櫻子「年をこえる少女!」向日葵「雑なもじり方ですわ……」(97)

櫻子「大晦日だねー」

向日葵「大晦日ですわねー」

櫻子「コタツぬくいねー」

向日葵「ぬくいですわねー」

櫻子「小腹ペコいねー」

向日葵「ペコいですわねー」

櫻子「櫻子様の為にみかんをむくがよい」

向日葵「デコポンの角に頭ぶつけて死ね」

櫻子「ひどい……なんという口の悪さ」

向日葵「私はあなたの頭の悪さに呆れますわ」

櫻子「なんだよーみかんくらいむけよー」

向日葵「自分でやんなさいよ……」

櫻子「手すらコタツから出したくない」

向日葵「……気持ちはわかりますけど」

櫻子「ひまわりーみかんーひまわりー」

向日葵「ああもう……これでも食べてなさい」スポッ

櫻子「えっなにこれ!?」ムグッ

向日葵「酢昆布」

櫻子「むきだしだよ……」

向日葵「おいしいですわよ?」

櫻子「おいしいけど……ううっ、私が求めてたのはコレジャナイ……」ムグムグ

向日葵「さて、私はみかんでも……」

櫻子「あっズルい! 自分だけ!」

向日葵「ズルくないですわ。あなたが無精なだけじゃないの」ムキムキ

櫻子「うーっ! 人には酢昆布かませといてー!」

向日葵「逆恨みにもほどがありますわ」

櫻子「ムキーッ! 私もみかん食べたいー! みかんみかんみかーん! みーかーんー!」

向日葵「~~~ッ……やかましいですわっ!」ズボッ

櫻子「むおっ!? ……あ、ほへ、ひはん?」モゴモゴ

向日葵「みかんという名の口封じですわ。それ食べて大人しくしときなさい」

櫻子「ん……みかんうまいなぁ」ハムハム

向日葵「……」フゥ

ふむ

櫻子「うまかった!」キュップイ

向日葵「あっそう」

櫻子「食べたらなんか眠くなってきた」

向日葵「あっそ……え?」

櫻子「おやすみー」ゴロン

向日葵「ちょっと!?」

櫻子「んぉ?」

向日葵「もうすぐ年越しだって言うのになに考えてますの!?」

櫻子「あーそうだった……でも一度寝転がっちゃうと……ふぁ」ムニャ

向日葵「あああ……櫻子がコタツの魔力に……」

支援

いいですね

櫻子「おぁふみー」ムニャムニャ

向日葵「あっ! いけませんわ櫻子、櫻子ってば!」

櫻子「んー……」ウトウト

向日葵「っこの……ていっ!」ケリッ

櫻子「ぅあっ……?」

向日葵「ほら、ちゃんと起きなさいって……ば!」グイグイ

櫻子「んん……もー、足やめー……」

向日葵「!」ドキッ

櫻子「ぅーっ……」グズグズ

向日葵「……」

ツンッ

櫻子「ゃん」

向日葵「」キュンッ

支援

俺「」キュンッ

櫻子「やぁめぇ~……」モゾモゾ

向日葵「……」チョンッ

櫻子「ひまー……やめぇ……」

向日葵「くぅっ……!?」キュンキュンッ

櫻子「もぉ……いじわるしないでよー……」グスグス

向日葵「」ズギューン

櫻子「んぅ~……」モフモフ

向日葵「………………も、もう少しだけ………………」ソローッ

撫子「……なにやってんの、ひま子?」

向日葵「ぎにゃあ!!?!?」ドキーン

撫子「……」ジトー

向日葵「な、なにゃなッ、撫子さん!? なずぇ見てるんでぃすの!?」バクバクバクバク

撫子「いや、あんた達がイチャついてて声かけ辛かったから」

向日葵「い、イチャついてなんていませんわ!!」カァァッ

撫子「あっそ。で、年越しそば出来たんだけど」

花子「早く食べないとのびちゃうし」スッ

楓「楓もお手伝いしたのっ」スッ

櫻子「ハッ、ごはんのにおい!!」ガバッ

撫子「流石の嗅覚だね……ほら、ダイニング行くよ」

櫻子「そば! そば! ……ん? どうした向日葵、そんなすみっこで」

向日葵「なんでもありません! なんでもありませんわ!!」アー

櫻子「?」

>>10
俺「www」ププッ

「「「「「いただきまーす!」」」」」

櫻子「うまい!」テーレッテレー

花子「は、はい楓。小さいおわんによそったし、ふーふーして食べて、ね?」

楓「ありがとうなの花子ちゃん。ふぅー……ふぅー……ぁむ」

花子「……」ドキドキ

楓「んくっ。わぁ……とってもおいしいの」パァァ

花子「ぁ……か、楓ががんばったんだから当たり前……だし」ゴニョゴニョ

向日葵「そうですわね。楓、えらいですわ」ナデナデ

楓「えへへ……じゃあ楓、花子ちゃんにもいいこいいこしてほしいなぁ~……」

花子「ぅえっ!?」カァッ

楓「ごほうび、だめ?」ジッ

花子「ぐッ……、……い、いいこ、いいこ……っ」ナデリナデリ

楓「ん……ありがとうなのっ。おかえしに楓も、花子ちゃんーいいこいいこー♪」ナデナデ

花子「にゃっ!? ぁ……えへ、えへへ……」

キャッキャウフフ

撫子「花子と楓はラブラブだね……でも、確かに美味しく出来てる」ズゾー

向日葵「あ、そういえば。撫子さん、すみませんでした」

撫子「なにが?」

向日葵「料理の方をお任せしてしまって……」

撫子「ああ、気にしなくていいよ。いつも世話になってるから、そのお礼」

向日葵「そう言っていただけると……」ニコッ

撫子「それに……」チラッ

向日葵「?」チラッ

櫻子「花子おかわりー!」

花子「花子はおかわりじゃないし!」

楓「楓は花子ちゃんおかわりしたいな~」

花子「か、楓っ……」ポッ

櫻子「おいこら私を無視すんなー!」ガー

撫子「……櫻子のお守りの方がよっぽど重労働だしね」

向日葵「それは……たしかに……」

「「「「「ごちそうさまでした!」」」」」

櫻子「食ったー!!」キュップイ

向日葵「食べ過ぎですわ……」

櫻子「向日葵だっておかわりしたくせに」

向日葵「う、うるさいですわっ」

撫子「たくさん余るより助かるけどね」

櫻子「今ねーちゃんがいいこと言った!」

撫子「でも櫻子は食べ過ぎ」

櫻子「あれっ!?」

向日葵「」プークスクス

櫻子「」ムカッ

撫子「はいはい、あとは年越しまで居間でゆっくりしてよっか」

花子「はーい」

楓「はーいなの」

うむ

撫子「適当に座ってね」

楓「花子ちゃん、こっちー」ストン

花子「う、うん」ストン

櫻子「よっこいしょういち」ストン

向日葵「私も……」ストン

櫻子「!? ちょっとなんで隣だよ! あっち空いてるじゃん!」

向日葵「そこに座るとテレビの真ん前じゃありませんの!」

櫻子「だからって私の横にくんじゃねー! よそ行けよそ!」

向日葵「反対側は楓と花子ちゃんで満員ですし、私と撫子さんじゃ狭いんですのよ!」

櫻子「おっぱい外せ!!」

向日葵「出来るか!!」

撫子「……おっぱい外せ」ボソリ

向日葵「撫子さん!?」

花子「おっぱい外せし……」ボソリ

向日葵「花子ちゃん!!?」

きゃんぷ

撫子「冗談はさておいて」コホン

向日葵「(本当に冗談だったのかしら……?)」

撫子「櫻子、あんたの隣しか空いてないんだから我慢しな」

櫻子「え~」ブーブー

花子「櫻子わがまま言いすぎだし」

櫻子「だって……あ、そうだ!」

向日葵「どうしたんですの?」

櫻子「へへー、向日葵とねーちゃんで狭いんならさ、花子と楓が分かれればいーじゃん!」

楓「えっ?」

櫻子「だから、私と花子、向日葵と楓。これなら狭くない! やっぱり私って天才!」キョホー

撫子「却下」

向日葵「却下ですわ」

花子「却下だし」

楓「却下なの」

櫻子「あれー!?」

さるよけしえん

撫子「櫻子……あんた本当におめでたいね」

櫻子「いま新年の挨拶してない!」キィッ

向日葵「皮肉が通じてない!?」

櫻子「肉……?」ジュルリ

向日葵「……」

撫子「いい、櫻子? よく聞きな」

櫻子「……?」

撫子「隣同士を嫌がってるのはあんた達だけ。花子と楓は離れたいなんて言ってない。この意味わかる?」

櫻子「わからん!!」

撫子「………………つまり、あんた達の都合で花子と楓を引き離すなってこと」

櫻子「えっ……楓、そうなの?」

楓「うん。楓、花子ちゃんの隣がいいの」ヒシッ

花子「楓……」ポワ

支援

櫻子「ぐぬぬ……花子は!?」

花子「えっ?」

櫻子「花子はどうなの? 楓の隣がいいわけ?」

花子「は、花子は……」

楓「……」ジー

花子「うっ……花子は、別に……」モニョモニョ

櫻子「!」

楓「……」シュン

花子「あっ……」

楓「……花子ちゃん」グスン

花子「~~~っ……は、花子も!」グイッ

楓「わっ?」

花子「花子も……花子も楓の隣がいいし!」ギューッ

楓「花子ちゃん……えへへ、うれしいっ」ギュッ

櫻子「」

今気付いたけど40分だったんだな

撫子「はい決まりね。引き続き櫻子はひま子の隣で」

櫻子「ぐ、ぐぬぬぬぬぬぬ……」ストン

向日葵「どんだけ悔しがってますのよ……、……そんなに私の隣がいやなの?」

櫻子「いやに決まってるだろ! 向日葵の隣にいるとおっぱい吸い取られそうなんだよ!」

向日葵「出来るわけないでしょこのお馬鹿!! だいたい、あなた吸い取るほどおっぱいな」

櫻子「それ以上いけない」

撫子「それ以上いけない」

花子「それ以上いけない」

向日葵「ひッ……は、はい……すみませんでした……」

楓「」ホロリ

大室家の圧力

なにこの姉妹かわいい

花子「楓、みかん食べる?」

楓「食べる~」

花子「な、なら花子がむいたげるし」ムキムキ

楓「わぁ、ありがとう花子ちゃんっ。じゃあ楓は花子ちゃんのみかんむくの」ムキムキ

花子「ぁ……ありがと、楓。えへ」

楓「えへへ……」

イチャイチャイチャイチャ

櫻子「……」

向日葵「……」

撫子「……」

「「「(やっぱり無理矢理にでも引き離せばよかった……)」」」ゲンナリ

いいなぁ、この家族たちいいなぁ

櫻子「……」モゾモゾ

...ギュ

向日葵「!?」ビクッ

櫻子「っ」ドキッ

向日葵「さ、櫻子!? あなた今……」

櫻子「な、なに」

向日葵「なにじゃないでしょう! あなた今、私の手を握りましたわね!?」

櫻子「にぎってねーし、人違いだし」プイッ

向日葵「うそおっしゃい! あの手の感触は間違いなく櫻子でしたわ!」

櫻子「ち、ちげーし! ただ当たっただけだし!」

向日葵「どこがよ! ゆ、指を絡めてこようとしてたでしょ!」

櫻子「してないもんしてないもんしてないもーん!」

向日葵「してましたわしてましたわうーですの!」

ワーワーギャーギャー

撫子「……………………………………………………」ゲッソリ

しえ

チクタクチクタク...

撫子「……」チラッ

撫子「(もうすぐ年越しか……)」

撫子「……」チラッ

楓「すー……すー……むにゃ、花子ちゃん……」zzZ

花子「すー……き、すき、楓……えへへへへ……」zzZ

撫子「(流石に寝ちゃったか)」

撫子「……」チラッ

櫻子「おっぱいおっぱいおっぱいおっぱい」

向日葵「バカ娘バカ娘バカ娘バカ娘バカ娘」

撫子「(まったく……この二人は大晦日まで……)」

撫子「……。あっ、いけなーい」

向日葵「?」

櫻子「ねーちゃん?」

ムキムキでマッチョにでもなってんのかと思った

撫子「ああ櫻子、ひま子、大変大変」

向日葵「(えらく棒読みですわね……)」

櫻子「どしたの」

撫子「実はね、大切なものを買い忘れてたの」

櫻子「大切な?」

向日葵「もの?」

撫子「そう、あれがないと……」

櫻子「ないと?」

撫子「新年が迎えられない」

櫻子「!?」

撫子「新年が迎えられないと……」

向日葵「……ないと?」

撫子「お年玉も貰えない」

櫻子「!?!!?!?!?!!!??!?!!?」ピシャーン

>>36同じくww

新年を迎えられないだと!?

撫子「だからさ櫻子、あんた今からお使い行ってきてくれない?」

櫻子「えっ今から!?」

撫子「今から。今なら間に合うから」

櫻子「えー……今からって……」

撫子「メモ書いてあげるから」

櫻子「いや、そういう問題じゃ……」

撫子「お年玉ほしくないの?」

櫻子「ほしい!」ゼニィ...

撫子「はい決まりね。ほら、はやく行って」シッシッ

櫻子「……でも~、外寒いしな~、お使い行って欲しいならもっと言い方ってもんがさぁ」ダラダラ

向日葵「ちょっと櫻子……」

撫子「いいよひま子。そこまで言うなら」

向日葵「な、撫子さん……」

櫻子「ねーちゃん……まさか……」

撫子「――」スッ

            , :.:.:.-:.:.:.....、
         ,..ィ'~:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:ヽ
        /:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.
      ィ'´:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:
.     ,イ.:.:.r',ニ、、:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:
    ム-宀― 、、ミ.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.ノ

.   〃, '     ヾ!:.:.:./ヘイトイilllll 
   f      ヽヽ .!/´   |llllllllllllll  お願いしますとっとと行ってください
   i f .i  , 、 l.ハ .|ヽ,   .l、`~;ィ''"  
   l| | l. i i||.}ノ,ノ`-、 }-'´
.   ゞi、||__レル'レ' ヽ ,,,._ ノ
    `゙^ =- '´  ̄ `´



櫻子「出たー! ねーちゃんの土下座だー!!」

向日葵「いつ見ても完璧! どこから見ても完璧! 流石ですわ撫子さん!」

櫻子「D・G・Z! D・G・Z!」

向日葵「D・G・Z! D・G・Z!」

D・G・Z! D・G・Z! D・G・――

\   \\   \  \\  , ェェェェェェ、\  \\ \
\\   \\   \  \,ィ三三三三三三ヽ.  \\ \
\\\   \\, -‐≦三三三三三三三三三ヽ   \\

  \\\    /   ィエミ ヾ三三三ツ" ̄`ヾ三ヲ\   \\
\  \\\  l     !三リ  ヾ三ヲ'   ヽ、  \  \   \
  \  \ f三ミ        /三三     `ヽ.、 \  \
\  \  ` ヾ三        ヾ三三    ,ィ全、 \ \  \
\\  \  \.゛l    f≧  ノ三三  ./三三、   ヽ. \
  \\  \    、 fn,  ~   /三三".  ,'三三三、.  l  \
\  \\  \  .i≧ュ __,、 /三三"  ,'三三三三、 ノ
  \  \\  \ |三ミ≧≠三彡"    l三三三三三「\\
   \  \\  `!三三三リー - 、._ !三三三三三   \\
\   \  \\ }三三彡 \\\  ヾ三三三彡"≧,   \
  \   \  \.ノ三三リ\  \\\     ヾ三三ミ、
━━━━━━━{三三彡━━━━━━━━━━ ̄━━

            ̄ ̄
ケ  ケ   /\      ー―≠―   ー―≠
┼┼┼ /┌┴┐\      /       /

│└┘   [ 二 ]   ー 、   |       ー― 、
└──   レ`く_   _)  \_    くZ_ノ

  |二二|  /\   |  | |       _|           ||
┼└─┘/__ \ .|  | |         |/⌒ヽ     ||
┴ 7二二 ┌─┐  |     ー十十ヽ /|  _ノ 二   ||
  / / / /  |__|   ヽ_ノ     .|  ノ  |  (_ノヽ /乙  。

おいww
しえん

撫子「じゃあ櫻子、お使いよろしく。車に気をつけてね」

櫻子「おうっ、任せてねーちゃん! 行くぞ向日葵!」グイッ

向日葵「ちょっ!? 私は別に行く必要な引っ張るなあああぁぁぁ……」ズルズル

ドタドタバタバタ...

撫子「……」

ピ、ポ、パ

撫子「……」

prrrr...prrrr...prrガチャッ


撫子「もしもし、いま平気? よかった。うん、ひとり。ああいや、初詣はまだ行かないけど……せっかくだし、年越しまでこうして話さない?」

 

>>42
ちょっとワロタ

>>42
ワロタ

櫻子「外さむうううううううううう!!」ガクガクガクガク

向日葵「ととと当然ですわ……真冬ですもの……」ブルブルブルブル

櫻子「にしたって限度ってもんががが……うがー! 寒ぁー!!」

向日葵「ちょっと! 近所迷惑ですわよ!!」

櫻子「これが叫ばずにいられるか! Tシャツ一枚なんだぞ私!」

向日葵「取るものも取りあえず飛び出したのはどこの誰よ!」

櫻子「知るかそんなもん!」ガー

向日葵「いやあなたでしょうに!」シャー

>>42
ワロタ

安心の土下座を見ることが出来ていい新年を迎えられそうです

櫻子「むむっ……向日葵の上着あったかそう」ジッ

向日葵「ちょ、なんですのその物欲しそうな目……貸しませんわよ?」

櫻子「妖怪ケチケチ」

向日葵「ぶちころすぞ」

櫻子「もうオブラートでどうにかなるレベルじゃないじゃん……ただの殺害予告じゃん……」

向日葵「必死の思いで掴んだ一着ですのよ……こればかりは渡せませんわ」

櫻子「ぐぬぬ……」

向日葵「」フフン

櫻子「……え、えーーーいっ!」ムギュッ

向日葵「ひきゃあ!? ちょ、さっ、櫻子!?」

櫻子「うおお、なんだこれあったかい……」ホフゥ

向日葵「ななな……なに人に抱きついて恍惚としてますのよ!?」アセアセッ

櫻子「今ラーメンの話してない!」キィッ

向日葵「豚骨でなく!!」

櫻子「向日葵! お前は私専用のカイロだ!」

向日葵「な、なにを急に……」

櫻子「ご主人様が寒くて震えてるんだぞ、役に立てて光栄に思えよ」

向日葵「全裸にして差し上げましょうか」ニコッ

櫻子「すっすんませんマジ寒いんです少しだけひっつかせてください」ヘコヘコ

向日葵「………………仕方ありませんわね。と、特別ですわよっ?」

櫻子「やたっ! じゃあ上着よこせ!」

向日葵「取り急ぎ死ね」

いーねいーねかわいーね

しー

テクテクテク...

向日葵「……ちょっと、櫻子。あまりくっつかれると歩きづらいですわ」

櫻子「うっせーうっせー、黙って歩け」

向日葵「だから歩きづらいんですってば……なんでムカデ競争みたいなくっつき方ですのよ」

櫻子「だって、両手とも向日葵の上着のポッケに入れとかないと凍ってもげる」

向日葵「もげるか! 理には適ってますけど……ん? 適ってるかしら?」

櫻子「細かいことは気にすんな! ほれほれ、モタモタしてると来年になっちゃうぞー」グイグイ

向日葵「きゃっ、もう……ところで櫻子」

櫻子「なに?」

向日葵「結局、お使いって何を買ってくるんですの?」

櫻子「?」ヘケッ

向日葵「えっ存在すら!?」

櫻子「おつ……かい……?」ハテー

向日葵「ちょっマジですの……!? ほら、撫子さんに!」

櫻子「ねー……ちゃん……?」

向日葵「実姉も!!?」

櫻子「いや、流石にねーちゃんは忘れてないけど」

向日葵「」ホッ

櫻子「んで、お使いってなんだっけ」

向日葵「なんだっけって……あなた、メモもらってたでしょう。見てませんの?」

櫻子「まるで!」

向日葵「イバんなですわ!」

櫻子「あー、そういえばポケットになんか入ってるな……どれどれ」ガサガサ

向日葵「……今まで歩き回ってたのは徒労でしたの……?」

櫻子「んー、漢字よめん……向日葵ー」

向日葵「はいはい、貸しなさいな。どれどれ……」ガサッ

~~~~~~~~~~~~~~~

☆買い物メモ☆

・仏の御石の鉢

・蓬莱の玉の枝

・火鼠の皮衣

・龍の首の珠

・燕の産んだ子安貝

     P.S.ごゆっくり
           撫子
~~~~~~~~~~~~~~~

向日葵「」

櫻子「?」

まぁポチ袋だろ

向日葵「……」

櫻子「向日葵? メモ、なんて書いてあったの?」

向日葵「……」プルプル

櫻子「ひまわりー聞いてんのかーひまわりー」

向日葵「」グシャッ

櫻子「あっメモが! なにしてんの向日葵!」

向日葵「……な……な……」

櫻子「な?」



向日葵「撫子さあああああああああああああああああああああああああああああああああああああああん!!!!!!!!!!」



櫻子「ぅるさっ」

大晦日に壮大な冒険譚だなおい

カクカクシカジカ

櫻子「えっ!? あのメモって全部デタラメなの!?」

向日葵「そうですわ……まったく撫子さんったら、何を考えてるのかしら……」ハァ

櫻子「……ねーちゃんって実は竹から生まれたのかな……」フムム

向日葵「櫻子はちょっと黙ってなさい」

櫻子「はい」

向日葵「ああ、もうこんな時間……」

櫻子「どったの」

向日葵「時計をご覧なさい。どれだけ急いでも、ここから家に着くまでには新年を迎えてしまいますわ」

櫻子「マジで!?」

向日葵「マジで。……ねえ、もう諦めて公園でも寄りません? 走り回って疲れてしまいましたわ……」

櫻子「ぬー……仕方ない、行ってやるか」

今は昔

向日葵「ふぅ……」ストン

櫻子「……」ストン

ススス...ピトッ

向日葵「!?」

櫻子「……」モジモジ

向日葵「さ、櫻子! あなたまた……」カァァ

櫻子「だ、だから向日葵は私のカイロなんだって! くっついてないと死んじゃうんだって!」カァッ

向日葵「くっ……本気で寒そうな格好のせいで邪険に出来ませんわ……」

櫻子「……っ」ギュー

向日葵「っ……」ギュッ

櫻子「な、なんか……あったかいね」

向日葵「ええ……不思議と、ね」

櫻子「あー……今年も終わっちゃうね」

向日葵「そうですわね……」

櫻子「長かった? 短かった?」

向日葵「……どうでしょう。櫻子は?」

櫻子「すんげー短かった」

向日葵「どうして?」

櫻子「どうしてだろ。あれかな、楽しい時間は過ぎるのが早いとか、そういう」

向日葵「ああ……櫻子は楽しかったんですのね、この一年」

櫻子「すんげー楽しかった! 向日葵は?」

向日葵「……まあまあかしら」

櫻子「ノリわるー」

向日葵「ノリの問題じゃないでしょうに……」

そういやもうすぐ年明けだな

>>65
テレビに出れたからいい1年だったのではないかとw

ゴーーーン...

「「!!」」

ゴーーーン...ゴーーーン...

櫻子「除夜の鐘!」

向日葵「はじまりましたわね」

ゴーーーン...ゴーーーン...

櫻子「あーあ、一年の終わりに向日葵とふたりっきりなんてなー」

向日葵「むっ」カチン

櫻子「……なんちゃって」

向日葵「え?」

櫻子「んと……実は、ね? 少しだけ、少しだけなんだけど……」

向日葵「……」



櫻子「向日葵と一緒に居るのが……なんか、嬉しい……かも」


 

ほぼぴったりだな

向日葵「――!」

櫻子「ぁ、少しだけ! 少しだけだからね!」

向日葵「ぇあ、は、はい」

櫻子「ぅう~っ……なに言ってんだろ私、はず……」カァァ

向日葵「……」ドキドキ

櫻子「……でも、ほんとだよ?」

向日葵「っ」ドキッ

櫻子「向日葵の顔なんて、もう見たくなくなるくらい見飽きてるのに」

櫻子「でも、なんか、見てると落ち着く……っていうか」

櫻子「えー、あー、うー……んと……ひ、向日葵っ!」

向日葵「は、はひ!?」ビクッ

櫻子「――」スゥ

これで年越えろしえん

キマ

俺もひまさくと一緒に年越せるの嬉しいです

しえんた




櫻子「今年一年、いろいろありがとっ!!」


 

向日葵「ぁ……わ、私こそっ……櫻子には、今年一年――」



櫻子「ハイおっぱい禁止ー!!!」バイーン



向日葵「ええええええええええええええええ!!?」ボヨヨーン

ありがとおおおおおおおおお

ひまさくーーーーーあけおめーーーーー

櫻子「」フフン

向日葵「は――え、な……!?」パチクリ

櫻子「フハハ油断したなおっぱい魔神め! 時計を見てみろ!」

向日葵「と、時計? 時計がどうし……あっ!?」

櫻子「そう! 今はもう新年。つまり去年のことは全部チャラ!」

向日葵「は、はああ!?」

櫻子「へへーん、私だけ言いたいこと言ってやったもんね。ざまーみろっ」フフーン

向日葵「な……な……!?」

櫻子「やーいやーい、向日葵のろまー」プヒー

向日葵「」ブヂッ

ええええええええええええ!!?

櫻子「ふふふ、気分がいいから歌うたっちゃお。わくわく365コあわせていちね~ん♪」ラララー

向日葵「……」ユラリ

櫻子「いちにちでものがさないであいにき」

向日葵「ドラァ!!」メコッ

櫻子「りっちぃ!!」ゴハッ

ドサッ

櫻子「な、なぜだ……」フラフラ

向日葵「何故も何もあったもんですか、このバカ娘! バカ娘!!」

櫻子「なんで二度も言った!? おのれーおっぱいニューイヤーめ、今日と言う今日は許さん!」

向日葵「それはこっちのセリフですわ! 今年こそ長きに渡る因縁に決着をつけて差し上げますわ!」

櫻子「――」ニヤッ

向日葵「――」クスッ

さくさくひまひま




櫻子「今年も向日葵には負けないもんね!」



向日葵「臨むところですわ、櫻子!」


 

タイミングすげえな

おしまひまさく
余裕を持ったつもりで15秒前に書き込んだのに>>78で1秒ズレこんだ……くやしいのう、くやしいのう……

しえええええええ

おつかれ!
今年もよろしく!

おつかれ!!

んん!?でも>>78まだID変わってないな。これはグレーだろグレー。よし満足

幸せなSSだ

ちょっともう一回頭から深く読み直してくる

おつかれ~
今年もよろしく

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