お嬢様「足を舐めなさい」 男「何言ってんだこいつ?」(240)

嬢「な? 私に逆らうつもり?」

男「あんた頭沸いてんだろ」

嬢「し、失礼ですわ!」

男「人に何かを頼む時は丁寧に頼めよ」

嬢「ぐ、ぬぬ…」

嬢「いいから!」グイ

男「…舐めたら何か良いことあんの?」

嬢「無いわよ、私の足を舐められるだけで光栄でしょ?」

男「やってらんね」
  「普通はギブアンドテイクだろ」

嬢「…」

嬢「な? 私に逆らうつもり?」

男「いや正直な話、おまえが寝てる間に足舐めまくってるし」

嬢「なっ!/////」

男「もうおまえの足は飽きた」

嬢「ぐ、ぬぬ…」

嬢「ま、まぁ確かにそうかもね!」
  「それで、何が欲しいの? お金?」

男「金か… でもあんたが稼いだわけでもないだろうし」
  「親の金もらってもな…」

嬢「じゃあ、何ですの?」

男「んん…そうだな…」

嬢「うんうん…」

男「………」
  「考えたけど、別に無い」

嬢「!」
  「何かあるでしょ?!」
  「け、健康的な男子なら特に」

男「え?」
  「………ああそうか」

嬢「何々?」ゴクリ

男「飯」

嬢「は?」

男「飯だって、晩飯」

嬢「ばん…めし…?」

男「奢れよ、そしたら考えてやる」

嬢「…分かったわ」

男「ラーメン大盛、普通チャーハン、餃子とあと、杏仁豆腐ね」
  「杏仁豆腐は食後で」

嬢「良くそんなに食べられますわね…」

男「健康的な男子ですから」

嬢「ま、まぁいいですわ」

男「♪」

男「ふぁ… 食った食った」ゲフ

嬢「あんな量、良く食べられますわね…」

男「まぁね」

嬢「じゃあ、約束通り…」

男「は?」

嬢「え?」

男「『え?』 じゃねぇよ」
  「誰が約束なんてした?」
  「俺は、『考える』ってしか言ってねぇぞ?」

嬢「!?」
  「約束が…」

男「だから、約束なんてしてねぇよ」

嬢「…」

嬢「…うぅ」グス

男(あらら… 泣いちゃった)
  (まぁ、ただ飯食ったしな… ちょっとくらいはやってやるか)
  「おい、足出せ」

嬢「?!」グス
  「…舐めてくれるの?」

男「うるせぇな、早くしろよ」

嬢「…」パァ!

嬢「ほ、ほら… 隅々まで綺麗にするのよ!」

男「ちょっとタイム…」ゴソゴソ

嬢「…何よ?」

男「俺のフェイスタオルだけど」フキフキ

嬢「く、くすぐったい」ジタバタ

男「おい、あんまり動くな」

男「さすがに一日靴に包まれた足を舐める気にはならんわ…」

嬢「!」ガーン

男「これでよし」

嬢「う、うう…」
  「ま、まぁいいわ! 早くしなさい」

男「ヘイヘイ…」ペロ

嬢「ふぁ…! くすぐったいよぅ…///」

男「…ペロペロ」

嬢「あ…あん、そこもっとぉ///」

男「ちゅるちゅる…」

嬢「だ…だめぇ…そこ… 変になっちゃう…」///

男「はい終わり」

嬢「え…?」ハァハァ…

男「きっちり三分ね」
  「まぁ、飯代位は働いたつもりだから」
  「んじゃ」

嬢「ちょ、ちょっと…!」

男「こっから先は延長料金ね」
  「あ、金じゃなくてもいいから」

嬢「く…!」
  「調子に乗るんじゃ…」

男「乗ってねぇよ」
  「ギブアンドテイクって言っただろ?」
  「んじゃね」

嬢「あ…」
  「……」
  「行っちゃた…」

嬢「ふぅ…」
  「男君の舌… 気持ち良かったな…」
  「は…! 私ったら、なんてはしたない」
  「あの生意気な男を服従させるのが目的だったのに…」

嬢「もう、帰ろう…」

嬢(男君… どうしたら振り向いてくれるの…?)
  (じゃなくて! どうすれば服従させられるかしら…)
  「まぁ明日、弱みを握れば…」

─────────────

男「行ってきまーす」
  「って言っても、誰もいないか…」
  「さすがに慣れたな」

男「おはよう、友」

友「おはよう、男」

男「…ん?」
  「おい、あいつ…」

友「ああ…嬢さんね」
  「こっちのクラスに顔出すなんて珍しいよね」

嬢「ジー…」コソコソ

男「ま、いいか」

友「それにしても嬢さんって可愛いよな」
  「ちょっと変わってるけど、根は良い子だし」

男「ふーん」

友「男は嬢さんに興味ないの?」

男「無い」

友「そ、そうですか」

お嬢様「足を舐めなさい」
俺  「はいよろこんで。ペロペロちゅぱちゅぱ」

昼休み

男「さてと購買に行きますか」

嬢「…」ジー

男「あのさ…」

嬢「!」ビク

男「ばれてんだけど…」

嬢「さ、さすがね男!」アセアセ
  「私の完璧な尾行を見破るとは」

男「で、何で屋上までついてくんの?」

嬢「そ、それは、あなたが一人で可哀そうだと思ったから!」

男「一人で飯食う方が落ち着くんだよ」

嬢「でも昨日は…」

男「あぁ、アレは奢りだったから」

嬢「…」

男「まぁ、いいや」
  「せっかくだから一緒に食おう」

嬢「!」
  「ほ、本当に?!」パァ
  「(じゃなくて)ま、まぁ私と一緒に食べたいなら始めからそう言えばよかったのよ」

男(うぜぇ…)

嬢「今日は少ないのね」

男「金無いから」

嬢「そんなに無いなら、私に言えばいいのに」

男「そこまでしなくていい」
  「つか、親の金だろ? 大事にしろよ」

嬢「そ、そうだけど 男だってお小遣い位貰ってるんでしょ?」

男「俺、親いねぇから」
  「奨学金とバイト だから無駄な金は使えない」

嬢「! ご、ごめん…」シュン

男「…」

嬢「…」

男「おい」

嬢「! な、何よ?」

男「膝貸せ」

嬢「ひ、膝?」

男「早くしろよ、眠い」

嬢「そ、そんな… は、恥ずかしい」///

男「あとで何かしてやるから」

嬢「そ、そこまで言うなら、貸してあげるわ!」///

男「…」

嬢「あの… さっきはごめん…」

男「…」

嬢「男のご両親がいなかったって…」

男「おまえさ…」

嬢「?」

男「結構太ももしっかりしてんのな」
  「寝心地いいわ」

嬢「!」///
  「ば、馬鹿! 早くどきなさいよ!」
  「もう終わり!!」///

男「…」ニヤニヤ

──────────

男「さてと」
  「行きますか」

嬢「もう! 膝が痛いじゃない!」

男「貸せって言ったんだ、貸した方はそれなりに覚悟はしろ」

嬢「あとで、たっぷり命令を聞いてもらうわ!」

男「ヘイヘイ…」

嬢「じゃあ今日は、私の荷物持ちをしてもらいますわ!」

男「メンドクセー」

嬢「もうっ! 今日は一日下僕になるって約束したでしょ!」

男「あぁ、そういえばそうだった」

嬢「よろしい」ニコ

嬢「まずは買い物ですわ!」

嬢「♪」

男「重たい…」

嬢「もう! 何音をあげてるんですの?」
  「私の執事はこのくらい平気よ?」

男「お前の執事じゃねぇし…」

嬢「早く行きますわよ!」

嬢「今日はたくさん買いましたわね!」ホッコリ

男「何ホッコリしてんだよ、全く…」

嬢「じゃあ、これは今日付き合ってくれた男にプレゼントです!」

男「?」

嬢「ふふふ、どう? 可愛いペンでしょ?」

男「おいおい…」
  「こんなの貰ってもな…」

嬢「ありがたく受け取りなさい!」

男「どうも…」

嬢「おはよう友さん」
  「おはようモブさん」

友「可愛いな嬢さん…」

モブ「そうだな… 俺たちには高根の花だな…」

男「おーす、友、モブ」

友、モブ「おーす」

嬢「あら、男じゃない?」
  「ちゃんとペンは持ってきたかしら?」

男「うるせぇな、持ってきたよ」

嬢「ふふ、なら良いわ」

友「…」

モブ「…」

嬢とつるむようになってから大分時間が経った

嬢「ほら、男、お弁当」

男「あんがとさん」

嬢「もう! 私が作ったお弁当なんだからもっと嬉しそうにしなさい!」

いまでは弁当まで作ってもらう関係になってる
言っておくが付き合ってるわけじゃない

男「ヘイヘイ…」

嬢「食べたら命令を聞いてもらうわ」

相変わらずこんな調子だが…





でも、永久に晴れてることなどは無い


男「遅いな、あいつ…」
  「パン買ってないのに…」

男「ん?」
  「雨が降ってきた…」

男「しゃあない、戻るか」

男「…腹減った」

友「よう、今日は嬢さんと一緒じゃなかったのか?」

男「あいつ、来なかったんだよ」
  「だから飯を食ってない」
  「しかも雨降ってきたし」

モブ「ふーん」
  「嬢さんが来ないなんて珍しいな」

男「ふん、まぁ、久しぶりに一人で過ごせて良かったよ」

友「…強がってるね」
モブ「…そうだね」

男「…あいつ、今日は休みか…」

男「帰ろう…」

──────────

嬢「そうですか…」
  「分かりました…」

嬢父「まぁ…会ってみるだけ会ってくれ」
   「それから良く考えて、自分のことも、会社のことも」

嬢「…」

嬢「会社のことも…か…」

──────────

嬢「…」トボトボ

男「よう」

嬢「…男」

男「何だよしけた面して」
  「昨日は弁当が無くて大変だった、何かで補填てもらわないとな」ニヤニヤ

嬢「…そうね」

男「…」

男「…おい、何でそんなに落ち込んでる?」

嬢「何でもない…」

男「何でもない訳ないだろ!」イラ

嬢「…!」ビク

男「わ、悪い…」

嬢「ううん… いいの」

男「…友」

友「何だよ?」

男「女が落ち込む原因って何だ?」

友「ぶはっ」
  「何だそれ」ゲラゲラ

男「真面目に答えろ」

友「…ごめん」
  「落ち込む時ね…」
  「人によって理由は変わるだろうけど…」
  「まぁショックなことがあれば大抵は落ち込むだろうな」

男「…そうか」

嬢「会ってみるだけ会ってみますわ、お父様」

嬢父「そうか! それは良かった!」
   「これで、また会社が成長できるかもしれんな!」

嬢「…はい」

嬢「あの… 今日はよろしくお願いします」

ボンボン息子「ああ、君が嬢さん?」
       「可愛いね」

嬢「…」
  (お父様は、賢い人だと言ってたけど…)

息子「それで、今日は親公認のデートだけどどこ行く?」

嬢「…」

嬢「では、お食事をしませんか?」

息子「そうだね…まだまだ時間はあるわけだし」
   「ゆっくりと楽しもうか」ニヤニヤ

嬢「ええ…」

嬢「…男」

息子「どうしたの嬢さん?」

嬢「何でもないですわ…」

──────────

男「暇だ…」
  「嬢から連絡も来ない...」

男「出かけるか…」

男「…」トボトボ
  「ふぅ…」
  (何で俺がこんなに落ち込んでるんだ…)
  「アホくさい…」

──────────

息子「ねぇねぇ、そろそろ違うことしようよ」

嬢「え? 違うこと、ですか?」

息子「ここだよ、ここ」

嬢「休憩3000円…」
  「あのここって…」

息子「…小学生じゃあないんだから分かるよね?」ニコ

嬢「!」

嬢「こ、困ります!」

息子「いいじゃん、行こうよ」
   「どうせ、いつかはするんだし」グイグイ


男「ん?」
  「嬢と…誰だ?」

嬢「い、いや!」

息子「おい、騒ぐなよ!」
   「お前んとこの会社うちのとこと提携したいんだろ?」
   「あんまり騒ぐとまずいぜ?」

男「…」コソコソ
  (そういうことか…)

嬢「…!」

男「おい…!」ギロ

息子「ああ?」
   「何だお前は?」

嬢(男!)

男「か、かわいいこをつれてるじゃないか!」棒
  「ちょっと、なかよくさせろー」棒

息子「気持ち悪いやつだな…」
   「死ねよ」バキ

男「ぐっ!」

息子「ぎゃはははは、最初の威勢はどうしたんだよ?」ゲシゲシ!

男「かは!」

──────────ザワザワ
「お、おいケンカしてるぞ!」
「警察、警察!」

息子「やべ」
   「あ、嬢さん、また今度ね」ダッ

嬢「…あ」

男「…げほげほ…ふう」

嬢「お、男、大丈夫?!」

男「おい、早く逃げるぞ!」

嬢「で、でも!」

男「アホか!」
  「問題を起こしたらまずいだろう!」
  「行くぞ」

嬢「う、うん」

男「…しかし、薄情なやつだったな」

嬢「…」

男「あいつと………」
  「いや、言わなくてもいいか…」

嬢「私…どうしたら…」

男「…俺には関係ない」
  「決めるのはお前だ」

嬢「そ、そんな…」

──────────

男「ててて… へなちょこな蹴りでもさすがに痛いな…」
  「嬢… 俺には決める権利は無いんだよ…」
  「…なんてな」
  「…寝るか」

男「結構目立つもんだ…」

友「よう、男」
  「どうしたんだ? そのあざ…?」

男「ちょっと殴られた」

友「またまた~」
  「どうせ転んだんだろ? 馬鹿だな」ケラケラ

男「そういうことにしておけ」

友「転んだと言えば…」
  「聞いてくれよ男…」

男「なんだ…?」

友「いや… また女ちゃんに振られちゃってさ…」

男「これで5回目だな」

友「そうなんだよ…」
  「酷いよな女ちゃん…」

男「いや、その理屈はおかしい」

友「分かってくれとは言わないけどさ…」
  「俺はマジで女ちゃんが好きなんだぜ?」

男「さっさとほかに行けよ」

友「分かってないな…男」
  「惚れた女を逃しちゃいけねぇよ」
  「逃していいのは本当に終わったときだけだ!」

男「…」

友「あ、女ちゃんだ!」ダッ

男「また殴られてる…」
  「逃しちゃいけないか…」
  「ストーカー理論だな」

──────────
嬢「ええ… とても良い人でしたわ」
  「それで、あの件ですけれども…」

嬢父「そうか! それは良かった!」
   「嬢が乗り気じゃなかったから、やめようかと思ったけど」
   「いやぁ、良かった良かった」

嬢「…」

嬢「これで… いいのよね…」

──────────

男「逃しちゃいけない…か」

嬢「今日はお付き合いいただいてありがとうございます」

息子「いやいや、いいよ」
   「嬢さんとだったら全然ありだし」
   「じゃあ、そろそろいい?」

嬢「…はい」

男「…」ツーツーツー
  「繋がらないか」

男「まさかとは思うが…」
  「探すか…!」

男(俺が決めることじゃない…)
  (でも、もし可能性があるなら!)

息子「じゃあ、ここでしようか?」

嬢「え? ここって…」

息子「たまには外ってのも良いよね?」
   「あ、嬢さんは初めてだっけ?」

嬢「…」カァ

嬢「そ、その… 初めてなので…」

息子「いいよ緊張しなくて」ニコ
   (初物ゲット~!)

息子「じゃあ、目を閉じてもらえる?」ニヤニヤ

嬢「…」
  (…これで、これで良かったんだよね?)
  「…ん」チュウ…
  「…ん…ん」チュチュ
  (! 舌が…!)

嬢「んむぅ…ちゅむ!」
  「ちょっと…あむ…まっへ」

嬢「………」
  「…!」パチ
  「お、男?!」

男「よ」

嬢「な、な、な、何で男が???!」

男「ああ…すまん」
  「あいつは絞めといた」
  「声かけたけど、ずっと目瞑ったまんまだったからつい」

息子「…」キュー…

男「勝手にキスして悪かった…」

男「ええと… 訴えられると困るんだけd…」

嬢「ばかぁ!」ガバ
  「なんでもっと早く来てくれなかったの?!」

男「いや、俺が口を出すことじゃないと思ってな…」
  「でも、まぁ、気が変わった」
  「…そ、それと、胸が」///

嬢「男…」ギュウ…

男「あと… その… なんだ…」

嬢「なに?」

男「ずっと言ってなかったが」
  「その… す、好きだ」ゴニョゴニョ

嬢「え? 何?」

男「す、好きだ! 嬢!」
  「だから、俺と一緒にいてくれ!」

嬢「…」ポケー
  「うん!」///

───それから

嬢「お父様、ごめんなさい… やっぱり私…」

嬢父「…そうか、でも、嬢がどうしたいかが一番大切だ」
   「提携の話は無くなっても大丈夫だから、好きにしなさい」ニコ

嬢「ありがとうございます、お父様」
  「それで… 紹介したい人がいるの…」



     おわり

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