アイマスSSと銘打っておりますが、登場人物はPだけです。
地の文が多分に含まれます。
割と短めですが、人によっては相当読むのが疲れるタイプの文章かもしれません。
それでもよければどうぞ
SSWiki : http://ss.vip2ch.com/jmp/1387285981
書類をあらかたまとめ終えると彼は大きく背伸びをして背もたれに体を預けた。珍しく事務所には自分以外には誰もいない。アイドル達は収録だったりレッスンが入っていて、音無さんは社長に休めと言われて今日は休暇を取っている。社長は何処かの偉い人と会議だかなんだか。
そう言う訳で、することがなくなった俺は、ただ意味も無い思考を浮かべては消していた。事務所の中はエアコンの空調の音以外には何も聞こえない。車のエンジンの音ぐらい聞こえそうなものだが、今日に限って嫌にしずかだ。ここまで来ると世界に一人取り残されたような気分にもなる。
「俺はここにいるぞ。」
何か言葉を発しなければ、じぶんがこの空間に溶けて消えてしまうような錯覚を覚えてそんな事を口走った。
「俺は、俺は…」
寂寥感、悲壮感、虚しさ、何と言えばいいのか分からない半液状のべたべたした気持ちが俺の口を塞ぐ。
俺は…
その後に俺は何と言おうとしていたのだろう。喉に引っかかった言葉が分からない。
「…コーヒーでも飲もう」
よくわからない感情は飲み物と一緒に流し込んで溶かせばいい。そうしていつかこの感情が分かる時を待とう。
カタカタと薬缶が音を立てる。俺は火を消して、あらかじめセットしておいたフィルターにお湯を注いだ。白い湯気が上がり、コーヒーが下に落ちる。意味のない事を考えるのは楽しい、と思うのは俺だけなのか。普通は話題にすら上がらないことだからこそ、誰もが自分以外分からない。
コーヒーができてさて飲もう、と思ったその時、携帯が着信を告げる。画面を見ると、ああ、そろそろ収録が終わる頃だったな。
「ああ、俺だよ。…収録が終わったから迎えに来い?…まったく、じゃあ今から行くけど、局で待ってるか?近くの店とか入っててもいいぞ。…そうか、20分はかからないと思うから待っててくれ」
ガチャリ、電話を切る。勿論携帯でガチャリなんて音はしない。気分の問題だ。
「コーヒー飲む時間はないな。後でいっか、仕事は片付いてるし」
俺はコートを羽織って、事務所の扉に手を掛けた。
「…ああ、分かった。」
「俺は、俺は俺でしかないんだ。」
そうして俺は扉を開けた。
オチなし山なし
でもだからこそ意味のあることってあると思う
見直しもせずに一気に書いたから見苦しい所があるのはごめんなさい
少ししたら依頼出してきます
あれ、もう終わりかい
でも乙
なぜかHTML化依頼出せねえなんでたorz
誰かよろしくお願いします(涙目
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