俺「おはよー!」 俺「おはよ、朝っぱらからそんなにしがみつくなよな」 (35)

学校

俺「俺の名前は俺、どこにでもいるごく普通の高校生だ」

俺「俺はカレーパンがいい!俺君は何にするの?」

俺「こいつは俺の幼馴染の俺だ、見ての通り元気が良すぎて俺にも分けてもらいたいくらいさ」

俺「そんな名前の食べ物なんて売ってないよ」

俺「なんでもない、こっちの話だ」

俺「お前は何にしたんだ、同じのでいいぞ」

俺「カレーパン!」

俺「おお、カレーパンか」

俺「じゃあ、俺は焼きそばパンで」

俺「酷い!?」

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俺「ねぇねぇ、俺君の焼きそばパン一口ちょーだい!」

俺「しょうがねぇな、断る」

俺「何がしょうがなかったの!?」

俺「何真に受けてんだよ、本気だよ」

俺「あー良かったー本気かー、とはならないよ!」

俺「冗談だって、ほら」

俺「わーい」

パクッ

俺「どうだ、カレーパンの後ではあんまり美味く感じないだろう」

俺「うへへへ俺君の唾液だぁ」

俺「俺はまだ食ってないぞ」

俺「かっ」

俺「は?」

俺「かっ」

俺「おいおい、何の音だ?」

俺「舌打ち」

俺「ずいぶんと下手だな」

俺「そういう俺君はどうなのさ、口だけじゃない事を証明してよ」

俺「なんで喧嘩腰なんだ、まぁやってやるぜ」

俺「ズクッズクッンパッンパッンパッボッボッ」

俺「ボイスパーカッション!?」

俺乙

俺「それじゃお前のカレーパンも一口くれよ」

俺「や、優しくして・・・ね?」

俺「任せろ」

ザクッ

俺「ぎゃあああああああああああああ」

俺「あ、ごめんごめん意図的だわ」

俺「て、手首噛んでくれた・・・・手首はもう洗わない、ありがとうございますっ!」

俺「お、おうもう一人いないとめちゃくちゃだな」

俺「俺君の為なら分身の術でもクローンでもドッペルゲンガーでも作っちゃうよ!」

俺「どうして俺が俺に好かれているか、それは今日と同じ雨の日の出来事だった」

俺「俺君、今日は晴れてるよ」

俺「あの日も、こんなに太陽がまぶしい晴れの日だった」

俺「あの日は雨だったよ、俺君」

俺「今でも忘れられない、あの日は今日とは違って雨の日だった」

俺「忘れられないよね、あの日の事は・・・・・・」

ど、どうなってるんだってばよ

俺「くそっ、対空砲火が激しい!」

「戦闘機をぶつけるくらいなんだっていうんだ、特攻して国の為に死ぬんだ!」

「て、天皇陛下ばんざーい!」

ドーン

俺「た、隊長ぉぉぉぉぉぉぉぉ!」

俺「くうぅぅぅおおぉぉぉぉぉぉぉぉぉぉぉぉぉぉ」

俺「おかあさぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁ」

ドーン











俺「俺君、それ前世の思い出じゃない?」

俺「俺の姉と隊長は、恋仲だったんだ」

俺「だが戦争は、無情にも二人を引き裂いた」

俺「俺君が自分の世界に入っちゃった、おーい」

俺「お茶」

俺「俺君が戻ってきた」

俺「そもそも俺に姉いなかったわ、忘れてた」

俺「まったくもう、俺君は若年性健忘症か!」

俺「そういうお前は覚えてるのかよ」

俺「忘れられるわけないじゃん、俺の初恋を・・・・・」

これ、全部一人でやってんだぜ・・・

俺「婆さんや・・・・飯は、まだかのう?」

俺「お爺さんや、ご飯は明日食べるでしょう」

俺「は、はぁぁ?」

俺「ねぇ?」

俺「はぁぁぁぁ?」











俺「おい、これ思い出じゃなくて未来じゃねぇか」

俺「しかもお爺さんがなんか可愛そう!」

俺「俺君だよ」

俺「俺かよ、これ俺とお前かよ」

俺「あ、そろそろ行かないと」

俺「ん?まだ授業までは時間があるぞ」

俺「俺君のファンクラブ会長を務めてるから、集会があるんだよ」

俺「それじゃ、また五時間後に!」

俺「・・・俺のファンクラブだと、気になる」

俺「俺が入っていったのは、ここか」

俺「声だけならなんとか聞こえるな」




「それではこれより、俺君のファンクラブによる集会を始めます」

「礼!」

オレクーン

俺「俺だけじゃなくて、色んな人が参加している・・・・!」

俺「これが・・・モテ期とやらなのか、うひゃっほう!」

「誰!?」ガタッ

俺「やべっ、ついこっくりして声を出しちまった」

「今の声、俺君?」

「やださすが会長、声だけで俺君って分かるなんて」

俺「俺のファンクラブならば、俺自身が出てきても問題ないはず」

俺「むしろ俺のハーレムが完成する、出ないわけにはいかない」

ガララッ

俺「よぉっ、子猫ちゃん達!」キラーン

俺「俺君、何やってるの?」

俺「・・・・・・」

俺「・・・俺君?」





俺「お前だけかよ!」

俺「ちょっと喜んだんだぞ!母ちゃんに言おうか悩むぐらいだったんだぞ!」









「クスクス、またやってるよ」

「はいはいあいつね、いつも一人で延々と喋ってるとかいう」

「キモいわ、なんでアレが普通に学校来てるわけ?」

「でもでも、この前道に落ちてるゴミをたくさん拾ってたよ」

「は?」

「い、いやだから・・・良い所もあるんだよって」

「何言ってんの、そんな空気じゃないの分かんないの?」

「・・・い、いやほらゴミ拾ってても・・・き、き、気持ち悪かったんだって・・・・・・」

「まじで?何やってもキモいんなら来んなっつうの」

「来てほしくないよね、ここ障害者の施設じゃねぇし」

「はは・・・は・・・・そ、そうそう・・・来なきゃ、いいのにね・・・・」

この女子たちも実は一人だと予想

「よっしゃ、フルハウス♪」

「まじかよー、ないわー」

「ちょっ、もっかいやろうぜー」



ガララッ

俺「お前の喉、二、三個ぐらいあるだろ」

俺「そんなことないよ俺君、これくらいなら六年で会得できるよ」

俺「本格的じゃねぇか」



「・・・続きは図書室でやろうぜ」

「まじ白けるんだよな、あいつうるさくて」

「黙ってりゃ、まだマシなのによ」



俺「お前は六年も修行したのかよ、努力の天才か」

俺「俺は二年で会得した」

俺「ただの天才だった」

眠くなってきたので今日はここまででお願いします

ネタだと思ったらシリアスになっていた

キーンコーンカーンコーン

俺「ふわぁーあ、やっと放課後か」

俺「俺君、帰りに寄りたい所あるんだけど付き合ってくれない?」

俺「寄りたい所って?」

俺「俺君の家!」

俺「俺の目的地じゃねぇか」

俺「遊びに行ってもいいかな?」

俺「別に構わんが、毎日来てて飽きないか?」

俺「え、一緒に住みたいって?」

俺「どう解釈したんだよ、俺ん家は何もないのに飽きないのかって聞いたんだ」

俺「だって・・・・俺君がいるから」

俺「ん?今、何か言った?」

俺「結婚してとかそんな事言ってないよ!結婚して!」

俺「どっちだよ、まぁ俺ん家に来たいなら来ればいいさ」

俺「わーい」









「やっと行ったか、まじでなんだよあいつ」

「色々とやばいよね、ガチで」

「親が無理やりここに通わせてるらしいよ」

「まぢで?それまぢちょー迷惑じゃん」

「あ、あのさ・・・私、用事あるから先に帰るね」

「えーやだー、今日みんなでカラオケ行くんだけど」

「ご、ごめんね」

「だったらさー、金だけでも置いてってよねー」

「え?」

「うちら友達じゃん?」

「友達っつうか親友じゃね?まぢで」

「そーそー、俺らも親友だしよく金渡したりするしな?」

「・・・・・・そ、そうだよね」

何この俺俺スレ

俺「ただいま」

俺「お邪魔しまーす、お邪魔しますっていうかただいまー」

俺「なんでだよ」

「あら、おかえりなさい」

俺「お邪魔しますー」

「いらっしゃい俺ちゃん、今日も可愛いわね」

俺「わぁお!?俺君聞いた聞いた?公認だよ、親公認!」

俺「毎日言われてんだろ、お世辞だという事に気づけ」

俺「えへへ、早く俺君の部屋を見てみたいよー」

俺「だから毎日来てるじゃねぇか!」

「あらあら、喧嘩は良くないわよ」













「今月のお小遣いなくなっちゃった、帰りは歩かないといけないや」

「親友がいるとお金の減りが早いし、バイトでも・・・いやいや、俺君と一緒にいる時間がなくなるし」

カチャカチャカチャ

「ここに、レンズをセットして・・・・・・」

「・・・よしよし、視界良好」

「あ、もう部屋にいる」

なんだろこれ…………………………

俺「はぁぁ・・・・」

俺「マリオでもすっか」

俺「鼻をつまんで・・・ピョイーン」

俺「ってものまねかよ!」

俺「いかんいかん、まだ外のが抜けてないな」

俺「はぁぁ・・・・・」

俺「・・・・・・このまま寝ようかな」

俺「やっぱマリオでもするか」

俺「DSの電源入れて・・・・反応わるいな」カチッカチッ

俺「あ、ついたのに消しちまった」カチッ

俺「よし、スターコイン集めるぞー」









女の子「ベッドに座ってるけど、上半身しか見えないなぁ」

女の子「にしてもあれは・・・・股間を凝視している?」

俺「・・・・・・」

俺「・・・」

俺「くそぉ・・・・難しいな、子供にはこんなのクリアできんだろ」

俺「もういいや、ドラクエジョーカー2でもやろっと」

俺「全クリしたけど、昨日ははじめからやって楽しかったな」

俺「さすがにセーブはできないけどね、ゾーマのレベル上げの続きをしないとな」

俺「よし、つづきからっと」

俺「ん?モーモン?」

俺「あれ、あれれ!?」

俺「こ、これ最初にオートセーブされるのかよ・・・・・・・」

俺「ちっ、別のやるか」








女の子「あわわ・・・自慰だ・・・・・男の子の自慰行為だ・・・・・」

女の子「どどどどどうしよう!?あぁ・・・・目が離せないよぉ」

俺「なんだかやる気が起きないな、疲れがたまってんのかな・・・・・・」

俺「最近は外に出ると意識が朦朧とするし、頭の中に意識が移ってるというか」

俺「考えてても仕方ない、ちょっくら散歩でもするか」





俺「母さん、散歩してくるよ」

母「・・・・あ・・・あそう、今日は冷えるから気をつけていってらっしゃいね」

俺「分かった、いってきます」









女の子「あ、出かける・・・・?」

女の子「あわわわわ」

カチャカチャカチャ

俺(どこいこうかな)



「はい、はい」

「その度は申し訳ございませんでした」



「ぎゃははははは、まぢで?」

「ガチだからね、まぢうけるだろ」



俺(人が多いな、裏通りを歩くか)









俺(一気に静かになった・・・・)

俺「やっぱ人が多いと苦手だなぁ」

俺「なんでなんだろ」

俺「なんでなんだろうね、騒がしいのが苦手なんじゃない?」

俺「あー、それはあるかも」

俺「きっとそうだよ、外はどこにいたって騒がしいもん」

俺「でもここは静かだぞ、誰もいないし」

俺「一人いるよ、ほら」

俺「おん?」

俺「あそこにぃ!」

「ひぃっ」

タッタッタッタッ

俺「あ・・・」

俺「行っちゃった・・・・走るの早いなぁ」

俺「ストーカーだね」

俺「ストーカー?誰の?」

俺「俺君のだよ、外は危なっかしいなぁ」

俺「俺のストーカー・・・・」

俺「立派な犯罪行為だし、何をされるか・・・気を付けないと」

俺「あの制服・・・・・・・・」












「はぁはぁ・・・・バレちゃった」

「でも、さっきの俺君の顔・・・あんな表情見たことない、まるで鬼のような形相・・・・」

チュンチュン チュンチュン

俺「ふわぁ〜」

俺「朝か・・・・・・」

俺「昨日は、確か散歩に出かけて・・・・」

俺「うーん、思い出せん」

俺「俺君も歳なんだよ、きっと」

俺「そうか歳か・・・・って誰だ!?」

俺「あれ?誰かの声が聞こえたような・・・・ま、俺の部屋だしそれはないか」

俺「やだなぁ俺君、新しいボケかな?」

俺「へ?」クルッ

俺「だ、誰だ・・・・」

俺「俺だよ、俺君」

俺「どこにいる!?どうして俺の名前を名乗る!?」

俺「どうしちゃったのさ、顔が恐怖で歪んでるよ」

俺「くそっ」









カチャカチャ カチチチッ

俺「出てこい!このカッターナイフで切り裂かれたくなかったらな!!」

俺「俺は本気だぞ、俺の偽物め!」

俺「今まで一緒だったのに、どうしたの?」

俺「あぁ?あんまりふざけた事ばっか言ってると、本当に殺すぞ!」

俺「下のお母さんに聞いてみなよ、俺って女の子を知っているか?ってね」

俺「・・・・分かった、すぐに戻ってくるからな」













女の子「男君の様子が変・・・・いつも変だけど」

女の子「でも、カッターナイフもって部屋出てくなんて今までの行動パターンじゃありえないのに」

俺「母さん!」

母「おはよう・・・か、カッターナイフなんて持ってどうしたの!?」

俺「あ・・・・別に怖がらせるつもりはないんだ、聞きたい事があって」

母「・・・・どうしたの」

俺「変な事聞くけどさ、俺と同じ名前の女の子を知ってる?」

母「知ってるも何も、あなたが言い出したんじゃない」

俺「お、俺が?」

母「今までは決心できないでいたけど・・・・やっぱり行きましょう」

俺「行くって、どこにだよ」

母「精神科よ・・・・ごめんね、お母さんが現実から目を背けてた」

俺「はぁ?どうして俺が精神科に」

母「いいの、俺ちゃんはいる・・・俺ちゃんはいるから、今からお母さんと一緒に精神科に行きましょう」

俺「な、なんでだよぉ!」ブンッ

母「きゃっ!」

俺「く、くそっ」

母「ああっ!どこ行くの!俺!」

俺がゲシュタルト崩壊してきた

ただのアホSSかと思ったらシリアスだった

シリアスって言うか病んでるぞ

俺「うわあああああああああああああああああああ」

俺「ついてくるなあああああああああああああああああああ」



「カッターナイフ振り回しながら奇声発してるぞ」

「やばいやばいこっちくんなあああああああああ」



俺「くそぉっ!このっ!このっ!」

俺「アハハハ、何やってるの〜?」

俺「ぅぉぉおおおおおおおおおおおおおお」




「お巡りさん!あっちに走っていきました!」

「くっ、待ちなさい!」










女の子「はっはっはっ・・・・・足早すぎだよ・・・俺君の行く所をプロファイリングで割り出そう」

「どこに行ったんだ、こっちを探してみる!」

「分かった、俺は向こうだな」







俺「はぁはぁはぁはぁ」

俺「どうして警察に追われるんだ、俺はただ・・・・・」

俺「怖い顔してる、俺君」

俺「黙れ!黙れ!」

俺「くそっ、お前は何者なんだ」

俺「俺君と同じ、俺だよ」

俺「俺と同じだと・・・まだそんな事を言ってるのか」

俺「俺君こそ、まだ信じていないんだね」

俺「外に出た時の記憶なんて、三日間ぐらいしか持ってないのに」

俺「そんなことは・・・・・・・」

俺「学校ではどんな授業を受けたの?部活はどうしたの?」

俺「・・・やめろ」

俺「下校途中に寄ったお店知ってる?そこで何を注文したと思う?」

俺「やめろやめろやめろやめろやめろやめろやめろやめろやめろ」





カチャ

俺「俺君?」

俺「お前が俺だというなら・・・・・」

俺「そのカッターで自分を殺すの?できるの?」

俺「だったら証明してやる!」

俺「俺君!」

ガシッ

俺「な!?」

女の子「やっぱりここにいた、俺君」

俺「き、君は!?」

女の子「今は話している場合じゃない、それよりも!」

俺「うがぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁ!」

俺「な、なんだ今の叫び声!?」

女の子「俺君の叫び声だけど、厳密にいえば俺君の体にいる別の魂」

女の子「あなたに憑依してる、悪霊よ!」

俺「な、なんだってー」

女の子「そいつのせいで俺君はおかしくなったの」

俺「そ、そうだとして・・・・どうすりゃいいんだ」

女の子「だからこの人を連れてきたの」

女の子「Tさん!」

T「感じます、深い怨念を」

T「感じます、救いを求める魂が」

T「あなたの街の陰陽師、Tです」

俺「ものすごく誰!?」

女の子「Tさん!お願いします!」

T「はい、除霊を始めさせていただきます」

俺「え、今から除霊すんの!?」

T「飛鳥文化アタック!」

俺「がはっ・・・・」

T「除霊中は言霊を発してはなりません」

俺「・・・・・」

女の子「Tさん、俺君が気絶してま」

T「飛鳥文化アタック!」

女の子「ぐふっ・・・・・」

T「除霊中は言霊を発してはいけません」

女の子「・・・・・・・」

T「おやおや、霊感が強くて耐え切れずに気絶してしまいましたか」

T「ちょっとお尻だけでも・・・・」

モミモミ

T「よーし、やる気出てきたぁ!」








俺「くっ・・・・・はっ」

T「やっと出てきましたね」

俺「いきなり出てきて何するのよ、このハゲ!」

T「迷える魂を成仏させ・・・・・ハゲ?」

マジキチかネタかと思ったら違った

俺「痛いっ!痛い痛い!やめて!」

T「ハゲってなんじゃごるぁ!こちとら聖職者なんじゃい!」

俺「痛い!体は俺君のだからやめてあげて!かわいそうよ!」

T「知るかぁ!こっちはハゲって言われたストレスでハゲが進行すんじゃい!」

俺「え、それ地毛なの!?もう観念して剃ればいいじゃん!」

T「最後の悪あがきくらいいいだろ!てめぇが観念しろや!」

俺「痛い痛い痛い!わ、分かったから!分かったから!」

T「このっこのっ、ああん?」

俺「成仏しますから、この通り成仏しますから」

T「いいだろう、たぶん神もお許しになられるであろう」

俺「きっとこの人は許されないよ」

T「じゃあ最後に、どうしてこのような事を?」

俺「・・・・俺は」

俺「ううん、俺じゃない」

私「私は」

私「俺君のことが好きなんです」

T「それ長くなりそう?」

私「できるだけ短くします」

T「そう、この後合コンセッティングしてあるからさ」

私「えー・・・・・」

T「要するに、好きすぎて死んだ後も一緒にいたかったと」

私「は、はい・・・・」

T「いや、話はよかったよホント」

T「でも野郎の容姿で言われてもねぇ、まぁいいや」

T「じゃ、成仏してもらうよ」

私「・・・・はい」

T「その成仏、ちょっと待った!」

私「一人で何やってるんですか」

T「君は、それでいいのかな」

私「はい?」

T「好きな人と一緒にいたくて、成仏できないでいるんだろ」

私「え、ええ」

T「違う!」

私「えっ!?」

T「本当に一緒にいたかっただけか、そこから先を望んでいないと言い切れるか」

私「それは・・・・・」

T「言い切れるのか?」

私「・・・言い切れません」

T「だろう?」

私「はい・・・・」

T「つまり君はセックスしたかった、その為にこの世に留まったのだな」

私「変な言い方しないで下さい!」

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