モバP「本日のスープ」 (45)


P「…………」

キーン コーン カーン コ-ン

P「おっ、終わったか……」

P(おー、流石高校生は青春してるなぁ。何か懐かしいな……)

P「あいつは……まぁ、ほっといたら来るだろ」

P(車のエンジンは止めとくか……)

P「寝よ寝よ、どうせ今日の仕事はそんなに忙しくないし」

P「にしても、今日は無茶苦茶冷えるな……」

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バタン

喜多見柚「おっ、Pサン! 迎えに来てくれたのかなっ!」

P「早すぎだろ! 何でチャイム鳴って数秒なんだよ!?」

柚「えっ? だってPサンが待ってるし?」

P「待ってるけど……大丈夫なのか?」

柚「へへっ、ちょっと走ってきたけど別に問題ないよ!」

P「時間はあるからゆっくりでかまわないのに」

柚「だって、来てくれるなら早く会いたいしねっ!」

P「全くしょうがないやつだな……」

柚「ありがと、Pサン! いやー、なかなかポイント高いよ!」

P「柚のポイント稼いで何になるんだよ……」

柚「きっと良い事があるよ! んじゃ!しゅっぱーつ!」

P「はいはーい」


喜多見柚(15)
http://i.imgur.com/XFmLrKp.jpg
http://i.imgur.com/HSbvPQW.jpg


柚「はーいはーい、Pセンセ! お仕事の質問しつもーん♪」

P「先生じゃないぞ、何かあるのか?」

柚「今日のお仕事って何だっけ?」

P「雑誌の撮影、場所は車で30分くらい行ったとこだな。多分すぐ終わるよ」

柚「おっ、そうなの?」

P「だろうな、柚はあんまり緊張しないからいつも早く終わるしな」

柚「失礼な! アタシだって緊張するよ?」

P「へぇー、そうなんだ……」

柚「とりあえず、仕事終わったらあまーいお菓子ね、Pサン!」

P「やっぱり緊張して無いじゃないか……」


P「柚って普段学校でどんな感じなんだ?」

柚「えっ、学校生活のぞいてみたい?」

P「まぁ、今まで詳しくは聞いて無かったしな」

柚「アタシは学校でもいつも通りの元気いっぱいだよ!」

P「あー、何かそれは分かる気がするよ」

柚「気になるなら今度、家族のフリして見にきちゃうっ?」

P「家族ねぇ、柚の家族になるならどんなポジションが良いかな……?」

柚「旦那さん……とか?」

P「なんでそうなるんだよ!?」

柚「へへっ、奥様はアイドル女子高生って面白そうじゃん!」

P「ドラマならともかく現実は胃がキリキリしそうだな……」


柚「Pサン! アタシおなか減った!」

P「撮影終わったらご飯連れて行ってやるからそれまで我慢しろ」

柚「えーっ! 何か小腹を満たす物は無いの?」

P「……後ろにおいてある袋にピョッキーが入ってるよ」

柚「おっ、さっすがPサン! わかってるね!」

P「あんまり食べ過ぎるなよ?」

柚「へへっ、了解! いやー、Pサンはホントに気がきくね!」

柚「良い旦那さんに慣れると思うよっ!」

P「褒められてるのか、それ?」

柚「もっちろん! アタシの評価は満点だよ!」

P「お菓子一つでオーバーだな」


P「にしても柚の鞄ってスッカスカだな、何入ってるんだ?」

柚「特に何も入れて無いかな?」

P「おいおい、学校に行くのにそれで良いのか?」

柚「教科書は置いてきたんだー!」

P「自慢げに言うなよ……俺もよくやってたけどさ」

柚「だって、重いじゃん?」

P「宿題とかないのか?」

柚「宿題がなくなったらいいのに!」

P「お前は俺と違って頭が良いんだから、宿題ぐらいはちゃんとやっとけよ?」

柚「……なら、宿題やる時はPサンが見ててよ?」

P「何で俺が見ないといけないんだよ?」

柚「んー? Pサンが見てくれてたらやる気出るかなーって!」

P「相変わらず世話のかかる奴だな……」

柚「へへっ、Pサンはアタシの事をちゃんとお世話してね?」


------ 撮影スタジオ前

P「着いたぞ」

柚「へぇー、こんな高台にあるんだね?」

P「初めてくるとこだけどなかなか景色の良い場所だな」

柚「……Pサン! まだ時間はある?」

P「ん? そうだな、約束の時間までは結構余裕はあるな」

柚「そこの公園でちょっと遊んで行こうよ!」

P「……なんで?」

柚「別に意味は無いかなっ? アタシが行きたいだけ!」

P「分かったよ、じゃあちょっとだけな」

柚「Pサン、ありがとっ! じゃあ早速いこっ!」


------ 公園

柚「Pサン、制服姿でフラフラしてたら変かな?」

P「女子高生だから良いんじゃないか?」

柚「Pサンも一緒に制服着ちゃう?」

P「俺はスーツで充分だよ!」

柚「いいじゃんいいじゃん、やっちゃお! もしかしたら似合うかもしれないじゃん?」

P「妙にゴリ押しするよな?」

柚「なんかPサンの学生時代を見たいなって!」

P「別に普通の学生だったけどな、全くと言っていいほど特徴は無かったよ」

柚「……アタシ、Pサンと同級生だったら面白かったなー!」

P「ん?」

柚「ほら、学校でお喋りしたり、放課後に一緒に遊びに行ったりしたかったな」

P「……それって、今とそんなに変わらなくないか?」

柚「あっ、ホントだ!」


P「そう言えば、柚の制服姿って何か新鮮だよな」

柚「ン? 制服似合ってる?」

P「似合ってるよ、制服着てるとやっぱり年頃の女の子って感じがするよ」

柚「新しい魅力、感じるぅ?」

P「ははっ、そうだな。今まで見る機会はあんまり無かったしな」

柚「Pサンが気に入ったなら今度からこのカッコでお仕事に!」

P「何で、俺基準なんだよ?」

柚「そりゃ、Pサンにカワイイって言って貰いたいからっしょ?」

P「…………」

柚「おっ? 照れた?」

P「柚ってホントに無邪気だよな」

柚「へへっ、アタシだってちゃんとこういう態度をする人は選ぶよ?」

P「そうなのか?」

柚「そ、だからPサンは光栄に思っててよねっ! 男の人だとPサンだけだし!」

P「……良いのか悪いのかわからんな」


P「学校までは電車で行ってるのか?」

柚「んー? 歩きだよ」

P「あれ? 柚の学校って家から遠くないか?」

柚「だって、電車は混むし!」

P「あぁ、確かに朝は混むな……」

柚「満員電車はやだなーって思う!」

P「俺も嫌いだな、車で本当によかったと思うよ」

柚「毎朝学校まで一緒に歩こ、Pサン!」

P「朝の送迎までやらせる気かよ……」

柚「へへっ、運動だと思えばいいじゃん!」

P「それだと一緒に暮らした方が早いな」

柚「えっ!? 良いの?」

P「良いわけ無いだろ……」


P「アイドルになる前はこの時間はみんなと遊びに行ってたりしてたのか?」

柚「そだね、放課後はみんなとカラオケ行ったり、ウィンドウショッピングしたりー」

P「やっぱりそうなるよな……」

柚「でもね?」

P「ん?」

柚「今のアタシの放課後は、ぜーんぶPサンとレッスンお仕事っ!」

P「何だかんだでいつも一緒に居るからな」

柚「楽しいからいいよね?」

P「柚が楽しめてるなら良かったよ」

柚「ホームルーム終わったら飛んで来るからねっ♪」

P「それは遠回しに待ってろってことか……?」

柚「……嫌?」

P「かまわないよ、お姫様のご要望とあれば待ってるさ」

柚「へへっ、Pサン! ありがとっ!」


P「そろそろ撮影の時間か。スタジオに戻ろう」

柚「あっ……」

P「どうしたんだ?」

柚「……雪……」

P「……本当だ、今日は冷えると思ったら雪が降るなんてな」

柚「…………」

P「風邪引く前に早いとこ戻ろうか」

柚「Pサン……」

P「どうした?」

柚「……手……」

P「え?」

柚「繋いで?」

P「アイドルなんだからそう言う事はだな……」

柚「……やだ……」

P「お前な……」

柚「……繋がないとアタシ動かない」

P「……わかったよ」 ギュッ

柚「へへっ……」


柚「ね、Pサン。ゆっくりいこ?」

P「どうしたんだ? 急にしおらしくなったな?」

柚「……変?」

P「いや……別にそうじゃないけどさ」

柚「だってさ、何か昔の事思い出しちゃったんだ!」

P「昔の事?」

柚「うん! こんな感じに雪が降ってる時にPサンがアイドルに誘ってくれたなって!」

P「あぁ、確かにそうだったな」

柚「やっぱり運命だったんだよっ! 色んな意味でね!」

P「柚ってたまにそう言う事言うよな、普段はあんまり信じなさそうなのに」

柚「んー? いいじゃん、アタシがそう思ってんだからっ!」


柚「Pサン、歩くの速いよ?」

P「そうか? じゃあちょっとスピード落とすよ」

柚「おっ、わかってるじゃん!」

P「何から何まで手のかかる奴だな……」

柚「へへっ、でもこういうのって良くないかな?」

P「何が?」

柚「夕暮れ時の公園って何か映画みたいだなって!」

P「確かにそうだな」

柚「アタシはこういう時間、大事にしたいなーって」

P「……じゃあ、ゆっくり行くか」

柚「うん! そうしよっ!」


------ 撮影スタジオ

柚「Pサン! お待たせっ!」

P「おっ、着替え終わったか。どうだ、新しい衣装は?」

柚「これ! これだよ、Pサン! こういう制服の学校あったら行きたいね♪」

P「こんな制服あるわけないだろ……」

柚「ないかなー、そっかー」

P「制服にしちゃ派手すぎるしな」

柚「でもアタシ、アイドルだから着られちゃうし歌っちゃうし!」

P「じゃあ、次のライブはその衣装でいってみるか」

柚「…………」

P「どうしたんだ?」

柚「……ねぇねぇ、校舎裏で告りたくなった?」

P「俺がわざわざ校舎裏に行く用事があったら考えとくよ……」


------ 車内

P「予想通り早く終わったな」

柚「へへっ、今日も楽しかったね?」

P「ま、こんな調子でまた明日も頑張っていかないとな」

柚「んじゃ、約束通りPサンにはご飯奢って貰おうかなっ!」

P「わかったよ、何が食べたいんだ?」

柚「んー? あの店で良いよ?」

P「また、あそこか。よっぽど好きなんだな?」

柚「へへっ、だって日替わりディナーあるし飽きる事無いじゃん!」

P「それも良いけど。毎回同じで良いのかなってさ」

柚「だって、あの店はPサンとアタシしか知らないし」

P「そう言えばそうだな」

柚「他の子には絶対言っちゃダメだよ?」

P「何でそんなに毎回釘を指すんだよ?」

柚「Pサンがニブチンだから言ってあげてるんだよっ!」

P「はぁ、わかってるよ……」


------ レストラン

柚「おっ、今日はクリーム系だねっ!」

P「本日のスープはクラムチャウダーだとさ」

柚「へへっ! 美味しそう!」

P「火傷すんなよ?」

柚「ねね、もう食べていいかな?」

P「…………」

柚「Pサン、どしたの?」

P「んー、柚って本当に旨そうに食べるよなって思っただけ」

柚「だって、実際に美味しいし」

P「ま、好きなだけ食べると良いさ。でも体重には気をつけろよ?」

柚「おっ、そうきたかっ!」

P「やられっぱなしは性に合わないからな」

柚「へへっ、じゃあアタシの運動にPサンも付き合ってもらおっかナ?」

P「あー、それは無理だわ……」


柚「ね、Pサン?」

P「ん?どうしたんだ?」

柚「アタシ、今日頑張ったよ?」

P「確かにな。評判も良くてまた仕事を貰えそうだったよ」

柚「…………」

P「なんだ? 何かあったのか?」

柚「ご褒美は?」

P「えっ!? 今、飯食ってるので充分だろ?」

柚「……アタシ、次の日曜日ってオフだよね?」

P「あぁ、そうだな……それがどうかしたのか?」

柚「で、その日はPサンもお休みだよね?」

P「そうだな、その日は特に何もないから休もうかなと思ってたよ」


柚「…………」

P「…………」

柚「朗報っ! 柚とデート♪デートったらデート!」

P「……は?」

柚「じゃっ、どこ行くか決めといてねっ!」

P「アホか! アイドルとデートなんかできるわけないだろ!」

柚「へへっ、そこはPサンの腕の見せ所って事で!」

P「そういう問題じゃないよ!」

柚「アイドルのモチベーションを保つのもプロデューサーの仕事っしょ?」

P「そんな無茶苦茶なモチベーション管理があるか!」

柚「あーあ、アタシ遊んでくれたらもっとやる気でるのになぁ……」

P「…………」

柚「……やっぱり、ダメ?」

P「……変装だけはちゃんとしろよ?」

柚「……ごめんね、我儘ばっかりで……」

P「今更そんな事気にするなよ……」

柚「……へへっ、ありがとっ!」


------ ……そして日曜日

P「さむ……今日はやたらと冷えるな」

柚「雪、積もったね!」

P「何年ぶりかの大寒波らしいぞ……」

柚「へへっ、でもこんな事って無いから嬉しいなっ!」

P「柚は寒くないのか?」

柚「んー、ちょっと寒いかナ……」

P「なんでそんなに薄着なんだ?」

柚「…………」

P「……今日の格好、可愛い感じだな」

柚「……へへっ、褒めてもアタシの笑顔しかでないよ?」

P「なんだそりゃ……」

柚「ね、Pサン、早く行こっ!」

P「おい、わかったから引っ張るなよ!」


------

柚「Pサン! このバッジどうかな?」

P「柚ってホントにバッジ好きだよな?」

柚「いつもつけてるから、なんかつけてないと落ち着かないかなー」

P「そのクマのバッチ、結構な頻度で付けてるよな?」

柚「このバッジ、カワイイでしょ♪」

P「それって確か雛祭りの時に買ってやったやつだっけ?」

柚「そ、Pサンからのプレゼント!」

P「そんな後生大事にしなくても……」

柚「ニブチンのPサンにはこの気持ちはわっかんないかなっ?」

P「遠回しに俺の事バカにしてるだろ?」

柚「じゃ、わかるの?」

P「あー、どうだろな?」

柚「ほら、またそうやって知らないフリするじゃん!」


------

柚「Pサン! この服どうかな?」

P「なんでフードがついてる服しか選ばないんだよ?」

柚「えーっ! フードって良くない?」

P「そういう感覚は残念ながら持ってないよ」

柚「Pサンもスーツじゃなくてフードかぶろ! おそろね!」

P「おっ、ペアルックってやつか?」

柚「ペアならこういうのもあるよ?」

P「二人並ぶとハートマークが完成ってか、こりゃ色々恥ずかしいな……」

柚「アタシも流石にここまではちょっと……」

P「やっぱり普通のにしとけ……」

柚「……いや、やっぱりこういうのにも挑戦していかないとっ!」

P「変なところでやる気出すなよ!」


------

柚「Pサン! 早く早く!」

P「ほいっ、このセットで良かったんだっけ?」

柚「うん! 待ってたよ!」

P「しっかし、こんな人の多いファーストフード店でもバレないもんだな……」

柚「へへっ、意外に芸能人って特徴無いと気付きにくいからね」

P「そうか? 俺はわかるけどな……」

柚「Pサンは業界人だから当たり前だよっ!」

P「ま、それもそうか……」

柚「今は変装もしてるしオフだからアイドルじゃ無くてオンナノコ♪」

P「えー、オンナノコなぁ……」

柚「アタシだって力抜きたい時だってあるって事だよっ!」

P「逆に柚が力の入ってるところを見てみたいよ」

柚「んー? Pサンじゃ一生見れないかもね?」

P「何で俺はダメなんだよ?」

柚「へへっ、リラックスできるからに決まってるじゃん!」


------

柚「……クシュン!」

P「おいおい、大丈夫か?」

柚「大丈夫だよ、ちょっと鼻が痒かっただけかなー」

P「……ちょっと待ってろ」

柚「えっ? どしたの? Pサン」

P「俺のセーター貸しといてやるよ、今日は冷えるからこれ着とけ」

柚「でも、そうしたらPサンが寒くない?」

P「……俺は風邪を引いても何とかなるけど、柚に風邪を引かすわけにはいかないしな」

柚「……んっ、ありがとっ! 借りるよ!」


柚「へへっ、Pサンのセーターってアタシにはやっぱり大きいね!」

P「ブカブカだけど無いよりはマシだろ、我慢してくれ」

柚「最近は寒いからこのまま貸してもらっててもイイかもね!」

P「俺の数少ない防寒具なんだから勘弁してくれ……」

柚「えいっ!」 ダキッ

P「おい、急に腕を掴むなよ!」

柚「こうしとけばPサンも寒くないっしょ?」

P「寒さの問題じゃ無くて、流石に視線が気にならないか?」

柚「ん? 別に?」

P「柚のそういうところは感心するよ」


柚「へへっ、今日みたいな雪が降るくらい寒い日はアタシがあっためたげるっ!」

P「それ元々は俺のセーターなんだけど……」

柚「今はアタシが借りてるからアタシのだよっ!」

P「ちゃんと返せよ?」

柚「へへっ、アタシの匂い付きで返したげるよー!」

P「…………」

柚「コーフンした?」

P「あー、今日はいつもより攻めてくるよな……」


------ 公園

P「なぁ、そろそろ腕を離してくれないか?」

柚「……嫌?」

P「……別に嫌じゃないけどさ」

柚「じゃ、暖かいしこのままでいいじゃん!」

P「まったく、ちょっとくらいはアイドルの自覚を持って欲しいんだけどな……」

柚「だって、こうしとかないとPサン足早いし……」

P「…………」

柚「置いてかれるのはやだもん……」

P「別に置いてかないよ」

柚「ホントに?」

P「あぁ、当たり前だろ?」

柚「そう言ってくれると嬉しいな! へへっ!」

見てる

>>29 ありがとうございます

柚「Pサンはアイドルのアタシと今のアタシどっちが好き?」

P「難しい事聞くな……」

柚「アイドルやってる時みたいに元気いっぱいにしてた方が良いならそうするけど?」

P「どうなんだろうな、プロデューサーとしてはアイドルって答えた方が良いかな?」

柚「そういうのは聞いて無いよっ!」

P「何、怒ってんだよ?」

柚「Pサンは個人的にどうなのっ?」

P「……んー、今の柚かな」

柚「ホントにっ!?」

P「まぁ、こっちの方が話してる時間は長いからな……」

柚「へへっ! じゃあPサンの前ではいつものアタシでいてあげるっ!」

P「それって、いつもと変わらないって事じゃないのか?」

柚「いぇーす、大正解!」


P「でも、急にそんな事聞いてくるなんてどうしたんだ?」

柚「……アタシね、このまえ告られたんだー」

P「えっ!? 本当か?」

柚「そだねー、ずっと前から好きでしたって」

P「で、どうしたんだ?」

柚「んー? 気になる?」

P「そりゃ、当たり前だろ……」

P「付き合うなとは言わないけど色恋沙汰には人一倍気をつけないと……」

柚「ねね、それはPサンが個人的にってこと?」

P「…………」

柚「…………」

P「……個人的にだな」

柚「……へへっ! ちゃんと好きな人がいるから無理って断ったよ!」

P「そっか……」

柚「ねぇねぇ? 安心した?」

P「……何にだよ?」


柚「アイドルってそういうのは縁が無い世界だと思うけど、アタシは大丈夫かなぁ」

P「なんで柚は大丈夫なんだ?」

柚「だって、Pサンがセキニンとってくれるじゃん!」

P「お、俺が……?」

柚「とってくれないの?」

P「…………」

柚「…………」


P「……わかったよ。まいった降参だ!」

柚「えっ?」

P「責任でも何でもとってやる、だからこれからも一緒にいてくれ」

柚「…………」 ギュッ

P「柚、流石にちょっと痛いんだけど……」

柚「……へへっ、やっとだよ?」

P「…………」

柚「ずっと……言ってくれるの待ってたんだよ?」

P「…………」

柚「やっと言ってくれたんだからさ……これくらいしても良いじゃん!」

P「そりゃ悪かったな、待たせてたみたいで……」

柚「今回だけは許してあげるよっ! へへっ!」


柚「ね、Pサンは何かしたい事ある?」

P「したいこと?」

柚「ほら、彼女なんだから何しても良いよ?」

P「はぁ!? 極端すぎだろ?」

柚「ほらほらー、キスとかあるっしょ……?」

P「…………」

ナデナデ

柚「あっ……」

P「柚の頭、撫でてみたかったんだよな」

柚「……へへっ! 好きなだけ撫でていいよっ!」

P「あぁ、そうするとするよ……」


------ レストラン

柚「おっ、今日はコンソメスープだねっ!」

P「やっぱりオーソドックスだけど良いよな」

柚「うん! アタシも結構好きだよっ!」

P「ははっ、火傷に気をつけろよ?」

柚「Pサンは心配しすぎだよっ!」

P「柚はそそっかしい所があるからな」

柚「へへっ、今日から私生活もPサンが見てくれてるから大丈夫だよ!」

P「ま、これからは今まで以上に気をつけて貰わないとな……」


柚「ね、Pさん?」

P「ん?」

柚「スープ、美味しいね?」

P「あぁ、そうだな……」

柚「また、一緒にこようねっ?」

P「いつでも連れてってやるよ」

柚「へへっ、楽しみにしてるよっ!」

P「ま、あんまり期待されても財布と相談だけどな」

柚「約束……だからね!」

おわり


ここまで読んで下さった方、ありがとうございます

元ネタはスレタイ通り
山無し、落ち無しですがたまには良いんじゃないかと

柚ぽんの制服出たのにSSが無くて寂しかったので書きました

このスレはHTML化依頼を出しておきます

おつ!

いい雰囲気だった!

袖は可愛いなあ

乙乙

おっつおっつ

おっつし!
柚は結構スペック高いよね、えがった

4月20日に高島トレイルします(笑)(爆)
詳しくはワタシのパー速に持ってる旅スレでo(^o^)o

【残雪】滋賀高島トレイル一気に歩く【あるかな】

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