小鞠「下駄の音?」 (222)

初投稿ですが、完結目指して頑張ります!

内容は「のんのんびより」×「ゲゲゲの鬼太郎(五期)」です。

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夏海「れんちょん、おはよー!」

小鞠「おはよう、れんげ。」

れんげ「なっつん、こまちゃん、にゃんぱすー!」

夏海「あれ?ほたるんは?」

れんげ「今日は日直だから、少し早めに学校に行ってるのん。」

夏海「あれ?そうだったっけ?」

小鞠「ほら、二人とも。急がないとバスの時間に遅れるよ!」

夏海「それは困る!」

れんげ「それいそげー!」

小鞠「あっちょっと待ってよ!」

~教室~

ガラッ!

蛍「あっ皆さん、おはようございます。」

夏海「ほたるん、おはよ~。」

小鞠「おはよ。」

れんげ「にゃんぱーす!」

蛍「あれ?れんちゃん。やけに機嫌がいいね。」

れんげ「ふっふっふ、わかりますか?実は今日の朝のニュースで、またもエキサイティングな出来事を目撃してしまったのです。」

夏海「なに、また体操してるおじさんでも見たん?」

れんげ「いいえ、今日見たのはアナウンサーのおじさんの後ろで3人組の若者がテレビに映りたいがために身を乗り出して、そのままバランスを崩して、アナウンサーを巻き込みつつまるでドミノ倒しの様に倒れていったのん。」

夏海「完全な放送事故じゃんそれ。あっでも、ちょっと見てみたかったかも…。」

れんげ「あれは見るべきだったのん。一生記憶に残るほどエキサイティングだったのん。」

夏海「え?そんなに?」

れんげ「うん!」キラキラ

夏海「すっごい目が輝いてらっしゃる!?」

小鞠「へぇ、そんなことがあったんだ。たぶんその時間帯テレビ見てたけど、見なかったな。」

蛍「私が見ていた時間では起きてなかったから、それより後かな?」

れんげ「ふふんっ」ムフー

夏海「あれ?何で自慢げ?」

れんげ「世紀の一瞬を見たのん!」キラキラ

夏海「なんか、変にハードル上げてない?」

ガララッ!

一穂「おはよぉ~、まだ暑いねぇ。」

小鞠「今年は異常気象だって、この間天気予報で言ってたよ?」

一穂「マジで?やだなぁ~。それより、席について。授業始めるよ~。

黒板「自習」

一穂「…zzz」

小鞠「……」

蛍「……」

夏海「…う~ん…」

兄「……」

れんげ「…ウチできたん!」

夏海「!?はやっ!」

小鞠「おっ早いねぇ。」

れんげ「前に出してくるん。ねぇねぇ!」トテトテ

一穂「zzz…っ!」

れんげ「できたん!」

一穂「おっ出来たの?偉いねぇ。なら、ノートそこに置いて先に昼休みに行っておいで。」

れんげ「ほたるん達はまだ終わらんのん?」

蛍「ごめんね、まだ終わりそうもないの。」

夏海「なんならウチが…」

小鞠「夏海はまだ終わってないでしょ。って言うか半分も終わってなくない?」

夏海「いやぁ、ははは…」

小鞠「まったく…れんげ、私たちも終わり次第行くから先に遊んで待ってて。」

れんげ「わかったのん!」

~運動場~

れんげ「とは言ったものの、さすがに一人ではボール遊びが出来ません。」

れんげ「さて、どうしたものか…ん?」

れんげ「あれ?お地蔵さん?」

校庭の端の茂みに古びたお地蔵様が一体

れんげ「学校にお地蔵さんなんてありましたっけ??」トコトコ

れんげ「ん~?」ジロジロ

ツンツン

グラッ

れんげ「!」

ガシャンッ

れんげ「…」サァーッ←血の気の引く音

れんげ(これ…うちのせいなん?)

れんげ「どっどうしよう!これは流石にねぇねぇに怒られるん!」ワタワタッ

直そうと試みるも粉々の地蔵

れんげ「ほんとどうしよう…」

アレ?レンゲハ?

サキニキテルハズナンデスケド

れんげ「はっ!」

夏海「れんちょーんっ!」

れんげ「はいっ」ガバッ!

夏海「おっいた。…ってそんなとこでなにしてるん?」

れんげ「えっと……かくれんぼ?」

夏海「一人で!?」

れんげ「え?ええ…ええですのん。」

夏海「? まぁいいや、みんな揃ったし、こっちに来て遊ぼ?」

れんげ「…うん。」

地蔵の破片が茂みで隠れているのに気付いてそのまま放置することにした。

れんげの壊した地蔵から湧き上がる黒い霧

霧「あぁ、何年ぶりの外…奴等めこの私を長い間閉じ込めおって…」

霧「この恨み、必ず晴らしてやる!」

~学校廊下~

一穂「…あら?」

??「おや、宮内先生」

一穂「校長先生じゃないですか。」

校長「どうです?あの子達の調子は。」

一穂「ええ、相変わらずですよ。」

校長「元気一杯と?」

一穂「ええ。」

校長「そうですか。それは良かった。学業のほうはどうです?」

一穂「そうですね…気がかりなのが一人いますけど…」

校長「気がかり…とは?」

一穂「ええ、よく赤点を取る子がいるんですけど、まぁ、いつものことなので大丈夫ですよ?」

校長「いやいや、それは良くない。」

一穂「え?」

校長「例えここが分校で、主な学習が自習中心でも学力が落ちるということは、本人だけでなく、親御さんたちにも悪い。」

一穂「はぁ…」

校長「ここは居残りでもさせて、学力強化などいかがでしょうか?」

一穂「いっ居残りですか?」

校長「ええ。なにか?」

一穂「いや、今までやらしたことないですし…何よりあの子にはバスの時間が…」

校長「あなたも一緒に残るんだ。何か問題でも?」

一穂「え?はぁ、まぁ…」

校長「なら良かった。では早速今日から…」

一穂「え?今日からですか?」

校長「ええ、もちろんですよ。それに今日は"大事な話"が宮内先生にもあるので…」

一穂「ああ、そういう…」

校長「丁度いいでしょう?」

一穂「わかりました。」







校長「…フフフッ」ニタァ・・・







一穂「という訳で、なっつん頑張ろうね。」

夏海「え?…えええええええええ!?」

小鞠「日ごろの行いが悪いからだよ。」

夏海「ちょっ」

蛍「頑張ってくださいね。」

夏海「まっ!何でうちだけなん!?」

一穂「だってぇ、なっつんだけじゃん。テストじゃ赤点取るし。成績もすこぶる悪いし。」

一穂「そのことを校長先生に話したら、居残りを薦めてきたんだけど…」

夏海「何でそんなこと話たんさ!」

一穂「だって校長だし?」

夏海「まっまさか、これが"権力"と言うものですか!」

一穂「そんな大層なモンじゃないわよ。」

れんげ「と言うことは、ねぇねぇも遅くなるん?」

一穂「ん~そうだね。なっつんの居残りだけじゃなくって、校長とも大事なお話してくるからねぇ…。

一穂「でも、夕飯までには戻る予定だから。大人しく待っててね。」

れんげ「うん。待ってるのん。」

一穂「いい子だねぇ」ナデナデ

れんげ「うち良い子」ムフーッ!

蛍「それじゃ、先生さようなら。」

れんげ「にゃんぱすー!」

小鞠「お母さんたちにはちゃんと伝えておくから、しっかり勉強してきなよ?」

卓「……」

夏海「うあああああああああああ!!嫌だあああああああ!!うちも帰るううううう!!」

夏海「兄ちゃん助けて!っていうか居たの!?」

卓「っ!?」ガーン!

ガシッ!

一穂「こら!往生際悪いぞぉ~!そして何気に酷いなお前…」ズルズル

夏海「うぅ…姉ちゃんの…裏切り者ぉーーーーー!!」ズルズル

小鞠「え!?何で私だけなの!?」

~帰り道~

小鞠「まったく、初めからしっかりやってればこんな事にはならなかったんだよ。」

蛍「でも、今回のことで懲りてこれからしっかりやれば…」

小鞠「あぁ~、無理無理。居残りしたって結局変わらないって。」

小鞠「この間だって、お母さんに通知表の成績で怒られてたのにまったく反省してなかったからね。」

蛍「そっそうなんですか?」

小鞠「昔っからそうだよ。何かにつけて『なつみちゃんわるくないも~ん』って言って反省しないからね。」

蛍「ははは…先輩らしいですね。」

小鞠「それにしても…」

蛍「?」

小鞠「今まで8年間あの学校に在籍してたけど、居残りなんて一度もなかったな…」

蛍「そうなんですか?」

小鞠「東京の小学校はどうだったの?」

蛍「え?え~っと~・・・頻繁ってわけでもありませんが、ある時はありましたね。」

小鞠「そうなんだ。夏海、小学校のときから成績はあまりよくなかったけど。居残りは今回が初めてだね。」

小鞠「今はかずねぇが先生やってるけど、その前の先生も似たような雰囲気だったからあまりそういうことはさせてなかったんだよね。」

蛍「へぇ~。」

小鞠「そういえば校長先生か…うちにも居たんだ。」

蛍「知らなかったんですか?」

小鞠「今までずっとかずねぇだったり、その前の別の先生だったり…ほかの先生見たことないんだよね。」

小鞠「蛍は見たことある?」

蛍「…いえ、言われてみれば転校の挨拶に行ったときも一穂先生だけだったような…」

小鞠「でしょ。れんげは?」

れんげ「………」

小鞠「…?れんげ?」

れんげ「はっはい!なんですか!?」

小鞠「何ボーっとしてんの?具合でも悪い?」

れんげ「そんなことございませんのん!」

小鞠「そう?ならいいんだけど…で、見たことある?校長」

れんげ「うちも見たことないのん。」

小鞠「ほら。」

蛍「不思議ですね。」

小鞠「おっ、今日はここでお別れだね。また明日ね。蛍、れんげ」

蛍「はい。また明日に」

れんげ「にゃんぱ~す」

蛍「…元気ないね?どうかした?」

れんげ「え?何がなん?」

蛍「いやだって、れんちゃん、明らかにテンション低いよ?」

蛍「今だってあまり会話に入ってこなかったし…」

れんげ「そっそれは…ほたるんの気のせいなん!ほら、ねぇねぇ帰ってくるの遅くなるし…な?」

蛍「そういえば言ってたね。大丈夫?」

れんげ「うちは大丈夫!今までも何回かあった訳で…あっうち駄菓子屋寄ってから帰るのん!ほたるんバイバイ!」

蛍「え?あっれんちゃん!?」

蛍「行っちゃった…バイバイって、いつも"にゃんぱす"なのに…しかも駄菓子屋、逆方向だよ?」

れんげ「」ドヨーン・・・

れんげ「思わずほたるんから逃げてしまったのん。しかも駄菓子屋とは逆方向、その上"にゃんぱす"言いそびれたん・・・」

れんげ「いつも冷静なうちとしたことが…」ハァッ

れんげ「これも全部あの地蔵が悪いのん!」ムスーッ

れんげ「ハァ」←再び思い出して落ち込んだため息

続き楽しみなのん

続き開始します。

>14
ありがとうなのん!




オッカシーナァ?



れんげ「?」


??「確か…ここら辺のはずなんだけどな…この地図が古すぎて場所がわかんなくなっちまってやがる」

??「昔は田舎っつっても、もっとなんも無かったからなぁ」






れんげ「あれは…お坊さんなのん!」

??「また"呼ぶ子"を…いや、今"横丁"に帰したばっかりだしな。もう一度呼んだら今度は親父さん…いや、下手したら砂かけのばあさんに怒鳴られるかもしれん。」

??「一先ず自力で…ん?」

れんげ「…」ジーッ

??「…」

れんげ「…」ジーッ

??「うぉあ!?」

れんげ「!」ビクッ

??「なっなんだ嬢ちゃん!?」

れんげ「にゃんぱすー」

??「え?」

れんげ「にゃんぱす!」

??「にゃ…なに?」

れんげ「お坊さん、こんなところで何してるのん?」

??「お坊さん?」

??(ひょっとして、この格好を見て言ってるのか?)

??「悪いがそこまで徳の高い者じゃないんだ」

れんげ「得?」

??「ああ、つまり偉くないって事だ。だけど、仕事内容はお坊さんみたいなもんか?」

れんげ「仕事って?」

??「訳あって日本全国を行脚中だ。」

れんげ「行脚ってなんですか?」

??「旅してるって事だ。」

れんげ「旅…全国…」

れんげ「おお!だったら、だったら東京にも行った事あるのですか!?」

??「(急に食いついたな)ああ、もちろんあるぞ。というかほとんど東京だな。」

れんげ「東京!やっぱビル高いのん?」

??「そうだな、コンクリートジャングルって言われるぐらいだからな。」

れんげ「やっぱな。東京ってやっぱ凄いのんな。」

??「でも…」

れんげ「?」

??「俺としては、昔の東京のほうが好きだったけどな。今の東京は俺達からしたら息苦しい世界になっちまった。」

れんげ「昔の東京ってどんな感じなん?」

??「今みたいにでっかいビルなんてほとんど建ってなくて、ところどころでこんな風景が広がってたりしてたんだよ。」

れんげ「そんなん嫌なん。うち、こんな田舎好きじゃないのん。」

??「住めば都、隣の花は赤いってな。まぁお前さんも大人になれば田舎の良さがわかるさ。」

れんげ「大人になっても分かりたくないのん。」

??「はははは、そうかい。」

れんげ「んで、旅するだけがお坊さんのお仕事ですか?」

??「俺かい?いや、そうやって全国を旅しながら悪い妖怪やお化けを退治したりしてるんだ。まぁ自慢できるモンでもねぇがな。」

??「って…ん?」

れんげ「……」ジトーッ

??「どうした?」

れんげ「うち知ってるん。そういうのは"れいかんしょうほう"って言うん!」

??「は?」

れんげ「なんと…お坊さんの格好をした悪い人だったとは!」ビシッ

??「待て待て待て!俺をあんな悪どい人間と一緒にしないでくれ。」

れんげ「信じられないのん。そもそもお化けだなんて…」





??「それが…居るんだな」





れんげ「!」

??「いいか、お化けや妖怪って言うのはな、この世界…いや、この人間界にはどこへでも住み着いているものなんだ。」

??「嬢ちゃん。いまお前さんが住んでいるこの田舎にも、やつらは絶対に居る。」

??「例えばほら…お前さんの後ろに!」ビシッ!

れんげ「!?」クワッ










具「…」







れんげ「具!?もしや…お前が妖怪だなんて・・・」ワナワナワナ

??「いや、あれは通りすがりの狸だな。」

具「……」タタタッ

れんげ「うちをだましたん!?」

??「わりぃわりぃ、あまりにも可愛げの無い事を言ってたからついな…(なんかすごい名前を聞いたぞ…可愛そうだなあの狸…)」

れんげ「まただまされたん。前は駄菓子屋にもだまされたばかりなのん。」

??「だから悪いって、だが妖怪やお化けが居るのは本当だぞ。」

れんげ「ほんとなん?」

??「ああ。でも大丈夫だ。この俺や仲間たちが協力してやってるからな。もし嬢ちゃんの前に…「れんげなん。」ん?」

れんげ「うち、宮内れんげ。お坊さんは?」

蒼坊主「れんげか、いい名だな。俺は"蒼坊主"って言うんだ。よろしくな。」

れんげ「……」ジトーッ

蒼坊主「今度はなんだ?」

れんげ「うちが聞いたのは名前なん。あだ名は聞いとらん!」

蒼坊主「いや…それが名前なんだ。」

れんげ「蒼 坊主?変な名前なのん。」

蒼坊主「別に区切らんでもいいが…まぁ、いいか。」

れんげ「なら"あおさん"」

蒼坊主「俺の事か?」

れんげ「うん」コクリ

蒼坊主「まぁ、みんなからも蒼って呼ばれるからな…かえってしっくりくるな。」

れんげ「あおさん、また会えるん?」

蒼坊主「そうだな。訳あってここに滞在するつもりだからな。」

れんげ「そっか。」

れんげ「あおさん、また会えるん?」

蒼坊主「そうだな。訳あってここに滞在するつもりだからな。」

れんげ「そっか。」

蒼坊主「そうだ、れんげ。お前さんにひとつ聞きたいことがあるんだが。」

れんげ「なんですか?うちに分かることなら何でも聞くのん!ここ周辺はうちにとっては庭ですから!」ムフーッ






蒼坊主「なら、この辺で『蜘蛛地蔵』って変わった地蔵を見なかったか?」




れんげ「蜘蛛地蔵…ですか?」

蒼坊主「ああ、その訳ありって言うのがそれに関わってくるんだが…。」

れんげ「じぞう………」ハッ

れんげ「うち…知らないのん。」

蒼坊主「そうか。ならいいんだ。悪かったな。」

れんげ「ううん。うちこそお仕事お邪魔して申し訳ないのん。」

蒼坊主「いいって事よ!気晴らしにもなったからな。」

カァーカァー

蒼坊主「カラスのやつが鳴いてるな。もう時間も遅い。おうちに帰りな?」

れんげ「そうするの。それじゃあ、あおさん。にゃんぱすー」フリフリ

蒼坊主「おう、気をつけてな!(結局あの"にゃんぱす"とか言うのが何なのか聞きそびれたな…)」

蒼坊主「さて、あの子が地蔵に関しては知らないとなると…まだ結界は解けてない可能性があるな…」

蒼坊主「…」

蒼坊主「考えていても埒が明かん!地道に探すか…」

蒼坊主「とは言っても時間がないのは変わらんがな。」

蒼坊主「いざとなったら呼ぶ子を呼ぼう。」

蒼坊主「しかし、ここも昔っから田舎というとこだけは変わらんが…100年以上も経てば少なからず変わってしまうもんだな…」

~分校~


夏海「ヒェ~!まったく終わんない!」

夏海「ねぇちゃんたちは先に帰っちゃうし、かずねぇはどっか行ったきり帰ってこないし…」

夏海「どいつもこいつも気が利かなさすぎ!」

夏海「あ~あ、夏海ちゃん勉強飽きちゃったなぁ…」チラッ

夏海「って、もう外真っ暗じゃん!」

夏海「あぁ~帰ったらアルマゲドンは免れない…」

夏海「…」キョロキョロ

夏海「かずねぇが居ないうちに帰っちゃおうかなぁ~」ゴソゴソ←帰る準備

夏海「」ビクゥッ!!

一穂「あれ?なっつん。帰るの?」

夏海「いやぁ、ははは。もう外真っ暗だしいいかなぁって。あははは。」

一穂「…」ペラペラ

夏海「ははははは……?」

一穂「チッ」バアアアアアアアアンッ!!

夏海「ひぃ!?」ビクゥ!!

すみません↑間違いです

ガラッ!


夏海「」ビクゥッ!!

一穂「あれ?なっつん。帰るの?」

夏海「いやぁ、ははは。もう外真っ暗だしいいかなぁって。あははは。」

一穂「…」ペラペラ

夏海「ははははは……?」

一穂「チッ」バアアアアアアアアンッ!!

夏海「ひぃ!?」ビクゥ!!

一穂「どういうこと?なっつん…いや、夏海?言われたところ全く出来てないじゃない!」

夏海「へ?へ?」ビクビク

一穂「私、一体どこからどこまでやれっていった?」

夏海「えっと各教科20ページずつ?」

一穂「そうだよね。なのに何?この体たらくは?」

一穂「これも、これもこれもこれもこれも…ぜんぜん進んでないじゃない!」

夏海「あっ当たり前じゃん!各教科20ページって全部合わせれば100ページ以上m「口答えするな!!」ヒィッ!!」

一穂「夏海?私とあなたの関係は?」

夏海「せっ生徒と教師です…」

一穂「そうだよね?なのになんで口答えするの?」

夏海「なんでって…いつもしてるし、それにかずねぇだって」

一穂「黙りなさい。」

夏海「え?…あっ分かった!校長に言われたんでしょう。やだなぁかずねぇは~」


ヒュッ 


ガシャーーーンッ!!


夏海「へ?」

一穂「黙れといってるのが分からないの?」

夏海「ちょっ今何投げたん?ねぇ、今椅子投げなかった?ねぇ、流石にまずく…」

一穂「…」

夏海「かずねぇ、ちょっと変だよ?何があったのさ。さっきまでいつも通りだったのに…」

夏海「校長に何か言われたの?何かされたの?それだったら流石の夏海ちゃんも激おこぷんp「もういいわ」!」

一穂「先生の言うことを聞かない子は・・・」

ビィィィンッ!

ギラリッ!

夏海「かずねぇ、その鎌とロープは何に使うの?今から草取りとか夏海ちゃんやんないからね!」

一穂「…」

夏海「やっ来るな…ねえちゃん…助けて…助けてよ・・・ねぇ!」














「いやああああああああああああ!!」













夏海「」ズルズル

一穂「…」

??「終わりましたかな?」

一穂「…はい。」

??「よろしい。」

??「ふふふ、これで二人…あと3人の生肝を集めれば私の力はようやく全て戻ることになる。」

??「何としてでも後3人の生肝を手に入れなければ。」

夏海「」

??「次は貴方にも活躍してもらいますよ」

??「ふはははははははは…ハァーハハハハハ!」

夏海「……ねぇ…ちゃん…」


キリが良いんで今日はここまでで。

もしかしたら夜中に更新するかもです。

なっつんはまだ生きてるのん?死んでるのん?

>>44
のんのんSSたまにキチ展開や鬱展開なものを見かけますが、そこまでハードな展開にはしないつもりです。
一応暴力シーンはありますが???

兄貴が何とかしてくれるのん

飲食業は辛い…
結局夜中に更新できなかった…

とりあえず書き溜めの途中まで更新


>>46
卓「…」






~宮内家~

21:00

れんげ「ねぇねぇ、遅いのん。夕飯までには間に合うって言ってたのに…。」

れんげ「…」

れんげ(もしかして、何かあったんじゃ…)




蒼坊主『なら、この辺で『蜘蛛地蔵』って変わった地蔵を見なかったか?』

蒼坊主『ああ、その訳ありって言うのがそれに関わってくるんだが…』






れんげ(もしかして、お地蔵さんの呪い?)

れんげ(言われてみれば、蜘蛛の様な顔をしてたかも…)




蒼坊主『いいか、お化けや妖怪って言うのはな、この世界…いや、この人間界にはどこへでも住み着いているものなんだ。』



れんげ(ううん)ブンブン!

れんげ(違う、絶対呪いなんかじゃないん!)

れんげ(まだ大事なお話が終わってないのん。きっとそうに違いないのん!)

れんげ(早く帰ってきて…ねぇねぇ)


ガララッ



れんげ「!!(帰ってきた!)」



れんげ「ねぇねぇ!遅い…ん」


小鞠「その様子だと、まだかずねぇも帰ってきてないみたいだね。」

れんげ「こまちゃん…」

蛍「…先輩」

れんげ「ほたるんも…どうしたん?」


小鞠「うちもまだ夏海のやつが帰ってきてないの!」

蛍「流石に帰ってくるのが遅いって。先輩も最初は夏海先輩がお母さんに怒られるのが嫌だと思って、私の家にかくまってもらってると思ったらしくって。」

小鞠「でも居なかった。もしかしたらと思ってれんげの家にも来たんだけど、かずねぇも帰ってないんだよね?」

れんげ「…」コク

小鞠「やっぱりおかしいよ!」

れんげ「まだ、ねぇねぇが大事な用事があるのかもしれないのん。」

小鞠「私もそう思って学校に電話かけてみたの…でも繋がらないんだよ!」

れんげ「きっとまだ仕事中で出れないんじゃ…?」

小鞠「そうじゃない、"出ない"んじゃなくて電話そのものが"繋がらない"んだよ!」

れんげ「!」

小鞠「これは学校で何かあったに違いないよ。だから、私今から学校に行こうかと思って。」

蛍「でも、もうバスありませんよ。」

小鞠「知ってる。だから歩いて行くんさ。」

小鞠「蛍、さっきは騒いでごめんね。私今から行って来るわ。」

蛍「え?一人でですか!?危険ですよ!いくら田舎だからって一人じゃ…せめて保護者を連れて行くべきです!」

小鞠「今、お母さんたちさ近所のおじちゃん家に飲みに行ってるんだ。」

小鞠「それに、これ以上迷惑はかけたくないし…」

蛍「先輩……だったら、私も行きます!」

小鞠「だめだよ、いくら私より大きいからって蛍は小学5年生だよ!?」

蛍「一人で行くよりかはマシです。それに、夏海先輩も先生も私にとっては大事な友達です。私にも行く権利はあります!」

小鞠「…わかった。ありがとう蛍。なんだか心強いな。」

蛍「えへへ、そんなぁ」////

小鞠「それじゃあ、行ってくるから、れんげはおr「うちも行くん!」はぁ?」

れんげ「うちも行く!」

小鞠「流石にれんげは…」

れんげ「ねぇねぇが帰ってこないのはうちの所為かもしれない!だから、うちも行くん!」ウルウル ジワッ

小鞠「…ハァッ。なんだか訳ありのようだね。分かった。その代わり、危険だと思ったらすぐ逃げるんだぞ?」

れんげ「うん!」





~田舎道~

蒼坊主「一通り地蔵のありそうなところを探してみたが、見つからずか…。」

蒼坊主「明日は呼ぶ子やかわうそも呼んでもっと範囲を広げてみるか。」

蒼坊主「とにかく、今は今日の宿探しだな。」

蒼坊主「…と言っても宿なんてあるわけないか…ここ1週間ずっと野宿だな。」



ホタルンイソグノン!

マッテレンチャン!

ソンナニイソイダラトチュウデツカレチャウヨ?



蒼坊主「ん?」

蒼坊主「こんな時間に子供の声?」

蒼坊主「ってありゃあ、れんげじゃねぇか!後の2人は友達か?」

蒼坊主「例え田舎でも、こんな夜半すぎに子供3人で出かけるのは頂けねぇな。」

蒼坊主「よし、ここは一丁俺が……」

蒼坊主「!?」






??「おやおや、驚かせてしまったみたいですねぇ。」





蒼坊主「お前さんは?」

校長「私、この近くにある旭丘分校の校長を勤めさせてもらっているものです。」

校長「どうぞ、以後お見知りおきを。」

蒼坊主「…」

校長「彼女たちの件ですが…」

ビュッ!

校長「おやおや、いきなり棒を人に向けるとは、なかなか教育のなっていないお坊様だ。」

蒼坊主「へっそうかい。最近の学校じゃあ妖怪も教師になれるのか?いい時代になったものだな。」

校長「ははは、何をおっしゃいます。」

蒼坊主「じゃあ聞くが、どこの世界にお前のように"妖気"を漂わせた校長が居るんだ?」

校長「…」


蒼坊主「姿かたちは変えても、流石に自慢の強い妖気だけは隠しきれなかったらしいな。」

蒼坊主「姿を現しやがれ!」

ブォンッ!

ガキィッ!

蒼坊主「クソッ!」

校長「やれやれ、ここで退いてくれれば、最後に嬲り[ピーーー]予定だったんですが…」

校長?「おかげで予定が狂ったよ。蒼坊主。」

蒼坊主「やっぱり封印がもう解けてっ…くっ!」

校長?「ああ、おかげで人間界の空気がこんなにおいしいものだとは思わなかったよ。」

蒼坊主「安心しな、また閉じ込めてやるぜ!」

校長?「この程度でか?」

グイッ

蒼坊主「うぉっ!?」

ドシャア!!

蒼坊主「ぐあっ!!」


校長?「ははは、実に気持ちがいいな。なぁ、蒼坊主。」

蒼坊主「へへっ、ずいぶんと余裕じゃねぇか…」

校長?「そうでもないがな。」

蒼坊主「なに?」


校長?「ふんっ…ぐおおおお…がぁっ」

ゴキッバキッ!

みるみると姿を変えていく校長だったモノ。

蒼坊主「なっ!?」

そこに現れたのは人間と蜘蛛を足して2で割ったようなグロテスクな姿の化け物だった。


??「封印されていた所為で俺様の力は半分以下しか復活できなかった…これだけは許せねぇな…」

蒼坊主(この妖気で半分以下!?流石大妖怪と言わしめたやつだ…)

??「ははは、どうした?これで半分以下だぞ?ひょっとして足が震えてるのか?」

蒼坊主「うるせぇ!」

ブォンッ!

パシィッ!

??「効かぬわ!」

背中から生えた蜘蛛の足で殴りつける

グワンッ!

蒼坊主「っ!?」

バキィッ!

蒼坊主「ぐあああああああ!!」

??「ははは、その程度か?ただ殴りつけただけでおネンネとはな。」

蒼坊主「馬鹿にするなよ!」

懐からお札を数枚取り出し投げつける

蒼坊主「これでどうだ!」

??「どうした?」

蒼坊主「なんだと?!」

相手の体に張り付いたお札が急に燃え出したのだ。

??「なるほど妖気を吸い取り、弱体化させる札か。いい物ではあるが、俺の体には悪い意味で合わんかったようだな?」

蒼坊主「あいつの妖気が強すぎて札が対応できなかったのか!」

??「次はこっちの番だ!」

蒼坊主「っ!何だこれは!?」

蒼坊主の足に無数にしがみつく泥で出来た腕たち

??「ははは、どうだ。動けないだろう。」ズシン!ズシン!

蒼坊主「なっ!来るな!」

??「悪いが少しの間だけ大人しくしてて貰おう……か!」

蒼坊主「なに!?」

蒼坊主にゆっくりと近づいてきた蜘蛛の化け物は蒼坊主の首におもむろに噛み付くと鋭くとがった牙から何かを注入し始めた。

ドサッ

??「…ふぅ、どうだ。俺様の毒の味は?」

蒼坊主「ぐぁ…がはっ!…ぅ…」

??「ははは、苦しかろう。そして体も麻痺して動かないだろう。その毒は特殊でな、死ぬことはないんだ。」

??「しかも動くことが出来ないから、だから静かに苦しむことしか出来ない。」

蒼坊主「っぐ!」



??「全てが終わったら戻ってきてやる。まぁそのときは…」

シュルシュルシュル

校長「貴方は絶望的な光景を見ることになりますがな。はっはっはっ!」

スゥーッ!



蒼坊主(あいつ、れんげたちを狙って…)

蒼坊主(ぐっ!苦しい!体が焼け付くように熱い!)

蒼坊主(このままだと、れんげたちが…)



ガサガサッ



蒼坊主「…!…お…前は?」









~分校~


小鞠「やっと着いた。」ハァハァ

蛍「いつもこの距離を通学してるんですね…私たち。」フゥ

れんげ「バスのありがたみを再確認なのん。」

小鞠「その割には息切れひとつ吐いてないじゃない。」

れんげ「ふふん、出来る女はクールにやり過ごすのん。」

小鞠「そっそうなの?」

蛍「ダメですよ。小学1年生の言葉を鵜呑みにしちゃあ…」

小鞠「え?そっそうだね知ってるよ!」


小鞠「しっかし時間食ったなぁ…間違いなくアルマゲドンコースだよ。」ヒョコッヒョコッ

蛍「アルマゲドン?」

小鞠「そう、お母さんが怒り出したら止まらないからね。だからアルマゲドン。」ヒョコッヒョコッ

小鞠「まぁ、夏海が言い出したんだけどね、アルマゲドン。」ヒョコッヒョコッ

蛍「…あの、先輩。」

小鞠「ん?」

蛍「その、ウサギのポーズはなんですか?」

小鞠「へ?」


蛍「…」

れんげ「…」

小鞠「やらない?アルマゲドンのジェスチャー。」ヒョコッヒョコッ?

蛍「…」フルフル

れんげ「…」フルフル

小鞠「…」

小鞠「…」カァー////プルプル




小鞠「もういやだ!帰るぅーーー!」



蛍「ちょっと先輩!しぃーっ!しぃーっ!」

れんげ「こまちゃんうるさいのん!」

小鞠「もがごもんー!!」

蛍「私もそのジェスチャーやってますから!落ち着いてください!」

小鞠「ぐすっ…ホント?」ウルウル

蛍「え?」ズキューン!

蛍「もっもももももちろんです!!」////


小鞠「よかったぁ…私だけだと思ったじゃん。」

小鞠「まぁ、やりだしたのは夏海なんだけどね。」

小鞠「……あっ夏海。」

蛍「まさか今まで!?」

小鞠「そんなことないよ!悪いのはアルマゲドンの所為だよ!」

れんげ「こまちゃん、ほたるん、うるさいの。それよりほら。」ユビサシ

小鞠「ん?」


蛍「あっ、教室に電気が…」

れんげ「うちらの教室なん。」

小鞠「ってことは…」




~教室~


夏海「」ボーッ


ガララッ

れんげ「やっぱりいたん!」

小鞠「おっいたいた。」

蛍「夜の学校ってなんだか気味が悪いな…」

小鞠「勉強は終わった?」

れんげ「ねぇねぇは?」

蛍「明かりがついてても不気味ですね。」

小鞠「ちょっと聞いてる?みんな心配してきたんだよ?」

夏海「」ボーッ

小鞠「夏海?」

夏海「…ねぇちゃん。」

小鞠「ん?」






夏海「何で帰ったの?」






小鞠「何でって、そりゃあ、私はテストも赤点とってないし、成績だって。」

夏海「うち、寂しかったんだよ?」

小鞠「え?」

夏海「こんな真っ暗な中一人さびしく勉強なんて…」グスッ

小鞠「それはだってアンタがちゃんと勉強しなかった罰だし…」

夏海「何で置いてったん!」ポロポロ

小鞠「え?えぇ!?そこまで泣くこと?」

夏海「うちの気持ちなんて知らんくせに!」

小鞠「いやだって…かずねぇは?一緒だったんじゃ?」

夏海「かずねぇは…グスッ途中から大事な話があるからって校長と…グッ」

小鞠「あぁ、分かった分かった。ごめんごめん。」ダキ

夏海「ねぇちゃん!」

小鞠「確かにこの時間まで一人で居残りは寂しいし怖いよね。ごめんごめん」ナデナデ

夏海「ねぇちゃん…」

小鞠「これから皆で一緒にかずねぇを探して、皆で帰ろう?それでいい?」

夏海「うん、そうだね。」







夏海「…帰ろうか」ニタァ









ギラリッ


れんげ「!」

蛍「!?」

れんげ「こまちゃん!!」

蛍「先輩!!」

小鞠「ん?」クルッ

夏海「!?」グラッ

小鞠「どうしtドカッ……?」

小鞠「」サァーッ←机に刺さった鎌を見て血の気が引いた音

夏海「あーあ、なんで邪魔しちゃうかなぁ…」

小鞠「…夏海?…何の…冗談?」

夏海「ははは、冗談じゃないよ…ねえちゃん。だから、帰ろうよ…あの世にさ。」

小鞠「なっなんで!?」


夏海「なんでって…そりゃあ、ねぇちゃん。うちを置いて帰ったって事はうちのことが嫌いなんだろ?」

夏海「だったら、うちもねぇちゃんの事、嫌いになる。」

蛍「そんなのむちゃくちゃです!」

夏海「ほたるんは黙ってて…今はうちとねぇちゃんの話。ほたるんたちはまた後で送ってあげるよ。」

蛍「そんな…」

小鞠「夏海…」グスッ

夏海「あーあ、泣いちゃうの?泣いちゃうわけ?さっきまで泣いていたうちを必死で慰めていたねえちゃんが?」

小鞠「もう…やめようよぉ…」

夏海「傑作だね。今度はうちが慰めてあげようか?」

小鞠「本当にどうしちゃったのよ!夏海ぃ!!」

夏海「どうもしてないよ。たとえねえちゃんがこの場で死んでも、悪いのは置いていったねえちゃんだし。」

夏海「だからさ









なつみちゃん、わるくないしぃ~」ニタァ







小鞠「…」ゾクッ


れんげ(どうしてこうなったん?)

れんげ(やっぱりお地蔵さんを倒したうちの所為?)

れんげ(だったら、この場合どうしよう?)


ドンッ

れんげ「え?」


一穂「」


れんげ「ねぇねぇ!」


一穂「」

れんげ「ねぇねぇ!なっつん止めて!なんか様子が変なん!」

一穂「え?」

れんげ「だからなっつんを…」


一穂「」ギュゥーッ

れんげ「!? かはっ! ! !」

一穂「れんちょん、ここ学校だよ?先生に向かってねぇねぇはないでしょ。」

蛍「ちょっと先生何を!?」

一穂「蛍さん、邪魔しないでもらえる?今教育中だから。」

蛍「教育中って、首絞める行為のどこが教育なんですか!」


れんげ「ねぇ…ね…」

一穂「まだ言うか?」

夏海「ねぇちゃん、よけちゃダメだよ。」

小鞠「ダメダメダメ!来ないでよ!」

一穂「ん?」

れんげ「」パクパク


蛍「」キッ


蛍「いやああああああああああ!!」


一穂「ん?」

ドグォッ!←鳩尾にドロップキック炸裂

一穂「ってぐお!?」

れんげ「かっは!」ゲホゲホ


蛍「やああああああああああ!!」


夏海「へ?」

バコンッ!←机を投げつけた音

夏海「グエッ!?」



蛍「はぁ…はぁ…」


小鞠「蛍…ありがとう。」

れんげ「」ゲホゲホ

蛍「大丈夫?」

れんげ「なんとか…」



一穂「蛍さぁ~ん…」ユラァ

夏海「ほたるぅ~ん…」ユラァ


蛍「ひぃっ!!」






一穂・夏海「「もちろん覚悟できてるよね?」」








蛍「しっ」


一穂・夏海「「し?」」










蛍「失礼しましたああああああ!!」


一穂「逃がさないわよ。夏海!」

夏海「分かってるよ。先生。」








蛍「ひぃいいいいいいいいいい!!」

小鞠「蛍、れんげはともかく私はまだ走れるから。

蛍「」

小鞠「ダメだ、聞いてない…」







ガチャッ


バタン!







~未使用の教室~


小鞠「生徒数5人なのに広い学校で助かったよ。」

蛍「はぁ…はぁ…」

小鞠「大丈夫?」

蛍「え?ええ、ええもう大丈夫です!」

小鞠「ありがと、蛍。」ナデナデ

蛍「」////プシューッ






小鞠「どうしたんだろう…あの二人。」

小鞠「本当に私のこと嫌いになって…」

蛍「そんなことありません!」

小鞠「しぃー!」

蛍「すみません。…そんなことはありません。例え嫌いになったとしても、相手を殺そうなんてすること自体が信じられません。」

蛍「それに夏海先輩が、あんなこと…」

小鞠「私だって、信じたくなんか…」





れんげ「二人ともごめんなさい」





小鞠「れんげ?」

れんげ「あの二人をあんなにしたのは…たぶん、うちのせいなん。」

蛍「どういうこと?」

れんげ「今日の昼休み時間、うち早くノートを出したん。」

小鞠「うん、それで。早めに昼休みに出たよね?」


れんげ「その時な、うち学校の隅でお地蔵様を見つけたん。」

蛍「お地蔵様?ありましたっけ?そんなの…」

れんげ「あったのん!」

小鞠「いいから続けて。」

れんげ「その時、うちそのお地蔵様を倒して壊してしまったん。」

れんげ「たぶん、これはその時の呪い…うちとってもわるい子なん…」ジワッ


小鞠「…地蔵」

蛍「私、この学校転校して来て短いですけど、そんなものありましたっけ?」

小鞠「…8年間在籍してきたけど、そんなモノ見たことない。」

れんげ「でも、あったん!」

蛍「れんちゃん、しぃー!」

れんげ「じっさい突いて倒したん。壊したん!」

蛍「しぃー!」

小鞠「れんげ、私あんたのこと疑ってないよ。」

れんげ「え?」


小鞠「れんげが嘘吐くとは思えないし、そんなことするような子じゃないって言うのは私たちが良く知ってるよ。」

れんげ「こまちゃん…怒ってないのん?」ジワッ

小鞠「怒るわけないだろ?よくしゃべってくれたよ。」ナデナデ

れんげ「こまちゃぁーん!」

小鞠「泣くな泣くな、れんげは強い子だ。」

れんげ「うん…うち、強い子。」


蛍「でも、もし嘘じゃないとしたら…その地蔵」

小鞠「かなり怪しいね。」

小鞠「れんげ、その場所案内してくれる?」

れんげ「わかったのん!」

小鞠「その地蔵を調べたら何か分かるかも。現場をもう一度調べなおす!ゲームとかでも鉄板だしね。」

蛍「さすが先輩です。」

小鞠「ふふん、こう見えてもこの中じゃ一番のお姉さんだもんね。」スクッ






蛍「あ」

れんげ「あ」

小鞠「へ?」











パリィーーーーーーーーーーン!!!!









小鞠「へ?」











一穂・夏海「「みぃ~つけた」」ニタァ






小鞠「ふぇ…」









小鞠「ぎゃあああああああああああああ!!」

蛍「なんで立っちゃったんですか!?」

れんげ「こまちゃんのバカ!」

小鞠「ごめんなさあああああい!!」




一穂「待てえええええええええ!!」

夏海「待ってよねえちゃーん。」





小鞠「こうなったら校庭までダッシュだ!」

蛍「そっからは?」

小鞠「一先ず学校を出よう!作戦練り直し!」

れんげ「らじゃー!」



ガッ



れんげ「あっ!」


蛍「れんちゃん!?」

小鞠「れんげ!」



バターン!


蛍「大丈夫!?」

れんげ「うぅ…転んだん…」

小鞠「床が腐って…」

小鞠「立てる?」

れんげ「痛い!」

蛍「怪我してる…」

小鞠「じゃあ、背負っ…て」





夏海・一穂「「はぁ~い」」




小鞠「うそ…」


夏海「だってねぇちゃんたち遅いし」

小鞠「待って!夏海、れんげはまだ小さいの見逃してあげて!」

夏海「なつみちゃんきこえな~い」

小鞠「夏海!」

夏海「うるさいなぁ、ねえちゃんいつも説教くさいんだもん。だから嫌いなんだよね。」

小鞠「なっ!」

一穂「さてと、お仕置きの時間だぞ?」



バッ!


蛍「先輩!?」

一穂「なんのつもりだ?」

小鞠「ここからは行かせない!」

夏海「無駄だよ。ねぇちゃん」

小鞠「無駄じゃない!蛍、れんげを連れて早く逃げて!」

蛍「それじゃ先輩が!」

小鞠「いいから早く行って!こいつらの目的は私たち…どのみち私を[ピーーー]んでしょ?だったら私を先に殺しなさいよ!」

蛍「先輩…」

小鞠「行って蛍…こいつらが私にかまっている間に逃げて。」

蛍「嫌です…嫌です!!」

れんげ「うちのせいでうちのせいでうちのせいで」

夏海「あーあ、へんな茶番見てうち若干胸焼け気味。さっさとやって、残りの二人もちゃちゃっと片付けよう?」

一穂「そうね。」



ギラリッ


小鞠「ひぃっ!」

夏海「怖気づいたってもう遅い。自分で望んだんだからね。だから夏海ちゃんに罪はないよ…っね!」


小鞠「くっ!」


蛍「いやああああああああああああああ!!」


れんげ「こまちゃああああああああああああん!!」


小鞠(誰か…















助けて!)




















??「リモコン下駄!!」




























夏海「え?!」コッ!

カラン


一穂「!?」カッ!

カラン








小鞠「え?」

蛍「何が…」

れんげ「…?」









カラッ

コロッ

カラッ

コロッ





小鞠「下駄の…」

蛍「音?」





カラッ


コロッ



カラッ






??「どうやら、間に合ったようだね?」















夏海「…」

一穂「なに?…あなたは…」












鬼太郎「…ゲゲゲの鬼太郎」




とりあえずここまでで。

夜の学校で操られた先生・教師に追いかけられる・・・。
PS版の鬼太郎を思い出すな。

どうも、こんばんわ。

少しだけですが更新をば。

>>130
多少なりとも意識して作ってたりします。
あのゲーム好きだったんで。
あのゲームほど鬼太郎の安心感が半端ないゲームは無いと思います。



蛍「ゲゲゲの鬼太郎…鬼太郎ってまさか!?」

れんげ「知ってるのん?」

蛍「うん、前通っていた小学校で噂になっていたことがあってね。」

蛍「妖怪やお化け関係で困っていることがあったら、町のどこかにある"妖怪ポスト"に手紙を入れると、下駄をカランコロンと響かせ助けに来てくれるって。」

小鞠「それ本当なの?」

蛍「噂では…」

れんげ「じゃあ、誰か手紙出したん?」

小鞠「え?私は出してないよ。」

蛍「私も…」

鬼太郎「でも、手紙ならちゃんと預かってるよ。」

蛍「え?」

小鞠「一体誰が!?」

鬼太郎「ふふっ、いいお兄さんを持ったね。」

小鞠「え?…お兄ちゃん!?」



蒼坊主「す…まねぇ…な…面倒な…ことに巻き…込んで…」

卓「…」フルフル




小鞠「どうしてお兄ちゃんが?」

れんげ「鬼太郎…」

鬼太郎「ん?」

れんげ「ねぇねぇたちを助けて!」

鬼太郎「任せて。」ニコ




鬼太郎「ここから先には一歩も通さないぞ!」

夏海「格好つけちゃってさ。鬼太郎だかキダタローだか知らないけど、うちたちの邪魔をすると痛い目にあうよ!」

ヒュッ!

鬼太郎「!」

ブチィ・・・シュピーン!

蛍「髪の毛が剣みたいに!」

ガキンッ

夏海「え?この毛硬っ!」

鬼太郎「くっ!」

れんげ「後ろ!」

一穂「そー…っれ!」

鬼太郎「こん…の!」グイッ

夏海「うわっ!?」

鬼太郎「髪の毛針!!」シュババババッ

一穂「ふふん。」ヘーゼン

鬼太郎「なっ!」

ヒュッカッ

鬼太郎「くっ!」

一穂「はずしたか…残念。」


夏海「今度はうちの番!」

鬼太郎「!」

ガキィッ

夏海「へへへ。」

鬼太郎(なんて馬鹿力だ…本当に女の子の力なのか!?)

一穂「隙あり!」

小鞠「また後ろを!?」

鬼太郎「くっ!リモコン下駄!」

シュッ!

一穂「え?下駄が勝手に!?このっ!」

カンッカンッガキィッ!

小鞠「すごい…下駄が…」

蛍「でも、先生の動き…」

鬼太郎(何だあれは…人間の動きじゃない!)

夏海「なっちょっ…もう!」

鬼太郎「うっ…この!髪の毛針!」

夏海「無駄無駄!」

鬼太郎「なっまた!?」

鬼太郎「だったら!体内電気だああああ!」バリバリィ!

夏海「ぎゃあああ!!」


一穂「こんの!」

カーンッ!

小鞠「ああ、下駄が!」

鬼太郎「こっちもか!」

鬼太郎「…父さん。」

ヒョコ

??「ふぅむ、鬼太郎の攻撃が人間相手にまったく効かないとはのう…」

鬼太郎「それだけじゃありません。あの娘の力…そして動き、人間離れしすぎています。」

??「特別鍛えている訳でもなさそうじゃ。」

鬼太郎「それから…」

??「ん?」

鬼太郎「あの娘たちから微弱ですが妖気が…操られているのではなく彼女たちの体から滲み出ています。」

??「今回の首謀者のことも考えると…ひょっとするとあの者たちは…よし、鬼太郎!あの者たちの心臓を狙うんじゃ!」

鬼太郎「心臓…ですか?」


夏海「余所見してんなよ!」

鬼太郎「!」

ガキンッ

鬼太郎「くっ!」

一穂「今度こそもらったぁーーーーーー!!」

鬼太郎「今だ!体内電気ぃーーーーーーーーー!!」

バリバリバリィーーーー!!

夏海・一穂「「ぎゃあああああああああああ!!」」

鬼太郎「指鉄砲!」



夏海「!」ドシュ!


一穂「!」ドシュ!

 
ドサッ



小鞠「…え?」

れんげ「ねぇねぇ!!」

小鞠「ちょっと…何してくれるのさ!」

鬼太郎「…」

小鞠「助けてとは言ったけど殺せとは…」

鬼太郎「よく見るんだ。」

小鞠「え?」

蛍「何これ?」

れんげ「!?」







泥の塊「」

泥の塊「」





れんげ「ねぇねぇが泥に…」

??「あれは君たちのお姉さんに良く似せた"泥人形"なんじゃよ。」

小鞠「泥人形…?(あれ?さっきから聞こえるこの声は?)」

小鞠「ん?…ヒィッ!?」

れんげ「目玉が…喋ってるのん!」


蛍「もしかして…目玉の親父さん…ですか?」

目玉「いかにも、わしが目玉の親父じゃ。」

鬼太郎「僕の父さんです。」

小鞠「おっ…お父さん?」

れんげ「こまちゃんより小さいのにお父さんなのな。」

小鞠「なんでそこで私が出てくるのよ!」

小鞠「って、なんで分かったのさ蛍。」

蛍「いや、その噂の中で聞いて。鬼太郎さんには目玉のお父さんが居るって。」

小鞠「どんだけ詳しいのよ、その噂…」


小鞠「それよりも、この泥人形は何?なんで私たち襲われたの?夏海たちは無事なの?」

目玉「これこれ、そんないっぺんに聞きなさんな。」

小鞠「だって…」

目玉「分かっておる。自分の姉妹を助けたいだろうが、まずは今、自分の置かれている立場を理解し、冷静に行動することが大切じゃ。」

小鞠「うっ…すみません。」

鬼太郎「単刀直入で言えば、君たちの姉妹は無事だよ」

小鞠「本当…なの?」

鬼太郎「うん。」

目玉「何せ、この泥人形は生きた人間の髪の毛を使わなければ出来ないからなのう。」

小鞠「…よかった。」クラッ

蛍「あっ先輩!」ガシッ

鬼太郎「でも、危険なのには変わりはない。」

目玉「まだ彼女たち自身は捕らわれたままじゃからの。」

蛍「捕らわれって…誰にですか?」







鬼太郎「…妖怪だよ。」







小鞠「妖怪?」

鬼太郎「ここに長い間眠っていた妖怪が目覚めたんだ。」

鬼太郎「しかも、中途半端に目覚めたせいで力が昔の半分以下のになってしまったらしい。」

鬼太郎「その力を補う為に…」

目玉「若い人間の生肝を狙っておるのじゃ。」

蛍「生肝って?」

鬼太郎「今の言葉で言う"内臓"だよ。しかも、若い女性のを好むらしいからね。」

蛍「そんな!」

小鞠「それじゃ二人が!」






れんげ「ごめんなさい…こんなことになったのはうちのせいなん。」

れんげ「うちがあのお地蔵さんを壊したから、その妖怪が…」ポロポロ









目玉「なぁに、気にすることはない。」

れんげ「…え?」

目玉「元々こうなったのは、わしらのほうに一番の責任がある。」

鬼太郎「実はその地蔵、いつもは特殊な結界によって守られていて君たちのような人間には見ることも、触ることも出来ないようになっていたんだ。」

目玉「じゃが、その結界自体維持するのがとても難しくてのう、著しく力の消耗が激しいのじゃよ。」

目玉「だから、わしらは定期的にここに訪れて、霊力を補充しておったんじゃ。」

小鞠「定期的って?」

鬼太郎「20年に一度って割合だよ。」

小鞠「20年!?」

鬼太郎「?」

小鞠「あの…お歳は?」

鬼太郎「ん~さぁ?ただ、間違いなく君たちよりかは年上だね。」

小鞠「」


小鞠(あの見た目で私より年上?嬉しいのやら、悲しいのやら…)

目玉「おほん。話を戻すが、この20年と言う周期が仇となってしまったんじゃ。」

蛍「仇ですか?」

鬼太郎「変わってしまったんだよ。昔とは…」

小鞠「変わった?」

目玉「昔はこのあたりもただの山で、人が住んでいても集落なんぞ作らずに、ぽつぽつ程度しか居なかったんじゃ。」

目玉「じゃが、あるときを境に山は削られ、いつしか人も多く住み着くようになってしまったんじゃ。」

目玉「荒れ果てた土地は耕され、野道や獣道も崩されてしまい、木の覆い茂った場所は人間が住みやすいように整地されてしまい。昔から伝わる蜘蛛地蔵の場所を示した地図がまったく役に立たなくなってしまったんじゃ。」

小鞠「だったらその地図を更新していけばよかったんじゃ?」

鬼太郎「追いつけなかったんだよ。人間の開拓の早さにね。」

目玉「一度はやってみたのだが、次の段階では役に立たないのじゃよ。」

蛍「なんだか、結局私たち人間が悪いような…」

目玉「いや、わしらも20年ごとは言わず、もっとこまめにやっていれば…」

目玉「じゃから、おぬしはまったく悪くないんじゃよ。」

れんげ「でも、うち地蔵壊したし…」

目玉「地蔵自体老朽化しておったんじゃろう。それに、その年頃じゃあ色々と興味が出てくるもの、仕方がないことじゃ。」

れんげ「鬼太郎のお父さん、優しいのん。」

鬼太郎「自慢の父親です。」

れんげ「ありがとう。」

目玉「いやぁ、ははは」テレテレ


鬼太郎「話はこれぐらいにしよう。君たちは急いでこの学校から出るんだ。」

蛍「え?」

小鞠「ちょっと待って!夏海がまだ!」

れんげ「ねぇねぇも!」

鬼太郎「やつの狙いは2人だけでなく、君たちも含まれている。」

鬼太郎「お姉さんたちは僕が責任を持って助け出す。だから、君たちは外で待っている"猫娘"って女の子と一緒に家に帰るんだ。」

小鞠「でも…」

鬼太郎「大丈夫、僕を信じて。」

小鞠「…分かりました。」

小鞠「絶対、助け出してね!」

れんげ「鬼太郎、ねぇねぇもよろしくね?」

鬼太郎「ああ、もちろんさ。」

鬼太郎「さぁ、出口まで送っていくよ。」








ピピンッ!

鬼太郎「!(妖怪アンテナが!)」














??「おやぁ、こんな時間まで残っているのは誰かな?」















鬼太郎「!」

蛍「え?誰?」

校長「おやおや、初めましてになるのかな?私はこの旭丘分校の校長を務めているものだよ。」

小鞠「あなたが…校長?」

校長「それにしても、いけないな。こんな時間にまだ学校に居るなんて。下校時刻はとっくに終わってるよ?」

蛍「ですので、今から帰ろうかと…」

校長「そうか。なら丁度いい。私も今から帰るところだ。送っていこう。」

小鞠「え?あの…」

校長「遠慮なんてしなくていい。同じ学校の仲間じゃないか。」

校長「…さぁ。」



鬼太郎「ちょっと待った。」

校長「君は?見ない顔だね。」

鬼太郎「僕はゲゲゲの鬼太郎。申し訳ありませんが校長。あなたにそこまでしていただく必要はありませんよ?」

校長「部外者は黙っていてもらおうか?」

鬼太郎「そうはいきませんよ。だってそうでしょ?そこまで強い妖気を放った人に、この3人を任せるわけにはいきません。」



鬼太郎「そろそろ正体を現したらどうだ?校長先生…いや、















妖怪『土蜘蛛』!」


















きょうはここまでで。

このSSってどうなんだろ?

同作者のスピンオフ作品(のんのんと同一世界の設定)には魔界から来た魔王の娘(本物)が存在しているぐらいだし、世界観的にはアリだと思うよ

れんちょんがかわいいからよし

のんのんの空気に意外と合うな。支援。

Oh…

ラストまで一気に書き上げたら予想以上に時間が…

今更だけど

「のんのん×鬼太郎」というよりも「鬼太郎×のんのん」の方がしっくりくるかも…

>>155
あれが一緒の作者だと言う事に最近気がついた!
ちゃんと世界観繋がってりるのにも驚き!
アニメにも春風出てきてたし、そういうの嬉しいよね。

>>156

可愛いは正義って奴か!

>>157

自分で書いててもびっくりするよ…




それじゃ続きをば…











小鞠「え?」

蛍「この人が?」

れんげ「妖怪なん!?」

鬼太郎「蒼兄さんの言っていた通り、その強い妖気は隠しきれて無い様だな。」

校長「ふふふ…ははははは!」

鬼太郎「何がおかしい?」

校長「いやはや、まさか5人の新鮮な若い生肝以外にも、まさかもっと極上の餌が自分で近づいて来るとは。」

校長「本当に今日は気分がいいよ。」




ゴキッバキッゴリッベキッ





校長?「ふふふ」

蛍「きゃあああああ!」

小鞠「…」ガクガク

れんげ「…あ…あ」ブルブル

鬼太郎「なんだ、その姿は!?」

目玉「奴め、力が不十分にしか備わってないから、本来の姿を維持できないんじゃ。」

校長?「その通りだ。この姿は自分でも寒気がするぐらい醜いもの。」

校長?「だが、鬼太郎。貴様を倒すには十分だ!」

鬼太郎(この妖気を見る分じゃ、これはハッタリじゃなさそうだ。)

鬼太郎「父さん、彼女たちと一緒にこの校舎から逃げてください!」

目玉「なに!?」

鬼太郎「僕がこの場で時間稼ぎをします。父さんは猫娘と合流して彼女たちを安全な場所まで!」

目玉「しかし…」

鬼太郎「行って下さい!」

目玉「…」

目玉「分かった!」

ピョンッ!

小鞠「え?…えぇ!?」

目玉「相手は強豪妖怪じゃ、気をつけるんじゃぞ!鬼太郎!」

鬼太郎「はい!」

小鞠「え…えと…」

目玉「早く校舎から抜け出るんじゃ!」

小鞠「はっはいぃ!」ダダダダッ!

蛍「鬼太郎さん気をつけてください!」

れんげ「ファイトなのん!」




校長?「遺言ぐらいは伝えてもよかったのでは?」

鬼太郎「必要ないよ、むしろ遺言を残さなきゃいけないのは、お前のほうだ!土蜘蛛!」

鬼太郎「髪の毛針!」シュババババッ!

校長?「ぬぅ!顔を狙うとは!なに!?」

鬼太郎「霊毛ちゃんちゃんこ!」

鬼太郎の身を包んでいた黄色と黒の縞模様のちゃんちゃんこが相手の体に巻きつく

校長?「ぐあああああ!!」ギリギリ…

鬼太郎「そのまま残りの妖気を吸い取ってやる!」

校長?「ぬぬぬ、こしゃくなぁ!」ガバッ!

鬼太郎「!」

鬼太郎「ちゃんちゃんこが!」

校長?「それと同じ手は、もう蒼坊主で経験済みだ!」

校長?「今度はこっちの番だ!」

背中から生えた蜘蛛の腕が鬼太郎に襲い掛かる

グワッ!

鬼太郎「!」

ドカッ!

鬼太郎(間一髪!)


校長?「ほう、あれを避けるとはな。蒼坊主より骨がありそうだ。」

校長?「だがこれはどうだ?毒団子!」

校長?「カァッ!」

相手の口から大福ぐらいの大きさの毒の塊が放たれる

鬼太郎「くっ!」

鬼太郎「!床が溶けた!?」

校長?「ははは、お前もその床のように溶かしてくれる!」

校長?「カァッ!カァッ!」

鬼太郎「このっ!」

鬼太郎「リモコン下駄!」

校長?「なに!?ぐげぇ!!」

校長?「よくも自慢のあごに…」

鬼太郎「指鉄砲!」ドゥッドゥッ!

校長?「ぐああ!」


鬼太郎(このまま、止めを…何か簡単すぎる気もするが…)

ブチィッ シュピーン!

鬼太郎(躊躇うな!)

鬼太郎「うおおおおおおおおお!!」







校長?「ふふ、かかったな。」












鬼太郎「え?」

ベタァ…

鬼太郎「なに!こっこれは!?」

校長?「ははは、ようこそわが縄張りへ!これが俺自慢の『蜘蛛の巣地獄』だ!」

鬼太郎「いつの間に!?」

校長?「お前が調子に乗って攻撃しているときに、俺の尻から少しずつ張り巡らせておいたのさ!」

鬼太郎「あっ足が動かない!」

校長?「おいおい、あんまり動いてると。」

鬼太郎「え?うわっ!」

校長?「そうやって転んで体中がへばり付いてしまう。」

鬼太郎「身動きが…」

校長?「さて…」

鬼太郎「まだだ、まだ左腕が使える!指鉄p「いいのか?」え?」

校長?「これを見ても。」

鬼太郎「な!?」


夏海「くっくそ!離せよ!」

一穂「あぁ~、まったく身動きできない…」

校長?「この2人の命も危ないぞ?」

鬼太郎「あっあなた達は!?」

夏海「そこの…どなたか存じ上げませんが、助けてぇ!」

一穂「困ったなぁ…」

校長?「俺としては新鮮さを失いたくはないんだよ。出来れば生きたままの踊り食いがしたい。」

校長?「あの顔が恐怖にゆがんだまま食すのが一番いいんだよ!」

夏海「ひぃっ!」

校長?「だが、お前が撃ってしまえばこの2人…間違いなく1人はあの世行きだ。」

鬼太郎「卑怯な奴め…」ギリギリ

校長?「そうだ、これ以上暴れてもらっては、お前の鮮度も落ちそうだ…」

鬼太郎「!」

校長?「こうしてやろう…」

鬼太郎「(蜘蛛の糸!?)何を…










うわああああああああああああ!!」



















~校庭~

小鞠「やっやっと出れた…」ハァハァ

蛍「鬼太郎さん、大丈夫なんでしょうか?」

れんげ「いざとなったら"あおさん"が助けに来てくれるん!」

蛍「あっあおさん?」

れんげ「あおさん!」

??「あっやっと来た!」

蛍「え?」

目玉「おお、猫娘!」

猫娘「あれ?鬼太郎は?」

目玉「今、校舎の中で土蜘蛛と戦っているのじゃ!」

猫娘「なんですって!?」

目玉「とにかく、この子達を安全な場所に…」

猫娘「分かったわ!」

小鞠「ところで、今だから聞くけど、あの偽校長…土蜘蛛って何者なの?」

目玉「土蜘蛛はかなり昔から存在する妖怪での。あの有名な『古事記』や『日本書紀』にも出てくるほどじゃ。」

目玉「奴は妖怪の中でも妖力、霊力ともにトップレベルの実力を持っており、見事なまでに人間に化け、近づいた相手が油断したところを狙うのじゃ。」

小鞠「古事記や日本書紀ってどんだけ昔から居るのよ…」

蛍「そんな妖怪がこんなところに…しかも身近に居たなんて…」


目玉「それより、猫娘。」

猫娘「なに?親父さん?」

目玉「例の奴らは呼んでおるじゃろうな?」

猫娘「さっき言われたとおり、かわうそと一反木綿が呼びに言ってるけど…あいつらどうする気?」

猫娘「土蜘蛛相手じゃ分が悪いような気もするけど…」

目玉「保険じゃよ。蒼の話を聞く分じゃ今回も同じことをしそうじゃからのぅ。」

猫娘「?」

れんげ「うちら…どうすればいいん?」

目玉「おお、そうじゃった!猫娘、この娘たちを!」

猫娘「うん、分かってる。」

目玉「3人とも、お姉さんたちはわし等がしっかりと連れて帰る。じゃからそこの猫娘と一緒に、安心しておうちに帰りなさい。」

猫娘「さ、私についてきて。」

小鞠「あっありがとうございます。」

猫娘(ちっちゃい娘。小学生かな?)

小鞠「あっちなみに親父さん?」

目玉「ん?」


小鞠「私が"夏海のお姉さん"だから間違えないように…」ゴゴゴゴゴゴゴ

目玉「!?」

猫娘「うそ!?」

小鞠「ん?」

猫娘「いや…ははは!(嘘でしょ!?この大きさでお姉さん!?)」

猫娘「とっとにかく行こうか?」

小鞠「むぅ~…」

蛍「まぁまぁ、先輩。」

れんげ「こまちゃんは"こまい"から仕方ないのん。」

小鞠「こまい言うな!」

猫娘(緊張感ないなぁ~…今の田舎の子ってこんななの?)

蛍「ところで。」

猫娘「ん?」

蛍「猫娘さんも妖怪なんですか?」

猫娘「ええ、そうよ。私の他にも…」






ズガァーーーーーン!!!








猫娘「何!?」

蛍「こっ校舎が!」








校長?「逃がしはせんぞぉ…餌ども!」










目玉「つっ土蜘蛛!」

小鞠「時間稼ぎしてくれてたんじゃ!?」

猫娘「鬼太郎はどうしたの!?」

校長?「鬼太郎?ああ、こいつの事か?」

ゴロッ

猫娘「なっ!?」

小鞠「何あれ!?」

目玉「まっまさか!」

校長?「そのまさかよ。鬼太郎なら、この糸玉の中だ。」

蛍「そっそんなぁ…」

校長?「さぁて、残り3人もこっちに寄越してもらおうか?」

目玉「トホホ…なんと言うことじゃ…鬼太郎…」

校長?「早く渡せぇ…」

猫娘「嫌に決まってるでしょ!さぁ、あなた達は早く逃げて!」

校長?「おっと、そう慌てなさんな。下手に逃げてみろ?こいつらの命はないぞ?」


夏海「姉ちゃん!」

一穂「みんな!」

小鞠「え?」

れんげ「ねぇねぇ!」

蛍「うそ!」

猫娘「そんな、卑怯な!」

目玉「土蜘蛛!貴様なんと言う!」

校長?「てめぇらは黙ってな…さぁ、どうする?この2人の命は惜しくないか?」

猫娘「ダメよ、耳を貸しては」

校長?「うるせぇ!」

ドカァッ!

猫娘「キャアッ!」

目玉「ねっ猫娘!」

校長?「邪魔ばかりしおって…」


夏海「姉ちゃん…」

小鞠「夏海、待ってて今助けに…」





夏海「来なくて…いいよ…」





小鞠「え?」


夏海「さっき、かずねぇと話したんだ。このままだったらどうしよう?って。」

夏海「こいつ、どうも姉ちゃんたちも狙ってるらしいしさ、だったら、被害は最小限って。」

一穂「そう、逃げなさい、みんな。私たちのことはいいからさ。」

小鞠「ダメだよ…」

れんげ「ねぇねぇ…」

蛍「嫌に決まってるじゃないですか…」

一穂「ほんと、わがままだねぇ…でも今回ばかりは聞けないかな?」ハハ…

れんげ「うちもねぇねぇの言うこと聞かないん!」

一穂「れんちょん…」

校長?「こいつらベラベラと…まぁいい、どの道こいつらも食わなければならないからな…」

校長?「だが、いいのか?ここでもし仮にも逃げ延びたら…お前ら家族、そして友達を1人づつ失うわけだぜ?」

校長?「一緒に仲良くしたいだろう?だったら仲良く食われちまえよ?俺によ。そしたら仲良くあの世だ。」

小鞠「…この…」ギリッ

目玉「ダメじゃ、奴のペースに飲まれるな!」

小鞠「でも…」グッ


校長?「ああ、じれったいな。一人失えば考えも変わるか?」

れんげ「え?」

校長?「新鮮なうちに食いたかったがな。」ニヤァ

校長?「さて、どちらにしようかなぁ?」

小鞠「なっ夏海!」

れんげ「ねぇねぇ!」

校長?「どちらに…」


夏海「…」プルプル

夏海「…かずねぇ…ごめん」

一穂「え?」

夏海「やだ…やっぱやだ死ぬのは!みんなの元に帰りたい!みんなとまた遊びたい!みんなと…」

夏海「うわああああああああん!!」

小鞠「夏海…」ジワッ

校長?「よし決めた。お前からだ。」

夏海「え?」

校長?「お前のそのいまの表情、実におれ好みだ。」

夏海「なに?何がだよ!」

校長?「[ピーーー]のは止めだ。先にお前の生肝から食ってやる!」

夏海「いや…いや…」

一穂「夏海ぃ!」

目玉「やめるんじゃ、土蜘蛛!」

校長?「久々の生肝…いただきだ…」ジュルリ



グパァッ!



夏海「いや…いや…いや・・・いやああああああああああああ!!」



小鞠「夏海いいいいいいいいい!!」








ヒュッ!





ドガァッ!

校長?「ぐばぁあああ!?」











夏海「~~~~…え?」

小鞠「なに?今度は何!?」

蛍「今、棒が飛んできてアイツの顎に…」







??「そこまでだぜ?土蜘蛛。」









れんげ「そっその声は!」




蒼坊主「待たせたな、れんげ。」





れんげ「あおさん!」

目玉「蒼!」

猫娘「よかった…間に合ったんだ。」

校長?「くっ毒の効果が切れたのか?なぜだ、早すぎる!」

??「それはわしの"特製砂"のおかげじゃ。」

目玉「おお、砂かけ!」

砂かけ「わしだけじゃないぞ」

子泣き「わしたちのことを忘れられたら困るのう。」

呼子「本当だよ。」

アマビエ「あたいも居るよー!」

目玉「横丁メンバー勢ぞろいじゃな!」

砂かけ「じきにかわうそと一反木綿の奴も来るじゃろうて。」

目玉「やはり手こずっておるのか…」

猫娘「でも、これだけ居れば百人力よ!」



れんげ「あおさあああん!」

蒼坊主「遅くなってすまねぇ、れんげ。」

れんげ「きっと来てくれると信じてたのん!」

れんげ「…傷だらけなん。」

蒼坊主「おう、ちょっとな。」

れんげ「!?…おでこに目があるん!」

蒼坊主「ああ…れんげ、実は俺も妖怪なんだよ…怖いか?」

れんげ「ううん!むしろカッコいいのん!」

蒼坊主「そうか、ありがとうな。」ナデナデ




蒼坊主「やい!土蜘蛛!」

蒼坊主「さっきはよくもやってくれたな!

土蜘蛛「大人しく毒で苦しんでいれば良かったものを…」

土蜘蛛「もう一度苦しめてやる!カァッ!」

蒼坊主「おっと。その毒に厄介になるのは御免だな。」

蒼坊主「しかし、人質とは相変わらず同じ手を使うんだな。これじゃあ、昔とかわらねぇぜ?」

土蜘蛛「うるさい!カァッ!」

蒼坊主「ふん!」

バシュッ!

土蜘蛛「おのれ、ちょこまかと…」グヌヌ



蛍「あの…」

目玉「ん?」

蛍「さっき言ってた同じ手って言うのは…」

目玉「実は、ここに封じられていた土蜘蛛は、蒼の先祖にあたる方が封じたのじゃが…その時に大分苦戦してのぅ。

目玉「戦いは三日三晩に続き、疲れ果てた土蜘蛛は当時のこの村の若い娘を人質に取ったんじゃ。」

小鞠「相手が疲れ果ててるかは分からないけど、状況は今と一緒だね。」

目玉「当時の奴は妖力も十分にあったが、今の奴には半分以下じゃからの、まぁ下手には攻められんのじゃろう。」

蛍「それで、どうなったんですか?」

目玉「うむ、今の彼女たちのように当時の人質も蜘蛛の糸によって縛り上げられて追ったのじゃ。」

目玉「その時、ある妖怪の先祖に手助けしてもらったんじゃ。」

小鞠「ある妖怪?」

目玉「ん?来てくれたようじゃ!」

蛍・小鞠「「え?」」




校長?「おっおのれ、ちょこまかちょこまかと!」ハァ ハァ

蒼坊主「へへっ、どうした?もう疲れたか?」

校長?「うるさい!人をコケにしおってぇ~…」

校長?「コイツらがどうなっても良いのか?!」

蒼坊主「へぇ…で、どいつらの事だ?」

校長?「何言ってる…コイツらの…」





夏海「ねぇ~ちゃ~ん!」

小鞠「あ~よしよし。」ナデナデ

れんげ「ねぇねぇ!」

一穂「ごめんね…れんちょん。」ダキッ

蛍「よかったぁ…」




校長?「………え?」




??「はぁ…ったく、親父さん…アンタは相変わらず人使い…妖怪使いの荒い人だ…」

??「俺たちにも商売ってモンがあるんですよ…」

目玉「おお、よく来てくれた!"あみきり"に"かみきり"!」

あみきり「まぁ、何だかんだでアンタの頼みだ、聞かないわけにもいかないからねぇ。」

かみきり「おかげで散髪『きりきり』は本日臨時休業ですけどね。」

目玉「恩に着る。今度息子と一緒に散髪を頼むから、それで勘弁しておくれ。」

あみきり・かみきり「「アンタ、髪無いじゃん…」」


かわうそ「はぁ~もうだめだぁ…疲れたぁ…」

アマビエ「だらしないわね!」

かわうそ「だって、あみきりの奴一人で飛んで先行っちまうだもん!」

一反木綿「ああ、もう!あいつ乗っけるのイヤ!体のあちこち切り傷だらけばい!」

猫娘「あははは…お疲れ。」


校長?「あっあいつ等はぁ!!」

蒼坊主「結局同じ間違いを起こすんだな、お前は。」

校長?「ぐっ!」

蒼坊主「さぁ、大人しくまた封印されるんだ!」

校長?「…こうなれば…」

蒼坊主「!」











校長?「うおおおおおおおおおおおおおおおお!!」ゴキッバキッゴキッ










夏海「なに?!」

小鞠「もう、次から次へと!」

目玉「むぅ、奴が真の姿を現すぞ!」

一穂「真の姿?」

目玉「土蜘蛛の本来の姿じゃ!」








土蜘蛛「ぬぅ~…がああああああああああ!!」









蒼坊主「やっと、真の姿でお出ましか…」

土蜘蛛「もう許せん!貴様ら全員地獄送りだ!」

蒼坊主「やれるもんならやってみろ!」


目玉「あみきり、かみきり!もう一つお前たちに仕事を頼みたい!」

あみきり「なんだい?親父さん。」

かみきり「この際だ、何でも聞いてやるぜ。」

目玉「鬼太郎を助けてやってくれ!」

あみきり・かみきり「「!」」

あみきり「この中に鬼太郎が?」

かみきり「また、見事な繭になってるなぁ…」

目玉「頼む!」

蛍「私たちからもお願いします。」

あみきり「あ?」

れんげ「あおさん一人じゃ危険なのん!鬼太郎も必要なのん!」

夏海「助けられた身で厚かましいかもだけど…うちからもお願い…します!」

小鞠「あの…」

あみきり「あーあー、みんなしてよ。やらないとは言ってないぜ?」

かみきり「そうそう、俺たち職人に任せておきな!」

あみきり「おいおい、兄弟よ。俺たち妖怪なのに職"人"とはどうよ?」

かみきり「なら職"妖怪"か?」

れんげ「ごろが悪いのん…」

かみきり「まぁ、なんにせよだ。俺たち2人じゃこの繭をこじ開けるのに時間がかかっちまう。」

あみきり「そこで、こっちからもお願いだ。悪いが手伝ってくれ。」

蛍・れんげ・小鞠・夏海「「「「もちろん!」」」」



ズドンッ!

かわうそ「うわぁーーーーっ!」

スガンッ!

猫娘「にゃーーーーっ!」

土蜘蛛「カァッ!」

蒼坊主「ちっ!」ヒュッ!

砂かけ「これでも喰らえ!」サパァッ!

土蜘蛛「ぐぉ!?」

砂かけ「あの巨体で暴れられたらこっちも手の出しようがないぞ!」

蒼坊主「妖力が少ない状態でデカくなったもんだから、あいつ自身、制御が出来ないんだろうな。」

砂かけ「なんとかならんのか?」

蒼坊主「今はなんとも…とにかく、鬼太郎が復活するまでは、俺たちで食い止めるしか他ない!」

砂かけ「そうは言われても…ん?」

蒼坊主「爺さんあぶねぇ!」

子泣き「ん?」

土蜘蛛「ぐあああああああ!!」

グワッ!

子泣き「いやじゃ!いやじゃ!」オギャアッオギャアッ!

ズドンッ!

蒼坊主「間一髪で石化したのか…」

かわうそ「このままじゃ俺たちがもたねぇよ…」

蒼坊主「くそっ(頼む、早く復活してくれ!)」


あみきり「えっさほいさ、えっさほいさ!」ジョキッジョキッ

かみきり「ほっほっほっ!」シャキンッシャキンッ

れんげ「ちょきちょきいとをきりましょう~♪」

夏海「余裕だね、れんちょん…」

れんげ「できる女は余裕が必要なのん!」ムフー

小鞠「そうなの?」

蛍「先輩…」

夏海「ふーん…あ、またハサミがべたついて切れなくなった…」

かみきり「へっ、人間の作ったハサミってのはそんな脆いのかよ!」

あみきり「そりゃあ、お前。俺たちのは毎日手入れが欠かせねぇからな!」

夏海「だったらそのハサミ貸してよ。」

かみきり「なんて恐ろしい女だ!」

あみきり「俺たちの手をもぎ取る気か!?」

夏海「それはそれで嫌かも…」

小鞠「あんた等遊んでないで早くしなさいよ!」

夏海・かみきり・あみきり「「「はい」」」

かみきり・あみきり((なんで俺たちまで?))

蛍「あっ!私のもベタついて…」

れんげ「うちのも…」

小鞠「どうしよう…このままじゃペースが…」

一穂「おーい!」

れんげ「ねぇねぇ今までどこに行ってたん!?」

一穂「職員室。ハサミの予備持ってきたよ。」

夏海「おお、でかした!かずねえ!」

小鞠「これだけあれば…って多くない?」

一穂「いやぁ、わざわざ買いにいくの面倒だからさ、この間箱買いしたんだよね。もちろん経費で!」

小鞠「…そう。」

あみきり「へへっやるじゃねぇか!」

かみきり「もし余ったら俺たちに何個かくれよ。人間のもたまには扱ってみたいからな!」

蛍(…手がハサミなのに扱えるのかな?)

夏海「こっから一気に挽回だ!」

れんげ「おー!」


土蜘蛛「ぐあああああああああ!!」

ドカッ!

蒼坊主「うあっ!」

目玉「蒼!」

猫娘「大丈夫!?」

蒼坊主「ああ、なんとかな。」

猫娘「これだけの数を合わせてるのに…」

呼子「やっほーーーーーーーーーー!」チョウオンパ!

かわうそ「これでもくらえ!」ミズフンシャ!ブゥーーーーー!

土蜘蛛「ぐぅぅ…があああああああああああ!」

ズドンッ!

呼子・かわうそ「「うわあああああああああ!!」」

蒼坊主「かわうそ!呼子!」

一反木綿「ほぉ~ら、こっちにきんしゃ~い!」

土蜘蛛「っ!ぐぉ!?」

一反木綿「ほらほぉ~ら、こっちばぁい!」

土蜘蛛「~~~!カァッ!」

一反木綿「ひぇ~!そんなもん飛ばさんといて!もぉ~!」

目玉「一反木綿!」

猫娘「このままじゃ全滅しちゃう!」

アマビエ「閃いたよ!」

目玉「こんな時になんじゃ?」

アマビエ「あたいの予言によるとね…アイツもう少しで鬼太郎の繭に気付くよ!」

目玉・猫娘・蒼坊主「「「え?」」」

土蜘蛛「!」

一反木綿「あぁ~!もう撃ってこないでぇ~…ってあれ?なんだかやんだみたい…なんで?」

目玉「まずい!鬼太郎のほうに気付いたぞ!」

蒼坊主「やろう!」




土蜘蛛「ぐおおおおおおおおおおおお!!」

あみきり「ちっ、もう気付いたか!」

かみきり「まずいな…あともうちょいなのに…」

れんげ「こっちにくるん!」

小鞠「どっどどどどどうしよう!?」

夏海「どうするって…どうする!?ほたるん!」

蛍「ええ!?私ですか!?先生!」

一穂「うちにもどうしていいか分からん。」

れんげ・小鞠・夏海・蛍「「「「先生!!」」」」

土蜘蛛「ぐおおおおおおおお!!」

あみきり「俺たちに戦える力があれば…」






ゴゴゴゴゴゴッ…





れんげ「なんなん!?」

蛍「地震!?」

小鞠「もう、いろいろ起きすぎ!」ウワァーーーン!!

夏海「ほっ本当だよ!」


土蜘蛛「!」



??「ぬ~り~か~べ~!」


目玉「おお、ぬりかべ!」

猫娘「来てくれたのね!」

ぬりかべ「みんな。みずくさい。」

??「ホントよね。言ってくれればすぐに駆けつけたのに!」

目玉「おお、奥さん。あなたもいらしたのですか。」

ぬりかべ妻「ええ、いつも旦那がお世話になってるんですもの。これぐらいはねぇ?」

猫娘「でも、結婚記念日で熱海に行ってたんじゃ…」

ぬりかべ「みんな優先」

目玉「すまんのぅ…ぬりかべ…」

ぬりかべ妻「さぁ行くわよアンタ!」

ぬりかべ「うん」


ぬりかべ・ぬりかべ妻「「ぬ~り~か~べ~!!」」


土蜘蛛「っ!?っ!?」



蒼坊主「流石のアイツもタジタジだな。」

れんげ「あおさん!」

蒼坊主「俺も手伝うぜ!」

れんげ「うん!」

蛍「あっ何か見えてきました!」

小鞠「黄色と黒の縞々…」

あみきり「間違いねぇ!鬼太郎だ!」

夏海「今助けるから待ってて!」

かみきり「間違っても自分の指切るなよ?」

エッサホイサエッサホイサ

チョキチョキチョキ



小鞠「やった!」

夏海「全部切れた!」

一穂「ハサミが20本もダメに…」

蛍「でもこれって…」

れんげ「…卵?」

夏海「っていうより…縞模様のボール?」

鬼太郎「…」

目玉「こっこれは!?」

小鞠「親父さん?」

猫娘「どうなってるのこれ?」

目玉「おそらく、蜘蛛の糸の圧力で圧縮されてしまっただろう…」

目玉「とほほ…」

蛍「そんな…」

土蜘蛛「ぐおおおおおおおおおおおお!!」

夏海「あ!」

ぬりかべ「ぬ~り~!?」

ぬりかべ妻「あ~れ~!!」

ズドォーーーン!

蒼坊主「ぬりかべ夫婦が!」

夏海「あの巨体でも無理なん!?」

土蜘蛛「グルル…」

小鞠「こっちに気付いた!?」

れんげ「あおさん!」

蒼坊主「こっからは、通さねぇ!」

土蜘蛛「ぐおおおおおおおおお!!」

ドシンッドシンッドシンッ!

蒼坊主「くっ!」







鬼太郎「…!」



バシュウッ!


鬼太郎「蒼兄さん!」


蒼坊主「!」

鬼太郎「リモコン下駄!!」

ガッコン!

土蜘蛛「っ!?!?!?!?」

ズドォーーーーンッ!

目玉「きっ鬼太郎!」

蛍「鬼太郎さん!}

夏海「今の…アゴ痛そー…」


猫娘「大丈夫だったの!?」

鬼太郎「ご先祖様のちゃんちゃんこが寸前で守ってくれたんだよ。」

鬼太郎「ただ、守りが堅すぎてなかなか中から解けなかったんだ。」

目玉「心配したぞ鬼太郎!」

鬼太郎「すみません、父さん。」

鬼太郎「あみきり達もどうもありがとう。」

あみきり「へへっ、これぐらい。」

かみきり「どうってことねぇよ!」

キッ!

鬼太郎「土蜘蛛!」


土蜘蛛「ぐがああああああああああ!!」

鬼太郎「髪の毛綱!」ブワァ!!

土蜘蛛「!?」

れんげ「髪がすごい伸びて巻きついたのん!」

目玉「鬼太郎は自分の髪を自由自在に操ることができるんじゃ!」

土蜘蛛「ぐおおお!?があああ!!」

鬼太郎「喰らえ!体内電気ぃーーーー!!」バリバリバリィ!!

土蜘蛛「ぎゃああああああああ!!」

鬼太郎「罪のない子供たちに危害を与えるどころか、人質にまでとるなんて…僕は絶対に許さない!」

土蜘蛛「ぎゃああああああああ!!」

蒼坊主「鬼太郎!奴は無理な変化で妖力を極端に落としている!叩くなら今だ!」

鬼太郎「はい!蒼兄さん!」

蒼坊主「さっきは失敗したが、今のお前ならこの札が効くはずだ!」シュッ!

ペタッ

土蜘蛛「ぐおおおおおおお!?」





小鞠「急にどうしたの?」

目玉「今蒼が投げたのは妖力を吸い取る札じゃ。土蜘蛛の中から一気に妖力が吸い出されているのじゃ。」

猫娘「妖力が吸いだされたら?」

目玉「土蜘蛛に注意しなければならないのは、妖力の豊富さじゃ。」

目玉「それがなくなれば、怖いものはない。」

蛍「つっつまり?」

夏海「こっちのモンってこと?」

れんげ「いくのん!鬼太郎!」





鬼太郎「ちゃんちゃんこで追い討ちだ!」

土蜘蛛「す…吸われていく!俺の妖力が!」

蒼坊主「どうやら、これがお前にとっての最後のようだな。」

土蜘蛛「最後だと!?まだだ!俺はまだ終わらん!」

蒼坊主「鬼太郎!今のコイツなら封じることなく倒せる!」

鬼太郎「え?」

蒼坊主「親父さん!あれを使わせてやってくれ!」

目玉「ここでか!?」

蒼坊主「頼む!」

目玉「う~む…」

鬼太郎「僕からもお願いします!」

目玉「鬼太郎!?」

鬼太郎「もうこの村で、こいつを暴れさせたくないんです!」

目玉「むむむむむ…」

猫娘「私からもお願い。見て。」

目玉「ん?」





れんげ「…」

蛍「…」

夏海「…」

小鞠「…」

一穂「…」







目玉「…分かった。」

目玉「鬼太郎!」

鬼太郎「ありがとうございます!」

目玉「さぁ、ここから離れるんじゃ!」

小鞠「え?」

猫娘「いいから早く!」





蒼坊主「頼んだぞ…鬼太郎。」

鬼太郎「はい!」









鬼太郎「開け鍵よ!」



鬼太郎「来い!」



鬼太郎「地獄の業火よ!」



鬼太郎「うおおおおおおおおおお!!」





獄 炎 乱 舞!










れんげ「髪が真っ赤に燃えてるのん!」

夏海「っていうか、あっつい…」

蛍「こんなに離れているのに、まるですぐそこに炎があるみたい…」

猫娘「離れて正解でしょ?」

小鞠「うん」







土蜘蛛「何だ!この炎は!?」

鬼太郎「喰らえ!地獄の業火を!」

ブォン!

ゴオオオオオオッ!

土蜘蛛「ぎゃあああああああああ!!」

土蜘蛛「熱い!焼ける!体が焼けるぅーーー!!」

鬼太郎「うおおおおおおおおおお!!」




れんげ「鬼太郎がんばるのん!」

小鞠「頑張って!」

夏海「うちを居残りのさせた罰!うんと与えてやって!」






土蜘蛛「ぐあああああ…」

土蜘蛛「おのれ鬼太郎…この恨みはいずれ…」







鬼太郎「ふぅ…」

れんげ「やったのん?」

蒼坊主「ああ。」

小鞠・蛍・れんげ・夏海「「「「やったぁあああああああああ!!」」」」

れんげ「でも、蜘蛛の骨が残ってるん…骨ってあったのん?」

夏海「もちろんあるよ!生き物だし!」

小鞠「無いわよ…」

蛍「無いですね…」

猫娘「でも、あの業火でよく骨だけが残ったわね。」

目玉「そこが問題なんじゃ。」

蒼坊主「土蜘蛛は不死身なんだよ。」

夏海「え!?不死身?!」

蒼坊主「ああ、奴の骨は頑丈でな。どんな炎にも耐えてしまうんだ。」

蒼坊主「しかもそこから再生していく…」

れんげ「倒せてないのん?」

蒼坊主「そういうことになるな…」

蛍「不死身なんて本当にあるんですね…」

小鞠「そんな暢気な事言ってる場合じゃないよ!どうすんのさこれ!?」

目玉「安心せい。」

猫娘「何かいいアイデアでもあるの?」

目玉「この骨を地獄に持っていくんじゃ。」

夏海「地獄!?」

蒼坊主「なるほど、その方がいいだろうな。地獄なら管理も行き届いてるしな…」

鬼太郎「僕も賛成ですよ。」

鬼太郎「地獄なら万が一のときでも、人間界に戻ってこれる確立は低いですからね。」

小鞠「ねっねぇ!さっきも地獄の業火って言ってたけど…ほっ本当に地獄ってあるの?」

鬼太郎「もちろん。だから良い子にしてないと、舌を抜かれるよ?」

れんげ「うち良い子にしてるん!だから閻魔翌様に伝えてほしいのん!」

夏海「うちもうちも!」

鬼太郎「どうしようかな?」

れんげ「お願いなのん!」

夏海「いけずぅ~!」

一同「「「「ははははは!」」」」





蒼坊主「じゃあな、れんげ。」

れんげ「また会えるん?」

蒼坊主「今度はどうかな?まぁ、れんげが良い子にしてたらまた会えるかもな。」

れんげ「うち良い子にしてるん!これからも毎日な!」

蒼坊主「そうか!」ポンポン

れんげ「…」ジワッ

蒼坊主「泣くなよ。いい子にして待ってればいつか会えるんだからよ。」

れんげ「…うん」

れんげ「…うち、あおさんに会うためにここに居るん。田舎でもここに居るん!」

蒼坊主「大人になる前に田舎の良さが分かったか?」

れんげ「まだ分からないのん。でも、いつか分かってみせるん!」

蒼坊主「そうか。」ナデナデ

れんげ「…」ムフー

蒼坊主「よし、それじゃあな!」

れんげ「あおさん!にゃんぱすー!」

蒼坊主「おう、にゃんぱす!」












カァーカァー


蒼坊主「これに乗るのも久しぶりだな。」

鬼太郎「それより、蒼兄さん。」

蒼坊主「?」

鬼太郎「さっきの『にゃんぱす』ってなんです?」

蒼坊主「あれか?あれは…」

鬼太郎「?」

蒼坊主「実は俺にもわからん。」

鬼太郎「え?」

蒼坊主(まっ大体は分かってるがな…)






蒼坊主「またな、れんげ。」















夏海「はぁ~妖怪も退治できて一件落着ってね!」

小鞠「私達はただ見てただけだけどね…」

蛍「それでも解決した事は良いことですよ。」

一穂「そうだねぇ…でも、学校壊れちゃったよ?」

蛍「あ」

夏海「ってことは当分は学校やs「当分は青空教室かな?」え?」

れんげ「青空教室?」

一穂「お外で勉強するの。」

れんげ「おお!うち青空教室するん!」

小鞠「いいねぇ、気分転換にもいいし。」

一穂「でしょ~?」

夏海「ちぇっみんな良い子ちゃんだよなぁ…」

小鞠「今頃鬼太郎さんは閻魔翌様になんて言ってるかな?」

夏海「ひぃっ!」

小鞠「ふふふっ」

夏海「それ引き合いに出すの禁止!」

小鞠「日ごろの行いが悪い!」

夏海「ぐうの音も出ない…」

蛍「あ!」

れんげ「日の出なん!」

小鞠「おっ綺麗だねぇ。」

夏海「本当だ!」

小鞠「立ち直りはやっ!?」

蛍「こんなに綺麗なんですね、日の出って。」

夏海「そうだね、こんなに綺麗ならこれから早起きをしてみますかな?」

小鞠「よくて一日だな。」フッ

夏海「失敬な!」















一同「「「「んん?」」」」








小鞠「え?あれ?」

夏海「ちょっと姉ちゃん…日の出って…」

蛍「これは…」

れんげ「ねぇねぇ…」

一穂「これは…まずい…」

小鞠「間違いなく…」アワアワ…



夏海「アルマゲドンコースだあああああああああああ!!」ガガーン!!



夏海「どうしよう!姉ちゃん!」

小鞠「どうするもなにも…そうだ!蛍の家に…」

蛍「私も…無断で…」ヒーン

夏海・小鞠「「マイガッ!!」」

れんげ「ねぇねぇ…うちも…」

一穂「だよねぇ…」

夏海「はっ、そうだ!」

小鞠「どうしたの夏海!」

夏海「妖怪だ…鬼太郎さんや仲間たちで何でもありだったんだ!」

夏海「もしかしたら、他の妖怪には時間を巻き戻す能力を持った妖怪も居るかもしれない!」

れんげ「おお!」

小鞠「夏海にしてはナイスアイデア!」

夏海「"しては"は余計だよー。」

蛍「とにかく!」




れんげ・蛍・夏海・小鞠「「「「鬼太郎さーん!カームバーック!!」」」」




一穂「流石に無理だと思うぞ?」







小鞠「こうして、私たちの村に平穏と平和が戻りました。

しかし





雪子「二人とも!こんな時間までどこ行ってたん!」

夏海・小鞠「「ヒィィィィ!」」





「鬼母」という鬼太郎さんにも手に負えないであろう妖怪に、雷を落とされてしまいました。

でも、まだこっちの方がいいかな。」















~数ヵ月後~

れんげ「早くしないとバスが行っちゃうのん!」

蛍「待ってよ!」

小鞠「夏海!急ぎなさいよ!」

夏海「姉ちゃんがちゃんと起こしてくれないから!」

小鞠「人の所為にするなよ!」





カラッコロッカラッコロッ





鬼太郎「どうやら、あの娘達は元気にやっているようですね。」

目玉「うむ。一時はあのような危険な目にあって、トラウマでも植えつけてしまったのではと思っていたのじゃが…」

鬼太郎「僕たちの杞憂だったようですね。」

目玉「そのようじゃな。」




やぁ、人間の皆さん。

ゲゲゲの鬼太郎です。

こういう自然豊かな田舎って言うのは、僕としても久々で気分がいいものです。

最近は都会ばかりで少しウンザリしていましたからね。

さて、今回の事件は僕たちの不注意と一人の少女の好奇心が偶然にも重なり招いたものといっても過言ではありません。

今回ばかりは僕たちの所為なので強くは言えませんが…

でももし、あなたの周りに今まで見たことの無い地蔵が現れたら御用人を。

そのときは、お近くの妖怪ポストにご一報を。

決して興味本位に壊したり、倒してはなりません。

もし壊したり倒してしまったら…





僕は知りませんからね?






目玉「帰るかの?」

鬼太郎「そうですね。」

目玉「こう寒いと…あったかい風呂に入りたいのう。」

鬼太郎「この間、猫娘から貰った柚子がありますよ?」

目玉「おお!柚子か!冬至も近いし、柚子湯と洒落込もうかの。」

鬼太郎「はい、父さん。」






カランコロンカランコロン…











小鞠「あれ?」

夏海「どうしたの?」

小鞠「…下駄の音?」









http://www.youtube.com/watch?v=yNNdT-U9ZRE






と言うわけで、これにてこのSSは完結です。

最後は鬼太郎テイスト強めでお送りしました。

いかがでしたでしょうか?

鬼太郎SSが少ないから始めたのはいいけど需要あったのか心配だったけど、見てくれてる人も居たのでホッとしました。

乙ん ‼面白かったよ~

ウチはEDは夏の魔物が好きなのん

乙乙
次にのんのんびよりのSS書くときは、もう少し兄ちゃんにも出番を上げてください…。


なんでSSでも兄貴出番少ないのん?

レスありがと~!

>>219
うちもそのED好きなん!
でも、「妖怪横丁ゲゲゲ節」も捨てがたいのん!

>>220
多分、のんのんSSはコレで最初で最後かも…
兄ちゃん、手紙を出すと言う重要な役を担ってたし!(震え声)

>>221
兄貴人気なん。
次は努力するん!

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