ショートショート深夜VIP(168)

暇つぶしに書いたショートショートを淡々と投下するスレ


【電車】


電車から降りるとき、私はいつも不安になる。

なにか落し物をしてはいないか、
大切な何か(それが何かは分からないが)を電車の中に置き忘れてしまっているのではないかという不安に駆られる。

去年は、携帯電話をうっかり置き忘れ、
一昨年は、大事な書類を取り戻しに2つ隣の駅まで走った。

私たちを乗せて颯爽と走る電車は、私に対して冷たい。


ある晴れた日の朝、私は自分の声を電車の中に置き忘れていた。

普段からあまりおしゃべりをしない私は、自分の声がなくなっていることに気付かなかった。
気付いたのはその日の午後、思い出せなかった歌詞を口ずさもうとした時だ。

「……」

なんということだ。声が出ない。
さて、どうしたものか。

探そうにも探す手段が分からない。



困った私は、何を思ったか担任の先生に相談した。あまり親しいわけでもないのに。

「んー?なになに…声を取り戻す方法?」

テレビのカンペのようにスケッチブックに書いて事情を説明した。

先生は、ふぅんと頷くと机の中からゴソゴソと何かを取り出し、私の前に置いた。

「これで、置き忘れた電車を調べてごらん。僕も昔はよく忘れたからなぁ、あはは…」

先生は少し照れくさそうに笑い、そそくさとお茶を汲みに行った。

ふむ、マイクと録音機、それとヘッドホン。
他にどうしたらいいか分からないので、私は言われた通り、それらをお気に入りのバックに詰めた。


私の家と学校は、町外れにまで伸びた線路に沿って同じ直線状の位置にある。
電車に乗れば15分で家につくが、歩くとなると1時間近くかかってしまう距離だ。

私は、家と学校のちょうど中間地点。
綺麗なコスモスが咲いている踏切の傍に立って膨らんでいるバックから渡された機器を取り出した。

風の音。
遠くから聞こえる、風を切る音。
電車はもう少しで私を通り過ぎる。

ヘッドホンを装着し、マイクを線路のほうに向けて、録音機のスイッチを入れた。

しばらくの雑音の後、録音されているであろう音が聞こえてくる。
いつも耳障りだと思っていた車輪の音は、目を閉じて聞いてみるとそこまで不快なものではなかった。

よく耳を澄ませてみると電車の中から多く人々の声が聞こえた。

電車はそれを全て包み込み、私たちの帰るべき場所まで運んでいるかのようだった。



電車と風が一瞬で私の横を走り抜けた。

「○○○」

私は、ヘッドホン外して録音のボタンを切った。
颯爽と走り去っていった線路には静寂が、手元の録音機には私の声が残っていた。

あの電車は今日も誰かの思いと言葉を乗せて走り続けるのだろう。
さて、家に帰ろう。



家に帰ったら、親にずっと言い出せなかったテストの点数の話をしようと決断した。


【おしまい】

つぎいくよー


【砂糖】


「本当だよ?ほら舐めてみてよ」

彼女は甘ったるい声でそう囁く。
突然の申し出に固まっていると、彼女はその綺麗で長い小指を突き出してきた。

「ほら、遠慮しなくてもいいんだよ。別に恥ずかしいことでもないんだし」

秋の夕暮れの日差しと相まってその表情は官能的に、恍惚と見えた。
人差し指を恐る恐る口に含んでみる。女の子の指を舐めるのは生まれて初めてだ。

口の中で、彼女の指の形がはっきりと感じられる。
つるつるとした爪、適度に反発する指の腹、少し指紋がザラザラする。


「ね?本当に甘いでしょ」

彼女は先ほどよりちょっと嬉しそうに、甘い声ではしゃぐ。

確かに、彼女の指は甘かった。
例えるならコンペイトウ、いや角砂糖かハチミツ、混じりけのない砂糖の甘さ。

彼女の指は砂糖でできているかのように甘く、魅惑的な味と香りを放っていた。

訂正>>10 人差し指を恐る恐る→小指を


「これは、誰にも言っちゃいけないからね。2人だけの秘密」

「  」

「…うん、約束。ふふっなんだかドキドキしない?なんだかいけないことしてるみたいで」

「  ?」

「だってさ、初めてなんだよ。誰にも言っちゃいけない秘密を伝えるの」

「私、いつかこうやって自分の中の隠さなきゃいけない部分をさらけ出すの、ずっと待っていたの」

「…隠さないことってすごく、怖いんだね。否定されたらどうしようか不安で不安でしょうがなかった」

「でも、それ以上に今はすごくドキドキしてる。不思議ね…そう思わない?」


「  」

「そんなことないよ。きっとあなたにも秘密、あると思うよ。自分がわからないだけできっとある」

「いつか、私にも教えて欲しいな。あなたの誰にもいえない秘密の部分を」

「そうしたら、きっとドキドキできると思うよ?」

「……」

そういって彼女は意気揚々と歩き出す。
どうしたらいいか分からず、不思議な羞恥心を悟られないように彼女を追いかけた。


彼女といつ出会ったのか、覚えていない。
いつの間にか話しをするようになり、いつの間にか隣にいるようになり、いつの間にか彼女の秘密を知っていた。
ここで彼女について詳しく説明はしない。きっと、誰もが惚れてしまうから。

彼女の周りはいつも甘い匂いが漂っていて、学校中で人気者になっていた。
沢山の男の子に告白され、沢山の友達ができて、彼女は毎日楽しそうに笑っていたように思える。
まるで、群がるミツバチと花。誰もがその甘美な匂いの虜になってしまう。

彼女に群がる人たちを見ると無性に腹が立った。
輪の中で楽しそうに笑う彼女が気に入らなかった。
そして、羨ましかった。


何度か彼女の家に遊びに行ったことがある。
彼女の家は裕福らしく、豪邸と言えるほど立派な建物だった。
彼女の部屋に行き、自慢だという紅茶を飲まされた。

「お味はどう?今日はちょっと多めに入れてみたの」

その紅茶は今まで飲んだことのない味わいだった。
普段紅茶を飲まないけれど、つい目を見開いてため息をついてしまうほどの味であった。

御代わりを頼むと、意気揚々と彼女はポットに紅茶を入れ、
爪をぱちんと切り、カップにひとかけら入れて差し出した。

砂糖のように甘い彼女の爪。その味はこの世のものとは思えないほど美味しい。


心の中に湧き出る、熱くどんよりとした彼女への好意が怖くなった。
もし、心のそこから彼女のことを好きになれば、深い深いところに落ちて抜け出せなくなる気がした。
それから、徐々に彼女と距離を置くようになった。

これと言って理由はないのだが、強いて言えば心の中に訳の分からない感情が膨れ上がってきて、
それは恋とも呼べるような、けれど歪んでしまっているような、それが怖かったのだ。

時々、彼女を廊下で見かけることもあったが、目を合わせることなく通り過ぎた。
すれ違う彼女の髪の毛からあの甘い匂いが漂ってきて、うっかり振り返り、声をかけようかと思ってしまった。



日に日に彼女の匂いは強くなっていった。
クラスに彼女が座っているだけで、教室にいる全員がはっきりと彼女の存在を認識できるほど匂いは強くなっていた。

目を合わせ、匂いをかぎ、声を聞くと、誰もが彼女に惚れた。

その行動全てにあの甘美な味と香りが漂い始めて、すれ違う全ての人を魅了した。


「私のこと、もういっかい舐めてみて」


ある日突然、彼女が言った。
そして、あの時と同じように細くて綺麗な指を差し出してきた。


「ねぇ、舐めて」

「……」

「いいから、舐めてよ」


そっと、彼女の指を咥える。
あの時と変わらない甘い指。

艶やかな爪は飴のように、張りのある指の腹はグミのように、甘かった。


「…ねぇ、私、あなたに舐められるとすごくドキドキするの。自分の一部が君の口の中に溶けて、消えていく」

「それがすごく不思議で、ちょっぴり怖くて、興奮する。ねぇそう思わない?」


「…    」


「でしょう?私、ずっとあなたのこと好きだった。いや、好きだったってことにようやく気付きかけていたの」
「ねぇ、私のこと…嫌い?」

「   」

「じゃあ、なんで最近私のこと避けるの?」

「…         」

「なにそれ、意味わからない」

「       」

「…私ね、先輩から告白されたんだ」

「…   」

「ごめんね、あなたには関係ないことだったよね…それじゃ、バイバイ」

「……」

「あ、そうだ」

「   ?」

「秘密、ばらしたら殺すから」

彼女は、冷たくそう言って、悲しそうに怒り去っていった。
それきり彼女とは口を交わすことはなかった。


時は流れ、季節が巡った。

彼女は先輩と付き合いだしたらしく、学校の中でも少しばかり噂された。
どうやら相当仲がいいらしく、年中ベタベタと甘えているらしい。

しかし、彼女は段々と学校に来なくなり、長かった髪がどんどん短くなっていった。


ある日、クラスの担任が鏡台に着いて一言

「実は、残念なお知らせがあります…」

彼女は、失踪してしまったという。




私には、その理由が分かってしまった。

彼女は他人の温もりに溶けてしまったのだ。


【おしまい】

ちょこちょこ投下していくよ
今日はこれでおしまい

1じゃないけど、自由に次をとの言葉に甘えて投下させてもらいます。


【ハッピーエンド】



俺には容姿可憐な幼馴染がいる。

でも俺は彼女の事を恋愛の対象として見る事はできない。

こう言うとまるで軽い恋愛作品にありがちな設定のようだが、俺の場合は本心での事だ。

俺には心を寄せる女性がいた。

同じクラスの『女』だ。

淡い想いだった頃から数えれば一年間に渡り、小さな努力を積み重ねてきた。

甲斐あって自信過剰とも思えないくらい、良好な仲を築いていた。

休日に二人で過ごす事も幾度か叶った程だ。


「なんだか今日は落ち着かないみたいだね」

朝、通学路を歩きながら幼馴染が俺に言った。

「まあな、ちょっと…思い切ろうと思って」

「…女さんの事?」

「いいだろ、別に」

幼馴染は成績も素行も、性格さえもすこぶる良い奴だ。家も比較的裕福で、非をうつところは無いと言える。

俺はそんな彼女が、少し疎ましかった。

俺だってそんなに恵まれない人間ではないつもりだ。でも幼馴染と一緒に居るとどうしても自分で比較してしまう。

そんなちっぽけでくだらない自尊心が、幼馴染を好きになれない理由だった。

そして俺はその日、ついに女に想いを告げる。

勝算は充分にある、明日からの薔薇色の日々を脳裏に描いての告白だった。


「ごめんなさい。貴方はいい人だけど、そういうつもりでは見られないの」

彼女は迷う様子すらなく、拒絶の言葉を返した。

目の前は真っ暗、足下が崩れ落ちるような衝撃。

俺は女の前では演じきれていないだろう平静を装い、部屋に戻っても帰り道での出来事さえ覚えていない始末。

翌日、俺の様子に気付いた幼馴染が「気を落とさないで」と労りの言葉を掛けても、返事をする気にさえなれなかった。

幼馴染は当然のように異性に好かれている。何度も告白を受けてはそれを断り続けている事は知っていた。

そんな彼女に今の俺の気持ちなど解るはずが無い、そう思ったから。


数ヶ月、失意の日々を過ごした後それでも俺には次の春が訪れる。

かねてより俺に歩み寄ろうとしてくれていた『後輩』だ。

彼女が俺に好意を持ってくれていたのは何となく解っていた。

でも俺には想い人がいたから、後輩に対して真っ直ぐに向き合う事はしてこなかった。

「男先輩、私の事を好きじゃなくてもいいです。嫌いじゃなかったら、私を彼女にして下さい」

その時の俺に、彼女を拒絶する理由は見当たらなかった。

失恋の傷を少しでも癒すためと言えば後輩に対してあまりに失礼だけど、実際のところその想いが無かったとは言えない。

こうして俺と後輩の交際は始まった。


あれほどひどく傷ついたつもりだった失恋も、所詮は高校生の浅はかな恋心だ。

次第に傷は薄れていき、そしてやがて後輩の事を本心から愛しく想うようになった。

その頃から朝に幼馴染が俺を迎えに来る事は無くなる。

「最近、元気になったね」

「まあな」

教室では普通に会話するが、やはり彼女持ちとなれば近寄り難かったのだろう。

俺は、幼い頃から何でも思うように手にしてきた幼馴染を少し出し抜けたような優越感を覚えていた。

しかしそんな日々は突然に終わりを告げた。


後輩の両親が転勤でヨーロッパに移住する事になったのだ。

卒業を控えたような歳であれば、彼女だけが日本に残る事も可能だったかもしれない。

でも後輩はまだ一年生だ、両親について行く他に選択肢は無かった。

「男先輩…向こうの高校を卒業したら必ず帰ってきます、その時まで待っててくれますか」

涙声で俺に告げる後輩。

でも俺は距離も時間も遠過ぎると思った。

遠距離恋愛など、そう続くものではない。

彼女が日本を発って独りになった俺は、再度訪れた失意の日々を過ごす事になる。


嫌いあって別れたわけでない失恋というのは厄介なものだった。

新しい恋を探す事もできず、追いかける事もできない。

そしてまた、幼馴染が俺を迎えに来るようになった。

「元気出して、男…」

「…出ねえよ」

こんなにもぞんざいな態度ばかりとる俺に、なぜ幼馴染は構おうとするのだろう。

古くからの顔見知りだという事、誰よりも仲良く遊んでいた過去がそうさせるのだろうか。

本当は解っていた。

そこには密かな想いがあるのだという事。

でも俺は彼女の気持ちに応える気にはなれなかった。

相変わらずの身勝手な心のわだかまりと、今さら都合良くそんな関係になれるものかという変な拘りがあったから。


そして俺は気を紛らわせるつもりで、かねてより興味のあった二輪に手を出す。

学校には内緒で免許を取得し、オンボロでもよく走るレプリカタイプのバイクを悪友から譲り受けた。

休日の昼間は峠を駆け回り、夜は高速道路で車間を縫って走る。

周りの迷惑を省みない、無謀な運転を繰り返した。

走っている間だけはツイていない境遇を忘れられる、そんな錯覚を感じていた。

馴染みの峠でも『アイツの走りはキレてる』と囁かれるほど速く、無謀な走行。

実際、死んでしまうならそれでもいい位に考えていた。

だから当然だったんだ。


俺は事故をした。幸いにも相手はいなかった。

タイヤのグリップが限界を超え、滑り落ち投げ出された俺の身体が叩きつけられたのは、アウト側の擁壁。

次に目を覚ましたのは病院のベッドの上、丸一週間も昏睡していたらしかった。

一命はとりとめ、四肢を形として失う事も無かった。

ただ左の手足には軽い麻痺が残るだろうと、医者は言った。

こうして俺はロクなものでは無かったとはいえ、また心の拠り所を失ったんだ。

そして入院してひと月ほど経った今日、病室に幼馴染が見舞いに来た。


「ザマ無えだろ?お前、バイク危ないからやめろって言ってくれたのにな」

「男…」

「笑えよ、マトモに左手も動かなくなっちまった」

「笑えないよ、そんな男を見て」

彼女は感覚も乏しい俺の左腕に触れて言う。

「大丈夫…私がついてる」

その一言が俺の心を抉った。

でもそれは今までの受け止め方とは違うものだった。

「なんで…お前、俺のところへ来るんだよ。俺は今までずっとお前を軽んじてきたのに」

情けなくも涙が溢れた。

ずっと意地を張ってきた幼馴染相手に、俺はついに弱い心を見せてしまった。

本当は意地を張る心こそが弱かったのかもしれないけれど。


「幼馴染…俺についてちゃ駄目だ。お前まで不幸に巻き込んじまう」

「嫌だよ、私は男を見捨てたりしない」

幼馴染が俺を抱き締める。

「私、男が好き。ずっと好きだった」

あんなに冷たかった俺を、こんな身体になった俺を、それでも好いてくれる幼馴染。

俺は過去を悔いた。

つまらない自尊心に拘り彼女の想いに応えなかった自分を。

そして今、都合よくも彼女の気持ちを受け入れようとしている事を認めた。

涙を止められないまま、自由のきく右腕だけで彼女を抱き返す。


そして俺は、今までで一番身勝手な言葉を吐いた。

「俺にはもう、お前しかいないんだ…」

彼女は小さく「うん」と答えた後、数秒して身体を離すと小さく溜息を落とした。

少しの間、二人の視線が泳ぐ。

「あ、スズメ…」

病室の窓枠に一羽のスズメがとまっている。

幼馴染はそれに左手を延べて、右手で自分の髪を一本ぷつりと抜きながら「おいで」と言った。

「…嘘だろ」

スズメが羽ばたき、彼女の手にとまる。

「昔、流行ったおまじないなの」

そう言いながら幼馴染は寂しそうに笑った。


「髪を一本抜きながら願い事を声に出すと、叶うって。小学校の頃に女子の間で流行ったわ」

彼女は窓辺に歩むとスズメを放し、背を向けたまま外を眺めている。

「…消去法なんだね」

「え…?」

「俺にはもう私しかいないって、さっき言ったでしょう?」

「それは…」

言い訳はできなかった。でも自分の心は自分で解る。

こんなにも良くしてくれる幼馴染を、今の俺は心から愛しく想っている。

それなのに言葉はまだ薄汚い意地を張っていたのだ。

「…ごめん」


「ずっと…ね、男にだけは本当の意味で振り向いて欲しかった」

「幼馴染…」

「でも、無理なんだね。消去法で私を選んだ貴方は、いつかまた違うモノを見つけてしまう」

くるりと俺の方に向き直った幼馴染の頬には、雫が伝っている。

「…その時、また男は私から離れてしまうんだね」

「そんな事ない」

こんな状態の俺を抱き締め、見捨てないと言ってくれた幼馴染。

だから俺はもう、絶対に離れるつもりなど無かった。

でも言葉にしなければ、それは伝わらない。

「幼馴染…俺は」

「男、お願い」

彼女がまた、ぷつりと髪を抜く。

「私のものになって」


当たり前だ、だって俺は今お前に告げようと思ったんだカラ。

「幼馴染…好きだ」

消去法じゃナク、心から好きだカラ、俺はズット幼馴染の傍にいるンダ。

「男、左腕が不自由でもいいの。私が貴方を守ってあげる。何も心配しなくていい」

「…うん」

良カッタ、最初カラコウスルベキダッタンダ。

「貴方は、私だけを見てくれたらいいんだからね」

ナンデモット早ク気付カナカッタンダロウ、馬鹿ダナア俺ハ。

「うん…幼馴染、大好き」

アア、幸セ。

ズット、幸セ。

ナノニ何デ、俺ハ泣イテイルンダロウ。


【おしまい】

ちょっと長くなってしまった
スレ汚し失礼

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