夏海「近親相姦小屋?」 卓「・・・」 (18)

その辺の道

卓「・・・」

夏海(あれ、兄ちゃんだ・・・なにやってんだろ)

卓「・・・」ズブズブ

夏海(自動販売の野菜にツメあとつけてる・・・スーパーでこんにゃくに指圧して悦んでる子供みたい・・・)兄ちゃん・・・

卓「・・・」ニタァ、スタスタ

夏海(満足したのかな・・・行っちゃったよ・・・ちょっと野菜見てみよう)スタスタ

夏海(なすに毒って文字刻んでるよ・・・・しかもなに、兄ちゃんが作った萌えフィギュアも置いてってるし・・・)税込み100000円

夏海(ったくもー、兄ちゃんは・・・)

卓「・・・」スタスタ

夏海(・・・これからどこいくんだろ。気になる・・・・兄ちゃんの生態って詳しくは知らないし・・・尾行してみよう)コソコソ

神社

卓「・・・」ゴソゴソ

夏海(ひえー、賽銭箱漁ってる・・・なんてバチあたりな・・・)神をも恐れぬその所業・・・

卓「・・・」チッ

夏海(不満そう・・・小額だったのかな・・・?っていうかよく見たら賽銭箱の上からよくわからん特殊フィルターみたいの被せてたんだ・・・)

夏海(直接賽銭箱漁ってないにせよバチ当たりなことには変わりないよ兄ちゃん・・・・)

卓「・・・」シュッ、チャリン

夏海(いや、結局お賽銭すんの!?他人のお金で・・・っていうか泥棒しておいて神頼みするってそれなんていうかぶん殴っておいて用事頼むみたいなあれだな・・・)

卓「・・・」スタスタ

夏海(あ、動いた・・・なんであんな獣道から・・・よくわかんないけど追わなきゃ)タッ

・・・

卓「・・・」バッ、タッ、ザッ

夏海(兄ちゃん速い・・・!なんでこんな傾斜あって障害物もまばらなとこあんなスラスラと・・・)ハァハァ・・・

夏海(ふもとのコンクリ斜面まで降りてきたけど疲れたよ・・・微妙な山とはいえ自然は厳しい・・・・)フゥ・・・

卓「・・・」シュバッ

夏海(え、跳んだ・・・!?けっこう高さあるのに・・・・)

卓「・・・」バサッ

夏海(傘!!傘開いた!!どっから出したのそれ!?)

卓「・・・」ボンッ 夏海(あ、極開きで全壊・・・)

ヒューン・・・

卓「・・・」ズダンッ

夏海(そりゃそうだよ兄ちゃん・・・ファンタジーみたいにふわふわ落ちてくわけないじゃんか・・・着地はちゃんとしたけどさ・・・)

卓「・・・」ザクッ

夏海(キレながら土に壊れた傘挿し込んでるよ・・・)そんなエクスカリバーみたいに・・・

卓「・・・」スタスタ

夏海(おっと、追跡追跡・・・)

その辺の道

れんげ「無。無なのん。無。無。無」

夏海(お、れんちょんだ)

卓「・・・」シュッ

コン!

れんげ「?」

夏海(小石投げてれんちょんの気をそらしたの?今のって・・・)

卓「・・・」ダッ 

夏海(あ、距離詰めた)

卓「・・・」シュッ れんげ「??」トントン

夏海(今度はれんちょんが向いてるのとは逆の方に肩トン・・・)

れんげ「???」クルリ 卓「・・・」ダッ

夏海(そして肩トンされた方から後ろを向くまでの死角を利用しつつ走り抜けてった・・・)

夏海(・・・・なにがしたいの!?結局のところ・・・)

れんげ「お゛・・・・お゛・・・・に゛ゃ゛ん゛ぱ゛す゛!!!!!」

夏海(れんちょんは得体の知れない理不尽なものに対してのやり場のない怒りをあらわにしてるし・・・)

その辺の道2

蛍「よっし、材料はそろえたし、帰ったらこまぐるみとこまワラ人形とこまあれとこまこまりこまりこまりこまりこまり作ろっと」 

夏海(ほたるんだ・・・なにやらうれしそう・・・)

蛍「ふんふーん、きゃっ!?」ズボァ

夏海(お、落とし穴だ・・・)

蛍(ぐ・・・、な、なに!?これ・・・アリジゴクの巣!?枯れ肥溜め!?田舎!?!それとも落とし穴!?すごい深いんだけど・・・)ググ・・

卓「・・・」ガサゴソ

夏海(あ、兄ちゃんほたるんの私物勝手に漁って・・・)

蛍(くそ・・・ふざけやがって・・・)ヨジヨジ

蛍「くはぁ、・・・」

蛍(やっと這い出られた・・・ん?これは・・・材料袋が漁られた形跡が・・・)ガサゴソ

蛍(な、なにこれ・・・!?全てのこま材料を惜しみなく使ってうんちが・・・こまうんちが作られている・・・・!!!)

卓「・・・」クスクスクス

夏海(兄ちゃん・・・そんな草むらに伏して無言でクスクスって・・・)

蛍「ふ・・・ふふふ・・・ふふふふふふふふ!!!!!!!!ふぅ~~~~、ほぉぁ!!!!!!!」
http://www.youtube.com/watch?v=hQhgTN7bNH8

夏海(やばっ、ほた修羅の広範囲無差別攻撃地母の晩餐が来る!逃げなきゃ!)スタタタタ

その辺の道3

小鞠「ふふふ、今日の私はすごいオシャレ!Amazonで買ったやつで全部固めてるし表参道とか歩いてそうな感じになってるよね!」

夏海(いや田舎のあぜ道だよ姉ちゃん・・・牛とかが闊歩してるよ・・・)

卓「・・・」

小鞠「あれ、お兄ちゃん。どうしたの、お兄ちゃんもAZEMICHING?」

夏海(あぜ道ングって姉ちゃん・・・泣けてくるよもう・・・オシャレが力技過ぎる・・・ウシジマくんにもいたし似たようなの)

支援

卓「・・・」スッ

小鞠「え?上着を全部デニムにインして・・・あとこのスカーフをバンダナみたいに頭に巻いたほうがより最先端になるの?」

小鞠「そ、そーなんだ・・・じゃあ、そうすれば青山とか歩いててもより違和感ない感じになるんだ?よーし・・・」

夏海(秋葉原!それ一昔前の秋葉原だよ!!)

小鞠「デュフフ・・・・」フォカヌポウ

夏海(姉ちゃん・・・)グス・・・

その辺の道4

一穂「zzZZ・・・」

夏海(うわ、かずねぇ道端で立ったまま寝てる・・・あの立ったまま死んでたっていう侠客立ちじゃん・・・)バキの

卓「・・・」ザッ

夏海(兄ちゃん・・・なんかかずねぇを覆うように土で周りを固めてってる・・・直立した古墳?)

一穂「・・・んん」パチッ

夏海(あ、起きた)

一穂「ああ・・・あるよねぇ、なんだっけ、半身浴?うんうん、おやすみ」zzZZ

夏海(いや顔だけ出てるけどほぼ全身浴だよ!っていうか浴じゃなくてもう埋葬されてるレベルだよ!)なぜ納得して二度寝・・・

駄菓子屋

夏海(次は駄菓子屋か・・・なんか無軌道だなぁ・・・ちゃんと目的持って動いてるんだろうか兄ちゃんは・・・)

卓「・・・」

駄菓子屋「おう、卓。どした、またいつものやつか?だったらほら、すでに用意してあるぞ」ドサッ

卓「・・・」スッ

駄菓子屋「ん、カードで一括だな。まいど」

卓「・・・」スタスタ

駄菓子屋「ってコラ、ちょっと待て。これクレカじゃなくてTポイントカードじゃねーか・・・」

卓「・・・」スッ

駄菓子屋「ったくお前は・・・おもちゃの偽札使っておばあちゃん騙そうとするシャレになってないガキみたいなことするなよ・・・つーかここTポイント提携店じゃねーし」

駄菓子屋「ほら、レシート」

卓「・・・」スッ、スタスタ

夏海(なんだろうあの袋・・・いっぱいお菓子買ったのかな?ちょっと聞いてみよう)

夏海「駄菓子屋ー」スタスタ

駄菓子屋「なんだ、近親相姦娘か」

夏海「な、なにそれ・・・強く否定はしないけどさ・・・」モジモジ

駄菓子屋「で、なんだ?お前もいつものやつか?売れ残りすぎて賞味期限がとうに切れてる酢ダコさん」

夏海「いやそんなもんの常連になった覚えないし!ていうかなんか商品的にすごい醗酵とかしててヤバイ菌とかが培養されてそうだから処分しなよそれ!」

駄菓子屋「もったいないだろ。なにかの拍子に誰かが買ってくかも知れないし・・・警戒心のない無垢なれんげとかが」

夏海「最低だなあんた・・・って最悪駄菓子トークはいいよ。それよか、兄ちゃんはなに買ってったの?」

駄菓子屋「そういう顧客の情報はちょっとな・・・個人情報保護法とやらでなにやら世間がうるさいし・・・」

夏海「こんな場末の駄菓子屋でそんなの気にしたってしょうがないって」

駄菓子屋「ケッ、場末で悪かったなこのカッペが」 

夏海「お互い様じゃんか・・・いいから教えてよー」

駄菓子屋「あー、卓のやつなー、あいつたまに動物のエサ買ってくんだよ。結構な量のな」

夏海「エサ?なんでそんなものを・・・」

駄菓子「さぁ。食べるんじゃないのか」

夏海「いやいや、自ら家畜みたいになるとかありえないっしょ・・・」

夏海(んー・・・なんだろますます気になる・・・)

けっこう深い森

卓「・・・」スタスタ

夏海(な、なんか見たことない植物とかよくわからない怪鳥みたいなのとかが飛んでるけどここ日本だよね?)モンハン?

卓「・・・」ザッ

夏海(あ、止まった・・・)

卓「・・・」スッ

夏海(変な小屋みたいなのに入ってく・・・えっと・・・あ!秘密基地ってデカデカと彫ってある・・・)ずいぶんオープンな秘密基地だな

夏海(はー・・・でもそっかー、兄ちゃんも秘密基地とか作ったりしてたのかー・・・ウチも姉ちゃんと作ったっていうか勝手に基地にした場所あるけど・・・)

夏海(兄ちゃんもけっこう可愛いトコあるじゃん。いまだに通ってるなんてさ。しかもけっこういいつくりしてて本格的だし・・・)

夏海(ウチもいってみよーっと)

ガチャ

夏海「兄ちゃーん」

卓「・・・」

夏海「へへへ・・・驚いた?ウチに後つけられてたなんて思わなかったっしょ?これで秘密基地じゃなくなっちゃったね!」

卓「・・・」ポリポリ

夏海「って駄菓子屋で買ってたエサほんとに食べ始めないでよ・・・あんまりバレたこと関心なさそうだけど誰にも言わないから安心していいよ」

夏海「ウチと兄ちゃんの秘密にしてあげる!」

卓「・・・」ポンポン

夏海「あ、隣座っていいの?じゃ座るねー」

卓「・・・」スッ

猫「餌」 リス「餌」 犬「餌」 ムササビ「餌」 豚「デブ」

夏海「うわ、よくみたらなんかいろんな動物いるね。駄菓子屋でエサ買ってたのってそういうことだったんだ」

夏海「いいよねー、動物に好かれるって。いいハンターは動物に好かれるってネフェルピトーにあっあっされたポックルも言ってたしさ」

夏海「犬とか猫とかリスとか・・・豚までいるし・・・ん?」

夏海(なにあれ・・・豚調理用具・・・?ぶ、ブタは食用なんだ・・・なんか扱いが豚だけ・・・)ねこぢる思い出した

猫「ハァッハァゥはぁっ交尾ッ交尾ッ交尾ッ」 猫「あっあっあっあっ」パンパン 犬「ふんっふんっ」 犬「お゛っお゛っ」パンパン

豚「い゛ぎぃいい゛!!」 リス「お゛ごぉ!?」パンパン

夏海「え、な・・・なに!?こ、これって・・・」

パンッパンッパンッパンッパンッパンッパンッパンッパンッパンッ

夏海(うう・・このBGM・・・発情期なの?全員・・・)

パンッパンッパンッパンッパンッパンッパンッパンッパンッパンッパン

夏海「・・・」チラッ 卓「・・・」

夏海(う~・・・気まずい・・・)

卓「・・・」スッ

夏海「!」

夏海(兄ちゃんまさかこの雰囲気にあてられてウチを・・・いやいやだめだめいくら兄ちゃんがウチを普段からそんな目で見てたとしてもそんなこんなところで・・・!)

卓「・・・」ジー

夏海(ってスマホで交尾ムービー撮ってるし・・・)

卓「・・・」スッスッ、ニタァ

夏海「ちょっと!そんな変なムービー添付したスパムメールみんなに送っちゃだめだって!しかも目の前にいるウチにまで送って・・・」

卓「・・・」シュッ

豚「ブヒィ!?!?」ゲシィ

夏海(無言で豚の交尾邪魔してるし・・・)

卓「・・・」スッ

夏海「え?なに、外行くの?いいけど・・・」

見てるよー

はよ

詩音

卓「・・・」ピー

夏海(笛・・・?)

バササササ・・・・

夏海「わ、すご、鳥の編隊飛行!?あれ兄ちゃんが操ってんの!?すごー!!なんか具を操るれんちょんみたい!」

バササササ・・・・ブッチャりゃァアアアアアアアアァァァァァ!!!

夏海「フンの雨!?そんなの見たくないんだけど!」

バササササ・・・

夏海「雨が止んだ・・・あれ?なんか鳥が集まって文字が・・・」

夏 海 可 愛 い 

夏海「ちょ、兄ちゃ・・・いきなりなにを・・・!!」

卓「・・・」

夏海(真顔・・・)


ボボンハウス飛ばされたなぜか

夏海「もう・・・バカだなー・・・兄ちゃんは・・・」ギュッ

卓「・・・」ピー

夏海(へへへ・・・・兄ちゃん・・・大好き)

帰り道

夏海(今日は兄ちゃんの秘密も知れたし、可愛いって言ってもらえたし・・・なんだか距離が縮まった気がするなー・・・)

卓「・・・」スタスタ

夏海「・・・あのさ、兄ちゃん。その・・・手・・・繋いでいい?」

卓「・・・」スッ

夏海「へへ・・・にーいちゃん❤」ギュッ

夏海(ふふふ・・・尾行してよかった)

今回まで

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