男「……GANTZ?」(36)


※これはGANTZの設定だけ借りたオリジナルSSです。本編ネタバレ有るので注意。

がっし、ぼか!
俺は殴られて死んだ、スイーツ(笑)

男「……ん」パチ

目が覚めると俺は見知らぬ部屋にいた。

男「(ここはどこだ?俺はさっき死んだと思ったが……息してる、心臓動いてる。生きてンのか俺?)」


誰もいない、よくあるマンションの一室。部屋の中央に置かれた巨大な黒い玉。窓の外には名古屋城が見えた。


……ジジジ

男「うわぁッ!?」

玉から光の線が出てきて、空中に何かを作っている。

男「なんだこれ!なんだこれッ!」

男「落ち着け俺ッ!びびってンじゃねーよッ!」

男「フゥーフゥー……ハァ、これ、人か?」


よく見ると人の頭のようだ。そして額、目、鼻…と上からどんどん人間の形が形成されていく。


女「……あれ、何だここ」

男「(うわッ、美人だ!美人が出てきたッ!うわー、胸でけー)」


女「私、さっき……。あ、そこの人!ここ何処ですかッ!?」

男「え、あ、いや……俺もわかんねぇンだ。死んだと思ったら、いつの間にかこの部屋に」

女「……そうですか、あっきゃあ!」

男「うげっ、またかよ!」

ジジジ、とまた人が空間に作られていく。どうやら今度は男のようだ。

頭の位置が高いので、背が高い奴なんだろう。


男「(しかも美形かよ、けっ。何か分からんが気に食わん)」

美形「や、やめろ!!誰か助け……あ?あれ、助かったのか?」


女「大丈夫ですか?」

美形「ヒッ、女だ!!こっち来るな!!」

男「(うわっ、俺の背に隠れんじゃねー!チビなのが際立つだろーが!)」

美形「ゼェハァ…何だこの部屋…誘拐でもされたのか?」

男「知らねーよ…、気付いたらこの部屋にいたんだから

女「私、帰っていいのかな?」

男「わかんねーけど、勝手に帰っていいのか?」


美形「あ、あれ?」

男「ンだよ、後いつまでしがみついてンだよあんた」

美形「悪ぃ!いやでもほら見てみろって!壁、触れないんだ!」

男「あ、本当だ…何だこれッ!ツルツルしてて、触れねぇ」

女「ねぇっ!玄関も開かないよッ!どうなってるのこの部屋ッ!」

美形「あッ!隣の部屋には誰かいんじゃねーのか!?」

男「そうか!ごほん…あーーー!誰かーー!助けてくれーー!!」

女「誰かーー!!」

美形「助けてくれぇえええええ!!」


シーン


男「(反応なしかよッ)」


少女「……なにしてンの、いい年したお兄ちゃん達が」

男「うわッ、また出てきた」

少女「失礼ねッ!」


その後も壁を怖そうとしてみたり、携帯を使おうとしてみたり、色々試してみたがこの部屋からは出られなかった。

そしてこの少女が出てきてからも何人か玉から人が出てきた。

不良っぽいおっさん、疲れきったOL、茶髪の中学生、……んで猫。


男「猫て」

女「きゃー、可愛いー」

美形「」サッ

男「だから俺の後ろに隠れんなッ」


女「あ、あの!自己紹介しませんか?」

不良「あ゛?何だよいきなり」

男「(うえひー、不良怖ぇー)」

OL「良いんじゃない?どうせこの部屋から出られないんだし、何か事件に巻き込まれてるなら仲良く協力するのは悪くないわ」

男「(この人はあんまり胸ないな……いや、これはこれでありか)」

女「じゃあ私から!私、女って言います。車に轢かれたと思ったらここにいました……と、じゃあ次」


男「(あ?俺かよッ)」

男「……男。告白した女性の彼氏(チンピラ)に殴られて……そんな感じ」

女「はいじゃあ次!」

美形「…………」

男「テメーの番だぞ」

美形「美形だ。……死因は言いたくねぇ」

男「ンだよそれ!てめーだけ言わねーのはズルいだろッ!」

女「喧嘩しない!」

美形「こっち来んな!」

男「━━━━━ははぁん」


男「お前もしかして、女に刺されたのか?まぁイケメンだもんな、刺されそうだ」

美形「…………そんな軽いもんならこんなに気にしてない」

女「刺されたのが軽いってどういう事なの」

男「(そういやこいつ、ここ来たとき服乱れてたな)」

中学校「まさか逆レイプでもされたんか?」

美形「」

男「」

女「」

OL「……図星?」

少女「ドンマイドンマイ」

間違えた(・ω・)ノ

中学校×→中学生○


美形「女怖い女怖い」ガクガク

中学生「んじゃ次俺やね、中学生言います、よろしく。死因は……んー、アイドルのレイカっているやん?それの追っかけしてるんけど、コンサートに間に合わそうと走ってたら事故りました」

OL「OLって名前よ、死因は……っていうか死んだ気がしないんだけど病死」

不良「病死ねぇ……。ケッ、俺は不良……借金があって自殺」

中学生「うwwはwww」

猫「にゃー」

少女「名前、少女。煉獄の炎に焼かれ、死んだ」

男「(厨二病かこいつ)」

美形「」ガクガクブルブル


いいぞ がんばれ ド○ゴンズ
燃えよ ドラゴン○!
男「うっわッ、何かあの黒い玉から音楽鳴っとる」

女「……なんでドラ○ンズ?」

美形「…名古屋だからか?」

OL「見て、何か文字出てきたわよ」


おみゃあちんがたの命は

なくなりました

新しい命をどう使おうと

私の勝手です

という理屈なわけだす


用事ができたので
今日はここで終了です

明日たぶん続き書きます

おつん
たまには中学校が立ちまわる展開も面白いと思うの

つづく


男「なんだこの文章、気持ち悪ぃッ」

中学生「これ番組の企画か何かか?レイカに会えたらええな」

美形「……俺やっぱり死んじまったのか?」

女「あ、待って。違う文章出てきた」


おみゃあらは今からこいつを殺っちゃってくだちい


"しゃちほこ星人"

特徴 金ぴか よわい
好きなもの 観光客
口ぐせ この城がコンクリなわけにゃーよ

男「(ってまんま金のしゃちほこじゃねーかッ)」

女「コンクリ……?」



ガション!

不良「うがッ!?」

中学生「あいたッ!!」

OL「玉が開いた……!って大丈夫貴方達?」

少女「挟まれるなんてださッ」

黒い玉のサイドと後ろが開き、おもちゃのような銃が現れる。
後ろの棚にはケースが入っていた。


女「あ、これ君のじゃない?ほら」

美形「ひぃっ」

男「"襲われくん"か、まぁこのメンバーじゃお前しかいねーな」

OL「じゃあこの"さちうすこ"は私かしら……」

中学生「"レイカファン(笑)"って笑ってンじゃねーぞッ!レイカまじ天使だっつーの!」

男「俺のはねーのかな」ゴソゴソ

"チビ"

女「…………」

男「これ普通に悪口じゃねーかッ!」


女「あ、これ中にスーツみたいなの入ってる」

不良「コスプレみてーだな……、これ着ろって事か?ふざけんな」

少女「そうか?悪くないぞ、むしろ良いじゃん」

男「(やっぱこいつ厨二病だな。まぁしかしこれがテレビの企画なら着といた方がいいかもしんねー)」

男「俺は着てみるわ、ここに置いてあるって事は何か意味あんだろ」

美形「俺も着てみる」

中学生「あんたは今の服脱ぎてーだけやろ、襲った女が触った服やもんな、それ」

美形「」ゾクゾクゾクッ

美形「俺が先に着替える!玄関で着替えるから誰も来んなよッ!」ドタドタッ

男「イケメンも大変なんだな」

OL「私、行っちゃおうかな」

女「やめたげてください」


猫「なー」

そうして何人かがスーツを着た所で(俺と美形と女と少女、後猫)それは訪れた。

女「きゃああ!」

男「うわッ、消えてない?!俺の頭!」

中学生「CTスキャンみてーだな、気味悪ぃー」

男「うわッうわぁッ」

美形「おいッ、女どもと俺を残して行くんじゃねーよッ」

男「……あれ、外だ」

女「?」


どうやら別の場所に……えーと、移動?送信?あ、転送かな、転送されているらしい。

名古屋城がすぐ近くに見えるから、多分敷地内。

その辺りを見回していると他の人達も転送されてきた。


中学生「名古屋城や……俺、ここ来たことないんだよね。ちょっとテンション上がんなー」

OL「……生きてるなら、もう帰りたいんだけど」

美形「俺は家に帰りたくない」ガクガク

男「(自宅で襲われたんかなこいつ)」


不良「俺はもう帰るわ」スタスタ

少女「……私この辺来たことないんだけど、駅どこ近いのかな」

女「私達これからどうすればいいんだろ」

男「決まってンじゃん、あの何とか星人って奴を殺っちゃえばいんだってッ」

美形「殺るっつても本当に殺すわけねーんだろ?」

OL「さぁね、どーだか」


そうはいっても周囲に人影0。何とか星人ってのはどこにいるんだ?


猫「なー」


中学生「あのさ、俺思ったんやけど。しゃちほこ星人ってやっぱアレなんじゃね?」

中学生が名古屋城の上に乗っかっている金のしゃちほこを指差す。

確かに写真はアレの写真だったし、気になってはいたんだが……。


男「あそこまでどう行けばいいんだよ!というかあれ壊したら流石に怒られるだけじゃすまないよーな」

美形「……名古屋城の中に入って、取り敢えず最上階まで行ってみよう。取り敢えず何かしなきゃいけねー気がする」

女「そーだね」スススッ

美形「だからッ!こっち来んなって!」バッ

男「俺を盾にすんなよッ!」グワッ




<少女視点>

帰りたいけど道が分からないので、取り敢えず不良のおっさんの後をついていく。


しかし何で私生きてんだろ。いや、もしかして今幽霊になってんのかな、私。

確かにさっき、私の家は燃えていて、私も飲み込まれたのに。

ピンポロパンポン
ピンポロパンポン

不良「あ?何だこの音」

少女「うるさい……」

脳の中から響いてるみたいな音。まるで、警告しているみたいに、ドンドン大きくなってる。

ピンポロパンポン
ピンポロパンポン

不良「はがっ」パァン

少女「え」

目の前で不良のおっさんの頭が弾けた。
空気を入れすぎて破裂した風船みたいに。


少女「いやぁああああ!!」

分かんないッ!分かんないッ!何で!?何で!?


少女「こっちに行ったら駄目だったんだッ!やっぱり、警告音なんだこれッ!」

少女「やだ、1人やだッ!皆!皆助けて!」


元いた場所に向かって走る。また、また死んじゃうのは嫌だッ!


<少女視点終わり>




カチカチ

男「あれ、エレベーター動かねーじゃん」

中学生「夜だからじゃね?」

いったん終了
書き溜め後また来ます
(・ω・)ノ

乙ありがとー

つづくます。


美形「階段あっちに合ったぞ」

女「ありがとー」ススッ

美形「」バッ

男「案内してくれ」

中学生「あれ、OLのねぇさんどこ行った?さっきから見かけねぇんやけど」

ゴトッ

美形「!おッおいッ!何かいんぞッ!」

男「……何じゃありゃあ」



柱に隠れるように、何かが此方を伺っている。人間の子供より小さい、赤ん坊くらいのサイズの生き物だ。

ただ、普通じゃないのは見て分かる。

何たって全身金色なのだから。


中学生「はんっ、魚の稚魚みてーやな」

男「しゃちほこ…の部下かなんかか?」

女「言われてみると金のしゃちほこに似てる気がする」

美形「あれを殺せって言うのかよ……」

男「(まぁ実際死ぬ訳じゃねぇンだろ)」


男「この銃で、撃ってみるか」カチャッ


あの部屋から持ち出したオモチャみたいな銃を構える。

……あれ、引き金が2つあんぞこれ。どうすんだこれ。

まぁ良いか、2つ共押しときゃいいだろ。


男「うおッ!?」ギョーンッ

中学生「なにwwwその音www」

美形「光るだけか、やっぱオモチャだな、これ」


ゴァアン!!

光が当たった床が、弾けるような壊れた。


男「はぁッ!?」

女「きゃあッ!」

美形「……洒落になんねーぞおいッ!こんなもん生き物に当てたら死んじまうじゃねーかッ!!」

中学生「なにこれすっげぇ!!ねぇこれどう使うの!?」

男「えっと、引き金2つ引いたらこう光った」

美形「んなこと聞いてどうすんだよ!」

中学生「決まってンじゃん」ギョーンギョーン

女「えッ」


男「(稚魚に撃ちやがったこいつ!でも、何だろ、生き物がどうなるのか、俺見たい気がする)」

稚魚「うい」ボコッ

稚魚「ろッ」ボンッボンッ

ビチャアアッ

中学生「わぁッ!マジすげー!マジすげーよコレ!」

稚魚の頭が膨れ、破裂する。作り物だとは思えない中身がそこから流れて床に染みていく。


美形「う゛ぇええッ」

中学生「これ偽もんなんかじゃねーよ!マジで!マジで殺し合いなんやってッ!」

男「うわぁあ……」


中学生「イカれてる、イカれてるけどすげーわくわくしとる!俺ら、何かヤバい事に巻き込まれとる!企画なんかじゃない!本当なんや!」ダッ

男「あッ、待てよ!1人で先行くなってッ!」

美形「あいつ頭おかしい……」

女「グロ…」

男「おい、行くぞ!これがマジもんだとしたら1人で行かせるのはやべーんじゃねぇッ!?」

美形「あ、あぁ…そうだな」

女「あれ、何あ…………っ!?」ガシッ

美形「ぎゃあああああ!抱きつくなぁああああ!!」ガバッ

男「いやぁああああ!だから何でてめーは俺!?」サッ


女「あ、あれ!あれあれ!あれ見てッ!」

男「あ?何が……わぁ!?」

ごろん、と。

転がるボール。の、ような何か。

何かに噛みちぎられたような断面図。

無造作に投げ捨てられた体。見覚えのありすぎる、頭(ボール)の顔は、先程笑っていたOLの物だった。

女「やぁああああ!もうやああああ!」

女「何でッ、何でこんなことになってるのッ!?何で私ッ」

男「うぷっ」

美形「うえ゛ぇええ!!」

書き溜め終了

また後でつづくます。

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