あずさ「顔が怖いプロデューサーのとても長い日」(108)

千早「……なぜ事務所にヤ○ザが……?」
やよい「ううー…、プロデューサーの顔が怖いです…」

の続きです

??「かっかー!」


P「……何だ……?」

通行人「ヒッ!!!」

P「……何もいないか……」

通行人(すげえ怖い人がキョロキョロしてる……)

―事務所―

P「……お早うございます……」

春香「プロデューサーさん、おはようございます」

真美「おっちゃんおはよー!」

小鳥「おはようございます」

亜美「さて、生年月日と血液型を吐きたまえー!」

P「……?」

春香「これですよ、これ!」

P「……ファッション雑誌か……む、これは……」

春香「そうです!あずささんが占いコーナーの連載持ってる雑誌ですよ」

真美「すごい当たるって評判なんだよねー」

亜美(『マダムあずさの占いコーナー』
   ってタイトル言うとすごい怒るんだけどね……)

小鳥「あずささん、ドラマも決まって絶好調ですね、最近。
   キャリアウーマン役でしたよね?」

P「……ええ。役作りには苦労しているようですが……」

春香「プロデューサーさんも占ってみます?」

P「……」

春香「あれ?占いとか嫌いですか……?」

P「……嫌いではない……」

真美「じゃーさー、何年何月何日生まれー?あと何型ー?」

P「……昭和○○年×月△日……で□型」

春香「えーっと、プロデューサーさんの今日の運勢は……」

春香「あ……」

P「……?」

小鳥「ど、どうしたの……?」

春香「あ、あははー、えっとですねー」

亜美「……見してー!えーっと……あ……」

真美「どしたの?」

春香「それがその……」

良かった……平成生まれだったらどうしようかと……

マダムあずさ
『あらあら~、これは酷いですね~
 10年に1度の最悪な運勢!といってもいいと思いますよ~
 最悪の事態を避けるために、おうちで大人しくしていましょうね~』


P「……」

春香「あ、すっごい落ち込んでる……」

小鳥「え?プロデューサーさんの表情分かるの?」

真美「ほうほう、はるるんもおっちゃんの表情が分かるようになったんだね!」

亜美「ほとんど表情変わらないからねー」

春香「うん、えへへ……

  プロデューサーさん、元気出して下さい!」

P「ああ……」

P「……」←しょんぼりしている

ずっと待ってた

まさか続きがくるとは…
支援させてもらおう

prrrrrrrrr


小鳥「あ、電話電話……
 お電話ありがとうございます。765プロです」

律子『あ、小鳥さんですか?!そこにプロデューサーいます?』

小鳥「ええ、いますよ?」

律子『よかったー……代わってもらえます?』


P「私です……ふむ、なるほど……分かりました……お安い御用で……」

P「では…また後ほど……それでは……」

小鳥「律子さんは何て?」

P「……仕事が押してるので、代わりに三浦サンを駅まで迎えに言って欲しいと……」

小鳥「あ、今日ドラマの収録ですもんね」

P「……ええ…そのまま…現場まで送って行きます」


真美「え?」

亜美「10年に1度の最悪運勢……」

春香「だ、大丈夫かなあ……」

春香「……あのー
  本当に独りで大丈夫ですか?」

P「……レッスン優先……」

亜美「分かったよおっちゃん」

真美「でも、気を付けて行ってね」

小鳥「な、何かあったらすぐ連絡してくださいね」

P「ハイ…それじゃ、行ってきます……」

―駅までの道―

カラス「……」

P「……」

カラス「カァーーー!!!」

P「……!!」ビクッ


P「……」←最近のカラスは態度が大きいと思っている

前の読み直してくる

??「かっかー」(舐めまわしがいのある人がいます)

P「……」←またカラスかと思っている

??「はるかっかー」(飛びついて舐めまわします)

P「……!!」

P「……これは……」

??「はーるかっかー!!」ぴょんっ

??「かっか!」もちゃもちゃ

P「……おい……!」

??「ヴぁい?」

P「……ウチに来い……!かわいがってやる……!」

千早「ダメです!」

P「……ち、千早サン……」

千早「はるかさんはとてもアクティブで手がかかるんです!」

千早「どうせなら大人しい子にしてください……ちひゃーとか」


P「……」←はるかさん?この生き物ははるかさんというのか、と思っている

千早「大体、連れ帰って誰がお世話するんですか
  プロデューサーも私も最近忙しいじゃないですか」

P「ハイ……」

千早「一時の感情に惑わされず、きちんと状況を考えて行動してください
 たとえば、ちひゃーのような子を選ぶとか!」

P「ハイ……」

千早「あ、それから、名前は私が考えますからね?!」

P「……ハイ?」

千早「あ!そういえば、はるかさんがいない!」

P「……!!」

通行人「あっ!!あぶなーい!!」

通行人2「熱帯魚店に搬入する用の塩水が!!」

ばしゃっ!!!

千早「し、塩水っ!!?」


はるかさん(大)「はーるかっかー!!」

P「……」

はるかさん(大)「かっか!」じー

P「……」じー

P「ウチに来……」

千早「逃げますよ!プロデューサー!!」

「はーるかっかー!!」

「ひいい!!!」

「ぎゃー!!!」


千早「……私には何も聞こえないわ……」

P「……」

ほう

―駅―

千早「あずささんを迎えに来てたんですか」

P「……今日はドラマの撮影だから……」

千早「あずささん、とても気合の入った準備をしていましたね」


ガヤガヤ


千早「……あれ?あそこにいるの、あずささんでは」

P「……待ち合わせはここではないはずだが……」

千早「なぜ……改札の方に向かっていくのでしょう?」


あずさ「待ち合わせはこっちよね?今日は迷わないようにしなきゃいけないわ!」


千早「あ、あずささー……きゃっ!」

通行人「あ、すんませーん」

P「……今日に限って、人が多いじゃあないか……」

千早「仕方がありませんね……プロデューサー、少しかがんでください」

P「……ハイ?」

千早「このサングラスをかけて、髪をきちんとセットして……」

千早「はいっ、できました。では、少し歩いてみてください」

P「……ハア……」

ドカッ

通行人A「あ、すいませー……ヒィ!!!」

通行人B「きゃあ!!!」

通行人C「ヒソヒソ……」

千早「さあ、円形にスペースができました。行きましょうプロデューサー」

P「……」←ちょっと悲しい

P「……まあいい……」

しえ

P「……む、あそこに見えるのは……」

千早「ようやく追いつきましたね」

あずさ「あっ、プロデューサーさんに千早ちゃんだわ!おーい!」

千早「あずささん、気が付いたようですね」

P「合流しよう」

さすが千早
いっしょに運動会参加しただけあるな

おばちゃんA「ちょっとみんなこっちよー」

おばちゃんB「しばらく来ないうちにずいぶんかわったわねー」

おばちゃんC「不便だわー」





おばちゃんX「あら、電車遅れそうじゃない?」

おばちゃんY「ちょっとぐらい待たせればいいのよ」

おばちゃんZ「それもそうねー」


あずさ「あ、あの、ちょ、ちょっと……プ、プロデューサーさ~ん!!」

千早「……あ、あずささんがおばさんの波に飲まれて……」

P「……追わなくては……」

爺さん「な、何じゃ今のは……」

千早「おじいさんがおばさんに撥ね飛ばされていますね……」

P「……爺サン……立てるかい……?」

爺さん「おお、これは親切に……」

爺さん「まったくけしからんな!!」

爺さん「お前さん方、どうもありがとう」

P「……いいってことよ……」

千早「プロデューサー、早く追わなくては」

P「……応」

千早「プロデューサー、あずささんから連絡が。~線に乗ってしまったので
  ○○駅で降りるそうです」

P「……現場に近づいてはいるな……」


―○○駅―

千早「あずささんは……?」

P「いないな……」

千早「ひょっとして駅から出てしまったのでは?」

P「……探そう」

千早「いませんね……道行く人に聞いてみましょうか?」

P「……ん……あ、あれは!!」

千早「プ、プロデューサー?」

P「あの……スンマセン……この辺で三浦あずさサンを見かけませんでしたか?」

??「え?……キャー!!!!!」

黒服A「ど、どうしました?麗華様!」

黒服B「む、この男に絡まれたのですね?貴様ァ……!」

P「……え……?」

黒服A「成敗してくれるわー!!」

P「……」←こんなに怖がられてしまうなんて、やはり今日は厄日だと思っている

今日は厄日だわ!

ドカッ

黒服A「ぐあああああっ!!!」

真「プロデューサー、大丈夫ですか?」

千早「ま、真?!」

真「この黒い服の連中に襲われてるんですね?助太刀しますよ」

真「せいっ!!!」

ドカッ

黒服A「ぎゃあああ!!!」

P「……いや……そういうわけでは……」

黒服B「こ、このガキ!!!」

千早「真!危ない!」

真「え?」

P「…………おい」

黒服B「……は……?」

P「手前、今ウチのアイドルを殴ろうとしやがったな?」

黒服B「あ、いてててててててて!お、折れる!!」

麗華「おお、流れるように腕を極めた……
   じゃなくて、止めて!はい、止め止め!!」

黒服A「れ、麗華さん……」

麗華「いきなり叫んだのは私が悪かったからさ、離してやって」

P「……」スッ

黒服B「……おおっ……ハァハァ……」

真「あれ……?襲われてたんじゃないんですか?
  ご、ごめんなさい、思いっきり蹴っちゃって!!」

黒服A「あ、ああ」(いてて……)

P「……」

麗華「で、何?」

P「この辺で……三浦…あずさサンを見ませんでしたか……?」

麗華「三浦……あー、あのおっぱい大きい人?
  あれはおっきいよなあ……」

千早「くっ……」

麗華「くっ……」

真「?」

P「……」

麗華「あー、おっぱいの話ね……見たよ?」

千早「ど、どこで?」

麗華「ついさっき、すぐそこで。あっちに歩いて行ったけど
  ぶつぶつ言いながら」

千早「あ、ありがとう!」

麗華「いえいえ」

P「よし……行くか……」

真「?今あずささんを探してるんですか?ボクも手伝いましょうか?」

P「……レッスン優先……」

真「はーい。それじゃあ、頑張ってくださいね!」

P「……ああ……」

千早「それじゃあ、行きましょうか」

P「そうだ……」

P「……魔王エンジェル……応援してますよ……」

麗華「765もね」

しえn

― 一方 あずさ―

あずさ(また迷ってしまったわ……ずっとプロデューサーさんや律子さんに迷惑かけて……)

あずさ(今回のドラマ、頑張ったのに……結局役を掴めていないし……)

あずさ(私、みんなの足を引っ張ってばかりね……)

あずさ「やっぱり、向いてないのかしら……」

P「……そんなことは……ない」

あずさ「ひゃっ!!」

あずさ「プ、プロデューサーさん……」

千早「ようやく見つけましたね、プロデューサー」

P「……ああ……」

あずさ「あっ……千早ちゃん」

千早「向いてないなんて……そんなことは無いと思います
  あずささんの努力と、それに見合った実力は誰しもが認めるところかと……」

あずさ「でも、こんな風に迷惑ばっかりかけて……」

P「……そこを補うのが、我々の役目ですよ……」

千早「欠点は……私にだってあります……冷たいとか……表情が固いとか……」

あずさ「……千早ちゃん……千早ちゃん、冷たくはないわよ」

千早「そ、そうでしょうか?」

あずさ「少なくとも、プロデューサーさんに出会って以降はね」

千早「なっ……!!!」

??「かっかー」

P「……むっ!」

千早「今のは……」

はるかさん(大)「はるかっか!!!」(舐めまわしがいのある人をようやく見つけました)

P「……デカくなっているっ……!!」

千早「……これは……噛みつかれたら死ぬのでは……?」

あずさ「あらあら~」

はるかさん(大)「ヴぁい!!!!」(思う存分もちゃもちゃします)

懐かしいな支援

P「……名残惜しいが、仕方がない。三浦サン、失礼」

あずさ「きゃっ!」

あずさ(嫁入り前なのに、お姫様抱っこなんて……)

あずさ「うふふ」

千早「?」

P「さ、千早サン、逃げるぞ」

千早「はいっ!!!」

はるかさん(大)「かっかー」(鬼ごっこは楽しいです)

P「……」←ああ飼いたい、実に飼いたいと思っている

お、続ききてんじゃーん
支援

はるかさん「かっかー!!!」

千早「は、速い!!」

P「……追いつかれる……仕方がない。どこかの建物に避難しよう」

千早「は、はい」

―どこかの建物―

P「……逃げ切ったか……?」

あずさ「は、はい~」

千早「……プロデューサー、もう降ろしてもいいのでは?」

P「む……」

あずさ「あっ、ご、ごめんなさい!降ります降ります」

怖い人A「テメエ等、なんじゃい?!!!」

怖い人B「出入りかコラァ!!!」

P「……」

怖い人C「この野郎……ただモンじゃねエな……」ゴクリ


P「……」←あ、怖い人がいっぱいだ、と思っている

あずさ「……」

千早「一難去ってまた一難……どうして今日に限って……」

あずさ「あっ……、そういえば今日はプロデューサーさん……」

千早「プロデューサーがどうかしたんですか?」

あずさ「……そうか……千早ちゃんなら……」

あずさ「千早ちゃん、今日はなるべくプロデューサーさんの傍にいてあげて」

千早「え?」

怖い人A「何とか言えやコラァ!!!」

P「……」スッ

怖い人B「うっ……!」

P「……勝手に入ってきたのは済まなかった」

P「偉い人はいるかい……?詫びを入れさせてくれ……」

偉い人「おう、俺だ」

P「……済まなかったな、出入りってワケじゃねえんだ」

偉い人「ふ、そういうことなら……」ツルッ


どんがらがっしゃーん!!!


千早「な、何も無い所で転んだわ……!」

あずさ「どこかで見たような光景ね~」

偉い人「て、テメエ……!!!」

P「……大丈夫か?」

偉い人「チッ……この野郎」ツルッ


どんがらがっしゃーん!!!!


千早「ま、また……」

怖い人C「こ、この野郎……何かしやがったな……」

怖い人A「油断させておいて、卑劣な奴……!!」

P「……おいおい……」

偉い人「そういうことなら……ちょっと痛い目見てもらうぜ……」

偉い人「覚悟しなよ……」

偉い人「そうだな……今日はゴルフクラブで勘弁してやろう……」

あずさ「プ、プロデューサーさん……」

P「三浦サン、千早サン……俺の後ろに下がっていてくれ……」

千早「ちょ、ちょっと!止めてください!!」

偉い人「そういうワケにはいかねえんだよ!!」

偉い人「オラァ!!!」ツルッ


どんがらがっしゃーん!!!!!

ぼかっ!!!

偉い人「ほげっ!!!」

千早「器用に転んだあとゴルフクラブが頭を直撃……」

怖い人B「あ、アニキ!!」

怖い人C「しっかりしてくだせえ!!!」

怖い人A「畜生……!もう生かしちゃおけねえ……」

P「……時間が無えンだ……いっぺんにかかって来てくれ」

どかーん!!!


偉い人「な、何だ!?今の音は?」

??「かっかー」

あずさ「はるかさん?」

怖い人A「何だい……こりゃ……?」

はるかさん(大)「はーるかっかー!!!」(まとめて舐めまわします)

怖い人C「ひいっ!!!!食われる!!!」

怖い人B「あ、あれ……?」

P「……」ぐぐぐぐぐ

千早「す、すごい……はるかさん(大)を素手で止めるなんて!!」

偉い人「お、おめえ、俺達まで助けてくれるのかよ……」

怖い人A「何て器がデカい人だ……」

P「……」←早くどっかに逃げてくれと思っている

支援

千早の正妻っぷりたるや

支援

あずさ「あ、あの~、早くどいてあげたほうが……」

偉い人「そ、そうだな……」

はるかさん(特大)「はるかっか!!」(人がたくさんいます)

はるかさんたち「「「はるかっか!!」」」(たくさん舐めまわします)

怖い人B「あ、新手が来た!!」

怖い人C「今度こそ終わりだー!!」

千早(律子、力を貸して!!)

千早「こらー!!!!!」

はるかさんズ「「!!」」

千早「整列!!!!!」

はるかさんズ「」ササッ

千早「戻りなさい!!!!!」

はるかさん(普通)「かっかー……」

偉い人「おお……」

爺さん「かえったぞーって、おいおい、何だこりゃ?」

偉い人「か、会長!!」

会長「おや、お前さん方……」

千早「あ、さっきの撥ね飛ばされていたおじいさん……」

あずさ「?」

P「……どうも……」

雪歩父「おや、兄さんじゃねえか。どうしてこんなところに」

P「……ご無沙汰してます……」

―超高級車内―

偉い人「いやー、今日は勘違いしてしまって失礼しました」

P「いや……いいってことよ」

千早「まさか、建設会社だったなんて……」

P「……親父さんと関係があったとは……」

偉い人「ははは、ガラが悪いって怒られるんですがね」

あずさ「送っていただいて、どうもありがとうございます~」

怖い人A「いえいえ、とんでもないっす!」

あの続きか

しえん

あずさ「何とか、間に合いそうですね」

千早「ええ……」

あずさ「……今日の千早ちゃんを見ていて、何だか役柄が掴めてきた気がするわ」

千早「……ええ?!そ、そんなこと……」

あずさ「ふふっ、期待していてね」

P「……」ウンウン

支援

過去作を読んできた
プロデューサーにほっこりするわ
支援

P「ところで……」

偉い人「はい?」

P「アンタ、生年月日と血液型は?」

偉い人「はあ……?昭和○○年×月△日で□型ですけど?」

P「へえ……」

偉い人「な、何ですか?」

P「見た目より若い…と思ってな……」

P「……あ、今日は絶対車運転するなよ……」

偉い人「?」

―現場―


あずさ『……話しかけないで下さい』


千早「何とか、間に合いましたね」

P「……ああ……」

千早「私まで見学しちゃって、良かったんですか?」

P「……大丈夫」

千早「ふふっ……」

あずさ『話すことはありません。お引き取りを!!』


千早「……あずささん、普段とは全く違う役ですね」

P「苦労していたよ……でも、乗り越えたようだ……」


あずさ『なっ……か、かわいいなんて……からかわないで下さい!!』


千早(でも……)

千早(これのどこが私なのかしら?)

―収録後―

あずさ「今日は本当にありがとうございました」

P「……無事、済んで良かった……」

P「……演技も、素晴らしかったですよ」

あずさ「ありがとうございます」

あずさ「……それじゃあ、私、スタッフの皆さんに挨拶してきますね」

P「……」

千早「それじゃあ、帰り支度しましょうか」

P「……ああ……」

千早「今日は行きは送られてしまいましたからね……」

あずさ「本当に助かりましたね~」

P「……疲れたからタクシーで帰ろう……」

千早「はい……」

P「……む、ちょうど来たか……」

P「……お……」

通行人「お、おい、あのトラック危ないぞ!!!」


キキー!!!ドカッ!!!!

確かに千早が春香みたいだ

その時、私の目には、トラックに撥ねられた

プロデューサーの大きな体が、木の葉のように舞って

アスファルトに叩きつけられる光景が、スローモーションのように

映っていました……


千早「プロデューサー……?」

あずさ「ち、千早ちゃん!救急車!!」

千早「嘘……」

千早「いやああああああああああああ!!!」

グチャグチャ

占い…え?

トラックが木の葉のように舞って何だって?

―病院―

千早「……」

千早「……」

P「…………」

千早「プ、プロデューサー……!?」

P「……お早う……千早サン……」

千早「プロデューサー……、私、プロデューサーが死んでしまうんじゃないかと」

千早「どうしたらいいか……わからなくて……」

千早「プロデューサー……ううっ……」

P「……」

千早「もう、目を覚まさないんじゃないかって……」

P「……おいで……」

千早「プロデューサー……!!」

P「……私は、千早サンを置いていったりはしない……」

P「……絶対に……」

あずさ「プロデューサーさん……目を覚ましたんですね?」

あずさ「……」  

あずさ「……し、失礼しました……」

千早「…………はっ!!すすすすいませんプロデューサー!!」

P「……い、いや……」

小鳥「あ、プロデューサーさん起きたんですか?みんなも来てますよ?」

真「律子ー、中に入れてよ」亜美「そうだよー」春香「具合はどうですかー?」

律子「だーめ、あんた達、絶対うるさくするんだから!」

P「……」ニヤリ

P「……みんな、入りなさい……」

千早「だ、駄目ですよ、目を覚ましたばかりなんですから!」

真美「入っていいってー!!」

亜美「それじゃあ入ろう入ろう!!」

真「もー、騒いじゃ駄目って言ってるじゃないか」

小鳥「す、すいません、何だか……」

千早「結局こうなるんですね……」

P「……」ニヤリ

千早「ふふっ……」

��よけ

番外編1


社長「ほ、本当なんですか?」

医者「ええ、私も驚きました」

社長「トラックに轢かれたんですよ?」

医者「はい、頭部に裂傷、あと左の手のひらに擦り傷……というようにお怪我されてますね」

医者「脳に関しては……念入りに画像診断もしましたが……特に問題はありませんね」

医者「まあ、大事を取って今日は泊まってもらって、
  何事も無ければ明日退院です」

社長「……」

医者「こういうこともあるんですねー」

社長(今回ばかりは、君には驚いたよ)

もう番外編か
楽しかったよ

番外編2

―765プロ ライブ―

偉い人「テメエ等、準備はいいか!!」

怖い?人達「はい!!!」

偉い人「今日は千早姐さんとあずさ姐さんの晴れ舞台だ!!抜かるなよ!!」

怖い人A「チケットはばっちりです!!」

怖い人B「サイリウムもばっちり!!」

怖い人C「おそろいのハッピもばっちりです!!」

偉い人「じゃあ、お前ら、コールの確認すんぞ!」

怖い?人D~Z「応!!!」

偉い人「命の限り応援だ!!蒼い鳥や隣に…で疲れて休むアホはしばくぞ!!」

番外編3

―765プロ 事務所前―

「かっかー!!」

「くっ?」

「あらー」

「やー?」

「ぽえー……」

「しじょ」『765ぷろ』

「はーるかっかー!!!」

番外編4

―ちょっと前のこと―

あずさ「余計なことはしないで~」

律子「うーん……キャリアウーマン……という感じではないですね」

あずさ「余計なことはしないで!!」

律子「うーん、今度は無暗に冷たくなり過ぎな気がします」

あずさ「……むずかしいわ……
   律子さんなら、こう、出来る女って雰囲気の参考になると思ったんですけど」

番外編4の続き

律子「今回の役柄は私みたいな感じとは少し違いますからね……」

律子「普段は冷たい感じだけど、折に触れて優しくてかわいい表情を見せる……」

律子「伊織……ともちょっと違うし……」

律子「あっ、そうだ、千早、観察してみたらどうです?」

あずさ「千早ちゃん?」

律子「はい、今の千早なら……きっと……」

P「……」←熱が入っている様子なので入りにくい

P「……その……差し入れを……」

―後日談―

P「ほう……」

千早「どうしたんですか?雑誌を熱心に読んで」

P「いや……
 千早サン、ありがとう……」

千早「な、何ですか、いきなり……!?」

P「……飯でもおごろう……」

P「……そうだ、欲しいモノはあるかい……?」

千早「た、誕生日プレゼント……ですか?」

千早「そ、それなら……あの……」

P「……何でも言ってくれ」

千早「そ、それなら……指輪を……ゴニュゴニョ」

P「……」

千早(聞こえなかったのかしら……?)

P「期待していてくれ」ニヤリ

支援

マダムあずさ
『あらあら~、これは酷いですね~
 10年に1度の最悪な運勢!といってもいいと思いますよ~
 最悪の事態を避けるために、おうちで大人しくしていましょうね~


 そうは言っても、外に出ないなんてできないよ~とお嘆きの皆さん
 ラッキーカラーとラッキーワードを特別に教えますね!!
 これらに関係するモノ、場所、人を見つけて
 その傍にいてくださいね~

  ラッキーカラー:深い青、藍、蒼
  ラッキーワード:鳥』

終わり

何故かスレタイで893プロという言葉が出てきた

乙!

>>99
上手い〆だな、乙!

読んで下さった皆さん、ありがとうございました

乙乙

おっつ


また書いてくれ

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