『かくれんぼ』(7)

事の始まりは俺達がまだ5歳の頃

俺と幼馴染はいつものように遊び、いつものように泥だらけで帰路についた

そして、いつものように次の日も遊んだ

その日、俺は妙な違和感を覚えていた


幼馴染「かくれんぼ、しよ?」


幼馴染の一言で、俺達は今日の遊びを決めた

俺が探し、幼馴染が隠れる

30数え俺は幼馴染を探しに行った


それから20年、幼馴染は見つかっていない

大学卒業後、派遣をして生計をたてている

今日は休日、高校からの親友が遊びに来ていた


親友「お前就活とかしねーの?」

男「なんだかなーって感じ」

親友「辛いこともあるけど何かと楽しいぞ」

親友「ボーナスとか飲み会とか」

男「別にしたくないわけじゃないんだよ、ただ、大事な用事があるんだ」

親友「一体何年越しの用事なんだよ……」

親友「頑なに教えてくれねーけど何なん? その用事って」

男「人を探してるんだ」

親友「誰よ」

男「大事な人」

親友「ふーん……」


そんな会話をしているところに、カラン……と郵便受けに何かが入った

恐らく手紙だろう、誰からだ?

確認しに行くと、やはり1枚の便箋が入っていた

差出人は……

男「……?」

親友「どうしたー?」

男「いや……わからん、なんだこれ」

差出人表記はなく、シンプルな便箋

中身を確認してみると、これまたよくわからない言葉が並んでいた


『空間の中にネズミ達が閉じ込められている、恋人にすぐ会える』


男「なんだこれ」

親友「んー……悪戯じゃねーの?」

男「だとしてもなぁ」

親友「んー……」

親友「まぁ気にしないで飲もうぜ」

男「だな」


こうして、夜が更けていき、朝が来た

すると、郵便受けに何かが入った


男「……なんか……やけにぃ……くるなあ……」


お酒が抜けてない状態で郵便受けに向かう

また、便箋が入っていた

空きます

期待!!

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