!」
視界に入ってきたのは黒いロングへヤーに巫女さんのような衣装を着た女の子だった。
これが天使ってやつか?そんなことが頭をよぎる。
???「しゃべれますか?辛いのならまだ寝ててください」
「いや大丈夫です。それよりもここはどこですか?貴女は?」
???「あ、申し遅れました。私は金剛型戦艦3番艦、榛名です!ここは日本の横須賀にある鎮守府の医務室ですよ」
「金剛型戦艦?」
榛名「はいそうです!」
「えーと…」
榛名「ちょっと待っててくださいね、今皆さんを呼んできます!」
「え!?ああ、はい…」
金剛型戦艦って一体どういうことだろう…というかそもそもなんでオレは日本にいるんだろう…
あ、そうか、オレ捕虜になったのかな。いやでも日本は連邦には属していないはず…
そんな思考が頭の中を駆け巡っていたとき部屋に4人の少女たちが入ってきた。
赤城「目が覚めましたかぁ!よかったです」
加賀「ひとまずはこれで安心ですね」
提督「あくまでひとまずだがな、これから色々聞かねばならん」
…なんかオレをおいてけぼりにして話が進んでしまっている気がする
「え、えとどちら様でございましょうか?」
提督「名前を尋ねるときは自分から、だろ?」
「…」
一瞬正直に話していいものか迷ったが、嘘をついてもどうしようもないことに気がついた。
Pray「自分は民間軍事会社Fenir航空部門第二戦闘飛行中隊2番機、Pray 4 Answer大尉であります」
ここで身分を偽っても仕方ない…できるだけ正直に…
提督「ふむ、やはりそうか」
え?
提督「いや失礼、私は日本海軍所属、横須賀鎮守府司令官の提督だ。階級は少将」
Pray「日本海軍!?あ、失礼しました…でも何故自分はここに?」
提督「覚えていないのか?君は戦闘中に撃墜されそこにいる二人に救助されたんだ」
赤城「航空母艦、赤城です。よろしくお願いしますね!」
加賀「同じく航空母艦加賀です」
Pray「そうだったのですか…救助していただき感謝します。ありがとうございました」
提督「いや、気にしなくていい、人命救助も我々の仕事だところでFnrir社ということはやはり例の戦争に?」
Pray「はい。参戦しておりました」
提督「やっぱりか…わかった会社には私から連絡を入れておく、どういう処置になるかは折って連絡するよ」
Pray「何から何まで申し訳ありません」
提督「別に構わんさ、あ、それからお前たち三名を大尉の世話係に任命する。階級的には上官だ、くれぐれも粗相のないようにな」
加賀「!?」
赤城「了解しました!」
榛名「分かりました!」
提督「何かわからないことがあったら彼女らに聞いてくれ。では私はこれで」
提督はそう言うとそそくさと急ぎ足で出て行ってしまった。
とりあえず書きだめは全部ぶちかましました。
アドバイス、ルールなどがあったら教えてください
あとこの娘出して!って娘いたら書いてくれると嬉しいです
乙
よかったら対艦番長F-2をだしてくれ。艦艇じゃないが
>>10
自衛隊も登場する予定なので出します!(擬人化しろっていう要望にみえたオレは末期)
なんで深夜と同時進行なん?
>>12
最初に書いたのですがほんとに初投稿でよくわかってないのです
深夜の方はぶっちゃけミスですすいません(切腹)
空のACじゃなくて陸のACネタがあるようなw
(出るかどうかはともかく)高雄を出す前にメール欄にsagaも入れとくといいです。理由はフィルタにより高翌雄と変換されるからです
他にもフィルタのかかる単語はあるので入れておくと悩まされずにすみます
その他「お役立ちです!」な事が書かれてるので>>1さんはこのスレに目を通しておくといいかも
■ SS速報VIPに初めて来た方へ
■ SS速報VIPに初めて来た方へ - SSまとめ速報
(http://ex14.vip2ch.com/test/read.cgi/news4ssnip/1382282036/)
こんな時間ですが投下開始していきます
廊下を歩きながらつい口から言葉が漏れる。
独り言をつぶやきながら端末を取り出して何処かへ発信した。
提督「こいつはどんだ大物助けちまったな…GrimReaper」
提督「prrrrrrr、あ、もしもし?聞こえるか?私だ」
???『ね、姉さん!?こっちの状況わかってるでしょ!?一般回線で連絡してくるなんて…』
提督「いやいやすまない。ちょっと急いでいたんでね」
???『まあいいさ。で、どうしたんだい?まさか声が聞きたいからということでもあるまい?』
提督「それもあるがもっと大事なことだ。特にお前にとってはな。GrimReaperが今行方不明になっているのではないか?」
???『…なんでそれを知っている?実の姉といえど聞き逃しはできない。吐いてもらおうか』
提督「おいおい、怖いこと言うなよ。まあなんだ、GrimReaperなんだが今、私の鎮守府にいるんだ」
???『……はぁ?』
提督「うちの艦隊に所属している艦娘が帰投中に空戦に遭遇、その空戦でベイルアウトしたパイロットを保護したのさ」
???『それでそのパイロットがGrimReaperだと?証拠は?』
提督「Pray 4 Answer大尉だろ?まあ偽名なんだろうが」
???『ああ…どうやら本当のようだね。うちの最精鋭を救助してくれたこと、感謝する」
提督「気にするな。それよりもひとつお願いがある」
???『借りができてしまったからね。いいよ、なんでも言ってくれ』
提督「じゃあ率直に言おう。彼をうちで雇いたい」
???『……はぁ?(゚Д゚≡゚Д゚)??』
提督「聞こえなかったか?彼w(ry」
???『いや聞こえたし意味も理解したからこそはぁ?って言ってんだよ!今のうちの状況わかってる!?ただでさえ
戦線を維持するので必死だったのに彼が脱落してみろ、戦線の崩壊どころかこの周辺地域の友軍が壊滅することになる!』
提督「だからこその提案でもある」
???『……どういうことだ…?』
提督「彼の力は危険だ。大体10倍の戦力差があって耐え切れていること自体が異常なんだ。彼の力は無意味に争いを
長期化させ死者を増やすだけだ。お前もそんなことは望んでまい?」
提督「彼が戦線からいなくなればお前らだって無駄な損失を避けられ撤退できるだろ?それにそろそろ潮時だったのだろう?」
???『…やっぱり姉さんにはかなわないな。わかったよ、依頼を承認しよう。報酬は折って連絡するよ。あと確認
したいことがあるんだけど…』
提督「ん?なんだ?」
???『…本音は?』
提督「」
提督「…上層部が私が艦娘を先導してクーデターを起こすのじゃないか、と疑っててな。彼の力があれば上も無闇に私に口出しできまい」
???『やっぱりそんなことだろうと思ったよ(笑)まあいい、交渉は成立だ。あとで連絡するよ』
提督「お前にはかなわないな…済まない感謝する」
???『気にすんなよ。じゃあ、また』
提督「ああ」
彼は昔から変わっていないな、と率直に彼女は思う。
彼女の口角が自然と上がっているのには彼女自身も気づいていないだろう。
聡明でいて優しくいつも正しい判断が下せる。
なのに…なぜ…?
提督「…さて…これから忙しくなるな」
私は今混乱していた。
助かって率直に良かったとは思う。
だが世話係に任命されるなんて予想もしていなかった。
別に嫌なわけではないが、無愛想な私がちゃんと接せるのか不安なのだ。
それに提督は上官だとも言っていた。不安要素はかなり大きい。
赤城「と、いうわけで、改めて自己紹介させていただきますね。提督より貴方の世話係に任命された、正規空母、赤城です。
こちらが同じく正規空母の加賀、もうひとりが高速戦艦、榛名です!何か聞きたいことがあれば聞いてくださいね?」
Pray「あ、はい。分かりました。では早速なのですがひとつ。貴女方は人間ではないのですか?正規空母や戦艦にはどう見ても
見えないのですが…」
加賀「私たちは艦娘です。まあ一応人間ではありますが同時に艦でもあります」
Pray「艦娘…聞いたことがあります。確か船の魂が宿った人とかなんとかと」
榛名「詳しいことは私たちにもわかりません。ただ普通の人間ではないことは確かです」
Pray「普通の人間ではない…か。なんか親近感が湧きますね…」
三人「え?」
そう言った彼の目はどこか悲しさを孕んでいた。
灰色の髪で、紅い瞳が特徴のかなりの美形だが、どこか生気がなく人間味にかけている、そう私は感じた。
それに親近感が沸くとはどういうことだろう?彼は紛れもない人間のはずなのに
Pray「いえ、すいません。気にしないでください」
赤城「そうですか…ほかに何か質問はありますか?」
Pray「大丈夫です。お心遣い感謝します」
赤城「じゃあ今度はこちらから質問してもいいですか?」
赤城の目は、目の前にいる青年とは対照的にキラキラと輝いていた。
おそらく色々と聞きたいことがあるのだろう。
Pray「構いませんよ。答えられる範囲でならお答えします」
赤城「ありがとうございます!じゃあまず、どちらの国の方ですか?とても日本人には見えないので」
Pray「ドイツ人ですよ。ベルリン出身です。Fenrirはドイツの会社ですからね」
加賀「ドイツの方なら戦時中に見たことがありますが、こうして直接おはなしするのは初めてですね」
榛名「私もです」
赤城「ドイツの方ですか!ビールなどが美味しい国ですよね!!」
加賀「赤城さん、また食べ物ですか」
赤城「いいじゃないですかぁ~、美味しいものに罪はないです!」
Pray「確かにビールは美味しいですね。ソーセージなども美味しいですよ」
赤城「話聴いてるだけでおなか減ってきました…」グゥゥ
榛名「赤城さんらしいですね!」
赤城「馬鹿にしてませんかッ!?」
Pray「はははっ、賑やかな鎮守府ですね。これなら楽しく過ごせそうです。あ、あと私の階級は大尉ですがそんなの
気にせずにタメ口でも大丈夫ですよ」
これなら大丈夫かもしれない、ちょっとだけ私はそう思うことができた。
加賀「あ、もうこんな時間、二人共演習が始まりますよ」
榛名「本当ですね。じゃあ行きましょうか。ではまたあとできますので大尉さん!」
赤城「私も演習終わったらきます!」
Pray「はい。演習頑張ってくださいね」
加賀「ではまた後ほど、大尉、いえPray」
そう言うと私たちはドアを開け廊下へ出る。
一度だけ振り返ると、彼は悲しそうな顔で窓の外を眺めていた。
加賀「どう思います?あの人」
赤城「あれ?加賀さん彼に興味があるんですか?笑」
加賀「そりゃ世話係ですので当然かと」
榛名「意外ですね加賀さん」
加賀「別に他意はありません」
赤城「そうですねぇ…すごく優しそうな方でしたね」
榛名「確かに優しくて温厚そうです」
加賀「そうですね。ですがどこか悲しそうにしています」
赤城「というと?」
加賀「目が笑ってません。なんていうか後悔しているみたいです」
榛名「加賀さんよく見てますね。榛名は気が付きませんでした」
赤城「確かに彼、覇気がありませんよね。まあついさっき目を覚ましたばっかりなので当然といえば当然ですが」
加賀「ですが医師の判断では一週間は目を覚まさないかもしれないと言っていました。ですがまだ帰投して11時間ですよ」
赤城「生命力すごいよねぇ…」
さてこれからどうしたものか、彼はそう考えていた。
まあどうするもなにもどうしようもないのだが。
さっき気がついたことなのだが戦闘終了から15時間くらいしか経過してないようだった。
Pray「オレよくこんな短時間で回復したな」
身体の痛みは大分引いてきている。
これなら歩いても問題なさそうだ。
色々と施設を物色しようかとも思ったのだが
Pray「まあ、彼女たちが帰ってきてからでもいいか」
そう、結論に至った。
演習後
加賀「失礼します」
Pray「どうぞ~」
赤城「どうも~演習終わりましたぁ」
Pray「お疲れ様です」
加賀「体の調子は?」
Pray「良好です。もう走り回れそうですよ笑」
加賀「無理は禁物よ」
Pray「すいません。ところで榛名さんは?一緒ではないのですか?」
赤城「彼女は任務があるそうで」
Pray「そうですか」グゥゥ
Pray「あ…」
赤城「腹の虫が泣いてますよ~笑」
加賀「赤城さんには言われたくないですね」
赤城「ひどいッ!」
加賀「ちょうどいい頃合ですし食堂へ行きますか?」
Pray「是非お願いしたいです!出撃前からなにも食べていなかったもので…」
赤城「10時間以上も食べてなかったんですか!?私なら死んでますね」
加賀「赤城さんは食いしん坊ですからね。立てますか?」
そう言って差し出された彼女の手を取る。
柔らかい触り心地がなんとも心地いい。
やはり彼女たちが艦だということが信じられずにいた。
どこから見ても普通の人間だ。
まあそれで言ったら彼も普通の人間だろう。
Pray「すいません」
加賀「いえ。あと私たちに敬語は不要ですよ。Prayは上官ですから」
赤城「そうですよ~敬語はいいですよ~」
Pray「わかったよ。じゃあ改めてよろしくね二人共」
加賀「こちらこそ」
赤城「は~い」
彼女たちがソフトで助かった。彼自身堅苦しいのはあまり得意ではない。
加賀は一件無表情で無愛想に見えるが、それは興味がないからではなくもとより感情表現が苦手なだけだろう。
その証拠にわずかではあるが表情に変化があることに彼は気がついていた。
赤城は表情をよく変えてわかりやすく、感情表現豊かだ。
笑顔が可愛らしく元気が分けられているような気さえする。
そう彼は感じていた。
ある意味彼女らはお似合いのコンビだ。
ベッドから降りて立ち上がる。
一瞬身体に痛みが走ったが、それもすぐに消えた。
赤城「身長大きいですね!何センチくらいですか?」
Pray「182センチくらいだったかな。最後に測ったのがハイスクール時代だから何とも言えないけどね」
加賀「私と20センチはさがありますね」
確かに彼女らは小柄だ。
だがよく引き締まっていて洗練されているのがわかる。
赤城「それじゃ行きましょうか!こっちですよ~」
加賀「赤城さん早いッ!はぁ、私たちも行きましょうか」
Pray「赤城はいつもあんな感じなの?」
加賀「そうね。気に入らない?」
Pray「逆だよ。元気いっぱいでいいじゃん」
加賀「そう、なら良かったわ」
とりあえず投下完了です。アドバイスや何か質問があったらいってください
出演希望の艦娘も聞きたいです
乙
AC知らんけどバックストーリーはちゃんとあるのかな?
笑うときって‘笑”じゃなくてwでいいんじゃない?後、私の母になるかもしれなかった雷は出ますか?
X2だっけ?
>>26
草のほうがイラつくんですがそれは
>>25
かなり妄想ダダ漏れですが考えてあります
>>26
wはなんか小馬鹿にしているというか上品ではない気がしたので笑にしました。第六駆逐隊がでますヽ(´▽`)/
>>27
エスコンと世界との直接的なリンクは少ないです。Yellow13やガルム1などキャラクターは出したいなって思ってます。ちなみにZEROが一番好きです
>>28
まあ、人それぞれだと思います。当方ムカつかせるつもりはなかったのですが不快にさせてしまったのなら申し訳ありません
(笑)より「ふふ」ってな感じの方が違和感ないんじゃないか
提督はレディなのですよね?
>>30
赤城「おなかすいてるんですか?(ふふ」
すいません私の文章力じゃ難しいです
>>31
女の子です。当方としてはこんなかんじでイメージして書いてます
あくまで一例ですので本当の姿は皆さんの心にいます
http://seiga.nicovideo.jp/seiga/im3756274
彼のとなりを歩きながら彼のことを観察してみる。
長身で少し長い灰色の髪を揺らしながら施設のあちこちを興味深げに見ている。
ドイツ人の彼にとって日本の軍事施設が珍しいのだろう。
ましてやここは日本海軍の施設だ。
自衛隊組織とはまた違い人目に触れることはめったにないのだから当然といえば当然かもしれない。
Pray「案外広いな。日本海軍って主にどんな組織なんだ?自衛隊とは何度か戦場で接触しているが海軍と接触したのは初めてだ」
加賀「日本海軍は深海棲艦の出現に伴って組織された日本国の対深海棲艦専門の組織よ。空自、陸自、海自、海兵自衛隊に次ぐ
第5軍で世界最大規模の艦娘部隊ね。主な任務は深海棲艦を掃討して周辺地域の安全を確保すること」
Pray「ふ~ん、じゃあ対人部隊ではないのか」
加賀「艦娘による対人攻撃は非常事態を除いて禁止されてるのよ。私たちの仕事はあくまで深海棲艦の掃討だからね」
Pray「まあ、代返不能な個人に対人戦させるのはもったいないしな。でも確か艦娘って個人で軍艦に匹敵する能力があるんだよな?
とてもそんな風にはみえないけどなぁ~」
加賀「…馬鹿にしてるの?」
Pray「いや、こんな可愛い子がそんな力を持ってるなんて信じられないだけだよ」
加賀「!?」カアア
加賀「な、なにを言ってるの…」
Pray「んあ?そのまんまの意味だよ」
加賀「そう…」
Pray「?」
彼はきっと思ったことを口にしただけだろう。
別に変な意味があるわけではないことはわかっている。
だがそれでも少し恥ずかしくなってしまう。
Pray「どうした?別に他意はないぞ」
加賀「わかってるわよ!」アセアセ
赤城「二人共~早くしてくださーい!」
食堂に入るとかなり賑わっていた。
現在時刻18時30分なのでみんな夕食をとっているのだろう。
彼と私が食堂へ入ると騒がしかった食堂が静寂に包まれみんながこちらを見てきた。
多分、普段鎮守府に男性がいることがないので珍しいのだろう。
Pray「え、えと…」
加賀「凝視してないで食事を続けなさい」
私の一言であれほどまでに静かだった食堂が一瞬で喧騒に包まれる。
Pray「…なんかもう色々とすごいな…」
加賀「いつものことです」
赤城「二人共~こっちですよ~」
Pray「とりあえず座ろうか…」
加賀「そうね」
私と彼が席に着いたとき三人組が声をかけてきた。
↓3安価 話しかけてきたのは?
キソー
キソー
木曽了解です。わかりにくかったかもしれませんが3人選んで欲しいのです
では↓2でお願いします
天龍
摩耶
摩耶、天龍、了解です。なんかすごい濃いメンツになりましたねwwwww
エスコンかあ、架空機とか出すの?
対艦戦闘じゃファルケンとかフェンリア以外あんまり変化はないだろうけど
エスコンの架空機はものによってはチートだからなぁ…フェンリアは好きだけど
???「おい、あんた!」
Pray「ん?オレ?」
???「そうだよ!お前だよ!」
加賀「やめなさい摩耶」
摩耶「加賀姉こいつ誰だよ!!!なんで鎮守府に男がいるんだ!?それに軍人ぽいっし何者なんだよ!」
???「まあ落ち着け摩耶、彼も困っている」
摩耶「木曽…ああわかったよ。で、誰なんだ結局?」
???「俺も気になるわ。見たところ日本人でもないから自衛隊でもないんだろ?」
加賀「いま説明するからちょっと落ち着きなさい…」
現れたのは眼帯2人にちょっと柄の悪い艦娘だった。
摩耶、天龍、木曽だ。
なんでよりにもよって私たち以外で初めて関わった艦娘が彼女たちなのか…艦娘に対して彼が悪い感情を持たなければいいが。
赤城「この人はね~私たちが救助した例のパイロットですよ~」
Pray「Pray 4 Answer大尉だ。よろしくな」ニコッ
先ほどの心配はどうやら杞憂だったようだ。
彼はちょっとのことでは顔色ひとつも変えないということがよくわかった。
加賀「一応私たちの上官よ。」
Pray「まあ階級なんて気にしなくていいよ。気軽に接してくれると助かる」
摩耶「そうか…さっきは声を荒げてごめんな!私、摩耶ってんだ!よろしくな!」
木曽「木曽だ。これからしばらくここにいるのだろう?なら歓迎しよう」
天龍「俺の名は天龍。ふふふ怖いか?」
彼の機嫌を損ねていないか、私は少し心配だったが、どうやらそんな心配は無用の用だった。
以前彼はニコニコ顔を崩さない。
>>40、41
社名でフラグ立っている通りフェンリアは出そうかなと思っています。
ほかの機体も状況によっては出すかもしれません
Pray「ちょっとのあいだだと思うけどよろしくな!」
天龍「何か困ったことがあったら遠慮せずに聞けよな!」
木曽「天龍の言うとおりだ。ここにいる間は仲間だからな」
Pray「ああ、そうさせてもらうよ。ありがとな」
摩耶「んじゃあたしらもう行くわ。天龍、昨日の勝負、ケリをつけるぞ!」
天龍「おう!望むところだぜ!」
木曽「なんでババぬきが昨日から続いているんだよ…」
そう言いながら彼女達は去っていた。
相変わらず騒がしい娘達だと思う。木曽がいいストッパーになっているのが幸いだな、と加賀は思った。
Pray「ホント、ここは賑やかなところだな。本社での情景が思い出されるよ」
赤城「本社?」
加賀「Fenrir社のこと?」
Pray「そう、Fenrirのドイツ本社。今の戦争が始まる前はそっちにいたんだ」
加賀「今の戦争って…第三次世界大戦よね…」
Pray「そうだよ。オレらは第三次世界大戦の東部戦線に参戦していたからね」
赤城「私たちからしたらホント嫌なことですよね。あんな惨事を招いて…それが終わったっていうのにまた戦争なんて…」
Pray「そうかもな。で、大戦が始まる前はドイツの本社で仲間たちと一緒に過ごしていたんだ」
加賀「仲間?同じ部隊員の人たち?」
Pray「オレらからしたら社員は全員仲間さ。戦闘機乗りも戦車乗りも船乗りも歩兵もみんな同じ人だからね。それで
本社にいた時もこんな感じで騒がしくてさ。なんか懐かしいなぁ」
加賀「いつから戦線にいたの?」
赤城「ていうかいま何歳ですか?かなり若いように見えますけど」
Pray「23だよ。初めて戦場にたったのは17の頃だったかな。もっともその時は戦闘機には乗ってなかったけどね。今の大戦には6ヶ月前から。
開戦からずっといたんだ」
加賀「なんか…ごめんなさい」
話してくれた彼の瞳は、悲しみの炎を静かに灯していた。
加賀も赤城もそれ以上はなにも聞けなかった。
Pray「気にしなくていいよ。それよりなにを食べる?」
赤城「私はー…」
食後
加賀「赤城さん、食べ過ぎです」
赤城「えーっ、だって美味しいじゃないですかぁ」
Pray「確かに美味しかったね。前線じゃこんな食事取れなかったから感動だよ」
赤城「間宮さんの料理は美味しいですよね~」
加賀「確かに美味しいですね。はしが進んでしまいます」
赤城「そういえばPrayは外人さんなのに箸遣いが上手ですよね~」
Pray「おととしは日本に駐留してたからね」
加賀「日本にいたことがあったのね」
Pray「作戦でね。そんときに日本語も覚えたんだよ」
赤城「…すごいですねそれ。あ、加賀さん、早く行かないとドック埋まっちゃいますよ」
加賀「本当だ…ごめんなさいPray。私たちが上がるまで鎮守府の見学でもしててもらえる?」
Pray「構わないよ。こっちも色々見たいしね」
赤城「じゃあ1時間後にまたここで集合しましょう♪」
加賀「そうね…じゃあPray、またあとで」
Pray「あいよ。ごゆっくり」
二人は席を立ち食堂をあとにした。
赤城「Pray、いい人ですね」
加賀「そうですね。色々安心しました」
話しながらドックへ向かった二人は自分が少しだけ微笑んでいるのに気がついていなかった。
Pray「さて…どうしたものかな」
一人になってしまった彼は、誰に聞かせるでもなく、つぶやく。
最初は異国の地、しかもよく知らない軍隊の基地ということで不安しかなかったが、今はかなりそれも取り除かれた。
我ながら適応能力が高いなと思い自嘲が漏れた。
だが戦場に残してきた仲間たちが心配だ。
自分がいなくて戦線は維持できるのだろうか?
自画自賛ではないが、自分の戦争における重要性を彼は理解していた。
開戦初期に欧州軍が壊滅しロシア軍空挺師団とFenrir社、アメリカ海兵大隊だけでよくもまあ戦線を維持していたものだ。
そんな中で、最精鋭のひとりである自分が抜けたのだ。状況は最悪だろう。
彼の撃墜スコアは総撃墜数214機を誇り、メビウス1、ガルム1と並び伝説となっている。
自分のことを過大評価してるだけかもしれないが、彼一人の脱落によって戦争の行く末が変わらないとも限らない。
Pray「まあ…考えてもどうにもならないよな…」
夕食時をすぎ、すっかり人の少なくなった食堂で思わず言葉が漏れる。
Pray「はぁ…」
大きなため息をしたとき、誰かが後ろに立っていることに気がついた。
安価 ↓1で出したい艦娘をどうぞ
ぬいぬい
>>46
ぬいぬい了解しました
???「お邪魔してしまいましたか?」
Pray「いや大丈夫。君は?」
不知火「陽炎型駆逐艦2番艦、不知火です。貴方は…」
Pray「ああ、済まない。オレはFenrir社所属の航空大尉、Pray 4 Answerだ」
不知火「存じ上げております。こんなところでどうしました?食事ですか?」
Pray「いや、これからどうしようかなって考えていてね。見学して回るのにも結構広くて迷いそうだしさ」
不知火「なら不知火で宜しければご案内して差し上げましょうか?」
Pray「いいのか!?」キラキラ
不知火「え、ええ。貴方は上官ですから」
Pray「じゃあお願いするよ。あとそんなにかしこまらなくてもいいぞ。階級なんてオレは気にしてないからな」
不知火「了解しました。どこか見たいところはありますか?」
Pray「特にないな。強いて言うなら全体像を把握しておきたい」
不知火「分かりました。では行きましょう」
Pray「おう。よろしくお願いする」
席を立ち食堂を出る。
時期のせいか、廊下の空気はひんやりと冷えており肌寒さを感じた。
Pray「寒いな。日本って案外冷えるんだな」
不知火「北部沿岸は世界でも有数の積雪地帯ですからね。関東地方は雪こそはあまり降りませんがそこそこ冷え込みます」
Pray「以前駐留してた時は夏だったからなぁ…こんなに暑いのかよ!?って思ってたのに変わるもんだなぁ」
不知火「日本の夏は他国から来る方には辛い気候かもしれませんね。ところで大尉はどちらの出身で?」
Pray「ドイツのベルリンだよ。あっちは日本に比べて涼しいからねえ。冬は辛いけどさ」
不知火「ドイツですか。いつか行ってみたい国のひとつですね。大尉、ここが休憩室です」
足を止めたのは休憩室と書かれたプレートがある部屋だった。
だがどう見ても休憩室には見えない。
Pray「休憩室…?の割には随分騒がしいな」
不知火「実際は休憩室というよりは遊技場ですね。出撃の合間などに集まってゲームをしたりしている娘が多いです」
Pray「休憩できないなこれ」
部屋の中は、卓球台やゲームの筐体などが置かれさながら小さなゲームセンターのようだった。
そして何人かの艦娘たちが実際に卓球をしていた。
???「あれ?不知火がここに来るなんて珍しいわね!どうしたの?」
不知火「私は彼に施設の案内をしているだけです。雷こそあまりここには来ていないと思ってましたが」
雷「そんなことないわよ?あ、貴方が例の救助された人ね?」
Pray「ああ、Prayだ。よろしくな」
雷「こちらこそよろしくねっ!何か困ったことがあったら私にたよってもいいのよ!」
Pray「じゃあ迷子になったら道を尋ねることにするよ笑。ところで今は何をやってるんだ?」
雷「今はね、鈴谷お姉ちゃんと瑞鶴お姉ちゃんが卓球対決をしてるのよ!」
Pray「卓球か…ハイスクールの時によくやってたな」
不知火「あのライトグリーンの髪が鈴谷、あっちのツインテールが瑞鶴です」
その時ちょうど鈴谷がスマッシュを決め試合が終了した。
鈴谷「うっしゃあ!私の勝ちだね!瑞鶴もまだまだだなぁ~」
瑞鶴「悔しい~~~~!!あのスマッシュはずるいわよ!」
鈴谷「対決に卑怯もなにもないもんねー!」
瑞鶴「次は絶対勝ってやるわよ!」
鈴谷「負けないもんね~、さあ私に勝てるという奴はかかってきなさい!」
余裕満々でいう鈴谷に黙る一同。どうやら鈴谷という少女はよほど卓球が強いらしい。
それならばやることは一つだ。
Pray「じゃあオレが挑もう」
一同「 え ? 」
全員が何言ってんだコイツ、みたいな顔でこっちを見てくる。
Pray「ありゃ?ダメだったかな?」
鈴谷「んいやーダメじゃないよ!でも普通の人間と艦娘じゃ勝負にならないと思うよ?えっと貴方名前は…」
Pray「Prayだ。大丈夫さ」
鈴谷「Prayね!わかった!じゃあ私も手加減せずにいっくよぉー!」
Pray「そのほうが燃えるからむしろ歓迎さ。えっと瑞鶴?さん?ラケット貸してもらえるかな?」
瑞鶴「う、うん。でも本当に勝負にならないと思うわよ?」つラケット
Pray「ならそのくだらない幻想をぶち殺してやろう」
こうしてここに艦娘VS戦闘機パイロットという異色の卓球対決が実現した。
Pray「サーブそっちからでいいよ」
鈴谷「おお~?強気だねえ、じゃあ遠慮なくいっくよー!」
雷「ねえどっちが勝つと思う?」コソコソ
不知火「そりゃもちろん…」コソコソ
雷「そうよねぇ…」
この時は誰も鈴谷が勝つと思っていた。だが5分後の状況は違っていた。
Pray「うっしゃあ!!」
鈴谷「あー!また取られた!」
雷「これで10点…11点マッチだからあと一点でPrayの勝ちね」
瑞鶴「一体何者なのあの人…鈴谷が一方的に負けてるなんて…」
不知火「艦娘と通常の人間では身体能力が根本的に違います。なのにこれは…」
試合は鈴谷2点、Pray10点と圧倒的な差がついていた。
この場にいる全員が驚きを隠せない。
ただ一人は驚いてる理由が違うようだが
Pray「おー!もう6年近くやってなかったけど案外にぶらないものなんだな~」
鈴谷「6年もブランクあってこれ!?貴方オリンピック選手になったほうがいいって!」
Pray「お世辞はいらないよ。さあ早くこいっ!」
鈴谷「くぅ…せめてあと一点…うりゃぁー!」
Pray「見切ったっ!!!」
鈴谷の放った鋭いサーブを綺麗にスマッシュとして打ち返した。
だがその刺さるようなスマッシュに鈴谷は食らいつく!
鈴谷「まだまだぁ!」
Pray「甘いッ!!ガリガリ君のチョコ味よりも甘いなぁ!!」
鈴谷の打ち返したカウンタースマッシュをさらに打ち返し、勝負に結果がついた!
鈴谷「この鈴谷が手も足も出ないなんて…」
室内に拍手が巻き起こる。一人間が艦娘に圧勝したのだ。
当然といえば当然だ。
Pray「いやぁ、楽しかったよ!ありがとうな鈴谷!」
鈴谷「…まあ楽しんでもらえたならそれでいいかな。こちらこそ熱くなっちゃったよ」
瑞鶴「本当に人間なの?彼」
雷「人とは思えないわね」
不知火「人間業出ないのは確かですね」
鈴谷「また勝負しようよ!今度は負けないよぉ!」
Pray「オレがいる間ならいつでもお相手するよ」
不知火「そろそろ次のところへ行きますか?」
Pray「おう、そうだな。じゃあみんなまたな!」
鈴谷「まったねー!」
その後施設内を一通り見回り1時間ほどが経過した。
不知火「これで一通りは見て回りました」
Pray「かなり広いことはわかったよ。笑 迷わないようにきを付けるわ。ってああー!もうこんな時間じゃん!」
不知火「どうしました?」
Pray「食堂で赤城と加賀と待ち合わせしてたんだよ!ごめんな!楽しかったよ、ありがとう!」
不知火「いえ、お礼など」
Pray「じゃあまたな~!こんどゆっくりはなそうぜ!」
彼はそう言うと走って、行ってしまった。
素直に面白い人間だな、と彼女は思った。
優しく道徳性のある人物ということが感じ取れる。
そう感想を抱いていた。
不知火「さて不知火も入渠しますか」
書き溜めて来たのは全部ばら撒きました。
アドバイス、意見、質問などがあったらお願いします
冒頭にSu-35が出てるけどこれって戦争相手は人類同士?
>>53
共通の敵が出てきても人類は一つになれませんでした。
第三次世界大戦とも言っている通りバックでは大規模戦争が行われているらしいです(投げやり
深海棲艦との戦闘もありますが組織化されてない相手にだと戦争という言葉を使うのに抵抗があったのでこれの中では使っていません
次の投稿の前にこの世界観(エースコンバット×アーマードコア×艦これ×BF)というわけわからことへの説明を入れますね
なるほど、人間サイズの相手にミサイルとかどうよって思ったけどそれなら安心?だな
乙
フェンリアかLSWMは強いだろうけどコストが馬鹿みたいに掛かりそうだな
しかもアマコアとかカオスww
そういえばドイツは卓球が盛んな国だったな
冬場はサッカーやってないから卓球中継とかやってるよ
本編に入る前に簡単に世界観について説明したいと思います
ぶっちゃけただの妄想垂れ流しなんで脳を汚染から守りたい人は閲覧非推奨です
第三次世界大戦…中東諸国、及びヨーロッパの一部が統合し誕生した大国、連邦(名前考えていなかった)と連合国との戦争
アメリカ、イギリス、フランス、ロシアが中心の連合軍だったが多数のPMC、及び離反した連合軍部隊が 所属している連邦へ有利に進んでいる。
世界のPMCの8割が参戦している大規模戦争で半年前から続いている。
ただし総力戦ではないので各国の国民に大きな影響はない。
イレギュラー…PMCに属していないフリーの傭兵の総称。
深海棲艦…人類や艦娘襲い掛かる謎の艦隊
深海から蘇った艦艇とも云われているが正体は謎のまま
艦娘…船の魂が具現化したものと云われているが正体は謎のまま。非常事態を除き対人戦は国際法で禁止されている。
Fenrir社…民間軍事会社の一つで世界最強のPMC。各国の軍隊の元トップエリートたちで構成されている。
連合の半ば脅迫的な依頼により大戦では連合国側に所属している。
Pray…Fenrirに所属する戦闘機パイロット。単機で一個飛行隊に相当する戦力があると言われている。
メビウス1やガルム、Yellow13と並び、生きる伝説とかしている。偽名
戦場での活躍からGrimReaper、または天使と呼ばれている
日本海軍…戦後解体されたが、深海棲艦の出現に伴って艦娘のみを保有する対深海棲艦部隊として再編成された。
メビウス、ガルム、Yellow13…エースコンバットの登場人物。詳しくわggrばいいと思うよ
連邦…5年前に誕生した大国。「第二次世界大戦の呪縛から世界を開放」することを宣言している。
国際連合の解体、及び再編を要求したことにより第三次世界大戦が始まった。
もと中東諸国が多く在籍しているがイスラエル系の技術者や民間軍事会社の技術を多く取り込んでいるため連合諸国 にも劣らない装備を有している。
統合後の国内は急速に発展を遂げ5年で先進国と並ぶまでに至った。
しかも見れば見るほどメインであるはずの艦これ関係ありませんね(汗)これから艦これネタ増やしていこうと思うます
22時頃から投下できたらいいなって思ってます
ちょっと早いですが投下したいと思います
Pray「ごめん、待たせちゃったか?」
赤城「そんなにまってませんよ~。何やってたんですか?」
Pray「鈴谷と卓球対決して勝ってきた」
加賀「なんかもうこの鎮守府に溶け込んでるわね。ていうか勝ってきたって貴方本当に人間なの?」
Pray「なんか色々と失礼なこと言ってない?」ショボン
赤城「加賀さんなりの賛辞ですよ~、加賀さん案外照れ屋さんですからねぇ」ニヤニヤ
加賀「ちょ!赤城さん何言ってるんですか!」アセアセ
赤城「でも実際鈴谷に勝つなんてすごいですよ!ましてや艦娘でもないのに」
加賀「無視しないでくださいッ!」
Pray「ん?そうかぁ?戦闘機乗りなら勝てないこともないと思うんだけどなぁ」
加賀「……(ショボン) 戦闘機乗りと卓球がうまいことってイコールで結べるの?」
ちょっと早いですが投下したいと思います
Pray「ごめん、待たせちゃったか?」
赤城「そんなにまってませんよ~。何やってたんですか?」
Pray「鈴谷と卓球対決して勝ってきた」
加賀「なんかもうこの鎮守府に溶け込んでるわね。ていうか勝ってきたって貴方本当に人間なの?」
Pray「なんか色々と失礼なこと言ってない?」ショボン
赤城「加賀さんなりの賛辞ですよ~、加賀さん案外照れ屋さんですからねぇ」ニヤニヤ
加賀「ちょ!赤城さん何言ってるんですか!」アセアセ
赤城「でも実際鈴谷に勝つなんてすごいですよ!ましてや艦娘でもないのに」
加賀「無視しないでくださいッ!」
Pray「ん?そうかぁ?戦闘機乗りなら勝てないこともないと思うんだけどなぁ」
加賀「……(ショボン) 戦闘機乗りと卓球がうまいことってイコールで結べるの?」
Pray「動体視力的な意味ではむすべんじゃない?」
赤城「随分適当ですね」
Pray「だって普通のパイロットは卓球やんないからな。よくわからんよ」
提督「おお~ここにいたかお前ら、探したぞ~」
加賀「提督?何かあったの?」
赤城「探さなくても放送で呼び出せば良かったんじゃ…」
提督「……その発想はなかった」
赤城「ぇえ…」
Pray「少将!ご苦労様です」
提督「そんな畏まるなよ。堅苦しいのは苦手なんだ。いやさ実は渡すものがあってな。ほらこれだ」
そう言うと彼女は一通の手紙を懐から取り出す。
それを加賀に手渡した。
提督「あとでそれを読んどいてくれ。質問は明日受け付けるよ」
加賀「…?了解しました」
提督「じゃあアタシはいくわ。また明日な」スタスタ
Pray「何なんだそれ?」
赤城「作戦司令書…?一体なんの作戦でしょうか?」
加賀「とりあえず読んでみましょう」
『加賀と赤城と榛名と大尉へ
大尉を私が雇うことになったから解約するまでここにいてもらうことになった。
てなわけで大尉の部屋を加賀と赤城の隣室の空き部屋に用意しておきました。
これはFenrir社社長との話し合いによって決まった最重要事項なので決定は覆りません。
明日説明するから1100に執務室に来るように
PS 部屋を見て何か足りないものがあったらいってください
提督より』
三人「はあああああああああああああああああ!?」
加賀「なんですかこれわッ!!!」
赤城「作戦司令っていうかただの雇用報告じゃないですか…」
Pray「しゃちょおおおおおおおおおおおおおおおおおおおお!?!?」
加賀「…まあ一度状況を整理しましょう。まずPrayのことを提督が雇うことになったのよね。Pray。なにか聞いていて?」
Pray「いんや、全くもって何も聞いてないよッ!びっくりしたよっ!」
赤城「まあ提督は突拍子もないことを突然言い出しますからねえ…」
加賀「次に私たちの隣の空き部屋を用意したと書いてありますが、確かあの部屋は指揮官クラスの部屋よね?」
赤城「そうですね。かなり広かった記憶がありますよ。まああとで見に行きましょう…」
Pray「2人って相部屋だったんだ」
加賀「私たちだけじゃなくて基本的にみんな相部屋よ」
Pray「…」ゴクリ
赤城「いまよからぬこと考えましたよね?」
Pray「ひぃ、いんやぁ~そんなことないよーうんないよー(棒」
加賀「…まあいいです。そして次はFenrirの社長との直接契約のようですがこれは?」
Pray「社長なにやっとんねん…まあ社長も突然トチ狂ったこと言い出す人だから仕方ないね」
赤城「それでいいんですかッ!?」
Pray「多分アレは治らないと思うよ」
加賀「そして最後に明日の11時に説明するから執務室来いと…提督絶対いま説明するのがめんどくさいから作戦司令なんて言って
渡してきたのね…」
赤城「そうでしょうね…提督なんだかんだめんどくさがりですからね」
加賀「Prayはいいの?こんなところにいることになって」
Pray「まあ、二人といれる時間が増えるってことだしいいんじゃないの?」
2人「ッ!!//」ドキッ
赤城「Prayってよく恥ずかしいこと真顔で言えますよね…//」カオマッカ
Pray「恥ずかしい?何が?」
加賀「赤城さん、どうやら天然のようです。何を言っても無駄だと思います…//」テレテレ
Pray「変な二人だなぁ」
二人「あなたに言われたくないですッ!!」
Pray「え(´・ω・`)」
加賀「まあとりあえずその部屋とやらを見に行きましょう」
赤城「そうですね。早く行きましょう!」スタスタ
Pray「おい!ちょっと待ってよ!」
空き部屋前
加賀「ここです」
Pray「『指揮官用個室』?」
赤城「提督とかみたいな高級将校ではなくて現場指揮官クラスの方の部屋ですね」
Pray「そんな部屋使っちゃていいのか?」
加賀「提督がおっしゃってますからね。とりあえず入りましょう」
ドアを開けて足を踏み入れる。
ドアノブは冷え切っており冷たさが身体に伝わってくる。
Pray「……」
赤城「……」
加賀「……」
Pray「これ兵士の部屋じゃないよな」
加賀「どっからどう見てもホテルの一室ですね」
赤城「ここは…お風呂場ですか…なんかもう色々とすごいですね」
Pray「1dkくらいか…?台所まであるよおい」
加賀「凄まじツッコミどころが多いですが、それはまとめて明日にとっておきましょう」
部屋はかなり広く、ひとり暮らしのアパートくらいはある。
おまけにトリプルディスプレイのデスクトップPCに大画面テレビまで完備してあった。
Pray「このパソコントリプルディスプレイだぜ。一体いくらしたんだよこれ」
加賀「このテレビも大きいですね。46型でしょうか?」
赤城「見てください!冷蔵庫もありますよ!おおっ、中にプリンまで入ってます!!」
加賀「赤城さん、冷蔵庫物色しないでください」
Pray「これは…クローゼットか。えっと中身は……なんだこれ」
加賀「パイロットスーツかしらそれ?なんでこんなにたくさん…」
Pray「いやそれはわかってるんだけどさ、なんでこんな多いんだよッ!!それにこれは私服か?提督はオレに一体何をして欲しいんだよ!」
加賀「さぁ…まあ明日聞きましょう。とりあえずPrayは部屋を見て回ってみたら?」
Pray「そうだな。今日中に何があるか調べとくよ」
加賀「では私たちは今日は部屋に戻るわね。となりだから何かあったら言ってちょうだい。赤城さん今日は帰りますよ」
赤城「ちょっとみゃってくらはい」モグモグ
二人「……」
赤城「か、加賀ひゃん!い、いひゃいっ!ほっぺひっぱんにゃいでくらはい」
加賀「なに食べてるんですか…行きますよ…」
Pray「…赤城は食べることが大好きなんだな…」
こうしてこれから始まる騒がしい日々の一日目が終了した。
書いてきたのは全部投下しました
やっぱりssとして書くなら地の文は少ないほうが見やすいですね
これからは減らしていこうと思います
乙
ベイルアウトした異常な生命力のパイロット...オメガ隊にいた陸でも強いあいつかもしれない
>>68
Skyeye<<Mobius1,engage!>>
Omega11<<Omega11,enga...ejecttttttttttt!!!!>>
彼も出す予定ですwwwwww
エースコンバット?さっぱりだが楽しんでるぞ
>>70
ありがとうございます
やっぱりエースコンバットなどの説明も入れたほうがいいでしょうか?
prayがどんどん軽くなっているなwwwwww
エースコンバット好きだから楽しんでる!
黄色中隊ってどういう所属になるのかな?メビウス1とガルム隊は傭兵だからPMCだとして、エルジアはロシア?もしかして黄色とメビウス味方?
とりあえず、オメガ11、期待しておく。
1戦闘中にルーデルばりの再復帰をするさまを見てみたい。
エスコンはzeroだったか途中で詰まって売っちゃったんだよなあ
PS3でやってたβテストは結構面白かった
こんにちはお久しぶりです
更新サボってて申し訳ないです
>>73
黄色は国軍所属でだそうと思います
どちらの陣営かはまだ言いませんがとりあえず黄色とガルムは味方です
>>74
インフィニティですねw私もやってました
完成版いつでしょうかね
お久しぶりです
投下したいと思います
加賀「提督」
提督「あい」
Pray「提督」
提督「あい」
赤城「提督」
提督「あい」
榛名「ていとk」
提督「うっせぇなっ!何回おんなじこというのよ!壊れた機械みたいなことしなくていいからっ!」
私たちは指定されたとおり、執務室にやってきていた。
とりあえず昨日の指令書について色々聞かなくては
加賀「ならこの指令書の説明をもとみます。全く、いくらめんどくさいからってこんなので丸なげしないでください」
提督「だってぇ~、あそこで言ってたら2時間ぐらい帰れなくなりそうだったじゃん~」
Pray「当然ですねそれ」
提督「まあいいや。じゃあいまから説明するぞ。あ、追求は禁ずる、複雑な事情があるからね」
赤城「めんどくさいだけですよね絶対」
提督「うグッ…ち、違うわよ!まあ簡単に説明すると大尉を私の私兵として雇うことになったのよ。それで加賀たちに契約解雇までの世話係の
延長をお願いしたいわけ」
加賀「私たちはそれでも構いませんが…」
Pray「オレもこの鎮守府に置かせてもらうことに関しては異論はありません。ただ翼のない空兵なんて雇ってどうするんです?Fenrirの社長と
話したって書いてありましたが歩兵部隊の方が良かったのでは?」
提督「翼に関しては問題ない。社長が手配するって言ってたからね。滑走路も建造済みだし・・」
4人「ファッ!?」
赤城「昨日の夜中、やったら外がうるさいと思ったらそういうことだったんですね…」
榛名「どうりで妖精さんがみんな死にそうになっていたわけです」
提督「工廠に頼んだらマジで8時間くらいでやってくれて驚いた」
Pray「……妖精とかはあんま分かんないんで聞きませんが、配備される機体は何になるんです?そんな大規模な滑走路でもないのでしょ?」
提督「あいつの話しぶり的にFA‐18じゃないかなぁ~、STOL機じゃないと確かに飛べないしね」
加賀「…概ね理解できました。ですが聞かせてください。なぜ彼個人のためにここまでするのです?滑走路建造の費用だって馬鹿にならないはずなのに」
提督「ああ、そっか。お前たちはよく知らないんだよな。大尉のこと」
加賀「昨日話したばっかりですからね」
提督「大尉はな・・・あー話していか?」
Pray「戦場に出てるものなら大抵知ってることでしょう。構いませんよ」
提督「済まないね。加賀、赤城、榛名、お前たちは大尉のことをどういう人間だと理解してる?」
赤城「民間軍事会社のパイロットさんですよね?あと優しい人だと思います!」
加賀「私も赤城さんとだいたい同じです」
榛名「榛名もそう思いますよ」
提督「間違ってはない。だが大尉は普通のパイロットではないんだよ。撃墜総数は200機を超え単機での戦闘力は、一個飛行隊以上とも言われているんだ」
Pray「一個飛行隊っていうのは大げさすぎだとも思いますがね」
提督「彼は傭兵のガルム1やISAF軍のメビウス1とともに空飛ぶ伝説なんて言われているんだ。今の前線では彼らの存在は戦略兵器と同意なんだよ」
加賀・赤城・榛名「……」
私たちは黙り込んでしまった。この優しい彼がそんな化け物じみた力を持っているなんて到底信じられない。
提督「そんな大尉をお抱えの私兵にできれば上層部も今までみたいな傍若無人っぷりはできないからね。っていうのが本音だよ」
Pray「なるほど。分かりました。ですが私は具体的に何をすればいいのですか?」
提督「……そういえば特にないな…」
加賀・赤城・榛名・Pray「ハァ(゚Д゚≡゚Д゚)?」
提督「い、いやだって存在自体に意味があるんだしさ!最強のパイロットが所属しているってことが重要なんだよ!」
加賀「…呆れました」
赤城「すいませんが、私もです」
榛名「提督…」
提督「やめてッ!そんな哀れみの目を向けないで!悲しくなっちゃう!!」
Pray「…前線はどうなるんです?」
提督「それは君のいたところの話か?それならFenrirは戦争からの離脱を決定したそうだ。連合との契約は終了らしいよ」
Pray「てことはあちらの方面の連合軍は壊滅しますね…」
提督「いくらなんでも撤退するだろう。切り札の君がいないんじゃ戦いにすらならないからね」
Pray「……」
提督「おい、そんな悲しい顔するなよ。君が離脱したことで戦いは終わり、戦争の長期化は避けられるんだから」
Pray「わかっています。申し訳ありません」
提督「ならいいんだ。じゃあこれにて説明を終了する。解散していいよ。あ、あの部屋は自由に使ってもらって構わないからね」
執務室を退出して、ふと彼の顔を覗き込む。
前髪が邪魔でよく見えなかったが、なにかとても悲しそうな顔をしている
加賀「…どうしたの?」
Pray「いやさ、仲間を残してこんな後方にいるのがなんともね」
赤城「お仲間さんはまだ前線にいるんですか?」
Pray「最も最前線の基地にいるはずだよ。提督の話だともう撤退するだろうけどね」
榛名「やっぱり心配ですか?」
Pray「そりゃね。でもあいつらならきっと大丈夫だと思う」
そう言って顔をあげた彼は、とても冷たい表情をしていた。
私はなぜかそれを見るのが辛くてたまらない…
加賀「…そんな顔をしないでくれるかしら?」
赤城「加賀さんッ!そんな言い方!」
加賀「これから私たちとともに過ごすのに、そんな顔されてたらこっちまで悲しくなっちゃうわよ。だからしっかりして、きっと大丈夫だから」
Pray「加賀さん…ゴメンな。そうだよな、悪かった。うーっしじゃあ元気出して行きますかね!とりあえず部屋の整理したいから手伝ってくれない?」
加賀「もちろんです」ニコ
赤城「私も手伝いますよ!」
榛名「ごめんなさい…私は演習があるので…」
Pray「きにしないでいいよ。演習気お付けてね!」
榛名「…!//」
榛名「は、はい!ありがとうございます!//」
Pray「どったの?顔赤いけど」
加賀「…天然」
赤城「…たらし」
Pray「うぇッ!?」
投下完了
今回少ない上クオリティひくいですね、すいません
次の投稿、楽しみにしてます。
いつ投稿予定だとか予告していただくと助かります。
なんというWikipedia提督
>>1乙
主人公が提督じゃないのも珍しい
続きが楽しみ
皆さんお久しぶりです
2ch全然入れませんでした
今日から更新していきます
Pray「それで、オレは戦闘機に乗ってるわけ」
加賀「訓練生時代にアグレッサー部隊(飛行教導隊のこと、ベテラン揃い、詳しくはggって)の教官から撃墜判定取るとかおかしいんじゃないの?」
赤城「でも初めて戦場に立った時は戦闘機に乗ってなかったんですよね?どうしてですか?」
Pray「実戦での戦績がなんにもなかったからねぇ。まぁそりゃベテランの人たちに優先配備されるさ」
加賀「でもその初めての実戦で敵の輸送機盗んで帰還って…」
Pray「盗んだって人聞き悪いなオイwまあその戦果が原因でいま戦闘機に乗れてるんだけどね」
赤城「やっぱりPrayって普通の人じゃないんですね」
Pray「それちょっと傷つくんだけど」シュン
赤城「あ!いやそう言う意味じゃなくて…なんだかすごいなぁって」
加賀「赤城さん、あんまりフォローになってないわよ」
Pray「でもオレもお前たちが艦だなんて信じられないよ。こんなほんわかしてて可愛い人たちがさ」
赤加賀「!?」//
加賀「…あんまり可愛いとか言わないで」//
Pray「あー、そりゃあ昨日あったばっかのやつに可愛いとか言われたくないよなぁ。ごめん」
赤城「そうじゃなくて!…恥ずかしいんです…」//
Pray「恥ずかしい?なんで?」
加賀「…もういいです。この唐変木」
Pray「うぇ!?ひっでぇ!」
Pray「そういやお前らは演習とかないのか?榛名とかは結構忙しそうだったけど」
赤城「あー…その…実はこの鎮守府深刻なボーキサイト不足でして…」
Pray「ボーキサイト不足?」
加賀「ボーキがなくて艦載機が回せないのよ。だから空母たちはみんな暇してるの」
Pray「軍の施設で原料不足とかあるのかよ!?弾薬とかならわかるけどさ!」
加賀「上層部は日本最大の空母保有数を誇るこの鎮守府があまり大きく動けないように抑制してるから」
赤城「提督がPrayを雇ったのも自分の発言力を強めるためだと思います」
Pray「まぁ、自分でいうのもなんだけど、それ相応の機体さえあればその上層部とやらも木っ端微塵にできる自信あるしなぁ。それに
いま提督ともめることになったらそれはFenrirともめるのと同意だしな。日本としてもそれは回避したいだろうし」
加賀「そういうこと。なんだか道具みたいに貴方を使ってしまって申し訳ないわね」
Pray「兵士はただの駒だからこういう使い方がただしいんだよ。文句なんかないさ。しかし提督はそんなに上層部から信用されてないのか?」
赤城「提督が上の人間毛嫌いしてますからね~、仕方ないですよ」
Pray「やっぱ国軍ってめんどくさいなぁ」
加賀「って、もうこんな時間。もう正午すぎよ、そろそろ食堂に行かない?」
赤城「賛成です!!!おなかペコペコなんです!!!」
Pray「そうだな。これからしばらくいるんだしいろんな人と絡みたいしな。行こうか」
お昼どきということもあって食堂はたくさんの人で賑わっていた。
加賀「あそこ空いてますね」
赤城「この時間に来て席あるなんてラッキーですね!」
Pray「そんなにこむの?」
加賀「昼時はだいたい座れないわね。席がもともと少ないっていうのもあるのだけど」
Pray「席は増やさないのか?」
赤城「間宮さんがひとりで切り盛りしてるんで大変なんですよ」
Pray「この人数一人でやるとかすっげえなおい。過労でやばいんじゃないのか?」
そんな話をしながら席に着く。
何人かの視線を感じるが、おそらくは自分がまだ浮いた存在だからだろう。
蒼龍「あ!加賀さん!赤城さんこんにちわ!」
飛龍「お昼ですか?あれ?この男の方は?」
赤城「こんにちは、二人共。彼はPray、提督が雇った傭兵さんよ」
蒼龍「あ~噂の傭兵さんですか!私は蒼龍です!加賀さん、赤城さんの後輩です」
飛龍「私も一航戦の方々の後輩に当たる飛龍です。よろしくお願いしますね!」
Pray「Pray、大尉だ。よろしくね。ところで噂って?」
蒼龍「鎮守府の外に突然滑走路とハンガーができたじゃないですか?あれなんでだろうなぁって話になってて」
飛龍「もしかしたら加賀さんと赤城さんが助けた人と関係してんじゃないのって噂になってたんですよ」
Pray「うんまあ…関係あるね…」
蒼龍「やっぱりですか!あの滑走路なんなんですか?」
加賀「提督がPrayを私兵として雇ったって言ったでしょ?Prayは戦闘機乗りで乗機の離着陸用よ」
飛龍「え!?言い方失礼かもしれませんけど、一人のためにそこまでするんですか!?」
赤城「まぁ、色々事情があるのよ。ところで二人はお昼済ましたの?」
蒼龍「これからです。だからご一緒したいなぁって思って」
加賀「私たちは構わないのだけど…Pray?」
Pray「もちろんいいよ。人数多い方が楽しいし、色々お話したいしね」
飛龍「やった!じゃあお邪魔しまーす!」
席
赤城 Pray 蒼龍
テーブル
加賀 飛龍
蒼龍「となり失礼しますね!」
Pray「どうぞ~。ところで二人は赤城や加賀と服装が似てるけど、艦種は空母なの?」
飛龍「そうですよ~」
Pray「この鎮守府空母の子たくさんいるんだね」
加賀「日本で一番空母娘を保有してますからね」
Pray「うちの会社の海上部門も空母2隻保有してて、世界最大の民間軍事会社だったなぁ」
蒼龍「え!?民間の会社なのに軍事力を保有してるんですか?」
Pray「定食屋とかってご飯が商品だろ?PMCっていうのは戦力を商品として提供してるんだ。国としては維持費も人件費もかからずに軍隊が動かせる
って言うんで重宝されてるんだよ」
蒼龍「ほえ~、私たちの時代からしたら考えられないですね」
飛龍「そもそも空母を保有してるって、どんな規模の部隊ですか!」
加賀「世界最強のPMCって言ってたけど、具体的にはどうなの?」
Pray「航空部門は航空機を合計78機保有しててパイロットは各国の元トップガンばかり。陸上部門はよく知らないけどアメリカのデルタや
イギリスのSAS出身者も多く所属している歩兵部隊と戦車などを多く持ってる機甲部隊で構成されてるよ。海上部門は海上自衛隊と殴り会える
だけの戦力がいるんじゃないかな~」
加賀「…それ本当に民間企業なの?」
蒼龍「国軍規模の軍事力ですよね」
飛龍「本当時代を感じます…」
Pray「まあドイツやヨーロッパの番犬も兼ねてるからね。EUからの資金援助もあるから大規模な部隊が保有できるんだ」
蒼龍「お安く強い軍隊が使えるってことですもんね」
Pray「そそ。そゆこと。ってかそれにしてもここ可愛い子ばっかりだなぁ~、部隊の奴らにこんなとこ見られたら殺されるな」
飛龍「か、かわっ!?」//
蒼龍「///」
加賀「ハァ…」
Pray「え?なにこの鎮守府ってカワイイはNGワードなの?」
加賀「NGもなにも…よく恥ずかしげもなく言えるわよね・・・」
Pray「事実をいくら言っても恥ずかしくないしなぁ」
蒼龍「…そう言う問題なんですか?」
Pray「違うの?」
飛龍「もういいです…それより何か注文しましょうよ、あかぎさ・・・ってあれ?いないし」
加賀「赤城さんならさっき注文しに行っちゃいましたよ」
蒼龍「さすが赤城さん、ぶれませんね・・・」
とりあえず書き溜め分は全部投下しました
次は明後日あたりに投下できればいいなぁ~なんて思ってます
席
赤城 Pray 蒼龍
テーブル
加賀 飛龍
蒼龍「となり失礼しますね!」
Pray「どうぞ~。ところで二人は赤城や加賀と服装が似てるけど、艦種は空母なの?」
飛龍「そうですよ~」
Pray「この鎮守府空母の子たくさんいるんだね」
加賀「日本で一番空母娘を保有してますからね」
Pray「うちの会社の海上部門も空母2隻保有してて、世界最大の民間軍事会社だったなぁ」
蒼龍「え!?民間の会社なのに軍事力を保有してるんですか?」
Pray「定食屋とかってご飯が商品だろ?PMCっていうのは戦力を商品として提供してるんだ。国としては維持費も人件費もかからずに軍隊が動かせる
って言うんで重宝されてるんだよ」
蒼龍「ほえ~、私たちの時代からしたら考えられないですね」
飛龍「そもそも空母を保有してるって、どんな規模の部隊ですか!」
加賀「世界最強のPMCって言ってたけど、具体的にはどうなの?」
Pray「航空部門は航空機を合計78機保有しててパイロットは各国の元トップガンばかり。陸上部門はよく知らないけどアメリカのデルタや
イギリスのSAS出身者も多く所属している歩兵部隊と戦車などを多く持ってる機甲部隊で構成されてるよ。海上部門は海上自衛隊と殴り会える
だけの戦力がいるんじゃないかな~」
加賀「…それ本当に民間企業なの?」
蒼龍「国軍規模の軍事力ですよね」
飛龍「本当時代を感じます…」
Pray「まあドイツやヨーロッパの番犬も兼ねてるからね。EUからの資金援助もあるから大規模な部隊が保有できるんだ」
蒼龍「お安く強い軍隊が使えるってことですもんね」
Pray「そそ。そゆこと。ってかそれにしてもここ可愛い子ばっかりだなぁ~、部隊の奴らにこんなとこ見られたら殺されるな」
飛龍「か、かわっ!?」//
蒼龍「///」
加賀「ハァ…」
Pray「え?なにこの鎮守府ってカワイイはNGワードなの?」
加賀「NGもなにも…よく恥ずかしげもなく言えるわよね・・・」
Pray「事実をいくら言っても恥ずかしくないしなぁ」
蒼龍「…そう言う問題なんですか?」
Pray「違うの?」
飛龍「もういいです…それより何か注文しましょうよ、あかぎさ・・・ってあれ?いないし」
加賀「赤城さんならさっき注文しに行っちゃいましたよ」
蒼龍「さすが赤城さん、ぶれませんね・・・」
あ、間違えて二重投稿しちゃいました
少ないですが投下します
Pray「じゃあオレらも注文いこうか」
飛龍「何か食べたいものあるんですか?」
Pray「いやぁ、別にないんだよね。なんかおすすめある?」
飛龍「私のおすすめは日替わり定食ですね。何が出てきても安定して美味しいしデザートもついてるんですよ!」
Pray「なんともボリューミーだなそりゃ」
加賀「私は天ぷらそばかしら。シンプルで美味しいわよ」
Pray「そばかぁ・・・前来たとき食べられなかったからたべてみたいなぁ」
蒼龍「私はカレーが好きですね!海軍カレーは美味しいんですよ!」
Pray「昔、自衛隊の部隊のカレーを食べさせてもらったことがあるけどすんげぇうまかったんだよなぁ・・・うーん、悩む」
飛龍「間宮さんの料理は全部美味しいですからね。何食べても損はないと思いますよ」
Pray「そっかぁ・・・・よしっ、今日はカレーを食べようかな、なんかがっついて食べたい気分だし」
蒼龍「それじゃあ早く頼みに行きましょう!」
運んできて
Pray「予想以上にボリュームあるなこれ」
赤城「そうですか?普通ですよ?」
飛龍「赤城さん、カレーに定食にラーメンを同時に食べながら言っても説得力ありませんよ」
加賀「まぁ赤城さんは通常運転ですね。その量で多いってPrayは小食なの?」
Pray「いやぁそうでもないと思うんだけどなぁ・・・」
蒼龍「Prayさん身長高いのでもっと食べると思いました」
Pray「いやいや部隊では食べる方だったようん。でもね、昼食からカレー800gは多いと思うんだ」
飛龍「そうですかねぇ?まあそんなことより早く食べちゃいましょ」
Pray「まあ食えない量でもないか。さてとじゃぁいただきます。」パクッ
Pray「……」
加賀「どう?味は?」
Pray「……(´;ω;`)」ウルウル
加賀「泣いた!?」
蒼龍「ちょ!?ええ!?どうしたんですか!?」
飛龍「大丈夫ですか!?お水持ってきましょうか!?」
Pray「いや…大丈夫…。ごめん、あまりに美味しかったから」
蒼龍「美味しすぎて泣いたんですか!?」
赤城「まあよくあるわよね」
加賀「いや、ねーよ。それより美味しすぎて泣くって、今までどんな料理食べてきたの?」
飛龍「フィッシュ&チップスとか?」
蒼龍「ああ…そりゃ泣くわ…」
Pray「いや別にそこまでまずいものを食べてきたわけじゃないんだけどさ、なんだかこう、懐かしくってさ」
加賀「懐かしい?」
Pray「うん、なんか懐かしいんだよね。なんでだろうな」
飛龍「母親の料理と味付けが似てたとか?」
Pray「いや、オレが物心ついた時にゃ両親いなかったからそれはないと思う」
飛龍「なんか…ごめんなさい」
Pray「気にしなくていいよ」
鈴谷「この匂い…ほぉ~う!カレーじゃん!」
加賀「あら?鈴谷?」
鈴谷「加賀ねェに赤城ねェに蒼龍と飛龍、それとPrayこんにちわー!」
Pray「一日ぶりかな?こんにちは鈴谷」
赤城「どうしたの?」
鈴谷「いやさぁーカレーの匂いがして釣られてきちゃった!」
飛龍「そういえば鈴谷カレー大好きだったね」
鈴谷「三度の飯よりカレーが好きな鈴谷さんですよ~」
蒼龍「いやカレーも飯だから!」
鈴谷「まぁまぁ細かいことは置いといて、Prayはカレー好きなの?」
Pray「わりかし好きだよ。海自に食べさせてもらってからはまったね」
鈴谷「ほぉう!いいねぇ!じゃぁこんど鈴谷の特性カレー食べさせてあげるよ!」
Pray「おお~楽しみにしておくよ。今夜も卓球やってるのか?」
鈴谷「ううん、今日はみんなでマリカーやってると思うよ!」
Pray「マリカー?」
加賀「マリオカートのことよ。知らない?」
Pray「ああ~、聞いたことあるようなないような」
鈴谷「よかったらみんな来てね~、人数いたほうが面白いから」
Pray「おっけい~、なんにも用事がなかったらお邪魔させてもらうよ」
鈴谷「了解~、じゃあ私はこれで!」
飛龍「じゃあねぇ~」
Pray「鈴谷って面白いやつだよな」
赤城「そうですねぇ~、なんか鎮守府のムードメーカーって感じですよね」
加賀「鈴谷が落ち込んでるところは見たことないですからね」
飛龍「確かに一回もないですね」
蒼龍「まあ元気の塊みたいな娘ですからね」
Pray「やっぱそうなんだな。よしっ!ごちそうさま」
飛龍「はやっ!?」
蒼龍「さっきギリギリみたいなこと言ってたのに!?」
Pray「思ったより美味しくてついついペースが上がっちゃった。ちょっとやること思い出したから部屋もどってるわ」
加賀「わかったわ。じゃああとで部屋行くわね」
赤城「またあとで~」
Prayは少し急ぎ足で食器を戻し自室へ歩いて行った。
飛龍「Prayさん面白い人ですね~」
蒼龍「傭兵さんって聞いてたんでもっと怖い人かと思いました」
加賀「まあ彼、傭兵っぽくないわよね」
赤城「優しいしかっこいいですしねぇ~」
一同「なんでPrayは傭兵なんかやってるんだろう?」
加賀さん、ねーよってww
おー、来とる来とる
>>1乙
?どうした
来ないがゆっくりまとうじゃないか
まだかなー
彼はひとり部屋に戻ってきてPCの電源を入れた。
Pray「さてと、一人のうちにできることをやっておきますか」
PCを起動し、Fenrirのシステムへアクセスをする。
彼自身のアカウントでログインをし、とりあえず現状を改めて確認する。
Pray「撤退確定…撤退完了は5日後…ん?連絡がはいってる?」
社内部隊間連絡用のツールに新着メッセージが届いていた。
それを開き、中身を閲覧する。
Pray「護衛としてFenrirの歩兵部隊を送る?おいおいそれって大丈夫なのかよ…その部隊についても詳細が書かれてないし」
Pray「ん~、まぁ提督にも連絡いってるだろうし後で聞いてみるかね」
その時、再び新着メッセージを受信した。
Pray「また新着メッセージ?誰だ?」
内容は
From LineArk
to Pray
the text ねえ!Pray生きてるの!?いまどこにいるのよ!?大丈夫なの!?
というものだった。
Pray「あ~、めんどくさいのに見つかっちゃったな。でもさすがだな。オンラインログインしてすぐに気がつくなんて…」
送り主は同じ部隊に所属する女性パイロットからだった。
From Pray
to LineArk
the texit 生きてるよ。日本海軍に保護されたんだ。今は日本の横須賀にいるよ。会社の方から連絡はいってないのかい?
メッセージを送信して10秒後、すぐに返信がくる。
同じ部隊員ながら恐ろしいと彼は思った。
From LineArk
to Pray
the texit こっちもゴタゴタしてて聞けなかったんだ。でも良かった無事で、隊長達に伝えておくね
From Pray
to LineArk
the texit 了解、こっちもいまゴタゴタしてるから落ち着いたらもういっかい連絡するよ。それじゃ
Pray「相変わらずだな、あいつは」
加賀「何が相変わらずなの?」
突然声をかけられて変な声を上げてしまう。
Pray「うひゃいッ!!!加賀かよ!びっくりさせないでくれよ!ていうかノックしてくれよ!」
飛龍&蒼龍「お邪魔シマース♪」
Pray「いらっしゃい、二人も来たんだ」
飛龍「せっかくだからもっとお話したくって…邪魔でした?」
Pray「いいや、そんなことはないんだ。ようこそ、まだ殺風景な部屋だけどくつろいでいってよ」
蒼龍「よかったぁ~、じゃあ遠慮なく!」
そう言って二人はソファに腰をかける。
Pray「そういえば加賀、赤城はどうしたんだ?姿が見えないけど」
加賀「赤城さんなら提督に呼び出しくらってしょっぴかれて行ったわ。大方、昨日のお風呂掃除サボったのがバレたんじゃないかしら」
Pray「そ、そうなのか…まあとりあえず座ってよ」
PrayはPCデスクの前の椅子に、それ以外はソファーに着いた。
加賀「ところでさっきの、相変わらずって何が相変わらずなの?」
Pray「同じ部隊のパイロットだよ、オレがFenrirのシステムにオンラインになった瞬間にメッセ飛ばしてきたからさ」
蒼龍「きっとPrayさんのことが心配だったんですよ」
Pray「そうだろうけどねー、前からこんな感じだから」
飛龍「というと?」
Pray「出撃以外はほとんどスマホとにらめっこ、もっと他人に興味があればモテるだろうになぁって思ってた」
加賀「でも部隊って男ばっかりでしょ?男が男にモテても…」
Pray「いやいや、そいつは女だよ。今は女性パイロットも珍しくないんだ」
蒼龍「え!?戦闘機のパイロットに女の人がいるんですか!?」
Pray「割とどこの部隊にもいるもんだよ。提督だって女性で将校だろ?」
飛龍「あ~、確かに。ところでその…その人って…か、かわいいんですか?」
Pray「他人視点ではどうかわかんないけどオレ個人の主観ではかなり可愛いよ」
飛龍「ど、どのくらい…?」
Pray「どのくらい…?うーんそうだなぁ、加賀と金髪の白人を足して2で割ったぐらいかな?」
加賀「!?!?」//
突然の不意打ちに加賀の顔は一気に赤くなった。
蒼龍「あー、それは美人さんですわ」
飛龍「非の打ち所がないわね」
加賀「ちょ、あなたたちまでなにいってッ!!」//
飛龍「やっぱ付き合ったりしていたんですか?」
Pray「まさか、確かによく一緒にご飯とかは食べてたけどそういう関係にはならなかったよ」
飛龍&蒼龍&加賀「ホッ…」
Pray「え?」
蒼龍「なんでもありません!!それより何かしません?私たち空母組は出撃なくて暇ですから」
Pray「トランプならあったけどやる?」
飛龍「トランプですかぁ~いいですね!何やります?」
加賀「ババ抜きでいいんじゃないかしら。4人ならちょうどいいし」
Pray「じゃあババぬきでいっか。くばるぜー」
そして30分後
飛龍「なん…だと…!?」
加賀「やりました」(ドヤ顔)
蒼龍「あっぶなかったぁ~」
Pray「1上がりいただきました」
飛龍「加賀さんとPray強すぎです!」
蒼龍「そうだよね!4戦して負けてるの私と飛龍だけじゃないですか!」
飛龍「二人共ポーカーフェイス過ぎます!加賀さんは無表情だしPrayはずっとニコニコしてるし!!!」
加賀「あなたたちがわかりやすいのよ」
Pray「そうだよな。飛龍はジョーカーとった瞬間にうっ!って顔するし蒼龍はあからまさに絶望顔になるし」
飛龍「しかたないじゃないですかぁ~」
蒼龍「こういうゲームは苦手です」
Pray「じゃあチェスでもやる?」
飛龍「絶対に勝てないんで遠慮しときます」
投下完了です
遅れてすいませんでした
もし人がいるなら雑談とか全然してくれて構わないのでおねがいしますww
おつ
適度な雑談はいいけども、だんだん雑談ばかりになり しょーもない罵り合いになった
パターンがなかなか多いでござる
一航戦の鬼神とPreyはどちらが強いのだろうか・・・
もちろん同型機で。
>>105
そうなんですか…新参なんで知らなかったです
>>106
菅野直「なんだテメー!最近調子乗ってんじゃねーかバカヤロウコノヤロウ!」
Pray「あんた誰だよ」
こんなかんじですかね?(あれ菅野直って一航戦だっけ?)
>>107
早まるな!!憲兵に捕まれば何されるか…(迫真)
こんばんわ!いまから投下していきます
あれから阿鼻叫喚のトランプを続けていたらいつの間にか暗くなっていた。
加賀「あら、もうこんな時間、ごめんなさい、お風呂行ってくるわね」
蒼龍「あー!私も行きます!」
Pray「時間経つの早いなぁ、いってらっしゃーい」
飛龍「いってらっしゃい」
Pray「あれ?飛龍はいかないのか?」
飛龍「ここのお風呂そんな広くないんですよ。だから二人のあとでいいかなぁって」
Pray「滑走路なんか作る前にそっちどうにかしたほうが良かったんじゃなかろうか」
飛龍「どうします?二人でトランプやっても仕方ないですし」
Pray「うーん、そうだなぁ、鈴谷たちのところでもいくかぁ」
飛龍「あ!賛成です!きっと休憩所ですよね?」
Pray「だと思うよ。さて行こうか」
ドアを開き廊下へ出る。
まだ冬の様相が見えている時期ということもあり、肌に刺さる寒さだった。
Pray「うぅ~、さむいなぁ」
飛龍「Pray薄着ですもんね」
Pray「パーカーだからなぁ」
二人は早く暖かい部屋にいこうと、急ぎ足で休憩所へ向かった。
Pray「おおー!あったけえ!!」
鈴谷「ほぉ~う!Prayじゃん!」
飛龍「お邪魔しまーっす!」
鈴谷「あれ?飛龍も来てくれたんだ?珍しいねぇ~」
瑞鶴「え!?せ、先輩!?」
飛龍「あ~、大丈夫だよ。加賀さんたちは多分来ないから」
Pray「え?なに?瑞鶴って加賀たちと仲悪いの?」
瑞鶴「仲悪いっていうか…少し苦手なだけ」
鈴谷「加賀ねぇ少し怖いもんねー」
飛龍「本人は気にしてるみたいですけどね~」
瑞鶴「まあでもせっかく飛龍先輩来てくれたしさっそくやろっか」
鈴谷「いいねぇ~、今日も瑞鶴を泣かしてやろうかなぁ~」
瑞鶴「泣いてないわよッ!!」
飛龍「マリカーやるの久々だなぁ~」
Pray「…すまん…説明書を貸してくれ」
マリカープレイ中
瑞鶴「青甲羅いくわよーッ!!」
Pray「ちょ!ばかやめてくれえええええええ!!」
鈴谷「そこに追撃の赤甲羅~!!」
Pray「嘘だろぅ!?」
飛龍「スナイピングバナナ!!」
瑞鶴「嘘おおお!?」
Pray「良くもやってくれたのう貴様ら!くらえ復讐のキラー!!」
飛龍「ここでスターを使うのよ!」
Pray「嘘おおおん!?」
鈴谷「やったぁ~!一位!!」
瑞鶴「2位かぁ~」
飛龍「3位ね!よしっ!!」
Pray「12位…」
鈴谷「NPCに負けてるじゃん~」
Pray「畜生!!もういっかいだ!」
飛龍「そういえば翔鶴は来ないの?」
瑞鶴「もうすぐ来ると思う」
鈴谷「じゃあ翔鶴来る前にもう一戦いこうか」
Pray「なん…だと…」
瑞鶴「Pray弱いなー」
鈴谷「またドン尻じゃん~」
飛龍「まあ青甲羅からのキラーにスターって悪運すぎだよね」
Pray「どうやらオレは平面駆動の乗り物に向いてないのかもしれない」
翔鶴「こんばんわー」
瑞鶴「翔鶴姉おそいよ~」
鈴谷「いらっしゃい翔鶴!」
飛龍「どうも~」
翔鶴「先輩!?こんばんわ。それにこちらの方は…」
Pray「こんばんわ~、提督に雇われた民間軍事企業所属傭兵のPray。よろしくね」
翔鶴「こちらこそ、翔鶴型航空母艦の一番艦、翔鶴です。妹の瑞鶴がお世話になってます」
瑞鶴「昨日あったばっかりなんだから世話も何もないわよ!」
鈴谷「でも5人だね~どうする?」
Pray「オレ最下位だったし交代するよ。1レースごとに最下位だったやつが交代でいいんじゃね?」
鈴谷「じゃあそれで行こう!」
10分後
瑞鶴「翔鶴姉とPrayがずっと互いに交代してるだけじゃない!」
飛龍「変わってもどっちかが最下位になるからねw」
Pray「しゃあないじゃん!レースゲーは苦手なんだよ!」
翔鶴「私もゲームあまり得意じゃないから…」
鈴谷「じゃあみんなが楽しめるようにトランプでもやるぅ~?」
飛龍「あー、やめといたほうがいいわよ。Prayが一人勝ちすると思うから」
※結局スマブラになった
Pray「すぅぅぅぅまあああああっしゅ!!」
翔鶴「ガードッ!!」
瑞鶴「ここでハンマー!」
飛龍「ちょ!?こっちこないでえええええ!!」
Pray「あー、面白かったなぁ」
飛龍「叫びすぎて喉が痛い」
鈴谷「いっやぁ~楽しかったね」
瑞鶴「なんでPrayと翔鶴姉あんなにスマブラは強いのよ…」
翔鶴「みんなの見よう見まねよ」
Pray「ってか、もう10時じゃん」
飛龍「そろそろ部屋に戻ります?」
鈴谷「そうだねぇ、今日は面白かったよ!Prayに飛龍来てくれてありがとね」
Pray「こっちも面白かったよ。暇なときには顔出すよ」
飛龍「私も今度からこようかな~」
瑞鶴「人数いたほうが面白いし歓迎よ!ね?翔鶴姉?」
翔鶴「そうね、まだPrayのこと怖がってる子も多いしいいと思うわ」
Pray「オレ怖がられてんのか~、まあしゃあないね」
飛龍「じゃあまたねー」
二人は休憩室を出て廊下を歩き出す。
Pray「飛龍はどうする?オレの部屋に来るならそれでもいいけど」
飛龍「え!?いや自分の部屋に戻ります。明日も早いですし」
Pray「そっか~わかった。じゃあお休み」
飛龍「はい!おやすみなさい!…あの明日も部屋いっていいですか?」
Pray「大歓迎だよ。じゃあ明日ね~」
飛龍「やった!おやすみなさい~」
飛龍と別れ、Prayは一人自室へと向かった。
主人公がイレギュラーなのはどっちのACもいっしょよね
こんばんわ。投下開始していきます。関係ない話ですが13日以降はかなり更新速度が落ち込む可能性があります。『人間性を捧げよ』って声がフロム本社の方から聞こえてきたんです
飛龍と別れ、Prayは一人自室へと向かった。
部屋に戻るとPCへ新着メッセージが届いているのに気がついた。
Pray「新着メッセ?…本社からじゃねーか」
急いでメッセージを開き内容を確認する。
明日、AM11:00に貴官の搭乗機、及び護衛部隊が到着予定。
その後は横須賀鎮守府司令官の指示に従え。
尚、機体にはFenrir所属の者以外は原則、近づけさせないように。
Pray「明日11時か、まだまだ余裕があるな。さてそれじゃあ明日は忙しくなりそうだしちゃっちゃとシャワー浴びて寝ますかね」
そう独り言を呟き、衣服を脱いで、自室に備え付けてあるシャワールームへと入った。
コックピットから眼下を眺めると赤く染まっていた。
生き物のように炎がうずまき、生きとし生けるもの全てを飲み込んでいく。
ここで彼はこの光景が夢だということに気がつく。
もう何度も何度も見ている夢。
夜だというのに眼下に広がる紅は紅光と輝いている。
街は、生き物のような火に食され、無事な部分はほとんどない。
彼は任務や作戦で人を殺すことを何とも思っていない。
だって殺らなきゃ殺られるんだから。
事実この夢の中でも『人はいるのだろうか』とは思ってもそれ以上の思考はない。
明晰夢といえば聞こえはいいが、夢であるという自覚はしてもそれは夢に影響を及ぼさない。
この夢はいつもあるところで目が覚める。
無線に響く絶叫。そしてその数瞬後、となりを飛行していた僚機が爆散し、消えていく。
次に機内でロックオンアラートが鳴り響き、そして衝撃が走る。
決まってここで目が覚めるのだ。
Pray「…またこの夢か」
ため息混じりに声を出す。
何度目かもわからない夢は、なんなのだろう。
Pray「3:35分…またまたかなり早く目が覚めちまったな」
ベッドから降り、冷蔵庫へ足を運ぶ。
水をコップに注ぎ一気に飲み干した。
Pray「ちょっと散歩でもするか」
ノートパソコンを手に取りドアを開く。
深夜の鎮守府内は昼間の喧騒が嘘のようにシンとしていた。
Pray「寒いな…」
とりあえず食堂へ足を向かわせる。
馴染みのある場所が食堂か休憩所しかないからなのだが。
食堂の扉を開き、電気をつける。
誰もいない食堂は無駄に広く、そして寂しく感じた。
ノートパソコンを起動し、Fenrirのシステムへアクセスする。
そして自分のページを開き今回の戦争の撃墜数を表示させた。
Pray「78機か…実際はもっと多いな」
あの夢を見たあとは必ずする習慣だった。
だがしたからといって何を感じるわけでもない。
彼にとって作戦中に奪った命や撃墜数はただの数字でしかなくそれ以上でもそれ以下でもない。
だからこそ自分でもなぜこういうことをしているのかが理解できなかった。
ただなんとくなく、しなくてはいけない気がする。
それだけだった。
瑞鶴「あ~、艦載機一機足りないと思ったら食堂に忘れてきてたんだった。朝、笑いものになる前に回収しなきゃ」
瑞鶴は深夜の廊下を急ぎ足で歩きつつ、食堂へ向かっていた。
廊下の角を曲がり食堂が見えたところでちょっとした異変に気がつく。
瑞鶴「あれ?電気がつけっぱなし?」
少し開いた扉から中の光が廊下へ漏れ出していた。
それに何やら話し声も聞こえる。
瑞鶴「?誰かいるのかな?」
そーっと扉に近づき中の様子を確認してみる。
瑞鶴「…?Pray?なんでこんな時間に?」
Prayはだれかと電話をしているようだった。
Pray「へー、そうだったんだ。じゃあ明日引き上げか?なるほどねぇ、わかった。え!?マジかよ!?」
瑞鶴はのぞき見をしながら話に耳を傾けていた。
電話の相手は何を言っているのかわからないが、彼の話ぶりから仲の良さが感じられる。
Pray「本気で言ってるの?うーん………、ちょっとまって、あとでかけ直す」
Prayは電話を切るとゆっくりこちらを向いた。
バレた!そう思ったとき静かな声で
Pray「誰だ…?」
そう言いながら腰から抜いた拳銃を私に向けつぶやいた。
瑞鶴「ちょ、ちょ!!私よ!そんな危ないものこっちに向けないでよ!!」
Pray「瑞鶴?どうしたんだこんな深夜に?」
彼は私だとわかった瞬間に銃をおろしつつそう訊いた。
瑞鶴「ちょっと忘れ物しちゃったのよ。Prayこそどうしたの?迷子?」
Pray「そんなわけあるかい。ちょっと広いとこに出たくてな」
瑞鶴「なにかあったの?」
Pray「夢みてさ、頭リフレッシュしに来た」
瑞鶴「怖い夢でもみたの?」
Pray「ひとによっちゃ怖いかもな。まあ戦闘機から焼き尽くしてる街を見てるだけの夢なんだけどな」
瑞鶴「…大丈夫?」
Pray「何回も見てるから慣れた」
瑞鶴「そっか…ねぇ?Prayってどういう人なの?瑞鶴、傭兵さんで面白い人ってくらいしかわからなくて」
Pray「どんな人…?こんな人ってんじゃ納得しないだろうしなぁ。まあ簡単にいえば大量虐殺者じゃない?」
瑞鶴「大量虐殺者って…どういうこと?」
Pray「そんなことより探し物してたのってこの飛行機じゃないのか?」
瑞鶴「あ、うんありがとう…(はぐらかされた。まあいっか)」
Pray「それ艦載機?」
瑞鶴「そうよ。天山っていうの」
Pray「へぇ~、やっぱ瑞鶴も空母なのか」
瑞鶴「今まで分からず接してたの?」
Pray「いやさ、飛龍のこと先輩とか呼んでたしそうなんだろうなぁとは思ってたよ。まあいいや、夜も遅いし早く寝たほうがいいぞ~」
瑞鶴「わかってるわよ。おやすみなさい。ありがとね」
私はそう言って食堂をあとにした。
廊下を出て曲がり角まで達した時、また食堂から声が聞こえてきた。
きっとさっき電話していた人とまた喋っているのだろう。
さっきの彼の言葉、大量虐殺者という言葉が頭にこびりついていたが、また今度聴きなおそうと思い自室へ足を向けた。
投下完了。余談ですがこのSS書いてる時はモチベーションがかなり高いです。
理由は全部大好きなゲームだからでしょうね
エスコンは04発売から全部やってますしACも3以降は全部プレイしてます。
BFは3が145の金鷹で4が111レベルです。
ダークソウルも1000時間以上プレイしていて大好きなゲームなのですが艦これの世界とは合わないだろうと思って出せませんでした。
でもチャンスがあったらダークソウル、デモンズソウルネタも放り込みたいですね
関係ない話失礼しました。
最後にこのSSの更新は夜9時頃に固定させます
おつおつ
夜鷹の夢を思い出した
乙お
ACは結局反りが合わずにやってないなー
エスコンはゲーム機の関係でPSPのX2のみしかやってない
だが戦闘機は好きだし艦これも好き。ネタわからんけど面白いから楽しみにさせてもらう
乙
>>119
PSP持ってるならエスコンXもやってみると良い。X2よりちょっと難しいけど面白いよ。あとフェンリア最強
乙~
無理しないようにな~
楽しみにしてるよ
待ってるぞ~
こんばんわ!投下開始していきます
>>118
おお~すごい!夜鷹の夢をイメージして書きました!
>>119
ACは難しいですけどストーリーが色々想像できて面白いですよ(フロム脳)
>>120
Xは名作ですよね!グリフィスは埋もれたエース
>>121
ありがとうございます
朝6時半、少し早いがPrayを起こしに彼の部屋へ向かう。
向かうといっても隣の部屋なのだが。
赤城「はぁ…ぁ、加賀さーん、眠いですぅ~」
加賀「お風呂掃除サボってたバツなんだから仕方ないですよ」
赤城は昨夜、風呂掃除をサボった罰として、入浴時間が過ぎたあとに掃除をさせられていた。
彼の部屋の前まできてドアをノックする。
加賀「Pray?起きてる?」コンコン
赤城「寝てるんじゃないですか?」
加賀「かもしれない。あれ?鍵がかかってない…」
赤城「入っちゃっても大丈夫じゃないですか?」
加賀「いや、さすがに無断で他人の部屋に入るのは…」
赤城「おじゃましまーっす!」ガチャ
加賀「って赤城さぁぁん!?」
赤城「あ…」
部屋に入って赤城が固まった。
どうしたのかと不思議に思い私も部屋に入る。
加賀「あ…」
そこで私が見たものはお風呂上がりでタオル一枚のPrayの姿だった。
赤城&加賀「うわあああああああああああああッ!?!?!」
その後の食堂
加賀「全くもう…」プンスカ
赤城「びっくりしましたよ」
加賀「鍵くらいかけなさい。それになんで見られても表情ひとつ変えないのよ?」
Pray「いやー別に減るもんじゃないし裸なら見られ慣れてるしね」
赤城&加賀「え?」
Pray「ゴメンなんでもない忘れて」
加賀「今なんて?」ドォン
赤城「言いました?」ズゥン
Pray「だーかーらー聞かなかったことにしてくれよ」アセアセ
飛龍「どうもー!おはようございます!!」
蒼龍「おはよーございます!」
Pray「おおー!二人共マジ天使!助かった!さあご飯食べよう!」
赤城&加賀「チッ」
飛龍「え?いま舌打ちしました?私たち何かやらかしました?」ナミダメ
蒼龍「て、天使って…」//
加賀「はぁ…まあいいわ、さっさとお朝ごはんすましちゃいましょ」
赤城「そうですね。おなかすきましたし」
飛龍「Pray、なにかあったんですか?」コソコソ
Pray「気にしたら負けだよ」
※朝食中
Pray「そういや今日11時にオレの乗機が到着するらしいんだよね」
加賀「飛行機?」
Pray「うん、それに護衛の奴らも」
飛龍「護衛なんてつくんですか?」
Pray「なんか本社決定らしい」
赤城「鎮守府の中なら危険はないと思うんですがねぇ」
蒼龍「別の意味で襲われるかもしれませんけどね」
飛龍「Prayの飛行機見てみたいです!」
Pray「お?やっぱ空母だからそう言うのに興味あるんか?」
飛龍「まあ少しはありますよ」
加賀「私も見てみたいわ」
Pray「じゃあ11時になったらみんなで滑走路に行こうか」
蒼龍「いいんですかッ!?」
Pray「あんま近づけんなって言われたけど見るくらいなら平気じゃないかな」
赤城「飛行機かぁ…材質はやっぱりボーキかしら?」
加賀「赤城さん、食べられませんよ」
※そして11時、滑走路
Pray「提督」
提督「あい」
Pray「あなた、配備されるのはFA-18Eじゃないかって言ってましたよね」
提督「あい」
Pray「目の前にあるこれは何ですか?」
提督「少なくともスーパーホーネットじゃないね」
Pray「少なくともじゃねーよッ!!!!これどう見てもフェンリア(エースコンバットXに登場する架空機。詳しくはggってね)だよっ!!どこがFA-18だよッ!!」
提督「あっれー?おっかしいなぁー(棒)」
加賀「すごい大きいし特徴的な形ね」
飛龍「すっごー!!音大きい~!!」
蒼龍「20m以上はありますかね?」
赤城「どうやらボーキではないみたいね」ガックシ
Pray「自分でいうの嫌だけどコイツ一機あれば航空自衛隊とだって真正面から殴り会えるよ!なんでうちで実験開発中の機体が回ってくるんだよ!」
提督「うんまあ…強くて困ることないじゃん?」
Pray「適当だなあんたオイ!」
Prayが提督に文句を言いまくってるとフェンリアのコックピットが開き、パイロットが降りてきた。
???「Pray大尉ですね?」
Pray「お、おう…貴官は?」
技術中尉「自分は本社の技術中尉であります。機体の引渡しのためにFenrir本社より参りました」
Pray「ドイツから!?そりゃあご苦労さん。ってか聞きたいことあるんだがいいか?」
飛龍「はいはーい!この機体の名前なんていうんですか?」
技術中尉「この機体はフェンリアと言ってFenrir社が開発中の大型VTOL攻撃機です。開発途中のため型式番号はついていませんが。
LSWM、特殊気化弾頭を搭載した長射程ミサイルの他に機関砲を二門搭載しています。って大尉、誰です?この娘は?」
Pray「あー気にしなくていいし質問にも答えなくていいぞ。おい飛龍、あとでオレが答えてやるからあっち行って加賀たちと機体見てなさい」
飛龍「えー…分かりました」シブシブ
Pray「それで聞きたかった事なんだが、なんでこんなオーバースペックな試験機体送ってきたんだ?データ収集のついでか?」
技術中尉「それもあると思うますが、私は提督が懇願したと聞きましたよ」
Pray「 は ? 」
提督「~♪(口笛)」
Pray「…わかった。お前はこれからどうするんだ?」
技術中尉「まもなく到着するはずの護衛部隊と入れ違いで本国へ帰還します。マニュアルはコックピットにあるので確認しておいてください」
Pray「ご苦労様だなほんと。少しゆっくりして言ったらどうだ?いいですよね?提督」
提督「当然だろう。いま案内のものを呼ぶ」
技術中尉「いえお構いなく。そろそろ友軍部隊も到着しますから」
提督「そうか?」
技術中尉「ええ、お気遣い感謝します」
そう言って技術中尉は時計を確認する。
技術中尉「護衛部隊がきます」
Pray&提督「え?」
二人がそう呟いた瞬間、頭上を影が通り過ぎていった。
驚き上を見上げると、そこには5人の人がいた。
Pray&提督「 は ? 」
オーレリア仕様とレサス仕様の良いトコ取りじゃないか!
発電所も作って光学迷彩とマイクロ波を使えるようにしよう(提案)
playの発音になってる奴はいないのか()
誰が空挺降下で護衛部隊がやってくることなど想像しただろう。
5人の兵士たちはパラシュートを開きPrayたちから40mほど離れた地点に着地した。
加賀「パラシュート!?」
赤城「空から人が降ってきました!」
飛龍「すんごい重装備ですね」
蒼龍「登場の仕方が空挺降下って…」
着地した男たちはそろってこちらへ向かって歩いてくる。
Pray「あいつら…まさかッ!!」
何かに気がついたかのようにPrayは彼らに向かって走り出した。
Pray「おいッ!護衛部隊ってお前らだったのかよ!!久しぶりだな!!」
???「そうだよ。戦争が始まって以来か?久々だな」
提督「えーっと、知り合いなのか?」
support「少将殿…話は伺っております。Fenrir本社よりPray大尉の警護役に任命されたFenrir社特殊部隊、カラード所属のsupport大尉
以下その部下であります。Pray大尉とは元もと同一部隊所属でした」見た目、BF4アメリカ側援護兵(ggってね。まあわかんなくても全然もんだいなす)
提督「そんなかしこまらなくていいよ。私はここの司令官の提督だ」
support「よろしくお願いします」
加賀「あのー?提督?Pray?誰なのこの人たち」
Prayが振り返るとそこには臨戦態勢の4人がいた。
赤城「あなたたち!提督とPrayから離れなさい!」
support「なんだ?あんたら」
Recon「さぁ。まあ武器向けたやつは敵、ただそんだけだろ」見た目BF4 ロシア側偵察兵
Assault「華奢な子供だな」見た目BF3 ロシア側突撃兵
Medic「弓矢?どこの未開拓人だよ」見た目BF4 アメリカ側突撃兵
Engineer「武器を捨てろ。それから手を頭の上に」見た目BF3 ロシア側工兵
一触即発の状態の中、Prayが大声でさけんだ。
Pray「はいはい!!茶番はもうやめ!!!!味方同士で喧嘩しようとすんなや!」
Prayの言葉を聞いて両陣営ともキョトンとした顔になった。
Recon「え?味方?」
加賀「Pray、どういうこと?」
Support「申し訳ない」
加賀「いえ、こちらも確認せず武器を向けてしまってごめんなさい」
場所はところ変わって食堂。
滑走路じゃなんだからととりあえずこっちまでみんなを連れてきた。
Recon「いやーでも驚いたよ。艦むすのことは噂で聞いていたけどまさかこんな少女ばっかりなんて」
Medic「それな。どうすんだよ~色男?」
Recon「別にオレは自分から色気振りまいたことは一度もねえよ」
蒼龍「えーっとみなさんはPrayのお仲間さんなんですよね?」
Assault「そうそう。つっても陸上と空だから一緒にいた期間は短いけどな」
赤城「知り合い同士なんですよね?どこに接点があったんですか?」
engineer「Prayは最初から戦闘機乗りだったわけじゃないんだよ。こいつが入隊してきた当初は入隊したばっかりだったオレらと部隊を組んでたんだ」
Recon「懐かしいよなぁ、Supportだけ古参だけどな」
飛龍「そうなんですか~、やっぱみなさんもドイツ人?」
Pray「いいやこいつらは違うよ。SupportとMedicがアメリカ人。ほかがロシア人だよ」
加賀「2大大国の軍隊出身なの?」
Support「そうだな。俺はアメリカの元デルタ隊員でMedicがグリーンベレー」
Medic「グリーンベレーって言っても1年もいなかったがな」
Recon「そんでオレら三人は元ロシア空挺スペツナズ」
Assault「まあ所属小隊は別だったけどな」
engineer「懐かしいなぁ」
蒼龍「なんかよくわかりませんでしたが用はすごい強い部隊の出身ってことですよね?」
Pray「うん…まぁそれでいいと思うよ」
加賀「(いいのか…)」
投稿完了です。やっとBF勢が登場しました。短くまとめられない…
bfの援護兵というとゴリラか
完全に加賀がつっこみポジか。いや似合ってるけども。
艦娘と、リアルパイロットにリアル歩兵(でいいのか?)。
どう合わせるのか気になるな。
一応エスコン、ACは多少わかるが、すまない、bfってなんぞ?
>>136
自分で調べようって発想はないのか?
まあまあ、そんな事言わないで教えてやれよ。
バトルフィールドっていうFPSだよ
BF4を衝動買いしたがスペックギリギリで画面が見えないorz...
ていうか、フェンリアってCOFFINシステムだよな。それにVTOL機能もついてるとか奇人パイロットなら空戦でホバリング試したりするのかね
こんばんわ、更新サボっててすいませんでした
ダークソウル2やってました
今は2週目攻略中です
投下していきます
瑞鳳「おなかすいたねー」
瑞鶴「そうね。食堂すいてるといいんだけど」
瑞鳳「まだ11時前だしすいてるんじゃないかな?」
私たちはそんな会話をしながら廊下を歩く。
昨日あんなことがあったせいで少し眠い。
瑞鳳「ん?なんか食堂賑やかだね」
食堂からは賑やかな声が聞こえており、人がいることがわかる。
だけどその話し声には男性の声が何人か混じってる。
この鎮守府にいる男はPrayしかいないはずなのに。
瑞鳳「あの傭兵さんと加賀さんたちかな?」
瑞鶴「いや、Prayだけじゃないと思う」
わたしたち二人はドアを少しだけ開き、中を覗く。
そして目に入ってきた光景に驚愕した。
瑞鶴「なに…?あの人たち?」
瑞鳳「加賀さんたちが普通に喋ってるから敵ではないだろうけど…」
完全武装の歩兵5人と加賀たち空母組が普通に会話をしていたのだ。
完全武装の歩兵と着物姿の空母たちが賑やかに談笑しているさまはかなりシュールな光景だった。
Pray「ん?あれ瑞鶴に…もうひとりは?とりあえずそんなとこで覗いてないでこっちきなよ」
Prayが言い終わったとき、全員の視線がこちらに向いた。
瑞鶴「ど、どうもこんにちは…」
瑞鳳「こんにちは…」
加賀「あら?瑞鶴に瑞鳳?どうしたの?」
瑞鶴「おなかすいたのでお昼にしようかなぁと…この人たちは?」
Support「ああ、びっくりさせてしまってゴメンネ。俺たちはPrayの護衛としてここに配備されることになったFenrirの部隊だよ」
加賀「今日から一緒に生活するのよ。挨拶しておきなさい」
瑞鶴「は、はい!私は翔鶴型航空母艦の2番艦、瑞鶴です。よ、よろしく」
瑞鳳「航空母艦、瑞鳳です。よろしくお願いね!」
Medic「よろしく~。ってかマジで女の子ばっかじゃん」
Recon「こんな天国にPrayは一人でいたのか…あとでPray的にして射撃演習でもするか」
engineer「RPGもブチ込むか?」
Assault「まぁまぁ今日からオレらもここに住むわけなんだから…」
何やら物騒な話をしてるのを苦笑いで受け流す。
加賀「呼び止めちゃってごめんなさい。もう行ってもいいわよ」
加賀さんにそう言われ私たちは違う席へと座った。
瑞鳳「なんかすごい人たちだね」
瑞鶴「Prayってあんなガチな護衛付けるほどの重要人物だったんだ…」
瑞鳳「あの傭兵さんと喋ったことあるの?」
瑞鶴「うん。最近鈴谷たちと休憩室で遊んでると来てくれるんだ。面白い人よ」
瑞鳳「瑞鳳もお話してみたいなぁ」
瑞鶴「じゃあ後で行ってみる?今はちょっと無理そうだし」
瑞鳳「いいわね!じゃあそうしましょ」
オレはいま迷っていた。
あれから自由行動になったので一人で見学も兼ねて、武器の整備をしに演習場へ行こうと思ったのだがいかんせん広かった。
おまけに日本語は話せても読めないので表札も頼れない。
Recon「まいったなぁ。Prayにでも案内頼めば良かったわ(まぁでもあいつあの娘らにモテモテだったから無理か)」
一人途方にくれてると後ろから声をかけられた。
少し驚いて振り向くと、そこには先ほど食堂で見かけた少女が立っていた。
瑞鶴「どうかした?こんなところでキョロキョロして」
Recon「君は確か瑞鶴だっけ?いやさ、道に迷っちゃって…演習場に行こうと思ったんだけどさ」
翔鶴「でしたら私たちもちょうど行くところだったので一緒に行きますか?」
鈴谷「どうせ行くところ同じだしね!」
Recon「助かるよ。ありがとう。えっと君たちは…」
翔鶴「瑞鶴の姉の翔鶴と申します。これからよろしくお願いしますね」
鈴谷「鈴谷だよッ!よろしくね!」
Recon「翔鶴に鈴谷だな。よろしく~」
瑞鶴「それにしても重くないの?そんなにたくさん銃背負って」
Recon「そんなでもないよ、慣れた」
鈴谷「すごいね~、Prayのお友達なんでしょ?彼面白いよね~」
Recon「友達っつうかなんていうか。まあ友達か。てか何あいつもうそんなにここに馴染んでるの?早いな」
翔鶴「あなたもすぐに馴染めますよ」
Recon「是非ともそうしたいね。いろんな人と絡んでいきたいし」
※演習場にて
演習場は、シューティングレンジのようなブースと海にできた模擬戦用のブースに分かれていた。
シューティングレンジの方ではひとがたの的が左右に動いて移動しておりそれに向かって模擬弾を打ち込む形になっていた。
Recon「的は人型なのか」
瑞鶴「深海棲艦の多くは人型だからね~」
鈴谷「でもあれに当てるの結構難しいんだよねー」
翔鶴「距離もあるからね。撃って見ますか?」
Recon「そうだな。久々だなぁこういうしっかりとしたレンジ」
瑞鶴「前はどんなところにいたの?」
Recon「3次大戦の関係で中東のエリアで作戦行動していたよ。そこじゃスクラップになった戦車が的だったからなぁ」
そう言いつつReconは持ってきたスナイパーライフル、SRR-61(M200 Intervention。このSSではBF内の名称を使います)
構え、ボルトをコッキングした。
鈴谷「大きいねぇ~、深海棲艦にも効くかな~?」
翔鶴「生身の部分に当てれば撃破可能じゃないかしら?」
Recon「こいつは射程2500mを誇るライフルだからね。非装甲目標なら粉砕できるんじゃないかな」
瑞鶴「2500m!?へぇ~!!私たちの時代じゃ考えられないわね!」
Recon「耳を塞いだほうがいいぞ」
Reconがそう言った瞬間、猛烈な音がレンジ内に轟く。
一発を撃ったあとにすぐコッキングし2発目、3発目と撃っていく。
鈴谷「うっは~!びっくりした!」
翔鶴「全弾ヘッドショットしてます…」
瑞鶴「え!?ウソでしょ!?」
翔鶴が言う通り、的の頭の部分には弾痕がくっきり残っていた。
Recon「コイツの調子はいいな」
瑞鶴「全部ヘッドショットってすごいわね!!何者なの?笑」
Recon「まあ一応狙撃兵だからな。ワンショットワンキルが最良なんだよ」
彼は笑いながらボルトをコッキングする。
空になった薬莢が宙に舞い、地面に落下した。
こんばんわ。更新サボっててすいません。今日の9時投下します
ゆっくりでもええんやで
待つお
9時とか言っといて更新できてなくてすいませんでした。
寝落ちしておりました(´Д` )
なので起きてる今のうちに投下します
瑞鶴「そういえばさ・・・」
Recon「ん?」
瑞鶴「Prayってどういう人なの?」
鈴谷「あ~それ!鈴谷も気になる!面白い人ってくらいしかわからないからなぁ~」
Recon「何?気になるの?」
鈴谷「うん。かなり」
Recon「あいつもモテモテだな」
鈴谷「そういうのじゃないよ。ただこれから一緒に住むっていうのにどういう人かわからないのってなんかさ、ね?」
瑞鶴「そ、そうよね!」
翔鶴「私も少し気になります」
Recon「・・・まあお前らの思ってるとおり面白いやつって認識でいいと思うぞ」
鈴谷「え~なにそれ~!ほかなんかあるでしょ~?」
Recon「オレの口からは詳しくは言えんなwまあ強いて言うなら天然のタラシだよあいつは」
瑞鶴「え!?誑しなの!?」
Recon「無自覚だけどな。だってなんかもうすでにさっきの子達に好かれまくってたじゃん」
翔鶴「・・・確かに・・・」
Recon「まあいいやつだよ。ある意味うちの会社の模範生だからな」
鈴谷「そうなの?」
Recon「そこまできっちりしてる奴じゃないけど他人に気を使えるし何よりも死を恐れないからな。どんな任務でも表情変えずにこなせる奴だし。
例えば民間人が多く居住する都市への無差別爆撃とかな」
鈴谷&瑞鶴&翔鶴「・・・え?」
Recon「例え話だよ」
鈴谷「え、あ、うん・・・ってかさRecon息苦しくないの?そんなフェイスマスクしてさ」
Recon「(変な話しすぎたか)大丈夫だよ。もう慣れた。でもまあそうだな、鬱陶しいし外すか」
そういい、Reconはマスクを外してフードを脱ぐ。
鈴谷&瑞鶴&翔鶴「・・・」
Recon「なんだよ突然黙ってwキモすぎて絶句したか?」
鈴谷「違うよ!!(うっわすんごいイケメン)」
瑞鶴「日本人と違って髪の毛赤っぽいのね!(俳優さんみたい・・・)」
翔鶴「素敵ですね!(お世辞じゃなく)」
Recon「まあロシア人なんてそうそう見ることもないだろうし珍しいよな~」
3人は心の中でPrayのことを言えてないと思ったのだった。
Recon「あれ?もうこんな時間か、そろそろ戻るか?」
翔鶴「そうですね。食堂にでも戻りましょうか」
Recon「じゃあオレはこいつらを輸送車に置いてから行くよ。またあとで」
そういいレンジから多数の銃を背負って彼は出て行った。
鈴谷「ねえ・・・」
瑞鶴「なに?」
翔鶴「どうしたの?」
鈴谷「めっちゃイケメンじゃなかった?」
瑞鶴「うん。瑞鶴も思った」
翔鶴「私も思ったわ。俳優の方みたいよね」
加賀「ねえ・・・」
赤城「どうしたの?」
飛龍「どうしました?」
私たちは演習のため一旦Prayたちと別れ演習場へ向かっていた。
加賀「私たちは普通に彼らと接せてるじゃない?」
蒼龍「そうですね、面白い方ばかりですから」
加賀「でもほかの子達って結構他人行儀な子が多いじゃない?これから一緒に活動していくのにそれは不味いと思うのよ」
飛龍「確かに・・・あんなイカツイ人たちってだけでも怖いのにどういう人なのかわからなかったらストレスたまりそうですよねぇ」
加賀「だから一回みんなを集めて何かやったほうがいいと思うのよ」
赤城「大食い大会でもしますか?」
飛龍「鎮守府が財政破綻しますよ」
蒼龍「人間と艦むすが一緒に楽しめることってなにかあります?」
加賀「模擬戦・・・?」
飛龍「加賀さんは彼らを殺したいんですか?」
赤城「いい案がうかびませんね~」
4人は頭を抱える。
傍から見るとそれは結構シュールな絵面である。
蒼龍「あとで彼らに直接相談してみますか?」
加賀「そうね、それがいいわね」
7時 食堂
Pray「え?艦むすとオレらがみんなで楽しめること?」
加賀「そう、言い方が悪いかもしれないけどやっぱあなたたちを怖がってる子も多いから何か行事でもやって仲良くなれたらなって思って」
Medic「別になんでもいいんじゃないか?」
飛龍「でも運動系だとそっちに不利な気が・・・」
Assault「あー平気平気、多分大丈夫だと思うよ」
蒼龍「え!?艦むすと人間じゃ運動能力に結構ハンデありますよ!?」
engineer「じゃあ隠れ鬼とかどうよ?それなら走るのも最小限にできるしさ」
赤城「懐かしいですね。昔加賀さんたちとよくやりました」
Support「ここって何人くらいの艦むすが所属してんだ?」
加賀「・・・30人近くじゃないかしら・・・」
Recon「かなりカオスなことになりそうだな。いつやるんだ?」
飛龍「提督には明日って言ってきました」
Pray&Recon「随分唐突だなオイ」
加賀「じゃあ隠れ鬼でいいわね」
蒼龍「何時から始めます?」
Support「10時でいいんじゃないか?」
飛龍「分かりました。あとで放送しておきますね!」
遅いから心配したぞ、>>1
しかし、隠れ鬼って、海外にもあるのか……? かくれんぼならともかく
>>152
すいません睡魔に負けてました(´Д` )
き、きっと彼ら日本に来たことがあるんですよ!(震え声)
こんにちわ
9時に投下します
瑞鶴「瑞鳳~」
瑞鳳「んぅ?どうしたの?」
瑞鶴「いまから鈴谷とPrayの部屋に遊びに行くけどいっしょにくるでしょ?」
現在時刻8時
夕飯も食べ終わり食堂は食後のまったりモードに包まれていた。
瑞鳳「いくいく~!でもPrayには言ってあるの?」
鈴谷「アポなしに決まってんじゃーん!」
瑞鳳「え?大丈夫かなぁ」
瑞鶴「まあ先輩たちがいるかもしれないけど大丈夫だって」
そう言い終わると瑞鶴はPrayの私室へ向かって歩き出した。
『うらっしゃああああああああああああああああああああああああ』
瑞鳳「え!?なになに!?」
Prayの部屋の前に来たとき、件の部屋から絶叫が聞こえてきた。
鈴谷「Pray・・・の部屋からだよね?」
瑞鶴「声はPrayっぽくなかったけど誰だろ?」
鈴谷「まぁ・・・とりあえずノックしてみよっか」
いろいろな疑問を抱きながらとりあえずドアをノックする。
鈴谷「(コンコン」
「ん?はーいちょっとまってて」
中から男の声が聞こえてくる。
が、それはPrayの声ではないように思えた。
鈴谷「Prayじゃないよね今の?」
瑞鳳「あの傭兵さんの声じゃなかったようなきがするなぁ」
瑞鶴「今のってもしかして・・・」
瑞鶴が何か言い出そうとしたとき、部屋のドアが開いた。
そして中からなぜか上半身裸のReconが顔を出した。
Recon「え?」
鈴谷&瑞鶴&瑞鳳「うわああああああああッ!?」
※状況説明中※状況説明中※
瑞鶴「びっくりしたわよ!!(プンスカ それにさっきの絶叫はなんだったの?」
engineer「そりゃあ上半身素っ裸の兄ちゃんが突然出てきたらびっくりするわな」
Recon「オレは身内が帰ってきたと思ったんだよ・・・絶叫はこいつが背中にウイスキーかけやがったからびっくりして出した」
瑞鳳「なんで裸になってたんですか?」
engineer「こいつ前の戦闘の時ガラス片もろに浴びて背中バックり切ったんだよ。その傷の経過見とこうと思ってさ」
鈴谷「なるほどー、じゃあengineerは衛生兵なの?」
Recon「いやこいつはメディックじゃないよ。こいつは工兵」
瑞鳳「工兵のお仕事ってどんなのなの?」
engineer「ん~まあいっちゃえばなんでも屋だと思うわ。まあ基本は電子機器いじったり土木作業したりだよ」
瑞鶴「兵隊さんもそういう風に色々クラス分けされてるんだー」
Recon「お前らが空母だったり戦艦だったり駆逐艦だったりすんのと同じだよ。みんな得意分野は違うからね」
鈴谷「ほぉ~う!なるほどねぇー。そういうReconはどんなことが得意なの?」
engineer「こいつは狙撃がとにかくやばいよ。2500m離れた相手の頭部を観測手なしで撃ち抜くくらいにはやばいよ」
瑞鳳「2500m!?すっご~い!!」
Recon「あれはほんとに偶然だってwwまあ真面目な話オレは偵察活動とかステルス任務とかかなぁ」
鈴谷「メタルギアみたいな感じのこと?」
Recon「メタルギア知ってるのかよwwまああそこまでじゃないけどイメージ的にはそんな感じ」
鈴谷「なっるほっど~、そういやPrayとかは?どこかいってんの?」
engineer「あー、Pray達は明日開催するイベントについての説明流すために放送機器のところに行ってるぞ。Supportとかはどっかでタバコでもすってんじゃね?」
瑞鶴「イベント?明日ってなにかあったっけ?」
私は頭の中でスケジュールを確認する。
たしか明日はスクランブルがかからない限り全員が休養日のはずだが・・・
Recon「さっき突然決まったんだよ。まあ内容に関してはもうすぐ説明流れるから聞いときな」
Reconが言い終わった瞬間、ピンポンパンポーンという定番のチャイムが流れあーあーっとマイクチェックが始まる。
『マイク音量大丈夫?チェック、ワンツー・・・よし、あ、どうも皆さんこんばんわ霧島です。突然ですが明日午前10時より、駐留しているFenrir社
の方々を交えての隠れ鬼を実施いたします。これは今後ともに生活していく彼らと打ち解けるいい機会だと思います。そんなわけで詳しいルール説明は
明日10時、正面玄関前にて行いますので皆さん遅刻しないようにお願いします。以上、放送終了』
瑞鶴「・・・・・・」
鈴谷「・・・・・・」
瑞鳳「・・・・・・」
Recon「んまぁというわけよ」
瑞鶴「いや、うん。色々つっこみたいところはあるんだけどとりあえず一つ、なんで隠れ鬼?」
engineer「艦むすと俺らがフェアで楽しめることはなんだって話になって結局隠れ鬼になったのよね」
鈴谷「確かに隠れることならフェアだね!!」
瑞鳳「でもすごくカオスになりそう」
Recon「まあカオスな方が楽しいかもよ?ww」
乙
カオスの予感がするw
>>1の技量が試されるな(ゲス顔)
ブレイズとかも出ないかなー チラッ
同時刻 正面玄関前にて
翔鶴「ふぅ~いいお湯だったぁ…あら?」
お風呂から上がり、自室へ戻ろうと正面玄関の近くを通った時誰かが玄関前の階段に座っていることに気がついた。
誰か確認するために少し近づいてみる。
翔鶴「あれは…あの傭兵さんたちの一人よね?」
階段に座っている男は黒い戦闘服に身を包みタバコをふかしていた。
翔鶴「どうかしましたか?」
私は恐る恐る声をかけてみる。
すると彼はゆっくりと顔をこちらへ向けた。
白い肌に鋭い目つきをしたロシア系の顔立ちだった。
だがさっきまではマスクをしており素顔を確認できていなかったため顔では誰だか判断出来ない。
Assault「ああ、すいません、禁煙でしたか?」
翔鶴「いやそういうわけではないんですが…えっとお名前を教えてもらってもいいですか?」
Assault「Assault中尉です。あなたは?」
翔鶴「翔鶴型航空母艦の1番艦、翔鶴です。寒くないんですか?タバコなら室内でも吸って大丈夫ですよ」
Assault「ああ、いえ。タバコが吸いたかったわけじゃないんです。ただ日本の夜空を見ておきたかったんですよ」
翔鶴「空を?」
Assault「ええ、やっぱりこんな都会の中じゃ星はあんまり見えませんね」
翔鶴「すっかり空気が汚れてしまってますからね」
Assault「でもオレたちが前までいたところの夜空よりはいいですね」
翔鶴「そんな空気の汚れたところにいたんですか?」
Assault「ああ、いえ、逆です。空気は澄んですごい夜空の綺麗なところでしたよ」
翔鶴「…?綺麗な夜空よりこっちの空の方がいいんですか?」
Assault「空気が汚いのはそこで多くの人が生を育んでいる証拠です。オレたちがいたところは育むどころかあちこちで失われていってましたからね。なんだかあそこの星はその消えていった人たちみたいで見てていい気持ちがしなかったんですよ」
翔鶴「ああ…前はどちらにいらしたんですか?」
Assault「中東の海辺にある街に駐留してました。昼はすごく暑くて夜は極端に寒いところでしたよ」
翔鶴「そこで戦闘をしていらしたんですか?」
Assault「はい。ああそういえばそこにいた時に深海棲艦とも接敵しましたよ」
翔鶴「深海棲艦と!?大丈夫だったんですか?」
Assault「直接的な戦闘はしなかったので。ただ防衛に出た艦むすの部隊は大損害を受けたらしいですけどね」
そういう彼の目はどこかもの悲しそうだった。
翔鶴「あの…こんなこと聞くの変かもしれませんけど…なんで傭兵になったんですか?」
私は思わずそんなことを尋ねていた。
だって…彼の目は戦いを望んでいないように見えたから。
Assault「なんで…ですか。翔鶴さん、あなたは何のために戦っていますか?」
翔鶴「え?わ、私はみんなを守るためですよ。みんなが戦っているのに私だけが見ているわけにも行きませんから…」
Assault「オレも同じですよ。傭兵が何言ってんだと思うかもしれませんがどっちかが勝てば戦争は終わるんです。より早く終結することができれば犠牲者は最小限で済みますから。部隊の馬鹿どもも放ってはおけませんからね」
翔鶴「…クスッ」
思わず笑っていた。
馬鹿にしてるとかそういうわけではなく、ただ同じ考えの人が目の前にいるのがなんだかおかしかったのだ。
Assault「やっぱおかしいですかね傭兵の考えとしては」
翔鶴「あ、いえすいません。そういうわけではないんです。ただ傭兵さんの方と艦むすである私の考えが同じってことがなんだか不思議で」
Assault「あはは、まあ傭兵でこんな考えしてる奴は異端だと思いますよ」
翔鶴「そんなことないと思いますよ。助けたいと思うことは自然なことだと思います」
Assault「ありがとうございます。ああ、そういえばさっきの放送聞きました?」
翔鶴「ええ、お風呂の中で聞きました。もし同じ側だったときはよろしくお願いしますね」
Assault「もちろん、逆に敵だったときはお手柔らかに」
翔鶴「それはちょっと難しいですね(クスクス」
Assault「ははは、手厳しいなぁ」
加賀「五航戦の子…いいムードね」
赤城「翔鶴ちゃん案外アクティブですね」
Pray「お前ら柱の影から覗いてないで行くぞww」
そこここで思わぬ組合わせが
わりと好きだけども
ともかく>>1乙よ
書き溜め中かな?
>>163
正直キャラが多くてどう描写していいか迷ってますwww
とりあえず自分の中ではPrayが主人公、Recon及び艦むすたちが準主人公となってます
>>164
書き終わってはいたのですが気に入らないところがあって修正してました(それとダークソウル2やってたら9時過ぎてました)
今日の9時投下します
>>165ダクソ面白いからね しかたないね
9時50分
正面玄関の前には続々と人が集まってきている。
早朝・・・という時間でもないが肌寒く冷たい空気が肌に刺さる。
集まってくるのは誰もこれも美形で美しい娘ばかりだ。
ただあんな格好をしていて寒くないのかと思う。
自分はというとパーカーの上にジャケットを着込んで体を冷やさないようにしていた。
Pray「やっぱ人数結構多いな」
加賀「この人数で隠れ鬼はちょっと大変そうね」
加賀と他愛のない話をしていると霧島がマイクを持ってみんなの前に立った。
霧島「えー、これよりルール説明を行います。まず範囲についてですが司令室、自室、食堂を除いた鎮守府内全域とします」
ザワザワ
霧島「チームについてはあらかじめこちらで決めてあります」
そう言って霧島はチームを発表していく。
どうやら艦種別でチーム振り分けをしているようだ。
オレ達Fenrir組は逃走者側だった。
ちなみに加賀たち空母組は鬼側だ。
加賀「敵側ね」
Pray「そうだな、まあお手柔らかに頼むよ」
飛龍「こちらこそ!楽しんで行きましょう!」
最初はみんなで楽しもうといった感じの雰囲気だったが霧島の一言で空気が一変する。
霧島「なお今回は負けたチームは勝ったチームの人間の言うことを一つ聞かなくてはならないという罰ゲーム付きですのでよろしくお願いします。
捕まった人は食堂へ行ってください。それでは逃走側の皆さんは隠れに行ってください。5分後にゲームを開始します」
飛龍「・・・すいませんPray前言撤回で。ガチで行きましょう」
加賀「そうね・・・本気でいきましょう」
赤城「これは負けられなくなりましたね」
蒼龍「お遊びはなしでいきましょう」
Pray「え?なにみんな目が怖いんだけど・・・別にオレらはかってもそんな変なことは要求しないよ・・・?」
Recon「Pray、無駄だ、話聞いちゃいねえ・・・とにかく隠れに行こうぜ」
engineer「・・・なんだか嫌な予感がするよぉ」
こうして隠れ鬼の幕が上がった。
Recon「ちょっと一回部屋によってくるわ」
Medic「おいおい自室は禁止だぞ?」
Recon「ちげーよ。裏に林があっただだろ?だからギリースーツに着替えてくんだよ」
engineer「偵察兵の特権!!せけええええええええ!!」
Pray「オレはどこに隠れるかなぁ」
5分後
ゲーム開始のブザーが鎮守府内に鳴り響く。
Pray「せめえなこれ・・・」(二階清掃用具保管庫内ダンボール)
Recon「まあここに最適なギリーじゃないがしばらくは大丈夫だろう・・・」(鎮守府裏林、ギリースーツ着用)
engineer「案外ここバレないかもな・・・」(格納庫内車の下)
Support「こんなことして遊ぶの何年ぶりだろうか・・・」(室内迷彩着用でソファーの上で寝転がる)
Medic「素人の子達にマジになっても仕方ないしなぁ・・・」(潜水服着用で演習場内プール)
Assault「まぁ・・・ここでいいか」(迷彩服着用、グラウンドで匍匐)
加賀「さて5分たったし探しに行きましょうか」
飛龍「本気でいきましょう!」
赤城「ええ、もちろんよ」
蒼龍「だって勝ったらなんでも言うこと聞いてもらえるんですもんね!!」
4人「(ゲス顔)」
翔鶴「さて・・・Assaultさんはどこかしら」
瑞鶴「Assaultさん?あの黒い服着てた人?翔鶴姉あの人に用事でもあるの?」
翔鶴「ふぇ!?い、いや別にちょっといい感じの人だから捕まえてお話したいなぁ~なんて思ってないわよ!?!?」
瑞鶴「・・・(こりゃ昨日なにかあったわね)」
鈴谷「じゃあ鈴谷はReconでも探しにいこうかなぁ~」
10分後
???「追ってくるなクマァ~!!」
清掃用具保管庫の近くで少女の叫び声が聞こえ少しビクッとする。
逃走側はオレ達のほかにも軽巡組や駆逐艦組などがいたから多分その子たちの誰かが逃げているのだろう。
ダンボールに空いている穴から外の様子を確認しようと、覗いてみると茶髪のロングの娘が部屋に逃げ込んできた。
それを追って摩耶も走り込んできた。
Pray「(まじかよ)」
球磨「しまった!行き止まりだったクマ!」
摩耶「ふっふーん、さぁ球磨、諦めて捕まりな!」
球磨「こんな序盤で捕まってたまるかクマァー!!」
そう叫んで一気に窓際へさがってくる球磨。
その過程にいたオレはダンボールを思いっきり蹴飛ばされ姿があらわになる。
Pray「いったぁぁぁ!!」
摩耶「ふぇ!?」
球磨「ちゃああああああああああああんす!!」
オレが突然現れたことに驚いた摩耶の一瞬の隙をついて球磨は入ってきた扉を駆け抜け逃げてしまった。
摩耶「あ!球磨待て!!・・・まぁいいや、先にアンタから捕まえてやるよ!!」
Pray「僕はまだ!捕まれないんだ!!」
そう言って窓に向かいダッシュし枠を飛び越え中空へダイブした。
二回の窓からグラウンドめがけ一気に飛び降りる。
その光景をグラウンドから見ていた飛龍と榛名は驚愕の表情をし固まっていた。
Pray「思ったよりも高かったァァァァァァァァァ!!!」
接地と同時にローリングをし勢いを殺す。
すぐさま立ち上がり後ろを振り返ると、フリーズした飛龍と榛名、それに目が飛び出そうになっている摩耶が視界に映った。
『思ったよりも高かったァァァァァァァァァ!!!』
そんな叫び声がどこからか聞こえて来る。
私は翔鶴姉、鈴谷とともに鎮守府裏にある林へ来ていた。
鈴谷「今のってPrayだよね多分」
翔鶴「どうしたのかしら」
瑞鶴「まあ誰かから逃げているんでしょうね・・・そんなことより絶対ここ誰かが隠れているわよね」
鈴谷「少なくともひとりは絶対いるだろうねぇ」
そんな話をしていると近くの茂みからがさっと物音が聞こえた。
翔鶴「ん?誰かいるのかしら?」
翔鶴姉が近づいていくと銀髪の髪が茂みから飛び出し林の奥の方へ逃げていく。
響「チィ!!」
鈴谷「あ!響はっけーん!まてー!!」
鈴谷がそのあとを追っていく。
私たちも二人のあとを追って林の中へ入っていった。
そして少し走ったところで鈴谷が何かにつまずいて転んだ。
鈴谷「うわー!!」
翔鶴「鈴谷!だ、だいじょう・・・ぶ・・・?」
だが鈴谷の顔が地面とぶつかる直前に鈴谷の足元の地面が突然起き上がり鈴谷を抱きかかえた。
翔鶴&瑞鶴「え・・・?」
その光景が意味分からず私と翔鶴姉はフリーズする。
Recon「あ、やべ」
起き上がった地面はそうつぶやくと抱きかかえている鈴谷を丁寧に下ろして走り去っていった。
そして声を聞いてようやく今のは偽装したReconだということに気がつく。
瑞鶴「あ!Recon!まてぇー!!」
翔鶴「鈴谷、大丈夫?」
鈴谷「・・・・・・」
瑞鶴「鈴谷・・・?大丈夫?どこかぶつけたの?」
鈴谷「わざとじゃないんだろうけど・・・おしり触られた・・・」//
瑞鶴&翔鶴「え?」
鈴谷「これは勝って仕返ししなきゃだね!!」
鈴谷はそう言ってモリゾー(ギリースーツのせいでそう見える)を追って走っていってしまった。
>>166
面白いですよね!いま3週目の祭祀場で詰まってます
乙ー!それにしても恋心芽生えるの早すぎんよ~
>>173
それは私も思ったんですがなんかどう書けばいいのか迷っているうちにこうなってましたww
ここで主人公が提督とかなら恋心芽生えているのにも納得行くんですがいかんせんあったばかりの傭兵となるとおかしい感じですよねwwww
まあだから今は恋心ではなくただの「好意、興味」ということにしておいてくださいww
後で恋心が芽生える原因となりそうな描写は入れるつもりでいます
長文失礼しました
要はまだ落ちきってはいないが、ただ傾きつつはある、と
いいね、そういう中途半端さがまたそそる
>>171
モリゾーが走っていくシーンを思い描いてワロタw
BF4キャンペーン終わった・・・
BF側は兵科のキャラだけなのか
キャンペーンに出てきた名前付きのキャラは出てこないのかな?
こんばんわ、11時頃に投下します
>>177
パックとかアイリッシュとかブラックバーンですね
彼らは好きなので出すかもしれません
BHDでブラックホークから落ちた兵士もブラックバーンって名前だったな
Medic「(やばい…そろそろ酸素の限界か…)」
開始から30分
酸素ボンベの酸素が尽きかけそろそろ呼吸が危うくなってきた。
Medic「(一旦浮上してボンベ変えるか…)」
水面を突き破り顔を空気に晒す。
酸素マスクを外しふぅーっと大きく息を吸っていると誰かに見られているような感じがした。
気配のする方に顔を向かせるとそこには…
瑞鶴「!?!?!?!?」
驚愕の表情をしたまま固まっている瑞鶴の姿があった。
Medic「タイミング最悪だなおい!」
思わずそう叫び、瑞鶴がいるプールサイドとは対岸へ向かって泳ぎだす。
瑞鶴「あ!ま、まてー!!」
瑞鶴は水面へ向かって足を踏み出す。
以前、艦むすと深海棲艦の戦闘を見たことがあるので彼女たちが水の上を歩けることは知っている。
だから水の上を走って追ってくることは予想が出来ていた。
だがその予想とは裏腹のことが起きた。
瑞鶴「きゃあ!?」
彼女は水面へ浮かばずそのまま水中へ落っこちていったのだ。
その光景を見て少し驚く。
Medic「え?」
瑞鶴「艤装ついてないの忘れてたァァ!!」バシャバシャ
先ほどまで潜っていたためこのプールの水深はわかっている。
だからこそ少しまずいと思った。
ここのプールは見かけによらず水深が3メートルほどある。
そんな深いプールに自分の意思ではなくそれも着衣したまま落下してしまったのだ。
もしかしたらパニックを起こして溺れてしまうかもしれない。
瑞鶴「あぅあぅ!ぷはッ!!」
予想通り、溺れていた。
艦むすって着衣水泳の訓練はしないのかと考える。
一瞬このまま逃げようかとも思ったが、常識的に考えて溺れている女の子を見捨てていっていいわけがないと思い助けることにした。
まあ捕まってしまうが事故が起きるりよりも遥かにいい。
Medic「だいじょうぶかー?」
瑞鶴「だ、大丈夫じゃないから助けてェー!!」バシャバシャ
近づいて、彼女の腰のあたりを掴みプールサイドへ向かって泳ぐ。
プールサイドへ着くとまず瑞鶴を上がらせる。
そのあと自分もプールサイドへ登った。
瑞鶴「はぁはぁ…」
Medic「大丈夫か?」
瑞鶴「だ、大丈夫…ありがとね助けてくれて…」
Medic「気にすんな、それより早く服脱ぎな」
瑞鶴「え!?」
瑞鶴は驚きと羞恥で顔を赤く染めていた。
違う、今のはそういう意味じゃなくて…
Medic「あー違う違うから!そういう意味じゃなくて風邪ひいちゃうから着替えなよってことだって」
瑞鶴「あ…で、でも着替えなんて…」
Medic「一旦オレがさっき着てたパーカーとジャケット貸してあげるから。下着は…うんまあとりあえず頑張って」
瑞鶴「う、うんわかった」
Medic「それ着たらすぐに宿舎いこう、変な勘違いされたらかなわないしな」
私はグラウンドに戻ってきていた。
鈴谷はモリゾー(Recon)を追いかけて林の奥へ行ってしまったし瑞鶴は二手に別れたほうが効率がいいということになり演習場へ向かってしまった。
どこに行こうかなと思い歩いていると、グラウンドの一部が不自然に盛り上がっていることに気がついた。
翔鶴「・・・?何かしらあれ?」
確認のため歩いて近づいてみる。
20メートルぐらいまで接近してようやくそれがなんなのか気がついた。
翔鶴「Assault・・・さん?」
それは砂地迷彩を着用して仰向けで寝ているAssaultだった。
小さな寝息を立てながら気持ちよさそうに寝ている。
翔鶴「こんなところで寝てるなんて・・・風邪引きますよ?」
全く起きる気配のないAssault。
私も彼の近くに座って起きるのを待つことにした。
案外天気も良くてほっこり暖かい。
なんだか彼がここで寝ている意味がわかった気がする。
太陽の日差しが暑くもなく、寒くもなく心地が良い。
そしていつの間にか私の意識も微睡みの中に飲まれていった。
>>179
そういえばそうでしたねww
彼はかなり不運な子でしたよねw
艦これで言うところの運2ぐらいですかね?w
翔鶴ちゃんヒロイン化待った無しだなこれは
一二航戦の方々がゲス顔晒してる中着々とフラグを重ねていく五航戦。
engineer「捕まっちゃたなぁー」
夕張「捕まっちゃったわねー」
engineer「ねー・・・って誰!?」
独り言をつぶやくと誰かがそれに反応した。
少し驚き、声の方に視線を向けると緑っぽい髪色をした少女が座っていた。
夕張「ああ、ごめんなさい。私は兵装実験軽巡の夕張よ。あなたあの傭兵さんたちの一人でしょ?」
engineer「夕張ね、オーケー。そうだよ、俺はFenrir所属のengineer中尉。呼びにくかったら好きなように呼んでくれ」
夕張「じゃあエンジーって呼ぼうかな。中尉ってことは士官さんでしょ?士官学校の卒業なの?」
engineer「ああ、ロシア陸軍の士官学校出身だよ。まあ正規軍時代は准尉だったけどさ」
夕張「じゃあ移籍してから昇進したんだ。士官ってことは貴方があの歩兵さん達の隊長なの?」
engineer「違う。俺はただの兵士さ。隊長はsupportだよ。あいつの階級は大尉だからな」
夕張「士官の人が二人も同じ部隊にいるの!?」
engineer「二人どころじゃないさ。うちの分隊は全員士官だよ」
夕張「凄い分隊ねそれは」
engineer「まあ特殊任務がメインの部隊だからなぁ。優秀な人材だけを集めたからじゃない?」
夕張「自分で優秀って言っちゃうってことは相当自身があるようね」
engineer「自身のない奴は生き残れないさ。まあ自信過剰なのも問題だがな」
Medic「あー疲れたぁ」
夕張と話しているとMedicが食堂に入ってきてかなり驚いた。
なぜ驚いたかというと、あいつの後ろに昨日Prayの部屋に来た少女がいたのだ。
長い髪をツインテールにして纏めているその少女は、あろうことかMedicのパーカーを着ていた。
身長の高いMedicのパーカーは小柄な彼女にあわずぶかぶかだ。
engineer「・・・何してんだお前」
Medic「何って、捕まったから食堂に来たんだけど?」
engineer「そういうこと聞いてんじゃねぇよ!後ろの女の子だよ!何着せてんだよ!まだ盛るには早い時間だろ!」
夕張「あら瑞鶴・・・ってどうしたの?その格好?」
瑞鶴「ははは・・・ちょっとね・・・」
Medic「盛ってねーよアホか!色々あったんでパーカー貸しているだけだわ!!」
engineer「いろいろってなんだ色々って!この変態が!!可憐な少女に手を出してんじゃねえ!!」
夕張「まあまあ二人共落ち着いて。瑞鶴、何があったのよ?」
瑞鶴「え、えと、それは・・・」
※状況説明中※状況説明中※
engineer「つまりは瑞鶴がプールに落下してずぶぬれになったから服を貸したと。そんでもって自分の服に着替えようと部屋に行ったら彼女の姉が鍵を持ってて入れなかったと
そういうわけだな?」
Medic「おお、珍しく物分りがよくて助かるわ。そういうこと」
engineer「結局生着替えに遭遇してんじゃねえか!この変態!」
Medic「うっせー黙れ!そんな発想に行き着くお前が変態じゃぼけぇ!」
夕張「はいはい二人共喧嘩しないの。瑞鶴大丈夫?パーカー一枚でしょ?寒くない?」
瑞鶴「大丈夫よ。暖房が効いてるおかげで暖かいわ。それよりMedic」
Medic「ん?」
瑞鶴「さ、さっきは助けてくれて本当にありがとうね・・・」
Medic「別にいいよ。さっきも言ったが気にすんなって」
そういい気丈に振舞うRecon。
だが次に瑞鶴が放った言葉は誰も予想をしていなかった。
瑞鶴「だからお礼として勝ったら私の言うこと聞いてもらうわね!」
Medic「え!?ちょ、それお礼になってないから!!」
engineer&夕張「(爆笑)」
突然のMedicの豹変ぶりに思わず夕張とそろって吹き出す。
そんなタイミングかぶっての爆笑がなんだかおかしくてさらに笑いが止まらなくなる。
Medic「テメーら笑いすぎだっつうの!それより捕まってんのって案外多いんだな。そこで寝てるのSupportだろ?」
engineer「ああ、起こすなよ。なんか昨夜は本社からの連絡でなかなか寝れなかったらしい」
瑞鶴「あなたたちの本社ってドイツにあるんだっけ?」
Medic「おお、物知りだな。なんで知ってんだ?」
瑞鶴「前にPrayに聞いたのよ」
夕張「ドイツかぁ、私も行ってみたいなぁ」
engineer「まあ本社って言ってもPray以外はドイツ人じゃねえけどな」
瑞鶴「そのPrayはまだ捕まってないみたいね」
夕張「あの傭兵さんならさっき、絶叫しながらモリゾーと一緒に逃げてんのが窓から見えたわよ」
瑞鶴「モリゾーってReconよね?」
engineer「おおーよくわかったな。あのギリースーツ野郎はReconだぜ」
瑞鶴「翔鶴姉は見てない?」
夕張「さぁ・・・私は見てないわよ。お二人さんは?」
Medic「オレはずっと水中にいたからなぁ」
engineer「そもそもその翔鶴ってこがわからないわ」
ちらっと手元の時計を確認する。
時刻は11時、そろそろゲーム終了の時間が迫っていた。
しかしあれだな、正規空母大活躍よな。>>1の趣味かえ?
いや、好きだしむしろウェルカムなのだが
ところで一、二、五航戦が揃うssってのも珍しいやね
まだ更新するのかえ?
一応、その日の更新を終わるときは一言書いといた方がいいかもね、その方がこっちも分かりやすいしありがたい
どうするかは>>1が決めてくれ
更新終了のアナウンスは毎回いれておくべきだろうね
投下していきます
微睡みの海から意識が浮き上がり、だんだんとはっきりしてくる。
まだ少し重い瞼をゆっくり開くと、太陽の日差しが優しく差し込んできた。
ああ、そうか、私はAssaultが起きるのを待っていて寝てしまったんだ。
彼はまだここにいるのだろうか?
そんなことを考えていると誰かに優しく頭を撫でられた。
Assault「ああ、起きましたか。おはようございます」
翔鶴「あ、Assaultさん!?あらやだ私なんで・・・」
そこまで言って、ようやく自分が置かれている状況に気がついた。
自分は今、Assaultに膝枕をされてる。
驚きと羞恥で顔が真っ赤に染まってしまった。。
同時に心臓の鼓動も一気に早くなってしまう。
Assault「ああ、すいません。嫌でしたか?」
翔鶴「い、いえそんなことは・・・驚いてしまっただけです・・・ごめんなさい」
Assault「いえいえ、謝まらないでください。起きたら横で翔鶴さんが座って寝ていたのですが、倒れてしまいそうだったのでつい」
そういって少し意地悪な笑みを浮かべるAssault。
もしかしたら彼は少しSッ気があるのかもしれない。
Assault「綺麗な髪ですね。あ、起きますか?」
翔鶴「えっと、そ、その・・・もう少しこのままでいいですか・・?」//
Assault「じゃああそこで逃げ回っている馬鹿二人が捕まるまでこうしていましょうか」
彼が指差す方向に目を向けると、スカイジャケットを着た灰色の髪の男性とモリゾーが並んでアスリート走りをして逃げ回っていた。
後ろには正規空母の先輩方に加え鈴谷を始めとする重巡組が全力疾走で追いかけている。
『ちっくしょぉ~!』という叫び声を上げながら逃げ回っているPrayとRecon。
翔鶴「すいません無理なお願いして・・・」
Assault「いいえ、オレがしたくて勝手に始めたことなんで。それよりもどうしてオレの隣で寝てたんですか?」
翔鶴「え!?そ、それはAssaultさんが起きるまで待ってようかなと思ったんですが、思いのほか日差しが心地よくてついウトウトと・・・」
Assault「ははは、オレと同じですね。迷彩服着込んで匍匐してたんですがポカポカと気持ちよかったんで昼寝しちゃってました」
ふとひとつ聞きたいことが浮かび上がってきた。
だがそれを聞いていいものか、答えによっては自分がショックを受けるかもしれないなと思い少し聞くべきか迷う。
自問自答をしているとAssaultが小首を傾げてくる。
Assault「?どうかしましたか?」
ええい!迷っていても仕方ない!聞いてしまえ!
翔鶴「え、えと、Assaultさんって、彼女さんとかいらっしゃるんですか?」
Assault「彼女ですか?今はいませんよ。どうしてですか?」
少しホッとして胸を撫で下ろす。
いやなんでホッとしているんだろう。
自分は彼とあったばかりで好きでもない相手のはずなのに・・・
翔鶴「いやその、会って間もない相手に膝枕してくださるなんて女性慣れしているのかなとおもって・・・」
Assault「ああ、そういうことでしたか。女性慣れは小さい頃に幼馴染とよく遊んでいたからですかね。それと膝枕はオレがあなたを好いているからですよ」
翔鶴「え!?そ、それはどういう・・・」
Assault「同じ考えを持ってる方にはこの仕事をしているとなかなか出会えませんからね」
翔鶴「あ・・・そうですよね・・・ハハ」
Assault「気を落とさないでください。あくまで今はですよ」
翔鶴「え!?つまり・・・」
Assault「ふふふ・・・あ、そろそろ捕まりそうですよ」
彼に流されPrayたちの方向を見る。
追求しようとも思ったが彼の顔を見るに答えてくれなそうなので諦めることにした。
Recon「おい・・・Pray!(ゼェハァ」
Pray「んだよ・・・色男!!(ハァハァ」
Recon「お前にだけは・・・言われたくないわ!!(ヒィヒィ」
Pray「うるせーわ!・・・で・・・なんだよ(フゥフゥ」
Recon「後ろ・・・どう考えても人数おかしいだろ!!(ハァハァ」
Pray「んなことわかっとらい!!(ヒィヒィ」
オレたちは今、全力で疾走していた。
背後には15人ほどの少女たちがもうダッシュで追っかけてくる。
加賀「Pray!諦めてつかまりなさい!!」
蒼龍「諦めが悪いですよッ!!」
オレたちが必死に逃げている理由は2つある。
一つはもちろんゲームに負けたくないからということ。
二つ目が重要で、彼女らの顔がかなり怖いのだ。
ニヤリと不敵な笑みを浮かべながら追いかけてくる彼女らはかなり恐ろしい。
ホラー映画などでよく追いかけられるシチュエーションはあるが、今身をもってその怖さを体験している。
鈴谷「Recon待てー!!」
赤城「止まりなさーい!!!」
飛龍「往生際が悪いですよーッ!!」
Pray「こええええええええ!!!」
Reconが突然方向転換し、宿舎の壁へ向かって走り出す。
そしてその意図を一瞬でを理解して自分も壁へ向かって猛ダッシュをする。
先にReconが壁を足場にして屋根へ這い上がる。
間髪いれずに最高時速のまま壁を蹴り屋根へ手を伸ばす。
Reconの手を取りながらなんとか屋根へ登ぼることができた。
Pray「サンキューRecon」
Recon「貸し1だな」
一安心、そう思っていたが甘かった。
なんとオレらが登ったのと同じ方法で彼女らも屋根へ登ってきたのだ。
加賀「諦めなさい・・・!」
鈴谷「もう逃げられないよ!」
Recon&Pray「嘘だろォ!?」
思わず振り返り逃げ出そうとする。
だが反対側の屋根の端からも次々と手が飛び出てきて少女たちが登ってくる。
その光景はさながらゾンビ映画を彷彿とさせるものだった。
Recon「Pray・・・」
Pray「ああ・・・」
顔を見合わせ、悟ったような表情をする二人。
お互い相手が言いたいことはわかっている。
ならばそれを行動に移すのみ。
Recon&Pray「どぉうもスイマセンでしたぁーーー!!!」
そう叫びながらその場に土下座するオレ達。
その土下座は、もはや美しさを通り越し、神々しさをも放つ完璧なものだった。
『どぉうもスイマセンでしたぁーーー!!!』
そんな叫び声が宿舎の方から聞こえて来る。
どうやら二人は捕まったみたいだ。
Assault「あいつら捕まったみたいですね」
翔鶴「そうですね・・・」
私はというと、彼らが捕まったことよりもこの時間が終わってしまうのが少し残念だった。
せっかくの膝枕だったのに・・・
Assault「ということはオレたちの負けですね。そういえば罰ゲームがあるんでしたっけ?」
翔鶴「そういえばそうでしたね。えっと負けたチームの人たちは勝ったチームの人たちの言うことを一つ聞かなきゃいけないんでしたっけ?」
Assault「だったと思いますよ」
翔鶴「じゃあ・・・」
Assault「・・?どうしました?」
翔鶴「いえ、なんでもないです♪」
先ほどとはうって変わる私に少し動揺しているような彼。
一つ言うことを聞いてもらえるんだから、別に落ち込む必要はないことに気がついたのだ。
Assault「そうですか?それなら食堂へ行きましょうか」
翔鶴「そうですね♪」(ルンルン
※食堂、全員集合後
霧島「さて、隠れ鬼お疲れ様でした。勝者は鬼チーム!負けた逃走者チームには罰ゲームとして勝者チームの人たちの言うことを一つ聞いてもらいます」
霧島「あんまり過激すぎるお願いは自粛をお願いします。それでは皆さんお疲れ様でした!間宮さんが昼食を用意してくださっているので皆さん食べていってくださいね!」
Pray「負けたな・・・」
Recon「そうだな・・・」
鈴谷「大丈夫・・・?
燃え尽きているPrayとモリゾー(Recon)、それを少し心配する鈴谷。
engineer「なるほどねー。やっぱ艤装の整備とかは大変そうだもんなー」
夕張「そうなのよ。エンジーってメカニックも兼ねてるんでしょ?新兵装の実験をしたいんだけどあとで手伝ってくれない?」
engineer「的になるとかじゃないなら喜んで」
兵装の話しをしていて気があった夕張とengineer。
翔鶴「そんなことがあったんですか。傭兵さんでも結婚式とか行ったりするんですね!」
Assault「まぁ四六時中戦争しているわけではないんで。友人から誘いがあったら普通に遊びに行ったりもしますよ」
さっきの一件から随分と仲が良くなった翔鶴とAssault。
Medic「おー着替えてきたか」
瑞鶴「着替えてきたわよ。パーカーとかは洗って返すね。・・・え、えっと、ありがとう・・・。ていうかあの人と翔鶴姉随分仲良くなってるわね・・・」
Medic「Assaultか?あいつ話術うまいからなぁ」
待機中の雑談で距離が縮まった瑞鶴とMedic。
電「お兄さん!次はお絵かきをしたいのです!」
Support「よっし、もちろんいいぞ」
暁「もう!電ったらほんとお子様ね!」
響「まあまあいいじゃないか」
雷「はぁーい!紙とペン持ってきたわよ!」
ちびっこに懐かれたSupport、Supportに遊んでもらってる第六駆逐隊。
加賀「さて、何をたのもうかしらね・・・」
赤城「別々のこと頼むと大変ですし4人で何か頼みますか?」
蒼龍「そうですねぇ、そのほうがいいと思います」
飛龍「なんかもう燃え尽きてますしねPray・・・」
相談中の南雲機動部隊。
いろいろなことがあった隠れ鬼も無事に終了し、鎮守府の正午は過ぎていった・・・
安価取らせてください
南雲機動部隊の面々がPrayにお願いすることは?>>203
べ、別にアイデアが出なかったからとかじゃないんだからね!!
今日はこれで終わりです。
サーセンwwwww
>>205でお願いします
それぞれ複座に乗せてもらってまったりお話しつつ空中遊泳(戦闘機
フェンリアは単座だからなあ。
coffinシステムだからって密着すれば良いもんでもないし…まあこの傭兵ならやらかしそうだが
ウェポンベイにならみんなまとめて入るのではっ!?
人間ミサイルというわけだな
スーパーシルフを取り寄せよう
>>205
採用させていただきました
>>206
レスに閲覧ありがとうございます
>>207
妖精さんがいますしなんとかなりますよwwwwww
>>208
Gに寒さで死んでまうwwwww
>>209
リアルにネタでアメリカ軍がやってましたねww
>>210
かっこいいですよね!だけどメイブ派です
>>212
アイデアありがとうございます
米軍のFA‐18Fっていう型が複座の艦載機として存在しています
むしろ最近だと複座機の方が多いんじゃないでしょうか?
あ、投下していきます。
本編の前におまけを投下するので興味ない人は読み飛ばしてください
※1ヶ月前 中東の港町にて
午後8時
日もすっかりと沈み、街中を照らすのは月明かりと街灯の光だけとなっている。
昼間は溶けるかと思うほどに暑いこの街も、夜はヒンヤリとしており薄着では少し肌寒い。
港には米海軍のイージス艦やFenrir海上部隊所属の空母が停泊しており、物々しさを醸し出していた。
連合軍の各部隊が宿舎としているこの建物は港に隣接しており、各艦や海がよく見える。
この街にもともと住んでいた住民たちは我々のことを゛疫病神゛と呼んでいる。
実際彼らからしたらそうなのだろう。
この街の平和を破壊し、軍港としているのは紛れもない事実なのだから。
物思いに耽りながら窓の外を眺めていると、肩を叩かれる。
誰かと思い振り返ると、Medicがタバコを差し出していた。
Medic「どうした、珍しく黄昏ちゃって」
Recon「ああ、いや別に」
タバコを受け取り火をつける。
一回大きく吸って長く煙を吹き出す。
マズイ、率直にそう思った。
ここに来てからタバコもまともなのを吸えていない気がする。
Medicの奥ではengineerやAssault、Supportたちがアメリカ海兵隊の隊員たちと腕相撲をして騒いでいる。
こういう時に騒いでおかないとまともでいられないヤツも多そうだ、そう思う。
敵を殺し、仲間を殺され、親友を殺され。
心をすり減らし、ギリギリで戦い続ける。
そういった奴が多くここにはいる。
この裏腹が透けて見えた殺し合いはいつまで続くのだろうか。
そんなことを考えていたとき、街中に空襲警報が鳴り響いた。
その場にいた皆が一瞬で表情を変えて臨戦態勢に移っていく。
といっても戦闘機相手に歩兵がやれることなど限られている。
とりあえず隊長であるSupportへ指示を仰ごうかと思ったとき、耳元につけたばっかりのインカムから無線が聞こえて来た。
<<こちら空母ケストレル管制室!!対空要員以外の兵は至急武器をもって海辺へ展開しろ!敵は連邦軍じゃない!!>>
その無線を聞いていた全員が訝しげに顔をしかめた。
連邦軍じゃない?ということはゲリラか何かか?それに海辺へ集まれだって?わけがわからない。
<<敵は深海棲艦だ!!繰り返す!敵は深海棲艦だ!!艦の亡霊どもが襲撃してきやがった!歩兵部隊は水辺に展開して接近してくる個体がいたら迎撃しろ!!>>
なるほどそういうことか。
深海棲艦というものの存在は知っていたが実際に交戦するのは初めてだ。
皆、合点がいったようですぐさま指示どおりに展開していく。
Support「聞いたな?一旦武器を取りに行ってから海岸へ向かうぞ!」
Supportの声に対し無言の肯定を返し走り出した。
engineer「すげえな・・・」
engineerの口から、そんな言葉が漏れる。
実際オレもそう思っていた。
敵の来襲に対し、迎撃に出た艦むすの部隊と深海棲艦との砲撃戦の火花がここからでも見えるのだ。
今いる海岸からさほど離れていない位置で行われている砲撃戦はなかなかに迫力があった。
月明かりに照らされたステージリンクの上で行われている戦闘は、不謹慎ながらも幻想的に見える。
横の桟橋から唸り声のようなモーター音が聞こえてきた。
音の方へ視線を向けると高速戦闘艇(クルーザーを武装したような感じ)やRHボート(武装した電動ゴムボート)が戦闘が行われている方向へ向かって出航していった。
戦闘開始から15分ほど、戦闘の光が見えなくなった沖から先ほど出航していったボートが帰ってきた。
RHボートが着岸し中から右腕のない血まみれの少女が慌ただしく運び出されていった。
Assault「おい・・・子供じゃねーかよ・・・」
Assaultのつぶやきが騒がしい現場でもはっきりと聞こえた。
戦場にいればもっとひどい怪我や死体だって見たことがある。
今まではそれに対し特別な感情は抱いたことがなかった。
だが艦むすとはいえ少女、それも14歳位の女の子が腕を失い、苦痛に歪んだ表情を浮かべているのは流石に堪えた。
そのとなりではまた別の少女が運ばれていく。
周りにいた部隊の面々や海兵隊の奴らの顔をみても皆、表情が消え去っている。
Support「・・・・・・野戦病院へ行くぞ。手伝えることがあるかもしれん」
静かに、そして重くsupportは呟いた。
それに対し皆、海兵隊の奴らまでもが無言で頷く。
自分も静かに頷き、野戦病院へ向かって駆け出した。
※隠れ鬼終了後 午後8時 Pray自室
部屋のLED照明の明かりが優しく輝いている。
時計を見ると午後8時、隠れ鬼終了後、16時過ぎまで加賀やいろいろな艦むすの子達と雑談をしてその後、疲れがどっときたので眠っていた。
とりあえずベッドから降りてリビングへ向かう。
そして冷蔵庫からビールを一本取り出して一気に喉へ流し込む。
寝起きでまだボケている身体に、冷たい炭酸の刺激と、アルコールが染み渡る。
眠気が覚め、頭がしゃきっとしだした時、部屋がノックされた。
Pray「はぁーい?どうぞー」
加賀「起こしちゃったかしら?」
赤城「お邪魔します」
飛龍「どうも~」
蒼龍「こんばんわ」
Pray「ああ、みんなか。どうした?」
加賀「罰ゲームの件でちょっと」
Pray「ああああ・・・」
罰ゲーム、そう聞いて隠れ鬼の時の彼女らの表情を思い出す。
ニヤリと不敵な笑みを浮かべていたというだけでもう嫌な予感しかしない。
Pray「・・・・・・うし・・・どんとこい!!」
蒼龍「何そんなに身構えてるんですか・・・」
加賀「そんな大層なことじゃないわよ」
赤城「いや冷静に考えたらかなりすごいことだと思いますけどね」
飛龍「確かにそうですよね」
Pray「で、結局どんなお願いなんだ?オレにできることなら何でもやるよ」
もうなんか諦めて開き直っている自分がいる。
加賀「お願いはね・・・戦闘機に乗せて欲しいの」
Pray「ライオンと殴り合ってこいでもカジキマグロと競泳してこいでも・・・ってえ?」
飛龍「Prayと一緒に戦闘機で空中遊泳させてもらえませんか?」
Pray「え?それだけでいいの?もっとやばくなくていいの?」
赤城「ヤバイって・・・どんなの想像してたんですか・・・」
Pray「いや、隠れ鬼してる時の君らの表情見たら誰だって・・・」
蒼龍「そんな悪い顔してましたか・・・?」
Pray「うん。清々しいくらいにゲス顔だったよ。それよりも空中遊泳かぁ、フェンリルは単座だからなぁ・・・まぁ妖精さんとかメカニックに頼むか。オレは全然構わないんだけど提
督には許可とったの?」
加賀「取ってきたわ。二つ返事でOK出してくれたわよ」
Pray「やっぱあの人適当なんだなぁ・・・でもそんなのでいいのかい?」
飛龍「私たち、飛行機は飛ばしますけど飛行機に乗ったことはないんですよ。だから乗って見たいなぁって思って」
Pray「なるほどね。わかった。作業員に複座にする作業を頼んどくよ。だから乗れるのは作業終了後になると思うけどいい?」
蒼龍「もちろんです!」
赤城「やったァ!」
まるでおもちゃをもらった子供みたいに喜ぶ彼女たち。
これならOK出した甲斐もあったなと素直に思った。
※同時刻 Assault自室
翔鶴「
お、お邪魔しまーす・・・」
私はAssaultの部屋にやってきていた。
食事のときに、用事があったら部屋に来てください、と言われていたのでじゃあ食後にお邪魔しますといってあったのだ。
嬉しいものの、初めて男性の部屋に入るということもあり少し緊張していた。
Assault「ああ、いらっしゃい。何もない部屋で申し訳ないです」
翔鶴「いえ、そんなことないです」
彼の部屋はまだ殺風景で生活感を感じさせない。
ただクローゼットとベッド周りだけは着替えがあったり銃が置いてあったりと生活感?と言っていいのだろうかわからないが醸し出ていた。
翔鶴「え、えっと罰ゲームの事なんですが・・・」
Assault「こっちは負けちゃいましたからね。いいですよ、遠慮せずなんでも言ってください」
言いづらい・・・だけど頑張れ私!!
翔鶴「あの・・・耳かきさせてもらえませんか?」
Assault「耳かきですか?オレがするんじゃなくて?」
翔鶴「はい・・・させてもらえませんか?」
Assault「ふふ、いいですよ。でもこれじゃあ罰ゲームになりませんね。むしろご褒美ですよ」
翔鶴「そ、そんな、ご褒美なんて・・・あ、膝に頭おいてください」
持ってきた耳かきぼうと綿棒を机の上においてカーペットの上に座る。
彼はゆっくりと私の膝に頭を置いて寝転んだ。
Assault「失礼します。なんだかあなたは太陽みたいだ」
翔鶴「どう言う意味ですか?あ、耳かき棒入れますから動いちゃダメですよっ」
Assault「優しくて、包容力があって・・・あったかいんです」
翔鶴「あったかい、ですか?(あ、少し大きいの取れそう・・・」
Assault「ええ、戦場では感じられない暖かさです」
翔鶴「太陽ですか・・・初めて言われました(とろんとした表情してる・・・気持ちいいのかな・・・」
Assault「オレ以外に言う奴なんて、滅多にいないと思いますよ」
そう言って彼は自嘲めいた笑いを浮かべる。
だがその表情に悲しみの感情は読み取れず、むしろ喜びがあるような気がした。
翔鶴「ふふふ・・・変わった方ですね(髪の毛も綺麗・・・」
Assault「よく変人っていわれますよ」
翔鶴「変人だなんて・・・(綿棒でくりくり」
Assault「耳かきなんて久しぶりに他人にやってもらいました」
翔鶴「どれくらいやってもらってなかったんですか?あ、ふーふーしますね」
Assault「8歳頃からだから15年ほどですかね。でもすごい気持ちいいものですね、眠くなってきちゃいます」
翔鶴「耳かきされてると眠くなってきちゃいますよね。あ、反対いいですか?」
私がそう言うと、彼は顔を私の方へ向けて寝直す。
Assault「いい匂いですね」
翔鶴「キャッ!?に、匂いなんて・・・」
Assault「恥ずかしがることないと思いますよ。いい匂いです」
翔鶴「もう・・・意地悪・・・耳かき棒いれますよー」
Assault「ははは、すいません。昨日なんで傭兵になったのかって聞いてきましたよね?実はもう一つ理由があるんですよ」
翔鶴「もう一つ?(あ、こっちのほうが溜まってる」
Assault「ええ。昔よく幼馴染と遊んでたんです、オレよりちょっと下で元気いっぱいの女の子でした」
翔鶴「さっき話してた方ですか?(取れそう・・・」
Assault「そうです。彼女とはいつも一緒で、よく遊んでました」
翔鶴「仲が良かったんですね(もうちょっと・・・」
Assault「でも突然いなくなっちゃったんですよね。家にも行ってみたんですが家具もなにもなくなっちゃってて」
翔鶴「何があったんですか?」
Assault「わからないんです。ただ彼女の父親が武器商人だったってことを後で知ったんです」
翔鶴「武器商人って・・・(耳の淵を・・・」
Assault「それがもう一つの理由ですね。この仕事やっていればもしかしたらその商人の手がかりが手に入るかもしれないと思って。そしたらもう一度彼女に会えるんじゃないかな
って」
そこまで聞いて手が止まる。
なんでだろう、なぜかすごい怖い。
手も小刻みに震えていた。
翔鶴「も、もしかして・・・その女の子のことが好きだったんですか・・・?」
Assault「あの頃はどうだったか覚えていません。ただ今は別に好きってわけではないですよ。ただもう一度あって話を聞きたいなって」
翔鶴「あ、そういうことですか(耳の奥を・・・」
ホッとして再び耳かきを再開する。
なんだか彼とお話してから自分が少しおかしい気がする。
私は自分の気持ちが理解しきれずにいた。
翔鶴「はい、耳かき終了です・・・」
Assault「ありがとうございました。スッキリしました」
翔鶴「いえいえ、わがまま聞いてくれてありがとうございます」
Assault「罰ゲームじゃなくてご褒美でしたね。だから何かお礼させてもらえませんか?」
翔鶴「お礼だなんてそんな・・・」
Assault「遠慮しないで、なんでも言いつけてください」
翔鶴「じゃ、じゃあまた・・・」
Assault「何ですか?」
翔鶴「そ、その・・・膝枕・・・してくれませんか?」
Assault「いいですよ。はいどうぞ」
彼の少し硬い膝を枕にして寝転がる。
なぜだろう、これだけなのにすごく気持ちがいい。
Assault「でもオレの膝なんて硬いだけじゃないですか?」
翔鶴「それがいいんです」
しばらくお話をしながらそうしていると緩やかな眠気が襲ってくる。
そしていつの間にか、私の意識は微睡みの海へ溺れていった。
※8時30分 食堂にて
Medic「くぅー!!また負けた!!」
鈴谷「Medic弱いねぇ~」
Recon「どうした、いつもは勝ってんのに女子がいるから緊張してんのか?」
瑞鶴「3回連続Medic負けだね~」
午後8時半
食後にみんなで集まりトランプをやっていた。
鈴谷「あ、そういえばさ、隠れ鬼鈴谷たち勝ったじゃん?だからなにか一つ言うこと聞いてもらうね!!」
鈴谷がその一言を発したとき、彼ら二人の顔から表情が消える。
さっきまで喜怒が見えていた顔から一瞬で無になり少しびっくりした。
瑞鶴「ふ、二人共!突然無表情にならないでよッ!!そんな無理なお願いしないわよ!・・・鈴谷は知らないけど」
鈴谷「鈴谷だってそんな無理なお願いしないよ!」
そう言ってMedicの顔には少し表情が戻ったが、Reconの顔は死んだままだ。
多分何かトラウマになることがあったのだろう。
鈴谷「鈴谷はそうだなぁ~、何がいいかな~。あ!そうだ、Reconさ、買い物に付き合ってよ!」
Recon「・・・買い物・・・?」
やっとReconの表情が変化した。
無から訝しげに、何かを疑う表情に。
鈴谷「そう、買い物。二人きりでね!まあデートってやつ」
Recon「デート・・・?何かはめようとしてないか・・・?」
Medic「よかったじゃん、Recon、こんな可愛い子からデートのお誘い受けてさ」
少し嫉妬してしまう。
別にMedicに悪気はないんだろうけど。
鈴谷「そうだよ!こんな可愛い子からお誘い受けてんだよ~?まあデートっていうか本音は荷物持ちでついてきて欲しいだけだよ!」
Recon「ああ、荷物持ちね。っていうか自分で可愛いとかいうか普通?ま、オフの日なら構わないぜ」
鈴谷「やったぁ~!そういえば瑞鶴はMedicに何かお願いしないの?」
瑞鶴「わ、私?ああ、そういえば・・・」
そういえばMedicに何かお願いしようと思っていたのだが、なにも考えていなかった。
どうしようか・・・そうだ、
Recon「Medicならなんでも聞いてくれるから少し無理なお願いしても大丈夫だぞ~(笑」
Medic「てめぇ、自分が楽なので済んだからってコノヤロウ」
瑞鶴「えっと・・・じゃあ>>222」
医食同源っていうし、何か美味しいの作ってよー。赤城さんとかにバレないように、私の部屋でさ
>>222
アイデアあざす!
明日続きを投下します
乙
複座に乗って遊覧するんだったら、A-6かF-111で良いんでないかな。こいつらは座席が横並びだし
フェンリル()
BF3のキャンペーンで複座の戦闘機に乗ったなあれはホーネットだったっけ?
瑞鶴「えっと・・・じゃあ。医食同源っていうし、何か美味しいの作ってよー。赤城さんとかにバレないように、私の部屋でさ」
Medic「飯をか?構わないけど、そんなんでいいのか?」
瑞鶴「うん。あんまりえぐいお願いはできないしね」
Medic「(何を考えていたんだか・・・)」
Recon「おおー、いいお願いをしたな。Medicの作る料理は高級ホテルにも負けないぞ」
鈴谷「ほぉ~~う!そんなに美味しいんだ!!」
Medic「おい、ハードルあげんなやww普通だよ普通」
瑞鶴「それじゃ楽しみにしとこうかしらね!」
鈴谷「そういやReconは料理出来ないの?」
Recon「お、おう~?いやー余裕だよ料理ぐらい?うん」
Medic「嘘つけ。お前に作らせたら残飯の山になるだろうが」
Recon「ぐぬぬ・・・」
Medic「まあ料理を作るにしても今はおなかいっぱいだろ?いつにするよ?」
瑞鶴「早めがいいわね。気になるし」
Medic「じゃ、明日の昼食作るよ。部屋に行けばいいんか?」
瑞鶴「うん。翔鶴姉との相部屋だけど気にしないでね!」
正直、明日の昼が楽しみになった。
翔鶴姉には悪いけど、お願いして席を外してもらうことにしよっかな、そんなことを考えながら楽しい時間は過ぎていった。
ふっと、深淵の淵から意識が浮き上がる。
カーテンの隙間からちらりと見える外は、まだ暗闇に包まれていた。
そこで少しおかしいことに気がつく。
私の部屋のカーテンの柄はあんな柄だっただろうか?
そういえばこの枕も自分のものとは違う気がする。
そんなことを考えていたとき、ううんという低い、男のうめき声が聞こえてきた。
驚き、慌てて声のしたベッドの足元を見る。
するとそこにはジャージ姿のAssaultがタオルケットに包まって寝ていた。
ああ、そういえば私はAssaultに膝枕をされたまま寝てしまったんだっけ。
ということは彼が私のことをベッドまで運んでくれたのだろうか。
そのことに気がつくと、途端に申し訳ない気持ちになる。
膝枕をしてもらっただけでなくベッドまで占領してしまうとは・・・
どうしようかとあわあわしていると彼がもぞっと動く。
Assault「ううん・・・・・・あ、翔鶴さん、目が覚めました?」
翔鶴「は、はい・・・本当にごめんなさい・・・ベッドに寝かせてもらっちゃって・・・」
Assault「気にしないでください。今は・・・3時ですね・・・オレはもうひと眠りしようと思いますがどうしますか?部屋に戻ります?別にいてくれても歓迎ですが」
翔鶴「あ・・・じゃ、じゃあ日が昇ってから戻ってもいいですか?ごめんなさい、ほんと・・・」
Assault「大丈夫ですよ。ただやっぱ流石に寒いんで一緒にベッドに入ってもいいですか?」
翔鶴「え!?い、一緒に・・・?Assaultさんがいいならもちろん・・・」
Assault「ありがとうございます。流石にタオルケット一枚は寒いですね。あ、それじゃ失礼します」
彼が私の横に背中を向けて入ってくる。
シングルベッドであったが、それなりに大きなサイズだったためスペースに問題はない。
ただ私の心拍数は、ものすごいことになっているのだが
Assault「えへへ、暖かいですね。やっぱり貴方は優しい人だ」
翔鶴「や、優しいですか?」
私は彼の背中をみながら聞き返す。
Assault「ええ、なんだか甘えたくなっちゃいますよ。おっとこんなこと言っちゃうなんて寝ぼけてるんですかね、はは。気持ち悪かったら言ってくださいね」
翔鶴「気持ち悪いなんてそんな・・・あの、その・・・あ、甘えてもいいですよ・・・」
Assault「え?」
彼の、拍子ぬけしたような声が返ってくる。
翔鶴「心の休まる場所はあったほうがいいと思います。で、ですから、私に甘えることで気が落ち着くんでしたら、甘えても・・・いいですよ・・・」
彼は寝返りを打って顔をこちらへ向けた。
その顔は少し驚いた表情をしていた。
多分、Sッ気のありそうな彼のことだ、冗談のつもりだったのだろう。
そのことに気がついたとき、一気に恥ずかしくなってくる。
翔鶴「あ、あの・・・!」
Assault「ふふふ、やっぱり優しいですね。じゃあ甘えさせてもらいます・・・」
翔鶴「あ・・・」
優しく、そっと手が握られた。
彼はそのまま目を閉じ、朝を迎えるまで一言も喋らなかった。
ただ、その表情はなんだか穏やかで、安心が伝わってくるものだった。
最初のうちは気が気じゃなかったが、しばらくすると再び深淵が私の意識に絡みついてくる。
緩やかで心地良いそれに任せながら、私は眠りへと落ちていった。
Pray「エンジンよし・・・いやぁ久々だなぁこいつに乗るの・・・」
キーンというジェット機のエンジン音があたりに轟いていた。
フェンリアを複座に改修してくれと頼んだのだが、流石に許可が降りなかったらしい。
どうしようかと思ったのだが、格納庫へやってきてその悩みが解決した。
Pray「FA-18F・・・他人を乗せることはもうないと思ってたんだがな」
フェンリアの予備機体として本社から贈り物が到着したのだ。
もともと配備する予定だったらしいが、作業員が本社に掛け合ってくれて、予定を早めてくれたらしい。
このスーパーホーネットは前の機体(冒頭にて、赤城たちの目の前で撃墜された際に搭乗していた機体)の前に乗っていた機体だ。
Fenrirにやってきて初めて乗った愛機でもある。
ちょうど複座のこの機体は加賀たちのお願いにそえるものだ。
怪我の功名、ではないが結果的に良かった。
Pray「ひとりずつしか乗れないから順番を決めてくれって言ったけど、誰が一番最初だろう?」
コックピットから降りて、トップバッターが来るのを待つ。
流石に連続で飛ばすのはきついので1日一人ずつ交代していくことにした。
さて、初日の子は誰だろうか?
蒼龍「Pray~!!」
Pray「おおー!蒼龍か!!」
しばらく待っていると、パイロットスーツに身を包んだ蒼龍がやってきた。
ただ、普段の格好を見慣れているので違和感がある。
さあ、一人目のフライトだ。
Pray『大丈夫かぁ?』
蒼龍『な、なんとかぁ~』
機体を離陸させ、蒼龍へ対し声をかける。
離陸のGは初めて飛行機に乗った人には少し辛いかもしれない。
蒼龍『うわ~!!!すっごい海綺麗ですね!!』
Pray『いつも海に出てるんじゃないのか?』
蒼龍『そうですけどッ!空から見る海はまた違いますよぉ~!!』
いつもより少し、声が高くなっている。
きっと初めて見る空からの光景にテンションが上がっているんだろう。
Pray『やっぱ空はいいなぁ~』
蒼龍『地上にいるのとどっちがいいですか?』
Pray『断然空。なんか魂まで軽くなった気がするんだよなぁ~』
今までは、こんなふうに戦闘機に乗って後部座席の人間と雑談することなんてなかった。
まあ普通はあまりないと思うが。
だが、これは結構楽しいな、そう思う。
今までは、空に上がったら殺るか殺られるかの世界だったのでこんなふうに楽しんで乗るっていうことはなかったのだ。
蒼龍『空ですかぁ~、でもなんだかわかる気がします。私も地上にいるより、海にでていた方がいいですから』
Pray『やっぱり艦なんだなぁ。話していると君らが艦だなんてこと忘れちゃってるよ。人間と話してるのとなんも変わんないからね』
蒼龍『私もPray達とお話してると、貴方たちが傭兵だなんてこと忘れちゃってますよ。なんか傭兵って感じしませんから』
Pray『まあ、オフの時は普通の人間だからねぇ~、いつも戦場にいる時みたいに神経張り詰めていたら壊れちゃうよ。お、蒼龍見てみろよ、旅客機が飛んでるぜ』
蒼龍『ああ、ホントだ。下からは見たことありますが、空から見るとまた全然違いますねえ』
Pray『ちょっと近づいてみるか』
蒼龍『え!?いいんですか!?』
Pray『まあ大丈夫でしょ』
そう言って機体を旅客機へ近づけていく。
突然現れた戦闘機に驚いているのか、横の小窓から様々な人がこちらを見ている。
蒼龍『うわー!乗客の人たちがこっち見てますよ!!』
Pray『大事になっても面倒だし、そろそろ行くか。蒼龍、しっかり捕まっとけよ!』
蒼龍『え?ちょ、何を!う、うわぁー!!』
機体をロールさせながら一気に高度を下げる。
そこそこのGが全身にかかるが、まあこのくらいなら大丈夫だろう。
蒼龍『目、めがぁ~』
Pray『大丈夫かぁ?ほら、この高度なら海がよく見えるんじゃないか?』
蒼龍『ホントだ!あ!!いま遠征組みの子達がいましたよ!!』
Pray『マジで!?こんな遠洋まで大変だなぁ』
その後、30分ほど雑談しながら景色を楽しみ、鎮守府への帰路についたのだった。
今日は終わりです。
明日は瑞鶴のお願いを投下します。
安価回収遅れてしまって申し訳ない・・・
乙
assaultと翔鶴、一瞬事後だと思ってしまった。実は事前だったという。
天山とかの艦攻なら複座だけど…とか思ってたけど、案外有るもんだな。
複座で艦載機だとF-14かなーとか思ったけど、さすがに古いか?
F-15Eは複座やで。あとSu-27とかのロシア製は複座式の物が多い。T-50も単座と複座があるらしい。
>>234
エロも書きたいですねぇ・・・
>>235
トム猫さんは結構好きなんですけどオレが個人的にF-18に思い入れがあるんでスパホにさせてもらいました
引退本当に残念やった・・・
>>236
基本的に対地攻撃機や対艦攻撃機に多いですよね
PAK_FAさんは複座にしてどうするんでしょうね?
見た目はすごい好きなんですがねwwww
あ、遅刻したけど投下します
キーンという遠雷のような爆音が聞こえて来る。
おそらく、Prayが帰ってきたのだろう。
さっき、食堂で先輩空母たちが話していたのを聞いていたのですぐに察しが付いた。
時刻は1140、そろそろMedicがやってくる時間だ。
翔鶴姉はどういうわけか、昨夜から姿が見えない。
少し心配ではあるが、まあ鎮守府内にいるだろうから大丈夫だろう。
コンコン、軽快なノックの音のあとに、男性の声が扉の外から聞こえて来る。
Medic「瑞鶴?いるか?」
瑞鶴「いるわよ。少し待って」
読んでいた本を机に置き、ドアへと向かう。
楽しみにしていたため、ルンルンとした気分で扉を開けた。
瑞鶴「いらっしゃい、Medic」
Medic「おはようさん、あれお姉さんいないのか?」
瑞鶴「翔鶴姉、昨日の夜から姿を見ないのよね」
Medic「大丈夫なのか?」
瑞鶴「まあ心配だけど、鎮守府内なら危険はないと思うし・・・」
部屋に入ってきたMedicは、ほぉーとか言いながら部屋の中を見回していた。
正直あんまり見られるのは恥ずかしい。
瑞鶴「ちょ、ちょっと!あんまりジロジロ見回さないでよ!」
Medic「ああ、すまんすまん。意外と女の子らしい部屋なんだなぁって思ってさ」
瑞鶴「・・・どう言う意味よ?(ジト目」
Medic「いんやぁ~別にぃ~。あ、キッチンはここか?」
軽く流され、キッチンへ入っていってしまう。
まあいいか、そう思いながら彼のあとを追いかけた。
Medic「冷蔵庫、見てもいいか?」
瑞鶴「いいわよ。って言ってもあんまり食材入ってないんだけど・・・」
冷蔵庫の中を見たMedicは、顎に手を当てながらふむふむと頷いている。
しばらくそうしたあと、考えがまとまったようで動き出した。
Medic「こんだけありゃ色々作れるな、何食べたい?」
瑞鶴「え!?たったこれだけの食材で!?じゃあ例えば何が作れるの?」
Medic「オレの部屋にマカロニがあるからグラタンも作れるし、オーブントースターあるからピザも行けるな。あとはパスタとかかなぁ」
瑞鶴「すごいわね・・・和食は無理?」
Medic「和食?日本の料理のことか?できるだろうけどオレに知識がないから無理だなぁ。和食食べたかったのか?」
瑞鶴「ううん、そういうわけじゃないけど。ただMedic料理のレパートリー広そうだから聞いてみただけ」
Medic「なるほどね。で、どうする?」
瑞鶴「Medicが決めていいわよ。私は貴方が作ってくれたものならなんでも構わないわ」
そう言うと再び、うーんっと腕を組んで悩みだす彼。
そんなに悩むことだろうか?
Medic「OKわかった。じゃあ今から作るからリビング行って少し待っててくれ」
瑞鶴「わかった」
彼に言われたとおり、リビングに移動して椅子に座る。
Medicは腕をまくって手を洗い、どこからか取り出したエプロンをいつの間にかつけていた。
手際よく色々な食材を刻んでいく彼。
私は、そんな光景を見ているだけで、なんだか楽しくって、ずっと彼の調理風景を眺めていた。
Medic「ちと作り過ぎたかな?」
彼はそう言葉を漏らす。
私の眼前には、高級ホテルも顔負けの豪華なイタリアンが机いっぱいに並べられていた。
どう考えても、ちと、っていうレベルじゃないくらいに量が多い。
一体どこからこんなに食材が出てきたのか・・・
瑞鶴「すごいわね・・・この量にクオリティを一人で作り上げるなんて・・・」
驚きすぎてなかなか言葉が出てこない。
昨日Reconが『Medicは料理がうまい』といってはいたが、まさかこれほどとは思っていなかった。
とりあえず、ミートスパゲッティを一口食べてみる。
口に運んだ瞬間、感動が爆発する。
肉本来の旨みとトマトソースの程よい酸味が口いっぱいに広がり、幸せで一杯になる。
ほっぺが落ちるほどの美味しさ、とはよく言ったものだが、これは実際にほっぺたが落ちるかもしれない。
瑞鶴「美味しい!!!すごい美味しいわよこれ!!!!」
Medic「おおー、よかった良かった。日本産の食材はあまり使ったことがなかったからな」
瑞鶴「すごい!Medic貴方すごいわよ!!!」
自分でもよくわからないくらい、感動の言葉を口にする。
これは今まで食べてきたどの料理よりも美味しい、そう断言ができた。
間宮さんも驚きの品である。
感動の言葉を口にしながら次々と食べていく私を見て、Medicの顔は満面の笑みに包まれていた。
そういえば、彼は食べないのだろうか?
瑞鶴「Medicは食べないの?」
Medic「食べてもいいなら食べるけども」
瑞鶴「すごい美味しいけど、流石に一人じゃこんな量食べられないわよ。一緒に食べましょ?」
私がそう言うと、彼は笑顔のまま椅子について、『じゃあお言葉に甘えて』
そう言ってパスタを食べだした。
Medic「ん・・・少し茹で加減ミスったか・・・」
さっきとはうって変わって険しい表情で何やら独り言をつぶやいている彼。
もう傭兵なんてやめて料理家になればいいのにと本気で思う。
かなりの量があった食事だが、あまりにも絶品だったので1時間ほどで全て食べきってしまった。
瑞鶴「ごちそうさま!!あー美味しかった!!ありがとねMedic!!」
Medic「いやいや、こちらこそ笑顔を見れただけでも作った甲斐があったよ」
瑞鶴「お礼といっちゃなんだけど、今度和食教えてあげるわね!まあ私料理そんな得意じゃないんだけどさ・・・」
Medic「おおー!ありがたな。レパートリーが増えるのは助かるぜ」
鎮守府の昼下がり、私の正午はこうして過ぎていった。
短いですがこれで終わりです(書き溜め少ないなんて言えない・・・)
乙。五航戦はフラグの積み方が上手
1ですこんにちわ
次の更新は明後日の9時にしたいと思います
ごめんなさい
諸用ができてしまいました
ういういお、いってらー
五航戦建造したいけど、イベントに向けて資材備蓄中だからどうにもなぁ
目的の娘を建造してしまえば、その悩みから解放されるよ?(ゲス顔
4‐4でボスS勝利してればドロップできるよ
五航戦欲しいなら大型建造か5-4だろ
こんばんわ
帰ってきました
投下開始します
『どうながってやがるんだ!?』
『制空権はこっちにあったんじゃないのかよぉ!?』
悲痛な叫びが無線に響いてる。
ひっきりなしにミサイルアラートが鳴り響く機内の中で、操縦桿をしっかりと握り直し、背後を猛追してくる敵機を見定める。
ISAFによる第1次ストーンヘンジ攻撃に於いて、戦闘爆撃機「F-15E」12機と、その護衛機「F-15C」12機で編成された選抜パイロットによる当時最精鋭のISAF特別攻撃部隊を、わずか5機編隊の部隊が全滅させたということがあった。
そして、いま私の背後をつけているそれはまさに、その部隊の報告と一致しているのだ。
灰系三色のスプリッター迷彩に主翼の両脇と下部が黄色いカラーリングが特徴のSu-37が5機。
その部隊は、確か・・・
『クソッ!!被弾した!!被弾した!!ああ・・・主翼が・・・落ちるッ!?』
『オメガ04がダウン!クソがッ!!全機ッ!なんとしても攻撃機を・・・』
そうだ、その部隊は確か、『黄色中隊』、そう呼ばれていたはずだ。
機体の機動が一瞬甘くなり、完全に捉えられた。
その時、ものすごい衝撃が、私と機体を襲う。
被弾した、そうすぐに理解した。
「オメガ11!!イジェクトオオォォォ-!!!」
足元にあるレバーを思いっきり引くと、キャノピーが吹き飛び、次いで私もものすごい勢いで空中に飛ばされた。
パラシュートを開くと、真横を猛スピードで私を落とした機体が通り過ぎていく。
その機体は、別の味方機を落とすわけでもなくなぜか撤退をし始めた。
いや、その機体だけではない。
敵機が全機、撤退を始めていた。
『な、なんだ・・・?引いていく・・・?』
『お、おい!下をみろ!!』
耳元を流れた無線に誘われて視線を眼下に広がる蒼い海へ向ける。
そして私は我が目を疑った。
『なんだ・・・敵の軍港が燃えている・・・?』
『ああ、そうみたいだな。誰か攻撃をしたのか?』
『いや、オメガ02、攻撃機は全機撃墜されている。攻撃をしたのは我々ではない』
高高度を飛んでいる彼らには見えないのだろうが、私ははっきりとその光景を見ていた。
黒い、人型のようなものが大群で軍港を襲撃しているのだ。
優先的に補給艦を狙ったのか、あたりは紅蓮の炎に包まれている。
そして、私の記憶の中にはあの黒い人型と一致するものが一つだけあった。
「深海棲艦・・・?」
誰にいうわけでもなく、空中でつぶやく。
ただ呆然としながら、私はパラシュートで落下していった。
目が覚めると、となりにはAssaultがいた。
左手で私の手を握りながら、右手でスマートフォンのような端末をいじっている。
ああ、そうか。
彼と一緒に寝ていたんだっけ。
恥ずかしくなったが、それと同時に少し、嬉しくもあった。
Assault「ん?あ、目が覚めましたか?おはようございます」
私が起きていることに気がついた彼は、端末を置きながらこちらへ顔を向ける。
翔鶴「おはようございます。昨夜はごめんなさい・・・。えっと今何時かわかりますか?」
Assault「気にしないでください。今は13時ですよ」
翔鶴「えッ!?」
彼がサラっといった時間に驚愕し、つい大声を上げてしまった。
13時だって?大寝坊もいいところじゃないか。
翔鶴「じゅ、13時ですかッ!?」
Assault「ええ、もうお昼回っちゃってますね。起こそうとも思ったんですが、寝顔が可愛かったものでつい」
そういってイタズラな笑みを浮かべる彼。
別に今日は(というかボーキ不足で緊急のこと以外空母に仕事はないのだが)なにもないので焦る必要はないのだが、少し時間を無駄にした気がする。
翔鶴「ほ、本当にごめんなさい!!すぐに出ていきます!!」
慌てて飛び起きる私に、彼は優しく声をかけてきた。
Assault「別にオレは貴女なら、どんなにこの部屋にいてくれても構いませんよ」
翔鶴「え・・・?」
少し、ビクッとして、私はその場に固まる。
彼は笑顔で言葉を続けた。
Assault「オレは貴女が好きですからね」
脳内がフリーズした。
彼は今、何と言ったのだろう?好きといったのか?
好き?え、好きだって?
好きという言葉が頭の中を反響して響いている。
そしてようやくその意味を思い出すと、一気に体が熱くなった。
まとっている衣服が燃えてしまうのではないかとすら思うほど私の体温は上昇し続ける。
いや確かに私自身も好意は抱いているが、まだあったばかりだし、もっとこういうのってお互いのことを知ってからっていうかなんというか
翔鶴「え・・・え!?!?!」
私がどうしていいか分からずあわあわしていると、彼はにっこりと笑った。
Assault「なんてね」
翔鶴「え、あ、あのッ!」
私は言葉を続けようとしたが、思うように言葉が出てこない。。
Assault「そうだ、時間も時間ですし一緒にお昼でもどうですか?」
翔鶴「え、お昼ですか?もちろんいいですけど・・・ってあ、ちょっと!!」
さっきのことを追求したかったのだが、彼は何事もなかったかのように脱衣所へ入って着替えを始めてしまった。
多分何を聞いても答えてはくれないだろう。
仕方なく、諦めた私は、一旦部屋に戻って着替えてくることにした。
翔鶴「一旦部屋に戻って着替えてきます。食堂で待ち合わせでいいですか?」
Assault「はい、では後で!」
寝過ごした鎮守府の午後
嬉しい反面、モヤモヤするような気持ちをかかえたまま私は自分の部屋へと歩き出した。
次の日
まだ息が白む季節。
時刻は午前9時、まだ朝の空気が漂う時間。
私は鎮守府の正面玄関前にいた。
今日は休日。
なぜ朝早くからこんな寒い場所にいるのかといえば、人を待っているのだ。
以前取り付けた約束、買い物に付き合ってもらう約束。
今日なら構わないということなので、昨日の夜に約束を取り付けて待っているところなのだ。
少し早く来すぎたかな?、そんなことを考えていると、私がここにいる理由でもある彼が、眠そうな顔をしてやってきた。
Recon「はぁう・・・あれ?鈴谷早いな」
鈴谷「ふっふーん!でしょう?」
小さなあくびを一つした彼は、私の名前を呼ぶ。
少し適当で、強がりな彼。
だが実際、私はまだ彼のことをよく知らない。
だから、この買い物で、少しでも仲良くなれたらな、そうおもっていたのだ。
Tシャツに黒いパーカー姿の彼は、この寒さの中では薄着に思えた。
パーカーの背中には、不気味に輝くドクロと狼のペイントが控えめにされており、彼の体格とも相まって異様な威圧感を醸し出している。
パーカーのフードを被り、ポケットに手を突っ込んでいる彼。
鈴谷「寒くないの?そんな格好でさ」
Recon「寒い、だからフード被ってポケットに手を入れてんじゃん」
鈴谷「Reconって馬鹿?もう一枚きてくればいいじゃん?」
Recon「えー、戻んのめんどくさいしこれでいいよ」
相変わらず適当な人だな、そう思いクスッと笑う。
すると真横から空気をつんざくような爆音が聞こえてきた。
直後、空に鋼鉄の鳥が羽ばたいていく。
Recon「おおー、Prayたちか。今日は誰と一緒に空中デートなんだろうな」
鈴谷「確か、赤城さんだった気がするよ」
黒っぽいカラーリングの機体の垂直尾翼には、狼に砕かれたドクロが、顔を覗かせていた。
なんだか彼らの身につけているものには、狼とドクロがよく描れている気がする。
もしかしてエンブレムか何かなのだろうか。
Recon「ふぅーん、あいつも罪な男だねぇ。そういやMedicとAssaultもあの美人姉妹と仲がいいよなぁ」
鈴谷「なに?Recon妬いてるの?笑」
Recon「そんなわけ。ただみんな慣れるの早くてよかったなぁって思ってさ。ところでどこへ行くんだ?」
鈴谷「えっとね、一回市街部まででてそれから色々回ろうかなって思ってさ」
Recon「なるほどね。足はどうすんだ?車なら出せるぞ」
鈴谷「車かぁ~!電車で行こうと思ってたけど・・・うーん」
安価↓1
車?電車?どっち?
車。BFだからジープか?
>>250
車了解しました
いやここはあえて4輪バギーという可能性がry
C4「呼ばれた気がした。」
戦車に突っ込まなきゃ(使命感)
もっと重巡とか軽巡とか軽空母とか出していいのよ(見たいだけ)
対戦車地雷もあるぞ!
>>252 くるなwwww
>>253 今日bf4やってて戦車にバギーで突っ込んだらKIAで死にましたww
>>254 私も出したいんですが、キャラが増えすぎるとまとめるのが大変なのですwwまああとで何人かはだそうと思います
>>255 死ぬじゃないですかヤダーwww
23時に投下します
鈴谷「じゃあ車で!!」
少し考えてから、私はそう言った。
買い物に行くわけだから、もちろん荷物が増える。
だから車の方が楽かな、そう思ったのだ。
Recon「OK、じゃあ車取りに行くか」
鈴谷「どこに止めてあるの?」
Recon「ガレージ」
正面玄関から移動して、私たちはガレージにやってきた。
そして、そこで目に入ってきた数々のものに驚愕する。
鈴谷「うっわー!!すごー!!」
ガレージの中には、完全武装されたヘリや装甲車、はたまた何に使うんだか戦車などが、圧倒的な威圧感をさらけ出しながら、悠々と存在していた。
初めて見るそれらの兵器に圧倒されつつも、Reconのあとを追って、歩いていく。
鈴谷「すごいねー!!どれに乗るの?」
Recon「どれに乗りたい?」
鈴谷「えーっとじゃあねえ・・・ヘリッ!」
Recon「アホ、オレが運転したら3秒で墜落するわ。乗っていくのはこいつだよ」
ゴツゴツとした、イカツイ車両(ハンビィー)の前でReconは止まった。
一般の乗用車とは、比べ物にならないほど頑丈そうなボディのそれは、よく米軍が使用しているものに似ている。
鈴谷「ほぉーう!これかぁ!厳ついねぇ!」
Recon「ほかの車両に比べたらましだろ」
鈴谷「それもそっかぁ!これよくアメリカの部隊が使用してる奴に似てるねぇ」
Recon「まあ、車種は同じだからな。おっとやべえ、武装解除しなきゃ捕まる」
そう言って車両の上に登っていくRecon。
屋根の部分に取り付けてある機関銃を外して、近くの机の上へほっぽり投げる。
鈴谷「危な!!Recon危ないって!!」
Recon「あー悪い悪い。それどうせもう使わない奴だし、弾も入ってないからいいかなって思ってつい」
鈴谷「もぅ~!まあいっか、それじゃ行こっか!」
Recon「あいよお嬢様。道案内任せたよ」
助手席に私が、運転席に彼が。
お互いに乗り込むべきところへ乗り込む。
さぁ、ようやく出発だ。
楽しみにしていた時間がやっとくる。
うきうき気分の私と、何を考えてるんだかいまいちつかみづらい彼を乗せた車は、市街地に向けて走り出した。
赤城『すごい景色ですね!』
Pray『だろぉ?空はいいよねぇ、空はさ』
赤城『あれ?そのセリフどこかで聞いたことがあるような・・・』
Pray『気のせいだ』
高度5000フィート(1000m)の上空を、鋼鉄の鳥は翔けていた。
二日目の彼はもう雑談飛行にはなれたようだが、赤城は先程からかなりのハイテンションだ。
まあ当然といえば当然だろう。
赤城『無理なお願い聞いてくれてありがとうございます。Pray』
Pray『気にすんな。強いていうなら許可出してくれた本社と提督に感謝してくれ』
赤城『ふふふ、そうですね。あ!Pray!したの方に船みたいなのがいますよ!』
Pray『ホントだ、レーダーに映った。もっと近づいて見よっか』
突然機体を急降下させるPray。
それに少し驚いた赤城は『キャァ!』という小さな悲鳴を上げる。
普通、素人が体験したら、吐き気を催すような機動でも、艦むすなら耐えられることは、昨日蒼龍を乗せたことで彼は理解していた。
だからといってそんな機動はするもんじゃないが。
赤城『び、びっくりしましたァ・・・もう、そんな機動するなら言ってください!』プンスカ
Pray『ははは、ゴメンゴメン。それより見てみろよ、海自の軍艦だぜ』
赤城『軍艦じゃなくて護衛艦ですよ。ほんとだ。DDG-174・・・きりしま?ははは!きりしまさんだ!』
彼らが目撃した艦艇は、横須賀基地所属のDDG-174、きりしまだった。
Pray『あれできりしまって読むのか。そういや鎮守府にもきりしまっていなかったか?」
赤城『いますよー!榛名さんの妹さんの霧島さんですね。ですから、今見えてるあの子は私たちの後輩ですね』
Pray『あの子?』
赤城『ええ。今は艦の姿をしていますが、私たちには魂としての姿、つまり今の私のような姿でも見えるんですよ』
Pray『へぇー!すっげぇ!!艦以外のものでも見れたりすんの?』
赤城『場合によりけりですけど、見えるものもありますよ。今乗ってるこの子も見えてますし』
Pray『マジで!?どんな姿してんの!?』
先程まで通常だったPrayのテンションが突然急上昇する。
まあ自分の愛機に、人としての姿があるのなら気になって当然だろう。
赤城『銀髪のロングヘヤーにワンピースを着た、16位の女の子ですよ。さっきからチラチラとこっちを見てきます』
Pray『すっげー!!!まあ初めて乗せる人だから気になってんだろうな』
その時、突然、機内に無線が鳴り響く。
全く警戒していなかった赤城は、体がビクッと反応していた。
『こちらは海上自衛隊所属、護衛艦きりしまである。本艦へ接近中の機、所属と目的を明かせ』
赤城『う、うわー!どどど、どうしますPray!?』
無線は先ほどの話題の種でもあったきりしまからだった。
突然のことに、赤城はテンパりまくっている。
別に彼女が焦る必要はないのだが。
Pray『赤城、落ち着けって。あーー、あーーーー?聞こえるか?きりしま?』
『聞こえている。不明機、所属と目的を明かせ』
Pray『不明機ってひでぇなぁ。IFFで味方ってことはわかってるだろ?』
『ならば接近中の友軍機へと告ぐ。所属と目的を明かせ』
Pray『こちらは民間軍事会社Fenrir所属機、当方哨戒任務のため飛行中』
『Fenrir機?民間軍事会社が哨戒だと?』
Pray『大戦の影響でうちの艦隊が近海へ展開予定なのは知っているだろう?その関係だ』
『了解した。ただし貴機は本艦の防空識別圏に侵入している。至急コースを変えよ』
Pray『ラジャー』
右方向へと旋回をする機体。
その関係で二人の体にGがかかるが、この程度なら問題ない。
Pray『自衛隊って甘ちゃんだと思ってたが、かなりしっかりしてんだな』
赤城『んもう!びっくりしましたよ!!』
Pray『いやさ、敵味方識別信号で伝わってるし、自衛隊だから大丈夫かなって思ってた』
赤城『自衛隊なめちゃいけませんよ?』
Pray『いや別にそういうわけではないんだけどさ、実戦を経験したことない部隊だしなーって思ってた』
赤城『まあそうですけど・・・』
Pray『次回からは気をつけるよ』
その後もしばらくの遊泳を楽しみ、鎮守府へと帰投した。
>>1乙
物に魂が宿るってのは付喪神みたいだな
そういうのすっごい好き
そんな風に思うと下手に道具を粗末にできんよな
C4持ち援護兵俺「」
爆破野郎はワイリーコヨーテつれてこーい。
主翼が落ちるって言ってたのってACE5のシンファクシにやられたひよっこだっけか
爆破野郎はワイリーコヨーテつれてこーい。
主翼が落ちるって言ってたのってACE5のシンファクシにやられたひよっこだっけか
機体のサイズと魂の見た目が一致するなら戦車とか幼稚園児並の子に見えるのかね
うぽってでそういう描写あったな
10式とレオパルド2。どっちもメンタルモデルは中高生くらいの女の子だったけど
>>260
ですよね!なんか粗末にすると罪悪感が残ります
>>261
わ、私航空兵だから滅多に戦車乗らないし・・・(震え声
>>262
そうです。F5乗ってたルーキーどもの一人ですね
>>264
大きさで変わっちゃったら艦載機が赤ん坊になっちゃうので大きさは無視しますwww
すいません
>>265
まさかうぽって知ってる方に出会うとは・・・
あ、23時に投下します
この世界ならグレイプニルが味方かもしれないな…
な、なんだ…。ウ、ウワーッ!
Recon「道がせめぇな日本」
鈴谷「外国に比べたらそうかもねぇ。さ!そんなことより早く行こRecon!」
公道を走って30分ほど、私たちは郊外にあるかなり大きなショッピングモールにやってきていた。
休日ということもあってか、かなり多くの人で賑わっている。
Recon「おい!ちょっと待てって!」
鈴谷「はっやくぅ~!!」
Recon「・・・まあいっか。さあ、オレも楽しむかな」
店内に入ると、さらに多くの人が蠢いている。
私は鎮守府の子達と何回か来ているため、もうこの人ごみにはなれているが、彼は大丈夫だろうか?
少し遅れて中に入ってきた彼は、店内を物珍しげに見回している。
鈴谷「Reconってこういうとこにきたりするの?」
Recon「いいや、全く。2、3回しかないんじゃないか?」
鈴谷「それじゃあ!!今日は鈴谷さんが色々案内してあげるよ~!!」
Recon「え?おいちょっとまてって鈴谷!お前の買い物じゃないのか?」
鈴谷「そんなこといいからいいから~!!」
Reconの手を掴みグイグイと引っ張って歩いていく。
私は、こんな身なりのせいで遊んでる女と勘違いされがちだが、実は男性とこういうところに来ること自体初めてだったりする。
そういうこともあいまって、少々浮かれていた。
鈴谷「じゃあまずは~、そうだな、Reconの服でも見に行こうか!」
Recon「え?いいよ別に基本戦闘服だs・・・ってちょっとおおおおおおお!?」
鈴谷「そういうこと言ってないで~!ほらほらいこっ!」
30分後
モール内メンズファッション店
鈴谷「これもいいなぁ~、あ、これもかっこいい!」
私はReconの服を選んでは彼に着せてみていた。
元の顔がかなりいいため、正直どの洋服を着せても似合ってしまう。
なんだかそのせいで楽しくなってしまい、かれこれ30分近くも着せ替えをしていた。
Recon「おいもういいだろ・・・さっききた中でオレが気に入ったの買うから」
鈴谷「えーっ、まあもう30分近くもここにいるしねぇ」
Recon「だろ?あ、すいません。これとこれください」
店員「はぁーい!ありがとうございます!!えっと合計で32000円です!!」
鈴谷「(うっわっ!!!!たっか!!!!)」
心の中で叫ぶ。
予想以上に値段が高くてびっくりした。
それと同時に少し申し訳なくなる。
なんだか無理やり買わせてしまったような気がする。
店員「はぁーいこちらが商品です」
商品を手渡されたReconが、廊下にいる私に近づいてくる。
なんだか少し気まずい。
Recon「うっし、買ってきたぞ」
鈴谷「えっと・・・そのなんかゴメンネ」
Recon「え?なんで?」
鈴谷「思ったよりも高かったし、それになんだか無理やり買わせちゃったみたいだったしさ・・・」
Recon「え?そんなことないよ。オレが欲しかったから買っただけ。それより次はどこ行くんだ?」
鈴谷「え!?あ、次かぁ、そうだなぁ。じゃあ私の洋服見に行っていい?」
Recon「もちろん」
なにも気にしてないといった風の彼。
私のことを気遣ってそうしてくれたのかもしれないが、少しほっとした。
Recon「結構色々買ったなぁ」
鈴谷「そうだねぇ。えっとその、Recon色々ありがとね」
あれからいろいろなところを回ってみて洋服やら何やらを購入した。
購入したといっても彼が結構おごってくれたのだが。
Recon「気にしないでいいよ。それより腹減ったわ、どこかいい店知らないか?」
鈴谷「あ!いいとこ知ってるよ!」
Recon「おっし、じゃあそこ行こう」
店内に入ると彼と向かい合って適当な席に着く。
こうして改めて見ると、やはりイケメンだということを再認識する。
鈴谷「Recon、今日はありがとね!!鈴谷さぁ、こう見えても男の人と遊びに行くの初めてだったんだよね」
Recon「へぇー、意外だな。じゃあオレが初めての人なわけか笑」
鈴谷「なにその言い方!Reconのエッチ!笑」
Recon「冗談だって笑」
今日は本当に楽しい。
それは相手がReconだからなのか、それとも初めてだったから?
多分両方だろう。
鈴谷「鈴谷、付き合うならReconみたいな人がいいなぁー」
Recon「またからかって。オレみたいなのと付き合っても損するだけだぜ」
やっぱりそう思われちゃうよね。
鈴谷「そんなことないよ!Recon面白いし!」
そういうと、彼はにっこりと笑って
Recon「まあ何はともあれ鈴谷が楽しんでくれたなら良かったよ。また機会があったら付き合ってやるよ笑」
鈴谷「何その上から目線ッ!!でもまた一緒に来たいな」
Recon「オフの日な」
楽しい一日は、まだ終わらない。
さて、食べ終わったらどこへ行こうかな。
そんなことを考えながら、私の正午は過ぎていった。
時刻は午前11時。
今日は休日、特にやることもない私たちは、食堂でTVを見ながらだらだらと過ごしていた。
まだお昼には少し早い時間ということもあり、食堂内は比較的静かだ。
瑞鶴「暇だねー翔鶴姉」
翔鶴「そうね。ここ最近私たちは出撃もしてないものね」
瑞鶴「ね、提督に直談判でもしに行こうかな」
鈴谷がいれば少しは退屈しないで済むのだが、生憎今はいない。
なんでもあの傭兵たちの一人、Reconとデートだとかなんだとかいって昨夜浮かれていた。
たぶん今頃は仲良く楽しんでいるだろうなぁ、そう思う。
こんなことならMedicや翔鶴姉を誘って私も遊びに行けばよかったなぁと思うのだが、行き先も全く思い浮かばない。
こういう時に、普通の女の子だったら友達と遊びに行ったりするのかなぁと、考えたりするのだが、まあ考えたところで現実が変わるわけでもない。
Medic「あー、喉渇いた」
Assault「ま、戦地に比べたらはるかにマシだろ」
Medic「そういう問題じゃねえよ」
無意識にTVでやっているニュースを見ていると、食堂の入口からMedicとAssaultが入ってきた。
やった!これで退屈をしのげると思って、思わず二人の方へ視線を向けるが、視界に入ってきた二人の格好にびっくりする。
彼らはよく警察の特殊部隊が着用しているような黒い戦闘服に身を包み、小銃を背負って完全武装の状態だった。
食堂にいた他の艦むすの子達も皆、驚いた様子で物々しい雰囲気を放っている彼らを見つめていた。
瑞鶴「め、Medic!?」
翔鶴「Assaultさん!?」
私たちが驚いている原因を、すぐに理解した様子の彼らだったが、慌てる様子も一切なく私たちの席の向かいに座る。
彼らの体重+装備重量が椅子にかかり、キィというきしみを立てた。
Medic「あー、驚かせてすまん」
Assault「だから着替えてから行こうって言ったのに。あ、すいません翔鶴さん。お水もらえますか?」
翔鶴「あ!は、はい!」
その格好とはうって変わって、いつもと変わらない様子の2人を見て私たちは少し拍子ぬけしてしまった。
格好は違えども、彼らは彼らなのだ。
瑞鶴「それにしてもどうしたの?そんな禍々しい格好をして」
Medic「禍々しいって、お前な・・・ただの仕事服だよ」
翔鶴「仕事服何ですか!?」
Assault「ええ。工事員の作業服と同じ感じでオレたちの作業服はこれなんですよ」
瑞鶴「と、いうことは何かお仕事やってたの?」
Medic「ああ。ほらちょうどいまやってるニュース関係だよ」
彼の指差す先へ視線を向けると、ちょうど第三次世界大戦のニュースが報道されていた。
″国連軍、ジリ貧か″そう見出しがされた画面の中で、ニュースキャスターが真剣な顔つきで文面を読み上げている。
『現在も、中東地域の広範囲にわたって、激しい戦闘が続いています。現地の鈴木さん?』
『私は今、パキスタンの沿岸部に位置する、カラチという街ににやってきています!!ここカラチでは国連軍と連邦軍による、激しい戦闘が行われており・・・ってなんだッ!?
』
突如TVのスピーカーから、音割れのような雑音が響いてくる。直後、レポーターの背後には燃え盛る何かが迫ってきていた。
そしてその燃えた何かが彼らの背後に落下してきたと同時に、画面が砂嵐に包まれる。
10秒ほど砂嵐が流れたあと、『只今画面に乱れが生じております』というカバー用の画面に切り替わった。
瑞鶴「・・・」
翔鶴「・・・」
思わず、その場にいた全員が黙り込む。
直接的なスプラッター表現はなかったが、十分にショッキングな内容だった。
彼らがやってきても、遠い世界の出来事だと思っていた戦争が、身近なものに感じられた。
私たちも戦っていたし、今も戦っているが、それでも違うことのような気がしていた。
だが、その考えは今、改めさせられる。
Medic「まあ・・・いまの戦争に関係する仕事だ」
Assault「しかもちょうど報道された街にいたんですよね」
瑞鶴「・・・今の街にいたの?」
Medic「ああ、あそこで戦ってた」
翔鶴「そうなんですか・・・」
少し重苦しい雰囲気に包まれてしまった食堂内。
だがその空気を無理やり壊すかのように、Medicが明るい声を上げる。
Medic「そんなことより昼食どうするよ?なんかAssaultが作ってくれるらしいけど」
Assault「はぁ!?オレかよ!?」
翔鶴「あ、私Assaultさんの料理食べてみたいです」
瑞鶴「瑞鶴も、またMedicの料理食べたいな~」
彼らの気遣いを感じ取り、私たちもさっきのことにはあまり触れないでおくことにした。
でも、いつか、ちゃんとお話を聞いてみたいとも思う。
Medic「え!?二日連続かよ!?」
瑞鶴「いいじゃん!Medicの料理すっごくおいしいし!」
Assault「じゃあみんなで料理するのはどうです?オレもおふたりの料理食べてみたいですし」
翔鶴「あ、私もそれ賛成です!」
Assault「じゃあMedicの部屋でMedicに教わりながら作りましょうか」
Medic「なんでそうなるんだよ!?」
悪戯な笑みを浮かべるAssault。
さっきのことは、まだ心に残っていたが、それよりも今は楽しむべきだなと思い、私たちは椅子から立ち上がり、Medicの自室へ歩き出した。
今日はこれで終わりです。
そういえば関係ないけど、BF4で戦闘機合計キルが5000に到達しました
長かった・・・
>>1
乙。戦闘機で5000キルとか尊敬するわ。エースはSRAWで潰さなくちゃ(使命感
まさかイジェクトしたんじゃないだろうな…
おはようございます。
夜9時に投下します
私は、気がつくと白っぽい建物が立ち並ぶ場所に立っていた。
道路らしきものは日本と違いコンクリートで舗装などされておらず、肌色の砂が顔をのぞかせている。
記憶の中に、ここと合致する情景がひとつだけある。
いつか瑞鶴とテレビを見ていた時に流れていた、中東の街並みによく似ている。
ここはどこだろう?
そう思いながら、一歩歩みを勧めたとき、突如として背後で爆発が起きる。
突然のことに驚き、振り返ると爆発の砂煙の中から、私のよく知っている人物が転がり出てきた。
鈴谷「リ、Recon!?」
思わずその彼の名前を叫ぶが、彼はまるで聞こえていないようで砂煙の中に向けて、叫んでいる。
彼が叫んでいる言語は英語だが、なぜか不思議と意味が理解できた。
Recon「早くしろ!!!」
Medic「ゴホッゴホッ!!ちくしょうがッ!」
叫びに呼応するかのように、煙の中から次々に男たちが現れる。
そして合計5人となった彼らを、私は全員知っていた。
鈴谷「みんな・・・?一体どうなってるの?」
私は彼らへ近づき、小さく声をかけるが誰も彼も私など存在してないように振舞う。
少し不安でいると、ガスマスクを装着し、ロケットランチャーを背負っている兵士が叫んだ。
engineer「fuck!T-90に歩兵小隊なんて聞いてねえぞ!!」
Assault「そりゃ誰も言ってないからな!脱出地点まで後どのくらいだ!?」
Support「後3kmほどだ!!海兵隊のヘリは既に到着しているらしい!!」
緊迫した様子の彼らをただ何もできずに見ていると、先ほどの砂煙の向こう側から砲撃音が轟く!!
直後、私の背後の建物に着弾し、爆発が起きた。
驚き、砂煙が舞っていた方へ視線を向けると、そこには異様な威圧感を放っている鉄の塊があった。
一目見て直感でそれがなんだか理解する。
戦車だ。
こちらへ向けられた砲塔から放たれる殺気に恐怖し、思わず涙目になる。
Support「走れぇ!!!あそこの建物の裏まで逃げろ!!」
Supportが指差す場所へ向かって彼らは全力で走り出した。
恐怖心に支配された私は、無意識のうちにそれへ追従する。
彼らが逃げ込んだ裏路地に私が到着すると、彼らは先ほどの戦車ではなく、何か別のものに銃口を向けていた。
どうしたんだろう?そう思い彼らが銃口を向けている先へ視線を移すと、そこには私が全く想像していなかったものが佇んでいた。
Recon「子供・・・?」
それは8歳児ほどの少年で、恐怖と悲しみに支配された瞳をこちらへ向けている。
engineer「逃げ遅れたのか?」
engineerがそう呟いた時だった、再び背後から砲声が轟き真横の建物の一階部分へ着弾する。
爆発の衝撃によって、2階部分の窓ガラスが砕け散り、少年の上へ降り注いだ!!
鈴谷「・・・ッ!!」
私は思わず口へ手を当てる。
だがガラス片が少年へ直接降り注ぐことはなかった。
代わりに、Reconの背中には大きな破片が深々と突き刺さっている。
着弾した瞬間、Reconが少年の体を包むように庇ったのだ。
その光景を目の当たりにした私は思わずReconの元へ駆け寄っていた。
鈴谷「Reconッ!?Reconッ!?」
しかし私の叫び声が彼の耳へ届いている様子はない。
ドクドクと背中からドクドクと血が流れだしているのにもかかわらず、彼は少し笑っていた。
Recon「あぁ…ちくしょう、いってえな。良かったなガキ、でかくなったら借りを返せよ」
Assault「Recon!!バカヤロウ!」
Assaultが叫びながら、私に少し遅れて駆け寄ってくる。
Support「engineer!!」
engineer「オーライ!」
Supportがそう叫ぶと、着弾した建物の二階から、光の矢が戦車へ向かって飛翔していった。
乙。待ってた。更新終わるなら一言書いてほしいです。
>>279 ソーリー、続き書いて貼ろうとしたら寝ちゃったwwww
次から気おつけます
乙乙待ってたよー
寝落ちなら仕方ないね、気を付けよう
おつかれ!
なんだかCOD4のSASの包囲戦突破みたいな展開だな
期待してる!
CoD4…ベテラン…十字路…うっ頭が
>>281
いい歳して鬼ごっことかした結果がこれですよwww
>>282
プリピャチですかな?あそこの観覧車の下は苦戦した…
>>283
ベテランで一番苦戦したのはMW2ですね
民兵…ニ階…ベテラン…うっ頭が
9時に投下します。
WaWのベテランの難易度は異常
増え鬼…MW3…
>>286
WaWやりたかったんですけど売り切れでやれなかったんですよね
今度買ってこようかしら
>>287
懐かしいwwww
でも私はCodのマルチに飽きちゃってBF3にすぐ行っちゃった人なんであんまやってないですww
投下開始します
光の矢は、戦車の真上の部分に着弾すると爆発を起こした。
爆発により、大きく損傷した戦車は素人目で見ても戦闘不能だ。
もう動くことはないだろう。
一瞬の安堵のあと、Reconが重傷を負っていることを思い出し、彼の方へ視線をやる。
傷口からはドクドクと鮮血が流れ出し、非常に痛々しい。
MedicとAssaultが彼の衣服を脱がし、傷の処理に当たっていた。
Recon「あぁ、クソッタレが」
Medic「喋るな。今は黙っていろ」
Reconが、強がって、気丈に振舞おうとしているのがわかる。
だがその顔は苦痛で歪んでいた。
engineer「航空支援は?」
Support「制空権が取られているんだ。ねえよ、んなもん」
Assault「これからどうすんだ?Reconのこの傷じゃ動くと出血多量で死ぬかもしれない」
Recon「いや…大丈夫だ」
Medic「無理だ。おとなしく車を探したほうがいい」
私は何もできず、ただ彼らの会話へ耳を傾ける。
辺りでは散発的に爆発音と銃声が鳴り響き、その度に体がビクついた。
Support「こちらスコーピオンリーダー。オーバーロード、聞こえるか?」
オーバーロード『こちらオーバーロード。どうした、スコーピオンリーダー』
彼らの無線機からノイズ混じりの音声が流れ出してきた。
会話の内容からして、司令部と連絡をとっているのだろうか?
Support「Recon中尉が負傷。徒歩での脱出は困難なため増援を頼みたい』
オーバーロード『現在貴隊より東へ500mの地点に海兵隊のピックアップチームが展開している。彼らと合流し回収ポイントを目指せ』
Support「了解した、彼らと回線を繋いでくれ」
オーバーロード『少し待て、オーバーロードアウト』
数秒の間のあと再び無線機から声が流れ出してきた。
???『聞こえるか?スコーピオン』
Support「ああ、聞こえている」
トゥームストーン『こちらはアメリカ海兵隊のトゥームストーンだ。貴隊の東方、500mに展開している』
Support「現在我々は徒歩での移動が困難な状況だ。トゥームストーン、何か乗り物はないか?」
トゥームストーン『敵のBTRを鹵獲した。今からそっちへ向かうから、撃たないでくれよ』
Support「BTR!?マジかよ!?オーケー了解した」
彼らが話している言語は英語なのに、意味がすんなり理解できるのは何とも不思議だなぁとそんなどうでもいいことが頭をよぎる。
Reconの手当は終わったようで、先ほどより幾分か楽そうな表情をしていた。
とは言っても心配だ。
何もできないことがもどかしくて仕方なかった。
鈴谷「Recon?大丈夫?」
声をかけてみるが、一切の反応はない。
どうやら彼らには私の姿が見えていないようだった。
どういう状況なのかはわからないが、今は彼が心配でそれどころではない。
肩で大きく息をしている彼の顔には、いつもの余裕をかました表情は微塵もなかった。
engineer「とりあえずそこの建物の中へ入ろう。ここも危険だ」
Medic「安全なところなんてどこにもねえよ」
MedicがReconに肩を貸しながら隣の建物へ入っていく。
心なしか先ほどよりも聞こえる銃声の数が増えてきたきがする。
不安と恐怖に支配されそうな心を、Reconの姿を見て奮い立たせる。
彼がこんな状況なのに私がへばっている訳には行かない。
たとえ相手に見えていないとしても、それは私自身のプライドが許さなかった。
MedicがReconを壁際へ座らせる。
ハァハァと荒い呼吸をしながら、苦しそうな表情をしている彼を見ているだけで私の胸は張り裂けてしまいそうだった。
その時だった。
パスン!という音が耳の真横を駆け抜ける。
風切り音と共に近くのテーブルの上に置いてあった空き瓶が砕け散った。
突然のことに驚き、思わずその場へしゃがみこんでしまう。
だが彼らは私とは対照的に、全く臆することなく臨戦態勢へ移っていった。
engineer「敵だ!!」
Assault「1時の方向!3階建て建物の屋上に2人!!正面広場に3人!」
Support「Medic!!engineerと一緒に下のやつらへプレッシャーをかけろ!Assaultは俺が牽制している間に屋上の奴らを殺れ!!」
彼らの絶叫のあとに、けたたましい銃声が鳴り響く。
各々が持っている獲物を構え、相手へ向けて火を吹かしている。
私はその光景の中で圧倒されつつも、Reconの傍へ移動した。
辛そうな彼の右手へ、自分の左手を重ねる。
血の気の薄くなってきた彼の顔を間近で見て、思わず涙が溢れ出す。
鈴谷「やだ…やだよ…Recon死んじゃやだよ…」
やっとのことで口に出した言葉は、渇いた銃声と爆発音の中へ飲まれていく。
engineer「おいおいやべぇぞ!!」
Medic「わかっている!!口を動かすより引き金を引け!」
その時、大きな爆発音が鳴り響き、敵の歩兵がいた屋上が文字どうりに吹き飛んだ。
一瞬何が起きたのか理解しかねていると、力強いモーター音が耳へ入ってきた。
ドゴォン!という音と共に私たちの目の前へ現れたのは、砂地迷彩を施した鋼鉄の馬車だった。
パック「待たせたな!!早く乗れ!!」
後部のハッチが勢いよく開き、中からニット帽をかぶった白人が飛び出してくる。
きっと彼らが先ほどの無線の相手だろう。
SupportたちはReconを抱えると、すぐさま装甲車の中へ乗り込んでいった。
私もそのあとを追っていこうとしたが、一瞬視界が揺らぎそのまま地面へ倒れこむ。
だんだんと真っ暗になっていく視界に、私は恐怖した。
最後に見えたのは視界の隅で、彼らを乗せた装甲車が走り去ろうとしている姿だった。
毎度ボーリューミーで読みごたえのある文章だ
>>1乙
普通な女の子っぽい鈴谷はなんか新鮮やね
BF3のブラックバーンは出ますか?
>>293
?????「ステンバーイ…ステンバーイ…」あとsageろよ。
>>292
ありがとうございます。
艦むすだって人並みの幸せがあってもいいと思うのです。
>>293
トゥームストーンかブラックバーン達かで迷ったんですよねww
ただブラックバーンの仲間はほとんどが死んでしまっていて悲しかったので今回はトゥームストーンにしました。
>>294
マクミラン先生はSASの指揮を取っておいてくださいwww
今夜できたら投下しますが、期待しないで待っていてください(´Д` )ゴメンナサイ
トゥームストーンが完全に音声再生された・・・!!
今まで以上におもしろくなってきた!
デデンデッデデンデン!デデンデッデデンデン!
艦娘に人並みの幸せについては全くもってその通りだがそうじゃなくて
鈴谷ってよくボケ担当だったりギャグ要員だったりするから、こういう普通の女の子っぽい役回りは珍しいなぁ、と
つまり何が言いたいって鈴谷んかわいい早くうちの艦隊にもほしい…
>>298
そういう自分の独白レスは嫌われるから
艦これSS雑談スレにてしておくれやす
>>299
すまん、気を付ける
忠告感謝
こんばんわ。
投下していきます。
イベント始まりましたね、私は卯月と舞風ドロップしたのでウキウキです
『……や……鈴谷!』
鈴谷「はっ!!」
深淵に囚われていた意識が解放され、甘い微睡みの淵から浮かび上がる。
少し呆けた頭を無理やり回転させ、状況を掴もうとする。
いま座っているのは…車の助手席?
日はすっかり落ちており、あたりを照らしている光は街灯や店舗から漏れ出す人工的なそれだけだった。
Recon「おい鈴谷?大丈夫か?……泣いているのか…?」
鈴谷「へっ?」
彼の言葉で自分の頬が濡れていることに気がつく。
涙を手で拭い、となりに座っているReconへ視線を向けた。
先ほどとは違いその表情に苦痛は感じられない。
ほっと安堵し、状況を確認しようと記憶をたどってみる。
確か私は買い物が終わって車で帰宅中に寝てしまったんだ。
そして……
そこまで思考し、ふっと疑問が浮上する。
じゃあさっきのアレは一体なんだったのだ?
夢……それにしてはリアルすぎた。
まるでその場にいたかのような…そんな感覚が体に染み付いている。
砲声、銃声、殺気、そのどれにしてもリアル過ぎた。
Recon「鈴谷…?どうした?具合でも悪いのか?」
彼の心配そうな声を聞いて、ふと我にかえる。
鈴谷「あ、えとゴメンRecon。大丈夫だよ」
Recon「そうか…それなら良かった」
鈴谷「心配かけちゃってゴメンネ。それよりここはどこ?」
Recon「飲食店の駐車場。どうせなら夕飯とってから帰ろうかなって思ってさ」
鈴谷「もうそんな時間なんだ。寝すぎちゃったかな」
Recon「いい夢見れたか?」
鈴谷「夢は見れたけど、良くない夢だったな。ねぇ…Recon?変なこと聞いてもいい?」
Recon「?ああ、別に構わんよ」
鈴谷「Reconって背中怪我してるじゃない?それってもしかして子供を庇ってガラス片が突き刺さったんじゃないの?」
私の言葉を聞いた彼は、目を丸くして驚いた表情になった。
Recon「ああ、そうだよ。なんで知ってるんだ?engineerにでも聞いたのか?」
鈴谷「ううん、聞いてないよ。なんとなくそう思っただけ」
Recon「へぇ~、鈴谷ってエスパーみたいだな」
そう言って笑っている彼。
だが私は笑えなかった。
彼の言葉を聞いて、私の中でひとつの仮説が出来上がっていた。
先ほど見たアレは、彼らの記憶の世界ではないだろうか?
そう考えれば辻褄が合う。
だがわからないこともある。
なぜ私が彼らの知りもしない過去を覗くことができたのだろうか?
他人の記憶を夢で見たなんて話、オカルト以外で聞いたことがない。
一人で悩んでいる私を見て、彼は怪訝そうな表情をしていた。
Recon「…?まあよくわからんけどとりあえず飯食べようぜ」
鈴谷「え?あ、ちょっと待っててば!!」
彼は車から降りて店舗へ向かって歩いて行ってしまった。
慌ててシートベルトを外し、それを追いかける。
どうやら彼の機嫌はいま、すこぶるいいらしい。
疑問は尽きていないが、いくら考えても分かりそうにないし、それに今考えるべきことではない。
それにせっかく彼が楽しそうにしてくれているのだ。
鎮守府に帰宅してからもう一度考察してみようと、私は彼のあとに続いて店内へ入っていった。
短いですが、今日はこれで終わりです。
明日、続きを投下します
乙
レア艦ドロップするしイベントいいよね
なお資源…
更新できなかった…すいません。
改めて後日投下します(´Д` )
持っている端末がバイブレーションを起こし、メッセージの受信を告げる。
とりあえず内容を確認しようと廊下の壁へもたれかかり、端末の液晶を眺める。
Medic「Pray!!」
Pray「ん?」
突然声をかけられ、反射的にその方向へ顔を向ける。
視線の先には、MedicにAssault、それにあの姉妹が立っていた。
Pray「おお、どうした?今から飯か?」
瑞鶴「もう食べたわ。Prayこそ何やってるのこんな廊下で?」
Pray「メールが来たから返信しようと」
鶴姉妹はいつもどおりの格好をしていたが、MedicとAssaultはいつもの戦闘服ではなくシャツにジャージを着用していた。
あの物々しい格好を見慣れた自分にとっては、その格好に違和感しか浮かばない。
Assault「本社から連絡か?」
Pray「いや違うよ。LineArkってわかるか?」
翔鶴「らいんあーく?」
Medic「あーあの美人さんか!!!」
美人という言葉を聞いて怪訝そうな表情になる瑞鶴。
まあ大方無意識の嫉妬だろうということははわかる。
自分自身としては、一緒に死線をくぐり抜けてきた戦友の一人なのであまり美人と言われても実感がわかないのだが。
Medic「食事にでも誘われたのか?笑」
Pray「それもあったが、本題は少々面倒なことだよ」
Medicの耳へ口を近づけ、周りには聞こえない程度の小声で静かにいう。
Pray「どうやらオレのことを探し回っている奴がいるらしい」
Medic「なんだと…?」
Pray「基地へ突然現れてオレがいるかどうか確認した後、また突然消えてしまったらしい」
姉妹が不思議な表情でこちらを見ていたが、Assaultが彼女らへ別の話題を振ってくれたおかげで意識を逸らしてくれた。
一応機密事項なので他人に知られるわけには行かない。
まあ知られたところでどうなるかといえばどうにもならないのだが。
Pray「目撃情報では栗色のロングに半袖のシャツ、それにミニスカートを履いた十代くらいの少女だったらしい。だが警戒はしておくべきだろう」
Medic「OK、Supportへ伝えておく」
言い終わるとMedicは駆け足で何処かへ走っていく。
おそらくSupportを探しに行ったのだろう。
瑞鶴「あれ?Medicどうかしたの?」
Pray「ちょっとお仕事でね」
こんばんわ。
土日は超会議行ってますた(´Д` )
めっちゃ疲れたwwwwwww
明日11時に続き投下します
待ってる
乙お
ええなーニコ超行きたかった
近畿からは遠いんよー(´・ω・`)
>>310 近畿からは遠いですね~ww
私は関東なので良かったです
すいません23時と言いましたが友人と出かけるので早めに投下しちゃいます
音よりも早く砂漠の夜空を翔けながら、ボォっとレーダーを眺める。
レーダーに映る光点は、自機と相棒の二つのみ。
この広い空に、たった二人しか存在していないことがなんとなく寂しく思える。
一体この空で幾人の命が失われたのだろう。
一体この空で幾人の命を奪ったのだろう。
そこまで思考したところで、頭を振り思考を中断させる。
ああ、また考えてしまうところだった。
いつも考えないようにしているのだが、どうしても無意識に考えてしまう。
きっと自分はそういう人間なのだろう、そう思うとなんとなく自嘲がこぼれた。
平和とは一体なんなのか、国境とは一体なんなのか。
俺はそれを知るために空を飛んでいる。
多分、一生分かることはないのだろうが。
それならそれで、この空に存在し続けられるのだからそれも悪くはないと思う。
『Pixy、あと10分ほどで空中給油機と合流だ』
耳元から機械音声混じりに、相棒の声が流れてくる。
ベルカ戦争の時代からともに飛んできた相棒。
世界中の空兵から畏怖の象徴、または敬意の対象として認識されている彼の通り名は『円卓の鬼神』
史上最も多くの敵機のパイロットを虐殺してきた悪魔でもあり、数々の紛争、戦争を終戦に導いてきた英雄でもある。
まあ俺からしたらただのマイペースなおっさんという感じなんだが。
Pixy『OK。ってCipher、お前ラジオでも流してるのか?』
彼の無線の奥から、戦場には不似合いな音楽が流れている。
相変わらず緊張感のないやつだなぁ、そう思い少々呆れながら訊いてみる。
Cipher『ああ、艦むすについてのニュースがやってたからな』
Pixy『艦むす?なんだそりゃあ?』
Cipher『詳しいことは知らない。ただ深海棲艦って聞いたことあるだろ?それに対抗するための部隊らしい』
艦むすというものは知らなかったが、深海棲艦については少し聞いたことがある。
確か突然現れて艦艇などを襲撃していく海の亡霊だとかなんとか。
聞いたときは半信半疑だったが、軍にそれ専門の部隊がいる限り実際に存在しているのだろう。
まあ鋼鉄の鳥の主である俺たちにとってはあまり関係のない話なのだが。
Pixy『なんだ、珍しくお勉強か?』
Cipher『まぁな』
冗談のつもりだったのだが。
そう思いつつ少し苦笑する。
彼とは長いこと一緒に過ごしてきているが、未だに考えていることがよくわからない。
まあそれが彼らしくもあるのだが。
天才と奇人は紙一重とはよく言ったものだ。
夜空を翔ける二羽の鋼鉄の鳥。
目的地へはまだ時間がかかるな、そう思いすこしため息を吐きつつ操縦桿を握り直した。
???「アレはFenrirのペイント?あれについていけばもしかしたら!」
加賀「Pray?いる?」
お風呂上がりの火照った体で、彼の部屋のドアをノックする。
赤城さんはまた提督に呼び出しをくらって執務室へトボトボと出頭していった。
多分つまみ食いがバレたんだろう。
Pray「はいはいはーい。お、加賀か、どうした?」
加賀「赤城さんが提督に説教食らってて暇だから。いま時間ある?」
Pray「もちろん。入っていいよ」
彼も風呂上がりだったようで、少し湿った髪を揺らしながら顔を赤くしていた。
Pray「ビールでいい?」
加賀「ええ」
部屋に入って少し驚く。
理由としては室内の様相が、前の殺風景な感じとはうって変わって随分人間味に溢れていたからだ。
まあその大体を醸し出しているのは、机の上の酒やベッド周りの衣服なのだが。
加賀「随分散らかったわね」
Pray「engineerとかMedicがオレの部屋に来て騒いでいくからなぁ。掃除しないとね」
加賀「手伝ってあげるから今度掃除しましょ」
Pray「マジか!さんきゅー!!」
無邪気に笑う彼を見ると、何か母性本能がくすぐられる。
しばらく二人でTVを見ながら酒を飲んで世間話に花を咲かせていた。
平和だなぁ、そう思う。
なんだか彼らが来てから鎮守府の空気が幾分か和んできたきがする。
それがいいことなのかどうかは私にはわからないが。
Pray「日本って面白い番組多いよね」
加賀「そうかしら?」
Pray「そうだよ。海外ってなんだかなぁ~っていうのが多々あるからね。まあもちろん面白いのもあるけどさ」
加賀「私は日本語しかわからないからそんな風にいろんな国の事が理解できるなんて羨ましいわ」
Pray「知りたくないこともあるけどね」
知りたくないこともある。
それはいろいろな国を翔けてきた彼だからこその本音だろう。
Pray「そういやさ、翔鶴ってどんな感じの子?」
突然話題を振られ、少し驚く。
翔鶴?五航戦の子がどうかしたのだろうか?
加賀「五航戦の?優しくて礼儀を弁えてていい子だと思うわよ。あの子がどうかしたの?」
Pray「いやさ、Assaultっているじゃん?あいつ普通奥手なのにあの子にはグイグイいってるからなんでだろうと思ってね」
加賀「それなら直接聞いてみたら?」
Pray「デリカシー的にどうなのよそれ」
酔いが回ってきたのか、彼の口数がだんだんと増えてきている気がする。
私はお酒にあまり強くないので、ビール一本で随分クラクラしてきているのだが、彼はまだまだ余裕なようだった。
楽しい時間、お酒が入っていることもあり時計の進みが早く感じた鎮守府の夜だった。
今日はこれで終わりです。
本編進みたいのになんか蛇足を書いてしまう(´Д` )ンモウ、ワタシノバカ
艦むすたちの日常みたいなの書きながらゆっくり行くかそういうの少なめにして一気に行くか難しいですね。
乙です
ここの鬼神と片羽はまだ決別してないのか。天才と奇人は紙一重というか鬼神さんは完全にイコールな感じがする、個人的に。
日常は好き、どんどん書いてくれて構わないよー
まぁ、あんまり書くと冗長になるから注意かな
その辺のさじ加減は>>1の自由だから、書きたいように書けばいいと思うよ
?????≪エースが出るならオレオォォォ!!≫
乙最近acfa買って1周目終えたけどなかなか難しいね
>>321
さあ、次は大虐殺ルートだ。
>>322
オーダーマッチやらずに2周目ラストまで来たから3周目だな
また通路でとっつかなきゃ(使命感)
>>320
ヤンデレイマニは帰ろうなー、ほら、オレオやるから
トゥームストーンをまた、出してください。
下げような
こんにちわ。
レスたくさんありがとうございます。
今日の9時に投下します。
ACfa面白いですよね。あのゲームは是非全ルート攻略して欲しいです。
スレイマニダンスは初見見たときむせ返りましたwwwwwwwww
鈴谷「たっだいまぁ~!!」
Recon「ただいま」
22時、あのあともいろんなところを見て回っていたら、こんな時間になってしまった。
瑞鶴「お?あーおかえりー二人共」
Medic「おかえり~。随分遅くなったな」
食堂の中にはまだ多数の人が残っており、談笑で賑わっていた。
鈴谷「いやぁ~疲れましたよぉ。でも楽しかったぁ~」
Recon「久々に休日満喫したわ」
ルンルン気分のまま、とりあえず瑞鶴たちの向かい側の席に腰を落とす。
Medicがお冷を注いでくれたのでひとことお礼を言ってから、渇いた喉に流し込んだ。
乾きに飢えていた喉によく冷えた水が流れ込み、何とも気持ちがいい。
瑞鶴「どこいってきたの?」
鈴谷「えっとね、ショッピングモールとか映画館とか色々~!」
Medic「Reconにしては普通だな」
Recon「どう言う意味だコラ」
しばらく今日のことなどを話して談笑を楽しんでいたのだが、突然Medicが口から日本語ではない言語を発した。
巻き舌が特徴的なそれはロシア語だろうか?
私にはわからないが、二人の表情が真剣なものに変わったあたり重要な話なのだろう。
一通り話し終えると、何事もなかったかのように日本語での談笑が再開された。
Medic「ま、というわけだ」
Recon「OK」
瑞鶴「んもう、突然私たちがわからない言葉で話始めないでよ!」
まったくもってその通りだと思う。
何か聞かれたくないことならば、せめて一言言ってくれないとビックリしてしまう
鈴谷「今のはロシア語?」
Medic「ああ、ロシア語」
鈴谷「突然どうしたの?なにかあった?」
Recon「仕事のお話。まあそんな重要なことでもないから聞かれても構わないんだけどね」
Medic「身も蓋もないこと言うなや」
そういって、笑い出す二人。
彼らを見ていると本当に仲がいいんだなぁといつも思う。
絶対に見捨てない、きっとお互いそう思っているのだろう。
瑞鶴「二人は明日から何やるの?」
Recon「基地の警戒と機器の整備、そのくらいかなぁ」
Medic「まあここ日本だし、そんな警戒する必要はないと思うけどね」
Recon「慢心はダメ、ゼッタイ」
鈴谷「あれ?どっかで聞いたことあるような・・・」
飲み終えたコップに水を注ぐ。
興奮と熱気で火照った体を、喉から水が冷やしていくような感じがした。
Medic「そういやさっき、トゥームストーンから連絡があったぞ」
Medicの一言を聞き、さっきまで和みムードだった脳が一瞬で切り替わった。
トゥームストーン?どこかで聞いたことがある。
否、どこかではなくハッキリと覚えていた。
先ほどの夢で、彼らを救出しに来た部隊の名前がトゥームストーンだったはずだ。
Recon「へぇ、久々だな。なんだって?」
Medic「パックからメールが来てて、どうやらレッカーが負傷したんだと」
Recon「マジかよ?大丈夫なのか?」
Medic「命に別状はないらしい。だけどそういうのやうちの会社の撤退も相まって、あいつらも戦線から引くらしいぞ」
瑞鶴「とぅーむすとーんって?」
Recon「友人……でいいのか?まあ友軍の特殊部隊だよ」
瑞鶴「Medic達と同じ会社の人たちなの?」
Medic「いや、アメリカ海兵隊だよ」
さっきの夢はやはり…
改めてそう思う。
まあ夢が実際のことだろうがなんだろうが、あまり関係のないことなのだが。
そう分かっていてもやはり真実かどうかは気になってしまう。
Recon「あとでパックに連絡してみるかな。まあいいや、疲れたしオレは部屋に戻ろうかな」
Medic「あいよ~、おつかれ」
瑞鶴「お疲れ様」
鈴谷「鈴谷もそろそろ戻ろうかな。二人共、おやすみ!!」
瑞鶴「おやすみ~」
Medic「おやすみ」
席をたち、両開きの食堂のドアを押しのけ廊下へ出る。
少しひんやりとした空気が肌へとまとわりつき一瞬だけ寒気がした。
Recon「今日はたのしかったなぁ」
鈴谷「それなら良かったよ!」
Recon「誘ってくれてありがとな鈴谷」
鈴谷「いやいや、こちらこそありがとね」
Recon「また今度いけたらいいなぁ~」
鈴谷「Reconに暇があるときに行こうよ!」
Recon「もちろん」
鈴谷「あ、鈴谷部屋ここだから。お休みRecon。またあしたね!」
Recon「おやすみ、鈴谷」
楽しかった休日の夜。
不思議な夢を見たりと、色々とあったものの、最高の一日だったことは間違いない。
お風呂でも入りながら夢のこと考察してみるかぁ、そう思いつつ私は自室へと入っていった。
今日は終わりです。
書き溜めてあるので明日も投下したいと思います
おつ!
主はパックが好きなのかな?それともアイリッシュが苦手?
明日の昼か、待ってるぞ~
耳障りなモータ音の中で目が覚める。
目を開けると、そこは鈍く光るランプに赤く照らされたせまい個室のような空間だった。
見渡すまでもなく、周りには完全武装の兵士たちが座っている。
そしてその兵士たちというのはReconやAssaultを始めとする彼らだった。
瞬時にこれは先ほどの夢の続きだと理解する。
夢の最後、彼らは鉄の塊のような車両に乗って走り去っていった。
ということはここはその装甲車の車内なのだろうか。
しばらく不規則な揺れに体を任せていると、ニット帽をかぶった白人の男性が口を開いた。
パック「レッカー、目的地まであとどのくらいだ?」
レッカー『順調に行けばあと5分もかからないはずだ』
engineer「順調に行けばねぇ…」
重傷を負っているReconの顔面は蒼白で、今にも枯れてしまいそうだった。
となりに座っているReconの手へ自分の両手を重ね、静かにつぶやく。
鈴谷「大丈夫だよRecon、絶対助かるから」
言い終わったとき、突如として爆発音と大きな揺れが車体を襲った。
驚き思わず飛び上がって天井部分へ頭をぶつけてしまう。
Support「なんだ!?」
アイリッシュ『ヘリだ!!敵の攻撃ヘリ!!!』
Medic「嘘だろ!?」
車内に絶叫がこだまする。
攻撃ヘリだって?冗談じゃない。
私も太平洋戦争時に多くの航空機から攻撃を受けたので、空を飛ぶ相手の怖さはわかっている。
地上を走る装甲車では絶好の的だということも。
パニックになりそうな頭を必死に制御し、冷静を保とうとする。
Assault「おいどうするんだよ!?」
レッカー『アイリッシュ!リモート機銃でヘリを牽制しろ!!このまま最大速力で振り切る!』
無線が轟いた後、車体が一気に加速した。
そのGのせいで、思わずReconの膝へ倒れこむ。
彼の衣服からは鉄の匂いがキツく漂っているのがその時感じられた。
パック「オーバーロード!!こちらトゥームストーン!!敵のヘリに攻撃されている!!」
ニット帽の彼の絶叫から数瞬後、彼らの無線から聞いたことのある声が流れ出す。
オーバーロード『そのまま走行を続けろトゥームストーン。現在周辺空域にISAFの戦闘機部隊が展開している。彼らを今向かわせたがそこは敵の制空権下だ。期待はするな』
Assault「最悪だなおい…」
そうこうしている間にも爆発音が周囲に轟いている。
横の小窓から外の様子を覗いてみると敵のヘリが撃ったと思われるロケットポットが着弾し、白い土煙のカーテンが出来上がっていた。
アイリッシュ『やべえぞ!!レッカー右へハンドルを切れ!!』
レッカー『畜生が!!』
車体が急カーブをし、右へ旋回する。
慣性に耐え切れず、向かいの席に座っていたMedicへ突っ込んでしまった。
鈴谷「いてて…」
アイリッシュ『ああ、やばいぞ!!完全に捉えられた!!』
彼らの無線から絶叫がこだました直後、大きな衝撃が車体に走る。
そしてそのまま車体は何かに衝突したようだった。
ほんの少しの間の後、ニット帽の彼が口を開いた。
パック「ああ、クソッタレ。みんな大丈夫か!?」
engineer「なんとか…」
Assault「畜生が」
どうやら敵のロケット攻撃を受けてしまい、そのまま建物に突っ込んだようだった。
強烈な衝撃に体がしびれている。
Medic「Reconがやばい!」
アイリッシュ「車両もだめだ。とにかくReconを下ろすぞ!」
ハッチがこじ開けられ、黒人の男性が駆け込んできた。
Reconは今にも死んでしまいそうな顔色で、荒く息をついている。
思わず泣いてしまいそうになったが、ぐっとこらえて彼のもとへ寄る。
Assault「回収地点までどのくらいだ!?」
Support「すぐそこのはずだ!!とr……」
Supportの叫び声は強烈なローター音にかき消された。
背後から強烈な風とローター音が鳴り響き、思わず振り返った。
そして私の予想通りのものが視界に入り絶望が満ち溢れてくる。
そこには黒く塗装された鋼鉄の悪魔が滞空していた。
機体の下部分に取り付けられた機関砲は、ただ静かに私たちを捉えている。
あ、もうこれはダメかもしれない。そう思った時だった。
オレンジ色の光がヘリに無数に突き刺さり、爆発を起こす。
直後、ブゥゥゥゥゥゥ!という機関砲音と轟音が頭上を駆け抜ける。
思わず空を見上げると、そこには青いリボンのようなエンブレムを施した戦闘機が優雅に旋回していた。
engineer「友軍機…?」
Medic「リボン付きじゃねえか!!」
戦場には不似合いな、その優雅な飛行に見とれていると急に視界が暗転する。
まさかここでか……そう思いふっとReconが心配になる。
まあ彼らは実際として生きているのだから大丈夫なのだろうが、どうせなら最後まで見届けたかった。
彼らが無線で味方の部隊と連絡を取り合う声を聞きながら、私の意識は深淵に沈んでいった。
今日はこれで終わりです。
パックもアイリッシュも好きですが一番好きなのは艦長です(´∀`)
メビウス1がいるなら安心だな
なあに、きっとすぐにパイロットのいない戦闘機が敵をなぎ払い、残りをそのパイロット(オメガ11)が片付けくれるから心配ないさ
乙
CoD3とかMW2とかBF4とかFPSの主人公が冒頭で車に乗るとロクなこと無いよな
終盤で乗っても散々な結果になることも多いけど
こんばんわ。
今日の15時に続き投下します。
>>337
エースコンバット04は敵も味方も魅力的でしたよね。
メビウス1は全シリーズ通して唯一ガルムと殴り合える主人公だと思います。
>>338
オメガ11『空戦ってのはイジェクト後の滞空時間に行うもんだ…』
>>339
FPSで車とヘリはフラグでしかないですからねww
しかもほとんどが悲惨な結果になりますしww
部隊が壊滅しながらも、ほぼ一人で国土のほとんどを奪還したグリフィスなら、メビウス1とも互角に戦えそうではあるな。
そんなことよりユジーンかわいい
スカーフェイスはファルケン、ネモは色々、メビウスはアーケードでワイバーン、サイファーは片翼モルガン、タリズマンは兄貴ノスフェラトゥ(シャムと共闘)、グリフィスはフェンリア複数、アンタレスはオレオイカ…ブレイズェ…
次の日
高度2500フィートの大空を鋼鉄の鳥は翔けていた。
後部座席では、先程から飛龍が眼下に広がる大海原に向けて感嘆の言葉を漏らしている。
今日はいつもより雲が少なく、非常によく晴れ渡った青空の中を夜間迷彩仕様のFA-18Fは飛翔していた。
Pray「すごいだろ?今日は天気もいいからよく見えるんじゃないか?」
飛龍『すごいですッ!!うわー!私たちがいつもいる海ってあんなに綺麗だったんだァ!!』
無線越しにも飛龍のテンションの上がり具合がよくわかる。
いつもより1オクターブほど高くなっている彼女の声を微笑ましく聞きながら操縦桿を握り直した。
飛龍『いやぁそれにしても今の飛行機って早いですね!私の時代はレシプロ機でしたからなんか変な感じがします!』
Pray「今の時代レシプロの軍用機なんてそう多くないからねぇ。速度や機動性の面でジェット機に分があるからなぁ」
飛龍『そうですよねぇ。私はレシプロ機が好きだからもうちょっと頑張って欲しいんですけどね』
そう言って静かにつぶやく彼女の声からは、少し寂しさが感じられた。
大空の中で大きく旋回する漆黒の機体は、遠目には高速で移動する雨雲にも見えるかもしれない。
米海軍や海兵隊と同じFA-18であるが闇と同じ色で塗装されたその機体はそれとはまた違った異様さを醸し出していた。
もともと戦闘機というものは独特な威圧感を放っているものであるが、真っ黒な迷彩、それに加え垂直尾翼に描かれたドクロと狼がさらにそれを増長させている。
この機体は彼とともに激戦を駆け抜けてきた戦友であり、また彼自身が最も使い慣れた凶器でもあった。
Pray「ん?これは……」
突然、レーダーへ光点が二つ表示される。
IFFの応答のないそれらの光点は、速度から考えて、間違いなく戦闘機だった。
飛龍『どうしたんですか?』
Pray「IFF応答なしの所属不明機体が二機、日本の領空に侵入している。自衛隊は気がついていないのか?」
飛龍『所属不明機体?深海棲艦ではないんですよね?』
Pray「深海棲艦ならレーダーに引っかからないはずだ。それn…」
その時、突然無線から空電音が鳴り響き、発言が遮られた。
直後、日本語訛りのカタコトな英語が流れ出してくる。
空自『こちら日本国航空自衛隊厚木基地管制塔。飛行中のPMSCs,Fenrir機、応答しろ』
Pray「こちらFenrir所属のリーパー2、なんだ?ちゃんと許可は取ってるぜ?」
空自『違うそうじゃない。現在貴機より南方100kmの地点に所属不明機が接近している』
Pray「ああ、こちらでもレーダーに捉えている。そっちのスクランブル機はまだなのかい?」
空自『現在当基地所属機2機が空域へ向かっている。ただ何らかのECMにより不明機の発見が遅れたためこのままでは間に合いそうにない。先発として貴機に不明機への警告を行って欲しい』
Pray「依頼料が発生するぞ?別にこちらとしては構わないがそっちの機体はどのくらいでつくんだ?」
空自『5分ほどだ。依頼料に関しては問題ない。警告に従わない場合、威嚇射撃を行いそれでも応じない場合はこちらの機に対応を任せてくれ。撃墜は許可できない』
Pray「日本らしいね。時間を稼ぐからそっちのパイロットに急げと言っておいてくれ」
空自『了解した。アウト』
まさか自衛隊から直接こんなことを頼まれるとは思っても見なかった。
予想外のことに少々驚きつつも、一応久々の実戦ということもあり少し気分が高揚する。
直接撃てないのが残念だが、まあ仕方ない。
飛龍『P、Pray…?今のは誰ですか?』
少し怯えたような声で、彼女は訊く。
英語がわからない彼女にとって、突然英語で会話されたら不安になるのは当然だ。
Pray「大丈夫。心配しなくてもいいから。空自から不明機への警告を頼まれただけだよ」
飛龍『警告…ですか?自衛隊の機体は上がってきていないんですか?』
Pray「ECMか何かの影響で発見が遅れたらしい。ちょっと運転荒くなるかもだけど、気持ち悪くなったらゴメンな」
そう言って機体を加速させると、脳を戦闘モードに切り替える。
空戦では一瞬の油断や慢心が命取りになるため、常に警戒をしていなくてはいけない。
しばらくそのまま飛行すると視界に小さな物体が二つ入ってきた。
徐々に大きくなるそれは誰がどう見ても戦闘機だ。
二機の横をすれ違いざまに旋回し、背後へ回る。
飛龍『くぅ……』
Gが全身へかかり、飛龍が小さく声をこぼした。
だがそれを心配している余裕は彼にはなかった。
視界に入ってきた戦闘機のカラーリングを見てそれまで冷静だった彼に若干の焦りが生まれた。
戦闘機の機種はF-15C。
そしてアグレッサー機のような塗装を施した機体には見覚えがあった。
片翼にオレンジ色の塗装を施している機体。
数々の戦場を飛び回り『片羽の妖精』と呼ばれているその機体のパイロットのTACネームはPixy。
世界中の殆どの空兵が知っている凄腕の傭兵だ。
そしてもう一機。
両翼に群青色のペイントを施しているその機体。
幾多もの戦争を終戦に導き、また数多の命を奪ってきたあの機体。
『円卓の鬼神』と呼ばれ、畏怖と敬意の狭間で生きるパイロット、Cipherだ。
世界最強の戦闘機乗りであり、Mobius1、Prayと並び生きる伝説と化している彼がそこには飛んでいた。
化け物傭兵コンビと呼ばれている彼らガルム隊がなぜ日本の領空を侵犯しているのかは検討がつかなかったが、とりあえず依頼通り警告文を読み上げることにする。
Pray「こちら日本国所属のFenrir機。貴機らは日本国の領空を侵犯している。速やかに進路を反転し当空域から離脱せよ。さもなくば撃墜も辞さない」
流暢な英語で警告文を読み上げる。
彼らの目的が不明なため緊張が漂うが、それはPixyの言葉によって打ち砕かれた。
Pixy『ああ、そうか。IFFが今使えないのか。こちらガルム2、Fenrir機へ、オレたちは味方だ。当方極秘任務のためIFFが使えないでいた。今機動しなおすから待ってくれ』
Pray「…は?」
Pixyがそう言ったあと、確かに彼らの反応はUnknownからFriendsへ変化した。
だがいくつもの疑問が生じる。
Pray「ちょ、ちょっと待ってくれ。あんたらガルムは連邦側に付いてたはずだろ?どう言う事なんだ?」
Cipher『契約の期限切れと同時にFenrirにヘッドハンティングされたんだよ。IFF切ってたのは連邦の領内を飛んできたからさ』
Pray「え?うぇ!?」
なんだか拍子ぬけしてしまい緊張の糸が切れてしまった。
自衛隊の面々も突然IFFが切り替わって混乱していることだろう。
Pixy『まあ詳しい説明はあとだ。ていうかお前もしかしてGrimReaperか?』
Pray「え?ああ。その呼び名は痛々しいから好きじゃないけどね」
Cipher『まあ事実として相手からは死神に思われてるって事だ。お前一度空戦したことあるよな?』
Pray「一度だけ。その時はMobius1が来なかったらオレは死んでただろうな」
Pixy『Mobius1ってあのISAFのエースか。Yellow13が気に入ってた奴だな』
ついこの前まで敵同士だった相手とこんなふうに会話をするのは随分不思議な感じがする。
まあお互い傭兵の身であるためおかしいことではないのだが。
飛龍『えーと…Pray?随分フレンドリーに会話してますけど知り合いだったんですか?』
英語での会話で飛龍は状況が飲み込めていないらしい。
実際自分自身としても今の状況に驚いているのだが。
Pray「あー、うちの会社の新入の部隊だったらしい」日本語
飛龍『新入の部隊ですか?』日本語
Pixy『なんだ?お前後ろに女乗せてんのか?』英語
Cipher『PJ思い出すねぇ。っていうか日本語かよ』英語
Pray「彼女英語できないから」英語
飛龍『Pray?』日本語
Pray「あーもうややこしい!!!!」
その後自衛隊機が合流したが、Fenrirの司令部から連絡があったらしくすんなりと状況を理解してくれて助かった。
世界最強の彼らとともに飛ぶ空はなんだかいつもより狭く感じる。
きっと彼らが無意識に放っている殺気や威圧感がそうさせているのだろう。
日本の空の昼下がり、飛龍にはあとでお詫びをしておかなきゃなぁと思いつつも彼らと飛べることに気分が高揚した。
今日はこれで終わりです
ILOVE GALM
乙ー
くそっ、PS2のコントローラーが壊れてさえなけりゃ、中古屋なりなんなり回ってエスコンやるのに……
ゲーム屋行けばPS2コンなんていくらでも売ってるだろ
こんばんわ。
明後日の15時に投下します
待ってるよ
>>354
ありがとうございます
すいません、家に帰れてないので少し遅れます
昼前の暖かな時に身を任せ揺られていたとき、突然穏やかだった鎮守府内に警報が鳴り響く。
その警報は艦娘の緊急出撃を示すものだった。
直後、焦ったような声でアナウンスが入る。
提督『哨戒中の艦娘部隊が深海棲艦の強襲にあい壊滅したッ!!至急救出班を編成し彼女らの救出に当たる!第1艦隊所属の各員は速やかに出撃準備をしてブリーフィングルー
ムへ集合!!』
彼女の声はかなり張り詰めていた。
普段は冷静な提督がここまで焦っているということは相当緊迫した状況なのだろう。
直感でそう判断し、一層身が引き締まる。
とにかく今は早くブリーフィングルームへ向かうべきだろう。
私は艤装を装着し、ブリーフィングルームへ向かう廊下を駆けていった。
ブリーフィングルーム内
室内には私を含め6人の艦娘が皆視線を尖らせていた。
仲間がピンチなのだ。
皆いつもよりも一層神経を張り詰めているに違いない。
室内にいる艦娘は私と赤城さん。
榛名と金剛の姉妹。
木曾と北上の雷巡コンビだった。
提督「現在艦娘の部隊はここのポイントで敵の攻撃にさらされているところだ」
提督「我々の任務は彼女らの安全を確保し、基地まで帰還することだ」
提督「現在確認されている敵部隊はヲ級改、ル級FS、タ級FS、チ級Eが2隻、リ級Eの全6隻だ」
提督のその発言を聞いた皆の顔は少し引きつっていた。
理由は私にも分かる。
そんな主力クラスの敵艦隊とこれからやりあうことになるのだから、多かれ少なかれ恐怖はあるだろう。
それに一つ疑問もあった。
提督「なぜこのような敵主力クラスの部隊が近海に展開しているのかは調査の必要があるが、今優先すべきは友軍の命だ」
提督「救出対象は4隻、阿賀野、矢矧、島風、天津風だ」
提督「その内の矢矧と島風は大破、残る二人も中破らしい」
提督「まあ無理もない。戦力差がありすぎるからな」
提督「質問は?……ないようだな。では出撃!必ず生きて帰ってこい!!」
当該海域より1000m地点
戦闘の火花が見えてきた。
といっても敵艦隊が一方的に砲撃しているだけであって友軍の彼女らは防戦一方のようだが。
索敵機の情報では彼女らはギリギリで回避し続けている状況でそう長くは持たないらしい。
加賀「金剛、榛名、砲撃用意。赤城さん、第一次攻撃隊発艦です!攻撃隊の接近後、木曾、北上は長距離雷撃攻撃!一隻でも多くの敵に被害を与えて!」
金剛「了解ネー!!」
木曾「任せとけ!」
弓を引き絞り、矢を大空へ向かって射ちだす。
上空の風を捉えた艦載機たちは敵艦隊へ向かって進撃していく。
……索敵機より入電。敵艦隊がこちらへ進路を変更した模様。
作戦通りだ。
加賀「雷巡部隊!雷撃戦開始!戦艦部隊は10秒後に砲撃を開始!敵にプレッシャーをかけて!!」
放たれた魚雷は軌跡を描きながら敵艦隊へ向かって突き進んでいく。
……航空優勢。航空戦の結果敵チ級一隻を撃沈。9機が撃墜された?
加賀「!?敵爆撃機直上!!」
真上から殺気がし、咄嗟に上を取られていたことに気がつく。
回避行動を取りながら上空の敵機へ向けて戦闘機を向かわせる。
……間に合わない。
敵機から爆弾が投下され、すぐ真横の海原へ着弾した。
加賀「くぅ!?」
衝撃が体を襲う。
が、致命的なダメージはない。
戦闘続行。
金剛「全砲門Fire!!」
金剛榛名が砲撃を開始したと同時に相手部隊の砲も火を吹き始める。
何発かの至近弾があるが、直撃弾でなければ問題はない。
加賀「榛名!右へ回り込んで!木曾と北上は榛名の援護!」
榛名「了解です!」
北上「任されたよ!」
砲撃しながら右方向へ舵を取る榛名。
その動きを捉えた敵は彼女への砲撃を強める。
だが木曾と北上の支援砲撃によって思うようにやれていないようだ。
……金剛の砲撃が敵リ級に致命弾。撃沈。
赤城「あう…っ!」
加賀「赤城さん!?」
一筋の閃光が赤城に突き刺さる。
タ級の砲撃によって赤城が中破。
前線より下がらせなくては。
第二次攻撃隊攻撃開始!
チ級に致命弾。
残りは3隻。
加賀「榛名!!」
榛名「了解!!」
敵艦隊の左舷を取った榛名が一斉砲撃を開始する。
何発かがヲ級に着弾し中破状態まで追い込むことができた。
敵戦艦の意識が榛名へ行かないようにこちらも一層攻撃の手を強める。
加賀「!?」
その時だった。
索敵機から予期せぬ連絡が入る。
……敵増援が接近中だというのだ。
数は6、ル級FSを旗艦とした水上打撃群らしい。
マズイ、直感でそう思う。
こちらは中破1な上にまだ敵戦艦を落とせていないのだ。
合流されたら非常に厄介なことになる。
ここは阿賀野たちと合流して逃げに徹するべきか?
……いや中破や大破が居る状況で追撃されたらとても逃げきれない。
とにかく一秒でも早く目の前の目標を殺ることが先決だ。
そう判断し大声で彼女らへ指示を飛ばす。
加賀「敵増援が接近中!!数6!接敵まで残り5分!急いで正面の目標を片付けて!」
金剛「わかったワー!!」
木曾「了解した!」
敵艦隊への砲撃を強める。
だが無意識の中で焦りがあるためかなかなか当たらない。
そうこうしているあいだにも敵の増援は接近している。
木曾「ちっくしょう!!」
木曾が悪態をついたその時だった。
頭上で空を切り裂くような轟音が轟く。
直後正面に展開していた戦艦たちへ向かいオレンジ色の閃光が無数に降り注いだ。
ブゥゥゥゥゥゥ!という機関砲のような音とともに巨大な水のカーテンが出来上がり敵の部隊が視認できなくなる。
そしてまたすぐブゥゥゥゥゥゥ!という音が轟き、私たちの右舷方向、”敵増援部隊”がいた方角に水しぶきのカーテンが出来上がっていた。
遠雷のような爆音が頭上で鳴り響き、何が起きたか皆目見当もつかなかった。
榛名「一体これは…」
数瞬のあいだ思考が停止していた頭が動き出し状況をつかみ出す。
頭上には爆音を上げながら飛翔する影が3つあった。
一つは両羽が群青色に塗装されたもの。
一つは片羽が赤く塗装されたもの。
そして三つ目は私も見たことがある機体だった。
夜の闇へ溶け込めるように黒く塗装されたソレは彼の搭乗機だったはずだ。
彼が助けてくれた?
金剛「O,OH、一体何が起きたの?」
……索敵機より入電。当該海域に敵影なし。
加賀「わからないわ。まあとにかく阿賀野達を回収して鎮守府に戻りましょう」
北上「そうだねぇ、何が起きたかは提督に聞けばいいし」
疑問はあるが、作戦の方が重要だ。
今は阿賀野達を回収して鎮守府に戻ろう。
北上の言う通り何が起きたかは提督に聞けばいい。
そう思い彼女たちのもとへ移動していく。
阿賀野「た、助かったぁ~」
島風「うぅ……」
加賀「大丈夫?もう平気よ」
天津風「な、なんとかこちらは平気。あなたたちも大丈夫?」
木曾「赤城が中破しただけで際して被害はない」
赤城「クリティカルさえもらわなければ…」
矢矧「良かった。ところでさっきの空からの攻撃は何?空母の新しい艦載機なの?」
加賀「いや違うわ。私たちもわからないの。とにかく鎮守府に戻って提督に聞いてみましょう。あなたたちの治療もしなきゃいけないしね」
昼下がりの海、大破した彼女らへ肩を貸しながら鎮守府へ向かって移動を開始した。
遅刻してすいません。
今日はこれで終わりです。
皆さんはイベントどこまで行けましたか?
私はE4で力尽きました。
でも長波、卯月、浜風、舞風、谷風ゲットできたので十分に楽しむことができました。
できればE5も攻略したかったです(血涙
25日の昼にE-5まで終わらせたから後はずっとE-1で初風掘ってたよ
谷風は攻略中に出たし初風も無事ゲット出来て満足ですわ
明石さんゲットで満足したからE2で断念したよ。
まぁ、戦力もあんま揃ってなかったしね。レア艦掘りも出来んかったんが悲しいところではある。
俺はE5ゲージ削り切ったけどボス撃破が出来なかった…
レア艦も既に持ってる艦ばっかりだったしね…
最後の出撃でボスたどり着くも支援なし丁字不利だった時は泣いた
今回は更新空くね、どうしたんかね
気長に待ちましょう
待つのも楽しみさ!
でも、ちょっとでも連絡してくれるとありがたいかな
追いついちゃった……
好みの設定に好きなゲームが出てくる
はまった更新期待
ヘーイ>>366-7、書き込むのはいいケドさぁ、ちゃんとsageなヨー!
こんにちわ。
皆さんご迷惑をかけました。
ごめんなさい。
妹が入院したのでそっちに戻ってました。
そしたら自分も体調壊すという…Σ(゚д゚lll)
また明日から更新再開しようと思います。
すいませんでした。
大変だな……妹さん共々お大事に……
おかえりー
あ、ごめん…なんかsage消えてた…
主も大変そうだな・・・
気長に待ってるから無理するなよ~
来たか!?
エスコン来たな。プロトモルガンほしー。
加賀「第一艦隊只今帰還しました」
執務室のドアを押しのけ、少し重たい体で室内に入る。
大破した娘や赤城さんたちは先に医務室へ送ってきた。
他の第一艦隊の面々は皆それぞれ入渠へ行ってしまったので、私は一人で執務室に報告しに来ていた。
まあ帰還前に大方の説明は無線でしていたので、さほど伝えることもないのだが。
提督「おおーご苦労さま。どうだった?」
入室一番、さっきとはうって変わって明るい表情の提督が声をかけてくる。
きっとみんなが無事でほっとしたんだろう。
加賀「この近海ではありえない驚異レベルの敵艦隊でした。早急に調査したほうがいいかと」
提督「そのことなら問題ない。既に調査グループは編成した」
加賀「お早い判断で」
提督「可愛い娘達を危険な目に合わすのは本望じゃないからな。ほかには何かあったか?」
加賀「ひとつだけ。戦闘中に友軍らしき航空機が敵艦隊および敵増援艦隊を機銃掃射していきました。何かご存知ありませんか?」
提督「あー…。それは大尉たちだな。まあなんだ、詳しいことは彼らに直接聞いたほうが早いんじゃないか?」
やはりPrayたちだったか。
だが機銃掃射した戦闘機は3機いたはずだ。
となると他の2機には一体誰が搭乗していたのだろうか?
加賀「なるほど。分かりました。Prayはいまどこに?」
提督「食堂にいるはずだ。まあうるさいからすぐわかると思うぞ」
加賀「了解しました。報告は以上です」
提督「お疲れ様。しっかり入渠してこいよ?」
食堂にて
私は提督に言われたとおり、彼に事情を聞こうと食堂にやってきていた。
両開きの扉を押しのけ中に入ると、大きな人だかりが目に飛び込んでくる。
飛龍「あ!加賀さん!!大丈夫でしたか?」
食堂へ入ってきた私に気がついた飛龍が駆け寄ってきた。
やはり気が利く後輩だ、そんなどうでもいいことが頭をよぎる。
加賀「ええ、赤城さんが中破したけどそれ以外は問題ないわ。それよりあの人だかりはなに?」
飛龍「あー……説明するよりも見てもらったほうが早いです」
そう言って彼女は私の手を取り集団の中心へ歩いていく。
人ごみを抜けると、そこには3人の男性が座っていた。
ひとりはよく知っている人物。
灰色の長めの髪に赤目が特徴のドイツ人、Prayだ。
だがあとの二人は見覚えがなかった。
ひとりは短髪に映画俳優のような顔立ち。
100人が100人ハンサムというような男性だ。
もちろん私もそう思う。
もうひとりの男性もかなりの美形だ。
いや美形というよりも男らしい顔立ちというべきか。
30代くらいだろうか?二人共ベテラン特有の雰囲気をまとっている。
大体人だかりの原因が理解できた。
イケメンが3人。ただそれだけだろう。
それを理解した瞬間にどっと疲れが来る。
私にとっては心底どうでもいい理由だった。
皆屈強な体格をしており、ひと目で一般人じゃないことが分かる。
加賀「あー…、えーっと?」
Pray「お、きたきた。ちょうど良かった。紹介するよ。この娘がさっき話してた加賀って娘だ」英語
突然Prayがわけのわからない言語を発する。
多分発音的に英語なのだろうが、生憎私は日本語以外が理解できないため意味は理解できなかった。
Pixy「あー…お前誑しか?」英語
Pray「え?違うけども」英語
Cipher「Pixy、こいつは無自覚っていう重症だぞ」英語
Pixy「そのようだな」英語
英語での会話に全くついていけない。
なぜ英語で会話しているのか一瞬疑問に思ったが、彼らの外見を見て大方の理由を理解する。
彼らはどこからどう見ても日本人ではなかった。
ということは日本語が喋れないのだろう。
加賀「えっと飛龍?彼らは?」
飛龍「どうやらPrayたちのお仲間らしいです。さっきの戦闘で空から機銃掃射があったと思うんですが、それも彼らがやったんですよ」
加賀「彼らが?一体どうして?」
飛龍「飛行中に提督から連絡があったんですよ。彼女らを助けてやってくれって」
加賀「あの人また説明がめんどくさいからって…ってオウフッ!?」
気づけば先ほどより人が増えてきている気がする。
人込みに揉まれ、圧死しそうになりながら過ぎていった午後の時間だった。
おかえり>>1
加賀さんがオウフッとかいうSSってここくらいだなw
新鮮でいいと思うが
インフィニティそんなに悪くないな
BGMが懐かしくて涙がで、でますよ
下げ忘れた
なんで消えてんだ
好きなのにあまり見ない二航戦が活躍しててスゴく嬉しい!楽しく読ませてもらってます。
登場する世界観は艦これ以外よく知らないのですが、
こういったクロスオーバーモノは好物なのでそこも嬉しいです。
これからも楽しみにしてます~
>>383
ありがとうございます。
明日投下します。
関係のないことなのですがこのSSの更新報告用のツイッターアカウントをつくろうと思うのですが需要ありますかね?
Twitterほとんど利用してない俺からしたら需要は無いかな
同じくないかな…
ここを覗くのも楽しみになってるからいらないかな
更新こないな~とか言いながら雑談するのも楽しいし
なんか今まで少し更新遅めだなーとか思ってたけど1スレにこんだけ書いてりゃ
時間もかかるわな・・・
ではつくらない方向で行こうと思います。
更新は深夜になりそうです。
すいません。
更新スピードあげたいのですが、最近色々会ってしばらくこのペースになりそうです。
加賀「Pray」
Pray「はい」
加賀「昼間のはなんだったんですか?」
現在時刻午後8時
私は彼の自室で昼間のことについて質問をしていた。
Pray「昼間のって?」
加賀「機銃掃射、食堂の人ごみ、その他もろもろです」
Pray「あー。機銃掃射に関してはオレがやったんじゃないよ。提督からの依頼受けてあの二人がやったんだ」
加賀「あの二人?」
Pray「そう。あのイケメン二人組」
加賀「食堂にいた方たちね。彼らは何者なの?」
Pray「うちの会社がヘッドハンティングした英雄。または死神」
加賀「英雄なのに死神なの?」
Pray「戦争での英雄なんてそんなもんだよ。友軍からは英雄と崇められて敵軍からは死神と罵られる」
加賀「……」
そう無表情で呟やく彼の声からは生気が感じられない。
まるではじめからそんなものないかのように。
きっと今まで戦い抜いてきた彼だからこそ思うところもあるのだろう。
そう思い、深く追求することはやめた。
加賀「ところで明日は私が戦闘機に乗る番ね」
Pray「ああ、そうだな。楽しみかい?」
加賀「もちろん。赤城さんたちが騒いでるのを3日間見ていて正直羨ましかったわ」
素直な、嘘偽りのない感想を口に出す。
彼が来てから随分と私も変わったものだ。
昔は感情を表に出すことなんてなかったのに。
どうしてだか、彼の前では出てしまう。
それがなぜだか、私にはわかりかねるが嫌な気はしない。
Pray「加賀がそんなこと言うなんてな。何か見てみたいものはあるか?」
加賀「そうね…やっぱり海を見てみたいわね」
Pray「すごい綺麗だよ、上空から見る海原は。オレ的には海だけじゃなく空も見て欲しいかな」
加賀「空?」
Pray「したから見る空とはまた一味違ったものが見れると思うよ。すごく澄んでいて綺麗な水色なんだ」
そういう彼の目は先ほどとはうって変わってキラキラ輝いていた。
突然の豹変ぶりに驚きつつも、表情は微笑みを保つ。
本当に空が好きなんだなぁ、と改めてそう感じた。
加賀「空と地上どっちが好き?」
Pray「もちろん空。できれば鳥に生まれたかった」
加賀「ペンギンとして生まれれば良かったのにね」
Pray「飛べねーじゃねーかよ!」
少し、冗談を言ってみる。
思いのほかのノリよくツッコミを返してくれた。
Pray「ビール飲む?」
加賀「一本だけいただこうかしら」
冷蔵庫から冷えたビール缶を二本、取り出した彼は私の座っているソファーのとなりに腰を下ろした。
自然な流れで行われた行為だが、彼が隣に座ってきたという事実に嬉しくも少しどきっとした。
机に置いてあるおつまみチーズをいくつか掴み、私たちの前へ置く。
やはりビールとこのチーズの相性は最高だと思う。
Pray「そういやさ」
加賀「?なにかしら?」
Pray「加賀っていくつなの?確か日本って飲酒20からだったよね?君の見た目だと20超えてるようには見えないからさ」
加賀「…女性に年齢尋ねるのは失礼だって、教わらなかった?」
Pray「習った気もするけど、そんな常識オレには関係ないな」
加賀「ふふ。ちょうど今年で20よ。あ、人としての姿でね。Prayは23だったかしら?」
Pray「おおーよく覚えてるな。そうだよ」
加賀「誕生日はいつなの?」
Pray「ちょうど一ヶ月後だね」
加賀「じゃあ覚えておくわ」
Pray「プレゼント、期待してるよ」
冗談めかして笑う彼は、少し幼く見えた。
歳の割には童顔な彼だが、その雰囲気は20前後のそれではない。
見た目と持っている雰囲気のギャップがすごいのだ。
まあ、若くして長らく戦場にいるのだから当然といえば当然なのだろうか?
Medic「Pray~?いるか~?」
その時、突然ドアが開け放たれMedicが顔をのぞかせた。
そして私たち二人の姿を見てしばらくフリーズする。
Medic「あ、すいません失礼しました」
加賀「え?あ、ちょっと!」
思わず焦って声を荒げてしまう。
別に何があったというわけではないのだが、なんとなく恥ずかしかった。
Pray「加賀、ほっとけ。Medicのことだから気を使ったんだと思うよ。にしてもあいつノックぐらいしろよなぁ」
加賀「そ、それならいいんだけども」
Pray「まあ恋人同士とか、間違ってもそういう誤解はされないと思うから大丈夫だよ」
加賀「こ、恋ッ!?」//
Pray「ん?どうかしたか?」
加賀「こ、恋人…」//
Pray「おーい?加賀?」
加賀「……ごめんなさい、少し酔いが回ってきちゃったみたい。早いけど部屋で休ませてもらうわ」
Pray「え?お、おうわかった。大丈夫か?」
加賀「大丈夫よ、ごめんなさいね。じゃあ明日」
Pray「あいよ。おやすみ」
逃げるように彼の部屋から出て自室へ入室する。
ああ、なんて情けないことだろう。
少し恥ずかしかったからって逃げ出してしまうとは。
部屋に赤城さんの姿はなかった。ということは食堂あたりで大食い勝負でもしているのだろう。
とにかく今は頭を冷やそう。
そう思い入浴セットをもって入渠場へと向かった。
Pray「純情だねぇ」ゴクゴクッ
Pray「プハァー!!」
今日はこれで終わりです。
短いですが明日続きを投下します。
乙です
ダメだ一般兵たちをヨルムンガンドのココ分隊で想像してしまう……
次の日
Pray「……」
現在時刻は午前11時
愛機の機首部分に座って彼女を待っていた。
今日は憎たらしいぐらいの青空が頭上一杯に広がっており、きっと景色も格別だろう。
その綺麗な水色でいっぱいの空には馴染めそうもないこの愛機は、今日はどうやら機嫌が悪いらしい。
前に赤城が言っていたように、この機体に魂としての姿が存在するのならば、
きっとその子が自分のカラーリングにコンプレックスでも感じているのだろうか?
確かに漆黒の夜間迷彩一色の機体は、美しいとは言えない。
美しいというか、むしろ威圧感を感じるだろう。
赤城曰くこの機体は女の子らしいし、もっと綺麗な迷彩の方がいいのだろうか?
Pray「どんなカラーがいいんだ?ってオレも君らの言ってることがわかればな」
傍から見たら戦闘機に喋りかける変人である。
まあ戦闘機乗り達は、愛機を自らの娘のように大切に扱うし、珍しいことではないのだが。
だからついこの間撃墜されたときは本気で落ち込んだ。
被撃墜0回という記録が止まってしまったからとかそういう問題じゃなくて、愛機を失ってしまったからだ。
前に乗っていた機体は最強の制空戦闘機、F-22Aだ。
一介の傭兵風情がなぜそのような高価な機体に乗っていたのかというと、これにはちゃんとした理由がある。
なんでも世界屈指のパイロットがF-22Aに搭乗した場合、一体どのような戦果が出せるのかというテストらしい。
だったらオレではなくガルム隊とか、黄色中隊とか、アンタレスとか、既に搭乗しているMobius1とか色々いたろうにとは思う。
まあ結果としては素晴らしい戦果をたたき出せたのだから、一パイロットとしては良かったのだが。
そんなどうでもいいことを考えていると、目の前に二代の車両が止まった。
片方の車の上部ハッチが開け放たれ、中からengineerが顔を覗かせる。
engineer「よう、Pray。何やってんだ?」
Pray「空中遊泳最終日で、加賀を待ってる。お前らこそ何やってんだ?そんな物々しい装備で」
engineer「加賀ってあのおっぱいでかい子か。俺らはお仕事よ。なんでも日本海軍の大将さんが来るらしいからその護衛と送迎」
加賀に聞かれていたらこいつ死んでるなと思いつつも、口には出さないでおいた。
Pray「民間軍事会社風情が、よくもまあそんな重要な任務を受けられたものだな?」
engineer「″Private Military and Security CompanyS″だからな。一応警備会社なわけよ」
Pray「あんな大規模作戦を行っておいて警備会社か」
engineer「そう言うな。まあ本当のところは、提督の嬢さんが敵意がないことを示すために無理やり通したらしいけどな」
Pray「″あなた方の犬です″とそう示すわけね」
engineer「言い方悪いけどそういうこと。じゃあ時間もないし行くわ。丁寧に飛んでやれよ?」
Pray「お前らも粗相のないようにな」
engineer「心得ておくよ。じゃあな」
そう言うと、彼は車内へ引っ込んでいき、車両は出発していった。
再び一人になったオレは、ふと空を見上げてみる。
太陽が紅光と照らしている青い空は、見ているだけで吸い込まれていきそうだ。
5分ほど空を眺めていると、ふと背後から声をかけられる。
優しくも凛としたその声。
加賀「ゴメンナサイ待たせちゃったわね」
振り返り、彼女を見て一瞬フリーズする。
もともとスタイルの良い彼女だが、パイロットスーツによってよりそのボディラインが強調されておりエロかった。
こんな言葉を使うのは不本意だが、エロかった。
思わず一瞬見とれてしまう。
Pray「そんな事ないよ」
バレないように平静を装う。
加賀「30分くらい前からそこに座ってたでしょ?」
Pray「げ、なんで知ってるのよ」
加賀「宿舎の窓から見えたわ」
Pray「失敗だったなそりゃ」
彼女の手を取り、後部座席へエスコートする。
Pray「それでは本機搭乗時の注意点を説明いたします。当機は止む終えず急な旋回や減速を行うことがあります。ご搭乗の際には十分にご注意ください。また高高度を飛行しま
すので酸素マスクを外さないでください」
加賀「なにそれ。旅客機の機長さんみたいね」
Pray「一度やってみたかったんだよ」
そう言って小さく笑う彼女は、何とも可愛らしい。
思わずキュンとしてしまった。
Pray「さて、出発しますか。しっかり掴まれよ」
自分もフライトヘルメットを被ってコックピットへ滑り込む。
コックピット内は何とも窮屈なのだが、この窮屈感がなんとも落ち着く。
Pray「フライトヘルメットはつけましたか?OK、それではテイクオフします。離陸時には強烈なGがかかりますのでキャノピー部分の把手に掴まってください」
加賀『了解。いつでも準備いいわよ」
本日はこれで終わりです。
短いですね、すいません。
ヨルムンガンドwww確かに彼らもはっちゃけてましたねw
乙です
乙お
加賀さんがパイロットスーツ…確かにエロそうかもw
prayをキュンとさせる加賀さんマジクールビューティー、ヒロインの風格って奴か
アイガイオンは出ますか?
ageんなよゴミカス
こんにちわ
今日できたら投下します。
更新遅くてほんとすいません。
もうすぐしたらリアルが落ち着くと思うので、そしたら一気に投下します。
了解
すいません今日は厳しそうです。
明日の夕方投下します。
加賀『凄いわね…』
Pray「だろぉ?今日は天気もいいし最高なフライトだな」
上空2500フィート(500m)
青々とした空の中を黒点が高速で移動する。
雲一つない大空はいつも以上に広く感じた。
加賀『予想以上ね。あの子達はいつもこんな景色を見ていたのね』
Pray「あの子たちって、艦載機の搭乗員か?」
加賀『そうよ。ちょっと羨ましいわね』
一見いつもと変わりのない彼女。
だがその声は普段より若干高くなっていた。
きっと、初めて見る光景に気分が高揚しているのだろう。
Pray「今日は一段と海が青いな」
加賀『そうね。吸い込まれそう』
Pray「戦闘機に乗ってる時にそのセリフはNGだ」
雑談飛行なんて、ここに来るまでは考えたこともなかった。
でも、今はこののんびりとした空も気に入っている。
殺伐とした空もいいが、これもまた悪くはない。
加賀『あれは…漁船かしら?あんなに小さい』
Pray「ホントだ。これから漁かな?」
加賀『大漁だといいわね』
平和な空。
自分が存在してはイケナイ空。
ふとそんなことが頭に浮かんだ。
その思考を取り消すように、操縦桿をしっかりと握り治す。
すると不意に加賀がこんなことを聞いてきた。
加賀『ねえPray、鎮守府は好き?』
Pray「鎮守府?ああ、好きだよ」
加賀『鎮守府のみんなは?』
Pray「もちろん好きさ、心が休まる」
加賀『じゃあ……』
数瞬の間のあと、彼女はこう続けた。
加賀『じゃあ―――私は?』
Pray「え…?」
思わず素で聞き返してしまった。
今なんといった?
彼女のことを奥手だと思っていたのだが、読み間違えたか。
予想だにしなかった問に思わずたじろぐ。
Pray「え、えっと…」
加賀『意地の悪い質問だったわね。ごめんなさい、忘れて』
Pray「……」
気まずい沈黙が流れる。
やってしまった、素直にそう思った。
確かに加賀は好きだ。
だがそれが恋愛感情かといわれたら、それはまだ違う気がする。
Pray「……」
加賀『……」
重い沈黙に限界を感じていたその時だった。
突如としてレーダーに光点が出現する。
それもIFFの応答がない所属不明機ばかりだ。
2個中隊規模だろうか?
高速で移動するそれは、どう考えても戦闘機だった。
Pray「なんだこれは……?」
加賀『…どうしたの?』
加賀が応答してくれて若干の安堵感を憶える。
だがそれ以上にプレッシャーを感じた。
Pray「所属不明機が16機接近してきている……」
自衛隊はまた気がついていないのか?
流石にこの数を相手取るのはキツいものがある。
それに素人を乗せた現状では思い切った機動もできないだろう。
再びレーダーに反応が映る。
IFF照合―――JASDF。
航空自衛隊だ。
さすがにこの数の戦闘機を見逃すはずもないか。
だが安心していられる状況ではなかった。
スクランブルに上がってきた機体はどうやら2機だけのようだ。
16対2、もし空戦に発展したら勝敗は見えている。
一応の味方が殺されるのを黙って見れるほど、自分は薄情な人間ではない。
だがプライベーティアの立場である自分は無闇に介入できないのも事実だ。
もちろん、自衛隊から救援要請があった場合は話は別だが。
加賀『所属不明機…?それって敵って事?』
Pray「わからない。だがおそらくは……」
レーダーを凝視していたその時だった。
所属不明機の一機から自衛隊機に向けて、小さな光点が高速で向かっていく。
―――ミサイルだ。
どうやら空自の機体は間一髪で回避したようだが、このままでは撃墜されてしまうだろう。
どうする?独自判断で援護すべきか?だがそれはあまりにも…
どうするべきか決めあぐねいていた時、無線から空電音が鳴り響く。
AWACS『飛行中のFenrir機?聞こえるか?』
昨日とは打って変わり、流暢な英語が流れ出してきた。
すぐさま声に対して応答を返す。
Pray「聞こえるぞ。こちらFenrir所属のリーパー2」
AWACS『航空自衛隊所属のAWACS、空中管制官だ。これより本機がこの空域の指揮を取る。JASDF所属の機体が所属不明機に攻撃を受けた。我々はこれを敵対勢力と認定、これよ
り自衛行動に入る。貴機にはJASDF機と共に攻撃に参加して欲しい』
AWACSだって?
随分と準備がいいな。
そう思ったが、表には出さず了承の意を返す。
Pray「了解した。だがこっちは3機っきりだぜ?増援は?」
AWACS『本土よりいくつかの部隊が向かっている。到着まで耐えてくれ』
Pray「ウィルコ」
精神を研ぎ澄まし、脳を切り替える。
加賀には悪いが、致し方ない。
Pray「加賀」
加賀『何…?』
Pray「これより所属不明機の迎撃行動に入る。済まないがしばらく耐えてくれ」
加賀『わかったわ。前みたいにやられないでね?』
Pray「それは神のみぞ知るかな」
加賀『まあ、貴方となら死ぬのも悪くないかもね(ボソッ』
何か怖いことが聞こえたきがするが、きっと気のせいだろう。
不謹慎だが久々の実戦に脳は興奮していた。
つくづく自分は戦闘狂のサイコパスなのだと実感させられる。
この緊張感がたまらないのだ。
殺るか、殺られるか。
コンティニューのないキルゲームが幕を開けた。
明日の夕方(の12時間前)投下します
乙です
夕方に投下するといったな、アレは嘘だ
すいません、目が覚めてしまったので先に投下させてもらいましたww
乙~
そういえば自衛隊の管制官とかの英語力ってどんなものなのかな?業務英語くらいしかやらないイメージだけど
>>416
管制官はわかりませんが、私の知り合いのパイロットの方は全く喋れませんでしたよww
明日の夕方投下します。
関係ない話ですが大和お出迎えできました!!
嬉しすぎて雨の中傘も刺さずにコンビニ行きました。
了解
了解デース
さらっと言ってるけど知り合いのパイロットとは……うらやま
大和おめー
機体を加速させ、交戦空域へ飛翔する。
敵機を目視したその時、再び無線から空電音が鳴り響いた。
JASDF2『Fenrir機!?ああ、よかった友軍だ!!』
安堵したような、そんな日本語が流れ出す。
普通は英語で通信をするべきなのだが、この際そんなことはどうでもいい。
Pray「依頼を受けてきた。敵機の機種はわかるか?」
JASDF1『正確には不明、だがフランカーの派生機のようだ。ちっくしょう!またロックされた!!』
無線の奥から絶えずアラート音が鳴り響いている。
これだけの戦力差だ、回避だけで手一杯だろう。
さて、どこまでやれるか。
Pray「敵機タリホー、数は4。ほかの機体はどこいった?」
レーダーに視線を移す。
どうやらJASDF機の後ろを数機が追っかけまわしているらしい。
援護に入ろうとしたその時、機内にアラートが鳴り響く。
―――ロックされた。
チャフをばら撒きつつ右へ急旋回する。
ヘッドオンしてきた敵機が真横を駆け抜けていった。
加賀『くぅぅ…』
かなりのGが体にかかる。
やはり艦むすといえど、素人に戦闘軌道はきついものがあるか。
だが手加減はしていられない。
真横を抜けていった敵の背後をすぐさま追いかける。
機種は……Su-35か?
Pray「なんだあの機体……不気味だな」
敵の機体は白と黒のツートンカラーで塗装されており、所属や撃墜数を示すエンブレムなどが一切施されていなかった。
背後を取られたことに気がついた敵機はすぐさま回避行動に入る。
どうやら左へ旋回をし、こちらを撒こうとしているらしい。
だが敵機が左旋回した瞬間、機体の被弾面積が大きくなった瞬間を見計らって機関砲を叩き込む。
20mmの機関砲弾が、オレンジ色に発光しながら敵機へ吸い込まれていく。
キャノピー部分からエンジン部分へめがけて、機体を裂くように着弾していった。
敵機のキャノピーから血飛沫が上がったのが、一瞬確認できた。
その光景に、どうしようもなくテンションが上がる。
アドレナリンが体中に分泌され、より一層空戦に集中する。
被弾した機体は、エンジンから爆発し海へ落ちていった。
Pray「ワンキル!一機撃墜した!」
誰にというわけでもなく、無線に叫ぶ。
レーダーを確認すると、JASDF1の後ろを3機が追い回しているらしい。
全機叩き落とす。
そう思考し、追いかけっこの最後尾へ付く。
敵の機体は、どれもこれもがエンブレムなし、モノクロカラーのものばかりだ。
その異様な敵機に、気味の悪さを覚える。
ミサイルロック、2発発射。
次いで機関砲掃射開始。
自機から放たれたミサイルは、正確に、狂いなく敵機を猛追していく。
ミサイルに目をつけられた2機は、必死に避けようとフレアをまいたようだが間に合わず火だるまとなっていく。
ミサイル残弾、残り2。
節制して使うべきか。
残る一機もエンジン部分に機関砲を叩き込む。
右エンジンが爆発し、それに誘爆する形で左エンジンも吹き飛んだ。
これで4機。
JASDF1『傭兵か!助かった!!』
助けた機から無線が入る。
お安い御用だと、心の中で返答し操縦桿を握り治す。
敵機の残りは12機。
まだ油断できる数字ではない。
JASDF2『ああっ!?被弾した!!被弾した!!』
悲痛な声が、無線に轟く。
自機の左上方を飛行していた彼の機体がみるみる火に包まれて行くのが視界に映った。
JASDF1『峯岸!!脱出しろ!!ベイルアウトだ!!』
JASDF2『了解!ベイルアウt……』
ノイズとともに、彼の声は途切れる。
JASDF2の背後を取っていた敵機が、トドメと言わんばかりに機関砲を掃射していたのが確認できた。
JASDF1『イーグル2!?峯岸ッ!?ああそんな!』
Pray「奴らベイルアウトさせる気がないな」
JASDF1『そんなこと……パイロットの誇りはどうなる!?』
Pray「彼を落とした機体はオレが殺る。アンタは他の敵機のけん制をしてくれないか?」
JASDF1『……ああ……アイツの仇をとってやってくれ』
Pray「了解、リーパー2散開」
左前方で旋回する件の機体に視線を定める。
背後を取るため、左旋回をしながらミサイルロックで牽制する。
―――敵機、チャフ展開。
素早い反応だ。
ロックすると同時に、敵機は機動を変えるとこちらへ向かってくる。
ヘッドオンの状態だ。
お互いがすれ違いざまに機関砲を掃射する。
右上方を猛スピードですれ違っていくその敵機のカラーリングは、他の機体とは違っていた。
とういうことは奴が隊長機か。
やつを落とせば相手部隊の動きも鈍くなるだろう。
すれ違いざまに上昇し、180度旋回したところで機体をロールさせる。
所謂インメルマンターンだ。
先ほどとは一気に進行方向を反転させ、すれ違っていった敵機を探す。
相手の機体も、同じくインメルマンターンを行ったようで再びヘッドオンの状態になった。
『選んで殺すのが、そんなに上等かね』
機関砲のトリガーを引いた瞬間、無線から聞いたことのない声が流れ出した。
ノイズがひどいその声の主は、中年の男のようだ。
真横を機関砲弾が駆け抜けていく。
再びお互いの機体がすれ違ったとき、また無線から声が聞こえてきた。
『どうやらタイムリミットのようだ。またな』
敵機はそのままアフターバーナーを焚き、戦線から離脱していく。
レーダーに目をやると、どうやら他の機体たちも離脱していってるようだ。
なんだ?何が起きている?
その思考を遮るように、無線から聞き覚えのある声が流れ出してきた。
Pixy『連中逃げやがったか』
Cipher『リーパーが何機か墜としていたようだしな』
Pray「ガルム……?どうしてこの空域に?」
Pixy『増援だよ。もっとも、すぐに引き返すことになりそうだが』
戦闘終了という事実に、一気に頭が冷やされる。
そういえば加賀は?
戦闘中一切合切頭から飛んでいたが、彼女はだいじょうぶだろうか?
途端に不安になってくる。
Pray「加賀!?加賀!大丈夫か!?」
加賀『……ぅうん…ええ…なんとか…』
ホッとし、安堵を覚える。
割と本気の戦闘機動を行ってしまったので失神していなくて良かった。
加賀『ただものすごい気持ち悪いわ……吐きそう』
Pray「なんとか我慢してくれ。早いとこ帰ろう!!!」
Pixy『なんだ、また女乗せてんのか』
Cipher『完璧誑しだな。泣かすなよー?』
Pray「あんたらは黙ってろ!!」
今日はこれで終わりです。
やばい、艦これ要素めっちゃ薄いww
次回からましましで行きます。
乙です
おつー
ドッグファイトなぁ…全然うまく出来ないんだよね…
どうしても「被弾した」が「左下」に脳内変換されてしまう…今回はACIにACfaと盛り沢山だったな
おつ
パイロットの違いがあるとはいえ、ドッグファイトでスパホに遅れをとるF-15...ここの自衛隊は大丈夫か?www
乙デース
ガンダムなら戦争を経験したことの無いF91時代の連邦軍って感じだな>このスレの自衛隊
良いドッグファイト、俺も空飛びたいな……
>>431
すっげー分かりやすいけど、ガンダムの話題は荒れやすいからあんまり出さない方向で
面白いスレを見つけた。現代兵器と艦むすのコラボは珍しいですからね。しかし、エースとはいえあっさり深海棲艦を撃沈できるとすると艦むすの存在意義が……。
>>430
スパホのほうが運動性高いし。真面目な話をすると自衛隊のF-15の半分は性能面では張り子の虎。まともな(アクティブホーミング)中距離ミサイル撃てないから……。
皆さんレスありがとうございます。
やっぱりレスを付けていただくとモチベが上がりますね(´∀`)
>>433
艦むすの存在意義は『安上がりの軍事代用品』とこのスレの中では定義させてもらっています。
しかしそれは役立たずというわけではなく、むしろ『コスパのいい海上部隊』として重宝されるのではないのかなと。
でも確かに艦これのssで他が活躍しすぎるのもどうかとは思ってました。
今度から少し艦むすの描写を増やします。
>>433
やっぱり新しいスパホのほうが性能は高いんだな。F-15は強いもんだと思い込んでおかしな事を言ってしまった。
脳内設定では艦娘の攻撃で魂を浄化?しないと深海棲艦はいつまでも再発するって思ってたな・・・
ドロップで集めた分だけ深海棲艦数が減ってるのかと
戦車が攻撃、随伴歩兵が制圧みたいな感じ
もちろん歩兵のみでも攻略はできるわけで・・・
遅れて申し訳ないです。
明日投下します。
もう日は回ったぞ
了解
>>483
ご、ご勘弁をヽ(;▽;)ノ
夕方爆撃します
Pray「うんえっとその……ゴメンネ?」
次の日の昼下がり、目の前にいる二人に対して頭を下げる。
もちろん目の前の二人というのは飛龍、それに加賀だ。
飛龍「謝んないでくださいよ。Prayは悪くないです」
加賀「そうよ。貴方は悪くないわ。まああの機動は流石に堪えたけどね」
特に気にしていないといった様子の二人。
そのことに心の中で安堵する。
Pray「とは言っても結果としてはこちらの仕事に巻き込んでしまったわけだし……何かお詫びをさせてくれないかな?」
そう言いつつ自室の冷蔵庫からサイダーを二本取り出し彼女らへ渡した。
飛龍「ありがとうございます。そうですねえお詫びですかぁ」
加賀「急に言われても思いつかないわよね」
Pray「まあすぐにとはいわないさ。何か思いついたらオレに言ってくれ。できる限りなんでもするよ」
飛龍「わかりましたぁ。まあしばらくは何もないと思いますけど」
加賀「私も。結果としてはああだったけど、貴重な体験をさせてもらったことには変わりないしね」
Pray「そう言ってもらえると助かるよ」
飛龍「あ!そういえば提督がPrayたちのこと呼んでいましたよ」
Pray「オレ達?ってReconやMedicもか?」
飛龍「ええ。見かけたら執務室に来るように言っておいてくれって」
Pray「なんの用だろう?わかった、ありがとうな。じゃあとりあえず行ってくるよ。あ、このまま部屋にいてもらっても構わないから」
加賀「了解。じゃあしばらくはここでゆっくりさせてもらうわ」
飛龍「私もしばらくいようかなぁ~」
Pray「あいよ。それじゃあ留守番ヨロシクね!」
加賀「いってらっしゃい」
飛龍「いってらっしゃ~い!」
飛龍「提督、Prayたちになんの用なんですかね?」
加賀「さぁ……あの人の考えることはいまいちつかみづらいからね」
主のいなくなった彼の自室で、飛龍と雑談を交わす。
無駄に広い室内は、二人では少し寂しく感じる。
飛龍「確かに提督って不思議ですよね。見た目も日本人っぽくないし」
加賀「あら?貴女知らなかったの?提督はヨーロッパ人と日本人のハーフよ?」
当然のように返した答えだったのだが、その発言を聞いた飛龍の顔は驚愕の表情のまま固まっている。
飛龍「え?えええええええええええええっ!?うそ?え!?」
加賀「ほんとよ。前に提督と話した時に言ってたわ」
飛龍「知りませんでした……」
加賀「まああまり大っぴらに公言したいような事でもないでしょうしね…」
彼からもらったサイダーをあおりながら、ふと窓の外へ視線を向ける。
すると演習をしている五航戦の姉妹たちが視界に映った。
加賀「あ、あの子達……」
飛龍「ん?ああ翔鶴と瑞鶴だ!今日は彼女たちが演習する日でしたね!」
加賀「あの子達も随分と成長したわよね……」
飛龍「そうですねぇ…今タイマンはったら多分私負けちゃいますよ笑」
加賀「でも貴女最近再改装案が出てたじゃない?アレはどうなったの?」
飛龍「一応通ったみたいなんですけど……その練度が足りてなくて……」
加賀「あら、そうなの?じゃあ明日から猛特訓開始ね」
飛龍「ちょっ!?加賀さんの特訓って赤城さんが7回吐いたっていう!?」
加賀「そうよ?それが何か問題?(ニッコリ」
飛龍「いいいいいいいいいいいいいいいやあああああああああああああああああ!!」
昼下がりの鎮守府に木霊する絶叫。
後日ミイラのようになった飛龍を見た蒼龍の絶叫が、再び木霊することになることを彼女はまだ知らない。
短いですがこれで区切ります。
これから連日投下していくのでお許しを(´;ω;`)
乙デース
そういやハーフの女性提督って初めて見たな。
というか女性提督自体艦これSSでは珍しいよな
乙です
乙~
干からびた飛龍を見て叫んだ蒼龍だが、彼女にもまた改装の予定があることをまだ知らない。
たしか夏に蒼龍改二実装予定だっけ?
高級そうな扉をこ気味よくノックする。
すると中から若い女性の声が返ってくる。
提督「入ってくれ」
Pray「すいません、遅れました」
中には既にRecon、Medicを始めとする分隊のメンバーも集合していた。
どうやらオレが一番遅かったようだ。
彼らがいつもの戦闘服ではなくラフな格好してることに、やはり違和感を覚えつつも黙っておく。
提督「さて、Prayも来たことだし単刀直入に話そうか」
彼女のまとっている雰囲気がいつもとは違うことに気づきつつも、表情は崩さない。
平時の時はほんわかした雰囲気をまとっている提督。
だが今は明らかにそれとは異なっていた。
提督「Fenrirの本社から君たちを貸して欲しいと連絡が来た」
Support「本社からですか?」
提督「そうだ。現在東南アジア方面に展開中のFenrirの海上部隊の一つが、敵に包囲され危機的状況だそうだ」
提督「本社からの連絡は彼らの救出作戦に君たちも加わって欲しいらしい」
Support「敵?連邦ですか?」
提督「主な敵はそうらしい。詳しいことは本社に聞いてくれ」
提督「詳細は今日君たち個人個人に伝達されるはずだ。明日にでも合流して欲しいそうだから用意しておけよ」
Pray「了解しました。任務期間について何か連絡はありましたか?」
提督「少なくとも一週間は日本には帰って来れないらしいぞ」
Pray「了解」
提督「ほかに質問は?ないな?よし、では解散」
彼女の一声で皆、退出を始める。
ここの鎮守府にもやっと馴染んできたというのに、また戦場にとんぼ返りか。
しかも明日とは随分急な話だ。
Recon「随分と急な話だったな」
どうやら彼も同じことを思ったらしい。
Pray「ほんとにそうだな」
Recon「とりあえず鈴谷たちに報告しなきゃな。ブーブー言われそうだ」
また夕方に爆撃します
乙です
すいません、今帰ってきましたww
深夜投下します。
了解デース
把握
瑞鶴「翔鶴姉」
翔鶴「どうしたの?」
瑞鶴「MedicやAssaultさんたち来なかったね」
演習終了後の心地いい休息時間に、最愛の姉へ話題を振る。
翔鶴「そうね、昨日は来るって言ってたのだけれど」
瑞鶴「何かあったのかな?」
翔鶴「宿舎に戻ったら探してみる?」
艤装を片付けながら彼女が提案する。
特にこのあとやることもないので私もそれに同乗する。
瑞鶴「そうだね、今日は演習終わったら暇だし」
翔鶴「じゃあ一旦部屋に戻りましょうか」
時雨「二人共、お疲れ様」
夕立「お疲れ様っぽい~!!」
瑞鶴「お疲れ様~!!」
翔鶴「お疲れ様です」
時雨と夕立に声をかけてから二人で歩き出す。
今日は平日ということもあって、様々な環境音が鳴り響いていた。
最近暑くなってきたなぁとふと思い、空を見上げる。
青々とした大空に紅光と照る太陽が一つ。
昨晩雨が降っていたということもあり、蒸発した雨水がねっとりと肌にまとわりついた。
その不快な感覚を拭うようにとなりを歩く姉へ視線をやる。
あれだけ激しい運動をしたというのに汗一つかいていない彼女。
私の視線に気がつき小首をかしげる。
翔鶴「?どうしたの?」
瑞鶴「いや翔鶴姉汗一つかいていないなぁって思って」
翔鶴「演習場はプールがあるせいで涼しいからね。そのせいじゃないかしら?」
瑞鶴「確かに涼しいけども、私は汗だくだよ」
翔鶴「探しに行く前にシャワーでも浴びてきたら?」
彼女の言葉に頷き同意する。
確かに汗臭いまま彼らに会うのはいささか不本意だしなにより恥ずかしい。
瑞鶴「そうだね、いっかいシャワー浴びようかな」
翔鶴「私もシャワー浴びようかしら」
瑞鶴「翔鶴姉汗かいてないじゃない」
翔鶴「いや……それでも……ねぇ?」
昼下がりの晴天のした、飛龍の絶叫が聞こえてきたきがするが気のせいだろう。
とりあえずまずはお風呂に入ろう。
そう思い、じめっとした廊下を少し駆け足で歩いていった。
>>1乙
大丈夫っかなぁ~っ
更新滞おって申し訳ありませんでした。
しばらくオーストラリアの方に滞在しておりました。
後日より投下再開いたします
了解
了解デース
ただの旅行なのかそれとも>>1達に有りがちなエリートなのか・・・
ブーメラン作った?
旅行でありますwwwww
知り合いの家に泊まってまいりました(´・ω・`)
ブーメランはつくらなかったです(´-ω-`)
明日投下します
把握
オーストリアに知り合いとは……こう、>>1という連中はなにかとグローバルな人が多い気がする
生存に安心したので那珂ちゃんのファンになります
更新まだー?
更新はまだか、用事あるのかな?
>>1さん、生存報告だけでもいただけたら!
何も無ければいいんだけど
こりゃあまた知人の家に泊まりで更新忘れたパターンかな?
生きててくれ
頼むぞい
保守
まだかなぁ……
削除依頼出すんで
…
>>1はまだですか?
このSSまとめへのコメント
これもう更新されないんだろうな…
↑そうですね、面白かっただけに残念です
もう更新されないのかな…
面白かっただけに残念…