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京子｢よし、早速楽器買いに行こう｣

結衣｢おい、待てって｣

京子｢ふ～んふふ～ん♪｣

結衣｢私は絶対やらないからな｣

京子「なんでさぁ～結衣～」

結衣「問題が山積みだろ」

京子「えっ？」

結衣「何がえっ？だよ」

結衣「楽器買うほどの大金がどこにあるんだ？」

京子「えっ、安いのでもいいじゃん」

結衣「楽器なんて安くても五千円くらいはするし、それに…」

京子「その分は私が出すからさー。コミケで稼いだ分の貯金があるから大丈夫」

結衣「お金の貸し借りは駄目だろ」

京子「そこはなんとかやりくりしてさ」

結衣「なんとかって…」

結衣「(とりあえず話しを聞こう…)」

結衣「演奏できる環境は？」

京子「えっ、ステージ発表だから…」

結衣「いやだから、機材は揃ってるのか」

京子「機材？何それ」

結衣「よし、辞めよう」

京子「いやいや結衣さん、どうしてもやってみたい曲があるんだってばー」

結衣｢やりたい曲ってなんだよ｣

京子｢そこはどうでもいいじゃん｣

結衣｢どうでもって…お前のことだからミラクるんのOPテーマ曲とかじゃないのか｣

京子｢もっちろん！｣

結衣｢大体バンドでやる曲じゃないだろ｣

京子｢わかってるよ、冗談だってば｣

結衣｢京子…無理だと思う。以上｣

京子｢結衣さん頼みます…一生のお願いです！｣

結衣｢あのな…｣

結衣｢私もやりたくないわけじゃないけど、機材を揃えたり、練習する場所を借りたり…｣

結衣「中途半端じゃできないってこと」

京子「わかったよ」

結衣「(やっと諦めてくれたか…)」

京子｢もう知らないからね｣

結衣｢はいはい、七森祭は気楽に屋台でも楽めばいいさ｣

京子｢もうギター買っちゃったからね！｣

結衣｢はいはい、ギター買っちゃったんだ。よかったね…って｣

結衣｢おい！まじかよ｣

京子｢えへへ…3万くらいした｣ｺﾞｿｺﾞｿ

結衣｢どうすんだよ｣

京子｢だから軽音やろう｣

結衣｢どこまで勝手なんだよ｣

結衣｢(だからと言ってギター返品しろなんて言えないし)｣

結衣｢(でもよく見るとかなりカッコいいデザインだな)｣

結衣｢メンバーは？｣

京子｢まだ考えてない｣

結衣｢ボーカルは？｣

京子｢私！と思ったけど、ギターやりながらだと厳しい｣

京子｢結衣やって！｣

結衣｢絶対嫌だ｣

結衣｢大勢の前で歌うなんて｣

京子｢もうそう言わずに｣

結衣｢ていうか、まだやるって決めたわけじゃないんだぞ｣

京子｢とりあえず楽器屋さん行ってみようよ｣

結衣｢まあ行くだけ行ってみる…｣


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楽器屋


京子｢どう？思ったよりすごいしょ？｣

結衣｢ああ、値段もピンからキリまであるな…｣

結衣｢そういえば私もギターなのか？｣

京子｢いや、結衣はベースだよ｣

京子｢いかにもベースって感じがするし｣

結衣｢ベースって感じってなんだよ｣

結衣｢(カッコいい…なんか欲しくなってきた)｣