鬼龍院皐月「ポッキーの日?」 (5)
皐月「何だそれは?」
犬牟田「数字の1がポッキーの形状に似ていることから作られた記念日です」
犬牟田「正しくはポッキー&プリッツの日だとか」
猿投山「へぇ、プリッツも入ってたのか。俺ずっとポッキーだけの記念日だと思ってた」
蟇郡「フン……学園に菓子を持ち込み、校内の風紀を乱す輩が増えんといいがな……」
蛇崩「風紀部委員長の蟇くんは真面目ねぇ」ポリポリ
猿投山「いや言われてるそばから食うなよポッキー」
蛇崩「それよりポッキーの日って言えばアレよね! ポッキーゲーム!」
皐月「? ポッキーゲームとは何だ?」
犬牟田「二人で行うポッキーを使ったゲームです」
犬牟田「ポッキーの両端を二人がそれぞれ咥え、少しずつ食べ進めていき」
犬牟田「先に口を離した方が負けというルールになっています」
皐月「……」
皐月「纏流子。私とポッキーゲームをしろ」
流子「人を空き教室に呼び出しておいて何を言い出すんだテメェは」
皐月「犬牟田からルールを聞いたときに閃いたのだよ……」
皐月「このゲームの必勝法を!」
流子「そうか。それはよかった」
皐月「というわけでこの必勝法を貴様で試してみることにしたわけだ」
流子「何でそこで私なんだよ」
皐月「どうした? こんなゲームとはいえ私に負けるのが怖いか?」
流子「いやそういうわけじゃ……」
皐月「こんなゲームならばもしかしたら貴様にも勝ち目があるかもしれんというのに……」
流子「あ? 何だその言い方? 神衣着てやり合うんじゃどうあがいても私に勝ち目はねーって言いてぇのか?」
皐月「そう聞こえなかったのか?」
流子「ほーう?」イラッ
弁当とか腹巻きの人?
流子「いいぜ? やってやろうじゃねーか! ポッキーゲームでも何でもテメェに負けるつもりはねぇよ!」
皐月「ようやくやる気になったか纏流子!」
流子「チョコが付いてる方か付いてない方か好きな方テメェに選ばせてやらぁ?」
皐月「ほう……ではチョコの付いてない方を選ばせてもらおう」
流子「おいおい物好きだなぁ? 普通はチョコの方選ぶんじゃねぇの?」
皐月「これから苦い敗北を味わう貴様にせめてもの情けにより甘い方をくれてやったつもりだが?」
流子「そーかい、そーかい、じゃあテメェは苦い味だけを味わうことになるわけだなぁ?」
蛇崩「あの二人これからポッキーゲームやろうとしてるんだよね?」
犬牟田「多分な」
猿投山「俺あんな暑苦しいポッキーゲーム見たことねえよ……いや聞いたことねえよ」
蟇郡「それよりお前たち……何故あの二人を扉の隙間から盗み見ている」
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