由比ヶ浜「と、盗聴機!?」
雪ノ下「へ、へぇ」
小町「気になります?気になりますよね!?では、どうぞ!」
由比ヶ浜「え、これ、もしかして」
小町「はい、盗聴機の音声が聞けます」
雪ノ下「……そんなものを渡されても、あの比企谷くんが自室でしていることなんて、汚らわしいことに決まっているのだから、聞けば耳が腐ってしまうわ」
由比ヶ浜「だ、だよねー!ヒッキーなんて何してるかわかんないし!」
小町「じゃ、お二人ともいらないと」
雪ノ下「ええ、でも小町さん、いくら比企谷くんが相手で、あなたが妹とはいえ、そういうものを仕掛けるのは良くないわ。こちらで処分しておくから、おいていくべきよ」
由比ヶ浜「うんうん!そのほうがいいよ!」
小町「わっかりましたー!じゃああとよろしくお願いしまーす」
二人「……」
由比ヶ浜「あ、あはは、どうしよっかー!これー」
雪ノ下「そうね……まあ、どうすると言っても、処分するわけだけど」
由比ヶ浜「だよねー!処分しなきゃね!ヒッキーとはいえ、プライバシーとかあるし!」
雪ノ下「ええ。彼のプライバシーなんて、変態的なものに溢れていそうなものに、私もできれば触れたくはないわね」
盗聴機『じじじっ』
二人「」ビクッ
盗聴機『小町のやつ、遅いな』
由比ヶ浜「え、これもしかしてスイッチ入ってる?」
雪ノ下「それはいけないわね……早く切りましょう」
二人「……」
由比ヶ浜「……ゆきのん?スイッチは?」
雪ノ下「……そうね」
※二人はゆきのんの部屋にいます
雪ノ下「……由比ヶ浜さん。正直になりましょう?」
由比ヶ浜「え、な、なにが?」
雪ノ下「彼が、その……一人でいるときに、どんな独り言をしているのか……気にならないかしら?」
由比ヶ浜「え」
雪ノ下「も、もちろん!同じ部員として、よ?彼があまりにも変態的な行いをしていないか、確認する必要があると思うのだけれど」
由比ヶ浜「ううん……で、でもやっぱりこういうのって……いけないんじゃ……」
盗聴機『>>14』
実は最近小町うぜぇ
正直殴りたい……
盗聴機『実は最近小町うぜぇ。正直殴りたい……』
由比ヶ浜「うそ……」
雪ノ下「……」
由比ヶ浜「う、うそだよね?ゆきのん、ヒッキーがそんなこというわけないよね?」
雪ノ下「聞こえてきた声は、確かに彼のものだと思ったけれど」
由比ヶ浜「うそだよ、ヒッキーはあんなに小町ちゃんを大切にしてるし!」
由比ヶ浜「今日だって、二人とも変なそぶりもなかったのに……」
雪ノ下「……もしかして、この盗聴機は彼女のサインだったんじゃないのかしら」
由比ヶ浜「そんな……」
その後二人はヒッキーと小町の仲を取り持つのに苦心しました。
終わり
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