美少女「私を買っていただけると嬉しいのですが」(420)

美少女「あのう、買っていただけると嬉しいのですが」(仮)

男「……」

ペラッ

男「……」

ペラッ

男「……いぬみみずかん面白」

パタン

男「……何故俺の周りには美少女がいないんだ」

男「空からふってこないし……幼なじみもいないし……ましてや姉妹なんているわけがない……」

男「全世界の童貞が美少女を侍らす世界になったら良いのに……」

ぼわわ~ん

「その願い、我がかなえてしんぜよう」

男「え、何?」

??「我こそは金の精霊、THE・マネーだ」

男「うわぁ変なのきた……しかもなんで金なんだよ……美少女の精霊こいよ……」

マネー「そなた美少女を侍らしたいのであったな?」

男「え、できんの?」

マネー「ただし有料だがな」

男「うっわ現実的だよこの精霊」

マネー「まぁ待て、五万くれれば世界を改変してやろうというのだ。この私が特別に」

男「それで俺も美少女を侍らせられんの?」

マネー「ただし有料だがな」

男「……五万とは別金?」

マネー「もちろんだ」

男「(俺だまされてるような気がする)」

マネー「さぁどうする?払うか?」

男「はいはい……」

マネー「ひゃっはーパチンコの軍資金ゲット!!」

男「(こいつただのパチンカスじゃねぇの?)」

マネー「さぁ、眠りにつくが良い。明日は貴様の望んだ世界になっているであろう


男「(死ぬほどうさんくさいけど……まぁいいか)」

――――――――――――――――――――――――――――――――

チュンチュン

男「……よく寝た」

男「……美少女いねぇ」

男「……夢か」

男「……あっ」

男「……サイフの五万が」

男「……畜生」

男「……ATM行くか」

ガチャ

おばさん「あらおはよう。今日は早いのね」

美少女「おはようございます!」

男「おは……」

男「……」

おばさん「どうしたの?」

男「あの……なんで女の子をリードにつないで散歩させてんすか?」

おばさん「あらやだどうしたの?ホラよく見て、ちゃんと耳ついてるでしょう?今
はやりの『美少女犬』じゃないの。TVでもよくみるでしょう?」

男「……」

おばさん「息子がせがむから買ってあげたのに……ロクに世話もしないんだがら」

美少女「事情があるんですよきっと」

おばさん「貴方は良い子ねぇ」

男「ちょっとダッシュでATM行ってきます」

ダッ

おばさん「あら?」

――――――――――――――――――――――――――――――――

男「(ATMで五万おろし)」

男「(そして最寄りのペットショップへやってきた)」

男「(俺の予感が正しければ……!)」

ウィン

店員「へいらっしゃい」

金髪美少女「貧乏そうな人間ね」

店員「こら!お客さんにそんなこと言うんじゃない!」

ワーワー

キャーキャー

男「……」

男「(ここは天国か?)」

男「(なんか全裸の美少女がいっぱいいるんだけど?)」

男「(一時間10000円って言われてもなんのためらいもなく払える)」

店員「で、どうしたんですかな兄さん」

男「あ、その……美少女犬ってのを……」

店員「こいつなんてどうですかな?ゴールデンレトリバー系。血統書付きですぜ」

男「(20万とかキチガイじみてる)」

店員「こっちのウェルシュも……」

男「えーと」

「あのう」

男「ん?」

美少女「できればで良いのですが」

男「うん」

美少女「私を買っていただけると嬉しいのですが」

男「(……可愛い)」

店員「あー……そいつは」

男「何かあるんですか?」

店員「いや、ただの雑種ですよ?全然人気もないし……」

美少女「最近ずっと売れ残ってまして」

店員「そろそろ殺処分かなあって考えてたくらいの」

男「買います」

店員「え、いいんですか?」

男「ついでに服も買いたいのですが」

店員「お客さん物好きですねぇ……」

――――――――――――――――――――――――――――――――

男「(再び五万飛んだ)」

男「(貯金が……)」

美少女「あのう」

男「ん?」

美少女「買っていただいてありがとうございます」

男「ああ、うん……」

美少女「私なんかのために服までわざわざ」

男「そりゃまぁ……」

美少女「きっと明日には殺処分だったので、本当に助かりました」

男「……(ガチで危なかったのな)」

美少女「それにしても」

男「ん?」

美少女「私で妥協するなんて珍しい人ですね」

男「え」

美少女「あ、あの、いや、今のは失礼な意味で言ったのではなくてですね……」

男「……はぁ」

美少女「他のお客さんは私に目もくれないので」

男「……何でだろうな」

美少女「そりゃあ、雑種ですし。わりと汚いですし」

男「……(確かに髪の毛はぼっさぼさだよな)」

男「今度美容室行くか」

美少女「……え、いいんですか?」

男「トリマーのほうがいいのかな……?」

美少女「私みたいな雑種連れて行く人いませんよ?」

男「いいの」

美少女「……いいご主人様に巡り会えたようです」

男「……(可愛いなぁ)」

美少女「あっ、今のは決してご主人様を値踏みしてるとかそんなんじゃな」

男「わかってるって」

ナデリナデリ

美少女「わうぅ」

――――――――――――――――――――――――――――――――

カチカチ

男「(流石美少女天国、専用の美容室まであるのな)」

美少女「……」

カチカチ

男「(ペット不可でも美少女犬は可とかあるんだ。
そりゃあそうだろうな)」

美少女「あのう」

男「ん?」

美少女「それは何ですか?」

男「これ……?パソコンだけど?」

美少女「何をするものなんですか?」

男「……世界中から情報を集めたりする機械ってとこかなぁ」

美少女「そんなことができるんですか」

男「というか知らないなんて珍しいな」

美少女「私はそういうものに触れる機会がなかったので」

男「あー……まぁ、犬だしなぁ」

美少女「犬ですし」

カチカチ

男「そういえば服ももっと買っておいたほうがいいのかなぁ……」

美少女「いえいえ、そんなわざわざ」

男「駄目駄目、可愛いんだから。今回買ったのはあくまで服を買いに行くための服
みたいなもんだから」

美少女「わ、わうー……」

男「……あ、風呂入った方が良いな」

美少女「臭くてすみません……」

男「いや臭くはないけど」

男「(むしろ良い匂い)」

男「沸かしてくるわ」

美少女「わざわざすみません。あ、あのう」

男「とことん低姿勢だな……どした?」

美少女「やり方を教えていただけるとありがたいです。
次からご主人様のお帰りに合わせて沸かせますし」

男「(帰ったら風呂を沸かしておいてくれる美少女……アリだな!)」

男「おっけ。でもそんなに難しいことはないよ?」

美少女「何分機械に疎いもので。少々手こずるかもしれませんがご容赦ください…
…」

男「(それにしても何故ここまで流暢に日本語を使いこなせるのだろうか……)」

男「(しかもなんか古めかしいな)」

美少女「どうしました?」

――――――――――――――――――――――――――――――――

男「……で、このスイッチを押せば終わり、と」

男「わかった?」

美少女「か、かろうじで……」

男「まぁわかんなくなったらいつでも聞いてくれよ」

美少女「すみません……」

男「いいっていいって」

男「(これは料理とかをちゃんと教え込めば良い嫁になるのではないだろうか)」

クー

美少女「あ」

男「あ、そういや飯がまだだったな」

美少女「す、すみません……」

男「いちいち謝るのな……そういや美少女犬って何食べるんだっけ?ドッグフード
とかでいいの?」

美少女「ドッグフードでも構いませんが、ご主人様達が食べるようなものも食べら
れますよ。結構なんでもいけます」

男「そうか。じゃあなんか適当に作ろう。食べたいものとかある?」

美少女「そ、その」

男「ん?」

美少女「ど、どのようなものでも構わないのですか?」

男「まぁできる範囲なら」

美少女「では……」

美少女「……」ゴクリ

男「(やけにタメるな)」

美少女「そ、その、卵かけご飯などは可能でしょうか!」

男「え、卵かけご飯?」

美少女「は、はい!」

男「いや、全く問題はないけど……それだけ?」

美少女「さらに追加しても良いのですか!?」

男「逆に卵かけご飯だけでいくつもりだったの!?」

美少女「え、違うのですか?」

男「どんだけ慎ましい生活してきたんだよお前……」

美少女「そうですねぇ」

美少女「私は主に他の子の残飯等を食べていましたよ」

美少女「店長が忘れて二、三日食べなかったこともありますし……」

男「毎日腹一杯食わせてやる」

美少女「本当ですか!?」

男「むしろ飼い主としては当然だろうが……」

美少女「大変申し訳ありませんが顔が綻ぶのを隠しきれません……」

美少女「えへへ……」

男「可愛いなぁもう!」ナデナデ

美少女「わうー♪」

男「……それにしても何で卵かけご飯?」

美少女「そのようなものがあると小耳に挟んだもので」

男「(なにゆえ……)」

美少女「ゲームセンターというところに立ち寄ってからショップに来られたらしい
お客様が」

男「(ほぼ確実にTKG醤油をゲットした系だ)」

美少女「あとは……た、食べるらーゆ?というものも一度食べてみたいです」

男「明日買ってきてやるよ」

美少女「良いのですか!?」

男「いやあれくらいなんともないだろ……」

美少女「えっへへ……えっへへー♪」ウキウキ

男「(すごく安上がりだなぁこの子……)」

――――――――――――――――――――――――――――――――

美少女「ごちそうさまでした」

男「お粗末様」

美少女「決して粗末などでは……!」

男「いや、そういうものなの」

美少女「そういうものなんですか?」

男「いただきますごちそうさまみたいな感じ」

美少女「……わう」

男「作って食べてもらって、ごちそうさまって言われたら、お粗末様っていうの」

美少女「勉強になります」

男「おし」

美少女「あのう」

男「何?」

美少女「お時間の空いた時でよろしいので、本日のメニューの作り方を教えていただけませんか?」

男「……焼きサンマに味噌汁に卵かけごはんくらいだったら、いつでも教えられるよ」

美少女「本当ですか!?私でもこの味が再現できるというのですか!?」

男「いやむしろ最低レベルというか」

美少女「料理というものは奥が深いのですね……」

男「深いけど、深いけど……うーん?」

ピロリロリン オフロガワイテマス

男「あ、忘れてた」

美少女「はっ!また沸かし直さねばならないのですか!?」

男「いや、保温あるし」

美少女「まだ暖かいというのですか?」

男「うん」

          ':,    ',   !                     \    ―/―
   \      ':,      _,,.. -‐''"´ ̄`"'' ト、.,_.       ,,--,┐  \  ―/―
 \  \\     r-、 ァ'´      _ト、.,__ノ ノ `ヽ,ヘ,   //: /::::!   <   ヽ_/
           ノヾ、rァ'  __,ゝ‐i"`y'__]`''ー、'    / `>t,// :/:::::::!  /
    \\    `'(__!r-‐i__」-‐'"´,i  `''ー、」ー-ヘ、イ'"´.!:|||||:::::::/   \      -ー-、
       \   r‐ァ'´]-‐' '/  !  ハ /!ィ' i `''ー'、/ゝ  |:|||||:::;t'、  ミ  >      _ノ
 `' 、        ヽ7´ !   !/!メ、!」 レ-rァ''iT7   iヽ」`i´!:!!!」:ノ ! i   /
     i´ヽ.      | .! !   !-rァ'T    '、,_,ノ !__トr┘i>'r'、`'´   ;'    \   \/
   (`ヽ;、 `ヽr、. └'`ゞ、, ハ. '、_ノ     //// ! ';./ ;'ゝ.,二二7i   <   /

   ,.-`ヽ  >  i_,!`ヽ、/ |   !//// r‐-、    /! ! ヽ._」 /      !  /   (__
   `ー‐ァ (´__,ノ! |   `7!  .i'>,、.,__'--‐' ,..イ!  i ̄´ノ!       | /
     'ーri´ヽ_/7   〈    V7「ヽ7i ̄´'ノ ! '.、  ':、 '、       ;' \     __|_|__
 --─  ! |::::://   r-、,ゝ、!__j ';  トー'i i  ',    `ヽ.、'     /     \    |  __)
      '、ゝ'ン___,,...->ア`ー-'、 ,' i | i i |   ヽ.   ヽソ`''ー--‐'      /    |
        ̄      く ./___」_';/ ! | ! ! ! i   ,ゝ-‐''ンヽ.       く      |
          rソ´`ヽ、`'ァー-‐' ,.イ/ ,' ,' ! ', く_」`7´ハ  〉        >
         _r'ー--‐''"´   / ;'  i i ,ハ ヽ !_/ヽ!__L/       く     才,_
        //      -イ  /! ;'/ ム       \          \   /|/  )
       rン_,,.. -      /  / ;' !レ'´ i         `ヽ.        <    |   (_

美少女「最先端の技術はそこまで可能にしたのですね」

男「むしろ君がどんな風に知識を学んだのか気になる」

美少女「広辞苑をずっと読んでいました」

男「道理で所々おかしいわけだ」

美少女「おかしいのですか!?」

男「いや、さほどだけどさ」

美少女「わ、わうっ」

男「(今度正しい日本語系統の本を買ってきてあげよう)」

――――――――――――――――――――――――――――――――

男「お風呂だけど」

美少女「はい」

男「一人で入れる?」

美少女「大変申し上げにくいのですが」

男「……まぁ仕方ないか。犬だし」

美少女「教えていただければ次回からは」

男「まあ一度見ちゃってるしねぇ」

美少女「わう?」

男「流石に脱がすのは抵抗あるんだけど、一人で脱げる?」

美少女「が、がんばります!」

男「いや頑張るほどのレベルじゃないよな」

男「じゃ、外で待ってるから脱げたらタオル巻いて呼んで」

美少女「かしこまりました!」

男「(可愛いなぁ)」

朝まで保守してくれ頼む

――――――――――――――――――――――――――――――――

美少女「ご主人様!大変です!」

男「どうした!?」

美少女「ブラジャーが外せません!!」

男「……」パチン

美少女「ありがとうございます!」

男「(やっぱスポブラの方が良かったのかなぁ)」

美少女「どうしました?」プルン

男「いや何も(スポブラには大きいような……)」

――――――――――――――――――――――――――――――――

美少女「ご主人様!!大変です!」

男「どうした」

美少女「ズボンがかたくておろせません!!」

男「……ベルト外そうな」カチャカチャ

美少女「急に腰回りが緩く!」

――――――――――――――――――――――――――――――――

美少女「ご主人様!!大変です!」

男「……今度は何」

美少女「ベルトを完全に外しきってもズボンが固いです!」

男「ボタン外してチャックおろそうな」パチン ジー

美少女「するする脱げます!!」

スルスル

男「(可愛いなぁ)」

――――――――――――――――――――――――――――――――

美少女「あいたっ!」ゴツン

美少女「……」

美少女「わうちっ!」ガツン

男「……何やってんだよ」

美少女「た、立ったまま靴下が脱げません……」

男「座って脱ぎなさい」

美少女「するする脱げます!!」

スルスル

男「(バ可愛いってこういうこと言うんだろうな)」

美少女「わ、わう?」

――――――――――――――――――――――――――――――――

美少女「ご主人様!たいへんです!!」

男「どうし……全裸じゃん」

美少女「そ、その……」

男「……どうしたん」

美少女「お、おトイレはどこでしょうか……」

男「あぁ、行ってなかったっけ」

美少女「正直……そろそろ……げん……あっ」

男「もっと早く言いなさい!」

――――――――――――――――――――――――――――――――

男「トイレはここ。ウォシュレットとかは……また説明しよう」

美少女「砂じゃないんですね」

男「あー……砂のほうが良かった?」

美少女「いえ、私はこちらのほうが好きです」

男「じゃああとは」

バタン

ガチャ

美少女「……」

男……どうした?」

美少女「いきなり閉めないでください、吃驚するじゃないですか」

男「いやお前……」

ショロロ……」

美少女「はふぅ……」

男「ちょ!」

バタン

ガチャ

美少女「ご主人様!?私を閉じ込める気ですか!?ひどいです!!」

男「違う!違うから!!」

ショロロー

――――――――――――――――――――――――――――――――

男「(なんか疲れた)」

男「風呂にはいる前に体洗うか」

美少女「は、はひっ!」ビクッ

男「……やっぱ水苦手?」

美少女「と、得意ではないです……」

男「いつもはどんな感じで洗ってたの?」

美少女「ホースの水をぶっかけられてました」

男「……冬は?」

美少女「……冬もですが?」

男「……そりゃ、水苦手にもなるわ」

美少女「わう?」

シャワワ

男「温度はこれくらいかな?」

美少女「……あ、暖かい!?」

男「そりゃあな」

美少女「これなら、真冬に凍えるような思いをすることもありませんね!」

男「本当お前の人生辛かったんだな……」

美少女「わう?」

――――――――――――――――――――――――――――――――

男「大分綺麗になったな、ほれ、湯船つかれ」

美少女「私が先に入ると湯船が汚れます……」

男「いや洗ったから……」

美少女「わ、わう……」

チャプン

美少女「あ、暖かいです!」

男「当然だろ」

美少女「ご主人様!ご主人様も!」

男「いや二人は……」

美少女「大丈夫です!大丈夫です!」

グイグイ

男「わーった。わーったから……」

ザプン

ザパー

美少女「お湯が!お湯が!」

男「……だから言ったろうに」

美少女「まことに申し訳ありません……」

男「いやそこまでのもんじゃ……」

男「(……というか、柔らかいな)」

男「(……色々)」

美少女「……ご主人様!大変です!!」

男「どした」

美少女「ご主人様の陰茎が肥大化しています!!」

男「ぶっ」

美少女「どうすれば良いのでしょうか!?」

男「いやどうも何も……」

美少女「……わ、私でよければ、好きに使っていただいて構わないのですが!」

男「どういうこった!?」

美少女「……わう?美少女犬は、そういう目的の方が多いと店長から教わったので
すが」

男「……え」

美少女「何でも見た目が人間に酷似しているため性欲処理のために買ってすぐ捨て
る飼い主の方も少なくないそうです」

男「はぁ……」

美少女「流石に獣姦はちょっと問題があるらしいので、子をはらんだ場合は腹を蹴
ると良いそうです」

男「それひどすぎないか!?」

美少女「いやでも獣姦はちょっと……」

男「何だろう、線引きがおかしい!」

美少女「あ、あのう」

男「どうした?」

美少女「何か、お気に障りましたでしょうか……」

男「いや別に君が悪いわけじゃないんだ」

美少女「わう」

男「……まぁ、俺が望んだ世界だものな」

男「そういう気が、なかったわけでもないし……」

美少女「……わう」

――――――――――――――――――――――――――――――――
ブオー

美少女「暖かい風が頬を撫でます!」

男「……(世界を変えるってこういうことなのか)」

美少女「髪の毛が見る見る乾いています!」

男「……(やっぱり世界は、元のままの方が)」

美少女「あのう」

男「ん、どした?」

美少女「何か、お悩みですか?」

男「んー……まな」

美少女「私で何かお力になれたらよろしいのですが……」

男「どうだろうなぁ……」

美少女「わ、わう」

男「お前はさぁ」

美少女「はい?」

男「この世界、どうよ?」

美少女「好きですよ?」

男「……」

美少女「世界とか、詳しいことはわかりませんが」

美少女「今、私は幸せです」

男「……そっか」

男「じゃ、いいか」

ブオー

美少女「わわう!ご主人様!目に髪の毛が!!」

男「あっごめんごめん」

――――――――――――――――――――――――――――――――

美少女「……」ウキウキ

美少女「……」ワクワク

男「楽しそうだな」

美少女「楽しいです!」

男「……まだ何もしてないぞ?」

美少女「ご主人様と一緒に町を歩いています!」

男「それだけでか」

美少女「こんな風に、色々見て回れるとは、夢にも思いませんでした」

男「昨日は荷物が多かったからすぐ帰ったんだっけ……」

美少女「昨日は本当にありがとうございました!」

男「まだ言うか」

美少女「ですが……」

美少女「昨日私は買われていなければ、こうしてうきうき気分で町を歩くこともなく」

美少女「保健所に送られ殺処分にされていたと思うので……」

男「……えーい!重い話はやめ!やめ!」

ナデリナデリ

美少女「わうーっ」

男「(逆を言えば)」

男「(日々たくさんの美少女が保健所で殺処分されているということか……)」

男「……」

美少女「ご主人様?」

男「なんでもない。ほらついたぞ、美容室だ」

美少女「わう!こ、高級そうです!」

男「……確かに高級だな」

美少女「ほ、本当によろしいのですか?」

男「予約しちゃったしな」

美少女「わぅぅ……」

ウィン

店員「いらっしゃいませェイ」

男「予約していたものですが……」

店員「……かしこまりました、少々お待ちください」

美少女「わうー……」

店員「こちらのお嬢さんでですか?」

男「はい」

店員「……かしこまりました、全身全霊をもってビューティフルにカットさせていただきます!御主人様は
ゆったりとお待ちください」

男「どれくらいかかりますか?」

店員「少な目に見積もって一時間……電話番号をいただければ終了とともにお電話させていただきますが」

男「わかりました。これ番号です。そこらへんぶらついてきます」

店員「戻ってこられたとき、あまりの美しさにびっくりされるかと思われますが、心持ちお願いいたします」

店員「こちらのお嬢さんですか?」 ○
店員「こちらのお嬢さんでですか?」×

訂正

男「はは、期待しています」

ウィン

美少女「わぅー……」

店員「さて……」

美少女「!」ビク

店員「久しぶりに……腕が鳴るぜ……!!」ゴキッ

――――――――――――――――――――――――――――――――

男「……」

男「(どこに行っても、美少女だらけだな)」

男「(帽子とか被ってる子は見分けが付かないな……)」

男「(まぁ、リードでわかるけどな)」

短髪美少女「わうわうーっ!!」ガバッ

男「おおう!?」

飼い主「す、すみません!コラ、離れなさい!」

短髪美少女「このひといい匂いするんだよー」ズルズル

飼い主「全く……本当にすみません」

男「いえいえ(役得役得)」

飼い主「カット待ちですか?」

男「え、はい。良くわかりましたね」

飼い主「はは。ここらへんはそういう人が多いんですよ」

短髪美少女「ご主人!ご主人!僕フランクルフト食べたい!」

飼い主「はは。あとでな」

男「(どっちの意味なんだろう)」

飼い主「では私どもはこのへんで……そちらも大変でしょうが、頑張ってください」

男「あ、はい」

男「(……そんなに大変なのだろうか?)」

――――――――――――――――――――――――――――――――

ピリリリ

ピッ

男「はい」

店員『お連れのお嬢様のカットが終わりましたので、店舗までお越しください』

男「わかりました」

ピッ

男「……向かうか」

――――――――――――――――――――――――――――――――

ウィン

店員「いらっしゃいませー」

男「あ、カット待ちの者ですが」

店員「ああ、それなら」

「あのう」

男「ん?」

美少女「……どうでしょうか、変ではないでしょうか」

男「……」

男「……」

男「……可愛い」

美少女「へ!?」

店員「久しぶりに良い仕事ができたと存じております」

男「なにこれ持って帰りたい」

美少女「いやわざわざ持って帰らなくとも……」

店員「その前に代金をお支払いいただけると」

男「あ、すみません」

――――――――――――――――――――――――――――――――

店員「ありがとうございましたー」

ウィン

男「……」ポー

美少女「……」

男「……」ポー

美少女「あのう」

男「……」

男「……あっ、え、何?」

美少女「どうかされました?」

男「可愛すぎて見とれてた」

――――――――――――――――――――――――――――――――

ガチャ

男「……ふー、今日は疲れた」

美少女「あのう」

男「どした?」

美少女「ただいまと言ってください」

男「……?ただいま」

美少女「……おかえりなさいませ!」

男「……(可愛すぎる)」

ワッシワッシ

美少女「わーうー?」

――――――――――――――――――――――――――――――――

男「まず飯にしようか」

美少女「かしこまりました!」

男「……え、できる?」

美少女「……頑張ります!」

男「……一緒に作ろうか」

美少女「はい!」

――――――――――――――――――――――――――――――――

美少女「ご主人様!大変です!」

男「どした」

美少女「皮が上手く剥けません!」

男「ピーラー使えよ」

美少女「するする剥けます!」

男「……意外と器用だ」

――――――――――――――――――――――――――――――――

男「後は煮込むだけだな」

美少女「お手軽ですね」

男「それが良いとこだな」

グツグツ

――――――――――――――――――――――――――――――――

美少女「ご主人様!できました!できました!」

男「うん知ってる」

美少女「ごはんも炊けてます!」

男「うん知ってる」

――――――――――――――――――――――――――――――――

男「テレビ見るか」ピッ

美少女「これがテレビですか……」

男「テレビは知ってるんだな」

美少女「よくショップに来るお客様が話していました」

男「まぁテレビの話題は鉄板だよな」

美少女「いつか私も『きょうのわんこ』になりたいです!!」

男「あ、それはこっちでもやってるんだな」

――――――――――――――――――――――――――――――――

男「……ずっと聞きたかったんだけどさ」

美少女「はい?」

男「子どもはどうやって作るの……?まさか、人間と……?」

美少女「やだなぁ、そんなわけないじゃないですか!美少年犬と交尾するに決まってるじゃないですか!」

男「そんなのいるの!?」

美少女「希少種ですがねー」

男「お姉さま方に人気そうだな……」

美少女「や、でも高いですよー?50万円くらいが相場らしいですし、
血統によっては100万円を越える場合もあるとか」

男「車かよ……」

美少女「しかしそれでも売り切れ続出ですねぇ」

男「マジかよ美少年犬すげぇなぁ……」

美少女「私にはよくわかりませんが……美少年犬が一匹いると美少女犬を増やすことができて……
色々便利だとか……」

男「あー……(すごく裏業界っぽいなぁ)」

美少女「ちなみに美少女猫もいるって知ってました?」

男「え、いたっけ!?」

美少女「同様に美少年猫も……まぁウチのショップでは扱ってませんでしたが」

男「なんで扱ってないんだ?多分美少女猫も売れる筆頭だろ……」

美少女「美少女犬と相性が悪いのです」

男「あー……今凄く納得したわ」

美少女「ちなみに美少女猫は散歩も嫌いですからね。外でも見かけないかと」

男「なるほどなぁ」

美少女「ただ、美少女ねこカフェというのはちょっと楽しそうです……
なぜ美少女いぬカフェはないのでしょうか……?」

男「(メイドカフェみたいだな……)」

美少女「美少女猫とひたすら戯れるだけだというのに……何故か人気だそうです」

男「まぁ納得だわ」

美少女「……ご主人様も猫のほうが良いのですか」

男「え?」

美少女「あんなの奔放なだけじゃないですか!!忠誠心もないし、犬の方が良いに決まってます!」

男「お前……」

美少女「なんですか!」

男「もしかして、嫉妬してんの?」

美少女「わうっ……」

男「……」

美少女「……///」カァァ

男「……あーもう可愛いな!可愛いな畜生!!」

ナデナデナデリーン

美少女「わうー!ご主人様!髪の毛がぐちゃぐちゃになります!」

男「あ、ごめん」パッ

美少女「わうっ」

美少女「……」ジー

男「……どした」

美少女「……も、もっとなででくださっても良いんですよ」

男「ああかわいいいいいいいいいいいい!!!」ナッデナデナデデナデ

美少女「わううううぅ♪」

――――――――――――――――――――――――――――――――

美少女「……」ブルッ

男「……トイレか?」

美少女「ま、まだ我慢できます!」

男「我慢すんな行きたくなったら行きなさい」

美少女「で、でもご主人様私を閉じ込めようとするじゃないですかぁ!」

男「トイレはそういうもんなの!」

美少女「わ、わうぅ……」

男「(もしかして、閉所恐怖症なのか……?)」

男「……何か嫌な思い出でもあるのか?」

美少女「閉じ込められる良い思い出なんてあるわけないじゃないですか……」

男「ああかわいいいいいいいいいいいいいいい!!」

男「三個か!?甘いの三個欲しいのか!?三個...いやしんぼめ!」

につながると思った

男「ああ、ごめん」

美少女「……わぅー」

男「……さっさと行ってきなさい」

美少女「え、ご主人様は」

男「一人で行くの」

美少女「わ、わうー……」

――――――――――――――――――――――――――――――――

美少女「ご主人様ー!!」

男「どうしたー」

美少女「ちゃんといますかー!?」

男「ちゃんといるよー」

美少女「わかりましたー!!」

男「お前こそちゃんとドア閉めてるかー?」

美少女「それは嫌ですー!」

男「……」

男「なんでこんな微妙なところだけ聞き分け悪いんだろうな……」

ジャー

てくてく

美少女「スッキリしました!」

男「まずパンツはこうな」

――――――――――――――――――――――――――――――――

男「よし寝るか」

美少女「……わう」

男「どうした?」

美少女「いまいちこの布団というものに慣れません」

男「お前初日は床に丸まって寝ようとしてたものなぁ……」

美少女「普通じゃないでしょうか……?」

男「冬とかどうすんだよ」

美少女「寒かったですね」

男「……」ギュ

美少女「わ、わうー!?」

男「明日も買い物行くんだから早く寝なさい」

美少女「あのう」

男「ん?」

美少女「……ご、ご主人様のベッドで」

男「俺のベッドで?」

美少女「あ、いや、なんでもないです!」

男「いいよ、俺布団で」

美少女「違います!」

男「え?」

美少女「そ、そのう、一緒に、寝たいなぁ……と……」

男「……可愛いなぁちくしょおおおおおお!!!」

美少女「わう!?」

――――――――――――――――――――――――――――――――

美少女「くー……」

男「今日はものすごく寝つき良いなぁ」

ぼわわ~ん

男「このきっかいな音は」

マネー「また会ったな人間よ」

男「五万返せ」

マネー「それはできかねるな」

男「知ってるよ……何の用だよ」

マネー「何、そろそろ世界を戻したいと思っているのではないかと思ってな」

男「五万返す代わりに戻してやるってか?」

マネー「いや?今度は八万要求するけど?」

男「最低じゃねぇか!」

マネー「くく……貴様はまだわかっていないようだな」

男「は?どういうことだ」

マネー「世界を変えるということが、どういうことか」

男「……は?」

マネー「貴様も一度は考えたであろう?保健所では大量の美少女が殺されていると……」

男「……あぁ」

マネー「それがどういう事か……良く考えるんだな」

男「おい!待て!」

ぼわ~ん

男「クソッ……何だってんだ……」

美少女「……」

男「お前……起きて……」

美少女「ご主人様は……いなくなりませんよね?」

男「え?」

美少女「ご主人様……ご主人様……」ポロポロ

男「……早く寝ろ」ナデナデ

美少女「……はい」

男「……」

男「(俺は、って……)」

男「(どういうことだ……?)」

――――――――――――――――――――――――――――――――

美少女「ご主人様!朝です!起きてください!」

男「あぁ……おはよう」

美少女「見てください!トーストです!」

男「おお、お前が作ったのか」

美少女「はい!」

男「えらいなぁよしよし」ナデナデ

美少女「えへへぇ……♪」

男「さて、今日は昨日一昨日買えなかった物でも買うか。
小物とか……何がいるんだろう?」

美少女「さぁ……」

男「え、いやお前のだけど」

美少女「わうー……?」

男「まぁ普通犬は何も使わないけどさ……ほら化粧品とか……
生理は……あるのか?」

美少女「化粧……せいり?」

男「……無縁っぽいなぁ」

美少女「通常、犬の世話に必要なものなのですか?」

男「いや、いらないなぁ……」

男「犬の世話といえば……」

男「……ボールとか?」

美少女「ボール!」

男「食いついた!?」

――――――――――――――――――――――――――――――――

男「まぁ大きめのデパートに来れば何でもそろうよな」

美少女「ご主人様!クジラが浮いてます!!」

男「そうね」

美少女「あっ」

男「どした?」

美少女「……い、いえ、なんでもないです」

男「(視線の先は……)」

男「アイスでも食べるか?」

美少女「わう!?良いのですか!?」

男「別にアイスくらい」

美少女「あっ……駄目っ……」

男「ん?」

美少女「顔がっ……えへへー……」ニヘラー

男「(本当可愛いなこの生物)」

――――――――――――――――――――――――――――――――
店員「いらっしゃいませ。ご注文をどうぞ」

男「へぇ……色々あるのな」

美少女「ご主人様!」

男「どうした?」

美少女「種類が豊富で決められません……」

男「(可愛いなぁ本当)好きなの選べよ」

美少女「ご、ごくり……」

男「(自分で言うんだ)俺このチョコレートって奴で」

美少女「同じものを頼んでもよろしいのですか?」

男「いや、俺の一口やるし、別の頼めよ」

美少女「か、カスタードプディングください!」

店員「複数のフレーバーを一つのコーンでお楽しみできますが?」

美少女「えっ!?」

男「もっと頼んで良いってことだよ」

美少女「わう!わわう!」

――――――――――――――――――――――――――――――――

店員「お待たせしました」

美少女「わう!」

男「(そういやさらっと入っちゃったけどここ美少女犬OKなのな。
ペットと一緒に食事できる店みたいなもんか)」

男「うまそうだな」

美少女「はい!」

「デュフフフフwwwwwww」

男「何だ?騒がしいな……」


美少女A「マスターはいあーん」

キモオタ「オウフwwwwwwおいしいでござるwwwwおいしいでござるwwww」

美少女B「ちょっと、私のも食べなさいよ!」

美少女C「お兄ちゃん私にもあーんして?」

キモオタ「オウフwwwwwww待つでござるwwwwww待つでござるwwwww」




男「……あれがなれの果てか」

男「ああはなりたくないな……」

美少女「そうですか?」

男「え?」

美少女「私はあの人、良い人だと思います」

男「どうしちゃったよ」

美少女「ご主人様、あそこの美少女犬の耳のあたりを見てください」

男「え……?なんかついてるな」

美少女「多分、タグの痕です」

男「タグ……?どうしたってそんなもんが」

美少女「保健所に行くと、ナンバーで振り分けられるんですよ」

男「保健所……」

美少女「その時にタグが着けられるんです」

男「ってことは……」

美少女「はい。あの方は殺処分の美少女犬を引き取ったんだと思います」

美少女「一匹でも経費は嵩むのに、あんなにたくさん」

男「……人はみかけによらないってことか」

キモオタ「デュフフwwwwwwどうやらそなたも別の世界(アナザーワールド)
から来たようでござるなwwwwwwwwww」

男「え?(アナザーとか何厨二病?)」

キモオタ「ここは美少女天国でござるwwwwwwふひひwwwwサーセンwwww」

男「つまり、美少女犬がいなかった世界の記憶があるってことか?」

キモオタ「そのTO-RIでござるwwwwwwwwwwwww」

男「(発言はいちいちキモいが……)」

男「(この男は、つまり俺と同じ……)」

美少女D「すみません……あの、マスター、そろそろお時間ですよ~?」

キモオタ「オウフwwwwwwwwミステイクでござるwwwwwwwww
ではwwwwwまた会おうぞwwwwwww同士よwwwwwwwwww」

美少女「お知り合いだったんですか?」

男「いや……」

男「(俺以外にも願いをかなえた人間が……?)」

男「(いや違うか……単純に記憶の移動)」

男「(もしくは……)」

男「(……ただ単にあのパチンカスが金欲しさに記憶戻して回ったとか)」

男「(うわぁ……すっげぇあり得る)」

美少女「ご主人様?」

男「あ、すまんね。どした?」

美少女「いえ……何か考え事をされてる風だったので」


男「……あー」

男「もしもさ」

美少女「はい」

男「美少女犬が殺処分されない世界になったらどうする?」

男「(そう願うことができればだが)」

男「(無理ならば……美少女犬そのものが、いなくなるんだろうな)」

美少女「それは……とっても素敵なことではないでしょうか」

男「……そっか」

美少女「あのう」

男「どうした?」

美少女「……ご主人様、私は」

男「……」

美少女「……いえ、なんでもないです」

男「……ああ」

――――――――――――――――――――――――――――――――

美少女「ご主人様!見てください!」

男「(……美少女犬系専用のおもちゃ屋とかあるんだ)」

美少女「自動で動く鼠です!」

男「これは猫用じゃないか?」

美少女「そうなのですか!?」

男「いや、わからんけどさ」

美少女「ご主人様!あのボールひとりでに撥ねてます!」

男「キモ!?」

美少女「アットランダムに撥ねる性能を活かし反動を推進力とし……
よくわかりませんがすごいそうです!」

男「本当ば可愛いな」

美少女「いまばかっていいませんでしたか!?」

男「言ってない言ってない」ワシャワシャ

美少女「わうー!」

――――――――――――――――――――――――――――――――

男「結局普通のボールか」

美少女「でも自然由来の素材でいくら噛んでも大丈夫だそうですよ」

男「まぁ自然由来って良いよな」

男「そういえば」

美少女「わう?」

男「柱噛んだりするんじゃなかったっけ?噛むおもちゃとかは?」

美少女「わう!」

男「あ、やっぱ噛むんだね」

美少女「すみません」

男「いいって」

美少女「時々ご主人様を噛みたい衝動に駆られます」

男「アレ!?俺結構危険だった!?」


美少女「流石に本気で噛みついたりしません!」

男「甘噛みってこと?」

美少女「はい」

男「……どんな感じ?」

美少女「……わう」

かぷ

男「……」

男「あ、鼻血が」

美少女「ご主人様!血が!血が!!」

――――――――――――――――――――――――――――――――

男「これからは噛みたい時に噛んでくれて構わないから」

美少女「本当ですか!?」

男「うん」

美少女「えへっ……ふ、えへ、えへへ……」

美少女「顔が戻りません……」

男「(こんなに可愛い生物がこの世にいたのか)」

男「そういえば」

美少女「わう?」

男「家具とか、何も買ってないよな」

美少女「家具、ですか……?」

男「ほら、お前用のタンスとか」

美少女「わざわざそこまでしていただかなくとも……」

男「いや、俺のと一緒にするのもアレだし……これから服も増えていくだろうし」

男「(……あれ?)」

男「(これから……、もし夏休みが終わったら、どうするんだ?)」

男「(いや、一人で食事くらいなら……)」

男「(もしも俺が必要なときにいなかったら……)」

美少女「どうしました?」

男「お前のこれからを考えてた」

美少女「わう?」

男「俺が大学に行ってる間……ちゃんと一人で留守番できるよな?
そうでなくとも外出する用事があったりするし……」

美少女「わ、わう……」

美少女「……ご主人様も、いなくなってしまうんですか?」

男「え?」

美少女「私の、前から……」

男「どういう……」

職員「そこの君!」

男「はい!?」

職員B「狂犬病の恐れがある野良美少女犬がいると通報があったんだ!
君もすぐ逃げなさい!」

男「え、こんな街中に……」

「わうわう!!わう!!」

職員C「いました!!狂犬病の恐れがある野良美少女犬です!」

職員A「捕獲しろ!不可能であれば撃ち殺せ!!」

男「いきなり撃ち殺しちゃうんですか!?」

職員A「仕方ないんだ。人が多い場所で時間をかけてしまっては、町の住民に被害が及ぶ恐れがある」

男「で、でも……」

職員B「なるべく殺さないようにはするがな……こちらも仕事なんだ。すまない」

男「……」

美少女「ご主人様……」ギュ

野良美少女犬「わう!!」

ガブッ

住民「きゃっ!!」

職員C「しまった!!」

職員D「大丈夫ですか!」

職員A「救急班を呼べ!!」

職員B「やむを得ない……!人払いだ!!美少女犬を囲んで、すぐに射殺だ!!
これ以上の被害を防ぐぞ!!」

男「ちょっ」

職員A「君たちも早く!!」

キャー ワー

ハヤクヒナンシテクダサイ!

男「そこまでするのかよ……?所詮美少女だろ?」

美少女「ご主人様……」

男「何だよ……」

美少女「野良の、美少女犬の筋力は半端じゃないんです」

男「は?」

美少女「人間には通常、脳にリミッターがあるとされています」

男「……」

美少女「美少女犬にも同様に、それがあるからひ弱な美少女なんです」

男「まさか」

美少女「あの野良美少女犬は、完全にリミッターをはずしきっています……」

美少女「消耗も、半端じゃないかと……」

男「なら……!!」

美少女「待ってください!!」

男「何だ!」

美少女「今ご主人様が行けば、確かに止められるかもしれません!!
でも、代わりにご主人様が打たれるかもしれないんですよ!?」

男「今の説明をすれば!」

美少女「そんな時間はありません!!」

男「ならどうすれば……!!」

「デュフフフwwwwwwwwwwww」

男「え?」

キモオタ「美少女のピンチにwwwwww我が駆けつけないとかwwwwありえないwwwwww」

男「お前……!」

美少女A「マスターを止めてください!!」

男「……え?」

キモオタ「わが生涯にwwwwwwwww一片の悔いなしwwwwww」

ダッ

男「あ、おい!!」

パンッ

男「え……」

職員B「……大変です!!急に出てきた民間人を!!」

職員A「……何だと!?」

職員C「ですが、美少女犬が確保可能です!!」

職員A「……仕方ない!!確保だ!!」

ワゥー オトナシクシロ!!

男「……どうして」

美少女B「バカ……マスターの……バカ……」

男「……おい、大丈夫なんだろ?銃だって、当たりどころさえよければ」

キモオタ「デュフフ……その辺りを……もうすこし考えればよかったでござる……」

美少女C「マスター!!マスター!!」

キモオタ「美少女に囲まれて死ぬとは……幸せでござった……」

ガクッ

男「……どうしてだ」

男「……どうして、こんなことに」

――――――――――――――――――――――――――――――――

美少女「……ご主人様」

男「……何だ」

美少女「……元気出してください」

男「……ああ、悪いな」

美少女「……わうー」

男「(……いや)」

男「(俺が世界を変えなくても、きっと……)」

男「……」

1万5000人ノ―――

男「……あづっ!?」

美少女「ご主人様!?」

男「いや、今一瞬頭が凄く痛かった」

美少女「大変です!病院に!病院に!!」

男「いや、大丈夫だ」

美少女「ご主人様……」

男「悪いな、心配ばかりかけて……」

美少女「そんなことは……ないです」

男「(大量の美少女が殺される……)」

男「(それが、どういうことか――)」

美少女「ご主人様?」

男「あ、悪い、ボーっとしてた」

美少女「……体調が、優れないのは、当然です」

男「……」

美少女「私でよければ、何なりとお申し付けください……」

男「……いや、大丈夫だよ、ありがとう」

美少女「ご主人様」

男「ん?」

美少女「私は不安なのです」

男「……何がだ?」

美少女「私のせいで、ご主人様は辛い思いをされているのではないかと」

男「……そんなことは、ないだろ」

美少女「……本当ですか?」

男「(だが……確かに)」

男「(もしこいつと出会わなかったら)」

男「(もっとあっさりと、世界を戻す選択を……)」

男「……」ブンブン

男「……もう寝ろ。明日は、遊園地に連れてってやる」

美少女「良いのですか!?」

男「ああ」

美少女「えへへ!楽しみです……!」

男「……」

美少女「ご主人様……大好きです……」

クゥ……

男「こいつ本当寝つき良いな……」

男「……どれ」ムニ

美少女「……わぅ~」

男「本当に寝てる……」

男「……」

ぼわわ~ん

男「またお前か」

マネー「精霊に向かってその口のきき方はないであろう?」

男「何の用だよ……さっさと帰れよ。パチンカスが」

マネー「貴様に、大事な事を言い忘れておってな」

男「なんだよ」

マネー「我は、世界の仕組みを変えることはできても、その世界の人々は変えられんのだ」

男「……は?」

マネー「お前はお前でしか成り立たないし、無論……」

マネー「その美少女もな」

男「どういうことだ」

マネー「貴様もわかっているはずだ……それは、『美少女に犬耳をつけただけで、犬ではない』と」

男「当たり前だろうが……それがどうしたっていうんだ!!」

マネー「……我の言葉を聞いていなかったのか?」

男「……は?」

男「(……『その世界の人々は変えられない』)」

男「(『美少女に犬耳をつけただけ』……)」

男「(『保健所でたくさんの美少女が』……)」

男「(……そして)」

1万5000人ノ

男「……まさ……か?」

マネー「貴様の理解力の低さには呆れてしまうな」

男「おい……!!今俺がいた、『元の世界』はどうなってる!?」

マネー「……くっくっく、見るがいい」

TV『東日本の大地震により、死者は1万5000を超えるとの……』

男「……な」

マネー「美少女一人が死ぬのに、どれだけの犠牲が必要ということか……」

マネー「偶然美少女が死ぬ、ということは……」

マネー「数百人の人間が死に、そこに数人の美少女が混ざっているということだ」

男「嘘だ!こんなの、関係ッ……」

マネー「あるに決まっておろうが」

男「……ッ!」

マネー「貴様は安易な気持ちで世界を変えた」

マネー「その結果こうなったのだよ」

マネー「ククク……フハハハハハハハ!!」

男「テメェ……本当は何者だ!」

マネー「我こそは金の精霊、THE・マネー」

マネー「世界が動くとき、金も動くというものよ……」

男「……俺を利用したってわけか」

マネー「良く気づいたな。褒めて使わそう」

男「いらねぇよ」

マネー「さぁ、もう一度選択権を渡そう」

男「……は?」

マネー「この世界を、戻すか、戻さないか」

男「俺が戻して何の得が……」

マネー「まだわからないのか」

男「何がだ!」

マネー「美少女の殺処分は、毎日のように行われているのだ」

男「……は」

マネー「これが続けば、大震災どころではないぞ」

男「……」

クゥ……

美少女「……むにゃあ」

男「……」

男「……(世界を戻せば)」

男「(コイツとも……)」

マネー「決まったか?」

男「……あぁ」

男「俺は……」

「ご主人様」

男「……っ!」

美少女「……すみません」

男「お前、起きてたのか……」

美少女「最後に、どうしても……」

美少女「一言だけ、言いたくて……」

男「……」

美少女「私は、ご主人様のことが――」

――――――――――――――――――――――――――――――――

チュンチュン

男「……よく寝た」

男「……美少女は」

男「……いるわけ、ないよな」

男「……あ!?」

男「財布から……キッチリ八万抜かれてやがる……」

男「あのパチンカス……」

ところで>>1は昔エルフ買ったみたいなSS書かなかった?

男「……ATM行くか」

ガチャ

おばさん「あらおはよう、今日は早いのねぇ」

男「……おはようございます」

ソレニシテモキノウハタイヘンダッタワネェ

男「……(美少女犬のいない世界、か)」

ゴカゾクガジシンデナクナラレテ……

男「(きっと、これが普通なんだろうな)」

デモアナタガキノウタスケタオンナノコハ……

男「すみません、用事あるんで」

おばさん「あらそう?じゃあね」

――――――――――――――――――――――――――――――――
男「(町を見渡しても、リードにつながれた美少女はいない)」

男「(美少女犬ショップなんてものは存在せず、美少女猫カフェもない)」

男「(みんなが普通に暮らす、町だ……)」


――だがな人間よ――


男「(そういえば、昨日あのパチンカス最後に何か言ってたよな)」


――貴様が一人の命を救ったことも――


男「まぁ、どうでもいいか」


――また、事実だ――


「あのう」


男「――え?」


                                  終わり

乙でした
結局>>140は何だったんだ

やっと終わったよ畜生……久々にちゃんと書けた気がするわ。シュタゲは大好きだけど……
これ思いついたときに影響されたのは沙耶の唄だよ、何故か。
分かりづらいのは仕様だよサーセン

読んでくれたヤツはサンクス!またどっかで!

>>1
書き溜めしてたけど、制作とかどんくらいかかった?

>>352
得に意味ないよ
美少女犬飼ってると色々大変なんじゃね?
金かかるし……

>>354
えー……どんくらいだろう?
実際書いたのは6時間くらいだろうか?もうちょっとかな?
深夜に思いついて、これは!!と思って書き始めた
あとは空き時間をちょこちょこ利用したり、投下しながら書き進めたり……
スレ立てる前からちゃんと書き溜めてたのは>>147くらいまでかな?

>>335
あ、レス忘れてた
書いてないよ!奴隷どうこうのヤツだっけ?見たことはあると思うけど

おつんつん
前に書いた奴とかあったらタイトルおせーて

>>367

イケメン「ああ、どう、ど、ど・・・で、デュフフッ・・・」

兄「たまには常識を覆したい」 妹「は?」

ガーメイル「もっと目立ちたい」 ジラーチ「は?」

イケメン「レ、レイプしてやる!」幼馴染「喜んで」

兄「妹がアイドルになった」

男「『妖怪にも穴はあるんだよな・・・』」雪娘「え」

兄「妹が増えた」

あとは酉で検索かけてくれれば出てくるのかな……?
わからんが鳥つけてないのだとこんな感じ

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