「ゲゲゲの鬼太郎(五期)」×「THE IDOLM@STER」のクロスモノです。
キャラの言動に違和感があるかもしれませんが多めに。
※このSSには暴力・リョナ成分があります。
閲覧の際はご注意を!
SSWiki : http://ss.vip2ch.com/jmp/1386950564
カラッコロッカラッコロッ
やぁ、人間の皆さん。
僕はゲゲゲの鬼太郎です。
皆さんは、僕たちお化けの仲間が、今も増え続けていると言うのはご存知でしょうか?
実は、そのことで最近困っていることが…
と言うのも、その新しい仲間たちが人間に迷惑をかけているのです。
人間の世界でも「ゆとり世代」というのが、たまに話題に上がるらしいのですが…
こっちのゆとり世代はもっと深刻です…
時代が変わればお化けも変わってしまうのでしょうか?
でも、気をつけてください。
その新しい仲間たち…
もしかしたら貴方達のすぐ近くに、居るかもしれませんよ?
~東京某所スタジオ~
♪~Are you ready!!I'm Lady 始めようやれば出来る きっと絶対 私No.1
ハイ!OKデース!!
P「みんな、お疲れさん。」
春香「お疲れ様です、プロデューサー!」
亜美・真美「「お疲れー!」」
美希「ハ…じゃなかった、プロデューサーお疲れなの。」
P「ああ、みんな良くがんばってくれた。」
P「今回の撮影で、年末の特番をほとんどが撮り終えたことになるな。」
律子「これもみんなが一生懸命にがんばってくれたおかげよ。」
P「あと残すは、生放送とドラマの撮影…」
律子「それと、年末に行われるカウントダウンライブ!」
P「今回初の試みになるこの一大イベント。この企画が通ったのも皆のおかげだよ。」
やよい「さっきからプロデューサー感謝ばっかです。」
伊織「いいじゃない。実際私達の実力のおかげなんだから。」
あずさ「あら、一番張り切ってたのは誰だったかしら?」
伊織「なっ!?」
響「なんだ、伊織張り切ってたのか?」
千早「意外ね。」
伊織「なっ悪いわけ!?あずさも余計なこと言わないでよ!」
律子「はいはい、静かに。」
伊織「もうっ」
あずさ「うふふ」
雪歩「…」ボー
貴音「雪歩?」
雪歩「…!」ハッ
貴音「どうかいたしましたか?」
雪歩「あっいえ!」
P「どうした雪歩?気分でも悪いか?」
雪歩「いえ…大丈夫です…」
P「あんまり、無理するなよ?」
雪歩「大丈夫です。えへへ…」
P「そうか?ならいいんだけど…」
雪歩「あの、お話のほうを…」
P「え?ああ、そうだな…じゃあ、今後のスケジュールについてだけど…」
雪歩「…」ハァッ
真「…」
~スタジオ廊下~
雪歩「…」トボトボ
真「おーい、雪歩!」
雪歩「あっ真ちゃん。」
真「今日泊まるホテルの部屋、一緒だったでしょ?」
雪歩「え?うん。」
真「一緒に行こうよ。」
雪歩「うん。」
真「…大丈夫?」
雪歩「え?…なにが?」
真「体調とか悪かったりする?」
雪歩「ううん、元気だよ?」
真「…そうかな?」
雪歩「え?」
真「今日のダンスのキレ、悪かったよ?」
雪歩「それはいつもの事…」
真「いつも以上にってことだよ。」
雪歩「うっ…真ちゃん…」グサッ
真「もし、悩みがあるんだったら言ってよ?ボク達、仲間であって友達でしょ?」
雪歩「…ありがと。真ちゃん。」ニコ
真「遠慮しちゃダメだからね。」
雪歩「…うん。」
雪歩(私には…友達に言えない悩みを抱えている…)
雪歩(絶対に巻き込めない悩みが…)
~東京都某所ホテル~
真「zzz」スゥー
雪歩「…」
雪歩(もうじきあの時間がやってくる…)
ケータイパカッ
1:50
雪歩(携帯の電源をオフに…よし)
雪歩(今日は真ちゃんも傍に居る…大丈夫だと思うけど…)
1:55
雪歩(…)
1:56
1:57
1:58
1:59
am2:00
pi
♪~♪~
雪歩「!」
雪歩(どうして…どうして!?電源切ってたのに!)
雪歩「…」チラッ
真「…」スゥー
雪歩(気付いてない…こんなに音が鳴ってるのに…)
雪歩(お願い!鳴り止んで!)ガタガタ
♪~♪~
ハンズフリーオン pi
雪歩「え?」
??「うふふふ…」
??「わたし、メリーさん。今貴方の泊まっているホテルの玄関に居るの。」
雪歩「ひぃっ」
雪歩「いやああああああああああああああ!!」
~妖怪横丁~
目玉の親父「…」ムムム
子泣き爺「…」ムムム
砂かけ婆「何をやっておるのじゃろうか…?」
目玉「子泣き!なぜわしを裏切った!」
子泣き「なにおう!?人聞きの悪い!」
砂かけ「…はぁ?」ポカーン
目玉「なぜ優子ちゃんのファンをやめたのじゃ!」
子泣き「優子はもう時代遅れじゃ!これからは弘美の時代じゃあ!」
目玉「あんなチンチクリンに時代が来てたまるかぁ!」
子泣き「なんという事を!チンチクリンにはチンチクリンのよさがあるのじゃ!」
子泣き「優子こそただのノッポじゃないか!」
目玉「ノッポとは何事じゃ!優子のよさは身長ではなく、あのプロポーションじゃ!」
子泣き「まな板のどこがプロポーションじゃ!」
目玉「なんじゃとう!?」
子泣き「やるか!?」
砂かけ「やめんかーーー!!」
目玉「ひぇっ!」
子泣き「雷が落ちたー!」
カラッコロッカラッコロッ
鬼太郎「一体何の騒ぎだい?」
砂かけ「おお、鬼太郎。いいところに!」
鬼太郎「え?って父さん!こんな所に居たんですか?僕が買い物してる間にどっか行ったらダメじゃないですか。」
目玉「すまん、鬼太郎。待っている間に子泣きに会ってな。いつもの"アイドル談義"をしてたんじゃ.」
鬼太郎「今の騒ぎは"談義"なんて生易しいものじゃなかったですよ?」
目玉「それもこれも全部こいつが悪い!」
子泣き「なにおう!」
砂かけ「…」ギロッ
目玉「」
子泣き「」
鬼太郎「そもそもアイドルって…父さん、どこでそんな事を…」
目玉「これじゃ。」ホレ
鬼太郎「月刊アイドルマガジン?」
鬼太郎「こんなもの何処で?」
子泣き「人間は新品同然のものを捨てていきおる。勿体無い勿体無い。」
鬼太郎「拾ってきたのかい?…ってこれ2年前のじゃないか…」
目玉「例え古くても、中に写っている娘は別嬪じゃ!」
子泣き「華の少ない横丁じゃ唯一のオアシスじゃ。」
猫娘「ほほう…」
ろくろ首「今のは…」
アマビエ「聞き捨てなら無いねぇ…」
子泣き「え?」
子泣き「おぎゃああああああああああ!?」
子泣き「もう少し年寄りは労わるべきじゃ…」シクシク
砂かけ「口は災いの元じゃ。」
猫娘「ところで何の話をしてたの?」
鬼太郎「ああ、アイドルの話だよ。」
アマビエ「アイドル?鬼太郎にしては珍しい話題を…」
鬼太郎「いや、僕じゃなくてこの二人がね…」
猫娘「二人って…親父さんも?」
ろくろ首「それこそ、めず…らしくも無いか…」
猫娘「アイドルって何のアイドル?」
鬼太郎「さぁ?」
砂かけ「優子だの弘美だの言っておったわい。」
猫娘「優子…弘美…ああ、"SBY48"ね!」
鬼太郎「エスビーワイ?」
ろくろ首「渋谷の略だよ。」
鬼太郎「へぇ、そのアイドルが今人気なのかい?」
??「昔はな。」
鬼太郎「ねずみ男。」
ねずみ男「SBYなんていつの時代のことを言ってるんだよ。」
子泣き「なんじゃと、ねずみ男!」
目玉「そうじゃ、わしらのアイドルになんてことを!」
ねずみ男「いいかい、お二人さん。今、人間界じゃアイドル戦国時代なんていわれてるんだぜ?」
子泣き「アイドル…」
目玉「戦国…」
鬼太郎「時代?」
ねずみ男「そうそう。今、人間界ではアイドルブームの真っ只中!」
ねずみ男「一時期はSBY48の独壇場だったが、ご当地アイドルに、地下アイドル!多種多様なアイドル達が生まれ凌ぎを削ってるんだ!」
鬼太郎「へぇ、やたら詳しいな?」
ねずみ男「そりゃあ、鬼太郎ちゃん。このビビビのねずみ男様を舐めちゃあいけないぜ?」
ねずみ男「特に、今俺様が推しているアイドルはコレ!」
ねずみ男「765プロ!」
鬼太郎「なむこぷろ?」
目玉「それはプロダクションの名前じゃないのか?」
ねずみ男「チッチッチッ!」
ねずみ男「甘いぜ親父。そのプロダクションに所属しているアイドル全員が注目だって事よ!」
ねずみ男「例えばホレ、この雑誌に載っている"竜宮小町"とか…」
猫娘「竜宮小町!?」
鬼太郎「知ってるのか?」
猫娘「知ってるも何も!今飛ぶ鳥落とす勢いで人気急上昇のアイドルユニットよ!」
猫娘「CDの売り上げランキングも上位で、765プロの看板ユニットなのよ!」
猫娘「もぉ~伊織ちゃんが可愛くてぇ~!」
鬼太郎「…そうなんだ。」
猫娘「ハッ!」
鬼太郎「…好きなの?」
猫娘「…うん。」
ねずみ男「あとは、この雑誌のグラビア載っている"星井 美希"ってアイドルも765プロ所属だぜ?」
ろくろ首「美希ちゃん!?」
鬼太郎「ろくろ首?」
ろくろ首「美希ちゃん、良いわよねぇ~。あの体でまだ中学生って…羨ましいわぁ~。」
鬼太郎「…」
ねずみ男「あと、変り種なのが女性に人気の"菊地 真"!」
鬼太郎「男の子?」
ねずみ男「ところがどっこい!女の子なのよ。」
鬼太郎「この子が?」
アマビエ「真王子は女の子の憧れの的なのよ!」
鬼太郎「…色んなアイドルがいるんだ。」
ねずみ男「まぁコレでも極一部だけどな。」
ねずみ男「どうだい?親父さんたち。」
目玉「むむむ…人間の世界は恐ろしい…」
子泣き「ほんとじゃのう…さっきのいがみ合いが馬鹿らしく思えてきおったわい…」
鬼太郎「…」
~ゲゲゲハウス道中~
目玉「アイドルの世界も広いのう。」
ねずみ男「ハマり出すとコレが抜け出せないってな!」
猫娘「うんうん、分かる。」
鬼太郎「…」
ねずみ男「って、ちょっとはこっちの会話に入ってきたらどうだ?鬼太郎ちゃんよ。」
鬼太郎「そういうのに興味ないんだ。仕方ないだろ?」
ねずみ男「興味ないって…そういや、お前って何か趣味あんの?」
鬼太郎「いや、別に。しいて言うなら、ごろ寝と父さんの世話かな?」
ねずみ男「それを趣味にしちゃあいけないだろ…」
猫娘「そうね、もっと色んなことに興味持たなきゃ。」
鬼太郎「持つ暇があればね。」
ねずみ男「相変わらずつまんねぇ奴だな。」
鬼太郎「悪かったな。」
猫娘「何か一つぐらいは趣味持ったほうが良いわよ?」
鬼太郎「趣味って言われても…」
ねずみ男「そうそう、いざっていう時に役に立つぞ?」
鬼太郎「いざって?」
ねずみ男「いざはいざよ!お前だって、人間と関わる仕事してんなら、多少の知識をつけておいたってバチは当たんねぇと思うぞ?」
鬼太郎「…考えておくよ。」
目玉「おお、我が家に着いたわい。」
鬼太郎「すぐにお風呂の準備をしますね。」
目玉「すまんの。…ん?」
鬼太郎「どうしました?」
カァー!
鬼太郎「カラス君じゃないか。」
カァー!バサッバサッ
目玉「鬼太郎、手紙が来ておるぞ?」
鬼太郎「本当だ…なになに?」ガサッ
765プロ
鬼太郎「ななひゃくろくじゅうごプロ?」
目玉「なんじゃ?その、みょうちくりんな名前のプロダクションは?」
ねずみ男「ななひゃくろくじゅうご?…ばっか。おめぇ、それは"ななひゃくろくじゅうご"って読むんじゃなくて、それで"ナムコ"って読む…」
猫娘「そうそう、さっき話してた"竜宮小町"の…」
鬼太郎「ああ、さっきの。」
ねずみ男「」
猫娘「」
鬼太郎「二人とも、どうしたんだ?急に黙って。」
ねずみ男「な…なな…」
猫娘「な…なむ…なむ…」
目玉「南無?」
猫娘・ねずみ男「「765プロォーーーーーーーーーーー!!?」」
http://www.youtube.com/watch?v=2N3sap0M93w
とりあえず一旦ここまでで。
765側のキャラが全員出せるかは不安なところです。
ちなみにモバマス勢もちょこっとだけ出ます。
ゲゲゲの女房見終わった俺のはタイムリーなスレハケーン
乙
未だに鬼太郎のOP思い出せるわ
リメイクされた奴は見てないけど、それでも大丈夫?
これは期待
ほう、5期とはマニアックな
乙 面白いね
書き方丁寧で見やすい 期待
oh…
期待されてる!?
胃が…
と言うわけでキリの良いとこまで更新します!
>>34
基本リメイクも古い話を元に話が構成されたりしてますからね。
大きく変わった事と言えば時代背景と、鬼太郎の使う技、あとは仲間がかなり増えたところ…ぐらいじゃないですかね?
あと妖怪横丁か。
何で未視聴でもいけるかと思いますよ?
新人?鬼太郎プロデューサー!
~765プロ前~
鬼太郎「ここが手紙のあった。」
目玉「765プロじゃな。」
鬼太郎「…外観からは売れているってイメージは無いですね…」
ねずみ男「そりゃそうよ。売れ始めたのは最近だぜ?」
鬼太郎「そうなのかい?」
ねずみ男「ああ、この間言った"竜宮小町"っていたろ?あれが火付け役みたいなもんだからな。」
猫娘「それまでは無名もいいとこだったからね…」
鬼太郎「…どうして二人まで?」
ねずみ男「あらやだ。細かいこと気にしちゃダメよ♪」
猫娘「そうそう、ささっ行きましょ♪」
鬼太郎「うわっ!ちょっと押すなって!」
鬼太郎「エレベーター壊れてましたね…」
目玉「売れてきたんじゃ。これから直すんじゃろ?」
ねずみ男「さぁさぁ、お待ちかねの…」
ガチャッ
鬼太郎「すみませーん。」
ねずみ男「っておい!少しは躊躇しろよ!」
鬼太郎「なんでさ?見たところ呼び鈴もないし。」
ねずみ男「そういう意味じゃねぇよ!アイドル事務所だろ?!ここ!」
鬼太郎「?そうだけど?」
猫娘「ねずみ男、ダメよ。鬼太郎、そういうのに疎いから…」
ねずみ男「何十年と長い付き合いだが、こればっかは慣れねぇなぁ…」
猫娘・ねずみ男「「はぁ…」」
鬼太郎「?」
鬼太郎「ごめんくださーい!」
??「はーい」
??「何か御用ですか?」
鬼太郎「手紙を頂いた、ゲゲゲの鬼太郎です。」
??「へ?」
??「げ…げげ…げげげ?!」
鬼太郎「?」
??「ちょっとお待ちを!」
プロデューサーサーン!!
鬼太郎「何だったんでしょうか?」
目玉「さぁ?」
??「おっ押さないでくださいよ!小鳥さん!」
??「でも、本物ですよ!?本物!」
鬼太郎「…あの」
P「ああ、どうもお待たせしました。私この765プロでプロデューサーを勤めさせていただいています。"P"と申します。」メイシサシダシ
小鳥「先ほどは失礼しました。私はこのプロダクションで事務員を勤めています"音無 小鳥"と申します。」
鬼太郎「僕はゲゲゲの鬼太郎です。手紙の件で参りました。」
P「では、こちらの部屋で詳しい話を…」
P「しかし、まさか鬼太郎さんが本当に実在するなんて。」
小鳥「ダメもとで手紙を出して正解でしたね。」
鬼太郎「よく言われますよ。まぁ、妖怪やお化けを信じてる人が、今の時代少なくなりましたから。」
P「それも、寂しい話です…」
猫娘「アイドルが一人も居ない…」シュン
ねずみ男「春香ちゃんは?千早ちゃんは!?」キョロキョロ
小鳥「ごめんなさいね。みんな仕事で出払っちゃって。最近事務所に顔を出すアイドルも減ってきてるのよ。」
猫娘・ねずみ男「「そんなぁ!」」
鬼太郎「それで、手紙の件ですが…」
鬼太郎「ストーカーに困っているとか…って書いてありましたけど?」
P「ええ。そうです…」
目玉「ふぅむ…ストーカーなら人間の警察に頼むのが一番効果的だと思うんじゃが?」
P「いえ…確かに人間なら…それでいいんですが…(目玉がしゃべってる!?)」
鬼太郎「人間…"なら"?」
小鳥「…鬼太郎さん"メリーさん"ってご存知ですか?」
鬼太郎「メリーさん?父さんご存知ですか?」
目玉「ズズ…このお茶はうまいの!ん?メリーさんとな?」
目玉「この何十年と生きているが、初めて聞く名じゃのう…」
鬼太郎「父さんも知らないとなると…」
猫娘「ひょっとして、あの"都市伝説"で有名なメリーさん?」
小鳥「…はい、そのメリーさんです。」
鬼太郎「知ってるのか?」
猫娘「うん。以前、ファーストフード店でバイトしてた時に一緒に働いていた娘に聞いたことがあるの。」
猫娘「確か携帯電話に着信があって、それに出ると『わたしメリーさん。○○に居るの。』って言われるの。」
ねずみ男「それでどうなるんだよ?」
猫娘「その後何回も電話がかかってきて、その電話の内容がどんどん自分に近づいてくるんだって。」
猫娘「そして最後は
わたしメリーさん。貴方の後ろに居るの…
その後その電話を取った人は行方知れずになるって…」
ねずみ男「へっいかにも今の人間が考えそうな作り話だぜ。」
P「でも、実際このメリーさんの被害で困っているアイドルが居るのです!」
鬼太郎「どうです、父さん?」
目玉「都市伝説のぅ…申し訳ないが、今回の件は降りるしかなさそうじゃ。」
P・小鳥「「ええ!?」」
猫娘「どうして親父さん!?」
目玉「今回の件は人間のいたずらの可能性も考えられるからの…」
猫娘「でも…」
目玉「良いか?猫娘よ。我々、日本に古くから住みつく妖怪のほとんどは"自然現象"から生まれたものがほとんどじゃ。中には例外がおるがの。」
目玉「じゃが、今のメリーさんといい、現代の都市伝説から生まれたお化けは"人為的"なものが多い。」
目玉「大体は誰かのいたずらや、ネット社会を利用した悪質なデマだったりする。」
目玉「正直な話をすれば信憑性が薄いのじゃよ。」
猫娘「そんな…」
鬼太郎「確かに、人間によるいたずらの可能性も…」
??「待ってください!」
鬼太郎「…あなたは?」
猫娘「もっもしかして!萩原…」
ねずみ男「雪歩ちゃん!?」
P「雪歩!?」
雪歩「ごめんなさいプロデューサー…私のために動いてくれたんですね…」
鬼太郎「雪歩さん。貴方がストーカーの被害にあっているんですね?」
雪歩「はい。」
雪歩「あれは…人の手じゃ絶対無理です…携帯の電源を落としたはずなのに、勝手に電源がつくし…」
雪歩「勝手にハンズフリーにまでなるし…」
鬼太郎「はんずふりー…ってなんだい?」
猫娘「携帯の受話器を使わなくても話すことができる機能よ。それが勝手に動くってことはないわね。」
目玉「じゃが、欠陥か何かあればそういう事にもなるんじゃないのかの?」
雪歩「そう思って、ショップにも出向きました…でもどこにも異常がないって…」
ねずみ男「なぁ、鬼太郎。あの顔は嘘ついてないぜ?例え人間相手でも今回は特別受けたらどうだ?」
鬼太郎「…」
雪歩「もう、嫌です…こんな思いするの…」ポロポロ
目玉「しかしのぅ…」
猫娘「こんなに泣いているのに?」
目玉「わし等が直接、人間相手に手を下すわけにもいかんじゃろ?」
目玉「分かってくれ。」
猫娘「…」
P「…」
小鳥「…」
目玉「それじゃ、失礼するかの?鬼太郎よ。」
鬼太郎「待ってください。父さん。」
目玉「なんじゃ?」
鬼太郎「どうやら、客人のようですよ?」
プルルルルルルルッ
雪歩「ひぃっ!」
P「雪歩!」
ねずみ男「条件反射でビビッてやがる…」
猫娘「かわいそう…」
猫娘「それより鬼太郎。客人って?」
ピピンッ
鬼太郎「あの電話から、わずかだけど妖気を感じる。」
猫娘「え!?」
目玉「なんじゃと!?」
プルルルルルルルッ
小鳥「はいはい、今出ますよぉー」
鬼太郎「待って!」
小鳥「え?」
鬼太郎「僕が出ます!」
ガチャ
鬼太郎「もしもし、765プロですが?」
??「…」
プッ
ツーツー
鬼太郎「切れました…妖気も…」
ピピンッ!
鬼太郎「!」
鬼太郎「なんだ、この強い妖気は!?」
~♪~♪~♪
雪歩「っ!!」ビクッ
P「今度は雪歩の携帯が!?」
鬼太郎「この妖気…あの携帯からだ!」
ねずみ男「なんだって!?」
ハンズフリーオン pi
??「うふふふ…」
雪歩「またハンズフリーに!?」
鬼太郎「誰だ!お前は!?」
メリー「わたし、メリーさん。」
メリー「雪歩、貴方がどんな相手を連れてこようと
私からは一生逃げられないわよ?
うふふふ…」
プッ
ツーツー
雪歩「…」ガタガタ
P「雪歩、大丈夫か?雪歩!」
雪歩「プロ…デュサー…さん…私…私!」ガタガタ
小鳥「大丈夫よ!私達が居るもの!」
鬼太郎「…プロデューサーさん。」
P「なんです?」
鬼太郎「この依頼…引き受けますよ。」
P「ホントですか!?」
猫娘「鬼太郎!」
ねずみ男「それでこそ俺のダチ公だぜ!」
鬼太郎「父さんも、文句はありませんね?」
目玉「あれを見せられてはの。仕方あるまい。」
小鳥「ありがとうございます!鬼太郎さん!」
P「良かったな!雪歩!」
雪歩「…はい…はい!」ポロポロ
鬼太郎「しかし、どうします?」
目玉「"現代妖怪"…未知との相手じゃ。万全を喫して挑まねばならん!」
目玉「猫娘よ。」
猫娘「何?親父さん。」
目玉「お主は、メリーさんについての情報をできるだけ多く集めてほしい。わしの周りで人間の世界に溶け込んでいるのはお主だけじゃ。」
目玉「現代妖怪に関しては、わし等古い妖怪よりも、今を生きている現代人のほうが詳しいはずじゃからの。うまく聞き出してはくれんか?」
猫娘「わかったわ!バイト先で情報収集してみるわね!」
ねずみ男「で、俺は何をすればいいんだ?」
鬼太郎「横丁に帰って寝てればいいよ。」
ねずみ男「あっそう……ってなんで俺だけそんな扱いなんだよ!?」
鬼太郎「後は雪歩さんをどうやって守るかですね。」
目玉「そうじゃの。」
ねずみ男「っ聞けよ!」
目玉「相手はどのタイミングで彼女を襲うか分からん。一日中監視できたら良いのじゃが…」
鬼太郎「雪歩さんも女性です。流石に寝入ってるところをボクがお邪魔するのも…」
鬼太郎「それに彼女はアイドルです。ボクみたいな一般の者が、スタジオに入れるわけもありません。」
目玉「その瞬間を狙われたら、意味がないからの…」
鬼太郎・目玉「「う~ん…」」
ねずみ男(アイドル…スタジオ…)
ねずみ男「閃いちゃった!」ビビビッ
ねずみ男「プ~ロデュ~サ~ちゃ~ん♪」
P「え?」
ねずみ男「耳貸して!」
P「へ?」
ねずみ男「ゴニョゴニョ…でさ…するわけ…」
P「え?…はぁ…まぁ…」
ねずみ男「その際に…ゴニョゴニョ…してほしいわけ…」
P「それぐらいでしたら…こちらでも用意できますが…」
ねずみ男「どう?」
P「分かりました。ちょっと準備してきます。」
ねずみ男「ムフフ。コレでうまくいけば、アイドルは助かっちゃうし、俺様は儲かっちゃう!ニシシ!」
鬼太郎「…ねずみ男の奴。」
猫娘「また何か企んでるわね?」
目玉「懲りん奴じゃわい。」
ねずみ男「鬼太郎ちゃ~ん♪」
鬼太郎「なんだよ?」
ねずみ男「ちょっとこっち来て?」チョイチョイ
鬼太郎「?」
ババーン!
鬼太郎(メガネ&スーツ姿)「…」
ねずみ男「あ~ら、似合ってる!」
猫娘「何ていうか…面白いわね…」カンシン
雪歩「…」ワァ…
P「まさか、亜美と真美の没になったコント用の衣装がここで役に立つなんて…」
鬼太郎「…ちゃんと説明はあるんだろうな?ねずみ男。」ゴゴゴゴゴゴ…
ねずみ男「もっもちろん!(怖っ!)」
ねずみ男「コホンッ!まず、雪歩ちゃんを守るに当たって一番の障害になるのがスタジオだ。」
ねずみ男「一般人はおろか、許可のない人間は間違いなく追い返されてしまう。妖怪だって例外じゃない。」
ねずみ男「だが、ただ一つだけ通れる方法がある!それは…」
鬼太郎「それは?」
ねずみ男「それは、鬼太郎。お前が雪歩ちゃんの専属プロデューサーになることだ!」
猫娘「雪歩ちゃんの専属プロデューサー!?」
目玉「なるほど、それは一理あるな。関係者に成りすませば、雪歩さんを長い時間監視することが可能になる。」
鬼太郎「でも、僕はプロデューサーなんて仕事…」
ねずみ男「だいじょ~ぶ!」
ねずみ男「ちゃんと天下の765プロのプロデューサー様が指南してくれるよ。」
P「はい。私でよければ。」
鬼太郎「でも、うまくできるか…」
P「大丈夫です。今回鬼太郎さんにやってもらうのは飽くまで雪歩の護衛です。大まかな仕事の手配とかは私がやっておきますから。」
ねずみ男「まぁ、言ってみればプロデューサーの名を騙ったボディガードってとこだな。」
鬼太郎「なるほど…」
ねずみ男「でも、ある程度は仕事をしてもらうぞ?雪歩ちゃんのスケジュール管理とかは、ずっと傍に居るお前のほうが良いからな。」
鬼太郎「…分かった。」
P「では、鬼太郎さん。早速今日からなんで、こちらの部屋で仕事の内容をご説明します。」
鬼太郎「お願いします。」
猫娘「でも、スーツを着ちゃうと下駄とかちゃんちゃんこはどうするのよ?」
ねずみ男「なーに、安心しろい。ちゃんちゃんこは上着の下。下駄はアタッシュケースで持ち歩けるようにしてあるぜ。」
猫娘「…アンタ、何げにすごい仕事してるじゃない。」
ねずみ男「何げには余計よ?」
猫娘「そうなると今度は夜ね。雪歩ちゃんが寝ているときはどうするの?」
ねずみ男「そんなん簡単よ。猫娘、最近バイト終わるのは何時だよ?」
猫娘「まちまちね。でも最近は日付が変わるような仕事は請けてないわ。」
ねずみ男「雪歩ちゃんはいつも何時ぐらいですか?」デレデレ
雪歩「え!?わ…わたしですか?」
ねずみ男「そうそう。」デレデレ
猫娘「あからさま過ぎよ…」ムカッ
雪歩「最近は年末年始の特番関係で夜遅くになることが多いですね…でも、歳のこともありますし、そこまで遅くは…」
ねずみ男「なら、二人の予定もバッチリだな。」
猫娘「何がよ?」
雪歩「…?」
ねずみ男「今日から二人は事件解決まで、夜を共にしてもらいます!」
猫娘・雪歩「「えぇ~!?」」
と言うわけで今日はここまで。
書き溜めしながら書き込みしてるんで、更新する時はイッキに更新します。
乙
妖怪四十七士も出てくるのか?
乙、脳内再生余裕でしたわ
新しい鬼太郎って、ネズミ男はそれなりに役に立つ奴になってるの?
春香達一人一人に違う妖怪が付くのはどうか
個人的には地獄究極奥義も使ってほしい。
レス一杯嬉しいです!
>>65
妖怪四十七士は今回は出ない予定です。
アイマス側だけでも手一杯なんで…
>>67
役に立つ時もあれば、立たない時も…
基本立つ時は裏があったりしますしね。
でも妖怪大裁判の時のネズミ男は男前でしたよ。
>>68
やってみたいけど…
多分私の能力では難しい…
絶対gdgdになる
それではキリのいい所まで投下していきます
~タクシー車内~
鬼太郎「今日の仕事は…」
目玉「タクシーに乗るのはいつ以来じゃろうかの。」
雪歩「…」
鬼太郎「人気アイドルだけあって、スケジュールがパンパンだ…大丈夫なのかな?これ…」
雪歩「…あの」
鬼太郎「…はい?」
雪歩「今回は、本当にありがとうございます。」
鬼太郎「いや、いいですよ。僕の方こそすみません。変な疑りを入れてしまい。」
雪歩「いえ、そんな…仕方ないですよ…」
鬼太郎「被害に遭われたのは、いつからなんですか?」
雪歩「本当に最近です…いきなり電話がかかってきたかと思うと、電話の回数が増えてきて…」
目玉「猫娘の話していた内容どおりだと、最後は雪歩さん、貴方の命が危険じゃ。危うくとんでもない事件を見逃すところじゃったよ。すまんの。」
雪歩「いえ…」
鬼太郎「雪歩さん大丈夫です。僕がきっとこの事件を解決して見せますよ。」
目玉「あのヤトノカミまで倒した自慢の息子じゃ。すぐに解決するじゃろうて。」
雪歩「ありがとうございます。」ニコ
鬼太郎「!」ドキッ
雪歩「あ、着いたみたいです。」
鬼太郎「え?」
雪歩「行きましょ?」
鬼太郎「え?あっはい!」
~都内テレビ局 関係者用出入り口~
雪歩「おはようございます。」
警備員「おはようございます。雪歩ちゃん、今日も可愛いね。」
雪歩「えへへ…」
鬼太郎「おはようございます。」
警備員「おう、おはようござ…ってちょっと待った君君。ここは子供の来る場所じゃないよ?」
鬼太郎(ほら来た。)
鬼太郎「申し送れました。私、765プロの新人プロデューサー『下野 喜太郎』と申します。」メイシサシダシ
警備員「え?アンタが!?」
鬼太郎「臨時ですがね。」
警備員「よく見たら許可書も!?こっこれは失礼しました!」
鬼太郎「いいですよ。よく間違えられるんで。」
雪歩「プロデューサー早く行きましょう?」
鬼太郎「はい。」
警備員「いやぁ…たまげたなぁ…」
~楽屋~
ガチャッ
雪歩「みんな、おはよう。」
春香「あっ雪歩、おはよう!」
響「雪歩、はいさい!」
春香「ってその方…っていうかその子は?」
雪歩「あっこの方は…」
鬼太郎「新人プロデューサーの『下野 喜太郎』といいます。」メイシサシダシ
春香「え?新人プロデューサー!?いつのまに?」
雪歩「ほら、今年末で忙しいでしょ?プロデューサー一人じゃ追いつかないって…」
春香「確かにそうだね…」
響「むぅ~…」ジーッ
雪歩「響ちゃん?」
春香「響、なんで睨んでるのよ?いきなり失礼でしょ!」
響「自分、知ってるぞ!鬼太郎さんでしょ!」
鬼太郎「!」
春香「何今更言ってるの?喜太郎さんでしょ?」
響「春香の言ってるのは名刺上の名前!自分がいってるのは鬼の漢字を書く方の鬼太郎だぞ!」
雪歩「なんで…それを…?」
響「前、プロデューサーが鬼太郎さん宛てに手紙書いてたの自分見たぞ!」
春香「そうなの!?」
鬼太郎「…これは。」
ヒョコッ
目玉「仕方ない。バラすしかなさそうじゃの。」
春香・響「「!?」」
鬼太郎「そうですね、いずれバレる事ですし。」
春香「ひょっとして…目玉の親父さん…ですか?」
目玉「ほぅ、わしに驚かんとはの。たいした娘じゃ。いかにもわしが目玉の親父じゃ。」
鬼太郎「そして僕がゲゲゲの鬼太郎です。」
春香「本当に居たんだ…」
響「やっぱ、雪歩の件か!?」
鬼太郎「ええ。」
春香「すごいすごい!本物の鬼太郎さんがプロデューサーさんだなんて!」
響「他のアイドルに自慢できるぞ!」
鬼太郎「あの…他の事務所には御内密に…」
春香「え?」
響「なんで?765プロの良い宣伝じゃないか。」
目玉「今回は飽くまで護衛目的じゃ。本来の仕事が終われば、わし等はプロデューサーの任を降りる契約じゃ。」
響「なぁ~んだ。」
雪歩「それに、妖怪にストーキングされてるなんて知れたらマイナスイメージだよ…」
春香「それも…そうだね。ごめんなさい。」
鬼太郎「それで…あなた達は?」
春香「ごめんなさい、わたし"天海 春香"って言います。」
響「自分は"我那覇 響"だぞ!よろしく!」
鬼太郎「しばらくの間ですが、よろしくお願いします。」
ガチャッ
スタッフ「失礼しま~す。765プロさん、そろそろ出番なんで、準備お願いしま~す。」
春香・響・雪歩「「「はい!」」」
~スタジオ~
春香「~♪」
目玉「歌番組の収録というのも、こうやって見ると新鮮でいいの。」
鬼太郎「そうですね。」
雪歩「~♪」
鬼太郎「でも彼女だけは…」
目玉「やはり不安なのじゃろう。他の二人とは違い、表情に少し影ができておる。」
鬼太郎「急いで解決しましょう。」
目玉「うむ。」
目玉「その前に少し休憩をはさむとしようかの?」
鬼太郎「休憩ですか?」
目玉「コレから長丁場じゃ、常に張り詰めていたら、お前でも参ってしまうじゃろ?」
鬼太郎「でも…」
目玉「それに奴もこんなに人がいる場所では騒ぎは起こせんはずじゃ。」
鬼太郎「確かに…」
目玉「プロデューサー殿からお金をいくらか預かっていたはずじゃろ?少しのどが渇いた。」
鬼太郎「そういえばさっきから何も口にしてませんね。自販機が近くにあったのでそこに行きましょう。」
~テレビ局廊下~
鬼太郎「なんだか下駄じゃない所為か、歩きづらいです。」
目玉「今は我慢じゃ。」
??「…もう、どこいったんだろう?」タッタッタッ
鬼太郎「ん?」
??「え?…きゃっ!?」ドシーン!
鬼太郎「うわっ!?」ドシーン!
目玉「うわぁ!」
??「たたた…あの、大丈夫?」
鬼太郎「そちらこそ、大丈夫でした?」
??「おーい、凛!大丈夫か!?」
??「あっプロデューサー。」
??「すみません、うちの凛が…」ペコリ
鬼太郎「いえ、僕は大丈夫ですので…それより、何か急いでいたようですが?」
??「すみません、うちのアイドルが一人行方知れずで…」
目玉「そいつは大変じゃの。」
??「え?」
鬼太郎「あっいえ、たっ大変ですね!」ハハハ…
??「コレぐらいの小さい女の子なんですが…みませんでした?」
鬼太郎「いえ…その子の名前は?」
??「"白坂 小梅"って言うんですけど…あっすみません、私、シンデレラプロダクションのプロデューサーを勤めさせていただいてますモバPと申します。」メイシサシダシ
鬼太郎「シンデレラプロダクション…」
モバP「そして、この娘が…」
凛「"渋谷 凛"です。」
鬼太郎「なら、僕も渡したほうがいいですね。」メイシサシダシ
モバP「…え?765プロのプロデューサー!?」
凛「貴方が?!」
鬼太郎「ええ、臨時の新人ですが。」
凛「へっへぇ…」
鬼太郎「それじゃあ、小梅ちゃんでしたっけ?見つけ次第そちらに連絡しますよ?」
モバP「いいんですか?」
鬼太郎「ええ、何かの縁ですし。」ニコッ
モバP「あっありがとうございます!」
鬼太郎「それじゃ、行きますね。そろそろ担当アイドルの収録が終わる時間なんで。」
凛「さっきはすみませんでした!」
モバP「…」
モバP「…世界は広いな凛。あんな子供みたいな人がプロデューサーなんて…」
凛「うちの事務所も人の事いえないと思うよ?」
モバP「それにしても、小梅の奴どこに行ったんだ?」
鬼太郎「もうすぐ、彼女達の収録が終わる頃…と言っても、まだ30分ぐらいありますね。」
目玉「しかし、さすがはテレビ局じゃ。見た事のある顔が多いの。」
鬼太郎「そうですね。」
鬼太郎「それより…
そろそろ出てきたらどうだい?」
??「ば、ばれてる…」アセッ
鬼太郎「もしかして、君が小梅ちゃんかい?」
小梅「…はい。」
鬼太郎「さっきからボクの後をつけてきてるけど…何か用かい?」
小梅「あ、あの…ゲゲゲの鬼太郎さん…ですよね?」
鬼太郎「え?」
鬼太郎(なんでボクの事を…)
小梅「…目玉の親父さんも」
鬼太郎「どうしてそれを?」
小梅「あ、あの子から…聞いた。」
鬼太郎「あの子?」
鬼太郎「あの子って…君、あの子が見えるのかい?」
小梅「…うん。」
目玉「なるほど。この子は霊感が強いんじゃな。」
鬼太郎「それで僕が鬼太郎だと?…でも、どうして後を付けて来たんだい?」
小梅「…本物…見たかった。」
鬼太郎「別にこそこそ隠れなくても、気軽に声をかけてくれれば良かったのに…」
小梅「…は、恥ずかしい…から」
目玉「なんというか、本当に今のアイドルは色々居るんじゃの。」
鬼太郎「まったくです。まさかここまで霊感の強い子までアイドルとは…」
鬼太郎「そうだ。君のプロデューサーが探していたよ?急いで戻ってあげないと。」
小梅「え?ほ、ほんとう?…じゃ、じゃあ…またね?」
あの子「…」バイバイ
鬼太郎「…面白い子でしたね。」
響「あれ?鬼太郎さん?」
鬼太郎「え?」
春香「どうしたんですか?こんなところで。」
鬼太郎「あなた達こそ、どうしてここに?まだ収録は終わってないはずでは?」
響「予定ではね…なんだか撮影機器の故障とかで中断しちゃったんだ。」
鬼太郎「なんだって!?」
春香「突然だもんね…トークのほうも中途半端のところだったし…」
鬼太郎「それより、雪歩さんは?!」
響「楽屋のほうに向かってったぞ?なんでも疲れがどっと出たとかで…」
目玉「いかん、鬼太郎!楽屋なんて密室空間に一人で居れば、奴の思う壺じゃ!」
鬼太郎「くそっ!」タッタッタッタッ
春香「鬼太郎さん!?」
響「春香、自分達も行くぞ!」
春香「う、うん!」
タッタッタッタッ
鬼太郎「靴だと走りづらい…」
ピピンッ!
鬼太郎「父さん、妖気です!」
目玉「奴め、早速…」
雪歩「きゃああああああああああああ!!」
鬼太郎「雪歩さん!?」
目玉「急ぐんじゃ鬼太郎!楽屋のドアなんぞ蹴破れ!」
鬼太郎「うおおおおおおおおおおおおお!!」
バキャッ!
鬼太郎「!…これは!?」
目玉「空間の切れ目から無数の腕が…」
雪歩「鬼太郎さん!」
謎の腕「オオオオオオオオオオ…」ガシッ
雪歩「いや!離して!」
鬼太郎「雪歩さん!」
目玉「とにかく、今は彼女を助けるんじゃ!」
鬼太郎「はい!髪の毛針!」シュババババッ!
腕「アアアアアアアアアア!?」
目玉「彼女を掴んでいた腕が外れたぞ!」
鬼太郎「ちゃんちゃんこ、雪歩さんを守るんだ!」バサァ!
雪歩「!」
鬼太郎「彼女から離れろ!指鉄砲!」シュパパパパ!
腕「!?!?オオオオオオオオ…」
目玉「空間が閉じた。どうやら逃げ出したようじゃ。」
鬼太郎「大丈夫ですか!?」
雪歩「ありがとう…鬼太郎さん…」
鬼太郎「すみません…こんな事になるなんて…」
雪歩「謝る事なんて…私も悪いんです。のこのこ一人になるような事をしたから…」
鬼太郎「くっ…」
雪歩「鬼太郎さん…」
響「大丈夫か!?雪歩!」
春香「大丈夫!?」
雪歩「二人とも…」
目玉「なにはともあれ、無事で良かったわい。」
鬼太郎「…でも。」
目玉「気負うではない。わしの息子は、この程度でへこたれる様な度胸の持ち主ではないはずじゃぞ?」
鬼太郎「…父さん。」
目玉「しかし、あの腕は何じゃったのじゃろうか?まるで人形の球体間接のようなモノが付いておったが…」
鬼太郎「人形と関係があるんでしょうか?」
目玉「情報が少ないからの…」
スタッフA「なんだなんだ?」
スタッフB「いったい、何の騒ぎだい?」
春香「今の騒ぎで…」
響「集まってきちゃったぞ…」
目玉「こりゃあ、まずい…」
鬼太郎「ど、どうしましょう…」
スタッフA「君たちは765プロの…」
春香「あ、えと…えと…」
響「こ、これには深い訳が…」
雪歩「ど、どうしよう…」
目玉「見つかったら面倒じゃ…今は一旦…」モゾモゾ…
鬼太郎「隠れていてください…」
春香「!」
ガシッ!
目玉「ひゃあ!?」
鬼太郎「え?(何を!?)」
春香「あの!」ズイッ
目玉「ひゃあ!」
スタッフA「なんだ?…目玉の人形?」
スタッフB「よく出来てんな…」
春香「す、すみません!ドッキリの撮影中でして!」
スタッフA「は?ドッキリ?」
春香「そ、そうなんです。うちの雪歩がターゲットでして…その、この人形で驚かしたんですよ!」
スタッフB「はて?ドッキリの撮影なんて…スケジュールにあったか?」
スタッフC「さぁ?少なくとも俺は見てない。」
響「えっと…うちのプロダクションで行っていまして…撮影を…」
スタッフA「はぁ?許可は?」
春香「さぁ?」
スタッフA「プロデューサーさん。どうなの?」
鬼太郎「えっと…」
スタッフA「まぁいいや、どっちにしろこの扉の請求書、お宅に送っておくからね。」
スタッフB「ったく人騒がせな…」
スタッフC「まぁまぁ、いいじゃないの。怪我人でなかったし…ね?」
春香「す、すみませんでした!」
春香「…ふぅ。」
響「ふぅ。じゃないぞ!スタッフさん怒らしてどうするんだ!?」
春香「どのみち怒られてたよ?あんな番組作ってたぐらいだし、妖怪とか信じてなさそう。」
鬼太郎「あんな番組?」
春香「数ヶ月前に収録したんですけど、年末放送予定の『徹底討論!この世にお化けは居るのか否か!』って番組で、さっきの人その時の番組プロデューサーなんですよ。」
響「ああ、あの番組か…自分は出てないけど、春香は出てたんだっけ?」
春香「うん、竜宮小町の3人と真美とで特別ゲストとして。」
春香「あんな内容やるんだから信じてないよ。」
春香「…あっそういえばその番組、鬼太郎さんについても特集組まれてましたよ。」
鬼太郎「僕…ですか?」
春香「はい、『鬼太郎のうわさは本当か?』って枠でしたけど…」
響「伊織の奴が言ってたぞ。あんなヤラセよく出来るわね!って。」
鬼太郎「…だからか、最近変な手紙が来てたのは…」
春香「え?来てたんですか?どうみても偽物のポストでしたよ?」
鬼太郎「たぶん、カラス君たちが間違えて持ってきたんだよ…」
目玉「ところで、春香さんや…いつまで…」
春香「え?あっ!ごめんなさい!」
目玉「いや、いいんじゃ。アイドルに掴まれるなんて、一生に何度もないからの。」テレテレ
響「そうだ、雪歩は?さっきから静かだけど…」
雪歩「スー…スー…」
鬼太郎「寝てますね…」
春香「最近寝れてないって言ってたから…」
鬼太郎「やはり例の電話で…」
春香「…」コクリ
雪歩「…鬼太郎…さん…」
目玉「一応、信用はされたみたいじゃな。」
鬼太郎「…」
小梅「…」ジーッ
小梅「やっぱり…本物は…違う…」wktk
あの子「…」ウンウン
モバP「こら、小梅!」
小梅「ぴぃっ!」ビクゥッ!
モバP「おっとすまん…じゃない、どこほっつき歩いてたんだ!?」
小梅「えっと…」アセッ
モバP「ほら、次のスケジュールも迫ってる。行くぞ!」グイッ
小梅「あっ!」ワタッ
~765プロ 事務所~
P「そんなことがあったんですね…」
鬼太郎「すみません…」
P「いや、良いんですよ!雪歩は無事だったわけですし…鬼太郎さんが居なければどうなっていたことか…」
鬼太郎「そう言って頂けると救われます。」
千早「それで、雪歩はどこに?」
鬼太郎「今はボクの仲間と一緒に自宅へ。」
P「鬼太郎さんもこれから?」
鬼太郎「はい。」
亜美「えー。ちょっとぐらい遊ぼうよ!」
真美「そーだそーだ!」
P「はぁ、何言ってんだ。今何時だと思ってるんだ?」
律子「そうよ、明日も収録あるんだからあんた達も帰るの。」
真美「せっかくの鬼太郎さんだよ?」
亜美「あの伝説のだよ?」
真美・亜美「「あーそーびーたーいー!」」
律子(般若の面装備)「ほう…」
真美「いや、ほら早く帰らないと。あれ、始まっちゃうよ?」
亜美「そうだね。早く帰ろうか。」
律子「分かればよろしい。」
鬼太郎「…」
目玉「なんだか…見てはならぬものを見たような…」
鬼太郎「…そう…ですね…」ハハハ…
真「…」
今日はとりあえずここまでで。
モバマス勢出したのは小梅ちゃんを出したかったからだよ。
他意はない!
乙です
モバマス勢はもう出ないのか?
みくにゃんvs猫娘を期待していたのに
>>106
自分もそれ期待してた
ぬりかべと千h(ry
どうも、>>1です。
>>69
レスを返し忘れてました。
地獄究極奥義に関しては今回は相手が相手なんで出るかどうか怪しいところです。
獄炎乱舞に関しては前のSSで出したんで今回は無しかも。このSS以外でもいいから武頼針を出したい。個人的にはこっちのが好き。
>>106
>>107
出ると思ってました。
正直この話の主軸が鬼太郎と雪歩なんで、番外編でならやれます。
もちろん、需要があればですが…
>>108
おっと、それ以上は…
更新は夜中になる予定です。
前川さんに需要が無いわけないだろ
そろそろ更新を開始します。
>>110
OK分かった!
需要があるなら書きましょう!
でも時間頂戴ね?
~雪歩自宅~
猫娘「ごめんね、雪歩ちゃん。」
雪歩「いいえ、こちらこそ…なんだか巻き込んだみたいで…」
猫娘「巻き込んだなんて…困ってる人が居たら助け合い…でしょ?」
雪歩「ありがとうございます。」
猫娘「鬼太郎よりかは…頼りにならないかも…だけど、絶対守って見せるから!」
??「今日はその心配はないんじゃないか?」
雪歩「!」
猫娘「何よ、"バケロー"。」
バケロー「今日は彼女の携帯がない。その上、この部屋にあった電話も撤去した。」
バケロー「なら、相手は彼女にかけてくることなんて出来ないだろ?」
猫娘「まぁね…」
雪歩(携帯がしゃべるなんて…やっぱり慣れないなぁ…)
~外~
鬼太郎(ちゃんちゃんこ姿)「しかし、ねずみ男も中々の案を出してきましたね。」
鬼太郎「彼女の携帯の代わりに、バケローを置くなんて。」
目玉「バケローもなりはごく一般の携帯じゃが、れっきとした妖怪じゃ。」
目玉「奴とて妖怪を介して雪歩さんには、仕掛けてはこんじゃろ。」
鬼太郎「だといいんですが…」
目玉「大丈夫じゃろ。猫娘の話を整理すれば、相手は電話を媒体にして襲ってくると言うことじゃ。」
目玉「実際、昼間の場合も近くに電話があった。」
鬼太郎「…そうですね。」
目玉「心配はいらんよ。今回は猫娘も居ることじゃ。2人がかりだったら、奴も狙ってこれはしまい。」
目玉「それはそうと、ねずみ男の姿が見えんが?」
鬼太郎「あいつならまた怪しい商売を始めたらしいです。」
目玉「また余計な仕事を増やさなければ良いがの…」
鬼太郎「それだけが心配です。」
~雪歩自宅~
雪歩「スー…」
猫娘「眠ったみたいね。」
バケロー「猫娘よ。」
猫娘「なによ?」
バケロー「もうじき例の時間だぞ?」
猫娘「え?」
1:58
猫娘「ほんとだ。」
~外~
1:59
鬼太郎「あと1分…」
鬼太郎「Pさんの話では午前2時が最も被害が多いと言っていました。」
目玉「いわゆる、"草木も眠る丑三つ時"という奴じゃな。わし等お化けがもっとも活発に動ける時間じゃ。」
2:00
鬼太郎「父さん…2時です。」
目玉「どうじゃ?」
鬼太郎「…猫娘とバケロー以外の妖気は感じられません。」
目玉「流石に今夜は諦めたかの?」
鬼太郎「だといいんですが…」
鬼太郎(なんだろう…この胸騒ぎ…)
~雪歩自宅~
雪歩「スー…」
pi
~♪~♪
雪歩「!?」パチッ
雪歩「なんで!?」
雪歩「どうして携帯がここに!?」
雪歩「携帯は確か…」ハッ
雪歩「猫娘さん!バケローさん!」
雪歩「居ない!?」
~♪~♪
雪歩「いや…いや…」
雪歩「もうやめて!!」
pi
メリー「どんな手を使ってでも…わたしは貴方を…逃がさない。」
雪歩「ひぃっ!」
メリー「逃がさない逃がさない逃がさない逃がさない逃がさない逃がさない逃がさない逃がさない逃がさない逃がさない逃がさない逃がさない逃がさない逃がさない逃がさない逃がさない逃がさない逃がさない逃がさない逃がさない逃がさない逃がさない逃がさない逃がさない逃がさない逃がさない逃がさない逃がさない逃がさない逃がさない逃がさない逃がさない逃がさない逃がさない逃がさない逃がさない逃がさない逃がさない逃がさない逃がさない逃がさない逃がさない逃がさない逃がさない逃がさない逃がさない逃がさない逃がさない逃がさない逃がさない逃がさない逃がさない逃がさない逃がさない逃がさない逃がさない逃がさない逃がさない逃がさない逃がさない逃がさない逃がさない逃がさない逃がさない逃がさない逃がさない逃がさない逃がさない逃がさない逃がさない逃がさない逃がさない逃がさない逃がさない逃がさない逃がさない逃がさない逃がさない逃がさない逃がさない逃がさない逃がさない逃がさない逃がさない逃がさない逃がさない逃がさない逃がさない逃がさない逃がさない逃がさない逃がさない逃がさない逃がさない逃がさない逃がさない逃がさない逃がさない逃がさない逃がさない逃がさない逃がさない逃がさない逃がさない逃がさない逃がさない逃がさない逃がさない逃がさない逃がさない逃がさない逃がさない逃がさない逃がさない逃がさない逃がさない逃がさない逃がさない逃がさない逃がさない逃がさない逃がさない逃がさない逃がさない逃がさない逃がさない逃がさない逃がさない逃がさない逃がさない逃がさない逃がさない逃がさない逃がさない逃がさない逃がさない逃がさない逃がさない逃がさない逃がさない逃がさない逃がさない逃がさない逃がさない逃がさない逃がさない逃がさない逃がさない逃がさない逃がさない逃がさない逃がさない逃がさない逃がさない逃がさない逃がさない逃がさない逃がさない逃がさない逃がさない逃がさない逃がさない逃がさない逃がさない逃がさない逃がさない逃がさない逃がさない逃がさない逃がさない逃がさない逃がさない逃がさない逃がさない逃がさない逃がさない逃がさない逃がさない逃がさない逃がさない逃がさない逃がさない逃がさない逃がさない逃がさない逃がさない逃がさない逃がさない逃がさない逃がさない逃がさない逃がさない逃がさない逃がさない逃がさない逃がさない逃がさない逃がさない逃がさない逃がさない逃がさない逃がさない逃がさない逃がさない逃がさない逃がさない逃がさない逃がさない逃がさない逃がさない逃がさない逃がさない逃がさない逃がさない逃がさない逃がさない逃がさない逃がさない逃がさない逃がさない逃がさない逃がさない逃がさない逃がさない逃がさない逃がさない逃がさない逃がさない逃がさない逃がさない逃がさない逃がさない逃がさない逃がさない逃がさない逃がさない逃がさない逃がさない逃がさない逃がさない逃がさない逃がさない逃がさない逃がさない逃がさない逃がさない逃がさない逃がさない逃がさない逃がさない逃がさない逃がさない」
雪歩「いっいやあああああああああああああああああああああああああ!!」
雪歩「いや…いや!…いやぁ!」
猫娘「雪歩ちゃん!雪歩ちゃん!!」
バケロー「どうしたんだ急に?」
猫娘「分からないの、うなされ出したと思ったら急に…」
雪歩「…助けて!…いや…やめて!」
猫娘「バケロー、鬼太郎を呼んで!」
バケロー「もう呼んである!」
カッカッカッカッカッ…バンッ!
鬼太郎「雪歩さん!」
猫娘「鬼太郎!雪歩ちゃんが!」
雪歩「いや…いやああああああ!!」
鬼太郎「こ、これは!?」
目玉「うなされるにしても、これは尋常じゃないぞ!」
バケロー「とにかく、救急車を呼んだほうがいいと思うんだが?」
鬼太郎「頼む!」
雪歩「いやああああ!…いやああああ!」
鬼太郎「雪歩さん!雪歩さん!」
雪歩「いやああああ!…!?…はぁ、はぁ…鬼太郎…さん…?」
鬼太郎「そうです、ボクです!」
雪歩「よか…った…」ガクッ
鬼太郎「雪歩さん!?」
目玉「どうやら気を失ったようじゃな…」
猫娘「ごめんなさい、鬼太郎…」
鬼太郎「猫娘の所為じゃないよ…」
目玉「むぅ~…これは一体どういうことじゃ?」
鬼太郎「分かりません…妖気は間違いなく感じませんでした。奴が接触してきたとは思えません…」
目玉「しかし、この乱れようは…ふぅ~む…」
雪歩「…」
鬼太郎「…雪歩さん。」
~病院~
医者「ふぅむ…特に異常は見られませんでした…ですが、少し安静は必要でしょう。」
P「そうですか…ありがとうございます。」ペコッ
雪歩「プロデューサー…」
P「大丈夫か?雪歩。」
雪歩「…はい。」
鬼太郎「すみません、雪歩さん…」
雪歩「…なんで鬼太郎さんが謝るんですか?」
鬼太郎「あんな近くに居たのに…僕は何もできなかった…」
雪歩「そんな…」
真「…本当ですよ」
鬼太郎「え?」
雪歩「真ちゃん?」
真「ゲゲゲの鬼太郎だか、妖怪の専門家だか知らないけど…アンタが来ても何も変わらないじゃないか!」
真「スタジオといい、今回といい…雪歩はいつも危険な目に遭っている…」
真「アンタは助けに来たんじゃないのかよ!」
春香「ま、真?」
あずさ「少し、落ち着きましょ?ね?」
伊織「そうよ、仮にもここは病院よ?」
千早「それに鬼太郎さんだって…」
真「鬼太郎鬼太郎ってみんなして…」
やよい「だって…噂じゃ…」
真「飽くまで噂だろ!」
美希「真くんどうしたの?いつもの真くんじゃないみたい…」
真「みんながこいつを過剰評価しすぎなんだよ!」
真「雪歩は…ボク達の仲間で…大切な友達なんだ…」
真「これ以上、雪歩がつらい目にあっている姿なんて見たくないんだ!」ダッ
P「真!」
P「す、すみません!真ぉ!」
鬼太郎「…」
雪歩「すみません。いつもはあんな子じゃないんですけど…」
鬼太郎「いえ…彼女の言うとおりです。今回は、ボクに落ち度がありました…」カラッコロッカラッ…
雪歩「鬼太郎さん…」
~病院屋上~
鬼太郎「…」
目玉「落ち込むことは無いぞ?」
鬼太郎「…父さん。」
目玉「ん?」
鬼太郎「今回の事件…ボクには解決できる自信がありません…」
鬼太郎「未だに不透明な相手…初めてですよ…ここまで怖いと思ったのは…」
鬼太郎「今回の僕は…無力です。」
目玉「正直な話しを言えば、わしも同じ気持ちじゃ。」
目玉「未だかつて対峙したことの無い、現代妖怪と言う相手にわし自身も四苦八苦しておるわい。」
目玉「じゃがの…」
鬼太郎「?」
目玉「どんな相手でも、わしらが諦めると言う事は絶対にあってはならんのじゃ。」
目玉「雪歩さんを見てみるんじゃ。今の彼女は一体誰にすがっているか…それは他でもない鬼太郎…お前自身じゃないのか?」
目玉「力を持つものが、力を持たないものを守る。それが世の中の成り立ちじゃ。」
目玉「もし、ここでお前が逃げ出したら、彼女はどうする?」
鬼太郎「…」
目玉「それに一人で気張ることも無い。お前には立派な仲間が居るじゃろ。今までも支えてきてくれた仲間が。」
目玉「鬼太郎、それでも諦めるのか?」
鬼太郎「…父さん、僕は…」
鬼太郎「…彼女を守りたいです。」グッ
目玉「うむ、それでこそ我が息子じゃ!」
鬼太郎「でも、どうすれば…」
目玉「ふぅむ…一度"夜行さん"を尋ねてみてはどうじゃ?」
鬼太郎「夜行さんですか?」
目玉「古今東西の妖怪に詳しい夜行さんなら、もしくは何かしらの情報があるかもしれん。」
鬼太郎「…なるほど。」
~妖怪横丁~
夜行さん「なるほど、それでわしの所に?」
鬼太郎「…ええ。」
夜行さん「で、件のアイドルはどうなった?」
鬼太郎「まだ…今は猫娘とアマビエに付かせています。」
夜行さん「そうか…丁度よかったと言えば丁度よかったかもしれない。」
目玉「何か情報が入っておるのかの?」
夜行さん「現代妖怪に関しては以前よりちょくちょく情報が入っていた。」
夜行さん「だが、飽くまで噂程度で本格的な情報は入ってきていなかったんだ…」
夜行さん「しかし、ついこの頃になって、奴らの動きが活発になってな。」
鬼太郎「活発?」
夜行さん「うむ。まずはコレを見てくれ。」ガサッ
鬼太郎「これは?」
夜行さん「これは、今まで入ってきた現代妖怪に関してまとめた地図だ。」
夜行さん「一時期は、首都圏に集まっていた現代妖怪だが…この頃になって地方に散らばっている。」
夜行さん「例えば、この"人面犬"首都圏に多く現れていたが、最近では東北地方で発見されたケースもある。」
夜行さん「そしてこの"口裂け女"。こいつに関しては、はじめは岐阜のほうで見られたが、最近では東京や名古屋などの都会、挙句は韓国など多くに渡り発見例がある。」
目玉「…ほほう。」
夜行さん「その口裂け女だが、つい先ほど"蒼坊主"から連絡があってだな。」
鬼太郎「蒼兄さんから?」
夜行さん「九州のほうで一体倒したそうだ。何でも小学生ぐらいの女の子を襲おうとしていたらしくてな。」
目玉「なんと、そんなところにまで出ているのか!」
鬼太郎「今までの妖怪とは違い、場所を選ばないのか…」
夜行さん「そして、件のメリーさんについてだ。」
鬼太郎「何か情報があるんですか?」
夜行さん「噂程度ではあるが…奴の正体が人形である可能性が非常に高いと言うことだ。」
目玉「人形じゃと?」
夜行さん「どうやら、昔捨てられた外国製の人形がその怨みを晴らす為に持ち主を探しているらしい。」
鬼太郎「なんだって?」
目玉「では、そのメリーと言う人形は…」
夜行さん「おそらく、その雪歩という少女が以前持っていた可能性もある…」
鬼太郎「父さん。」
目玉「うむ、それならあの球体間接も納得できる。明日、本人に聞いてみるとしよう。」
次の日
~765プロ~
アマビエ「むむむ…」
貴音「…」
アマビエ「閃いたよ!ババはこっちだ!」バッ
ジョーカー「よお」
アマビエ「」
やよい「貴音さん、すごいです!」
真美「どうしたのさ、ヒヨコちゃん。」
アマビエ「ヒヨコじゃないって言ってんだろ!アタイは人魚!人魚!!人魚!!!」
ギャーギャー!
猫娘「アマビエの予知能力も効かないって…貴音ちゃんって何者?」
貴音「フフ…」
アマビエ「もう一度勝負なのさ!」
貴音「ええ、何度でも受けて経ちましょう。」
真美「私もー!」
やよい「私も頑張るです!」
雪歩「ふふふ…」
猫娘「でも、大丈夫なの?昨日の今日で仕事なんて…お医者さんは安静が必要って言ってたのに…」
雪歩「はい。でも、もう何ともありませんから。」
雪歩「それに…」
P「それでは、今日はこのようなスケジュールで…」
鬼太郎「分かりました。」
雪歩「私だけ休むわけにもいかないですし。」
猫娘「むー…(何でだろう?この気持ち…)」
鬼太郎「それでは、雪歩さん行きましょうか?」
雪歩「はい。」
猫娘「気をつけてね?」
雪歩「大丈夫です。鬼太郎さんが付いてますし…それに今日は真ちゃんと一緒のお仕事ですし。」
猫娘「そう…だね。うん、行ってらっしゃい!」
猫娘「…」ハァッ
美希「恋の悩み?」ヒョコッ
猫娘「わっ!」ビクッ
美希「驚かしちゃった?」
猫娘「そっそんなこと!…って恋だなんてそんな!」ワタワタッ
美希「ふふん、すごく怪しいの…正直に白状するの。」ギランッ
猫娘「みっ美希ちゃん?」ダラダラ
美希「美希、そういう話しすっごくd「美希」へ?」
P「仕事の時間だぞ。」
美希「もうそんな時間?もうちょっとだったのに…ちぇっ」
P「それでは、失礼しますね。ほら、早く支度しろ。」
美希「はーい。」
猫娘「助かった?…って私も時間だ。」
猫娘「アマビエ。」
アマビエ「むむむむ…」
貴音「…」
猫娘「まだやってる…」
~タクシー内~
雪歩「…昨日はありがとうございます。」
鬼太郎「そんな…何もできなかったのに…」
雪歩「…あの悪夢の中、真っ先に聞こえてきたのが鬼太郎さんの声なんです…」
雪歩「あの声が聞こえなかったら今頃は…」
目玉「しかし、夢の中まで襲ってくるとは…」
鬼太郎「枕返し以来ですよ。そんな妖怪。」
目玉「じゃが、趣旨が違うようじゃがな。」
鬼太郎「趣旨ですか?」
目玉「うむ。夜行さんも言っておったが、今回の悪夢は催眠によるものではないのかの?」
雪歩「催眠?」
目玉「今まで、雪歩さん宛てにかけられた電話の中で、一つだけ催眠のかかったものがあった。」
目玉「それはメリーさん対策として部屋中の電話を撤去したときに悪夢を見る様なもの…」
目玉「そう考えれば、鬼太郎の妖怪アンテナが反応しなかったのも無理はない。」
鬼太郎「ですが、あの場にはバケローが…」
目玉「事前に彼女に妖怪と言うことをバラしておったからの。雪歩さんの中で電話と言うよりは、妖怪と言う認識が強かった。ではないかね?」
雪歩「はい。確かに妖怪…というか、奇抜なものと言うか…電話ではなかったですね…」
バケロー「奇抜…」
目玉「まぁ、おかげで"獏"まで動かさなければならない事態にはなったがの。」
鬼太郎「ところで雪歩さん。貴方の記憶で、外国製の人形に覚えはありませんか?」
雪歩「外国製…ですか?」
鬼太郎「はい。」
雪歩「…覚えが…ないですね。」
鬼太郎「そうですか…」
目玉「だとすると…また振り出しじゃの…」
雪歩「あの…それがなにか?」
鬼太郎「もしかしたら、糸口になるかと思ったんですが。」
雪歩「…あっでも。」
鬼太郎「?」
雪歩「記憶はあいまいなんですが、小さいころに遊んだことがあったかもしれません…」
鬼太郎「本当ですか!?」
雪歩「え?ええ…でも、それが私のだったか…覚えてなくて…」
鬼太郎「どういうことですか?」
雪歩「その人形、確か別の子のを借りて遊んだ気がしたんです。」
雪歩「でも、その子の名が思い出せなくて…」
鬼太郎「父さん。」
目玉「うむ。その時の人形は詳しく思い出せるかの?」
雪歩「はぁ…なんというか、赤いドレスに白いフリルの付いたモノを着ていて…髪は金髪でしたね。」
鬼太郎「ごく一般的な人形ですね。」
目玉「もしかしたら、その人形が関係してるかもしれん。」
鬼太郎「でも、他の子の人形ですよ?夜行さんの話では、捨てた本人にしか付き纏わないと…」
目玉「相手は人形じゃ。何をしでかすか分からん。」
雪歩「相手が人形だと何か悪いんですか?」
目玉「雪歩さんや。貴方にとって人形とは何かの?」
雪歩「人形…パッと聞いて思い浮かべるのは、愛玩用だったり観賞用だったり…」
目玉「ふむ。人形と言う字を漢字で書くと"人と形"と言う字を書く。もともと人形は愛玩用でも観賞用でもなく、宗教的な役割として使われていた"形代"が原型なんじゃ。」
目玉「雪歩さん、貴方でも知っている雛祭り。あれの原型になった流し雛も人形を川に流すことで穢れを落とす。いわゆるお払い的な意味を持つ。」
目玉「じゃが、逆に藁人形のように相手を呪うと言うような呪術的な使用法もある。」
目玉「そして、昔から"人型"と言うものには霊魂が宿りやすいと信じられてきた。」
目玉「人形ももちろん人型。その乗り移る霊魂によっては最悪の道を辿らねばならん。例えば…」
鬼太郎「雪歩さんに怨みを持った霊魂…」
雪歩「…私に恨み?」
目玉「人間と言う生き物は些細なことでも怨みを買ってしまうものじゃ。思いもよらぬ時、思いもよらない形での。」
雪歩「でも、その人形とどんな関係が?」
目玉「本当にその人形の持ち主の名前が思い出せぬのかの?」
雪歩「え?」
目玉「本当は思い出せているんじゃなかろうか?」
雪歩「何を…」
鬼太郎「父さん、雪歩さんが困っています。それにこれ以上は…仕事に支障が。」
雪歩「…」
目玉「おお、これはすまんかった。つい…」シュンッ
鬼太郎「気にしないでください。」
雪歩「いえ…」
目玉「ん?お、今日の仕事場が見えてきおったわい。」
鬼太郎「今日のスケジュールですが…」
雪歩「え?ああ、はいっ」
タクシーの運ちゃん(目玉が…目玉が…目玉がしゃべってる!?)アガッアガッ
~テレビ局 楽屋~
雪歩「おはようございます。」
真「あ、おはよう雪歩」
真「あっ」
鬼太郎「おはようございます…」
真「っ!おはよう…ございます…」プイッ
目玉「やれやれ、どうやら嫌われてしまったようじゃな。」
伊織「本人も困ってるんじゃないかしら?」
鬼太郎「伊織さん?」
伊織「あの子自身も分かってるはずよ。鬼太郎さん、貴方が雪歩のこと、命がけで守っていることぐらい。」
鬼太郎「でも…僕は…」
あずさ「そんなに落ち込まないでプロデューサーさん。」
鬼太郎「え?」
あずさ「誰にだって失敗ぐらいあります。でも、その失敗を全力で覆すほど頑張れば、あの子も認めてくれると思いますわ。」
亜美「そうそう。亜美の知ってるゲゲゲの鬼太郎はそんなことで諦めるような人じゃないと思うよ?飽くまで噂の範疇だけで」ニシシ
鬼太郎「皆さん…」
目玉「みんな、良い子じゃのう…」ウルウル
伊織「べっ別に本当の事言ってるだけだし!」アセッ
亜美「出ました!いおりんの十八番!」
伊織「亜美ぃ~?何が十八番かしら?」
亜美「ひぃっ!鬼太郎、助けて!妖怪いおりんが襲ってくるぅ!」
伊織「こら、あみぃー!!」
亜美「きゃー♪」
律子「ごめんなさいね。騒がしい子達で。」マッタク
鬼太郎「いえ、むしろこのぐらいが丁度いいですよ。」
~スタジオ~
鬼太郎「今日はドラマの撮影です。」
目玉「雪歩さん達、765プロは特別出演と言う形なんじゃな?」
鬼太郎「ええ。」
雪歩(メイド役)「待ってください!旦那様!」
俳優「そうはいかない!」
目玉「サスペンスかの?」
鬼太郎「みたいです。」
目玉「メイド服姿の雪歩さんもたまらんの。」ムフフ
鬼太郎「父さん…まんま親父ですよ?」
目玉「何を言っておる?わしゃ親父じゃ。それ以上でもそれ以下でもないぞ?」
鬼太郎「そういうわけでは…」
鬼太郎「それより、父さん。さっき雪歩さんにしていた質問の意味。お聞かせ願いませんか?」
目玉「うむ。実はな、あの後夜行さんにある資料を見せてもらったんじゃ。」
鬼太郎「僕は見てないですけど?」
目玉「お前が帰った後に見せられたんじゃ。」
鬼太郎「だから出てくるのが遅かったんですね?」
目玉「それでな、その資料は雪歩さんのいわゆる経歴を簡略化したものなんだが…」
鬼太郎「夜行さん、そんなことまで出来るんですか…」
目玉「知り合いの妖怪に頼んでみたらしい。糸口が見つかるようにとな。」
目玉「それで、気になることを見つけたんじゃ。」
鬼太郎「気になること?」
目玉「うむ。実はさっき雪歩さんが言ってた"幼少期の人形を持っていた友達"その子の名じゃ。」
鬼太郎「名…ですか?」
目玉「その子の名が
"メリー"だったんじゃよ。」
鬼太郎「なんですって?!」
目玉「しかも、そのメリーと言う子は、両親ともにアメリカ人での、一つ大きな事業を展開しておったそうじゃ。」
目玉「じゃが、ある事がきっかけでその事業が失敗し、6年前に一家心中を図り、メリーと言う子も亡くなっておるそうじゃ。」
鬼太郎「たしか、雪歩さんの実家は裕福な家庭だと聞きました。」
目玉「もしかしたら、同じ裕福な家庭が、一瞬にして自分だけがどん底に落ちてしまった。その時嫉妬心が6年越しに人形に宿り、さらには憎悪として変わり彼女に襲い掛かってるのかもしれん。」
鬼太郎「しかも、彼女は今アイドルとして表舞台に立っている…でも、なぜ雪歩さんはそのことを?」
目玉「彼女なりの優しさじゃろう。昔は仲が良かったのじゃ。無理もない。」
鬼太郎「…」
雪歩「そんな!旦那様!?」
鬼太郎「彼女はそのことを思い出した…すると今の心境は…」
目玉「複雑じゃろうな。」
??「…あ。」
鬼太郎「え?」
小梅「ま、また…会えた。」
鬼太郎「君は小梅ちゃん。」
小梅「…うん。」
鬼太郎「どうしてここが?」
小梅「た、たまたま…仕事場所が…一緒で…あの子が…教えてくれた…から…」
鬼太郎「ああ、なるほど。」
小梅「ちょっと…元気がない?」
鬼太郎「え?…いや…まぁ、そうかな。ここん所忙しくて…」
小梅「…忙しいだけじゃない。」
鬼太郎「え?」
小梅「何か…思いつめてる…そんな感じがする…ってあの子が…」
鬼太郎「少なからず当たってるよ。悪い妖怪から彼女を守ろうと必死で頑張っても守りきれず、挙句の果てに相手が彼女の友達…今回ほどやりにくいのはないよ。」
小梅「…む、難しい話は…分からない。」
小梅「でも…」
小梅「私の知っているゲゲゲの鬼太郎は…どんなお化けだろうと…果敢に立ち向かうヒーロー…」
小梅「今の鬼太郎さんは…知らない…」
鬼太郎「小梅ちゃん…」
小梅「む、無責任…かも…しれない…けど…頑張って。」
鬼太郎「…ありがとう。」
モバP「小梅ー?」
小梅「あ…行かなきゃ。」
小梅「バイバイ。」タタタ…
鬼太郎「うん。」
目玉「いろんな人に勇気をもらえる。これほど素晴らしい事はない。」
鬼太郎「はい。」
鬼太郎「例え相手が友達でも、彼女を傷つけて良い理由にはなりませんよね?」
目玉「もちろんじゃ。」
鬼太郎「必ず彼女を守って見せます!」
目玉「その意気じゃ!」
真(執事役)「そっそんな!?」
目玉「真殿の役は執事か…女の子なのに大変じゃの。」
鬼太郎「本人はメイド役をやりたかったみたいですよ?」
目玉「…それなら、こっちのほうが的確かの?」
鬼太郎「…それ、本人が聞いたら泣きますよ?」
ピピンッ!
鬼太郎「っ!父さん!」
目玉「分かっておる。わしにも感じるぞ!この凄まじい妖気!」
鬼太郎「こんな人気の多いところで、一体どこから?」
目玉「用心するんじゃ!」
鬼太郎「はい!」
カメラマン「あれ?」
スタッフ「どうしたんだ?」
カメラマン「カメラの調子が…」
スタッフ「え?」
カメラマン「いや、雪歩ちゃんを写すと急にノイズが…」
スタッフ「そんなバカな。」
カメラマン「いや、嘘じゃないですって。ほら。」
スタッフ「どれ?」
スタッフ「本当だ。彼女以外を写しても何ともないのに…」
カメラマン「どうします?」
監督「どうした?」
スタッフ「いや、なんだかカメラの調子が悪くて…」
監督「なに?」
監督「…本当だな。仕方ない一度中断しよう。」
スタッフ「はい。」
イッタンキュウケイハイリマース
雪歩「え?」
伊織「なんで?まだ中断するには早いわよ?」
亜美「でも疲れたしー。いいんじゃない?」
あずさ「亜美ちゃん、まだ出てないわよね?」
真「でも、撮影始まってから一時間も経ってないよ?」
雪歩「だよね…ねぇ、なんかカメラの前に集まってない?」
ザワザワ
アーデモナイコーデモナイ
真「故障かな?」
雪歩「さぁ…」
カメラマン「こっちのカメラもおかしいぞ!」
スタッフ「なに!?」
監督「このドラマって…いわく付き?」
スタッフ「さぁ…でも書下ろしですよ?そんなことは…」
監督「だよね。」
音響「何だ?このノイズ音?」
監督「今度は何?」
スタッフ「マイクにも異常が!」
監督「どーなってるの!?」
目玉「なんだか、騒がしいの。」
鬼太郎「さっきから、さらに妖気が強くなっています…」
目玉「奴め、何か騒ぎを起こして、それに乗じて雪歩さんを襲うつもりじゃな?」
鬼太郎「…どこからくる?」
プルルルルルッ
鬼太郎「!」
雪歩「!」
真「!」
プルルルルルッ
鬼太郎「父さん!」
目玉「うむ、今までで一番強い妖気じゃ!」
鬼太郎「あの電話か?」
ガチャッ
スタッフ「はい、第5スタジオ…」
鬼太郎「あっ」
プルルルルルッ
鬼太郎「え?」
スタッフ「あれ?ねぇ、そっちの電話鳴ってる?こっちじゃなかったぽい。」
プルルルルルッ
スタッフ「いや、こっちでもない。」
プルルルルルッ
スタッフ「じゃあ、どこのだ?」
プルルルルルッ
鬼太郎「どういうことでしょうか?」
プルルルルルッ
目玉「じゃが、着信音はするぞい?」
プルルルルルッ
スタッフ「さっきから音がでけぇな!」
プルルルルルッ
監督「どっから鳴ってる?」
プルルルルルッ
雪歩「…」ガタガタッ
真「大丈夫?雪歩。」
伊織「ただの電話よ。心配ないわ。」
あずさ「そうよ。そんなに怖がらなくて大丈夫よ?」
雪歩「ち…違うんです…」
真「?」
雪歩「そこ…そこの電話が…そこの電話が鳴ってるの!」
プルルルルルッ
鬼太郎「父さん、あれです!舞台セットにある電話が鳴ってるんです!」
目玉「なんじゃと!?」
スタッフ「おい、あの電話鳴ってないか?」
スタッフ「馬鹿言うなよ。あの電話線繋がってないんだぜ?それどころか、このシーンで使う奴だから音すら鳴らない使用だったはずだぞ?」
鬼太郎「え?」
目玉「だとすると…!」
鬼太郎「雪歩さん!そこから離れてください!」
雪歩「え?」
pi
メリー「わたしメリーさん。今貴方の後ろに居るの。」
グラッ
真「セットが!?」
伊織「倒れてくる!!」
鬼太郎「行け!ちゃんちゃんこ!!」
雪歩「きゃああああああああああああああ!!」
ズドーーーーン!
ガラガシャーーーン!!!
と言うわけで今回はここまで。
このあと少しだけオリジナル展開がありますのでご了承を。
あと「猫娘×みく」の話どうしようか悩んでます。
この話が一通り終わってからでいいですかね?
スピンオフみたいな形で。
それか別スレで書くか…
乙!
番外編はお好きなタイミングでどうぞ
スレはせっかくだしこのまま使いまわしてもいいんじゃないかと思うけど
乙です
乙乙。しゅーこさんも狐繋がりで何かできそうな気がするなー
出てこないかなーチラッチラッ
真の言葉遣いに違和感があるが、
それ以上にすげー怖くて面白い
みくにゃん楽しみ
おもろいで
面白い
雪歩だけじゃなくてシリーズ化してほしいなー
やぁ、人間の皆さん。
>>1です。
やっぱみくにゃん人気あるな。
>>171
真の言葉遣い…すみません、どうしてもあのシーンだけは書きづらくって…
このあとも同じような描写あるから不安…
>>172
そういえば最近、みくにゃんに対しての「ファンやめます」ってネタみないよね?
艦これの那珂ちゃんに取られたのかな?
>>174
シリーズ化…
多分アイマスはこれで最初で最後かと…
ただ、別の形でシリーズにはするかも。
と言うわけで、本編の書き溜めは全部完了したので、更新していきたいと思います!
パラパラ…
真「雪歩!」
伊織「大丈夫?」
亜美「何とか…」
真「雪歩!?」
あずさ「真ちゃん?」
真「雪歩が居ない…」
伊織「そんな!じゃあ下敷きに!?」
あずさ「雪歩ちゃん!」
真「そんな…」
鬼太郎「…!」
目玉「どうした?」
鬼太郎「ちゃんちゃんこの中身が空です…」
目玉「なに!?」
鬼太郎「連れ去られました…」
目玉「まさか、間に見たあの空間か!」
鬼太郎「おそらくは…」
ガシッ!
真「なにやってんだよ!」
鬼太郎「…っ!」
真「お前のせいで雪歩は!」
目玉「まだ死んだとは決まってはおらん!落ち着くんじゃ!」
真「コレで落ち着けと?2度だけじゃなく3度も!」
伊織「落ち着きなさいって!」
あずさ「真ちゃん!落ち着いて。」
亜美「ふぇ…」
鬼太郎「待つんだ…真くん…」
真「っ!」
ドカッ!
鬼太郎「ぐっ!」
伊織「きゃっ!」
真「あっ…」
ドサッ
鬼太郎「つっ…」
伊織「アンタ…なんて事を!」
真「ちっ違う…だって、こいつが雪歩を…」
伊織「っ!」
パンッ
真「え?」
伊織「いい加減にしなさい!さっきから落ち着けって言っているのに!」
真「…伊織?」
伊織「この間の病院でだってそう。周りの静止無視して突っ走って…」
真「でも、こいつは…」
伊織「だったら…」ギリッ
伊織「だったら、雪歩の奴がこの人のこと、一度でも信頼してないって言ったの!」
真「え?」
伊織「少なくともわたしは聞いてないわ…鬼太郎さんが来てから、久々に眠れそうだとか、安心できるとか…そんなメールしか寄越してないわ。」
伊織「あのスタジオでの出来事や、病院の出来事のあとでもそう。雪歩は一度たりとも信頼してないなんていってない!」
伊織「真…アンタは否定するけど、貴方に何が出来るのよ?」
真「それは…」
伊織「今貴方が出来るのは、雪歩を不安がらせず安心させることと、そして鬼太郎さんたちのバックアップじゃないの?」
真「…」
伊織「それでも十分…やってると思うわよ?」
真「くっ!」ダッ
伊織「あっ…もう…」
伊織「雪歩が戻ってこない間は撮影も始まらなさそうだし、真を追うわ。」
伊織「鬼太郎さん。」
鬼太郎「?」
伊織「雪歩は死んだの?」
目玉「まだ分からんが。死んだと決め付けるにはまだ早い。」
目玉「とりあえずは奴を追うことが先決じゃ。」
伊織「それじゃ…雪歩のことお願いします。」ペコッ
あずさ「わたしからも。」ペコッ
亜美「ゆきぴょん…助けてね?鬼太郎。」グスッ
鬼太郎「うん、わかった。」
亜美「約束だよ?」
鬼太郎「約束する。」
ユビキリゲンマンウソツイタラハリセンボンノーマスユビキッタ
鬼太郎「それで、どうするんです?やつは自分の空間に逃げ込んでいるんですよね?」
目玉「うむ。確かにこのままでは奴を追うことは出来ん。」
目玉「じゃが、あいつを使えば…」
鬼太郎「あいつ?」
目玉「とにかく、ここから出るんじゃ!」
鬼太郎「え?」
目玉「急ぐんじゃ!」
鬼太郎「はっはい!」
~どこかの山奥~
鬼太郎(ちゃんちゃんこ姿)「こんな所、初めて来ましたよ。」
目玉「わしも久々に来たからの。」
鬼太郎「え?」
目玉「見えてきたぞ。」
鬼太郎「ここは?」
目玉「ここは"鏡の祠"といってな。中に鏡が祀られておるんじゃ。」
鬼太郎「鏡…ですか?」
目玉「昔から鏡は別の世界へ通じておると伝えられてきたからの。」
鬼太郎「それで。」
目玉「とにかく、中に入ってみるんじゃ。」
ギィッ
鬼太郎「…カビ臭い。」ゴホゴホッ
目玉「おお、あった!あの鏡じゃ!」
鬼太郎「?…見たところ、ただの古臭い鏡に見えますが。」
??「古臭くて悪かったの?」
鬼太郎「誰だ!」
目玉「こら、鬼太郎!」
??「その声は…目玉の親父か?」
目玉「久しぶりじゃな…"鏡爺"よ。」
鬼太郎「鏡爺だって?!」
鏡爺「何か問題があるのか?」
鬼太郎「だって…お前はあのときに…」
鏡爺「ああ、お前さんが言っているのは兄の話じゃろ?」
鬼太郎「…兄?」
目玉「鏡爺だって一人とは限らん。お前のように一族を持つ妖怪も居る。」
鏡爺「その通りだ。」
鬼太郎「…そうなんですか。」
鏡爺「それで親父殿。今回はどういった用件で?」
目玉「わしらをある空間に連れて行ってほしいんじゃ!」
鏡爺「ある空間?」
鬼太郎「実はある女の子がその空間に連れ攫われてしまったんだ。」
鏡爺「そのある女の子を助けにか?」
目玉「頼む。協力してほしい。」
鏡爺「別にかまわん。」
鬼太郎「え?」
鏡爺「どうした?意外そうな顔をして。」
鬼太郎「いや、やけにあっさりと…」
鏡爺「久々の客人だからな。もてなしついでみたいなものだ。」
鬼太郎「…はぁ。」
鏡爺「ただし、下手をすれば戻れなくなる…それだけは肝に銘じておけ。」
鬼太郎「分かった。」
鏡爺「ならその鏡に身を投じろ。」
鏡爺「案内ぐらいならしてやる。」
目玉「助かる。」
スゥーーーーッ
鏡爺「行ったか…」
鏡爺「そこのは行かんのか?」
??「…」ビクッ
鏡爺「なんだ、男か?」
??「男じゃない、れっきとした女の子だ!」
鏡爺「そのなりでか?」
??「これは…その…撮影のままで…」
鏡爺「行くのか行かんのか?」
??「…」
鏡爺「まぁ、いい。なにかしら訳があるんだろう。道は開けておく好きなときに来るが良い。」
真「雪歩…」
カラッコロカラッコロッ
鬼太郎「…」
鏡爺「…」
鬼太郎「…鏡爺」
鏡爺「なんだ?」
鬼太郎「怨んでないのか?」
鏡爺「なぜ、そんなことを聞く?」
鬼太郎「僕は君のお兄さんを殺したようなものなんだぞ?」
鏡爺「ふん、怨んじゃいない。むしろ兄もお前を怨んじゃいないだろ。」
鏡爺「アイツの願いは鬼太郎、お前によって果たされたようなもんだからな。今頃あの世で笑ってる。」
鏡爺「それより、お前はどうなんだ?」
鬼太郎「え?」
鏡爺「コレから行くところ。お前にとっては大事な人が待ってるんじゃないのか?」
鬼太郎「大事って…まぁ、依頼者だし大事ではあるけど…」
鏡爺「…顔が赤いぞ?」
鬼太郎「え!?」
目玉「からかわんでくれい。鏡爺よ。」
鏡爺「はっはっはっ!今のでチャラにしよう。」
鬼太郎「…良い奴だな。」
鏡爺「悪になるほうが面倒だ。」
鬼太郎「どっかの奴に言い聞かせてほしいもんだ。」
ぬらりひょん「ぶえっくしょい!」
朱の盆「大丈夫ですか?」
ぬらりひょん「なんだ?やけに寒気がするな…」
鏡爺「最近、鏡の世界を荒らす奴が出てきてな。」
目玉「鏡の世界をか?」
鏡爺「ああ、何と言ったかな?…思い出した、"紫鏡"とかいう奴だ。」
鬼太郎「紫鏡?」
鏡爺「うむ。ここ最近、鏡の世界に迷い込む人間が増えてきていてな。なぜかと思えばそいつの所為だったという訳だ。」
目玉「それでどうした?」
鏡爺「伸してやったわい。二度と出てこれないようにな。」
鏡爺「この鏡の世界はわしの縄張り。荒らす奴は誰とて許さん。」
鬼太郎「父さん。」
目玉「うむ。おそらく、その紫鏡も現代妖怪の一体じゃな。」
鏡爺「おっと…そうこうしている内にその"ある空間"に着いたようだ。」
鬼太郎「ここが…」
目玉「おぞましい妖気が渦巻いておる…」
鬼太郎「鏡爺、ここまで案内してくれてありがとう。」
鏡爺「なに、コレぐらい。」
目玉「よし、行くぞ鬼太郎!」
鬼太郎「はい!」
カッカッカッカッカッ…
鏡爺「ふぅ、柄にもなくたくさん喋ってしまったな…」
鏡爺「で、結局来ちまったと?」
鏡爺「いいのか?下手をすれば帰れなくなるぞ?」
真「…」
~??~
雪歩「う…~ん…」
雪歩「!」パチッ
雪歩「ここは?」
雪歩(どこかの洋館?…でもこの内装…どこかで…)
ギィッ
雪歩「っ!」ビクッ
ギィィィィ…
雪歩(扉が…)
人形「…」
雪歩「…人形?」
雪歩(でも、この人形…あの子が持っていたものに似てる…?)
人形「似てるんじゃなくて、そのものよ。」
雪歩「しゃべっ」
人形「あら、目玉がしゃべって驚かなくて、わたしは驚くの?不公平じゃない。」
雪歩「その声…電話の!」
メリー「そう。あの電話の主"メリー"よ。」
メリー「はじめまして…そして
久しぶり」
雪歩「…やっぱり、そうだったんだ。」
メリー「気付いてたの?」
雪歩「ううん。気づいたのは最近…というかさっき?…声、どこかで聞いたとは思っていたから…」
メリー「そう、なら話は早いわね…」
メリー「雪歩ちゃん…わたしと一緒に地獄に行きましょ?」
雪歩「え?」
鬼太郎「…」ザッザッザッザッ
鬼太郎「どこまでも森が続きますね…」
目玉「気味の悪い森じゃわい…趣味の悪い。」
鬼太郎「…」チラッ
目玉「さっきから後ろを気にしておるが…どうしたんじゃ?」
鬼太郎「…いえ。」
真「…気付かれてる?」
鬼太郎「…父さん。」
目玉「なんじゃ?」
鬼太郎「何か見えてきました…」
目玉「んん?建物のようじゃが…」
鬼太郎「…洋館…ですかね?」
目玉「みたいじゃの。」
ピピンッ!
鬼太郎「中から物凄い妖気が…」
目玉「おそらく、雪歩さんは中に居るはずじゃ…気をつけて中に入るんじゃぞ?」
鬼太郎「…」
ギィッ…
雪歩「はっはっはっ!」タッタッタッタッタッ
メリー「待ちなさい!」スィー
雪歩「ひっ!来ないで!」
メリー「なぜ逃げるの?」
メリー「昔はあんなに仲が良かったのに…冷たいのね。」
雪歩「いやっ!」
メリー「流石に傷つくわ…ね!」
ザクゥッ
雪歩「ひぃっ!」
メリー「あら外した?」
雪歩「やめて、助けて!」
メリー「いやよ…貴方だけが報われるなんて許さない。」
メリー「昔約束したじゃない…これからも一緒にあそぼって…」
メリー「だから、地獄でわたしと永遠に遊んで過ごしましょ?」
ブゥン!
ガシャーン!
雪歩「っ!?」
メリー「ああ、大事な壷が…ダメじゃない。貴方が避ければわたしの大事な家具が傷ついちゃうわ。」
雪歩「っ!っ!」フルフル
メリー「なに?わたしの所為じゃない?そう言いたいの?」
メリー「知ってるわよ、そんな事。」
雪歩「っ!」
メリー「わたしね、不本意な形で死ぬことになっちゃったの。お父様やお母様と一緒に無理やり死んじゃったの。」
メリー「原因はお父様の無理やりな事業拡大…おかげで残ったのは大量の借金の山…」
メリー「わたし達は祖国に帰るお金もなくて、結局日本で最後を送ることになったわ。」
メリー「11歳…分かる?わたしの一生が11歳で終わったのよ?」
メリー「なのにあなたは何?わたしが死んだことに気がつかず、のうのうと生きて更にはアイドルで表舞台…」
メリー「なんなの?この差!」
メリー「貴方も憎いけど、神様も憎いわ!この不公平な世の中…わたしだってもっと華やかな人生送りたかった!綺麗なドレスを着て一杯パーティにも出たかった!今の貴方のように可愛い衣装も着てみたかった!今の貴方のように生きてみたかった!」
雪歩「メリーちゃん…」
メリー「でも、安心して…コレで私とあなたは平等になるわ…」
メリー「だって、これで一緒に地獄に堕ちてくれるんだから…」
雪歩「いやっいや!」
メリー「…これから…ずっと一緒だよ?あの時のように…ねぇ
雪歩ちゃん。」
ガシッ!
メリー「っ!?なに!?」
鬼太郎「そこまでだ!メリー!」
メリー「お前は!?」
鬼太郎「ゲゲゲの鬼太郎だ!」グッ
雪歩「鬼太郎さん!」
鬼太郎「大丈夫ですか!雪歩さん!」
雪歩「鬼太郎さん…」ポロポロ
目玉「まだ安心するのは早いぞ。」
雪歩「え?」
ピョンッ
雪歩「え!?」
鬼太郎「メリー、君の運命は本当に儚いものだったし、散々なものだ…そこは同情できる。」
鬼太郎「でも、罪のない雪歩さんを巻き込むのは大きな間違いだ!」
メリー「なっ!?間違いですって!?」
ググッ
鬼太郎「なに!?(この力…人形の力じゃない!)」
メリー「貴方に何が分かるっていうの?わたしにだって罪はない…なのに勝手に一生を終わらされたのよ!?」
鬼太郎「うわぁ!?」
ドシャッ
目玉「鬼太郎!」
雪歩「鬼太郎さん!?」
鬼太郎「この…」
メリー「安い同情はいらないわ…」ゾゾゾゾゾゾゾッ
鬼太郎「っ!」ゾクッ
目玉「何て妖気じゃ!」
ガシッ
ガシッ
ガシッ
鬼太郎「こっこれは!?」
雪歩「人形の腕!?」
目玉「またあの腕か!」
グググ…
鬼太郎「っ!!?ぐああああああああああああああああ!!」
メリー「そのまま肢体を引き裂いてやるわ!」
ミシミシミシ…
鬼太郎「ぐわあああああああああああああああ!!」
目玉「きっ鬼太郎!」
雪歩「きゃっ!」
メリー「目を背けないで雪歩…」
雪歩「え?」
ガシッ!
雪歩「やっ!」
目玉「こっちにも腕が!」
メリー「貴方の王子様が引き裂かれる姿を、その目に焼き付けなさい!」
鬼太郎「ぐあああああああああああああああああ!!」
鬼太郎「この…たいな…」
メリー「させないわよ?」
ググググ…
鬼太郎「ぐあああああああああああああああああ!!」
雪歩「いや…やめて…」
鬼太郎「ああああああああああああああ!!」
雪歩「もう…」
鬼太郎「だめ…だ…ゆき…ほ…さん…」
メリー「ふんっ!」
ボキィッ
鬼太郎「があああ!?」
雪歩「きゃっ!」
メリー「ほら、さっさとしないと。鬼太郎の解体ショーを見る羽目になるわよ?」フフフ…
雪歩「…」ガクガク
メシメシメリ…
鬼太郎「ぐぅ…あああああああああああ!!」
雪歩「やめて…」
目玉「ダメじゃ、雪歩さん!」
雪歩「でも!」
鬼太郎「ぐあああああああああああああ!!」
雪歩「もう…見てられない…」
雪歩「もうやめて!行く…一緒に地獄でもあの世でも行くから!鬼太郎さんにもう酷いことしないで!!」
目玉「雪歩さん!?」
鬼太郎「!」
メリー「ははは…はぁーーーーははははははは!」
メリー「言ったわね?今一緒に行くって言ったわね?」
雪歩「その代わり…もう鬼太郎さん達に酷い事をしないって誓って!」
メリー「それぐらいお安い御用よ。」
鬼太郎「雪歩…さん!」
雪歩「ごめんなさい…鬼太郎さん…こんなことに巻き込んで…」
雪歩「わたし…貴方に会えてよかった…」ポロッ
メリー「事務所のみんなにも挨拶できたらよかったのにねぇ…」
メリー「でもそれは、そこの負け犬さんにでも頼んでもらいましょうか。」
鬼太郎「くっ…」グッ
メリー「くくく…さて、行きましょう。貴方が一緒に居てくれれば、地獄でも寂しくないわ。」
雪歩「さようなら…鬼太郎さん…
みんな…」
??「うおおおおおおおおおおおおお!!」
メリー「なに?!」
雪歩「え?」
真「雪歩に…友達に手を出すなあーーーーー!!」
ドカァッ
メリー「ぎゃっ!」
真「ふぅ、ふぅ…」
雪歩「真…ちゃん?」
真「大丈夫?雪歩!」
雪歩「う、うん…」
真「よかったぁ…」ヘタッ
雪歩「どうしてここに?」
メリー「いたたた…一体何なの貴方!?」
鬼太郎「君は一つ勘違いしているよ…」
メリー「え?」
雪歩「鬼太郎さん!」
目玉「おお、鬼太郎!」
鬼太郎「さっき君は、僕が雪歩さんの王子様って言ったよね?」
鬼太郎「彼女にとっての王子様はボクではなく…
そこにいる真くんなんだよ。」
真「鬼太郎…さん」
鬼太郎「正直いつ来るんだろうとハラハラしたよ。」
真「え?やっぱ…気付いて…」
鬼太郎「うん。」
真「その…」
鬼太郎「?」
真「さっきは、すみませんでした!」ペコッ
真「ついカッとなっちゃって…でも、そのほかにも謝らなきゃいけないことが…あれ?どこから謝ろう…」
鬼太郎「いいんですよ。あれは僕にも落ち度があったし。それに、こうやって助けにも来てくれた。」
鬼太郎「本当にありがとう。」
真「いえ…そんな。」
メリー「なんなの?」
真「え?」
鬼太郎「!」
メリー「さっきから邪魔ばっかしてさ…」
メリー「雪歩…一緒に来てくれるんだよね?」
雪歩「…」ササッ
メリー「え?」
雪歩「ごめんなさい。」
メリー「あはっ」
メリー「なに?…雪歩…わからないわ…」
メリー「ひょっとして…」
メリー「わたしを…」
メリー(巨大化・暴走)「裏切ったわねええええええええええええええええ!!」グォーーーーーーーーーー!!
鬼太郎「なんて霊圧だ!?」ググッ
雪歩「きゃっ!」
真「雪歩!」ガシッ
雪歩「ありがとう…真ちゃん!」
目玉「わわっ、飛ばされてしまう!」
雪歩「お父さん!」ガシッ
目玉「ほほ、助かったわい。」
メリー「雪歩はわたしのもの!お前らなんかに渡さない!」
鬼太郎「残念だが、雪歩さんはお前のものなんかじゃない!」
真「ましてやボクのものでもない!雪歩は雪歩!みんなのものだ!」
雪歩「真ちゃん…」
メリー「貴様ぁーーーーーーーー!!」
鬼太郎「喰らえ!体内電気!」
バリバリバリィ!
メリー「ぎゃあああああああああああああ!!」
メリー「この…こんな電撃…うおおおおおおおおおおおおお!!」
鬼太郎「え?うわああああああああああ!!」バリバリバリィ!
雪歩「鬼太郎さん!?」
目玉「何て奴じゃ、鬼太郎の電撃を跳ね返すとは…」
鬼太郎「くっ…まだだ!」
メリー「何度やっても無駄よ!」
鬼太郎「なら、指鉄砲でどうだ!」シュパパパパパッ!
メリー「うっうあ…うああああああああああ!!」
雪歩「効いてる?」
鬼太郎「うおおおおおおおおおおお!!」シュパパパパパパパパパパッ
メリー「ゆきほぉ…ゆきほぉ…ゆきほぉおおおおおおおおおお!!」
雪歩「ひぃっ!」
メリー「わたしは貴方が居ないとダメなの…お願い分かって…ゆきほぉ~…」
鬼太郎「往生際が悪いぞ!メリー!!」シュパパパパパパパパッ
メリー「あああああああああああああああああああ!!?」
メリー「ゆきほぉ…一緒に来てぇ…一緒に来てよぉ…ゆきほぉ!」
目玉「奴の顔が半壊している…じゃが諦める様子がないぞ!?」
真「何て執着心だ…」
メリー「ゆぅ~きぃ~…ほぉ~…」
雪歩「いやぁ!」
鬼太郎「もう…れっ霊力が…」シュパパパパパパパッ
目玉「くっ他に手はないのか!?」
メリー「ゆぅ~…きぃ~…ほぉ~…一緒に…一緒に地獄に…堕ちよう…よぉ~…?」
鬼太郎「こっこうなれば…地獄の鍵を…」シュパパパパパパパパッ
目玉「いかん!霊力を使いきった状態で使っては、鬼太郎の身に何が起こるかわからんぞ!?」
鬼太郎「し…しかし…」シュパパパパパパッ
真「…かっ鏡爺さん…鏡爺さん!お願い助けて!」
雪歩「…真ちゃん?」
真「雪歩も!鏡爺さんがこの世界のどこかに居るかもしれないんだ!」
雪歩「え?うっうん!」
真「鏡爺さん!」
雪歩「鏡爺さん!」
真・雪歩「「お願い!助けて!!」」
ヒュッ
バキィッ!
メリー「ぎゃああああああっ!?」
鬼太郎「え?」
目玉「あっあの棍棒は!」
??「へへっどうやら間に合ったようだな?」
鬼太郎「あっ蒼兄さん!?」
目玉「蒼!?」
蒼坊主「大丈夫か?お二人さん。」
鬼太郎「…本物?」
蒼坊主「当たり前だ。」
雪歩「?」
真「へ?」
蒼坊主「ほぅ、お前さんたちが噂のアイドルか…ほお。」
真「鏡爺さんは?」
蒼坊主「その鏡爺に連れられてここに来たんだ。」
鬼太郎「なんでまた?」
蒼坊主「争いごとが嫌いなんだそうだ。」
目玉「よく言うわい。紫鏡を伸したと言っておったろうに…」
蒼坊主「しかし…まぁ、なんて怨念の強い妖怪…っとここまで来ると悪霊だな…」
鬼太郎「蒼兄さん…」
蒼坊主「任せな。さっきココンに頼んで札を作ってもらった。コレをアイツに使えば…」
鬼太郎「ありがとうございます。蒼兄さん。」
蒼坊主「やるぞ、鬼太郎!」
鬼太郎「はい。」
メリー「邪魔するなあああああああああああああああああ!!」
鬼太郎「コレでどうだ!髪の毛綱!!」ブワァッ
メリー「っ!?みっ身動きが!!」ギチィッ
ギリギリ…
メリー「うわぁ…しっ絞まるぅ…」
蒼坊主「いいぞ鬼太郎!そのまま動きを封じるんだ!」
鬼太郎「はい!うおおおおおおおおお!!」
メリー「ぐあああああああああああああ!!」
雪歩「あ…あ…」
目玉「気をしっかり待つんじゃ。昔の友達かもしれんが、今居るのは立派な悪霊じゃ。」
真「…雪歩。」
メリー「雪歩おおおおおおおお!雪歩おおおおおおおおおお!!」
鬼太郎「…くっ!」ズリズリ…
蒼坊主「何て馬鹿力だ…鬼太郎だけじゃダメか…」
蒼坊主「なら、この札で!」
シュッ
ピカァーーーーッ!
真「なに?この光!?」
メリー「ぐおおおおおおおおおお!?」
雪歩「急に苦しみだした?」
目玉「奴の妖力を吸い出す札じゃ!コレで奴の力も弱くなるはずじゃ!」
メリー「雪歩…雪歩…どうして?どうしてなの?」
鬼太郎「メリー、君が求めているのは"友情"なんかじゃない!君はただ、負の欲望のまま動いているだけなんだ!」
鬼太郎「コレが最後の警告だ…彼女から身を引け!」
メリー「やだあああああああ!!雪歩から離れたくないいいいいい!!」
メリー「雪歩おおおおおおおお!お願い!お願いだからあああああああああ!!」
鬼太郎「そんな我儘で彼女を地獄になんて行かせない!」ググッ
メリー「ああああああああああああああ!!」ズリズリ…
目玉「おお、奴の力が弱まっているぞ!」
蒼坊主「あとちょっとだ!そうすればココンの札が使える!」
メリー「雪歩おおおおおおおおおお!!助けて!助けて、雪歩おおおおおおおおおお!!」
雪歩「…」ガクガク
メリー「雪歩…雪歩…」
鬼太郎「ぐっ…」ズリズリ
鬼太郎「まだこんな力が…この、体内電気ぃーーー!!」
バリバリバリィ!!
メリー「ぎゃああああああああああああああああ!!」
鬼太郎「うおおおおおおおおおお!!」
メリー「いやああああああああああああああ!!」ズリズリ…
メリー「…雪歩ぉ…助けて雪歩…友達じゃない…」
雪歩「知らない…貴方は…
わたしの知っているメリーじゃない!」
メリー「…そんな…雪歩…」ガクッ
鬼太郎「っ!今です!蒼兄さん!」
蒼坊主「おう!」
シュッ
ピタッ
メリー「!!!!!!!!!!!!」
メリー「ぎぃぃぃぃいいいいいいいいいいいい!!??」
雪歩「!」ビクッ
目玉「なんて断末魔じゃ!?」
真「…」ギュッ
雪歩「真ちゃん…」
メリー「雪歩…雪歩おおおおおおおおおおおお!!」
メリー(魂)「…ゆき…ほ…ちゃん…?」
雪歩「…メリー"ちゃん"?」
鬼太郎「正気に戻った?」
蒼坊主「彼女を纏っていた邪気が、札によって浄化されたんだろう。」
目玉「おお、何と可愛らしい…」
メリー「ごめん…ごめんね、雪歩ちゃん…わたし…わたし、取り返しの付かないことを…」
雪歩「メリーちゃん…わたし、わたしね、貴方のことずっとお友達だと思ってた。コレは本当。」
雪歩「だからね。もし、生まれ変わったら…またあそぼ?」
メリー「…本当?」
雪歩「うん。ただ、今回みたいに怖い思いはもうやだから…また一からちゃんとお友達になって…ね?」
メリー「…雪歩ちゃん」
目玉「まぁ、なんじゃ。お前さんの一生を見ていると本当に不憫でしょうがない。」
目玉「わしからも、閻魔大王様にお願いして、刑の期間を短くしてくれるように頼んでみるわい。」
鬼太郎「父さん…」
雪歩「本当ですか?」
目玉「うむ、もちろんじゃわい。」
鬼太郎「なら、僕も手伝いますよ。」
目玉「コレは心強いの。」
雪歩「聞いた?」
メリー「うん…うん…」ジワッ
真「正直、入りづらいけど…もし生まれ変わったら…ボクもその…友達に…」
メリー「本当!?」
真「うん。」
メリー「…嬉しい。」ポロ
メリー「…嬉しいよ。」ポロポロ
目玉「ふうむ。コレだけの信頼があれば、刑そのものも軽くなりそうじゃの。」
メリー「ありがとう、鬼太郎さん…そして、ごめんなさい…」
鬼太郎「いいんだよ。君の気持ちもわからないこともない。でも、これからは人の怖がること、嫌がる行為はしちゃダメだからね?」
メリー「はい。」
メリー「あ…意識が遠く…」
目玉「一旦のお別れの時間じゃ。」
雪歩「メリーちゃん…」
真「…またね。」
メリー「うん!」
メリー「またね…雪歩ちゃん…真くん…」
シュゥゥゥゥ…
蒼坊主「封印完了と。」
蒼坊主「ほれ。」
鬼太郎「はい…たしかに。」
目玉「では、この世界から脱出するかの?」
鬼太郎「そうですね。」
雪歩「メリーちゃん…」
目玉「大丈夫じゃ。後はわしらが何とかする。」
雪歩「お願いします…」
~テレビ局 楽屋~
シュゥゥゥゥ
真「よっと!」
雪歩「きゃっ!?」
真「っと、大丈夫?」
雪歩「真ちゃん…」
伊織「雪歩!真!」
P「2人とも!」
律子「大丈夫なの?って今鏡から出てこなかった?」
あずさ「よかったぁ~無事で…」
亜美「本当だよぉ~!」
亜美「でも、約束守ってくれたんだ…」
亜美「ありがとう!きた…ってあれ?」
伊織「どうしたのよ?」グス
亜美「鬼太郎は…?」
雪歩・真「「え!?」」
~鏡の世界~
キタローサーン!
鏡爺「良かったのか?」
鬼太郎「うん。」
目玉「相変わらずサッパリしておるの。」
鬼太郎「なんていうか…苦手なんですよ。」
鏡爺「なんなら、妖怪横丁まで送っていこう。」
鬼太郎「ありがとう。」
鬼太郎「君も、一緒に横丁にすまないかい?」
鏡爺「遠慮するよ。わしは静かなほうが好きなんだ。」
鬼太郎「…そうかい。」
目玉「急いで帰って、メリーちゃんとの約束を果たさなければの。」
鬼太郎「はい。」
鬼太郎「雪歩さん。さようなら…」
あれから数ヵ月
メリーさんの魂は、ボク達が責任を持って地獄まで届けた。
閻魔様にはちゃんと彼女の今までの経緯と、現世で待っているあの2人のことを伝え、刑の重さと期間を何とか軽くすることが出来た。
そして
~ゲゲゲハウス~
鬼太郎「…」ボー
猫娘「もう、鬼太郎ったら!」
鬼太郎「え?」
猫娘「え?じゃないわよ!聞いてた?人の話。」
鬼太郎「いや、ごめん…」
猫娘「もう…だから、バイト先の子から、今度行われる765プロのカウントダウンコンサートのチケットを2枚貰ったのよ。」
猫娘「その…良かったらだけど…」
鬼太郎「悪いけど、僕は行かないよ。」
猫娘「え?」
鬼太郎「僕と父さんは毎年、年末年始は横丁で馬鹿騒ぎをして家でゴロゴロするのが恒例なんだ。」
猫娘「でも…雪歩さん達に様子気にならないの?」
鬼太郎「僕が気にしなくても大丈夫だよ。」
猫娘「?」
ねずみ男「それにしてもよ、謝礼を貰わないって言うのは無いんじゃねぇのか…」
鬼太郎「案の定、Pさんに聞いておいて正解だったよ。」
目玉「全くお前という奴は…始めのほうで断っておいたわい。」
ねずみ男「謝礼~~!」
鬼太郎・目玉「「やれやれ。」」
猫娘「アンタも懲りないわね…」
~秋葉原~
スタッフ「こちらSOMYの新型MP3プレイヤーのヴォークマンです!」
スタッフ「今日はこのイベントだけにイメージキャラとして抜擢された!あの765プロのアイドル萩原 雪歩ちゃんが駆けつけてくれました!」
スタッフ「もし、今日お買い上げのお客様には…なんと、パッケージにサインをいただけちゃいまぁーす!!」
ザワザワ
雪歩「お買い上げありがとうございます。」キュッキュッ
ファン「ありがとうございます!これからも応援します!」
雪歩「ありがとう。」ニコッ
雪歩「それでは次の…
カラッコロッカラッコロッ…
え?」
おっと間違い。
>>264
さらに数ヵ月後
~秋葉原~
スタッフ「こちらSOMYの新型MP3プレイヤーのヴォークマンです!」
スタッフ「今日はこのイベントだけにイメージキャラとして抜擢された!あの765プロのアイドル萩原 雪歩ちゃんが駆けつけてくれました!」
スタッフ「もし、今日お買い上げのお客様には…なんと、パッケージにサインをいただけちゃいまぁーす!!」
ザワザワ
雪歩「お買い上げありがとうございます。」キュッキュッ
ファン「ありがとうございます!これからも応援します!」
雪歩「ありがとう。」ニコッ
雪歩「それでは次の…
カラッコロッカラッコロッ…
え?」
雪歩「…下駄の音?」
ファン「あの…」
雪歩「っ!」ガタッ
ファン「へ?!」
キョロキョロ!
カラッコロッカラッコロッ…
雪歩「トラ柄のちゃんちゃんこ…下駄…」
雪歩「待って…待って!
鬼太郎さん!」
ザワザワ
ナンダ?
サァ?
雪歩「居ない…」
スタッフ「ゆ、雪歩ちゃん?」
雪歩「え?」
スタッフ「そろそろ…」
雪歩「あっごめんなさい!」
あの時は言えなかった…
だから、いつかは言わせてください…
鬼太郎さん…ありがとう…
カラッコロッカラッコロッ
鬼太郎「おばばに言われた電球、まさか生産中止だなんて…」
目玉「まさか、秋葉原まで買いに来る羽目になるとはの…」トホホ
鬼太郎「あっただけ良かったじゃないですか。当分は持つと思いますし。」
鬼太郎「それに…彼女の元気な姿も見れましたし。」
目玉「そうじゃの。」
目玉「それにしても…良かったのかの?」
鬼太郎「?」
目玉「会わんで良かったのかと言う意味じゃ。」
鬼太郎「ええ。だから言ったでしょ?僕が気にするほどでもないって。」
目玉「やはりお前は疎いと言うか…」
鬼太郎「へ?」
目玉「お前の将来が心配じゃわい…」
鬼太郎「どうしたんです?」
鬼太郎「あっそうだ、まだ餅が残ってるので今日のお昼は雑煮にしましょうか?」
目玉「おっ雑煮とな?いいの~。」
鬼太郎「帰ったらすぐに用意しますね」
目玉「わしは餅2個じゃ。」
鬼太郎「食べれるんですか?そんなに…」
目玉「わしに出来ん事なんてないわい!」
鬼太郎「はいはい。」
カランコロンカランコロン…
http://www.youtube.com/watch?v=UuKCVU2L_as
完
面白かった 乙!
個人的には思いを伝えて欲しかったかな
これにて本編終了です。
ここでちょっとした修正を
>>231
の
真「ましてやボクのものでもない!雪歩は雪歩!みんなのものだ!」
↓
真「ましてやボクのものでもない!雪歩は雪歩!誰のものでもない!」
に変更でお願いします。
自分の中では2作目となる鬼太郎クロスモノいかがでしたでしょうか?
今回はアイマスとってこともあってか中々見てくれている人も多かったかと思います。
それゆえにプレッシャーも半端ない!
しかし、今回の作品詳しく書けば
ゲゲゲの鬼太郎×アイマス×モバマス×都市伝説
って感じである意味、多重クロスでしたね。
さて、猫娘×みくは今しばらくお待ちを。
ただ、飽くまでスピンオフなので、短いかもしれないのでご用心を。
それでは
唐突に出てきたぬらりひょんと朱の盆で笑った
終わり方が鬼太郎っぽくていいね
乙
いやーえがったえがった
乙
乙です
乙!
おもろかったよ
番外編も期待
おお、レスがまた一杯。
嬉しい限りです。
番外編短いですが完成したので、更新します。
本編に比べると内容は薄いかな?
鬼太郎「さて、お次は僕の仲間、猫娘のお話です。」
鬼太郎「僕が仕事しているときに、彼女も何か良からぬことに巻き込まれたようですが…」
番外編 猫娘奮闘記!同じ猫仲間?
猫娘「こちら新商品の試供品です。お試しください。」
猫娘「どうぞ~」ニコッ
こんにちは、人間の皆さん。
わたしは猫娘。
今日はとあるショッピングモールで新しいコスメの体験会があって、そこのバイトに来ているの。
しかも、今日はイメージキャラになったアイドルも来てるとか!
アイドル好きのわたしからしてみたら、もう天職!
誰が来るのかなぁ~♪早く会いたいなぁ~♪
と思っていたんだけど…
まさかあんな事態になるなんて…思いもしませんでした…
スタッフ「さぁ~って皆さんお待ちかね!イメージキャラ、前川 みくさんのとうj「ちょっとスタッフさん!」へ?」
??「そこは"さん"じゃなくて"にゃん"でお願いにゃ!」
スタッフ「は、はぁ…そ、それでは…コホンッ、イメージキャラの前川 みく"にゃん"の登場だぁーーー!!」
みく「おっはにゃー!」
ウオオオオオオオオオオオオオオオオオ!!
猫娘「うわぁ!前川 みくちゃんだー!しかもサンタコス!カワイー!」キラキラ
みく「みんにゃー今日は来てくれてありがとにゃー!」ニャニャーン
ミクチャアアアアアアアアアアアン!!
猫娘「これ、コスメのイベントだよね?…なんで野太い声援が聞こえるのかしら…」
ソレジャキュウケイハサミマース!
猫娘「やっぱり、お弁当の出るバイトって素敵よね!」
猫娘「今日は…さば味噌か…」
みく「ぎにゃあああああああああ!!」
猫娘「へ?」
みく「…うぅ」
猫娘「みくちゃん、どうしたのかしら?」
スタッフ「どうかしました?」
猫娘「魚…」
スタッフ「ええ、今日はさば味噌のお弁当ですが…それが?」
みく「Pちゃん…プロデューサーは何も言ってなかったの?」
スタッフ「えっと…なにがです?」
みく「…いいです。」
スタッフ「はぁ…」
みく「…はぁ」タメイキ
猫娘「あの…どうかしたんですか?」
みく「あなたは…キャンペーンガールの…」
猫娘「はい。で、どうかしたんですか?悲鳴と言い、ため息といい…」
みく「…恥ずかしいとこ見せちゃったにゃ。実は…」
猫娘「魚が食べれない?」
みく「厳密には…嫌いなだけなんだけど…」
猫娘(猫キャラで売ってるのに?)
みく「…今、猫キャラなのに…って思ってたでしょ?」
猫娘「え!?」
猫娘「そっそんなことは…」ダラダラ
みく「どう見ても図星な反応にゃ…」
猫娘「あはは…でも、どうしてだめなの?」
みく「なんというか、生臭いのがダメ…焼いても魚の特有のにおいがするでしょ?」
猫娘「はぁ…(それがいいんじゃ?)」
みく「それがね…どうしても…」
みく「それに」
猫娘「それに?」
みく「最近の猫は普通に肉食べてるし、別にいいかな?と。」テヘヘ
猫娘(妥協してる!?)
みく「Pちゃんには毎度言ってあるのに…これが世間にバレたらどうするにゃ。」
みく「みくのアイデンティティがクライシスにゃ!」
猫娘(わたしに言っても大丈夫なのかな?)
みく「もちろん貴方も他言無用にゃ?」ニコッ
猫娘「はい…(ですよねー。)」
猫娘「あっでも、そんなんじゃお弁当食べれないよね?わたしのお弁当のおかずと交換する?」
みく「え?でも…」
猫娘「わたしは大丈夫。さば味噌が2つあればご飯いけるもん(わたしからしたら、ご馳走だし)」
みく「いいの?」
猫娘「もちろん!」
みく「なんと、御優しい…お名前をぜひ教えてください!」
猫娘「わたし、"猫 ひろみ"って言うの。よろしく。」
みく「猫?」
猫娘「ええ、猫。」
みく「芸名か何かですか?」
猫娘「ああ、たしかに芸人で名前が似てる人が居るけど…芸名じゃないわね(偽名だけど)」
みく「」
猫娘「どうか…した?」
みく(あわわわ、どうするにゃ!?なんだか知らにゃいけど、みくのアイデンティティが早速クライシスっぽいにゃ!?)
みく「えっえと…良いお名前ですね。」ニコッ
猫娘「大丈夫?さっきから猫キャラ忘れてない?というか…声も地声に近いし…」
みく「そっそんなことはないにゃ!気のせいにゃ!」
猫娘「そう?」
みく「とにかくありがとにゃ!コレで午後の仕事も乗り切れるにゃ!」
猫娘「よかった!」
みく(世の中広いにゃ…)
猫娘「ふぅ、今日も疲れた。」
スタッフ「みくちゃん、お疲れ様~」
みく「おっつかっれにゃ~♪」
みく「猫ちゃんも…おつかれにゃ!」
猫娘「みくちゃんもお疲れ様(何かしら?今の間…)
みく「なんだか、猫ちゃんって言うのに違和感があるにゃ。」
猫娘「だったら、ひろみでいいわよ?」
みく「本当?」
猫娘「ええ、そっちのほうが呼ばれなれてるし、やっぱ猫ちゃんだと呼びづらい人居るみたいで。」
みく「じゃあ、ひろみちゃん!あのご恩は忘れないにゃ!またいつか一緒に働くときがあったら、必ずお礼するにゃ!」
猫娘「うん。ありがとう。」
みく「その時まで!」
猫娘「うん。いつか会いましょ!」
みく(帽子着用)「ってPちゃん、まだあっちのお仕事終わってないにゃ?」
ケータイポチッ
みく「あっPちゃんからメール…」
みく「小梅が見つからない。ちょっと遅くなる…」
みく「だいぶ遅れてるにゃ!」
みく「もう、これは夕飯をおごって貰わなきゃ気が済まないにゃ!」フンス
みく「ん?」
みく「もうクリスマスの飾りつけ進んでる…そんな季節か…」
みく「今年もみんなで過ごせるかな?」
みく「それにしても遅いにゃ!」
~♪~♪
みく「電話?Pちゃんからだ。」
みく「もしもし。」
モバP『ああ、みくか?悪い、待たせたな。』
みく「本当だにゃ。このペナルティは大きいにゃ!」
モバP『すまん、今ようやく小梅の奴を見つけたから。今からテレビ局のほうを出るんだ。』
みく「今から!?」
モバP『今日の夕飯好きなの奢るからさ』
みく「そこまでいうなら…」
モバP『で、悪いんだけど…待ち合わせ場所の変更で…』
みく「へ?」
~公園~
みく「まったく!Pちゃんはみくをなんだと思ってるにゃ!」
みく「みくはアイドルなのに…こんな暗い夜道を歩かせるにゃんて…」
みく「襲われでもしたらどうするにゃ!」
ヒューッ
みく「嫌な風…」
みく「こっこれは、夕飯豪華な肉料理をせがむしか…」
バシャ!
みく「ひぃっ!」
みく「なっ何の音にゃ!?」
バシャ!
みく「水?」
バシャ!
オ!デカイゾ!
みく「人が居るみたい…」
男の子1「おい、どうよ。このデカさ!」
男の子2「マジで!?マジでデケェじゃん!」
みく「こんな時間に子供が…」チラッ
立ち入り禁止!
みく「ここは年上のお姉さんとして…」
みく「こっこらー!」
男の子1「!」ビクッ
男の子2「やべっ!?」
男の子1「ってなんだオマワリさんじゃないのかよ…」
男の子2「お姉さん何?」
みく「ここ立ち入り禁止でしょ?それに君たちどう見ても小学生…こんな時間に何してるの?」
男の子1「なにって…」
男の子2「どうみても釣りっしょ」
男の子1「なぁ?」
男の子1・2「「あははははは!」」
みく「むぅ~…」
男の子2「それにお姉さんだってそこまで歳いってないでしょ?」
男の子1「そうそう、そっちこそ早く帰ったら?」
みく「むっむかつくにゃ~!」
みく「いいから、そこから早く出るにゃ!」
男の子1「おい、聞いたか?"にゃ"だって"にゃ"!」
男の子2「猫かって。」
男の子1・2「「あははははは!」」
みく「みくのアイデンティティを笑うにゃー!!」
男の子1・2「「あははははは!」」
みく「もー、早く出ないとオマワリさんに怒られるよ?」
男の子2「あー、ないない」
男の子1「この時間回って来ないんだよ。」
みく「じゃあ、お父さんお母さんが心配して…」
男の子1「それすらないよ。」
男の子2「そうそう、俺らの親は共働きで、夜中にならないと帰ってこない。」
男の子1「それにこの間夜通しやってても怒られなかったしな。」
みく「そんにゃあ~…」
みく「じゃあ!じゃあ!」
男の子1「うるさいなぁ…」
バシャ!
男の子2「おい!」
男の子1「お、引いてる引いてる!」
バシャバシャ!
ザバッ!
男の子1「おお!!」
男の子2「今迄で一番でかい!」
男の子1「これが噂の主か?」
みく「本当に大きいにゃ…」
みく「じゃなくって!本当に怒られるにゃ!いいから出てくるにゃ!」
男の子1「この時間は大人がほとんど通らないんだ!」
男の子2「だから穴場の時間帯なの。もう、うるさいから行ってよ!」
みく「そういうわけには…」
オイテケ…
みく「ほら、置いてけって!早く戻しなさい!」
男の子1「」
男の子2「」
みく「?どうしたにゃ?」
男の子1「今の…言ったのって…お姉さん?」
みく「馬鹿言うにゃ!みくがあんな声…あんな声…」
オイテケ…
みく「…誰の声?」
オイテケ…
みく「だっ誰にゃ!?」
オイテケ…
??「おいてけぇーーーーーーーーーー!!」
ザバァーーーーーー!!
男の子1「うわぁ!!」
ガシャッ
男の子2「水が…水が襲ってきた!?」
みく「なに?手みたいなのが…」
男の子1「助けて!」
みく「え?でも…」
??「おいてけぇーーーーーーーーー!!」
ザバァーーーーーー!!
男の子2「うわぁーーーー!!」
みく「あぶない!」
バッ!
男の子2「~~~…」
男の子2「あっあれ?」
男の子1「おい、大丈夫か?」
男の子2「どうして?」
みく「みくのおかげだよ?」
男の子2「お姉さんが助けて…」
男の子1「ってお姉さんひょっとして…アイドルの前川 みく!?」
みく「にゃはは、知ってたんだ…」
男の子2「あっありがとう…」
みく「お礼は後にゃ!」
??「おいてけぇーーーーーーーー!!」
ザバァーーーーーー!!
男の子1「まただ!」
みく「逃げるよ!」
男の子2「うん。」
??「おいてけ…おいてけーーーーーーーー!!」
男の子1「うわぁ!」
男の子2「誰かたすけてぇーーーーーー!!」
みく「早く…にげ」
ガッ!
みく「あっ!?」
男の子1「みくちゃん!?」
みく「いてて…」
??「おいてけーーーーーーーーーーー!!」
ザバァーーーーーーーーーー!!
みく「!」
男の子1「みくちゃああああああああん!!」
みく「きゃああああああああああああ!!」
??「にゃにゃ!!」
ズバァーーー!!
ザッパァーーーーーーーン!!
??「あぁ!?」
みく「~~~…あれ?」
??「大丈夫?みくちゃん。」
みく「その声は!」
猫娘「間一髪だったね。」
みく「ひろみちゃん!」
猫娘「みくちゃん、下がってて!」
みく「でも、ひろみちゃんは!?」
猫娘「大丈夫。」ニコッ
猫娘「さぁ、貴方の相手はわたしよ!」
??「おいてけぇーーーーーーーーー!」
ザバァーーーーーーーーーー!!
猫娘「にゃにゃ!」ヒョイッ
??「むむむ…」
男の子1「あの子何者?!」
男の子2「軽々飛び退けて…」
男の子1「みくちゃんの知り合い?」
みく「みくの知り合いだけど…何者かは知らないにゃ…」
??「おいてけぇーーーーーーー!!」
猫娘「さっきから何を言ってるのよ!」
??「おいてけぇーーーーー!!そのさかなをおいてけぇーーーーーーーーー!!」
猫娘「魚?」
みく「魚?…そういえばさっき貴方達が釣ってたお魚は?」
男の子1「え?」
男の子2「それはあそこ…池のふち…」
みく「え?」
??「おいてけぇーーーーーーーーー!!」
猫娘「さかな?おいてけ?」
猫娘「…分かったわ!貴方の正体!」
??「おいてけぇーーーーーーーーー!!」
猫娘「もう、レディに対してしつこすぎよ!」
猫娘「みくちゃん!この池で魚釣り上げなかった?」
みく「この子達がその池で釣りをしていたにゃ!そしたら…」
猫娘「やっぱり!その魚を池に返して!」
みく「したいけど…そこにゃ…」
猫娘「っ!池のふち?…わかった、こっちで何とかしてみる!」
猫娘「あの魚を池に返せば!」
??「おいてけぇーーーーーーーーーー!!」
ザバァ!
ガシッ
猫娘「え?足が!!」
??「おいてけぇ…魚置いていかなければ…
お前の命を置いてけぇーーーーーーーーーー!!」
猫娘「え?なに!?」
みく「ああ、ひろみちゃんの体が…水の中に!」
猫娘「にゃ!?…がぼっ…ごぼっ!?」
男の子1「どっどうしよう…」
男の子2「俺らの所為で…」
男の子1・2「うわあああああああああああああああ!!」
みく「こら!待つにゃ!…行っちゃったにゃ…」
みく「どうしよう…」
猫娘「がばっ!…ぐぐっ…ごぼっ!?」
みく「ひろみちゃん…」
ブンブン
みく「ひろみちゃんがあんなにも命張って頑張ってるにゃ!みくも頑張らなきゃ!」
みく「魚を戻せばいい…ただそれだけにゃ!」
みく「ファイトにゃ!」
猫娘「がぼっ!…んんっ!?」
みく「ひろみちゃん、待ってるにゃ!」
みく「南無三!」ダッ
??「んぅ?」
みく「このお魚を返せば…」
みく「え?
…お魚が…死んでる?」
みく「そんな!どうして!?どうしてバケツがひっくり返ってるの!?」
みく「あっ…」
男の子1『うわぁ!!』
ガシャッ
みく「あの時に…」
??「オォーーーー!」
猫娘「んんっ!?…ごぼっ…がばっ!」
みく「このままじゃひろみちゃんが…ひろみちゃんが!」
みく「助けて!誰か!ひろみちゃんを!」
みく「助けて!」
??「そこまでだ!」
??「んぅ!?」
みく「だっだれ?」
男の子1「みくちゃーーーん!」
みく「貴方達!」
男の子2「なんだか分からないけど、お坊さん連れてきた!」
みく「お坊さん?」
??「猫娘、大丈夫か!?」
猫娘「…!…ごぽっ」コクリッ
??「よし、待ってろ…今助けてやるからな!」
??「これで、どうだ!」
ヒュッ
??「!!」
ザパァーーーー!!
猫娘「!?」
ドサッ
??「っと。」
??「大丈夫か?」
みく「ひろみちゃん!」
猫娘「ゲホッゲホッゲホッ!」
猫娘「ありがとう…蒼坊主さん。」
蒼坊主「なに、礼ならあのガキんちょ共に言ってくれ。」
蒼坊主「といっても、この原因を作ったのも、このガキんちょ共の所為なんだろうがな?」
男の子1・2「「うっ…」」
蒼坊主「まぁ、説教は後だ。」
蒼坊主「しかし、"置行堀"がこんなとこに残っていたとはな…」
猫娘「やっぱりそうだったんだ…」
みく「おいてけぼり?」
蒼坊主「置行堀はな、本所七不思議と呼ばれる怪談の一つでな。この堀で魚を釣ると、堀の中から『おいてけ、おいてけ』と言う声が聞こえてくるんだ。」
蒼坊主「昔の怪談なら、それで釣った魚がかごの中から一匹も居なくなるんだが…」
みく「でも、さっきはひろみちゃんの命をとろうとしたにゃ!」
蒼坊主「ひろみ?」
猫娘「え?」
蒼坊主「なんだお前、そんな偽名使ってたのか?」
猫娘「わっ悪いですか?」
蒼坊主「いや、あの手この手でお前も生き残ってんだなと思ってな…」
猫娘「余計なお世話です!」
みく「…」
猫娘「あ…」
蒼坊主「とにかく、アイツが命をとろうとしたのには訳があるはずだ!」
置行堀「おいてけぇ~」
蒼坊主「まて、置行堀!」
蒼坊主「昔のお前は、人の命を取る様な奴じゃなかったはずだ!どうして命まで取ろうとした!」
置行堀「うぅ…近頃人間は、池を汚すどころか、無断で自分の住処に入り込み、池の生き物をさらっていく…」
置行堀「昔はただ脅すだけで人間達は恐れおののき、近づかなかった…」
置行堀「だが、今の人間はお化け自体を信じなくなったのか、わしの存在まで作り話と決め付ける奴が多くなった。」
置行堀「その所為で、わしの住処はあらされ、さらには魚まで取っていく始末…」
置行堀「見ろ、無残な姿になったこの魚の姿を…」
置行堀「だから、わしは決心したんだ…次に訪れた不届き者の命を奪うと…」
置行堀「そうすれば騒ぎも大きくなり、わしの事も作り話だとは思わなくなるだろうと…」
猫娘「貴方の気持ちも分かる…でも、そんなことをすれば、人間から嫌われて、最悪あなた自身のみに危険が及ぶわ。」
蒼坊主「言い分は確かに。だが、猫娘の言い分も正しい。お前さんは由諸正しい、あの歴史のある本所七不思議の一つだ。そんなお前さんを失うわけにもいかねぇ。」
置行堀「ならどうしろと?」
蒼坊主「静かに暮らしてればいい。」
置行堀「好き勝手にさせろというのか!」
蒼坊主「そうじゃない。ここに居るこの子供達がお前さんの世話をしてくれる。」
蒼坊主「な?」
男の子1「な!?」
男の子2「そんな約束した覚えなんて!」
蒼坊主「してくれるよな?」ズイッ
男の子1・2「「はい…」」
蒼坊主「これでどうだ?」
置行堀「しかし…」
みく「なら、みくも手伝うにゃ!」
猫娘「みくちゃん!?」
みく「みくの事務所にはまだ仕事が無くて暇なアイドル達が一杯居るにゃ!その子達と一緒に、この池をきれいにするにゃ!」
猫娘「みくちゃん…」
置行堀「本当か?」
みく「みくは嘘をつかないにゃ!」
置行堀「わかった。では、それに免じて今回は許してやるとしよう…」
ザザザザザ…
蒼坊主「やっと眠ったか…」
蒼坊主「さて…と」ジロッ
男の子1・2「「ひっ!」」
蒼坊主「もう二度とここで釣りをするなよ?」
男の子1「はっはい!」
男の子2「二度としませぇ~ん!」
みく「こういう時の逃げ足は速いんだ…」
猫娘「みくちゃん…ごめんね、巻き込んで。」
みく「ううん、ひろみちゃんのおかげで助かったにゃ!」
猫娘「それと…」
みく「…いいの」
猫娘「え?」
みく「みくにとっては、貴方はひろみちゃん!猫娘でも、妖怪でもなく、一人のお友達"猫 ひろみ"ちゃん!」
みく「だから、これからもよろしくにゃ!}
猫娘「みくちゃん…」
みく「それから、助けてくれてありがとにゃ!」
猫娘「ううん、友達のピンチに駆けつけるのは当たり前でしょ。」
みく「あはは」
猫娘「あはは」
蒼坊主「さて」
猫娘「あ、蒼坊主さん。今日はありがとう。」
蒼坊主「まぁ、無事で何よりだ。」
蒼坊主「!」
猫娘「どうかしたの?」
蒼坊主「どうやら仕事のようだ…弟分のピンチらしい。」
猫娘「弟分?…もしかして、鬼太郎!?」
蒼坊主「なに、俺に任せておきな。お前さんは、そのこと仲良くな。」
シュタッ!
猫娘「あ!行っちゃった…」
みく「ひろみちゃん?」
猫娘「あ、ううん。なんでもない。」
オーイミクー!
みく「Pちゃん!?」
モバP「探したぞ…待ち合わせ場所にも居ないし…」
みく「ごめんにゃ…」
モバP「誰か居たのか?話し声が聞こえたけど…」
みく「え?…あれ?」
モバP「ん?」
みく「…」
モバP「みく?」
みく「なんでもないにゃ!」ニコッ
モバP「は?」
みく「それよりPちゃん。みくお腹空いたにゃ!」
モバP「もうこんな時間だしな…車の中に凛と小梅も居るし…みんなで何か食いに行くか!」
みく「さっすがPちゃん!わかってるぅ~!」
みく「さっ膳は急げってね!」
モバP「おっおい、押すなよ…」
みく「ささっ!急ぐにゃん!」
モバP「…ったく」
みく「またね、ひろみちゃん。」
次の日
みく「」
猫娘「どうしたの?」
みく「なんで…いるのにゃ?」
猫娘「なんでって…このイベント今日もあるじゃない?休むわけにもいかないし。」
みく「…なるほど。」
猫娘「それより、はやく支度しないと!」
みく「え?ふにゃあ!?時間が!」
みく「ひろみちゃん!着替えるのとメイク、手伝ってにゃ!」
猫娘「はいはい。クロより手間がかかること。」
みく「ぶつくさ言ってないで早くするにゃ~!」
おしまい
というわけで、番外編終了です。
本編・番外編あわせていかがでしたでしょうか?
自分としては初めてアイマス関係のSSを書いたので正直不安でしたが…
また同じようなタイトルのSSが出てきてたら、自分だと思ってください。
それではまた会う日まで!
ちなみに前回書いたSSです。↓良かったらコチラも
小鞠「下駄の音?」 - SSまとめ速報
(http://ex14.vip2ch.com/test/read.cgi/news4ssnip/1385751665/)
html依頼出しておきます。
その後、猫娘がモバPにスカウトされかけたことによって、真剣にアイデンティティがクライシスしそうになるみくにゃんなのでした
最初のほうでみくと猫娘の共演期待してたって書いたもんだけど、とっても良かった
乙
おつ
乙です
乙
しかし「おいてけぇー」のセリフで昔だったら普通に『置行堀』が出てきたものだが、
最近では『首おいてけ』を連想してしまうのはなぜだ?
番外編も面白かった!
麒麟じゃなくてホッとしたわ
どうも、>>1です。
まとめサイトに載るのって早いんだね。終わって数時間後には載ってたと言う…。
レス一杯ありがとうございます。
>>331
素でやってるのと作ってるのとの違いですからね…
そりゃあ…
>>332
喜んでいただけて何よりです。
>>335
時代の流れなんでしょうね。
同じ七不思議でも、本所の方は基本驚かすだけだったりしますが、今の学校七不思議とかだと、普通に殺しに来てたりしますからね。
>>337
それって「ぬ~べ~」でしたよね。懐かしい。
ちなみに言っておきます。アイマスでの続編は考えてません。
あしからず。
おっつおつ
乙です
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