男「俺、地の文を極める」…彼はなんの前触れもなく言った(15)

最近俺は、『心の声』、というものに興味を持ち始めた

なにかに影響を受けた訳でもない

ただ、ふと、それを表現してみようと思った


何を思ったのか、俺は自然と口を開く



男「俺、地の文を極める」

友「………は?」

僕は、彼と普通に話をしていたんだ

マンガの話、勉強の話、世間話等々………

彼と話すと、いろいろな感情が溢れてくる

楽しいとか、すごいとか、とにかくもういろいろ

彼の話し方には、なにか不思議な力があるのではないかと思う

他の人と話すよりも、彼と話す方が有意義だと思わせるくらいだ


だけど、彼が話の途中で急に黙った

彼が話の途中で沈黙になるなんて、今までからしてまずなかった

なにか、気を悪くさせるような事でも言っただろうか?


男「俺、地の文を極める」

…彼は、なんの前触れもなく言った

友「………は?」

僕は、思わず呆れた返事をしてしまった

俺の心の声を口に出した事により、友が少し驚いたような顔をしている

俺はそんなのはお構いなしに話す


男「いやさ、俺達人間ってのは、心の中で何かを思ったりするじゃん?」


俺の唐突の振りに、友は少し動揺しているようで

友「ま、まぁな……」

と、なんとなく気のない返事が返ってきた
だが俺は、自分の口を止めようとはしない
友に、今の心境を知ってもらいたいという一心で話し続ける

男「だけど人間は、それを表現しようとするのはあまり上手くできないものだ」

男「それを極められれば、人としてすげぇってなると思うんだが、どうよ?」

俺はそんな質問を友に問う

友は、少し悩んでいるようだった

駄目だ、地の文上手く書けない
あーあ、実際に地の文極めた方はいないかなぁ………(チラッ

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