幼馴染「買い物付き合って頂戴」男「いまから?」(1000)

幼「そうよ」

男「何買うのさ」

幼「ショーツ」

男「…俺も行かなきゃだめですか」

幼「貴方に選んで欲しいのだけど」

男「下着コーナーはちょっと…」

幼「じゃあ良いわ。今度穿かないで登校するから」

男「……俺は構わないけど、人に見られたらどうするんだ」

幼「貴方のせいとでも言えば良いかしら」

男「さて、財布どこ行ったかな」

幼「貴方は何か勘違いしているようだけど」

男「はい」

幼「選ぶのは貴方、買うのは私。ユーノゥ?」

男「しかし買い物デートとは、男としてだな…」

幼「金欠でしょう?下着は結構高いのよ」

男「何で知ってるの?」

幼「本棚、漫画あんなに手前に並べてあったかしら」

男「……」

幼「そういう本も結構高いのよね」

男「何で知ってるんだ…」

幼「良かったじゃない、今から合法的に下着が見放題よ」

男「分かってないな、幼ちゃん」

幼「分かってるわよ」

男「売ってるもの単体で見ても何も…」

幼「知ってるわよ」ピラ

男「……」

幼「良かったじゃない、今なら合法的に下着が見放題よ」

男「早く買いに行こうよ」

幼「待ちきれないのね」

男「耐えきれないんだ!」

男「着替えてから行く」

幼「別にそのままでも良いのよ」

男「一応余所行きに着替えるから」

幼「誰も貴方の事なんて眼中にないわ」

男「酷いな!」

幼「言い間違えたわ」

男「訂正してくれ」

幼「私以外、貴方の事なんて眼中にないわ」

男「すっげえ…」

幼「嬉しい?」

男「幼ちゃんは着替えないのかよ」

幼「私はこれで余所行き」

男「俺が断ったら出かけないつもりだったのに?」

幼「断る事があるの?」

男「あるもんか」

幼「知ってた」ギュー

男「ちょ…シワになるよ」

幼「…イカ」スンスン

男「パンツまで着換えろと」

幼「私は気にならないけれど」

男「俺は気になったの!」

幼「良いじゃない貴方らしくて」

男「そう言う言い方やめて…誰のせいだと」

幼「その調子じゃ下着売り場は大変ね」

男「分かってないな、幼ちゃん」

幼「分かってるわよ」

男「だから売ってるものだけ見ても…」

幼「試着室」

男「ああああああああああ」

幼「選ぶのは貴方」

男「ああああああああああ」

幼「……本当に穿ける訳ないでしょ、変態」

男「返す言葉もございません」

幼「仮に穿けたとして、見慣れているでしょう」

男「だって穿くってことは…」

幼「脱ぐわね」

男「そういうことだ!」

幼「ド変態」

男「遂にドレッドノートに並んだか」

幼「昇進おめでとう」

男「嬉しくない」

幼「昇進祝い、何が良いかしら」

男「変態的なものはいらないからね」

幼「…スコッティ」

男「変態じゃねーか!!」

幼「ティシューは鼻をかんだりするものよ、変態」

男「本当に返す言葉もございません」

幼「実用的なものが良いでしょ」

男「確かに実用的ではあるけどさ…」

幼「もっと実用的なものが良い?」

男「例えば」

幼「クレラップとか」

男「どこで得るんだその知識」

幼「知り合いの本棚」

男「誰の」

幼「貴方以外の男の人は知らないわ」

男「だからその言い方やめろ!」

幼「知ってたくせに聞くからよ」

男「早く行こう、こうしてたら日が暮れる」

幼「私は一向に構わないけれど」

男「ノーパンは困るから!」

幼「ショーツだからノーショーよ」

男「別に何でも良いよ」

幼「じゃあイェスショーするけど」

男「やめて」

幼「じゃあ玄関に行くから」

男「窓から来たのにか」

幼「余所行きの靴はこっち」

男「何で」

幼「大事な余所行きだからよ」

男「お待たせ」

幼「垢ぬけたわね」

男「もちろん、大事な余所行きだからね」

幼「しわを着けるのがもったいないわ」

男「別にそんな上等なものじゃないよ」

幼「じゃあ行きましょう」ギュウウ

男「手を握って下さい」

幼「良いんでしょ、しわになっても」

男「歩き辛いからさ」

幼「じゃあ腕にしましょうか」

男「バスで行く?それとも電車?」

幼「仲良く歩きながらなんてどうかしら」

男「日が暮れるよ」

幼「私は一向に構わないのだけれど」

男「バスで行こう」

幼「何故?電車のほうが早いけど」

男「この時間混んでるから、電車」

幼「座れれば良いんでしょう?」

男「…俺に椅子になれってことか」

幼「違うわよド変態マゾ」

男「ですよね」

幼「私が椅子になるのよ、ド変態サド」

男「本当にそういう風に映るからやめて下さい痴女王様」

男「バス、ちょうど乗れて良かったね」

幼「貴方の歩幅のお陰ね」

男「ごめん、無理してた?」

幼「いえ、股関節の良い運動よ」

男「今後気をつけるよ」

幼「別に良いわよ、もし辛いなら」

男「もう言ってるか」

幼「抱えて貰うわ」

男「ゆっくり歩こう」

幼「速歩きで良いのよ」

男「余計遅くなる…」

幼「失礼ね」

幼「今の言葉、訂正なさい」

男「そんなの気にする間柄でもないだろうに」

幼「別に気にしてはいないけれど、認識を誤っているわ」ポスッ

男「膝の上に座らないで…」

幼「どうかしら」

男「柔らかいです」

幼「ド変態」

男「もう、軽いから早く下りて…!」

幼「そんなの気にする間柄じゃないでしょう」

男「バカップル…」

幼「私以外、貴方なんて眼中にないわ」

幼「着いたわよ、行きましょう」

男「……すぐには立てない」

幼「もうたってるじゃない」

男「だからだよ!」

幼「鎮めてあげても良いのよ」

男「近寄らないで…」

幼「ほら、私が正面隠しててあげるから」ギュウウ

男「バカップル…」

幼「馬並みなの?」

男「違います!!」

幼「知ってる」

男「うわあああああああああ!」

幼「駆け降りると危ないわよ」

男「…で、行くんですか下着売り場」

幼「少し落ち着いてからにしましょう」

男「このまま恥かいた勢いで行ってしまいたいんだけど」

幼「事務所に行きたいの?」

男「生理現象が憎い…」

幼「私はそこまで憎くないわよ」

男「現象の話をしようよ…」

幼「ド変態」

男「ごめんなさい、当然ですよね」

幼「そっちはちゃんと憎いわよ、知ってるでしょう」

男「知り様がないってば…」

幼「落ちついた?」

男「…まあ、何とか」

幼「じゃ、行きましょうか」ギュウ

男「離れて歩こうよ」

幼「仕方ないわね、じゃあ隠しておいてあげる」ギュウウ

男「売り場の前までですか」

幼「売り場の中もよ」

男「視線が怖い…」

幼「事務所と比べて?」

男「視線バッチ来い」

男「知り合いがいたらどうしよう…」

幼「いつもの事と」

男「思うのか、やっぱり」

幼「そう、安心でしょう」

男「……知り合いじゃない人は…」

幼「バカップルと」

男「ですよね!」

幼「バカップルじゃ不満なの?」

男「バカは嫌だな」

幼「ップル」

男「俺がバカだった」

幼「勉強、頑張って」

男「はいはい」

男「で、どういうの買うのさ」

幼「何のために付いてきたの?」

男「じゃあこの黒いの」

幼「どうかしら」

男「うん良いと思う気に入ったすぐ買おう」

幼「……違うのね」

男「セクハラだ…」

幼「敏感な嘘発見器だわ」

男「優秀なって言えよ!」

幼「鈍感なの?」

男「…いや」

幼「早いのね」

男「セクハラだ…」

幼「これは…駄目みたいね」

男「俺の顔を見て下さいよ」

幼「参考にならない」

男「生理現象が憎い…」

幼「私は役に立てているわ」

男「こんな事の為に生まれたんじゃない…」

幼「貴方、おばさんの子でしょう」

男「不憫で不憫で…」

幼「存在理由、確かめたい?」

男「……遠慮するよ」

幼「チキン」

男「貞操に厳しいんだ!」

幼「お固いんだから」

男「顔を見て言えよ!」

幼「緩みきった顔しちゃって」

男「仕方ないだろ!」

幼「ほら、次のショーツ」

男「!」

幼「……なるほどね」

男「顔でも判断出来るんじゃないか」

幼「顔に出るレベルなのね」

男「早く買って下さい」

幼「それで店から出られるの?」ギュウウ

男「一緒に来いと」

幼「言うまでもなし」

男「もう疲れた…トイレ」

幼「楽しんでらっしゃい」

男「小便!」

幼「あらそう」

男「当たり前だろ!女の子と買い物中に…」

幼「別に私は気にしないわ」

男「手も握るんだぞ」

幼「気にしないわ」

男「…アイドルになった方が良いよ、幼ちゃん」

幼「貴方のなら是非」

男「もうなってる」

幼「ありがとーっ」

男「わざとらしい手の振り方だ」

幼「偶像ですもの」

男「ただいま」

幼「お帰りなさい、貴方」

男「…何か違うだろ」

幼「ショーツにした?それともブラにした?」

男「してない!」

幼「そうなの」ピラ

男「!…なんでもう穿いてるの!?」

幼「本当みたいね、お固いんだから」

男「顔を見ろ!」

幼「参考にならない」

男「ここ公共の場ですけど」

幼「眼中にないわよ」

男「俺じゃないよ!」

男「え…穿いたって事は」

幼「脱いだわよ」

男「事務所!」

幼「トイレ」

男「ああ…ビックリした」

幼「その為に急いだのよ?」

男「そうですか…」

幼「ドッキリ成功?」

男「ドッキリじゃすまない」

幼「あ、本当。ドキドキ成功」ギュウウ

男「離れて下さい…」

幼「ドクドク成功?」

男「失敗だ離れろ!」

男「何か冷たいもの食べよう、頭冷やす」

幼「頭じゃないでしょう」

男「幼ちゃんもだからね」

幼「私は冷静よ」

男「なおタチが悪い!」

幼「どうしたらタチが良いかしら」

男「普通の女の子みたいに」

幼「普通の女の子はどうするのか、貴方は知ってるのね?」

男「……」

幼「ありがとーっ」

男「はいはい夢中だよ、アイドルだもんな」

男「アイスで良い?」

幼「ええ」

男「サーティワンあったよな…」

幼「地下に行きましょう」

男「スーパーみたいな店しかないよ」

幼「パピコ」

男「そんな安いのじゃなくて…奢るからさ」

幼「いえ、久しぶりに食べたいわ」

男「前食べてたじゃん」

幼「貴方と、久しぶりに食べたいわ」

男「…分けたいんだ」

幼「久しぶりにね」

男「はい、どうぞ」パキ

幼「どうも」チュー

男「なつかしいね」チュー

幼「私の方が大きいって、いつも貴方不満言ってたわ」

男「そんなことも…幼ちゃんの方大きくない?」

幼「はい」ズボ

男「むぐっ!?」

幼「交換してあげる、貴方の頂くわ」チュー

男「……」

幼「美味しい?」

男「うん、うまいけど」チュー

幼「それは良かったわね」

幼「冷静に…なってないわね」

男「顔を見ろよ!」

幼「見るまでもない」

男「誰のせいだと思ってるんだ」

幼「唾液に反応するなんて救いようのないド変態ね」

男「誰でも良いってわけじゃないんだぞ!」

幼「知ってる、男に反応しないでしょう」

男「女でもだ!」

幼「不能」

男「違う!」

幼「そのようね」

男「顔を見ろ!」

幼「さて、買い物は済んだけれど」

男「折角来たんだから、色々見て行くか」

幼「構わないわ」

男「疲れてない?」

幼「貴方ほどじゃないわ」

男「肉体的に」

幼「そんなに歳をとってないもの」

男「落ちつきっぷりは若年寄みたいだけど」

幼「肉体の話でしょう、どうなの」ギュウウ

男「はいピチピチです」

幼「言い方が年寄り臭い」

男「身体の話だろ!」

男「近場から、お惣菜コーナーでも行くかな」

幼「試食するのね」

男「美味しいじゃん」

幼「貧乏性」

男「金欠なんだぞ」

幼「お金なんかなくても」

男「愛があれば良いじゃない?」

幼「愛だけで食べていける訳ないでしょう」

男「ですよね」

幼「私が作るから食べていけるの」

男「リアリストだなあ、幼ちゃん」

幼「愛がないなんて言ってないのだけれど」

男「…うまいな、この漬物」ポリポリ

幼「買うわ」

男「即決だな」

幼「気に入ったんでしょう?お弁当に入れておくわ」

男「後で買えば良いよ」

幼「じゃあどんどん試食して」

男「貧乏くさいじゃん」

幼「事実じゃない」

男「せかさなくても」

幼「お気に入りを早く知っておきたいわ。最後にまとめて買うから」

男「他の所も回るしさ」

幼「じゃ、最後に来ましょうね」

男「はいはい」

男「ゲームコーナーとかどうかな」

幼「良いと思うわ、それらしくて」

男「それらしいって何だ」

幼「プリント倶楽部にクレーンゲーム、一人で出来る?」

男「やろうと思えばできるよ」

幼「プリント倶楽部はできないわ」

男「嘘!」

幼「本当、私は出来るけれど」

男「酷い話だ、男一人で撮っても良いだろ」

幼「じゃ一人で撮って。私は外で見てるから」

男「酷い話だ…」

男「ゲームコーナーなんて久しぶりに来たよ」

幼「ご両親が買い物してる間、良く遊んでたわね」

男「幼ちゃんもよく来てたっけ」

幼「うちの買いものに貴方が来る事の方が多かったけど」

男「でも一緒に遊んだ記憶がないんだけど」

幼「だって貴方下手じゃない、メダル落とすの」

男「ああ、幼ちゃんがやると帰れないんだよね…」

幼「貴方に分けるとすぐ帰れるけどね」

男「かたじけない」

幼「幼馴染の中に免じて貸し借り無しにしてあげる」

男「そうじゃなかったら破産してる」

幼「破産してもご飯くらいは作ってあげる」

幼「はい、撮るわよ。笑って」

男「おう…」パシャ

幼「どうも違うわ」

男「笑ってるぞ」

幼「貴方にはもっと素敵な笑顔があるはずよ、私知ってるんだから」ギュ-

男「幼ちゃん!誰も見てないからって急に大胆…」

幼「……」ギュウウ-

男「あはは…参ったな」パシャ

幼「撮れたわね」パッ

男「は?」

幼「撮り直しボタン、押したの。…良い笑顔よ」

男「こんなニヤけてるのか…俺」

幼「貴方らしくて素敵よ?」

幼「携帯に貼りましょう」

男「恥ずかしいなあ」

幼「そんなこと気にする仲じゃないでしょう」

男「いや、顔が」

幼「人間、顔じゃないわよ」

男「表情だよ!」

幼「知ってるわ、素敵だと言っているでしょう」

男「冗談はよせ」

幼「冗談じゃないわ」

男「ホントかよ」

幼「じゃなかったらとっくに噴き出してるわ」

男「やっぱり変な顔なんだろ!」

幼「私にとっては素敵なの」

男「幼ちゃん以外の人は」

幼「眼中にないから大丈夫」ギュウウ

幼「さて、次はどうしましょう」

男「定番としてはクレーンゲームか?」

幼「大丈夫?」

男「得意とは言えないが、期待してくれよ」

幼「お財布よ」

男「ああ……いける!」

幼「いけない、獲れるまでやるの知ってるのよ」

男「全財産を掛けてでも良いとこ見せたいんだよ、幼ちゃん」

幼「バス代を女の子に無心する男ってどう思う?」

男「先見の明がないと思う」

幼「だからメダルを落とせないのよ」

男「女の子は落とせるんだけどな」

幼「……減らず口」

乗っ取ったスレの続編書く奴って初めて見た
いや前スレは>>1が放置したから乗っ取ったってより引き継いだと言うべきだが

上の「乗っ取った」発言は、基本的にVIPでは穏便に引き継いでも
「乗っ取り」っていう言葉を使うからってだけね支援

幼「もし足りなくなっても貸すことにやぶさかではないわよ」

男「プライドというものがある」

幼「何をいまさら、うちの食材を毎日食べている癖に」

男「痛いとこ突くなあ」

幼「幼馴染の仲に免じて請求しないであげる」

男「ありがたやありがたや」

幼「その代り残さず食べてね」

男「でも毎日、やっぱり悪いな」

幼「据え膳喰わぬは漢の恥よ?」

男「使いどころ違う!」

幼「正しく使わせてくれるの?」ギュウウ

男「いや…」

幼「据え膳喰わぬは…」

男「言うな!」

幼「ちゃんと、残さず食べてね」

男「いや…遠慮する」

幼「さっきのお漬物も入れるから」

男「そっちかよ!」

幼「ド変態」

男「言い方が悪い!」

幼「言うなと言ったじゃない、そこでお終い」

男「俺が悪いのか…」

幼「勘違いを事実にしても構わないけど」ギュ

男「構います」

幼「貴方は良くなるわよ?」

男「その言い方やめろ!」

男「じゃ、金のかからない所に行くか…」

幼「ウィンドウショッピングで良いじゃない」

男「見るだけで楽しい?」

幼「とっても楽しいわ」

男「へぇ、幼ちゃんって一人でもそういう事するの?」

幼「する訳ないでしょう、そんな詰まらないこと」

男「詰まらないのかよ!」

幼「詰まらないわよ」

男「……」

幼「さ、詰まらなくさせないで」

男「楽しんでください」

幼「もう楽しいわ」

男「買わないからって、ジュエリーコーナーとか…」

幼「お金があったら来れるの?」

男「はいはい…幼ちゃんこういうの興味あるの」

幼「何、若年寄が着飾っちゃいけない?」

男「そうは言ってないよ」

幼「私も年頃の女の子よ、知ってるでしょう」

男「よく知ってる」

幼「じゃあ給料3か月分に憧れても良いわね」

男「昔って給料良かったんだな…」

幼「3か月分使ってくれれば構わないわ」

男「大したものは買えないよ」

幼「3か月分稼いで、3か月休みを貰って、3か月のハネムーン」

男「四半年も出かけるの」

幼「家でまったりするのも良いじゃない」

男「年頃だけど普通じゃないな」

幼「給料3か月をどう使うかは夫婦次第よ」

男「幼ちゃんは生活費に使いたいのか」

幼「ハネムーンよ」

男「出かけてないじゃん」

幼「私の家でまったりするなら出かけてるでしょう」

男「はい?」

幼「実家に帰らせて頂きます」

男「使いどころ違う!」

幼「実家で3か月まったり」

男「退屈そうだな」

幼「まったりしっぽりピーしたり」

男「何する気だよ」

幼「後は若いお二人に任せて…」

男「使いどころ違う!」

男「そもそも年頃であってもこういう所には来ないんじゃないか」

幼「確かに、周りは良い大人ね」

男「もっと安いアクセサリーショップとかあるだろ」

幼「ドクロや十字架のチョーカーが売ってるの?」

男「それはちょっと下げ過ぎじゃないですか」

幼「若い心を持ち続けるのは大事じゃない」

男「そこから一皮むけてこそだ、そのままじゃな」

幼「貴方はそうなの?」

男「勿論」

幼「前お風呂で見た時は」

男「身体の話じゃないだろ!」

男「見たのか」

幼「見たわよ」

男「う…訴えてやる」

幼「もう時効よ」

男「はい?」

幼「小さい頃、一緒に入っていたでしょう」

男「そのときのかよ!」

幼「そのときから、のようね」

男「…情けない」

幼「気にしないで」

男「幼ちゃんに何が分かるんだよ…」

幼「私もそうだから」

男「男女は区別するの!」

幼「ジェンダーフリーが時代の流れよ」

男「ジェンダーは身体じゃないだろ」

幼「じゃあ何フリーと言えば良いの」

男「せっ……」

幼「フリー」ギュウウ

男「それだと意味が違ってくるだろ!」

幼「間違った意味を正しても構わないわ」

男「貞操観念!」

幼「確かにフリーじゃいけないわね」

男「分かればよろしい…」

幼「リミット」ギュウウ-

男「結局同じ状況かよ」

幼「そもそもセックスは性別の意味よ」

男「公衆の面前で臆面もなく」

幼「つまりニャンニャンの意味合いはないの」

男「古いな!」

幼「ちなみにエッチは変態の頭文字」

男「どっちもニャンニャンの意味だろ最早」

幼「そう考える人が悪いのよ頭文字H」

男「何その速そうな呼び方」

幼「十分早いじゃない」

男「余計な御世話だ!」

お前らは今の幼に萌えてるのかもしれんが、
俺は前スレ終盤のギャップに萌えてたんだ……
進展はしつつも表面上元の鞘に収まってるのは寂しいな支援

男「幼ちゃん、公共の場であまりそう言う事言っちゃいけないよ」

幼「周りの人には言ってないわ」

男「聞こえるんだよ」

幼「一言でも直接的な単語を出したかしら」

男「ニャンニャン」

幼「猫の鳴き声がどうかした?」

男「そう考える方が悪いのか」

幼「恥ずかしがる要素がないわ」

男「そこまで割り切ってるならもうまんま言えば良いじゃん」

幼「まんま?」

男「ほら…サクセスの日本語的な」

幼「公衆の面前よ?ド変態」

男「直接のほうがまだ分かり辛いのに」

セックスフリーを日本人風に解釈するならセクロス禁止か支援

いやむしろご自由にではないかと

>>184
フリー○○は「ご自由に○○どうぞ」だけど
○○フリーは「○○から自由になる」≒「○○撤廃」って意味になる
smoke freeで禁煙とか

幼「貴方は私を恥ずかしい気持ちにさせたいの」

男「恥ずかしがる幼ちゃんて、中々見れないからね」

幼「言わないわよ」

男「別に良いよ、この前見たし」

幼「思い出してみて、どう?」

男「……我ながら、恥ずかしい」

幼「結構サマになっていたわ」

男「言わないで」

幼「後世に語り継げるほどキザ」

男「何このブーメラン」

幼「人を恥ずかしがらせていいのは、恥ずかしがる覚悟のある人だけよ」

まあポジティブなものは禁止しないだろうしね

男「痛み分けか」

幼「何でも分けあってきたでしょう」

男「主にパピコじゃないか」

幼「お弁当のおかずだって」

男「どちらかと言うと喰わせてもらってるだが」

幼「食べさせてあげるわ」

男「自分の箸があるからさ」

幼「もうないわ」

男「どうして!」

幼「洗い物削減」

男「はぁ…幼ちゃんの箸借りるから。良いよね?」

幼「食べさせてくれるの、凄く嬉しいわ」

男「………うん、楽しみにしてて下さいな」

男「弁当の話したら腹が減ってきた」

幼「微妙な時間帯ね」

男「時間を潰すか…そうだ、映画を見ませんか」

幼「お金ないでしょう」

男「クレーンゲームをしなかったお蔭でね」

幼「だからって高いわよ?」

男「カップル入場で安くなるんだ」

幼「そんな事調べてたの、付き合えもしないのに」

男「シミュレーションくらいさせてよ」

幼「寂しい貴方、可哀想に」ギュウウ-

男「今寂しいみたいに言うな!」

男「やっぱり恋愛映画かな」

幼「他人のニャンニャン見て楽しいのね」

男「ニャンニャン言うな!」

幼「私には理解できないわ」

男「そうなの?」

幼「貴方のパソコンに大量にあったけど詰まらなかった」

男「ニャンニャンしかしてないじゃん!!」

幼「じゃあ恋愛映画は違うのかしら」

男「ニャンニャンだけじゃないだろう」

幼「甘甘な話をニヤニヤ楽しむもの?」

男「ほろ苦い話もあるよ」

幼「スパイシーでホットな話はないの?」

男「それ恋愛映画じゃなくなっちゃうよ…」

男「ふう…良い映画だった、かな」

幼「例え姉弟だったとしても貴方の事が好きよっ」

男「ちょっと似てる」

幼「ありがとーっ」

男「恋愛映画もそうやって楽しむんじゃないの」

幼「内容を自分たちで再現してイチャイチャするのね」

男「まあお遊び程度に」

幼「私実は龍だったの」

男「は?」

幼「普通そうなるわよね」

男「過去の事は良いじゃないか!」

幼「猫の話は好きよ、ニャンニャン可愛いくて」

男「もう卑猥な言葉にしか聞こえない」

幼「じゃ、良い時間になったし食事をしましょう」

男「レストランコーナーか?」

幼「ファストフードが良いわ」

男「気を使わなくて良いって」

幼「で良いとは言ってないのよ」

男「本当に食べたいんだ」

幼「私はね、貴方は?」

男「…満漢全席とか」

幼「今度お弁当に入れてあげるから」

男「本当にやりそうで怖い、冗談だからね」

幼「一回くらいやってみても良いのよ」

男「盆と正月じゃ済まないな」

幼「そこにクリスマスと丑の日と感謝祭足してやっとイーヴン」

幼「一日数品を繰り返して満漢全席達成なんてどうかしら」

男「だから冗談だって」

幼「でも興味あるんでしょう」

男「まあ人生で一度くらいは食べてみたいね」

幼「早速中華街に行かなきゃ」

男「そんな本格的な…」

幼「30種類くらい珍味があったはずだから、長い旅になるわね」

男「学校どうするのさ」

幼「旅に出たと言っておいて」

男「俺の弁当は」

幼「お腹すかせて待っていなさい」

男「本気みたいで怖い」

幼「貴方の為なら本気を出すのもやぶさかではないわ」

男「俺の為に毎日弁当を作って下さい」

幼「たまのハンバーガーも美味しいわ」

男「安いしな」

幼「一口食べる?」

男「いや良いけど」

幼「頂くわね」バク

男「人の物に勝手に喰いつくな!」

幼「勝手に喰いついても良いのよ?ほら」

男「……」バク

幼「どう?」

男「結構味違うな」

幼「値段が違うもの」バク

男「だから勝手に人の物に…」

幼「ほら」

男「…しょうがないな」バク

男「飯も食べたし、そろそろ帰るか」

幼「忘れないで、お漬物」

男「また地下に行くのね」

幼「美味しいお弁当の為よ」

男「ご苦労様です」

幼「あと買わなきゃいけないものも」

男「何?」

幼「クレラップ」

男「やめろ!」

幼「実用的でいいじゃない、お弁当にも使うし」

男「にもってなんだよ…」

幼「あと…こんにゃく」

男「だからやめろ!」

幼「お弁当につかうのよド変態」

幼「貴方は食べ物に感謝の気持ちは無いの?」

男「勿論あるよ!」

幼「じゃあそんな事には使えないはずよ」

男「試した事は無いって…」

幼「興味あるくせに」

男「そう言いながらカップ麺を手に取るな!」

幼「火傷するわよ?」

男「知らんがな」

幼「あとは片栗粉かしらね」

男「もう料理する気ないだろ!」

幼「そんなことないわよ、貴方こそナニする気なの」

男「……料理だよ」

幼「ホワイトソースかけるだけじゃ料理と言えないわ」

男「もう勘弁してください」

幼「買い物も済んだし、あとはバスに乗るだけね」

男「昼間みたいなことはやめてね」

幼「何か問題があった?」

男「きちんと座席に座りましょう」

幼「座席がもし空いてないなら、私が」

男「立て!何のための吊り皮だよ」

幼「両手で持って痴漢じゃないアピール」

男「いい年して両手でつかまるのは…」

幼「子どもは2本、大人は1本なのね。使うのは」

男「まあ大体そんな感じ」

幼「ではお年寄りは何本でしょう」

男「スフィンクスかよ…その考えで行くと1.5本?」

幼「残念0本」

男「何で、立ってられないじゃん」

幼「優先席に座るもの」

男「あとは家までウォーキングか」

幼「……そのようね」

男「幼ちゃん、歩き方少し変じゃない?」

幼「そんなことないわ」

男「…靴ずれしてるじゃん、痛いでしょ」

幼「そんなことない」

男「やっぱり俺に合わせて歩いてたから」

幼「そんなこと、ない」

男「……」ヒョイ

幼「!…路上でお姫様だっことはバカップルだこと」

男「辛かったら抱えて貰うんでしょ」

幼「周りの目はもう良いのね」

男「眼中にないんじゃないか」

幼「貴方が私以外に、ね」ギュウウ-

幼「と言いつつも速足なのね」

男「だんだん恥ずかしくなってきまして…」

幼「ほら余計遅くなんてならなかったでしょう」

男「そこまで本当になるとは…はぁ…」

幼「ほら、あと100m。頑張って」

男「はぁ…やっぱり…はぁ…もう降りて貰っても…」

幼「初志貫徹なさい」

男「玄関までね」

幼「部屋まで送り届けてよ」

男「玄関開けられません」

幼「…もしもし、お母さん?玄関開け放しておいて」ピッ

男「おい」

幼「え、ビデオカメラ?そうね、うん、必要」

男「おいおい」

男「到着しましたよ、お姫様」

幼「ふむ、大義であった。褒めてつかわす」

男「身に余る光栄」

幼「して、そなたに褒美をしんぜよう」

男「有り難き幸せ」

幼「さ、これを持つがよい」

男「……スコッティ」

幼「初心忘るべからずじゃ、これからも精を出して励むがよい」

男「使い方違う!!……おい、この一連ビデオに撮ってるのか」

幼「お母さん、いるの?」

幼母「はいはいー」ジー

幼「あとでDVDにしておいてね」

幼母「パパにやって貰いましょうねー」

男「おじさんにまで…」

幼「中々良い三文芝居だったじゃない」

男「三文程度たかが知れてるよ」

幼「早起きも出来ない癖に」

男「返す言葉もございません」

幼「一緒にお芝居するのも久しぶり」

男「お遊戯会での白雪姫とか…」

幼「フフ…実に懐かしいのじゃ」

男「俺は毒リンゴの役だった、未だに意味が分からない」

幼「良いじゃない」

男「セリフも動きもないんだぞ、リンゴのほっかむりするだけ」

幼「でも白雪姫が最初に口づけるのは、王子様じゃなくてリンゴなのよ」

男「喰われてんじゃん」

幼「舐めれば良かったの?」

男「そう言う事じゃない」

幼「ペロペロ」

男「今さらやめてください」

幼「バタン」

男「おいおい」

幼「………」チラ

男「え………良いの…」ソー…

幼母「あらあらーもうテープ終わっちゃったわー」

男「っあぶねぇ!!」バッ

幼「お母さん、デジタルだからテープは入ってないわ」

男「何て事してくれてんだ!」

幼「寝たふりしただけよ」

男「ネタフリじゃねーか!!」

幼「監視カメラは無くなったわ、チャンスよ」

男「何のチャンスだよ」

幼「バタン」

男「そこからか」

幼「………」チラ

男「……」

幼母「………」チラ

男「監視はつくんだな」

幼「興味本位で覗いてるのよ」

幼母「……」パシャ

男「監視カメラも健在じゃねーか!!」

幼「静止画なだけマシでしょう」

男「静止画でもまずいわ!!」

幼「そんなレベルの事しようとしてたのね超ド変態」

男「そうじゃなくて、親の前なんですよ」

幼「親公認でしょう」

男「だからって幼ちゃんは平気なのかよ」

幼「貴方と同じくらい付き合いが長いのよ」

男「そりゃそうだ」

幼「だからどう行動するか知ってるわ」

男「制止しても聞かないって事ね」

幼母「……」ピロリロリーン

男「…動画になったぞ」

幼「大した画質じゃないでしょう、携帯なんて」

男「機種古いの」

幼「流行りものが好きなのよ、お母さん」

男「おばさん!!」

男「こういうのは止めましょうよ」

幼母「だって気になるんですもの」

幼「お母さん、見ていても楽しい事は起きないわ」

男「そうですよ」

幼「チキンだから」

男「貞操観念!」

幼母「据え膳食わぬは漢の恥、と言うわよー?」

男「おばさんが吹き込んだんですね」

幼母「バタン」

男「そっち!?」

幼「お母さん、お父さん今日は泊りで出張」

幼母「なーんだ詰まらない」スクッ

幼「残念ね」

男「なんだこの状況」

幼「やっと静かになったわね」

男「もうすっかり遅くなってしまった」

幼「別にいつでも帰れるでしょう、ゆっくりしていって」

男「家に何も連絡してないしな」

幼「出かける時におばさんに言ってあるわ」

男「こんなに遅くなるとは知らないだろう」

幼「今夜は帰らないかも、と」

男「人の親に何て事言ってんだ!!」

幼「帰らないかも知れないといっただけよド変態」

男「言葉そのままで伝わったのね、母親には」

幼「頑張って、という言葉を賜ったわ」

男「ちゃんと伝わってんじゃん!!」

幼「流石は貴方の母君様ね」

男「どんな顔して会えば良いんだ」

幼「知らないわ、おばさんとは貴方ほどじゃないもの」

男「どうせニヤニヤしてるんだろうよ…」

幼「息子がニャンニャンしてるんだもの」

男「まだ何もしてないだろうが!」

幼「これから何かするの?」ギュ

男「する訳ないだろう」

幼「だそうよ」

幼母「……」パタパタパタパタ…

男「ドアの後ろに隠れてたのか」

幼「知ってたわ」

男「流石は幼ちゃんの母君様だね」

幼「……気になったんだもの、仕方ないじゃない…」

男「帰りたくないなぁ…」

幼「あら、大胆」

男「そう言う事じゃない!」

幼「私も帰すつもりはないわ」ギュ

男「…はい?」

幼「今夜は帰さない」ギュウウ-

男「幼ちゃん、それはいくらなんでも大胆すぎ」

幼「今夜は家に男手がいないのよ、さっき言ったでしょう」

男「用心棒か」

幼「ほかの棒があると思ったの?」

男「うるさい」

幼「用心棒以外は鎮めて頂戴」

男「セクハラだぁ!」

男「泊ってもいいのかな…」

幼「何をいまさら」

男「年頃の女の子の家に、しかも男親のいない日に…」

幼「…もしもし、お父さん?」ピッ

男「!?」

幼「うん、お疲れ様。今日男君が泊るわ」

男「あわわわわ」

幼「うん、うん、そう。…はい」

男「俺に…!?」

幼「はい」

男「………もしもし…えと…おじさん?」

幼父「…………………」

男「あ…あのぉ………」

幼父「……………お義父さんだろ」プチッ…ツーツー

男「はい!?」

幼「別にどうってことなかったでしょ」

男「いやいやいやいや」

幼「泊っても問題ないじゃない」

男「他の問題が出てきた気が…」

幼「お父さんのこと、嫌いなの?」

男「いやぁ、無口で気難しそうな人だとは…」

幼「喋らなくなった私と考えて貰って差し支えないわ」

男「難しい人だな」

幼「嗜好も似てるし」

男「どうもそうらしいね」

幼「でも私よりだいぶせっかち」

男「良く知ってる…」

男「泊るにしても着替えがないな」

幼「私は服を貸すことにやぶさかではないわ」

男「着られるわけないだろう」

幼「誰も見てないわ」

男「サイズ的な問題ですが」

幼「じゃあお父さんの服にしましょう」

男「良いのかよ勝手に…」

幼「…もしもし、男君の寝巻がないの」ピッ

男「ひいい」

幼「うん、うん。…はい」

男「………もしもし」

幼父「………………奇抜な名前は良くない」

男「はい?」

幼父「………孫」プチッ…ツーツー

男「怖っえええええ…」

幼「お父さん、見た目ほど怖くないでしょ喋ってみると」

男「二言三言でここまでビビるとは思わなんだ」

幼「考え過ぎよ」

男「特におじさんがね」

幼「さ、お父さんの部屋に着替えを取りに行くわよ」

男「ちゃんとしたものじゃなくて良いからね」

幼「貴方、スーツ着て寝るの?」

男「そういう意味じゃない」

幼「安物で良いのね」

男「洗濯が楽なものでね」

幼「助かるわ」

男「泊る身として当然」

幼「そんな優しい貴方には、優しい手触り綿100%がお似合いね」

男「人の話聞いてた?」

幼「パンツと…Tシャツ、あと着流し。こんなもんで良いかしら」

男「シンプルで良いじゃないか」

幼「サイズも問題なさそうね」

男「着流しで寝るなんて、おじさんカッコいいじゃん」

幼「お母さんも昔そう褒めたって言ってた」

男「それからずっと?」

幼「ゾッコンラブなのよ」

男「古いな!」

幼「当時の人間なんだから良いじゃない」

男「幼ちゃんは違うだろうが」

幼「当り前じゃない、当時がなかったら私はいないの」

男「ごもっとも」

幼「ゾッコンラブの申し子なのよ、私」

男「何かおかしい気がする」

幼「さて、じゃお風呂入りましょう」

男「入りましょうって…」

幼「先に入れという事よ変態」

男「後から踏みこんでくるくせに」

幼「今日はスクール水着で良い?」

男「先に入って下さい」

幼「来客が先に入るのがマナーよ」

男「マナーを気にする間柄じゃないだろ」

幼「じゃ、先に頂きます」

男「ほっ…」

幼「覗いても良いのよ」

男「するか、痴女め」

幼「幼馴染の仲に免じて桶もブラシも投げたりしないわ」

男「……遅いな…おばさーん?幼ちゃんがさー…」シーン…

男「もう寝たのかな…?」

男「女の子の風呂ってこんな長いもんなのか…?」

男「まさか風呂の中で倒れてるとか…」

男「幼ちゃんに限ってそんなドジは踏まないか」

男「……足、怪我してたよな…」

―――――――――――――――――――

男「幼ちゃーん、大丈夫ー?」

男「水の音すらしないって、ヤバいかも…」ガチャ

幼「いらっしゃい、覗きに来たの?」

男「いるじゃねーか!!」

幼「出てないんだからいるわよ」

男「狙ってたな」

幼「まさか」

男「スクール水着で風呂に入る奴がどこにいる!?」バタンッ

幼「ドアを壊したら流石に弁償して貰うわよ」

男「誰のせいだ」

幼「勝手に覗いて勝手に怒ってる誰かさんのせい」

男「心配して損した」

幼「心配してくれたの」

男「当り前じゃないか」

幼「やっぱり貴方優しいのね、今すぐ抱きしめたい」

男「はぁ…俺は風呂に入らないからね、今日」

幼「そう…構わないわ」ガチャ…ギュウウ-

男「おいっ…濡れてる濡れてる!」

幼「服が濡れたら着替えるしかないわね、しょうがないわね」ギュウウ

男「おいおい…」

幼「着替えるついでにお風呂入っちゃえば良いわよね」

男「わかったよ…そのかわり一人でね」

男「ふう…やっと落ち着ける」カポーン

幼「濡らした服は洗濯しておくから」

男「ありがとう」

幼「……」スンスン

男「おい何してる」

幼「服を洗濯機に」

男「余計な事してるだろ」

幼「スモークガラスで見えない癖に、心外だわ」

男「音!」

幼「早くシャワーでも浴びたら?」

男「誤魔化すな!」

幼「……」スンスンスン

男「少しは誤魔化せよこっちが恥ずかしい」

男「幼ちゃん、いつまでそこにいるんだ」

幼母「あらあらー嬉しいわ」

男「おばさん…!?起きてたんですか」

幼母「そんなに若く見えた?」

男「スモークガラスで見えないので…」

幼母「それはちょっと残念ね」

男「何か御用ですか」

幼母「私お風呂まだなのよー」

男「……すぐ出ます!」

幼「お父さんがいなくてよかったわね」

幼母「いたとしても昔は一緒によく入ってたもの、気にすることないわよ」

幼「私もそう言っているのだけれど怒るのよ」

男「何この家族怖い」

男「そこにいられると出られないんですけど」

幼「ドアでも壊れたかしら」

幼母「まあ大変」

男「そうじゃない!」

幼母「幼ちゃん、退散しましょうか」ピロリロリーン

幼「そうね」

男「おばさん」

幼母「何か」

男「ムービーを終了させてから御退室下さい」

幼母「男ちゃん鋭い」

男「慣れてますから」

幼「トラップ得意なのよ、キザな男君」

幼母「詳しく聞かせてー!」

男「うわああああああああああ」

男「はい、良いお湯でした」

幼母「じゃ、言うよー」

幼「バッチ来い」

幼母「月が綺麗ですねー」

男「何この三文芝居」

幼「やってるこっちが恥ずかしいわ」

幼母「キッザー!」

男「いやもっと雰囲気が」

幼「はい、どうぞ」ギュウウ

男「ここでかよ」

幼「……」コク

男「……じゃ、言うよ」

幼母「……」ピロリロリーン

男「会場内での撮影はご遠慮ください!」

幼「集中して最後までやり遂げなさい大根役者」

幼母「着流し、似合ってるわね」

男「少し大きいですがね」

幼母「とってもカッコいいわー素敵っ」ニコニコ

男「こりゃゾッコンラブな訳だ」

幼「ねぇ」ニコニコ

男「うん……」

幼「………」ニコニコニコニコ

男「…何かわざとらしい笑顔だ」

幼「半分くらい似てても良いはずなんだけれど」

男「まあ、また違った魅力ですよ」

幼「ありがとーっ」ニコニコ

男「アイドルアイドルしてるなー」

幼「当然」

幼母「それじゃー私はお風呂に」

幼「私達は歯を磨いて、部屋に行きましょう」

男「俺は今日どの部屋で寝ればいい?」

幼「私の部屋よ」

男「布団、どっかから持ってこなきゃな」

幼「必要ない」

男「それはない」

幼「アリよ」

男「おじさんがいつも寝てる場所で寝る」

幼母「あらあらー朝パパが帰ってきたら修羅場確定ね」

幼「貴方まで修羅場趣味なの?」

男「他に布団は!?」

幼母「ないのよねー」

男「やられた」

幼「まだやってない」

勝気ツンデレだろjk

幼「さ、歯を磨いて」

男「良く考えたら歯ブラシもないな」

幼「私の後が良い?先が良い?」

男「そこかよ」

幼「私は貴方の後でもいいわ、口内細菌も受け入れてあげる」

男「そんなこと気にしてたらキスも出来ない」

幼「してくれるの?」

男「それは…むぐっ」ズボ

幼「早く磨き終わって、待ちきれないわ」

男「もうこれで満足です」

幼「全く、初心なんだから」

男「……」シャコシャコ

男「……ぺっ」パシャ

幼「良く磨けました」

男「何歳だと思ってるんだ…はい」

幼「はい」パク

男「汚いな!」

幼「構わないと言ったでしょう」

男「直接はちょっと…」

幼「キスに比べたら衛生的よ」シャコシャコ

男「変な味とかしない?」

幼「貴方の味がする」

男「その言い方やめろ!」

幼「はいはいハンバーガー」

男「申し訳ない」

幼「私も食べたし気にならないわ」

幼「さて、寝ましょうか」

男「幼ちゃん、マジでこれしか布団ないの」

幼「覚悟を決めなさい、逃げ場はないわよ」

男「ああ、自分の部屋が恋しい…って電気ついてる」

幼「つけっぱなしで来たの」

男「そんな事ないと思……誰かいるな俺の部屋」

男母「……」グッ

幼「……」グッ

男「母親ぁ……!」

幼「言ったでしょう、逃げ場はないと」

男「曹操になった気分だ」

幼「伏兵はあと二人」

男「聞くまでもない…寝よう」

幼「それが良いわね」

男「幼ちゃん」

幼「何」ギュウ

男「暑いんですが」

幼「人肌ですもの」ギュウウ-

男「放してはくれないんだ」

幼「抱き枕代わり」スリスリ

男「男の体なんて固くて抱き心地良くないよ」

幼「確かにカチカチ」

男「その言い方やめろ!」

幼「じゃ不能なの?」

男「……触ってみれば分かるんじゃないですか」

幼「一向に構わないけど、貴方は本当に良いのね」

男「……」

幼「本当に良くなっちゃうのね。後のコトは知らないわよ」

男「ごめんなさい、触らないで下さい」

幼「抱き心地が良いように、私を抱きなさい」

男「その言い方やめろ!」

幼「そのままの意味じゃない、どうぞ」

男「……」ギュ

幼「どうかしら」

男「いつも通り柔らかいです」

幼「良い枕でしょう」

男「暑い事に変わりない…」

幼「……」スリスリ…スンスン

男「……」

幼「お父さんの匂いがする」

男「ちょっ……いや当たり前じゃん」

幼「いずれ貴方もこうなるわ」スンスン

男「その歳まで…か」

正直に言っていいですか?
こんな幼馴染売ってたらいくら出しても買う

    たまらんだろ?           たまらん!

           _, ,_            ,_
         (; ゚д゚ )          (`   )
        (   ⊃┳O        ⊂(   ヽ
        ( ⌒) )┃_        ┃(⌒ ) )  _

   / ̄ ̄ ̄`J ̄ ̄ /\    / ̄ ̄し' ̄ ̄ ̄/\
( ((  ̄◎ ̄○ ̄◎ ̄○  ̄     ̄◎ ̄○ ̄◎ ̄○ ̄ ) ))

       たまらんだろ?  たまらん!

             _, ,_ コツン ,_
           (; `д´)\/(`   )
          (   ⊃┳O ⊂(   ヽ
          ( ⌒) )┃_ ┃(⌒ ) )   _
   (( / ̄ ̄ ̄`J ̄ ̄ / ̄ ̄し' ̄ ̄ ̄/\ ))

      ̄◎ ̄○ ̄◎ ̄○◎ ̄○ ̄◎ ̄○ ̄
              /☆\

たまら──ん! _, ,_  _, ,_   _, ,_ _, ,_ たまらん――!
         ((Д´≡`Д)) ((д`≡´д))

          ((   ⊃┳O⊂(   ヽ))
         (( ⌒) ))┃_ ┃((⌒ ) ))   _
    ((/ ̄ ̄ ̄`J)) ̄ / ̄ ̄((し' ̄ ̄ ̄/\))

      ̄◎ ̄○ ̄◎ ̄○◎ ̄○ ̄◎ ̄○ ̄

幼「すー…すー…」

男「…寝たか」

幼「うぅ…」コロン

男「お…おい…乗ってこないで…!」

幼「ん…むぅ…」

男「顔…近いって…起きてるんでしょ…?」

幼「う…ん……!…顔が近いわよ、寝込みを襲うなんてずるい貴方」ギュウウ-

男「そう言いながら余計近づくな」

幼「ん…眠れない?」

男「…トイレ」

幼「んむ…楽しんで…」

男「小便」

幼「すー…すー…」

男「トイレで寝るかなあ…」

幼「起きて、朝」

男「………あ…」

幼「朝」

男「……トイレは………?」

幼「ビックリしたわ、トイレに座ったまま寝てるんだもの」

男「何で……幼ちゃんと布団で………?」

幼「夜中に私が見つけて連れて来たのよ、覚えてない?」

男「…………ない」

幼「そうよね」

男「……すー…」

幼「二度寝はだめ、起きて」

男「……ん…起きた起きた………」

幼「今すぐ起き上がらないと、寝てる間に増殖した口内細菌全部移すわよ」

男「………!顔が近いよ」

幼「さすが毒リンゴ、目覚めのキッスはいらないのね」

店員「こちらの幼馴染は345万円になりますが」
俺「買う!」

幼「目が覚めた?」

男「いつも悪いね」

幼「良いのよ別に」

男「というか週末はあと一日残ってるじゃないか」

幼「もっと寝ていたかった?」

男「まあ、そうだね」

幼「じゃあ一緒に寝ましょう」ギュ

男「いや…どうせ眠れなくなる」

幼「私は起きているから、子守唄をどうぞ」

男「何歳だと思ってるんだ」

幼「ねーむれー、ねーむれー」

男「からかうなよ」

幼「…胸で寝なきゃいけないみたいね」ギュウウ

男「もう眠れない!」

男「今日はゆっくりしよう」

幼「貴方となら出かけることもやぶさかではないわ」

男「足、痛いだろ。家でゆっくりしよう」

幼「…悪いと思ってるなら、足を舐めなさい」ズイ

男「それはちょっと…」

幼「冗談よ、ご褒美になっちゃうもの」

男「酷いな」

幼「悪いと思ってるなら、一緒にゆっくりしてね?」

男「俺の部屋でも良いよ、こっちに長くいるのも悪いし」

幼「ゆっくりしっぽりピーしたり」

男「だから何をする気なんだ」

幼母「後は若い二人にお任せして…」

男「おばさん!!」

幼母「二人ともー朝ごはん出来てるから、ほどほどにね」

幼「分かったわ」

男「程々にって…」

幼「さ、行きましょう」

男「ああ」

幼「今日は何かしら」

男「ベーコン焼いた臭いじゃないかこれ。…!?」

幼父「………………」

幼「お父さん、帰ってたのね」

男「おじさん!?」

幼父「………………」ジロ

男「お………お義父さん」

幼「お父さん?」

幼父「………お早う、二人とも」

幼「どうしたの、こんなに早く帰ってきて」

幼父「………………母さんの朝食が食べたかった」

幼母「またまたそうやって嬉しい事言ってー、ベーコン追加しちゃうっ」

幼父「…………」モグモグ

男「幼ちゃん、今日は俺の部屋でゆっくりしよう」ボソ

幼「構わないけど」

幼父「………男君…!」

男「は…はい!」

幼父「………………雛と五月」

男「はい?」

幼父「…………………どちらも買って構わないね?」

男「………いやいやいやいや」

幼「お父さん、人形が欲しいなら私と男君のが両方あるじゃない」

幼父「……………品定めする手間が省けた」モグモグ

男「怖っえええええええ……」

    たまらんだろ?           たまらん!

           _, ,_            ,_
         (; ゚д゚ )          (`   )
        (   ⊃┳O        ⊂(   ヽ
        ( ⌒) )┃_        ┃(⌒ ) )  _

   / ̄ ̄ ̄`J ̄ ̄ /\    / ̄ ̄し' ̄ ̄ ̄/\
( ((  ̄◎ ̄○ ̄◎ ̄○  ̄     ̄◎ ̄○ ̄◎ ̄○ ̄ ) ))

       たまらんだろ?  たまらん!

             _, ,_ コツン ,_
           (; `д´)\/(`   )
          (   ⊃┳O ⊂(   ヽ
          ( ⌒) )┃_ ┃(⌒ ) )   _
   (( / ̄ ̄ ̄`J ̄ ̄ / ̄ ̄し' ̄ ̄ ̄/\ ))

      ̄◎ ̄○ ̄◎ ̄○◎ ̄○ ̄◎ ̄○ ̄
              /☆\

たまら──ん! _, ,_  _, ,_   _, ,_ _, ,_ たまらん――!
         ((Д´≡`Д)) ((д`≡´д))

          ((   ⊃┳O⊂(   ヽ))
         (( ⌒) ))┃_ ┃((⌒ ) ))   _
    ((/ ̄ ̄ ̄`J)) ̄ / ̄ ̄((し' ̄ ̄ ̄/\))

      ̄◎ ̄○ ̄◎ ̄○◎ ̄○ ̄◎ ̄○

           ( ゚д゚ )    ( ゚д゚ )
          (   ⊃┳O ⊂(   ヽ
          ( ⌒) )┃_ ┃(⌒ ) )   _
     / ̄ ̄ ̄`J ̄ ̄ / ̄ ̄し' ̄ ̄ ̄/\

      ̄◎ ̄○ ̄◎ ̄○◎ ̄○ ̄◎ ̄○ ̄

男「殆ど喉を通らなかった…」

幼「お父さん、苦手?」

男「いや、長く話すととんでもない事になりそうで」

幼「あまり遠ざけないであげてね。貴方の事、気に入ってるのよ」

男「それは本当によく知ってる」

幼父「………男君!」

男「はいぃ!」

幼父「………その着流しだが」

男「あっ…返すのを忘れてました、すみません」

幼父「………君にあげよう」

男「はい?」

幼父「……………それは私が父から貰ったものだ、では」パタパタパタ…

男「……安物で良いって言ったじゃないか…」

幼「安物のはずよ、結構古いから」

男「安物とは重みが違う……」

男「あー自分の部屋は落ち着くな…」

幼「自分の匂いがするからでしょう」

男「それは案の定」

幼「イカ」

男「掃除するか…時間あるし」

幼「まずはそのゴミ箱から溢れたスコッティをどうにかしましょう」

男「触るなよ」

幼「別に構わないわ」ギュッギュッ

男「押し込むな!」

幼「ゴミ捨てる時は押し込んで圧縮でしょう」

男「素手!」

幼「貴方と手を繋ぐにもゴム手袋が必要?」

男「俺の手はそこと同じレベルかよ」

幼「……うん、同じ」グイ…スンスンスン

男「人の手の匂いかがないで」

支援

幼「じゃあこれを縛って…燃えるごみ」

男「ご苦労様です、俺は床でも片付けようか」

幼「じゃ私は本棚」

男「いやそこは…」

幼「大丈夫、勝手に配置や隠し場所変えたりしないから」

男「そんなに隠れてなかった!?」

幼「大丈夫、ご両親には言ってないから」

男「頼もしいね」

幼「昔からそうでしょ、頼るのは」

男「幼ちゃん的にどう、もっとマシな隠し場所ある?」

幼「あるわ」

男「どこ!?」

幼「窓の向こう」

男「勘弁して下さい」

幼「司書しても良いのよ」

男「そんなニッチな司書世界初だな」

幼「将来の夢はお花屋さんだったけれど、諦めてもいいわ」

男「また女の子らしい夢だ事」

幼「私も年頃の女の子ですもの」

男「いくらなんでも年下がりすぎ」

幼「お花に囲まれて暮らすとか素敵じゃない」

男「メルヘンすぎるよ」

幼「白いバラに囲まれて暮らしてる貴方に言われたくない」

男「うちは金木犀しかないけど」

幼「スコッティ・ローズ、世界中で精産されるこの花は」

男「もう燃えるごみに捨てたよ!!」

幼「ほっとくとまた生やす癖に」

男「幼ちゃんにはあれがバラに見えるのか」

幼「見かけによっては開きかけの」

男「開いてたら大変だ」

幼「花は開くと芳香を」

男「芳しくないし香りでもない!」

幼「ちゃんと花の香りしてるけれど」

男「嘘!?」

幼「本当」

男「どうしよう糖尿かも…」

幼「心配いらないわよ」

男「どうして」

幼「貴方と私、殆ど同じ食生活」

男「にしたって花の香りは病気だろう」

幼「健康よ、栗の花」

男「そっちかー…」

幼「そもそも糖尿になると甘い香りになるの?」

男「知らないよそんな事」

幼「確かめてみる?」

男「どうやって」

幼「明日から、お弁当の調味料全部砂糖と間違えるわ」

男「それは間違えるって言わない」

幼「てへっ」

男「!!」

幼「こう言えば間違えた事になるでしょう」

男「…事実を後から捻じ曲げるなよ」

幼「てへっ」

男「気に入ったんだね」

幼「てへへっ」

男「これならトップアイドル目指せるよ」

幼「ありがとーっ」

男「糖尿になったら大変なんだぞ」

幼「病気だもの、大変だわ」

男「毎日決まった時間に注射を打たなきゃいけないし」

幼「私が忘れず打ってあげる」

男「それに食事制限だって」

幼「私が管理してあげる」

男「好きだった物だって」

幼「食べられるように作ってあげる」

男「悪くしたら手足も」

幼「私が歩いて掴んであげる」

男「なんでそこまで」

幼「私が調味料を間違えたから…」

男「…絶対やるなよ」

幼「てへっ」

幼「お弁当はいつも通りで良いのね」

男「正確に作ってな」

幼「じゃあ正確に食べてね」

男「全部食べればいいんだろ」

幼「欲を言えば、味について聞かれたら正確なコメントを」

男「俺は評論家じゃないからなぁ」

幼「塩辛いかと聞かれたら、どうか。甘すぎないかと聞かれたら、どうか」

男「答えれば良いわけね」

幼「そしたら次の日からもっと美味しくなるわ」

男「研究熱心だなあ」

幼「知りたいし、知らせたい。いつもの事でしょう」

男「何でも知られてしまうね」

幼「人の事言えない癖に、貴方末恐ろしい」

男「何でも知らせてくれるからさ」

幼「隠したつもりだったのに……」

男「幼ちゃん、思ってる事の隠し方はそんなに上手くないから」

幼「十分隠してるつもりなんだけれど」

男「俺の隠し場所、バレバレなんでしょ?」

幼「良く分かるわ」

男「それと同じだよ、よく分かる」

幼「恥ずかしい」

男「顔、赤くないけど」

幼「それでも恥ずかしいの、知ってる癖に」

男「顔に殆ど出ないからなあ、幼ちゃん」

幼「体は構わないけれど、心を丸裸にされるのは貴方相手でもね」

男「流石に丸裸にはできない」

幼「したいと思ってる癖に」

男「させてくれるのか?」

幼「嫌よ、恥ずかしい」

幼「じゃ、この棚片付けるけれど」

男「はいはい」

幼「やっぱり結構な量ね」

男「そんなまじまじ見ないで片付けてよ」

幼「ジャンル別に分けた方が良いでしょう」

男「恐ろしい司書さんだ」

幼「これ、私より全然胸ないけど良いの?」

男「そう言う気分の時もあるんだよ」

幼「ごめんなさいね、ここまで縮める事はできないの」

男「俺の気分で体系代える気かよ」

幼「お父さんにさらしでも借りようかしら」

男「巻く気なの?」

幼「今は、このくらいで我慢してね」ギュウウ-

男「我慢なんてとんでもない」

幼「とりあえず、嗜好で分けて、右から左にサイズアップ」

男「完璧じゃないか」

幼「にしても貴方、多趣味なのね」

男「全然良い意味に聞こえない」

幼「そんなことない、良い趣味してるわ」

男「なお悪い!」

幼「私も対応し切れるかどうかわからないわね」

男「別に対応しなくて宜しい」

幼「まずは痛みを快感にできるようにならなきゃ」

男「よりによってそっから!?」

幼「そうすれば貴方とどこまでも歩いていけるわ」スッ

男「…履きなれた靴で出かけようよ」

幼「確かに、歩くだけでゾクゾクしたら困るわね」

男「疲れで息が上がるだけじゃなく」

幼「余計にハァハァしちゃうわ、恥ずかしい」

幼「じゃあどこから始めたいの?」

男「どこからって…」

幼「どこでも構わないわよ。へそでも、ひざの裏でも、首筋でも」

男「何故そんなニッチな」

幼「貴方、多趣味な人だから」

男「その言い方、まあ助かるな」

幼「オススメは後ろ首筋」バサッ

男「……弱いの?」

幼「普段髪に隠れてるし、触られる事もないから。痛くして傷つけても平気」

男「……」ソー…ピトッ

幼「んー…」

男「……」サワサワ

幼「んう?…ん、感じるわ」

男「そりゃ触覚がなかったらおかしいだろ!」

幼「だから感じていると言っているでしょう」

男「で…どうなの」サワサワ

幼「こそばゆい」

男「じゃあここはそういう場所じゃないんだよ」

幼「念の為、舐めてみて」

男「無茶言うなよ…」

幼「どうなっても良い様に、毎日時間かけて清潔にしてるのよ?」

男「そういう問題じゃなくてさ」

幼「ペロペロがきっかけで目覚めるかもしれないでしょう」

男「目覚めるとしたら俺の方だ!」

幼「じゃ、つねってみて」

男「より深みに嵌る…」ギュッ

幼「あー…痛い」

男「当り前だ」

幼「目覚めた?」

男「つねっただけで目覚めたら病気だ!」

幼「そもそも病的なものでしょう、こういう嗜好」

男「否定はしない」

幼「ある種の狂人よ」

男「それは言い過ぎじゃないのか」

幼「痛いのがー気持ちくてぇーあああ狂っちゃうー…って感じで」

男「三文にもならないな」

幼「そう、じゃ首筋触って」

男「…はい」サワ

幼「ひ…ひぅぅっ!?」

男「は?」

幼「はっ…はぁっ…しょんな…トコ触られたらぁ…!うぅんっ!」

男「おいおい!」

幼「ふっ…ふあああぁぁっっ!!狂っちゃムグっ!?」グイッ

男「親が来るだろうが!!」

幼「ぷはっ…今のに何文出せる?」

男「二度とやらないでね」

幼「もう一度しろと言われても覚えてないわ」

男「どこでそう言うの覚えて来るのこの子は!!」

幼「貴方のパーソナルなコンピュータ」

男「パーソナルも糞もねぇ!」

幼「いっそパブコンに改名したら?」

男「パブでの合コンみたいじゃん」

幼「行くの合コン」

男「行く必要はないな」

幼「じゃあパブコンで良いわ、勘違いしないし」

男「人のパブコンを勝手に見るのはやめてね」

幼「皆のパブコンよ」

男「公って恐ろしい」

幼「下手すると大火傷するもの」

男「じゃあ普通の本の整理をよろしく」

幼「貴方は床を磨いてね」

男「クイックルワイパーでか」

幼「床に臭いがついてるじゃない」

男「犬かよ」

幼「違うわ、人間。貴方床に紙を敷く方でしょう」

男「それも知ってるのか!?」

幼「そうじゃなかったらこんなにクイックル要らないもの」

男「自分のものは自分でか」

幼「身から出た錆よ」

男「錆びてないよ、失礼な」

幼「身から出た精ね」

男「そのまんまじゃないか」

男「床もだいぶ綺麗になった…はず」

幼「どれどれ…んー」ペタン…スンスン

男「犬じゃないか」

幼「四つん這いになって臭いをかいでも人間よ」スンスン

男「どうですか」

幼「うん、貴方の匂い…」ペタペタ…スンスン

男「おい…」

幼「貴方の匂い、まだするわ」ギュウウ…スンスン

男「どんどん近づいてきたんだから当たり前だ!」

幼「鼻が利かないから貴方部屋から出てて」

男「牝犬が!」

幼「牝人間よ」スンスン

男「部屋から出るから放して下さい」

男「幼ちゃん、嗅ぎ終わった?」

幼「んー…」

男「まだどこか?」

幼「ドアの隙間が」

男「俺だよ!」

幼「貴方ね」

男「入って良い?」

幼「構わないわ」

男「どうも」ガチャ

幼「完璧よ」

男「なんで下着姿なんだ!!」

幼「邪魔な貴方の臭いを排除したまでよ」

男「抱きつくからだ!」

幼「抱きついちゃいけない?」ギュウウ-

男「ドア空いてるから!!」

幼「ドアを閉めれば問題ないのね」

男「問題ある」

幼「もう貴方の匂いがついても問題ないわ」

男「下着姿な事だ!」

幼「見なれているでしょう」

男「服はどこに行ったかが問題なんだよ…」

幼「屋根の上」

男「なんてところに」

幼「不満なら取りに行ってくるわ」

男「俺が行く」

幼「良いのに」

男「通報されたら困る」

幼「痴女が一人検挙されるだけ」

男「俺が怪しまれるんだ!」

男「はい、取ってきたよ」

幼「どうも有難う」

男「風で飛ばされでもしたらどうするのさ」

幼「屋根から自分の部屋に行くわ」

男「ごもっとも」

幼「それにしても、だいぶスッキリしたわね」

男「幼ちゃんもスッキリしすぎ」

幼「着れば良いんでしょ、着れば」

男「宜しい」

幼「あとは貴方をスッキリさせてお終いね」ギュ

男「折角脱臭したのにか!」

幼「汚れるために綺麗にするのよ」

男「何か違う様な…」

幼「だったらモデルルームにでも住んでなさい」

男「部屋が前より広くなった気がする…」

幼「開放的な気分になるわね」

男「いい加減着て下さい」

幼「こんなに開放的なのに」

男「ほんとに開放されてたら通報されるんだからね」

幼「閉鎖的な場所なんだから問題ないでしょう」

男「まあ全開放じゃないだけマシか」

幼「そしたら貴方、隠し場所もお楽しみもバレバレだものね」

男「部屋の話じゃない!」

幼「じゃあ部屋は良いのね?」

男「マシって言ったけど…感覚ズレて来てるな俺」

幼「ふう…別に私も、いつも理由なく脱いでるわけじゃないのよ」スポ

男「じゃなかったらただの露出狂だろ!」

幼「公共の場では脱がないし」

男「パンツ見せたりブラ見せたりも大概にね」

幼「良いじゃない、誰も損してないでしょう」

男「周りも役得か」

幼「皆さんに幸せを届けましょう」

男「男だけじゃないか、皆さん」

幼「そう思っているの?世間が狭いわね」

男「そっちかよ」

幼「私は違うわ」

男「知ってるよ」

幼「でももし貴方がそう望むなら、友人に手を出す事もやぶさかではないわ」

男「友達なくすよ?」

幼「恋人になるんだもの」

幼「女の子同士は興味ないのね」

男「…見てみたい気もする」

幼「誰に恋しようかしら」

男「本気にするなよ」

幼「最初は友情を装って、徐々に愛情を注いでやればメロメロよ」

男「悪女だなあ」

幼「良い女よ」

男「すっげえ自信」

幼「すっげえ事実」ギュウ

男「……異論なし」

幼「是非もなし」

男「誰にも恋しなくて良いからね」

幼「貴方以外に、ね」

新・保守時間目安表 (休日用)
00:00-02:00 10分以内
02:00-04:00 20分以内
04:00-09:00 40分以内
09:00-16:00 15分以内
16:00-19:00 10分以内
19:00-00:00 5分以内

新・保守時間の目安 (平日用)
00:00-02:00 15分以内
02:00-04:00 25分以内
04:00-09:00 45分以内
09:00-16:00 25分以内
16:00-19:00 15分以内
19:00-00:00 5分以内

そらよ

幼「折角、部屋を整理したのだから」

男「だから?」

幼「頭の中も整理したらどうかしら」

男「お勉強ですか」

幼「部屋の乱れは学力の乱れよ」

男「安定して低いんだけどな」

幼「安定して汚いからよ」

男「確かに幼ちゃんの部屋は整然としてるけど」

幼「良く使う物を手前に、使わない物を奥に。これをするだけ」

男「それだけで綺麗になるのか」

幼「答案もね」

男「答案?」

幼「頻出の公式から覚えなさい」

男「金言どうも」

男「数学か…」

幼「苦手意識を持たない事ね」

男「イメージが湧かないんだよ」

幼「日常の事に置き換えて考えなさい」

男「例えば」

幼「今日、貴方を一度抱きしめる。明日は四度、明後日は七度」

男「はぁ」

幼「一年後にはどうなるか計算できる?」

男「良く分からんけど一日中抱きついてると思います」

幼「国語の授業じゃないのよ、出題者の気持ちなんか答えないで」

男「一日中が良いのかよ」

幼「数学よ、回数を答えなさい」

男「えー……」

幼「1+3×365で出るでしょう、これが数列」

男「やっぱり一日中であってるだろ」

>>1のお陰で数学をもう一度やる気になった

幼「理論的に考えてね」

男「出題が思いっきり感情的なんですが」

幼「じゃあ問題を変えましょう」

男「分かりやすいのでよろしく」

幼「ある日のお弁当のおかずの種類が1種類、次の日が3種類、そのまた次の日が9種類」

男「はぁ」

幼「何日後に満漢全席になるでしょう?」

男「社会じゃねーか!!」

幼「社会×数学…経済学かしら」

男「世界史!」

幼「新しい学問の扉が開きそうね」

男「ただの高校生クイズだろ」

幼「因みに約100種類、一日で揃えるなら6日、総和で揃えるなら5日」

男「一週間中華か」

幼「料理も計算なのよ」

男「調味料の量だったり時間の計算だったりか」

幼「まずレシピ通りに作れない人は駄目ね」

男「料理の得手不得手はそこね」

幼「そ、公式を正しく使えるかどうか」

男「俺は厨房に立つなと」

幼「必要ないでしょう」

男「でも幼ちゃん、醤油とか目分量だよね?」

幼「公式は応用するものよ」

男「適当じゃなかったのか」

幼「貴方に合わせて式変形」

男「そこまでしてくれてたとは」

幼「だから残さず、正確に解答してね」

男「しかし何でも計算づくの人生など薄っぺらい」

幼「薄っぺらい金言どうも」

男「そう思わない?」

幼「計算で私を騙した癖に」

男「人聞きの悪い」

幼「事実じゃない」

男「騙してたのは自分じゃないか」

幼「…キザ」

男「俺は騙されなかったけどね」

幼「…減らず口」

男「たまには俺も言うよ?」

幼「その生意気な口塞いであげる」ギュウ

男「ちょっ…タンマタンマ!」

幼「…次は本気よ」パッ

男「いつも本気じゃん」

幼「問題解けた?」

男「すぐ脱線するからな」

幼「貴方ともっとお話したいのよ」

男「じゃ勉強やめる?」

幼「本当なら授業で十分なはずなんだけど」

男「かたじけない」

幼「今やっておけば後々ゆっくり話せるでしょう」

男「学校でか」

幼「今夜」

男「こっちで食べていくのか」

幼「朝を迎えていくわ」

男「そこまで!?」

幼「そのつもりで来たのよ」

男「いや…でも親に相談してみないと」

幼「伏兵、全員もう知ってるわ」

男「計算してるのはどっちだよ」

幼「私、数学得意だから」

男「人海戦術も大したもんだ」

幼「恋は戦争よ」

男「兵法に長けた者が勝つのか」

幼「人心誘導も基本ね」

男「だんだん外道じみてきたぞー」

幼「むしろ王道よ」

男「四面楚歌とはこのことか」

幼「正確には五面楚歌」

男「一面でっかいのが入ったな…」

幼「私ね」

男「いや…おとうさん」

幼「おじさん、そんなに協力的なの」

男「そういうことじゃないんなぁ」

男「もう親に相談する必要もないのか」

幼「言ったでしょう、親公認と」

男「こっちもとは」

幼「もともと親が4人いる様なものじゃない、私達」

男「それもそうか」

幼「家族旅行と称して貴方がついてきた事が何度あったか」

男「何度どころか全部じゃないか」

幼「そう言う事よ」

男「邪魔じゃなかったか」

幼「貴方いつから、うちに来た時お邪魔しますって言わなくなった?」

男「……覚えてない」

幼「そう言う事よ」

家族旅行ついて行っといて義父が怖いのかw

>>642
お義父さんの期待が怖いんじゃないの

男「ふぃー…解いた解いた」

幼「どれどれ」

男「合ってる?」

幼「合ってると思って書いたんでしょう」

男「それで何度も痛い目見てる」

幼「…うん、一応全部合ってるみたい」ギュウ

男「ご褒美のつもりですか」

幼「感情記憶よ、ずっと覚えていられるように」ギュウウウウ-

男「体に覚えさせるのか」

幼「テストの時は私を思い出してね」

男「やめて、テストの後立てなくなる」

幼「たってるじゃない」

男「だからそれ言うのやめろ!」

幼「パブロフの牡犬ね、条件反射」

男「牡人間!」

頑張れ支援

幼「じゃあ次はどの教科にする?」

男「休憩を要求する」

幼「まだ授業一時間分も経ってないわ」

男「もう一時間分以上の頭使ったよ」

幼「それが原因ね、授業を受けきれない」

男「ずっと集中するのは厳しいよ」

幼「要点で集中すればいいの」

男「幼ちゃん、ずっと集中してるわけじゃなかったんだ」

幼「難しいわね」

男「幼ちゃんほどの人が難しいとは」

幼「心配事があるとどうもね」

男「だったら相談してよ」

幼「………」

男「はい、勉強頑張ります」

幼「お菓子を食べなさい」

男「休憩させてくれるのか」

幼「糖分がなきゃ頭に入らないでしょう、貰ってくるわ」ガチャ

男「悪いね」

――――――――――――――――

幼「ただいま」ガチャ

男「何かあった」

幼「おばさんが用意してくれてたわ」

男「持ってくりゃ良いのに」

幼「一度持って来たそうよ」

男「なんで戻った」

幼「私のあえぎ声が聞こえたので遠慮した、と」

男「来てたのかよ!!」

幼「私も気づかなかったわ」

男「気付いてやってたら最悪だ!!」

幼「ちゃんと言っておいたわ、演技だと」

男「当然だ」

幼「おばさん、気の毒そうな顔してたわ」

男「誤解が解けてねぇ!」

幼「まあ実際気持ち良くも何ともなかったし」

男「そういう言い方やめろ!」

幼「別に貴方のテクニックが悪いとは言ってないじゃない」

男「首筋触るのにテクニックも糞もあるか」

幼「貴方の嗜好に対応できない私の体が悪いのよ」

男「…そういう事言うのやめろよ」

幼「そう?」

男「幼ちゃんは全然悪くない」

幼「じゃ、多趣味の貴方が悪いわ」

男「返す言葉もございません」

幼「お菓子、食べないの?」

男「ああ、食べる食べる」

幼「飲み物も貰ってきたから」

男「オロナミンCか懐かしい」

幼「茶色の瓶は何でもそう見えるの?」

男「まむし…」

幼「私はピーチジュースを頂いたわ」

男「母親ぁ!」

幼「買い物に行ったわ」

男「逃げたな」

幼「後は若い二人にお任せして、と」

男「流行ってんのその言い回し…」

男「親父はいなかったのか」

幼「おじさん?テレビ見てた」

男「平常運転なのは親父だけか」

幼「涙ぐんでたわ」

男「珍しい、テレビ番組で感動するなんて」

幼「番組じゃないわよ」

男「はい?」

幼「私達の成長記録、ビデオ繋いで」

男「あんの野郎…」

幼「良いお父さんじゃない」

男「騙された」

幼「勝手に勘違いした癖に」

男「というか、バタバタしてるうちに昼を食い損ねてた」

幼「もう午後も良い時間ね」

男「頭が働かない訳だ」

幼「その為のお菓子よ」

男「昼飯代わりかよ」

幼「こんな微妙な時間にしっかり食べたらお夕飯が美味しくないわ」

男「夕飯を買いに行ったんだな」

幼「そのようね…パブコン、使っていい?」

男「公共物だからな」

幼「それもそうね」カタカタ…カタ

男「余計なフォルダ開くなよ」

幼「数学は十分やったじゃない」

男「なら良いけど」

幼「えー…と、スッポン…さばき方…っと」カタカタカタ…カタ

男「全然良くねえ!!」

幼「良いでしょ、調べなければ分からないわこんな事」

男「母親ぁ…!」

幼「あ、言い忘れてたけど今夜はお鍋よ」

男「知ってるよ!!」

幼「あつくなるわね」

男「顔見て言えよ!」

幼「あつくなるわね」

男「あったまるの間違いだろうが」

幼「楽しみだわ」

男「どこに期待してるんだ…」

幼「お肌がプルプルになる事に」

男「コラーゲンの方か」

幼「変態」

男「悪意を感じる」

幼「厚意よ、ご両親の」

何故これで付き合ってないのか

男「そんなにホイホイ売ってるもんじゃないだろう」

幼「そうでしょうね、だから早めに出たのでしょう」

男「しかもまるまる売ってることもないだろう」

幼「そうでしょうね、食材売り場に並ぶなら」

男「じゃあ何でさばき方?」

幼「もし見つからなかった時の為に」

男「ないなら意味ないじゃん」

幼「ペットショップ」

男「…アホだろ」

幼「ご両親を悪く言うのは頂けないわ」

男「だってアホじゃん!止めろよ!」

幼「あくまで最終手段よ、万が一」

男「食べないという選択肢がないのが怖い」

幼「大体分かったわ、出来そう」

男「凄いな」

幼「これで使える食材が増えたわ」

男「弁当は勘弁してくれ」

幼「昼休み立てなくなるものね」

男「ごもっとも」

幼「満漢全席に一歩近づいたわ」

男「どれくらいさばき方覚えれば良いんだ」

幼「……32珍てあるから、最低32種類かしら」カタカタ

男「シェフになった方が良いよ、幼ちゃん」

幼「ありがとーっ」

男「そっちもあったか」

幼「お花屋さんが一番好きよ」

>>675
前作で付き合ったハズだ

前作とな?

>>688
男「好きです付き合ってください」幼馴染「いまさら?」
だったはず

幼「次は味付について調べないと」

男「スッポン鍋って何味なの」

幼「……お酒に、生姜を入れて臭みを消して、塩で味を調整みたい」カタカタ

男「塩味か」

幼「まる鍋というものは醤油ベースに砂糖とお酒ね」

男「醤油良いね」

幼「食べさせてあげたいけれど、これは鍋を使いこまなきゃダメみたい」

男「そんな条件あるの」

幼「出汁を何度も鍋にしみ込ませて、風味を出すのよ」

男「鍋も含めて料理なのか、面白いな」

幼「これから毎日私の家でお夕飯食べない?」

男「いや、おじさんの体が心配だ」

幼「大丈夫よ、お父さん元気だから」

男「元気だと余計に問題だろ」

幼「さて、おばさんが帰ってくる前にもう一勉強しましょう」

男「うへ」

幼「次は貴方の得意教科、国語」

男「いつからそうなった」

幼「心情理解、得意でしょう」

男「登場人物の気持ちなんて知らないよ」

幼「こころが分からないのね?」

男「そんな単純に分かるもんじゃないだろ」

幼「それもそうね、Kが死んだ訳も所詮は分からずじまい」

男「そっちかよ」

幼「分かるの?」

男「授業で言ってたじゃん、忘れたけど」

幼「あれは後の偉い人達の推論よ」

男「じゃあ何で死んだのさ」

幼「戦死よ」

男「それは天下の夏目先生も怒るだろ」

幼「恋心を内に秘めるのは辛い事よ」

男「素直になれば良いのに」

幼「なれたら苦労はしないの」

男「それにあれは相手が悪かった」

幼「策略家だものね」

男「あんな言葉を二回言うのはずるいと思う」

幼「三回でしょう」

男「畳みかけて二回じゃないか」

幼「時間をおいて三回よ」

男「…精神的に向上心云々」

幼「月が綺麗ですね」

幼「精神的に向上心のない者は馬鹿だ、よ」

男「そう、それそれ」

幼「貴方はキーワードから抜けているのね」

男「申し訳ない」

幼「全く、しょうのない人」ギュウ

男「またですか」

幼「精神的に向上心のない者は馬鹿だ」ギュウウ-

男「……」

幼「精神的に向上心のない者は、馬鹿だ」ギュウウウウ-

男「……僕は…馬鹿だ」

幼「知ってるわ」

男「Kの気持ちが痛いほどよく分かった…」

幼「良かったわね、心情理解できて」

男「もっと明るい話にすれば良いのに」

幼「天下の夏目先生にモノ申すのね」

男「いや、折角の作りものだからハッピーエンドでも良いじゃないか」

幼「戦争にハッピーエンドはないわ」

男「怖い事言うなよ」

幼「略奪戦争の事よ」

男「俺は敵国じゃないのね」

幼「敵対した事があって?」

男「さしずめ侵略領地ってとこか」

幼「よそよそしいわね」

男「じゃ、さしずめ」

幼「国土」

幼「ハッピーエンドが良いなら、坊ちゃんなんてどうかしら」

男「名前は知ってるけど、最後どうなるの」

幼「主人公を小さいころから世話してくれていたお婆さんが死ぬ」

男「バッドエンドじゃん!」

幼「だって最後の最後にそう書いてあるのよ」

男「それ必要か」

幼「天下の夏目先生に言って」

男「それでもハッピーエンドなんだな」

幼「勧善懲悪な話だったと」

男「坊ちゃんてヒーローものなの?」

幼「アウトローだけど」

男「ダークヒーロー的な?」

幼「バットマンとは全然違うわよ」

男「もしそうだったら夏目先生ご乱心だ」

男「とりあえず、国語の要点はまとめたよ」

幼「精神的に」

男「向上心のない者は馬鹿だ」

幼「黒い光とは?」

男「罪の意識じゃないのか」

幼「先生がいとこと結婚しなかったのは」

男「関係が近すぎたから」

幼「ああ」

男「失策ったと私は思いました」

幼「恥の多い」

男「人生…は違うだろ」

男母「男ー!幼ちゃーん!帰ったわよ!」

幼「あ、おばさんね」

男「帰ってきたか…」

幼「料理手伝わなきゃ、下に行きましょう」ガチャ…トットットットッ…

男「はあ…恐ろしい」トボトボトボ…

幼「おばさん、手に入りましたか」

男母「苦労したけどねっ、可愛い幼ちゃんの為なら安いもんよ!」

幼「有難う御座います」

男「まさかペットショップまで行ったのか、母さん」

男母「まさか、ちゃんと食用の肉の部分だけよ!」

男「良かった…」

男母「あとアンタ、誰でも最初はへったくそだから気にしちゃダメよ」

男「……違うよ!!」

幼「私はおばさんと料理してくるから」

男「ちゃんと誤解を解いておいてくれよ」

男母「あ、お父さんと話した?」

男「え?いや、ずっと部屋にいたから」

男母「話があるみたいだから鍋出来るまでに喋っときな!」

男「あいよ。……親父、何か用か」

男父「男、若い時には色々あるものさ。気にしちゃあいけないよ」

男「いや、だから違うって」

男父「ははは、恥ずかしいのは分かるさ。父さんも昔、よく言われて赤面したものだよ」

男「聞きたくないわ…そんな話」

男父「だがね、焦れば焦るほどに物事は悪化して行くものなんだ…っ…っ」

男「なんだこの親父…」

男父「如何なる時も冷静に。これが…今日旅だった君に…っ…父として送る言葉だよ…っ」ホロリ

男「まずあんたが落ちつけ色ボケ親父!」

幼「お鍋出来たけど、何してるの」

男「ビデオ観賞会」

男父「嗚呼この画面に映った二人が、ここまで…何とも感慨深いじゃあないか…」

男「この調子で幼ちゃんの誕生日からビデオ見させられてる」

幼「貴方が生まれてないところから?」

男「何でそこからあるんだよビデオが」

幼「それは…私が貴方の実の姉だからよ」

男「へー」

幼「例え姉弟だったとしても、貴方の事が好き!」

男「ドラゴンには変身しないのか」

幼「だから猫の話が好きなの」

男「じゃあ猫か」

幼「にゃーんにゃん」

男「鍋食えないぞ」

幼「にゃんにゃんお終い、さ、食べましょう」

> 幼「にゃーんにゃん」
>
> 男「鍋食えないぞ」
>
> 幼「にゃんにゃんお終い、さ、食べましょう」


俺「~~ッッ!!!」

幼「美味しい?」

男「旨いよ」

男母「全くこの子はもっと気の利いた事言えないのかね!?」

男父「ははは、夫婦円満の秘訣は細かく褒める事だぞ。男よ」

男「気の利いた褒め方ってなんだよ」

幼「体が元気になるような美味しさだね、とか」

男「美味しさのせいじゃないだろうが!」

幼「美味しいもの食べると元気にならない?」

男「そりゃ、なるけどさ」

幼「じゃあ元気出して…はい」

男「ここ学校じゃないんですが…」

男母「………」

男父「………」

幼「ん………」

男「こいつら……うん、旨いよ」パク


>>男「ドラゴンには変身しないのか」
幼「だから猫の話が好きなの」
男「じゃあ猫か」

どゆこと?

幼「さて、締めは雑炊で良いわよね」

男「あっつい…何これ」

幼「あつくなったじゃない」

男「まさかこれほどとはね…」

幼「大丈夫、食べられる?」

男「別に体調悪い訳じゃないから」

幼「はい…ふー…ふー…」

男「いや、病人じゃないから」

男母「あっついあっつい」

男父「ホント、あつくて敵わないな。ははは」

幼「ん………」

男「こいつらぁ………うん、旨いよ」パク

男「ご馳走様…」

男父「はは、ごちそうさま」

幼「お粗末様」

男母「おそまつっ」

幼「じゃあ、片付けるから。ゆっくりしててね」

男「俺も手伝うよ」

男母「じゃ!後は若いお二人にまかせて」

男父「ははは、夫婦円満の秘訣は細かい手伝い。分かってきたな、男」

男「もうやだこの空間」

幼「ならお望み通り、キッチンへご案内するわ」

男「俺んちなんだけどな」

幼「じゃ案内して」

男「はい、一名様ごあんなーい」

新アニメ『おそまつっ!』

幼「すすいだらここに置いてね」

男「俺は水で流すだけか」

幼「洗うの慣れてないでしょ、まずは基本から」

男「修業の基本は皿洗いからだろ」

幼「皿洗いも奥が深いのよ」

男「とりあえず入門編なのね、すすぎが」

幼「貴方は私の初めての弟弟子よ」

男「弟子より下か」

幼「師匠がいるもの」

男「ああね」

幼「おふくろの味、良く出来てるでしょう」

男「んー、青は藍より…云々」

幼「…有難う」ギュ

男「濡れる濡れる」

幼「はい、これで全部」

男「お疲れ様です」

幼「こんな所で疲れてられないわ、元気が湧いてくるもの」

男「全然あつくなさそうだったけど」

幼「ちゃんとあついわよ」バサバサ

男「だからスカートで扇ぐな!」

幼「今夜は眠れそうにないわね、あつくて」

男「顔を見て話せ!」

幼「今夜は寝かせてくれる?」

男「その聞き方はどうかと」

幼「今夜どう?」

男「なおタチが悪い!」

幼「お風呂、どうするの」

男「入らないという解決策を思いついた」

幼「水場でそんな事言っていいの?」

男「同じ手は食わない、着替えて済ませる」

幼「貴方、匂う」ギュウウ-

男「その手にも乗らない」

幼「じゃあ私、ずっと入って待ってるから」

男「それは言っちゃダメだろ」

幼「……しまった」

男「俺は入らないよ」

幼「私は待ってるから、根競べよ」スタスタスタ…

男「ついに開き直ったな!」

男母「あーあっつい、早くお風呂入りたいわー!」

男父「ははは、風呂上がりのビールは最高なんだがなあ」

男母「今日は買い物で遠出したし疲れたわー!」

男父「今日は一日ビデオ見て肩が凝ったなあ、ははは」

男母「汗流したいー!」

男父「ビールー…」

男母「お父さん久しぶりに一緒に入る!?」

男父「良いねえお母さん。でも母さん気紛れだからなあ」

男母「あれーっ何だか入りたくなくなってきたわ!」

男父「あははは、残念だなあ…実に残念だなあ…」

男「………うるせ―――――!!入りゃいいんだろう入りゃ!!あと良い歳していちゃつくな!!」

男母「じゃ、これ持って行って!幼ちゃんの着替えよっ」

男「……謀られたぁああ」

危ないっぽい

男「幼ちゃん、入るよ」ガラ

幼「女の子を待たせるなんて、マナー違反よ」

男「マナーなんて気にする間柄じゃ、ないよね」

幼「成る程、水着」

男「ここは俺の家だからね、今までの様にはいかないよ」

幼「そう、私は構わないけれど」

男「にしてもやってくれたね」

幼「ばれちゃった?」

男「三文にもならない芝居に、着替えまで渡して…どうするつもりだったの」

幼「根競べよ、貴方が折れるまで服なんて要らない」

男「すっげえ度胸」

幼「そうよ、何も要らない覚悟があるの」

男「………その巻いてるタオルの下」

幼「私は構わないけれど?」

男「状況が悪化してるじゃねーか!!」

幼「お互いじゃないだけマシじゃない」

男「絶対取らないでよ」

幼「絶対見ないでなんて言わないわ」

男「体洗うから湯船入って」

幼「背中流しっこしましょう」

男「勘弁して下さい」

幼「貴方は何か勘違いをしている様だけど」

男「勘違いも糞もあるか」

幼「背中を流すだけなら、背中しか見えないのよ。それに貴方も脱ぐ必要はないわ」

男「……確かに……そうなんだけど」

幼「じゃ、構わないわね」ハラ

男「背中向けてから取れ!!」バッ

男「あの、髪が…」

幼「あら、ごめんなさい。今まとめるから」バサ

男「……こんな感じでどう?」ソー…ゴシゴシ

幼「もっと強くして良いわよ、範囲も広げて」

男「はいはい…これでどう?」ゴシゴシゴシ

幼「んんー…感じないわ」

男「これそう言う事じゃねえから!!」

幼「恋人設定でお風呂なのに」

男「設定じゃないだろ!」

幼「じゃあ何の問題もないじゃない」

男「どこで知るんだそう言う事…」

幼「パブコン」

男「捨てようかな…」

幼「そうよ、私がいれば良いじゃない」

男「良くない!!」

男の格好は?

>>784
水着だろ

おいお前らくだらない事で埋めるんじゃない

男「流すよ」ジャー

幼「ああー…気持ちいいわ」

男「これそういう事じゃ」

幼「シャワーを浴びて気持ちいのは当り前でしょうド変態」

男「…返す言葉もございません」

幼「さ、交代」クルッ

男「俺より先に振り返るな!」バッ

幼「テント穿いてるじゃない」

男「水着だよ!!」

幼「見間違えたわ」

男「パブコンか…」

幼「見たままを言葉にしただけ」

男「知ってるままに水着と言えよ!」

幼「かゆいところは御座いませんか?」ゴシゴシ

男「ないない、早く終わらせて」

幼「じゃ、流すわね」ジャー

男「はぁ…良かった…」

幼「最終チェック」ギュウウ

男「………」

幼「んー………」ギュ-…スンスン

男「………」

幼「ぷはっ…貴方の匂い、酷くなってる」

男「もう…止めて下さい…」

幼「……大丈夫?」

男「これ以上だと…はぁ…一緒の湯船入れなくなる……」

幼「………やりすぎたわ、御免なさい」

男「良いよ。ただ普通が良いね、昔みたいに」

幼「落ちついた?」

男「何とか」

幼「水着は脱いだの」

男「念の為。タオルは巻かせて貰うよ」

幼「構わないわ…………御免なさい」

男「気にしなくて良いって、俺が初心過ぎるのが悪い」

幼「そ…そんなことないっ。距離感がない私が」

男「良いって良いって。ゆっくり風呂入ろう」

幼「うん」

男「嫌でも、嫌いでもないからね」

幼「うん」

男「ゆっくり、したいんだ」

幼「うん」

男「そのうち振り向けるように頑張るから」

幼「…うん」

男「ほら親父、母さん。早く入れよ」

男母「随分長いお風呂だったわねっ」

男「うるさい」

男父「それじゃあ母さん、久しぶりに…」

男母「やっと汗流せるっ!お父さん、先にお風呂頂くからっ」スタスタスタ

男父「あ…あはははは」

男「なんなんだろうこの夫婦」

幼「良い夫婦じゃない、とっても」

男父「……男よ」

男「何、慰めて欲しいの?」

男父「うちは二馬力だから、お金の事は気にしなくていいぞ。あははは」

男「……こいつ」

幼「良かったじゃない、金欠だったんでしょう」

男「そういう規模じゃない気が…」

男父「あっはははははは」

男母「あーっ!良いお湯だった!お父さんどうぞっ」

男父「やっぱり入るの一番最後なのが家長の辛いところだな、あっははは…」トボ…トボ…

男「親父ぃ……あ、母さん、幼ちゃんの布団用意してあげて」

男母「そんなもんないよっ」

男「は…?いや、来客用の布団」

男母「捨てた!お父さんとあたしのも捨てた!」

男「…アホだろ…買ってこいよ!!」

男母「お金もないよっ」

男「親父ぃ!!」

男父「あははははは、スッポンって高いみたいでね。次の給料日まで布団は無しだ」

男母「お父さんとあたしはソファーで寝るから!あとよろしくっ」

男「このホラ吹き三文芝居夫婦が…!」

男母「親は子供の為だったら何でもやるさ!」

男父「ちょうど布団も買い替え時だったしね、母さん」

男「幼ちゃん、布団がないのは事実の様だ…」

幼「私は構わないわ」

男母「布団はアンタの部屋しかないからね!」

男「知ってるよ!」

幼「さ、それじゃ歯を磨きましょう」

男「母さん…」

男母「捨てた!」

男「ですよね」

幼「構わないわ」

男「…もはやそうか」

幼「私は最初から」

男「俺はやっとこさ」

幼「……布団、確かに敷いてあるわ」ガチャ

男「風呂の間にか……って」ドタドタドタドタ

男母「階段駆け下りない!」

男「布団捨てたんだろ!?」

男母「確実に捨てた!」

男「枕は!?」

男母「なきゃ寝辛いでしょうが!」

男「来客用か…」トボ…トボ………ガチャ

幼「お帰りなさい」

男「もう布団入って……俺の枕じゃん」

幼「貴方は隣のをどうぞ」スンスンスン

男「来客扱いか…」

幼「いらっしゃい、貴方も好きね」ピラ

男「古いな!!」

男「電気消すよ」

幼「構わないわ」

男「はぁ…今日は何か疲れた」ドサッ

幼「お疲れ様」ギュ

男「また暑いなぁ」

幼「今夜は眠れそう?」ギュウ

男「正直厳しい」

幼「元気、出したら?」

男「その言い方やめろ!」

幼「私は構わないわ」

男「そしたらまた起きなきゃだろ」

幼「貴方は寝てて良いわ、私が」

男「自責の念で眠れなくなるからやめて」

幼「気にしなくていいのに」ギュウウ-…スリスリ

幼「昨日と違って、お父さんの匂いはしないわ」ギュ-…スンスン

男「そりゃまだまだ若いからね」

幼「布団も枕も、全部貴方の匂いね」

男「ああ、イカ?匂いが移ってたかな…」

幼「いえ、貴方の匂い…」スンスン

男「……しっかし幼ちゃん、貴女の配下の伏兵は皆強者ですな」

幼「よくやってくれていたわ、褒めてつかわしましょう」

男「そうだね、女王様が釣られて大胆になるくらい」

幼「!…またそうやって」

男「幼ちゃん昨日からだいぶ舞い上がってたもんね」

幼「……」ギュウウ

男「あんまり大胆なんで俺もう大変だよ、今も」

幼「だって相談したら…お父さんも、お母さんも、おじさんも、おばさんも」

男「本当、ノリノリで困っちゃうよな」

幼「皆盛り上がってるから…私もつい」

男「まあ仕方ないよ、あそこまであからさまにやられたら」

幼「………」

男「もう逃げ場ないでしょう」

幼「………そうよ!もう逃げ場はないわ。追い詰められているのよ貴方」バッ

男「顔が近いよ、幼ちゃん」

幼「五面楚歌よ、逃がさない」

男「俺達が、四面楚歌じゃないの?」

幼「私は…構わないの!」

男「幼ちゃん…素直になったね」

幼「これで五面楚歌。諦めなさい」

男「確かに五面囲まれた…」

幼「今度は私が、してやったわ。降参なさい」

男「そうだね…」

男「…でも、降参するにはまだ早い」

幼「負け惜しみは聞きたくないわ」

男「まだ、俺は楚歌を聞いてない」

幼「………!」

男「……」

幼「……キザ!」

男「良く知ってるだろう?」

幼「……減らず口!」

男「俺も言う時は言うよ」

幼「今度やったらその口を塞ぐって、言ったでしょう」

男「顔が近いよ」

幼「喋らないで、次はないわよ…!」

幼「…………」

男「…………」

幼「………じゃあ……言うから」ギュウ

男「……」コク

幼「………」ギュウウウウ

男「………」ギュ





幼「大好きです、お嫁にして下さい」

男「…いまさら?」






おしまい

アフターストーリー見たい人向けにグダグダやってみた

ねおちしたりもしたけれど、私はげんきです。

こんな長い時間付き合ってくれたお前ら乙



ニヤニヤしっぱなしだった

このSSまとめへのコメント

このSSまとめにはまだコメントがありません

名前:
コメント:


未完結のSSにコメントをする時は、まだSSの更新がある可能性を考慮してコメントしてください

ScrollBottom