インテグラ「処女を捨てたい」セラス「へっ?」 (42)

インテグラ「もう30代も半ばだというのに私は処女のままだ。そろそろ、そろそろ私も処女を捨てたい。協力してくれるな、セラス」

セラス「イ、インテグラ様。何も無理して処女を捨てる必要はないんじゃ…」

インテグラ「ふん、甘いな、セラス。私のような非処女の未婚者を世間一般で何と言うかしってるか?」

セラス「えっと、分かりません」

インテグラ「生きおくれというんだ…」

インテグラ「というかぶっちゃけ体を持て余して欲求不満なんだ。分かるな、セラス」

セラス「えぇー」

インテグラ「そういうことだ。協力してもらうぞ、セラス」

セラス「協力ってなにをすればいいんですか? 誰かおとこのひとを探してくればよろしいので?」

インテグラ「いや、知らない男に抱かれるなど虫酸が走る」

セラス「それなら部下の誰かに」

インテグラ「私は公私混同はしない主義だ。だから仕事の部下は、ダメだ」

セラス「さいですか」

セラス(めんどくさぁ)

インテグラ「だが、セラス。お前ならいい」

セラス「へ?」

インテグラ「お前になら抱かれてもいい」

セラス「」

ふざけんな勃起したわ
はよはよ

セラス「え、え?」

インテグラ「何を狼狽える」

セラス「いや、だって私、女ですよ!? ドラキュリーナですよ!?」

インテグラ「ふん、それがどうした」

セラス「いやいやいやいや、えぇー」

インテグラ「ふん、これは命令だぞ、セラス」

セラス「公私混同しないんじゃないんですか!?」

インテグラ「そうだな、だが、何にでも例外というものはある」

セラス「えぇええええええええ!」

セラス「そ、そうだ! マスターは!? マスターなら」

インテグラ「今はいないだろう」

セラス「す、すぐ帰ってきますよ!」

インテグラ「そうか、だが、今はいない。だから、セラス。抱け」

セラス(ど、どうしよう。というかどうすれば)

インテグラ「何をまよっている? 私を抱くだけの簡単なお仕事だぞ、早くしろ、命令だ!」

セラス「や、ヤー」

セラス(くっ、こうなったらもう覚悟を決めないと)

ふたなりセラスはよ

セラス「い、インテグラ様。それじゃあベッドに行きましょう」

インテグラ「ああ、分かった」

セラス(わ、私の初めての相手は女性か。うん、でも大丈夫。こんな時、ベルナドットさんの無駄な知識が役に立つ)

ベルナドット(無駄な知識とはまた酷い言われ様だ。それにしても、まさかなぁ。くぅう…初モンか。羨ましいぜ、まったく)

セラス(う、うるさい!少し黙ってください!)

ベルナドット(ちぇっ)

寝室。

インテグラ「ーーーそれで? まずは何をすればいいんだ?」

セラス「そ、そうですね。まずは…」

セラス(ベルナドットさん、まずはどうすればいいんですか?)

ベルナドット(…)

セラス(あの、ベルナドットさん?)

ベルナドット(…)

セラス(もう喋ってもいいんですよ)

ベルナドット(はぁ、仕方ねぇな。分かったぜ。安心しろ、この俺の知識の全てを伝授してやるよ!)

ベルナドット(いいか、まずはキスだ。唇にキス)

セラス(き、キスですか)

ベルナドット(そうだ、キスで始めてキスで終わる。それがセックスというものだ)

セラス(わ、分かりました)

セラス「イ、インテグラ様。まずはキスをしましょう」

インテグラ「あ、ああ」

セラス「あっローション忘れてました。代わりにこれ使いましょう」

インテグラ「なんだそれは」

セラス「葛です」

インテグラ「」

セラス「い、インテグラ様…」

インテグラ「セラス」

二人は顔を寄せ合い、そのまま唇を重ね合わせる。

セラス(次は!?)

ベルナドット(そのままベッドに押し倒して、相手の口の中に自分の舌を入れるんだ)

セラス(わ、わかりました)

ベルナドットに言われた通りにセラスはキスは続けたまま、インテグラをベッドに押し倒す。どさっと弾力性のあるベッドにインテグラの背が沈んだ。

セラス(そ、それで、えっと、口の中に舌を)

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