???「うっ……ふぅ……!」ギシギシ
??「くんかくんか……はぁはぁ、ほんと、いい、匂い……!」クンクン
???(なんっで、ぇっ、なんでこんなことに……!)ギシギシ
??「はぁはぁ、はぁはぁ……」クンカクンカ
???(縛られっ、てぇ、うごけない……も、もぉ、やめ、なさいな……!)ギギギッ
??「はぁ、どこも、かしこも、いい匂いだよぉ……!」クンクンスンスン
???(どうして、こんな、なんで、こんなことに……)
…………。
……。
――七森中1年2組教室――
櫻子「体育だーーーっ!!」
向日葵「櫻子はいつもハイテンションにも程がありますわ……」
あかり「あはは……今日櫻子ちゃん授業中ずっと寝てたから、体力が有り余ってるんじゃない?」
ちなつ「あぁ~、今日もバスケかぁ~。ハードだから汗だくになって嫌なんだよね……」ブツブツ
櫻子「ふっふ~ん、今日は試合形式……向日葵だけには負けないんだからね!!」ビシッ
向日葵「バスケットボールは個人競技じゃなくてチーム戦ですわ……」
あかり「ま、まだチーム分けも決まってないしね……」
櫻子「そんなのどーだっていいの!要は向日葵に勝てばいーんでしょ!?」
向日葵「あなたはルールを知るところから始める必要があるわね!?」
あかり「ほ、ほら、早く着替えて早く行かないと遅刻しちゃうよぉぉ!!」
――体育館――
ピピーーー
ちなつ「で、」
あかり「こういうチームに」
櫻子「なったわけだー!やーい向日葵ぼっちー!!」
向日葵「5対5ですわ!!ぼっちなんかじゃありませんわよ!!!」
女子A「ふ、古谷さん一緒にがんばろーね!」
シアイカイシー!
櫻子「でやあぁぁぁっ!!」ピョン
女子B「たあぁっ!」ピョンガシッ
古谷「ジャンプボールに櫻子を出す理由がわかりませんわ……」
あかり「櫻子ちゃん、どうしてもやりたいって聞かなくて……」
ちなつ「あかりちゃん!始まってるよ!まずは守らないと!」ダッ
櫻子「…………おかしい、どうして取れなかったんだろう」
…………。
……。
櫻子「はっ、はっ」
櫻子(どうすれば向日葵に勝ったことになるか……)
向日葵「女子Bさん!こっちですわ!」ヘイヘイ
櫻子(点数で勝ったとしても、それはチームとしての勝利……)
向日葵「ヘイヘイ!パスパス!」カモンカモン
櫻子(私が向日葵に勝つためには……)
向日葵「あいてますの!あいてますの!!」オープンオープン
櫻子(……)
櫻子(あいつ、やっぱぼっちじゃん)
櫻子(……)
向日葵「だ、だれか……」ヘイヘイ...
櫻子「!」
櫻子「こ、これだ!!」
あかり「櫻子ちゃん集中してぇぇええぇぇぇ!!」
ちなつ「さっきからぼーっとしてるよ!!」
少女C「ふ、古谷さん!はい!」シュッ
櫻子「いまだああぁぁぁぁああぁぁぁぁ!!!」ダッ
ガシッ
向日葵「パ、パスカット!?しまったですわ!!」
向日葵(先ほどから頭のねじがゆるんだのかと思ってたら……考え事してましたのね!!)
NG: ガシッ
櫻子「あ、おっぱい掴んじゃった」
ボゴォォッ!!
あかり「やった櫻子ちゃん!」
ちなつ「そこにしびれる」
女子D「あこがれるゥ!!」
櫻子「へへへへへへーーーーっ!!」ダダダッ
向日葵「さ、櫻子のくせに!やりますわねっ!」ダダッ
向日葵(でも櫻子のシュート成功率は高くない!外したところを奪いますわ!!)
ちなつ「そのまま決めちゃえーーーっ!!」
櫻子「任せろーーーー!!とやっ!!」ジャンプッ
フワッ
...スポッ
向日葵「なんて綺麗な……レイアップ……」
あかり「すごい……櫻子ちゃん!」
ちなつ「やったぁ~~~!」
櫻子「は、はいった……」
櫻子「へへ……へへへ!!」
向日葵「ぐ、ぐぬぬぬぬ……」
櫻子「へへーん!どうだ!どうだ向日葵ー!!」
向日葵「ふ、ふんっ、櫻子にしては、やりますわね……」
櫻子「へへへー!!やったろやったろ~!!」
向日葵「う、うるさいですわよ!」
櫻子「負け惜しみ~?ま、これで向日葵との勝負は決まったようなもんだね~」フフーン
向日葵「くぅっ……!まだまだ試合は続いていますのよ!」
向日葵「さぁ!気を取り直していきますわよ!」
櫻子「ぷぷ、パスカットされた本人がいきがってる」
向日葵「……」ビキビキ
櫻子「でぃーふぇん!でぃーふぇん!」
櫻子(ぷぷぷぷぷ、あの向日葵の悔しそうな顔!)
向日葵「へいへーい!パスですわーパs……ナイッシュー!」
櫻子(パスカット、ちょーきもちかった!)
ちなつ「まだよ!リバウンドは赤髪主人公の私が!」
櫻子(……もっかい狙えるなこれは!!)
あかり「えぇぇ!?それあかりのことだよねぇええぇぇ!?」
櫻子(ふふふふふ……!)ジロジロ
向日葵(さっきから櫻子がこっち見すぎですわ)
向日葵(……また狙っておりますのね)
櫻子(向日葵はバカだから絶対この企みに気付くわけない!)
ちなつ「あぁん取られちゃった!」
少女C「また立て直すよ!」
向日葵「えぇ、次こそ決めますわ!」
櫻子(慎重にチャンスを狙って……)
あかり「うぅ、櫻子ちゃんまたぼーっとしてるよぉ……」
ちなつ「しっ!あれは、きっと獲物を狙う鷹のように、一瞬の気配を狙いすましているの……!」
向日葵(バレバレですわ……でも、パスが来ないというのも考えものですわね)
向日葵(ちょっと距離をおいて……)サガリサガリ
向日葵「へーい!パスですの!」
櫻子「!!」
櫻子「いまっだああぁぁぁ――――――――
コケッ
櫻子「―――――って、あら?」
......ポフッ
向日葵「ふぅ、まったく、そそっかしいですわね、櫻子は……」
櫻子「ひまっ!?ひままま、ひマわ゛リッ!?」
向日葵「駆け出すときは、足元ぐらいよく見なさい……」
あかり「だ、だいじょうぶ櫻子ちゃん!?足ひねったりしてない!?」
櫻子「う、うん、大丈夫…… ん?」
フワッ
櫻子(あれ、なにか、いいかおり……?)
ちなつ「あーん決められちゃったー!」
向日葵「ほら、いつまで引っ付いてますの。試合中の敵同士ですのよ?」パッ
櫻子「あ、うん……」
櫻子(いいかおり、なくなっちゃった……?)
向日葵「……やけに素直ですのね」
あかり「まま、まさか頭とか打ったんじゃ……!?」
ちなつ「向日葵ちゃんのぽよよんクッションでそんなことあるわけないじゃん!」
向日葵「ぽよっ!?」
ちなつ「結局点取られちゃったし……櫻子ちゃん!しっかりしてよね!」
櫻子「え、あ、うん……」
櫻子(もっかい……かぎたいな……)
櫻子「って、ちがうっ!!」ブンブン
あかり「櫻子ちゃん!ドンマイだよぉ!気にしないで行こう!」
ちなつ「あかりちゃん櫻子ちゃん攻めるの手伝って!……あ、取られた!」
向日葵「チャンスですわ!へーい、パスパス! ……ナイッシュ!!」
あかり「あぅ……い、いこう!櫻子ちゃん!」
櫻子「う、うん!!」
櫻子(そ、そう!今は試合中だもん!向日葵に負けてらんない!)
櫻子「さぁいくよみんな!!」
櫻子「」ポケー
ちなつ「さぁここ守って1点返すよっ!」
あかり「こ、声だしてこー!」
櫻子「」ポケー
向日葵(なんですのアレ。……また何か考えているのか、何も考えてないのか)
櫻子(いいにおい……ひまわり……試合……におい……勝負……パスカット……)ポケー
向日葵「チャンス、ですの……? ヘイ!パスウェルカムですわ!!」
櫻子(ひまわり……かぎたい……パス……パス……?)
櫻子「!」ハッ
櫻子「パ、パスカッ――――――――
コケッ
櫻子「へ?」
......ポフッ
櫻子「あ……」
向日葵「全く……そう何度も転ぶなですの」
櫻子「やっぱり……」
向日葵「? なんですの?」
櫻子(やっぱり……)
櫻子(いいにおい……っ!)キュッ
向日葵「!?」
あかり(櫻子、ちゃん……?)
向日葵「どど、どうしましたの!?どこか、痛いところでも……」ワタワタ
櫻子「……!」キュッ
向日葵「な、何も言わなくては、わかりませんのよ!?」
櫻子(あったかい、ひまわりの、いいにおい……!)キューッ
向日葵「ま、まぁ、櫻子は軽いですし?別に受け止めるのも余裕でしたし」
櫻子(えへへ、えへへへぇ……!!)スリスリ
向日葵「!? ま、まぁ、落ち着くまで?こうしてても余裕ですのよ!」
櫻子(このまま、このまま……!)モフモフ
向日葵「さ、櫻子……?こ、このままですと、櫻子を相手のゴールにシュート!して、しま、しまいますわよ?」
櫻子(ん~~~~~……!)スンスン
向日葵「ひぁっ!?な、なんか、くすぐった……!?」
ちなつ「もうふたりとも!いつまでそうしてんの!!」ヒキハガシッ
櫻子「ぁ……」
向日葵(な、なんだかやけに切ない声ですわね……)
櫻子(ひまわりのにおい、いなくなっちゃった……)
ちなつ「ほら!時間もう少ないし!こっち負けてるんだからね!!」
ちなつ「櫻子ちゃんも!……あとあかりちゃんもいくよっ!」ダッ
あかり「あ!ま、まってよぉ~!」
あかり(櫻子ちゃん、どうかしたのかな……?)
櫻子「……////」ドキドキ
…………。
……。
ピピーーー
シアイシューリョーー
ちなつ「あぁん負けちゃったぁ!!はぁ、はぁ」
あかり「ふぅ、ふぅ、おし、惜しかったねぇ」
向日葵「ふふ、やりましたわ……はぁはぁ」
櫻子「はぁ、はぁ……」
櫻子「はぁ、はぁ……」
櫻子(れ、冷静になって考えてみると)
向日葵「櫻子には一回パスカットもされましたけれど」
櫻子(向日葵の、にお……えっと、かおり?が、いいとか)
向日葵「転んだところを助けましたし」
櫻子(めっちゃ恥ずかしいんじゃ……!!)
向日葵「チームも勝ちましたし」
櫻子(い、いえない!ぜったい向日葵なんかにはいえない!!)
向日葵「私の勝ちですわね……って櫻子?聞いていまして?」
櫻子「へ!?あ、あぁ、はい!!」
向日葵「勝負は私の勝ちですわね」
櫻子「え、うん、そうだね、うん」
向日葵「はい?……おかしな櫻子ですわ」
櫻子(恥ず、きっと、恥ずかしいことだけど)
櫻子「……」
櫻子(……内緒、なら)
櫻子(内緒で、嗅ぐくらいなら)
櫻子「……いいよねっ!」
向日葵「? 行きますわよ、櫻子」
櫻子「う、うんっ!」
NG集:
コケッ
......ポフッ
櫻子「あ――――」
向日葵「まった――ぐげぁっ!?」ボゴッ
少女C「ご、ごめん古谷さん、パスしちゃった……」
NG集:
コケッ
......ポフッ
少女C「古谷さん、パs……!?」シュッ
櫻子「あ――――」
向日葵「まった――くぅ゛っ!?」ポコッ
チュッ
櫻子「!!!!」
向日葵「!!!!」
少女C「ご、ごめん古谷さん!」
千歳「きましたわーーーーーーーー!!!!」ダババー
NG集はもうおしまい
――???――
??「はふっ、はふっ……」スンスン
???「ふーっ、ふーっ」
??「はぁ、はぁ……!」スースー
???(手足と、口と、拘束までして……!)
??「あぁ、いいよぉ……」スーハー
???(この子は、匂いを……んっ!嗅ぐだけですの……!?)
――――ふすまの向こう――――
?「……!?」ガクブル
―――――――――――――――
――七森中1年2組教室――
ちなつ「ふぅ!今日も一日終わったぁ!これで、後は結衣先輩と……!」グヘヘ
あかり「やっと放課後だねぇ……あ、今日の櫻子ちゃん、輝いてたよぉ!」
櫻子「へ?……あ、い、いつもだし」
あかり「バスケ、負けちゃったけど、あのパスカットはかっこよかったなぁ~」
櫻子「あ、あんなの……いつもだし」
向日葵(いつもの切れがありませんわ)
向日葵「さて……櫻子、ほら、生徒会室に行きますわよ」
あかり「ばいば~い」
ちなつ「も、もう……待ちきれません結衣せんぱあぁぁいぃぃぃ……!」ダダダダダ...
あかり「ちなつちゃんはやっ!?ま、まってよぉ~」ダッ
櫻子「ばいばーい……」
向日葵「……もうお二方は居ませんわよ、ほら、さっさと立ちなさいな」
櫻子「あ……ごめん向日葵、私ちょっと遅れるから先行ってて」
向日葵「? わかりましたわ。……櫻子の仕事も、次期生徒会副会長の私が終わらせてしまいますわよ」
櫻子「あー、うん……」
向日葵「……すぐに来なさいよ」ガラッ
櫻子「うん。………………行ったか、さて」スクッ
櫻子(この教室にはこれで誰も居なくなった)
櫻子(これで、これで向日葵の、においを……)
櫻子「……」
櫻子「ち、ちがうんだからねっ!」ブルブル
櫻子(そう、これは向日葵の匂いを楽しむことが目的じゃない!)
櫻子(あくまで、あの感情はいっときのまよい!迷いだってことを確かめるだけ!)
櫻子(あくまで、か、確認だけなんだから……)
櫻子「えっと、なんかないかな……」
櫻子「べ、べつになんでもいいんだけど、あわよくば向日葵っぽいかんじのなんかアレでもあれば……」
櫻子(そう、確認なんだから、向日葵の匂いが充分感じられないとね!)
櫻子「……あ、これは……」
―――櫻子は使用済みタオルを手に入れた!
櫻子「これは、確か……」
―――回想 flashback
『櫻子』
体育終了後
教室にて
体育が終了。着替える前に拭いたりスプレーなりしてても汗は後から後から出てきてしまう。
ttp://goo.gl/y081n
向日葵「まったく、体育のあとの授業は中々身に入りませんわ」フキフキ
あかり「向日葵ちゃん、すっごい走り回ってたもんね~」
ちなつ「……ぶるんぶるん言わせてるし、運動量多くなるよね」ボソッ
向日葵「吉川さん?どうかされましたか?」
ちなつ「うぅん!……にしても、タオル、予備まで持ってきてるとは、用意周到だね~」
向日葵「えぇ、体操袋とは別にもってきてましたのよ」エヘン
櫻子「……」ジィー...
櫻子(向日葵の、汗……)ジィー......
向日葵(熱視線すぎますの)
あかり(櫻子ちゃん、やっぱり頭おかしくなっちゃったのかな!?)
―――回想終了
櫻子「そうだ、これは……」
櫻子(向日葵の汗を、たぁっぷり、吸い込んだ……)
櫻子「……」
櫻子(体操袋とは別にとか言ってたから、これだけ持って帰るの忘れたんだな)
櫻子「……」キョロキョロ
櫻子「そ、そうだよね、別に、向日葵のとこに持っていかなきゃいけないし」ツカミッ
櫻子「私が持ってても、なんら、ふ、不自然ないんじゃないかな……?」ソロソロッ
櫻子「だから、ちょっとくらい、顔をうずめても……」スンッ
櫻子「!!!!!」パァァァァァッ
櫻子「ひまっ!ひまわっ……りぃ……っ!!」スンスン
櫻子(なんでっ!?なんで、こんなのが、こんなにいいのぉっ……!?)スーハースーハー
櫻子「……」モフモフモフモフ
櫻子「……っ!」ハッ
櫻子「ち、ちがうちがう!ただの確認だけなんだからね!!」
櫻子「………………でも、」
櫻子(もう一回、もう一回くらいなら……)ソロー...
ガラッ
向日葵「忘れ物しちゃいましたわ」
櫻子「∵」
向日葵「あら櫻子、まだ居ましたのね……って、その手の中の、ソレ」
櫻子「あばばばばばばばば」
向日葵「櫻子、あなた……」
櫻子(どどどどど、どど、どどどど、どうしよ、どどど、どうしよおおおぉぉぉ)
向日葵「それ…………えぇ、それが忘れ物でしたの」
櫻子「え?」
向日葵「櫻子にしては気が利きますわね」
櫻子「え?え?……あ」
向日葵「私の忘れ物に気付いて届けようとしてくれるだなんて」
櫻子「そ、そーそー!向日葵ったら忘れっぽいんだから!」
向日葵「むっ……まぁいいですわ、礼を言うのはこちらですし」
櫻子「あ、あははははー……」
向日葵「まぁでも、途中ですれ違っていたらどうしてましたの?」
櫻子「へ?」
向日葵「だってもしそうなら、私教室に戻って途方にくれてますのよ?」
櫻子「あ、あー……」
向日葵「さほど高いものというわけでもないし」
向日葵「誰も好き好んで使用済みのタオルなんて持っていかないでしょうけれども」
櫻子「どき」
向日葵「なんにせよ見つかってよかったですわ……櫻子?」
櫻子「!? あ、あい!」
向日葵「タオル、ありがとう……それと、用事は済みまして?」
櫻子「ん!?……あー、大体、済んだかな……」
向日葵「そうですの。では、生徒会室に行きましょうか」
櫻子「う、うん……」
向日葵(また変な感じになって……おかしなことでも企んでなければいいけれども)
櫻子(うぅ~……危なかったぁ……。でも、バレてない感じだし、いいよね!)
櫻子(……それに)
櫻子(やっぱり)
櫻子(ひまわり)
櫻子「いいにおい……」ジュン
向日葵「なにか言いまして?」
櫻子「な、なーんも!」
向日葵「なら早く行きますわよ。全く、ただでさえ遅れているというのに……」ブツブツ
櫻子「ひまわり……えへへ」
――次の日の放課後――
櫻子「今日も一日終わった……」
櫻子「今日も体育に音楽にハードな一日だった」
櫻子「そして教室にはもう誰も居ない」
櫻子「向日葵は用事があるからと先に帰らせた」
櫻子「…………よし!」グッ
櫻子「今日の向日葵は体操服の上だけ忘れるというミスを犯した」
櫻子「……まぁ本当は私が楓ちゃんに頼んで上を抜いてもらったのだが」
櫻子「とにかく!今日もたまたま2着持ってきていた私の体操服を借りた向日葵!」
櫻子「なんだか、『これ、この間と一緒ですの?前ほど胸がきつくないですわ』とかぬかしていたけど」
櫻子「はっはっは!今日の櫻子さまはそれしきで怒ったりはしないのだ!」
櫻子「そして今日の音楽!」
櫻子「リコーダーのテスト、私は大して吹けなかったわけだがそれも気にしない!」
櫻子「リコーダーを吹ける向日葵は練習の為にわざわざ笛を持ち帰ったりしない!」
櫻子「はっはっは!」
櫻子「……私ってまじ天才かもしんない」
―――櫻子はリコーダーを手に入れた!
櫻子「おぉぉ、これが向日葵の笛……」ゴクッ
千歳「別に笛くらい授業中見とるんやないの~?」
櫻子「えっと、なんか神々しいような……なんか言わなきゃいけないような……」
櫻子「……い、」
櫻子「いただきます!!」
ぴ~~ひょろ~~~~ぴ~~~~
―――櫻子はリコーダーを堪能した!
櫻子「その日から私はエスカレートしていった」
櫻子「少しずつ、少しずつ」
櫻子「向日葵が帰ったあと、上履きの匂いを嗅いだり」
櫻子「向日葵が一日履いたクツ下の匂いを嗅いだり」
櫻子「向日葵の使っていた鉛筆の匂いを嗅いだり」
櫻子「……これは鉛筆の匂いしかしなかったけど」
櫻子「向日葵が一日中つけたカチューシャの匂いを嗅いだり」
櫻子「その日から私は……エスカレートしてしまった」
――ある日の放課後――
ちなつ「ほんっと!結衣先輩って素敵なんだよ~!」
向日葵「そ、そうなんですの」
ちなつ「それに、この間気付いたんだけどね?結衣先輩、香水とかもつけてないのにすっごい いい香りがするの!」
櫻子「!!」
あかり「へぇ、そうなんだ~……そうなんだ?」
ちなつ「そうなの!そういえば、相手の匂いが気にならないっていうかむしろいい匂いだと感じるって……」
向日葵「へぇ……」
櫻子「……」ドキドキ
…………。
……。
向日葵「それで、今日も用事がありますの?」
櫻子「う、うん……」
向日葵「はぁ……まぁ、別にいいですけれど」
向日葵「明日から3連休ですし、買うものもありますので」
櫻子「なに……買うの?」
向日葵「なにって、食材とか、あとお菓子の材料とか、買っておこうかと……」
櫻子「そっか……」
向日葵(……お菓子に食いついてもこない)
向日葵「まぁいいですわ。……それでは私は先に帰っておりますので」
櫻子「うん、あとで……」
櫻子(向日葵の席に、)
櫻子(向日葵がさっきまで座っていた席に、)
櫻子(……座ってみる)
櫻子「……」
櫻子「……ちょっと、温もりがある、気がする……」
櫻子「えへへ……これ、向日葵に、包まれてるのかなぁ……」
櫻子(……でも)
櫻子(これは、何れ消えてしまう残滓)
櫻子(もっと、向日葵に、包まれたい……)
櫻子「……」
櫻子「……買い物で、遅くなるんだよね」
ガラッ
櫻子「おじゃま、しまぁ……す」
楓「お姉ちゃん、そんなに遅くならないで帰ってくると思うの」
楓「だから、お部屋で待っててなの」
櫻子「うん、ありがとう」
楓「どういたしましてなの!じゃあ、楓は居間に戻ってるの」
櫻子「ん、なんかあったら呼ぶ」
ガラッ
トテトテ...
櫻子「……さて」
櫻子「なにしようなにしよう……!」
櫻子(こんなに向日葵グッズ満載の部屋だなんて)
櫻子「ここは地上の楽園か!!」
櫻子「えっとえっとえっと……」
櫻子「……」
櫻子「……////」ポフッ
櫻子「ベッド……////」
櫻子(い、いま、いまままで、全然意識しなかったけど!!)
櫻子(これやばいこれやばいこれやばいこれやばい)
櫻子(何も考えず寝てたけど!いま、いままで!)
櫻子(これ、ベッド、布団、ま、枕も…………全部、ひまわりのあったかいにおい……////)ギューーーッ
櫻子「ひまわりぃっ、ひまわりぃっ……」ジタバタ
――――ふすまの向こう――――
楓「なにがはじまるというんです」
―――――――――――――――
…………。
……。
櫻子「くー、くー……zzz」
向日葵「……」
櫻子「ひまわりぃ……ひまぁ……むにゃ」ウトウト
向日葵「自分が先に教室を出たかと思ったら」
櫻子「えへへぇ……むにゃ」スースー
向日葵「櫻子が自分の部屋に居た」
櫻子「むにゃむにゃぁ……♪」
向日葵「しかもまた私のベッドを占拠して……」
向日葵「ふぅ、幸せそうな顔ですこと」
向日葵(お菓子に釣られてきたのですわね……全く、杞憂だったかしら)
向日葵(櫻子に嫌われでもしたのかと……いえ!別に嫌いでも全然構わないのですけれども!)
向日葵「ほら櫻子、おきなさい」
櫻子「むにゃ……?」
向日葵「まったく、人のベッドで気持ちよさそうに……」
櫻子「…………え?あ。あ?」サーー...
向日葵「まぁいつものことですし、気にしませんけど」
櫻子「あぁ、あぁぁぁ、あああぁぁぁ……」ブルブル
向日葵「どうせお菓子目当て……ってどうしましたの!?」
櫻子「ああぁぁぁああぁあぁ!!?!?」
向日葵「!?」
櫻子「みみ、みられ、みられみられみらみらみみみみ……!!」
向日葵「きゅ、急に大きな声を出して……一体なんですの!?」
櫻子(見られた!向日葵に見られた!ひま、向日葵に包まれてるところ、見られた!!)アワアワ
向日葵「べ、別に何も怒ってやいませんわよ……?」
櫻子(どうしようどうしようどうしよう!!向日葵に、嫌われちゃう……!)
向日葵「ど、どうしました、の……?」
櫻子(この世の、終わりっ……!こんな、変態さんだなんて、思われたら……!)ウルウル
向日葵「な゛っ!?な、なにを泣くことがありますの!?」
櫻子(こんな、こんな……!どうすれば、どうすれば……!!)
櫻子(…………あ)
櫻子「口封じ、しちゃえばいいのかぁ……」
ガシッ
向日葵「へ?さく、櫻子?なにを……」
櫻子「こんなこともあろうかと、あかりちゃんに荒縄をもらっててよかったよ……」
向日葵「あら゛っ!?……んぐぅっ!?」
櫻子「こんなこともあろうかと、楓にギャグボールをもらっててよかったよ……」
向日葵(なんで楓そんなもの持ってますの!?)
向日葵(……って、いつの間に)
櫻子「これで……拘束完了だね……ふふ……」ニタァ
向日葵(ひっ!?)ガクガク
向日葵(い、いったい、なんなんですの!?なんなんなんですの!?)ガクガク
櫻子「……んん?向日葵、汗かいてる……」
向日葵(家に帰ったら、部屋に櫻子がいて、起きて、暴れて、縛られて……!)
櫻子「そっか、人間は過度の緊張により発汗をもたらすんだったっけ……」
向日葵(な、なんか様子がおかしすぎですの!?だ、だれか……)チラッ
――――ふすまの向こう――――
楓「!!」ビクッ
―――――――――――――――
――――ふすまの向こう――――
楓「……」
楓(応援、してるのっ!)グッ
―――――――――――――――
向日葵(か、かえでええぇぇぇえぇぇぇぇ!!?)
櫻子「向日葵……汗かいて……すごく、向日葵の匂いが、充満してるよ……」
向日葵(は、恥ずかしいこと言わないでっ!!……当面は、こっちをなんとかしないと!)
櫻子「向日葵、ひまわりぃ……すごい、いいにおい、いいにおいだよぉ……!!」クンクン
向日葵(縛られて……馬乗りにされて……詰んでる気がして……)
櫻子「向日葵ぃ、わたし、向日葵のにおい、好きぃ……」
向日葵(んなぁっ!?この娘はなにを言って……)
櫻子「向日葵、向日葵っ……!わたしね、ダメなの……」
櫻子「向日葵の匂いが欲しくてね、たまらないの……」
櫻子「さっきもね?ひまわりのふとんで、ひまわりのにおいにつつまれてたんだよ……」ウットリ
向日葵(……どういうことですの?)
櫻子「ひまわりってね?すっっっっごおぉく、いいにおいなんだよぉ……?」
櫻子「わたしもね?たいいくのときに、やっときづけたんだけど」
向日葵(体育?……体育?なにを言ってますの?)
櫻子「ひまわりにだきとめられて、いいにおいだったの……」
櫻子「ひまわりのたおるもね?とってもよかったぁ……」
向日葵(抱きとめ……タオル……もしかして、バスケットボールの日のことですの?)
櫻子「だから……すき、ひまわり、すき」
櫻子「ちなつちゃんも言ってたでしょ?」
櫻子「相手の匂いが好きってことは、フェロモンとかなんとかで」
櫻子「私と、向日葵が、遺伝子レベルで相性がいいんだって……」
櫻子「わたし……それ聞いて、すっごい嬉しかったんだぁ……」
向日葵(…………あぁ、そういうことでしたのね)
櫻子「わたしのからだも、わたしのこころも」
向日葵(まったく、回りくどい方法で、変な方向に暴走して)
櫻子「ぜんぶがぜんぶ、ひまわりのこと、だぁいすきなんだなって……」
向日葵(櫻子……わたくしも、ですのよ。大好きですわ)
向日葵(…………喋れませんけれど)モガモガ
向日葵(これ外して欲しいですわ)モゴモゴ
櫻子「もう……たまらないの!」
向日葵(……ん?)
櫻子「もう、さっきからずっと、ずっとぉ、ひまわりの」
櫻子「ひまわりの!ひまわりのにおいがして……!」
櫻子「だから……かいじゃうね?」
向日葵(…… ん?)
櫻子「ひまわりのにおい」
櫻子「ひまわりから直接」
櫻子「いただき、まぁっっす……!!」
向日葵「」
…………。
……。
櫻子「すごい……!おっぱいの下とか、むれむれだよぉ……!」クンカクンカ
向日葵「うっ……ふぅ……!」ギシギシ
櫻子「くんかくんか……はぁはぁ、ほんと、いい、匂い……!」クンクン
向日葵(なんっで、ぇっ、なんでこんなことに……!)ギシギシ
櫻子「はぁはぁ、はぁはぁ……」クンカクンカ
向日葵(縛られっ、てぇ、うごけない……も、もぉ、やめ、なさいな……!)ギギギッ
櫻子「はぁ、どこも、かしこも、いい匂いだよぉ……!」クンクンスンスン
向日葵(なんで、なんでですのっ……!?)
櫻子「はふっ、はふっ……」スンスン
向日葵「ふーっ、ふーっ」
櫻子「はぁ、はぁ……!」スースー
向日葵(手足と、口と、拘束までして……!)
櫻子「あぁ、いいよぉ……」スーハー
向日葵(この子は、匂いを……んっ!嗅ぐだけですの……!?)
――――ふすまの向こう――――
楓「……!?」ガクブル
千歳「お姉さん、天国で地獄やなぁ……」ダバー
―――――――――――――――
櫻子「たまんない……、たまんないなぁ!!」
向日葵「ふぅーっ、ふぅー……」
櫻子「向日葵も、可愛い顔して……汗だくだし……」ペロッ
向日葵「!!」ビクビクン
向日葵(いま……なんですの!?頬を、舐められましたの!?)
向日葵(それだけなのに……なんで、こんなにも体が震えますの!?)
櫻子「あぁ、ひまわり、いま、かわいい反応したぁ……」ニヤッ
向日葵「!!」ゾクゾクッ
櫻子「うふふ?なんか、期待されちゃってる、みたい……?」ニコニコ
向日葵(どうしてですの、櫻子なんっかに!)
向日葵(縛られて、嗅がれたりぃっ、舐められたり、こんな、はずかしめを受けているのに……!)
櫻子「ねぇ…………」
櫻子「……欲しい?」
向日葵「……」
コクリ
櫻子「ふふふ、向日葵ったら、顔真っ赤にしちゃってぇ……」
向日葵(なな、な、なにをうなずいちゃってますの!?わたくしは!!)
櫻子「そぉっかぁ、欲しいんだぁ、ふーんそっかぁ……」ニヤニヤ
向日葵(ううううううう!!古谷向日葵一生の不覚!!顔から火が出そうですわ……!!)
櫻子「じゃあちゃんとお口で、おねだりしないとね……?」カチャッ
向日葵「ぷはっ……!ぁ……?」
櫻子「うふふふ、はやく、ききたいな……?」ペロリ
向日葵「ぁ……?ぁ……?」ゾクゾクッ
―――ふすまの向こう――――
あかね「外したギャグボールを舐めながらの命令……やるわね」
千歳「あぁんもう輝きすぎやわ……!」
楓「きっと、お姉ちゃんの味がすっごいするの」
あかり「あれえぇぇ!?なんであかりこんなところに連れてこられてるのかなああぁぁぁ!?」
―――――――――――――――
おねがい、します……
ん~……?なにを~……?
もっと……もっと、してください……
まだわかんないなぁ……
向日葵「わたくしのことっ!!もっと、めちゃくちゃにしてくださいっ!!!」
櫻子「ま、向日葵にしてはよくやったほうかな……?」
向日葵「え、えぇ……!だから、はや……んむっ!?」
櫻子「」チュッチュ~~~
向日葵「んぁっ、ふ……」
櫻子「ぷっふぁ……ふふ、さっきのボールより、こっちのほうが、濃いぃ味するよ……」
向日葵「ぁ……ぷぁ……」
櫻子「顔中汗だくだし……舐めてあげるね」ペロッ
向日葵「あふっ!」
櫻子「ん……こっちも、向日葵の味ぃ……おいしいよぉ……」ペロペロ
向日葵「やっ、やぁ……そんな……!」
櫻子「あんまりうるさいお口は……ちゅっ」
向日葵「や……んふっ!? ~~~!? ……はふっ!」
櫻子「こうやってぇ、ふさいじゃうんだからね……?」
千歳「さっきから『お口』が『奥地』って変換されるんやでぇ!!」
楓「鼻血お姉ちゃん疼きすぎなの」
櫻子「ぺろぺろ……ふぅ、顔はこんなものかな」
向日葵(か、顔中舐められ……もうお嫁にいけませんの)
櫻子「大丈夫、私がもらってあげる……ごちそうさま」
向日葵「心を読まれっ!?っと、もう終わ」
櫻子「ちゅ~~」
向日葵「むむ、んっ……!」
櫻子「……ふぅ、うるさいお口は、こうしちゃうって言ったでしょ?」
櫻子「それとも……してほしかったのかなぁ?」ツツー...
向日葵(んっ!ゆびぃ……どこなぞられても、反応しちゃうっ!!)
櫻子「じゃあお顔の次はぁ、どこにしよっかな……♪」
向日葵(ま、まだ続くんですの!?)
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l ァ'^▽^) i ,rュ ', i rュ ', ||| ( 〈 .| .| ハ^ω^*`ァノュヘ | / ュヘ |
ヽ ○.| /{_〉,.へ∧ ∧{_〉 << \ ヽ .| .| O☆゙ _ノ_,} ) | 〈_} ) |
| 、 〈 | 〈 l ァ';・∀・) \ノ |_,,| ノ´ ̄ゞ⌒'ーァ ! ||| / ! |||
||| l__ノ ヽ__)| ,ヘ. ヽ ヽ ○ヽ + |__ノ| ) `7゙(´〈`ー''´ | / ,ヘ | ガタタタン!!!!
櫻子「ん~……向日葵、さっきから体中汗だくだよね」
向日葵(喋ったら塞がれる、喋らなかったら思うがまま、八方塞がりですの……!)
櫻子「服脱がしたいけど……手足縛っちゃってるからなぁ」
向日葵「だったらはず―――ムッチュ~~
櫻子「むふふ……向日葵ったら、学習しないなぁ」
櫻子「とりあえずシャツをまくりあげて……っと」ヨイショ
向日葵「きゃ、きゃぁっ!?」バルルン
櫻子「おぉぅ、マウントフジ……ん、ブラも、汗だくだねぇ」チロッ
向日葵「んっ!」
櫻子「谷間の底に……汗、たまっちゃってるよ?」チュゥゥ
向日葵「そ、そんな恥ずかしっ!?す、吸っちゃダメっですっ、の……!!」
櫻子「ん……おいし……♪」
櫻子「んっ、んっ……」コク、コク...
向日葵「はぁ、はぁ……」
櫻子「はぁ、ひまわり……なんでこんなかわいいの……?」
向日葵「はぁ、はぁ……」
向日葵(私にとっては、櫻子が一番ですのよ……)
向日葵(遮られずに、言ってみたいです、わ……)
櫻子「これ、ブラ、外せるかなぁ……」
櫻子「んしょ……ねぇ、ちょっと体持ち上げて……?」
向日葵「こう……ですの?」ヨイショ
櫻子「ん~~……と、ほい、とれたー」プッ
櫻子「そいでブラもたくしあげて……っと」ポヨヨン
櫻子「おぉぉ……ぷるぷるしてる」
向日葵「はぁ、はぁ……」
向日葵(もうどうにでもなれですわ)
向日葵(そういえばさっき、口……)
櫻子「たゆんたゆんだぁ……」ツンツン
向日葵(塞がれなかった、ことが……んっ)
櫻子「すごい弾力……揉んだら、指の間から出てきてるぞ……」モミィィ
向日葵(タイミング……でしょっ!んふぅっ……!)
櫻子「玉のような汗、って……こんなん、だよね……」ペロッ
向日葵(さくぅっ、さくらこっぉ……!)
櫻子「さきっちょも……さみしそう」ペロ
向日葵「!!!!!」ビクビクン
櫻子「ひまわりの、さくらんぼ……おいしっ……!」チゥチゥ
向日葵「ひあっ、あ……っっっ!!」
櫻子「んふー!んふー!」チューーー、チューーーーー
向日葵(もしかっしてぇっ……!いま、チャンスですの……っっ!)
櫻子「むふー!むふーー!」ペロペロチューチュー
向日葵「さく、らっ、こおぉぉっ……!」
向日葵(刺激っ、がはぅ……!強すぎて……つっ!……でも!)
向日葵「せか、せかいいちィッ、かわいいですふぅっ、わぁ……!!」
櫻子「」
櫻子「////」チューチューチューチューチューチューチューチューチューチューチューチューーーーーーーーーーーー!!!
向日葵「あ、ああああああ、あああ、あああああ!?」ガクガク
…………。
……。
櫻子「はぁっはぁっ!」
向日葵「あ、あ、ぁ……」ガクガク
櫻子「きょ、きょうは、この辺にっ!しといて、あげようかなっ!」ハァハァ
向日葵「あ、あ……え?」
櫻子「いいか?もし、バラしたら……って、ん?」
向日葵「も、もう……?」
櫻子「……どうした」
向日葵「最後まで……しないん、ですの?」
櫻子「」
―――ふすまの向こう――――
千歳「さぁどうなる!」
千歳「古谷さんの誘い受けが発動した!」
千歳「このまま大室さんが最後まで攻めつづけるか!」
千歳「それとも拘束を外された古谷さんが逆転攻勢となるか!」
あかね「私だったらもちろん最後までやるわ!……拘束したまま……ね?あかり」
あかり「」
―――――――――――――――
…………。
……。
向日葵「ふぅ……すっきりつやつや、ですわ……」ハァハァ
櫻子「ぜぇ、ぜぇ……」
向日葵「疲れました……わね」
櫻子「はひゅー、はひゅー……」
向日葵「ま、まったく、櫻子ったら、匂いくらい言ってくれればいくらでも嗅がせてさしあげますのに……」
櫻子「はふ、はふ……へ?」
向日葵「こんな、拘束なんてしなくたって……////」
櫻子「拘束……あ、そうだ!向日葵!わたしが、その、ひまわ、ひま、……りの、その、匂いをかいでたって」
櫻子「ぜったいぜったい内緒なんだからなーーー!」
向日葵「いいませんわよそんなこと!」
向日葵「そ、そのかわり……」
向日葵「そのかわり、わたくしも櫻子の……」
櫻子「……なぁに?バラさないでくれるんだったら……」
向日葵「べ、別にバラしたりはしませんけど、その……」
櫻子「むむ?」
向日葵「その、わたくしも、櫻子の、匂い、を……」
櫻子「…………へ?」
向日葵「嗅がせては、いただけないかと……もうっ!なにいわすんですのっ!!」
櫻子「いや、自分で言ってるんだし、え、でも、あれ?なんで……」
向日葵「……分かりませんの?」
櫻子「いや、え?あれ?……えっと、一応聞くけど、な、なんで?」
向日葵「決まってるじゃありませんか……」
――――――――
ちなつ「ほんと結衣先輩っていい匂いで!」
向日葵「それは先ほど聞きましたわ」
ちなつ「それで、相手の匂いが気にならないっていうかむしろいい匂いだと感じるって……」
あかり「ふんふん」
ちなつ「この間テレビで観たんだけどね?それってすっごいの!」
櫻子「」ドキドキ
ちなつ「生きものって、お互いに無いものに惹かれあうとか言うじゃない?」
向日葵「聞いたことありますわ」
ちなつ「だから、相手の匂いが好きって、もうフェロモンとか遺伝子とかそのレベルの話なの!」
あかり「へぇ~」
ちなつ「つまり、体が求めてしまうほどに相性がいいんだって!!」
櫻子「!!」
向日葵「……あくまで、一方通行の話ではありませんの?」
櫻子「!?」
あかり「そうだねぇ~、相手も自分の匂いが好きじゃないと、相思相愛じゃないかも……」
ちなつ「た、確かに……!こうなったら、結衣先輩にマーキングしてこなくちゃ……!!」
櫻子「……」
櫻子(向日葵は、私の匂い、どう思ってるのかな……)
――――――――
向日葵「わた、わたくしも、嗅ぎたいと思っているからですわ……」
櫻子「も、もう一声!!」
向日葵「……まったく!わたくしも!櫻子の匂いが!いい匂いで!だいすきぃぃぃ!!」
櫻子「!!!!」
向日葵「ぃぃぃ……!! ぜぇ、ぜぇ……って、ことですわ」
櫻子「え、えへ……」
向日葵「櫻子?」
櫻子「えへへへへ……!!!」ニコニコニコニコ
向日葵「櫻子……、まったく、相変わらずにぶちんですのね」
櫻子「えへへ!ねぇ、ねぇねぇ向日葵!」
向日葵「なんですの、櫻子」
櫻子「もっかい!もっかい言って!!」
向日葵「はぁ……いくらでも言ってさしあげますわよ」
櫻子「うん!うん!」
―――ふすまの向こう――――
千歳「……って、誘い受け後の情事に入る前に、事後の後日談をはさませてもろたで~」
楓「ちょっとキリよくしてみたの」
撫子「うちのバカ妹、もう連れ帰ってもいいのか?」
―――――――――――――――
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 ̄ ̄ ̄二二ニ=-
'''''""" ̄ ̄
-=ニニニニ=-
/⌒ヽ _,,-''"
_ ,(^ω^ ) ,-''"; ;,
/ ,_O_,,-''"'; ', :' ;; ;,'
(.゙ー'''", ;,; ' ; ;; ': ,'
_,,-','", ;: ' ; :, ': ,: :'
_,,-','", ;: ' ; :, ': ,: :'
もっと変態じゃないの目指します
やったー許しがでたよー
ほんとは>>169のあと向日葵攻めか櫻子攻めかどっちか人気ありそうなの続けて、
そのあと再び後日談で締めるつもりだったよー
まぁもう誰も居ないでしょう
. ィ
.._ .......、._ _ /:/l!
:~""''.>゙' "~ ,、、''‐'、| _
``、/:::::::::__....,._ `゙'Y' _.ェ-、....._ /_゙''i゙ノ、ノ またまたご冗談を
,.--l‐''"~..-_'.x-='"゙ー 、`'-、 ,:' ノ゙ノブ
" .!-'",/ `'-‐'') /\ `/ でノ-〈
.-''~ >'゙:: ‐'"゙./ ヽ.,' ~ /
//::::: ', / ,:'゙
ち、ちなみに櫻子攻めと向日葵攻め、どっちが人気あったりするんで……?
自分 京綾×さくひまクロスがやりたいんだけど
無駄な改行と空白、1レスの短い投下は狙ってやってるんだろうけど読みにくくて逆効果になってるぞ
実際キリもいいし、ちょっとだけ寝ます
朝残ってたら続けます
あとさくひまにやらせたいこと範囲安価でも……
>>191-220
このスレの内容に沿わないことでも可
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