インテグラ「もう30代も半ばだというのに私は処女のままだ。そろそろ、そろそろ私も処女を捨てたい。協力してくれるな、セラス」
セラス「イ、インテグラ様。何も無理して処女を捨てる必要はないんじゃ…」
インテグラ「ふん、甘いな、セラス。私のような非処女の未婚者を世間一般で何と言うかしってるか?」
セラス「えっと、分かりません」
インテグラ「生きおくれというんだ…」
インテグラ「というかぶっちゃけ体を持て余して欲求不満なんだ。分かるな、セラス」
セラス「えぇー」
インテグラ「そういうことだ。協力してもらうぞ、セラス」
セラス「協力ってなにをすればいいんですか? 誰かおとこのひとを探してくればよろしいので?」
インテグラ「いや、知らない男に抱かれるなど虫酸が走る」
セラス「それなら部下の誰かに」
インテグラ「私は公私混同はしない主義だ。だから仕事の部下は、ダメだ」
セラス「さいですか」
セラス(めんどくさぁ)
インテグラ「だが、セラス。お前ならいい」
セラス「へ?」
インテグラ「お前になら抱かれてもいい」
セラス「」
ふざけんな勃起したわ
はよはよ
セラス「え、え?」
インテグラ「何を狼狽える」
セラス「いや、だって私、女ですよ!? ドラキュリーナですよ!?」
インテグラ「ふん、それがどうした」
セラス「いやいやいやいや、えぇー」
インテグラ「ふん、これは命令だぞ、セラス」
セラス「公私混同しないんじゃないんですか!?」
インテグラ「そうだな、だが、何にでも例外というものはある」
セラス「えぇええええええええ!」
セラス「そ、そうだ! マスターは!? マスターなら」
インテグラ「今はいないだろう」
セラス「す、すぐ帰ってきますよ!」
インテグラ「そうか、だが、今はいない。だから、セラス。抱け」
セラス(ど、どうしよう。というかどうすれば)
インテグラ「何をまよっている? 私を抱くだけの簡単なお仕事だぞ、早くしろ、命令だ!」
セラス「や、ヤー」
セラス(くっ、こうなったらもう覚悟を決めないと)
ふたなりセラスはよ
セラス「い、インテグラ様。それじゃあベッドに行きましょう」
インテグラ「ああ、分かった」
セラス(わ、私の初めての相手は女性か。うん、でも大丈夫。こんな時、ベルナドットさんの無駄な知識が役に立つ)
ベルナドット(無駄な知識とはまた酷い言われ様だ。それにしても、まさかなぁ。くぅう…初モンか。羨ましいぜ、まったく)
セラス(う、うるさい!少し黙ってください!)
ベルナドット(ちぇっ)
寝室。
インテグラ「ーーーそれで? まずは何をすればいいんだ?」
セラス「そ、そうですね。まずは…」
セラス(ベルナドットさん、まずはどうすればいいんですか?)
ベルナドット(…)
セラス(あの、ベルナドットさん?)
ベルナドット(…)
セラス(もう喋ってもいいんですよ)
ベルナドット(はぁ、仕方ねぇな。分かったぜ。安心しろ、この俺の知識の全てを伝授してやるよ!)
ベルナドット(いいか、まずはキスだ。唇にキス)
セラス(き、キスですか)
ベルナドット(そうだ、キスで始めてキスで終わる。それがセックスというものだ)
セラス(わ、分かりました)
セラス「イ、インテグラ様。まずはキスをしましょう」
インテグラ「あ、ああ」
セラス「あっローション忘れてました。代わりにこれ使いましょう」
インテグラ「なんだそれは」
セラス「葛です」
インテグラ「」
セラス「い、インテグラ様…」
インテグラ「セラス」
二人は顔を寄せ合い、そのまま唇を重ね合わせる。
セラス(次は!?)
ベルナドット(そのままベッドに押し倒して、相手の口の中に自分の舌を入れるんだ)
セラス(わ、わかりました)
ベルナドットに言われた通りにセラスはキスは続けたまま、インテグラをベッドに押し倒す。どさっと弾力性のあるベッドにインテグラの背が沈んだ。
セラス(そ、それで、えっと、口の中に舌を)
ほ
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