芳佳「私達10人」(1000)

まだか

ありがとうございました。再開出来ます



規制でスレ立てが不可能となり、判断しかねていました。
このスレで再開します。


※事件編
芳佳「私達10人で、ストライクウィッチーズなんですから!」

※展開編
芳佳「私達10人が、ストライクウィッチーズです!」





                        ───『初めまして』












 『初めまして……その…』

 『アレクサンドラ・ウラジミーロヴナ・リトヴャク、……』

 『オラーシャ陸軍 586戦闘機連隊所属……中尉です……』

 『よろしく、お願いします……』



 『は、はい……私は…ナイトウイッチです……』

 『その、昼は苦手で……』



 『そ、…そうなんですか……』

 『……』



 『……ごめんなさい…』


  『おい、―――!』


  『なんだ? 私の顔を忘れたのか? お前の上官だぞ』

  『坂本美緒大尉――あ、いや…少佐、だ。はっはっは!』

  『お前のことは聞いているぞ、素晴らしい実力のエース、だとな』


  『いや……なに、話とはな、……リトヴャク中尉の事だ』

  『この部隊に配属されてから――皆とあまり馴染めていないようだ』

  『ナイトウィッチは夜間活動が主だからな。接点を持つのも難しいだろう』


  『同じ北欧出身のお前なら、何か力になってやれると思ってな』

  『宜しく頼むぞ』


  『その……えっと……こんにちは…』

  『―――さん、……ですよね……』

  『ご、ごめんなさい……私、まだみんなの事をよく知らなくて……』



  『あの……こんばんは…』

  『……私、これから哨戒で――その…』

  『あ、……どうも……』


  『……ストライカーの手配…手伝って頂いて…』

  『……あ、ありがとうございます…』



  『わ、私の事は……サーニャって、呼んで下さい……』


  『……ネウロイ襲撃の予測が、全く頼りにならなくなってきたわね……』

  『襲撃の時間帯とペースが、さらに詰まっているわ』

  『私達だけではもう、持ちこたえることは出来ないかも知れない……』


  『カールスラント本国より、増援のウィッチを要請するわ』

  『これにより、ガリアのネウロイを押さえ込むことが出来るはずよ』


  『ハルトマン中尉――および、バルクホルン大尉』

  『二名の着任を確認したわ』



  『この基地を守るには、さらに……効率的な作戦を――』


  『……そう』

  『夜の雲の隙間から――確かに、見たの……』

  『確認出来なくて……取り逃がしちゃったみたい……』


  『攻撃は、してこなかったわ……』

  『でも、駄目……あれは、倒さないと……』





  『中佐……確かに、あのネウロイを放置しておくのは……危険、なんです…』

  『わ、…私にやらせてください……』



  『……』

  『…すみません……反省します……』



  『こちらバルクホルン――目標のネウロイは、――見当たらない』

  『夜間に基地の側まで近付き――警戒されると逃げ帰る……』

  『まるでカイザーベルグの頃のようだ。ネウロイめ、姑息な…』



  『サーニャ、悪い事は言わない。あれはおそらく、非戦闘のネウロイだろう』

  『あの距離からでは偵察は不可能だ。もう……あれを意識するな』


  『あれは、我々を誘い出す為の作戦だ。深追いは死に繋がる』

  『中佐は現在、上層部とのいざこざで動けない……奴への対策は、今のところ不可能だ』

  『――耐えてくれ』


  『―――。』




  『ごめんね……』

  『私、行く。また、すぐ側まで来てるの……』

  『私を、呼んでる……お父様の、唄が聞こえるの』


  『必ず、戻って来るから……待ってて、、―――。』









  『私が、……私が……あのネウロイを、倒さないと……!』



  【 戦力の低減――いずれは、このような自体は見えていただろう 】

  『然し――この自体は、回避出来ないこと、ではありませんでした……』


  【 君の責任は、もういい――。――哨戒任務には、スオムスのエースが回れるはずだな? 】

  【 その代わり――扶桑皇国に、一人、補充のウィッチを要請する 】

  『はい。では――坂本美緒少佐を、一時扶桑に帰国させ、任務に当たらせます』






  ミーナ「改めて、今日から皆さんの仲間になる、新人を紹介します」

  ミーナ「坂本少佐が扶桑皇国より連れてきてくれた、宮藤芳佳さんです」




     芳佳「宮藤芳佳です! みなさん、よろしくお願いします!」


 【3Day 10:30 会議室】

シャーリー『犯人は……、――お前だ!』


  探偵というものが、何時の時代より存在し、
  また何時の時代にその存在を確立されたかは定かではない。

  然し、時往々にして、事件を解決に導くのは名も無き『名探偵』である。


  そして、その名探偵が事件を語る時――必ず、その物語は終焉を迎えるのだ。


芳佳「えっ……」

ゲルト「……!」

ミーナ「……っ」


  皆の視線――シャーリーの指線、その先の少女。


  エイラ・イルマタル・ユーティライネン――
  彼女は一人、静かに唇を噛み締めた。


シャーリー「お前が、――この事件の、犯人だ」

シャーリー「エイラ」


エイラ「……」


  探偵は、言葉を噛み締めるように、反芻する。

  エイラは、一度目を伏せ、暫しの間沈黙した。
  やがて再び顔を上げた時、その目には異様な光が宿っていた…


芳佳「え、エイラ、さん……?」




エイラ「……私が、犯人、だって?」

エイラ「――ふざけんなよ、こんな時に」

エイラ「一体何の根拠があって……そんなことを言うんだよ」

エイラちゃん怖い

脳内変換が余裕な自分が嫌だ


ゲルト「止めろ、リベリアン……」

ゲルト「この状況で、一人の人間を告発する、と言うことが……」

ゲルト「どのような問題になるか、解らないお前ではあるまい……!」



ミーナ「……」

ミーナ「聞かせてもらえるかしら? シャーリーさん…」


ゲルト「ミーナ!?」



ミーナ「ここまで言う以上は、何か、私達の気付かない物に気付いたって事よね……」

ミーナ「さあ、それは、何なのかしら……?」


シャーリー「そうだな……」


シャーリー「まずは……バルクホルン。状況を確認しようじゃないか」

シャーリー「犯人を、単独犯――および、複数犯と見ての、――」



     シャーリー『第一の事件。坂本少佐殺害の真相だ』
                     ~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~






   ゲルト『……いいだろう』

   ゲルト『事件発生は、恐らく……00:00以降、――』


   ゲルト『一度、全員のアリバイを説明して見せよう。図を見てくれ』


━┓━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━┏━
┏╋━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━╋┓
╋┛──0000──0100──0200──0300──0400──0500─0600―、 ┗╋
┃                                                                        ┃
┃ ミーナ □===〓〓〓〓〓〓〓━━━━━━━━━━━━━━=============□ ..┃
┃                                                                        ┃
┃ ゲルト □===〓〓〓〓〓〓〓━━━━━━━━━━━━━━━===========□ ..┃

┃                                                                        ┃
┃ 芳佳   □〓〓〓〓〓〓〓〓〓━━━━━━━━━========━━━━======□  ┃
┃                                                                        ┃
┃ リーネ □〓〓〓〓〓〓〓〓〓━━━━━━━━━━━━━━━━━======□  ┃
┃                                                                        ┃
┃ エーリカ  □〓〓〓〓〓〓〓〓〓━━━━━━━━━━━━━━━━━======□  ┃
┃                                                                        ┃
┃ ルッキーニ□============================━━━━━━━━━━━━━━==□  ┃
┃                                                                        ┃
┃ シャーリー □==============〓〓━━━━━━━━━━━━━━━━━━━==□ .┃

┃                                                                        ┃
┃ エイラ . □〓〓〓〓〓〓〓〓〓━━━━━━━━━━━━━━============□  ┃
╋┓                                                                    ┏╋
┗╋━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━╋┛

━┛━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━┗━

   ゲルト『……、このようになる』

   ゲルト『==は誰かにアリバイを証明される場所。━はグレー。〓は犯行時刻だ』

   ゲルト『……ペリーヌは、そもそも始めから確認出来なかったので除外した』

以下、お試し●禁止

>>72
規制か....。長い夜になりそうだ............


   ゲルト『上記では、〓の部分にのみ注目してくれ』

   ゲルト『お互いに眠っている夜間の犯行――、つまり、ほとんどの者にアリバイが無い』


   ゲルト『然し、……ルッキーニだけは別だ』

   ゲルト『ルッキーニはシャーリーによって、03:00までのアリバイが保証される』
                           ~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~
   ゲルト『そしてシャーリー自身も、ルッキーニによってアリバイが証明される……』


  シャーリー『……そうだ。第一の事件――、犯行は、ルッキーニには不可能だ』

  シャーリー『私とルッキーニが、共犯でも無い限りな……』




   エイラ『……』

   エイラ『おい……誰か忘れてないか……?』

確かにエイラは
「お前に壊されたから鍵は意味がなくなった」
ってバルクホルンに言ってるよね…

芳佳「え? エイラさん? 何を言ってるんですかぁ」

芳佳「誰か足りてませんでしたかぁ?」



エイラ「……」

エイラ「ああ、……いるだろ。もう一人」



エイラ「……サーニャの事、忘れてんじゃないぞ」



シャーリー「……」

ゲルト「……」

ミーナ「……」


芳佳「え? えぇ?」

芳佳「それって、どういう事ですかぁ……?」


ゲルト「おい……エイラ。今は、その話をしている余裕は無い」

ゲルト「お前も解っているはずだろう……! 今更何を言っているんだ!」


ミーナ「エイラさん……」

ミーナ「今は、貴方の事には構っていられないの。ごめんなさい」

ミーナ「シャーリーさんの話を、続けさせてもらえる?」



エイラ「だ、だってサーニャは……いつもいたじゃないか……」

エイラ「私と一緒に……」



シャーリー「……」

シャーリー(さて……どうする?)

ここで冒頭…

サーニャ死ぬ(?)→芳佳来る
の流れだとしたら芳佳はサーニャを知らないのか

いや、サーニャと芳佳は同じタイミングでしゃべっていたが…


シャーリー(ここで、エイラを放って進めることは容易い……)

シャーリー(然し、それじゃ駄目なんだ)



  シャーリー《このままじゃ、エイラは、救われない……》

  シャーリー《自分の世界に、閉じこもったままになってしまう……!》




シャーリー(私が必要としているのは……そんな結末、じゃない)

シャーリー(エイラが自ら、それを認め、目を覚まして罪を償ってもらうことが……!)
            ~~~~~~~~~~~~~~~~~~
シャーリー(それこそが……一番、肝心なんだ……!)



シャーリー(ならば、やることはただ一つ!)

シャーリー(ああ、ここまで来たんだ……行くしかない!)



シャーリー「……そう、だな」

シャーリー「サーニャを、……忘れていたな」


ゲルト「……? どういう事だ? リベリアン……」


エイラ「……そ、そうだ…なら話が早いじゃないか」

エイラ「私とサーニャは、ずっと監視塔に共にいたんだ! お互いを証明出来る!」

エイラ「私達に、坂本少佐の殺害は不可能だ……」

エイラ「そう、言えるんだろ!?」



シャーリー「いいや。違うさ――私の言い分は……」




  シャーリー『サーニャは事件の共犯者であり、殺人に手を貸した、という事さ!』
         ~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~



    ザワ......


ゲルト「お、おいリベリアン! お前まで何を言いだすんだ!」

ゲルト「ふざけるのも大概にしろ……!」


ミーナ「どういう事……シャーロット・イェーガー大尉……」



シャーリー「……私は、正しい推理を述べただけだ」

シャーリー「そうだろう、エイラ?」


エイラ「……お、お前……」

エイラ「……」



エイラ「……上等じゃ、ないか」

読み返すとおかしな所が多いんだよな
サーニャが『持ち去られた』だの『盗み出された』だの

フフ、どうやらイマイチ真相が分からないのは俺だけのようだな

サーニャあああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああ



エイラ「どうせ、アリバイは……ありはしないんだ」

エイラ「いいじゃないカ……その推理、証明してみろよ」


ゲルト「お、おい……こんな馬鹿なことが…」


ミーナ「……! まさか……」ピキュィィ.....

ミーナ「……トゥルーデ、……少し、待って」

芳佳「……」


シャーリー「よし……では、説明するぞ」

シャーリー「これより私は、事件を二つの視点から探って行くこととしよう」


    シャーリー『第一、エイラ単独犯説』
                ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄
    シャーリー『第二、――――サーニャ共謀犯説』
                      ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄

>芳佳(ハルトマンさんは、私達一人一人の顔を見て、泣きました)
>
>芳佳(泣きながらサーニャちゃんを抱きしめ、そして、部屋の中に入っていきました)

信じてるぞ俺は…マロニーちゃんを!

>>103
本当だ
「サーニャが自分から窓の外に行くわけない」とか
サーニャ「私の銃…エイラに渡した」
エイラ「そうだったか!?」
の会話の時も周りの反応は
「エイラ、お前…無くしたのか、『自分』の銃を」だったし
それっぽい描写はいっぱいあるな…



  注目するのは……何と言っても、リーネ、ルッキーニ殺害の事件だ。

  リーネは鍵の掛かった密室で殺害され、その鍵はルッキーニの手に握られていた
       ~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~       ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄

  ここが、今回最も注目すべきポイント――さ。


   エイラ『……』


  そう……問題は、その鍵が『使用されたか、否か』、なんだ。
  鍵を使用せずに犯行を行えるのは――バルクホルンと、ミーナ中佐だけ。

  そして、その二人が共犯だった時――のみ、だな。



   鍵が使用されていたならば、――エイラのみ、リーネ殺害が可能だ。

自分に理解力がなくてよく分からんどうしよう


    あの時、談話室からは私が。
    そして階段からはバルクホルンが向かっていた。

    ╋━╋==╋━╋    ╋━╋╋━╋    ╋━╋==╋━╋
    ┃ 鍵B  エ        .    ┃┃                      ┃
    ┃     イ   サーニャ     .┃┃     犯人(鍵A)─┐    ┃
    ┃     ラ              ┃┃      銃 .リーネ  │    ┃
    ┃                ┃┃                │    ┃
    ┃                ┃┃                ↓    ┃
━━┻━━━━━━━╋─╋━┻┻━━━━━━━╋─╋━┻━━

                扉B                 扉A
 バルクホルン→                               ←シャーリー
━━━━━━━━━━━━━━廊下━━━━━━━━━━━━━━

    もしも犯人が窓からではなく、扉から脱出したとすれば……
    逃げ込む先は、自然とエイラの部屋と限られる。

    そして、私達が踏み込むまでに鍵を持って脱出――


    その後、ルッキーニを殺害し、鍵を握らせればいい。

つまりサーニャは?



    エイラ『……なんだよー、その推理は』

    エイラ『私の部屋から脱出って…どうやるんだよ……』


       少し、わかりにくかったか?
     ならいい。今度は解りやすく、犯人を、『サーニャ』と置き換えて考えよう


    エイラ『な、何……?』


    この推理では、エイラはサーニャの共犯か無関係かどうかは解らない。
    然し……鍵を使えば、サーニャにも殺人が可能なんだ。



    ゲルト『……』

    芳佳『……』

    ミーナ『……』

なるほどなぁ、ミーナのサーニャさんを見習いなさいってのは過去のサーニャの事だったのか


                ┌→鍵A ルッキーニ(殺害)

                │  ↑
                │  └─────┐
    ╋━╋==╋━╋  │╋━╋╋━╋  │╋━╋==╋━╋
    ┃ 鍵B  エ.      │    ┃┃      │              ┃
    ┃     イ        │    ┃┃   .サーニャ ───┐    ┃
    ┃     ラ        │    ┃┃      銃 .リーネ  │    ┃
    ┃                │    ┃┃                │    ┃
    ┃                │    ┃┃                │    ┃
━━┻━━━━━━━╋│╋━┻┻━━━━━━━╋│╋━┻━━

                └────────────┘
                扉B                 扉A
━━━━━━━━━━━━━━廊下━━━━━━━━━━━━━━


   このように……サーニャが犯人であれば、扉を使っての脱出は可能だ。
   多少大回りにはなるが、エイラの部屋を経由して脱出する方法。
   そのまま窓から脱出する方法――

   ともかく、鍵Aがあろうと無かろうと、サーニャであれば犯行は可能なんだ。

   鍵さえあれば、エイラの部屋まで戻れる――と言うのがポイントかな
            ~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~

>>122
・・・?



    エイラ『……駄目ダナ…』

    エイラ『それは、ハルトマンや、他の行方不明者にも言えることだろ……?』


    エイラ『何度も言うけどな、行方不明者であれば、誰であれ犯行が可能――なんだよ』
                    ~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~

   シャーリー『……』



    エイラ『……わかってんぞ、おまえの魂胆は…』

    エイラ『サーニャを犯人にして、私を共犯に仕立て上げようって気なんだろ……』

    エイラ『そう、上手くいくと思うナ……!』



   シャーリー《 そう……上手く……いかないかもしれないな…… 》

   シャーリー《 でも、……一度アクセルを踏んだんだ。ここで止まってたまるか……! 》



   シャーリー『……視点を、変えようか』

   シャーリー『お前は……ハルトマンを犯人だと疑っているのだろう……?』


     エイラ『……そうだぞ』


   シャーリー『即ち……それには、禁固室の鍵を開けた共犯者が必要、なんだよな?』

   シャーリー『……その共犯者――誰だか、特定できるのか?』


     エイラ『……カールスラントの二人を……疑ってはいるけど…』

     エイラ『候補が絞れない。ムリダナ』


   シャーリー『そうか……以外と簡単な話だと思うがな…』

   シャーリー『即ち、鍵を開けた――ハルトマンの共犯者こそ、サーニャ、だってことさ』
                       ~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~

   エイラ『なっ……!』

ムリダナ!

エーリカが寝る前に呟いたセリフが気になってきた




芳佳「……」

芳佳「……私、わかりません……二人が何を言ってるのか……」

芳佳「サーニャちゃんが……どうして、関係しているんですか……!」


ゲルト「まあ、そうだろうな…」

ゲルト「然し……意味のあること、なんだろう」



芳佳「で、でも……こんなぐずぐずして……私達が誰かに襲われたら……」

ゲルト「その心配は無い」

ゲルト「私は、……それを確信して、脱出計画を立ち上げたんだ」


芳佳「か、確信……?」

>>133
確か「これ以上仲間が…くなるのは、嫌…」だったよな
どうしようしっくりくる


ゲルト「なぜなら……私は、ハルトマンが犯人だとは考えていない」

ゲルト「あいつの事は、誰よりも詳しく知っているつもりだ――」

ゲルト「よって……この基地内で、奴に襲われる、という危険は、私の中には無い」

ゲルト「ハルトマン以外の襲撃者であれば……私は負けはしない」




ゲルト「必ず――、お前を守ってみせる。宮藤」

芳佳「バルクホルンさぁん……」


ミーナ(……)


ミーナ(……先程から……ずっと…)

ミーナ(……伺って、いるのね)

まだオレは真相を確信できない

>>135
この「サーニャ」は一体何者なんだろうな
芳佳もちゃん付けで呼んでるから物ではないだろうし


芳佳「で、でもわかりません……こんなの……」

芳佳「こんな議論、何の意味も無いですよぉ……」

ゲルト「……」



芳佳「だって……エイラさんの言ってるサーニャちゃんって……」












   芳佳「ただの、……ネコのぬいぐるみですよぉ…」

   ゲルト「……ああ」

>>143
だよな、共犯者扱いもされてるし
物でなければなんなんだろう
1人で窓の外に云々、言ってるけど
なくなった、じゃなくて居なくなった、だしな

物だったのか…

エイラは.........

みんなどう思ってたんだよ


エイラ「……」

エイラ「この5人の中にも、いるかも知れないじゃないか……その、ハルトマンの部屋の鍵を…」

エイラ「――開ける事が出来る、『共犯者』が……」



シャーリー「そうだな……。然し、それは有り得ないんだ」

シャーリー「まず、あの状況でハルトマンの鍵を開ける事が出来た人物……」

シャーリー「それはつまり、私か、バルクホルンと中佐が真犯人である、という可能性だけだ」


シャーリー「……これはな、数が少なくなったほうが襲われる、生き残りなんだ」

シャーリー「私とバルクホルンが……食料調達に出たときのことを思い出せ」


エイラ「……」

>>154は無視で

ナンダッテー


シャーリー「カールスラント組3人が、共謀している場合……」

シャーリー「私はバルクホルンとハルトマンに襲われ、死んでいるはずだ――確実にな」


シャーリー「逆にハルトマンが私と共犯だった場合でも、同じ事だ」

シャーリー「……バルクホルンは殺されている」


エイラ「そ……それは……確立の問題じゃないか……!」

エイラ「そんな……不確かな事で……」


シャーリー「確立、――なら、サーニャが共犯である可能性のほうが、よっぽど高いぞ」




シャーリー(……証拠がない暴論なのは、どの立場でも同じだ)

シャーリー(だがこれは、……エイラが折れるか、私が諦めるかの勝負だからな!)

もっさんやペリーヌを殺した理由はなんとなく想像できるがルッキーニとリーネはなんでなんだぜ…

エーリカが見たサーニャってなんなの?

               /|:::::::::::::::::::::ヽ.:.:.:.:、:.:.:.:、:.:.:.、.:.、.:.:.:.:.:.::`゛>
           /{::|:\:::::::\.:.:.:\.:.:.ヽ::.::.ヽ:.:.ヽ::::::::::.:.`゛ー- ..,__
: 何 :    /:|::',:ト、::::::ヽ、:.\:.:.:.\:.:.ヽ:.:.:\.:.:.:.:.:::.:.:.:.:::.::::_;:-'´   : : :
: が :   //:/:::|::',|::'、:::::::::\:.:\.:.:.ヽ:.:.:\:.:..\::::::::::::\、::::\    : : :
: 何 :  /!::|::l::::/|:::l:ヽ:\::ヽ:.:\:.:\.:::ヽ:.:.:ヽ:.:.:.:\::::::::::::\ ̄   : : :

: だ :   |/l::|::|::|:ト、:::::::::、、:ヽ、:.:.:.:::::::::::::::ヽ::::.:ヽ:.:.:.:.\:.:.:.ヽ:::\.   : : :
: か :   |::|::/l::|::|r‐ヽ:::::ヽ(ヽー,―\::::::、::::::::::ヽ::.:.::::::.:::::::ヾ. ̄   : : :
:    :   }//l::|:::|{(:::)ヾ、:::ヽ \!(:::) ヽ,:::ヽ:::::::::::::::::::::::::::::::::::ヾ、   : : :
: わ :.  |/l::|::|:::|ヽ==''" \:ヽ、ヽ=='" |:::::::::::::::::::::::::::::::::::ヽ、::::\

  か     / ',|::|:::|   /   `゛       |!::::::::::::::::::::::::::::ト、::ト、_` ゛`
  ら      l::!::::ト、  '、 _         ||::::::::::::::::::::::::ト:ヽヾ| | ̄ ̄ ̄`ヽ、
  な     r'"´||',::::',                 |:::::/l:::::|\:::ト、ヾ | |     / / \
  い   /   ll ',::', 、 ーこニ=-       /!::/ ヽ:::|  ヾ、  ノ ノ  /  ,イ   ヽ、
       ,'    |  '、:, \ --       ,. '´ |;'  l ヾ、.   //     / |    l: l
      |   |!  ヽ;  ヽ       /.:    i!  /   ゛// |l      / |      | |

>>170
本人の幽霊とかじゃね?>>171
俺も



芳佳「……」

ゲルト「宮藤……お前にも教えよう」

ゲルト「……エイラの言う、サーニャ、とは……」





エイラ「あ、あう……あ……」

エイラ「サーニャ……サーニャは……犯人じゃ……無い……」

エイラ「……」


シャーリー(目を覚ませ……エイラ!)





━───
━━━━───────
━━━━━━━━━━━━━───

>>169
お前もっさんとペペロンチーノ嫌いなのかよ…

俺には探偵スキルが皆無のようだ

傍観しかできねえwww






   ……エイラ・イルマタルユーティライネン少尉が、
      心の平衡を失ったのは、いつの事からであろう。


    それはおよそ一年半前。ガリア解放戦線。

    当時501統合戦闘航空団に着港したばかりであった彼女は、
    その部隊内である種の宿命的な出会いを果たす。


    ――アレクサンドラ・ウラジミーロヴナ・リトヴャク。原隊中尉

     後にサーニャと呼ばれ、エイラ自身の心の一角を担う事となる、少女の名である。

いやあああああああああああああああああああああああああ

>>179
嫌いじゃない
むしろ坂本さんは大好きだぜ?同人も3冊位買ったしな




だがペリーヌ、貴様はダメだ



    501配属当時――彼女たちは、それほど親しい間柄では無かった。

    当然である。
    サーニャは夜の隊員であり、エイラは昼を活動の主とする。
    二人が出会う事は――少なかった。


    この言葉には語弊がある。
    少なかった――というのは、501で彼女らの立ち位置を相対的に見て、とのことである。
    それは単純に、サーニャ自身が役目柄人と関わる事がほぼ無い環境であり、
    彼女を見かけた他の隊員も、率先して言葉を交わす事は無かった、と言う事が理由に挙げられる。

    実際――エイラが、彼女と接触する頻度は多かった。

    エイラが彼女の内に何を見出したのかは、今となっては誰も解らない。
    エイラは朝早く起きると哨戒帰りの彼女と寝室まで連れ添い、
    夕刻は彼女を起こす役目を率先して行いたがった。

    その行き過ぎた過保護さ、豪護により
    一部の隊員からはエイラがフェミニズム原理主義者との噂も立ち上がったが、
    以前、定かではない。

     然し、エイラが彼女に並々ならぬ庇護欲、
     ――ある種の愛情とを注いでいた事は、間違い無い。

>>191
お前とは気が会いそうだ
もっさんと川の字で寝ようじゃないかわっはっは!

ペリーヌなら俺の隣にいるよ
これから>>180でゲットしたポッキーを一緒に食べるんだ


    502統合戦闘航空団――所属。
    『ついてないカタヤイネン』、ことニルス・エドヴァルド・カタヤイネン曹長は語る。


     ニパ「エイラはさ、昔から、同年代の男の子とか、興味なかったみたいだよ」

     ニパ「自分の世界――というか、そこが楽しければそれで完結してるって言うかさ……」

     ニパ「無関心……っていうか……」

     ニパ「ともかく、――あんまり、他人に関心を持つ奴じゃなかった。……ね」


    そんな彼女が、出会い、心から打ち解けた友人であるサーニャ。
    彼女との関係は、エイラの心にどれほどの影日向を与えたのかは定かではない。

    カタヤイネン曹長の元へ時折届くエイラからの便りには、
    必ず、自身の事以上に友人――サーニャの事が記されていたという。





    そして、――その手紙は、ある日を境にぷつりと途切れる事となる。

>>200
ちゃんとチョコの部分をあげろよ

━━━━──





ゲルト「一年半前……ガリア開放戦」

ゲルト「お前が着任する、少し前の事だ……」


ゲルト「確かに……そこに、サーニャという隊員は、……実在したんだ。」

ゲルト「お前の前任としてな……」



芳佳「サーニャちゃんが、現実に……実在した…?」

芳佳「じゃあ……今はどこで、何をしているんですか?」




ゲルト「死んだ。……ネウロイとの抗戦によってな……」

うわああああああああああああああああああああああああああああああああ

あああああああああ
やっぱりこの芳佳はサーニャと面識ないのか…


ゲルト「手を出すな、と言われていたネウロイに単身で突撃……」

ゲルト「その後、後ろに控えていた大部隊に叩かれ――戻る事は、無かった……」


エイラ「……」


芳佳「そ……そんな…」

芳佳「じゃあ、あの人形は……」


ゲルト「ネコペンギン……」

ゲルト「サーニャがよく、持ち歩いていた人形だ」




ゲルト「……エイラ自身が、プレゼントしたものだからな…」

昨日2期6話見たばっかりだから余計につらい・・・

Sweet DuetとかEndless Chat聞きながら見てる俺はどうしたらいい…

コレ読み終わったら絶対BD見返す。そうでもしないともたねえ


エイラ「……」

エイラ「……」

エイラ「……」

シャーリー(エイラ……お前は、気付いているはずだぞ……)

シャーリー(ただ、気付かない振りをして、自分を納得させているだけだ……)




シャーリー「エイラ……お前は……」

シャーリー「サーニャが犯人で……いい、のか……?」

シャーリー「それで、いいのか!」



エイラ「……」

エイラ「何、言ってんだよ」

>>217
俺は今日で一期の始めから二期の9話まで見た…


エイラ「サーニャは、現実じゃない?」

エイラ「……」

エイラ「そうかもしれないけど、そうじゃないぞ」

エイラ「私には、わかる……サーニャは……すぐ側に……いるぞ」





エイラ「……シャーリーがさっきから言ってる……」

エイラ「サーニャ……ってのは……」


エイラ「ただの、人形だろ……!」ポロポロ


シャーリー(……!)

後ろに人形サーニャが居そうで振り向けねえwwwwwwwwwwwww

>>235
貴様ァ!

エイラ..........もう泣きそうなんですが

もっさんは俺の嫁!
なのに…なのに(´・ω・`)


エイラ「そうだよ……人形だよ…」グスッ

エイラ「サーニャは、いない……ケド……」

エイラ「私の中には……いつもサーニャがいるんだ……」




シャーリー「……そうだな。サーニャは、いない」

シャーリー「お前の、一日目――坂本少佐殺害のアリバイは、……崩れ去った」


エイラ「だから……それが、…どう、したんだよ……」

エイラ「アリバイが無いのは、他の誰も同じだろ!」


シャーリー「そう……だな」

シャーリー「だが、これで、リーネ殺人の真実が見えたはずだ」


エイラ「……」

ミーナ(……)

>>242
どういう意味?仲良しペアを殺すということ?


エイラ「駄目だな……それは」

エイラ「リーネを殺すのは……私には、不可能……なんだよ」



エイラ「それに、……ここにいないハルトマンには、全ての殺人が可能だぞ……」

エイラ「それを、どう説明するつもりだ……」



ゲルト(確かに……問題となっている、『事件現場の鍵』……!)


ゲルト(エイラは、窓からの部屋移動が不可能だ……)

ゲルト(そして……エイラは現場の鍵の施錠が出来ない……)

ゲルト(鍵は……殺されたルッキーニが持っていたのだ……)


ゲルト(そして……エイラは事件直後から、ずっと私達と共に行動している……)

ゲルト(ルッキーニを殺害して鍵を握らせる暇なんて……あるわけが無い!)

読むのが辛い,,,,,,,しかし面白い >>1

>>246
犬が空気な扱いは慣れた、ってことだろ

タイトルは「逆転ウィッチーズ」

つまり…

エイラ「辛いです…サーニャが好きだから…
    喜んで(犯人だと)認めるわけではない
    ネウロイなんて無かったら良かったのに…」



シャーリー「……」




シャーリー「……もちろん――説明出来る」


エイラ「……!」

エイラ「何だと……!」


芳佳「……え、えぇ……ほんとですかぁ…?」

ゲルト「……!」


エイラ「やってみろよ……私が犯人だって、説明して見せろ…!」

エイラ「私には犯行不可能……ハルトマンにしか、出来ない犯行だからな……!」




ミーナ(……潮時……ね)

プッシャアアアアアアァァァァァァ!!!!!!!!

シャーリー!シャーリー!


ミーナ「貴方たち……少し、話を聞いてくれる……?」


シャーリー「……?」

エイラ「……ナンダヨ」




ミーナ「貴方たちは……エイラさんが犯人か……エーリカが犯人かで議論しているんでしょう?」

エイラ「……」

シャーリー「……そうだな」


ミーナ「……」

ミーナ「なら、……最後の登場人物に、ご登場願おうかしら?」

ぺ、ぺペロンチーノ!?

ペリカンさん!


    コツ...コツ....

           ......ギィッ


シャーリー「……!」

エイラ「……っ」


芳佳「あ……ああ……っ」

ゲルト「――ッ!」



   「……トゥルーデ…」


ミーナ「さあ、これで全ての材料が……揃ったんじゃ、ないかしら」

ミーナ「エイラさん……貴方のお相手が、到着したみたいよ」

これはエーリカフラグwwwwwwwwwwwwww

ベリリウムちゃん…


   「エイラ……ただいま」

   「エイラ。サーニャを、――返しに来たよ」



  エイラ「……」


芳佳「あ……ハルトマン、さん……、……?!」

ゲルト「お前……!」





  エーリカ「そうさ――被告席が空っぽの裁判なんて――認めないよ!」


  エーリカ「エーリカ・ハルトマン中尉、及びサーニャ・リトヴャク中尉――」

  エーリカ「ただいま、帰還しました!」

     . '´    `ヽ
     ! ill i! i! i! i!||i !
     リ!|( ゚)ー(゚ )|!ル
 ((⊂ヽ(八 ω ノ/!))/ ⊃))

   |::::L | !ゝ|'´::`V::::/
    ヽ,::,/ ='|:..ヽ,::,:./  ………
  __,,/,,...|:...i
 (:::::::,::,:,`ー_...... 〉
  ヽ::\_  ̄`'ヽ:::\

   ヽ::::)     >::::)
   (::/´    /::/
         (:ヽ
         ヽ:)



逆転ウィッチーズ 脳噛ネウロイ


今日はここまでです。

本編を通してみるならば、
やっと、三日目の法廷、最終弁論に持ち込む事が出来た、という処でしょうか。


内容については、特に触れられません。


再開は規制により遅れる事を見越して、18-20時辺りを予定しています

お付き合いいただき、ありがとうございました。
おやすみなさい。

                  --

                ´         `
           /                \
          〃  .,  ′  |          ヘ
          ,′ .::l ,|   / ノ|  !    ! .ハ
            ′ ::/|/ | |  /イハ |   |  |
          l'|  :/ \ |ハ  /  |ハ_  |  |
          | / ィ行ホヽ ∨_,. -‐ ¨l   //  ′
          レ'|ハ. 辷ノ    z==| /ヽ  ′
              lハ     ,       レ'r' | .′
           l l       __   _ ´ノ ,′
            l个.、  マ ̄ ノ  イ::::|:::. |      乙
             l :::|>、`_  イ|::::|:::::|:::: |
      / l     l :::|::/{__ _ ィハ::|::::::l:::: |
       l |  , -=┼=レo/ ハo   ∨:::::l:::: |
      ゝヘ / ー‐r―ヘol }ハo /二ニ=-,、
    (´__ , - ヽ|  .|   V 〃 ゝ'  /   , -ハ
     ゝ--   ヽr、!   〃     /  /   |
   / ゝ‐‐   | `丶、{{      ./ ::/イ    |
  /    ̄ ヽ、|   | `ヽ、 r--/     |
/     ..:::::::| |::...   |   \ヘ/     /!
   .....::::::::/.{ | ノ:::::::::...|      ヽ   / ハ

  -= {   V\::::::::::|::::::...         //:::::|\ゝ
、     ヽ    |::::| > '、:::::::::::::::....  / /::::::リ

お疲れ!
6話観るか…

しかし



ババアは全て知っていたのか…?

乙!
それにしても天使降臨犬シカトwwww

>>318
BBA存在怪しすぎだwwww

キャセロールちゃんは最後の最後に登場するよ

「ちょっとお待ちなさい!」ってね

前スレどこ?私達10人がストライクウィッチーズです!がそうなのか?

せやな

>>326
前々スレ
芳佳「私達10人で、ストライクウィッチーズなんですから!」
前スレ
芳佳「私達10人が、ストライクウィッチーズです!」

でもエイラちゃんは『予言者』なんだよな

つまり真犯人は…わからん

なるほど

つまり、ベイパーちゃんをハブる風習に対する筆者からの警鐘か

起きたら、ミーナがついに動いていたか....

ミーナもミーナで怪しすぎだよな
この状態でエーリカを連れてこられるって、BBAはどこまで知ってるんだ?

そろそろだな 待機中

待機中ダカンナー

進展はないようだな 待機中なんダナ

戻りました。
ご飯食べてから再開します。カレーです。

奇遇だ俺も今日カレー

きたあ! ワクワク

カレーヌ


本当はリンゴ入りの甘口バーモントが好きですが、
プライドが高いので中辛を食べます。 一人で。

いいから始めろよwwwww



【3Day 11:00 会議室】


    扉の向こうから現れた少女――
    この事件の最有力容疑者、であり、最後の鍵を握る登場人物である。
    悲劇の最終場面にて登場する者は、二通りの配役しか許されない。
    その心は悪魔か、天使か。


      エーリカ・ハルトマンで、あった。


    そして、その胸に抱かれた、ネコペンギン――
    エイラが『サーニャ』と名付け、肌身離さず持ち歩いていた人形である。



            「ただいま」



 芳佳「お、おかえりなさい……」

 ゲルト「貴様っ……」


 エーリカ「……ただいま、トゥルーデ」



エーリカ「ほんとなら、もっと早く――みんなの前に姿を見せたかったんだけどさ」

エーリカ「……ごめん」



ゲルト「……馬鹿者」

ゲルト「お前は……今更顔を出して……」

ゲルト「……何のつもりだ…」


エーリカ「……トゥルーデ」


ゲルト「……」


ゲルト「……生きていてくれて……良かった…」ポロポロ

ゲルト「エーリカ……」


ミーナ「やはり……貴方だったのね。フラウ」

ミーナ「今まで……どこで何をしていたのか、聞かせてくれる?」


エーリカ「……はい!」


エイラ「……」キッ


ゲルト「……」

芳佳「……」


シャーリー(ハルトマン……だと……)

シャーリー(エイラの証言次第では……ハルトマン犯人説を押し切られる可能性もあったが…)

シャーリー(どうやら……勝機が見えてきたな……!)



エーリカ「まず……私が禁固室に閉じ込められて、」

エーリカ「そこから出るまで、がいいのかな?」


ゲルト「いや……その前に、少し」

ゲルト「坂本少佐が殺害された夜のおかしな起床について……説明しろ」

ゲルト「お前が、――『偶然、早く起きる』など、有り得ないのは周知の事実だ」

ゲルト「お前が早く目覚めた理由――知りたいものだな」



シャーリー(前日の、『朝が早いハルトマンの謎』……)

シャーリー(……聞いて置くにこしたことはないのかな?)


シャーリー「ハルトマン、教えてくれ。疑問は少ない方が良いのは事実だ」


エーリカ「……」

支援


エーリカ「え、えーっと……」

エーリカ「ちょっと言いにくいことなんだけどさー……」


ゲルト「事件に関係無くとも、重要な事だ」

ゲルト「話せ、ハルトマン」

芳佳「教えて下さい、ハルトマンさん……!」



エーリカ「わ、わかった、話すよぉ……」

エーリカ「その……ミヤフジに……起こされたんだよぉ……」


芳佳「えっ!」


エーリカ「ミヤフジは寝惚けてただけかもしれないけど……」

エーリカ「宮藤はさ……私の事リーネと間違えたんだとは思うんだけど……」

エーリカ「後ろからいきなり抱きついてきて……」



シャーリー「……」

ミーナ「……」


宮藤「え? え?」



エーリカ「私の胸をさすりながらずっと耳元でごそごそ言ってるんだもん……」

エーリカ「もう……寝ていられないよ……」


芳佳「ふ、ふえぇ? わ、私……」


エイラ「……」

ゲルト「……」

えっ





えっ


エーリカ「ミヤフジが……私の胸を弄ぶから……」

エーリカ「もう、起きるしか無くなっちゃって……」


ミーナ「……」


シャーリー「宮藤に胸を触られたせいで、目が覚めてしまったと言う事か?」

シャーリー「確かに……宮藤はそんなとこもあるが……」

シャーリー「何と言うか……うん……」



芳佳「え、ええええ、そ、そんななここここととと!!」




エーリカ「最後の方は、ミヤフジが、こうやって足を絡めてきてさー……」

エーリカ「もう……ほとんど…無理矢理……」


ゲルト「ほう……」

エーリカ「中半……、その、目が冴えちゃって……」

ゲルト「……」

ミーナ「宮藤さん?」



芳佳「違いますっ! そんな事しませんっ!」

芳佳「女の子同士で、その、おかしいじゃないですか!」

芳佳「人の胸を揉むなんて……そんな、そんな事するわけがありません!」

芳佳「別にハルトマンさんの胸に興味がないわけじゃありませんけど、そこまではしません!」

芳佳「仮にもしもそんな事があったとしても、私は寝ていて無意識だったんです!」

芳佳「私はそんな趣味ありませんし、その、誤解しないで下さい!」

芳佳「いや、そもそも私、寝相悪くなんてありませんから! 無罪です無罪!」




ゲルト「……なに、後で実際に確かめてみれば良いことだ」

芳佳「う、あうう……」

芳佳「ハルトマンさん……!」

エーリカ「ごめんミヤフジ……あんまり、言いたくなかったんだけど……」

エーリカ「そういう、事なんだ……」



芳佳「でも私……憶えてないですし……」




エーリカ「う、うん……私も、忘れる……」

エーリカ「犬に噛まれたと思って……忘れるさ……」


芳佳「……」

シャーリー「…」

ミーナ「…」

ゲルト「…」


エイラ(なんだこの空気)

俺(なんだこの空気)

なんだこの展開


エーリカ「だからその……六時頃開放された時に……」

エーリカ「しかえしに、ミヤフジを起こしてやったんだようー……」


芳佳「……」

芳佳「……しかえし?」




エーリカ「へ!?  あ、いや、その……さ」

エーリカ「……胸を……」

エーリカ「……」


芳佳「……」



芳佳「ハルトマンさんの……えっち」

エーリカ「あぅ……」


エーリカ「ち、ちがうよ、私、そんな……」

エーリカ「……」


芳佳「……」

エーリカ「……」


エーリカ「その、……芳佳の胸も、柔らかかったね……」

芳佳「………もう……」







ゲルト「……」

ゲルト「おいエーリカ、それはどういう事だ。――詳しく話せ」


ミーナ「トゥルーデ、落ち着きなさい。……フラウ、話を戻しましょう」


エーリカ「私が夜に一度外出したのは……あの時説明した通り……」

エーリカ「トゥルーデが返ってきていると思って、自分の部屋に戻ったんだよ」


シャーリー(エーリカが部屋から出たのは、0400時以降が確定……)

シャーリー(およそ犯行時間であろう0000-0200時とは、無関係か……・)



エーリカ「またミヤフジの部屋に戻った時は……ミヤフジに捕まって、朝までずっと……」

芳佳「……」チラッ



シャーリー「あー、……」ゴホン

シャーリー「ともかく、これで初日の怪しい行動が解ったな」


ミーナ「然し……アリバイ外の行動だから…」

ミーナ「重要になるのは、二日目からの行動ね」

おねえちゃんwwwwwwwwww

エーリカかわいいいいいいいいいいいいいいいい



エーリカ「う、うん……説明するよ」

エーリカ「私は、昨日禁固室に閉じ込められてから……一度眠ったんだ」


エーリカ「目が覚めたのは15時ごろかな……小窓の下に、食事があったよ」


シャーリー(私達が食事を差し入れた時か……)

シャーリー(返事は無かったが……やはり、ハルトマンは眠っていたんだな)


エーリカ「あんまり食べる気になれなくて……」

エーリカ「しばらくはベッドに横になって、ぼーっとしていたんだ」

エーリカ「二度寝しようかどうか、考えていたよ」




  エーリカ『えっと……、19時、少し過ぎたころだったかな……』
               ~~~~~~~



   エーリカ『私が、部屋で物思いに沈んでいたら――』


    ――禁固室の扉付近で、音が聞こえたんだ。
    鍵が回るような音だったから、たぶん……あの時――


    私は警戒しながら扉に近づいたよ。呼びかけても答えは無かった。

    そして、差し入れ用の小窓から覗いた時――
    誰かが、走り去っていく足音を聞いたんだ。


    ゲルト『……足音、だと?』


   うん……だから、あわてて外へ出てみたんだけど。
   でも、誰もいなくて――、……。



     シャーリー『……待った!』


   シャーリー『外に出た? だって?』

   シャーリー『鍵は、―――開いていたのか?』
                  ~~~~~~~~~~~

    う、うん。

    たぶん……外にいた人が、外側から鍵を開けたんだと思う。
    私は、内側の施錠を外しただけだよ――


   シャーリー『……そして、外側から禁固室の鍵を使って、再び施錠したんだな?』


     うん……みんなの処に、一旦戻ろうと思ったから……
     私が鍵を持っていないのは、おかしいからね。元の状態に戻そうと思って。
     これが、その時の鍵だよ。


   ミーナ『……ええ』

   ミーナ『禁固室の鍵――確かに回収したわ』


     そして、廊下に出た時――

     『サーニャ』と、出会ったんだ。


    ゲルト『……サーニャ…か』

    芳佳『その人形、――ですかぁ?』


     うん。廊下の真ん中に、落ちていたんだ。
     始めはエイラが置いていってくれたのかな……と思ったんだけど……


   エーリカ『これを見て……怖くなっちゃって……』


    ミーナ『……!』

    ゲルト『……それは……血か!』


    そう、この人形――背中にべったりと血の跡があるんだ……
    拾い上げてからこの事に気付いて……考えていたら

    ――遠くの方で、銃声が聞こえたんだ。


     ゲルト『……銃声』

     シャーリー『おそらく、リーネの事件だろう』

     シャーリー『……それを聞いたお前は?』



     もちろん、みんなに合流しようとしたさ……
     でも、人形の血の事もあるし、少し悩んでいたよ

     そうしたら、みんなの方からこっちへ歩いてくるじゃないか…

     わ、私……怖くなって、隠れちゃったんだ

怖くなって隠れちゃうエーリカかわいい



     ━━ ミーナ『どうして……フラウ…!』 ━━

━━ 芳佳『な、なんでですか! 出られないはずじゃ……』 ━━

    ━━ ゲルト『あいつは……逃げたんだ……』 ━━



      出るに、出られなくなっちゃってさ……
      なんせ、血にまみれたサーニャを持ってるんだもん


   どうしようかと思ったんだけど……みんな、司令室に立て籠もっちゃって……

      たまに側にまで行ったんだけど――
       ミーナに見つかるのが怖くて、踏み切れなかったんだよ。


     ミーナ『ええ……』



    ミーナ『時折、気付いていたわ。……能力の届くギリギリの範囲……』

    ミーナ『誰かが、触れたような…妙な感覚があったもの』


    ミーナ『そんな芸当ができるのは、私の能力を熟知してる、貴方ぐらいの者よね』

    ミーナ『フラウ……』


     ゲルト『中佐……気付いていたのか?』


    ミーナ『……ええ。そして、ハルトマン中尉が犯人で有ると――その時は確信したわ』

    ミーナ『でも、……そうすれば、この中に共犯者がいる事になる』

    ミーナ『食料が少なくなった機械に……怪しい二人を部屋から出して、様子を見る事にしたの』

    ミーナ『共犯者を炙り出すために……ね』

芳佳「……」

芳佳「でも、あれって、危険なことじゃないんですかぁ……」

芳佳「もしもバルクホルンさんかシャーリーさんが共犯なら……もう一人が……」


ミーナ「……そうね」

ミーナ「でもね、宮藤さん、聞いてくれる?」



ミーナ「私達はミステリーの登場人物じゃない……ここは戦場なの」

ミーナ「5人いて、2人に上官殺しの容疑が掛かったら……」

ミーナ「その少数全員を始末してしまう――それだけの事よ」


ミーナ「……疑わしき者を全て罰せれば、残るのは正しい者だけでしょう?」


ゲルト「――それも、カールスラントの、軍則に乗っ取る物だ」

ゲルト「……異論はない」


芳佳「そ、そんな……」


エイラ「……」

エイラ「……だから、だな」





エイラ「だから、サーニャは死んだんだよ……」

エイラ「その馬鹿げた軍則……規則、…――お前達の、せいで」


エーリカ「エイラ……」


シャーリー「……」

シャーリー「話を、続けてもらえるか、ハルトマン」


エーリカ「……うん。それから、……特に行動はしなかった」

エーリカ「途中、トゥルーデ達が食堂に向かって行ったけど、流石に付いては行かなかったよ」

エーリカ「あの時のトゥルーデに会ったら……言い訳出来る、自信が無いや」


ゲルト「……」


エーリカ「それから……ずっと、みんなの後をつけてたんだ」

エーリカ「みんながエイラの服を取りに戻ったのは確認出来たし……」

エーリカ「その後、シャーリーを追いかけて会議室に入っていったから」

エーリカ「私は扉の処で、立ち聞きさせてもらってたよ……」



ミーナ「私がそれに気付いたのは……エイラさんとシャーリーさんが言い争い始めたあたりからね」



   …………。


ゲルト「ハルトマンの行方不明の状況は、理解した……」

ゲルト「然し……以前、何も状況は変わらないぞ」

ゲルト「容疑者が全て出そろった……と、言う事以外にはな……」


エイラ「……」

エーリカ「……」


ミーナ「この際、……エーリカとエイラさんをこの場で拘束して、」

ミーナ「私達が先に脱出してから迎えに来る――と云うのも一つの手なんだけど」


ミーナ「エイラさんの犯行は……まだ立証されていないわ」
                      ~~~~~~~~~~~~~~~~~
ミーナ「シャーリーさんには、まだ、言うべき事があるのよね?」


シャーリー「ああ」



シャーリー「エイラ……私は、お前に罪を認めて……償って欲しい」


エイラ「……」


シャーリー「これは、その為の……最後の勝負だ」

シャーリー「ハルトマンだけでなく……お前にも、犯行が可能だ、というな」


エイラ「……っ」


シャーリー「心して聞け」




   シャーリー『エイラ・イルマタル・ユーティライネンこそ、この事件の真犯人である!』

ついに犬は一般読者へ


    シャーリー『まず、問題となるのは、二つの事件――』

    シャーリー『リーネ銃撃事件、及びに、ルッキーニ殺害事件……』

    シャーリー『この視点から、事件を追拾していく!』


     【巡回中】                      【死亡?】
     ゲルト ミーナ                      ルッキーニ

      ╋━╋==╋━╋開放╋━╋╋━╋開放╋━╋==╋━╋
      ┃ 鍵B  エ.            ┃┃                ┃
      ┃     イ           .┃┃   .犯人            ┃
      ┃     ラ              ┃┃     銃 リーネ      ┃
      ┃                ┃┃                ┃
      ┃   エイラの寝室     ┃┃   シャーリーの寝室    ┃
  ━━┻━━━━━━━╋錠╋━┻┻━━━━━━━╋錠╋━┻━━

                  扉B                 扉A

  ━━━━━━━━━━━━━━廊下━━━━━━━━━━━━━━
     【禁固室】                          【談話室】
     ハルトマン サーニャ                       芳佳 シャーリー


  シャーリー『まずは一つ目……『サーニャの行方不明』に目を付けようじゃないか!』
                     ~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~

逆にこれ書いてるのペリーヌさんなんじゃね
財産すっからかんになったからミステリー作家デビューとか


    シャーリー『サーニャが一人で出歩くはずがない……ことは、』

    シャーリー『もはや誰の目にも明白だ』


    シャーリー『つまり、……誰かが禁固室の前、ハルトマンの元まで、届けた事になる!』


      エイラ『……』

      エイラ『……それが、私だって言うのか……?』


    シャーリー『そうだ』

    シャーリー『お前は、16:00過ぎに私達と別れてから……禁固室の鍵を開けに戻った』

    シャーリー『金庫室前で見つかったサーニャの人形が、何よりの証拠だ』



      エイラ『……』

      エイラ『まだ、駄目だな。―― 一つ、証言をするぞ』


   エイラ『私は……そうだな、禁固室前には行っていない』

   エイラ『……そもそも、部屋からは出ていないんだ…』



    シャーリー『ならば、サーニャの消失を、どう説明付けるつもりだ……』

    シャーリー『お前は、確かに証言したさ。寝る前にはサーニャがいた、とな……』


   エイラ『……』

   エイラ『……そこ、だよな……』


   エイラ『私の部屋のガラスは……割れていたんだろう?』


    シャーリー『……!』



   エイラ『なら、話は簡単だ』

   エイラ『ハルトマンは、……私のサーニャを盗み出したんだよ』

   エイラ『リーネを殺した時にな!』


           ハルトマン←─┐
                      │┌───────┐
      ╋━╋==╋━╋││╋━╋╋━╋  |╋━╋==╋━╋
      ┃ 鍵B  エ.    ││    ┃┃      |              ┃
      ┃     イ      └┘    ┃┃    ②└────┐    ┃
      ┃     ラ   サーニャ③  .┃┃.   銃 リーネ     │    ┃
      ┃                ┃┃                │    ┃
      ┃                ┃┃                │    ┃
  ━━┻━━━━━━━╋─╋━┻┻━━━━━━━╋①╋━┻━━

                  扉B               扉A│
←西階段                                談話室→
  ━━━━━━━━━━━━━━廊下━━━━━━━━━━━━━━

  ①ハルトマンはリーネと共に部屋に入り、殺害後、もしくは前に扉を内側から施錠
  ②リーネ殺害後、銃をその場に放置し、窓から逃走
  ③エイラの寝室に侵入(窓を破壊?)、サーニャを持ち去る

>>484
誰かとイチャつかれるのが嫌で
もっさんを最初に殺したのか


    シャーリー『……』

    シャーリー『……なら、……ハルトマンの禁固室の鍵は、』

    シャーリー『誰が開けた、と説明出来るんだ?』


     エイラ『……一人、いるだろ? こんな事しそうな奴が』

     エイラ『行方不明になって、翌日死体で見つかった……』




    シャーリー『……ルッキーニ、か……』
              ~~~~~~~~~~~


     エイラ『そうだ! ルッキーニが禁固室の鍵を開けたんだ!』

     エイラ『そして、その後ハルトマンに殺されたんだな!』



   エーリカ『……でもさあ、明らかにおかしいじゃん』

   エーリカ『私が犯人だとしても……なんで、エイラの部屋に忍び込んで、』

   エーリカ『サーニャを盗む必要があるんだよー』



    エイラ『……』

    エイラ『……サーニャはみんなに愛される存在だからな』

    エイラ『盗まれたっておかしくはないさ……』




   ミーナ『……エイラさん? 真面目に発言してくれるかしら』

   ミーナ『今のはかなり心証が悪いわよ……?』


    ゲルト『……』

逆転裁判で間違った証拠突き付けた時みたいダナ

>>484
自身をデュパンに重ねてミス・クロステルマンとか、探偵役で黒歴史ノートは書いてそう
リベリアンのポーに敬意を表してシャーリーに探偵役を譲ってるなら話は別だけど

サーニャの背中に血ってルッキーニからのメッセージじゃね



   シャーリー『残念だが……さらに、心証が悪くなるであろう一手がここにあるのさ』

    エイラ『……!』



   シャーリー『人形に付いていた……血痕、だ』

   シャーリー『エイラ……これは、一体、誰の血……なんだろうな?』


    エイラ『……それはもちろん……ルッキーニの……』

    エイラ『……!』


   シャーリー『そう、ルッキーニの血だ』

   シャーリー『ならば、どうなるかな? エーリカが犯人だとすれば……』

   シャーリー『少し、……つじつまが会わなくなるんじゃないのか?』


   シャーリー『そう、ルッキーニが殺されたのはリーネ殺害とほぼ同刻……』

   シャーリー『で、あれば、その前後、エーリカの行動は、』


   シャーリー『ルッキーニによって禁固室から助け出された後に、リーネを殺害』

   シャーリー『その後、サーニャを盗み出し……』

   シャーリー『そのサーニャの元で、ルッキーニを殺害した事になる』


    ゲルト『確かに……行動が不可解だな』

    ゲルト『ルッキーニだから仕方ない……で片付けるには、どうも希薄だ』

    ゲルト『それにあのルッキーニが、ハルトマンの禁固を解きに行くとは思えん』


   エイラ『……う……ぐぐ』

   エイラ『で、でも、確立はゼロってわけじゃ……』



    シャーリー『……なら、証明してみせるんだな。ルッキーニの行動を』

    シャーリー『私は、もうお前が鍵を開けた、と証明して見せたぞ』

    シャーリー『現場には、お前の人形が残っていたんだからな!』


     エイラ『う、ぐぐぐ……』

     エイラ『あうぅ………あ、………うううううう……』







     エイラ『…………』


     エイラ『……仕方ないな…認めるよ』

     エイラ『認めてやるよ……禁固室の鍵を開けたのは……ワタシだ』


    ザワ........


    ゲルト『エイラ……貴様……!』

    ミーナ『エイラさん……貴方、嘘を付いていたのね…?』

    芳佳『……』

    エーリカ『……!』


    ゲルト『エイラ……お前の証言は、もはや当てにならないな』

    ゲルト『虚偽の証言は厳罰だぞ……わかっているのか!』




      エイラ『やれやれ、落ち着けよ……』

      エイラ『私が禁固室の鍵を開けた……から、――どうしたって言うんだ?』

エイラああああああああ


   エイラ『確かに、私は部屋を抜け出して、禁固室の前まで行ったよ』

   エイラ『そして、鍵を開け、サーニャをその場に残した……』

   エイラ『もちろんその時にサーニャに血痕なんて付いてないぞ』

   エイラ『サーニャを置いてきたのは……サーニャ自身が、そう望んだからだな』



       ━━ サーニャ「ハルトマンさん……可哀想」 ━━

   ━━ サーニャ「私達が、力になってあげられないかな……」 ━━

     ━━ サーニャ「私も一緒に、禁固室で過ごすとか……」 ━━


   エイラ《 サーニャ…… 》



   エイラ『あとは、部屋で眠っていたよ』

   エイラ『でも……ハルトマンが犯人である事に、変わりは無いだろう?』


芳佳「……えっと…どういう事ですか……バルクホルンさん……」

芳佳「……エイラさんは、禁固室の鍵を開けた事……認めちゃいましたよ……」


ゲルト「ああ……」


ゲルト(確かに……認めている、が……)

ゲルト(エイラには以前、リーネ殺害に関してのアリバイ……『鍵』がある)

ゲルト(エイラにリーネの犯行は不可能だ……)

ゲルト(……!)



エイラ「……」

エイラ「……ハルトマン……サーニャを渡せよ」


エーリカ「あ……うん…」スッ


ミーナ「もう、……良いんじゃないかしら?」

ミーナ「エイラさん……貴方、鍵を開けた事を認めるの?」


サーニャ「」

エイラ「……ああ」ギュッ



ミーナ「なら……決定ね。急いだ方がいいわ」

ミーナ「これよりエーリカ・ハルトマン中尉……」

ミーナ「――及び、エイラ・イルマタル・ユーティライネン中尉を拘束します」

ミーナ「犯人と共犯者の疑いが強い二人を……このまま残すわけにはいかないわ」


エーリカ「……そ、そんな……」

エーリカ「いや……でも、これが一番良いんだよね……」


ゲルト「……」

>>512
逆裁の尋問のBGM聞きながら見てるがエイラの発言を緑色に脳内変換すると実にそれっぽい
中佐はサイバンチョか?

>>520
周りの反応もそれっぽいよな
脳内変換余裕でした


ゲルト「……待ってくれるか、ミーナ」

ミーナ「何かしら? トゥルーデ」


ゲルト「――この二人を拘束する……と言う事は……」

ゲルト「エーリカが主犯であり、……エイラが共犯である、と判断したと言う事か?」


ミーナ「ええ。そうよ……残念ながら、ね」




ゲルト「――私は、承伏しかねる」

ゲルト「ハルトマンは、犯人ではない……!」

ゲルト「この事件には、まだ……残された側面があるはずだ!」



ミーナ「……何が、あると言うの?」

ミーナ「この事件――リネット曹長銃撃は……フラウ……エーリカにしか実行不可能」


ミーナ「そして、肝心の『共犯者』……禁固室の鍵を開けた人物」

ミーナ「それがわざわざ、自分から名乗り出て来ているのよ?」



ゲルト「……そこだ…」

ゲルト「リネット・ビショップ曹長の殺害事件……不自然な密室……」


ゲルト「言ったな……これらを、『説明出来る』――と!」

ゲルト「シャーリー!」




 シャーリー「ああ……もちろんだともさ!」

エイラ「私をそんな目で見んナー!」



エイラ「なんだと……」

エイラ「無理……ムリダナ……」


エイラ「そんなこと、絶対に不可能なんだからな!」



シャーリー(不可能な事なんて、この世界には存在しないのさ!)

シャーリー(どんなに速い壁だろうと……追い抜いてやる……それが私だ!)


シャーリー「エイラ……お前の最後の証言を聞いてやるよ」

シャーリー「そして……たった一度の証拠で、お前の全てを越いて行く!」




   シャーリー『最終証言!』
          ~~~~~~~~~~



  エイラ『私は……リーネ殺人の時間は、部屋で眠っていたんだ!』
       ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄

  エイラ『窓は開いていたみたいだけど……そんなこと、気にするもんか!』
       ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄

  エイラ『私の髪は濡れていない……窓の外、雨の中を通ってはいないぞ!』
       ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄

  エイラ『そして、私はシャーリーの部屋の鍵を持っていない……施錠は不可能だ!』
        ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄

  エイラ『ハルトマンなら、この犯行は可能だ……ハルトマンしか、いないだろ!』
       ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄


     エイラ『私が犯人……なら、決定的な証拠をみせて見るんだな!』
           ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄

雨粒を避けながら移動したんダナ

シャリ |>つきつける


エーリカ「……」


芳佳「シャーリーさん……もしかして……」

シャーリー「……ああ」


シャーリー(これで……決まりだ!)

シャーリー(あの証拠さえあれば……エイラの犯行を証明出来る!)


シャーリー(とうとう……エイラを……)

シャーリー(――真犯人を、追い詰めてやったぞ……)



シャーリー(ルッキーニ! お前の力が……)



     【巡回中】             【既に死亡】
     ゲルト ミーナ             ルッキーニ(鍵Aを握ったまま離さない)

             (エイラは窓の外を通行不可能)

      ╋━╋==╋━╋開放╋━╋╋━╋開放╋━╋==╋━╋
      ┃ 鍵B  エ.            ┃┃                ┃
      ┃     イ           .┃┃   .犯人            ┃
      ┃     ラ              ┃┃     銃 リーネ      ┃
      ┃                ┃┃                ┃
      ┃   エイラの寝室     ┃┃   シャーリーの寝室    ┃
  ━━┻━━━━━━━╋錠╋━┻┻━━━━━━━╋錠╋━┻━━

                  扉B         (鍵Aが無くては通行不可能)

  ━━━━━━━━━━━━━━廊下━━━━━━━━━━━━━━
     【禁固室】                          【談話室】
     ハルトマン サーニャ                       芳佳 シャーリー


  シャーリー『さあ、この図をよく見てくれ……』

  シャーリー『たった一つ……視点を変えてみれば、――』

  シャーリー『この犯行が、『エイラにも可能になる』――のさ!』
                 ~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~



エイラ「どうした……証言は終わったぞ……」

エイラ「何やってんだよ……言う事があるだろう……!」

シャーリー「……ああ」



ミーナ「シャーリーさん……これ以上、時間を無駄にはできないわ」

ミーナ「証拠品の提示は一度だけ……それで、全てが終わらなければ……」

ミーナ「エーリカを犯人と決めて、二人を拘束させてもらうわ」




エイラ「そうだな……決定的な証拠――」

エイラ「この私に、――見せてみろよ!」


シャーリー「行くぞ! エイラ!」

壁破壊して通った後に壁紙で隠せば…

逆に髪が濡れてないって変じゃね?
嵐の中で部屋の窓は開いてたんだし
エイラが部屋に服を取りに行ったときも部屋中荒れてただろ




                           ,}`ヽ、
                       _, - ´_ノ
                     r''´  <´
                     `ー,、_ `゙`ー-、

                       L_, ̄``ヽ_,ノ
                         /⌒レ=ニ二´_
                       |  ´ ,-ァ   `ヽ
                    r-、  ー'´/  ,y-‐ '
                   ,/   .ゝ  ぐー一'^ヽ_
                   l!  ,イ`ー-==' ~´  _)
                   | /  ヽ._,.ィ´  <, //
                   ,}〈   /  /ァ └' /
                  {,_〉 {._/  \__/




           シャーリー『決定的な証拠とは――これだ!』




  カラン......


エイラ「……!」


ゲルト「それは……『鍵』か……?」

ゲルト「どこの鍵だ?」




シャーリー「さあ……? どこの、鍵だろうな?」


シャーリー「芳佳、――解るか?」


芳佳「……えぇと…」

芳佳「ルッキーニちゃんが握っていた……鍵です」


ゲルト「ルッキーニが握っていた……鍵…?」

ゲルト「なら、シャーリー、お前の部屋の鍵だろう」



シャーリー「……」


サーニャ「」

エイラ「……」ギュッ


ミーナ「……!」

ミーナ「ま、まさか……」


シャーリー「そう……その、まさか……さ!」

シャーリー「ここに一つ……ドアノブがある…」



ゲルト「ドアノブ……?」


シャーリー「そうだ……バルクホルンが、馬鹿力で引っこ抜いた」

シャーリー「『私の部屋のドアノブ』だ……!」


   スッ――   ガチッ


ゲルト「何……回らない……?!」

芳佳「…さっきも……そうでした……」

ミーナ「……」




シャーリー「そうだ……もう、解っただろう……」

シャーリー「この鍵は、――私の部屋の鍵、ではないのさ!」


エイラ「…………! ……」


シャーリー「……」

シャーリー「私の部屋ではない……鍵、を、ルッキーニが持っている」


エイラ「……っ」プルプル


シャーリー「ならば……この鍵は、……どこの鍵、だ?」

シャーリー「そして……私の部屋の鍵は……何処へ、行った?」


サーニャ「」

エイラ「……!!!」ギューッ


シャーリー「エイラ……! お前の部屋にあった……鍵!」

シャーリー「あれは……『どの部屋の鍵』だ!」


     エイラ「あ………」


          サーニャ『エイラ……もう、駄目ね』

     エイラ「ああ………」


            サーニャ『ここまで……よ』

     エイラ「あああ………」



           サーニャ『エイラじゃ、無理だったみたいね…』



   エイラ「 あ あ あ あ ああ    ああああああ  ああああああ」

     「あああああああああああ…………!」

 「あああああああああああああああああああああああああああああああああああああああ
ああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああ
ああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああ
あああああああああああああああああああああああああああああああああ!!!!!!!!



エイラ「……あ……う…」

エイラ「……サーニャ…」


サーニャ「」



シャーリー(終わった……な)


ゲルト「……」

ミーナ「……」

芳佳「……」

エーリカ「……」



シャーリー「この事件の流れを、私から説明しよう……」

・・・まだ、逆転の可能性はのこされている



シャーリー「まず……坂本少佐殺害事件……」

シャーリー「0000-0200時、エイラは、監視塔ではなく……ハンガーにいたんだ」


シャーリー「そこで……坂本少佐を殺害」


芳佳「……」


シャーリー「続く……二日目、夕刻」

シャーリー「談話室……部屋に戻ると言って席を立ったエイラは、部屋に戻らなかった」

シャーリー「その後……部屋から出て、基地内を彷徨いていたルッキーニを殺害」

シャーリー「おそらく……その際、自分の部屋の鍵をルッキーニに奪われてしまったんだろう」


シャーリー「そこで……代わりに、ルッキーニの鍵を、持ち去った」
              ~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~


シャーリー「その後……ルッキーニの血痕の付いた人形をそのままにしておくわけにもいかず…」

シャーリー「ハルトマンの禁固室の鍵を開け、人形をその場に放置」


シャーリー「その後……部屋に戻り、私の部屋に侵入」

シャーリー「そこで、リーネに発見され……リーネを銃殺」


シャーリー「手持ちの鍵で扉を閉め、自室に戻る」

シャーリー「自室の内鍵を閉め……あとは眠ったふりをする」


シャーリー「窓を開けたのは、人形が無くなった言い訳の為だろうな……」

シャーリー「私達はずっと、開け放たれた窓に騙されていたわけだ」


シャーリー「そして、鍵のトリックの真実が、ここにある」


                  【死亡】
                  ルッキーニ(持っているのは、『鍵B』 ① )

       ╋━╋==╋━╋開放╋━╋╋━╋開放╋━╋==╋━╋
       ┃ 鍵A④エ              ┃┃                ┃
       ┃     イ←───┐    ┃┃    犯人②───┐    ┃
       ┃     ラ        │    ┃┃.     銃 リーネ   │    ┃
       ┃                │    ┃┃                │    ┃
       ┃                │    ┃┃                │    ┃
   ━━┻━━━━━━━╋│╋━┻┻━━━━━━━╋③╋━┻━━

                   └────────────┘
                   扉B                 扉A
   ━━━━━━━━━━━━━━廊下━━━━━━━━━━━━━━


      ①まず……大前提に、ルッキーニが持っていたのは…
        ――エイラの寝室の鍵、だってことさ。
           ~~~~~~~~~~~~~~~~~

      ②そして、――ルッキーニ殺害後、部屋を訪れ……リーネを殺害

      ③最後に、銃声を聞いて集まってくる私達から逃れるために、自室へ侵入

      ④枕元に置いてあったのは……鍵B、ではなく、鍵Aさ。


これが飽くまで「シャーリーの」「推理」でしかない
説明はつくからと言って、これが真実とは限らない・・・


ミーナ「鍵の……入れ替わり…って事……?」


シャーリー「……そうさ」

シャーリー「この鍵を、…エイラの部屋のドアノブに刺してみるか」

シャーリー「もしくは、エイラの持つ鍵を、このドアノブに刺してみれば解ること、だな」



ゲルト「もう、いいだろう……」

ゲルト「エイラ・イルマタル・ユーティライネン中尉……お前を拘束する」



エーリカ「エイラ……」


エイラ「……」

エイラ(サーニャ……)



━━━━──
━━━━━━━───



【2Day 17:30 監視塔】


エイラ(……どうしよう、ここまで来たけど……)

エイラ(ホントに中佐、来るのかな……)

 サーニャ『大丈夫よ、エイラ。きっと来るわ』

 サーニャ『言ってたじゃない……』



 ━━ ゲルト「私とミーナは、交代で基地内を捜索」 ━━


エイラ「そ、そうだな……ここで待ってれば、来るよな……」

エイラ(中佐じゃなくて、バルクホルン大尉が来たら……どうしよう……)




  サーニャ『……エイラ……誰か来たわ……』



  カツン......カツン......



エイラ(誰だ……中佐か……大尉か……?)

エイラ(足音は小さいな……)

エイラ(相手が中佐なら、隠れててもばれるから、逆に堂々としていた方がいいのかな……)

エイラ(でも大尉に見つかるのはまずいぞ……)


  カツン.....




   「……中佐はここへは来ないよ、エイラ!」デデーン


エイラ「…っ!」



ルッキーニ「へへ、やっぱりエイラだったねー!」


エイラ「ルッキーニ……なんで、何でお前がここにいんだよー……」



ルッキーニ「ん? 私はさ、散歩のついでに……エイラに会いに来たんだ」

ルッキーニ「エイラにさ、言っておきたい事があって……」

エイラ「な、なんだよ……」

 サーニャ『……』




ルッキーニ「……! ガツン! だよ!」

エイラ「……はあー?」



ルッキーニ「エイラがさーあ、ここで何をしてるのか、……あたしにはわかるよ」

ルッキーニ「昨日と……同じ事、しようとしてんだよね…」


 サーニャ『……!』

エイラ「な、なんだよ……昨日と同じ事って……」

エイラ「わ、私……あ……」


 サーニャ『エイラ……』

 サーニャ『この子、危険よ……』




ルッキーニ「……坂本少佐を撃ったのは……エイラでしょ?」


エイラ「な、なんでだよ! 何で私が……坂本少佐を……!」


ルッキーニ「わかるもん……私には」

ルッキーニ「エイラ、昨日のお昼……ずっとネウロイと戦う前みたいな顔してた」

ルッキーニ「それで坂本少佐が殺されたら……誰だってわかるよ」


エイラ「わ、私は……ただ…」

エイラ「中佐と会って、話がしたいだけだ……」



ルッキーニ「そっか……エイラはインカムをもらってなかったからね…」

ルッキーニ「ミーナ中佐は外だよ……ここには、来ない」

エイラ「そんな……」


 サーニャ『……』

 サーニャ『中佐が来ないなら、……時間の無駄よ、エイラ』

 サーニャ『部屋に戻って、次の手を考えましょう』


エイラ「あ、ああ……そうだなサーニャ」

エイラ「部屋に、戻ろう……」


ルッキーニ「ま、待てよー、あたしの話聞けよー」



 サーニャ『放っておきなさい、エイラ』

 サーニャ『大丈夫よ……こんな子供の言う事、誰も信じないわ』

 サーニャ『それよりも早く戻らないと……部屋の鍵、閉めてないでしょう』

 サーニャ『誰かに中を確認されたら、いない事がばれてしまうわ』

この『サーニャ』はサーニャでは無い、なつまり・・・


ルッキーニ「……」

ルッキーニ「待て! エイラ!」

     カチャッ


エイラ「……なっ!」

ルッキーニ「……逃げると、撃つよ……」


 サーニャ『これは……想定外ね……』


ルッキーニ「思い出したんだ……あたし、銃は部屋に置いてなかった…」

ルッキーニ「ずっと、会議室の議事台の下に置きっぱなしだったんだよねー」


エイラ「……」


ルッキーニ「あたし……本気で撃つからね。エイラがおかしいことしたら…」

ルッキーニ「覚悟して、よね……」


エイラ「……」

エイラ(もう……駄目だ……)

 サーニャ『エイラ……諦めちゃ駄目』

 サーニャ『隙を見て、あの銃を奪うの……!』


エイラ(で、でもサーニャ……そんなことできるのか……)

エイラ(それに、銃を奪って……どうするんだよぅ……)


 サーニャ『……』

 サーニャ『解っているんでしょう、坂本少佐と同じ―――』


エイラ「……」



ルッキーニ「……」

ルッキーニ(どうすればいいんだっけ……)

ルッキーニ(えーっと、……もう、ガツンとは言ってやったし……)

ルッキーニ(とりあえず、シャーリーに聞いてみよう)


ルッキーニ「エイラ、一度、みんなのとこ戻るよ!」

ルッキーニ「さあ、歩いて!」




  サーニャ『……』

  サーニャ『今よ! エイラ!』

ぬわー


エイラ「わああああ!!」ダッ

ルッキーニ「うきゃあああ!!」ドテン


エイラ「こ、この、銃をわたせー!」グイグイ

ルッキーニ「や、やだもんー!」グイー


   ドタン、バタン....!


 サーニャ『……』

 サーニャ『……エイラって……以外と……』

 サーニャ『……非力…』


エイラ「うわーん!」

シャリー、ルッキーニにされた質問を芳佳にもして、自分がルッキーニに返した解答が間違ってはいなかった、って信じたいんだろうな。
辛過ぎてそりゃ胸も膨らむ

ルッキーニ「こ、このお!」グイッ

エイラ「うわあっ」ドシン!

  カラン....


ルッキーニ「やった……勝ったー……!」

ルッキーニ「ん? これは……」


エイラ「いたい……」


 サーニャ『エイラ! 今よ……! あの子、こっちを見てない…』



エイラ「うぐっ……」

エイラ「わああっ!」ドンッ


ルッキーニ「うあっ……!」


                   ガシャーン!

芳佳にすら力負けするんだぜ?
たぶんガリガリ君

ルッキーニとリーネは予定外の殺人だとしてエイラのターゲットはもっさんとミーナ?の他は誰がいたのだろう



エイラ「……えっ」


ルッキーニ「……」

ルッキーニ「……」ビクッ

ルッキーニ「……」ビッビクッ

ルッキーニ「……」



   サーニャ『……』

   サーニャ『やってしまったわね、エイラ……』


エイラ「あ、あああああ……」



ルッキーニ「」


エイラ「ど、どうしよう、サーニャ……私…」

エイラ「ルッキーニを……死なせ……」


  サーニャ『……別にいいじゃない、エイラ』

  サーニャ『これで口を封じた……って事でしょう?』

  サーニャ『どちらにせよ……あそこまでされたら、殺さないわけにはいかなかったわ』



エイラ「……」

エイラ「……そう……なのかな…」

エイラ「……そうだよな……これでいいんだよな……」


  サーニャ『なら……早く後始末をするのよ、エイラ』



ルッキーニ「」

エイラ「……んしょ」


   グイッ ブシャッ


エイラ「う……うぇぇ……あう……」

  サーニャ『情けないわ……エイラ……』


エイラ「だ、大丈夫だ……あ、あれ?」

エイラ「わ、私の鍵……ルッキーニが握ってる……」

エイラ「う……強く握ってて離さないぞ……」


  サーニャ『……エイラ……貴方って薄弱…』

エイラ「……」グスッ


  サーニャ『仕方ないわね……その鍵、握らせておきなさい』

  サーニャ『替わりに、……その死体の持ってる鍵を持って行けばいいじゃない』

  サーニャ『部屋に鍵は掛けてこなかったんでしょう? 何の問題も無いわ』


エイラ「う……うん……」ゴソゴソ

エイラ「あ、良かった……持ってたぞ…これか」


エイラ「……」

  サーニャ『……』


  サーニャ『そうね……』

  サーニャ『エイラ、この死体、――窓から棄てるわよ』


エイラ「――えっ」


  サーニャ『この際、発見は遅れれば遅れるほどいいわ』

  サーニャ『行方不明者――容疑者として消えてもらえれば、都合が良いの』

  サーニャ『私達は坂本少佐の死体をそのままにしてきたでしょう?』

  サーニャ『なら、皆の頭には――殺人を誇示したがっている犯人――が浮かんでいるはずよ』

  サーニャ『しばらくは……犠牲者として、扱われないでしょうね』


  サーニャ『どうなの? 何か意見でも……ある……? エイラ……』


エイラ「……そ、そうだな」

エイラ「……サーニャの言うとおりだな……」


エイラ「窓から……」

>>729
1期6話「いっしょだよ」にもし芳佳がいなかったらと妄想しながら、サーニャを疑ったメンバーを計測する任務を与える


エイラ「……ん」

   ズル......ズル.....


エイラ「……せっ」


    ズルリ......


エイラ「……えいっ」


エイラ「ハア……ハア……」

  サーニャ『上手くいったわ……』

  サーニャ『やれば出来るじゃない、エイラ』


エイラ「………………」



エイラ「サ、サーニャ……」ギュッ

エイラ「これで、これでいいんだよな………」

エイラ「私……間違ってないよな……」


  サーニャ『……』


  サーニャ『エイラ、……袖口に血が付いてるわ』

  サーニャ『さっきの死体を抱えた時の血ね……もう……』

  サーニャ『やめて。汚い手で触らないで』


エイラ「ご、ごめん……! サーニャ! ごめん…!」バッ

  サーニャ『……私の人形が血で汚れたわ……』


エイラ「……ごめん…」


  サーニャ『……いいこと、エイラ』

  サーニャ『貴方は、これからみんなの処に帰るけど……』

  サーニャ『その途中、禁固室に寄って……鍵を開けるの』


エイラ「か、鍵を……?」


  サーニャ『そう……』

  サーニャ『もしも、ルッキーニちゃんが……見つかった時……』

  サーニャ『ハルトマンさんが疑われないと、話にならないわ……』


エイラ「そ……そうなのか……」

エイラ「そうだよな……間違い無いんだよな……」



  サーニャ『そして……シャーリーさんの様子を、それとなく伺うの…』

  サーニャ『ルッキーニちゃんから、何か聞いてるかも知れない……』

  サーニャ『……もしもの時は……この銃で、ね?』


エイラ「……うん」


  サーニャ『その前に……服を着替えるのを忘れないで』

  サーニャ『エイラ……服が血塗れよ』


エイラ「……あ、うん…」

エイラ「そうだな、着替えないと……」


  サーニャ『シャーリーさんに会いに行く前に、ちゃんと着替えるのよ……』

  サーニャ『……じゃあ、行きましょう』


【2Day 18:30 禁固室前】

エイラ(よし……誰もいないな……)

エイラ(これなら、部屋まで誰にも会わずに済みそうだ……!)


エイラ(鍵を回して……っと……!)


     ......ガチャリ...



      『誰!?』


エイラ「!?」ビクッ

    ポロッ


エイラ(あっ……サーニャが……!)

次スレあるならスレタイ、芳佳「大丈夫です。私達は11人なんです」がいいなぁ


エイラ(サ、サーニャ……!)


  サーニャ『……! 駄目! エイラ!』

  サーニャ『ここに、……人形は置いていくの!』


エイラ(えっ……)

エイラ(で、でも……)

  サーニャ『この人形……血塗れよ』

  サーニャ『きっと気付かれれば疑われるわ……』


エイラ(でも……私にはサーニャがいないと……!)



  サーニャ『いい……エイラ?』

  サーニャ『今から部屋に戻って……素早く着替えなさい』

  サーニャ『それからシャーリーさんの処に行って……私がいなくなったって騒ぐのよ』

  サーニャ『ルッキーニちゃんが死んだ事は……しばらくはばれないわ』


エイラ「う……うん……」

エイラ「……でも…」

   サーニャ『急いで! ハルトマンさんが出てくる!』


エイラ「……! ごめん、サーニャ!」

   タタタタタッ


良くないから言ったんだが()


【2Day 19:20 シャーリー・ルッキーニ寝室前】


エイラ(扉が開いてる……)

エイラ(なんだよ……誰もいないのかよ……)


エイラ(なら……先にこっちを探索しとこうかな…)

エイラ(書き置きでも見つかると厄介だぞ……)


  カチャ....キィィ.....




   『……今、誰かシャーリーさんの部屋に入っていった……』


  ガサ、ゴソ……

エイラ(何も無いぞ……うん……)

エイラ(あとはシャーリーに、ばれていないか……だよな……)



    ガチャッ

   『ルッキーニちゃん……いるの……?』


エイラ「!?」


エイラ(だ、誰か入ってきたぞ……!)

エイラ(ど、どうしよう……私の服……血が付いたままだった……!)


   『は、入るよ……ルッキーニちゃん……』

エイラ(ま……まずい……!)


 ━━ サーニャ『……もしもの時は……この銃で、ね?』 ━━


エイラ(サーニャ……でも……私は……)

エイラ(どうしよう……サーニャ……私は……!)


エイラ(あう……あああああ)

エイラ(あわ……あわ……わあああああ)





     『えっと、……あ、いた……』スッ


エイラ(うわあああああああああああああああああああ)カチャ




              パァン


【3Day 12:00 会議室】


エイラ「……」

エイラ「……そうだよ……」



エイラ「私が……犯人だ」

エイラ「……この……事件の……な…」



芳佳「エイラ……さん」

エーリカ「……」

ゲルト「……」


芳佳「なんで……なんでこんな事を……したんですか……!」

芳佳「わからないです……エイラさん……!」




エイラ「解らないだろう……な……お前には……」

エイラ「この部隊で……お前は……サーニャの替わりに、入ってきたんだから……」

エイラ「このままじゃサーニャは……みんなから……忘れられて行くんだ……」

エイラ「私には……どうしても……やらなくちゃ……ならなかったんだ……」



   サーニャ『エイラ……もう、限界ね……』

   サーニャ『……最後の、手段よ』


エイラ「……」

やばい、エイラを止めてくれシャーリー!


エイラ「サーニャ……私、疲れたんだ」

エイラ「もう……何もしたくない……」


   サーニャ『何……言ってるの? エイラ……』

   サーニャ『まだ、復讐は終わらないのよ』

   サーニャ『私達の復讐は……!』


エイラ「……サーニャ……私……疲れたんだ……」



   サーニャ『……』

   サーニャ『……エイラ』


   サーニャ『あなたって……本当に弱いわ……』


エイラ「ごめん……な」


エイラ「……」

エイラ「……中佐…」


エイラ「……最後の……質問だ」

   チャキッ



芳佳「きゃっ……」

ゲルト「まだ、銃を……!」

エーリカ「あう……!」


シャーリー(人形の腹の中に、銃を隠していたのか……!)

シャーリー(……最後の最後で……詰めを誤ったか……!)


ミーナ「……何かしら」


エイラ「部隊の記録を探っている時に……」

エイラ「見つけたんだ……」



エイラ「あの、サーニャが一人でネウロイの元へ向かった日……」

エイラ「中佐と……ブリタニアの空軍大将が基地にいたんだよな……」


ミーナ「……ええ」


エイラ「指令書を読んだんだ……」

エイラ「――『無断専攻のウィッチの撃墜命令』……これは、なんだよ……」



ミーナ「……」

ミーナ「その……空軍司令が、出したものよ……」



エイラ「……受けたのは……少佐と、中佐……二人だけだ」

エイラ「私達には……ネウロイの撃墜……としか説明が無かったな…」



エイラ「どうなんだよ……! 中佐…!」

エイラ「サーニャを殺したのは……誰だ……誰なんだよ……!」



ゲルト「……」

エーリカ「……」


ミーナ「……解らない……わ」

ミーナ「少なくとも……私では、無い……」


ミーナ「そして……少佐も、……その事には、関与しないわ……」

ダウディング「全てマロニーのせい」

トレバーェ・・・



エイラ「……」


  サーニャ『エイラ……もう、いいでしょう?』

  サーニャ『その引き金を、引くのよ……エイラ』


  サーニャ『さあ、引いて……中佐は、私を殺す命令を、受けていたのよ…』

  サーニャ『これは復讐なの……撃たないと……さあ!』


エイラ「……」

  サーニャ『……』



エイラ「……ムリダナ」


エイラ「……」スッ

  サーニャ『どうしたの……エイラ……!』


エイラ「……サーニャ……私には……無理だよ……」

  サーニャ『駄目……撃って! 撃ちたいんでしょう! エイラ……!』


エイラ「私は……もう……駄目なんだ……」

エイラ「サーニャだって……こんな事をしても……返って来ないじゃないか……!」

エイラ「言ったじゃないか……サーニャは……人形だって……」ポロポロ


エイラ「この事件の犯人は……私だ……私だけだ……」




   サーニャ『……』

   サーニャ『……エイラの……馬鹿…』

こんなに重い「ムリダナ」は初めてだ








         エイラ「ごめん……ごめんよ………サーニャ……」










   こうして、後に501事件と呼ばれる凄惨な物語は幕を閉じた。

   事件から三日後…ロマーニャ軍基地に降り立った、エーリカ・ハルトマンは
   滞在中の504統合戦闘航空団に救助要請を求めた。
   彼女たちが基地へと帰還するに連れ、基地を覆い続けていた暗雲は煙の様に溶け
   まるで始めから何事も無かった――かのように、波風も勢を殺した。

   ピエレッテ・クロステルマンは、休暇中であった。

   基地内へ降り立った504――及び、ロマーニャ予備部隊のウィッチを前にして
   たった一人の反逆者は、静かに両手を上げた。

   この事件は統合戦闘航空団全体にに衝撃を与え、及び
   後にスオムスと多連合国の確執を広げる事となる。

   501統合航空戦闘団・通称ストライクウィッチーズ
   彼女たちは、多数の連合国が隊員の変換を要求したことにより、
   事実上――解散となった。

   そして、
   反逆者 エイラ・イルマタル・ユーティライネン――
   彼女の身柄は精神医療に特化した扶桑に任せられ、
   そこで後の永続的な治療を任される事となった。

ベスーンさんwwwwwwwwwww


【 どこか 】


ミーナ「……そうですか……ありがとう、ございます」

ミーナ「……では、また……」

   チリン....


ミーナ「……この司令室も、寂しいものになったわね……」

ミーナ「……ペリーヌさん。この部隊に残っている隊員も……実質私と貴方だけよ……」

ミーナ「私も、原隊帰還命令が出ているし……」


ミーナ「この部隊に残ったとしても、新しい上官に……新しい隊員……」

ミーナ「辛いものになるわよ……」



ペリーヌ「……」



ペリーヌ「……私は、戦います」

ペリーヌ「散っていった……仲間達の為にも……この空を守るため」


ミーナ「……」

ミーナ「……ええ」



ペリーヌ「たとえ……どれだけ辛かろうと、私は立ち止まってはいられないのです!」





ペリーヌ「ペリーヌ・クロステルマン!」


ペリーヌ「坂本少佐が目指した、世界の平和……叶うまでは、戦い続けますわ!」

ヤングガンガンの西麻布さん捜索とは一体何だったのか


【 どこか 】



「ね、ねえねえ、知ってる? 新しい教官――」

「なんでも、あの伝説のウィッチの一人……らしいわよ……」

「ええ……嘘……もしかして、それって501事件の」

「そう……あの事件のあとに退役して、教官になったらしいの……」

「もしかして……すっごく厳しかったり……」

「もしかして……あの格好いい人が……」






  ゲルト「静まれ! 何を騒いでいるんだ!」

エイラーニャ好きでないとこんなん思いつかんだろ


ゲルト「ゲルトルート・バルクホルン。今日からお前達の指導に当たる」

ゲルト「カールスラントを支えるウィッチとなる為……皆、精進して行くように」

「「はい!」」


ゲルト「ところで……先程、私語を行った者達は、誰だ」


    …………。

ゲルト「……」キッ


「……」

「すいません……私です……」

妹にされるフラグ


ゲルト「……名乗り出たか。他の仲間は」


「……」オドオド

「……い、いえ……私一人だけで……」





ゲルト(クリスに似ているな……)

ゲルト「……少しはマシな性根をしているようだな。座れ」




ゲルト「貴様達が私の教育により学ぶべき事は一つ!」

ゲルト「仲間との……信頼! それだけだ!」


【 どこか 】

       コンコン


ガランド「……入りたまえ…」


エーリカ「失礼します……エーリカ・ハルトマン大尉。推参致しました」


ガランド「君の活躍は、聞いているよ……」

ガランド「まずは、君の前人未踏の500機撃墜……おめでとう、と言わせてもらおう」


エーリカ「はい! ありがとうございます!」


ガランド「本国から、君に、召還命令が届いている……」

ガランド「不確かな事は言いたくはないが……君に、戦場に出て欲しくないそうだ」

ガランド「君の命を戦場で削るには惜しいとさ……」


ガランド「本国に返れば。君は英雄だ。謹んで受けたまえ」


エーリカ「残念ですが……辞退させていただきます!」


ガランド「ふふ……何故、かな?」


エーリカ「私は、もっと、飛び続けたいです! この、空を」

エーリカ「そして……世界を守るために!」



ガランド「ああ、素晴らしいぞ……ハルトマン」

ガランド「まるで私の若い頃を見ているようだ……」


ガランド「上層部には私から、通しておこう」

ガランド「お前は、お前の空を……――精一杯飛ぶんだ」



エーリカ「はい!」


【 どこか 】

   ブロロロロ……

シャーリー「やっばいな……また、エンストだよ……」

芳佳「もう……シャーリーさん……あんなに飛ばすからです……」



芳佳「だいたい……陸路で欧州から扶桑に帰るなんて……無謀すぎます」

シャーリー「そんな事もないぞ……ほら、スオムスの南の国境線を越えて……」

シャーリー「ちょっと激戦区を抜ければ、扶桑はすぐそこだ!」


芳佳「もぉー! シャーリーさん!」


シャーリー「あはは! 冗談だってば!」



芳佳「それにしても……突然扶桑に行きたいって、どういう事ですか?」


シャーリー「あー、ほら、……私には離隊命令は来たのに帰隊命令は出てないからさー」

シャーリー「正直、リベリオンに帰っても不安があるんだよなー」


シャーリー「だからいっそのこと、エイラの様子を見に、扶桑まで旅行しようと思ってさ」

シャーリー「宮藤を連れていけば安心だろう?」

芳佳「だからって……陸路っ……って」


シャーリー「大丈夫だよ! 扶桑に着いたら何をしようかなー」

シャーリー「扶桑のお菓子や温泉や――あとニンジャも見たいかなー」



シャーリー「宮藤のお母さんにも、挨拶しておきたいしさ!」

芳佳「……も、もう……シャーリーさんってば……」


【 どこか 】


「彼女の具合は……どうかな?」


  「安定していますが……時折、幻覚を見たり、存在しない人物と会話を行います」


  「意識は……どちらかと言えば、幻覚を見ている時の方が、落ち着いています」


「ふむ……珍しい事例だな……」

「確か彼女は最前線で戦う、ウィッチだったそうじゃないか」


  「ウィッチ……ネウロイ、ですか……」


「……? 何か気になる事があるのかね?」

シャーリー:庇護欲→←淫獣:喰ったった

パットン親父に見つかったらエイラがブン殴られちゃう


  「いえ……私も、昔、ウィッチとして訓練学校に通った時期もありました」

  「任務先で負傷し……軍医へと転身を図った身ですから」

「……」



  「……私は、思うのです――ネウロイとは、我々が生み出した物ではないかと」

  「我々の戦う心……有り余った魔力を刻相すべく、現れた存在なのではないかと」


「ネウロイが……人の心から生まれた……?」


  「ええ……あれは、私達の心に潜む……――無機質な怪物の権化です」

  「我々の、冷たい心、そのものを現しているのでは無いでしょうか……」

芥川の河童だっけか

五百機って・・・、モデル完全無視っすか


  「そして……今回の彼女も、また……」


「心の怪物を……飼い慣らせなかった一人、と言うわけだね?」


  「ええ……」

  「あの、『サーニャ』と言う幻の少女……」

  「彼女の心の中で神格化され、肥大したものです――」


  「あの存在もまた……彼女の心に飛来した、ネウロイと言えるのではないでしょうか……」



「君はもう……休みたまえ」

「然し、くれぐれもあの患者の前で、その発言は控えたまえよ……」

   「……はい」



エイラ「私は、エイラ・イルマタル・ユーティライネン」

エイラ「こっちはサーニャ・リトヴャグ」



エイラ「 サーニャ……寒くないか? 無理すんなよな」


エイラ「サーニャ……私達、ずっと……一緒だよな」

エイラ「ここを出たら…オラーシャへ、サーニャの家族を捜しに旅に出よう」





エイラ「眠いのか? ……そうか、寝てもいいぞ」



エイラ「今日だけ……だかんなー」



>>899
んな事言ったらもっさん死ぬのも中佐生き残ってんのもオカシイ事になっちゃうだろ









          芳佳「私達10人で、ストライクウィッチーズなんですから!」


                             完
                           ̄ ̄ ̄











  逆転ウィッチーズ  脳噛ネウロイ

 初SSですが、何とか無事に終わる事が出来ました

  これも一重に皆さんの温かい支援のおかげであり、感謝、多謝、言葉もありません。


 描写や説明は、詳しく書けば書くほど長くなり……
 自らの愚筆を晒し、無駄に展開が遅くなりすぎた事を反省しています。

 推理もなく、ミスリードも無ければ中々早いものです。
 最終章は言いたい事だけをまとめたので、素晴らしく短い出来でした。

 この物語は、逆転裁判3をやりながら考えました。
 よってキャラの喋り方や、立ち位置、性格などが少し変わっているかも知れません。

 よしかちゃんが一番好きです。
 次にエイラさんが好きで、次にシャーリーさんサーニャちゃんお姉ちゃんと続き、
 最後くらいにウォーロックのネーミングセンスが好きです。

 このSSを書いて、感じた事……
 よしかちゃんはきっと、年上の包容力のある女性と共にあるべき少女……
 きっと温かい太陽があってこそ花開く、ちいさな蕾なのだと実感しました。


  最後まで読んで下さった皆さん。もう一度、感謝の言葉を記します。
  ありがとうございました。


好きなキャラはよしかちゃんで
嫌いなのはネウロイさんです


ペリーヌさんは素敵な人です

おやすみなさい

す、救われねぇorz

完走乙


スラクジムンダールさんが話に絡まなくても泣かない

オツカレチャ━━━━( ´∀`)━━━━ン!!!!

>>1>>484>>496 に推理モノ好き
刺激され衝動的に書いた駄文ついでに投下

リーネ「うわぁ!素敵な赤い薔薇!」
ペリーヌ「ふふん!わたくしにかかれば当然ですわ!この品種は我がガリアが世界に先駆けて生み出したモダン・ローズの一種ですのよ」
リーネ「とっても綺麗です」シゲシゲ
芳佳「えっと…」キョロキョロ
芳佳「あっペリーヌさ~ん!頼まれていたコニャック、今日の補給にありましたよ~!」タッタッタッ
リーネ「え?え?…コニャック?」
ペリーヌ「みみみ宮藤さん!そ、それは口外禁止とあれ程!」アワワ
芳佳「…え?え?あ!す、すみませんっ」
ミーナ「ペリーヌさん、お酒なんて呑むんですか?」
ペリーヌ「そ、そんな訳ありませんでしょ!こ、これはその…け、敬愛する方へのお誕生日にお贈りしようと…」
芳佳「うわぁ!素敵です!!」
リーネ(お酒…年の差を…超えた…恋!?)タラリ

ペリーヌ マジ ポー・トースター

きんもー☆

とにかくこのSSのおかげでストライクウィッチーズというアニメに出逢えた
一期と二期を一気に見たわ

>>961
さぁ次はいらん子中隊とアフリカシリーズだ

>>962
それってラノベ?何巻まで出てるかおしえて

>>965
いらん子中隊はラノベ
三巻まで出てて4巻は2009年春発売予定
アフリカの魔女は半公式同人誌

でも陸のが好きなんだよな

>>971
だからアフリカでマイルス少佐を愛でようず

劇場版で、統合戦闘航空団が制空権を死守する直下、歩行脚ウィッチの大隊が多脚戦車ネウロイとバトるシーンがあったらいいなぁ

>>977
先頭はもちろん第1SS装甲師団ライプシュタンダルテ・SS・カイザー・フリードリヒ所属のミハエラ・ヴィットマンのVI号重歩行脚ですね

サーニャってなんで死んだの?そういう描写あったっけ?
ネウロイにやられたのか仲間に殺されたのかよくわからん

>>980
激アツ。扶桑もチリの量産体制がきっと

>>984
BBAは言葉を濁した感じだけど、作中ではネウロイX-9に誘い出されて、かと

このSSのお陰で、ガリア没落貴族な名探偵デュパンが主人公のポーの推理小説に傾倒して、ウィッチ探偵ミス・クロステンを自称しだすペリーヌ。まで幻視した

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